JPH11243421A - デジタル音声通信方法及びシステム - Google Patents

デジタル音声通信方法及びシステム

Info

Publication number
JPH11243421A
JPH11243421A JP10060467A JP6046798A JPH11243421A JP H11243421 A JPH11243421 A JP H11243421A JP 10060467 A JP10060467 A JP 10060467A JP 6046798 A JP6046798 A JP 6046798A JP H11243421 A JPH11243421 A JP H11243421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
information
audio
synchronization signal
speech
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10060467A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Matsumoto
一郎 松本
Seiji Sasaki
誠司 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP10060467A priority Critical patent/JPH11243421A/ja
Publication of JPH11243421A publication Critical patent/JPH11243421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声符号化情報を他のフレームから補間する
こと及び音声符号化情報の伝送におけるビット誤りが発
生することに起因した再生音製品質の劣化を抑制する。 【解決手段】 音声符号化器で、入力音声信号a1を音
声符号化処理することにより抽出した音声符号化情報b
1、c1、m1、o1、p1を送信する際に、フレーム
同期信号を周期的に音声符号化情報と置き換えて送信
し、音声復号器で、フレーム同期信号を含む受信フレー
ムに対して、他のフレームの音声符号化情報により補間
処理して音声符号化情報を求め、再生音声信号を出力す
るデジタル音声通信において、ビット誤り感度の小さい
音声符号化情報のみをフレーム同期信号に置き換えて送
信し、音声復号器では、フレーム同期信号とビット誤り
感度の大きい音声符号化情報が混在したフレームに対
し、消失したビット誤り感度の小さい音声符号化情報を
他のフレームにより補間処理して求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CELPやLPC
に代表される音声の特徴パラメータ(音声符号化情報)
を抽出して伝送する音声符号化を用いたデジタル音声通
信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動体通信等で広く用いられてい
る音声符号化方式として、線形予測符号化方式の1つで
ある符号励振線形予測(CELP:Codec Excited Linear P
rediction)音声符号化が知られている。このCELP
音声符号化方式を例にとって、従来のデジタル音声通信
技術を説明する。
【0003】図6には従来のCELP音声符号化器の構
成を示してあり、このCELP音声符号化器による入力
音声の符号化を説明する。スペクトル包絡パラメータ抽
出器1では、例えば、8kHzでサンプリング、16ビ
ットで量子化された入力音声a1に対し、1フレーム
(例えば、40ms、320サンプル)毎にスペクトル
包絡情報b1を抽出する。このスペクトル包絡情報b1
は量子化された後、受信側装置の復号器に伝送され再生
音声信号を生成するのに用いられ、また、入力音声a1
の聴覚重み付けにも用いられる。ここで、スペクトル包
絡情報は、人間の音声生成系における声道特性を表現す
る情報である。フレーム電力計算器2では、入力音声a
1に対し、1フレーム(例えば、40ms、320サン
プル)毎にフレーム電力の計算を行い、フレーム電力情
報c1を出力する。このフレーム電力情報c1は受信側
装置の復号器に伝送され再生音声信号を生成するのに用
いられ、また、後述するように利得符号帳7を探索する
処理においてフレーム電力情報を与える。
【0004】そして、サブフレーム(例えば、10m
s、80サンプル)毎に以下の手順で音源信号が求めら
れる。聴覚重み付けフィルタ3は、入力信号a1に対
し、スペクトル包絡情報b1を用いて公知の聴覚重み付
け処理を行い、聴覚重み付けされた入力音声信号n1を
出力する。また、最適ベクトル選択器4は、制御信号l
1により各符号帳5、6、7から候補ベクトルを出力さ
せるとともに、各候補ベクトルに対する再生音声信号k
1と聴覚重み付けされた入力音声信号n1との自乗平均
誤差を計算し、それが最小となる候補ベクトルを最適候
補ベクトルとして選定し、各符号帳(適応、雑音及び利
得符号帳)の最適符号帳インデックスm1、o1、p1
を受信側装置の復号器に伝送する。なお、最適符号帳イ
ンデックスm1、o1、p1(適応、雑音及び利得符号
帳の最適インデックス)は、復号器において再生音声信
号を生成するために用いられる。
【0005】最適ベクトル選択器4により各符号帳5、
6、7の探索処理は、以下に説明するように実行され
る。 (1)適応符号帳5の探索(長期予測とも呼ばれる);
適応符号帳5は、音源信号におけるピッチ周期成分を表
現するための符号帳であり、例えば128種類のピッチ
成分のパターンを記憶している(サイズ128、80次
元)。探索処理では、適応符号帳5から候補ベクトルd
1を順番に取り出し、乗算器8に入力して乗算は行わず
にスルーし、その出力e1を加算器9に入力する。そし
て、この場合、加算器9でも加算は行わずにスルーし、
周期性を有する音源信号j1として出力する。
【0006】そして、聴覚重み付け合成フィルタ10
で、音源信号j1にスペクトル包絡成分情報b1を付加
するとともに聴覚重み付けを行い、部分的な再生音声
(適応符号帳寄与分)k1を生成する。そして、最適候
補ベクトル選択器4で、各候補ベクトルd1に対する再
生音声k1と聴覚重み付けされた入力音声信号n1との
自乗平均誤差を計算し、それが最小となる候補ベクトル
が最適候補ベクトルとして選定され、適応符号帳5の最
適符号帳インデックスm1として出力される。なお、自
乗平均誤差は、再生音声(適応符号帳寄与分)k1に対
し最適な利得を得た後に計算される。
【0007】(2)雑音符号帳探索6の探索;雑音符号
帳6は、音源信号における雑音成分を表現するための符
号帳であり、例えば512種類の雑音成分のパターンを
記憶している(サイズ512、80次元)。探索処理で
は、雑音符号帳6から候補ベクトルf1を順番に取り出
し、乗算器11に入力して乗算は行わずにスルーし、そ
の出力g1を加算器9に入力する。そして、この場合、
加算器9でも加算は行わずにスルーし、雑音音源信号j
1として出力する。
【0008】そして、聴覚重み付け合成フィルタ10
で、雑音音源信号j1にスペクトル包絡成分情報b1を
付加するとともに聴覚重み付けを行い、部分的な再生音
声(雑音符号帳寄与分)k1を生成する。そして、適応
符号帳の探索と同様に、最適候補ベクトル選択器4で、
最適な雑音符号帳候補ベクトルが選択され、雑音符号帳
6の最適符号帳インデックスo1として出力される。こ
こで、雑音符号帳探索において、各候補ベクトルには、
再生音声の量子化誤差を低減するため、公知のように、
聴覚重み付け合成フィルタ処理された最適な適応符号帳
ベクトルに対し直交化処理が施される。また、自乗平均
誤差は、再生音声(雑音符号帳寄与分)k1に対し最適
な利得を得た後に計算される。
【0009】(3)利得符号帳7の探索;上記のように
して最適な適応符号帳ベクトル及び雑音符号帳ベクトル
が決定した後、利得符号帳(サイズ128、2次元)の
探索が実行される。探索処理では、利得符号帳7から候
補ベクトル(要素はh1、i1)が取り出される。そし
て、乗算器8は、最適な適応符号帳ベクトルd1に利得
の候補ベクトルh1を乗算し、利得調整された最適な適
応符号帳ベクトルe1を出力する。また、乗算器11
は、最適な雑音符号帳ベクトルf1に利得の候補ベクト
ルi1を乗算し、利得調整された最適な雑音符号帳ベク
トルg1を出力する。
【0010】そして、加算器9が、最適な適応符号帳ベ
クトルe1と最適な雑音符号帳ベクトルg1を加算し、
音源信号j1を出力する。そして、聴覚重み付け合成フ
ィルタ10は、この音源信号j1にスペクトル包絡成分
情報b1を付加するとともに聴覚重み付けを施し、再生
音声信号k1を生成する。そして、フレーム電力計算器
2の出力であるフレーム電力情報c1により聴覚重み付
けされた入力音声信号n1を正規化した後、正規化され
た聴覚重み付けされた入力音声n1に対する再生音声信
号k1の聴覚重み付け自乗平均誤差を求め、それが最小
となる利得の候補を最適利得符号帳インデックスp1と
して選定し、受信側装置の復号器に出力する。
【0011】(4)適応符号帳の更新;上記のようにし
てサブフレームの最適符号帳インデックスが探索される
と、これを送信するとともに、探索された結果に基づい
て適応符号帳5が更新される。すなわち、適応符号帳5
は利得符号帳の探索が終了した後に、最適な適応符号帳
ベクトル、雑音符号帳ベクトル、利得符号帳ベクトルで
生成される音源信号j1により更新され、その更新結果
が次のサブフレームの適応符号帳として用いられる。
【0012】ここで、表1には、音声符号化器で上記の
ようにして抽出され、復号器に送られる音声符号化情報
の送信フレームへのビット配分の例を示してある。この
例では、フレーム長は40ms、音声符号化速度は3.
45kbps(=138*25)としている。また、ス
ペクトル包絡情報b1としては反射係数(10次)を使
用し、各ビット数は低次のものから表示している。すな
わち、この送信フレームには、1フレーム分のスペクト
ル包絡情報b1が10次分として36ビット、1フレー
ム分のフレーム電力情報c1が6ビット、4サブフレー
ム(つまり、1フレーム)分の適応符号帳最適インデッ
クスm1が7*4ビット、4サブフレーム(つまり、1
フレーム)分の雑音符号帳最適インデックスo1が10
*4ビット、4サブフレーム(つまり、1フレーム)分
の利得符号帳最適インデックスp1が7*4ビット、含
まれる。
【0013】
【表1】
【0014】次に、図7には従来のCELP音声復号化
器の構成を示してあり、このCELP音声復号化器によ
る受信した音声符号化情報を符号化して音声を再生する
処理を説明する。このCELP音声復号器では、表1に
示す音声符号化情報を受信して再生音声を生成する。ま
ず、サブフレーム(10ms、80サンプル)毎に以下
の処理を行い、音源信号j2を再生する。適応符号帳最
適インデックスm1、雑音符号帳最適インデックスo1
をもとに、適応符号帳21、雑音符号帳22からそれぞ
れ適応符号帳最適ベクトルd2、雑音符号帳最適ベクト
ルf2を出力する。また、利得符号帳最適インデックス
p1をもとに、利得符号帳23から適応符号帳ベクトル
の利得h2と雑音符号帳ベクトルの利得i2を出力す
る。ここで、適応符号帳21、雑音符号帳22、利得符
号帳23の内容は、図6に示した音声符号器の適応符号
帳5、雑音符号帳6、利得符号帳7とそれぞれ同じもの
である。
【0015】そして、利得制御器24は、適応符号帳ベ
クトルの利得h2と雑音符号帳ベクトルの利得i2に対
し、受信したフレーム電力情報c1を用いて利得調整さ
れた適応符号帳ベクトルの利得h3と雑音符号帳ベクト
ルの利得i3を出力する。そして、乗算器25は、最適
な適応符号帳ベクトルd2に利得h3を乗算し、利得調
整された最適な適応符号帳ベクトルe2を出力する。ま
た、乗算器26は、最適な雑音符号帳ベクトルf2に利
得i3を乗算し、利得調整された最適な雑音符号帳ベク
トルg2を出力する。
【0016】そして、加算器27は、e2とg2を加算
し、音源信号j2を再生する。このように音源信号j2
の再生が終了した後に、適応符号帳21はその音源信号
j2により更新され、その更新結果が次のサブフレーム
の適応符号帳として用いられる。ここで、伝送誤りがな
い場合には、音声復号器の適応符号帳21の更新結果
は、音声符号化器の適応符号帳3の更新結果と全く等し
くなる。
【0017】次いで、受信したフレーム(40ms、3
20サンプル)毎に、以下の処理が実行される。合成フ
ィルタ28が、受信したスペクトル包絡情報b1を音源
信号j2に付加することにより再生音声k2を生成す
る。そして、ポストフィルタ29が聴感上の再生音声品
質を向上するため、再生音声k2に対してホルマント強
調処理を行い、ホルマント強調処理された再生音声a2
を出力する。
【0018】ここで、上記のような音声符号化処理を実
際のデジタル音声通信システムに適用する場合には、音
声符号化器(送信側装置)と音声復号化器(受信側装
置)との間でフレーム同期を保持及び補正するため、音
声符号化情報を送信する際に所定のフレーム周期毎にフ
レーム同期信号を音声符号化情報と入れ替えて送信する
ことが行われる。図8には、このような従来のデジタル
音声通信システムにおける、音声符復号処理とフレーム
同期信号との送受信タイミングを示してある。
【0019】まず、図8(a)(b)(c)において、
ftn(n=0,1,2・・・)は送信側(音声符号化
器側)でのフレーム番号を示すインデックスであり、音
声符号器内でのフレーム毎の処理は次のように行われ
る。 (a)フレーム毎に音声を入力バッファ(少なくとも1
フレーム分の長さを有する)に蓄積する。
【0020】(b)フレーム単位で表1に示した音声符
号化情報を抽出する(同図では音声情報抽出と表示)。
ここで、音声符号化情報の抽出は入力バッファに1フレ
ーム分の音声信号の蓄積が終了した後に開始される。例
えば、フレームft0の区間で蓄積された音声はフレー
ムft1の区間で抽出処理(符号化処理)される。
【0021】(c)抽出された音声符号化情報を送信す
る(同図では音声情報送信と表示)。ここで、音声符号
化情報の送信は抽出処理が完了した後に開始される。例
えば、フレームft1の区間で抽出された音声情報はフ
レームft2の先頭から送信が開始される。ただし、こ
の例では音声符号化情報抽出(音声符号化処理)するた
めに要する処理時間は1フレームであるとして示してい
る。また、この送信処理において前述のように所定のフ
レーム周期毎にフレーム同期信号を音声符号化情報と入
れ替えて送信する。この例では50フレーム毎にフレー
ム同期信号を挿入している(フレームft2、フレーム
ft52、フレームft102・・・にフレーム同期信
号を送信している)。
【0022】ここで、上記した音声符号化情報及びフレ
ーム同期信号を送信するための送信フレームの構成は、
それぞれ図9(a)(b)に示すようになっている。な
お、同図に表記されている記号と音声符号化情報の種類
の対応は表1の通りであり、スペクトル包絡情報につい
てb1−xのxは係数の次数(x=1・・・10)を表
している。
【0023】一方、受信したフレーム毎の音声復号器内
での処理は、図8(d)(e)(f)に示すように行わ
れる。なお、図中において、frn(n=0,1,2・
・・)は受信側(音声復号器側)でのフレーム番号を示
すインデックスである。 (d)受信した音声符号化情報(表1)を受信バッファ
に蓄積する。この例では、1フレーム分の音声符号化情
報を受信するのに1フレーム分の時間を要するものとし
て示している。また、50フレーム毎にフレーム同期信
号を受信する(フレームfr2、フレームfr52、フ
レームfr102・・・にフレーム同期信号を受信して
いる)。
【0024】(e)前述のように受信した音声符号化情
報から音声復号処理により再生音声信号を再生する(あ
るフレーム(例えばfr0)で受信した音声符号化情報
に対し、次フレームの区間(fr1)で復号処理を行
う)。なお、復号処理を行う前に、音声符号化情報は前
フレーム区間に受信したもので更新される。ここで、5
0フレーム毎にフレーム同期信号を受信する(フレーム
fr2、フレームfr52、フレームfr102・・
・)が、これらのフレームに対し(フレームfr3、フ
レームfr53、フレームfr103・・・において)
音声復号処理する際に、該当するフレームの音声符号化
情報が存在しないため、前フレームで受信した音声符号
化情報により補間処理する(例えば、前フレームで受信
した音声符号化情報で置換する)。
【0025】(f)復号処理された再生音声を出力す
る。ここで、再生音声出力は復号処理が完了した後に開
始される。例えば、フレームfr1の区間で音声復号処
理された再生音声はフレームfr2の先頭から出力が開
始される。ただし、この例では再生音声を復号するため
に要する処理時間は1フレームであるとして示してい
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記のCELPやLP
C(線形予測符号化)に代表される、音声の特徴パラメ
ータ(音声符号化情報)を抽出して伝送する音声符号化
技術を用いたデジタル音声通信において、フレーム同期
信号を周期的に音声符号化情報に置き換えて送信するシ
ステムでは、以下の要因で再生音声信号の品質が劣化す
るという問題があった。 図8(e)に示したように、前フレームの音声符号化
情報で補間するフレーム(音声情報補間と表示、フレー
ム区間はfr3、fr53・・・)では、実際の音声符
号化情報を用いないため、それに対応するフレーム区間
(fr4、fr54・・・)での再生音声出力の品質が
劣化する。
【0027】図8(e)に示したように、前フレーム
の音声符号化情報で補間するフレームでは、補間された
音声符号化情報を用いて音声復号処理するため、音声復
号器で再生される音源信号(図7に示すj2)は、音声
符号化器における対応する区間の音源信号(図6に示す
j1)と内容が異なる。したがって、その音源信号j2
により更新される音声復号器の適応符号帳(図7に示す
21)の内容は、音声符号化器の適応符号帳(図6に示
す5)の更新結果と異なってしまう。この結果、次フレ
ームでは音声符号化器と異なる内容の適応符号帳を用い
て音声復号処理することとなるため、次フレームの再生
音声(フレーム区間:fr5、fr55・・・)の品質
も劣化してしまう。これは、音声符号化器において適応
符号帳5に対して最適な適応符号帳探索を実行しても、
音声復号器では適応符号帳21の内容が音声符号化器の
それと異なるため、最適な適応符号帳ベクトルが得られ
ないためである。また、それに続くフレームでも同様な
状態となり、再生音声の品質劣化が数フレームに及び連
続的に発生する。
【0028】このように、フレーム同期信号の挿入処理
による再生音声品質の劣化要因は、上記が大きくなる
と、も大きくなってしまうものであるが、これら要因
に加えて、送信フレームの伝送におけるビット誤りの発
生も再生音声の品質劣化に深く係わる要因である。すな
わち、フレーム同期信号を受信するフレームは前フレー
ムの音声符号化情報により補間処理するが、この前フレ
ームで受信した音声符号化情報にビット誤りが生じてい
た場合には、誤った音声符号化情報に基づいて次のフレ
ームの音声符号化情報が補間されることとなるため、上
記のの事情は更に悪いものとなってしまう。例え
ば、ビット誤りによって音声符号化情報がノイズ化して
しまった場合には、このノイズを次のフレーム以降にも
引きずることとなってしまい、上記における状態よ
りも再生音声の品質が著しく劣化してしまう。
【0029】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、音声符号化情報を他のフレームから補間するこ
と及び音声符号化情報の伝送におけるビット誤りが発生
することに起因した再生音声品質の劣化を抑制すること
を目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明では、例えばCE
LPやLPCに代表される音声の特徴パラメータ(音声
符号化情報)を抽出して伝送する音声符号化技術を用い
たデジタル音声通信システムにおいて、音声符号化情報
中の各情報をビット誤り感度の大小(ビット誤りの発生
可能性の大小)に応じて、フレーム同期信号の挿入態様
を工夫している。すなわち、本発明によれば、フレーム
同期信号挿入により消失したビット誤り感度の小さい音
声符号化情報を他のフレームのそれにより補間処理して
も、当該音声符号化情報は誤りが生じていない(あるい
は極めて小さい)ので、ビット誤りの影響によって前述
の劣化要因を増長させてしまうことが回避される。
【0031】具体的には、本発明に係るデジタル音声通
信方法は、送信側の音声符号化器で、入力音声信号を音
声符号化処理することにより音声符号化情報を抽出した
後、該音声符号化情報を送信する際に、フレーム同期信
号を周期的に音声符号化情報と置き換えることにより挿
入して送信し、受信側の音声復号器で、フレーム同期信
号を含む受信フレームに対して、他のフレームの音声符
号化情報により補間処理して音声符号化情報を求めた
後、当該音声符号化情報により音声復号処理を実行して
再生音声信号を出力するデジタル音声通信方法であっ
て、その特徴とするところは、送信側の音声符号化器で
は、音声符号化情報と置き換えてフレーム同期信号を送
信する際に、ビット誤り感度の小さい所定の音声符号化
情報のみを該フレーム同期信号に置き換えて送信し、受
信側の音声復号器では、フレーム同期信号とビット誤り
感度の大きい所定の音声符号化情報(すなわち、前記ビ
ット誤り感度の小さい所定の音声符号化情報を除いた部
分)が混在した受信フレームに対し、該フレーム同期信
号に置き換えられて消失したビット誤り感度の小さい音
声符号化情報を他のフレームの音声符号化情報により補
間処理して求めた後、音声復号処理を実行して再生音声
信号を出力する。これによって、ビット誤り感度の小さ
い音声符号化情報は他のフレームに基づいて補間する
が、ビット誤り感度の大きい音声符号化情報について
は、フレーム同期信号との置換を行わずに音声復号器へ
送信し、補間とビット誤りとが重複して再生音声の品質
を劣化させてしまわないようにしている。
【0032】ここで、本発明の好ましい態様としては、
フレーム電力情報、低次のスペクトル包絡情報、ピッチ
周期情報(適応符号帳最適インデックス)を、フレーム
同期信号と混在させて送信する、或いは、フレーム電力
情報のみをフレーム同期信号と混在させて送信する。す
なわち、これらフレーム電力情報、低次のスペクトル包
絡情報、ピッチ周期情報はビット誤り感度の大きもので
あり、これらはフレーム同期信号と置換せずに復号器側
へ送信するのが好ましい。また、これらの内でもフレー
ム電力情報は特にビット誤り感度が大きいため、フレー
ム同期信号の信号長を確保するためには、当該フレーム
電力情報だけは置換せずに復号器側へ送信するのが好ま
しい。
【0033】また、本発明では、音声符号化情報の補間
処理に用いる他のフレームは、受信バッファで保持する
ことにより、補間処理の対象フレームより時間的に後の
受信フレームであっても、補間処理の対象フレームより
時間的に前の受信フレームであってもよいが、音声再生
処理のタイムラグを少なく得るためには後者であるのが
好ましい。また、本発明では、従来のようにフレーム同
期信号を周期的に送信フレームに含まれる全ての音声符
号化情報に置き換えて送信する場合に較べて、フレーム
同期信号とビット誤り感度の大きい所定の音声符号化情
報とを混在させてフレームを送信する場合には、混在さ
せた分だけフレーム同期信号が短くなるので、フレーム
同期の信頼性を高めるために、当該フレーム同期信号を
混在させて送信するフレームの周期を短くするのが好ま
しい。
【0034】本発明は、上記のような処理を実行するデ
ジタル音声通信方法やデジタル音声通信システムとして
実施されるが、当該方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムとして記述して記憶媒体に格納し、この
記憶媒体からプログラムをコンピュータに読みとらせて
当該方法を実行させるようにしてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照
して説明する。図1及び図2には、本発明に係る方法を
実施するデジタル音声通信システムの構成を示してあ
り、図1はその送信側装置におけるCELP音声符号化
器の構成を示し、図1はその受信側装置におけるCEL
P音声復号化器の構成を示している。なお、図6及び図
7に示した従来例の構成と同様な部分には同一符号を付
して、重複する説明は省略する。
【0036】まず、図1に示す音声符号化器には送信バ
ッファを有した置換器12が設けられており、この置換
器12には、スペクトル包絡パラメータ抽出器1からス
ペクトル包絡情報b1(b1−1〜b1−10)が入力
され、フレーム電力計算器2からフレーム電力情報c1
が入力され、最適候補ベクトル選択器4から適応符号帳
最適インデックスm1、雑音符号帳最適インデックスo
1及び利得符号帳最適インデックスp1が入力される。
そして、この置換器12は、これら入力された音声符号
化情報を周期的のフレーム同期信号と置き換えて受信側
装置の復号器に送信するが、この置換処理において、ビ
ット誤り感度の小さい所定の音声符号化情報のみをフレ
ーム同期信号に置き換えて、フレーム同期信号とビット
誤り感度の大きい残りの音声符号化情報を混在させた送
信フレームを送信する。
【0037】また、図2に示す音声復号化器には受信バ
ッファを有した補間器30が設けられており、この補間
器30には送信側装置から受信した送信フレームが入力
される。そして、この補間器30は、受信したフレーム
からスペクトル包絡情報b1(b1−1〜b1−1
0)、フレーム電力情報c1、適応符号帳最適インデッ
クスm1、雑音符号帳最適インデックスo1及び利得符
号帳最適インデックスp1を抽出して、これら情報をそ
れぞれ合成フィルタ28、利得制御器24、適応符号帳
21、雑音符号帳22、利得符号帳23へ入力する。こ
こで、これら音声符号化情報の抽出出力において、フレ
ーム同期信号とビット誤り感度の大きい音声符号化情報
が混在した受信フレームに対しては、フレーム同期信号
に置き換えられて消失したビット誤り感度の小さい音声
符号化情報を他のフレームの音声符号化情報により補間
処理して求め、音声符号化情報の内で補間処理によって
求めたものと受信したものとを出力する。
【0038】図3には、本発明に係る音声符復号処理と
フレーム同期信号の送受信タイミングを示してある。な
お、図3(c)及び(d)を除いて、他の部分は図8に
それぞれ示した従来方式と全く同じである。図3(c)
では、上記のようにフレーム同期信号とビット誤り感度
の大きい音声符号化情報を混在させて送信するフレーム
を混在信号送信と表記している。また、同図(d)で
は、同様に混在信号受信と表記している。また、同図
(e)の音声情報補間では、フレーム同期信号に置き換
えられて消失したビット誤り感度の小さい音声符号化情
報のみを他のフレームのそれにより補間処理する。
【0039】ここで、公知(参考文献:信学技法RCS
90−26、信学技法RCS93−78等)のように、
各音声符号化情報のビット誤り感度の大小は表2に示す
ようになっており、各音声符号化情報毎にビット誤り感
度特性に特徴がある。すなわち、表2より、スペクトル
包絡情報である反射係数の3〜10次(b1−3〜b1
−10)、雑音符号帳最適インデックスo1、利得符号
帳最適インデックスp1はビット誤り感度が小さいこと
が分かる。
【0040】
【表2】
【0041】上記のようなビット誤り感度の特性に基づ
いて、本発明の第1の実施例では、置換器12におい
て、周期的にフレーム同期信号を挿入する際に、音声符
号化情報の内で、これらビット誤り感度が小さい高次の
スペクトル包絡情報(b1−3〜b1−10)、雑音符
号帳最適インデックスo1、利得符号帳最適インデック
スp1のみをフレーム同期信号に置き換えている。した
がって、送信フレームは、図4(a)に示すように全て
の音声符号化情報を含んだ構成と、同図(b)に示すよ
うに、ビット誤り感度が小さい音声符号化情報はフレー
ム同期信号に置き換えられて、ビット誤り感度が大きい
音声符号化情報(低次のスペクトル包絡情報(b1−
1、b1−2)、フレーム電力情報c1、適応符号帳イ
ンデックスp1)のみをフレーム同期信号とともに含む
構成となる。すなわち、同図(b)に示す構成のフレー
ムが、図3(c)、(d)での混在信号の送受信で使用
されるフレームである。
【0042】そして、本実施例では、補間器30におい
て、フレーム同期信号を受信するフレームにあっても、
ビット誤り感度が大きい音声符号化情報(低次のスペク
トル包絡情報(b1−1、b1−2)、フレーム電力情
報c1、適応符号帳インデックスm1)は受信されるこ
とから、受信した低次のスペクトル包絡情報(b1−
1、b1−2)は合成フィルタ28へ入力し、フレーム
電力情報c1は利得制御器24へ入力し、適応符号帳イ
ンデックスm1は適応符号帳21へ入力する。一方、補
間器30において、フレーム同期信号を受信するフレー
ムにあっては、ビット誤り感度が小さい音声符号化情報
(高次のスペクトル包絡情報(b1−3〜b1−1
0)、雑音符号帳最適インデックスo1、利得符号帳最
適インデックスp1)は受信されないことから、これら
を他のフレームの音声符号化情報からそのまま流用する
或いは関数演算すると言ったようにして補間し、補間し
て得た高次のスペクトル包絡情報(b1−3〜b1−1
0)は合成フィルタ28へ入力し、雑音符号帳最適イン
デックスo1は雑音符号帳22へ入力し、利得符号帳最
適インデックスp1は利得符号帳23へ入力する。
【0043】ここで、各音声符号化情報のビット誤り感
度の大小は表2に示すようになっているが、実際のビッ
ト誤り感度を考えると、フレーム電力情報c1が最も大
きいと言う特徴がある。このビット誤り感度の特性に基
づいて、本発明の第2の実施例では、置換器12におい
て、周期的にフレーム同期信号を挿入する際に、音声符
号化情報の内でフレーム電力情報c1を除く全てをフレ
ーム同期信号に置き換えている。したがって、送信フレ
ームは、図5(a)に示すように全ての音声符号化情報
を含んだ構成と、同図(b)に示すように、ビット誤り
感度が最も大きい音声符号化情報(フレーム電力情報c
1)のみをフレーム同期信号とともに含む構成となる。
すなわち、同図(b)に示す構成のフレームが、図3
(c)、(d)での混在信号の送受信で使用されるフレ
ームである。
【0044】そして、本実施例では、補間器30におい
て、フレーム同期信号を受信するフレームにあっても、
フレーム電力情報c1のみは受信されることから、受信
したフレーム電力情報c1は利得制御器24へ入力す
る。一方、補間器30において、フレーム同期信号を受
信するフレームにあっては、フレーム電力情報c1以外
の全ての音声符号化情報は受信されないことから、これ
らを他のフレームの音声符号化情報から補間し、補間し
て得たスペクトル包絡情報b1は合成フィルタ28へ入
力し、適応符号帳インデックスm1は適応符号帳21へ
入力し、雑音符号帳最適インデックスo1は雑音符号帳
22へ入力し、利得符号帳最適インデックスp1は利得
符号帳23へ入力する。
【0045】上記の各実施例で示したように、ビット誤
り感度が小さい音声符号化情報のみをフレーム同期信号
で置き換え、ビット誤り感度が大きい音声符号化情報は
フレーム同期信号と混在させて送信するようにしたた
め、他のフレームの元々信頼性があまり高くないビット
誤り感度が大きい音声符号化情報に基づいて補間処理を
行うことがなくなり、再音声の品質劣化は小さく抑えら
れる。ここで、本発明においては、従来方式に比べ、フ
レーム同期信号のビット長が短くなるためフレーム同期
の保持・補正能力が低下することが危惧されるが、これ
に対しては、フレーム同期信号の送信周期を相対的に短
くすることによりフレーム同期の保持・補正能力を補っ
て、再生音声品質の聴感上での劣化を回避することがで
きる。
【0046】また、本発明に係る音声符復号器はDSP
(デジタル・シグナル・プロセッサ)やCPUで実現で
きるため、本発明の方法を実施するグログラムをCD−
ROMやフロッピーディスク等といった記憶媒体からコ
ンピュータにインストールすることにより、本発明を容
易に実現することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フレーム同期信号挿入により消失したビット誤り感度の
小さい音声符号化情報のみを他のフレームのそれにより
補間処理するようにしたため、フレーム同期信号挿入及
びビット誤りの発生に起因した再生音製品質の劣化を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るCELP音声符号
化器の構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るCELP音声復号
化器の構成を示す図である。
【図3】 音声符復号処理とフレーム同期信号の送受信
タイミングを説明する図である。
【図4】 本発明の第1実施例に係る送信フレームの構
成を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係る送信フレームの構
成を示す図である。
【図6】 従来のCELP音声符号化器の構成を示す図
である。
【図7】 従来のCELP音声復号化器の構成を示す図
である。
【図8】 音声符復号処理とフレーム同期信号の送受信
タイミングを説明する図である。
【図9】 従来の送信フレームの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・スペクトル包絡パラメータ抽出器、 2・・・
フレーム電力計算器、4・・・最適候補ベクトル選択
器、 5・・・適応符号帳、6・・・雑音符号帳、 7
・・・利得符号帳、b1・・・スペクトル包絡情報、
c1・・・フレーム電力情報、m1・・・適応符号帳最
適インデックス、o1・・・雑音符号帳最適インデック
ス、p1・・・利得符号帳最適インデックス、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側の音声符号化器では、入力音声信号
    を音声符号化処理することにより音声符号化情報を抽出
    した後、該音声符号化情報を送信する際に、フレーム同
    期信号を周期的に音声符号化情報と置き換えることによ
    り挿入して送信し、 受信側の音声復号器では、前記フレーム同期信号を含む
    受信フレームに対して、他のフレームの音声符号化情報
    により補間処理して音声符号化情報を求めた後、当該音
    声符号化情報により音声復号処理を実行して再生音声信
    号を出力するデジタル音声通信方法であって、 前記送信側の音声符号化器では、前記音声符号化情報と
    置き換えて前記フレーム同期信号を送信する際に、ビッ
    ト誤り感度の小さい所定の音声符号化情報のみを該フレ
    ーム同期信号に置き換えて送信し、 前記受信側の音声復号器では、前記フレーム同期信号と
    ビット誤り感度の大きい所定の音声符号化情報が混在し
    た受信フレームに対し、該フレーム同期信号に置き換え
    られて消失した前記ビット誤り感度の小さい音声符号化
    情報を他のフレームの音声符号化情報により補間処理し
    て求めた後、音声復号処理を実行して再生音声信号を出
    力することを特徴とするデジタル音声通信方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタル音声通信方法お
    いて、 前記ビット誤り感度の大きい音声符号化情報として、フ
    レーム電力情報、低次のスペクトル包絡情報、ピッチ周
    期情報を、前記フレーム同期信号と混在させて送信する
    ことを特徴とするデジタル音声通信方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のデジタル音声通信方法お
    いて、 前記ビット誤り感度の大きい音声符号化情報として、フ
    レーム電力情報のみを、前記フレーム同期信号と混在さ
    せて送信することを特徴とするデジタル音声通信方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載のデジタル音声通信方法おいて、 前記音声符号化情報の補間処理に用いる他のフレーム
    は、補間処理の対象フレームより時間的に前の受信フレ
    ームであることを特徴とするデジタル音声通信方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載のデジタル音声通信方法おいて、 前記送信側の音声符号化器では、前記フレーム同期信号
    を周期的に送信フレームに含まれる全ての音声符号化情
    報に置き換えて送信する場合に較べて、前記フレーム同
    期信号とビット誤り感度の大きい所定の音声符号化情報
    とを混在させてフレームを送信する場合には、当該フレ
    ーム同期信号を混在させて送信するフレームの周期を短
    くすることを特徴とするデジタル音声通信方法。
  6. 【請求項6】送信側装置では、音声符号化器により、入
    力音声信号を音声符号化処理することにより音声符号化
    情報を抽出して、該音声符号化情報を送信する際にフレ
    ーム同期信号を周期的に音声符号化情報と置き換えるこ
    とにより挿入して送信し、 受信側装置では、音声復号器により、前記フレーム同期
    信号を含む受信フレームに対して、他のフレームの音声
    符号化情報により補間処理して音声符号化情報を求め、
    当該音声符号化情報により音声復号処理を実行して再生
    音声信号を出力するデジタル音声通信システムであっ
    て、 前記送信側装置は、前記音声符号化情報と置き換えて前
    記フレーム同期信号を送信する際に、ビット誤り感度の
    小さい所定の音声符号化情報のみを該フレーム同期信号
    に置き換えて送信する置換器を有し、 前記受信側装置は、前記フレーム同期信号とビット誤り
    感度の大きい所定の音声符号化情報が混在した受信フレ
    ームに対し、該フレーム同期信号に置き換えられて消失
    した前記ビット誤り感度の小さい音声符号化情報を他の
    フレームの音声符号化情報により補間処理して求める補
    間器を有することを特徴とするデジタル音声通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】コンピュータに実行させるプログラムを当
    該コンピュータの入力手段により読み取り可能に記憶し
    た記憶媒体において、 前記プログラムは、 音声符号処理では、入力音声信号を音声符号化処理する
    ことにより音声符号化情報を抽出した後、該音声符号化
    情報を送信する際に、ビット誤り感度の小さい所定の音
    声符号化情報のみを該フレーム同期信号に周期的に置き
    換える処理を実行させ、 音声復号化処理では、前記フレーム同期信号とビット誤
    り感度の大きい所定の音声符号化情報が混在した受信フ
    レームに対し、該フレーム同期信号に置き換えられて消
    失した前記ビット誤り感度の小さい音声符号化情報を他
    のフレームの音声符号化情報により補間処理して求めた
    後、当該音声符号化情報により音声復号処理を実行させ
    ることを特徴とする記憶媒体。
JP10060467A 1998-02-25 1998-02-25 デジタル音声通信方法及びシステム Pending JPH11243421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060467A JPH11243421A (ja) 1998-02-25 1998-02-25 デジタル音声通信方法及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060467A JPH11243421A (ja) 1998-02-25 1998-02-25 デジタル音声通信方法及びシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11243421A true JPH11243421A (ja) 1999-09-07

Family

ID=13143115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10060467A Pending JPH11243421A (ja) 1998-02-25 1998-02-25 デジタル音声通信方法及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11243421A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274917A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Mitsubishi Electric Corp 音声復号装置
JP2008122911A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Korea Electronics Telecommun キー再同期区間の音声データを見積もるためのベクトル情報の挿入方法、ベクトル情報伝送方法、およびベクトル情報を用いたキー再同期区間の音声データ見積り方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274917A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Mitsubishi Electric Corp 音声復号装置
JP2008122911A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Korea Electronics Telecommun キー再同期区間の音声データを見積もるためのベクトル情報の挿入方法、ベクトル情報伝送方法、およびベクトル情報を用いたキー再同期区間の音声データ見積り方法
JP4564985B2 (ja) * 2006-11-13 2010-10-20 韓國電子通信研究院 キー再同期区間の音声データを見積もるためのベクトル情報の挿入方法、ベクトル情報伝送方法、およびベクトル情報を用いたキー再同期区間の音声データ見積り方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8391373B2 (en) Concealment of transmission error in a digital audio signal in a hierarchical decoding structure
US9153237B2 (en) Audio signal processing method and device
TW440814B (en) Low complexity random codebook structure
RU2584463C2 (ru) Кодирование звука с малой задержкой, содержащее чередующиеся предсказательное кодирование и кодирование с преобразованием
EP1273005A1 (en) Wideband speech codec using different sampling rates
JP2005513539A (ja) 音声信号の効率的コーディングのための信号修正方法
KR20140005277A (ko) 저-지연 통합 스피치 및 오디오 코딩에서 에러 은닉을 위한 장치 및 방법
JP2008533530A (ja) ボコーダにおけるフレームの位相整合のための方法および装置
JP2002328700A (ja) フレーム消去の隠蔽およびその方法
US6826527B1 (en) Concealment of frame erasures and method
KR20200124339A (ko) 음성 부호화 장치, 음성 부호화 방법, 음성 부호화 프로그램, 음성 복호 장치, 음성 복호 방법 및 음성 복호 프로그램
JP3628268B2 (ja) 音響信号符号化方法、復号化方法及び装置並びにプログラム及び記録媒体
JPH1055199A (ja) 音声符号化並びに復号化方法及びその装置
JP6607921B2 (ja) Lpd/fd移行フレームエンコードのためのバジェットの決定
EP1103953A2 (en) Method for concealing erased speech frames
JPH11243421A (ja) デジタル音声通信方法及びシステム
JP3050978B2 (ja) 音声符号化方法
WO2000063878A1 (fr) Codeur de parole, processeur de parole et procede de traitement de la parole
JP3754819B2 (ja) 音声通信方法及び音声通信装置
US9620139B2 (en) Adaptive linear predictive coding/decoding
CN101266798B (zh) 一种在语音解码器中进行增益平滑的方法及装置
JP3576794B2 (ja) 音声符号化/復号化方法
WO2005045808A1 (en) Harmonic noise weighting in digital speech coders
CN113826161A (zh) 用于检测待编解码的声音信号中的起音以及对检测到的起音进行编解码的方法和设备
JP2004061558A (ja) 音声符号化復号方式間の符号変換方法及び装置とその記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041207