JPH11239089A - 遠距離通信ネットワークにおける使用者端末への通知信号の送信装置および送信方法 - Google Patents

遠距離通信ネットワークにおける使用者端末への通知信号の送信装置および送信方法

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JPH11239089A
JPH11239089A JP30744598A JP30744598A JPH11239089A JP H11239089 A JPH11239089 A JP H11239089A JP 30744598 A JP30744598 A JP 30744598A JP 30744598 A JP30744598 A JP 30744598A JP H11239089 A JPH11239089 A JP H11239089A
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18567Arrangements for providing additional services to the basic mobile satellite telephony service

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信の試みが失敗した場合に、「通信が試み
られている」という通知を、使用者端末に提供するこ
と。 【解決手段】 通知信号トランスポンダーシステム11
0は、供給路上で受信された通知信号(HPN)に応答
する。通知信号(HPN)は、例えば、ショートメッセ
ージ通知または失敗した通信の試みの通知を提供するた
めに、使用者端末への通信の通知を、選択的に使用者端
末へ提供する。通知信号トランスポンダーシステム11
0は、遠距離通信信号量信号よりも高い信号透過を達成
するために、使用者端末16による受信に対して、選択
的な高い電力で通知信号を先へ再送信するように動作す
る通知信号トランスポンダーシステム110の信号処理
容量は、処理されるべき通知信号の数に応答して、適応
的に変化可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠距離通信ネッ
トワーク(例えば衛星遠距離通信ネットワーク)内の使
用者端末への通知信号の送信に関する。この送信は、例
えば通信の試みが失敗した場合に、「通信が試みられて
いる」という通知を、使用者端末に提供するため、また
は、使用者端末で表示するためのショートメッセージを
提供するために行われる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】地上
セルラー通信システムは、本技術分野ではよく知られて
おり、かつ、GSM規格およびPCN規格のように、該
地上セルラー通信システムに対して異なる信号送信プロ
トコルを定義する多数の規格が存在する。これらの規格
の詳細は、例えば、Gordon White, Butterworth Heinem
ann による”Mobile Radio Technology ”(1994
年)に与えられる。GSMおよびPCNシステムは、デ
ジタル通信システムであり、かつ、音声通信に加えて、
ページングおよびデータ通信を許可する。GSMシステ
ムでは、移動端末へショートメッセージを送信するため
に、ショートメッセージサービス(SMS)が提供され
る。
【0003】一群の衛星によって無線周波数リンクが提
供される移動衛星通信システムも、提案されている。こ
れらの衛星通信システムは、地上セルラーシステムより
も非常に大きな範囲を提供する。そのようなシステムの
一例がICO(登録商標)システムである。その特徴
は、国際公開第95/28747号明細書と国際公開第
96/03814号明細書と英国特許公開第22952
96号公報とに記載されている。他の例は、インマルサ
ット(登録商標)衛星システムとイリジウム(登録商
標)衛星セルラーシステムとを含む。インマルサット衛
星システムは、Calcutt とTetleyとによる(Edward Arn
old によって1994年に発行された)”Satellite Co
mmunications:Principles and Applications”に記載さ
れている。イリジウム衛星セルラーシステムは、例え
ば、欧州特許公開第0365885号公報に記載されて
いる。
【0004】しかしながら、地上移動通信システムおよ
び衛星移動通信システムの両方において、移動使用者端
末において受信された信号強度は、例えば、遮断または
マルチパスフェーディング(multi-path fading )によ
って、著しく減衰されるので、移動使用者と通信するこ
とが常に可能という訳ではない。さらに、例えば、使用
者端末のアンテナは、格納されているか、または、最適
位置に展開されていないので、使用者端末の利得は低い
かも知れない。
【0005】この課題に対する解決が、1997年11
月17日に提出された(この文書の譲受人に割り当てら
れている)米国特許第08/971407号公報に記載
されている。この解決では、「通信が試みられている」
という通知を使用者へ提供するために、高出力の通知信
号が使用者端末へ送信される。高出力通知(HPN)
は、多数の異なる目的に対して使用される。この目的と
は、ショートメッセージ(SMS)を使用者端末へ送信
する試みの失敗を示すというようなことであり、また
は、予め決定されたデータを特定のセルエリア内の使用
者端末へ同報通信するというようなことである。ここ
で、上記ショートメッセージは、「音声またはファック
スまたはデータの入力呼が、使用者端末に到達すること
に失敗した」という事実を使用者端末へ警告するもので
ある。米国特許第08/971407号公報の内容は、
ここで、参照として組み込まれる。
【0006】衛星システムに対して、各衛星は、典型的
には、4000個のセルを同時に処理することができる
が、太陽電池およびバックアップバッテリからの限られ
た電力供給しか持たない。そこで、信号電力を抑えるこ
とは大いに考慮すべき事柄である。我々の英国特許出願
第9624104.7号明細書に開示されたシステムで
は、衛星と使用者端末との間の信号通信は、通信リンク
に対するリンクマージンの関数として、3つの異なるレ
ベルに存在し得る。リンクマージンは、雑音密度に対す
る超過信号エネルギーの比率として定義される。この比
率は、見通し線チャネル内のメッセージを復号するのに
十分に必要とされる。通常透過(penetration)に対し
ては、衛星と使用者端末との間の通常の遠距離通信信号
量の間に起こるフェーディング等を補償するために、リ
ンクマージンは、典型的には、7〜8dBの水準であ
る。通常透過は、衛星と使用者端末との間の通常の通信
信号量に対して使用される。中間透過に対しては、リン
クマージンは、18dBの水準である。中間透過は、使
用者端末を呼び出すために、かつ、ページングのために
使用される。高透過は、前述のHPN信号を送信するた
めに使用され、かつ、30dBの水準のリンクマージン
を有する。
【0007】要求されるリンクマージンは、信号強度を
増加することによって、かつ、ある期間の時間を越え
て、信号が許容可能な低いエラーレートで受信されるこ
とができるように、信号を繰り返すことによっても、達
成されることができる。
【0008】衛星内でHPNトランスポンダーを使用す
ることが提案される。衛星電力資源の比較的大きな割合
(例えば、20%)が、HPNトランスポンダーに割り
当てられる。この固定された資源は、「利用可能な電力
の80%だけが、通常透過信号トラフィックおよび中間
透過信号トラフィックに対して使用されることができ
る」ということを意味する。
【0009】また、使用者端末に対しては、資源が、H
PN信号を信号トラフィックの予め決定された時刻にお
いて検出するために割り当てられることを必要とする。
このことは、使用者端末の電力資源の使用を、望ましく
なく限定する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、「通知
信号資源は、固定された電力資源を必ずしも要求する必
要がなく、実際には、通知信号トラフィックのレベルに
依存して変化することに適応して許可されることができ
る」ということが認められる。
【0011】本発明によると、第1の特徴から、移動遠
距離通信システム内での使用のためのトランスポンダー
構成において、該トランスポンダー構成は、遠距離通信
信号量信号を受信するように動作し、かつ、使用者端末
による受信のために遠距離通信信号量信号を先へ送信す
る信号量通信信号トランスポンダーシステムと、受信さ
れた通知信号に応答する通知信号トランスポンダーシス
テムとを具備し、該受信された通知信号は、使用者端末
への通信の通知を、使用者端末へ選択的に提供し、トラ
ンスポンダーシステムは、使用者端末による選択的な受
信に対して、通知信号を先へ再送信するように動作し、
通知信号トランスポンダーシステムの信号処理容量は、
処理されるべき通知信号の数に応答して、適応的に変化
可能であることを特徴とするトランスポンダー構成が提
供される。
【0012】通知信号トランスポンダーシステムの適応
信号処理容量は、通知信号トラフィックが減少すると、
通知信号トランスポンダーシステムによって要求される
電力資源が減少されることを許可する。その結果、使用
されない電力が、他の目的(例えば、追加の呼び出しを
処理すること)に再割り当てされることができる。
【0013】本発明は、また、地球軌道内に配置される
ための遠距離通信衛星において、該遠距離通信衛星は、
遠距離通信信号量信号を受信するように動作し、かつ、
使用者端末による受信のために遠距離通信信号量信号を
先へ送信する信号量通信信号トランスポンダーシステム
と、受信された通知信号に応答する通知信号トランスポ
ンダーシステムとを具備し、該受信された通知信号は、
使用者端末への通信の通知を、使用者端末へ選択的に提
供し、トランスポンダーシステムは、使用者端末による
選択的な受信に対して、通知信号を先へ再送信するよう
に動作し、通知信号トランスポンダーシステムの信号処
理容量は、処理されるべき通知信号の数に応答して、適
応的に変化可能であることを特徴とする遠距離通信衛星
を具備する。
【0014】通知信号トランスポンダーシステムの適応
特性は、使用者端末における電力節減を達成するために
使用されることができる。
【0015】更に詳細には、本発明よると、遠距離通信
ネットワークのための使用者端末において、遠距離通信
信号は、無線リンク上で、使用者端末と他のそのような
端末へと送信され、端末は、使用者端末への通信の通知
を、使用者端末へ選択的に提供する通知信号に応答し、
通知信号は、シーケンス(HPN1〜HPNn)において
送信され、シーケンス(HPN1〜HPNn)は、異なる
使用者端末へ同期信号(F)と共に送信されるべき通知
信号の信号量に依存する長さ(D)のシーケンスであ
り、同期信号(F)は、端末に対して個々に、通知信号
が予期されるべきシーケンス内の期間を示し、該使用者
端末は、通知信号のシーケンスにおいて使用者に対する
通知信号が送信されるべき期間(HPNi)を示すタイ
ミング信号を同期信号から取り出すように動作する受信
機システムと、使用者端末が、前記期間に対応する期間
(W)の間に使用者端末に到達した通知信号に、選択的
に応答するようにするコントローラとを具備することを
特徴とする使用者端末が提供される。
【0016】本発明は、また、個々の使用者端末によっ
て受信されるべき通知信号を送信する方法において、該
通知信号は、使用者端末への通信の通知を、使用者端末
へ選択的に提供し、通知信号は、シーケンス(HPN1
〜HPNn)において送信され、シーケンス(HPN1〜
HPNn)は、異なる使用者端末へ送信されるべき通知
信号の信号量に依存する長さ(D)のシーケンスであ
り、該方法は、同期信号(F)を送信することを具備
し、同期信号(F)は、端末に対して個々に、通知信号
が予期されるべきシーケンス内の期間を示すことを特徴
とする方法を具備する。
【0017】本発明は、また、個々の使用者端末へ通知
信号を送信するための遠距離通信システムに対する送信
局において、通知信号は、使用者端末への通信の通知
を、使用者端末へ選択的に提供し、該送信局は、個々の
使用者端末によって受信されるべき通知信号を送信する
ように動作する送信機を具備し、通知信号は、シーケン
ス(HPN1〜HPNn)において送信され、シーケンス
は、異なる使用者端末へ送信されるべき通知信号の信号
量に依存する長さ(D)のシーケンスであり、送信機
は、また、同期信号(F)を送信するように動作し、同
期信号(F)は、端末に対して個々に、通知信号が予期
されるべきシーケンス内の期間を示すことを特徴とする
送信局を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明が更に完全に理解されるた
めに、ここでは、本発明の一例が添付図面を参照して説
明される。添付図面は以下の通りである。図1は、本発
明の一実施形態において、ショートメッセージサービス
センターを具備する移動衛星システムネットワークの概
要図である。図2は、図1のネットワークにおいて、シ
ョートメッセージを発することの不成功の試みに続いて
起こるHPN信号の送信のシーケンス図である。図3
は、図2のシーケンスにおける高透過チャネルフレーム
のフォーマットの図である。図4は、図1のネットワー
クにおける使用者端末の概要図である。図5は、図3の
フォーマットにおける高透過メッセージスロットの幅
と、メッセージを受信するのに必要な有効タイムウイン
ドウの幅とを示す図である。図6は、図4の使用者端末
によって適用される周波数信号取得ウインドウの図であ
る。図7は、図1のネットワークにおける衛星のうちの
1つの衛星の概要図である。
【0019】・ネットワーク 図1は、ショートメッセージおよび高透過通知メッセー
ジの移動使用者端末への通信のために使用される衛星通
信ネットワークの部分を概要的に示す。
【0020】定置使用者2は、公衆サービス電話ネット
ワーク(PSTN)4に接続されている。適切な番号を
ダイヤルすることによって、定置使用者2は、PSTN
4を通して、ショートメッセージサービス(SMS)サ
ービスセンター6に接続される。SMSサービスセンタ
ー6は、最も適切なネットワーク接続を選択することに
よって、移動使用者へのショートメッセージの送信を制
御する。基地位置レジスタ(HLR)8と通信すること
によって、SMSサービスセンター6は、呼ばれた移動
使用者に関する位置と顧客特徴情報とを得ることができ
る。
【0021】SMSサービスセンター6は、適切な通信
リンクによって、移動端末との通信を許可する(1また
は2以上の)移動通信ネットワークに接続される。例え
ば、SMSサービスセンター6は、地上セルラーネット
ワークおよび移動衛星システムの両方に接続され、か
つ、移動端末が地上セルラーネットワークの範囲内に存
在する場合には、地上セルラーネットワークを優先的に
選択する。地上セルラーネットワークは、GSM規格に
従い、かつ、GSMショートメッセージサービスをサポ
ートする。
【0022】SMSサービスセンター6は、また、例え
ば、地上セルラーネットワークまたは移動衛星システム
を介して、移動使用者からショートメッセージ要求を受
信する。
【0023】図1において、SMSサービスセンター6
(SMS−sc)は、ICO(登録商標)システムのよ
うな移動衛星システムに接続されている。この移動衛星
システムは、高透過メッセージ送信を含むメッセージ送
信サービスを提供する。移動衛星システム(MSS)1
0は、複数の衛星アクセスノード12a,12bを具備
する。衛星アクセスノード12a,12bは、一群の衛
星14a,14b,14cへ、無線周波数通信リンクを
提供する。衛星14a,14b,14cのうちの少なく
ともいくつかは、移動使用者端末16との見通し線内に
存在し、かつ、衛星アクセスノード12のうちの1つと
使用者端末16との間の無線通信を可能にする。
【0024】英国特許公開第2295296号公報に記
載された一例では、世界の全体にわたる最適位置に置か
れた12個の衛星アクセスノード12が存在する。衛星
群は、2つの軌道平面内の1周6時間の軌道内に10個
の使用可能な衛星を具備する。各軌道平面は、赤道に対
して45゜傾いている。各平面には、1つの予備の衛星
が設けられている。衛星アクセスノード12と衛星14
との配置は、全世界の範囲に移動衛星サービスを提供す
る。イリジウム(登録商標)またはインマルサット(登
録商標)またはオデッセイ(登録商標)システムのよう
な他の移動衛星システムが使用されてもよい。
【0025】各衛星アクセスノード(SAN)12は、
多重指向性アンテナを有する地上地球局(LES)18
a,18bを具備する。この多重指向性アンテナは、視
野内に存在する(いくつかのまたは全ての)衛星14を
追跡する。各衛星アクセスノード12は、また、移動衛
星スイッチングセンター(MSSC)20を具備する。
MSSC20は、(移動衛星システムにアクセスするこ
とを許可されている)第三者オペレータによって所有さ
れている他の衛星アクセスノードおよびゲートウエー
へ、通信信号量の経路を定める。SMSサービスセンタ
ー6は、そのようなゲートウエーの一例である。各MS
SC20は、相手先位置レジスタ(VLR)22に接続
されている。VLR22は、衛星アクセスノード12へ
ログオンされた使用者端末16の詳細のデータベースを
具備する。
【0026】HLR8から得られた情報は、使用者端末
16が登録された衛星アクセスノード12を識別し、か
つ、SMSサービスセンター6は、その情報に基づい
て、メッセージの経路を、適切な衛星アクセスノード1
2へ定める。衛星アクセスノード12では、移動衛星ス
イッチングセンター20は、使用者端末16の位置をよ
り正確に判断するために、かつ、使用者端末16がどの
タイプのメッセージサービスに加入したのかを判断する
ために、VLR22からより明確な情報を得る。以下に
さらに詳細に論じられるように、この情報は、衛星アク
セスノード12が使用者端末16とどのようにして通信
するのかを判断する。
【0027】・高透過通知 高透過通知サービスは、高透過通知(HPN)サービス
センター24によって制御される。高透過通知(HP
N)サービスセンター24は、MSSC20および(各
衛星アクセスノード12)のLES18と通信する。
【0028】高透過通知(HPN)は、ショートメッセ
ージ信号量または音声信号量またはデータ信号量に対し
て使用されるリンクマージンよりも十分に高いリンクマ
ージンを伴って、1または2以上の衛星14によって送
信されるメッセージである。
【0029】例えば、通常の音声チャネルおよびデータ
チャネルは、衛星に対する直接の見通し線内で展開され
たアンテナを伴って、または、例えば7〜8dBの軽い
遮断またはフェーディングを伴って、使用可能な位置内
の携帯使用者端末によって受信されるのに十分なリンク
マージンを有する。これは、通常透過として参照され
る。ショートメッセージおよび制御チャネルは、(スー
ツケース内のような)使用可能ではない位置内の携帯使
用者端末によって、および/または、アンテナが格納さ
れている携帯使用者端末によって、および/または、例
えば18dBの(中位の/軽い)無線遮断またはフェー
ディングを伴う携帯使用者端末によって受信されるのに
十分なリンクマージンを有する。これは、中間透過とし
て参照される。高透過通知は、使用者端末16がいかな
る他の信号量も受信することができない状況において、
情報を使用者端末16へ送信するために使用される。こ
の状況とは、使用者端末16がビルディング内に存在す
る場合、および、全ての衛星14からの重大な無線遮断
またはフェーディング内に存在する場合、および、アン
テナが格納されている場合のような状況である。高透過
通知のリンクマージンは、そのような環境内の使用者端
末によるデータの受信および復号化を許可するのに十分
な透過を与える。例えば、リンクマージンは、30dB
である。リンクマージンは、送信電力の関数であり、か
つ、加えて、重畳符号化のような符号化によって増加さ
れる。重畳符号化では、使用者端末16によって受信さ
れた信号において申し分のないビットエラーレートを達
成するために、信号送信が多くの回数繰り返される。
【0030】・ショートメッセージ失敗後のHPN ここで、高透過通知メッセージの使用の一例が、図1お
よび図2を参照して説明される。ステップ30では、メ
ッセージが、定置使用者2からSMSサービスセンター
6へ送られる。このメッセージは、電話番号のような識
別子コードを具備する。この識別子コードは、向けられ
た受取人(この場合では、使用者端末16)を識別す
る。ステップ32では、SMSサービスセンター6は、
使用者端末16を識別する情報を、基地位置レジスタ8
へ送信する。基地位置レジスタ8は、使用者端末16が
登録されている衛星アクセスノード12の識別子のよう
な経路決定情報を用いて返答する。ステップ34では、
SMSサービスセンター6は、使用者2からのメッセー
ジを、基地位置レジスタ8によって識別された衛星アク
セスノード12の移動衛星スイッチングセンター20
へ、使用者端末16を識別する情報と共に送る。
【0031】ステップ36では、移動衛星スイッチング
センター20は、相手先位置レジスタ22にアクセス
し、かつ、使用者端末16の位置上の詳細な情報を相手
先位置レジスタ22から引き出し、かつ、使用者端末1
6の所有者がショートメッセージサービスに加入してい
るか否かを判断する。ステップ37では、メッセージ
は、使用者端末16の予期される位置に関する情報と共
に、LES18へ送信される。
【0032】ステップ38では、LES18は、使用者
端末16へのメッセージの送信を達成しそうな衛星を選
択し、かつ、その瞬間において使用者端末16の位置を
カバーする衛星14によって生成されるビームを選択す
る。そして、メッセージは、選択された衛星14を介し
て、使用者端末16へ送信される。
【0033】LES18は、予め決定された期間t1 内
に使用者端末16からメッセージの認識が受信されたか
否かを検出する。もし、そのような認識が受信されない
ならば、ステップ40において、失敗信号が移動衛星ス
イッチングセンター20へ送信される。そして、移動衛
星スイッチングセンター20は、ステップ42におい
て、失敗報告をMESサービスセンター6へ送信する。
MESサービスセンター6は、同様に、失敗報告44を
定置使用者2へ送信してもよい。ステップ42における
失敗報告に応答して、SMSサービスセンター6は、
「使用者端末16が現在ショートメッセージに応答して
いない」という情報を含むように、HLR8を更新す
る。
【0034】ステップ40におけるページング失敗に応
答して、移動衛星スイッチングセンター20は、ステッ
プ48において、メッセージの内容を、HPN要求内の
HPNサービスセンター24へ送る。そして、HPNサ
ービスセンター24は、ステップ50において、HPN
メッセージを送信するために必要とされる他の情報と共
に、移動衛星スイッチングセンター20からの位置情報
を要求する。移動衛星スイッチングセンター20は、ス
テップ52において、要求された情報を基地位置レジス
タ8から取得し、かつ、ステップ54において、要求さ
れた情報を相手先位置レジスタ22から取得し、かつ、
ステップ56において、要求された情報をLES18へ
送信する。
【0035】ステップ58において、HPNサービスセ
ンター24は、ステップ48において移された元のメッ
セージから取り出されたHPNメッセージを生成し、か
つ、LES18は、ステップ60において、該HPNメ
ッセージを使用者端末16へ送信する。ステップ60に
おける(HPNメッセージを送信する)処理は、以下に
さらに詳細に説明される。
【0036】使用者端末16がHPNメッセージを受信
すると、使用者端末16は、ステップ62において、認
識信号を、LES18へ送信する。この認識に応答し
て、LES18は、ステップ64において、「HPNが
認識された」という信号を、HPNサービスセンター2
4へ信号送信する。それによって、LES18は、(同
じ元のメッセージから取り出されたHPNメッセージを
送信するという)HPNサービスセンター24によるさ
らなる試みを防止する。
【0037】・HPN入力呼警報 この他に、HPNメッセージは、音声またはファクスま
たはデータの入力呼を使用者端末16へ送出することの
失敗に応答して、生成されてもよい。そのような呼を発
するための処理は、「呼がPSTN4からゲートウエー
移動衛星スイッチングセンター(GMSSC)へ送ら
れ、該GMSSCは、その呼を、選択された衛星アクセ
スノード12へ送る」ということを除くと、ショートメ
ッセージを発するための(上述された)処理に類似して
いる。LES18は、(呼がアドレス指定された)使用
者端末16を識別する同報通信チャネル上へ、ページン
グ信号を送信する。もし、予め決定された時間以内に使
用者端末16から応答が受信されないならば、かつ、使
用者端末16の加入者プロフィールがHPN補足サービ
スを具備するならば、移動衛星スイッチングセンター2
0は、HPNサービスセンター24への呼に関する情報
を、ステップ48に類似した方法で送る。そして、その
処理は、「HPNメッセージの内容が、(電話の)かけ
手によって送信されたショートメッセージを含まず、代
わりに、HPN要求(例えば、失敗した入力呼)に対す
る理由に関する情報、および/または、(電話の)かけ
手の電話番号または識別子に関する情報を含んでもよ
い」ということを除くと、上述されたショートメッセー
ジの例における通りに継続する。同じ加入者からのさら
なる入力呼に起因する(繰り返される)HPN要求は、
以下に説明されるように、徐々に出される。
【0038】・HPN同報通信 HPNメッセージは、2以上の使用者端末へ(例えば、
定義された使用者グループへ、または、予め定義された
エリア内の全ての使用者端末へ)同報通信されてもよ
い。HPN同報通信は、HPN同報通信センターによっ
て制御される。HPN同報通信センターは、HPNサー
ビスセンター24と同じ方法で各LES18と通信する
か、または、HPNサービスセンター24の一部を形成
してもよい。HPN同報通信センターは、外部情報提供
者から同報通信情報を受信し、かつ、HPN同報通信メ
ッセージの生成およびスケジューリングを制御する。
【0039】認識は、HPN同報通信メッセージに対し
て要求されない。
【0040】・多様性 図2を参照すると、ステップ62において認識がLES
18によって受信されないならば、HPNサービスセン
ター24は、LES18に対して、予め決定された短い
遅延の後(例えば、HPNチャネルの次の送信フェイズ
サイクルにおいて)HPNメッセージを再送信するよう
命令する。この遅延は、LES18上の信号量負荷に従
って決定されてもよい。この他にも、または、これに加
えて、HPNメッセージは、(使用者端末16からの衛
星14の方向が著しく変化するほどに、衛星14が移動
することを許可するのに)十分な長い遅延の後、LES
18によって再送信される。そして、HPNメッセージ
は、短い遅延の後、繰り返される。
【0041】もし、予め決定された数の(HPNメッセ
ージの)再送信の後、使用者端末16から認識が受信さ
れないならば、HPNサービスセンター24は、「使用
者端末16がこのレベルのサービスに加入しているか否
か」というHPNメッセージを(他の衛星14を通し
て)再送信するよう、LES18を制御する。たとえ、
使用者端末16が、HPNメッセージが最初に受信され
た衛星14aからHPNメッセージを受信できないとし
ても、第2衛星14bを通してメッセージを受信するこ
とができるかも知れない。LES18が、認識が受信さ
れた時を、HPNサービスセンター24へ知らせるま
で、メッセージは、信号量負荷とメッセージの優先度と
使用者端末16の加入詳細とに依存して、第2衛星14
bを通して、予め決定された回数だけ繰り返される。
【0042】選択的には、もし、第1衛星14aまたは
第2衛星14bまたは他の衛星を通した送信時に、予め
決定された繰り返し回数の後、使用者端末16から認識
が受信されないならば、HPNサービスセンター24
は、例えば、使用者端末16の視野内に存在する衛星の
うちの1つの衛星14cを通した送信のために、衛星ア
クセスノードのうちの他の1つの衛星アクセスノード1
2bを通して、HPNメッセージを送る。このことは、
第3衛星14bが第1衛星アクセスノード12aの視野
内に存在しないときに要求される。上記多様性技術のそ
れぞれは、単独で使用されてもよいし、または、いかな
るシーケンス内に組み込まれてもよい。
【0043】・HPNフィルタリング HPNサービスセンター24は、HPN要求の内容を先
に受信されたHPN要求のデータベースと比較すること
によって、HPN要求が先のHPN要求と同じ理由で発
生したか否かを検出する。例えば、もし、ショートメッ
セージの内容および加入者識別子が、先に受信されたH
PN要求のものと同じならば、このことは、「定置使用
者2またはSMSサービスセンター6のいずれかが、同
じショートメッセージを繰り返すことを試みた」という
ことを示す。もし、入力呼に起因するHPN要求が失敗
したならば、HPNサービスセンターは、同じ使用者2
から同じ使用者端末16への呼の試みに関して先のHP
N要求が既に受信されているか否かを検出する。
【0044】いずれの場合でも、繰り返されたHPN要
求は、HPNサービスセンター24によって無視され
る。この他にも、繰り返されたHPN要求は、繰り返さ
れた要求の数が予め決定された数を越えた場合のみ無視
されてもよい。
【0045】・HPN要求内容 ステップ48においてHPNサービスセンター24へ送
信されたHPN要求は、以下の情報を具備する。 1.ショートメッセージが向けられている加入者の識別
子。この識別子は、GSM技術仕様書03.03におい
て定義されているIMSI(International Mobile Sub
scriber Identity)およびTMSI(Temporary Mobile
Subscriber Identity)と同じフォーマットのものであ
る。使用者端末16が対応するLES18に登録する
と、TMSIは、VLR22によって割り当てられる。 2.移動局インターナショナルISDN番号。この番号
は、GSM MSISDNと同じフォーマットのもので
ある。 3.加入者のHPN加入詳細(例えば、HPNメッセー
ジに割り当てられた優先度)。好ましくは、優先度のレ
ベルは、標準と高位との2つだけである。 4.使用者端末16に関する位置情報(例えば、緯度ま
たは経度または位置エリア識別子またはセル全体識別
子)。 5.HPN要求に対する理由に関する情報(例えば、失
敗したショートメッセージまたは入力呼)、および、H
PN要求を引き起こすサービスのタイプ(例えば、音声
サービスまたはファクスサービスまたはショートメッセ
ージサービス)。 6.HPNメッセージを編集するための追加情報。例え
ば、もし、ショートメッセージに起因するHPN要求が
失敗したならば、該追加情報は、元のショートメッセー
ジのヘッダおよび内容を具備する。
【0046】・HPNメッセージ内容 HPNサービスセンター24は、元のメッセージを受信
する。そして、HPNサービスセンター24は、元のメ
ッセージからHPNメッセージの内容を取り出してもよ
いし、または、元のメッセージの内容とは無関係にHP
Nメッセージを生成してもよい。例えば、HPNサービ
スセンター24は、メッセージの内容を破棄し、かつ、
HPNメッセージとして、簡単な通知信号を生成しても
よい。この場合、HPNメッセージは、単に、「使用者
端末16と通信する試みが行われた」ということを、使
用者端末16に示す。この他にも、HPNメッセージ
は、定置使用者2の電話番号、または、元のメッセージ
の短縮バージョン、または、ユーザーメッセージタグか
らなってもよい。この電話番号または短縮バージョンま
たはユーザーメッセージタグは、使用者端末16で先に
記憶された1組のメッセージのうちの1つを示す(例え
ば「次の列車で家に帰る」)。
【0047】・HPNメッセージバースト HPNメッセージは、LES18によって、メッセージ
バースト内で送信される。メッセージバーストは、同期
プリアンブルとシステム情報および衛星情報とメッセー
ジデータとエラーチェックデータとからなる。衛星情報
は、HPNメッセージを送信するために使用される衛星
を識別するコードを具備する。
【0048】システム情報ブロックは、認識チャネル周
波数リファレンスと認識チャネル時間遅延リファレンス
とを更に具備する。これらのリファレンスは、ステップ
62において認識信号を送信するためにどの周波数が使
用されるか、および、認識を送信する前にどのくらいの
長さを遅延するかを使用者端末16に知らせる。
【0049】・HPN送信チャネル 衛星14のうちの1つの衛星によって送信されるHPN
送信チャネルのタイミングが図3に示されている。(D
と示される)高透過メッセージバーストHPは、同報通
信チャネルバースト(BCCH)を挿入される。同報通
信チャネルバーストは、特定の地理的区域内の全ての使
用者端末に送信される制御情報に対して、中間透過同報
通信チャネルを形成する。高透過メッセージバーストD
は、一連のHPNフレームHPN1〜HPNnからなる。
この一連のフレームにおいて、各HPNフレームは、端
末16のような個々の使用者端末に対して向けられたメ
ッセージバーストを含む。期間Dにおいて送信されるH
PNフレームの数は、あらゆる特定の時刻における通知
信号量に依存して変化する。期間Dに先行する期間Fの
間に送信される同期データSは、個々の使用者端末に対
するHPNフレーム番号に関するデータを具備する。こ
れは、各使用者端末が、期間Dを構成する一連のHPN
フレーム内の関係するフレームからHPNデータを読め
るようにするためである。期間Fの間に送信されるデー
タは、挿入係数Fに関するデータを具備してもよい。挿
入係数Fは、期間D全体の長さを具備する。例えば、期
間Dは、信号トラフィックに依存して割り当てられる最
大期間の1/2または1/4でもよい。挿入係数Fは、
LES18aによって選択される。
【0050】「期間Fにおいて送信される同期データS
は、特定の地理的エリア内の全ての使用者端末に同報通
信され、かつ、(以下に更に詳細に説明されるように)
使用者端末回路が衛星との同期を達成することを許可す
る」ということが理解される。各HPNフレームは、周
波数リファレンスおよびタイミングリファレンスを提供
する同期プリアンブルバーストFによって先行されるデ
ータスロットを具備する。
【0051】図3に示される同報通信チャネルと高透過
スロットとのタイミングは、衛星に関して参照される。
それによって、衛星は、同報通信チャネルおよび高透過
バーストの両方を同時に送信することを、決して要求さ
れない。この方法では、衛星のピーク電力要求は定義さ
れた限界より下に保たれ、かつ、衛星における電力変動
が避けられる。
【0052】使用者端末16は、システム情報と衛星情
報とを受信し、かつ、メッセージバーストの到達時刻を
記録する。この情報から、使用者端末16は、使用者端
末16自身の送信バーストタイミングおよび受信バース
トタイミングを、システムの送信バーストタイミングお
よび受信バーストタイミングと同期する。
【0053】・HPNメッセージタイプ メッセージバースト内容は、テンポラリィユーザーID
とメッセージIDとを更に具備する。テンポラリィユー
ザーIDは、メッセージが向けられているユーザーを識
別する。メッセージIDは、メッセージリファレンスI
DとメッセージタイプIDとを具備する。これらのID
は、送信されるべきメッセージのタイプを識別する。
【0054】データスロットDは、メッセージ全体を具
備してもよく、または、より長いメッセージの一部を具
備してもよい。後者の場合(データスロットDがより長
いメッセージの一部を具備する場合)、使用者端末16
にアドレス指定された一連のデータスロットDのメッセ
ージ内容は、元のメッセージを再構成するために、使用
者端末16によって連結される。
【0055】テンポラリィIDによって識別されたユー
ザーのみがメッセージをデコードできるように、メッセ
ージ内容は、暗号化されるかまたは攪乱(スクランブ
ル)されてもよい。
【0056】メッセージ内容は、有効なリンクマージン
を増加するために、例えば重畳符号化によって、符号化
されてもよい。
【0057】・使用者端末 ここでは、HPN信号を受信するときの使用者端末16
の動作が、図4を参照して説明される。使用者端末は、
受信機70を具備する。受信機70は、アンテナ72か
ら受信されたRF信号を復調し、かつ、復調された信号
をコントローラ74へ送る。コントローラ74は、ステ
ップ62の認識信号のような信号を送信機76へ送る。
送信機76は、この信号をRF変調し、かつ、RF変調
された信号を(該RF変調された信号が送信されるよう
に)アンテナ72へ出力する。
【0058】コントローラ74は、受信機70および送
信機76の周波数およびタイミングを制御する。コント
ローラ74は、クロックを具備する。受信タイミングお
よび送信タイミングは、このクロックによって決定され
る。クロックは、発振器78によって発生される。受信
機70によって受信されたメッセージは、メモリ79内
に記憶され、かつ、LCDスクリーンのようなディスプ
レイ80上に表示されることができる。ユーザーは、キ
ーパッド82によって使用者端末16の動作を制御す
る。それによって、メッセージを修正・表示・消去す
る。メモリ79は、また、受信されたメッセージタグに
よって識別されるメッセージの検索表を記憶する。
【0059】使用者端末16は、また、使用者端末16
が移動電話として使用されることができるように、マイ
クロフォンとイヤホーンとA/D変換器とD/A変換器
と符復号器とを具備する。この他に、もし使用者端末1
6がページャーとしてのみ構成されるならば、これらの
追加部品は省略されてもよい。
【0060】・スリープモード 使用者端末16が待機しており、かつ、音声呼び出しま
たはデータ呼び出しのために使用されていない場合に
は、コントローラ74は、通常、「スリープ」モードで
ある。スリープモードでは、受信機70は、電力を温存
するために、スイッチを切られている。しかし、使用者
端末のクロックによって決定される周期で、コントロー
ラ74は、有効モードに切り換える。有効モードでは、
受信機70は、信号を受信できるようにするために、ス
イッチを入れられる。コントローラ74は、コントロー
ラ74が図3の期間Dの間に送信されたHPNフレーム
の到達時刻に同期して有効モードに切り換えるように、
通常、移動衛星システム10と同期している。上記HP
Nフレームは、個々の使用者端末16に向けられてい
る。「先の送信の間の(図3に示される)先行する期間
Fの間に送信されたデータは、期間Dの開始からの時間
遅延の点からみて、フレームシーケンスHPN1〜HP
Nn内の適切なフレームを、使用者端末に通知する」と
いうことが理解される。この情報は、コントローラ74
において、使用者端末内に記憶され、かつ、使用者端末
への信号送信の副次的結果として周期的に更新される。
故に、使用者端末16は、関係する使用者端末に対して
先に選択されたHPNフレーム番号の到達と同時に起こ
るために特に選択された非常に短い期間の間に、スリー
プモードから有効モードへ切り換えられるだけでよい。
故に、期間D全体を受信するために使用者端末を起動す
る必要はなく、期間D内の関係するHPNフレームだけ
を受信するために使用者端末を起動すればよい。このこ
とは、デューティサイクルを大幅に減少し、故に、使用
者端末の電力消費を大幅に減少し、故に、スリープモー
ドの間におけるバッテリ寿命を大幅に延ばす。
【0061】図5に示されるように、スロットウインド
SWは、データスロットD内の関係するHPNフレーム
(HPNi)を受信するために受信機70が有効でなく
てはならない期間である。伝搬遅延中の最大変化(水平
線より上の最小高度にある送信衛星と丁度頭上にある送
信衛星との間の差異)を適応するために、コントローラ
74が有効モードである有効ウインドWは、スロットウ
インドSWよりも幅広い。
【0062】しかしながら、もし、拡張された期間の間
において、使用者端末16が移動衛星システム10との
接触外にあるならば、コントローラ74は、発振器78
の限られた精度と衛星14からの信号の伝搬時間におけ
る不確実性との結果として、移動衛星システム10との
同期を徐々に失う。接触外に存在する期間が増加するに
つれて、コントローラ74は、これらの不確実性を許容
するために、有効タイムウインドウを(例えば拡張タイ
ムウインドウW’に)増加する。しかし、このことは、
使用者端末16の有効デューティサイクルを増加し、故
に、使用者端末16の電力消費を増加する。使用者端末
16がHPNメッセージバーストを受信すると、コント
ローラ74は、そのクロックを移動衛星システム10と
同期し、そして、有効タイムウインドウのサイズを元の
タイムウインドウWに戻すように減少することができ
る。
【0063】同様に、使用者端末16の周波数信号取得
ウインドウは、最後のバーストが受信されてからの期間
が増加するにつれて、増加する。図6に示されるよう
に、コントローラ74は、周波数f0において次のメッ
セージバーストを受信することを予期する。送信された
信号は、ビームセンターに対しては、ドップラー補償さ
れるが、ビームセンターに関するビーム内における使用
者端末16の位置の結果として、ドップラーシフトには
ある度合いの不確実性が存在する。故に、コントローラ
74は、ドップラー不確実性を考慮するために、f0の
周りに最小周波数取得ウインドウΔfを設定しなくては
ならない。
【0064】さらに、受信機70の発振器周波数におけ
るドリフトによる不確実性が、最後のメッセージバース
トが受信されてからの時間と共に増加する。故に、周波
数取得ウインドウの幅は、次のバーストが受信されるま
で、コントローラ74によって、例えば拡張周波数取得
ウインドウΔf’に増加される。そして、周波数取得ウ
インドウは、プリアンブル(preamble)バーストFの参
照周波数を判断することによって、元の最小幅Δfに減
少されることができる。
【0065】・再登録 もし、使用者端末16が(使用者端末のユーザーIDを
運ぶ)メッセージを受信したならば、このことは、「使
用者端末16との接触を達成する試み(例えば、ショー
トメッセージを発すること)がなされている」というこ
とを示す。使用者端末16は、衛星14による同報通信
チャネル(BCCH)が十分な品質で受信できるまで、
該同報通信チャネル(BCCH)の同報通信を監視する
ことを継続する。そして、使用者端末は、再登録信号を
LES18へ送信して、「使用者端末16は現在ネット
ワークにアクセスすることができる」ということを示
す。
【0066】LES18は、例えば、衛星14を通して
受信された再登録信号の時間遅延とドップラーシフトと
測定することによって、再登録信号から端末の現在位置
を判断し、かつ、使用者の現在位置を記録するために、
相手先位置レジスタ22を更新する。
【0067】もし、HPNメッセージが、失敗したショ
ートメッセージに応答して送信されたならば、移動衛星
スイッチングセンター20は、HPNバーストのために
使用されるリンクマージンよりも低いリンクマージンを
用いて、ショートメッセージサービスチャネル上での使
用者端末への送信のために、元のショートメッセージを
LES18に送信する。
【0068】もし、HPNメッセージが、入力呼の失敗
に応答して送信されたならば、使用者端末16は、使用
者に対して、HPNメッセージにおいて送信された(電
話の)かけ手の識別子とHPNメッセージを引き起こし
たサービスのタイプとを表示し、かつ、使用者が不成功
の(電話の)かけ手を呼び戻すことを許可する。例え
ば、もし、(電話の)かけ手の識別子が電話相手の電話
番号を具備するならば、使用者端末16は、ディスプレ
イ80上にその電話番号を表示し、かつ、使用者は、不
成功の(電話の)かけ手を呼び戻すために、キーパッド
82上の「入力」キーまたは類似キーを押すだけでよ
い。この他に、GMSSCは、電話相手2と使用者端末
16との両方を同様に呼ぶことによって、かつ、電話相
手2と使用者端末16とを共に接続することによって、
元のコールを再達成することを試みてもよい。
【0069】HPNメッセージも、移動衛星スイッチン
グセンター20において、失敗したショートメッセージ
送信または入力呼よりも催促(prompts)に応答して、
自動的に生成される。例えば、移動衛星スイッチングセ
ンター20は、どの使用者端末が(予め決定された時間
の長さより長い間)移動衛星システム10と接触してい
ないのかを、相手先位置レジスタ22から判断し、か
つ、これらの使用者端末にアドレス指定された再登録要
求HPNメッセージを生成する。この再登録要求HPN
メッセージの受信に応答して、使用者端末は、使用者端
末が登録チャネルを受信できるときに、再登録要求をL
ES18へ送信する。この方法では、衛星アクセスノー
ド12にログオンされた使用者端末の位置は、時々更新
されることができる。
【0070】・衛星 衛星14の送信電力は、衛星14のソーラーパネルから
利用可能な電力によって制限され、かつ、(衛星14が
地球の陰にある場合には)バッテリ蓄電機から利用可能
な電力によって制限される。高透過通知バーストは、衛
星14の総送信電力の重大な割合(20%と同程度)を
消費する。故に、各衛星14は、たった1つのHPNト
ランスポンダーを装備する。このトランスポンダーは、
複数のLES18の間で共用され、かつ、衛星14の複
数の送信ビームの間で共用される。
【0071】図7に示されるように、各衛星14は、供
給路通信サブシステム100を有する。供給路通信サブ
システム100は、供給路アンテナ98によって、供給
路を通した(LES18との)通信チャネルを送信およ
び受信する。供給路アンテナ98は、衛星14の視野の
フィールド内の(地球の表面の)全てを十分カバーする
広いビーム指向性パターンを有する。それによって、視
野のフィールド内の衛星アクセスノード12のいかなる
衛星アクセスノードからの信号も受信する。供給路通信
サブシステム100は、チャネルプロセッシングサブシ
ステム102を介して、マルチチャネル移動通信サブシ
ステム104に接続されている。マルチチャネル移動通
信サブシステム104は、マルチビームアンテナ配列1
06を制御する。移動通信サブシステム104およびマ
ルチビームアンテナ106は、衛星14の範囲エリア上
に、スポットビームの重複した配列を生成する。この配
列は、移動使用者端末にユーザーリンクを提供する。
【0072】チャネルプロセッシングサブシステム10
2は、供給路通信サブシステム100からの供給路チャ
ネルを、移動通信サブシステム104によって生成され
たスポットビームに対する多重チャネル上にマッピング
する。このマッピングは、チャネル割当表を具備する資
源管理システム105に基づいて行われる。このチャネ
ル割当表は、衛星14の遠隔測定・追跡・制御(TT&
C)サブシステム107を介して、LES18から受信
された信号によって修正されることができる。TT&C
サブシステム107は、TT&Cアンテナ108によっ
て、複数のLES18のうちの1または2以上のLES
18から、チャネル割当情報を受信する。
【0073】マッピングされたチャネルがチャネルプロ
セッシングサブシステム102から移動通信サブシステ
ム104へ進む場合、このマッピングされたチャネル
は、トランスポンダーサブシステム109を通過する。
トランスポンダーサブシステムは、HPNトランスポン
ダー110を具備する。HPNトランスポンダー110
は、HPNトランスポンダー110を通って向けられた
チャネルを、高透過を達成するためのレベルまで増幅す
る。先に述べられたように、HPNトランスポンダー1
10は、衛星の電力容量の最大の20%まで使用する。
トランスポンダーサブシステムは、また、中間透過を達
成するためのトランスポンダーサブシステム111と、
通常透過を達成するためのサブシステム112とを具備
する。実際には、サブシステム111および112は、
多数の個別のトランスポンダーからなる。これらのトラ
ンスポンダーは、中間透過または通常透過に対応する電
力レベルでの使用に対して選択可能な利得を有する。
【0074】衛星通信システムの一例の詳細は、国際公
開第95/28747号明細書に与えられている。
【0075】HPNトランスポンダーの出力は、HPN
メッセージバーストの瞬時電力上の制限の結果として、
いかなる時でも、マルチビームアンテナ106のビーム
のうちの1つのみのビームに接続されている。HPNト
ランスポンダーが接続されるビームは、ここで説明され
たように、各HPNメッセージバーストに対して選択さ
れることができる。
【0076】供給路通信サブシステム100は、供給路
内の専用周波数チャネルを、HPNメッセージバースト
に割り当てる。チャネル割当表105は、データ記憶装
置を具備する。このデータ記憶装置は、ビーム割当と移
動リンク周波数割当と(HPNトランスポンダーに対す
る)トランスポンダー利得とを示す1組の3つ組データ
を記憶している。LES18がHPNメッセージバース
トを送信する前の予め決定された時刻において、LES
18は、TT&Cサブシステム107に対して、選択命
令を送信する。この選択命令は、チャネル割当表内の3
つ組データのうちの1つを識別する。この3組データ
は、どのビームにおいて、および、どの周波数で、およ
び、どの利得で、続くHPNメッセージバーストが送信
されるのかを決定する。資源管理サブシステム105
は、選択命令の受信からの予め決定された間隔の後に、
示されたビームと周波数と利得とをHPNトランスポン
ダーへ割り当てるために、続いて起こるHPNメッセー
ジバーストの受信に同期して、チャネルプロセッシング
サブシステム102を制御する。それによって、HPN
メッセージバーストがその割当を伴って送信される。
【0077】この方法では、HPNトランスポンダー
は、衛星14の視野内の複数のLES18のうちの全て
のLESの制御下において、複数のスポットビームのう
ちのいかなるスポットビームにも割り当てられることが
できる。
【0078】図6に示されるように、トランスポンダー
サブシステム109は、衛星の電気的な電力供給源11
3からの電力を受信する。電力は、ソーラーパネルおよ
びバックアップバッテリから取り出される。先に述べら
れたように、HPNトランスポンダーは、供給源113
によって提供される電力資源の20%までを使用する。
しかしながら、本発明によると、図3に関して先に説明
された(HPN信号が送信される)各期間Dの長さは、
HPN信号トラフィックのレベルに依存して、適応的に
変化可能である。故に、HPN信号トラフィックが比較
的低い場合、期間Dは短くされ、故に、トランスポンダ
ー110の電力要求は、20%の最大割当から減少され
ることができる。他のトランスポンダー111,112
のリンクマージンを改善するために、該トランスポンダ
ー111,112に分配されることができる。または、
該電力資源の残りは、他のデータ送信目的に対して使用
されることができる。
【0079】・HPNスケジューリング 衛星14の見通し線内の各々のLES18は、HPNメ
ッセージを衛星14へ送信できるので、かつ、該メッセ
ージに対するビーム割当を制御できるので、衛星アクセ
スノード12間におけるHPN資源をスケジューリング
するために、衛星アクセスノード12間の折衝が要求さ
れる。
【0080】衛星アクセスノード12は、英国特許公開
第2295296号公報に記載されているような(図1
に示される)ネットワーク23によって、相互結合され
ている。このネットワークは、電話線またはISDN
線、または、専有線、または、衛星アクセスノード12
間の確実な通信を許可する他の全てのタイプの接続を含
む。衛星アクセスノード12は、また、衛星14によっ
て提供されるC−to−C帯域リンク(C-to-C band li
nks)を介して、互いに通信する。
【0081】予め決定された間隔(例えば5〜10秒
毎)で、各衛星アクセスノード12は、衛星アクセスノ
ード12がまさに送信しようとしている(待ち行列に入
れられた)メッセージ上の情報を、他の各々の衛星アク
セスノード12へ送信する。この情報は、意図された受
け取り使用者端末の位置と、移動リンク内で使用される
べき周波数チャネルおよびタイムスロットと、メッセー
ジの長さと、メッセージに割り当てられる優先度とを含
む。各々の衛星アクセスノード12は、全ての衛星アク
セスノード12において送信されることを待機している
(待ち行列に入れられた)メッセージのうちの全てのメ
ッセージ上のデータを編集する。
【0082】各衛星アクセスノード12は、メッセージ
が供給路HPNチャネルにおいて送信されるべき順番を
決定するために、メッセージの編集されたリストに対し
て、同じスケジューリングアルゴリズムを適用する。同
じアルゴリズムが各衛星アクセスノード12における同
じデータに適用されているので、各衛星アクセスノード
12において、同じ決定が、HPNメッセージが専用供
給路チャネル内で送信される順番で行われ、かつ、HP
Nバーストは、供給路チャネル内で衝突することなく、
LES18によって、各衛星14へ送信されることがで
きる。スケジューリングアルゴリズムは、また、(認識
のために使用者端末16に割り当てられる)周波数およ
びタイムスロットを決定する。それによって、使用者端
末16からの認識信号間の衝突を避ける。
【0083】スケジューリングアルゴリズムは、また、
HPNメッセージ信号量レベルを判断し、かつ、図3に
示される期間Fの間における送信に対して、適切な挿入
係数を選択する。また、スケジューリングアルゴリズム
は、図3に示されるHPNフレーム送信期間Dについ
て、HPNフレームHPN1〜HPNnに割り当てられる
目的使用者端末を決定する。この情報は、また、期間F
の間に、LES18から送信される。故に、期間Dは、
HPN信号量に依存して、適応的に変化する。
【0084】個々の使用者端末16によって認識されな
い全てのメッセージは、各衛星アクセスノード12にお
いて、メッセージの待ち行列内に保持され、かつ、他の
衛星アクセスノード12へ送信されるメッセージの次の
リスト内に具備される。
【0085】HPNメッセージバーストは、スポットビ
ームの範囲エリア内の全ての使用者端末16に、同期情
報を提供する。そして、「HPNバーストは、予め決定
された最大間隔よりも短い間隔で、各スポットビームに
おいて、送信されるべきである」ということが好まし
い。衛星アクセスノード12によって使用されるアルゴ
リズムは、メッセージが発せられるスポットビームに従
って、メッセージの順序づけを決定する。それによっ
て、「全てのスポットビームが、最大間隔内の少なくと
も1つのHPNメッセージに割り当てられる」というこ
とを保証する。もし、要求されるならば、衛星アクセス
ノードのうちの1つの衛星アクセスノードにおいて、
「この基準が満足される」ということを保証するため
に、名目だけのメッセージがメッセージ待ち行列に追加
される。もし、HPNメッセージがいかなるタイムスロ
ットにも割り当てられないならば、そのタイムスロット
を満たすために、名目だけのメッセージが追加される。
それによって、衛星における電力変動を避ける。
【0086】上記実施形態は、移動衛星通信システムを
参照して説明されてきたが、本発明の特徴は、また、地
上セルラー移動通信システムおよび地上非セルラー移動
通信システムにも適応可能である。
【0087】通信システムの装置は、機能ブロックの観
点から説明される。しかしながら、当業者は、「ブロッ
クは、必ずしも別個の物理ユニットを示してはおらず、
代わりに、いくつかのブロックの機能が集積されてもよ
く、または、1つの機能が別個のユニット間で分配され
てもよい」ということを認識する。
【0088】上記実施形態は、HPNチャネル内のメッ
セージバーストを分離するためのTDMAチャネルフォ
ーマットを使用する。しかしながら、スケジューリング
アルゴリズムは、また、CDMAまたは拡散スペクトル
TDMAのような他の多重アクセスフォーマットに適用
されてもよい。例えば、スケジューリングアルゴリズム
は、各メッセージに対して使用されるべき拡散スペクト
ルコードを決定してもよい。
【0089】既製の構成部品の使用を許可するために、
かつ、開発コストを減少するために、好ましくは、HL
R8およびVLR22は、GSMシステムを伴う使用の
ための設計に基づいたHLRおよびVLR装置を具備す
る。この他に、特に、移動衛星システムまたは非GSM
地上システムのために開発された装置が使用されてもよ
い。
【0090】携帯端末と、航空端末および海洋端末を含
む(車両に搭載された)端末と、無線電話ボックスまた
は無線電話局または(無線通信リンクに接続された)電
話ネットワークのような一時的なまたは永久的な設備と
を具備するために、移動使用者端末への参照が理解され
る。
【0091】本発明の特徴は、提案されたイリジウム
(登録商標)システムおよびオデッセイ(登録商標)シ
ステムのような移動衛星システムに適用されてもよい。
【0092】「本発明の実施形態の構成要素は、異なる
管轄区域内にまたは宇宙空間内に位置してもよい」とい
うことが理解される。疑いを避けるために、下記のクレ
ームの保護の範囲は、遠距離通信装置または遠距離通信
システムの全ての部分、または、そのような部分によっ
て実行される全ての方法に拡張する。これらの部分およ
び方法は、クレームにおいて定義されたような発明の概
念の性能に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による移動衛星システム
ネットワークの一例を示す説明図である。
【図2】 図1のネットワークにおいて、ショートメッ
セージの発信失敗に続いて起こるHPN信号の送信シー
ケンスの一例を示す説明図である。
【図3】 図2のシーケンスにおける高透過チャネルフ
レームのフォーマット例を示す説明図である。
【図4】 図1のネットワークにおける使用者端末の構
成例を示すブロック図である。
【図5】 図3のフォーマットにおける高透過メッセー
ジスロットの幅と有効タイムウインドウの幅との一例を
示す説明図である。
【図6】 図4の使用者端末によって適用される周波数
信号取得ウインドウの一例を示す説明図である。
【図7】 図1のネットワークにおける衛星の構成例を
示す説明図である。
【符号の説明】
8……基地位置レジスタ(HLR)、12a,12b…
…衛星アクセスノード、14a,14b,14c……衛
星、 16……使用者端末、22a,22b……相手先
位置レジスタ(VLR)、70……受信機、 74……
コントローラ、 76……送信機、98……供給路アン
テナ、 100……供給路通信サブシステム、102…
…チャネルプロセッシングサブシステム、104……マ
ルチチャネル移動通信サブシステム、105……資源管
理システム、 106……マルチビームアンテナ配列、
107……TT&Cサブシステム、 108……TT&
Cアンテナ、109……トランスポンダーサブシステ
ム、110……HPNトランスポンダー、111……ト
ランスポンダーサブシステム、112……(通常透過の
ための)サブシステム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の使用者端末へ通知信号を送信する
    ための遠距離通信システムに対する送信局において、 通知信号は、使用者端末への通信の通知を、使用者端末
    へ選択的に提供し、 該送信局は、個々の使用者端末によって受信されるべき
    通知信号を送信するように動作する送信機を具備し、 通知信号は、シーケンス(HPN1〜HPNn)において
    送信され、 シーケンスは、異なる使用者端末へ送信されるべき通知
    信号の信号量に依存する長さ(D)のシーケンスであ
    り、 送信機は、また、同期信号(F)を送信するように動作
    し、 同期信号(F)は、端末に対して個々に、通知信号が予
    期されるべきシーケンス内の期間を示すことを特徴とす
    る送信局。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の送信局において、 送信機は、使用者端末による起こり得る受信のために、
    地球軌道衛星の方へ、遠距離通信信号量と共に、信号を
    送信するように動作し、 送信された信号は、データを具備し、 該データは、衛星が遠距離通信信号量よりも高いリンク
    マージン(link margin)で通知信号を使用者端末へ送
    信することを引き起こすことを特徴とする送信局。
  3. 【請求項3】 移動遠距離通信システム内での使用のた
    めのトランスポンダー構成において、 該トランスポンダー構成は、 遠距離通信信号量信号を受信するように動作し、かつ、
    使用者端末による受信のために遠距離通信信号量信号を
    先へ送信する信号量通信信号トランスポンダーシステム
    と、 受信された通知信号に応答する通知信号トランスポンダ
    ーシステムとを具備し、 該受信された通知信号は、使用者端末への通信の通知
    を、使用者端末へ選択的に提供し、 トランスポンダーシステムは、使用者端末による選択的
    な受信に対して、通知信号を先へ再送信するように動作
    し、 通知信号トランスポンダーシステムの信号処理容量は、
    処理されるべき通知信号の数に応答して、適応的に変化
    可能であることを特徴とするトランスポンダー構成。
  4. 【請求項4】 地球軌道内に配置されるための遠距離通
    信衛星において、 該遠距離通信衛星は、 遠距離通信信号量信号を受信するように動作し、かつ、
    使用者端末による受信のために遠距離通信信号量信号を
    先へ送信する信号量通信信号トランスポンダーシステム
    と、 受信された通知信号に応答する通知信号トランスポンダ
    ーシステムとを具備し、 該受信された通知信号は、使用者端末への通信の通知
    を、使用者端末へ選択的に提供し、 トランスポンダーシステムは、使用者端末による選択的
    な受信に対して、通知信号を先へ再送信するように動作
    し、 通知信号トランスポンダーシステムの信号処理容量は、
    処理されるべき通知信号の数に応答して、適応的に変化
    可能であることを特徴とする遠距離通信衛星。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の衛星において、 該衛星は、両方のトランスポンダーシステムを駆動する
    電力供給源を具備し、 電力供給源は、処理されるべき通知信号の数に応答し
    て、通知システムに電力を適応的に提供するように動作
    することを特徴とする衛星。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の衛星において、 通知信号トランスポンダーシステムは、通信信号トラン
    スポンダーシステムによって送信される遠距離通信信号
    量信号よりも高いリンクマージンで、通知信号(HP
    N)を送信するように動作することを特徴とする衛星。
  7. 【請求項7】 遠距離通信ネットワークのための使用者
    端末において、 遠距離通信信号は、無線リンク上で、使用者端末と他の
    そのような端末へと送信され、 端末は、使用者端末への通信の通知を、使用者端末へ選
    択的に提供する通知信号に応答し、 通知信号は、シーケンス(HPN1〜HPNn)において
    送信され、 シーケンス(HPN1〜HPNn)は、異なる使用者端末
    へ同期信号(F)と共に送信されるべき通知信号の信号
    量に依存する長さ(D)のシーケンスであり、同期信号
    (F)は、端末に対して個々に、通知信号が予期される
    べきシーケンス内の期間を示し、 該使用者端末は、 通知信号のシーケンスにおいて使用者に対する通知信号
    が送信されるべき期間(HPNi)を示すタイミング信
    号を同期信号から取り出すように動作する受信機システ
    ムと、 使用者端末が、前記期間に対応する期間(W)の間に使
    用者端末に到達した通知信号に、選択的に応答するよう
    にするコントローラとを具備することを特徴とする使用
    者端末。
  8. 【請求項8】 個々の使用者端末によって受信されるべ
    き通知信号を送信する方法において、 該通知信号は、使用者端末への通信の通知を、使用者端
    末へ選択的に提供し、 通知信号は、シーケンス(HPN1〜HPNn)において
    送信され、 シーケンス(HPN1〜HPNn)は、異なる使用者端末
    へ送信されるべき通知信号の信号量に依存する長さ
    (D)のシーケンスであり、 該方法は、同期信号(F)を送信することを具備し、 同期信号(F)は、端末に対して個々に、通知信号が予
    期されるべきシーケンス内の期間を示すことを特徴とす
    る方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、 同期信号(F)は、シーケンスに先行し、かつ、全ての
    前記使用者端末へ同報通信される同期情報を具備するこ
    とを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の方法において、 使用者端末へ送信された他の信号(BCCH)をシーケ
    ンス(HPN1〜HPNn)に挿入し、かつ、該他の信号
    の挿入に関するデータを同期信号内に具備することを特
    徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の方法において、 使用者端末による起こり得る受信に対して、地上地球局
    からの信号を地球軌道衛星の方へ送信することを特徴と
    する方法。
JP30744598A 1997-10-30 1998-10-28 遠距離通信ネットワークにおける使用者端末への通知信号の送信装置および送信方法 Withdrawn JPH11239089A (ja)

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GB97308717.4 1997-10-30
EP97308717A EP0915576A1 (en) 1997-10-30 1997-10-30 Transmission of notification signals to user terminals in a telecommunications network

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JPH11239089A true JPH11239089A (ja) 1999-08-31

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