JPH11236096A - 漏 斗 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の漏斗は設置が不安定で液体がこぼれ易
く、一度に大量の液体を移せないので作業効率が極めて
悪い。また、保管上の座りが悪く保管場所や手や衣服が
汚れる。 【解決手段】 曲面部３で接続された供給口１と排出口
２及び、排出口２に接続された排出管４とからなる本体
部５と、供給口１の外周部に接続された枠体部７と、枠
体部７に接続又は枠体部７と一体化された支持部８とか
らなり、排出管４の先端部６は液体を移す側の容器９の
取入口１０に挿入される様に配置した。また、先端部６
の切断面が水平方向に対して斜面を形成している。さら
に、本体部５の外周部又は枠体部７に取手を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は工場や家庭で使用さ
れる各種液体及び固形物を含んだ液状物等を容器から容
器へ移し替えるに際に使用される漏斗に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、液体を容器から細口の取入口を有
する容器に移し替える際に使用される漏斗は、漏斗の供
給口と排出口が同心位置にあり、排出口に接続された排
出管を容器の取入口内に挿入させた状態で、人が漏斗を
押さえながら液体を漏斗の供給口に流し込み容器に移し
替えていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
漏斗は容器への固定手段を備えていないので、設置が不
安定で液体がこぼれ易く、また一度に大量の液体を移そ
うとして、供給口の大きな漏斗を使おうとすると、不安
定でうまくいかない。結局供給口の小さな漏斗で少しず
つ液体を移さなければならないので、作業効率が極めて
悪い上に衣服が汚れる等の問題があった。

【０００４】また、漏斗を保管する場合は、漏斗単体で
は座りが悪く、周囲が汚れたり、持ち運ぶ場合は、直接
本体を掴むので手や衣服が汚れるという問題があった。

【０００５】本発明の目的は、上記課題を解決して、容
器から容器へ液体を移す際に、安定してより大量に短時
間で移す事のできる漏斗を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１記載の漏斗は、曲面部で接続され
た供給口と排出口及び、該排出口に接続された排出管と
からなる本体部と、該供給口の外周部に接続された枠体
部と、該枠体部に接続又は該枠体部と一体化された支持
部とからなり、前記排出管の先端部は液体を移す側の容
器の取入口に挿入される様に配置したことを特徴とす
る。

【０００７】また本発明の請求項２記載の漏斗は、前記
排出口下部に接続された排出管の先端部の切断面が水平
方向に対して斜面を形成していることを特徴とする。

【０００８】また本発明の請求項３記載の漏斗は、前記
本体部の前記外周部又は前記枠体部に取手を有すること
を特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の漏斗
の実施の形態を詳述する。図１は本発明の実施の形態に
おける漏斗の平面図、図２は図１に示した漏斗のＸ−Ｘ
縦断面図である。漏斗の本体部５は、供給口１と排出口
２が曲面部３でつながっており、排出口２の下部には、
排出管４が接続されている。この排出管４の先端部６は
液切れが良いように斜め切断されており、本体部５の周
囲には供給口１に接続された枠体部７が取り巻いてい
て、その枠体部７の下部には枠体部７と一体又は別体に
形成された支持部８が形成されている。

【００１０】さらに、液体を移す丸形の容器９の上部に
は細口の取入口１０があって、この取入口１０には前記
の排出管４が挿入されると共に、前記の枠体部７に接続
された支持部８がこの容器９の上部の外周に勘合されて
漏斗の本体部５を安定に支持している。

【００１１】次に、図３は本発明の漏斗の他の実施の形
態を示す平面図、図４は図３に示した漏斗のＹ−Ｙ縦断
面図である。容器９は角形であり、これに対応する漏斗
の本体部５は図１及び図２に示したものと同様だが、支
持部８は角形の容器９の４辺に勘合するように設けられ
ており、上記同様に枠体部７の下部にこれと一体又は別
体に形成されている。

【００１２】図５は本発明の漏斗の排出管部分の他の実
施の形態を示す縦断面図である。排出管４と排出口２
は、向きが自在に可変な継手部１１でつながれており、
従ってこの場合容器９の取入口１０がどの様な位置にあ
っても対応が可能となる。

【００１３】図６乃至図８は本発明の漏斗の支持部の他
の実施の形態を示す側面図である。図６に示す支持部８
は枠体部７の下部に帯板状に形成されており、図７に示
す支持部８は同様に部分的な板状に形成されており、図
８に示す支持部８は同様に屈曲した棒状に形成されてい
て、何れの場合も容器９の外壁に勘合するように配置さ
れている。また、図９は本発明の漏斗の取手を示す側面
図であり、取手１２は枠体部７の側部に取付られてい
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明の漏斗は上記のような構成を有す
るので、支持部による容器への固定が非常に安定してい
て、容器の外形と同等以上の供給口の開口面積を確保で
きるので、液体がこぼれ難く、また一度に大量の液体が
移せるので、作業効率が極めて良い。

【００１５】また、容器への設置が安定していて液体が
こぼれ難く、飛散も少ないと同時に、漏斗を保管する時
の座りを良くする支持部が有り、持ち運び易い取手を有
しているので、手や衣服や保管場所周辺を汚し難い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の漏斗の実施の形態を示す上面図。

【図２】同図１に示した漏斗のＸ−Ｘ縦断面図。

【図３】同漏斗の他の実施の形態を示す上面図。

【図４】同図３に示した漏斗のＹ−Ｙ縦断面図。

【図５】同漏斗の他の実施の形態を示す縦断面図。

【図６】同漏斗の支持部の実施の形態を示す側面図。

【図７】同漏斗の支持部の他の実施の形態を示す側面
図。

【図８】同漏斗の支持部の他の実施の形態を示す側面
図。

【図９】同漏斗の取手の実施の形態を示す側面図。

【符号の説明】

１ 供給口 ２ 排出口 ３ 曲面部 ４ 排出管 ５ 本体部 ６ 先端部 ７ 枠体部 ８ 支持部 ９ 容器 １０ 取入口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲面部で接続された供給口と排出口及
   び、該排出口に接続された排出管とからなる本体部と、
   該供給口の外周部に接続された枠体部と、該枠体部に接
   続又は該枠体部と一体化された支持部とからなり、前記
   排出管の先端部は液体を移す側の容器の取入口に挿入さ
   れる様に配置したことを特徴とする漏斗。
2. 【請求項２】 前記排出管の先端部の切断面が水平方向
   に対して斜面を形成していることを特徴とする請求項１
   に記載の漏斗。
3. 【請求項３】 前記供給口の前記外周部又は前記枠体部
   に取手を有することを特徴とする請求項１又は請求項２
   に記載の漏斗。