JPH11166841A - 感覚情報取得装置 - Google Patents

感覚情報取得装置

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Publication number
JPH11166841A
JPH11166841A JP33680897A JP33680897A JPH11166841A JP H11166841 A JPH11166841 A JP H11166841A JP 33680897 A JP33680897 A JP 33680897A JP 33680897 A JP33680897 A JP 33680897A JP H11166841 A JPH11166841 A JP H11166841A
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JP
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light
fluid
information acquisition
acquisition device
light source
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Application number
JP33680897A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hayakawa
健 早川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Optical Transform (AREA)
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、省スペース化に適した感覚情報取得
装置を提供するとともに、微細領域における検出精度の
向上を図る。 【解決手段】 感覚情報取得装置において、刺激を認識
するための認識手段1を、収容部3、信号源4、検出部
5で構成する。収容部3内には刺激(圧力、熱、紫外
線)によって物理的性質が変化する流体2を封入して、
信号源4から流体2に光信号や電気信号を供給したとき
の流体2の光学的(光透過率や色彩等)又は電気的変化
(静電容量等)を検出部5によって検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力や熱等の刺激
を微細な領域について検出するための技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ロボットのマニピュレータや義肢等にお
いては、人間の手の触感に類似した感覚を取得するため
の感覚情報取得装置を付設することによって、マニピュ
レータ等の握力を微妙に調整して対象物を掴むといった
動作が要求される。
【0003】そのためには、圧力や温度等を認識するた
めの部位に各種のセンサを取り付けて、当該部位の全面
にかかる圧力等を検出する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
センサにあっては、そのサイズが比較的大きいものが多
いために設置数が限られたり、あるいはその取付スペー
スを充分に確保する必要があり、また、微細な範囲につ
いての検出を行うのが難しいといった問題がある。
【0005】例えば、圧力センサによる検出信号に基づ
いてマニピュレータ等を制御し、対象物を掴む動作を行
う場合に、圧力センサのサイズが大きいとその設置場所
に限界が生じるため、該対象物を掴んだ感触を人間の手
のように繊細に把握することが困難となる。
【0006】また、針の先ほどの領域にかかる圧力や該
領域の温度等を、人間の皮膚の痛点や温点等のように精
度良く検出することが困難である。
【0007】そこで、本発明は、小型化、省スペース化
に適した感覚情報取得装置を提供すること及び微細な領
域における検出精度の向上を図ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、刺激によって物理的性質が変化する流
体を収容する収容部と、該収容部内の流体に光信号若し
くは電気信号を供給するための信号源と、刺激に応じた
流体の光学的若しくは電気的変化を検出する検出部とを
備えた識別手段を用いて感覚情報取得装置を構成したも
のである。
【0009】従って、本発明によれば、収容部内の流体
の物理的性質を利用して刺激に応じた流体の変化を検出
することによって比較的少量の流体であっても刺激の度
合を鋭敏に識別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明感覚情報取得装置に
おける認識手段の基本構成を示すものであり、認識手段
1は、刺激によって物理的性質(光学的、電気的性質
等)が変化する流体(液体や流動体等)2を収容する収
容部3と、該収容部3に光信号若しくは電気信号を供給
するための信号源4と、刺激に応じた流体2の光学的又
は電気的変化を検出するための検出部5とを備えてい
る。
【0011】ここで、刺激として、例えば、圧力、熱、
紫外線が挙げられる、また、光学的な変化としては、光
の強度や波長等の変化が含まれ、電気的変化には静電容
量やインダクタンス、抵抗あるいはインピーダンス等の
変化が含まれる。
【0012】図2は感覚情報取得装置において圧力を認
識するための認識手段の構成例を示すものである。
【0013】認識手段1Aは、圧力によって光透過率が
変化する流体2を収容する収容部3を有している。該流
体2には、例えば、液晶、ショ糖液等が挙げられ、これ
らをシリコーン製の収容部3内に封入することによって
液胞が構成される。尚、収容部3は圧力を受けて変形す
るように弾性を有する材料で形成されることは勿論であ
る。
【0014】収容部3に対しては、これに光(可視光線
や赤外線等。)を照射するための光源4Aと、該光源4
Aから発した後収容部3内の流体2を透過した光の光量
若しくは強度を検出する検出部5(例えば、フォトカプ
ラのように光学部材を有する受光素子等。)とが設けら
れている。尚、光源4Aには小型化や集積化に適したも
の、例えば、半導体レーザー等が好ましい。
【0015】図2の例では、収容部3の一端部に入力部
6(平板状をした透明部材やレンズ等。)が付設されて
おり、光源4Aから発した光が当該入力部6を透過して
収容部3内に入射される。また、収容部3の端部のうち
入力部6とは反対側に位置する端部には出力部7(平板
状をした透明部材やレンズ等。)が付設されており、流
体2を通過した後の光が出力部7を通って検出部5に到
達する。尚、光源4Aの光を収容部3内に直接送出した
り、あるいは、透過光を検出部5によって直接検出する
ようにしても良いが、収容部3が外圧によって変形する
ことを考慮すると耐久性等の観点からは図2に示す構成
が好ましい。
【0016】しかして、上記の認識手段1Aにあって
は、これを使用する際に収容部3に圧力が加えられ、こ
れによって流体2の性質が変化する。即ち、圧力に応じ
て流体2の光透過率が変化するため、光源4Aの光の光
量若しくは強度を一定にしておき、流体2を透過した光
の光量若しくは強度を検出部5で検出する(光電変換
等)ことによって圧力を検出することができる。
【0017】尚、上記の説明では流体自体がもっている
性質を利用して圧力変化を光強度等の変化に変換した
が、これに限らず、例えば、図3に示すように収容部8
内の流体9に微粒子10、10、・・を分散させ、圧力
によって収容部8が変形したときの微粒子10、10、
・・・の局部的な濃度変化により吸光度が変化するよう
にした構成等を用いることができる。
【0018】また、図2の構成において、圧力によって
色彩が変化する流体を収容部3内に収容し、光源4Aか
ら発した後収容部3内の流体を透過した光の波長を検出
部5によって検出する構成を採用しても良い。尚、流体
の材質としては、例えば、液晶やショ糖液等が挙げら
れ、また、検出部5には、カラーフィルタアレイやCC
D(電荷結合素子)等を含む受光素子を用いることがで
きる。
【0019】しかして、この場合には、収容部3に圧力
が加えられると、これに応じて流体の色彩が変化する。
即ち、光源4Aの発する光の色を流体の色彩とは異なる
色にしておき、流体の色彩変化を検出部5で検出するこ
とによって圧力を検出することができる。
【0020】次に、圧力による流体の変化を電気的に検
出する構成について説明する。
【0021】本構成では、図4や図5に示すように、圧
力を認識するための認識手段1Bが、絶縁粘性流体(電
気絶縁体の粘性流体)11を収容する収容部12と、絶
縁粘性流体11若しくは収容部12を挟んで互いに対向
する導電部材13、13′と、導電部材13、13′に
接続された誘導性負荷14と、導電部材13、13′に
交流の電力供給を行うをための電源部15と、圧力によ
る導電部材13と13′との間の距離変化を位相若しく
は周波数変化として検出するための検出部16とを備え
ている。
【0022】例えば、図4に示す例では、絶縁粘性流体
11が封入された収容部12において、軟質の導電板等
で形成された導電部材13、13′が絶縁粘性流体11
を挟んで対向した状態で設けられており(つまり、絶縁
粘性流体11及び導電部材13、13′によってコンデ
ンサが形成されている。)、一方の導電部材13に誘導
性負荷14(インダクタ等。)が接続されている。そし
て、互いに並列に接続された電源部15や検出部16が
誘導性負荷14に接続されている。
【0023】また、図5に示す例では、絶縁粘性流体1
1、収容部12、導電部材13、13′についての位置
関係は図4の場合と同じであるが、絶縁粘性流体11及
び導電部材13、13′からなるコンデンサに対して誘
導性負荷14、電源部15、検出部16が並列に接続さ
れている。
【0024】よって、以上の構成において、収容部12
に圧力が加えられると導電部材13と13′との間の距
離が変化するので、絶縁粘性流体11及び導電部材1
3、13′からなるコンデンサの静電容量が変化し、こ
れと誘導性負荷14のインダクタンスに応じて検出部1
6が交流波形の位相変化や周波数特性を検出することで
圧力を検出することができる。
【0025】次に、熱(あるいは温度検出)に係る構成
について説明する。
【0026】先ず、図2に示した構成において収容部3
内の流体が熱によって光透過率が変化する性質を有して
いれば、透過光の光量若しくは強度を検出することによ
って熱の影響を把握することができる。
【0027】つまり、この場合には、熱を認識するため
の認識手段が、熱によって光透過率が変化する流体(液
晶やショ糖液等。)を収容する収容部と、該収容部内の
流体に光を照射するための光源と、光源から発した後収
容部内の流体を透過した光の光量若しくは強度を検出す
る検出部とを備えており、収容部に熱が加わった場合に
流体の光透過率が変化し、透過光の減衰率等を検出する
ことによって熱を検出することができる。
【0028】また、図2の構成において収容部3内の流
体として、熱によってその色彩が変化する性質を有する
材料を用いれば、透過光の色彩を検出することによって
熱の影響を把握することができる。
【0029】つまり、この場合には、熱を認識するため
の認識手段が、熱によって色彩が変化する流体を収容す
る収容部と、該収容部内の流体に光を照射するための光
源と、光源から発した後収容部内の流体を透過した光の
波長を検出する検出部とを備えており、収容部に熱が加
わった場合に流体の色彩が変化し、その変化の度合を検
出することによって熱を検出することができる。
【0030】尚、熱や温度によって色彩が変化する物質
の性質はサーモクロミズムとして知られており、サーモ
クロミック色素系(例えば、酸顕色性物質や酸性物質、
誘起溶媒からなる共存系等。)の材料(トリアリールメ
タン系等)が挙げられる。また、物質が光照射によって
その色彩を変化させ、加熱あるいは異なる波長の光によ
って元の色彩に戻るという状態変化を可逆的に繰り返す
現象はフォトクロミズムと称され、所謂フォトクロミッ
ク物質を用いる場合には、色彩の豊富さや高濃度である
等の利点の他、多数の化合物(チオインジゴ系、フルギ
ド系、スピロピラン系、スピロオキサジン系等)から材
料を選択することができる。
【0031】次に紫外線の検出に係る構成について説明
する。
【0032】図2に示した構成において収容部3内の流
体が紫外線によって光透過率が変化する性質を有してい
れば、透過光の光量若しくは強度を検出することによっ
て紫外線の影響を把握することができる。
【0033】つまり、紫外線を認識するための認識手段
が、紫外線によって光透過率が変化する流体を収容する
収容部と、該収容部内の流体に光を照射するための光源
と、光源から発した後収容部内の流体を透過した光の光
量若しくは強度を検出する検出部とを備えており、収容
部に紫外線が照射された場合に流体の光透過率が変化
し、透過光の減衰率等を検出することによって紫外線を
検出することができる。
【0034】尚、流体の材質としてはリグニン、破砕セ
ラミックス等の化合物を混入した液体が挙げられる。
【0035】また、図2の構成において収容部3内の流
体として、紫外線によってその色彩が変化する性質を有
する材料を用いれば、透過光の色彩を検出することによ
って紫外線の影響を把握することができる。
【0036】つまり、この場合には、紫外線を認識する
ための認識手段が、紫外線によって色彩が変化する流体
を収容する収容部と、該収容部内の流体に光を照射する
ための光源と、光源から発した後収容部内の流体を透過
した光の波長を検出する検出部とを備えており、収容部
に紫外線が照射された場合に流体の色彩が変化し、その
変化の度合を検出することによって紫外線を検出するこ
とができる。
【0037】尚、流体の材質としては、上記の他、無機
蛍光顔料(赤色、緑色、青色の発光蛍光体等。)が挙げ
られる。これは可視光の照射時と紫外線の照射時とで異
なった色彩を呈する材料であり、紡糸原液中に混入して
用いる。その際、複数色の無機蛍光顔料を混ぜ合わせる
ことにより多彩な色彩を得ることができるという利点が
ある。
【0038】しかして、上記した構成は、比較的少量の
流体であってもその物理的性質を利用することによって
刺激を光学的、電気的性質に置き換えて検出することが
できるので、小型化、省スペース化に適している。
【0039】ところで、以上の説明では、圧力、熱、紫
外線をそれぞれ検出するための構成について示したが、
圧力、熱、紫外線のうちから所望のものを組み合わせて
これらを検出する方法について以下に説明する。
【0040】図6に示す例では、6角形状の断面形状を
なした収容部17内に、上記した各種の流体を混入した
複合流体18が封入されている。つまり、圧力によって
光透過率若しくは色彩が変化する流体、熱によって光透
過率若しくは色彩が変化する流体、紫外線によって光透
過率若しくは色彩が変化する流体のうちの所望の流体を
組み合わせた複合流体18が収容部17内に収容されて
いる。尚、この複合流体18については、各流体の混合
によって化学反応を惹き起こさないことが必要である
が、そのためには特定の材質の組み合わせを選び出す方
法と、マイクロカプセル内に流体を封じ込めることによ
って流体間の化学反応が起らないようにする方法があ
る。
【0041】収容部17の周囲には光検出手段19が設
けられており、該光検出手段19は収容部17内に光を
照射するための光源20a、20b、20cと、各光源
から発した後収容部17内の流体を透過した光の光量や
強度、波長等を検出する検出部21a、21b、21c
とを含む複数対の検出手段から構成されている。
【0042】つまり、光源と検出部とが上記複合流体1
8を挟んで対向した状態でそれぞれ配置されており、例
えば、光源20a及び検出部21aが圧力の検出手段、
光源20b及び検出部21bが熱の検出手段、光源20
c及び検出部21cが紫外線の検出手段とされている。
【0043】収容部17の6角形の各辺には各光源から
の光を収容部内に取り入れるための入力部22ai、2
2bi、22ciと、透過光を収容部外に取り出すため
の出力部22ao、22bo、22coがそれぞれ設け
られており、入力部と出力部とが互いに対をなすように
配置されている。例えば、光源20aに対向した入力部
22aiに対して6角形の対辺に位置する出力部22a
oが対をなしており、該出力部22aoを通して検出部
21aに到達した光に基づいて圧力の検出が行われる。
同様に、入力部22biと出力部22boとが対をなし
て熱の検出に用いられ、入力部22ciと出力部22c
oとが対をなして紫外線の検出に用いられる。
【0044】以上の構成により、複合流体を一つの収容
部内に収めることができるのでさらに省スペース化を図
ることができる。
【0045】尚、収容部の形状については平面若しくは
曲面上をできるだけ隙間なく埋めつくすことができれば
如何なる形状であっても構わないが、接触面積や強度等
の観点からは6角形が好ましい。
【0046】また、収容部の収縮による圧力若しくは圧
力変化に比して収容部内の流体の圧力が高くなるように
内圧を設定することで、流体を含む収容部が圧力、熱、
紫外線の影響により破壊されたときに流体が漏れ出すよ
うに構成して異常の発生を目視できるようにしたり、あ
るいは、酸化によって変色する流体を収容部内に混入す
ることにより当該流体が収容部の外に漏れ出して外気に
触れて変色するのを目視することで異常の発生を直ちに
把握することができるようにすることが好ましい。
【0047】また、収容部の内壁面に反射膜を形成し
て、光源から収容部内に入射された光を当該反射膜によ
って反射させるようにすると、低出力の光源の使用が可
能となる。
【0048】上記した収容部を多数配置する方法につい
ては、これらを同一平面上に配置する方法と、層状に配
置する方法がある。
【0049】図7は断面形状が6角形状をした多数の収
容部17、17、・・・を配置してハニカム構造を実現
した感覚情報取得装置23を示しており、これによって
各収容部を所定の面上に効率良く配置することができ、
凹凸のある面や微細な面での圧力、熱、紫外線の変化を
検出することができる。
【0050】尚、収容部の数を増やすと、これに伴って
光源や検出部の数が増加することになるが、光源や検出
部の数を低減する方法について図8を用いて説明する。
【0051】図示する例では、図2で示した収容部3が
3つ使用されており、各収容部3には上記した各種の流
体のいずれかが封入されている。
【0052】そして、収容部3、3、・・・に対して設
けられた一つの光源24からの光を複数に分割して各収
容部3の入力部6に送出するための導光部材25が設け
られており、収容部3の各入力部6に対して光量分割若
しくは波長分離に係る分割膜26、26、26(液晶膜
等。)が形成されている。例えば、刺激によって光透過
率が変化する流体を使用する場合において光量分割に係
る分割膜が用いられ、光源からの光が各分割膜によって
異なる光量の光に分けられた後、各収容部3の入力部6
にそれぞれ入射される。また、刺激によって色彩が変化
する流体を使用する場合において波長分離に係る分割膜
が用いられ、光源からの光が各分割膜によって異なる波
長の光に分けられた後、各収容部3の入力部6にそれぞ
れ入射される。
【0053】各収容部3の出力部7から得られる透過光
は導光部材27によってまとめられた後、一つの(光)
検出部28に送出される。つまり、各収容部3の出力部
7に対して反射膜29、29、29がそれぞれ形成され
ており、これらによって同じ方向に反射された光が集ま
って検出部28に到達する。尚、反射膜29には如何な
るものを使用しても良いが、例えば、上記分割膜26と
同様の膜を形成することによって反射光量の制御や特定
波長の選択等を行うことができ、刺激によって光透過率
が変化する流体を使用する場合において光量の制御が可
能な反射膜を用い、また、刺激によって色彩が変化する
流体を使用する場合において特定の波長や色彩を抽出す
ることができる反射膜等を用いる方法が挙げられる。
【0054】しかして、光源からの光を複数の光に分割
した後、これらを各収容部に入射したり、あるいは各収
容部内の流体を透過した光をまとめて検出部に送出する
ことによって、光源や検出部の数を減らすことができ
る。
【0055】また、図9に示すように、さらに数多くの
収容部を配置するにあたっては、光源24、24、・・
・の光を、入力側結集部30から光ファイバー31、3
1、・・・をそれぞれ介して入力側の導光部材25、2
5、・・・に送出したり、あるいは、出力側の各導光部
材27、27、・・・から光ファイバー32、32、・
・・をそれぞれ介して得られた光を出力側結集部33に
まとめた後、これを検出部28、28、・・・に送出す
ることによって光源や検出部の配置について自由度を高
めたり、検出部の集積化を容易にすることで、コストの
低減を図ることができる。
【0056】尚、光源24の数は一つでも良いし、また
発光波長を光源毎に異なる値に設定しても良い。
【0057】入力側結集部30や出力側結集部33の構
成については、例えば、所定の張力をかけて直ぐに揃え
た光ファイバー群を一列に並べて紫外線硬化性樹脂に浸
して、光ファイバー間の隙間に入り込んだ紫外線硬化性
樹脂を紫外線照射によって硬化させる作業を繰り返すと
ともに、光ファイバー群をさらに層状に並べる。そし
て、光ファイバーの一端部をカットして面出し加工を行
い、カット面に光源や検出部(例えば、受光素子や電荷
結合素子等を含む検出素子を用いる。)を接続する。
尚、光ファイバーの面出し加工中において層状の光ファ
イバー群が崩れてしまわないように光ファイバー群に枠
をつけて加工を行うことが好ましい。
【0058】そして、検出部28、28、・・・のうち
実際に使用するものを選択するにあたっては、光源側に
位置する各光ファイバー31、31、・・・に一本ずつ
光を入射し、そのときの検出パターン(つまり、どの検
出部がどれくらいの光を検出しているかを示すパターン
情報)を所定の記憶手段に記憶させることによって行
い、当該検出パターンに関する領域の形状や大きさ(面
積等)によって照度を認識する。
【0059】収容部の空間的な配置については図9に示
した構成に限らず、図7に示すように、6角形状をした
収容部(セル)17、17、・・・を隙間なく配置する
とともに、光源24a、24b、24c及びその入力側
結集部30a、30b、30cと、出力側結集部33
a、33b、33c及び検出部28a、28b、28c
とが収容部17、17、・・・を挟んで対向するように
配置した例を挙げることができる。
【0060】例えば、図7の光源24a、入力側結集部
30a、出力側結集部33a、検出部28aについて説
明すると、5つの光源からそれぞれ発した光が入力側結
集部30aに入射された後、5本の光ファイバー31
a、31a、・・・をそれぞれ介して収容部17、1
7、・・・に送出される。
【0061】例えば、真ん中の光源24a3から発した
後、入力側結集部30aを介して光ファイバー31a3
を透過する光は、図7の上下方向に沿って配置された5
個の収容部を透過した後光ファイバー32a3を介して
出力側結集部33aに到達し、ここから検出部28aを
構成する5つの検出部のうち真ん中の検出部28a3に
到達して光検出が行われる。また、端に位置する光源2
4a1から発した後、入力側結集部30aを介して光フ
ァイバー31a1を透過する光は、図7の上下方向に沿
って配置された3個の収容部を透過した後光ファイバー
32a1を介して出力側結集部33aに到達し検出部2
8a1より光検出が行われる。
【0062】同図に示す他の光源24b、24cや入力
側結集部30b、30c、出力側結集部33b、33
c、検出部28b、28cについても光の入射方向や検
出方向を異にする以外は上記光源24a、入力側結集部
30a、出力側結集部33a、検出部28aと同様の構
成を有しており、所定の方向に沿って配置されたこれら
の各部を一組みとする検出手段によって、圧力、熱、紫
外線をそれぞれ検出することができる。尚、図7では5
つの光源を設けた例を示したが、これらを一つの光源と
してその光を入力側結集部30において5つの光に分け
ても良いことは勿論である。
【0063】しかして、導光部材をひとまとめにするた
めの結集部を設け、該結集部に光源からの光を入射した
り、あるいは結集部から光を取り出して検出部に送出す
る構成を用いることによって構成部の配置や数について
自由に設計することができるようになり、例えば、光源
や検出部を所望の場所にまとめて配置したり、収容部に
ついての配置の密度を高めることができる。
【0064】尚、上記した各光源の発光量あるいは各光
ファイバーの透過光の光量については、これらを常に同
じにする必要はなく、図10や図11に示すように、そ
れぞれ異なる比率を設定することにより重み付け処理を
行うことができる。
【0065】即ち、図10に示す例では光源24a1や
24a5の発光量を「1」としたとき、光源24a2や
24a4の発光量が「2」とされ、光源24a3の発光
量が「3」とされており(他の光源24b、24cにつ
いても同様である。)、各収容部内に記した数字が重み
付けの係数を表している。例えば、中央に位置する収容
部17Aには、発光量「3」の3つの光源(24a3、
24b3、24c3)から光がそれぞれ入射されてくる
ので単純和としての係数値「9」が付されている。ま
た、収容部17Aの周囲に位置する6つの収容部17
B、17B、・・・には、発光量「3」の1つの光源と
発光量「2」の2つの光源(例えば、24a3、24b
4、24c2)からの光が到達するので、これらの収納
部には係数値「7」が付され、最外周に位置する収容部
17C、17C、・・・には、発光量「3」の1つの光
源と発光量「1」の2つの光源(例えば、24a3、2
4b5、24c1)からの光が到達するので、これらの
収納部には係数値「5」が付されている。尚、説明の便
宜上光の経路途中における減衰量等は一切無視している
が、実際には収容部内の流体による光の減衰率や、光源
と検出部との間に介在する収容部の数等を考慮して重み
付けの係数を補正する必要があることは勿論である。
【0066】また、図11に示す例では光源24a3の
発光量が「3」とされ、それ以外の光源を発光させない
ようにした状況を示しており(他の光源24b、24c
についても同様である。)、この場合には中央に位置す
る収容部17Aの係数値が「9」とされ、その周囲に位
置する収容部17B、17B、・・・の係数値が「3」
とされ、最外周に位置する収容部17C、17C、・・
・については、係数値「3」のものと光が殆ど入射され
ないもの(同図に「−」で示す。)とが円周方向に亘っ
て交互に存在する。
【0067】尚、上記のような制御のために入射光制御
手段34が設けられており、該入射光制御手段34は各
光源の供給電力等を直接制御したり、あるいは入力側結
集部30への入射光量を液晶フィルタ等を使って変化さ
せることで光量に関する重み付け処理を行う。また、入
射光制御手段34としては、重み付け係数が与られた場
合に各光源の光量等を計算によって求めてそれぞれの光
量の制御を行うように構成しても良い。
【0068】重み付けの方法には光源の発光量を調整す
る方法の他、光源の点滅周期を制御したり、あるいは、
図10や図11に示した係数値のパターンを一定の時間
若しくは場所において繰り返すことによって制御する
等、各種の方法が挙げられる。
【0069】しかして、光源に対して設けられる結集部
から各導光部材に入射される光の光量をそれぞれ異なる
値に設定するための入射光制御手段を設けることによっ
て、各収容部における刺激の検出レベルについて軽重を
つけることができる。
【0070】図12は、図10や図11に示した感覚情
報取得装置23を用いて、圧力等の刺激を認識する手順
の一例を示すフローチャート図である。
【0071】先ず、ステップS1において、収容部17
に封入された流体の特性に基づいて刺激による光透過率
や色彩の変化率を考慮して、重み付けの係数の初期値
(あるいは仮値)を設定した後、次ステップS2では、
光源と検出部とを結ぶライン上に位置する収容部の数に
応じた重み付けの係数値を補正する。つまり、収容部内
の流体が入射光線に対して一定の減衰率を有している場
合には、収容部の数によって光源から検出部に到達する
光の受光量が異なるので、その影響を考慮して係数値を
補正する必要がある。
【0072】次ステップS3では、感覚情報取得装置2
3を取り付けた対象物(例えば、マニピュレータや義肢
等。)について、当該対象物を駆動しない状態で対偶
(関節等)の形状、状態や温度等の情報を取得して重み
付けの係数値について補正を行う。つまり、当該対象物
はこれを動かす前の状態であっても、固有の圧力や温度
を有しているので、これらの値を予め把握した上で係数
値の補正を行わないと、検出した圧力や熱が外因性のも
のかあるいは内因性のものを正確に識別することができ
なからである。
【0073】次ステップS4では、感覚情報取得装置2
3を取り付けた対象物を駆動した状態で対偶の状態や温
度等の情報を取得して重み付けの係数値について補正を
行う。
【0074】尚、ステップS3やステップS4において
は、マニピュレータの構造モデルや、義肢の場合には人
体構造モデル(対象者の体格や体重等の基礎データから
その身体的特徴を、骨格や筋肉、皮膚等を含む構造的モ
デルとしてコンピュータ上に構築した数値モデル)を利
用して係数値の補正を行うことが好ましい。
【0075】ステップS5で重み付けの係数値を決定し
た後、次ステップS6では触覚検出について検出パター
ンを生成する。即ち、どのような形状あるいは大きさの
領域内に位置する収容部を用いて圧力、熱、紫外線をそ
れぞれ検出するかを規定するためのパターン情報を生成
する。尚、感覚情報取得装置23の全ての収容部につい
て触覚検出を行う方法と、所定の間隔をおいた収容部を
検索してそれらについて検出を行うとともに未検索の収
容部については補間によって検出値を算定する方法とが
ある。
【0076】ステップS7では光源を発光させて収容部
に光を入射した後、次ステップS8で検出部によって収
容部の透過光を検出する。そして、次ステップS9では
前ステップで得られた検出値に対して重み付けの係数を
それぞれ掛けてこれらを加算する。つまり、検出値を
「Vi」とし、重み付けの係数値を「Wi」(但し、i
=1、2、・・・)とするときΣ(Wi・Vi)を計算
する(尚、「Σ」は添え字iについての有限和を表
す。)。
【0077】ステップS10では前ステップS6のパタ
ーン情報によって指定された収容部について全ての検出
が終了したか否かを判断し、終了した場合にはステップ
S11に進み、未終了の場合にはステップS7に戻る。
【0078】ステップS11では、各収容部の検出値に
ついてその加算値の最小値を求めてこれを各収容部につ
いて前ステップS9で既に求めている検出値の加算値か
らそれぞれ差し引く。これらの値が各収容部についての
圧力、熱、紫外線の分布を示すデータとなり、ステップ
S12では、これらのデータを制御装置等に出力する。
【0079】尚、収容部について物理的な破壊が生じた
場合には、当該収容部に対する重み付けの係数値がゼロ
でないときに他の収容部についての検出に影響を及ぼす
ことになる。例えば、図13に示すように収容部
「A」、「B」、「C」をそれぞれ中心とする検出領域
RA、RB、RC内において破壊された収容部(「×」
の記号で示す。)が存在すると、各収容部についての検
出値の加算値に影響が生じる。
【0080】そこで、物理的な破壊が生じた収容部を上
記ステップS6の検出パターンから除外するとともに、
当該収容部による検出値については他の収容部(例え
ば、一定の距離をおいて隣接する収容部等)を含む領域
を検索して当該領域に属する収容部についての検出値か
ら、破壊された収容部における検出値を補完することが
好ましい。
【0081】例えば、図14及び15に示すフローチャ
ート図のように(ステップS1乃至S12の処理内容に
ついては図12に示した各ステップの内容と同じである
ので説明を省略する。)、図15のステップS8での光
検出の後に、次ステップS8.5で検出値が許容範囲内
に入っているか否かを判断する。つまり、3方向(収容
部の断面形状が6角形状をしている場合の検出方向)に
おける検出値が予め決められている上限値以下であっ
て、かつ下限値以上であるか否かを判断し、そうであれ
ばステップS9に進んで重み付け加算処理を行うが、検
出値が上限値を越え又は下限値未満である場合にはステ
ップS8.6に進む。
【0082】ステップS8.6では上記3方向について
の検出値が全てほぼゼロであるか否かを判断し、そうで
あれば収容部に破壊が生じたと判断してステップS8.
7に進み、当該収容部を位置をメモリに記憶する。そし
て、図14のステップS5.5(ステップS5とS6の
間に位置するステップ)に進んで、破壊と判断した収容
部を上記した検出パターンから除外した後ステップS6
に進む。
【0083】また、図15のステップS8.6で収容部
に破壊が生じていないと判断した場合にはステップS
8.8に進み、危険信号を制御装置等に出力して当該信
号に基づいて危険回避のための処理を行う。この危険信
号の有無と上記ステップS12で得られるデータとの組
み合わせによって感覚の識別結果を、例えば、下表1に
示すように得ることができる。
【0084】
【表1】
【0085】尚、上表は左端の欄に示す刺激(圧力、
熱、紫外線)に関して上記危険信号が出力された場合と
出力されない場合とで、上記ステップS12でのデータ
の意味内容が異なることを示しており、例えば、圧力検
出について危険信号がある場合には当該データが継続的
若しくは瞬間的な痛覚を示し、危険信号がない場合には
当該データが表面の圧力分布を示す。同様に熱の検出に
ついて危険信号がある場合にはステップS12のデータ
が継続的若しくは瞬間的な温(度)覚あるいは冷覚を示
し、危険信号がある場合には当該データが表面の温度分
布を示す。尚、紫外線の検出について危険信号の有無は
無関係であり、ステップS12のデータが表面の照度分
布(皮膚におけるメラニン色素の分布に相当する。)を
示す。
【0086】このような統括的な判別を行うためには、
図10、図11に示すように検出部(28a、28b、
28c)に対して情報判別手段35を設け、該検出部に
よる検出値が許容範囲内であるか否かによって過剰な刺
激を受けたか否か若しくは収容部の破壊の有無を判定す
るとともに、検出部による検出値が許容範囲内である場
合に検出値から刺激の分布状態を認識することが好まし
い。
【0087】尚、圧力、熱、紫外線の各検出については
それぞれに上記検出パターンを変えて行う方法や、刺激
毎に専用の収容部をそれぞれ設けて検出する方法が挙げ
られる。
【0088】しかして、本発明に係る感覚情報取得装置
を、例えば、人間の手や関節の構造を模倣したマニピュ
レータや義肢において、手部(ハンド等)の表面に付設
することによって、手先にかかる圧力等を検出すること
ができる(その際、手先の部分には対象物を安定して持
つための安定板(指の爪に相当するもの)等を設けるこ
とが好ましい。)。
【0089】また、上記マニピュレータ等における手部
の状態を把握し、当該部分によって対象物を持ったとき
に掌の部分に加わる圧力が一定になるようにマニピュレ
ータ等の駆動制御を行うことによって対象物を手部で掴
んだときの状態から対象物の形状を認識したり(例え
ば、対象物の形状をワイヤーフレームモデルとして取得
する等。)、あるいは、対象物の表面に対して手部を一
定の圧力をもって押し付ける動作を行うことで対象物の
表面状態に関する情報(凹凸や硬さ等)を認識すること
ができる。また、対象物の表面に対して手部を一定の圧
力で押し付けたり、あるいは感覚情報取得装置と対象物
との接触面に対して当該面に平行な方向に対象物を移動
させるといった動作を行うことによって、対象物に関す
る圧力分布や摩擦係数等の情報を認識する等、各種の応
用が可能になる。
【0090】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、収容部内の流体の物
理的性質を利用して刺激に応じた流体の変化を検出する
ことによって少量の流体であっても刺激の度合を鋭敏に
識別することができるので、装置の小型化や省スペース
化を図ることができ、湾曲した面や微細な範囲について
刺激の検出を行うことができる。
【0091】請求項2や請求項3に係る発明によれば、
圧力によって光透過率や色彩が変化する流体を用いるこ
とによって圧力検出を光学的に行うことで高精度化や高
速化を図ることができる。
【0092】請求項4に係る発明によれば、絶縁粘性流
体を用いて圧力による導電部材間の距離変化を電気的に
検出することで収容部の微小変位から圧力を検出するこ
とができる。
【0093】請求項5や請求項6に係る発明によれば、
熱によって光透過率や色彩が変化する流体を用いて熱や
温度の検出を光学的に行うことで高精度化や高速化を図
ることができる。
【0094】請求項7や請求項8に係る発明によれば、
紫外線によって光透過率や色彩が変化する流体を用いて
紫外線の検出を光学的に行うことで高精度化や高速化を
図ることができる。
【0095】請求項9に係る発明によれば、複合流体を
収容部内に収容することによってさらに省スペース化を
図ることができる。
【0096】請求項10に係る発明によれば、収容部の
収縮による圧力変化に比して収容部内の流体の圧力が高
くなるように内圧を設定したり、酸化によって変色する
流体を収容部内に混入することによって、破壊された収
容部の場所を目視により認識することができる。
【0097】請求項11に係る発明によれば、収容部の
内壁面に反射膜を形成することによって、出力の低い光
源でも流体の透過光の強度や色彩等を検出することがで
きるようになる。
【0098】請求項12に係る発明によれば、光源や検
出部の数を低減することができる。
【0099】請求項13に係る発明によれば、導光部材
をひとまとめにするための結集部を設けることによっ
て、光源や検出部の配置、数について設計の自由度を高
めることができる。
【0100】請求項14に係る発明によれば、各導光部
材に入射される光の光量若しくは強度について重み付け
を定めることができるので、各検出部による検出値を均
等に取り扱う場合に比して検出の多様化を図ることがで
きる。
【0101】請求項15に係る発明によれば、過剰な刺
激の検出や収容部の破壊の有無に係る検出と、刺激の分
布状態の検出とを区別して刺激の検出を統括的に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る識別手段の基本構成を示す図であ
る。
【図2】圧力の認識手段についての構成例を示すもので
ある。
【図3】収容部の流体に微粒子を分散させた構成を示す
概略図である。
【図4】図5とともに絶縁粘性流体を収容部内に封入し
た構成を示すものであり、本図は収容部に対して誘導性
負荷を直列に設けた構成例を示す。
【図5】別の構成例を示す図である。
【図6】6角形状の断面形状をした収容部に対する光検
出手段の配置を示す図である。
【図7】図6の収容部を多数配置した構成例を示す図で
ある。
【図8】光源や検出部の数を低減する方法についての説
明図である。
【図9】数多くの収容部を配置する場合の構成例を示す
図である。
【図10】図11とともに重み付けの係数値の設定例を
示す図である。
【図11】重み付けの係数値についての別の設定例を示
す図である。
【図12】刺激の認識手順の一例を示すフローチャート
図である。
【図13】収容部の物理的な破壊による影響についての
説明図である。
【図14】図15とともに刺激の認識手順の一例を示す
フローチャート図であり、本図は処理の前半部を示す。
【図15】処理の後半部を示す。
【符号の説明】
1、1A、1B…認識手段、2、9…流体、3、8、1
2、17、17A、17B、17C…収容部、4…信号
源、4A、20a、20b、20c、24、24a、2
4b、24c…光源、5、16、21a、21b、21
c、28、28a、28b、28c…検出部、11…絶
縁粘性流体、13、13′…導電部材、14…誘導性負
荷、15…電源部、18…複合流体、19…光検出手
段、23…感覚情報取得装置、25、27…導光部材、
30、33…結集部、34…入射光制御手段、35…情
報判別手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺激を認識するための認識手段を備えた
    感覚情報取得装置において、 上記認識手段が、 刺激によって物理的性質が変化する流体を収容する収容
    部と、 該収容部内の流体に光信号若しくは電気信号を供給する
    ための信号源と、 刺激に応じた流体の光学的若しくは電気的変化を検出す
    る検出部とを備えていることを特徴とする感覚情報取得
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 圧力を認識するための認識手段が、 圧力によって光透過率が変化する流体を収容する収容部
    と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の光
    量若しくは強度を検出する検出部とを備えていることを
    特徴とする感覚情報取得装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 圧力を認識するための認識手段が、 圧力によって色彩が変化する流体を収容する収容部と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の波
    長を検出する検出部とを備えていることを特徴とする感
    覚情報取得装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 圧力を認識するための認識手段が、 絶縁粘性流体を収容する収容部と、 絶縁粘性流体若しくは収容部を挟んで互いに対向する導
    電部材と、 導電部材に対して接続された誘導性負荷と、 導電部材に交流の電力供給を行うをための電源部と、 圧力による導電部材間の距離変化を位相若しくは周波数
    変化として検出するための検出部とを備えていることを
    特徴とする感覚情報取得装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 熱を認識するための認識手段が、 熱によって光透過率が変化する流体を収容する収容部
    と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の光
    量若しくは強度を検出する検出部とを備えていることを
    特徴とする感覚情報取得装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 熱を認識するための認識手段が、 熱によって色彩が変化する流体を収容する収容部と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の波
    長を検出する検出部とを備えていることを特徴とする感
    覚情報取得装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 紫外線を認識するための認識手段が、 紫外線によって光透過率が変化する流体を収容する収容
    部と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の光
    量若しくは強度を検出する検出部とを備えていることを
    特徴とする感覚情報取得装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 紫外線を認識するための認識手段が、 紫外線によって色彩が変化する流体を収容する収容部
    と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、 光源から発した後上記収容部内の流体を透過した光の波
    長を検出する検出部とを備えていることを特徴とする感
    覚情報取得装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の感覚情報取得装置にお
    いて、 圧力によって光透過率若しくは色彩が変化する流体、熱
    によって光透過率若しくは色彩が変化する流体、紫外線
    によって光透過率若しくは色彩が変化する流体のうちの
    所望の流体を組み合わせた複合流体を収容する収容部
    と、 該収容部内の流体に光を照射するための光源と、光源か
    ら発した後収容部内の流体を透過した光の光量、強度若
    しくは波長を検出する検出部とからなる複数対の光検出
    手段を有し、 光検出手段の光源と検出部とが上記複合流体を挟んで対
    向した状態で配置されていることを特徴とする感覚情報
    取得装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の感覚情報取得装置に
    おいて、 収容部の収縮による圧力に比して収容部内の流体の圧力
    が高くなるように収容部の内圧を設定し、又は酸化によ
    って変色する流体を収容部内に混入したことを特徴とす
    る感覚情報取得装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の感覚情報取得装置に
    おいて、 収容部の内壁面に反射膜を形成したことを特徴とする感
    覚情報取得装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の感覚情報取得装置に
    おいて、 刺激によって物理的性質が変化する流体をそれぞれ収容
    する複数の収容部と、 光源からの光を複数の光に分割した後、これらを各収容
    部に入射する導光部材若しくは各収容部内の流体を透過
    した光をまとめて検出部に送出するための導光部材を設
    けたことを特徴とする感覚情報取得装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の感覚情報取得装置
    において、 導光部材をひとまとめにするための結集部を設け、該結
    集部に光源からの光を入射し又は結集部から光を取り出
    して検出部に送出するようにしたことを特徴とする感覚
    情報取得装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の感覚情報取得装置
    において、 光源に対して設けられる結集部から各導光部材に入射さ
    れる光の光量若しくは強度をそれぞれ異なる値に設定し
    て重み付けを行うための入射光制御手段を設けたことを
    特徴とする感覚情報取得装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の感覚情報取得装置
    において、 各検出部による検出値が許容範囲内であるか否かによっ
    て過剰な刺激を受けたか否か若しくは収容部の破壊の有
    無を判定するとともに、各検出部による検出値が許容範
    囲内である場合に検出値から刺激の分布状態を判別する
    情報判別手段を設けたことを特徴とする感覚情報取得装
    置。
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