JPH11174037A - 直径が非常に小さい第一のダクトを第二のダクトに接続する装置、この装置を含むガスクロマトグラフの注入器及び検出器、ピラリーカラムを有し注入器及び検出器と共働するカセット、及びガスクロマトグラフ - Google Patents

直径が非常に小さい第一のダクトを第二のダクトに接続する装置、この装置を含むガスクロマトグラフの注入器及び検出器、ピラリーカラムを有し注入器及び検出器と共働するカセット、及びガスクロマトグラフ

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JPH11174037A
JPH11174037A JP30855397A JP30855397A JPH11174037A JP H11174037 A JPH11174037 A JP H11174037A JP 30855397 A JP30855397 A JP 30855397A JP 30855397 A JP30855397 A JP 30855397A JP H11174037 A JPH11174037 A JP H11174037A
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Der Maas Martinus Frans Van
デル マース、マルチヌス フランス ヴァン
Dulsen Johanne Marinus Petrus Van
ドゥールセン、ジョアンヌ マリナス ペトラス ヴァン
Kaiper Evi De
カイパー、 エヴィー デ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばニードル又はキャピラリーカラムの如き
直径が非常に小さい第一のダクトを第二のダクトに接続
する接続装置を提供する。 【解決手段】接続装置は受入れ部材及びシール要素を含
み、受入れ部材には第一のダクトを摺動可能に受けるダ
クト孔が設けられている。また受入れ部材にはダクト孔
と交差しシール要素を摺動可能に受けるシール要素孔が
設けられている。シール要素にはリセスが設けられてい
る。シール要素はダクト孔がシールされるシール位置
と、シール要素孔の両側の二つのダクト孔部がリセスを
介して互いに連通接続される接続位置とをとるようにな
っている。またシール要素はばねのばね力によりシール
位置に付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばニードル又
はキャピラリーカラムの如き直径が非常に小さい第一の
ダクトを第二のダクトに接続する接続装置に係わる。接
続装置は受入れ部材及びシール要素を含み、受入れ部材
には第一のダクトを摺動可能に受けるダクト孔が設けら
れている。また受入れ部材にはダクト孔と交差しシール
要素を摺動可能に受けるシール要素孔が設けられてい
る。シール要素にはリセスが設けられている。シール要
素はダクト孔がシールされるシール位置と、シール要素
孔の両側の二つのダクト孔部がリセスを介して互いに連
通接続される接続位置とをとるようになっている。また
シール要素はばねのばね力によりシール位置に付勢され
ている。
【0002】また本発明は、ガスクロマトグラフの注入
器及び検出器のための接続装置に係わり、ガスクロマト
グラフのキャピラリーカラムを含み本発明による注入器
及び検出器と共働するよう構成されたカセットに係わ
る。更に本発明は、注入器及び検出器に係わり、注入器
若しくは検出器を含むガスクロマトグラフに係わる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き接続装置は
ドイツ国実用新案第8715782号公報により公知で
あり、この装置は注入器のニードル挿入部材に使用され
る。この公知の接続装置に於いては、シール要素の主中
心線はダクト孔の中心線に対し鋭角をなしている。シー
ル要素がシール位置にあるときには、シール要素の端面
はダクト孔内に配置される。この端面はダクト孔とある
角度をなす。ニードルがダクト孔内に挿入されると、ニ
ードルは端面に衝突する。ニードルが更に押し込まれる
と、シール要素はばね力に抗してシール位置より接続位
置へ移動される。この構造の欠点は、ニードルを使用し
てシール要素をシール位置より接続位置へ移動させる必
要があるということである。ニードルの場合にはこの操
作が可能であるが、例えばガラスにて形成されたキャピ
ラリーチューブがダクト孔に挿入される場合には、シー
ル要素の端面がキャピラリーチューブの端部に作用する
非対称の点荷重の影響により、キャピラリーチューブの
自由端が破損し易い。従ってニードル挿入部材の位置に
於いて注入器に使用される接続装置は、ニードルではな
く例えばキャピラリーカラムの如き比較的脆弱なダクト
が第二のダクトに接続される必要がある用途には適して
いない。公知の接続装置の他の一つの欠点は、可撓性を
有する材料にて形成されるシールリング(一般にプラス
チック又はゴムにて製造される)を使用することを含ん
でいるということである。かかるシールリングは比較的
高温の注入器ハウジングの影響を受けて軟化剤又はこれ
と同様の物質を放出し、これによりガスクロマトグラフ
により行われるべき測定が悪影響を受ける。
【0004】上述の問題に対する解決策を説明する前
に、まず本発明が関連する技術分野の背景について簡単
に説明する。
【0005】本発明はガスクロマトグラフの技術分野に
係わる。公知のガスクロマトグラフは注入器及び検出器
を有する炉を含んでおり、注入器及び検出器はキャピラ
リーカラムにより互いに接続可能である。キャピラリー
カラムはガラス又はこれと同様の材料にて形成されたキ
ャピラリーチューブを含み、キャピラリーチューブには
その破損の虞れを低減する被覆が施されている。例えば
測定される物質が異なれば異なるカラムが使用されるの
で、キャピラリーカラムは定期的に交換されなければな
らない。従ってカラムを交換することは定期的に行われ
る工程であり、また公知の装置の場合には訓練を受けた
分析技師によってのみ可能な工程である。公知のキャピ
ラリーカラムはクランプフィティングにより注入器の出
口部材及び検出器の入口部材に接続される。例えばオー
プンエンドスパナによりクランプフィティングを緩める
ことができ、クランプフィティングが緩められるとクラ
ンプが緩くなり、カラムを注入器及び検出器より引き抜
くことができる。クランプフィティングは炉空間内に配
置されているので、高温度になり、そのためクランプフ
ィティングを緩めることが困難である。更にキャピラリ
ーカラムの供給端部及び排出端部は注入器及び検出器内
にある与えられた長さだけ延在していなければならな
い。従ってカラムの端部のクランプは非常に正確に行わ
れなければならない。供給端部又は排出端部がそれぞれ
注入室又は検出室内に適正な長さだけ延在していない場
合には、それにより検出値が重大な影響を受ける。公知
のガスクロマトグラフの注入器についての他の一つの問
題は注入器のニードル挿入部材に関するものである。大
抵の通常のガスクロマトグラフに於いては、注入器のニ
ードル挿入部材には所謂セプタムが設けられている。こ
れはニードルが挿通される厚さの小さいゴム板又はプラ
スチック板であり、測定されるべきサンプルがニードル
により注入器内へ導入される。ゴム又はプラスチックに
て形成されたセプタムにニードルを挿通する工程に於い
ては、ゴム粒子が注入室内に侵入する虞れがある。注入
室内の温度はかなり高いので、ゴムが燃焼し、燃焼生成
物により測定値が乱される虞れがある。
【0006】公知のニードル挿入部材の欠点は、前述の
ドイツ国実用新案第8715782号公報に記載された
ニードル挿入部材により部分的に解消される。しかしこ
のニードル挿入部材にも上述の欠点と同様の欠点があ
る。これらの全ての問題は、ニードルやキャピラリーカ
ラムの如き直径が非常に小さい第一のダクトを例えば検
出空間と連通する注入室やダクトの如き第二のダクトに
接続すること及び第一のダクトをクランプすることが非
常に面倒であることに起因していることは明らかであ
る。
【0007】本発明の目的は、第二のダクトにニードル
を接続することができるだけでなく、例えばガラスにて
形成されたキャピラリーカラムや非常に薄い脆弱なニー
ドルの如き直径の非常に小さい比較的弱いダクトをも接
続することができるよう上述の型式の接続装置を改良す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成すべく、
本発明によれば、接続装置はシール要素に係合しばね力
に抗してシール要素をシール位置より接続位置へ移動さ
せる制御装置を含んでいることを特徴としている。
【0009】制御装置が設けられているので、第一のダ
クトの自由端に非対称の荷重が作用することなくシール
要素を接続位置へ移動させることができる。第一のダク
トはその主中心線の方向にかなりの圧力を担持すること
ができる。前述のドイツ国実用新案第8715782号
公報に記載された構造の如く第一のダクトが斜めの荷重
を受けると、第一のダクトはすぐに破壊する。
【0010】本発明の接続装置によれば、制御装置によ
ってシール要素を一時的に接続位置に押し込むことによ
り第一のダクトを非常に簡単に第二のダクトに接続する
ことができる。シール要素が接続位置に押し込まれる
と、第一のダクトがダクト孔に挿通され、しかる後シー
ル要素が解放され、ばね力の影響により第一のダクトに
当接した状態になる。シール要素はばね力により第一の
ダクトをダクト孔にクランプし、これにより接続が完了
する。
【0011】本発明の更に他の一つの特徴によれば、シ
ール要素は二つの端面を含み、制御装置はシール要素の
端面の少なくとも一方に係合する案内部として構成され
る。第一のダクトが挿入されると、案内部がシール要素
の端面に沿って移動され、これによりシール要素は少な
くとも一時的に接続位置をとり、これにより第一のダク
トをダクト孔に挿通することができるようになる。
【0012】本発明の更に他の一つの特徴によれば、シ
ール要素は二つの端面を含み、制御装置はリーフスプリ
ングの位置、従ってシール要素の位置を調節するための
レバーを含むリーフスプリング要素として構成される。
【0013】この実施形態に於いては、シール要素はレ
バーの操作によりばね力に抗してシール位置より接続位
置にもたらされ、これにより第一のダクトをダクト孔に
挿通することができるようになる。
【0014】本発明の更に他の一つの特徴によれば、シ
ール要素はシール要素が接続位置にあるときには二つの
ダクト孔部を流体の流通が可能であるよう接続するリセ
スを含んでいる。シール要素がかくして構成されている
ので、その二つの端面は接続装置の受入れ部材の外部に
延在することができ、これにより制御装置はシール要素
を二つの端面より制御することができる。
【0015】本発明の更に他の一つの特徴によれば、シ
ール要素はばね力により第一のダクトに当接する接触領
域を有し、シール要素の方向及びリセスの形状は接触領
域が線状又は点状になるよう設定される。かくして接触
領域が線状又は点状であるので、所謂傾斜面効果により
第一のダクトを良好に且つ強固にクランプすることがで
きる。
【0016】本発明の装置によれば、公知のガスクロマ
トグラフに於ける上述の全ての問題を解消することがで
きる。かかる目的で、本発明は、本発明の装置を含むニ
ードル挿入部材が設けられたガスクロマトグラフの注入
器を提供する。更に本発明はガスクロマトグラフのキャ
ピラリーカラムのための接続装置を提供する。本発明の
接続装置は本発明の装置を含み、また本発明の接続装置
はガスクロマトグラフの注入器の出口部材及び検出器の
入口部材の一部を構成する。本発明の接続装置によれば
キャピラリーカラムの接続が非常に簡単になるので、キ
ャピラリーカラムに損傷が及ぶ虞れなくまた訓練を受け
た分析技師を必要とすることなく非常に単純に配置可能
なカセットにキャピラリーカラムを配置することが可能
になる。また本発明は上述の如きカセットに係わり、ま
た本発明の注入器若しくは検出器が設けられたガスクロ
マトグラフ又は本発明のカセットと共働するよう構成さ
れた位置決め装置が設けられたガスクロマトグラフに係
わる。
【0017】本発明の更に他の特徴は特許請求の範囲に
記載されている。以下に添付の図を参照して多数の例示
的実施形態について説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はキャピラリーカラム92が
配置された炉室103を含むガスクロマトグラフ97を
示している。図に於いては、ガスクロマトグラフ97の
左側には注入器100が設けられており、注入器100
はニードル挿入部材9と注入室10と出口部材50とを
含み、出口部材50にはキャピラリーカラム92の供給
端部93が接続されている。またガスクロマトグラフは
検出器を含み、図には検出器の入口端部50のみが図示
されている。検出器の入口端部50はキャピラリーカラ
ム92の排出端部94に接続されるようになっている。
図示の実施形態に於いては、キャピラリーカラム92は
ハウジング91及び位置決め装置95を有するカセット
90の一部を形成しており、位置決め装置95はガスク
ロマトグラフ97の炉の壁に設けられた位置決め装置9
6と共働するようになっている。
【0019】現在ではガスクロマトグラフの例示的実施
形態の全体的な構造は公知であるので、その公知のもの
とは異なる部分について詳細に説明する。
【0020】図3は本発明による注入器のニードル挿入
部材9の例示的実施形態を示している。ニードル挿入部
材は受入れ部材3及びシール要素4を含んでいる。受入
れ部材3にはニードル1を摺動可能に受けるダクト孔5
が設けられている。また受入れ部材3はダクト孔5と交
差するシール要素孔6を含み、シール要素孔6にはシー
ル要素4が摺動可能に配置されている。シール要素4に
はリセス7が設けられている。シール要素4はダクト孔
5がシールされるシール位置と、シール要素孔6の両側
の二つのダクト孔部5a、5bがリセス7を介して流体
の流通が可能に互いに連通接続される接続位置とをとり
得るようになっている。シール要素4はばね14のばね
力によりシール位置に付勢されている。ニードル1がダ
クト孔5内に配置されると、シール要素4は直線状の接
触領域8にてニードル1に当接する。かくしてニードル
はその自由端が注入室2又は10内に延在するようダク
ト孔に固定される。ニードル挿入部材9は更にハウジン
グ11とニードルアクセス孔12とハウジング孔13と
を含んでいる。ニードルアクセス孔12はハウジング孔
13に開口している。前述の如く、受入れ部材3に設け
られたダクト孔5は接続部2を介してニードル挿入部材
9に接続される通路をニードルアクセス孔12と注入室
10との間に郭定している。受入れ部材3はハウジング
孔13内に摺動可能に配置されており、ばね14のばね
力により第一の位置、即ちこの場合上側位置に押圧され
ている。ハウジング孔13は更にシール要素4と共働す
るガイド部15を含んでいる。ニードル1をニードルア
クセス孔12に挿入し、それを下方へ押し下げることに
より、受入れ部材3はばね力に抗して第二の位置へ移動
される。ガイド部15は受入れ部材3が第二の位置にあ
るときにはシール要素4が接続位置に位置するよう構成
されている。図4に示された接続位置に於いては、ニー
ドル1はダクト孔5を経て注入室10内へ延在する。ば
ね14が受入れ部材3を上方へ付勢しているが、ニード
ル1がダクト孔5内に存在するので、受入れ部材3は上
方へ移動することができない。ニードル1がダクト孔5
より引き抜かれたときにのみシール要素4は再度左方へ
自由に移動することができ、これにより受入れ部材は上
方へ押圧され、ダクト孔5がシールされる。ダクト孔5
のシールは非常に重要である。何故ならば、空気が注入
室10内に侵入すると測定値が損なわれるので、注入室
への空気の侵入が絶対に回避されなければならないから
である。図示のニードル挿入部材は非常に使い勝手に優
れており、ニードルが挿通されるゴム又はプラスチック
製のセプタムを含む注入器のニードル挿入部材の場合と
同様、測定を乱す虞れがない。更に訓練を受けていない
オペレータでもニードル1を挿入することができる。
【0021】図5及び図6はガスクロマトグラフのキャ
ピラリーカラム51のための接続装置50を示してい
る。この接続装置50も本発明による装置を含んでい
る。特に接続装置50は受入れ部材53及びシール要素
54を含んでいる。受入れ部材53にはキャピラリーカ
ラム51を摺動可能に受けるダクト孔55が設けられて
いる。受入れ部材53にもダクト孔55と交差し且つシ
ール要素54を摺動可能に受けるシール要素孔56が設
けられている。シール要素54にはリセス57が設けら
れており、ダクト孔55がシールされるシール位置と、
シール要素孔56の両側の二つのダクト孔部55a、5
5bがリセス57を介して流体の流通可能に互いに連通
接続される接続位置とをとり得るようになっている。シ
ール要素54はばね64のばね力によりシール位置に付
勢されている。接続位置は図5に図示され、シール位置
は図6に図示されている。図5及び図6は接続装置の断
面図及び底面図を示している。図示の例示的実施形態に
於いては、受入れ部材53のダクト孔55には室66が
設けられ、室66にはキャピラリーカラム51を受け入
れるカラム受入れ孔68を有するカラム接続部材67が
配置されている。カラム受入れ孔68はシール要素54
の側より見て先細円錐状をなしている。この円錐状の小
径部69はその少なくとも最小径の位置に於いてキャピ
ラリーカラム51の外形よりも小さい内径を有してい
る。小径部69の壁がカラム受入れ孔68の中心線に対
しなす角度は、カラム51が引き抜き可能に小径部69
に受入れられるよう設定されることが好ましい。更に本
発明の他の一つの特徴によれば、カラム接続部材67は
ガラスにて形成されていることが好ましい。カラム接続
部材67は円錐状の小径部69を有しているので、キャ
ピラリーカラム51の端部とカラム接続部材67とを気
密式に接続することができる。キャピラリーカラム51
が小径部69に対し押圧されると、キャピラリーカラム
の外面被覆が僅かに移動し、これにより気密シールが達
成される。上述の接続は注入器100の出口部材及び検
出器200の入口部材の何れにも使用可能である。
【0022】従来技術による注入器に於いては、キャピ
ラリーカラムの供給端部が適正な長さだけ注入室10内
に延在していることが重要である。もしこの長さが適正
でなければ、測定がその影響を受ける。従って公知の注
入器の出口部材に公知のキャピラリーカラムを配置する
ことは訓練された分析技師によってのみ可能である。本
発明による接続装置を含む本発明の注入器によれば、こ
の問題を簡単に解決することができる。このことを達成
すべく、本発明の更に他の特徴によれば、注入器はカラ
ム接続部材67のカラム受入れ孔68がシール要素54
の側より見て末広円錐状をなし、第二のダクト52が拡
径部71に固定的に配置されることを特徴としている。
第二のダクト52が注入室10内に延在するよう、第二
のダクトはキャピラリーカラムと同一の内径及び外径を
有し、また一定の規格の長さを有している。第二のダク
ト52は接続装置50に固定的に接続され、またキャピ
ラリーカラム51が除去されても外れないので、キャピ
ラリーカラムが注入室10内に適正な長さにて配置され
ないことに起因してガスクロマトグラフの測定が乱され
ることが確実に回避される。
【0023】本発明による注入器の更に他の特徴によれ
ば、注入器はカラム接続部材67のカラム受入れ孔68
がシール要素54の側より見て小径部69より末広円錐
状をなし、第二のダクト72に接続されており、第二の
ダクト72は一定の規格の長さを有し、注入室10内に
延在していることを特徴としている。注入室10はガラ
ス製のスリーブ73により郭定されている。カラム接続
部材67及び第二のダクト72も同様にガラスにて形成
されている。また本発明の更に他の特徴によれば、カラ
ム接続部材67、第二のダクト72、内部に注入室10
を有するスリーブ73は一つの部材として一体的に形成
される。かかる部材が図7に断面図及び底面図として図
示されており、図5及び図6に示されたカラム接続部材
67及び第二のダクト72に代えて使用可能である。
【0024】キャピラリーカラム51を接続装置50に
接続する必要があるときには、オペレータはばね64に
接続されたレバー70を押圧し、これによりシール要素
54を接続位置に押圧する。次いでカラム51の端部が
小径部69に係合するようカラムの端部が接続装置50
に挿入され、しかる後レバー70が解放され、カラム5
1がその端部とダクト孔55との間の摩擦力により固定
される。かくしてキャピラリーカラム51を非常に簡単
に組み付けることができる。
【0025】以上の説明より分かる如く、注入器の出口
部材及び検出器の入口部材の両方に上述の接続装置が設
けられてよい。かくして両方の部材に上述の接続装置が
設けられたガスクロマトグラフ97が図2に図示されて
いる。図2に於いて、ガスクロマトグラフのキャピラリ
ーカラムが符合92にて示されており、供給端部が符合
93にて示されており、排出端部が符号94にて示され
ている。明瞭化の目的で、注入器及び検出器の他の部分
は図2には図示されていない。しかしキャピラリーカラ
ムはハウジング91及び位置決め装置95を含むカセッ
ト90に受け入れられている。位置決め装置95はガス
クロマトグラフ97のハウジングに設けられた位置決め
装置96と共働するよう構成されている。
【0026】場合によっては、検出器は質量スペクトロ
グラフであってもよい。質量スペクトログラフの検出室
は一般に低圧の不活性ガス又はリンスガスを収容してい
る。検出器が質量スペクトログラフに接続された現在公
知のガスクロマトグラフに於いては、キャピラリーカラ
ムを交換すると、質量スペクトログラフの検出室が大気
にて充填されてしまう。従ってキャピラリーカラムの交
換後であって新たな測定が開始される前に、ガススペク
トグラフの検出室より大気が効果的に除去されるよう、
検出室は数時間にわたりリンスガスにてリンスされなけ
ればならない。このリンス工程には3時間を要し、その
期間中は測定を行うことができない。この問題を解消す
べく、検出器200をガススペクトグラフに接続する検
出器200の入口部材を構成する接続装置50は、受入
れ部材53のダクト孔55に設けられたリンスガス供給
孔84に開口するリンスガス孔83が受入れ部材53に
設けられていることを特徴としている。リンスガス供給
孔84はシール要素54と第二のダクト82との間に配
置されている。かかる検出器が図8及び図9に図示され
ている。キャピラリーカラム51の接続が解除されると
きには、シール要素54はばね64のばね力により図8
に示された位置より図9に示された位置へ移動する。こ
のことにより大気がダクト孔55及び第二のダクト82
を経てガススペクトグラフへ流入することが防止され
る。大気がガススペクトグラフへ流入することを防止す
べく、リンスガス孔83及びリンスガス供給孔84を経
てダクト孔55へリンスガスが流される。リンスガス供
給ダクト85がクランプフィティング86によりリンス
ガス孔83に接続されている。かくしてキャピラリーカ
ラムが除去され他のキャピラリーカラムが配置された直
後に新たな測定を開始することができ、従ってガスクロ
マトグラフを遥かに容易に使用することができる。
【0027】注入器及び検出器の接続装置50にキャピ
ラリーカラム92を接続することが遥かに容易になるの
で、本発明の更に他の一つの特徴によれば、分析技師よ
りも遥かに訓練の度合が低いオペレータによってもガス
クロマトグラフに挿入可能なカセット90にキャピラリ
ーカラムを配置することができる。カセット90にはハ
ウジング91と供給端部93及び排出端部94を有する
キャピラリーカラム92とが設けられる。更にカセット
90は該カセット90を挿入可能なガスクロマトグラフ
97に設けられた位置決め装置96と共働するよう構成
された位置決め装置95を含んでいる。かかるカセット
90を有するガスクロマトグラフ97が図1及び図2に
図示されている。図2に示されたガスクロマトグラフに
於いては、供給端部93及び排出端部94は図5及び図
6に示されている如く接続装置50と共働するようハウ
ジング91より突出している。
【0028】幾分かより容易に使用可能な型式のカセッ
ト90が図1に図示されている。この実施形態に於いて
は、ガスクロマトグラフのキャピラリーカラム92の供
給端部93及び排出端部94はそれぞれ保護リセス98
及び99に受けられている。供給端部93を囲繞する保
護リセス98は図1に示されている如く注入器100と
共働するよう構成されており、その接続装置50が図1
0(A)〜図10(D)に図示されている。図10
(A)〜図10(D)はキャピラリーカラム92の供給
端部93と注入器100の接続装置50との間の接続工
程を示している。排出端部94を囲繞する保護リセス9
9は、注入器の接続装置と同様の接続装置50を含む検
出器200と共働するよう構成されている。従って図1
0(A)〜図10(D)はキャピラリーカラムの排出端
部94と検出器200の入口部材50との間の接続工程
を示していると考えられてもよい。キャピラリーカラム
の供給端部93及び排出端部94はそれぞれ保護リセス
98及び99内に配置されるので、これらの端部93及
び94が損傷を受けることはほとんどない。本発明のカ
セット90の更に他の一つの特徴によれば、各保護リセ
ス98及び99には内側部分101が設けられており、
内側部分101は、カセット90が挿入され保護リセス
98及び99が接続装置50に対し相対的に移動する際
に、シール要素54がばね力に抗してシール位置より接
続位置に移動され、しかる後キャピラリーカラム92の
供給端部93及び排出端部94が接続部材67に受け入
れられると再度解放されるよう、カセット90の挿入時
にシール要素54と共働するよう構成されている。かく
してシール要素54は内側部分101によって自動的に
作動され、従ってオペレータはただ単にカセット90を
所定の位置に押し込むだけでよく、これにより接続が完
了する。かかる接続を行う種々の段階が図10(A)〜
図10(D)に図示されている。
【0029】図1及び図2に明瞭に示されている如く、
キャピラリーカラム92に関するデータを含み必要に応
じてデータを記憶するメモリーが設けられるトランスポ
ンダー102又はこれと同様の電子チップがカセットに
設けられていてよい。かかるカセット90に対応するガ
スクロマトグラフには、トランスポンダー102又はこ
れと同様の電子チップのメモリーに対しそれぞれ読み書
きを行う電子式の読み書き装置が設けられなければなら
ない。
【0030】カセット90を挿入する際にキャピラリー
カラム92の供給端部93及び排出端部94が損傷を受
けることを防止するためには、供給端部93及び排出端
部94がカセットのハウジング91に対し相対的にある
程度移動することができるよう、端部93及び94がハ
ウジング91に弾性的に接続されることが特に好まし
い。図10は、供給端部93及び排出端部94が上述の
如く自由に移動することができるよう、供給端部93及
び排出端部94がそれぞればね104を介してハウジン
グ91に接続されることを明瞭に示している。注入器及
び検出器の接続装置50の下端側には円錐形の心出しリ
セス105が設けられており、従ってキャピラリーカラ
ム92の供給端部93及び排出端部94はダクト孔55
に案内される。
【0031】また本発明は、請求項3に記載のニードル
挿入部材を有する注入器を含むガスクロマトグラフ又は
請求項7乃至9の何れかに記載の注入器若しくは請求項
10乃至12の何れかに記載の検出器を含むガスクロマ
トグラフに係わる。また本発明は、請求項13乃至17
の何れかに記載のカセット90と共働するよう構成され
た位置決め装置96を含むガスクロマトグラフに係わ
る。請求項16に記載のカセット90のトランスポンダ
ー102又はこれと同様の電子チップのメモリーに対し
それぞれ読み書きを行う電子式の読み書き装置を有する
ガスクロマトグラフも本発明に属する。
【0032】尚上述の例示的実施形態は例示のためのも
のであり、本発明の範囲内にて種々の修正が可能である
ことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスクロマトグラフの第一の実施形態の断面図
である。
【図2】ガスクロマトグラフの第二の実施形態の断面図
である。
【図3】ガスクロマトグラフの注入器のニードル挿入部
材の断面図である。
【図4】ガスクロマトグラフの注入器のニードル挿入部
材の断面図である。
【図5】注入器又は検出器のキャピラリーカラムのため
の接続装置の第一の実施形態を示す図である。
【図6】注入器又は検出器のキャピラリーカラムのため
の接続装置の第一の実施形態を示す図である。
【図7】ガスクロマトグラフの注入器の注入室を含む部
材を示す図である。
【図8】質量スペクトログラフに接続される検出器のキ
ャピラリーカラムのための接続部材の例示的実施形態を
示す図である。
【図9】質量スペクトログラフに接続される検出器のキ
ャピラリーカラムのための接続部材の例示的実施形態を
示す図である。
【図10】キャピラリーカラムを本発明による接続装置
に接続する工程の種々の段階を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 直径が非常に小さい第一のダクトを第
二のダクトに接続する装置、この装置を含むガスクロマ
トグラフの注入器及び検出器、ピラリーカラムを有し注
入器及び検出器と共働するカセット、及びガスクロマト
グラフ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァン ドゥールセン、ジョアンヌ マリ ナス ペトラス ベルギー国 ワルショウテム、ストウイッ グ オウピーストリート トルイデン402 (72)発明者 デ カイパー、 エヴィー オランダ国 2142エルシー クルキアス、 クルーズベッグ 1577 (54)【発明の名称】 直径が非常に小さい第一のダクトを第二のダクトに接続する装置、この装置を含むガスクロマト グラフの注入器及び検出器、ピラリーカラムを有し注入器及び検出器と共働するカセット、及び ガスクロマトグラフ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニードル(1)又はキャピラリーカラム
    (51)のような非常に直径の小さい第一のダクト
    (1、51)を第二のダクト(2、52、72、82)
    に接続する接続装置であって、前記接続装置は受入れ部
    材(3、53)及びシール要素(4、54)を含み、前
    記受入れ部材(3、53)には前記第一のダクト(1、
    51)を摺動可能に受けるダクト孔(5、55)が設け
    られており、前記受入れ部材(3、53)には前記ダク
    ト孔(5、55)と交差し且つ前記シール要素(4、5
    4)を摺動可能に受けるシール要素孔(6、56)が設
    けられており、前記シール要素(4、54)は前記ダク
    ト孔(5、55)がシールされるシール位置と、前記シ
    ール要素孔(6、56)の両側の二つのダクト孔部(5
    a、5b、55a、55b)が流体の流通可能に互いに
    連通接続される接続位置とをとるよう構成されており、
    前記シール要素(4、54)はばね(14、64)のば
    ね力により前記シール位置に付勢された接続装置にし
    て、前記接続装置は前記シール要素(4、54)に係合
    し前記ばね力に抗して前記シール要素(4、54)を前
    記シール位置より前記接続位置へ移動させる制御手段
    (15、64、70、101)を含んでいることを特徴
    とする接続装置。
  2. 【請求項2】前記シール要素(4、54)は二つの端面
    を含み、前記制御手段は前記シール要素(4、54)の
    前記端面の少なくとも一方に係合するガイド部(15、
    101)として構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の接続装置。
  3. 【請求項3】前記シール要素(4、54)は二つの端面
    を含み、前記制御手段はレバー(70)を含むリーフス
    プリング要素(64)として構成されており、前記レバ
    ー(70)により前記リーフスプリング要素(64)の
    位置、従って前記シール要素(4、54)の位置を調節
    可能であることを特徴とする請求項1に記載の接続装
    置。
  4. 【請求項4】前記シール要素(4、54)は該シール要
    素が前記接続位置にあるときには前記二つのダクト孔部
    (5a、5b、55a、55b)を流体の流通可能に連
    通接続するリセス(7、57)を含んでいることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載の接続装置。
  5. 【請求項5】前記シール要素(4、54)は前記接続位
    置にあるときにはばね力により前記第一のダクト(1、
    51)に当接する接触領域(8、58)を有し、前記シ
    ール要素(4、54)の方向及び前記リセス(7、5
    7)の形状は前記接触領域(8、58)が線状又は点状
    になるよう設定されていることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の接続装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載の接続装置
    を含むニードル挿入部材(9)を含むガスクロマトグラ
    フの注入器(100)にして、前記注入器は注入室(1
    0)を含み、前記ニードル挿入部材(9)はハウジング
    (11)と、ニードルアクセス孔(12)と、ハウジン
    グ孔(13)と、ばね(14)とを含み、前記ニードル
    アクセス孔(12)は前記ハウジング孔(13)に開口
    しており、前記受入れ部材(3)に形成された前記ダク
    ト孔(5)は前記ニードルアクセス孔(12)と前記第
    二のダクト(2)を形成する前記注入室(10)との間
    に通路を形成するよう構成されており、前記受入れ部材
    (3)は前記ハウジング孔(13)に摺動可能に受入れ
    られ、前記ばね(14)のばね力により第一の位置に押
    圧されており、前記ハウジング孔(13)には制御手段
    として機能し且つ前記シール要素(4)と共働するガイ
    ド部(15)が設けられており、前記受入れ部材(3)
    は前記ばねのばね力に抗して第二の位置へ移動可能であ
    り、前記ガイド部(15)は前記受入れ部材(3)が前
    記第一の位置にあるときには前記シール要素(4)が前
    記シール位置に位置し、前記受入れ部材(3)が前記第
    二の位置にあるときには前記シール要素(4)が前記接
    続位置に位置するよう構成されていることを特徴とする
    注入器。
  7. 【請求項7】ガスクロマトグラフのキャピラリーカラム
    (51)用の接続装置(50)にして、前記接続装置
    (50)は請求項1乃至5の何れかの接続装置であり、
    前記受入れ部材(53)に形成された前記ダクト孔(5
    5)にはカラム受入れ孔(68)が設けられたカラム接
    続部材(67)を受入れる室(66)が設けられてお
    り、前記カラム受入れ孔(68)は前記キャピラリーカ
    ラム(51)を受入れることができ、前記カラム受入れ
    孔(68)は前記シール要素(54)の側から見て先細
    円錐状をなしており、前記先細円錐状の小径部(69)
    は少なくともその最も狭い位置に於いて前記キャピラリ
    ーカラム(51)の外径よりも小さい内径を有している
    ことを特徴とする接続装置。
  8. 【請求項8】前記小径部(69)の壁が前記カラム受入
    れ孔(68)の中心線となす角度は、前記キャピラリー
    カラム(51)が引抜き可能に前記小径部(69)に受
    入れられるよう設定されていることを特徴とする請求項
    7に記載の接続装置。
  9. 【請求項9】前記カラム接続部材(67)はガラスにて
    形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の接続装置。
  10. 【請求項10】ガスクロマトグラフの注入器(100)
    にして、出口部材(50)及び注入室(10)を含み、
    前記注入器(100)の前記出口部材(50)は請求項
    7乃至9の何れかに記載の接続装置(50)を含んでい
    ることを特徴とする注入器。
  11. 【請求項11】前記カラム接続部材(67)の前記カラ
    ム受入れ孔(68)は前記シール要素(54)の側より
    見て前記小径部(69)より末広円錐状をなし、前記第
    二のダクト(52)は前記小径部の拡径部(71)内に
    固定的に受け入れられており、前記第二のダクト(5
    2)は規格の一定の長さを有し、前記注入室(10)内
    へ延在していることを特徴とする請求項10に記載の注
    入器。
  12. 【請求項12】前記カラム接続部材(67)の前記カラ
    ム受入れ孔(68)は前記シール要素(54)の側より
    見て前記小径部(69)より末広円錐状をなし、前記第
    二のダクト(52)に接続されており、前記第二のダク
    ト(52)は規格の一定の長さを有し、前記注入室(1
    0)はガラスにて形成されたスリーブ(73)により郭
    定されており、前記カラム接続部材(67)及び内部に
    前記注入室(10)を有する前記スリーブ(73)は一
    体的な一つの部材を構成していることを特徴とする請求
    項10に記載の注入器。
  13. 【請求項13】ガスクロマトグラフの検出器(200)
    にして、前記検出器(200)は入口部材(50)及び
    検出室を含み、前記検出器(200)の前記入口部材
    (50)は請求項7乃至9の何れかに記載の接続装置
    (50)を含んでいることを特徴とする検出器。
  14. 【請求項14】前記カラム接続部材(67)の前記カラ
    ム受入れ孔(68)は前記シール要素(54)の側より
    見て前記小径部(69)より末広円錐状をなし、前記第
    二のダクト(52、82)は前記小径部の拡径部(7
    1)内に固定的に受け入れられており、前記第二のダク
    ト(52、82)は前記検出室に連通していることを特
    徴とする請求項13に記載の検出器。
  15. 【請求項15】前記第二のダクト(82)はガスクロマ
    トグラフの検出室に連通しており、前記受入れ部材(5
    3)にはリンスガス孔(83)が設けられ、前記リンス
    ガス孔(83)は前記受入れ部材(53)のダクト孔
    (55)に設けられたリンスガス供給孔(84)に開口
    しており、前記リンスガス供給孔(84)は前記シール
    要素(54)と前記第二のダクト(82)との間に配置
    されていることを特徴とする請求項13又は14に記載
    の検出器。
  16. 【請求項16】ハウジング(91)と供給端部(93)
    及び排出端部(94)を有するキャピラリーカラム(9
    2)とが設けられたカセット(90)にして、前記カセ
    ット(90)を挿入可能なガスクロマトグラフ(97)
    に設けられた位置決め装置と共働するよう構成された位
    置決め装置(96)が設けられており、前記供給端部
    (93)及び前記排出端部(94)はそれらが請求項1
    0乃至12の何れかに記載の注入器及び請求項13乃至
    15の何れかに記載の検出器の接続装置(50)と共働
    するよう前記ハウジング(91)より突出していること
    を特徴とするカセット。
  17. 【請求項17】前記キャピラリーカラム(92)の前記
    供給端部(93)及び前記排出端部(94)はそれぞれ
    保護リセス(98及び99)内に受け入れられており、
    前記供給端部(93)を囲繞する前記保護リセス(9
    8)は請求項7乃至9の何れかに記載の注入器(10
    0)と共働するよう構成されており、前記排出端部(9
    4)を囲繞する前記保護リセス(99)は請求項10乃
    至12の何れかに記載の検出器(200)と共働するよ
    う構成されていることを特徴とする請求項16に記載の
    カセット。
  18. 【請求項18】各保護リセス(98及び99)には制御
    手段として機能する部分(101)が設けられており、
    前記部分(101)は、前記カセット(90)が挿入さ
    れ前記保護リセス(98及び99)が前記接続装置(5
    0)に対し相対的に通過する際に、前記シール要素(5
    4)がばね力に抗して前記シール位置より前記接続位置
    へ移動され、しかる後前記キャピラリーカラム(92)
    の前記供給端部(93)及び前記排出端部(94)がカ
    ラム接続部材(67)に受け入れられると再度解放され
    るよう、前記カセット(90)が挿入される際に前記シ
    ール要素(54)と共働するよう構成されていることを
    特徴とする請求項17に記載のカセット。
  19. 【請求項19】前記キャピラリーカラム(92)に関す
    るデータを含み必要に応じてデータを記憶するメモリー
    が設けられるトランスポンダー(102)又はこれと同
    様の電子チップ(102)を含んでいることを特徴とす
    る請求項16乃至18の何れかに記載のカセット。
  20. 【請求項20】前記キャピラリーカラム(92)の前記
    供給端部(93)及び前記排出端部(94)は、前記供
    給端部(93)及び前記排出端部(94)の両方が前記
    カセット(90)の前記ハウジング(91)に対し相対
    的にある程度移動し得るよう前記ハウジング(91)に
    弾性的に接続されていることを特徴とする請求項16乃
    至19の何れかに記載のカセット。
  21. 【請求項21】 請求項6に記載の注入器を含んでいる
    ことを特徴とするガスクロマトグラフ。
  22. 【請求項22】請求項10乃至12の何れかに記載の注
    入器及び請求項13乃至15の何れかに記載の検出器を
    含んでいることを特徴とするガスクロマトグラフ。
  23. 【請求項23】請求項16乃至20の何れかに記載のカ
    セット(90)と共働するよう構成された位置決め装置
    (96)を含んでいることを特徴とする請求項22に記
    載のガスクロマトグラフ。
  24. 【請求項24】請求項19に記載のカセット(90)の
    トランスポンダー(102)又はこれと同様の電子チッ
    プのメモリーに対しそれぞれ読み書きを行う電子式の読
    み書き装置を含んでいることを特徴とする請求項22に
    記載のガスクロマトグラフ。
JP30855397A 1997-11-11 1997-11-11 直径が非常に小さい第一のダクトを第二のダクトに接続する装置、この装置を含むガスクロマトグラフの注入器及び検出器、ピラリーカラムを有し注入器及び検出器と共働するカセット、及びガスクロマトグラフ Pending JPH11174037A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8794676B2 (en) 2008-05-30 2014-08-05 Waters Technologies Corporation Device and method for connecting fluid conduits

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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