JPH11224163A - 情報処理装置及びカーソル表示制御方法 - Google Patents

情報処理装置及びカーソル表示制御方法

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JPH11224163A
JPH11224163A JP2462998A JP2462998A JPH11224163A JP H11224163 A JPH11224163 A JP H11224163A JP 2462998 A JP2462998 A JP 2462998A JP 2462998 A JP2462998 A JP 2462998A JP H11224163 A JPH11224163 A JP H11224163A
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JP2462998A
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Inventor
Shinichi Oyama
信一 大山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が意図しない無意識的な操作等による
ポインティングデバイスからのカーソル移動入力時にも
オブジェクトへの連続操作を実現可能にする。 【解決手段】 カーソル移動制御部12において、加速
度抽出部122は、デバイスドライバ121からマウス
の2カ所の移動速度を受けて、その差を2カ所の時間差
で割ることで加速度を抽出する。表示位置決定部123
は、その抽出された加速度が規定値以上であるか否かを
判定し、加速度が規定値を下回った場合、マウス4が移
動する前と同じ座標を再度アプリケーションソフトウェ
ア124に渡す。この時、表示装置2に対しては、使用
者の意図しない無意識的なマウス4の移動があっても、
カーソルが移動しないような表示制御がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示手段にカーソ
ル及びオブジェクトを含む画像を表示し、ポインティン
グデバイスより入力された座標データに基づき表示画像
上のカーソルの位置を移動させながら種々の情報処理を
行う情報処理装置に係わり、特に、ポインティングデバ
イスによるオブジェクトの選択時、該ポインティングデ
バイスからその使用者の意図しない無意識的なカーソル
移動の入力があっても、選択中のオブジェクトへの連続
操作を維持できるようにしたカーソル表示制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ワープロやパソコン等の
情報処理装置での入力装置として、マウスが主流になり
つつある。また、近年ではノートパソコンが出現してき
てマウスに変わりペンが入力装置として用いられるよう
になっている。これらマウスやペンはポインティングデ
バイスと呼ばれ、情報処理装置の表示画面上での位置を
カーソルで示すために、あるいはその表示位置でのデー
タ入力を行うために使用される。つまり、現在の情報処
理装置では、ポインティングデバイスの操作だけで殆ど
の作業が行えることから、その操作性の向上は非常に重
要である。
【0003】ポインティングデバイスを用いた作業の1
つに、情報処理装置の表示画面上に表示されたアイコン
やメニュー等のオブジェクトの選択操作があげられる。
このオブジェクトの選択操作の操作性を向上させるため
の従来技術としては以下のようなものが知られていた。
【0004】・特開平9-6539号公報 カーソルが所定の領域内に移動した時に、その領域の中
央に自動的に移動させることにより、所望する位置に正
確にしかも容易にカーソルを移動できるようにし、操作
性を向上させている。この技術は、ワイヤレスやトラッ
クボールあるいはエアーマウス(人の動きによる)で特
に有効となる。
【0005】・特開平8-63292号公報 表示領域の違いによりカーソル移動量を設定可能とする
ことにより、目的とする領域にカーソルが入ったことが
分かるようにしている。対象領域が小さいので大きく移
動して欲しくないメニューなどの領域の場合は、減速す
るように設定することによって、期待する効果があげら
れる。
【0006】・特開平6-289834号公報 カーソルのアイコンへの移動を容易に行えるように、カ
ーソルがアイコンを外れた場合、近くにあるアイコンへ
カーソルをジャンプさせるようにしている。また、速度
変化により移動先のアイコンを選択することも可能とす
ることで、厳密に位置合わせを行う必要がないものとし
ている。
【0007】これら従来技術によれば、それぞれ、カー
ソルをオブジェクトの中央に移動させる、ゆっくりとし
た動きで移動させる、隣接するオブジェクトへ移動させ
る、等の工夫によってオブジェクトを選択し易くするこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報処理装
置の表示画面上に表示されたアイコンやメニュー等のオ
ブジェクトをポインティングデバイスを用いて選択操作
する作業に関しては、オブジェクトを単に一回毎に選択
するばかりでなく、連続して選択する必要がある場合も
ある。例えば、情報処理装置においては、表示画面にウ
ィンドウと呼ばれるシートが表示し、ここに文書やパソ
コンの内部構造や図、映像を表示することで情報処理を
行う方法があるが、この方法の場合には、ウィンドウへ
の操作を行い易くするためにページめくりボタンやスク
ロールバーやスクロールボタン等が設けられるのが一般
的である。ここで、ウィンドウへ一度に表示させること
ができないような大きな文書の場合には、その文書の一
部分のみを表示させ、その後は、スクロールボタンを利
用して未表示の部分を表示させるようにしている。より
具体的に説明すると、スクロールボタンと呼ばれる小さ
なオブジェクト上にカーソルを移動し、ポインティング
デバイスのボタンを押すことにより文書がある一定分だ
けウィンドウ内を移動し、見えなくなった一定分相当量
だけ新しい文書がスクロールして表示される。ここで、
一定分は1行であったり、数行であったりするが、桁数
が多い場合には、スクロールボタン上でポインティング
デバイスのボタンを連続して押下する操作を行うことに
より、連続してスクロールさせる必要がある。
【0009】このようなオブジェクトを連続して選択す
る必要がある場合において、ボタンを押下しているにも
かかわらず、スクロールしないことがよく起こる。これ
は、カーソルがスクロールボタン上から移動してしま
い、それに気付かずにボタンを押下しているからであ
る。その要因としては、スクロールされる文書を目視し
ているので無意識のうちにポインティングデバイスを保
持している手が微妙に動いてしまうことが考えられる。
また、携帯用のパソコンなどの場合は、乗り物に乗車中
に使用していて乗り物の振動で手がぶれることが考えら
れる。
【0010】こうした事態が発生すると、使用者はスク
ロールボタン上にあるはずのカーソルを確認するために
目線をスクロールボタンに移動し、カーソルがずれてい
ることを判断してポインティングデバイスにより再度ス
クロールボタン上にカーソルを移動しなければならな
い。そして、ポインティングデバイスのボタンを押下し
てスクロールすることを確認するとともに、再度目線を
文書に戻して目的である文書を読むという作業を行わな
ければならない。自分の文書スクロールのペースで文書
を読むのに、目先を変えたり手を動かしたりという無駄
なことを行わなければならなかった。
【0011】かかる不都合に対し、上記従来技術(特開
平9-6539号公報、特開平8-63292号公報、特開平6-28983
4号公報)のいずれも何等効力を奏し得なかった。上述
した如く、これら従来技術は、ポインティングデバイス
の移動に追従したカーソルの移動制御によって、表示さ
れている画面上のアイコンやメニューなどのオブジェク
トへ操作つまり選択を行い易くするものである。そし
て、この選択操作を容易にするために、上記従来技術で
は、カーソルをオブジェクトの中央へ自動的に、あるい
はゆっくりとした動きで、あるいは隣接するオブジェク
トへ自動的に移動する等の工夫を凝らしたものである。
すなわち、これら従来技術は、あくまでもポインティン
グデバイスの移動に対してカーソルの移動を追従させる
ことが原則であって、少ない移動量やゆっくりした移動
速度の場合にはオブジェクトからカーソルを移動させな
いようにすることで当該オブジェクトの選択を行い易く
する工夫を行ったものではなかった。
【0012】従って、スクロールバーのような小さなオ
ブジェクトを連続して選択する等のためにカーソルをオ
ブジェクト上から移動させたくない場合に、使用者の無
意識的な微妙な動きでカーソルが移動してしまい、オブ
ジェクトの連続した選択が行えなくなるという問題点が
あった。
【0013】本発明は上記課題を解決し、ポインティン
グデバイスの使用者の意図しない無意識的な操作等によ
り当該ポインティングデバイスを通じてカーソル移動の
入力があった場合にも選択したオブジェクトへの連続操
作を実現できる情報処理装置及びカーソル表示制御方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表示手段にカーソル及びオブジ
ェクトを含む画像を表示するとともに、ポインティング
デバイスから入力された座標データに基づき前記カーソ
ルの表示位置の移動を行う情報処理装置において、前記
ポインティングデバイスの加速度を抽出する加速度抽出
手段と、前記加速度抽出手段により抽出された加速度に
応じて前記カーソルの移動を規制するカーソル移動規制
手段とを具備することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記カーソル移動規制手段によるカーソル移動規制
を作用させるオブジェクトを指定オブジェクトとして設
定する指定オブジェクト設定手段と、表示中の各オブジ
ェクトのうち、前記カーソルにより指し示されているオ
ブジェクトが前記指定オブジェクトであるか否かを判定
するオブジェクト判定手段とを具備し、前記カーソル移
動規制手段は、前記カーソルにより指し示される前記指
定オブジェクトに対してのみ前記カーソル移動規制制御
を行うことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記指定オブジェクト設定手段は、表示中のオブジ
ェクトをカーソルにより指し示した状態でなされる前記
ポインティングデバイスの特定操作に応じて設定用画面
を表示する設定画面表示手段と、前記設定用画面上での
設定または解除を示すオブジェクトの選択操作に応じて
当該ポインティングデバイスにより指し示されたオブジ
ェクトに関する前記指定オブジェクトとしての設定また
は設定解除の処理を行う設定処理手段とにより構成され
ることを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記指定オブジェクト設定手段は、表示中のオブジ
ェクトに対する前記ポインティングデバイスの操作を監
視する監視する操作監視手段と、前記操作監視手段の監
視結果に基づき前記指定オブジェクトとして設定するか
否かを決定する指定オブジェクト決定手段とから構成さ
れることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、操作監視手段は、表示中のオブジェクト上における
前記カーソルの残留時間を監視する手段またはオブジェ
クトの選択回数を監視する手段のうちの少なくともいず
れか一方から成り、指定オブジェクト特定手段は、前記
残留時間が一定時間以上の場合に指定オブジェクトして
特定する手段または前記クリック回数が一定回数を超え
た場合に指定オブジェクトとして設定する手段の少なく
ともいずれか一方から成ることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、前記指定オブジェクト設定手段は、前記オブジェク
トの規模を認識する規模認識手段と、前記規模が所定規
模より小さいオブジェクトを前記指定オブジェクトとし
て特定する指定オブジェクト特定手段とから構成される
ことを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項2の発明におい
て、表示中のオブジェクトが前記指定オブジェクトであ
ることを報知する形態を設定する報知形態設定手段と、
カーソルによって指し示されるオブジェクトが前記指定
オブジェクトである場合、前記報知形態設定手段により
設定された報知形態で報知する報知手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、表示手段にカーソル及
びオブジェクトを含む画像を表示するとともに、ポイン
ティングデバイスから入力された座標データに基づき前
記カーソルの表示位置の移動を行うカーソル表示制御方
法において、前記ポインティングデバイスの加速度を抽
出し、該抽出された加速度に応じて前記カーソルの移動
を規制することを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記カーソル移動規制を作用させるオブジェクトを
指定オブジェクトとして設定するとともに、表示中の各
オブジェクトのうち、前記カーソルにより指し示されて
いるオブジェクトが前記指定オブジェクトであるか否か
を判定し、前記カーソルにより指し示される前記指定オ
ブジェクトに対してのみ前記カーソル移動規制制御を行
うことを特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、表示中のオブジェクトをカーソルにより指し示し
た状態でなされる前記ポインティングデバイスの特定操
作に応じて設定用画面を表示し、該設定用画面上での設
定または解除を示すオブジェクトの選択操作に応じて当
該ポインティングデバイスにより指し示されたオブジェ
クトに関する前記指定オブジェクトとしての設定または
設定解除の処理を行うことを特徴とする。
【0024】請求項11の発明は、請求項9の発明にお
いて、表示中のオブジェクトに対する前記ポインティン
グデバイスの操作を監視し、該監視結果に基づき前記指
定オブジェクトとして設定するか否かを決定することを
特徴とする。
【0025】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、表示中のオブジェクト上における前記カーソル
の残留時間を監視するかまたはオブジェクトの選択回数
を監視するかのうちの少なくともいずれか一方により前
記操作の監視を行い、前記残留時間が一定時間以上の場
合に指定オブジェクトして特定するかまたは前記クリッ
ク回数が一定回数を超えた場合に指定オブジェクトとし
て特定するかの少なくともいずれか一方により前記指定
オブジェクトの設定を行うことを特徴とする。
【0026】請求項13の発明は、請求項9の発明にお
いて、前記オブジェクトの規模を認識し、該規模が所定
規模より小さいオブジェクトを前記指定オブジェクトと
して設定することを特徴とする。
【0027】請求項14の発明は、請求項9の発明にお
いて、表示中のオブジェクトが前記指定オブジェクトで
あることを報知する形態を設定し、カーソルによって指
し示されるオブジェクトが前記指定オブジェクトである
場合、前記報知形態設定手段により設定された報知形態
で報知することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
に係わる情報処理装置の概略構成図である。この情報処
理装置は、装置本体1、表示装置2、入力装置3、ポイ
ンティングデバイス4を具備して構成され、入力装置2
やポインティングデバイス4からの入力情報に基づき情
報の処理を行い、その処理結果等を表示装置2に表示す
る機能を有する。この例において、入力装置3としては
キーボードが用いられる。キーボードより文字などの情
報を入力し、この情報が文書として表示されたり、何か
を実行する命令として表示されたりする。この表示制御
に欠かせないのが、情報の入力位置等の指定を行うポイ
ンティングデバイス4である。この例では、ポインティ
ングデバイス4として、マウスが用いられているが、こ
の他、ペン、トラックボール、ジョイスティックなども
利用できる。これらポインティングデバイス4は、当該
デバイスを適宜に動かすことにより表示装置2に表示さ
れているカーソル21をそれに追従させて移動させるこ
とができるものである。これにより、例えば表示装置2
にあるオブジェクト22を表示中、ポインティングデバ
イス4に追従してカーソル21を移動させてそのオブジ
ェクト位置を指定し、そのオブジェクトを選択する等の
運用が可能になる。
【0029】このように、表示装置2にカーソル21及
びオブジェクト22を含む画像を表示し、ポインティン
グデバイス4から入力された座標データに基づき表示画
像上のカーソル21の位置を移動させながら種々の処理
を行う情報処理装置において、オブジェクト22を連続
して選択する必要がある場合もあり得ることは上述した
通りである。例えば、表示装置2に一度に表示し得ない
大きな文書を扱う場合に、現在表示中のウィンドウ上の
スクロールボタン(オブジェクト22の1つ)上にカー
ソル21を移動し、ポインティングデバイス4のボタン
を押すことにより文書をある一定分だけウィンドウ内で
移動させ、見えなくなった一定量分だけ新しい文書をス
クロールして表示させる作業がこれにあたる。このよう
な作業では、スクロールされる文書を目視する方に意識
が働くため、無意識のうちにポインティングデバイス4
を保持している手が微妙に動いてしまい、カーソル21
がスクロールボタン上から移動してしまって、いくらボ
タンを押下し続けてもスクロールしないことが起こり得
る。
【0030】このための対策として、本発明の情報処理
装置では、ポインティングデバイス4の移動の加速度を
抽出し、カーソル21の表示位置をその抽出結果により
決定して表示装置2に表示する制御を行うものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる情報処理装
置の機能構成を示すブロック図である。この装置の本体
1内には、記憶装置10、CPU11、カーソル移動制
御部12、表示制御部13が設けられ、このうちカーソ
ル移動制御部12は、デバイスドライバ121、加速度
抽出部122、表示位置決定部123、アプリケーショ
ンソフトウェア124により構成される。
【0031】このカーソル移動制御部12において、デ
バイスドライバ121は、ポインティングデバイス4
(以下、マウス4という)からの信号を受け、このマウ
ス4のX座標、Y座標、マウスボタンのオン/オフ、移
動速度などの情報を送出する。加速度抽出部122は、
デバイスドライバ121から入力される情報を基にマウ
ス4の移動に伴う加速度を抽出し、表示位置決定部12
3は、加速度抽出部122での抽出結果を受けてカーソ
ル21の表示位置を決定する。アプリケーションソフト
ウェア124は、表示位置決定部123にて決定された
表示位置の情報及びデバイスドライバ121にて生成さ
れた情報を受け、これらの情報を基にカーソル表示制御
を行い、カーソル21の表示位置や形状、あるいはマウ
スボタンに対応する処理を行う。
【0032】デバイスドライバ121とアプリケーショ
ンソフトウェア124はソフトウェアであり、情報処理
装置内の記憶装置10に格納されている。本発明におい
て、加速度抽出部122及び表示位置決定部123はハ
ードウェアでもソフトウェアでも構わないが、アプリケ
ーションソフトウェア124の一部分とすると容易に構
築できる。また、本発明の実施にあたってデバイスドラ
イバ6は基本的には変更する必要がないが、アプリケー
ションソフトウェア124はカーソル表示を使用者の意
図するようにするための変更が必要である。
【0033】更に、表示制御部13は、アプリケーショ
ンソフトウェア124の処理結果を受けてカーソル21
と表示画面のイメージとを合成し、表示装置2に送出す
る。表示制御部13は、1枚のボードにより構成され、
本体1内のスロットに挿入されている。
【0034】カーソル移動制御部12のより具体的な処
理として、加速度抽出部122は、デバイスドライバ1
21からマウスの2カ所の移動速度を受けて、その差を
2カ所の時間差で割ることで加速度を抽出する。表示位
置決定部123は、その抽出された加速度が規定値以上
であるか否かを判定し、加速度が規定値以上である場合
は、マウス4が通常通り移動したとの判断によりその時
のX座標、Y座標をアプリケーションソフトウェア12
4に渡す。これにより、カーソル21はマウス4の移動
に追従して表示位置が移動することになる。一方、加速
度が規定値を下回った場合、表示位置決定部123は、
使用者の意図しない無意識的なマウス移動であったとの
判断により、カーソル21が移動しないようにその時の
X座標、Y座標は使用せず、スタックしておいたX座
標、Y座標、つまりマウス4が移動する前と同じ座標を
再度アプリケーションソフトウェア124に渡す。これ
により、マウス4は移動したが、表示位置決定部123
にカーソル21は移動していないとの判断をさせ、結果
的に、カーソル21は移動しないという動作状況を具現
できる。
【0035】この第1の実施の形態に係わる情報処理装
置の表示制御動作について、図3に示すフローチャート
を参照してより詳細に説明する。まず、この情報処理装
置の動作が起動されると(ステップ301YES)、表
示装置2に対して初期カーソルと操作画面が表示され、
かつこの時の初期カーソル位置に対応するX座標及びY
座標がスタックにセットされる(ステップ302)。
【0036】ここで、マウス4が使用可能となり、かつ
カーソル21の表示及び移動が可能になるまでの方法と
しては、例えば、電源オン後に自動的になるものや、コ
マンドを入力してなるもの等、装置タイプに応じた様々
な方法があるが、ステップ301の判断においては、こ
れらの全ての起動方法に対処できるものとする。また、
起動後、表示される初期操作画面としては、例えば、図
4に示すようなものが考えられる。この初期操作画面上
には、ユーザ名22aやパスワード22bの入力要求の
ウィンドウが表示され、カーソル21は次の入力が期待
されるOKボタン22c上に表示される。つまり、この
時点で、デバイスドライバ121、アプリケーションソ
フトウェア124、表示制御部13、表示装置2は既に
稼働状態となっている。
【0037】ここで、所定の項目を入力後、マウス4の
ボタンを押下する、つまり画面のOKボタン22cを押
下することで次の画面に進む。あるいは、所定の項目は
前回のものが記憶されており、既に表示されるものもあ
る。この情報処理装置では、この時に初期カーソル表示
のX座標とY座標をスタックへライトする。つまり、カ
ーソル21の表示位置を記憶する。これは、後述するス
テップ308においてX座標とY座標をスタックへライ
トする動作と同じ動作である。なお、図3に示すフロー
チャートは、マウス4の移動とカーソル表示の関係のみ
を表しており、マウス4のボタンを押下することで、次
に表示されるであろう画面、例えばワープロ文書作成画
面などは表していない。
【0038】初期操作画面の表示及び初期カーソル位置
のX,Y座標をセットした後(ステップ302)、マウ
ス4の移動が発生すると(ステップ303YES)、こ
のマウス4からの入力情報がデバイスドライバ121で
処理され(ステップ304)、この割り込み処理により
加速度抽出部122へはマウス4の移動開始時と移動終
了時の移動速度が通知される。加速度抽出部122は、
デバイスドライバ121から与えられるマウス4の2カ
所の移動速度の差をその2カ所の時間差で割ることによ
り加速度を抽出する(ステップ305)。
【0039】この処理において、マウス4の初期動作の
場合は、最初の速度は「0」ということになる。デバイ
スドライバ121は、その種類によっては、2カ所の移
動距離差を出力するものや、速度を出力しないものもあ
るが、その場合はステップ305で必要となる値を記憶
しておき、計算を行うようにすれば良い。
【0040】加速度抽出部122により抽出された加速
度は表示位置決定部123に通知される。表示位置決定
部123は、上記加速度が予め設定された規定値以上で
あるかどうかを判断する(ステップ306)。ここで、
上記加速度が上記規定値以下の値である場合(ステップ
306YES)、表示位置決定部123は、ステップ3
02で記憶しておいた初期カーソル位置のX,Y座標を
スタックからリードし(ステップ307)、アプリケー
ションソフトウェア124に渡す。
【0041】アプリケーションソフトウェア124は、
表示位置決定部123から与えられる情報を用いてカー
ソル21の表示位置座標等の表示に係わる情報を生成す
る処理を行う(ステップ309)。更に、表示制御部1
3はそのアプリケーションソフトウェア124での処理
により得られた座標情報等に基づき表示装置2に対する
カーソル21の表示の制御を行う(ステップ310)。
【0042】これに対し、加速度が上記規定値を上回る
値である場合(ステップ306NO)、表示位置決定部
123は、その時のマウス4の移動に伴って入力される
X,Y座標をスタックへライトし(ステップ308)、
なおかつその値をアプリケーションソフトウェア124
に渡す。次に、アプリケーションソフトウェア124
は、表示位置決定部123から与えられる情報を用いて
カーソル21の表示位置座標等の表示に係わる情報を生
成する処理を行う(ステップ309)。更に、表示制御
部13はそのアプリケーションソフトウェア124での
処理により得られた座標情報等に基づき表示装置2に対
するカーソル21の表示の制御を行う(ステップ31
0)。以上の処理を電源OFFが検出される(ステップ
311YES)まで継続する。
【0043】以上の処理のうち、ステップ306YES
→ステップ307→ステップ309→ステップ310と
遷移する処理においては、マウス4は移動したが使用者
の意図しない移動であったとの判断により、実質的に移
動しなかったことにし、カーソル21を画面上で移動さ
せないような表示制御がなされる。また、ステップ30
6NO→ステップ308→ステップ309→ステップ3
10と遷移する処理においては、マウス4の移動に追従
してカーソル21も移動するような通常通りの表示制御
がなされる。
【0044】このように、第1の実施の形態では、マウ
ス4の加速度が規定値以下の場合、カーソル21の移動
を禁止する機能を採用したことによって、以下のような
運用時におけるマウス4の操作性向上に有用である。例
えば、図4は「ログイン」を実行するための表示画面を
示したものであるが、上述したカーソル移動規制制御を
採用した本実施の形態では、このような表示画面におい
て、カーソル21はOKボタン22c上で停止状態つま
り速度「0」の状態に保たれ、この状態で単位時間当た
りに長いカーソル移動がなければ加速度があがらず、カ
ーソル21の表示は移動しないことになる。これによ
り、カーソル21を移動させるつもりはなかったが、マ
ウス4を手で触れた時の圧力やマウス4が乗っている台
の微妙な揺れなど使用者の意図しないマウス移動が生じ
ても、その移動時の加速度が所定値を超えない限りはカ
ーソル21がOKボタン22cから外れることがなく、
そのままマウス4のボタンを押下する操作を続けること
ができ、OKボタン22cを選択する際の操作性を向上
させることができる。
【0045】また、図5は、ある使用者の現在の行き先
を知らせる掲示板を表示するアプリケーションによる表
示画面の一例を示している。ここで、カーソル21aと
しては図4に示すような矢印ではなく点滅するアニメー
ション的なものが用いられ、使用者が「3階で食事中」
であることを示すためにカーソル21aをその文字表示
位置の先頭にもってきている。本実施の形態では、この
ような画面の表示中においては、上記カーソル移動規制
制御によって、マウス4の微妙な移動などによりカーソ
ル21aの移動が行われることはなく、カーソル21a
が「3階で食事中」以外の誤った行き先を示すことを防
止できる。
【0046】更に、図6は、使用者が情報処理装置を使
用せず席を離れる時や一定時間以上使用されなかった時
に実行されるスクリーンセイバーというアプリケーショ
ンによる表示画面の一例を示したものであり、画面を隠
すようにロゴ(この例の場合、スクリーンセーバーがそ
れにあたる)やアニメーションを表示させるものであ
る。このスクリーンセイバーは、表示画面を他の人に見
られないようにするためや表示装置2の焼き付き防止の
ために近年殆どの情報処理装置に採用されている。この
スクリーンセイバーを解除するにあたっては、マウス4
を動かすことによって、つまりカーソルを動かすことで
使用者が使っていた元の画面表示に戻る仕組みになって
いる。本実施の形態では、上記カーソル移動規制制御に
よって、このスクリーンセイバーを実行中、マウス4の
微妙な移動などによるカーソル移動は行われないため、
スクリーンセイバーが無闇に解除されるようなことは無
くなる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。この第2の実施の形態では、表示画面上で用
いられるオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを指
定オブジェクトとして設定しておき、この指定オブジェ
クトに対してのみ第1の実施の形態で述べたようなカー
ソル移動規制制御を適用させるものである。従って、こ
の第2の実施の形態では、指定オブジェクトを設定する
機能と、カーソル21がオブジェクト22上にあるかそ
れ以外にあるかを判定するために各オブジェクトの領域
を認識する機能とを設ける必要がある。
【0048】図7は、第2の実施の形態に係わる情報処
理装置の機能構成を示すブロック図である。本実施の形
態では、指定オブジェクト設定部14が新たに設けられ
るとともに、カーソル移動制御部12aは、デバイスド
ライバ121、加速度抽出部122、オブジェクト判定
部125、表示位置決定部123、アプリケーションソ
フトウェア124により構成されている。ここで、指定
オブジェクト設定部14は、カーソル移動規制制御を作
用させる指定オブジェクトを、後述する様々な方法によ
り設定し、その設定情報を保持するものである。また、
カーソル移動制御部12a内に設けられるオブジェクト
判定部125は、カーソル21が指し示すオブジェクト
領域を認識し、かつ当該オブジェクトが指定オブジェク
トかどうかを上記設定情報を基に判定するものである。
【0049】この第2の実施の形態に係わる情報処理装
置の表示制御動作について、図8に示すフローチャート
を参照して説明する。同図において、ステップ801か
らステップ805までの処理は、第1の実施の形態に係
わる装置におけるステップ301から305までの処理
(図3参照)と同様である。
【0050】すなわち、この情報処理装置の動作が起動
されると(ステップ801YES)、表示装置2に対し
て初期カーソルと操作画面が表示され、かつこの時の初
期カーソル位置に対応するX座標及びY座標がスタック
にセットされる(ステップ802)。その後、マウス4
の移動が発生すると(ステップ803YES)、このマ
ウス4からの入力情報がデバイスドライバ121で処理
され(ステップ804)、この処理により加速度抽出部
122へはマウス4の移動開始時と移動終了時の移動速
度が通知される。加速度抽出部122は、デバイスドラ
イバ121から与えられるマウス4の2カ所の移動速度
の差をその2カ所の時間差で割ることにより加速度を抽
出する(ステップ805)。
【0051】次に、オブジェクト判定部125は、現在
カーソル21が表示されているX座標、Y座標が、指定
オブジェクト設定部14にて設定されている指定オブジ
ェクトの領域内であるか否かを判定する(ステップ80
6)。ここで、カーソル21が指定オブジェクトの領域
外であるならば(ステップ806NO)、表示位置決定
部123は、この時のマウス4の移動に伴って入力され
るX座標とY座標をスタックへライトし(ステップ80
9)、なおかつその値をアプリケーションソフトウェア
124に渡す。アプリケーションソフトウェア124
は、表示位置決定部123から与えられる情報を用いて
カーソル21の表示位置座標等の表示に係わる情報を生
成する(ステップ810)。更に、表示制御部13はそ
のアプリケーションソフトウェア124での処理により
得られた座標情報等に基づき表示装置2に対するカーソ
ル21の表示の制御を行う(ステップ811)。この場
合(ステップ806NO→ステップ809→ステップ8
10→ステップ811の遷移時)、マウス4の移動に追
従してカーソル21も移動するような通常通りの表示制
御がなされる。
【0052】これに対し、カーソル21が指定オブジェ
クトの領域内にある場合(ステップ806YES)、表
示位置決定部123は、加速度抽出部122により抽出
された加速度が予め設定された規定値以上であるかどう
かを判断する(ステップ807)。ここで、上記加速度
が上記規定値を上回る値である場合(ステップ807N
O)、ステップ809以降の通常の表示制御処理に進
む。一方、上記加速度が上記規定値以下の値である場合
(ステップ807YES)、表示位置決定部123は、
ステップ802で記憶しておいた初期カーソル位置の
X,Y座標をスタックからリードし(ステップ80
8)、アプリケーションソフトウェア124に渡す。ア
プリケーションソフトウェア124は、表示位置決定部
123から与えられる情報を用いてカーソル21の表示
位置座標等の表示に係わる情報を生成する処理を行う
(ステップ810)。更に、表示制御部13はそのアプ
リケーションソフトウェア124での処理により得られ
た座標情報等に基づき表示装置2に対するカーソル21
の表示の制御を行う(ステップ811)。この場合(ス
テップ806YES→ステップ807YES→ステップ
808→ステップ810→ステップ811の遷移時)、
マウス4は移動したが使用者の意図しない移動であった
として、実質的に移動しなかったことにし、カーソル2
1を画面上で移動させないようにする。すなわち、第2
の実施の形態では、カーソル21が指定オブジェクト上
にある場合にのみ加速度の値に応じてカーソルの移動制
御が行われる。以上の処理が電源OFFが検出される
(ステップ812YES)まで継続される。
【0053】このように、第2の実施の形態では、指定
オブジェクト領域上でのみカーソル移動規制制御を作用
させることによって、以下のような運用時におけるマウ
ス4の操作性向上に有用である。例えば、表示装置2に
は、通常、ウィンドウと呼ばれるオブジェクトが表示さ
れるが、このウィンドウの1つとして、例えば図9
(a)に示す如く、表示内容をスクロールするためにス
クロールバー22d、前ボタン22e、後ボタン22f
の各オブジェクトが用意されたものがある。同図(b)
は、同図(a)の後ボタン22fを拡大して示した図で
あるが、この後ボタン22fの上にカーソル21を移動
し、そこで、マウス4のボタン等を押下して離す(以
下、クリックと称する)ことで、表示内容をクリックの
分だけ上側にスクロールすることができる。
【0054】この操作に際し、使用者は、マウス4のボ
タンは見ずに表示内容だけを見ながら連続してクリック
操作を行うのが一般的である。こうした操作では、クリ
ックを続けているうちに、マウス4への無意識的な力で
カーソル21が移動してボタンオブジェクト(後ボタン
22f)の外に出てしまい、表示内容がスクロールされ
ない事態が起こりがちである。こうした事態に陥ると、
使用者は、一旦、表示内容への目線をボタンオブジェク
トに移し、カーソル21の位置をマウス21にてボタン
オブジェクト上に移動させてボタンをクリックしてスク
ロールすることを確認した後、再度目線を表示内容に戻
すという無駄な動作を行わなければならず、操作性が悪
化する。
【0055】この点の対策としては、第1の実施の形態
にて述べたカーソル移動規制制御(図3参照)を適用
し、カーソル21を所定の加速度以下では移動させない
ようにすることで操作性の改善が図れる。しかしなが
ら、場合によっては、このカーソル移動規制機能を適用
することでかえって操作性が低下する可能性も考えられ
る。例えば、図9(a)に示すスクロールバー22dの
位置は現在表示されている部分に対応したものであり、
このスクロールバー22dをカーソル21で指示し移動
することで対応した表示内容部分を任意の表示内容とす
ることができる。この機能については、ほんの少しだけ
スクロールさせるために、非常にゆっくりで移動量の少
ないカーソル移動を行うケースも考えられるが、この場
合、無条件にてカーソル移動規制機能が働く第1の実施
の形態のものでは、上記操作に対してカーソル21が移
動しないことになり、使用者の意図するスクロールを行
えないことになる。
【0056】この点、第2の実施の形態のものでは、ボ
タンオブジェクトのように特定のオブジェクト(指定オ
ブジェクト)の領域内でのみカーソル移動規制制御が作
用し、それ以外の領域では通常のカーソル移動が行われ
る。この機能により、図9(a)に示すスクロールバー
22d等のオブジェクトを指定オブジェクトとしておく
ことで、当該スクロールバー22dを移動しようという
時に、使用者の意図に反してカーソル21が移動されな
いといった事態を回避できる。
【0057】また、この第2の実施の形態は、図10に
示すような表示画面上でのオブジェクト操作においても
有効に機能する。同図は、文書や図などをページ毎に表
示する表示ウィンドウの下側部分に表示されるページ操
作バーの一例を示したものである。このページ操作バー
において、次ページボタン22gをクリックすると、1
ページずつページが進み、最終ページボタン22hをク
リックすると、無条件に最終ページに進む。ページエリ
ア22iは、現在表示されているページを表示すると共
に、使用者がこのエリア内に任意ページを直接入力して
当該ページに進むことができるものである。カーソル2
1を次ページボタン22g上に移動して連続してクリッ
クして1ページずつ連続して表示内容を見ている時に、
カーソル21が微妙に動いていき、最終ページボタン2
2hを間違ってクリックしてしまい、クリック前のペー
ジが何ページであったか分からず元のページに戻るのに
時間がかかるといった場合も起こり得る。この種の問題
は、上述したカーソル移動規制制御(図3参照)によっ
て、カーソル21が次ページボタン22gから容易に移
動しないようにすることにより回避できる。しかしなが
ら、ページエリア22iへページを入力したい時はカー
ソル21によって入力位置を指定しなければならないこ
とから、むしろカーソル21をゆっくり移動させる必要
がある。このような要求に対して、オブジェクトを限定
せずにカーソル移動規制制御を作用させる構成とした場
合、むしろ操作性が低下せざるを得ないが、第2の実施
の形態によれば、次ページボタン22gのみを指定オブ
ジェクトとして設定しておくことで、当該次ページボタ
ン22gのみでカーソル移動規制制御を作用させ、次ペ
ージボタン22g以外では通常のカーソル移動が行われ
るようにすることができ、操作性の向上が見込める。
【0058】次に、第2の実施の形態において、カーソ
ル移動規制制御を作用させる指定オブジェクトの設定方
法について説明する。図11は、カーソル移動規制制御
を作用させる指定オブジェクトを設定する時の表示画面
の一例を示すものである。この表示画面には、情報処理
装置で使用される種々のボタンオブジェクトが表示さ
れ、使用者はこれらボタンオブジェクトの中から、自分
の都合に合わせて、上記制御を作用させる指定オブジェ
クトを設定できるようになっている。この表示画面を表
示するアプリケーションは、情報処理装置を使用し始め
る最初の時に自動的に実行させても良いし、その後、使
用者が設定したい時に実行できるようにプログラムメニ
ューに登録しておいても良い。
【0059】なお、図11に示すような各種ボタンオブ
ジェクトは、通常、各アプリケーション毎に共通であ
り、同図の表示画面上においては、これら全てのアプリ
ケーションに対して一括して指定オブジェクトの設定を
行うことができる。しかしながら、使用者側の都合で、
表示ウィンドウによっては例えば同じ後ボタンであって
もカーソル移動規制制御を作用させたくない、あるいは
させる必要のない場合も当然考えられる。このような場
合には、使用者が、各アプリケーション上で、オブジェ
クト毎に当該制御を作用させるか否かを変更設定できる
機能を追加すれば良い。
【0060】図12は、カーソル移動規制制御を作用さ
せる指定オブジェクトを当該オブジェクト毎に設定また
は解除する方法の一例を示す図である。この例では、図
9に示すものと同じ後ボタン22fをカーソル移動規制
制御を作用させる指定オブジェクトにしたい場合、図1
2(a)に示す如く、カーソル21をその後ボタン22
fの上にもっていき、マウス4の右ボタンを押下するこ
とで、ポップアップメニュー「制御ON」23aを表示
させ、この表示中のポップアップメニューをカーソル2
1で選択することによって、当該後ボタン22fを指定
オブジェクトとして設定可能としている。この設定の
後、後ボタン22fについては上記カーソル起動規制制
御が作用するように動作させることができる。逆に、元
に戻したい場合には、同図(b)に示すように、カーソ
ル21を後ボタン22fにもっていき、マウス4の右ボ
タン押下することで、ポップアップメニュー「制御OF
F」23bを表示させ、このポップアップメニューをカ
ーソル21で選択することで、設定を解除できるように
なっている。この設定解除の後、後ボタン22fに対し
てカーソル移動規制制御が作用しなくなり、通常のマウ
ス移動に対してのカーソル移動に復帰する。つまり、表
示画面上の「制御ON」23aと「制御OFF」23b
は、トグルのポップアップメニューになっており、変更
可能な設定内容が表示され、その内容を選択可能な構成
となっている。
【0061】図12に示す設定方法は、オブジェクト毎
にカーソル移動規制制御を作用させるか否かを設定する
場合の例であるが、この他、アプリケーション別に指定
オブジェクトを設定する方法もある。図13は、アプリ
ケーション別に指定オブジェクトを設定する場合の表示
画面の一例を示したものであり、図11に示す表示画面
と異なる点は、アプリケーションを選択する項目が追加
されたことである。この例では、設定対象のアプリケー
ションとしてメールリーダ22kが表示されているが、
情報処理装置が利用可能なアプリケーションが逐次プル
ダウンメニューにて選択できるように構成されている。
この表示画面を用いて、使用者が任意にカーソル移動規
制制御を作用させるアプリケーション及び指定オブジェ
クトを設定していくことで、使用者の都合に合わせた扱
い易い設定ができ、操作性を大幅に向上させることがで
きる。
【0062】以上の如く、図11〜図13に示した方法
によって、使用者自ら指定オブジェクトの設定が行え
る。しかしながら、この方法によれば、現在表示中のオ
ブジェクトがカーソル移動規制制御の作用中なのか、通
常の状態であるのかが設定した使用者本人しか直ぐに分
からないし、本人も忘れることがある。このような場合
には、実際にオブジェクト上でカーソル21を移動して
みて体験により確かめたり、図12に示したようなトグ
ルのポップアップメニューを表示させたりする必要があ
る。
【0063】この点の対策として、第2の実施の形態で
は、カーソル移動規制制御を作用させる各オブジェクト
毎にそのことが明確に分かるように使用者に報知するた
めの機能を設けている。図14はこの機能を設定するた
めの画面の一例を示すものであり、カーソル移動規制制
御を作用させるオブジェクト及びそのオブジェクトがカ
ーソル移動規制制御が作用するオブジェクトであること
を報知するための報知方法を選択できる構成となってい
る。ここで、報知方法としては、オブジェクトを点滅さ
せたり、シェードをかけたり、色で区別したり等の表示
による方法の他、音声により知らせる方法もある。具体
例として、点滅については、モノクロ反転や表示・非表
示、アニメーション的に点滅にする感じにするなどの方
法があげられる。シェードについては、オブジェクトに
縞ラインを入れたり、ドットを入れたりして通常のオブ
ジェクトと差をもたせる方法があげられる。色について
は、作用するオブジェクトであることが分かる色に変更
するようにすれば良い。音声については、カーソル21
が指定オブジェクト領域内に移動してきた時に、情報処
理装置が「ピー」というようなビープ音、または「オブ
ジェクト内です」などの声で使用者に報知する方法が考
えられる。なお、上述した指定オブジェクトの報知制御
のうち、表示制御に関しては、オブジェクト判定部12
5の判定結果に基づくアプリケーションソフトウェア1
24での処理により対応できる。また、音声通知制御に
関しては、オブジェクト判定部125の判定結果に基づ
いて音声駆動部15によりスピーカ16を駆動すること
により対処できる。
【0064】図14に示す設定画面において、カーソル
移動規制制御を作用させようとするオブジェクトを選択
した後、報知方法選択ボタン22kにより「点滅」、
「シェード」、「色指定」、「音声」のいずれかの報知
方法を選択することで、作用させるオブジェクトとこれ
ら指定オブジェクトであることを報知する方法を設定す
ることができる。報知方法選択ボタン22kについて
は、「点滅」、「シェード」、「色指定」、「音声」の
各ボタンを選択して直接指定する他、これら各ボタンを
押下すると、その内容がポップアップして、更に詳細内
容を選択できるような構成としても良い。また、「点
滅」と「音声」を組み合わせて選択可能にしても良く、
この場合には、使用者は、目視、聴聞の両方で指定オブ
ジェクトを認識できる。この機能を用いることによっ
て、情報処理装置を複数人で使用する場合でも、各使用
者は、本人自ら設定したかどうかに拘わらず、その時の
指定オブジェクトの状態を簡単に認識可能であるので、
カーソル操作に迷いが無く操作性が向上する。
【0065】ところで、上記いずれの例においても、使
用者の設定により指定オブジェクトを選択することで操
作性を向上させる例について述べてきたが、別の方法と
して、各オブジェクトに対するカーソル動作を学習して
いき、この学習結果を基に指定オブジェクトを自動的に
設定するようにしても良い。この場合の学習について
は、例えば、カーソル21がボタンやスクロールバー等
のオブジェクト領域内に一定時間以上表示されている
か、またはオブジェクト領域内で一定回数以上のクリッ
クが行われたか等を監視し、その監視結果を基に各オブ
ジェクト毎にカーソル移動規制制御の作用対象とするか
否かを判定するようにすれば良い。
【0066】図15は、学習に基づく指定オブジェクト
設定機能を実現する場合における指定オブジェクト設定
部14Aの一例を示すものであり、カーソル21がオブ
ジェクト領域内に一定時間以上表示されるかどうかを監
視するオブジェクト内表示時間監視部141、上記一定
時間を計時するタイマ142、オブジェクト領域内で一
定回数以上のクリックが行われたかどうかを監視するク
リック回数監視部143、上記クリック回数を計数する
クリックカウンタ144、オブジェクト内表示時間監視
部141及びクリック回数監視部143の監視結果を基
に指定オブジェクトの特定及び登録を行う指定オブジェ
クト特定部145を具備して構成される。
【0067】以下、この指定オブジェクト設定部14A
を採用した情報処理装置における設定処理動作を図16
に示すフローチャートを参照して説明する。この情報処
理装置において、カーソル21の移動が開始されると
(ステップ1601YES)、クリックカウンタ144
をリセットし(ステップ1602)、次にタイマ142
をリセットした後(ステップ1603)、オブジェクト
判定部125によりカーソル21がボタン等のオブジェ
クトの領域内に進入したかどうかを判断する(ステップ
1604)。ここで、カーソル21がオブジェクト領域
内に進入していない場合(ステップ1604NO)、上
記ステップ1601からの処理を繰り返し実施する。
【0068】また、カーソル21がオブジェクト領域内
に進入した場合(ステップ1604YES)、タイマ1
42をスタートさせ(ステップ1605)、次いで当該
オブジェクト領域内でクリックがなされたかどうかをク
リック回数監視部143によりチェックする(ステップ
1606)。ここで、クリックがなされない場合(ステ
ップ1606NO)、カーソル21が引き続き当該オブ
ジェクト領域内に存在するかどうかをチェックし(ステ
ップ1609)、当該オブジェクト領域内に存在すれば
(ステップ1609YES)、オブジェクト内表示時間
監視部143が、その時点でのタイマ142のカウント
値を参照することにより、一定時間が経過したか否かを
チェックする(ステップ1610)。
【0069】一定時間が経過しておらず(ステップ16
10NO)、かつ当該オブジェクト領域内でクリックが
なされていない場合(ステップ1606NO)は、同じ
処理(ステップ1606→ステップ1609→ステップ
1610)を繰り返す。この間、カーソル21が移動し
てオブジェクト領域を外れた場合(ステップ1609N
O)、最初からの処理に戻る。また、カーソル21が一
定時間以上オブジェクト領域内にいたのであれば(ステ
ップ1610YES)、指定オブジェクト特定部145
が、そのオブジェクトを指定オブジェクトに設定する
(ステップ1611)。
【0070】これに対し、オブジェクト領域内でクリッ
クがあった場合(ステップ1606YES)、クリック
カウンタ144を加算し(ステップ1607)、次いで
クリック回数監視部143において、そのカウント値
(クリック回数)を参照することにより、クリック回数
が指定の回数に達したか否かを判断する(ステップ16
08)。ここで、クリック回数が指定回数に達していな
い場合(ステップ1608NO)、ステップ1606に
戻り、クリックが連続してなされる(ステップ1606
YES)のに合わせて同様の処理(ステップ1606→
ステップ1607→ステップ1608)を繰り返す。こ
の間、クリックが無く(ステップ1606NO)、かつ
カーソル21がオブジェクト領域外へ移動している場合
(ステップ1609NO)、最初からの処理フローに戻
る。一方、クリック回数が指定回数に達した場合(ステ
ップ1608YES)、指定オブジェクト特定部145
が、そのオブジェクトを指定オブジェクトに設定する
(ステップ1611)。
【0071】なお、上記処理において、ステップ160
8での判断対象であるクリック指定回数としては、例え
ば5回ぐらいが適していると考えられ、ステップ161
0での判断対象であるオブジェクト領域内でのカーソル
の表示時間(一定時間)としては、1分ぐらいが適して
いると考えられる。また、この例では、オブジェクトに
対して1回のチェックでそのオブジェクトを指定オブジ
ェクトに設定するか否かを決定する場合について述べた
が、これを同じオブジェクトに例えば2回目のチェック
というように複数回のチェックが行われたことを検知し
て設定するようにしても良い。上記処理を適用した場
合、情報処理装置のアプリケーションの使用内容により
自動的に指定オブジェクトを設定することができるの
で、使用者は通常通りに使用するだけで、カーソル移動
規制機能を効率良く利用でき、操作性が向上する。
【0072】次に、指定オブジェクトを設定するための
更に別の方法について説明する。これまでは、使用者が
意図的に指定オブジェクトを設定する方法(図11〜図
14)、または学習機能により指定オブジェクトを設定
する方法(図15参照)について述べたが、この他、各
オブジェクトの大きさを基に指定オブジェクトの設定を
行う方法もある。本発明の主旨が、スクロールボタン等
の小さいオブジェクトの選択中に、使用者の意図しない
微妙な動きで選択が行われなくなることを防止し操作性
を向上させる点にあることを考えると、オブジェクトの
大小によって指定オブジェクトを設定することは、非常
に有用であると言える。
【0073】図17は、オブジェクトの大きさに基づく
指定オブジェクト設定機能を実現する場合における指定
オブジェクト設定部14Bの一例を示すものであり、オ
ブジェクトの大きさが規定値を超えるかどうかを監視す
るオブジェクトサイズ監視部146、その規定値を記憶
する規定値記憶部147、オブジェクトサイズ監視部1
46の監視結果を基に指定オブジェクトの特定及び登録
を行う指定オブジェクト特定部148を具備して構成さ
れる。なお、オブジェクトの大きさといっても単純にそ
の面積だけではとらえられない。例えば、横長、縦長の
オブジェクトがあった場合、面積的に大きくても細いた
めにカーソル選択が持続し難い(本発明のカーソル移動
規制制御を作用させる必要がある。)ものもある。この
点に配慮して、指定オブジェクト設定部14Bでは、横
幅と縦幅の双方に基づきオブジェクトの大きさを判定す
る構成となっている。
【0074】以下、この指定オブジェクト設定部14B
を採用した情報処理装置における設定処理動作を図18
に示すフローチャートを参照して説明する。この情報処
理装置において、カーソル21の移動が開始されると
(ステップ1801YES)、オブジェクト判定部12
5で、カーソル21がボタン等のオブジェクトの領域内
に進入したかどうかを判断する(ステップ1802)。
ここで、カーソル21がオブジェクト領域内に進入して
いない場合(ステップ1802NO)、最初の処理フロ
ーに戻る。また、カーソル21がオブジェクト領域内に
進入した場合(ステップ1802YES)、次に、オブ
ジェクトサイズ監視部146が、そのオブジェクトの横
幅が規定値記憶部147に記憶されている規定値より小
さいかどうかを判断する(ステップ1803)。ここ
で、横幅が規定値より小さい場合(ステップ1803Y
ES)、指定オブジェクト特定部148が当該オブジェ
クトを指定オブジェクトに設定する(ステップ180
5)。
【0075】これに対し、横幅が規定値を上回っている
場合(ステップ1803NO)、次にオブジェクトサイ
ズ監視部146は縦幅が上記規定値より小さいかどうか
を判断する(ステップ1804)。ここで、縦幅が規定
値を上回っていれば(ステップ1804NO)、最初の
処理フローへと戻る。これに対して、縦幅が規定値より
小さい場合(ステップ1804YES)、指定オブジェ
クト特定部148は当該オブジェクトを指定オブジェク
トとして設定する(ステップ1805)。
【0076】このように、この情報処理装置では、オブ
ジェクトの横幅つまりX方向が規定値より小さければそ
のオブジェクトをカーソル移動規制制御を作用させる指
定オブジェクトに設定し、大きい場合は、更にオブジェ
クトの縦幅つまりY方向が規定値より小さいことを判断
して同じく指定オブジェクトに設定する。ここでの規定
値としては、横幅、縦幅ともに例えば20ドットぐらい
が適していると考えられる。多くのオブジェクトは縦横
方形であるので縦幅及び横幅は各オブジェクトで一定で
あるが、変形オブジェクトの場合は、縦幅及び横幅はそ
の最大値を用いて規定値と比較すれば良い。かかる機能
を有する情報処理装置によれば、カーソル移動規制制御
を作用させるにあたって、簡単な仕組みでありながら、
有効的に操作性を向上させることができる。
【0077】この他、本発明では、種々の変形または応
用が可能である。例えば、上記各例は、カーソル移動の
変化に対してカーソルを制御し表示することが前提であ
るが、発想を逆転して、カーソルを制御して表示するこ
とに対してカーソル移動を行うようにしても良い。例え
ば、カーソルを静止し、ポップアップメニューにて「移
動OFF」を選択するとカーソルは停止の形状に変化
し、マウスを動かしてもカーソルは移動しないように制
御する方法である。この場合、カーソルからメニュー選
択等を行うという無駄が発生するが、カーソルを見れば
現在のカーソルの意味合いがすぐに理解できる。また、
上記の例では、デバイスドライバからの移動速度、移動
位置カウンタなどの情報を得て、加速度を抽出している
が、別の変形例においては、この加速度抽出をデバイス
ドライバで行うようにするとともに、移動しない時間つ
まり停止時間等の情報もデバイスドライバから標準で得
られるようにしても良い。この場合、デバイスドライバ
が複雑になるが、それを利用するアプリケーション側は
簡単に意図するアプリケーションソフトウェアを作れる
ようになる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポインティングデバイスの加速度を抽出し、この抽出さ
れた加速度に応じてカーソルの移動を規制するようにし
たため、ポインティングデバイスからカーソル移動の入
力があっても、その時のカーソルの加速度次第では、当
該カーソルの移動を禁止することができる。これによ
り、ポインティングデバイスを通じ、使用者の意図しな
い無意識的なカーソル移動の入力があった場合も、選択
したオブジェクトへの連続操作を維持でき、現在選択中
のオブジェクトからカーソルがずれていないかを逐次確
認する等の余計な動作を使用者自身に強いることなく良
好な操作性を確保できる。
【0079】また、本発明では、予め設定された指定オ
ブジェクトに対してのみカーソル移動規制制御を行うよ
うにし、しかもその指定オブジェクトの設定は、オブジ
ェクト毎に設定可能な構成を採用したため、同一システ
ム構成においても、各使用者、各ポインティングデバイ
スに対応した最適な操作性が得られる。
【0080】また、本発明では、表示中のオブジェクト
に対するポインティングデバイスの操作を監視し、該監
視結果に基づき指定オブジェクトを設定する機能を付加
したため、学習効果により、使用者の設定無しで、カー
ソル規制方法を意図するものとすることができ、より簡
単に確実な入力を行えるようになる。
【0081】また、本発明では、オブジェクトの大きさ
を基に指定オブジェクトを自動的に設定する機能を付加
したため、他の情報処理装置から持ってきた新規なアプ
リケーションを実行するような場合においても、カーソ
ル規制方法を利用者の意図通りとすることができ、操作
性の良い円滑な運用が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる情報処理装置の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に係わる情報処理装置の機能
構成を示すブロック図。
【図3】第2の実施の形態に係わる情報処理装置の表示
制御動作を示すフローチャート。
【図4】図3の処理に基づく表示制御対象の表示画面の
一例を示す図。
【図5】図3の処理に基づく表示制御対象の表示画面の
別の例を示す図。
【図6】図3の処理に基づく表示制御対象の表示画面の
更に別の例を示す図。
【図7】第2の実施の形態に係わる情報処理装置の機能
構成を示すブロック図。
【図8】第2の実施の形態に係わる情報処理装置の表示
制御動作を示すフローチャート。
【図9】図8の処理に基づく表示制御対象の表示画面の
一例を示す図。
【図10】図8の処理に基づく表示制御対象の表示画面
の別の例を示す図。
【図11】指定オブジェクトを設定するための設定画面
の一例を示す図。
【図12】オブジェクト毎の指定オブジェクト設定方法
を説明するための図。
【図13】アプリケーション毎に指定オブジェクト設定
を行うための設定画面を示す図。
【図14】指定オブジェクトである旨の報知機能を設定
するための設定画面を示す図。
【図15】学習に基づく指定オブジェクト設定機能を実
現するための指定オブジェクト設定部の構成を示す図。
【図16】図15における指定オブジェクト設定部を採
用した情報処理装置の指定オブジェクト設定処理を示す
フローチャート。
【図17】オブジェクトの大きさに基づく指定オブジェ
クト設定機能を実現するための指定オブジェクト設定部
の構成を示す図。
【図18】図17における指定オブジェクト設定部を採
用した情報処理装置の指定オブジェクト設定処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…情報処理装置本体、10…記憶部、11…CPU
(中央処理装置)、12,12a…カーソル移動制御
部、121…デバイスドライバ、122…加速度抽出
部、123…表示位置決定部、124…アプリケーショ
ンソフトウェア、125…オブジェクト判定部、13…
表示制御部、14,14A,14B…指定オブジェクト
設定部、141…オブジェクト内表示時間監視部、14
2…タイマ、143…クリック回数監視部、144…ク
リックカウンタ、145,148…指定オブジェクト特
定部、146…オブジェクトサイズ監視部、147…規
定値記憶部、15…音声駆動部、16…スピーカ、2…
表示装置、21,21a…カーソル、22,22a〜2
2k…表示オブジェクト、23a,23b…ポップアッ
プメニュー、3…入力装置、4…ポインティングデバイ
ス(マウス)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段にカーソル及びオブジェクトを
    含む画像を表示するとともに、ポインティングデバイス
    から入力された座標データに基づき前記カーソルの表示
    位置の移動を行う情報処理装置において、 前記ポインティングデバイスの加速度を抽出する加速度
    抽出手段と、 前記加速度抽出手段により抽出された加速度に応じて前
    記カーソルの移動を規制するカーソル移動規制手段とを
    具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カーソル移動規制手段によるカーソ
    ル移動規制を作用させるオブジェクトを指定オブジェク
    トとして設定する指定オブジェクト設定手段と、 表示中の各オブジェクトのうち、前記カーソルにより指
    し示されているオブジェクトが前記指定オブジェクトで
    あるか否かを判定するオブジェクト判定手段とを具備
    し、前記カーソル移動規制手段は、前記カーソルにより
    指し示される前記指定オブジェクトに対してのみ前記カ
    ーソル移動規制制御を行うことを特徴とする請求項1記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記指定オブジェクト設定手段は、表示
    中のオブジェクトをカーソルにより指し示した状態でな
    される前記ポインティングデバイスの特定操作に応じて
    設定用画面を表示する設定画面表示手段と、 前記設定用画面上での設定または解除を示すオブジェク
    トの選択操作に応じて当該ポインティングデバイスによ
    り指し示されたオブジェクトに関する前記指定オブジェ
    クトとしての設定または設定解除の処理を行う設定処理
    手段とにより構成されることを特徴とする請求項2記載
    の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記指定オブジェクト設定手段は、 表示中のオブジェクトに対する前記ポインティングデバ
    イスの操作を監視する監視する操作監視手段と、 前記操作監視手段の監視結果に基づき前記指定オブジェ
    クトとして設定するか否かを決定する指定オブジェクト
    決定手段とから構成されることを特徴とする請求項2記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 操作監視手段は、表示中のオブジェクト
    上における前記カーソルの残留時間を監視する手段また
    はオブジェクトの選択回数を監視する手段のうちの少な
    くともいずれか一方から成り、指定オブジェクト特定手
    段は、前記残留時間が一定時間以上の場合に指定オブジ
    ェクトして特定する手段または前記クリック回数が一定
    回数を超えた場合に指定オブジェクトとして設定する手
    段の少なくともいずれか一方から成ることを特徴とする
    請求項4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記指定オブジェクト設定手段は、 前記オブジェクトの規模を認識する規模認識手段と、 前記規模が所定規模より小さいオブジェクトを前記指定
    オブジェクトとして特定する指定オブジェクト特定手段
    とから構成されることを特徴とする請求項2記載の情報
    処理装置。
  7. 【請求項7】 表示中のオブジェクトが前記指定オブジ
    ェクトであることを報知する形態を設定する報知形態設
    定手段と、 カーソルによって指し示されるオブジェクトが前記指定
    オブジェクトである場合、前記報知形態設定手段により
    設定された報知形態で報知する報知手段とを具備するこ
    とを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 表示手段にカーソル及びオブジェクトを
    含む画像を表示するとともに、ポインティングデバイス
    から入力された座標データに基づき前記カーソルの表示
    位置の移動を行うカーソル表示制御方法において、 前記ポインティングデバイスの加速度を抽出し、 該抽出された加速度に応じて前記カーソルの移動を規制
    することを特徴とするカーソル表示制御方法。
  9. 【請求項9】 前記カーソル移動規制を作用させるオブ
    ジェクトを指定オブジェクトとして設定するとともに、 表示中の各オブジェクトのうち、前記カーソルにより指
    し示されているオブジェクトが前記指定オブジェクトで
    あるか否かを判定し、 前記カーソルにより指し示される前記指定オブジェクト
    に対してのみ前記カーソル移動規制制御を行うことを特
    徴とする請求項8記載のカーソル表示制御方法。
  10. 【請求項10】 表示中のオブジェクトをカーソルによ
    り指し示した状態でなされる前記ポインティングデバイ
    スの特定操作に応じて設定用画面を表示し、 該設定用画面上での設定または解除を示すオブジェクト
    の選択操作に応じて当該ポインティングデバイスにより
    指し示されたオブジェクトに関する前記指定オブジェク
    トとしての設定または設定解除の処理を行うことを特徴
    とする請求項9記載のカーソル表示制御方法。
  11. 【請求項11】 表示中のオブジェクトに対する前記ポ
    インティングデバイスの操作を監視し、 該監視結果に基づき前記指定オブジェクトとして設定す
    るか否かを決定することを特徴とする請求項9記載のカ
    ーソル表示制御方法。
  12. 【請求項12】 表示中のオブジェクト上における前記
    カーソルの残留時間を監視するかまたはオブジェクトの
    選択回数を監視するかのうちの少なくともいずれか一方
    により前記操作の監視を行い、 前記残留時間が一定時間以上の場合に指定オブジェクト
    して特定するかまたは前記クリック回数が一定回数を超
    えた場合に指定オブジェクトとして特定するかの少なく
    ともいずれか一方により前記指定オブジェクトの設定を
    行うことを特徴とする請求項11記載のカーソル表示制
    御方法。
  13. 【請求項13】 前記オブジェクトの規模を認識し、 該規模が所定規模より小さいオブジェクトを前記指定オ
    ブジェクトとして設定することを特徴とする請求項9記
    載のカーソル表示制御方法。
  14. 【請求項14】 表示中のオブジェクトが前記指定オブ
    ジェクトであることを報知する形態を設定し、 カーソルによって指し示されるオブジェクトが前記指定
    オブジェクトである場合、前記報知形態設定手段により
    設定された報知形態で報知することを特徴とする請求項
    9記載のカーソル表示制御方法。
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