JPH11219871A - 電子部品の内部欠陥検出方法 - Google Patents

電子部品の内部欠陥検出方法

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JPH11219871A
JPH11219871A JP10036730A JP3673098A JPH11219871A JP H11219871 A JPH11219871 A JP H11219871A JP 10036730 A JP10036730 A JP 10036730A JP 3673098 A JP3673098 A JP 3673098A JP H11219871 A JPH11219871 A JP H11219871A
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JP
Japan
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ceramic capacitor
electronic component
multilayer ceramic
laminated ceramic
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP10036730A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kawaguchi
口 慶 雄 川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電性を有する材料を用いた電子部品の内
部欠陥を、非破壊で、しかも短時間で検出することがで
きる電子部品の内部欠陥検出方法を得る。 【解決手段】 強誘電性材料を用いた電子部品である積
層セラミックコンデンサ10の内部欠陥を検出するため
に、評価回路30を用いる。評価回路30は、直流電源
32、抵抗34、スイッチ36を含み、スイッチ36を
閉じることによって、積層セラミックコンデンサ10を
充電する。そして、積層セラミックコンデンサ10に外
部から振動を与え、積層セラミックコンデンサ10に誘
起する交流信号のレベルを測定することにより、内部欠
陥の有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子部品の内部欠
陥検出方法に関し、特にたとえば、強誘電性を有する材
料を用いた積層セラミックコンデンサなどの電子部品の
内部にあるクラックなどを見つけるための電子部品の内
部欠陥検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、強誘電性材料を用いた電子部品
の一例としての積層セラミックコンデンサを示す斜視図
であり、図6は線VI−VIにおける断面図解図であ
る。積層セラミックコンデンサ10は、積層体12を含
む。積層体12は、誘電体層14と内部電極層16とを
積層することによって形成されている。誘電体層14
は、たとえばチタン酸バリウムなどの強誘電性を有する
材料で形成される。内部電極層16は、交互に積層体1
2の両端部に引き出される。そして、内部電極層16が
引き出された積層体12の両端部には、それぞれ外部電
極18が形成される。2つの外部電極18には、それぞ
れ内部電極層16が交互に接続される。したがって、2
つの外部電極18間に、静電容量が形成される。
【0003】しかしながら、このような積層セラミック
コンデンサ10では、図6に示すように、誘電体層14
と内部電極層16との間に隙間が生じるデラミネーショ
ン20が発生したり、誘電体層12にクラック22が発
生したりすることがある。このようなクラック22など
を内在する電子部品は、その後の信頼性が低下する恐れ
があり、製造工程において選別する必要がある。
【0004】このような内部欠陥を見つけるためには、
たとえば積層セラミックコンデンサ10を研磨して、積
層体12の内部を顕微鏡で観察する方法がある。また、
超音波探傷装置によって積層セラミックコンデンサ10
に超音波をあて、積層セラミックコンデンサ10の内部
からの反射音を測定し、超音波が帰ってくるまでの時間
や反射音の強弱などにより、内部欠陥を検出する方法が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顕微鏡
で積層セラミックコンデンサの内部を観察する方法で
は、積層セラミックコンデンサを破壊することになるた
め、製品の良否を選別する目的に用いることはできな
い。また、超音波探傷装置を用いる方法では、クラック
部分に直交するように超音波をあてる必要があり、その
ため内部電極層に直交する向きに超音波を発射するよう
にセッティングしている。ところが、このようなセッテ
ィングや超音波をあてる焦点を設定するのに手間がかか
り、1個あたりの検査に多くの時間を必要としている。
そのため、超音波探傷装置を用いた検査は、大量の製品
を検査するには不向きである。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、強
誘電性を有する材料を用いた電子部品の内部欠陥を、非
破壊で、しかも短時間で検出することができる電子部品
の内部欠陥検出方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、強誘電性を
有する材料を用いた電子部品の内部欠陥検出方法であっ
て、電子部品に直流電圧を印加しながら電子部品に振動
を与え、誘起される交流信号の大きさを測定する、電子
部品の内部欠陥検出方法である。
【0008】強誘電性を有する材料が用いられているた
め、外部から振動を与えることにより、強誘電体の圧電
現象により、機械−電気結合が生じ、外部振動に応じた
交流信号が電子部品に誘起される。電子部品の内部にク
ラックなどの欠陥があると、機械的振動に対する損失が
増大し、電子部品に誘起する電圧は減少する。したがっ
て、内部欠陥の有無によって、誘起される交流信号のレ
ベルに差が生じる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】強誘電性を有する材料を用いた電
子部品の一例として、図5および図6に示す積層セラミ
ックコンデンサ10の内部欠陥を検出する方法について
説明する。積層セラミックコンデンサ10の内部欠陥を
検出するために、たとえば図1に示すような評価回路3
0が用いられる。評価回路30は、直流電源32を含
む。直流電源32には、抵抗34が接続され、さらにス
イッチ36が接続される。そして、直流電源32とスイ
ッチ36とが、積層セラミックコンデンサ10の外部電
極18に接続される。さらに、積層セラミックコンデン
サ10の2つの外部電極18には、ストレージオシロス
コープ38が接続される。
【0011】この評価回路30を用いて、積層セラミッ
クコンデンサ10を検査する場合、スイッチ36を閉じ
て、積層セラミックコンデンサ10に直流電圧が印加さ
れる。それにより、積層セラミックコンデンサ10は充
電される。この状態で、積層セラミックコンデンサ10
に振動が与えられ、ストレージオシロスコープ38によ
って、ACモードで積層セラミックコンデンサ10の出
力が測定される。振動は、たとえば圧電振動子,電磁振
動機,偏芯モータなどを用いて、積層セラミックコンデ
ンサ10に与えられる。
【0012】実験例として、スイッチ36を閉じること
によって、積層セラミックコンデンサ10を充電した。
このとき、100Vの電源電圧の直流電源32を用い
て、積層セラミックコンデンサ10の外部電極18間を
測定すると、図2に示すような電圧波形が観察された。
図2からわかるように、スイッチ36を閉じたのち、約
10msecで積層セラミックコンデンサ10の充電が
ほぼ完了している。そして、図2の円で囲んだ部分、つ
まりスイッチ36を閉じたのち100msecの時点
で、積層セラミックコンデンサ10に振動を与え、スト
レージオシロスコープ38によって、ACモードで電圧
を測定した。振動を与えるために、積層セラミックコン
デンサ10の下面に圧電振動子を設置し、20Hzで振
動させた。
【0013】クラックを内在しない積層セラミックコン
デンサ10について、振動を与えたときの電圧波形を図
3に示す。また、クラックを内在する積層セラミックコ
ンデンサ10について、振動を与えたときの電圧波形を
図4に示す。図3および図4からわかるように、クラッ
クを内在しない積層セラミックコンデンサ10では、約
300μVの交流電圧が観察されるのに対し、クラック
を内在する積層セラミックコンデンサ10では、100
μV以下の交流電圧が観察される。
【0014】この交流電圧は、積層セラミックコンデン
サ10に振動を与えることにより、強誘電体の圧電現象
により、機械−電気結合が生じたために観察されるもの
である。しかしながら、内部にクラックなどの欠陥があ
る場合、コンデンサ内部の機械的振動に対する損失が増
大し、外部電極18の両端に誘起する電圧は減少する。
そのため、振動を与えたときに観察される交流電圧の大
きさから、内部欠陥の有無を検出することができる。
【0015】この内部欠陥検出方法を用いれば、電子部
品を破壊することなく内部欠陥の有無を検出することが
できるため、電子部品の抜き取り検査でなく、全数検査
を行うことができる。また、この方法では、1秒程度で
1つの電子部品の測定が可能であり、超音波探傷装置を
用いた場合に比べて、短時間で内部欠陥の有無の検出が
可能である。これらのことから、電子部品の全数選別を
容易に行うことができ、内部欠陥のない電子部品を供給
できるため、製品の長期信頼性の向上を図ることができ
る。
【0016】なお、上述の例では、積層セラミックコン
デンサについて、内部欠陥の有無を調べたが、積層型以
外のコンデンサであってもこの内部欠陥検出方法を適用
することができ、また、強誘電性を有する材料を用いた
電子部品であれば、この発明の内部欠陥検出方法を適用
することができる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、電子部品の内部欠陥
の有無を非破壊で、しかも短時間で検査することができ
る。そのため、電子部品の全数選別を容易に行うことが
でき、製品の長期信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子部品の内部欠陥検出方法に用い
られる評価回路の一例を示す回路図である。
【図2】図1に示す回路において、スイッチを閉じたと
きの積層セラミックコンデンサの端子電圧を示す波形図
である。
【図3】内部欠陥のない積層セラミックコンデンサに振
動を与えたときの端子電圧を示す波形図である。
【図4】内部欠陥のある積層セラミックコンデンサに振
動を与えたときの端子電圧を示す波形図である。
【図5】強誘電性を有する材料を用いた電子部品の一例
としての積層セラミックコンデンサを示す斜視図であ
る。
【図6】図5の線VI−VIにおける断面図解図であ
る。
【符号の説明】
10 積層セラミックコンデンサ 12 積層体 14 誘電体層 16 内部電極層 18 外部電極 20 デラミネーション 22 クラック 30 評価回路 32 直流電源 34 抵抗 36 スイッチ 38 ストレージオシロスコープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電性を有する材料を用いた電子部品
    の内部欠陥検出方法であって、 前記電子部品に直流電圧を印加しながら前記電子部品に
    振動を与え、誘起される交流信号の大きさを測定する、
    電子部品の内部欠陥検出方法。
JP10036730A 1998-02-02 1998-02-02 電子部品の内部欠陥検出方法 Pending JPH11219871A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108123A1 (ja) * 2011-02-08 2012-08-16 株式会社村田製作所 コンデンサアレイの選別方法
WO2023074627A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 Yuriホールディングス株式会社 コンデンサの検査方法及びそれに用いる検査装置

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JP5464282B2 (ja) * 2011-02-08 2014-04-09 株式会社村田製作所 コンデンサアレイの選別方法
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JP2023064684A (ja) * 2021-10-26 2023-05-11 Yuriホールディングス株式会社 コンデンサの検査方法及びそれに用いる検査装置

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