JPH11222810A - 光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置および方法 - Google Patents

光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置および方法

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JPH11222810A
JPH11222810A JP10024454A JP2445498A JPH11222810A JP H11222810 A JPH11222810 A JP H11222810A JP 10024454 A JP10024454 A JP 10024454A JP 2445498 A JP2445498 A JP 2445498A JP H11222810 A JPH11222810 A JP H11222810A
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pile
optical fiber
optical
measuring
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JP10024454A
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English (en)
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Atsushi Nobiki
敦 野引
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
Taishin Uchiyama
泰臣 内山
Hiroshi Naruse
央 成瀬
Akiyoshi Shimada
明佳 島田
Hiroshige Ono
博重 大野
Hiroki Kusakabe
祐基 日下部
Kenji Nakai
健司 中井
Masashi Sato
昌志 佐藤
Yukio Goto
雪夫 後藤
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KEISOKU GIHAN KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
KEISOKU GIHAN KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバを杭に設置し、杭の載荷試験におい
て段階的に荷重を加えたときに発生する軸方向ひずみ分
布を杭全長にわたり連続的に計測し得る光ファイバを用
いた杭の軸力分布計測装置および方法を提供することに
ある。 【解決手段】構造物基礎工事における杭の鉛直支持力お
よび沈下特性の調査、または杭の設計鉛直支持力の妥当
性を確認するための杭の鉛直載荷試験において、光ファ
イバを用いて杭に発生するひずみ分布を計測する工程を
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物基礎工事に
おける杭の鉛直支持力を求める際に用いられる杭の軸力
分布計測装置および方法に関するものである。本発明
は、構造物基礎工事における杭の鉛直支持力および沈下
特性の調査、または杭の設計鉛直支持力の妥当性を確認
する杭の鉛直載荷試験に利用される。
【0002】
【従来の技術】構造物基礎工事における杭の鉛直支持力
および沈下特性の調査、または杭の設計鉛直支持力の妥
当性を確認するために杭の鉛直載荷試験が行われている
(土質工学会、“土質工学会準拠 杭の鉛直載荷試験方
法・同解説”、土質工学会)。この載荷試験では、杭の
支持力となる周面摩擦力や先端支持力を調査するために
軸力分布を計測する。ここでは、場所打ちコンクリート
杭の場合について杭の鉛直載荷試験の際に行われている
杭の軸力分布計測手法を簡単に説明するとともに、問題
点を述べる。
【0003】図17に従来の載荷試験を行う場所付近の
ボーリング柱状図とN値分布、および載荷試験を行う試
験杭の打設深度を示す。ELは試験杭50′の地表から
の深さを示す。試験杭50′は、実際に用いられる場所
打ちコンクリート杭と同様の仕様のものとする。載荷試
験では、杭の支持力となる周面摩擦力や先端支持力を調
査するために軸力分布を測定する。場所打ちコンクリー
ト杭の軸力分布は、1断面あたり2点(または4点)の
対象深度にひずみ計や鉄筋計を埋め込んで測定する方法
が用いられている。図18に実際に試験杭50に設置し
た鉄筋計51の位置を示す。図18(a)は横断面図、
図18(b)は縦断面図である。図中、52は杭頭沈下
測定用ガス管であり、53は杭を構成する鉄筋である。
図18に示された試験杭50は、図17に示された試験
杭50′の杭頭に載荷試験のためにコンクリートを20
00mm打ち足したものである。54が打ち足した部分
である。ここでは、鉄筋計51を杭頭部、地層の変化
部、杭先端部の深度に、1断面あたり2点の対象深度に
設置した。それぞれの深度は、杭頭部が図17で示され
た1断面、地層の変化部が2、3断面、杭先端部が4断
面に相当する。このように鉄筋計51が設置された試験
杭50に荷重を段階的に加え、各荷重について鉄筋計5
1の計測を行う。各荷重における鉄筋計の値、すなわ
ち、ひずみと深度の関係を図19に示す。次にコンクリ
ートの弾性係数を求める。鉄筋の弾性係数は一定である
が、コンクリートの弾性係数は、コンクリートの応力−
ひずみ関係が非線形であることから、ひずみ依存性があ
り、一つの値として決めることができない。このため、
試験杭に加えた荷重と発生したひずみの値からひずみの
大きさに応じた弾性係数を求める。杭頭部では周面摩擦
力が作用していないため試験杭に加えられた荷重Wと杭
を構成しているコンクリートの断面積Acから応力が求
められる。求められた応力と計測されたひずみεとか
ら、コンクリートの弾性係数Ecを次式から求めること
ができる。
【0004】 Ec=W/(Acε) (1) 求められたコンクリートの弾性係数Ecと鉄筋の弾性係
数Es、杭を構成している鉄筋の断面積Asから、ひず
みεが生じた深度における軸力Rは次式より求めること
ができる。
【0005】 R=ε(EcAc+EsAs) (2) 式(1)および式(2)を用いることにより、載荷荷重
が800tfのときの軸力分布は図20のように求める
ことができる。
【0006】従来行われている杭の鉛直載荷試験方法で
は、場所打ちコンクリート杭の軸力はひずみ計や鉄筋計
を設置した深度の軸力のみの計測となる。そのため、ひ
ずみ計や鉄筋計を設置した深度の間の軸力については直
線分布するとして軸力分布が推定されている。したがっ
て、杭全長にわたる連続した真の軸力分布を求めること
ができないという問題があった。ここでは場所打ちコン
クリート杭の鉛直載荷試験について説明したが、他の鋼
管杭等の鉛直載荷試験についても同様の問題が存在す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、光ファイバを杭に設置し、杭の
載荷試験において段階的に荷重を加えたときに発生する
軸方向ひずみ分布を杭全長にわたり連続的に計測し得る
光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置および方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法
は、構造物基礎工事における杭の鉛直支持力および沈下
特性の調査、または杭の設計鉛直支持力の妥当性を確認
するための杭の鉛直載荷試験において、光ファイバを用
いて杭に発生するひずみ分布を計測する工程を有するこ
とを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記光ファイバを用いて杭
に発生するひずみ分布を計測する工程において、前記杭
に光ファイバを設置する第1の工程と、前記光ファイバ
の長さ方向に発生するひずみ分布を計測する第2の工程
とを具備することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記杭に光ファイバを設置
する第1の工程において、杭として場所打ちコンクリー
ト杭を用い、前記杭の打設時に前記光ファイバをコンク
リートと一緒に埋め込むことを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記杭に光ファイバを設置
する第1の工程において、杭として場所打ちコンクリー
ト杭を用い、前記杭を構成している鉄筋に前記光ファイ
バを貼り付けることを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記場所打ちコンクリート
杭を構成している鉄筋に光ファイバを貼り付ける際に、
前記鉄筋に溝加工を施し前記光ファイバを貼り付け、前
記溝に充填剤を満たし、該ファイバを被覆することを特
徴とする。
【0013】また本発明は、前記場所打ちコンクリート
杭を構成している鉄筋に溝加工を施し、光ファイバを貼
り付け被覆する際に、エポキシ樹脂で被覆することを特
徴とする。
【0014】また本発明は、前記場所打ちコンクリート
杭を構成している鉄筋に溝加工を施し、光ファイバを貼
り付け被覆する際に、ウレタン樹脂で被覆することを特
徴とする。
【0015】また本発明は、前記杭に光ファイバを設置
する第1の工程において、杭として鋼管杭を用い、前記
杭の内面もしくは外面に前記光ファイバを貼り付けるこ
とを特徴とする。
【0016】また本発明は、前記杭に光ファイバを設置
する第1の工程において、杭としてPHC杭を用い、前
記杭を構成しているPC鋼棒に前記光ファイバを貼り付
けることを特徴とする。
【0017】また本発明は、前記光ファイバを用いた杭
の軸力分布計測方法において、光ファイバを用いて杭に
発生するひずみ分布を計測する際に、前記光ファイバに
光パルスを入射し、光パルスによって前記光ファイバの
長さ方向に発生するブリルアン散乱光の前記光ファイバ
の長さ方向における分布を測定し、前記ブリルアン散乱
光から前記光ファイバの長さ方向に沿ったひずみ分布を
計測することを特徴とする。
【0018】また本発明の光ファイバを用いた杭の軸力
分布計測装置は、杭に設置された光ファイバと、この光
ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測するひ
ずみ分布計測装置とを具備することを特徴とするもので
ある。
【0019】また本発明の光ファイバを用いた杭の軸力
分布計測装置は、杭を構成する溝加工を施した鉄筋と、
鉄筋の溝内に挿入され充填剤で被覆された光ファイバ
と、この光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を
計測するひずみ分布計測装置とを具備することを特徴と
するものである。
【0020】また本発明は、前記光ファイバを用いた杭
の軸力分布計測装置において、充填剤として、エポキシ
樹脂を用いることを特徴とするものである。また本発明
は、前記光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置にお
いて、充填剤として、ウレタン樹脂を用いることを特徴
とするものである。
【0021】また本発明は、前記光ファイバの長さ方向
に発生するひずみ分布を計測するひずみ分布計測装置と
して、光周波数が一定の連続光を発生する連続光発生手
段と、前記連続光を信号光と参照光に分岐する分岐手段
と、前記信号光の光周波数を特定の周期で変換させる光
周波数変換手段と、前記信号光を光パルスに変換する変
換手段と、前記光パルスの偏波面を回転させる第1の偏
波面回転手段と、前記第1の偏波面回転手段から出射さ
れる光パルスを被測定光ファイバへ入射させるととも
に、該被測定光ファイバにおける後方散乱光を出射させ
る光結合手段と、前記参照光の偏波面を回転させる第2
の偏波面回転手段と、前記光結合手段から出射される後
方散乱光と、前記第2の偏波面回転手段から出射させる
参照光とを合波する合波手段と、前記合波手段から出射
される合波光を検波して電気信号に変換し、演算処理に
より測定波形を得る検波演算手段とを具備することを特
徴とするものである。
【0022】本発明は、光ファイバを杭に設置し、杭に
発生する軸方向ひずみ分布を光ファイバを介して計測す
ることにより、杭に発生する軸方向ひずみを連続的に計
測することができる。したがって、軸方向ひずみ分布を
用いて杭の軸力を連続的に求めることが可能となり、連
続した真の軸力分布を求めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。 (a)実施形態例1 次に本発明の実施形態例1を図面を用いて説明する。本
実施形態例は、光ファイバと、光ファイバの長さ方向に
発生するひずみ分布を計測する装置とから構成されてい
る。光ファイバの片端に重りを付け、一定張力をかけた
状態で鉄筋かごと一緒にコンクリートを打設するために
地中に掘った穴に入れる。この穴にコンクリートを流し
込み、場所打ちコンクリート杭の施工を行った。光ファ
イバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測する装置構
成の概略図を図15、詳細図を図16に示す。
【0024】図15は後方ブリルアン散乱光を用いて片
端から光ファイバの諸特性を測定するBOTDR(Bril
louin Optical Time Domain Reflectometer )の構成の
一例を示すブロック図である。図において、210はコ
ヒーレント光源であり、スペクトル線幅の狭い連続光を
光方向性結合器211へ出射する。光方向性結合器21
1は、コヒーレント光源210から出射された連続光を
測定光と参照光とに分岐して、測定光を光スイッチ21
2へ、参照光を光方向性結合器217へそれぞれ出射す
る。
【0025】光スイッチ212は、光方向性結合器21
1が出射する連続光をパルス化して光方向性結合器21
3へ出射する。光方向性結合器213は、光周波数変換
器214と共にループ回路を構成しており、このループ
回路内において、光周波数変換器214が光スイッチ2
12から出射される光パルスの周波数を所定周波数分シ
フトした後、所定のタイミングでオン/オフ制御を行
い、これを上記のループ回路内で繰り返すことにより、
光周波数が所定周波数分ずつ階段状に周波数掃引され、
かつ、その周波数掃引が連続的に繰り返された疑似的な
連続光を生成する。この連続光は、光方向性結合器21
3から音響光学素子215へ出射される。
【0026】音響光学素子215は、光方向性結合器2
13から出射された測定光をパルス化して光方向性結合
器216へ出射する。光方向性結合器216は、音響光
学素子215から出射される光パルス信号を被測定光フ
ァイバ221へ出射すると共に、被測定光ファイバ22
1内の後方ブリルアン散乱光を光方向性結合器217へ
出射する。
【0027】光方向性結合器217は、光方向性結合器
211から出射された参照光と、光方向性結合器216
から出射された後方ブリルアン散乱光とをO/E変換器
218へ出射する。O/E変換器218は後方ブリルア
ン散乱光を参照光によりコヒーレント受信し、それを電
気信号に変換して増幅器219へ出力する。増幅器21
9は供給された電気信号を増幅して信号処理回路220
へ出力する。
【0028】信号処理回路220は供給された電気信号
を平均化加算処理し、被測定光ファイバ221の長手方
向の歪分布、温度分布、損失分布等の特性を測定する。
図16は光ファイバ特性測定装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。図において、1は狭線幅のコヒーレン
ト光を出射するコヒーレント光源であり、例えばATC
(自動温度制御)を有する1.55μm帯のMQW・D
FB(多重量子井戸・分布帰還型)半導体レーザなどが
用いられる。2,3,9,10,13,17,22,2
3は光方向性結合器である。
【0029】ここで、光方向性結合器2,3,13,1
7は、入射用ポートを1つ、出射用ポートを2つ有する
1×2の光方向性結合器であり、入射用ポートから入射
された光信号を2つの出射用ポートに分割して出射す
る。また、光方向性結合器9,10は、入射用ポートを
2つ、出射用ポートを1つ有する2×1の光方向性結合
器であり、それぞれの入射用ポートから入射された光信
号を合成して出射用ポートに出射する。また、光方向性
結合器22は、3つのポートを有し第1のポートへ入射
された光信号を第2のポートから出射すると共に、第2
のポートへ入射された光信号を第3のポートへ出射す
る。さらに、光方向性結合器23は、2つの入射用ポー
トと、2つの出射用ポートを有し、2つの入射用ポート
へ入射された光信号をそれぞれ対応する出射用ポートか
ら出射する。
【0030】8,21は音響−光スイッチであり、タイ
ミング発生回路101からのタイミング信号により入射
される光信号のオン/オフを行う。11,20は光増幅
器であり、入射された光信号を増幅する。12はバンド
パスフィルタであり、5nmの光通過帯域を有する。1
4は光周波数シフタであり、入射される光信号をRF発
振器15から供給される正弦波信号(250〜500m
V)の周波数分だけ周波数をシフトする。また、周波数
をシフトするタイミングは、タイミング発生回路101
から供給されるタイミング信号に従う。本実施形態例に
おいて、RF発振器が出力する正弦波信号を120MH
z〜122MHzとする。したがって光周波数シフタ1
4によってシフトされる周波数は120MHz〜122
MHzとなる。
【0031】16は遅延ファイバであり、入射される光
信号を所定時間遅延させる。18は電界−光スイッチで
あり、タイミング発生回路101から供給されるタイミ
ング信号によって入射される光信号のオン/オフを行
う。19は偏波回転器であり、入射される光パルス信号
を交互に直交する偏波面を持つ光パルスにする。24は
光−電気変換器であり、供給される光信号を電気信号に
変換する。
【0032】25はダミー光源であり、駆動回路27の
駆動信号に従って、1.535μmの波長の光を出射す
る。26は検出回路であり、入射される光信号の位相に
対し反転した位相の光信号を検出する。27は駆動回路
であり、検出回路26が検出した光信号により駆動信号
を出力し、ダミー光源25を駆動する。28は増幅器で
あり、入力された電気信号を増幅する。
【0033】29は信号処理器であり、供給された電気
信号に所定の処理を施し、被測定光ファイバの諸特性を
計測する。30,31はコネクタであり、被測定光ファ
イバの両端にそれぞれ接続されている。101はタイミ
ング発生回路であり、上記の光周波数シフタ14,音響
−光スイッチ8,21および電界−光スイッチ18に対
して、各々必要とするタイミング信号を生成して出力す
る。
【0034】次に、上記の光ファイバ特性測定装置の動
作について、図15を参照して説明する。まず、コヒー
レント光源1から出射されたコヒーレント光は光方向性
結合器2において分岐され、光方向性結合器3および光
周波数変換器100へ出射される。光方向性結合器3へ
出射されたコヒーレント光源1からのコヒーレント光
は、光方向性結合器23へ出射されると共に、さらに一
部が分岐されて、BOTDA(Brillouin Optical Time
Domain Analyzer)として使用する場合、プローブ光と
してコネクタ31に出射される。このプローブ光は、被
測定光ファイバを通過する過程でブリルアン増幅作用を
受け、コネクタ30から光方向性結合器22の第2のポ
ートへ入射される。
【0035】一方、光方向性結合器2で分岐されて光周
波数変換器100へ出射されたコヒーレント光は、光周
波数変換器100内で、先ず音響−光スイッチ8に入射
され、パルスに変調される。ここで、音響−光スイッチ
8でパルス化された光パルス信号のパルス幅およびパル
ス周期は、それぞれ遅延ファイバ16による遅延時間お
よび距離レンジによって定まる。通常、パルス幅は4〜
10μsであり、また、パルス周期は例えば距離レンジ
が40kmであれば800μsとなる。
【0036】音響−光スイッチ8によってパルス化され
た光パルス信号は、光方向性結合器9においてダミー光
源25から出射される光信号と合波された後、光方向性
結合器10から光増幅器11,バンドパスフィルタ1
2,光方向性結合器13,光周波数シフタ14,遅延フ
ァイバ16および光方向性結合器10によって形成され
るループ回路に入射される。上記のループ回路に入射さ
れた光パルス信号は、まず、光増幅器11で増幅され、
バンドパスフィルタ12を通過した後、光方向性結合器
13へ入射される。
【0037】この時光方向性結合器13に入射された光
パルス信号の一部が上記のループ回路から出射されると
共に、残りの光パルス信号は周波数シフタ14へ出射さ
れる。この時、光方向性結合器13からループ回路外へ
出射された光パルス信号は、光方向性結合器17によっ
て一部が分岐されて検出回路26へ出射される。一方、
周波数シフタ14へ出射された光パルス信号は、周波数
シフタ14でタイミング発生回路101から供給される
タイミング信号に従って、RF発振器15から供給され
る正弦波信号の周波数分だけ光パルス信号の光周波数を
シフトされる。また、周波数シフタ14によってシフト
された光パルス信号は、遅延ファイバ16によって、音
響−光スイッチ8から出射される光パルス信号のパルス
幅分だけ遅延されて光方向性結合器10へ出射される。
【0038】この遅延された光パルス信号は、光増幅器
11およびバンドパスフィルタ12を通過した後、光方
向性結合器13からその一部が出射される。この時出射
された光パルス信号の光周波数は、前回出射された光パ
ルス信号の光周波数よりもシフトされた周波数分高くな
っている。以下、音響−光スイッチ8から次の光パルス
が入射されるまで同様の動作を繰り返す。これにより、
光周波数変換器100からは、光パルス列100aが出
射される。また、この光パルス列100aの各光パルス
内の周波数は、周波数シフタ14によりシフトされた周
波数ずつ階段状に高くなっていく。
【0039】また、光パルス列100aにおいて、光パ
ルスが出射されていない時は、この光パルス列100a
の反転位相を検出している検出回路26からの検出信号
により駆動回路27がダミー光源25を駆動して、波長
が1.535μmの光が光方向性結合器9,10を経て
光増幅器11へ入射される。したがって、光増幅器11
には常に光信号が入射されることとなり、このため、光
パルス信号を増幅する際に起こり易いパルス信号先端部
における急激な光強度の集中を防止することができる。
また、光増幅器11から出射されるダミー光源25から
の光は、バンドパスフィルタ12によって除去されるの
で、光周波数変換器100から出射されることはない。
【0040】電界−光スイッチ18は、タイミング発生
回路101から供給されるタイミング信号によって、光
周波数変換器100から出射される光パルス列100a
の内、所望の光周波数を持つ光パルスを抽出して偏波回
転器19に出射する。光周波数偏波回転器19は、抽出
された光パルスが入射される毎にその偏波面を交互に直
交となるよう制御する。このため、電界−光スイッチ1
8によって抽出される光パルスの偏波依存性ゆらぎ、お
よび、ブリルアン散乱光の偏波依存性を除去することが
できる。
【0041】偏波回転器19から出射された光パルス1
00bは、光増幅器20によって光増幅される。この
時、光増幅器20から出射される光パルス100cは、
光増幅器20が出射する自然放出光と共に出射される。
これを除去するため、タイミング発生回路101から音
響−光スイッチ21にタイミング信号を供給し、所望の
周波数を有する光パルス以外ではオフとなるように音響
−光スイッチ21を制御する。このようにして得られた
光パルス100dを、光方向性結合器22は、第1のポ
ートから入射して、第2のポートからコネクタ30へ出
射する。
【0042】また、光方向性結合器22は、コネクタ3
0へ出射した光パルス100eが被測定光ファイバを通
過する際に発生する後方ブリルアン散乱光を、第2のポ
ートから入射し、第3のポートへ出射する。あるいは、
光方向性結合器22は、コネクタ31から入射され、被
測定光ファイバを通過する際ブリルアン増幅作用を受け
たプローブ光も同様に第2のポートから入射し、第3の
ポートへ出射する。これら第3のポートから出射された
各光信号は、信号光として受光回路102の光方向性結
合器23へ入射される。
【0043】光方向性結合器23は、光方向性結合器3
から出射された参照光および光方向性結合器22の第3
のポートから出射された信号光を光−電気変換器24へ
各々出射する。また、光−電気変換器24はそれぞれ入
射された参照光および信号光をヘテロダイン受光した後
電気信号に変換して電気増幅器28へ出力する。
【0044】この時、参照光の光周波数は、コヒーレン
ト光源1が出射するコヒーレント光の光周波数となる。
そして、その参照光によって光−電気変換器24で信号
光をヘテロダイン受光し、電気信号に変換した後、さら
に電気増幅器28で電気的なホモダイン検波を行う。こ
れにより、被測定光ファイバの後方ブリルアン散乱光、
あるいは、被測定光ファイバの後方ブリルアン増幅光が
検出される。
【0045】さらに信号処理器29は、電気増幅器28
から出力される電気信号に対し、信号処理を施す。した
がって、光パルス100eを光方向性結合器22の第2
のポートからコネクタ30へ出射する場合は、BOTD
Rによる光ファイバの特性測定が可能となり、また、そ
れに加えて被測定光ファイバのコネクタ31側からプロ
ーブ光を入射する場合はBOTDAによる光ファイバの
特性測定が可能となる。
【0046】図1に本発明に係る載荷試験を行う場所付
近のボーリング柱状図とN値分布、および載荷試験を行
う試験杭60′の打設深度を示す。ELは試験杭60′
の地表からの深さを示す。試験杭60′は、実際に用い
られる場所打ちコンクリート杭と同様の仕様のものとす
る。載荷試験では、杭の支持力となる周面摩擦力や先端
支持力を調査するために軸力分布を測定する。場所打ち
コンクリート杭の軸力分布は、1断面あたり2点(また
は4点)の対象深度の鉄筋計もしくはひずみ計で測定す
る方法が用いられている。図2に実際に試験杭60に設
置した鉄筋計61と光ファイバ62の位置を示す。図2
(a)は横断面図、図2(b)は縦断面図である。図
中、63は杭頭沈下測定用ガス管であり、64は杭を構
成する鉄筋である。図2に示された試験杭60は、図1
に示された試験杭60′の杭頭に載荷試験のためにコン
クリートを2000mm打ち足したものである。ここで
は、鉄筋計61を杭頭部、地層の変化部、杭先端部の深
度に、1断面あたり2点の対象深度に設置した。それぞ
れに深度は、杭頭部が図1で示された1断面、地層の変
化部が2,3断面、杭先端部が4断面に相当する。この
試験杭60に荷重を段階的に加え、各荷重について鉄筋
計61の計測と光ファイバ62の長さ方向のひずみ計測
を行う。載荷荷重が800tfのときのひずみ分布を図
3に、計測されたひずみの値から求められた軸力分布を
図4に示す。図3、図4はともに、実線が光ファイバか
ら求められた値、黒菱形(菱形の内部を黒く塗りつぶし
た記号)が鉄筋計から得られた値を表している。この結
果、ひずみ分布、軸力分布ともに光ファイバの値と鉄筋
計の値がほぼ一致していることがわかる。したがって、
光ファイバを用いて杭の鉛直載荷試験を行うことによ
り、真の軸力分布を連続的に求めることができた。
【0047】(b)実施形態例2 次に本発明の実施形態例2を図面を用いて説明する。本
実施形態例は、場所打ちコンクリート杭を構成する鉄筋
に埋め込まれた光ファイバと、光ファイバの長さ方向に
発生するひずみ分布を計測する装置とから構成されてい
る。光ファイバを施工する鉄筋は溝加工が施されてお
り、溝部分に光ファイバが貼り付けられ、その上からエ
ポキシ樹脂によって被覆されている。このような鉄筋を
含んだ鉄筋かごを用いて場所打ちコンクリート杭の施工
を行った。光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布
を計測する装置は実施形態例1と同様の図15及び図1
6に示すものを用いた。
【0048】載荷試験を行う場所付近のボーリング柱状
図とN値分布、および載荷試験を行う試験杭の打設深度
を示す図は図1と同様である。図5に実際に試験杭60
に設置した鉄筋計61と光ファイバ62の位置を示す。
図5(a)は横断面図、図2(b)は縦断面図である。
図中、63は杭頭沈下測定用ガス管であり、64は杭を
構成する鉄筋である。図5に示された試験杭60は、図
1に示された試験杭60′の杭頭に載荷試験のためにコ
ンクリートを2000mm打ち足したものである。ここ
では、鉄筋計61を杭頭部、地層の変化部、杭先端部の
深度に、1断面あたり2点の対象深度に設置した。それ
ぞれに深度は、杭頭部が図1で示された1断面、地層の
変化部が2,3断面、杭先端部が4断面に相当する。図
6に光ファイバ62を設置した鉄筋64の断面図を示
す。図6に示すように、鉄筋64には溝65が切られて
おり、光ファイバ62はこの溝65の中に貼られてい
る。そして、光ファイバ62を貼った後に溝の中にエポ
キシ樹脂66を流し込んで被覆している。この試験杭6
0に荷重を段階的に加え、各荷重について鉄筋計61の
計測と光ファイバ62の長さ方向のひずみ計測を行う。
載荷荷重が800tfのときのひずみ分布を図7に、計
測されたひずみの値から求められた軸力分布を図8に示
す。図7、図8はともに、実線が光ファイバから求めら
れた値、黒菱形が鉄筋計から得られた値を表している。
この結果、ひずみ分布、軸力分布ともに光ファイバの値
と鉄筋計の値がほぼ一致していることがわかる。したが
って、光ファイバを用いて杭の鉛直載荷試験を行うこと
により、真の軸力分布を連続的に求めることができた。
本実施形態例では、光ファイバの被覆にエポキシ樹脂を
用いているが、ウレタン樹脂でも同様の結果を得ること
ができた。
【0049】(c)実施形態例3 次に本発明の実施形態例3を図面を用いて説明する。本
実施形態例は、既製の鋼管杭の内面(もしくは外面)に
貼り付けられた光ファイバと、光ファイバの長さ方向に
発生するひずみ分布を計測する装置とから構成されてい
る。光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測
する装置は実施形態例1と同様の図15及び図16に示
すものを用いた。
【0050】載荷試験を行う場所付近のボーリング柱状
図とN値分布、および載荷試験を行う試験杭の打設深度
を示す図は図1と同様である。図9に実際に試験杭60
に設置した歪ゲージ61′と光ファイバ62の位置を示
す。図9(a)は横断面図、図9(b)は縦断面図であ
る。図中、63は杭頭沈下測定用ガス管であり、67は
杭を構成する鋼管である。図9に示された試験杭60
は、図1に示された試験杭60′の杭頭に載荷試験のた
めにコンクリートを2000mm打ち足したものであ
る。ここでは、歪ゲージ61′を杭頭部、地層の変化
部、杭先端部の深度に、1断面あたり2点の対象深度に
設置した。それぞれに深度は、杭頭部が図1で示された
1断面、地層の変化部が2,3断面、杭先端部が4断面
に相当する。この試験杭に荷重を段階的に加え、各荷重
について歪ゲージ61′の計測と光ファイバ62の長さ
方向のひずみ計測を行う。載荷荷重が800tfのとき
のひずみ分布を図10に、計測されたひずみの値から求
められた軸力分布を図11に示す。図10、図11はと
もに、実線が光ファイバから求められた値、黒菱形が歪
ゲージから得られた値を表している。この結果、ひずみ
分布、軸力分布ともに光ファイバの値と歪ゲージの値が
ほぼ一致していることがわかる。したがって、光ファイ
バを用いて杭の鉛直載荷試験を行うことにより、真の軸
力分布を連続的に求めることができた。
【0051】(d)実施形態例4 次に本発明の実施形態例3を図面を用いて説明する。本
実施形態例は、既製のPHC杭のPC鋼棒に貼り付けら
れた光ファイバと、光ファイバの長さ方向に発生するひ
ずみ分布を計測する装置とから構成されている。光ファ
イバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測する装置は
実施形態例1と同様の図15及び図16に示すものを用
いた。
【0052】載荷試験を行う場所付近のボーリング柱状
図とN値分布、および載荷試験を行う試験杭の打設深度
を示す図は図1と同様である。図12に実際に試験杭6
0に設置した歪ゲージ61′と光ファイバ62の位置を
示す。図12(a)は横断面図、図12(b)は縦断面
図である。図中、63は杭頭沈下測定用ガス管であり、
68はPC杭を構成するPC鋼棒である。図12に示さ
れた試験杭60は、図1に示された試験杭60′の杭頭
に載荷試験のためにコンクリートを2000mm打ち足
したものである。ここでは、歪ゲージ61′を杭頭部、
地層の変化部、杭先端部の深度に、1断面あたり2点の
対象深度に設置した。それぞれに深度は、杭頭部が図1
で示された1断面、地層の変化部が2,3断面、杭先端
部が4断面に相当する。この試験杭に荷重を段階的に加
え、各荷重について歪ゲージ61′の計測と光ファイバ
62の長さ方向のひずみ計測を行う。載荷荷重が800
tfのときのひずみ分布を図13に、計測されたひずみ
の値から求められた軸力分布を図14に示す。図13、
図14はともに、実線が光ファイバから求められた値、
黒菱形が歪ゲージから得られた値を表している。この結
果、ひずみ分布、軸力分布ともに光ファイバの値と歪ゲ
ージの値がほぼ一致していることがわかる。したがっ
て、光ファイバを用いて杭の鉛直載荷試験を行うことに
より、真の軸力分布を連続的に求めることができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バを用いた杭の軸力分布計測装置および方法では、杭に
設置された光ファイバと、光ファイバの長さ方向に発生
するひずみ分布を計測する装置とから構成されている。
光ファイバを杭に設置し、杭に発生する軸方向ひずみを
光ファイバを介して計測することにより、杭に発生する
ひずみを連続的に計測することができる。したがって、
軸力を連続的に求めることが可能となり、連続した真の
軸力分布を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る載荷試験を行う場所付近のボーリ
ング柱状図とN値分布、および載荷試験を行う試験杭の
打設深度の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態例1を示す横断面図及び縦断
面図である。
【図3】本発明の実施形態例1に係るひずみ分布の一例
を示す特性図である。
【図4】本発明の実施形態例1に係る軸力分布の一例を
示す特性図である。
【図5】本発明の実施形態例2を示す横断面図及び縦断
面図である。
【図6】本発明の実施形態例2に係る鉄筋の一例を示す
拡大断面図である。
【図7】本発明の実施形態例2に係るひずみ分布の一例
を示す特性図である。
【図8】本発明の実施形態例2に係る軸力分布の一例を
示す特性図である。
【図9】本発明の実施形態例3を示す横断面図及び縦断
面図である。
【図10】本発明の実施形態例3に係るひずみ分布の一
例を示す特性図である。
【図11】本発明の実施形態例3に係る軸力分布の一例
を示す特性図である。
【図12】本発明の実施形態例4を示す横断面図及び縦
断面図である。
【図13】本発明の実施形態例4に係るひずみ分布の一
例を示す特性図である。
【図14】本発明の実施形態例4に係る軸力分布の一例
を示す特性図である。
【図15】本発明に係る後方ブリルアン散乱光を用いて
片端から光ファイバの諸特性を測定するBOTDRの構
成の一例を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る光ファイバ特性測定装置の構成
の一例を示すブロック図である。
【図17】従来の載荷試験を行う場所付近のボーリング
柱状図とN値分布、および載荷試験を行う試験杭の打設
深度を示す説明図である。
【図18】従来の杭の軸力分布計測装置を示す横断面図
及び縦断面図である。
【図19】従来のひずみと深度の関係を示す特性図であ
る。
【図20】従来の軸力分布を示す特性図である。
【符号の説明】
60 試験杭 61 鉄筋計 62 光ファイバ 63 杭頭沈下測定用ガス管
フロントページの続き (72)発明者 内山 泰臣 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 成瀬 央 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 島田 明佳 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 大野 博重 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 日下部 祐基 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1番34 号 北海道開発局開発土木研究所内 (72)発明者 中井 健司 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1番34 号 北海道開発局開発土木研究所内 (72)発明者 佐藤 昌志 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1番34 号 北海道開発局開発土木研究所内 (72)発明者 後藤 雪夫 北海道札幌市東区北20条東15丁目3番1号 計測技販株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物基礎工事における杭の鉛直支持力
    および沈下特性の調査、または杭の設計鉛直支持力の妥
    当性を確認するための杭の鉛直載荷試験において、 光ファイバを用いて杭に発生するひずみ分布を計測する
    工程を有することを特徴とする光ファイバを用いた杭の
    軸力分布計測方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバを用いて杭に発生するひずみ
    分布を計測する工程において、 前記杭に光ファイバを設置する第1の工程と、 前記光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測
    する第2の工程とを具備することを特徴とする請求項1
    記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  3. 【請求項3】 杭に光ファイバを設置する第1の工程に
    おいて、 杭として場所打ちコンクリート杭を用い、前記杭の打設
    時に前記光ファイバをコンクリートと一緒に埋め込むこ
    とを特徴とする請求項2記載の光ファイバを用いた杭の
    軸力分布計測方法。
  4. 【請求項4】 杭に光ファイバを設置する第1の工程に
    おいて、 杭として場所打ちコンクリート杭を用い、前記杭を構成
    している鉄筋に前記光ファイバを貼り付けることを特徴
    とする請求項2記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布
    計測方法。
  5. 【請求項5】 場所打ちコンクリート杭を構成している
    鉄筋に光ファイバを貼り付ける際に、 前記鉄筋に溝加工を施し前記光ファイバを貼り付け、前
    記溝に充填剤を満たし、該ファイバを被覆することを特
    徴とする請求項4記載の光ファイバを用いた杭の軸力分
    布計測方法。
  6. 【請求項6】 場所打ちコンクリート杭を構成している
    鉄筋に溝加工を施し、光ファイバを貼り付け被覆する際
    に、エポキシ樹脂で被覆することを特徴とする請求項5
    記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  7. 【請求項7】 場所打ちコンクリート杭を構成している
    鉄筋に溝加工を施し、光ファイバを貼り付け被覆する際
    に、ウレタン樹脂で被覆することを特徴とする請求項5
    記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  8. 【請求項8】 杭に光ファイバを設置する第1の工程に
    おいて、 杭として鋼管杭を用い、前記杭の内面もしくは外面に前
    記光ファイバを貼り付けることを特徴とする請求項2記
    載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  9. 【請求項9】 杭に光ファイバを設置する第1の工程に
    おいて、 杭としてPHC杭を用い、前記杭を構成しているPC鋼
    棒に前記光ファイバを貼り付けることを特徴とする請求
    項2記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の光フ
    ァイバを用いた杭の軸力分布計測方法において、 光ファイバを用いて杭に発生するひずみ分布を計測する
    際に、前記光ファイバに光パルスを入射し、光パルスに
    よって前記光ファイバの長さ方向に発生するブリルアン
    散乱光の前記光ファイバの長さ方向における分布を測定
    し、前記ブリルアン散乱光から前記光ファイバの長さ方
    向に沿ったひずみ分布を計測することを特徴とする光フ
    ァイバを用いた杭の軸力分布計測方法。
  11. 【請求項11】 杭に設置された光ファイバと、 この光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測
    するひずみ分布計測装置とを具備することを特徴とする
    光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置。
  12. 【請求項12】 杭を構成する溝加工を施した鉄筋と、 鉄筋の溝内に挿入され充填剤で被覆された光ファイバ
    と、 この光ファイバの長さ方向に発生するひずみ分布を計測
    するひずみ分布計測装置とを具備することを特徴とする
    光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装置。
  13. 【請求項13】 充填剤として、エポキシ樹脂を用いる
    ことを特徴とする請求項12記載の光ファイバを用いた
    杭の軸力分布計測装置。
  14. 【請求項14】 充填剤として、ウレタン樹脂を用いる
    ことを特徴とする請求項12記載の光ファイバを用いた
    杭の軸力分布計測装置。
  15. 【請求項15】 光ファイバの長さ方向に発生するひず
    み分布を計測するひずみ分布計測装置として、 光周波数が一定の連続光を発生する連続光発生手段と、 前記連続光を信号光と参照光に分岐する分岐手段と、 前記信号光の光周波数を特定の周期で変換させる光周波
    数変換手段と、 前記信号光を光パルスに変換する変換手段と、 前記光パルスの偏波面を回転させる第1の偏波面回転手
    段と、 前記第1の偏波面回転手段から出射される光パルスを被
    測定光ファイバへ入射させるとともに、該被測定光ファ
    イバにおける後方散乱光を出射させる光結合手段と、 前記参照光の偏波面を回転させる第2の偏波面回転手段
    と、 前記光結合手段から出射される後方散乱光と、前記第2
    の偏波面回転手段から出射させる参照光とを合波する合
    波手段と、 前記合波手段から出射される合波光を検波して電気信号
    に変換し、演算処理により測定波形を得る検波演算手段
    とを具備することを特徴とする請求項11〜14のいず
    れかに記載の光ファイバを用いた杭の軸力分布計測装
    置。
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