JPH11201950A - 荷重支持体 - Google Patents
荷重支持体Info
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- JPH11201950A JPH11201950A JP10004594A JP459498A JPH11201950A JP H11201950 A JPH11201950 A JP H11201950A JP 10004594 A JP10004594 A JP 10004594A JP 459498 A JP459498 A JP 459498A JP H11201950 A JPH11201950 A JP H11201950A
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- ultrasonic probe
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- load
- probe
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気浮上列車用荷重支持体の複合材料部と金
属製フランジとの間の接着状況を、軽量で簡便に超音波
探傷できる構造を提供する。 【解決手段】磁気浮上列車用超電導磁石の荷重支持体に
おいて、複合材料で作製された支持部材1と金属で作製
されたフランジ2もしくは中空シャフト33との締結部
で接着剤が封入された部位に対向する前記フランジ2も
しくは中空シャフト33の反対側の面に、超音波探触子
9を取り付けた探傷部材10もしくは探傷ロッド34を
対向して配置し、前記超音波探触子9を前記接着剤が封
入された部位に対向する前記フランジ2もしくは中空シ
ャフト33の反対側の面に当接させる構成とする。ま
た、前記超音波探触子9の背面側に気体が封入される加
圧袋37を配置し、気体の圧力で前記超音波探触子9を
探傷面に押しつけるようにすると安定した探傷を行うこ
とができる。
属製フランジとの間の接着状況を、軽量で簡便に超音波
探傷できる構造を提供する。 【解決手段】磁気浮上列車用超電導磁石の荷重支持体に
おいて、複合材料で作製された支持部材1と金属で作製
されたフランジ2もしくは中空シャフト33との締結部
で接着剤が封入された部位に対向する前記フランジ2も
しくは中空シャフト33の反対側の面に、超音波探触子
9を取り付けた探傷部材10もしくは探傷ロッド34を
対向して配置し、前記超音波探触子9を前記接着剤が封
入された部位に対向する前記フランジ2もしくは中空シ
ャフト33の反対側の面に当接させる構成とする。ま
た、前記超音波探触子9の背面側に気体が封入される加
圧袋37を配置し、気体の圧力で前記超音波探触子9を
探傷面に押しつけるようにすると安定した探傷を行うこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気浮上列車用超
電導磁石に使用される荷重支持体に関する。
電導磁石に使用される荷重支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上列車用超電導磁石を構成する超
電導コイルは内槽内に収容されているが、この内槽には
超電導コイルを冷却するための液体ヘリウムが満たさ
れ、常時コイルを4Kに冷却している。前記内槽はさら
に、真空容器である磁石外槽に収容され、超電導磁石の
荷重支持体は、磁石外槽(以下、外槽という)に配置さ
れ、超電導コイルを納めた前記内槽を支持構造である前
記外槽に支持する。前記外槽は台車枠に支持されてい
る。内槽内の液体ヘリウムの蒸発を防ぐために、荷重支
持体には高い断熱特性が要求される。荷重支持体にはま
た、列車走行中の超電導コイルにかかる浮上力、推進案
内力を受けるため剛性、強度も要求される。この断熱特
性と強度をバランスさせるために、荷重支持体の主要部
をなす支持部材は、通常、複合材料で製作されている。
この支持部材をステンレス鋼やアルミニウムなどの金属
で製作された内槽や外槽に結合するために、接着剤とボ
ルトによる締結法が併用される。この接着部が損傷する
と複合材料と金属部の締結部の締め付け力が低下し、荷
重支持体全体の剛性が下がってしまう。このため、この
接着部の損傷をを検査する方法が必要となる。
電導コイルは内槽内に収容されているが、この内槽には
超電導コイルを冷却するための液体ヘリウムが満たさ
れ、常時コイルを4Kに冷却している。前記内槽はさら
に、真空容器である磁石外槽に収容され、超電導磁石の
荷重支持体は、磁石外槽(以下、外槽という)に配置さ
れ、超電導コイルを納めた前記内槽を支持構造である前
記外槽に支持する。前記外槽は台車枠に支持されてい
る。内槽内の液体ヘリウムの蒸発を防ぐために、荷重支
持体には高い断熱特性が要求される。荷重支持体にはま
た、列車走行中の超電導コイルにかかる浮上力、推進案
内力を受けるため剛性、強度も要求される。この断熱特
性と強度をバランスさせるために、荷重支持体の主要部
をなす支持部材は、通常、複合材料で製作されている。
この支持部材をステンレス鋼やアルミニウムなどの金属
で製作された内槽や外槽に結合するために、接着剤とボ
ルトによる締結法が併用される。この接着部が損傷する
と複合材料と金属部の締結部の締め付け力が低下し、荷
重支持体全体の剛性が下がってしまう。このため、この
接着部の損傷をを検査する方法が必要となる。
【0003】一般に部材内部の欠陥を調べるためには超
音波探傷法がよく用いられる。そして、円形状や板状を
した部材の超音波探傷法としては特開平7−24403
2号公報や特開平7−244027号公報記載の例があ
る。いずれも超音波探触子や渦流探触子を取り付けた治
具をア−ムやレ−ル、ロ−ラを用いて、被検体表面に沿
って動かすというものである。
音波探傷法がよく用いられる。そして、円形状や板状を
した部材の超音波探傷法としては特開平7−24403
2号公報や特開平7−244027号公報記載の例があ
る。いずれも超音波探触子や渦流探触子を取り付けた治
具をア−ムやレ−ル、ロ−ラを用いて、被検体表面に沿
って動かすというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】探触子を取り付けた治
具を動かす装置では、まず治具を動かすための駆動部が
必要となる。そのためのモ−タ、ワイヤ、プ−リやロ−
ラが必要となり、装置全体が非常に大きくかつ重くなっ
てしまう。超電導磁石の外槽に溶接された荷重支持体の
台車枠側端部と磁石外槽を支持している台車枠との間は
10cm程度と非常に狭いため、ア−ムのような駆動部
を持つ装置は使用できない。さらに、外部から探触子を
を操作しようとした場合、その位置決めが必要となる
が、超電導磁石の外槽に溶接された荷重支持体の検査必
要部は、外側からは台車枠のかげに隠れる位置になるの
で、直接見ることはできない。したがって、何らかの遠
隔操作が必要となり、そのためのビデオカメラなどがさ
らなる装置の重量増を引き起こしてしまう。
具を動かす装置では、まず治具を動かすための駆動部が
必要となる。そのためのモ−タ、ワイヤ、プ−リやロ−
ラが必要となり、装置全体が非常に大きくかつ重くなっ
てしまう。超電導磁石の外槽に溶接された荷重支持体の
台車枠側端部と磁石外槽を支持している台車枠との間は
10cm程度と非常に狭いため、ア−ムのような駆動部
を持つ装置は使用できない。さらに、外部から探触子を
を操作しようとした場合、その位置決めが必要となる
が、超電導磁石の外槽に溶接された荷重支持体の検査必
要部は、外側からは台車枠のかげに隠れる位置になるの
で、直接見ることはできない。したがって、何らかの遠
隔操作が必要となり、そのためのビデオカメラなどがさ
らなる装置の重量増を引き起こしてしまう。
【0005】本発明の目的は、超電導磁石の荷重支持体
の内部の接着部を、外部からのア−ムなどを用いずに、
軽量で簡便に超音波探傷することにある。
の内部の接着部を、外部からのア−ムなどを用いずに、
軽量で簡便に超音波探傷することにある。
【0006】また、従来の超音波探傷法はある金属材料
の内部の欠陥を調べるためのものであり、複合材料と金
属接合部など、異種の材料同士の接着界面に適用した例
は無い。このための、複合材料と金属接合部など、異種
の材料同士の接着界面を超音波探傷に適した超音波の周
波数を提供することも目的とする。
の内部の欠陥を調べるためのものであり、複合材料と金
属接合部など、異種の材料同士の接着界面に適用した例
は無い。このための、複合材料と金属接合部など、異種
の材料同士の接着界面を超音波探傷に適した超音波の周
波数を提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、磁気浮上列車用超電導磁石を
支持構造に支持する荷重支持体において、複合材料で作
製され一端を超電導磁石に結合された支持部材と、前記
支持構造に固着された金属性の部材であって該部材の一
方の面に前記支持部材の他端が接着剤を介して締結され
ている第1の部材と、該第1の部材の他方の面に対向し
て配置され超音波探触子を内在させた第2の部材とを含
んでなり、前記超音波探触子は、前記第1の部材を介し
て前記接着剤に対向する位置に配置されていることを特
徴とする。
の本発明の第1の手段は、磁気浮上列車用超電導磁石を
支持構造に支持する荷重支持体において、複合材料で作
製され一端を超電導磁石に結合された支持部材と、前記
支持構造に固着された金属性の部材であって該部材の一
方の面に前記支持部材の他端が接着剤を介して締結され
ている第1の部材と、該第1の部材の他方の面に対向し
て配置され超音波探触子を内在させた第2の部材とを含
んでなり、前記超音波探触子は、前記第1の部材を介し
て前記接着剤に対向する位置に配置されていることを特
徴とする。
【0008】上記目的を達成するための本発明の第2の
手段は、上記第1の手段において、前記支持部材が軸対
称形状をなしており、その軸を前記第1の部材の前記一
方の面にほぼ垂直にして配置され、前記超音波探触子
が、軸対称形状をした支持部材の軸からある一定半径を
有する円周上に配置されていることを特徴とする。
手段は、上記第1の手段において、前記支持部材が軸対
称形状をなしており、その軸を前記第1の部材の前記一
方の面にほぼ垂直にして配置され、前記超音波探触子
が、軸対称形状をした支持部材の軸からある一定半径を
有する円周上に配置されていることを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するための本発明の第3の
手段は、上記第1または第2の手段において、前記超音
波探触子が円周上に30度の中心角をもって12個配置
されていることを特徴とする。
手段は、上記第1または第2の手段において、前記超音
波探触子が円周上に30度の中心角をもって12個配置
されていることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するための本発明の第4の
手段は、上記第2または第3の手段において、前記第1
の部材の他方の面に環状の溝が形成され、前記第2の部
材には前記環状の溝に嵌合する突起部が形成されている
ことを特徴とする。
手段は、上記第2または第3の手段において、前記第1
の部材の他方の面に環状の溝が形成され、前記第2の部
材には前記環状の溝に嵌合する突起部が形成されている
ことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するための本発明の第5の
手段は、上記第2または第3の手段において、前記第1
の部材の他方の面に円形の凹部が形成され、超音波探触
子を内在させた部材が、この円形の凹部に嵌合すること
を特徴とする。
手段は、上記第2または第3の手段において、前記第1
の部材の他方の面に円形の凹部が形成され、超音波探触
子を内在させた部材が、この円形の凹部に嵌合すること
を特徴とする。
【0012】上記目的を達成するための本発明の第6の
手段は、上記第1の手段において、前記第2の部材のす
くなくとも超音波探触子を内在させた部分が支持部材の
軸線を回転中心として回転可能に構成され、前記第2の
部材の回転可能な部分を支持部材の軸線を回転中心とし
て回転させるモ−タを含んでなる部材を、荷重支持体外
部から接続したことを特徴とする。
手段は、上記第1の手段において、前記第2の部材のす
くなくとも超音波探触子を内在させた部分が支持部材の
軸線を回転中心として回転可能に構成され、前記第2の
部材の回転可能な部分を支持部材の軸線を回転中心とし
て回転させるモ−タを含んでなる部材を、荷重支持体外
部から接続したことを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するための本発明の第7の
手段は、磁気浮上列車用超電導磁石で使用される多重円
筒型荷重支持体において、複数の円筒状の複合材料を同
心状に重ね合わせてなり、その外周に超電導磁石を結合
した支持部材と、磁石外槽を貫通して配置され磁石外槽
に両端部を溶接固着されるともにその外周に前記支持部
材の内周を接着剤を介して接合させた中空シャフトと、
該中空シャフト内に軸方向に進退可能に配置され外周面
に超音波探触子を設けた棒状部材と、を含んでなり、前
記超音波探触子は前記中空シャフトの内周面に当接して
摺動するように構成されていることを特徴とする。
手段は、磁気浮上列車用超電導磁石で使用される多重円
筒型荷重支持体において、複数の円筒状の複合材料を同
心状に重ね合わせてなり、その外周に超電導磁石を結合
した支持部材と、磁石外槽を貫通して配置され磁石外槽
に両端部を溶接固着されるともにその外周に前記支持部
材の内周を接着剤を介して接合させた中空シャフトと、
該中空シャフト内に軸方向に進退可能に配置され外周面
に超音波探触子を設けた棒状部材と、を含んでなり、前
記超音波探触子は前記中空シャフトの内周面に当接して
摺動するように構成されていることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するための本発明の第8の
手段は、上記第1の手段において、超音波探触子を内在
させた第2の部材に対して、その外部から、空気などの
気体を充満させた袋状の物体によって圧縮荷重を加え、
超音波探触子を前記第1の部材の他方の面に向かう方向
に付勢する手段を備えたことを特徴とする。
手段は、上記第1の手段において、超音波探触子を内在
させた第2の部材に対して、その外部から、空気などの
気体を充満させた袋状の物体によって圧縮荷重を加え、
超音波探触子を前記第1の部材の他方の面に向かう方向
に付勢する手段を備えたことを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するための本発明の第9の
手段は、上記第1の手段に記載の荷重支持体を製作する
方法において、支持部材と第1の部材の締結後、第2の
部材を所定に一に配置し、超音波探触子に電圧を印加し
て超音波を第1の部材の他方の面から支持部材と第1の
部材の接触境界部に発射し、その境界部からの反射音波
の強度を測定し、荷重支持体を超電導磁石に組み込んだ
後に同様の測定をし、それらのデータを記録しておくこ
とを特徴とする。
手段は、上記第1の手段に記載の荷重支持体を製作する
方法において、支持部材と第1の部材の締結後、第2の
部材を所定に一に配置し、超音波探触子に電圧を印加し
て超音波を第1の部材の他方の面から支持部材と第1の
部材の接触境界部に発射し、その境界部からの反射音波
の強度を測定し、荷重支持体を超電導磁石に組み込んだ
後に同様の測定をし、それらのデータを記録しておくこ
とを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第10
の手段は、前記第1乃至第8のいずれかに記載の手段に
おいて、超音波探触子の周波数として、5〜15MHz
の範囲のものが使用されていることを特徴とする。
の手段は、前記第1乃至第8のいずれかに記載の手段に
おいて、超音波探触子の周波数として、5〜15MHz
の範囲のものが使用されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を用いて説明
する。図1は超電導磁石外槽6に溶接された荷重支持体
の断面図である。荷重支持体は、支持構造となる外槽6
に溶接されたステンレス鋼(アルミニウムでもよい)製
の第1の部材であるフランジ2と、一端をこのフランジ
2の外槽内面側に形成された円錐台状の突起部2Aに結
合され他端が超電導磁石内槽に結合された複合材料から
なる支持部材1と、前記フランジ2の外槽外面側に形成
された凹部7に嵌合固着され超音波探触子9を内装した
第2の部材である探傷部材9と、を含んでなっている。
する。図1は超電導磁石外槽6に溶接された荷重支持体
の断面図である。荷重支持体は、支持構造となる外槽6
に溶接されたステンレス鋼(アルミニウムでもよい)製
の第1の部材であるフランジ2と、一端をこのフランジ
2の外槽内面側に形成された円錐台状の突起部2Aに結
合され他端が超電導磁石内槽に結合された複合材料から
なる支持部材1と、前記フランジ2の外槽外面側に形成
された凹部7に嵌合固着され超音波探触子9を内装した
第2の部材である探傷部材9と、を含んでなっている。
【0018】フランジ2は、磁石外槽6の壁面の開口に
嵌め込まれてその外周が前記壁面に溶接され、外槽6の
壁面の一部を形成しており、その外槽内面側には円錐台
状に形成された突起部2Aが、外槽外面側には前記突起
部2Aと同心状の円形の凹部7が、それぞれ形成されて
いる。前記突起部2Aの周囲の低くなった面には、突起
部2Aと同心円をなす円周上に複数の有底ボルト穴8A
が形成され、前記凹部7の底面には、凹部7の円周と同
心円をなす円周上に複数の有底ボルト穴8Bが形成され
ている。
嵌め込まれてその外周が前記壁面に溶接され、外槽6の
壁面の一部を形成しており、その外槽内面側には円錐台
状に形成された突起部2Aが、外槽外面側には前記突起
部2Aと同心状の円形の凹部7が、それぞれ形成されて
いる。前記突起部2Aの周囲の低くなった面には、突起
部2Aと同心円をなす円周上に複数の有底ボルト穴8A
が形成され、前記凹部7の底面には、凹部7の円周と同
心円をなす円周上に複数の有底ボルト穴8Bが形成され
ている。
【0019】支持部材1は、アルミナ繊維などの強化繊
維をエポキシ樹脂などで硬化させた複合材料で中空の円
錐状に形成され、その大径端内周を、前記フランジ2に
加工された突起部2Aの外周に当接させて嵌め込まれて
いる。支持部材1の大径端外周部には、内周側の面を前
記支持部材大径端外周の傾斜面に当接するように傾斜面
とした締め付けリング3が取り付けられ、締め付けリン
グ3は前記有底ボルト穴8Aにボルト4によって固定さ
れる。つまり、前記支持部材大径端は、フランジ2の前
記突起部2A外周の傾斜面と締め付けリング3内周の傾
斜面で挟み込まれて固定されるのである。さらにその
際、支持部材1が締結部で滑らないようにエポキシ樹脂
製接着剤5が、前記支持部材大径端の軸方向端面とフラ
ンジ2の間に封入されている。すなわち、エポキシ樹脂
製接着剤5は、突起部2Aと同心の環状を成して封入さ
れている。
維をエポキシ樹脂などで硬化させた複合材料で中空の円
錐状に形成され、その大径端内周を、前記フランジ2に
加工された突起部2Aの外周に当接させて嵌め込まれて
いる。支持部材1の大径端外周部には、内周側の面を前
記支持部材大径端外周の傾斜面に当接するように傾斜面
とした締め付けリング3が取り付けられ、締め付けリン
グ3は前記有底ボルト穴8Aにボルト4によって固定さ
れる。つまり、前記支持部材大径端は、フランジ2の前
記突起部2A外周の傾斜面と締め付けリング3内周の傾
斜面で挟み込まれて固定されるのである。さらにその
際、支持部材1が締結部で滑らないようにエポキシ樹脂
製接着剤5が、前記支持部材大径端の軸方向端面とフラ
ンジ2の間に封入されている。すなわち、エポキシ樹脂
製接着剤5は、突起部2Aと同心の環状を成して封入さ
れている。
【0020】探傷部材10は、前記凹部7にちょうど収
まる外径と厚みの円板状に形成されており、フランジ2
に形成されている有底ボルト穴8Bそれぞれに対向する
位置に探傷部材10の厚みを貫通する締結用穴13が形
成され、前記支持部材大径端の軸方向端面に対向する面
の前記エポキシ樹脂製接着剤5が形成する環状部分に対
向する位置に、円周方向に均等な間隔をおいて、超音波
探触子9を内装する複数の有底孔9Aが形成されてい
る。探傷部材10の内部にはさらに、前記超音波探触子
9のケ−ブル11を外部に導くケーブル通し穴12が加
工されている。
まる外径と厚みの円板状に形成されており、フランジ2
に形成されている有底ボルト穴8Bそれぞれに対向する
位置に探傷部材10の厚みを貫通する締結用穴13が形
成され、前記支持部材大径端の軸方向端面に対向する面
の前記エポキシ樹脂製接着剤5が形成する環状部分に対
向する位置に、円周方向に均等な間隔をおいて、超音波
探触子9を内装する複数の有底孔9Aが形成されてい
る。探傷部材10の内部にはさらに、前記超音波探触子
9のケ−ブル11を外部に導くケーブル通し穴12が加
工されている。
【0021】探傷部材10は、前記締結用穴13と前記
有底ボルト穴8を用いて図示されていないボルトにより
フランジ2の前記凹部7へ固定されている。固定された
ときの超音波探触子9付近の拡大図を図2に示す。探傷
部材10がフランジ2に固定されたとき、超音波探触子
9の位置は前記エポキシ樹脂製接着剤5が封入されてい
る部位に対向するフランジ2の外槽外面側位置となる。
また、超音波探触子9とフランジ2の間には超音波の伝
わりを良くするためのグリセリンなどの音響カプラント
14があらかじめ塗布されている。
有底ボルト穴8を用いて図示されていないボルトにより
フランジ2の前記凹部7へ固定されている。固定された
ときの超音波探触子9付近の拡大図を図2に示す。探傷
部材10がフランジ2に固定されたとき、超音波探触子
9の位置は前記エポキシ樹脂製接着剤5が封入されてい
る部位に対向するフランジ2の外槽外面側位置となる。
また、超音波探触子9とフランジ2の間には超音波の伝
わりを良くするためのグリセリンなどの音響カプラント
14があらかじめ塗布されている。
【0022】上記構成の実施例は次のように動作する。
超音波探触子9からフランジ2に向かって超音波15が
発射され、発射された超音波15は、フランジ2内部を
進行して前記エポキシ樹脂製接着剤(以下、接着剤とい
う)5とフランジ2の界面で反射し、再び超音波探触子
9へと戻り、その反射波の強度が測定される。何らかの
理由で支持部材1に過度の力が加わると、まず最も強度
の低い接着剤5が割れる。接着剤5の割れによってフラ
ンジ2と接着剤5の間に隙間ができると反射波の強度が
上がる。上記構成においては、超音波探触子9からフラ
ンジ2に向けての超音波の発射は列車が走行状態かどう
かに関係なく行うことができるから、超音波探触子9か
らフランジ2に向けての超音波の発射を常時継続してお
くことにより、列車走行中の荷重支持体の劣化診断が可
能となる。なお、探傷部材10は常時フランジ2に固定
しておくのが好ましいが、定期的に劣化診断を行うよう
にして、劣化診断を行うときにのみ装着するようにして
もよい。劣化診断を行うときにのみ装着するようにすれ
ば、超音波診断装置を超電導磁石ごとに配置する必要は
なくなり、装置の個数を少なくできる。
超音波探触子9からフランジ2に向かって超音波15が
発射され、発射された超音波15は、フランジ2内部を
進行して前記エポキシ樹脂製接着剤(以下、接着剤とい
う)5とフランジ2の界面で反射し、再び超音波探触子
9へと戻り、その反射波の強度が測定される。何らかの
理由で支持部材1に過度の力が加わると、まず最も強度
の低い接着剤5が割れる。接着剤5の割れによってフラ
ンジ2と接着剤5の間に隙間ができると反射波の強度が
上がる。上記構成においては、超音波探触子9からフラ
ンジ2に向けての超音波の発射は列車が走行状態かどう
かに関係なく行うことができるから、超音波探触子9か
らフランジ2に向けての超音波の発射を常時継続してお
くことにより、列車走行中の荷重支持体の劣化診断が可
能となる。なお、探傷部材10は常時フランジ2に固定
しておくのが好ましいが、定期的に劣化診断を行うよう
にして、劣化診断を行うときにのみ装着するようにして
もよい。劣化診断を行うときにのみ装着するようにすれ
ば、超音波診断装置を超電導磁石ごとに配置する必要は
なくなり、装置の個数を少なくできる。
【0023】本発明の第2の実施例を図を用いて説明す
る。図3は荷重支持体のフランジ2が溶接された磁石外
槽6を外面から見た正面図である。フランジ2は外槽6
に溶接される。その際できる溶接ビ−ド16の内径側に
形成された凹部7に、超音波探触子(以下、探触子とい
う)9を内在させた探傷部材10が嵌め込まれている。
探触子9は荷重支持体中心線から一定半径Rをもつ円周
上に配置される。そして、各探触子9は、探触子相互の
間隔が等しくなるように、隣接する探触子との間に形成
される中心角θが30°となるように配置されている。
前記半径Rは、支持部材1のフランジ2に結合された側
の端部の円周の半径、すなわち、接着剤5がなす環状部
の半径である。
る。図3は荷重支持体のフランジ2が溶接された磁石外
槽6を外面から見た正面図である。フランジ2は外槽6
に溶接される。その際できる溶接ビ−ド16の内径側に
形成された凹部7に、超音波探触子(以下、探触子とい
う)9を内在させた探傷部材10が嵌め込まれている。
探触子9は荷重支持体中心線から一定半径Rをもつ円周
上に配置される。そして、各探触子9は、探触子相互の
間隔が等しくなるように、隣接する探触子との間に形成
される中心角θが30°となるように配置されている。
前記半径Rは、支持部材1のフランジ2に結合された側
の端部の円周の半径、すなわち、接着剤5がなす環状部
の半径である。
【0024】図4に探傷部材10の斜視図を示す。探傷
部材10に等間隔で円周上に配置された探触子9から出
るケ−ブル11は磁石側コネクタ17に接続されてい
る。計測時は超音波探傷機19に接続された計測側コネ
クタ18が前記磁石側コネクタ17に接続され、超音波
探傷機19で各探触子9からの反射波がモニタされる。
図3,図4では、探傷部材10及びフランジ2の凹部7
には、探傷部材10を凹部7に嵌め込む位置を位置決め
するための手段が図示を省略してある。凹部7の外周壁
に半径方向の切り込みが形成され、探傷部材10の外周
面の前記切り込みに対応する位置に、前記切り込みにち
ょうど嵌まり込む突起部が形成されている。つまり、探
傷部材10を凹部7に嵌め込むには、探傷部材10の前
記突起部が凹部7の外周壁の切り込みに嵌まり込むよう
に位置決めする必要があり、そのように位置決めする
と、超音波探傷機19が各探触子の位置をあらかじめ設
定された位置に正しく判定することができる。いうまで
もなく、計測側コネクタ18と磁石側コネクタ17の結
合も同様の要領で位置決めされる。探傷部材10を凹部
7に位置決めする手段は、上記要領に限らず、例えば、
探傷部材10側に切り込みを設け、凹部7の外周壁面に
内周側に突出する突起部を設けてもよいし、凹部7の底
面と探傷部材10の該底面と対向する面のいずれか一方
に凹みを、他方に該凹みに係合する凸部を、それぞれ設
けて嵌め合わせて位置決めするようにしてもよい。。
部材10に等間隔で円周上に配置された探触子9から出
るケ−ブル11は磁石側コネクタ17に接続されてい
る。計測時は超音波探傷機19に接続された計測側コネ
クタ18が前記磁石側コネクタ17に接続され、超音波
探傷機19で各探触子9からの反射波がモニタされる。
図3,図4では、探傷部材10及びフランジ2の凹部7
には、探傷部材10を凹部7に嵌め込む位置を位置決め
するための手段が図示を省略してある。凹部7の外周壁
に半径方向の切り込みが形成され、探傷部材10の外周
面の前記切り込みに対応する位置に、前記切り込みにち
ょうど嵌まり込む突起部が形成されている。つまり、探
傷部材10を凹部7に嵌め込むには、探傷部材10の前
記突起部が凹部7の外周壁の切り込みに嵌まり込むよう
に位置決めする必要があり、そのように位置決めする
と、超音波探傷機19が各探触子の位置をあらかじめ設
定された位置に正しく判定することができる。いうまで
もなく、計測側コネクタ18と磁石側コネクタ17の結
合も同様の要領で位置決めされる。探傷部材10を凹部
7に位置決めする手段は、上記要領に限らず、例えば、
探傷部材10側に切り込みを設け、凹部7の外周壁面に
内周側に突出する突起部を設けてもよいし、凹部7の底
面と探傷部材10の該底面と対向する面のいずれか一方
に凹みを、他方に該凹みに係合する凸部を、それぞれ設
けて嵌め合わせて位置決めするようにしてもよい。。
【0025】本実施例によれば、円周上の接着部のどの
部位で割れが生じたかがすぐに検知される。また、その
割れの分布からどの方向に過度の荷重が付加されたかに
ついても検出できる。
部位で割れが生じたかがすぐに検知される。また、その
割れの分布からどの方向に過度の荷重が付加されたかに
ついても検出できる。
【0026】本発明の第3の実施例を図5を用いて説明
する。図5は本実施例の探傷部材10の斜視図である。
図示の探傷部材10は、前記凹部7にちょうど嵌まり込
む大きさの円板状で中心部にガイド穴21を有するベー
ス24と、このベース24よりわずかに小さい径の同じ
く円板状で中心部に同じくガイド穴21を有して前記ベ
ース24に同心状に支持される回転プレート20と、回
転プレート20のガイド穴21の内周面に外周面を当接
させ軸線を回転プレート20の軸線に平行させて配置さ
れたガイドローラ22と、ガイドローラ22を駆動する
モータ23と、回転プレート20のベース20に対向す
る面と反対側の面に装着された探触子9と、を含んで構
成されている。モータ23はベース24に固定されてい
る。また、探触子9の装着位置は、回転プレート20の
回転中心からの距離が前記接着剤5がなす環状部の半径
Rと等しい距離としてある。
する。図5は本実施例の探傷部材10の斜視図である。
図示の探傷部材10は、前記凹部7にちょうど嵌まり込
む大きさの円板状で中心部にガイド穴21を有するベー
ス24と、このベース24よりわずかに小さい径の同じ
く円板状で中心部に同じくガイド穴21を有して前記ベ
ース24に同心状に支持される回転プレート20と、回
転プレート20のガイド穴21の内周面に外周面を当接
させ軸線を回転プレート20の軸線に平行させて配置さ
れたガイドローラ22と、ガイドローラ22を駆動する
モータ23と、回転プレート20のベース20に対向す
る面と反対側の面に装着された探触子9と、を含んで構
成されている。モータ23はベース24に固定されてい
る。また、探触子9の装着位置は、回転プレート20の
回転中心からの距離が前記接着剤5がなす環状部の半径
Rと等しい距離としてある。
【0027】本実施例の探傷部材10は、探触子9は凹
部7の底面に当接した状態で、ベース24の外周が凹部
7の内周に当接して固定される。ベース24の外周面と
凹部7の内周壁には、前記位置決めのための手段を設け
ておくことが望ましい。回転プレート20はベース24
と同心でベース24に対して回転可能に結合されてお
り、前記モータ23で駆動されるガイドローラ22外周
面と前記ガイド穴21内周面の間の摩擦力で回転され
る。回転プレート20が回転すると、探触子9は、凹部
7の底面の前記接着剤5がなす環状部に対向する環状の
部分に沿ってゆっくり摺動し、超音波を発射する。
部7の底面に当接した状態で、ベース24の外周が凹部
7の内周に当接して固定される。ベース24の外周面と
凹部7の内周壁には、前記位置決めのための手段を設け
ておくことが望ましい。回転プレート20はベース24
と同心でベース24に対して回転可能に結合されてお
り、前記モータ23で駆動されるガイドローラ22外周
面と前記ガイド穴21内周面の間の摩擦力で回転され
る。回転プレート20が回転すると、探触子9は、凹部
7の底面の前記接着剤5がなす環状部に対向する環状の
部分に沿ってゆっくり摺動し、超音波を発射する。
【0028】本実施例によれば、複数個の探触子9を用
いずに1個の探触子で円形の接着部を探傷できる。
いずに1個の探触子で円形の接着部を探傷できる。
【0029】本発明の第4の実施例を図を用いて説明す
る。図6は探傷部材10の斜視図である。本実施例は、
前記第3の実施例の探傷部材10の探触子9の周囲にカ
プラント供給ホース25が配置され、カプラント供給ホ
ース25に連結管26を介してカプラント注入手段が接
続されたものである。カプラント供給ホース25には凹
部7の底面に対向する側でかつ探触子9側に微小な穴が
多数設けられている。カプラント注入手段は、ピストン
とシリンダからなるカプラント注入機27と、前記ピス
トンに結合された押し具28でできている。すなわち、
カプラント注入機27は押し具28を押すことで内部の
音響カプラント(以下、カプラントという)が連結管2
6へ押し出される。連結管26へ押し出されたカプラン
トは、カプラント供給ホ−ス25の穴より押し出され、
探触子9とフランジ2の間に満たされる。連結管26は
柔軟なホースとし十分な長さのものとしておけば、カプ
ラント注入手段を回転プレート20の回転に合わせて動
かす必要がない。
る。図6は探傷部材10の斜視図である。本実施例は、
前記第3の実施例の探傷部材10の探触子9の周囲にカ
プラント供給ホース25が配置され、カプラント供給ホ
ース25に連結管26を介してカプラント注入手段が接
続されたものである。カプラント供給ホース25には凹
部7の底面に対向する側でかつ探触子9側に微小な穴が
多数設けられている。カプラント注入手段は、ピストン
とシリンダからなるカプラント注入機27と、前記ピス
トンに結合された押し具28でできている。すなわち、
カプラント注入機27は押し具28を押すことで内部の
音響カプラント(以下、カプラントという)が連結管2
6へ押し出される。連結管26へ押し出されたカプラン
トは、カプラント供給ホ−ス25の穴より押し出され、
探触子9とフランジ2の間に満たされる。連結管26は
柔軟なホースとし十分な長さのものとしておけば、カプ
ラント注入手段を回転プレート20の回転に合わせて動
かす必要がない。
【0030】本実施例によれば、あらかじめ探触子9と
荷重支持体のフランジ2の間にカプラントを注入してお
く必要がなくなる。そして、探傷部材10を荷重支持体
に常時固定した状態でも、検査の度にカプラントを注入
できる。
荷重支持体のフランジ2の間にカプラントを注入してお
く必要がなくなる。そして、探傷部材10を荷重支持体
に常時固定した状態でも、検査の度にカプラントを注入
できる。
【0031】本発明の第5の実施例を図を用いて説明す
る。図7は超電導磁石の断面図である。超電導コイル2
9を納めた磁石内槽(以下、内槽という)30は、3層
に重ねられた円筒状複合材料でできた支持部材31に対
して、支持部材31の外周に嵌め込まれたステンレス製
円筒32を介して固定、結合されている。また、支持部
材31の内周側中空部には第1の部材であるアルミ製の
中空シャフト33が同心状に嵌め込まれ、支持部材31
の内周面は中空シャフト33の外周面に接着剤5により
接着されている。中空シャフト33は外槽6を貫通する
形で配置され、外槽6に溶接されてその壁面の一部を構
成している。
る。図7は超電導磁石の断面図である。超電導コイル2
9を納めた磁石内槽(以下、内槽という)30は、3層
に重ねられた円筒状複合材料でできた支持部材31に対
して、支持部材31の外周に嵌め込まれたステンレス製
円筒32を介して固定、結合されている。また、支持部
材31の内周側中空部には第1の部材であるアルミ製の
中空シャフト33が同心状に嵌め込まれ、支持部材31
の内周面は中空シャフト33の外周面に接着剤5により
接着されている。中空シャフト33は外槽6を貫通する
形で配置され、外槽6に溶接されてその壁面の一部を構
成している。
【0032】中空シャフト33内部には、外周面に複数
の超音波探触子9を固定した第2の部材である探傷ロッ
ド34が進退可能にかつ回転可能に配置され、探傷ロッ
ド34内部には探触子9からのケ−ブル11が束ねて導
設され、探触子9からの信号を外部の超音波探傷機19
に取り出すようになっている。探傷ロッド34内部には
探触子9からのケ−ブル11が束ねて入っている。探触
子9は探傷ロッド34の軸外周に、軸方向及び周向に等
間隔に配置され、中空シャフト33内周面に密着するよ
うにしてある。超音波探傷を行う時は、探傷ロッド34
を回転、あるいは軸方向に移動することによって、いず
れかの探触子9を中空シャフト33の内面の任意の部位
に移動できるようになっている。
の超音波探触子9を固定した第2の部材である探傷ロッ
ド34が進退可能にかつ回転可能に配置され、探傷ロッ
ド34内部には探触子9からのケ−ブル11が束ねて導
設され、探触子9からの信号を外部の超音波探傷機19
に取り出すようになっている。探傷ロッド34内部には
探触子9からのケ−ブル11が束ねて入っている。探触
子9は探傷ロッド34の軸外周に、軸方向及び周向に等
間隔に配置され、中空シャフト33内周面に密着するよ
うにしてある。超音波探傷を行う時は、探傷ロッド34
を回転、あるいは軸方向に移動することによって、いず
れかの探触子9を中空シャフト33の内面の任意の部位
に移動できるようになっている。
【0033】本実施例によれば、従来の多重円筒型荷重
支持体についても、その複合材料部と金属部の接着部の
損傷を、荷重支持体を解体することなく検出できる。
支持体についても、その複合材料部と金属部の接着部の
損傷を、荷重支持体を解体することなく検出できる。
【0034】本発明の第6の実施例を図を用いて説明す
る。図8は超電導磁石と台車枠の断面図である。本実施
例の荷重支持体は、磁石外槽6に溶接されたフランジ2
と、フランジ2の外槽内側になる面に一端を結合され他
端に内槽30が結合された軸対象な形状の支持部材1
と、フランジ2の外槽外側になる面に対向して配置され
た円板状の探傷部材10と、探傷部材10と台車枠35
の間に配置され、気体の供給排出手段を備えた袋37
と、を含んで構成されている。探傷部材10には複数の
探触子9がフランジ2の前記支持部材1との結合部に対
向する位置に配置され、これら探触子9はカプラントを
介してフランジ2の外槽外側面に当接している。探触子
9が取り付けられた探傷部材10と台車枠35の間に配
置された前記袋37には空気などの気体を供給して膨張
させ、袋37の膨張により探触子9を一定圧力でフラン
ジ2に押しつけるようになっている。袋37への気体の
供給あるいは抜取りは気体ホ−ス38を用いて行われ
る。
る。図8は超電導磁石と台車枠の断面図である。本実施
例の荷重支持体は、磁石外槽6に溶接されたフランジ2
と、フランジ2の外槽内側になる面に一端を結合され他
端に内槽30が結合された軸対象な形状の支持部材1
と、フランジ2の外槽外側になる面に対向して配置され
た円板状の探傷部材10と、探傷部材10と台車枠35
の間に配置され、気体の供給排出手段を備えた袋37
と、を含んで構成されている。探傷部材10には複数の
探触子9がフランジ2の前記支持部材1との結合部に対
向する位置に配置され、これら探触子9はカプラントを
介してフランジ2の外槽外側面に当接している。探触子
9が取り付けられた探傷部材10と台車枠35の間に配
置された前記袋37には空気などの気体を供給して膨張
させ、袋37の膨張により探触子9を一定圧力でフラン
ジ2に押しつけるようになっている。袋37への気体の
供給あるいは抜取りは気体ホ−ス38を用いて行われ
る。
【0035】本実施例によれば、磁石外槽(フランジ
2)と台車枠との間が狭い場合でも、常に一定の圧力で
探触子をフランジに押しつけることができる。これによ
って安定した超音波の送受信が可能となる。また、探傷
部材10を取り外すときには、袋内の気体を抜くこと
で、簡単に探触子9への圧力を減らして探傷部材10を
取り外すことができるため、面倒なボルト締結などが不
要になる。
2)と台車枠との間が狭い場合でも、常に一定の圧力で
探触子をフランジに押しつけることができる。これによ
って安定した超音波の送受信が可能となる。また、探傷
部材10を取り外すときには、袋内の気体を抜くこと
で、簡単に探触子9への圧力を減らして探傷部材10を
取り外すことができるため、面倒なボルト締結などが不
要になる。
【0036】さらに、図9に示す本発明の第7の実施例
のように、袋37を複数個設けることでも同様の効果が
得られる。探傷部材10の位置決めは外槽6の外側面に
加工されたガイド溝39に合致する凸部40を探傷部材
10に設けることで行える。なお、図9は、フランジ2
が外槽6の内周面に接着された場合の、この接着面を検
査する場合の例であるが、フランジ2が外槽6の壁面に
嵌め込まれ、該壁面に溶接されて外槽6の一部をなし、
支持部材1がフランジ2に接着剤5を介して結合されて
いる場合でも、同様に適用できる。
のように、袋37を複数個設けることでも同様の効果が
得られる。探傷部材10の位置決めは外槽6の外側面に
加工されたガイド溝39に合致する凸部40を探傷部材
10に設けることで行える。なお、図9は、フランジ2
が外槽6の内周面に接着された場合の、この接着面を検
査する場合の例であるが、フランジ2が外槽6の壁面に
嵌め込まれ、該壁面に溶接されて外槽6の一部をなし、
支持部材1がフランジ2に接着剤5を介して結合されて
いる場合でも、同様に適用できる。
【0037】本発明の第8の実施例を図10を用いて説
明する。本実施例は、図1に示す第1の実施例の変形例
であり、第1の実施例との相違点は、フランジ2の円形
の凹部7に代えて、環状の溝7Aを設け、探傷部材10
に、前記環状の溝7Aに嵌合する環状の突起部10Aを
設けるとともに、探触子9を前記突起部10Aに配置し
たことである。他の構成は前記第1の実施例と同じであ
り、同一の符号を付して説明を省略する。環状の溝7A
は、支持部材1の大径端とフランジ2の結合部がなす環
状部分に対向する位置に形成されており、探触子9は支
持部材1とフランジ2の間に介在する接着剤5の状態を
検出する。本実施例によっても、前記第1の実施例と同
様の効果が得られる。
明する。本実施例は、図1に示す第1の実施例の変形例
であり、第1の実施例との相違点は、フランジ2の円形
の凹部7に代えて、環状の溝7Aを設け、探傷部材10
に、前記環状の溝7Aに嵌合する環状の突起部10Aを
設けるとともに、探触子9を前記突起部10Aに配置し
たことである。他の構成は前記第1の実施例と同じであ
り、同一の符号を付して説明を省略する。環状の溝7A
は、支持部材1の大径端とフランジ2の結合部がなす環
状部分に対向する位置に形成されており、探触子9は支
持部材1とフランジ2の間に介在する接着剤5の状態を
検出する。本実施例によっても、前記第1の実施例と同
様の効果が得られる。
【0038】本発明の第9の実施例を、図11を参照し
て説明する。本実施例は、図1に示す第1の実施例の変
形例であり、第1の実施例との相違点は、探傷部材10
の有底孔9Aの深さを深くしてそのそこに気密の加圧袋
50を配置し、ケーブル通し穴12を拡大して前記探触
子ケーブル11に併せ前記加圧袋50に接続されたガス
ホース51を配設し、加圧袋50に対して気体の供給排
出を可能とした点である。本実施例によれば、加圧袋5
0に気体を供給して膨らませることにより各探触子9を
適切な力でフランジ2に押しつけることができるので、
前記第1の実施例の効果に加え、探傷の精度を向上させ
る効果が得られる。なお、塞ぎボルト10Bは、ケーブ
ル通し穴12加工のための穴を塞ぐものである。
て説明する。本実施例は、図1に示す第1の実施例の変
形例であり、第1の実施例との相違点は、探傷部材10
の有底孔9Aの深さを深くしてそのそこに気密の加圧袋
50を配置し、ケーブル通し穴12を拡大して前記探触
子ケーブル11に併せ前記加圧袋50に接続されたガス
ホース51を配設し、加圧袋50に対して気体の供給排
出を可能とした点である。本実施例によれば、加圧袋5
0に気体を供給して膨らませることにより各探触子9を
適切な力でフランジ2に押しつけることができるので、
前記第1の実施例の効果に加え、探傷の精度を向上させ
る効果が得られる。なお、塞ぎボルト10Bは、ケーブ
ル通し穴12加工のための穴を塞ぐものである。
【0039】本発明の第10の実施例を、図12,図1
3,図14を参照して説明する。図12は荷重支持体の
正面図である。荷重支持体組立て後(支持部材1をフラ
ンジに結合した後)に超音波探触子9によって、支持部
材1とフランジ2のあいだの接着剤5からの超音波反射
波を測定しておく。磁気浮上列車の側面図を図13に示
す。車体41の側面には超電導磁石42が取り付けら
れ、その内部には荷重支持体が取り付けられているため
外部には複数の取付け座44(フランジ2)が見える。
各荷重支持体には超音波探触子9を内在させた探傷部材
10が組み込まれている。そして、列車走行中の超音波
反射波の強度は常時計測される。
3,図14を参照して説明する。図12は荷重支持体の
正面図である。荷重支持体組立て後(支持部材1をフラ
ンジに結合した後)に超音波探触子9によって、支持部
材1とフランジ2のあいだの接着剤5からの超音波反射
波を測定しておく。磁気浮上列車の側面図を図13に示
す。車体41の側面には超電導磁石42が取り付けら
れ、その内部には荷重支持体が取り付けられているため
外部には複数の取付け座44(フランジ2)が見える。
各荷重支持体には超音波探触子9を内在させた探傷部材
10が組み込まれている。そして、列車走行中の超音波
反射波の強度は常時計測される。
【0040】荷重支持体の疲労試験をあらかじめ行って
おき、複合材料である支持部材とフランジの間の接着部
の劣化の割合と超音波反射波強度との関係を測定してお
く。その結果の例を図14に示す。接着部の劣化が進む
と、超音波反射波の強度が上昇する。図12に示す荷重
支持体組立て後の反射波の強度を初期値としてデ−タを
保存しておき、図13に示す列車走行中の反射波の強度
をモニタしながら、その値が図14に示される荷重支持
体剛性低下時の反射波の強度以下であるならば走行を続
行し、それ以上であるならば走行をやめることで、安全
に列車を運行できる。
おき、複合材料である支持部材とフランジの間の接着部
の劣化の割合と超音波反射波強度との関係を測定してお
く。その結果の例を図14に示す。接着部の劣化が進む
と、超音波反射波の強度が上昇する。図12に示す荷重
支持体組立て後の反射波の強度を初期値としてデ−タを
保存しておき、図13に示す列車走行中の反射波の強度
をモニタしながら、その値が図14に示される荷重支持
体剛性低下時の反射波の強度以下であるならば走行を続
行し、それ以上であるならば走行をやめることで、安全
に列車を運行できる。
【0041】本発明の第11の実施例を図を用いて説明
する。図15は超電導磁石の内部構造を示した斜視図で
ある。また、図16にはコーン型荷重支持体の外槽取り
付け部の断面図を示す。図示のように、超電導コイル2
9は環状の内槽30に収容され、この内槽30は、複合
材料からなるコーン型の支持部材1により外槽6に支持
されている。外槽6は台車枠35に支持されていて、超
電導コイル29がガイドウエイ43から受ける反力を車
体に伝えるようになっている。
する。図15は超電導磁石の内部構造を示した斜視図で
ある。また、図16にはコーン型荷重支持体の外槽取り
付け部の断面図を示す。図示のように、超電導コイル2
9は環状の内槽30に収容され、この内槽30は、複合
材料からなるコーン型の支持部材1により外槽6に支持
されている。外槽6は台車枠35に支持されていて、超
電導コイル29がガイドウエイ43から受ける反力を車
体に伝えるようになっている。
【0042】コーン型の支持部材1の端部は、図16に
示すように、外槽6の壁面に嵌め込まれてその一部をな
すアルミニウム製座44に、接着剤5とアルミニウム製
の締め付けリング3によって固定されている。アルミニ
ウム製座44には、断面V型の環状の溝44Aが形成さ
れ、締め付けリング3は溝44Aに嵌め込まれた支持部
材1の端部を溝44Aの底面との間に挾み込んで固定す
る。支持部材1の端部と溝44Aの底面との間には接着
剤5が充填されている。また、アルミニウム製座44の
中央部(内側が空洞部になっているところ)には、リフ
ァレンス用探触子45が取り付けられている。
示すように、外槽6の壁面に嵌め込まれてその一部をな
すアルミニウム製座44に、接着剤5とアルミニウム製
の締め付けリング3によって固定されている。アルミニ
ウム製座44には、断面V型の環状の溝44Aが形成さ
れ、締め付けリング3は溝44Aに嵌め込まれた支持部
材1の端部を溝44Aの底面との間に挾み込んで固定す
る。支持部材1の端部と溝44Aの底面との間には接着
剤5が充填されている。また、アルミニウム製座44の
中央部(内側が空洞部になっているところ)には、リフ
ァレンス用探触子45が取り付けられている。
【0043】超音波探触子9によって、5〜15MHz
の超音波を用いて、荷重支持体組立て後の、つまり劣化
のない状態の接着部(接着剤充填部)からの反射波の強
度を測定した結果の例を図17に実線で示す。超音波の
強さは温度の影響を受けやすい為、結果はアルミニウム
製座44の中央部に取り付けたリファレンス用探触子4
5で受けた音波の強度を基準として整理してある。これ
によって、環境、探触子の個体差の影響を取り除ける。
この荷重支持体に過大な力を加え、接着部に剥離を生じ
させた状態で探傷した結果を図17に一点鎖線で示す。
剥離が生じると、40dBほど反射波が強くなることが
観察される。
の超音波を用いて、荷重支持体組立て後の、つまり劣化
のない状態の接着部(接着剤充填部)からの反射波の強
度を測定した結果の例を図17に実線で示す。超音波の
強さは温度の影響を受けやすい為、結果はアルミニウム
製座44の中央部に取り付けたリファレンス用探触子4
5で受けた音波の強度を基準として整理してある。これ
によって、環境、探触子の個体差の影響を取り除ける。
この荷重支持体に過大な力を加え、接着部に剥離を生じ
させた状態で探傷した結果を図17に一点鎖線で示す。
剥離が生じると、40dBほど反射波が強くなることが
観察される。
【0044】本実施例によれば、荷重支持体の複合材料
部と、アルミニウム製座との間の接着部の剥離状況が観
察でき、列車の定期検査時にその劣化状況を知ることが
できる。
部と、アルミニウム製座との間の接着部の剥離状況が観
察でき、列車の定期検査時にその劣化状況を知ることが
できる。
【0045】
【発明の効果】本発明の上記実施例によれば、(1)列
車走行中の荷重支持体の複合材料とフランジの間の接着
剤の割れに起因する荷重支持体の劣化診断が可能とな
る。
車走行中の荷重支持体の複合材料とフランジの間の接着
剤の割れに起因する荷重支持体の劣化診断が可能とな
る。
【0046】(2)探触子を複数個設けることで接着部
のどの部位で割れが生じたかがすぐに分かる。また、そ
の割れの分布からどの方向に過度の荷重が付加されたか
についても分かる。
のどの部位で割れが生じたかがすぐに分かる。また、そ
の割れの分布からどの方向に過度の荷重が付加されたか
についても分かる。
【0047】(3)探触子を取り付けた部材を回転させ
ることで、複数個の探触子を用いずに1個の探触子でも
環状の接着部を探傷できる。
ることで、複数個の探触子を用いずに1個の探触子でも
環状の接着部を探傷できる。
【0048】(4)従来の多重円筒型荷重支持体につい
ても、その複合材料部と金属部の接着部の損傷を、荷重
支持体を解体することなく測定できる。
ても、その複合材料部と金属部の接着部の損傷を、荷重
支持体を解体することなく測定できる。
【0049】(5)狭い磁石外槽と台車枠との間で、常
に一定の圧力で探触子をフランジに押しつけることがで
きる。これによって安定した超音波の送受信が可能とな
る。
に一定の圧力で探触子をフランジに押しつけることがで
きる。これによって安定した超音波の送受信が可能とな
る。
【0050】(6)荷重支持体の接着剤の割れに起因す
る寿命を精度よく予想することができる。そして、走行
中の荷重支持体の劣化状態を予測することができる。
る寿命を精度よく予想することができる。そして、走行
中の荷重支持体の劣化状態を予測することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の支持部材磁石外槽取付
け部の断面図である。
け部の断面図である。
【図2】図1の部分を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す磁石外槽の正面図
である。
である。
【図4】図3に示す実施例の探傷部材の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例の探傷部材を示す斜視図
である。
である。
【図6】本発明の第4の実施例の探傷部材を示す斜視図
である。
である。
【図7】本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第7の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第8の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第9の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の第10の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図13】図12に示す実施例における超電導磁石の列
車への取付け状況を示す側面図である。
車への取付け状況を示す側面図である。
【図14】接着部分の劣化割合と超音波反射波の強度の
関係の例を示す概念図である。
関係の例を示す概念図である。
【図15】本発明の第11の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図16】図15に示す実施例の部分の詳細を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図17】接着部が健全な状態と剥離した状態での超音
波強度分布の例を比較して示す図である。
波強度分布の例を比較して示す図である。
1 支持部材 2 フランジ 2A 突起部 3 締め付けリング 4 ボルト 5 エポキシ樹脂製接着剤 6 超電導磁石外槽 7 凹部 7A 環状の溝 8A,8B 有底ボルト穴 9 超音波探触子 9A 有底孔 10 探傷部材 10A 環状の突起部 10B 塞ぎボルト 11 探触子ケーブル 12 ケーブル通し穴 13 締結用穴 14 音響カプラント 15 超音波 16 溶接ビード 17 磁石側コネクタ 18 計測側コネクタ 19 超音波探傷機 20 回転プレート 21 ガイド穴 22 ガイドローラ 23 モ−タ 24 ベース 25 カプラント供給ホース 26 連結管 27 カプラント注入機 28 押し具 29 超電導コイル 30 磁石内槽 31 支持部材 32 ステンレス製円筒 33 中空シャフト 34 探傷ロッド 35 台車枠 36 支持具 37 袋 38 気体ホース 41 車体 42 超電導磁石 43 ガイドウエイ 44 荷重支持体取付座 44A 溝 45 リファレンス用探触子 50 加圧袋 51 ガスホース
Claims (10)
- 【請求項1】 磁気浮上列車用超電導磁石を支持構造に
支持する荷重支持体において、複合材料で作製され一端
を超電導磁石に結合された支持部材と、前記支持構造に
固着された金属性の部材であって該部材の一方の面に前
記支持部材の他端が接着剤を介して締結されている第1
の部材と、該第1の部材の他方の面に対向して配置され
超音波探触子を内在させた第2の部材とを含んでなり、
前記超音波探触子は、前記第1の部材を介して前記接着
剤に対向する位置に配置されていることを特徴とする荷
重支持体。 - 【請求項2】 請求項1記載の荷重支持体において、前
記支持部材が軸対称形状をなしており、その軸を前記第
1の部材の前記一方の面にほぼ垂直にして配置され、前
記超音波探触子が、軸対称形状をした支持部材の軸から
ある一定半径を有する円周上に配置されていることを特
徴とする荷重支持体。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の荷重支持体に
おいて、前記超音波探触子が円周上に30度の中心角を
もって12個配置されていることを特徴とする荷重支持
体。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の荷重支持体に
おいて、前記第1の部材の他方の面に環状の溝が形成さ
れ、前記第2の部材には前記環状の溝に嵌合する突起部
が形成されていることを特徴とする荷重支持体。 - 【請求項5】 請求項2または3に記載の荷重支持体に
おいて、前記第1の部材の他方の面に円形の凹部が形成
され、超音波探触子を内在させた部材が、この円形の凹
部に嵌合することを特徴とする荷重支持体。 - 【請求項6】 請求項1記載の荷重支持体において、前
記第2の部材のすくなくとも超音波探触子を内在させた
部分が支持部材の軸線を回転中心として回転可能に構成
され、前記第2の部材の回転可能な部分を支持部材の軸
線を回転中心として回転させるモ−タを含んでなる部材
を、荷重支持体外部から接続したことを特徴とする荷重
支持体。 - 【請求項7】 磁気浮上列車用超電導磁石で使用される
多重円筒型荷重支持体において、複数の円筒状の複合材
料を同心状に重ね合わせてなり、その外周に超電導磁石
を結合した支持部材と、磁石外槽を貫通して配置され磁
石外槽に両端部を溶接固着されるともにその外周に前記
支持部材の内周を接着剤を介して接合させた中空シャフ
トと、該中空シャフト内に軸方向に進退可能に配置され
外周面に超音波探触子を設けた棒状部材と、を含んでな
り、前記超音波探触子は前記中空シャフトの内周面に当
接して摺動するように構成されていることを特徴とする
荷重支持体。 - 【請求項8】 請求項1記載の荷重支持体において、超
音波探触子を内在させた第2の部材に対して、その外部
から、空気などの気体を充満させた袋状の物体によって
圧縮荷重を加え、超音波探触子を前記第1の部材の他方
の面に向かう方向に付勢する手段を備えたことを特徴と
する荷重支持体。 - 【請求項9】 請求項1記載の荷重支持体を製作する方
法において、支持部材と第1の部材の締結後、第2の部
材を所定に一に配置し、超音波探触子に電圧を印加して
超音波を第1の部材の他方の面から支持部材と第1の部
材の接触境界部に発射し、その境界部からの反射音波の
強度を測定し、荷重支持体を超電導磁石に組み込んだ後
に同様の測定をし、それらのデータを記録しておくこと
を特徴とする荷重支持体の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載の荷
重支持体において、超音波探触子の周波数として、5〜
15MHzの範囲のものが使用されていることを特徴と
する荷重支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10004594A JPH11201950A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 荷重支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10004594A JPH11201950A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 荷重支持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11201950A true JPH11201950A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11588380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10004594A Pending JPH11201950A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | 荷重支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11201950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022142527A (ja) * | 2021-03-16 | 2022-09-30 | 株式会社豊田中央研究所 | 接着接合部の劣化計測装置及び劣化計測方法 |
-
1998
- 1998-01-13 JP JP10004594A patent/JPH11201950A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022142527A (ja) * | 2021-03-16 | 2022-09-30 | 株式会社豊田中央研究所 | 接着接合部の劣化計測装置及び劣化計測方法 |
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