JPH11220717A - 試用可能デジタル情報作成装置 - Google Patents

試用可能デジタル情報作成装置

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JPH11220717A
JPH11220717A JP10018385A JP1838598A JPH11220717A JP H11220717 A JPH11220717 A JP H11220717A JP 10018385 A JP10018385 A JP 10018385A JP 1838598 A JP1838598 A JP 1838598A JP H11220717 A JPH11220717 A JP H11220717A
Authority
JP
Japan
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data
information
digital content
decoding
content data
Prior art date
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Pending
Application number
JP10018385A
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English (en)
Inventor
Tadahide Nishio
宰秀 西尾
Tomoe Goto
知恵 後藤
Seiji Yoshizawa
誠治 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH11220717A publication Critical patent/JPH11220717A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】映像情報等についてその概略はわかるものの詳
細情報は不明な、スクランブルデジタルコンテンツを作
成する試用可能デジタル情報作成装置を提供すること。 【解決手段】前記課題を解決するため、本発明の試用可
能デジタル情報作成装置では、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段1と、このデジタルコンテンツデ
ータから画像の明瞭さを支配する高次空間周波数成分を
抽出して、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデ
ータ領域にこれを格納するエンコーダ手段2を具備した
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットの
如きコンピュータ・ネットワーク、CD−ROMの販売
網、フロッピィディスクの販売網等の画像・オーディオ
等のデータ転送・配布基盤上において、転送・配布され
る画像・オーディオ等のデータについてその概略はわか
るものの詳細は不明確なデジタルコンテンツデータを作
成する試用可能デジタル情報作成装置に関する。
【0002】なおデジタルコンテンツデータとは、静止
画、動画、音声、文字データ等に関するデジタルデータ
のことであり、圧縮の有無には無関係の、いわゆるデジ
タルデータ一般のことである。
【0003】
【従来の技術】ネットワークにより流通される形式を使
用する以前のデジタルデータの購入は、店頭販売という
形をとっていたので、CD−ROMのような、記憶媒体
とそれに格納されたデータというセットとして流通して
いた。つまり画像はPhoto−CDとして、動画像は
Video−CDとして、「モノ」という商品として流
通していた。データはその記憶媒体とともに「モノ」と
してその価値を主張し、データの購入者もそのケースに
書かれているサンプル画面をみて内容を推定し、「モ
ノ」としてのデータを購入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでインターネッ
トに代表されるコンピュータ・ネットワークの普及によ
り、従来のように購入者が販売店でそのサンプル画面を
みて、記憶媒体に格納されたデータ、例えばCD−RO
Mのようなモノで購入することよりも、デジタルデータ
がデータ単体で商品としての価値を持つことが望まれて
いる。
【0005】従来は、販売するデジタルデータが記憶媒
体という「モノ」と直接結びつくことにより、問屋や販
売店を使用することができるため、内容がサンプル画面
と不一致のときのトラブルの解決が、これらの店に苦情
を持ち込むことにより可能となり、デジタルデータがそ
の価値をわかり易くしていた流通形態から、データ単位
で「モノ」としての価値を主張し、商品としての価値を
この販売したいデジタルデータにも創造する必要があ
る。
【0006】また一方でデジタル著作物の権利保護も重
要である。すなわちデータ単位として流通するデジタル
データを複製及び改変から保護する必要がある。したが
って本発明の目的は、データ単位として「モノ」として
の価値を主張することができ、かつまた複製及び改変か
ら保護可能なデジタルデータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の概略を図1に示
す。図1において、1はMPEGファイル、2はエンコ
ーダ、3は配布ファイル、4はデコーダ、5はキーコー
ド、6はMPEGファイルである。
【0008】本発明の前記目的は、請求項に記載された
下記の発明により達成される。 (1)請求項1に記載された試用可能デジタル情報作成
装置においては、デジタルコンテンツデータを保持する
保持手段と、このデジタルコンテンツデータから画像の
明瞭さを支配する高次空間周波数成分を抽出して、解読
許可を得ない解読手段が解釈できないデータ領域にこれ
を格納するエンコーダ手段を具備したことを特徴とす
る。
【0009】(2)請求項2に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置においては、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段と、このデジタルコンテンツデー
タから画像の色彩成分データの一部又は全部を抽出し
て、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデータ領
域にこれを格納するエンコーダ手段を具備したことを特
徴とする。
【0010】(3)請求項3に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置においては、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段と、このデジタルコンテンツデー
タから動画像を構成する個々の静止画像をある間隔で抽
出して、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデー
タ領域にこれを格納するエンコーダ手段を具備したこと
を特徴とする。
【0011】(4)請求項4に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置においては、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段と、このデジタルコンテンツデー
タから特定のパターンに従って画素の色彩情報を抽出し
て、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデータ領
域にこれを格納するエンコーダ手段を具備したことを特
徴とする。
【0012】(5)請求項5に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置においては、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段と、このデジタルコンテンツデー
タからオーディオの高域周波数成分及び低域周波数成分
を抽出して、解読許可を得ない解読手段が解釈できない
データ領域にこれを格納するエンコーダ手段を具備した
ことを特徴とする。
【0013】(6)請求項6に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置においては、デジタルコンテンツデー
タを保持する保持手段と、このデジタルコンテンツデー
タからオーディオ情報に対して、最小可聴域を越えてい
る量が予め定められた閾値よりも小さい周波数領域を抽
出して、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデー
タ領域にこれを格納するエンコーダ手段を具備したこと
を特徴とする。
【0014】(7)請求項7に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置では、デジタルコンテンツデータを保
持する保持手段と、このデジタルコンテンツデータから
オーディオのステレオ情報のうちの一方のチャンネル情
報又は外国語情報を抽出して、解読許可を得ない解読手
段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエンコー
ダ手段を具備したことを特徴とする。
【0015】(8)請求項8に記載された試用可能デジ
タル情報作成装置では、デジタルコンテンツデータを保
持する保持手段と、このデジタルコンテンツデータから
オーディオの3次元音響効果を実現するレベル及び位相
データを抽出して、解読許可を得ない解読手段が解釈で
きないデータ領域にこれを格納するエンコーダ手段を具
備したことを特徴とする。
【0016】そしてこれらにより下記の作用効果を奏す
る。 (1)デジタルコンテンツデータから画像の明瞭さを支
配する高次空間周波数成分を抽出して、解読許可を得な
い解読手段では解釈できないデータ領域にこの高次空間
周波数成分を格納しているので、解読許可を受けていな
い通常のデコーダではこれを読み出すことができない。
そのため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデー
タを読み出したとき、画面詳細度が減少し、モザイクが
かかったような画像となり、概略内容はわかるものの詳
細はわからない程度の画像に再生されるので、この無償
で入手できる情報にもとづきその画像情報を購入すべき
か否か判断することができる。
【0017】(2)デジタルコンテンツデータから画像
の色彩成分データの一部又は全部を抽出して、解読許可
を得ない解読手段では解釈できないデータ領域にこの色
彩成分データの一部又は全部を格納しているので、解読
許可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出す
ことができない。そのため通常のデコーダでこのデジタ
ルコンテンツデータを読み出したとき画像がモノクロー
ムになり、その概略内容はわかるものの色彩まで含めた
詳細はわからない画像に再生されるので、この無償で入
手できる情報にもとづきその画像情報を購入すべきか否
か判断することができる。
【0018】(3)デジタルコンテンツデータから動画
像を構成する個々の静止画像をある間隔で抽出して、そ
れのみで独立して元の画像が概略復元できるIピクチャ
のみを残して詳細に復元するために必要な他のBピクチ
ャ、Pピクチャを、解読許可を受けていない解読手段で
は解釈できないデータ領域にこの他のピクチャを格納し
ているので、解読許可を受けていない通常のデコーダで
はこれを読み出すことができない。そのため通常のデコ
ーダでこのデジタルコンテンツデータを読み出したとき
概略内容がわかるものの詳細はわからない程度の画像に
再生されるので、この無償で入手できる情報にもとづき
その画像情報を購入すべきか否か判断することができ
る。
【0019】(4)デジタルコンテンツデータから、例
えば斜め縞模様の如き特定のパターンに従って画素の色
彩情報を抽出して、解読許可を受けていない解読手段で
は解釈できないデータ領域にこの色彩情報を格納してい
るので、解読許可を受けていない通常のデコーダではこ
れを読み出すことができない。そのため通常のデコーダ
でこのデジタルコンテンツデータを読み出したとき、前
記特定のパターンではモノクロの画像となるので、その
画像の概略内容がわかるもののその詳細はわからない程
度の画像に再生されるので、この無償で入手できる情報
にもとづきその画像情報を購入すべきか否か判断するこ
とができる。
【0020】(5)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオ情報について例えばボーカル領域の如き狭い周
波数領域を残して、それよりも高域周波数成分及び低域
周波数成分をオリジナルデータから抽出し、解読許可を
受けていない解読手段では解釈できないデータ領域にこ
の高域周波数成分及び低域周波数成分を格納しているの
で、解読許可を受けていない通常のデコーダではこれを
読み出すことができない。そのため通常のデコーダでこ
のデジタルコンテンツデータを読み出したとき、前記の
如き狭い周波数領域しか再生できないので、その画像情
報に付随されたオーディオ情報を再生したとき、その概
略内容はわかるもののその詳細はわからないオーディオ
情報に再生されるので、この無償で入手できる情報にも
とづき、これを購入すべきか否かを判断することができ
る。
【0021】(6)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオ情報について、最小可聴域を越えている量が予
め定められた閾値よりも小さい周波数領域を抽出し、解
読許可を受けていない解読手段では解釈できないデータ
領域にこれを格納しているので、解読許可を受けていな
い通常のデコーダではこれを読み出すことができない。
そのため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデー
タを読み出したとき、前記の如き最小可聴域を越えてい
る量が予め定められた値よりも小さい周波数領域を再生
することができないので、そのダイナミックレンジが狭
いものとなり低品質のものとなる。そのため通常のデコ
ーダでこのデジタルコンテンツデータを読み出したと
き、前記の如き、ダイナミックレンジの狭いものが再生
されることになるので、画像情報に付随したオーディオ
情報を再生したときその概略内容はわかるもののその詳
細はわからないオーディオ情報に再生されるものとなる
ので、この無償で入手できる情報にもとづき、これを購
入すべきか否かを判断することができる。
【0022】(7)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオステレオ情報について、ステレオ情報のうちの
一方のチャンネル情報又は外国語情報を抽出して、解読
許可を受けていない解読手段では解釈できないデータ領
域にこれを格納しているので、解読許可を受けていない
通常のデコーダではこれを読み出すことができない。そ
のため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデータ
を読み出したとき、モノラルとして再生されることにな
る。このように通常のデコーダでこのデジタルコンテン
ツデータを読み出したとき、前記の如き一方のチャンネ
ルのみが再生されることになるので、画像情報に付随し
たオーディオ情報を再生したときその概略内容はわかる
もののその詳細はわからないオーディオ情報に再生され
るものとなるので、この無償で入手できる情報にもとづ
き、これを購入すべきか否かを判断することができる。
【0023】(8)デジタルコンテンツデータからオー
ディオの3次元音響効果を実現するレベル及び位相デー
タを抽出して、解読許可を受けていない解読手段では解
釈できないデータ領域にこれを格納しているので、解読
許可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出す
ことができない。そのため通常のデコーダでこのデジタ
ルコンテンツデータを読み出したときモノラルとして再
生されることになる。このように通常のデコーダでこの
デジタルコンテンツデータを読み出したとき、モノラル
として再生されることになるので、画像情報に付随した
オーディオ情報を再生したときその概略内容はわかるも
ののその詳細はわからないオーディオ情報に再生される
ものとなるので、この無償で入手できる情報にもとづ
き、これを購入すべきか否かを判断することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
9にもとづき説明する。図1は本発明の一実施の形態構
成図、図2は図1におけるエンコーダの詳細構成図、図
3は図2におけるビデオ情報に対する処理フロー説明
図、図4は図2におけるオーディオ情報に対する処理フ
ロー説明図、図5は図2におけるエンコード処理にもと
づき得られる画面ストリーム状態説明図、図6は図1に
おけるデコーダの詳細構成図、図7は図6におけるビデ
オ情報に対する処理フロー説明図、図8は図6における
オーディオ情報に対する処理フロー説明図、図9は図6
におけるデコード処理にもとづき復元される画面ストリ
ーム状態説明図である。
【0025】MPEGファイル1は動画像をMPEG
(Moving Picture Experts G
roup)方式により圧縮して得られる3種類の画像情
報Iピクチャ(intra coded pictur
e)、Pピクチャ(predictive coded
picture)、Bピクチャ(bidirecti
onally predictive coded p
icture)及びオーディオ情報を有するMPEGシ
ステムストリームを有するものである。
【0026】ここでIピクチャはこれだけで独立して元
の動画像の概略が復元できるものであり、通常のMPE
G処理では1秒間に2枚得られる。Pピクチャは前後の
Iピクチャの差分が格納されるものであり、またBピク
チャはPピクチャとIピクチャとの差分が格納されるも
のである。
【0027】エンコーダ2は、このMPEGシステムス
トリームから詳細情報を分離し、プライベートデータ領
域に格納する。スクランブルMPEG処理を行うもので
ある。
【0028】ここで詳細情報とは以下のものをいう。 Bピクチャ及びPピクチャ 各Iピクチャ内の高次空間周波数成分 各Iピクチャ内の輝度成分 各Iピクチャ内の色差及び色相成分 音声のステレオ情報又は多国語情報 音声のビットアロケートが少ないサブバンドの情報 エンコーダ2の詳細を図2〜図5に基づき説明する。エ
ンコーダ2は図2に示す如く、ストリーム分離部2−
0、ビデオ処理部2−1、オーディオ処理部2−2、パ
ターンファイル2−3、バッファ2−4、ストリーム統
合部2−5等を具備している。
【0029】ストリーム分離部2−0は、MPEGファ
イル1より得たMPEGデータを画像データかオーディ
オデータか識別してこれを分離し、画像データはビデオ
処理部2−1に送出し、オーディオデータはオーディオ
処理部2−2に送出するものである。
【0030】ビデオ処理部2−1は、画像データがIピ
クチャかPピクチャかBピクチャかを識別し、Pピクチ
ャとBピクチャに対してはこれらのピクチャデータを分
離してプライベートデータ領域に格納すべくバッファ2
−4に送出し、またIピクチャに対しては、パターンフ
ァイル2−3から伝達されたパターン及び選択情報にも
とづき、ドット単位でそのIピクチャ内の高次空間周波
数成分、輝度成分、色差及び色相成分を選択分離してこ
れらをプライベートデータ領域に格納すべくバッファ2
−4に送出するものである。
【0031】オーディオ処理部2−2は、オーディオデ
ータがステレオの右チャンネルデータであれば右チャン
ネルのサブバンドデータをプライベート領域に格納する
ために分離する。また左チャンネルデータであれば、そ
の小さいビット数のサブバンドデータを分離し、大きい
ビット数のサブバンドデータであれば、それについての
3次元サウンドを実現する位相データを分離する。
【0032】ここでサブバンドデータについて説明す
る。図4(B)において実線Aに示す如く、オーディオ
信号にはその周波数により人間の耳に聞こえる最小可聴
レベルを示す最小可聴線が存在する。図4(B)におい
て横軸は周波数f(Hz)であり、縦軸はレベル(d
B)である。実際のオーディオ信号が、図4(B)にお
いて点線Bで示されるとき、この最小可聴線Aを越えた
値を周波数毎に示したものがサブバンドデータである。
そしてこの最小可聴線Aを越えた値が小さい領域では小
さいビット数がこのサブバンドデータに割り当てられ、
大きな値の領域では大きいビット数が割り当てられる。
図4(B)の例では周波数fa〜fbの範囲のサブバン
ドデータに対しては、大きい値のため、例えば大きなビ
ット数である12ビットが割り当てられ、周波数fc〜
fdの範囲のサブバンドデータに対しては、小さい値の
ため、例えば小さなビット数である4ビットが割り当て
られる。
【0033】パターンファイル2−3は、高次空間周波
数情報を分離したり、輝度情報、色差及び色相情報を分
離する領域及び前記各情報のうちのいずれを分離抽出す
べきかということを画素毎に示すパターンが格納されて
いるものであって、例えば斜め縞パターンが格納された
り、文字パターンが格納されていたり、このパターン内
の画素に対して前記高次空間周波数情報、輝度情報、色
差及び色相情報等のうちのいずれを詳細情報として抽出
すべきかを指示する情報が格納されるものである。
【0034】バッファ2−4はビデオ処理部2−1及び
オーディオ処理部2−2で処理されたデータを一時保持
するものである。ストリーム統合部2−5は、前記ビデ
オ処理部2−1及びオーディオ処理部2−2で処理さ
れ、間引きされた動画像と、分離処理した各データを、
図5に示す如く、プライベートデータ領域に格納し、ま
たキーボードの如きキーコード入力部5−0から入力さ
れたこの分離処理した各データの抽出解読に必要な復元
キーをもプライベートデータ領域に格納し、図5にDS
−1として示す配布用のMPEGシステムストリームが
作成される。なおこの図5にはオーディオ情報について
は図示省略している。
【0035】配布ファイル3は、このストリーム統合部
2−5で作成された、配布用のMPEGシステムストリ
ームDS−1が保持されたものであり、これによりネッ
トワーク上にこの配布用のMPEGシステムストリーム
DS−1を送出したり、あるいは販売用のCD−ROM
等を作成するものである。
【0036】デコーダ4は、前記配布用のMPEGシス
テムストリームDS−1を、販売元から購入した復元キ
ーを使用して、そのプライベートデータ領域に格納され
た詳細情報にもとづきこの配布用のMPEGシステムス
トリームDS−1を、元のMPEGシステムストリーム
DS−0に復元するものである。
【0037】デコーダ4の詳細を図6〜図9にもとづき
説明する。デコーダ4は図6に示す如く、ストリーム分
離部4−0、ビデオ処理部4−1、オーディオ処理部4
−2、詳細データバッファ4−3、ストリーム統合部4
−4等を具備している。
【0038】ストリーム分離部4−0は配布ファイル3
から得た配布用のMPEGシステムストリームDS−1
から読み出したデータが画像データかオーディオデータ
か識別してこれを分離し、画像データはビデオ処理部4
−1に送出し、オーディオデータはオーディオ処理部4
−2に送出するとともに、キーボードの如きキーコード
入力部5−1から入力された、購入した復元キーを用い
てプライベートデータ領域に格納された詳細情報を取り
出してこれを詳細データバッファ4−3に一時格納する
ものである。
【0039】ビデオ処理部4−1は、配布用のMPEG
システムストリームDS−1の画面データを1フレーム
読み出し、これに関して分離された詳細情報が詳細デー
タバッファ4−3に存在するか否かチェックして、存在
する場合に詳細データバッファ4−3から詳細データを
取り出して元のMPEGシステムストリームDS−0用
の画面データを復元するものである。
【0040】オーディオ処理部4−2は、配布用のMP
EGシステムストリームDS−1から1AAU(Aud
io Access Unit)読み出し、このオーデ
ィオデータに関して分離された詳細情報が詳細データバ
ッファ4−3に存在するか否かチェックして、存在する
場合に詳細データバッファ4−3から詳細情報を取り出
して元のMPEGシステムストリームDS−0用のオー
ディオデータを復元するものである。
【0041】詳細データバッファ4−3は、前記ストリ
ーム分離部4−0で抽出した詳細情報を格納するもので
ある。ストリーム統合部4−4は、ビデオ処理部4−1
で復元された元のMPEGシステムストリームDS−0
用の画面データと、オーディオ処理部4−2で復元され
た元のMPEGシステムストリームDS−0用のオーデ
ィオデータを統合して、元のオーディオデータを含むM
PEGシステムストリームDS−0を復元するものであ
る。
【0042】本発明の動作を説明する。まず、図1にお
いて、MPEGファイル1に動画を例えばMPEG1方
式で圧縮処理された動画像情報とオーディオ情報が存在
する。元のMPEGシステムストリームDS−0が格納
されている。エンコーダ2はこの元のMPEGシステム
ストリームDS−0に対してスクランブルをかけてスク
ランブルMPEG処理を行い、配布用のMPEGシステ
ムストリームDS−1を作り、これを配布ファイル3に
格納する。
【0043】このスクランブル処理のためエンコーダ2
では、図2に示す如く、MPEGファイル1から読み出
した前記元のMPEGシステムストリームDS−0をス
トリーム分離部2−0で受取り、これを画像データとオ
ーディオデータに分離し、画像データはビデオ処理部2
−1に送出し、オーディオデータはオーディオ処理部2
−2に送出する。
【0044】ビデオ処理部2−1では、図3に示す如
く、この元のMPEGシステムストリームDS−0から
画像データを1フレーム読み出し、そのピクチャタイプ
すなわちこれがIピクチャか、Pピクチャか、Bピクチ
ャかを識別する。そしてこれがPピクチャ又はBピクチ
ャの場合は、このピクチャデータを分離してバッファ2
−4に格納する。
【0045】またこれがIピクチャの場合は、パターン
ファイル2−3から指示されたパターンに対する画素に
ついて、これまたパターンファイル2−3の指示に応じ
て高次空間周波数成分、輝度情報、色彩情報を選択的に
分離してバッファ2−4に格納する。このような処理を
元のMPEGシステムストリームDS−0の終了まで1
フレーム毎に行う。
【0046】またオーディオ処理部2−2では、図4
(A)に示す如く、元のMPEGシステムストリームD
S−0から1AAU読み出し、これが右チャンネルのデ
ータか否かを識別する。そしてこれが右チャンネルのデ
ータの場合、そのサブバンドデータを分離してバッファ
2−4に格納する。
【0047】これが右チャンネルでない場合、つまり左
チャンネルの場合、サブバンドのビットアロケートが大
きいか小さいか判断し、例えば12ビットか4ビットか
判断し、小さいビットアロケートのサブバンドデータを
分離してバッファ2−4に格納する。またビットアロケ
ートが大きいサブバンドに対しては、3次元サウンドを
実現するための位相データを分離してこれをバッファ2
−4に格納する。
【0048】このような処理を元のMPEGシステムス
トリームDS−0の終了まで1AAU毎に読み出して行
う。前記ビデオ処理部2−1及びオーディオ処理部2−
2で分離された詳細情報はバッファ2−4に分離格納さ
れており、バッファ2−4には別に分離されなかったデ
ータも格納されている。したがってストリーム統合部2
−5は、前記詳細情報をプライベートデータ領域に格納
する。またこのときキーコード入力部5−0から伝達さ
れたキーを復元キーとしてこれまたプライベートデータ
領域に格納した、図5に示す如き、間引きされた動画像
の画面データで構成された配布用のMPEGシステムス
トリームDS−1すなわちスクランブルMPEGを作成
する。そしてこれを配布ファイル3に保持する。
【0049】このように作成されたスクランブルMPE
Gを、例えばインターネットの如きネットワークで送信
したり、プレビュー用のCD−ROMとして配布する。
このスクランブルMPEGを、ユーザが一般的な再生装
置を用いてインターネットより受信して、あるいはプレ
ビュー用のCD−ROMを再生した場合、 フレームレートが2フレーム/秒程度に減少する、 画面詳細度が減少し、あたかもモザイクがかかったよ
うな画像になる、 画像がモノクロームになる、 音声の明瞭度が低下し、モノラル音声になる、 3次元立体サウンドが通常の音声になる、 等の状態になる。即ちその画像情報のプレビュー的な概
略情報しか得られず、正確な画像情報は再現できないも
のとなる。またこれを複製しても、このようなプレビュ
ー的なものでは商品価値がなく、複製や改変を防止する
ことができる。
【0050】ユーザは、このようなプレピュー情報にも
とづきこの画像情報の購入を決定するとき、先ず復元キ
ーを購入する。そして提供される復元プログラムにキー
ボード入力部5−1によりこの復元キーを入力し、図1
に示すデコーダ4の、図6に示すストリーム分離部4−
0、ビデオ処理部4−1、オーディオ処理部4−2、詳
細データバッファ4−3、ストリーム統合部4−4を図
7〜図9に示す如く動作させる。
【0051】即ち、デコーダ4ではストリーム分離部4
−0が動作して、入力された配布用のMPEGシステム
ストリームDS−1から読み出したデータが画像データ
かオーディオデータか識別してこれを分離し、画像デー
タはビデオ処理部4−1に送出し、オーディオデータは
オーディオ処理部4−2に送出し、キーコード入力部5
−1から入力された購入した復元キーと、プライベート
データ領域に格納されている復元キーとが一致したと
き、プライベートデータ領域に格納された詳細情報を詳
細データバッファ4−3に一時格納する。
【0052】このとき、ビデオ処理部4−1では、図7
に示す如く、配布用のMPEGシステムストリームDS
−1の画面データを1フレーム読み出し、そのフレーム
について分離された詳細情報が詳細データバッファ4−
3に格納されているかチェックし、格納されていればこ
れを取り出しこれを挿入して、元のMPEGシステムス
トリームDS−0用の画面データを復元する。
【0053】またオーディオ処理部4−2は、図8に示
す如く、配布用のMPEGシステムストリームDS−1
からオーディオデータを1AAU読み出し、この1AA
Uに対して分離された詳細情報が詳細データバッファ4
−3に存在するか否かチェックして、存在する場合に詳
細データバッファ4−3から詳細情報を取り出してこれ
を挿入して元のMPEGシステムストリームDS−0用
のオーディオデータを復元する。
【0054】このようにしてビデオ処理部4−1により
復元された画面データとオーディオ処理部4−2により
復元されたオーディオデータとをストリーム統合部4−
4により統合し、元のオーディオデータを含むMPEG
システムストリームDS−0を復元し、これをMPEG
ファイル6で保持する。これにより高品質の映像データ
を得ることができる。
【0055】なお前記説明では、オーディオデータに関
し、音声のビットアロケーションの少ないサブバンド情
報の大小にもとづき詳細情報を分離する例について説明
したが、本発明は勿論これにより限定されるものではな
い。
【0056】例えばオーディオ情報を約200〜200
0Hz位の人間の音声が識別できる中域周波数成分と、
その前後の高域周波数成分と低域周波数成分に分け、高
域周波数成分と低域周波数成分を詳細情報に抽出するよ
うに構成することもできる。
【0057】また例えばステレオの右チャンネルに多国
語情報を記入しておき、右チャンネルを詳細情報として
抽出するように構成することもできる。本発明により得
られるスクランブルMPEGは、通常の操作ではオリジ
ナルデータを改変することができない。すなわち、一度
復元しないとオリジナルデータを得ることができないた
め、スクランブルMPEGへのエンコード時に著作者情
報を含め、その著作者情報を用いて復元キーを決定する
ようなしくみを用いることにより、著作者以外は「正し
い復元キー」で復元できるデータを作成することはでき
なくなる。
【0058】本発明により、データの購入者がデータに
対して商品として、または「モノ」として価値を認識す
るために必要な、無償の「モノ」と、有償の「モノ」の
差異及び比較を行うことが可能になる。
【0059】これによりデータ購入者は、通常商品を購
入する場合、店頭で見て、触ってから購入を決める場合
や、通信販売等の実物を確認できない時にはカタログ等
に掲載されたパッケージから内容を想像し、購入を決め
る場合と同様に、無償で入手できる情報をもとに購入を
決定し、より大きな情報を有償で入手するというステッ
プを踏むことが可能になる。
【0060】また、復元キーの作成方法や詳細情報の設
定方法に暗号技術を用いることにより、データ改竄防止
やオリジナルデータ保証といった利用も可能となる。前
記実施の形態により下記の作用効果を奏する。
【0061】(1)MPEGデータから画像の明瞭さを
支配する高次空間周波数成分を抽出して、解読許可を得
ない解読手段では解釈できないデータ領域にこの高次空
間周波数成分を格納しているので、解読許可を受けてい
ない通常のデコーダではこれを読み出すことができな
い。そのため通常のデコーダでこのMPEGデータを読
み出したとき、画面詳細度が減少し、モザイクがかかっ
たような画像となり、概略内容はわかるものの詳細はわ
からない程度の画像に再生されるので、この無償で入手
できる情報にもとづきその画像情報を購入すべきか否か
判断することができる。
【0062】(2)MPEGデータから画像の色彩成分
データの一部又は全部を抽出して、解読許可を得ない解
読手段では解釈できないデータ領域にこの色彩成分デー
タの一部又は全部を格納しているので、解読許可を受け
ていない通常のデコーダではこれを読み出すことができ
ない。そのため通常のデコーダでこのMPEGデータを
読み出したとき画像がモノクロームになり、その概略内
容はわかるものの色彩まで含めた詳細はわからない画像
に再生されるので、この無償で入手できる情報にもとづ
きその画像情報を購入すべきか否か判断することができ
る。
【0063】(3)MPEGデータから動画像を構成す
る個々の静止画像をある間隔で抽出して、それのみで独
立して元の画像が概略復元できるIピクチャのみを残し
て詳細に復元するために必要な他のBピクチャ、Pピク
チャを、解読許可を受けていない解読手段では解釈でき
ないデータ領域にこの他のピクチャを格納しているの
で、解読許可を受けていない通常のデコーダではこれを
読み出すことができない。そのため通常のデコーダでこ
のMPEGデータを読み出したとき概略内容がわかるも
のの詳細はわからない程度の画像に再生されるので、こ
の無償で入手できる情報にもとづきその画像情報を購入
すべきか否か判断することができる。
【0064】(4)MPEGデータから、例えば斜め縞
模様の如き特定のパターンに従って画素の色彩情報を抽
出して、解読許可を受けていない解読手段では解釈でき
ないデータ領域にこの色彩情報を格納しているので、解
読許可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出
すことができない。そのため通常のデコーダでこのMP
EGデータを読み出したとき、前記特定のパターンでは
モノクロの画像となるので、その画像の概略内容がわか
るもののその詳細はわからない程度の画像に再生される
ので、この無償で入手できる情報にもとづきその画像情
報を購入すべきか否か判断することができる。
【0065】(5)MPEGデータから、オーディオ情
報について例えばボーカル領域の如き狭い周波数領域を
残して、それよりも高域周波数成分及び低域周波数成分
をオリジナルデータから抽出し、解読許可を受けていな
い解読手段では解釈できないデータ領域にこの高域周波
数成分及び低域周波数成分を格納しているので、解読許
可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出すこ
とができない。そのため通常のデコーダでこのMPEG
データを読み出したとき、前記の如き狭い周波数領域し
か再生できないので、その画像情報に付随されたオーデ
ィオ情報を再生したとき、その概略内容はわかるものの
その詳細はわからないオーディオ情報に再生されるの
で、この無償で入手できる情報にもとづき、これを購入
すべきか否かを判断することができる。
【0066】(6)MPEGデータから、オーディオ情
報について、最小可聴域を越えている量が予め定められ
た閾値よりも小さい周波数領域を抽出し、解読許可を受
けていない解読手段では解釈できないデータ領域にこれ
を格納しているので、解読許可を受けていない通常のデ
コーダではこれを読み出すことができない。そのため通
常のデコーダでこのMPEGデータを読み出したとき、
前記の如き最小可聴域を越えている量が予め定められた
値よりも小さい周波数領域を再生することができないの
で、そのダイナミックレンジが狭いものとなり低品質の
ものとなる。そのため通常のデコーダでこのMPEGデ
ータを読み出したとき、前記の如き、ダイナミックレン
ジの狭いものが再生されることになるので、画像情報に
付随したオーディオ情報を再生したときその概略内容は
わかるもののその詳細はわからないオーディオ情報に再
生されるものとなるので、この無償で入手できる情報に
もとづき、これを購入すべきか否かを判断することがで
きる。
【0067】(7)MPEGデータから、オーディオス
テレオ情報について、ステレオ情報のうちの一方のチャ
ンネル情報又は外国語情報を抽出して、解読許可を受け
ていない解読手段では解釈できないデータ領域にこれを
格納しているので、解読許可を受けていない通常のデコ
ーダではこれを読み出すことができない。そのため通常
のデコーダでこのMPEGデータを読み出したとき、モ
ノラルとして再生されることになる。このように通常の
デコーダでこのMPEGデータを読み出したとき、前記
の如き一方のチャンネルのみが再生されることになるの
で、画像情報に付随したオーディオ情報を再生したとき
その概略内容はわかるもののその詳細はわからないオー
ディオ情報に再生されるものとなるので、この無償で入
手できる情報にもとづき、これを購入すべきか否かを判
断することができる。
【0068】(8)MPEGデータからオーディオの3
次元音響効果を実現するレベル及び位相データを抽出し
て、解読許可を受けていない解読手段では解釈できない
データ領域にこれを格納しているので、解読許可を受け
ていない通常のデコーダではこれを読み出すことができ
ない。そのため通常のデコーダでこのMPEGデータを
読み出したときモノラルとして再生されることになる。
このように通常のデコーダでこのMPEGデータを読み
出したとき、モノラルとして再生されることになるの
で、画像情報に付随したオーディオ情報を再生したとき
その概略内容はわかるもののその詳細はわからないオー
ディオ情報に再生されるものとなるので、この無償で入
手できる情報にもとづき、これを購入すべきか否かを判
断することができる。
【0069】なお前記説明は動画の場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、静止画
にも適用できるものであり、例えばJPEG静止画の場
合はMPEG Iピクチャに対する操作に準じた処理を
行う。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば下記の効果を奏する。 (1)デジタルコンテンツデータから画像の明瞭さを支
配する高次空間周波数成分を抽出して、解読許可を得な
い解読手段では解釈できないデータ領域にこの高次空間
周波数成分を格納しているので、解読許可を受けていな
い通常のデコーダではこれを読み出すことができない。
そのため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデー
タを読み出したとき、画面詳細度が減少し、モザイクが
かかったような画像となり、概略内容はわかるものの詳
細はわからない程度の画像に再生されるので、この無償
で入手できる情報にもとづきその画像情報を購入すべき
か否か判断することができる。
【0071】(2)デジタルコンテンツデータから画像
の色彩成分データの一部又は全部を抽出して、解読許可
を得ない解読手段では解釈できないデータ領域にこの色
彩成分データの一部又は全部を格納しているので、解読
許可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出す
ことができない。そのため通常のデコーダでこのデジタ
ルコンテンツデータを読み出したとき画像がモノクロー
ムになり、その概略内容はわかるものの色彩まで含めた
詳細はわからない画像に再生されるので、この無償で入
手できる情報にもとづきその画像情報を購入すべきか否
か判断することができる。
【0072】(3)デジタルコンテンツデータから動画
像を構成する個々の静止画像をある間隔で抽出して、そ
れのみで独立して元の画像が概略復元できるIピクチャ
のみを残して詳細に復元するために必要な他のBピクチ
ャ、Pピクチャを、解読許可を受けていない解読手段で
は解釈できないデータ領域にこの他のピクチャを格納し
ているので、解読許可を受けていない通常のデコーダで
はこれを読み出すことができない。そのため通常のデコ
ーダでこのデジタルコンテンツデータを読み出したとき
概略内容がわかるものの詳細はわからない程度の画像に
再生されるので、この無償で入手できる情報にもとづき
その画像情報を購入すべきか否か判断することができ
る。
【0073】(4)デジタルコンテンツデータから、例
えば斜め縞模様の如き特定のパターンに従って画素の色
彩情報を抽出して、解読許可を受けていない解読手段で
は解釈できないデータ領域にこの色彩情報を格納してい
るので、解読許可を受けていない通常のデコーダではこ
れを読み出すことができない。そのため通常のデコーダ
でこのデジタルコンテンツデータを読み出したとき、前
記特定のパターンではモノクロの画像となるので、その
画像の概略内容がわかるもののその詳細はわからない程
度の画像に再生されるので、この無償で入手できる情報
にもとづきその画像情報を購入すべきか否か判断するこ
とができる。
【0074】(5)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオ情報について例えばボーカル領域の如き狭い周
波数領域を残して、それよりも高域周波数成分及び低域
周波数成分をオリジナルデータから抽出し、解読許可を
受けていない解読手段では解釈できないデータ領域にこ
の高域周波数成分及び低域周波数成分を格納しているの
で、解読許可を受けていない通常のデコーダではこれを
読み出すことができない。そのため通常のデコーダでこ
のデジタルコンテンツデータを読み出したとき、前記の
如き狭い周波数領域しか再生できないので、その画像情
報に付随されたオーディオ情報を再生したとき、その概
略内容はわかるもののその詳細はわからないオーディオ
情報に再生されるので、この無償で入手できる情報にも
とづき、これを購入すべきか否かを判断することができ
る。
【0075】(6)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオ情報について、最小可聴域を越えている量が予
め定められた閾値よりも小さい周波数領域を抽出し、解
読許可を受けていない解読手段では解釈できないデータ
領域にこれを格納しているので、解読許可を受けていな
い通常のデコーダではこれを読み出すことができない。
そのため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデー
タを読み出したとき、前記の如き最小可聴域を越えてい
る量が予め定められた値よりも小さい周波数領域を再生
することができないので、そのダイナミックレンジが狭
いものとなり低品質のものとなる。そのため通常のデコ
ーダでこのデジタルコンテンツデータを読み出したと
き、前記の如き、ダイナミックレンジの狭いものが再生
されることになるので、画像情報に付随したオーディオ
情報を再生したときその概略内容はわかるもののその詳
細はわからないオーディオ情報に再生されるものとなる
ので、この無償で入手できる情報にもとづき、これを購
入すべきか否かを判断することができる。
【0076】(7)デジタルコンテンツデータから、オ
ーディオステレオ情報について、ステレオ情報のうちの
一方のチャンネル情報又は外国語情報を抽出して、解読
許可を受けていない解読手段では解釈できないデータ領
域にこれを格納しているので、解読許可を受けていない
通常のデコーダではこれを読み出すことができない。そ
のため通常のデコーダでこのデジタルコンテンツデータ
を読み出したとき、モノラルとして再生されることにな
る。このように通常のデコーダでこのデジタルコンテン
ツデータを読み出したとき、前記の如き一方のチャンネ
ルのみが再生されることになるので、画像情報に付随し
たオーディオ情報を再生したときその概略内容はわかる
もののその詳細はわからないオーディオ情報に再生され
るものとなるので、この無償で入手できる情報にもとづ
き、これを購入すべきか否かを判断することができる。
【0077】(8)デジタルコンテンツデータからオー
ディオの3次元音響効果を実現するレベル及び位相デー
タを抽出して、解読許可を受けていない解読手段では解
釈できないデータ領域にこれを格納しているので、解読
許可を受けていない通常のデコーダではこれを読み出す
ことができない。そのため通常のデコーダでこのデジタ
ルコンテンツデータを読み出したときモノラルとして再
生されることになる。このように通常のデコーダでこの
デジタルコンテンツデータを読み出したとき、モノラル
として再生されることになるので、画像情報に付随した
オーディオ情報を再生したときその概略内容はわかるも
ののその詳細はわからないオーディオ情報に再生される
ものとなるので、この無償で入手できる情報にもとづ
き、これを購入すべきか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である。
【図2】図1におけるエンコーダの詳細図である。
【図3】図2におけるビデオ情報に対する処理フロー状
態説明図である。
【図4】図2におけるオーディオ情報に対する処理フロ
ー状態説明図である。
【図5】図2におけるエンコード処理にもとづき得られ
る画面ストリーム状態説明図である。
【図6】図1におけるデコーダの詳細図である。
【図7】図6におけるビデオ情報に対する処理フロー状
態説明図である。
【図8】図6におけるオーディオ情報に対する処理フロ
ー状態説明図である。
【図9】図6におけるデコード処理にもとづき得られる
画面ストリーム状態説明図である。
【符号の説明】
1 MPEGファイル 2 エンコーダ 3 配布ファイル 4 デコーダ 5 キーコード 6 MPEGファイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータから画像の明瞭さを支配
    する高次空間周波数成分を抽出して、解読許可を得ない
    解読手段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエ
    ンコーダ手段を具備したことを特徴とする試用可能デジ
    タル情報作成装置。
  2. 【請求項2】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータから画像の色彩成分デー
    タの一部又は全部を抽出して、解読許可を得ない解読手
    段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエンコー
    ダ手段を具備したことを特徴とする試用可能デジタル情
    報作成装置。
  3. 【請求項3】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータから動画像を構成する個
    々の静止画像をある間隔で抽出して、解読許可を得ない
    解読手段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエ
    ンコーダ手段を具備したことを特徴とする試用可能デジ
    タル情報作成装置。
  4. 【請求項4】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータから特定のパターンに従
    って画素の色彩情報を抽出して、解読許可を得ない解読
    手段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエンコ
    ーダ手段を具備したことを特徴とする試用可能デジタル
    情報作成装置。
  5. 【請求項5】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータからオーディオの高域周
    波数成分及び低域周波数成分を抽出して、解読許可を得
    ない解読手段が解釈できないデータ領域にこれを格納す
    るエンコーダ手段を具備したことを特徴とする試用可能
    デジタル情報作成装置。
  6. 【請求項6】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータからオーディオ情報に対
    して最小可聴域を越えている量が予め定められた閾値よ
    りも小さい周波数領域を抽出して、解読許可を得ない解
    読手段が解釈できないデータ領域にこれを格納するエン
    コーダ手段を具備したことを特徴とする試用可能デジタ
    ル情報作成装置。
  7. 【請求項7】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータからオーディオのステレ
    オ情報のうちの一方のチャンネル情報又は外国語情報を
    抽出して、解読許可を得ない解読手段が解釈できないデ
    ータ領域にこれを格納するエンコーダ手段を具備したこ
    とを特徴とする試用可能デジタル情報作成装置。
  8. 【請求項8】デジタルコンテンツデータを保持する保持
    手段と、 このデジタルコンテンツデータからオーディオの3次元
    音響効果を実現するレベル及び位相データを抽出して、
    解読許可を得ない解読手段が解釈できないデータ領域に
    これを格納するエンコーダ手段を具備したことを特徴と
    する試用可能デジタル情報作成装置。
JP10018385A 1998-01-30 1998-01-30 試用可能デジタル情報作成装置 Pending JPH11220717A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065449A1 (fr) * 2001-02-09 2002-08-22 Sony Corporation Appareil et procede de reproduction de signal, appareil et procede d'enregistrement de signal, recepteur de signal et procede de traitement d'information
WO2002065448A1 (en) * 2001-02-09 2002-08-22 Sony Corporation Content supply system and information processing method

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US6794996B2 (en) 2001-02-09 2004-09-21 Sony Corporation Content supply system and information processing method
US7140037B2 (en) 2001-02-09 2006-11-21 Sony Corporation Signal reproducing apparatus and method, signal recording apparatus and method, signal receiver, and information processing method

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