JPH11234228A - デジタル・データ放送システム - Google Patents

デジタル・データ放送システム

Info

Publication number
JPH11234228A
JPH11234228A JP10067582A JP6758298A JPH11234228A JP H11234228 A JPH11234228 A JP H11234228A JP 10067582 A JP10067582 A JP 10067582A JP 6758298 A JP6758298 A JP 6758298A JP H11234228 A JPH11234228 A JP H11234228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
data
terminal
broadcast
broadcasting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10067582A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyousei Ou
昌正 王
Kotaro Hirano
浩太郎 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KENKYU SHIEN CENTER KK
Original Assignee
KENKYU SHIEN CENTER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KENKYU SHIEN CENTER KK filed Critical KENKYU SHIEN CENTER KK
Priority to JP10067582A priority Critical patent/JPH11234228A/ja
Publication of JPH11234228A publication Critical patent/JPH11234228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】FM放送の空き帯域を用いて高度な情報の伝達
と、それらのデータを含む番組編成作業を合理化する。 【解決手段】FM多重放送の番組編成において、従来の
文字多重放送のデータと区別するための識別コードを用
いて、大容量、高品質なHTMLデータや各種ファイル
は番組ごとに番組コードのディレクトリ名を付けたファ
イル名でファイルを送出する。番組送出端末から切り離
して、インターネットを用いて遠隔地での端末で番組編
成を実現する。FM多重放送の受信機では従来の文字多
重放送のデータと区別する識別コードによって放送デー
タを識別して受信し、データの復元作業は受信機から切
り離してパソコン等のCPUによって行い、ファイルと
してハードディスク等の大容量記録装置に蓄積する。蓄
積したデータに対して所望の情報を検索し、各種形式の
データに対応する汎用又は専用ソフトウェアを用いてパ
ソコン又は専用ディスクプレイに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はFM多重放送に関
し、より詳しくはFM放送の空き帯域を用いたデータ多
重放送に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字多重放送の番組編成ではFM
文字多重放送において次に示す4種類の標準規格表示フ
ォーマットのいずれかを使用し、放送する番組を編成す
る。 (1) フォーマット0:2.5行、15.5文字(6
0ドットx248ドット) (2) フォーマット1:8.5行、15.5文字(2
04ドットx248ドット) (3) フォーマット2:17行、31文字(408ド
ットx496ドット) (4) フォーマット3:20行、40文字(200ド
ットx240ドット) 番組データを編成する際は、文字データ又は図形データ
の他に受信機で表示するための管理データをヘッダとし
て作成する必要がある。文字データの場合は、文字デー
タの先頭に表示フォーマット、表示領域のラスター、番
組番号、ページ番号等を記載する7バイトのヘッダを付
する。図形データの場合は、図形データの先頭に表示フ
ォーマット、表示領域のラスター、番組番号、ページ番
号の他に図形の座標、倍率、図形のリンク番号等を記載
する10バイトか15バイトのヘッダを付する。図形
は、一層フォトグラフィック又はジオメトリックであ
り、前記4種類のフォーマットのドットで示す領域内で
表示できるサイズで編集する。大きな図形はスクロール
して表示することができる。
【0003】また、文字多重放送の受信端末では前記の
表示フォーマットのいずれかを使用し、放送する番組を
ページごとに表示する。受信端末においては受信した番
組データをすべて蓄積せず、数ページ分しか保存しな
い。受信、復元及び表示を一体化した受信端末は携帯し
やすくて実用化されている。受信機能を実現するパソコ
ン用のインターフェース・ボード又はノートパソコン用
のカードもある。このようなボード又はカードをパソコ
ン又はノートパソコンに内蔵させて文字放送の番組を受
信してデータを復元してパソコン又はノートパソコン上
のハードディスクに蓄積する。番組の内容はパソコン又
はノートパソコンのディスプレイ上で表示する。表示内
容は前記のフォーマット0〜3のいずれかに制限される
ものである。
【0004】従来のファクシミリは、電話回線と接続し
てデータを送受信する1対1の通信端末である。使用形
態としては1対1以外に複数への同報もある。現在、ビ
ジネス及び生活の中には、商品情報、会員サービス、知
らせ等の種々の情報を同時に複数のファクシミリに送信
する使用形態が多くなっている。同報の場合は、一斉に
データを同時に送るのではなく、一件ずつ登録した送信
先の電話にかけて送信する仕組みとなっている。
【0005】インターネットへのアクセス手段として、
現在携帯電話又はPHS(Personalhandy
phone system)を用いることがある。こ
の方法では、利用者が加入しているインターネット・プ
ロバイダーに電話をかけて接続し、電子メールやホーム
ページ情報を見る。これは電話回線を使ってアクセスす
る方法と本質的に変わるものがなく、通信コストが電話
回線より高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように現在の文
字多重放送の番組編成においては、使用できるデータが
文字及び簡単な図形に限られている。また、文字の数や
図形のサイズは、表示フォーマットに制限されている。
しかも番組データは、複雑なDARC(Datarad
io channel)方式のエア送出フォーマットに
従わないと送出できない。また、インターネットのよう
なHTMLデータを番組として編集することができな
い。各種ファイルの伝送にも活用できない。
【0007】また、文字放送の受信端末においては文字
数及び図形の表示が制限され、表示フォーマットにあっ
た内容しか表示ができないものである。しかも受信番組
は単に見るだけで、蓄積して後で検索して利用すること
ができない。インターネットのように高度な情報を表示
することもできない。放送する各種ファイルの受信もで
きない。携帯電話やPHSを用いてインターネットをア
クセスする方法があるが、通信コストが高く、効率的で
はない。本発明が解決しようとする課題は、電話回線、
携帯電話又はPHSを使わずにFM放送の空き帯域を用
いてインターネットのように高度な情報を伝達できるこ
とにある。
【0008】また、ファクシミリ同報の場合は、送信先
の数が多いと、順番に電話をかけて送信するので時間と
通信費がかかる。また、相手の電話番号が分からなけれ
ば、送信できない。
【0009】それゆえに、本発明の主たる目的は、イン
ターネットのように高度な情報を多くの人々に手軽に利
用できるようにFM放送の空き帯域を有効に利用して放
送することである。本発明に係わる番組編成システムは
FM多重放送においてHTMLデータ及び各種ファイル
を放送番組として編成し、放送ができるようにすること
である。また、受信機は、放送する大容量、高品質なH
TMLデータ及び各種ファイルを利用できるようにする
ことである。以下、本発明によるFM多重放送はHyp
erFMデータ放送という。本発明に係わる番組編成シ
ステムはHyperFM番組編成システムで、受信機は
HyperFM受信機という。HyperFMとはHT
MLデータ及び各種ファイルをFM多重放送によって放
送するメディアであることを意味する。HyperFM
は登録済みの商標である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるデータ
の伝送手段はFM放送の空き帯域を利用して多重放送す
ることである。また、従来の文字多重放送と区別する手
段は、FM多重放送において例えば表1に示すようなサ
ービス識別、情報類別等の識別コードによって放送デー
タを識別させることである。
【0011】
【表1】
【0012】データを送出するときは図1に示すよう
に、階層7から階層1までの各階層においてそれぞれの
フォーマットに従ってデータのコーディングを行う。
【0013】データの蓄積手段としては、識別コードに
よって受信して復元したHTMLデータ及び各種ファイ
ルをデータの容量に係わらずにすべて廉価なハードディ
スクのような記録装置に蓄積させることである。
【0014】また、この発明に係わる表示手段は、文字
多重放送の表示フォーマットを使用せず、フリーフォー
マットで受信したHTMLデータを端末上のブラウザで
表示させることである。受信した各種文書ファイルはそ
れぞれに対応するソフトウェアによって表示させること
である。また、受信した実行形式のファイルは、直接に
端末上で実行させることである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明に係わるデータ放
送番組編成システム及び受信機の実施の形態を具体的に
説明する。
【0016】データ放送番組編成システム20は図2に
示すように、情報抽出端末10、番組編成端末12、番
組送出端末14及び記録装置16から構成する。情報抽
出端末10はIP(Internet protoco
l)接続又はダイヤルアップ接続46によってインター
ネットに接続する。番組編成端末12は他の各端末及び
記録装置とLAN(Local area netwo
rk)44で結ばれる。また、番組送出端末14からは
放送設備の番組送出管理端末22とインターフェース2
8のLAN又はRS−232Cで接続する。記録装置1
6は、各端末に属するハードディスクから構成し、LA
N上44で共用できる。
【0017】情報抽出端末10は図3に示すように、U
RL(Unifom resource locato
r)抽出基準等指定30、情報データ抽出32、情報デ
ータ保存34、リンク置換36、参照情報データ作成3
8及び記録装置16から構成する。情報抽出端末10は
OS(Operating system)であるWi
ndowsNTサーバ42上のRAS(Remotea
ccess service)46を用いてダイヤルア
ップでインターネットに接続する。情報抽出端末はLA
N44でほかの端末と接続する。
【0018】抽出を行う前には、まず「URL抽出基準
等指定30」によって表2に示すURL、抽出基準等の
項目を指定する。「情報データ抽出32」では指定した
URL及び抽出基準を用いてRASによってインターネ
ットへアクセスして情報データを収集する。
【0019】収集してきたデータは「リンク置換36」
によって物理的なリンクをファイル名に置き換える。置
き換えたハイパーテキストは「情報データ保存34」に
よって記録装置に蓄積する。また、「参照情報データ作
成38」によって抽出した情報データに関する参照デー
タを作成し、「記録装置16」に記録する。参照データ
は表2に示す「保存ディレクトリ」、「名称」、「解
説」及び「ジャンル」以外に抽出したデータのファイル
数、データ量、抽出日付を含む。
【0020】
【表2】
【0021】番組編成端末12は図4に示すように番組
表入力50、番組登録52、情報データ参照54、番組
有効性チェック56、番組表中間保存58、HTML形
式番組表生成60、番組データ生成62及び記録装置1
6から構成する。番組編成端末はOS、例えばWind
ows95 66上のLAN機能44を用いて他の端末
と接続する。また、前記OS上のPPP(Point−
to−point)機能48を利用してインターネット
に接続することもできる。
【0022】番組編成は番組表の入力から始まる。番組
表は一週間ごとにまとめて編成する。また、番組は曜日
ごとに編成し、表3に示す項目から構成する。
【0023】
【表3】
【0024】番組を編成する際は、「番組表入力50」
で番組の各項目を入力しながら、番組の素材として使用
する情報データ(HTMLデータ又は各種ファイル)を
参照することができる。入力した番組は「番組有効性チ
ェック56」によってチェックする。有効な番組は「番
組登録52」によって一旦メモリ上に登録する。編成途
中のデータは、「番組表中間保存58」によって記録装
置にテキスト形式の中間ファイルとして保存する。次か
ら、保存した中間ファイルを同「番組表中間保存58」
の機構によってメモリ上に伝送し、編成作業を続けて再
開する。
【0025】一週間分の番組編成が終われば、「HTM
L形式番組表生成60」によってすべて入力した番組を
HTML形式に変換する。変換したHTML形式の番組
表は「記録装置16」に保存する。変換が終わった後、
「番組データ生成62」によって指定した情報データ
(番組素材)を用いて番組データを作成し、「記録装置
16」に保存する。
【0026】番組送出端末14は、図5に示すようにH
TML形式番組表読込80、番組データ読込82、リン
クチェック84、データ量測定86、スケジューリング
・データ作成88、番組データ編集90及び記録装置1
6から構成する。番組送出端末14はOS(Windo
ws95)66上のLAN機能44を用いて他の端末と
接続する。また、番組送出端末14はOS上のLAN又
はRS−232Cによるケーブル接続28を用いて番組
送出管理端末22と接続する。
【0027】「リンクチェック84」では、「番組デー
タ読込82」によって一週間分の番組データに対して番
組ごとに番組データを「記録装置16」から読み込み、
ハイパーテキスト中のリンクが欠落しているかを確認す
る。欠落のある番組は「番組データ編集90」によって
修正する。修正したデータは再び「記録装置16」に保
存する。
【0028】「データ量測定86」では「HTML形式
番組表読込80」によって「記録装置16」から番組表
データを読み込み、番組表中の放送時間及びデータ伝送
ビットレートに基づいて「記録装置16」上で蓄積して
ある番組データの量を測定する。オーバーフロー又は不
足分は結果としてキロバイト単位で表示する。オーバー
フロー又は不足のある番組に対しては「番組データ編集
90」によってデータを修正するか、又は番組編成端末
12で放送時間或いは番組データの再送回数を調整す
る。
【0029】「スケジューリング・データ作成88」で
は、リンク及びデータ量のチェックを通した一週間分の
番組データに対して放送スケジューリングを行い、スケ
ジューリング・データを作成する。スケジューリング・
データを作る際は、「HTML形式番組表読込80」に
よって「記録装置16」から番組表を読み込んで関連項
目のデータを用いる。作成したスケジューリング・デー
タは、番組表、番組データと同様に「記録装置16」に
保存する。スケジューリング・データは表4に示すよう
な項目で構成する。
【0030】
【表4】
【0031】ハイパーテキスト形式以外の各種ファイル
に対しては、番組送出端末14上で「リンクチェック8
4」によるハイパーテキスト・リンクのチェックを行わ
ない。
【0032】番組送出端末は無休運行する。番組送出端
末では、番組表、番組データ及びスケジューリング・デ
ータを一定期間保存し、その期間を過ぎたデータは週替
わり(月曜日の0時0分)に削除する。
【0031】HTMLデータ及び各種ファイルを番組と
して放送することを特徴とするデータ放送運営システム
100はこれまで述べた番組編成システム20、Hyp
erFM受信端末120、文字多重受信端末122、H
TMLデータ又は各種ファイルで編成するHyperF
M番組及び文字多重放送番組から構成する。具体的に、
この発明に係わるHyperFMデータ放送運営システ
ム100は図6に示すように、情報抽出端末10、番組
編成端末12、番組送出端末14、文字多重番組送出端
末104、番組送出管理端末22、DARCデータ作成
器110、L−MSK(Level controll
ed minimum shift keying)変
調器112、合成器114、演奏装置116、送信機2
4、送信アンテナ26及びHyperFM受信端末12
0、文字多重受信端末122から構成して運営する。放
送するコンテンツは情報抽出端末10、番組編成端末1
2で構成する番組編成システムを用いて、この発明に定
義したHTMLデータ及び各種ファイルの形式のデータ
で編成するHyperFM番組及び従来の文字多重放送
番組から構成する。「番組送出管理端末22」ではスケ
ジューリング・データによって番組データの送出を制御
する。「DARCデータ作成110」では「番組送出端
末14」から送ってくるHyperFM番組データと
「文字多重番組送出端末104」からの文字多重番組デ
ータを混在して図1に示した階層においてエアフォーマ
ットのデータを作成する。作成したエアフォーマットの
データは「L−MSK変調112」によって変調し、
「合成器114」によってFM音声と合成して「送信機
24」から送出する。「HyperFM受信端末12
0」では放送するHyperFM番組を受信して表示し
たり利用する。「文字多重受信端末122」では放送す
る文字多重番組を受信して表示する。
【0034】次に、上記のシステムによって編成する番
組の構成について説明する。これまで説明した通り、H
yperFM番組は、番組表、番組データ及びスケジュ
ーリング・データを含む。図7に示すように、これらの
データはそれぞれのディレクトリに分けて管理する。デ
ィレクトリ名は表5に示すように構成する。
【0035】
【表5】
【0036】番組表は一週間ごとに編成する。番組表の
関連ファイルは「YYYYMMDD000000」のよ
うに構成するディレクトリに保存する。YYYYMMD
Dは番組表の開始日である月曜日の日付である。ディレ
クトリ名は、他のディレクトリ構成と同様に14桁に合
わすために下の6桁をすべて「0」とする。番組表ディ
レクトリの下には、番組表のハイパーテキスト・ファイ
ル、番組表に使用するバックグランド画像ファイル、放
送局を示すハイパーテキスト・ファイル等が含まれる。
番組表のハイパーテキスト・ファイル名は「YYYYM
MDD.HTM」で構成する。このYYYYMMDDも
ディレクトリと同様に番組表の開始日である月曜日の日
付である。スケジューリング・データは「111111
11000000」という名前のディレクトリに保存す
る。各週の番組放送スケジューリング・データはこのデ
ィレクトリに保存する。一週間分の番組に対して、放送
スケジューリング・データを一つのファイルに保存す
る。ファイル名は「YYYYMMDD.BTC」で構成
する。YYYYMMDDは番組表のハイパーテキスト・
ファイルと同様に番組表の開始日である月曜日の日付で
ある。番組データは「YYYYMMDDhhmmJJ」
のように構成するディレクトリに保存する。YYYYM
MDDは番組の放送日で、hhとmmは番組の放送開始
時刻である。また、JJは番組のジャンル番号である。
「YYYYMMDDhhmmJJ」は番組を識別するた
めの番組コードでもある。システム上ではこの番組コー
ドによって番組を管理する。
【0037】番組表及び番組データはスケジューリング
・データによって送出する。番組表は00時00分よ
り、3時間おきに繰り返して送出する。また、送出管理
端末が立ち上がる際に必ず送出する。番組表の送出方法
は番組データと同様であり、ディレクトリごとに送出す
る。送出単位はファイルとする。
【0038】一方、図8に示すように、受信端末120
は受信アンテナ130、FM受信復調器132、データ
出力ポート134、復元136、蓄積138、表示14
0、スピーカ142及びDC電源144を含む。ここで
は受信データをHTMLデータ又は各種ファイルに復元
する「復元136」機能、復元したデータを蓄積する
「蓄積138」機能及び蓄積したデータを表示する「表
示140」機能をパソコン上でおく。音声を出力するス
ピーカは含まれなくてもよい。
【0039】FM受信復調器132とデータ出力ポート
134を一体化してHyperFM受信機146として
構成する。DC電源144及びスピーカ142は、外付
けにするか又は受信機146に内蔵する。
【0040】FM受信復調器132は図9に示すよう
に、受信部150、音声復調部152、データ復調部1
54、データ誤り訂正処理部156及び制御部158を
含む。FM多重信号は「受信部150」で受信し、FM
復調信号として「音声復調部152」と「データ復調部
154」へ同時に送る。「音声復調部152」では、F
M多重信号からFM音声を復調する。復調した音声は
「音声端子160」から出力する。この部分は含まれな
くてもよい。「データ復調部154」では階層1におい
てフレームデータを復調して階層2の「誤り訂正処理部
156」へ送る。ここでは、従来の文字多重データを出
力することもできる。「誤り訂正処理部156」では階
層2においてフレームデータをDARC方式の誤り訂正
符号によって処理するか、又は他の新規誤り訂正符号に
よって処理する。処理済のデータは「データ端子16
2」から出力する。誤り訂正ができないデータはここで
廃棄する。「制御部158」では「誤り訂正処理部15
6」の制御及び周波数制御を行う。誤り訂正処理後のデ
ータが階層3のデータパケットとなり、プリフィクスの
中にあるサービス識別(SI)によってHyperFM
番組データ(HTMLデータ又は各種ファイル)を識別
する。
【0041】「データ出力ポート134」では、階層3
において識別したHyperFMデータパケットを処理
し、階層4のデータグループを接続する出力インターフ
ェース(以下I/Fと表記する)によってパソコンへ伝
送する。出力I/Fは、汎用のRS−232C、GP−
IB、SCSI、セントロニクスのいずれかである。
【0042】受信機146を取り付けるパソコンは接続
する出力I/Fから伝送してくる階層4のデータを受け
取る。「復元136」では階層4〜5において受け取っ
たデータを元形式のデータに復元してファイルに組み立
てる。階層5においては「情報類別」を有料放送に指定
して文字多重及びほかの放送事業者の放送と区別する。
また、「提示機能」ではHyperFMデータ放送の提
示形式を定義する。「表示フォーマット」は「フリーフ
ォーマット」で指定する。「蓄積138」では階層6に
おいて復元したデータをディレクトリに分けてハードデ
ィスク上に保存する。さらに、「表示140」では階層
7において保存しているデータを表示したり利用する。
パソコン上ではHTMLデータを専用ブラウザ又はイン
ターネットの汎用ブラウザによって表示する。各種文書
ファイルはそれぞれに対応する表計算やワープロ等の汎
用ソフトウェアによって表示したり利用する。実行形式
のファイルはパソコン上で直接に実行できる。
【0043】HyperFM番組を表示する専用ブラウ
ザ(以下HyperFMブラウザと呼ぶ)170は、図
10に示すように構成する。HyperFMブラウザ1
70は、番組表表示172、番組表示174、番組自動
表示設定176、番組検索178、番組ジャンル指定1
80、番組受信予約182、番組データ整理184、記
録装置186とウェブサフィン188を含む。Hype
rFMブラウザはOS、例えばWindows95上で
動作する。番組表はHTML形式データであり、番組表
から各番組をたどることができる。「番組自動表示設定
176」とは、予め設定しておいた番組表の中にある番
組の一部又は全部を自動的に表示させることである。自
動表示のページ切替え間隔も設定できる。「番組検索1
78」では、受信した膨大な番組の中から見たい番組を
速やかに引き出せる。「番組ジャンル指定180」と
は、受信した番組をジャンルによって指定してそのジャ
ンルの番組を表示できる。「番組受信予約182」と
は、送られてきた番組表のうち見たい番組のみを予め指
定して受信することができる。指定しなかった番組はハ
ードディスクに保存しない。「番組データ整理184」
では、受信した番組の削除、バックアップ等の作業が容
易にできる。「記録装置186」には番組表及び番組デ
ータを保存する。「ウェブファイン188」とは汎用ブ
ラウザのように、インターネットに接続してウェブ上の
ホームページをたどることができる。インターネットと
の接続はPPPを用いたダイヤルアップ接続か専用回線
を用いたIP接続のいずれである。
【0044】また、図11に示すように、受信機146
をインターフェース(I/F)192でファクシミリ1
94と接続して、受信したデータをファクシミリから印
刷することを特徴とする受信機外付け放送型ファクシミ
リ190となる。このファクシミリは受信機146を外
部に取り付け、受信データを復元する「番組データ復
元」機能、復元したデータを蓄積する「番組データ蓄
積」機能及び蓄積したデータを印刷する「番組データ印
刷」機能をファクシミリ上において構成する。受信機1
46は受信アンテナ130、FM受信復調器132、デ
ータ出力ポート134及びDC電源144を含む。イン
ターフェース(I/F)192は汎用のRS−232
C、GP−IB、SCSI、セントロニクスのいずれか
である。ファクシミリは電話回線196に接続して通常
のファクシミリとして使用できる。また、図12に示す
ように受信機146をファクシミリに内蔵して受信機内
蔵の放送型ファクシミリ200を構成することもでき
る。この場合は受信アンテナ130を外付けにしてFM
受信復調器132、番組データ復元136、番組データ
蓄積138及び番組データ印刷202を内蔵してファク
シミリを構成する。本発明に係わる放送型ファクシミリ
はHyperFMデータ放送においてファクシミリ向け
の放送番組のみを受信して印刷する。番組データの形式
はHTMLデータ又はワープロ文書、表計算データに対
応する。また、ファクシミリには従来のファクシミリの
送受信機能204を併存させることもできる。
【0045】以上、この発明に係わる番組編成システム
及び受信機、放送型ファクシミリの実施の形態を説明し
たが、この発明はこれらの実施の形態によって限定され
るものではない。次に、他の実施の形態を説明する。同
一の個所には同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0046】たとえば、図13に示すように、情報抽出
端末10、番組編成端末12及び記録装置16で構成す
る番組編成ステーション212を番組送出端末14から
切り離して遠隔地番組編成システム210を構成する。
番組編成は番組送出と分離して異なる場所(番組編成ス
テーション212)で行うことができる。この場合は番
組編成ステーション212と番組送出サーバ214の間
にインターネット、例えばOCN(Open comp
uter network)又はODN(Open d
ata network)を用いる。この構成は番組編
成が複数個所の番組編成ステーション212で行われる
仕組みとなっている。各ステーションで編成した番組デ
ータは「番組サーバ216」上の「大容量記録装置21
8」に保存し、どのステーションからもアクセスでき
る。番組送出端末14は「番組サーバ216」とLAN
で結ばれる。
【0047】また、図14に示すようにテレビデータ放
送又はCSによるディジタル・データ放送において構成
するディジタル放送番組編成システム220もこの発明
に含める。この構成では前述のように放送する番組を分
散する番組編成ステーション212によって編成でき、
編成した番組をインターネット(OCN/ODN等)に
よって番組サーバ216に集結する。番組送出端末14
は番組サーバ216とLANを用いて結び、同じLAN
でディジタル放送設備の番組送出管理端末22に接続す
る。放送するデータはディジタル放送機222を通じて
ディジタル放送アンテナ224から放送される。
【0048】ラジオやテレビ放送は、効果的な情報伝達
手段として先年の阪神・淡路大震災のときに証明され
た。FM、テレビデータ放送又はCS、CATVによる
ディジタル・データ放送も、災害時、非常時の情報を伝
達する有効なメディアとなる。前述の番組編成システム
は災害時、非常時における緊急放送に対応している。こ
こで、緊急放送における番組編成の仕組みについて説明
する。
【0049】緊急番組の編成230は図15のように構
成する。災害などの緊急事態が発生した際には、通常番
組放送を緊急番組放送に変える。番組編集端末12では
緊急時が発生した時点で即時に番組表および番組放送ス
ケジューリング・ファイルを変更して緊急放送番組を制
作し、放送中の番組を中断させる緊急シグナルを番組送
出端末14及び番組送出管理端末22に送る。番組送出
管理端末22では緊急シグナルをキャッチして直ちに放
送中の番組を中断して緊急番組を放送する。緊急放送番
組は放送中の番組が終った直後に放送する番組とする。
【0050】緊急放送番組には特定の番組コードを使用
せず、通常番組と同様に同じ構成の番組コードを使用す
る。緊急番組であることは番組コードの最後の2桁で表
すジャンル番号(99)で識別する。従って、緊急番組
コードの構成は YYYYMMDDhhmm99 となる。YYYYMMDDは緊急時の日付であり、hh
mmは緊急番組を放送する時刻である。緊急番組編集で
は、通常放送の番組表を読み込み、緊急放送として使用
する時間帯の通常番組を緊急番組に入れ替える。通常番
組の内容は削除せず、番組のディレクトリに未放送の目
印(x)を付けて保存する。例えば、19970901
103011の番組に対して、この番組を保存するディ
レクトリは 19970901103011x に変更する。放送されなかった番組は内容によって別の
日又は週に移行して放送することができる。
【0051】編集した番組表に基づいて、放送スケジュ
ーリングを行う。緊急放送番組は、送出方法として通常
番組と同様に送出する。緊急放送が終った後、緊急放送
を解除し、通常番組の放送を再開する。
【0052】以上の構成に係わる緊急番組の編成手順
は、たとえば次のようになる。手順を示す番号は図15
上に示している。 番組表を変更して緊急放送番組を編成する 放送スケジューリングを更新する 番組編集端末12から番組送出端末14へ緊急シグ
ナルを送る 番組送出端末から番組送出管理端末22へ緊急シグ
ナルを送る 番組表および放送スケジューリング・ファイル伝送
を要求する 番組および放送スケジューリング・ファイルを伝送
する 放送中の番組を中断する 緊急番組を送出する
【0053】利用者側の受信端末120では、緊急放送
番組を受信した場合に直ちに緊急番組の内容を自動的に
ブラウザ上で表示させる。図16に示すように、受信端
末120上では「番組データ復元136」によって番組
データを復元した後、「番組データ蓄積138」によっ
て番組コードを調べ、緊急番組であるかをチェックす
る。緊急番組をキャッチした場合は、直ちにアラーム
(音)を出してハイパーテキストを表示できるウインド
ウ「緊急番組ブラウザ242」を開いて緊急番組の内容
を表示させる。緊急放送時は、緊急番組を受信した後、
すべての番組データをこのウインドウ上で自動的に表示
させる。
【0054】以上の構成に係わる緊急番組受信の編成手
順は、たとえば次のようになる。手順を示す番号は図1
6上に示している。 番組データ復元136は放送データを受信し、番組
データに復元する 番組データ蓄積138は復元した番組データをハー
ドディスクに保存する。その際、緊急情報であるかどう
かをチェックする 通常番組の場合はHyperFMブラウザ170上
で番組を利用する 緊急番組の場合はアラーム(音)を出して番組デー
タ蓄積138から緊急番組ブラウザ242のウインドウ
を開いて緊急番組を自動的に表示させる
【0055】また、受信器に対してもたとえば図17に
示すように、受信器の機能を搭載するFM多重受信ボー
ド260をパソコン本体に内蔵させて受信端末の機能を
持たせることを特徴とするパソコン250は、前述の受
信機を外付けにする形態と同様に適宜、このパソコン上
で放送してくるHTMLデータ及び各種ファイルを復元
して蓄積し、表示したり利用することができる。この実
施例において、データの受信、復調、復元、蓄積、表示
の機能はパソコン内に完全に収納されていて、このパソ
コンが受信端末として使用される。
【0056】この場合、データ処理手順は図18に示
す。まず、FM受信復調ボード上においてFM多重信号
を受信する。受信した信号を復調したデータを出力す
る。そのデータを誤り訂正処理してCPU262へ渡
す。パソコン本体CPU上ではデータ復元を行い、組み
立てたHTMLデータや各種ファイルをハードディスク
266に蓄積する。最後に、ディスプレイ264上でデ
ータの表示を行う。
【0057】また、図19に示すように、受信器の機能
を搭載するFM多重受信カード280をノートパソコン
本体に内蔵させて受信端末の機能を持たせることを特徴
とするノートパソコン270は、前述の受信機を外付け
にする形態と同様に適宜、このノートパソコン上で放送
してくるHTMLデータ及び各種ファイルを復元して蓄
積し、表示したり利用することができる。この実施例に
おいて、データの受信、復調、復元、蓄積、表示の機能
はノートパソコン内に完全に収納されていて、このノー
トパソコンが携帯又は移動端末として使用される。
【0058】次に、図20に示すように、FM多重受信
機310、CPU262、記録装置312、表示装置3
14を一体化した専用受信端末300は、受信器の機能
が内蔵されていて、CPU262によってデータの復元
を行い、記録装置312に蓄積して、表示装置314の
上で表示するように構成する。本実施例において、デー
タの受信、復調、復元、蓄積、表示の機能が一つのケー
ス内に完全に収納されていて、この一体化した専用端末
が携帯又は車載等移動受信端末として使用される。
【0059】特に、この発明に係わる車載端末はFMス
テレオ・ラジオのように車内に取り付ける。ディスプレ
イは車内の各座席まで移動できるようにケーブルで本体
と接続する。この車載端末では、移動中でもHyper
FM番組を受信でき、携帯電話やPHSを用いてインタ
ーネットにアクセスする必要がなく、ニュースや各種情
報を利用することができる。
【0060】また、図21に示すように、蓄積形受信端
末330は記録装置340を受信機146に接続して、
放送してくるデータを蓄積することを特徴とする。受信
した放送データは、記録装置に蓄積する前にデータの復
元を行う。記録装置は大容量のハードディスクをもつパ
ソコンでもよい。この実施例においては、LAN上にこ
の受信端末を一つ置けば、LAN上のすべてのパソコン
から蓄積したデータを表示したり利用することができ
る。
【0061】以上、すべての受信端末の実施例において
表示装置を大型ディスプレイにして、情報パネルとして
利用する場合も含める。また、表示装置を持たずに受信
した信号を各種制御に用いることを特徴とする受信端末
も含める。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、この発明に係わる番
組編成システムは、今までの文字多重放送と異なって、
制限された文字データ又は簡単な図形データだけではな
く、HTMLデータを含め、各種形式のデータを放送番
組として編成し、FM多重放送において送出できる。ま
た、この番組編成システムでは、災害・非常時に、緊急
放送において緊急番組を編成して送出できる。番組編成
は、遠隔地に分散する編成ステーションで作業でき、そ
れぞれのステーションから編成した番組データをインタ
ーネット(OCN/ODN等)によって番組サーバに集
結することができる。また、各編成ステーションからは
番組サーバに蓄積している番組データをアクセスするこ
とができる。
【0063】また、FM多重放送受信機は今までの文字
多重放送の受信端末と異なって、決められた形式の文字
又は簡単な図形データだけではなく、放送する各種形式
のデータを受信することができる。また、受信したデー
タは大容量記録装置に蓄積することができる。蓄積した
データはハイパーテキスト形式であれば、専用又は汎用
ブラウザによって表示することができ、表計算や文書で
あれば、それぞれに対応するソフトウェアを呼び出して
表示したり利用することができる。実行形式のファイル
はパソコン上で直接に実行できる。また、蓄積したデー
タに対して所望の情報を検索することもできる。さら
に、この発明による受信端末は、FM多重放送における
緊急放送の番組受信表示にも対応している。
【0064】このように、この発明に係わる番組編成シ
ステムは、テレビ放送のすき間である垂直帰線消去期間
を利用した多重放送又はCS及びCATVによるディジ
タル・データ放送においてHTMLデータ及び各種ファ
イルを含むさまざまな情報を放送番組として編成するこ
とができる。また、この発明に係わる受信機及び番組編
成システムは、FM放送の空き帯域を利用してHTML
データや各種ファイルを含むさまざまな情報を放送して
受信することができる。従って、この発明はディジタル
・データ放送部門において大いに利用し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるデータ送出および復元フォー
マットを示す階層構造図である。
【図2】この発明に係わる基本的番組編成システムの実
施の形態を示す構成ブロック図である。
【図3】この発明に係わる情報抽出端末の実施の形態を
示す構成ブロック図である。
【図4】この発明に係わる番組編成端末の実施の形態を
示す構成ブロック図である。
【図5】この発明に係わる番組送出端末の実施の形態を
示す構成ブロック図である。
【図6】この発明に係わるデータ放送システム及び運営
システムの実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図7】この発明に係わる番組構成の実施の形態を示す
構成ブロック図である。
【図8】この発明に係わる受信機とそれをパソコンに外
付けにした受信端末の実施の形態を示す構成ブロック図
である。
【図9】この発明に係わる受信機にある復調器の実施の
形態を示す構成ブロック図である。
【図10】この発明に係わる専用ブラウザの実施の形態
を示す構成ブロック図である。
【図11】この発明に係わる受信機を外付して接続する
放送型ファクシミリの実施の形態を示す構成ブロック図
である。
【図12】この発明に係わるFM受信復調器を番組デー
タの復元、蓄積及び印刷機能と併せてファクシミリに内
蔵する放送型ファクシミリの実施の形態を示す構成ブロ
ック図である。
【図13】この発明に係わる遠隔地番組編成システムの
実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図14】この発明に係わるテレビ放送によるデータ多
重放送又はCSデータ放送に適する分散型番組編成シス
テムの実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図15】この発明に係わる緊急放送における緊急番組
編成の実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図16】この発明に係わる受信端末の緊急放送番組を
受信する実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図17】この発明に係わる受信機の機能を搭載するイ
ンターフェース・ボードをパソコンに内蔵させる受信端
末の実施の形態を示す構成ブロック図である。
【図18】この発明に係わる内蔵型の受信端末のデータ
処理を示す流れ図である。
【図19】この発明に係わる受信機の機能を実現するカ
ードをノートパソコンに内蔵させる受信端末の実施の形
態を示す構成ブロック図である。
【図20】この発明に係わる受信、復調、復元、蓄積、
表示の機能を含む一体化した専用受信端末の実施の形態
を示す構成ブロック図である。
【図21】この発明に係わる受信、復調、復元、蓄積の
機能を含む蓄積型受信端末の実施の形態を示す構成ブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 番組抽出端末 12 番組編成端末 14 番組送出端末 16 記録装置 20 データ放送番組編成システム 22 番組送出管理端末 24 FM送信機 26 送信アンテナ 28 LAN又はRS−232Cケーブル 30 URL抽出基準等指定 32 情報データ抽出 34 情報データ保存 36 リンク置換 38 参照情報データ作成 42 OS(WindowsNTサーバ) 44 番組編成用LAN 46 RASによるダイヤルアップ接続 48 PPPによるダイヤルアップ接続 50 番組表入力 52 番組登録 54 情報データ参照 56 番組有効性チェック 58 番組表中間保存 60 HTML形式番組表生成 62 番組データ生成 66 OS(Windows95) 80 HTML形式番組表読込 82 番組データ読込 84 リンクチェック 86 データ量測定 88 スケジューリングデータ作成 90 番組データ編集 100 HyperFMデータ放送運営システム 110 DARCデータ作成器 112 L−MSK変調器 114 合成器 116 演奏装置 118 送出制御用LAN 120 HyperFM受信端末 122 文字多重受信端末 130 受信アンテナ 132 FM受信復調器 134 データ出力ポート 136 番組データ復元 138 番組データ蓄積 140 番組データ表示 142 スピーカ 144 DC電源 146 受信機 150 FM受信部 152 音声復調部 154 データ復調部 156 誤り訂正処理部 158 制御部 160 音声出力 162 データ出力 170 HyperFMブラウザ 172 番組表表示 174 番組表示 176 番組自動表示設定 178 番組検索 180 番組ジャンル指定 182 番組受信予約 184 番組データ整理 186 記録装置 188 ウェブサフィン 190 受信機外付けの放送型ファクシミリ 192 受信機とファクシミリと接続するインターフェ
ース 194 ファクシミリ 196 電話回線 200 受信機内蔵の放送型ファクシミリ 202 受信データ印刷 204 従来のファクシミリ送受信 210 遠隔地番組編成システム 212 番組編成ステーション 214 番組送出サーバ 216 番組サーバ 220 ディジタル放送番組編成システム 222 ディジタル放送送信機 224 ディジタル放送アンテナ 230 緊急番組放送送出システム 240 緊急放送受信システム 250 受信ボードを装着したパソコン 260 パソコン用受信ボード 262 CPU 270 受信カードを装着したノートパソコン 280 ノートパソコン用受信カード 284 ディスプレイ 286 ハードディスク 300 車載等移動受信端末 310 内蔵型受信機 312 記録装置 314 表示装置 330 蓄積型受信端末 340 記録装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月8日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 デジタル・データ放送システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は放送の空き帯域を
用いて各種のデジタル・データを多量に送受信する多重
放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字多重放送で放送する番組の編
成では、つぎに示す4種類の標準規格表示フォーマット
のうちのいずれかを使用して、放送する番組を編成して
いる。 1. フォーマット0:2.5行、15.5文字。60
×248ドットの図形 2. フォーマット1:8.5行、15.5文字。20
4×248ドットの図形 3. フォーマット2:17行、31文字。408×4
96ドットの図形 4. フォーマット3:20行、40文字。200×2
40ドットの図形
【0003】放送コンテンツとなる番組データを編成す
る際は、文字データまたは図形データのほかに、受信機
で受信して、これを表示するための管理データをヘッダ
として作成する必要がある。文字データの場合は、文字
データの先頭に表示フォーマット、表示領域のラスタ
ー、番組番号、ページ番号等を記載する7バイトのヘッ
ダを付する。図形データの場合は、図形データの先頭に
表示フォーマット、表示領域のラスター、番組番号、ペ
ージ番号のほかに図形の座標、倍率、図形のリンク番号
等を記載する10バイトまたは15バイトのヘッダを付
する。図形は一層フォトグラフィックまたはジオメトリ
ックであり、前記4種類のフォーマットのドットで示す
領域内に、表示できるサイズで編集する必要がある。大
きな図形はスクロールして表示している。
【0004】一方、文字多重放送の受信端末では前記の
表示フォーマットのいずれかを使用し、放送する番組を
ページごとに表示する。受信、復元および表示を一体化
した受信端末は携帯用のものも実用化されている。しか
しながら、それら受信端末においては、受信した番組デ
ータのすべてを蓄積するのではなく、たかだか数ページ
分しか保存されないのが通例である。
【0005】また、受信機能を実現するためのパソコン
用のインターフェース・ボードまたはノートパソコン用
のカードも一部実用化されている。しかし、これらのボ
ードまたはカードはパソコンまたはノートパソコンに内
蔵させ、文字放送の番組を受信し、データを復元し、パ
ソコンのハードディスクに蓄積する。そして、受信した
番組の内容をディスプレイで表示する。しかし、表示内
容は前記のフォーマット0から3までのいずれかに制限
されてしまう。
【0006】また、一般に用いられるファクシミリは、
電話回線と接続してデータを送受信する1対1の通信端
末である。通常の使用形態として1対1以外に、複数へ
の同報機能もある。現在、ビジネスおよび生活の場で、
商品情報、会員サービス、知らせ等の種々の情報を同時
に複数のファクシミリに送信する同報機能を利用した使
用形態が多くなっている。しかし、同報の場合は一斉に
データを同時に送るのではなく、一件ごとに登録した送
信先に電話をかけて送信する原理的には1対1通信の仕
組みとなっている。
【0007】インターネットへのアクセス手段として、
現在携帯電話またはPHSを用いることがある。この方
法では、利用者が加入しているインターネット・プロバ
イダーに電話をかけて接続し、電子メールやホームペー
ジ情報を見る。しかしながら、これでは電話回線を使っ
てアクセスする方法と本質的に変わるものがなく、通信
コストもかさむ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように現在の文
字多重放送の番組編成においては、使用できるデータが
文字および簡単な図形に限られている。また、文字の数
や図形のサイズは、表示フォーマットに制限されてい
る。
【0009】また、文字放送の受信端末においては文字
数および図形の表示が制限され、表示フォーマットに適
合した内容しか表示できない。しかも受信番組は単に見
るだけで、蓄積して後で検索して利用することができな
い。さらには、インターネット情報を表示するのような
高度の情報利用をすることもできない。また、放送する
各種ファイルの受信もできない。携帯電話やPHSを用
いてインターネットをアクセスする方法は通信コストが
かさみ、効率的ではない。
【0010】また、ファクシミリ同報の場合は、送信先
の数が多いと、順番に電話をかけて送信するので時間と
通信費がかかる。また、相手の電話番号が分からなけれ
ば、送信できない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の主たる目的は、
上記のような欠点を解消するデジタル・データ放送シス
テムを提供するものである。本発明によって、インター
ネットのように高度な情報を多くの人々に手軽に利用で
きるように、放送の空き帯域を有効に利用して放送する
ことができる。すなわち、本発明が解決しようとする課
題は、電話回線、携帯電話またはPHSなどを使わず
に、放送の空き帯域を用いて、インターネットのように
高度な情報を伝達することを可能することにある。
【0012】本発明に係るデジタル・データ放送におけ
る番組編成システムは、HTMLデータおよび各種ファ
イルを放送番組として作成し編成する。そのため、番組
データや番組表データなどを定められたルールと手順
で、階層に応じて構成し、多重放送を可能にする。ま
た、その受信端末は、放送された大容量、高品質なHT
MLデータおよび各種ファイルを受信して、受信データ
を加工したうえ、高度に各種利用できるようにするもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタル・データ放
送システムにおいて、その放送コンテンツであるデータ
を、従来の文字多重放送と区別する手段をそなえる。そ
の手段としては、データ多重放送において、たとえば表
1に示すような項目、すなわちサービス識別、表示フォ
ーマット、情報類別、提示機能等を4または8ビットの
識別コードによって、放送データを識別させる。また、
各項目はプリフィクスまたはデータヘッダとして、後記
の階層3または5の階層となっている。
【0014】
【表1】
【0015】図1は本発明のデータ送出および復元フォ
ーマットを示す階層構造図である。図1に示すように、
データを送出する場合には階層7から階層1までの各階
層でそれぞれのフォーマットにしたがってデータのコー
ディングを行う。階層7は情報からなり、ハイパーテキ
スト、文書、テキスト、画像、プログラムなどが含まれ
る。階層6はファイルでディレクトリごとにまとめたH
TMLデータまたは各種ファイル、実行形式ファイルな
どが含まれる。階層5は番組データでHTMLデータま
たは各種ファイルをファイル単位で伝送する。番組デー
タは情報分離符号RSとデータヘッダ、データユニット
群で構成し、放送番組のHTMLデータまたは各種ファ
イルを文書単位で伝送するようにしてある。階層4は番
組データをグループ化したデータグループで、番組デー
タをさらにヘッディング開始符号SOHとデータグルー
プヘッダ、データグループデータ、データグループ終了
符号ETXで構成している。データグループデータはさ
らに144ビットの複数のデータブロックをもって構成
する。
【0016】階層3はデータパケットで、32ビットの
プリフィクスと144ビットのデータブロックからな
る。階層2はフレームデータで、272ブロックからな
る。これは16ビットのブロック識別、176ビットの
データパケット、14ビットのサイクリック・リダンダ
ンシ・チェックCRCおよび82ビットの誤り訂正符号
で構成されている。階層1は放送用の多重信号で、図示
した帯域図に示すように、通常のFM放送帯とは別に7
6KHzを中心に57〜97KHzにかけて16Kbp
sのL−MSK(Level controlled
minimumshift keying)のデータ領
域をとっている。
【0017】データの蓄積手段としては、識別コードに
よって受信し、復元したHTMLデータおよび各種ファ
イルのデータは、その容量に係わらずにすべてハードデ
ィスクのような記録装置に蓄積させる。
【0018】表示手段は、文字多重放送の表示フォーマ
ットを使用せず、フリーフォーマットで受信したHTM
Lデータを端末上のブラウザで表示させる。すなわち、
受信した各種ファイルはそれぞれに対応するソフトウェ
アによって表示させる。また、受信した実行形式のファ
イルは、直接に受信端末上のアプリケーション・プログ
ラムで実行させる。
【0019】図2はこの発明を実施した基本的な番組編
成システムの構成ブロック図である。図2に示すよう
に、データ放送番組編成システム20は番組の情報抽出
端末10、番組編成端末12、番組送出端末14および
記録装置16から構成する。記録装置16は、単独に設
ける必要はなく、各端末に属するハードディスクを用い
て、LAN上44で共用することもできる。情報抽出端
末10はIP(Internet protocol)
接続またはダイヤルアップ接続46によってインターネ
ットに接続する。番組編成端末12は他の各端末および
記録装置とLAN(Local area netwo
rk)44で結ばれる。また、番組送出端末14は、番
組送信システム22とインターフェースのLANまたは
RS−232C、図上では28で接続されている。図2
において、情報抽出端末10でインターネット等を介し
て放送コンテンツとなる情報を抽出する。それを番組編
成端末12で放送番組として編成し、編成された番組は
番組送出端末14から、送出管理をつかさどる番組送信
システム22を介し、送信機24のアンテナ26を経て
放送電波として送出される。放送した番組は、受信端末
120または文字多重受信端末122によって受信し表
示される。
【0020】図3は図2に示した本発明の情報抽出端末
10の構成ブロック図である。情報抽出端末10は図3
に示すように、URL(Uniform resour
celocator)抽出基準等指定装置30、情報デ
ータ抽出装置32、情報データ保存装置34、リンク置
換装置36、参照情報データ作成装置38および記録装
置16から構成する。この情報抽出端末10はOS(O
peratingsystem)42、たとえばWin
dowsNTサーバ上のRAS(Remote acc
ess service)46を用いて、ダイヤルアッ
プでインターネットに接続する。情報抽出端末10はL
AN44でほかの端末とも接続される。
【0021】情報の抽出を行う前には、まずURL等の
情報の抽出基準等を指定する装置30によって表2に示
す項目のうちURL、抽出基準等の項目を指定する。情
報データ抽出装置32では指定したURLおよび上記の
抽出基準を用いてRASによってインターネットへアク
セスして情報データを収集する。
【0022】
【表2】
【0023】収集してきたデータはリンク置換装置36
によって物理的なリンクをファイル名に置き換える。置
き換えたハイパーテキストは情報データ保存装置34に
よって記録装置に蓄積する。また、参照情報データ作成
装置38によって抽出した情報データに関する参照デー
タを作成し、記録装置16に記録する。参照データは表
2に示す項目のダウンロードレベル、保存ディレクト
リ、名称、解説およびジャンル以外に抽出したデータの
ファイル数、データ量、抽出日付を付加する。
【0024】図4は図2に示した本発明の番組編成端末
12の構成ブロック図である。図4に示すように、番組
編成端末12は番組表入力装置50、番組登録装置5
2、情報データ参照装置54、番組有効性チェック装置
56、番組表中間保存装置58、HTML形式番組表生
成装置60、番組データ生成装置62および記録装置1
6で構成する。番組編成端末12はOS、たとえばWi
ndows95/9866上のLAN機能44を用いて
他の端末と接続する。また、前記OS上のPPP(Po
int−to−point)機能48を利用してインタ
ーネットに接続することもできる。
【0025】上記の構成に基づいて、本発明のデジタル
・データ放送システムの具体的な番組編成手順を説明す
る。番組編成は番組表の入力から始まる。まず、たとえ
ば、番組表は一週間ごとにまとめて編成することとし
て、番組は曜日ごとに編成し、表3に示す項目につい
て、それぞれ形式、長さにしたがって備考に示すように
構成する。
【0026】
【表3】
【0027】番組を編成する際は、図4に示すように、
番組表入力装置50で表3の番組の各項目を入力しなが
ら、番組の素材として使用する任意の記録装置16の情
報データを、情報データ参照装置54で参照する。他
に、インターネットなどから番組編成用LAN44や、
PPPによるダイヤルアップ接続で入力した番組は、番
組有効性チェック装置56によって所要のチェックを行
う。有効と認められた番組は番組登録装置52によって
一時メモリ上に登録する。編成途中のデータは、番組表
中間保存装置58によって記録装置にテキスト形式の中
間ファイルとして保存する。保存した中間ファイルは番
組表中間保存装置58によって記録装置16に伝送し、
続けて編成作業を再開する。
【0028】一週間分の番組編成が終われば、HTML
形式番組表生成装置60によってすべて入力した番組を
HTML形式に変換する。変換したHTML形式の番組
表は記録装置16に保存する。HTML変換が終わった
後、番組データ生成装置62によって、指定した番組素
材となる情報データで番組データを作成し、記録装置1
6に保存する。
【0029】図5は図2に示した本発明の番組送出端末
14の構成ブロック図である。図5に示すように、番組
送出端末14は、HTML形式番組表読込装置80、番
組データ読込装置82、リンクチェック装置84、デー
タ量測定装置86、スケジューリング・データ作成装置
88、番組データ編集装置90および記録装置16で構
成する。番組送出端末14はOS66上のLAN機能4
4を用いて他の端末と接続する。また、番組送出端末1
4はOS上のLANまたはRS−232Cによるケーブ
ル接続28を用いて、番組送出管理端末102と接続す
る。
【0030】リンクチェック装置84では、番組データ
読込装置82によって一週間分の番組データについて番
組ごとに番組データを記録装置16から読み込み、ハイ
パーテキスト中のリンクが欠落しているかをリンクチェ
ック装置84で確認する。欠落のある番組は番組データ
編集装置90によって修正し、修正したデータは再び記
録装置16に保存する。
【0031】データ量測定装置86では、HTML形式
番組表読込装置80によって記録装置16から番組表デ
ータを読み込み、番組表中の放送時間およびデータ伝送
ビットレートに基づいて、記録装置16上で蓄積してあ
る番組データの量をデータ量測定装置86で測定する。
オーバーフローまたは不足分は結果としてキロバイト単
位で表示する。オーバーフローまたは不足のある番組に
対しては、番組データ編集装置90によってデータを修
正するか、または番組編成端末12で放送時間あるいは
番組データの再送回数を調整する。
【0032】スケジューリング・データ作成装置88で
は、リンクおよびデータ量のチェックを通した一週間分
の番組データについて放送スケジューリングを行い、ス
ケジューリング・データを作成する。スケジューリング
・データを作る際は、HTML形式番組表読込装置80
によって、記録装置16から番組表を読み込んで関連項
目のデータを用いる。作成したスケジューリング・デー
タは番組表、番組データと同様に記録装置16に保存す
る。スケジューリング・データは表4に示すような放送
曜日、開始時間、終了時間その他の項目について、それ
ぞれ定められた形式、長さにしたがって備考に示すよう
な形で構成する。
【0033】
【表4】
【0034】ハイパーテキスト形式以外の各種ファイル
に対しては、番組送出端末14上でリンクチェック装置
84によるハイパーテキスト・リンクのチェックを行う
必要はない。
【0035】番組送出端末14は通常無休で運用する。
また、番組送出端末14では、番組表、番組データおよ
びスケジューリング・データを一定期間、たとえば1週
間保存し、その期間を過ぎたデータは週替わり、たとえ
ば月曜日の0時0分に削除する。
【0036】図6は図2に示した本発明の番組送信シス
テム22の構成ブロック図である。図6に示すように、
番組送信システム22は、番組送出管理端末102、文
字多重番組送出端末104、DARCデータ作成器11
0、L−MSK変調器112、合成器114と各端末お
よび機器を結ぶ番組送出用LAN 118から構成され
る。合成器114では、L−MSK変調器からのデータ
変調信号と演奏装置からの音声信号を合成してFM送信
機24に出力して送信する。また、番組送出管理端末1
02は、番組編集システム20とLAN又はその他のI
/F28によって結ばれ、編集した番組データを取り寄
せて送信する。
【0037】本発明の一実施例として、FM放送帯域で
用いられるデジタル・データ放送システム100は、情
報抽出端末10、番組編成端末12、番組送出端末14
などからなる番組編成システム20と、文字多重番組送
出端末104、番組送出管理端末102と、DARCデ
ータ作成器110、L−MSK変調器112、合成器1
14、演奏装置116、送信機24、送信アンテナ26
などからなる、送信システムおよび受信端末120、文
字多重受信端末122などからなる受信端末群で構成し
て運営する。
【0038】放送するコンテンツは情報抽出端末10、
番組編成端末12、番組送出端末14で構成する番組編
成システム20を用いて、表1〜4および後に示す表5
に定義するHTMLデータまたは各種ファイルの形式の
データで編成したデジタルFM番組および従来の文字多
重放送番組で構成する。番組送出管理端末102ではス
ケジューリング・データによって番組データを番組送出
端末14から取り寄せてDARCデータ作成器への送出
を制御する。DARCデータ作成装置110では番組送
出端末14から送ってくるデジタルFM番組データと文
字多重番組送出端末104からの文字多重番組データを
混在して図1に示した階層にしたがって、エアフォーマ
ットのデータを作成する。作成したエアフォーマットの
データはL−MSK変調112によって変調し、合成器
114によってFM音声と合成して送信機24から送出
する。デジタルFM受信端末120では放送するデジタ
ルFM番組を受信して、これを表示したり音声に変換し
たりして利用する。同様に、文字多重受信端末122で
は放送する文字多重番組を受信して表示するなどして利
用する。
【0039】つぎに、デジタル・データ放送システムに
よって放送する番組の構成について説明する。これまで
説明したとおり、デジタルFM放送番組は、番組表、番
組データおよびスケジューリング・データを含む。図7
は番組編成の構成ブロック図であり、図に示すように、
これらのデータはそれぞれのディレクトリに分けて管理
する。ディレクトリ名は表5に示すよう項目と形式で構
成する。
【0040】
【表5】
【0041】放送の番組表は通常一週間ごとに編成す
る。番組表の関連ファイルは“YYYYMMDD000
000”のように構成するディレクトリに保存する。
“YYYYMMDD”は番組表の開始日である月曜日の
日付である。ディレクトリ名は、他のディレクトリ構成
と同様に14桁に合わすために下の6桁をすべて“0”
とする。番組表ディレクトリの下には、番組表のハイパ
ーテキスト・ファイル、番組表に使用するバックグラン
ド画像ファイル、放送局を示すハイパーテキスト・ファ
イル等が含まれる。番組表のハイパーテキスト・ファイ
ル名は“YYYYMMDD.HTM”で構成する。この
“YYYYMMDD”もディレクトリと同様に番組表の
開始日である月曜日の日付である。
【0042】スケジューリング・データは“11111
111000000”という名前のディレクトリに保存
する。各週の番組放送スケジューリング・データはこの
ディレクトリに保存する。一週間分の番組に対して、放
送スケジューリング・データを一つのファイルに保存す
る。ファイル名は“YYYYMMDD.BTC”で構成
する。“YYYYMMDD”は番組表のハイパーテキス
ト・ファイルと同様に番組表の開始日である月曜日の日
付である。
【0043】番組データは“YYYYMMDDhhmm
JJ”のように構成するディレクトリに保存する。“Y
YYYMMDD”は番組の放送日で、“hh”と“m
m”は番組の放送開始時刻である。また、“JJ”は番
組のジャンル番号である。“YYYYMMDDhhmm
JJ”は番組を識別するための番組コードでもある。シ
ステム上ではこの番組コードによって番組を管理する。
【0044】図7は番組構成の実施例を示す構成ブロッ
ク図である。図に示すように、番組表および番組データ
はスケジューリング・データによって番組送出用LAN
118を通じて送出する。番組表は00時分より、3時
間おきに繰り返して送出する。また、番組送出管理端末
102が立ち上がる際に必ず送出する。番組表の送出方
法は番組データと同様であり、ディレクトリごとに送出
する。送出単位はファイルとする。
【0045】一方、図2の受信端末120については、
その一実施例を図8の構成ブロック図で示した。図8で
は受信機をパソコンに外付けにした受信端末120の一
実施例を示している。図において、受信端末120は受
信アンテナ130、放送されたデータの受信復調器13
2とデータ出力ポート134からなる受信機146、番
組データの復元装置136、番組データの蓄積装置13
8および番組データの表示装置140を包含してなる任
意のパソコン135、スピーカ142およびDC電源1
44などで構成する。ここでは受信した番組データを復
元装置136によってHTMLデータまたは各種ファイ
ルに復元し、復元した番組データを蓄積装置138で蓄
積して、さらに表示装置140によって蓄積された番組
データを表示することをパソコン135上で実現してい
る。別に、音声を出力するスピーカ142は受信機14
6またはパソコン135内に内蔵または外付けで設置す
る。
【0046】図8に示す実施例においては、データ受信
復調器132とデータ出力ポート134を機構上では一
体化して、ワンボードで受信機146として構成してい
る。DC電源144およびスピーカ142は、外付けに
しているが、受信機146中に付加して、いわゆる内蔵
型としても良い。
【0047】受信機146のデータ受信復調器132の
一実施例を図9の構成ブロック図で示す。受信機146
は受信部150、音声復調部152、データ復調部15
4、データ誤り訂正処理部156および制御部158な
どで構成する。放送コンテンツであるFM多重信号は受
信部150で受信し、FM復調信号として音声復調部1
52とデータ復調部154へ同時に送る。音声復調部1
52では、FM多重信号からFM音声を復調する。復調
した音声は音声出力端子160から図8のスピーカ14
2に出力する。データ復調部154では階層1において
フレームデータを復調して階層2の誤り訂正処理部15
6へ送る。ここでは、従来の文字多重データを出力する
こともできる。
【0048】誤り訂正処理部156では階層2において
フレームデータをDARC方式の誤り訂正符号によって
処理するか、または他の新規誤り訂正符号によって処理
する。処理済みのデータはデータ出力端子162から図
8のデータ出力ポート134に出力する。誤り訂正がで
きないデータはここで廃棄する。制御部158では誤り
訂正処理部156の制御およびFM受信部150の周波
数制御を行う。誤り訂正処理後のデータが階層3のデー
タパケットとなり、プリフィクスの中にあるサービス識
別(SI)によってデジタルFM番組データ(HTML
データまたは各種ファイル)を識別する。
【0049】データ出力ポート134では、階層3にお
いて識別したデジタル・データパケットを処理し、階層
4のデータグループを接続する出力インターフェースに
よってパソコンへ伝送する。出力インタフェースは、汎
用のRS−232C、GP−IB、SCSI、セントロ
ニクスのいずれを用いても良い。
【0050】受信機146を取り付けたパソコン135
は接続されている出力インターフェースI/Fから伝送
されてくる階層4のデータを受け取る。復元装置136
の階層4〜5では受け取ったデータを元の形式のデータ
に復元してファイルに組み立てる。階層5では情報類別
を有料放送に指定して文字多重およびほかの放送事業者
の放送と区別する。また、提示機能ではデジタル・デー
タ放送の提示形式を定義する。表示フォーマットはフリ
ーフォーマットで指定する。蓄積装置138では階層6
において復元したデータをディレクトリに分けてハード
ディスク上に保存する。さらに、表示装置140では階
層7において保存しているデータを表示するなどして利
用する。
【0051】パソコン135上では受信した放送コンテ
ンツのHTMLデータを専用ブラウザまたはインターネ
ットの汎用ブラウザによって表示する。同じく受信した
放送コンテンツの各種ファイルはそれぞれに対応する表
計算やワープロ等の汎用ソフトウェアによって表示した
り利用する。実行形式のファイルはパソコン135上で
通常行われる形で直接的に実行できる。
【0052】デジタル・データ放送の番組を表示する専
用のブラウザ170は、図10の構成ブロック図で示
す。図示のように、番組ブラウザ170は番組表表示装
置172、番組表示装置174、番組自動表示設定装置
176、番組検索装置178、番組ジャンル指定装置1
80、番組受信予約装置182、番組データ整理装置1
84、記録装置186とウェブサーフィン188などで
構成する。本実施例において、番組ブラウザ170はO
S 66、たとえばWindows95/98上で動作
させている。
【0053】図4の番組編成端末12に関連して説明し
たように、番組表はHTML形式データであり、番組表
から各番組をたどることができるようになっている。図
10において番組自動表示設定装置176は、あらかじ
め設定しておいた番組表の中にある番組の一部または全
部を自動的に表示させ、自動表示のページ切り替え間隔
も設定する。番組検索装置178は受信した膨大な番組
の中から見たい番組を速やかに検索する。番組ジャンル
指定装置180は受信した番組をジャンルによって指定
してそのジャンルの番組を表示する。
【0054】番組受信予約装置182は送られてきた番
組表のうち受信したい番組のみをあらかじめ指定して受
信するためのものであり、指定しなかった番組はハード
ディスクなどの記録装置186には保存しないで廃棄す
る。番組データ整理装置184は受信した番組の削除、
バックアップ等の作業をおこなう。そして、記録装置1
86には番組表および番組データを保存する。
【0055】ウェブサーフィン188は汎用ブラウザの
ように、インターネットに接続してウェブ上のホームペ
ージをたどるためのものである。インターネットとの接
続はPPPを用いたダイヤルアップ接続か専用回線を用
いたIP接続のいずれを用いても良い。
【0056】図11は受信機を外付けで接続する放送型
ファクシミリの実施例を示す構成ブロック図である。図
で示すように、受信機146をインターフェースI/F
192でファクシミリ194と接続して、受信機に外付
けまたは内蔵したアンテナ130で受信したデータを印
刷することができる。このように構成すれば、受信機外
付け型の放送型ファクシミリ190とすることもでき
る。このファクシミリ190は受信機146を外部に接
続することによって、受信した番組データを復元する機
能、復元したデータを蓄積する番組データの蓄積機能お
よび蓄積したデータを印刷する番組データの印刷装置機
能をファクシミリ194上において実現する。なお、こ
こでも図8で示したように、受信機146はデータ受信
復調器132、データ出力ポート134などで構成す
る。インターフェース(I/F)192は汎用のRS−
232C、GP−IB、SCSI、セントロニクスのい
ずれかである。ファクシミリ194は電話回線196に
接続して通常のファクシミリとしても使用できる。
【0057】図12は本発明のデータ受信復調器を番組
データの復元、蓄積、印刷機能とあわせてファクシミリ
に内蔵した実施形態を表す構成ブロック図である。図に
示すように、この場合は受信アンテナ130を外付けに
してデータ受信復調器132、番組データ復元装置13
6、番組データ蓄積装置138および番組データ印刷装
置202を内蔵してファクシミリを構成する。このよう
にして、受信機146をファクシミリに内蔵して受信機
内蔵の放送型ファクシミリ200を構成することもでき
る。
【0058】本発明に係る前記の放送型ファクシミリは
デジタル・データ放送においてファクシミリ向けの放送
番組のみを受信して印刷する。番組データの形式はHT
MLデータまたはワープロ文書、表計算データに対応す
る。また、ファクシミリには従来のファクシミリの送受
信装置204を併存させることもできる。
【0059】これまでに、この発明に係るデジタル・デ
ータ放送システムの基本的な番組編成システムおよび受
信機、放送型ファクシミリなどの受信端末の実施の形態
を説明したが、この発明はこれらの実施の形態によって
限定されるものではなく同一の機能、効果をもたらす他
の装置、手段によっても応用は可能である。そこで、そ
の本発明を実施した応用例である他の実施の形態を説明
する。実質的に同一の装置にはこれまでのものと同一の
符号を付して、その説明を省略する。
【0060】図13は本発明の遠隔地番組編成システム
210の構成ブロック図を示したものである。図示した
ように、情報抽出端末10、番組編成端末12および記
録装置16で番組編成ステーション212を構成する。
一方、情報抽出装置10、番組編成装置12、記録装置
16をLANで結び、遠隔地番組編成システム210を
構成する。番組編成作業は番組送出場所と分離して、異
なる場所におかれた番組編成ステーション212、すな
わち、ステーションA(S−A)、ステーションB(S
−B)、ステーションC(S−C)などでそれぞれ行う
ことができる。この場合は番組編成ステーション212
と、番組サーバ216、大容量記録装置218、番組送
出端末14などをLANで結んで構成した番組送出サー
バ214との間をインターネット、たとえばOCN(O
pen computer network)またはO
DN(Open data network)などの任
意のネットワークを用いて接続する。
【0061】上記の構成では番組編成作業が複数個所の
番組編成ステーション212で行われる仕組みとなって
いる。各ステーションA、B、C・・で編成した番組デ
ータは番組サーバ216上の大容量記録装置218に保
存し、どのステーションからもアクセスできる。番組送
出端末14は番組サーバ216とLANで結ばれ、LA
N又はその他のI/Fなどで番組送信システム22を介
してFM送信機24に結ばれ、アンテナ26により番組
は放送される。
【0062】また、図14は本発明に係るテレビデータ
放送またはCSによるデジタル・データ放送において構
成する分散型のデジタル放送番組編成システム220の
実施例を示す。この構成では上記のように放送する番組
を分散する番組編成ステーション212によって編成
し、編成した番組をインターネット、OCN、ODN等
によって番組サーバ216に集約する。番組送出端末1
4は番組サーバ216とLANを用いて結び、同じLA
Nでデジタル放送設備の番組送信システム22に接続す
る。放送するデータはデジタル放送送信機222を通じ
てデジタル放送アンテナ224から放送される。
【0063】ラジオやテレビ放送は、効果的な情報伝達
手段として良く知られている。FM放送、テレビのデー
タ放送またはCS、CATVなどによるデジタル・デー
タ放送も、災害時、非常時の情報を伝達する有効なメデ
ィアとなる。上記の番組編成システム220は災害時、
非常時における緊急放送にも対応している。ここで、緊
急放送における番組編成の仕組みについて説明する。
【0064】緊急番組の放送送出システム230の実施
例は図15の構成ブロック図で示す。図に示すように、
番組編成端末12と番組送出端末14を番組編成用LA
N44で接続し、番組送出管理端末102をLANまた
はRS−232Cケーブル28で接続する。番組送出管
理端末102は、送出制御用LAN118でDARCデ
ータ作成装置110と接続する。災害などの緊急事態が
発生した際には、通常番組放送を緊急番組放送に変え
る。番組編成端末12で緊急事態が発生した時点で、即
時に、番組表および番組放送スケジューリング・ファイ
ルを変更して緊急放送番組を制作し、放送中の番組を中
断させる緊急シグナルを番組送出端末14および番組送
出管理端末102に送る。番組送出管理端末102では
緊急シグナルをキャッチして、ただちに放送中の番組を
中断して緊急番組を放送する。緊急放送番組は放送中の
番組が終わった直後に放送する番組とする。
【0065】緊急放送番組には特定の番組コードを使用
せず、通常番組と同様に同じ構成の番組コードを使用す
る。緊急番組であることは番組コードの最後の2桁で表
すジャンル番号(99)で識別する。したがって、緊急
番組コードの構成は“YYYYMMDDhhmm99”
となる。“YYYYMMDD”は緊急時の日付であり、
“hhmm”は緊急番組を放送する時刻である。
【0066】緊急番組の編集作業では、通常放送の番組
表を読み込み、緊急放送として使用する時間帯の通常番
組を緊急番組に入れ替える。通常番組の内容は削除せ
ず、番組のディレクトリに未放送の目印(×)を付けて
保存する。たとえば、“1997090110301
1”の番組に対して、この番組を保存するディレクトリ
は”19970901103011×”に変更する。放
送されなかった番組は内容によって別の日または週に移
行して放送することができる。
【0067】編集した番組表に基づいて、放送スケジュ
ーリングを行う。緊急放送番組は、送出方法として通常
番組と同様に送出する。緊急放送が終わった後、緊急放
送を解除し、通常番組の放送を再開する。
【0068】以上の構成に係る緊急番組の編成手順は、
たとえば次のようになる。手順を示す番号は図15上に
示している。 番組表を変更して緊急放送番組を編成する 放送スケジューリングを更新する 番組編集端末12から番組送出端末14へ緊急シグ
ナルを送る 番組送出端末から番組送出管理端末102へ緊急シ
グナルを送る 番組表および放送スケジューリング・ファイル伝送
を要求する 番組および放送スケジューリング・ファイルを伝送
する 放送中の番組を中断する 緊急番組を送出する
【0069】図16は緊急放送番組を受信する受信端末
120の実施の形態を示した構成ブロック図である。図
16に示すように、利用者側の受信端末120には番組
データ復元装置136と番組データ蓄積装置138を接
続し、蓄積装置138には番組ブラウザ178と緊急番
組ブラウザ242を接続する。受信端末120上では番
組データ復元装置136によって番組データを復元した
後、番組データ蓄積装置138によって番組コードを調
べ、緊急番組であるかをチェックする。緊急番組をキャ
ッチした場合は、ただちに、音や他の手段でなるアラー
ムを出してハイパーテキストを表示できるウインドウで
ある緊急番組ブラウザ242を開いて、緊急番組の内容
を表示させる。
【0070】以上の構成に係る緊急番組受信の編成手順
は、たとえば次のようになる。手順を示す下記の番号は
図16上にも示す。 番組データ復元装置136は放送データを受信し、番
組データに復元する 番組データ蓄積装置138は復元した番組データをハ
ードディスクに保存する。その際、緊急情報であるかど
うかをチェックする 通常番組の場合は番組ブラウザ170上で番組を利用
する 緊急番組の場合はアラーム(音)を出して番組データ
蓄積装置138から緊急番組ブラウザ242のウインド
ウを開いて緊急番組を自動的に表示させる
【0071】また、受信機に対してもたとえば図17に
示すように、パソコン250に受信機の機能を搭載した
パソコン用の多重受信ボード260をパソコン本体に内
蔵して、受信端末の機能を持たせている。アンテナ13
0、スピーカ142はパソコンに外付けまたは内蔵され
る。放送してくるHTMLデータおよび各種ファイルを
このパソコン250上で復元して、蓄積し、表示したり
して利用することができる。この実施例において、デー
タの受信、復調、復元、蓄積、表示の機能はパソコン内
に完全に収納されて、このパソコンが受信端末として使
用される。
【0072】これらの実施例における、データ処理手順
を図18に示す。まず、FM受信復調ボード260上に
おいて、FM多重信号をFM受信部150で受信する。
受信した信号はデータ復調部154で復調したデータと
して出力し、そのデータを誤り訂正処理部156で処理
してパソコン本体CPU262へ渡す。CPU262上
では番組データ復元装置136でデータ復元を行い、組
み立てたHTMLデータや各種ファイルのデータをハー
ドディスクなどの番組データ蓄積装置266に蓄積す
る。最後に、ディスプレイ284上でデータの表示を行
う。
【0073】図19は受信機のカードをノートパソコン
に内蔵させた受信端末の構成ブロック図である。図に示
すように、受信機の機能を搭載するFM多重受信カード
280を、ノートパソコン270の本体に内蔵させて、
ノートパソコンに受信端末の機能を持たせている。放送
してくるHTMLデータおよび各種ファイルをこのノー
トパソコン270上で復元して蓄積し、表示したり利用
することができる。この実施例において、データの受
信、復調、復元、蓄積、表示の機能はノートパソコン内
に完全に収納されていて、このパソコンが携帯または移
動端末として使用される。
【0074】図20は受信、復調、復元、蓄積、表示の
機能を含む一体化した専用受信端末の構成ブロック図で
ある。図に示すように、内蔵型FM多重受信機310、
CPU262、記録装置312、表示装置314を一体
化し、受信アンテナ130およびDC電源144が外付
けまたは内蔵された専用受信端末300は、受信機の機
能が内蔵されているので、CPU262によってデータ
の復元を行い、記録装置312に蓄積して、表示装置3
14で表示するように構成する。本実施例では、データ
の受信、復調、復元、蓄積、表示の機能が一つのケース
内に完全に収納されていて、この一体化した専用端末が
携帯または車載等移動受信端末300として使用され
る。
【0075】とくに、この発明に係る車載端末300は
航空機、船舶、自動車等のキャビン内に取り付けるのが
好適である。ディスプレイはキャビン内の各座席まで移
動できるようにケーブルで本体と接続する。この車載端
末300では、移動中でもデジタルFM番組を受信で
き、携帯電話やPHSを用いてインターネットにアクセ
スする必要がなく、ニュースや各種情報を利用すること
ができる。
【0076】図21は受信、復調、復元、蓄積の機能を
有する蓄積型受信端末330の構成ブロック図である。
図に示すように、蓄積形受信端末330は記録装置34
0を受信機146に接続して、放送してくるデータを受
信して、受信した放送データの復元を行い、復元された
データを蓄積する。記録装置は大容量のハードディスク
をもつパソコンでもよい。この実施例においては、LA
N28上にこの受信端末を一つ置けば、LAN28上の
すべてのパソコンから蓄積したデータを表示したり利用
することができる。
【0077】以上、すべての受信端末の実施例において
表示装置を大型ディスプレイに表示することによって、
情報パネルとして利用することもできる。また、表示装
置を持たずに受信した信号を各種制御の受信端末に用い
ても良い。なお、受信アンテナは外付けにするほうが感
度特性が良くなる。しかし、内蔵すれば可搬性が向上す
る。DC電源は内蔵するほうが利用上の利便は増すが、
重量がかさむのでを嫌う場合は外付けにするほうが良
い。使用する各形態によって、任意に選択することがで
きる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、制限された文字デー
タまたは簡単な図形データだけではなく、HTMLデー
タを含め、各種形式のデータを放送番組として編成し、
FM多重放送において送出できる。また、番組編成作業
は、遠隔地に分散する編成ステーションで作業でき、そ
れぞれのステーションから編成した番組データをインタ
ーネット、OCN、ODN等のネットワークによって番
組サーバに集約することができる。さらに、各編成ステ
ーションから番組サーバに蓄積している番組データをア
クセスすることができ、多様な番組の編成に役立たせる
ことができる。また、この番組編成システムでは、災害
・非常発生時に、ただちに緊急番組を編成して、通常番
組に代わって割り込み緊急放送番組を送出できる。
【0079】さらに、FM多重放送受信機は今までの文
字多重放送の受信端末と異なって、決められた形式の文
字または簡単な図形データだけではなく、放送する各種
形式のデータを受信することができる。また、受信した
データは大容量記録装置に蓄積することができる。蓄積
したデータはハイパーテキスト形式であれば、専用また
は汎用ブラウザによって表示することができ、表計算や
文書であれば、それぞれに対応するソフトウェアを呼び
出して表示したり利用することができる。実行形式のフ
ァイルはパソコン上で直接に実行できる。また、蓄積し
たデータに対して所望の情報を検索することもできる。
さらに、この発明による受信端末は、FM多重放送にお
ける緊急放送の番組受信表示にも対応している。
【0080】このように、この発明に係る番組運営シス
テムは、テレビ放送のすき間である垂直帰線消去期間を
利用した多重放送またはCSおよびCATVによるデジ
タル・データ放送においてHTMLデータおよび各種フ
ァイルを含むさまざまな情報を放送番組として編成する
ことができる。また、この発明に係る受信機および番組
編成システムは、FM放送の空き帯域を利用してHTM
Lデータや各種ファイルを含むさまざまな情報を放送し
て受信することができる。したがって、この発明はデジ
タル・データ放送分野において、おおいに技術的貢献度
の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ送出および復元フォーマットを示す階層
構造図
【図2】基本的なディジタル・データ放送システムの構
成ブロック図
【図3】情報抽出端末の構成ブロック図
【図4】番組編成端末の構成ブロック図
【図5】番組送出端末の構成ブロック図
【図6】番組送信システムの構成ブロック図
【図7】番組構成の構成ブロック図。
【図8】受信機とそれをパソコンに外付けにした受信端
末の構成ブロック図
【図9】受信機にそなえる復調器の構成ブロック図
【図10】専用ブラウザの構成ブロック図
【図11】受信機を外付して接続する放送型ファクシミ
リの構成ブロック図
【図12】FM受信復調器を番組データの復元、蓄積お
よび印刷機能とあわせてファクシミリに内蔵する放送型
ファクシミリの構成ブロック図
【図13】遠隔地番組編成システムの構成ブロック図
【図14】テレビ放送によるデータ多重放送またはCS
データ放送に適する分散型番組編成システムの構成ブロ
ック図
【図15】緊急放送における緊急番組編成システムの構
成ブロック図
【図16】受信端末の緊急放送番組を受信する構成ブロ
ック図
【図17】受信機の機能を搭載するインターフェース・
ボードをパソコンに内蔵させる受信端末の構成ブロック
【図18】内蔵型の受信端末のデータ処理を示す流れ図
【図19】受信機の機能を実現するカードをノートパソ
コンに内蔵させる受信端末の構成ブロック図
【図20】受信、復調、復元、蓄積、表示の機能を含む
一体化した専用受信端末の構成ブロック図
【図21】受信、復調、復元、蓄積の機能を含む蓄積型
受信端末の構成ブロック図
【符号の説明】 10 情報抽出端末 12 番組編成端末 14 番組送出端末 16 記録装置 20 データ放送番組編成システム 22 番組送信システム 24 FM送信機 26 送信アンテナ 28 LANまたはRS−232Cケーブル 30 URL抽出基準等指定装置 32 情報データ抽出装置 34 情報データ保存装置 36 リンク置換装置 38 参照情報データ作成装置 42 OS 44 番組編成用LAN 46 RASによるダイヤルアップ接続 48 PPPによるダイヤルアップ接続 50 番組表入力装置 52 番組登録装置 54 情報データ参照装置 56 番組有効性チェック装置 58 番組表中間保存装置 60 HTML形式番組表生成装置 62 番組データ生成装置 66 OS 80 HTML形式番組表読込装置 82 番組データ読込装置 84 リンクチェック装置 86 データ量測定装置 88 スケジューリングデータ作成装置 90 番組データ編集装置 100 デジタル・データ放送システム 102 番組送出管理端末 104 文字多重番組送出端末 110 DARCデータ作成装置 112 L−MSK変調器 114 合成器 116 演奏装置 118 送出制御用LAN 120 デジタル・データ受信端末 122 文字多重受信端末 130 受信アンテナ 132 データ受信復調器 134 データ出力ポート 135 パソコン 136 番組データ復元装置 138 番組データ蓄積装置 140 番組データ表示装置 142 スピーカ 144 DC電源 146 受信機 150 FM受信部 152 音声復調部 154 データ復調部 156 誤り訂正処理部 158 制御部 160 音声出力端子 162 データ出力端子 170 番組ブラウザ 172 番組表表示装置 174 番組表示装置 176 番組自動表示設定装置 178 番組検索装置 180 番組ジャンル指定装置 182 番組受信予約装置 184 番組データ整理装置 186 記録装置 188 ウェブサーフィン 190 受信機外付けの放送型ファクシミリ 192 受信機とファクシミリを接続するインターフェ
ース 194 ファクシミリ 196 電話回線 200 受信機内蔵の放送型ファクシミリ 202 受信データ印刷装置 204 ファクシミリ送受信装置 210 遠隔地番組編成システム 212 番組編成ステーション 214 番組送出サーバ 216 番組サーバ 218 大容量記録装置 220 デジタル放送番組編成システム 222 デジタル放送送信機 224 デジタル放送アンテナ 230 緊急番組放送送出システム 240 緊急放送受信システム 242 緊急番組ブラウザ 250 受信ボードを装着したパソコン 260 パソコン用の多重受信ボード 262 CPU 270 受信カードをノートパソコンに内蔵させた受信
端末 280 ノートパソコン用受信カード 284 ディスプレイ 286 ハードディスク 300 車載等移動受信端末 310 内蔵型受信機 312 記録装置 314 表示装置 330 蓄積型受信端末 340 記録装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図7】
【図9】
【図3】
【図4】
【図6】
【図11】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM(Frequency modul
    ation)多重放送においてHTML(Hypert
    ext markup language)を用いて構
    成するハイパーテキスト形式のデータ(以下HTMLデ
    ータと呼ぶ)又はコンピュータ上で蓄積している各種形
    式の文書ファイル及び実行可能なプログラム(以下各種
    ファイルと呼ぶ)を放送できるように編集する番組編成
    システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載する番組編成システ
    ムに含まれる情報抽出端末、番組編成端末、番組送出端
    末又はこれらの端末をインターネット等の通信ネットワ
    ークによって接続して構成する遠隔地番組編成システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載するHTMLデータ
    及び各種ファイルを受信する受信機。
  4. 【請求項4】 前記請求項3の機能を搭載するパソコン
    用のインターフェース・ボード又はノートパソコン用の
    インターフェース・カード。
  5. 【請求項5】 前記請求項3の受信機の機能を内蔵して
    取り付け、受信したデータを復元して蓄積することを特
    徴とする記録装置又は該蓄積したデータを表示するパソ
    コン又はノートパソコン。
  6. 【請求項6】 前記請求項3乃至請求項5に記載する受
    信機によって受信した放送番組(コンテンツ)を表示す
    るブラウザ。
  7. 【請求項7】 前記請求項3の受信機の機能を内蔵又は
    外付して取り付け、受信したデータを復元して印刷する
    放送型ファクシミリ。
  8. 【請求項8】 前記請求項3乃至請求項7に記載するデ
    ータの受信、復元、蓄積、表示、印刷機能の全部又は部
    分を一体化する携帯端末又は車載等移動端末。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項8に記載するH
    TMLデータ及び各種ファイルを番組として編成し、文
    字多重番組と混在して放送し、そのコンテンツを運営す
    ることを特徴とするデータ放送運営システム。
JP10067582A 1998-02-09 1998-02-09 デジタル・データ放送システム Pending JPH11234228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10067582A JPH11234228A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 デジタル・データ放送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10067582A JPH11234228A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 デジタル・データ放送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11234228A true JPH11234228A (ja) 1999-08-27

Family

ID=13349068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10067582A Pending JPH11234228A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 デジタル・データ放送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11234228A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001078105A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組表データ管理装置
KR100424481B1 (ko) * 2000-06-24 2004-03-22 엘지전자 주식회사 디지털 방송 부가서비스 정보의 기록 재생장치 및 방법과그에 따른 기록매체
US7817301B2 (en) 2003-10-22 2010-10-19 Canon Kabushiki Kaisha Data receiving-processing apparatus
US8850499B2 (en) 2000-10-11 2014-09-30 United Video Properties, Inc. Systems and methods for caching data in media-on-demand systems

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001078105A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組表データ管理装置
KR100424481B1 (ko) * 2000-06-24 2004-03-22 엘지전자 주식회사 디지털 방송 부가서비스 정보의 기록 재생장치 및 방법과그에 따른 기록매체
US8850499B2 (en) 2000-10-11 2014-09-30 United Video Properties, Inc. Systems and methods for caching data in media-on-demand systems
US9282362B2 (en) 2000-10-11 2016-03-08 Rovi Guides, Inc. Systems and methods for caching data in media-on-demand systems
US7817301B2 (en) 2003-10-22 2010-10-19 Canon Kabushiki Kaisha Data receiving-processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7721337B2 (en) System and method for providing a push of background data
US6804537B1 (en) Data communication system providing most adaptive initial menu and data communication terminal used in the same
US20020010789A1 (en) Broadcast multimedia delivery system
EP1605616A2 (en) Method, medium and apparatus for processing slide show data
EP1760593A1 (en) Backup system and backup method
JP2007510348A (ja) データキャスティング
US6826417B2 (en) Process for sending images to a low display ability terminal
JP2004266813A (ja) スペクトル拡散データ送信システム
US20030164898A1 (en) Information processing apparatus, information processing system and storage medium
JPH11234228A (ja) デジタル・データ放送システム
JP3098224B2 (ja) マルチメディアデータ放送プログラム作成方法
JP4392190B2 (ja) データコンテンツ送信装置およびデータコンテンツ送信プログラム
JP4451531B2 (ja) デジタル放送受信機およびメール端末装置
KR20070054078A (ko) 도로교통정보를 제공하고 이를 이용하는 방법 및 장치
WO1997013336A1 (en) Handling of program files in a digital broadcasting system
JPH1023387A (ja) Catvセンタ装置
US7773548B2 (en) System and associated method of service provision based upon broadcast state information
WO2007037231A1 (ja) 放送受信装置及びデータ処理方法
USRE44627E1 (en) Method and system for transmitting informational content data
JPS61285881A (ja) 文字放送受信装置
JP3392315B2 (ja) データ放送システム及びデータ放送受信端末装置
JP4556083B2 (ja) 付加情報転送方法
EP0849903A2 (en) Receiver for receiving text-based multiplex broadcasts
JPH1013366A (ja) 情報送信装置及び情報受信装置
US20020101538A1 (en) Method of storing or transferring additional information, and receiver therefor