JPH11160308A - 掘削用泥剤の挙動解明装置およびその使用方法 - Google Patents

掘削用泥剤の挙動解明装置およびその使用方法

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JPH11160308A
JPH11160308A JP33214097A JP33214097A JPH11160308A JP H11160308 A JPH11160308 A JP H11160308A JP 33214097 A JP33214097 A JP 33214097A JP 33214097 A JP33214097 A JP 33214097A JP H11160308 A JPH11160308 A JP H11160308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の泥剤の挙動解明方法においては、泥剤
自体が、地盤内に実際にどのように侵入あるいは沈澱し
ていくかを評価し得ないという欠点があった。 【解決手段】 掘削用泥剤の地盤内における挙動を解明
するための装置であって、地盤の透水性を模擬するよ
う、粒状充填材10aが充填されたカラム10と、地盤
内へと浸透していく泥剤の挙動を模擬するよう、カラム
10内へと泥剤を注入し得るよう構成されるとともにカ
ラム10の一側部12に連結された泥剤注入源20と、
地盤内に保有されている地下水の挙動を模擬するよう、
カラム10内へと地下水を模擬した溶液を供給し得るよ
う構成されるとともにカラム10のうちの前記一側部1
2とは反対側の側部13に連結された溶液供給源30
と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削用泥剤の地盤
内における挙動を解明するための掘削用泥剤の挙動解明
装置に関するものである。また、本発明は、このような
掘削用泥剤の挙動解明装置を使用して、泥剤の地盤内に
おける挙動を解明するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗井を掘削するに際して、泥剤を使用す
る技術が知られている。この場合、この泥剤が地盤中に
侵入することにより、地盤中の割れ目が閉塞したり、地
盤内に保有されている地下水が汚染されることが懸念さ
れている。
【0003】このような泥剤の地盤への影響を評価する
方法としては、特開平3−267739号公報により知
られているように、泥剤内にウラニン等の人工トレーサ
ーを混入する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法であると、泥剤中の溶媒に乗って流動するトレ
ーサーを追跡することのために、泥剤自体が、地盤内に
実際にどのように侵入していくか、あるいは、どのよう
に沈澱していくか、を評価することができないという欠
点があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、掘削用泥剤の挙動を解明し得る掘削用泥剤の挙動解
明装置を提供することを目的とする。このような掘削用
泥剤の挙動解明装置を使用して、泥剤の地盤内における
挙動を解明するための方法を提供することも、また、本
発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の掘削用泥
剤の挙動解明装置においては、掘削用泥剤の地盤内にお
ける挙動を解明するための装置であって、地盤を模擬す
るよう、粒状充填材が充填されたカラムと、前記カラム
内へと泥剤を注入し得るよう構成されるとともに前記カ
ラムの一側部に連結された泥剤注入源と、前記カラム内
へと地下水を模擬した溶液を供給し得るよう構成される
とともに前記カラムのうちの前記一側部とは反対側の側
部に連結された溶液供給源と、を具備することを特徴と
している。請求項2記載の掘削用泥剤の挙動解明装置に
おいては、請求項1記載の掘削用泥剤の挙動解明装置に
おいて、前記充填材は、ガラスビーズであることを特徴
としている。請求項3記載の掘削用泥剤の挙動解明装置
においては、請求項1記載の掘削用泥剤の挙動解明装置
において、前記充填材は、岩石破砕片であることを特徴
としている。請求項4記載の掘削用泥剤の挙動解明装置
においては、請求項1ないし3のいずれかに記載の掘削
用泥剤の挙動解明装置において、前記カラムのハウジン
グが、透明であることを特徴としている。請求項5記載
の掘削用泥剤の挙動解明装置においては、請求項1ない
し4のいずれかに記載の掘削用泥剤の挙動解明装置にお
いて、前記泥剤注入源は、泥剤を貯留した泥剤タンク
と、この泥剤タンク内に貯留された前記泥剤に所定圧力
を印加して前記泥剤を前記カラム内に所定圧力でもって
注入するための加圧源と、を備えて構成され、前記溶液
供給源は、地下水を模擬した溶液を貯留した溶液タンク
と、この溶液タンク内に貯留された前記溶液に所定圧力
を印加して前記溶液を前記カラム内に所定圧力でもって
供給するための加圧源と、を備えて構成されていること
を特徴としている。請求項6記載の掘削用泥剤の挙動解
明装置の使用方法においては、掘削用泥剤の挙動解明装
置の使用方法であって、請求項1ないし5のいずれかに
記載の掘削用泥剤の挙動解明装置を準備し、前記溶液供
給源により前記カラムの前記反対側側部から前記カラム
内へと地下水を模擬した溶液を供給し、前記泥剤注入源
により前記カラムの一側部から前記カラム内へと泥剤を
注入し、これにより、掘削時の泥剤の挙動を解明するこ
とを特徴としている。請求項7記載の掘削用泥剤の挙動
解明装置の使用方法においては、掘削用泥剤の挙動解明
装置の使用方法であって、請求項1ないし5のいずれか
に記載の掘削用泥剤の挙動解明装置を準備し、前記溶液
供給源により前記カラムの前記反対側側部から前記カラ
ム内へと地下水を模擬した溶液を供給し、前記泥剤注入
源により前記カラムの一側部から前記カラム内へと泥剤
を注入し、その後、前記溶液供給源による前記カラム内
への前記溶液供給を継続したまま、前記泥剤注入源から
の泥剤の注入を停止するとともに、前記泥剤注入源が連
結されている前記一側部の圧力をフリーとし、これによ
り、掘削した後の泥剤の挙動を解明することを特徴とし
ている。
【0007】請求項1記載の発明によると、溶液供給源
によりカラム内へと地下水を模擬した溶液が供給され
る。また、泥剤注入源によりカラム内へと泥剤が注入さ
れる。この場合、カラムは、地盤を模擬するよう粒状充
填材が充填されて形成されているので、カラム内におい
て、掘削時に地盤内へと浸透していく泥剤の挙動と、そ
の時の地盤内に保有されている地下水の挙動と、が模擬
され、地盤内における泥剤の挙動が実験的に検証され
る。請求項2記載の発明によると、充填材がガラスビー
ズであるので、製作が容易に行われる。また、ガラスビ
ーズの径を変更することによって、様々な透水性を有す
る地盤を容易に模擬することができる。請求項3記載の
発明によると、充填材が岩石破砕片であるので、現実味
を持たせた地盤の模擬が可能である。請求項4記載の発
明によると、カラムのハウジングが透明であるので、泥
剤の挙動、例えば、泥剤が地盤内に沈澱していく様子を
目視観測することが可能とされる。請求項5記載の発明
によると、泥剤注入源は、泥剤タンクと加圧源とを備え
て構成されており、泥剤タンク内に貯留された泥剤は、
加圧源からの圧力印加によって、カラム内に所定圧力で
もって注入される。同様に、溶液供給源は、溶液タンク
と加圧源とを備えて構成されており、溶液タンク内に貯
留された溶液は、加圧源からの圧力印加によって、カラ
ム内に所定圧力でもって供給される。請求項6記載の発
明によると、溶液供給源によりカラム内へと地下水を模
擬した溶液が供給される。また、泥剤注入源によりカラ
ム内へと泥剤が注入される。これにより、カラム内にお
いて、掘削時に地盤内へと浸透していく泥剤の挙動と、
その時の地盤内に保有されている地下水の挙動と、が模
擬され、地盤内における泥剤の挙動が実験的に検証され
る。この場合、カラムのうちの溶液供給源側の溶液をサ
ンプリングすることにより、掘削時における泥剤と地下
水とのイオン交換の様子が化学的に検証される。請求項
7記載の発明によると、溶液供給源によりカラム内へと
地下水を模擬した溶液が供給される。また、泥剤注入源
によりカラム内へと泥剤が注入される。その後、溶液供
給源によるカラム内への溶液供給を継続したまま、泥剤
注入源からの泥剤の注入が停止されるとともに、泥剤注
入源が連結されている一側部の圧力がフリーとされる。
これにより、掘削した後の泥剤の挙動が実験的に検証さ
れる。この場合、カラムのうちの泥剤注入源側の溶液を
サンプリングすることにより、掘削後における泥剤と地
下水とのイオン交換の様子が化学的に検証される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の掘削用泥剤の挙動解明装
置の一実施形態を示すもので、図1において、挙動解明
装置1は、カラム10、泥剤注入源20、および、溶液
供給源30から、主に構成されている。
【0010】カラム10は、地盤を模擬するよう、粒状
充填材10aが密に充填されて構成されている。ここ
で、充填材10aは、例えば、ガラスビーズや岩石破砕
片とすることが好ましい。岩石破砕片としては、例え
ば、スポンジ状ギョウカイ岩の破砕片を使用することが
できる。また、カラム10のハウジング11は、透明で
あることが好ましい。
【0011】泥剤注入源20は、地盤内へと浸透してい
く泥剤の挙動を模擬するようカラム10内へと泥剤を注
入し得るよう構成されているものであって、泥剤タンク
21、流量計22、分岐部23、サンプリング口24、
コンプレッサ(加圧源)25、圧力調整弁26、圧力計
27、等を備えて構成されている。
【0012】泥剤タンク21は、泥剤を貯留したタンク
であって、流量計22を介してカラム10の一側部12
に連結されている。この泥剤タンク21内には、スター
ラー21aが備えられており、このスターラー21aを
回転させることにより、泥剤タンク21内における泥剤
の懸濁性を一様に維持し得るようになっている。
【0013】分岐部23は、泥剤タンク21とカラム1
0の一側部12との間に配置されており、この分岐部2
3を利用することにより、カラム側部12を流通する溶
液をサンプリング口24から抽出することができるよう
になっている。
【0014】コンプレッサ25は、圧力調整弁26を介
して泥剤タンク21に連結されており、圧力調整弁26
を適切に調整することにより、泥剤タンク21内に貯留
された泥剤に所定圧力を印加して泥剤をカラム10内に
所定圧力でもって注入することができるようになってい
る。この場合の注入圧力は、圧力計27によりモニター
される。図において、符号25aは、コンプレッサ25
自身の圧力をモニターするための圧力計を示している。
【0015】溶液供給源30は、地盤内に保有されてい
る地下水の挙動を模擬するようカラム10内へと地下水
を模擬した溶液を供給し得るよう構成されているもので
あって、溶液タンク31、流量計32、分岐部33、サ
ンプリング口34、コンプレッサ(加圧源)25、圧力
調整弁36、圧力計37、等を備えて構成されている。
【0016】溶液タンク31は、地下水を模擬した溶液
を貯留したタンクである。この場合の溶液は、単に、水
道水や純水とすることもできるし、対象となる地盤が保
有している地下水の組成を再現した溶液とすることもで
きる。あるいは、温泉が湧出している地盤を模擬する場
合には、その温泉の組成を再現した溶液とすることもで
きる。また、溶液内には、ウラニン等の人工トレーサー
を混入させることができる。溶液タンク31は、流量計
32を介してカラム10のうちの側部12とは反対側の
側部13に連結されている。図示していないものの、こ
の溶液タンク31内にスターラー21aを配設して、溶
液タンク31内における組成の一様性に維持する構成と
することもできる。
【0017】分岐部33は、溶液タンク31とカラム1
0の側部13との間に配置されており、この分岐部33
を利用することにより、カラム側部13を流通する溶液
をサンプリング口34から抽出することができるように
なっている。
【0018】コンプレッサ25は、泥剤注入源20と共
通して使用しているものである。ここで、溶液供給源3
0として、独自にコンプレッサ25とは別のコンプレッ
サを使用しても良いことはもちろんである。コンプレッ
サ25は、圧力調整弁36を介して溶液タンク31に連
結されており、圧力調整弁36を適切に調整することに
より、溶液タンク31内に貯留された溶液に所定圧力を
印加して溶液をカラム10内に所定圧力でもって供給す
ることができるようになっている。この場合の供給圧力
は、圧力計37によりモニターされる。
【0019】次に、上記のように構成された掘削用泥剤
の挙動解明装置1の使用方法について説明する。
【0020】〔掘削時を模擬するモード〕掘削時の状況
をシミュレーションするためには、まず、溶液供給源3
0によりカラム10の側部13からカラム10内へと地
下水を模擬した溶液を所定の設定圧力Bでもって供給
し、カラム10内を所定圧力の地下水を模擬した溶液で
充填する。この場合の溶液供給の圧力Bは、掘削時にお
いて、地盤が保有している地下水の背圧に対応してい
る。
【0021】次に、溶液供給源30によるカラム10内
への溶液供給を継続した状態で、泥剤注入源20により
カラム10の一側部12からカラム10内へと泥剤を所
定の設定圧力Aでもって注入する。
【0022】以上の操作により、カラム10内におい
て、掘削時に地盤内へと浸透していく泥剤の挙動と、そ
の時の地盤内に保有されている地下水の挙動と、を再現
することができ、地盤内における泥剤の挙動を実験的に
検証することができる。
【0023】また、カラム10のハウジング11が透明
であることにより、泥剤が地盤内に沈澱していく様子を
視覚的に観測することができる。
【0024】さらに、サンプリング口34から溶液をサ
ンプリングすることにより、掘削時における、泥剤と地
下水とのイオン交換の様子を、化学的に検証することが
できる。
【0025】〔掘削した後を模擬するモード〕掘削後の
状況をシミュレーションするためには、まず、上記と同
様にして、溶液供給源30による溶液供給と、泥剤注入
源20による泥剤注入と、を行う。
【0026】その後、溶液供給源30によるカラム10
内への溶液供給を継続した状態で、泥剤注入源20から
の泥剤の注入を停止するとともに、泥剤注入源20が連
結されている側部12の圧力をフリーとする。この場
合、カラム10の側部13における溶液の供給圧力は、
圧力Bのままであり、カラム10の側部12における圧
力は、圧力Bから溶液のカラム通過による圧力減少分を
差し引いた圧力B’となっている。
【0027】以上の操作により、カラム10内におい
て、掘削した後の泥剤の挙動を実験的に検証することが
できる。
【0028】また、カラム10のハウジング11が透明
であることに基づいて、泥剤の挙動を視覚的に観測する
ことができることは、上記と同様である。
【0029】さらに、サンプリング口24から溶液をサ
ンプリングすることにより、掘削後における、泥剤と地
下水とのイオン交換の様子を、化学的に検証することが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の掘削用泥剤の挙動解明装置およ
びその使用方法によれば、以下の効果を奏する。請求項
1記載の掘削用泥剤の挙動解明装置によれば、泥剤注入
源によりカラムの一側部からカラム内へと泥剤を注入す
ることができ、また、溶液供給源によりカラムの反対側
側部からカラム内へと地下水を模擬した溶液を供給する
ことができる。この場合、地盤の透水性を模擬するよう
粒状充填材を充填してカラムを形成しているので、カラ
ム内において、掘削時に地盤内へと浸透していく泥剤の
挙動と、その時の地盤内に保有されている地下水の挙動
と、を模擬することができ、地盤内における泥剤の挙動
を実験的に検証することができる。この場合、各箇所に
おいて溶液をサンプリングすれば、掘削時における泥剤
と地下水とのイオン交換の様子を化学的に検証すること
ができる。請求項2記載の掘削用泥剤の挙動解明装置に
よれば、充填材をガラスビーズとしていることにより、
製作を容易に行うことができる。また、ガラスビーズの
径を(例えば、1mm径のものから3mm径のものにわ
たって変化させるといった具合に)変更することによっ
て、様々な透水性を有する地盤を容易に模擬することが
できる。請求項3記載の掘削用泥剤の挙動解明装置によ
れば、充填材を岩石破砕片としているので、現実味を持
たせた地盤の模擬を行うことができる。請求項4記載の
掘削用泥剤の挙動解明装置によれば、カラムのハウジン
グが透明であることにより、泥剤の挙動を目視観測する
ことができる。請求項5記載の掘削用泥剤の挙動解明装
置によれば、泥剤注入源を、泥剤タンクと加圧源とを備
えて構成しているので、泥剤タンク内に貯留された泥剤
を、加圧源からの圧力印加によって、カラム内に所定圧
力でもって注入することができる。同様に、溶液供給源
を、溶液タンクと加圧源とを備えて構成しているので、
溶液タンク内に貯留された溶液を、加圧源からの圧力印
加によって、カラム内に所定圧力でもって供給すること
ができる。請求項6記載の掘削用泥剤の挙動解明装置の
使用方法によれば、溶液供給源によりカラム内へと地下
水を模擬した溶液を供給し、また、泥剤注入源によりカ
ラム内へと泥剤を注入することにより、カラム内におい
て、掘削時に地盤内へと浸透していく泥剤の挙動と、そ
の時の地盤内に保有されている地下水の挙動と、を模擬
することができ、地盤内における泥剤の挙動を実験的に
検証することができる。この場合、カラムのうちの溶液
供給源側の溶液をサンプリングすることにより、掘削時
における泥剤と地下水とのイオン交換の様子を化学的に
検証することができる。請求項7記載の掘削用泥剤の挙
動解明装置の使用方法によれば、溶液供給源によりカラ
ム内へと地下水を模擬した溶液を供給し、また、泥剤注
入源によりカラム内へと泥剤を注入する。その後、溶液
供給源によるカラム内への溶液供給を継続したまま、泥
剤注入源からの泥剤の注入を停止するとともに、泥剤注
入源が連結されている一側部の圧力をフリーとすること
により、掘削した後の泥剤の挙動を実験的に検証するこ
とができる。この場合、カラムのうちの泥剤注入源側の
溶液をサンプリングすることにより、掘削後における泥
剤と地下水とのイオン交換の様子を化学的に検証するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による掘削用泥剤の挙動解明装置の一
実施形態を示す概略構成図であって、掘削時の泥剤の挙
動を模擬するモードで使用している様子が示されてい
る。
【図2】 図1と同じ掘削用泥剤の挙動解明装置を示す
図であって、掘削した後の泥剤の挙動を模擬するモード
で使用している様子が示されている。
【符号の説明】
1 掘削用泥剤の挙動解明装置 10 カラム 10a 粒状充填材 11 ハウジング 12 一側部 13 反対側側部 20 泥剤注入源 21 泥剤タンク 24 サンプリング口 25 コンプレッサ(加圧源) 30 溶液供給源 31 溶液タンク 34 サンプリング口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削用泥剤の地盤内における挙動を解明
    するための装置であって、 地盤を模擬するよう、粒状充填材が充填されたカラム
    と、 前記カラム内へと泥剤を注入し得るよう構成されるとと
    もに前記カラムの一側部に連結された泥剤注入源と、 前記カラム内へと地下水を模擬した溶液を供給し得るよ
    う構成されるとともに前記カラムのうちの前記一側部と
    は反対側の側部に連結された溶液供給源と、を具備する
    ことを特徴とする掘削用泥剤の挙動解明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削用泥剤の挙動解明装
    置において、 前記充填材は、ガラスビーズであることを特徴とする掘
    削用泥剤の挙動解明装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の掘削用泥剤の挙動解明装
    置において、 前記充填材は、岩石破砕片であることを特徴とする掘削
    用泥剤の挙動解明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の掘
    削用泥剤の挙動解明装置において、 前記カラムのハウジングが、透明であることを特徴とす
    る掘削用泥剤の挙動解明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の掘
    削用泥剤の挙動解明装置において、 前記泥剤注入源は、泥剤を貯留した泥剤タンクと、この
    泥剤タンク内に貯留された前記泥剤に所定圧力を印加し
    て前記泥剤を前記カラム内に所定圧力でもって注入する
    ための加圧源と、を備えて構成され、 前記溶液供給源は、地下水を模擬した溶液を貯留した溶
    液タンクと、この溶液タンク内に貯留された前記溶液に
    所定圧力を印加して前記溶液を前記カラム内に所定圧力
    でもって供給するための加圧源と、を備えて構成されて
    いることを特徴とする掘削用泥剤の挙動解明装置。
  6. 【請求項6】 掘削用泥剤の挙動解明装置の使用方法で
    あって、 請求項1ないし5のいずれかに記載の掘削用泥剤の挙動
    解明装置を準備し、 前記溶液供給源により前記カラムの前記反対側側部から
    前記カラム内へと地下水を模擬した溶液を供給し、 前記泥剤注入源により前記カラムの一側部から前記カラ
    ム内へと泥剤を注入し、 これにより、掘削時の泥剤の挙動を解明することを特徴
    とする掘削用泥剤の挙動解明装置の使用方法。
  7. 【請求項7】 掘削用泥剤の挙動解明装置の使用方法で
    あって、 請求項1ないし5のいずれかに記載の掘削用泥剤の挙動
    解明装置を準備し、 前記溶液供給源により前記カラムの前記反対側側部から
    前記カラム内へと地下水を模擬した溶液を供給し、 前記泥剤注入源により前記カラムの一側部から前記カラ
    ム内へと泥剤を注入し、 その後、前記溶液供給源による前記カラム内への前記溶
    液供給を継続したまま、前記泥剤注入源からの泥剤の注
    入を停止するとともに、前記泥剤注入源が連結されてい
    る前記一側部の圧力をフリーとし、 これにより、掘削した後の泥剤の挙動を解明することを
    特徴とする掘削用泥剤の挙動解明装置の使用方法。
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Cited By (4)

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CN105181533A (zh) * 2015-08-29 2015-12-23 西安科技大学 基于室内模拟试验的降雪入渗参数测定系统及方法
CN105181531A (zh) * 2015-08-29 2015-12-23 西安科技大学 黄土水分迁移规律室内模拟系统及特征参数测定方法
CN107462497A (zh) * 2017-08-22 2017-12-12 中国地质大学(武汉) 一种单井注入‑抽水示踪实验模拟分析系统
CN107462497B (zh) * 2017-08-22 2024-05-10 中国地质大学(武汉) 一种单井注入-抽水示踪实验模拟分析系统

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