JPH11192338A - スキー板の締具 - Google Patents

スキー板の締具

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JPH11192338A
JPH11192338A JP10040917A JP4091798A JPH11192338A JP H11192338 A JPH11192338 A JP H11192338A JP 10040917 A JP10040917 A JP 10040917A JP 4091798 A JP4091798 A JP 4091798A JP H11192338 A JPH11192338 A JP H11192338A
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ski
fastener
base
hemisphere
slide base
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JP10040917A
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Hisao Numagami
久夫 沼上
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑走中のスキーヤーが主として転倒などによ
って過度の付勢を受けた場合にスキー靴をスキー板の締
具より解放する安全装置を備えたスキー板の締具に於い
て、スキーの前方正面あるいは前方向より受ける過度の
付勢に応じてスキー板の前部締具が前方へ移動してスキ
ー靴をスキー板の締具より瞬間的に効率良く解放する安
全装置を備えたスキー板の締具を提共する。 【解決手段】 スキー板に螺着する前部締具の底板部材
(ベース)を二分割して上部材を移動可能にスライドベ
ースとし、下部材をスキー板に固定する固定ベースとし
た二層構造となし、スライドベースと固定ベースの接合
部に球体を配設してスキーの前方正面あるいは前方向よ
り受ける過度の付勢に応じて球体が球体保持用ばねを押
し上げてスライドベースが球体と共に前方へ移動してス
キー靴をスキー板の締具より解放するように成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は主としてアルペン
スキーに用いるスキー板の締具の安全装置に関するもの
でスキー板の前方向より過度の付勢が加わった場合にス
キー板の締具よりスキー靴を解放するようになしたスキ
ー板の前部締具の要素に関する。ここで付勢とは滑走中
のスキーヤーが自己のスキーを制御し得る範囲を越へた
場合などに発生するスキー板が受ける勢いの付いた負荷
を言う。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の代表的な例として一般に公
開された下記の技術で開発されたスキー板の締具に関す
る説明がなされている。例えば特開平7−75685、
欧州特許出願第102868号、及びドイツ特許出願第
2905837号、同じくドイツ特許出願第33358
78号、などに見られる。本発明は上記各々の明細書に
記載されている従来の優れた技術の総てを否定するもの
ではない。
【0003】しかしながら上記従来の各々の技術によっ
て開発されたいづれのスキー板の締具の安全装置に於い
ても尚、スキー滑走中による事故、特に前方向及び前方
捻れ転倒(複合転倒)に伴うスキーヤーの膝部などに損
傷を与える事故が発生していることは周知の現実であ
る。
【0004】前記従来のいづれのスキー板の締具に於け
る安全装置は、複合転倒あるいは一般ゲレンデ内でのス
キーヤー同志の衝突、などの事故の際に発生するスキー
前方向より受ける衝撃をスキー板の前部締具の安全装置
を作動させてスキー靴を側方向へ解放するものである。
【0005】即ち、スキーの前方向より衝撃を受けた後
にその衝撃の過付勢を側方向へ転換してスキー靴を側方
へ解放して前方向の正面、あるいは前方捻れによる特に
多く発生して最も危険なスキーヤーの膝部などに損傷を
与える事故を防止する構成としてある。
【0006】この為前方向より衝撃を受けてから側方向
へ過付勢を転換する「時間差」が生じて、スキーヤーが
衝撃を受けた後に側方向へスキーの締具よりスキー靴を
解放する為に充分なる安全装置の機能を有せずスキーヤ
ーの骨折、捻挫、靱帯損傷などの事故が発生している。
【0007】又、従来のスキー板の締具に於いて後部締
具の作動によりスキー靴を解放する機構を兼ね備へてい
るが以下これらの欠点を図8に図示して説明を加える。
図8−1はスキーヤー27が瘤斜面を滑り降りている際
にスキー24の先端を瘤に突き刺してスキーが急停止し
た瞬間を示す、この状態は湿雪の瘤斜面、あるいは春ス
キーなどの気温が上昇した軟質雪斜面で転倒の際にスキ
ーの先端を雪面に突き刺して急停止する場合など極めて
危険な状態である。
【0008】この様な場合スキーが急停止する為、図8
−2に示す如くスキー靴の踵部26を圧着して保持して
いる後部締具の部材が垂直方向に回動してスキー靴を踵
部26より解放して安全を確保するようなされている。
【0009】しかしながら前項(0008)で説明を加
えた従来の安全装置によるものはスキーヤーは急停止し
た瞬間(図8−1)に既に膝などに衝撃を受けているの
であり次の時限の動作(図8−2)で前方へ倒れ込む時
にスキー靴の踵部26を解放するに於いては前項(00
06)で詳細に説明を加えてあるが、これと同様にスキ
ー板が過度の付勢を受けてから後部締具によってスキー
靴の踵部を圧着して保持している部材が垂直方向に回動
してスキー靴をスキー板より解放するまでの「時間差」
が生ずることによって充分なる安全装置と成し得ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、スキーは生涯ス
ポーツと言われているように幼年期から青年層、壮年層
更に高年齢層に至る多くの愛好者がおりスキー人口は増
加の一途をたどっている。従来よりスキーは、骨折など
の事故が発生する危険を伴うスポーツと言われている
が、前記した多くのスキー愛好者がスキーをスポーツと
して継続している長年月の間に唯の一度も骨折、捻挫、
靱帯損傷などの事故に遭遇することがあってはならな
い。この為には従来のスキー板の締具に対して更なる安
全な機能を有したスキー板の締具装置が求められてい
た。
【0011】前記(0002)した従来のスキー板の締
具はスキーの「側方向」に加わる過付勢に対しては締具
の安全装置が作動してスキー靴を「側方」へ解放してス
キーヤーの事故を未然に防止するに於いて充分なる機能
を備えているものと思われるが前項(0002)以下で
詳細なる説明を加えた如くスキー板の前方正面あるいは
前方向より受ける最も危険な過付勢が発生した場合にス
キーヤーが膝部などに受ける損傷を回避するに於いては
充分なる安全機能を備えているとは言い難い。
【0012】スキーは通常滑走中は弧を描く回転中であ
っても前項の図8−1、図8−2、に於いて図示した代
表的な事例に見られる如くスキーの滑走方向であるスキ
ーの前方より過付勢が発生する場合があり最も危険な
「複合転倒」と呼ばれている骨折などのスキー事故の起
因となるスキーの前方より生ずる過付勢に対する安全対
策がスキー板の締具に要求されており、本発明はスキー
の前方正面及び前方向に対する安全装置を備えたスキー
板の締具を提共し、スキーを更に安全なるスポーツとす
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決する為の手段】上記の目的を達成する為に
本発明のスキー板の締具は前記(0002)の従来技術
で完成しているスキー板の締具又はこれらと同類品の前
部締具、後部締具、及びスキー靴を乗せる支持板を継承
して使用し、従来のスキー板の締具で成し得なかったス
キーの前方正面及び前方向より生ずる過付勢を効率良く
前記(0009)で説明を加へてある「時間差」をなく
して瞬間的に締具よりスキー靴を解放して骨折などのス
キーによる事故を未然に防止する為に以下に記する手段
を用いる。
【0014】スキー板に螺着する前部締具の底板部材
(ベース)を二分割して、上部材を移動可能にスライド
ベースとし、下部材をスキー板に固定する固定ベースと
成したるもので即ち、
【0015】図1(請求項1)に示すスキー板24に固
定する固定ベース1と前部締具19と一体と成したスラ
イドベース2を接合した二層構造とし、該スライドベー
ス2が移動してスキー靴をスキー板の締具より解放する
安全装置を備えたスキー板の締具に於いて、前部締具1
9と後部締具23の間の固定ベース1とスライドベース
2の接合部に単数又は複数の球体4又は片端を半球とし
た円筒体30(図9で図示)を配設し該球体4又は片端
を半球とした円筒体30と球体溝5の球面によって位置
決めをなし球体保持用ばね6で保持せしめて、該スライ
ドベース2にスキーの前方向より発生する過度の付勢に
よって球体4又は片端を半球とした円筒体30が球体保
持用ばね6を押し上げて球体4又は片端を半球とした円
筒体30と共に該スライドベース2が前方へ移動してス
キー靴をスキー板の締具より解放するように成した。図
1に示す前部締具19及び後部締具23は前項(000
2)、(0013)に於いて既に説明を加えてあるが従
来技術により完成している標準的又は同類品を継承して
使用する。ここで片端を半球とした円筒体30は図9に
よって図示してある。
【0016】図6(請求項2)に示すスキー板24に固
定する固定ベース1と前部締具19’と一体と成したス
ライドベース2を接合した二層構造とし、該スライドベ
ース2が移動してスキー靴をスキー板の締具より解放す
る安全装置を備えたスキー板の締具に於いて、前部締具
19’及び該締具と一体と成したスライドベース2を前
部締具19’の上部より貫通して固定ベース1とスライ
ドベース2の接合部に単数又は複数の球体4又は片端を
半球とした円筒体30を配設し、戻しばね8’を移動ベ
ース2の先端部に設置した。図6に示す前部締具19’
は前項(0002)、(0013)に於いて既に説明を
加えてあるが従来技術で完成しているもの又は同類品を
継承して使用する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図
1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図9及び図
10、図11を参照して説明を行う。図1の前部締具1
9、支持板20及び後部締具(一部図示)23は従来の
標準的なスキー板の締具を継承して使用しスキー靴25
を支承状態に担持した状態を示す。
【0018】前部締具の本発明の二分割した底板部材
(ベース)即ち、前部締具19と一体となした移動ベー
ス2とスキー板に螺子28により螺着して固定する固定
ベース1を接合して二層構造とし固定ベース1と一体成
型したコの字形状の支持部材1’に移動ベース2を装着
して該移動ベース2は前後方向を摺動自在と成した。
【0019】前部締具19と後部締具23(一部図示)
の間の支承状態に担持したスキー靴25底のほぼ中央部
の下の従来空間であったスペースに移動ベース2の部材
を肉厚として次項以下に説明を加える本発明に係る球体
4及び他の部材を配設したものである。
【0020】移動ベース2と接合した固定ベース1の半
球状の球体溝5に球体4又は片端を半球とした円筒体3
0を密着して配設し球体保持用ばね6と球体保持用ばね
調整ねじ7によって圧接し、固定ベース1と移動ベース
2を球面で位置決めを為して保持せしむるようになして
後記(0028)の図4−1、図4−2、に於いて更に
詳細説明を行う。
【0021】球体4又は片端を半球とした円筒体30の
球面に接して球体ガイド溝3を配してあるが該球体ガイ
ド溝3の底部は球体4の中心水平線よりも低位置とした
ことにより球体4又は片端を半球とした円筒体30が球
体ガイド溝3上に移動可能となし得るようにし、尚後記
拡大して図示した図4−1、図4−2に於いて詳細説明
を加える。
【0022】戻しばね8は移動ベース2と戻しばねの調
整ねじ9、戻しばね掛コマ10、戻しばね連結ワイヤー
11を介して固定ベース1と連結してある。後部ストッ
パー部材15は本来固定ベース1と一体成形であるが移
動ベース2を固定ベース1に装着及び脱着可能とする為
に六角穴付ボルト16によって固定ベース1の後部に脱
着可能に固着した。
【0023】移動ベース2と接合する固定ベース1の該
固定ベース1と一体のコの字形状部材1’は後部ストッ
パー部材方向へ更に延長してもよい、又球体保持用ばね
6及び戻しばね8はコイルスプリングで図示したが、板
ばね、皿ばね、などにすることも可能である。
【0024】固定ベース1の先端部に固定ベース1と一
体としたストッパー13及びストッパー調整ねじ14を
設置して移動ベース2の移動停止及び移動範囲の調整が
成し得る。又、戻しばね8は圧縮ばねとして移動ベース
2の前部のストッパー調整ねじ14の位置に、本発明の
後記(0031)する第二の実施の形態と同様に配置す
ることも可能である。
【0025】図2は図1の前部締具を異なる高さで切っ
て見た一部断面上面の説明図であるが、ここで7、
7、’7’’、で球体保持用ばねの調整ねじを図示し
た。同じく3、3’、3’’、で球体ガイド溝を図示し
た、即ち、従来空間であったスキー靴底の中央部を利用
し単数又は複数の球体4又は片端を半球とした円筒体3
0を配設して、固定ベース1と移動ベース2の位置決め
をなして保持する機能の調整を行い易く、又更に正確な
る位置決めが成し得るよう複数の球体4又は片端を半球
とした円筒体30を配設した。
【0026】後部ストッパー部材15により戻しばねコ
マ10が狭持され戻しばね調整ねじ9と摺動するので該
調整ねじ9の動作で戻しばね8がねじれることはない、
前記コマ10の脱落防止用に止割リング12を設置して
ある。
【0027】図3は固定ベース1の側方両端部1’がコ
の字状の形状をなして移動ベース2を担持する実施の形
態を明確に図示し、摺動し易くする為に摺動材21、及
びグリース溝22を設置した。
【0028】図4は前項までに既に説明を加えてあるが
更に本発明の安全装置の要素である球体4又は片端を半
球とした円筒体30の配設と該球体4又は片端を半球と
した円筒体30と共に移動ベース2がスキーの前方向よ
り加わる過付勢によって前方へ移動する動作の実施の形
態を拡大して図示した。図4−1は固定ベース1とスラ
イドベース2の接合部に球体4又は片端を半球とした円
筒体30を配設し該球体4又は片端を半球とした円筒体
30と球体溝5の球面によって固定ベース1とスライド
ベース2の位置決めをなして保持した状態を示す。図4
−2はスキー板24の前方向(図4の左方向)より過度
の付勢が加わった場合に球体4又は片端を半球とした円
筒体30が球体保持用ばね6の圧縮力及び戻しばね8に
勝って該ばね6を押し上げて球体ガイド溝3の上に乗り
上げて移動ベース2と共に前方へ移動した瞬間を明解に
図示した。
【0029】ここで、前項(0020)で説明を加えて
あるが更に説明を加えれば図4−1、で拡大して明示し
てあるように球体ガイド溝3の底部は球体4の中心の水
平線よりも低位置としたことにより球体4又は片端を半
球とした円筒体30が球体ガイド溝3の上に移動し得る
よう成した。
【0030】図5は本発明の装置の全体の動作の側面を
示したものであるが、前項(0028)及び前項までの
各項で詳細なる説明を加えた如くスキー板24の前方向
より受ける過付勢によって前部締具19と一体と成した
スライドベース2が前方へ移動して後部締具23により
圧着支持されていたスキー靴25の踵部26を解放した
瞬間を図示したものである。スキー靴の踵部26と圧着
して支持している後部締具23の部材は本来滑り易い部
材で構成されているので前方への移動によりスキー靴2
5を後部締具23より解放してスキー靴をフリー状態に
することは容易である。尚、スキー靴を解放後戻しばね
8によって前方へ移動した前部締具は直ちに解放前の状
態に復帰、即ち球体4又は片端を半球とした円筒体30
が直ちに球体溝5に戻ることは当然であり特に説明は要
しない。
【0031】つづいて図6(請求項2)及び図7に従い
実施の形態について説明を加える。図1(請求項1)と
共通事項は省略し要部のみについて説明を行う。前部締
具19’は前項(0015)と同様に基本的には従来の
技術で完成している前部締具を継承して使用するもので
あるがこれらの同類品の中で比較的構造が簡単なものに
本発明の球体4又は片端を半球とした円筒体30及びこ
れに係る部材を前部締具19’に組込み配設した構成と
したものである。
【0032】即ち、スキー板24に固定する固定ベース
1と前部締具19’と一体と成したスライドベース2を
接合した二層構造とし該スライドベース2が移動してス
キー靴をスキー板の締具より解開放する安全装置を備え
たスキー板の締具に於いて、前部締具19’及び該締具
と一体としたスライドベース2を前部締具19’の上部
より貫通して固定ベース1とスライドベース2の接合部
に複数の球体4又は片端を半球とした円筒体30を配設
し戻しバネ(8’)を移動ベース2の先端部に設置し
た。
【0033】戻しばねは図1に於いては引きばねとした
のに対し図6の戻しばね8’は圧縮ばねとしてあるが図
1の戻しばね8を図6の戻しばね8’の位置に設置する
ことも可能である。(図示せず)スライドベース2を後
方へ引き抜き固定ベース1と脱着可能とする為ストッパ
ー15’を六角穴付ボルト16によって脱着可能に固着
した。又、球体4又は片端を半球とした円筒体30を配
設する貫通孔のカバー17’を止めビス18’で固定し
た。尚、固定ベース1の先端部に該固定ベースと一体と
成したストッパー13に調整ネジ14’を設置し戻しば
ね力の調整と該調整ねじ14’の締切により移動ベース
2の移動停止が出来得るようになした。
【0034】図7は前項(0031)に於いて説明済み
であるが図6(請求項2)を更に明確にする為断面で図
示した。前部締具19’は従来の標準的な締具の構成を
継承して使用しこれらの同類品に本発明の球体4又は片
端を半球とした円筒体30並びにこれに係る部材を配設
し、固体ベース1と一体成形したコの字形状の部材1’
が移動ベース2を担持する形態を断面により明確に図示
した。固定ベース1と移動ベース2を摺動し易くする為
に摺動材21とグリース溝22を設置した。
【0035】図9は前項までの各項で説明を加へてある
が片端を半球とした円筒体30の設置を拡大して図示し
た。前項の図4−1、図4−2と同様の動作を行うもの
であるので特に説明を要しない。
【0036】図10は前項(0022)、(0033)
に於いて説明を加えた過度の付勢によって前方へ移動
し、スキー靴を解放した後の図1の前部締具19を移動
前の位置即ち、球体4又は片端を半球とした円筒体30
を球体溝5に復帰せしむるために図10は戻しばね8を
設置することなくスキーヤー自身の手動(手押し)によ
り移動前の位置へ復帰させるように成したるもので、こ
れにより簡潔なる構成とし、コストを安くすると共に前
部締具全体の軽量化が成し得た。
【0037】図11は前項(0036)に於いて説明を
加えたと同様に図6の戻しばね8’を設置せず、スキー
ヤー自身の手動(手押し)によって前方へ移動した前部
締具19’を移動前の位置に復帰せしむるようにし簡潔
なる構成と成した。戻しばね8、及び8’は補助機能と
しての部材であるため該戻しばねの削除によって本発明
の安全装置に係る機能を低下させることはない。
【0038】尚、前項までの各項に於いて前部締具19
(図1)並びに前部締具19’(図6)は従来の技術で
完成されている該締具を継承して使用するよう説明を加
えて来たがここで、特に側方に対しスキー靴を解放する
に於いては既に完成された優れた技術を有する前記の従
来の前部締具(19)(19’)を、コストを安くする
為に得策である為継承して使用するよう説明を加えて来
たが、本発明の球体4又は片端を半球とした円筒体3
0、並びにこれに係る部材即ち固定ベース1移動ベース
2を二層構造として球体保持用ばね6、戻しばね8及び
8’(図6)及び他の本発明に係る部材を更に配設し易
くする為に新規構成並びに新規形状の前部締具を新たに
製作しても何ら支障はない。
【0039】
【発明の効果】本発明は従来の安全装置を備えたスキー
板の締具に存在しない効なる特徴を有し、即ち、
【0040】スキーの前方向より受ける衝撃及び前方向
より生ずる捻れを伴う過付勢をスキー靴が受けた際に前
部締具と後部締具により位置決めをなして保持し、支承
状態に担持しているスキー靴を、前部締具を前方へ移動
させることにより衝撃を吸収すると共に衝撃を受けてか
ら「時間差」を生ずることなく瞬間的にスキー靴をスキ
ー板の締具より解放するようになして従来のスキー板の
締具の安全装置に於いては不充分であったスキー滑走時
の最も危険な前方正面及び前方向(前方斜め方向)より
受ける過付勢と前方向捻れ(複合転倒)により発生する
スキーヤーの骨折、捻挫、靱帯損傷などの事故を未然に
防止すみに於いて有効に働く。
【0041】かくの如く本発明は多くのスキー愛好者が
スキーを生涯スポーツとして長年の期間に於いて骨折、
捻挫、靱帯損傷などに遭遇する事故を未然に防止してス
キーを更に安全なるスポーツとする為に重要なる貢献を
するスキー板の締具となした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の要素を示す側面の一部断面図で
ある。
【図2】一部異なる高さにある面で切って見た図1の要
素を示す一部断面上面の説明図である。
【図3】図1のA−A’線の要素を示す断面図である。
【図4】拡大して本発明の装置の要素の一部を示す側面
断面図である。
【図5】本発明の装置の動作を示す側面全体の説明図で
ある。
【図6】本発明の第二の装置の要素を示す側面の一部断
面図である。
【図7】図6のB−B’線の要素を示す断面図である。
【図8】従来の装置によるスキー全体の動作を示す説明
図である。
【図9】本発明の片端を半球とした円筒体の設置を示し
た断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す側面の一部断
面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す側面の一部断
面図である。
【符号の説明】
1.1’. 固定ベース 2. スライドベース 3.3’.3’’. 球体ガイド溝 4. 球体 5. 球体溝 6. 球体保持用ばね 7.7’.7’’. 球体保持用ばねの調整ねじ 8.8’. 戻しばね 9. 戻しばねの調整ねじ 10. 戻しばね掛コマ 11. 戻しばね連絡ワイヤ 12. 戻しばね掛コマの止割リング 13. 前部ストッパー部材 14.14’. ストッパー調整ねじ 15.15’. 後部ストッパー部材 16. 六角穴付ボルト 17.17’. カバー 18.18’. カバー止ビス 19.19’. 前部締具 20. 支持板 21. 摺動材 22. グリース溝 23. 後部締具 24. スキー板 25. スキー靴 26. スキー靴の踵部 27. スキーヤー 28. 止め螺子 29. スプリングカラー 30. 片端を半球とした円筒体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー板(24)に固定する固定ベ
    ース(1)と前部締具(19)と一体と成したスライド
    ベース(2)を接合した二層構造とし、該スライドベー
    ス(2)が移動してスキー靴をスキー板の締具より解放
    する安全装置を備えたスキー板の締具に於いて、前部締
    具(19)と後部締具(23)の間の固定ベース(1)
    とスライドベース(2)の接合部に単数又は複数の球体
    (4)又は片端を半球とした円筒体(30)を配設し該
    球体(4)又は片端を半球とした円筒体(30)と球体
    溝(5)の球面によって位置決めをなし球体保持用ばね
    (6)で保持せしめて、該スライドベース(2)にスキ
    ーの前方向より発生する過度の付勢によって球体(4)
    又は片端を半球とした円筒体(30)が球体保持用ばね
    (6)を押し上げて球体(4)又は片端を半球とした円
    筒体(30)と共に該スライドベース(2)が前方へ移
    動してスキー靴をスキー板の締具より解放することを特
    徴としたスキー板の締具。
  2. 【請求項2】 スキー板(24)に固定する固定ベ
    ース(1)と前部締具(19’)と一体と成したスライ
    ドベース(2)を接合した二層構造とし、該スライドベ
    ース(2)が移動してスキー靴をスキー板の締具より解
    放する安全装置を備えたスキー板の締具に於いて、前部
    締具(19’)及び該締具と一体と成したスライドベー
    ス(2)を前部締具(19’)の上部より貫通して固定
    ベース(1)とスライドベース(2)の接合部に単数又
    は複数の球体(4)又は片端を半球とした円筒体(3
    0)を配設したことを特徴とした請求項1記載のスキー
    板の締具。
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