JPH11164480A - 電力系統監視制御装置及び該装置の処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電力系統監視制御装置及び該装置の処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH11164480A
JPH11164480A JP33951197A JP33951197A JPH11164480A JP H11164480 A JPH11164480 A JP H11164480A JP 33951197 A JP33951197 A JP 33951197A JP 33951197 A JP33951197 A JP 33951197A JP H11164480 A JPH11164480 A JP H11164480A
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JP
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actual
forecast
weather
time
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JP33951197A
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Masanori Komori
真紀 小森
Yoshikatsu Karasawa
吉勝 柄沢
Koji Namae
幸治 生江
Chiharu Kakita
千春 柿田
Yoshiyuki Yamagata
義幸 山形
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確度の高い予測をする。 【解決手段】 電力系統1から地域内の実績降水量・気
象値取込手段11と地域内の予報降水量・気象値取込手
段12とによって、電力系統内の任意地域の実績降水量
・気象値および任意地域の予報降水量・気象値が取り込
まれ、地域内の実績降水量・気象保存ファイル15、地
域内の予報降水量・気象保存ファイル16に保存され
る。設定データ取込手段14は予測計算に用いる実績降
水量・気象値の収集時期を複数収集時期について指定入
力すると共に、前記指定予測時期を指定入力する。出水
量予測手段18は 複数地点の内の各地点について、予
報降水量・気象値と各収集日時期の実績降水量・気象値
との比較から得られる各々の差に基づいて指定予測時期
の出水量を予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統内の任意
地域内における実績値と予報値等から指定日の指定時刻
の出水量や電力需要等を予測する電力系統監視制御装置
及び該装置の処理プログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電力会社の重要な業務の一つに発電計画
がある。この発電計画の中でも特に水力発電設備の発電
計画を行うため、任意地域内の指定日の指定時刻に対す
る出水量予測を行っている。
【0003】従来、図27で示すように、電力系統1の
任意地域内に設置された雨量計のデータを地域内雨量計
取込手段2から収集し、地域内雨量計データ保存ファイ
ル3に保存していた。そして、この地域内雨量計データ
保存ファイル3のデータから出水量算出手段4にて出水
量を予測し、その結果を予測出水量保存ファイル5に保
存し、予測出水量保存ファイル5のデータが、表示手段
6により表示装置7へ表示されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地域内
雨量計データ保存ファイル3の内容が雨量計の設置箇所
に左右されたり、その至近データのみを用いて出水量予
測を行っていたため、出水量予測の精度が悪く、発電計
画全体の精度も低下してしまうという課題があった。
【0005】このように従来の手段による電力系統内の
任意地域内に設置された雨量計のデータを用いた出水量
予測では、局所的な雨量計のデータとその至近データの
みという限られた情報と実績値のみから予測を行ってい
たため、精度が極めて悪かった。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決するため
になされたものであり、電力系統から収集したデータに
基づいて、高い精度で予測を行う電力系統監視制御装置
装置及び該装置の処理プログラムを記録する記録媒体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
系統の地域内の実績値と予報値とに基づいて、指定され
た指定予測時期の予測値を予測計算する電力系統監視制
御装置において、前記電力系統の地域内の予め定めた計
測する複数地点の実績降水量・気象値を取込み保存する
と共に、前記複数地点に対応する地点の予報降水量・気
象値を取込み保存する取込手段と、前記取込手段により
取込み保存された前記実績降水量・気象値の内で、予測
計算に用いる実績降水量・気象値の収集時期を複数収集
時期について指定入力すると共に、前記指定予測時期を
指定入力する設定データ取込手段と、前記設定データ取
込手段によって指定入力された複数収集時期の実績降水
量・気象値と前記指定予測時期の予報降水量・気象値と
を前記取込手段から取込み、前記複数地点の内の各地点
について、前記予報降水量・気象値と各収集日時期の実
績降水量・気象値との比較から得られる各々の差に基づ
いて前記指定予測時期の出水量を予測する出水量予測手
段を備えることを特徴とする。この手段によれば、指定
された複数収集時期の実績降水量気象値と指定された予
測時期の予報降水量気象値が取込まれ、地域内の複数地
点の各点について予報降水量気象値と各収集日時の実績
降水量気象値との比較から得られる各差に基づき指定予
測時期の出水量が求められる。これにより、従来地域内
で局所的な実績値から出水量を予測したのに比べ、複数
の地点の複数の収集日の実績値と予報値とに基づいて予
測するので、格段の精度向上が図られ発電計画立案に十
分に反映させることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の電力系
統監視制御装置において、前記出水量予測手段は、前記
複数地点について前記指定予測時期としての指定日・指
定時刻の予報降水量・気象値の予報値変量ベクトルを算
出する手段と、前記複数地点に対応する各地点について
収集日毎の実績降水量・気象値の実績値変量ベクトルを
算出する手段と、前記複数地点の各地点毎と前記複数収
集日の各日毎について、前記予報値変量ベクトルと前記
実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出し、
各個別距離を収集日毎に積算して距離を算出する手段
と、この手段によって算出された各距離の内で、最短距
離としての最小値に該当する収集日に対応する実績値を
予測する出水量として算出する手段を設けることを特徴
とする。この手段によれば、地域内の複数地点の各点の
予報降水量と気象値による予報値変量ベクトルと複数収
集日の各日毎の実績降水量と気象値による実績値変量ベ
クトルとの差である各個別距離が算出され、収集日毎に
積算された各距離が算出され、この各距離の内で最小値
をとる収集日の実績値が予測値とされる。これにより、
出水量の予測が精度良く行われ、発電計画立案に効果的
に反映させることができる。
【0009】請求項3の発明は、電力系統の地域内の実
績値と予報値とに基づいて、指定された指定予測時期の
予測値を予測計算する電力系統監視制御装置において、
前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
実績電力需要・気象値を取込み保存すると共に、前記複
数地点に対応する地点の予報電力需要・気象値を取込み
保存する取込手段と、前記取込手段により取込み保存さ
れた前記実績電力需要・気象値の内で、予測計算に用い
る実績電力需要・気象値の収集時期を複数収集時期につ
いて指定入力すると共に、前記指定予測時期を指定入力
する設定データ取込手段と、この設定データ取込手段に
よって指定入力された複数収集時期の実績電力需要・気
象値と前記指定予測時期の予報電力需要・気象値とを前
記取込手段から取込み、前記複数地点の内の各地点につ
いて、前記予報電力需要・気象値と各収集日時期の実績
電力需要・気象値との比較から得られる各々の差に基づ
いて前記指定予測時期の電力需要を予測する電力需要予
測手段を備えることを特徴とする。この手段によれば、
指定された複数収集時期の実績電力需要気象値と指定さ
れた予測時期の予報電力需要気象値が取込まれ、地域内
の複数地点の各点について予報電力需要気象値と各収集
日時の実績電力需要気象値との比較から得られる各差に
基づき指定予測時期の電力需要が求められる。これによ
り、従来地域内で局所的な少ない実績値から電力需要を
予測したのに比べ、複数の地点の複数の収集日の実績値
と予報値とに基づいて予測するので格段の精度向上が図
られ発電計画に十分に反映させることができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の電力系
統監視制御装置において、前記電力需要予測手段は、前
記複数地点について前記指定予測時期としての指定日・
指定時刻の予報電力需要・気象値の予報値変量ベクトル
を算出する手段と、前記複数地点に対応する各地点につ
いて収集日毎、あるいは、収集日内の複数の時刻毎に実
績電力需要・気象値の実績値変量ベクトルを算出する手
段と、前記複数地点の各点毎と前記複数収集日の各日
毎、あるいは、各時刻毎について、前記予報値変量ベク
トルと前記実績値変量ベクトルとの差である各個別距離
を算出し、各個別距離を収集日毎に、あるいは、収集時
刻毎に積算して距離を算出する手段と、この手段によっ
て算出された各距離の内で、最短距離としての最小値に
該当する収集日、あるいは、収集日内の時刻に対応する
実績値を予測する電力需要として算出する手段を設ける
ことを特徴とする。この手段によれば、地域内の複数地
点の各点の予報電力需要と気象値による予報値変量ベク
トルと複数収集日の各日毎の実績電力需要と気象値によ
る実績値変量ベクトルとの差である各個別距離が算出さ
れ、収集日毎に積算された各距離が算出され、この各距
離の内で最小値をとる収集日の実績値が電力需要の予測
値とされる。これにより、電力需要の予測が精度良く行
われ、発電計画に効果的に反映させることができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4記載の電力系統監視制御装置において、前記電力需要
予測手段によって予測された指定時期あるいは指定日時
の時系列の予測電力需要に基づいて、前記予測時期、あ
るいは、予測指定日の当日あるいは該当時期の現時点以
降の今後の時系列の予想電力需要を算出して外部へ出力
する総需要変動曲線算出手段を設けることを特徴とす
る。この手段によれば、予測された時期あるいは指定日
の時系列の電力需要に基づいて、予測時期あるいは指定
日のある時刻の電力需要から以降の時系列の予測電力需
要が算出される。これにより、予測指定日の電力需要が
正確に予測でき、当日の発電計画に反映させることがで
きる。
【0012】請求項6の発明は、電力系統の地域内の実
績値と予報値とに基づいて、指定された指定予測時期の
予測値を予測計算する電力系統監視制御装置において、
前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
実績電線着雪量・気象値を取込み保存すると共に、前記
複数地点に対応する地点の予報電線着雪量・気象値を取
込み保存する取込手段と、前記取込手段により取込み保
存された前記実績電線着雪量・気象値の内で、予測計算
に用いる実績電線着雪量・気象値の収集時期を複数収集
時期について指定入力すると共に、前記指定予測時期を
指定入力する設定データ取込手段と、この設定データ取
込手段によって指定入力された複数収集時期の実績電線
着雪量・気象値と前記指定予測時期の予報電線着雪量・
気象値とを前記取込手段から取込み、前記複数地点の内
の各地点について、前記予報電線着雪量・気象値と収集
日時期の実績電線着雪量・気象値との比較から得られる
各々の差に基づいて前記指定予測時期の電線着雪量を予
測する電線着雪量予測手段を備えることを特徴とする。
この手段によれば、指定された複数収集時期の実績電線
着雪量気象値と指定された予測時期の予報電線着雪量気
象値が取込まれ、地域内の複数地点の各点について予報
電線着雪量気象値と各収集時期の実績電線着雪量気象値
との比較から得られる各差に基づき指定予測時期の電線
着雪量が求められる。これにより、従来地域内で局所的
な実績値から電線着雪量を予測したのに比べ、複数の地
点の複数の収集時期の実績値に基づいて予測するので、
格段の精度向上が図られ発電計画に十分に反映させるこ
とができる。
【0013】請求項7の発明は、請求項6記載の電力系
統監視制御装置において、前記電線着雪量予測手段は、
前記複数地点について前記指定予測時期としての指定日
・指定時刻の予報電線着雪量・気象値の予報値変量ベク
トルを算出する手段と、前記複数地点に対応する各地点
について収集日毎の実績電線着雪量・気象値の実績値変
量ベクトルを算出する手段と、前記複数地点の各点毎と
前記複数収集日の各日毎について、前記予報値変量ベク
トルと前記実績値変量ベクトルとの差である各個別距離
を算出し、収集日毎に各個別距離を積算して距離を算出
する手段と、この手段によって算出された各距離の内
で、最短距離としての最小値に該当する収集日に対応す
る実績値を予測する電線着雪量として算出する手段を設
けることを特徴とする。この手段によれば、地域内の複
数地点の各点の予報電線着雪量と気象値による予報値変
量ベクトルと複数収集日の各日毎の実績電線着雪量と気
象値による実績値変量ベクトルとの差である各個別距離
が算出され、収集日毎に積算された各距離が算出され、
この各距離の内で最小値をとる収集日の実績値が予測値
とされる。これにより、電線着雪量の予測が精度良く行
われ、発電計画に効果的に反映させることができる。
【0014】請求項8の発明は、電力系統の地域内の実
績値と予報値とに基づいて、指定された指定予測時期の
予測値を予測計算する電力系統監視制御装置において、
前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
実績塩害発生状況データ・気象値を取込み保存すると共
に、前記複数地点に対応する地点の予報気象値を取込み
保存する取込手段と、前記取込手段により取込み保存さ
れた前記実績塩害発生状況データ・気象値の内で、予測
計算に用いる実績塩害発生状況データ・気象値の収集時
期を複数収集時期について指定入力すると共に、前記指
定予測時期を指定入力する設定データ取込手段と、この
設定データ取込手段によって指定入力された複数収集時
期の実績塩害発生状況データ・気象値を前記取込手段か
ら取込み、前記複数地点の内の各地点について、前記予
報気象値と収集日時期の実績塩害発生状況データ・気象
値との比較から得られる各々の差に基づいて前記指定予
測時期の塩害発生状況を予測する塩害発生状況予測手段
を備えることを特徴とする。この手段によれば、指定さ
れた複数収集時期の実績塩害発生状況データ気象値と指
定された予測時期の予報塩害発生状況データ気象値が取
込まれ、地域内の複数地点の各点について予報気象値と
各収集日時の実績塩害発生状況データ気象値との比較か
ら得られる各差に基づき指定予測時期の実績塩害発生状
況データが求められる。これにより、従来地域内で局所
的な実績値から実績塩害発生状況データを予測したのに
比べ、複数の地点の複数の収集日の実績値に基づいて予
測するので格段の精度向上が図られ発電計画に十分に反
映させることができる。
【0015】請求項9の発明は、請求項8記載の電力系
統監視制御装置において、前記塩害発生状況予測手段
は、前記複数地点について前記指定予測時期としての指
定日・指定時刻の予報気象値の予報値変量ベクトルを算
出する手段と、前記複数地点に対応する各地点について
収集日毎の実績塩害発生状況データ・気象値の実績値変
量ベクトルを算出する手段と、前記複数地点の各点毎と
前記複数収集日の各日毎について、前記予報値変量ベク
トルと前記実績値変量ベクトルとの差である各個別距離
を算出し、収集日毎に各個別距離を積算して距離を算出
する手段と、この手段によって算出された各距離の内
で、最短距離としての最小値に該当する収集日に対応す
る実績値を予測する塩害発生状況として算出する手段を
設けることを特徴とする。この手段によれば、地域内の
複数地点の各点の予報気象値による予報値変量ベクトル
と複数収集日の各日毎の実績塩害発生状況データと気象
値による実績値変量ベクトルとの差である各個別距離が
算出され、収集日毎に積算された各距離が算出され、こ
の各距離の内で最小値をとる収集日の実績値が予測値と
される。これにより、塩害発生状況データの予測が精度
良く行われ、発電計画に効果的に反映させることができ
る。
【0016】請求項10の発明は、請求項2,4,7,
9,記載のいずれかの電力系統監視制御装置において、
前記予報値変量ベクトル、あるいは、前記実績値変量ベ
クトル、若しくは、各個別距離に重み付けをすることを
特徴とする。この手段によれば、予報値変量ベクトル、
実績値変量ベクトル、各個別距離に重み付けがされるの
で、より正確で、確度が高い実情に即した予測ができ
る。
【0017】請求項11の発明は、電力系統の地域内の
実績値と予報値とに基づいて、指定された指定予測の予
測値を予測計算する電力系統監視制御装置の処理プログ
ラムを記録した記録媒体において、前記電力系統の地域
内の予め定めた計測する複数地点の実績降水量・気象値
を取込み保存すると共に、前記複数地点に対応する地点
の予報降水量・気象値を取込み保存する取込手段と、前
記取込手段により取込み保存された前記実績降水量・気
象値の内で、予測計算に用いる実績降水量・気象値の収
集時期を複数収集時期について指定入力すると共に、前
記指定予測時期を指定入力する設定データ取込手段と、
この設定データ取込手段によって指定入力された複数収
集時期の実績降水量・気象値と前記指定予測時期の予報
降水量・気象値とを前記取込手段から取込み、前記複数
地点の内の各地点について、前記予報降水量・気象値と
各収集日時期の実績降水量・気象値との比較から得られ
る各々の差に基づいて前記指定予測時期の出水量を予測
する出水量予測手段を備えることを特徴とする電力系統
監視制御装置の処理プログラムを記録した記録媒体とす
るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の第1実施の形態による電
力系統監視制御装置の構成図である。
【0020】第1実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
実績降水量・気象値取込手段11と地域内の予報降水量
・気象値取込手段12と地域内の実績降水量・気象保存
ファイル15と地域内の予報降水量・気象保存ファイル
16と入力装置13と設定データ取込手段14と設定デ
ータ保存ファイル17と出水量予測手段18と予測出水
量保存ファイル5と表示手段6と表示装置7より構成す
る。
【0021】まず、電力系統1から所定の地域内の実績
降水量・気象値取込手段11と所定の地域内の予報降水
量・気象値取込手段12とによって、電力系統内の任意
地域の実績降水量・気象値および任意地域の予報降水量
・気象値が取り込まれ、その結果がそれぞれ地域内の実
績降水量・気象保存ファイル15、地域内の予報降水量
・気象保存ファイル16に保存される。
【0022】この地域内の実績降水量・気象保存ファイ
ル15に保存される情報は、図2に示すごとく、199
6/1/1(1996年1月1日)のある地点a1にお
けるt1時刻の実績降水量、実績気象値1・・・・実績
気象値nというテーブル形式で保存する。一般に日付r
の「am地点のtk時の実績降水量、実績気象値・・・実
績気象値n」までのデータ保存を続行する。
【0023】また、地域内の予報降水量・気象保存ファ
イル16に保存される情報は、図2の地域内の実績降水
量・気象保存ファイル15に対応して図3に示すごと
く、指定日のある地点a1におけるt1時刻の予報降水
量、予報気象値1・・・・予報気象値nというテーブル
形式で保存する。一般に指定日の「am地点のtk時の予
報降水量、予報気象値1・・・・予報気象値n」までの
データの保存を続行する。
【0024】入力装置13から入力された設定値が設定
データ取込手段14を介し取り込まれ、その設定値が設
定データ保存ファイル17に保存される。この設定デー
タ保存ファイル17に保存される情報は、図4に示すご
とく、操作員が入力装置13から入力した複数の実績値
を収集する収集日である距離算出日数、予測日である指
定日、予測時刻としての指定時刻を保存する。距離算出
日数はユークリッド距離算出を行う日数であり、指定
日、指定時刻は類似パターンを判定するための予測基準
日・予測基準時刻である。
【0025】次に、出水量予測手段18の処理を図5の
フローチャートを参照して説明する。
【0026】最初に、設定データ保存ファイル17によ
り設定された指定日、指定時刻に対応するデータが地域
内の予報降水量・気象保存ファイル16から抽出され、
予報値の変量ベクトルX0が次の式(1)によって作成
される(S11)。
【0027】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(1) (jは地域内の気象計測地点に対する添字である。j=
1〜m) 例えば、X02は気象計測地点「2」の指定日、指定時刻
の予報値である。
【0028】上記処理S11は、地点数分1〜mまで実
行されて、1〜mの各地点に対応する予報値が作成され
る。そして、予測地点分1〜mが実行される(S1
2)。さらに、処理S13は設定データ保存ファイル1
7によって設定された距離算出日数分(r日間)実行さ
れる。続いて、設定データ保存ファイル17にて設定さ
れた図4に示す距離算出日数分のデータが地域内の予報
降水量・気象保存ファイル16から抽出され、実績値の
変量ベクトルXrを次の式(2)によって距離算出日数
分(r日間)作成する(S14)。
【0029】 Xr=(xr1,xr2,…,xrj,…,xrm) …(2) (rは距離算出日数の添字である。r=1〜r) 例えば、Xr2は気象計測観測地点「2」の距離算出日数
が「r」日実績値である。
【0030】そして、実績値の式(2)で示す変量ベク
トルX1および予報値の式(1)で示す変量ベクトルX0
の成分を用いて個別距離の平方(Δdrj)を次の式
(3)によって求める(S15)。
【0031】Δdrj=(x0j−xrj2 …(3)
【0032】ここで、例えば、極めて簡単な例で示すと
実績値収集日である距離算出日数r=1〜3、気象計測
地点j=1〜3とすると、次の式(3a〜3c)の3組
ができる。
【0033】
【数1】
【0034】S15で算出した個別距離(Δdrj)の電
力系統内計測地点の合計(j=1〜m)を求め、その平
方根を次の式(4)によって算出距離Drと表わす(S
16)。
【0035】
【数2】
【0036】処理S16では、重みを1としており、式
(4)で得られる複数の距離Drを求める。得られた複
数の距離Drの内で最小の距離Drを求める。最小の距離
rを与える日時を類似パターンとみなし、その日時の
出水量を指定日の指定時刻の予測値として予測出水量保
存ファイル5に保存する(S17)。
【0037】例えば、上記簡単な例の3組の(3a〜3
c)の距離算出日数の内で各距離算出日について合計が
求められ、例えば、r=2の3b式の合計が最小とする
とr=2に対応する収集日の実績値が指定日の指定時刻
の予測値とされる。
【0038】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、任意地域内の蓄積された過去の実績降水量・気象値
と指定日・指定時刻の予報降水量・気象値間の関係をユ
ークリッド距離で定量的に表わし、算出したユークリッ
ド距離が最小の日時を類似した日時とみなし、その類似
した日時の実績の出水量を予測日時の出水量とすること
で、従来よりも高い精度で出水量予測を行うことができ
る。また、一般に降水量は、前日まで晴天であった場合
は、地域の保水力によって出水量が降水量と必ずしも一
致するとは限らないが、本予測処理は、予測対象日の天
候パターンにより、数日間に渡る類似日を選択するので
精度の高い予測を行うことができる。
【0039】図6は、本発明の第2実施の形態を示す電
力系統監視制御装置の構成図である。
【0040】第2実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
実績降水量・気象値取込手段11と地域内の予報降水量
・気象値取込手段12と地域内の実績降水量・気象保存
ファイル15と地域内の予報降水量・気象保存ファイル
16と入力装置13と設定データ取込手段14と設定デ
ータ保存ファイル17Aと出水量予測手段18Aと予測
出水量保存ファイル5と表示手段6と表示装置7より構
成する。
【0041】第1実施の形態と同様に、まず、電力系統
1から地域内の実績降水量・気象値取込手段11と地域
内の予報降水量・気象値取込手段12とによって、電力
系統内の任意地域の実績降水量・気象値および任意地域
の予報降水量・気象値が取り込まれ、その結果がそれぞ
れ地域内の実績降水量・気象保存ファイル15、地域内
の予報降水量・気象保存ファイル16に保存される。
【0042】この地域内の実績降水量・気象保存ファイ
ル15に保存される情報は、図2に示すごとく、199
6/1/1(1996年1月1日)のある地点a1にお
けるt1時の実績降水量、実績気象値1・・・・実績気
象値nというテーブル形式で保存する。一般に日付rの
「am地点のtk時の実績降水量、実績気象値1・・・実
績気象値n」までのデータ保存を続行する。
【0043】また、地域内の予報降水量・気象保存ファ
イル16に保存される情報は、図3に示すごとく、指定
日のある地点a1におけるt1時間の予報降水量、予報気
象値1・・・・予報気象値nというテーブル形式で保存
する。
【0044】次に、入力装置13から入力された設定値
が設定データ取込手段14を介し取り込まれ、その設定
値が設定データ保存ファイル17Aへ保存される。
【0045】この設定データ保存ファイル17Aに保存
される情報は図7に示すごとく、操作員が入力装置13
から入力した複数の実績値の収集日である距離算出日
数、予測する日である指定日、予測する時刻である指定
時刻、重み値を保存する。
【0046】次に、出水量予測手段18Aは、図8に示
す処理を実行する。
【0047】最初に、設定データ保存ファイル17Aに
て設定した指定日、指定時刻のデータを地域内の予報降
水量・気象保存ファイル16から抽出し、次の式(5)
によって予報値の変量ベクトルX0を作成する(S1
1)。
【0048】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(5) (jは地域内の計測地点に対する添字である。j=1〜
m)
【0049】処理S12は、計測地点数分、処理S13
は設定データ保存ファイル17Aにて設定した距離算出
日数分(r日間)、後記処理S14、処理S15を繰り
返す処理である。
【0050】設定データ保存ファイル17Aにて設定し
た距離算出日数分のデータが地域内の実績気象降水量・
保存ファイル16から抽出され、実績値の変量ベクトル
rを次の式(6)によって距離算出日数分(r日間)
作成する(S14)。
【0051】 Xr=(xr1,xr2,…,xrj,…,xrm) …(6) (rは距離算出日数の添字である。r=1〜r)
【0052】さらに、実績値の変量ベクトルXrおよび
予報値の変量ベクトルX0の成分を用いて個別距離の平
方(Δdrj)を次の式(7)によって求める(S1
5)。
【0053】Δdrj=(x0j−xrj2 …(7)
【0054】次に、処理S15で算出した個別距離(Δ
rj)と設定データ保存ファイル17Aにて設定した重
み値とから次の式(8)で重み付き距離D’rを求める
(S16a)。
【0055】
【数3】
【0056】処理S16aで得られた最小のD’rを与
える日時を類似パターンとみなし、その日時の出水量を
予測出水量保存ファイル5に保存する(S17)。
【0057】このように第2実施の形態によれば、第1
実施の形態の効果に加え、指定日・指定時間の重み付き
ユークリッド距離を算出し、指定した時間に対する類似
パターンを算出し、各変数毎の重み付けをするので、よ
り的確な出水量の予測が可能になる。
【0058】図9は、本発明の第3実施の形態を示す電
力系統監視制御装置の構成図である。
【0059】第3実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
実績電力需要気象値取込手段21と地域内の予報電力需
要気象値取込手段22と地域内の実績電力需要気象値保
存ファイル25と地域内の予報電力需要気象値保存ファ
イル26と入力装置13と設定データ取込手段24と設
定データ保存ファイル27と電力需要予測手段28と予
測電力需要保存ファイル29と表示手段6と表示装置7
より構成する。
【0060】電力系統1から地域内の実績電力需要気象
値取込手段21と地域内の予報電力需要気象値取込手段
22とによって電力系統内の任意地域の実績電力需要気
象値および任意地域の予報電力需要気象値が定期的に取
り込まれ、その結果がそれぞれ地域内の実績電力需要気
象値保存ファイル25、地域内の予報電力需要気象値保
存ファイル26へ保存される。
【0061】この地域内の実績電力需要気象値保存ファ
イル25に保存される情報は図10に示す如く、199
6/1/1(1996年1月1日)のある地点a1にお
けるt1時の実績電力需要実績気象値1・・・・実績気
象値nというテーブル形式で保存する。一般に、日付r
の「am地点のtk時の実績電力需要実績気象値1・・・
・実績気象値n」までのデータ保存を続行する。
【0062】また、地域内の予報電力需要気象値保存フ
ァイル26に保存される情報は、図11に示す如く、指
定日のある地点a1におけるt1時の予報電力需要予報気
象値1・・・・予報気象値nというテーブル形式で保存
する。一般に、指定日の「am地点のtk時の予報電力需
要予報気象値1・・・・予報気象n」までのデータ保存
を続行する。
【0063】次に、入力装置13から予測の指定日の指
定時刻及び実績値の収集日が入力され、予報値が設定デ
ータ取込手段24を介して、その設定値が設定データ保
存ファイル27へ保存される。この設定データ保存ファ
イル27に保存される情報は、図4に示すと同様であ
る。
【0064】次に、電力需要予測手段28の処理が図1
2に示すように行われる。
【0065】まず、設定データ保存ファイル27にて設
定した指定日、指定時刻のデータに対応する予報値が地
域内の予報電力需要気象値保存ファイル26から抽出さ
れ、予報値の変量ベクトルX0を次の式(9)によって
作成する(S11)。
【0066】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(9) (jは地域内の計測地点に対する添字である。j=1〜
m)
【0067】処理S12は、計測地点数分、処理S13
は設定データ保存ファイル27にて設定した実績収集日
分である距離算出日数分(r日間)、後記S14、S1
5の処理を繰り返す処理である。
【0068】一方、設定データ保存ファイル27によっ
て設定された距離算出日数分のデータが地域内の実績電
力需要気象値保存ファイル25から抽出され、実績値の
変量ベクトルXrが次の式(10)によって距離算出日
数分(r日間)作成される(S14)。
【0069】 Xr=(xr1,xr2,…,xrj,…,xrm) …(10) (rは距離算出日数の添字である。r=1〜r)
【0070】さらに、実績値の変量ベクトルXrおよび
予報値の変量ベクトルX0の成分を用いて次の式(1
1)によって個別距離の平方(Δdrj)を求める(S1
5)。
【0071】Δdrj=(x0j−xrj2 …(11)
【0072】S15で算出した個別距離(Δdrj)の電
力系統内計測地点の合計(j=1〜m)を次の式(1
2)によって求め、その平方根を算出距離Drと表わす
(S16b)。
【0073】
【数4】
【0074】上記S16bで距離算出日分算出した距離
rの中で、最小の実績収集日に該当する実績値の電力
需要を予測電力需要と予測してその電力需要値を予測電
力需要保存ファイル29へ保存する(S17b)。
【0075】このように第3実施の形態によれば、任意
地域内の蓄積された過去の実績値と指定日・指定時刻の
予報値間の関係をユークリッド距離で定量的に表わし、
算出した距離が最も小さい日を類似した日とみなし、そ
の類似した日の電力需要を予測電力需要値とすること
で、従来よりも高い精度で電力需要予測を行うことがで
きる。
【0076】図13は、本発明の第4実施の形態を示す
電力系統監視制御装置の構成図である。
【0077】第4実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
実績電力需要気象値取込手段21と地域内の予報電力需
要気象値取込手段22と地域内の実績電力需要気象値保
存ファイル25と地域内の予報電力需要気象値保存ファ
イル26と入力装置13と設定データ取込手段24と設
定データ保存ファイル27と電力需要予測手段28Aと
予測電力需要保存ファイル29と表示手段6と表示装置
7より構成する。
【0078】電力系統1から地域内の実績電力需要気象
値取込手段21と地域内の予報電力需要気象値取込手段
22とによって電力系統内の任意地域の実績電力需要気
象値および任意地域の予報電力需要気象値が定期的に取
り込まれ、その結果がそれぞれ地域内の実績電力需要気
象値保存ファイル25、地域内の予報電力需要気象値保
存ファイル26へ保存される。
【0079】この地域内の実績電力需要気象値保存ファ
イル25に保存される情報は図10に示す如く、199
6/1/1(1996年1月1日)のある地点a1にお
けるt1時の実績電力需要実績気象値1・・・・実績気
象値nというテーブル形式で保存する。一般に、日付r
の「am地点のtk時の実績電力需要実績気象値1・・・
・実績気象値n」までのデータ保存を続行する。
【0080】次に、入力装置13から入力された設定値
が設定データ取込手段24を介し取り込まれ、その設定
値が設定データ保存ファイル27へ保存される。この設
定データ保存ファイル27に保存される情報は、図14
に示すごとく、操作員が入力装置13から入力した実績
値の複数の収集日である距離算出日数、予測する指定
日、予測する指定時刻と時間帯を保存する。距離算出日
数はユークリッド距離算出を行う日数であり、指定日、
指定時刻は類似パターンを判定するための基準日・基準
時刻であり、検索対象時間帯は電力需要予測手段28で
処理対象とする時間帯を限定するために使用する。
【0081】次に、電力需要予測手段28Aは図15に
示す処理を行う。
【0082】設定データ保存ファイル27にて設定した
指定日、指定時刻に対応するデータを地域内の予報電力
需要気象値保存ファイル26から抽出し、予報値の変量
ベクトルX0を次の式(13)によって作成する(S1
1)。
【0083】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(13) (jは地域内の気象値計測地点に対する添字である。j
=1〜m)
【0084】設定データ保存ファイル27にて設定した
検索時間帯に計測時刻がp個含まれており、距離算出日
数をr日間と指定された場合、処理対象となる日時点数
はp×r=S個となる(S12、S13c)。
【0085】設定データ保存ファイル27にて設定され
た距離算出日数分のデータを地域内の実績電力需要気象
値保存ファイル25から抽出し、実績値の変量ベクトル
sを次の式(14)によって作成する(S14)。
【0086】 Xs=(xs1,xs2,…,xsj,…,xsm) …(14) s=1〜S
【0087】実績値の変量ベクトルおよび予報値の変量
ベクトルの成分を用いて個別距離の平方(Δdsj)を次
の式(15)によって求める(S15)。
【0088】Δdsj=(x0j−xsj2 …(15)
【0089】個別距離(Δdsj)の電力系統内計測地点
の合計(j=1〜mまでの合計)を次の式(16)によ
って求め、その平方根を算出距離Dsと表わす(S16
c)。
【0090】
【数5】
【0091】最小のDsを与える日時を選びだしその日
時を類似日時とする。類似日時に対応する電力量を地域
内の実績電力需要気象値保存ファイル25から選択し、
その結果を予測電力需要保存ファイル29に保存する
(S17c)。
【0092】地域内の実績電力需要量保存ファイル31
に保存された値は表示手段6を用いて表示装置7に表示
される。
【0093】このように第4実施の形態によれば、指定
日・指定時間帯の電力需要パターンに最も近いと予想さ
れる電力需要パターンを判定し、精度良く、電力需要予
測を行うことができる。
【0094】図16は、本発明の第5実施の形態を示す
電力系統監視制御装置の構成図である。
【0095】第5実施の形態の電力系統監視制御装置
は、第3実施の形態の電力系統監視制御装置に加え、総
需要変動曲線算出手段32、予測電力需要保存ファイル
29A、総需要曲線保存ファイル33、総需要実績ファ
イル34、表示手段6、表示装置7より構成する。
【0096】第3実施の形態による電力需要予測手段2
8によって得られ予測電力需要保存ファイル29Aへ保
存された予測日の電力需要が取出され、総需要実績ファ
イル34から予測日の現時点の総需要値が総需要変動曲
線算出手段32へ取り込まれる。
【0097】総需要変動曲線算出手段32は、図17に
示す処理を行い、予測電力需要保存ファイル29Aに保
存された電力需要パターンの基準時点での実績値(A)
と予測日の現時点での電力需要の実績値から、次の式
(17)によって総需要の比率σを導き出す(S2
1)。
【0098】σ=A/B …(17)
【0099】算出した比率σと予測電力需要保存ファイ
ル29の電力需要パターンの積を取り、指定日時の電力
需要値を求める(S23)。これを指定時刻数分繰り返
す(S22)。求めた指定時間毎の電力需要値を総需要
曲線保存ファイル33に保存する(S24)。総需要曲
線保存ファイル33に保存した算出結果を表示手段6が
表示装置上7に表示する。
【0100】例えば、第3実施の形態によって、199
7,8,10,AM8:00の実績値が予測日である指
定日の指定時刻の予測値(A)とされ、現実にその予測
日となり、AM8:00の実際の電力需要実績値(B)
として、(A)/(B)=1.3が求められたとする。
この場合、1997,8,10の予測値の時系列データ
×1.3を予測)のAM8:00以降の予想日の予測さ
れる時系列データとされる。この実施の形態は、例え
ば、当日の朝の気温が高く現実の電力需要が予測された
より大きい場合、当日の今後の予想される電力需要も大
きくなる点に着目したものである。
【0101】このように第5実施の形態によれば、指定
日の指定時刻の電力需要パターンに最も近いと予想され
る過去の電力需要パターンから比率を考慮して予測する
事により、より正確な総需要変動曲線を予測できる。
【0102】図18は、本発明の第6実施の形態による
電力系統監視制御装置の構成図である。
【0103】第6実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
実績気象値実績電線着雪量取込手段41と地域内の予報
気象値予報電線着雪量取込手段42と地域内の実績気象
値実績電線着雪量保存ファイル45と地域内の予報気象
値予報電線着雪量保存ファイル46と入力装置13と設
定データ取込手段44と設定データ保存ファイル47と
電線着雪量予測手段48と予測電線着雪量保存ファイル
49と表示手段6と表示装置7より構成する。
【0104】最初に、電力系統1から地域内の実績気象
値実績電線着雪量取込手段41と地域内の予報気象値予
報電線着雪量取込手段42とによって電力系統内の任意
地域の実績気象値電線着雪量および任意地域の予報気象
値電線着雪量を定期的に取り込み、その結果をそれぞれ
地域内の実績気象値実績電線着雪量保存ファイル45と
地域内の予報気象値予報電線着雪量保存ファイル46に
保存する。
【0105】この地域内の実績気象値実績電線着雪量保
存ファイル45に保存される情報は、図19に示す如
く、1996/1/1(1996年1月1日)のある地
点a1におけるt1時の実績電線着雪量、実績気象値1・
・・・実績気象値nというテーブル形式で保存する。一
般に、日付rの「am地点のtk時の実績電線着雪量、実
績気象値1・・・・実績気象値n」までのデータ保存を
続行する。
【0106】また、地域内の予報気象値予報電線着雪量
保存ファイル46は、図20に示す如く、指定日のある
地点a1におけるt1時の予報電線着雪量、予報気象値1
・・・・予報電線着雪量nというテーブル形式で保存す
る。一般に、指定日の「am地点のtk時の予報電線着
雪量、予報気象値1・・・・予報気象値n」までのデー
タ保存を続行する。
【0107】まず、入力装置13から入力されたデータ
が設定データ取込手段44を介し取り込まれ、その設定
値が設定データ保存ファイル47へ保存される。この設
定データ保存ファイル47に保存される情報は、図21
に示す如く、操作員が入力装置13から入力した実績値
の収集日数である距離算出日数、指定日、指定時刻を保
存する。距離算出日数はユークリッド距離算出を行う日
数であり、指定日、指定時刻は類似パターンを判定する
ための基準日・基準時刻である。
【0108】次に、電線着雪量予測手段48の処理を図
22に従って説明する。
【0109】設定データ保存ファイル47にて設定した
指定日、指定時刻のデータを地域内の予報気象値予報電
線着雪量保存ファイル46から抽出し、予報値の変量ベ
クトルX0を次の式(18)によって作成する(S11
d)。
【0110】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(18) (jは地域内の計測地点に対する添字である。j=1〜
m)
【0111】処理S12dは、計測地点数分、処理S1
3dは設定データ保存ファイル47にてにて設定した距
離算出日数分(r日間)、後記S14d、S15dの処
理を繰り返す処理である。設定データ保存ファイル47
にて設定した距離算出日数分のデータを地域内の予報気
象値予報電線着雪量保存ファイル46から抽出し、実績
値の変量ベクトルXrを次の式(19)によって距離算
出日数分(r日間)作成する(S14d)。
【0112】 Xr=(xr1,xr2,…,xrj,…,xrm) …(19) (rは距離算出日数の添字である。r=1〜r)
【0113】予報値の変量ベクトルX0と実績値の変量
ベクトルXrの成分を用いて次の式(20)によって個
別距離の平方(Δdrj)を求める(S15d)。
【0114】Δdrj=(x0j−xrj2 …(20)
【0115】個別距離(Δdrj)の電力系統内計測地点
の合計(i=1〜m)を求め、次の式(20)によって
その平方根を算出距離Drと表わす(S16d)。
【0116】
【数6】
【0117】S16dで最小の距離Drを与える日時を
類似パターンとみなし、その日時の電線着雪量を予測電
線着雪量保存ファイル49に保存する(S17d)。
【0118】このように第6実施の形態によれば、任意
地域内の蓄積された過去の実績電線着雪量と指定日・指
定時刻の予報電線着雪量間の関係をユークリッド距離で
定量的に表わし、算出したユークリッド距離が最も小さ
い日を類似した日とみなし、その類似した日の電線着雪
量を予測電線着雪量とすることで、従来よりも高い精度
で電線着雪量予測を行うことができる。
【0119】図23は、本発明の第7実施の形態を示す
電力系統監視制御装置の構成図である。
【0120】第7実施の形態の電力系統監視制御装置
は、監視制御対象の電力系統1内に設置され、地域内の
風向・風量等の実績気象値および各気象値毎の地域内の
実績気象値塩害発生状況データ取込手段51と地域内の
予報気象値取込手段52と地域内の実績気象値塩害発生
状況保存ファイル55と地域内の予報気象値保存ファイ
ル56と入力装置13と設定データ取込手段54と設定
データ保存ファイル57と塩害発生予測手段58と塩害
発生予測保存ファイル59と表示手段6と表示装置7よ
り構成する。
【0121】電力系統1から地域内の実績気象値および
それに対応する地域内の実績気象値塩害発生状況データ
取込手段51と、地域内の予報気象値取込手段52が電
力系統内の任意地域の実績気象値塩害発生状況および任
意地域の予報気象値を取み、その結果がそれぞれ地域内
の実績気象値塩害発生状況保存ファイル55と地域内の
予報気象値保存ファイル56に保存される。この地域内
の実績気象値塩害発生状況保存ファイル55に保存され
る情報は、図24に示す如く、1996/1/1(19
96年1月1日)のようにある地点a1におけるt1時の
実績気象値(風向・風量など)と塩害発生状況というテ
ーブル形式で保存する。一般に、日付rの「am地点の
k時の各実績気象値、塩害発生状況」までデータ保存
を続行する。
【0122】また、地域内の予報気象値保存ファイル5
6に保存される情報は、図25に示す如く、指定日のあ
る地点a1におけるt1時の予報気象値(風向・風量な
ど)というテーブル形式で保存する。一般に、指定日の
「am地点のtk時の各予報気象値」までデータ保存を続
行する。
【0123】入力装置13から入力された設定値が設定
データ取込手段54を介し取り込まれ、その設定値が設
定データ保存ファイル57に保存される。この設定デー
タ保存ファイル57に保存される情報は、図4に示すと
同様である。
【0124】次に、図26に示す塩害発生予測手段58
の処理を説明する。
【0125】まず、設定データ保存ファイル57にて設
定した指定日、指定時刻のデータを地域内の予報気象値
保存ファイル56から抽出し、予報値の変量ベクトルX
0を次の式(22)によって作成する(S11e)。
【0126】 X0=(x01,x02,…,x0j,…,x0m) …(22) (jは地域内の計測地点に対する添字である。j=1〜
m)
【0127】S12eは計測地点数分、S13eは設定
データ保存ファイル57にて設定した距離算出日数分
(r日間)、後記S14e、S15eの処理を繰り返す
処理である。設定データ保存ファイル57にて設定した
距離算出日数分(r日間)のデータを地域内の実績気象
値塩害発生状況保存ファイル55から抽出し、次の式
(23)によって実績値の変量ベクトルXrを距離算出
日数分(r日間)作成する(S14e)。
【0128】 Xr=(xr1,xr2,…,xrj,…,xrm) …(23) (rは距離算出日数の添字である。r=1〜r)
【0129】実績値の変量ベクトルXrおよび予報値の
変量ベクトルX0の成分を用いて、次の式(14e)に
よって個別距離の平方(Δdrj)を求める(S15
e)。
【0130】Δdrj=(x0j−xrj2 …(24)
【0131】S15eで算出した個別距離(Δdrj)の
電力系統内計測地点の合計(j=1〜m)を求め、次の
式(25)によってその平方根を算出距離Dr表わす
(S16e)。
【0132】
【数7】
【0133】S16eで最小のDrを与える日時を類似
パターンとみなし、その日時の塩害発生状況を塩害発生
予測保存ファイル59に保存する(S17e)。
【0134】このように第7実施の形態によれば、降水
量・風向・風量といった気象条件より類似パターンから
過去の塩害発生データを元に塩害発生を予測するため、
塩害が発生する可能性の有無を算出することにより事前
に塩害防止策を打つことが可能となる。
【0135】また、塩害発生予測を行うにあたり塩害発
生の有無のみでなく、塩害防止策の実施有無データも取
り込めるようにすることにより塩害防止策実施可否の判
定を行うことも可能となり、また塩害発生時の発生規模
のデータも取り込み可能としてデータを併用することに
より、これを予測結果のとして出力することも可能とな
る。
【0136】更に、実績データの塩害発生ケースと予測
ケースのユークリッド距離の統計を採取することにより
一定距離以内のユークリッド距離により塩害発生率を求
めることも可能となる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、地域内の複数地点の各点について予報降水量気象
値と各収集日時の実績降水量気象値との比較から得られ
る各差に基づき指定予測時期の出水量を求めるので、従
来地域内で局所的な実績値から出水量を予測したのに比
べ、格段の精度向上が図られ発電計画立案に十分に反映
させることができる。
【0138】請求項2の発明によれば、複数地点の各点
と複数収集日の各日毎に予報降水量と気象値による予報
値変量ベクトルと実績降水量と気象値による実績値変量
ベクトルとの各個別距離を算出し、収集日毎に積算され
た各距離算出し、この各距離の内で最小値をとる収集日
の実績値を予測値とするので、出水量の予測が精度良く
行われ、発電計画に効果的に反映させることができる。
【0139】請求項3の発明によれば、複数地点の各点
について予報電力需要気象値と各収集日時の実績電力需
要気象値との比較から得られる各差に基づき指定予測時
期の電力需要を求めるので、従来地域内で局所的な少な
い実績値から電力需要を予測したのに比べ、格段の精度
向上が図られ発電計画に十分に反映させることができ
る。
【0140】請求項4の発明によれば、地域内の複数地
点の各点と複数収集日の各日毎に予報電力需要と気象値
による予報値変量ベクトルと実績電力需要と気象値によ
る実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出
し、収集日毎に積算された各距離を算出し、この各距離
の内で最小値をとる収集日の実績値を予測値とするの
で、電力需要の予測が精度良く行われ、発電計画に効果
的に反映させることができる。
【0141】請求項5の発明によれば、予測指定日のあ
る時刻の電力需要から当日以降の時系列の電力需要を算
出するので、予測指定日の電力需要が正確に予測でき、
当日の発電計画に反映させることができる。
【0142】請求項6の発明によれば、複数地点の各点
について予報電線着雪量気象値と各収集日時の実績電線
着雪量気象値との比較から得られる各差に基づき指定予
測時期の電線着雪量を求めるので、従来地域内で局所的
な実績値から電線着雪量を予測したのに比べ、格段の精
度向上が図られ発電計画に十分に反映させることができ
る。
【0143】請求項7の発明によれば、地域内の複数地
点の各点と複数収集日の各日毎に予報電線着雪量と気象
値による予報値変量ベクトルと実績電線着雪量と気象値
による実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算
出し、収集日毎に積算された各距離を算出し、この各距
離の内で最小値をとる収集日の実績値を予測値とするの
で、電線着雪量の予測が精度良く行われ、発電計画に効
果的に反映させることができる。
【0144】請求項8の発明によれば、複数地点の各点
について予報気象値と各収集日時の実績塩害発生状況デ
ータ気象値との比較から得られる各差に基づき指定予測
時期の実績塩害発生状況データを求めるので、従来地域
内で局所的な実績値から実績塩害発生状況データを予測
したのに比べ、格段の精度向上が図られ発電計画に十分
に反映させることができる。
【0145】請求項9の発明によれば、地域内の複数地
点の各点と複数収集日の各日毎に予報気象値による予報
値変量ベクトルと実績塩害発生状況データと気象値によ
る実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出
し、収集日毎に積算された各距離を算出し、この各距離
の内で最小値をとる収集日の実績値を予測値とするの
で、塩害発生状況データの予測が精度良く行われ、発電
計画に効果的に反映させることができる。
【0146】請求項10の発明によれば、予報値変量ベ
クトル、実績値変量ベクトル、各個別距離に重み付けが
されるので、より正確で、実情に即した予測ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す電力系統監視制
御装置の構成図である。
【図2】図1の地域内の実績降水量・気象保存ファイル
のファイル構成例である。
【図3】図1の地域内の予報降水量・気象保存ファイル
のファイル構成例である。
【図4】図1の設定データ保存ファイルの構成例であ
る。
【図5】図1の出水量予測手段の処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第2実施の形態を示す電力系統監視制
御装置の構成図である。
【図7】図6の設定データ保存ファイルの構成例であ
る。
【図8】図1の出水量予測手段の処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明の第3実施の形態を示す電力系統監視制
御装置の構成図である。
【図10】図9の地域内の実績電力需要気象値保存ファ
イルの構成例である。
【図11】図9の地域内の予報電力需要気象値保存ファ
イルの構成例である。
【図12】図9の電力需要予測手段の処理を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の第4実施の形態を示す電力系統監視
制御装置の構成図である。
【図14】図13の設定データ保存ファイルの構成例で
ある。
【図15】図13の電力需要予測手段の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図16】本発明の第5実施の形態を示す電力系統監視
制御装置の構成図である。
【図17】図16の総需要変動曲線算出手段の処理を示
すフローチャートである。
【図18】本発明の第6実施の形態を示す電力系統監視
制御装置の構成図である。
【図19】図18の地域内の実績気象値実績電線着雪量
保存ファイルの構成例である。
【図20】図18の地域内の予測気象値実績電線着雪量
保存ファイルの構成例である。
【図21】図18の設定データ保存ファイルの構成例で
ある。
【図22】図18の電線着雪量予測手段の処理を示すフ
ローチャートである。
【図23】本発明の第7実施の形態を示す電力系統監視
制御装置の構成図である。
【図24】図23の地域内の実績気象値塩害発生状況保
存ファイルの構成例である。
【図25】図23の地域内の予報気象値保存ファイルの
構成例である。
【図26】図23の塩害発生予測手段の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図27】従来の出水量予測を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電力系統 2 地域内雨量計取込手段 3 地域内雨量計データ保存ファイル 4 出水量算出手段 5 予測出水量保存ファイル 6 表示手段 7 表示装置 11 地域内の実績降水量・気象値取込手段 12 地域内の予報降水量・気象値取込手段 13 入力装置 14,24,44,54 設定データ取込手段 15 地域内の実績降水量・気象保存ファイル 16 地域内の予報降水量・気象保存ファイル 17,47 設定データ保存ファイル 21 地域内の実績電力需要気象値取込手段 22 地域内の予報電力需要気象値取込手段 25 地域内の実績電力需要気象値保存ファイル 26 地域内の予報電力需要気象値保存ファイル 28 電力需要予測手段 29 予測電力需要保存ファイル 32 総需要変動曲線算出手段 33 総需要曲線保存ファイル 34 総需要実績ファイル 41 地域内の実績気象値実績電線着雪量取込手段 42 地域内の予報気象値予報電線着雪量取込手段 45 地域内の実績気象値実績電線着雪量保存ファイル 46 地域内の予報気象値予報電線着雪量保存ファイル 48 電線着雪量予測手段 49 予測電線着雪量保存ファイル 51 地域内の実績気象値塩害発生状況データ取込手段 52 地域内の予報気象値取込手段 55 地域内の実績気象値塩害発生状況保存ファイル 56 地域内の予報気象値保存ファイル 58 塩害発生予測手段 59 塩害発生予測保存ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿田 千春 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 山形 義幸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の地域内の実績値と予報値とに
    基づいて、指定された指定予測時期の予測値を予測計算
    する電力系統監視制御装置において、 前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
    実績降水量・気象値を取込み保存すると共に、前記複数
    地点に対応する地点の予報降水量・気象値を取込み保存
    する取込手段と、 前記取込手段により取込み保存された前記実績降水量・
    気象値の内で、予測計算に用いる実績降水量・気象値の
    収集時期を複数収集時期について指定入力すると共に、
    前記指定予測時期を指定入力する設定データ取込手段
    と、 前記設定データ取込手段によって指定入力された複数収
    集時期の実績降水量・気象値と前記指定予測時期の予報
    降水量・気象値とを前記取込手段から取込み、前記複数
    地点の内の各地点について、前記予報降水量・気象値と
    各収集日時期の実績降水量・気象値との比較から得られ
    る各々の差に基づいて前記指定予測時期の出水量を予測
    する出水量予測手段を備えることを特徴とする電力系統
    監視制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出水量予測手段は、前記複数地点に
    ついて前記指定予測時期としての指定日・指定時刻の予
    報降水量・気象値の予報値変量ベクトルを算出する手段
    と、前記複数地点に対応する各地点について収集日毎の
    実績降水量・気象値の実績値変量ベクトルを算出する手
    段と、前記複数地点の各地点毎と前記複数収集日の各日
    毎について、前記予報値変量ベクトルと前記実績値変量
    ベクトルとの差である各個別距離を算出し、各個別距離
    を収集日毎に積算して距離を算出する手段と、この手段
    によって算出された各距離の内で、最短距離としての最
    小値に該当する収集日に対応する実績値を予測する出水
    量として算出する手段を設けることを特徴とする請求項
    1記載の電力系統監視制御装置。
  3. 【請求項3】 電力系統の地域内の実績値と予報値とに
    基づいて、指定された指定予測時期の予測値を予測計算
    する電力系統監視制御装置において、 前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
    実績電力需要・気象値を取込み保存すると共に、前記複
    数地点に対応する地点の予報電力需要・気象値を取込み
    保存する取込手段と、 前記取込手段により取込み保存された前記実績電力需要
    ・気象値の内で、予測計算に用いる実績電力需要・気象
    値の収集時期を複数収集時期について指定入力すると共
    に、前記指定予測時期を指定入力する設定データ取込手
    段と、 この設定データ取込手段によって指定入力された複数収
    集時期の実績電力需要・気象値と前記指定予測時期の予
    報電力需要・気象値とを前記取込手段から取込み、前記
    複数地点の内の各地点について、前記予報電力需要・気
    象値と各収集日時期の実績電力需要・気象値との比較か
    ら得られる各々の差に基づいて前記指定予測時期の電力
    需要を予測する電力需要予測手段を備えることを特徴と
    する電力系統監視制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電力需要予測手段は、前記複数地点
    について前記指定予測時期としての指定日・指定時刻の
    予報電力需要・気象値の予報値変量ベクトルを算出する
    手段と、前記複数地点に対応する各地点について収集日
    毎、あるいは、収集日内の複数の時刻毎に実績電力需要
    ・気象値の実績値変量ベクトルを算出する手段と、前記
    複数地点の各点毎と前記複数収集日の各日毎、あるい
    は、各時刻毎について、前記予報値変量ベクトルと前記
    実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出し、
    各個別距離を収集日毎に、あるいは、収集時刻毎に積算
    して距離を算出する手段と、この手段によって算出され
    た各距離の内で、最短距離としての最小値に該当する収
    集日、あるいは、収集日内の時刻に対応する実績値を予
    測する電力需要として算出する手段を設けることを特徴
    とする請求項3記載の電力系統監視制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電力需要予測手段によって予測され
    た指定時期あるいは指定日時の時系列の予測電力需要に
    基づいて、前記予測時期、あるいは、予測指定日の当日
    あるいは該当時期の現時点以降の今後の時系列の予想電
    力需要を算出して外部へ出力する総需要変動曲線算出手
    段を設けることを特徴とする請求項3または請求項4記
    載の電力系統監視制御装置。
  6. 【請求項6】 電力系統の地域内の実績値と予報値とに
    基づいて、指定された指定予測時期の予測値を予測計算
    する電力系統監視制御装置において、 前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
    実績電線着雪量・気象値を取込み保存すると共に、前記
    複数地点に対応する地点の予報電線着雪量・気象値を取
    込み保存する取込手段と、 前記取込手段により取込み保存された前記実績電線着雪
    量・気象値の内で、予測計算に用いる実績電線着雪量・
    気象値の収集時期を複数収集時期について指定入力する
    と共に、前記指定予測時期を指定入力する設定データ取
    込手段と、 この設定データ取込手段によって指定入力された複数収
    集時期の実績電線着雪量・気象値と前記指定予測時期の
    予報電線着雪量・気象値とを前記取込手段から取込み、
    前記複数地点の内の各地点について、前記予報電線着雪
    量・気象値と収集日時期の実績電線着雪量・気象値との
    比較から得られる各々の差に基づいて前記指定予測時期
    の電線着雪量を予測する電線着雪量予測手段を備えるこ
    とを特徴とする電力系統監視制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電線着雪量予測手段は、前記複数地
    点について前記指定予測時期としての指定日・指定時刻
    の予報電線着雪量・気象値の予報値変量ベクトルを算出
    する手段と、前記複数地点に対応する各地点について収
    集日毎の実績電線着雪量・気象値の実績値変量ベクトル
    を算出する手段と、前記複数地点の各点毎と前記複数収
    集日の各日毎について、前記予報値変量ベクトルと前記
    実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出し、
    収集日毎に各個別距離を積算して距離を算出する手段
    と、この手段によって算出された各距離の内で、最短距
    離としての最小値に該当する収集日に対応する実績値を
    予測する電線着雪量として算出する手段を設けることを
    特徴とする請求項6記載の電力系統監視制御装置。
  8. 【請求項8】 電力系統の地域内の実績値と予報値とに
    基づいて、指定された指定予測時期の予測値を予測計算
    する電力系統監視制御装置において、 前記電力系統の地域内の予め定めた計測する複数地点の
    実績塩害発生状況データ・気象値を取込み保存すると共
    に、前記複数地点に対応する地点の予報気象値を取込み
    保存する取込手段と、 前記取込手段により取込み保存された前記実績塩害発生
    状況データ・気象値の内で、予測計算に用いる実績塩害
    発生状況データ・気象値の収集時期を複数収集時期につ
    いて指定入力すると共に、前記指定予測時期を指定入力
    する設定データ取込手段と、 この設定データ取込手段によって指定入力された複数収
    集時期の実績塩害発生状況データ・気象値を前記取込手
    段から取込み、前記複数地点の内の各地点について、前
    記予報気象値と収集日時期の実績塩害発生状況データ・
    気象値との比較から得られる各々の差に基づいて前記指
    定予測時期の塩害発生状況を予測する塩害発生状況予測
    手段を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。
  9. 【請求項9】 前記塩害発生状況予測手段は、前記複数
    地点について前記指定予測時期としての指定日・指定時
    刻の予報気象値の予報値変量ベクトルを算出する手段
    と、 前記複数地点に対応する各地点について収集日毎
    の実績塩害発生状況データ・気象値の実績値変量ベクト
    ルを算出する手段と、前記複数地点の各点毎と前記複数
    収集日の各日毎について、前記予報値変量ベクトルと前
    記実績値変量ベクトルとの差である各個別距離を算出
    し、収集日毎に各個別距離を積算して距離を算出する手
    段と、この手段によって算出された各距離の内で、最短
    距離としての最小値に該当する収集日に対応する実績値
    を予測する塩害発生状況として算出する手段を設けるこ
    とを特徴とする請求項8記載の電力系統監視制御装置。
  10. 【請求項10】 前記予報値変量ベクトル、あるいは、
    前記実績値変量ベクトル、若しくは、各個別距離に重み
    付けをすることを特徴とする請求項2,4,7,9,記
    載のいずれかの電力系統監視制御装置。
  11. 【請求項11】 電力系統の地域内の実績値と予報値と
    に基づいて、指定された指定予測の予測値を予測計算す
    る電力系統監視制御装置の処理プログラムを記録した記
    録媒体において、前記電力系統の地域内の予め定めた計
    測する複数地点の実績降水量・気象値を取込み保存する
    と共に、前記複数地点に対応する地点の予報降水量・気
    象値を取込み保存する取込手段と、前記取込手段により
    取込み保存された前記実績降水量・気象値の内で、予測
    計算に用いる実績降水量・気象値の収集時期を複数収集
    時期について指定入力すると共に、前記指定予測時期を
    指定入力する設定データ取込手段と、この設定データ取
    込手段によって指定入力された複数収集時期の実績降水
    量・気象値と前記指定予測時期の予報降水量・気象値と
    を前記取込手段から取込み、前記複数地点の内の各地点
    について、前記予報降水量・気象値と各収集日時期の実
    績降水量・気象値との比較から得られる各々の差に基づ
    いて前記指定予測時期の出水量を予測する出水量予測手
    段を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置の処
    理プログラムを記録した記録媒体。
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