JPH11154952A - 仮想パス容量制御装置および仮想パス容量設計方法 - Google Patents

仮想パス容量制御装置および仮想パス容量設計方法

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JPH11154952A
JPH11154952A JP31865497A JP31865497A JPH11154952A JP H11154952 A JPH11154952 A JP H11154952A JP 31865497 A JP31865497 A JP 31865497A JP 31865497 A JP31865497 A JP 31865497A JP H11154952 A JPH11154952 A JP H11154952A
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virtual path
log
path capacity
cell
loss rate
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JP31865497A
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Hiroshi Saito
洋 斎藤
Vidaks Ataira
アティーラ・ヴィダクス
Maromusokii Zaborsk
ザボルスク・マロムソキー
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な装置を必要とせず、仮想パス容量を高
速かつ高精度に設計することができる仮想パス容量設計
方法、および、上記設計方法を技術的基礎として、予め
決められたスケジュール等の下で、高精度な仮想パスの
容量を算出し、自動的に再設定する制御を行う仮想パス
容量制御装置を提供すること。 【解決手段】 交換機1のプロセッサ5は、セル送出装
置3,4に到着したセル数をカウントすると共に、セル
到着時のセル送出装置3,4のバッファ内セル数が、第
1乃至第3閾値k1,k2,k3の各閾値を超えた回数をカウン
トする。そして、設計装置7のプロセッサ9は、上記到
着セル数および各閾値の超過回数に基づいて、仮想パス
容量を求め、再設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期転送モード
(ATM,Asyncronous Transfer Mode)網におけるA
TM交換機の間に設定される仮想パスの容量を、該仮想
パスに予め定められたセル損失率目標値を満足するよう
に、トラヒックの実績に基づいて、予め決められたスケ
ジュール毎に再設定し、網の資源の有効利用を図るため
の、ATM仮想パス容量制御装置に関する。また、上記
ATM仮想パス容量制御装置を実現するための技術的ベ
ースとして、軽量なトラヒック測定に基づいて高速・高
精度に実トラヒック需要に則した容量を設計する方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電話サービス等の回線交
換通信網は公知の技術である同期転送モード(STM,
Synchronous Transfer Mode)で提供されている。ST
M網では、2つの交換機間に設定されたパスの中に固定
的な帯域を持つ回線を設定しているため、多様な帯域を
持つ回線を設定することが不可能であった。このよう
に、固定的な帯域の回線のみを扱う通信網を個々に運用
しても、多様な通信サービスや新規の通信サービスに柔
軟な対応ができず、網資源の効率的な運用には限度があ
った。
【0003】また、パケット通信サービス等のデータ通
信網は、公知の技術であるパケット通信で提供されてい
る。パケット通信網では、不特定多数の情報源からのデ
ータを多様な長さのパケットに変換して転送している
が、特定情報源のデータが同一伝送媒体を流れる他のす
べてのデータに影響を及ぼし得るので、データ損失率を
低く抑えつつ伝送媒体の利用効率を十分上げることがで
きなかった。このように伝送媒体の帯域を制限なしに不
特定多数で共用する通信網を運用しても、多様なデータ
特性や需要変動に柔軟な対応ができず、網資源の効率的
な運用には限度があった。
【0004】これらに対して、近年の電話やデータ通
信、画像通信等の複数の通信サービスを統合的に扱う広
帯域ISDNにおいては、ATMの出現により、すべて
の通信情報を固定長のセルに変換して転送することで、
通信サービスの種類に依存しない一元的な交換処理を実
現できるようになり、パスに代わって2つの交換機間で
使用可能な帯域を特定する論理的なパスである仮想パス
の概念が提案され、仮想パスの中に多様な帯域を持つ仮
想回線を論理的に設定することが可能となった。また、
仮想パスの容量の制限下で、不特定多数の情報源が仮想
パスを共用する仮想回線を論理的に設定することが可能
となった。
【0005】セルによる情報転送は、公知の技術である
タイムスロットによる時分割多重に近い技術であるが、
仮想回線に対するタイムスロットが時間周期的に割り当
てられておらず、時間的に変動する情報送出要求に応じ
て、動的にタイムスロットが割り当てることが可能であ
る。単位時間あたりの送出セル数を変えることにより、
多様な帯域を可変に設定することができる。つまり、A
TMは、音声やデータから画像まで、あらゆる通信サー
ビスを一元的に伝達することが可能となる転送モードで
ある。なお、このATMに基づいて通信を行う通信網を
ATM網という。
【0006】仮想パスを用いた伝送路網の構成について
は、例えば、佐藤、金田および鴇沢による「高速バース
ト多重伝送システムの構成法」(電子情報通信学会情報
通信ネットワーク研究会資料、IN87-84,1987)等に詳
しく報告されている。
【0007】次に、ATM交換機に終端する仮想パス
と、そのセル送出待ちバッファについて、図3を参照し
て説明する。まず、物理的な接続構成を説明する。AT
M交換機のセル送出装置100には送出先の物理媒体毎
にセル送出インターフェイス101があり、物理媒体の
容量を越えるセル送出を抑制する。ここでは、物理媒体
200の容量により制限を受ける。
【0008】次に、論理的な接続構成を説明する。セル
送出インターフェースには、仮想パス毎にシェーパー1
11や112が接続され、各シェーパーは、各々対応す
る仮想パス201,202に対して論理的に定められた
容量を越えるセル送出を抑制する。セル送出インターフ
ェース101と各シェーパーの間には、あるスケジュー
リング規則に従ったタイミングでセルが送信される。シ
ェーパーと仮想パスは1対1に対応し、シェーパー11
1と112は、それぞれ仮想パス201と202に対応
する。簡単のために、仮想パスの容量は、シェーパーの
セル送出速度と同一視する。さらに、シェーパー11
1,112には、セル送出待ちバッファ121や122
が接続され、該バッファでは仮想パス容量を越えるセル
が流入した際に、バッファの大きさまではセルを保持し
て次のセル送出のタイミングを待つ。
【0009】次に、セルの流れに沿って、セル送出待ち
バッファ、Q長、シェーパー、セル送出インターフェー
スについて説明する。ATM交換機の中で、送出先の物
理媒体200に応じてスイッチングされたセルは、セル
送出装置100にルーチングされる。論理的には、仮想
パス201や202という宛先毎にセルが分けられ、そ
れぞれ、到着セル流301や302がセル送出装置10
0に加わる。セル流301が加わるバッファ121で
は、予め定められた周期T中に到着するセルの数を計数
する。
【0010】セル送出待ちバッファ121に到着したセ
ルは、到着順に処理され、シェーパー111が稼働中で
あれば、バッファ内に蓄積されて処理の順番が回ってく
るのを待つ。ここで待っているセル数がQ長である。バ
ッファにおけるセル処理の順番は、シェーパーに定めら
れたスケジューリング規則に従って回ってくる。シェー
パー111に処理の順番が回ってきたら、バッファ12
1に蓄積されていたセルはシェーパー111を通過し、
セル送出インターフェース101に進み、物理媒体20
0に送信される。
【0011】ATM交換機の間に設定される仮想パスの
容量を、トラヒックの実績に基づいて、再設定する制御
装置を実現するためには、運用中に測定すべきトラヒッ
クパラメータの選択およびそれら測定したトラヒックパ
ラメータに基づく、パス容量の算出方法を含む、パス容
量設計方法が技術的な中心である。以下では、ATM仮
想パス容量制御装置を実現するための技術的基盤として
のATM仮想パス容量設計方法について、従来技術を説
明する。
【0012】[従来方法1]従来のATM仮想パス容量
設計方法の第1の方法としてセルの到着過程をポアソン
過程によりモデル化する方法がある。この方法は、唯一
のトラヒック測定項目により、容易に仮想パス容量まで
決定することができるという特徴がある。すなわち、バ
ッファ121の大きさをb、セル損失率目標値をCLR
とし、仮想パス201に対する到着率λのセル流301
に対してCLRを満足する仮想パス容量Cは、 C=λM/ρ ……(1−1) により算出する。
【0013】ただし、Mは単位時間当たりのセル数を容
量に変換する定数で、使用率ρは次式により算出する。 ρ=CLR1/(b+1) ……(1−2)
【0014】上記の設計式(1−1)は、次の根拠に基
づいて導かれたものである。Q長分布をQとし、Q長が
所定の整数値kより長い確率をP[Q>k]とすると、
大偏差理論により、 P[Q>k]〜Exp[−δk] ……(1−3) が成立することが知られている。特に、セルがポアソン
過程に従って到着する場合は、次式が成り立つ。 P[Q>k]=Σi=1,,∞((ρi)k-i/(k−i)!)Exp[−ρi] ……(1−4 )
【0015】Molinaの公式を適用すると、この場合、
(1−4)式は、次に示す近似式(1−5)で表され
る。 P[Q>k]〜ρk+1 ……(1−5) (1−5)式の左辺において、所定値kがバッファサイ
ズbに一致するとき、Q長が所定値kより長い確率をセ
ル損失率目標値CLRに一致するようにして、その時の
使用率を求めると、 CLR=ρb+1 ……(1−6) になる。これをρについて解くと、前述した(1−2)
式が導かれ、その使用率ρになる仮想パス容量Cは、
(1−1)式により導かれる。
【0016】図4に、従来方法1を実施するためのシス
テム例を示す。公知の技術であるソフトカウンタ131
や132をバッファ121や122に付随させ、論理的
に仮想パス201や202にセルが振り分けられる際
に、仮想パス毎の到着セル数を計数する。到着率λは、
ソフトカウンタ131や132の計数結果をまとめる設
計装置400において、予め定められた周期Tに毎に、
単位時間当たりの到着セル数である到着率λを次式によ
り算出する。 λ=N/T ……(1−7)
【0017】しかしながら、ポアソン過程によるセル流
のモデル化が十分妥当である保証はない。つまり、トラ
ヒックのバースト性が、ポアソン過程でモデル化できる
ほど小さいとは言えない。ATMトラヒックに関するバ
ースト性や長時間相関が大きい等の報告は、例えば、W.
E.Leland,M.S.Taqqu,W.Willianger,and D.V.Wilson
による「On the self-similer nature of Ethernet tra
ffic(extended version)」IEEE/ACM Trans.Networkin
g,vol.2,no.1,pp.1-15,1994.に詳しい。従って、
従来方法1により実運用中のATM網の仮想パス容量を
設計するのは避けるべきである。
【0018】[従来方法2]従来のATM仮想パス容量
設計方法の第2の方法として、セルの到着時刻をすべて
収集し、到着過程を復元して、過不足ない仮想パス容量
を算出する方法がある。図5に従来方法2を実施するた
めのシステム例を示す。
【0019】セル送出インターフェース101と物理媒
体200の間に外部装置500を装入し、流れているセ
ル、または、その一部であるへッダー部分を複写(キャ
プチャ)し、通信線501を用いて、蓄積装置510に
データを保存する。該蓄積装置510にセルが到着する
と、到着時刻のタイムスタンプと到着したセルのへッダ
ーを保存する。セルのヘッダーには仮想パスを特定する
ための識別子が含まれている。蓄積装置510は、仮想
パス毎にこれらタイムスタンプを分類し、仮想パス毎の
セルの到着過程を分析する。分析の方法は、到着過程の
確率分布を作成する方法、到着間隔の平均や分散、3次
モーメント等を求める方法等がある。
【0020】しかしながら、このようなタイムスタンプ
を付与できる蓄積装置510は高価である。高価となる
主な原因は、到着セルを分析するのに必要とされるマイ
クロ秒よりも細かい単位でタイムスタンプを付与するこ
との技術的難しさに起因する。また、蓄積装置に実装さ
れたメモリ量が許す間でしか継続的なキャプチャができ
ない(通常、数秒間のキャプチャを数分毎)ので、キャ
プチャできた間隔以外での設計精度が保証できない。
【0021】さらに、外部装置500の仕様によって
は、通信プロバイダが付加したヘッダー情報のみをキャ
プチャできない装置もあり、顧客の通信情報を運ぶペイ
ロードが外部に送出される可能性もあり、キャプチャデ
ータの取り扱いを慎重にしなければならない。また、セ
ル送出インターフェース101と物理媒体200の間に
外部装置500を接続する際の通信断は避けられない。
すなわち、仮想パス容量の設計のために、顧客の通信に
障害を与える。
【0022】また、キャプチャできるセル流は、シェー
パーにより整えられたセル流であるので、バースト性は
小さくなっているであろうし、バッファでセル損になっ
たセルはキャプチャされない。これは、低負荷運用であ
れば影響は小さいが、高負荷運用時の仮想パス容量の設
計には精度が低下する影響は大きい。したがって、従来
方法2により、実際に運用中のATM網の仮想パス容量
を設計することは、非現実的であり、実行不可能であ
る。
【0023】[従来方法3]ここで、Q長閾値とその超
過回数について説明する。Q長の分布をすべて把握する
ことは従来方法2に述べたように技術的な困難が伴う。
そこで、Q長の特徴を部分的に知るために、1列に並ん
だバッファの途中に印(Q長閾値)をつけておき、セル
が到着する度にQ長がQ長閾値を越えているかどうかを
判定しその結果(Q長閾値超過回数)を計数する技術が
ある。ここで、Q長閾値超過回数を到着セル数で正規化
した値が、Q長閾値超過頻度である。
【0024】Shioda,Toyoizumi,Yokoi,Tsuchiya,Sait
o,"Self-sizing network:a new network concept based
on autonomous VP bandwidth adjustment," Proc.of I
TC 15,pp.997-1006,1997は、上述の技術を用い、Q長閾
を2点用いることを特徴とし、そこから求まる2つのQ
長閾値超過頻度から定めた直線により、Q長分布減衰率
の裾を近似する方法である。
【0025】Q長閾値がバッファに対して2点ある場合
について、図6を参照して説明する。セル送出待ちバッ
ファ121や122には、それぞれ第1のQ長閾値Th1
(1)と第2のQ長閾値Th1(2)、および、第1のQ長閾値T
h2(1)と第2のQ長閾値Th2(2)が設定されていて、セル
が到着した時にQ長がQ長閾値を越えているかどうかを
判定する。この判定結果のうちQ長がQ長閾値を越えて
いる結果を、第1および第2のQ長閾値を越えている結
果を到着セル数の計数と同じ周期T毎に計数する。計数
結果がQ長閾値超過回数である。
【0026】図7は、ATM交換機のセル送出装置10
0の計数結果のうち、仮想パス201に関する部分のみ
をまとめたデータを示している。ATM交換機により、
このデータは、仮想パス容量設計装置400に通信線4
01を用いて送出される。図7に示すテーブルは、設計
装置400が蓄積した仮想パス201に対するデータの
テーブルであり、計数周期の番号、到着セル数、第1の
Q長閾値超過回数、第2のQ長閾値超過回数をそれぞれ
記録している。
【0027】このテーブルにおいて、「計数周期」の列
には、それぞれ計数周期の番号1,2,…,nが記録さ
れており、「到着セル数」の列には、各計数周期番号に
対応する到着セル数d1,d2,…,dn が記録されてい
る。また、「第1のQ長閾値超過回数」の列、および、
「第2のQ長閾値超過回数」の列には、それぞれ、各周
期番号に対応する第1のQ長閾値超過回数q1 (1),q2
(1),…,qn(1)、および、第2のQ長閾値超過回数q1
(2),q2 (2),…,qn(2)が記録されている。
【0028】設計装置400は、図7のテーブルに記録
された各種数値を加工して、仮想パス201に対する設
計容量を算出する。まず、「到着セル数」の列に記録さ
れている{di }(i=1,…,n)を用いて、次式に
より計数周期iにおける仮想パス使用率{ρi }を算出
する。 ρi=Mdi/C;(i=1,…,n) ……(3−1) ただし、Mは単位時間当たりのセル数を容量に変換する
定数であり、Cは仮想パス201に設定されている容量
である。
【0029】また、「第1のQ長閾値超過回数」の列に
記録されている{qi (1)}と、「第2のQ長閾値超過回
数」の列に記録されている{qi (2)}を用いて、次式に
より計数周期iにおける第1の閾値超過頻度{pi (1)
と、第2の閾値超過頻度{p i (2)}を算出する。 pi (1)=qi (1)/di ; pi (2)=qi (2)/di ;(i=1,…,n) ……(3−2)
【0030】次に、計数周期iにおけるQ長分布減衰率
{δi }を次式により算出する。 δi=(s(2)−s(1))/(log pi (1)−log pi (2));(i=1,…,n) ……(3−3) ただし、s(1) は、例えば図6のバッファ121におけ
る第1のQ長閾値Th1(1)であり、s(2) は、同バッファ
121における第2のQ長閾値Th1(2)である。
【0031】また、計数周期iにおける切片定数βi
次式により算出する。 βi=Exp[(s(2)log pi (1)−s(1)log pi (2))/(s(2)−s(1))]; (i=1,…,n) ……(3−4)
【0032】次に、計数周期iにおける設計容量Ci
下式により算出する。 Ci=(di/T)(1+(mi (2)/mi (1)−b))log CLR);(i=1,…,n) ……(3−5) ただし、mi (1)およびmi (2)は、それぞれ次式によって
求められる。 mi (1)=δilog βi (i=1,…,n) ……(3−6) mi (2)=(ρi/(1−ρi))(1/δi) (i=1,…,n) ……(3−7) また、(3−5)式において、Tは計数周期の長さ、b
はバッファサイズ、CLRはセル廃棄率目標値である。
【0033】以上の結果を計算結果を用いて、求める仮
想パス容量の設計値Cdを、以下に示す(3−8)式
や、(3−9)式により算出する。 Cd =Max{Ci|i=1,…,n} ……(3−8) Cd =Cd(n); Cd(i+1)=(1−α)Cd(i)+αCi;(i=1,…,n−1) ……(3−9) ただし、αは0≦α≦1の定数である。
【0034】ここでは、2点のQ長閾値超過回数を使用
しているが、1点のQ長閾値超過回数による方法も特願
平9−285845号,「ATM交換機及びATM仮想
パス容量設定方法」(横井弘文、斎藤洋、塩田茂雄、土
屋利明)に述べられている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来方法1で
は、ATM交換機は簡易なトラヒック測定項目で仮想パ
ス容量算出式のパラメータを決めることが可能である。
しかしながら、この方法によると、ATMセルトラヒッ
クの特性をポアソン過程程度の揺らぎしか見込まず、バ
ースト性や長時間相関を考慮することができていないと
いう課題がある。
【0036】また、上述した従来方法2では、外部装置
500によるセルトラヒックデータのキャプチャによる
正確な仮想パス容量の算出が可能である。しかしなが
ら、この方法によると、高価な外部装置を必要とし、顧
客に通信断を依頼して、煩雑な外部装置の操作によりト
ラヒックをキャプチャし、そのデータを分析しなければ
ならず、更に、その分析結果が適用できるのはキャプチ
ャできた短時間のみであるという課題がある。
【0037】また、上述した従来方法3では、Q長閾値
超過頻度からQ長分布の減衰率の裾を近似する直線を求
め、それによる仮想パス容量の算出が可能である。しか
しながら、トラヒック特性によっては、直線近似が適当
でなかったり、容量算出式(3−5)が適当でない場合
がある。このため、設計精度がトラヒック特性によって
は悪いという課題がある。
【0038】本願は、上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、高価な装置を必要とせず、仮想パス容量を高
速かつ高精度に設計することができる仮想パス容量設計
方法、および、上記設計方法を技術的基礎として、予め
決められたスケジュール等の下で、高精度な仮想パスの
容量を算出し、自動的に再設定する制御を行うことによ
り、網の資源の有効利用を図る仮想パス容量制御装置を
提供することを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、非同期転送モード網において、予め定められた時点
毎に、仮想パス容量の再設定を行う仮想パス容量制御装
置であって、仮想パス容量C、セル到着率A、セル損失
率Rの間の関係を記述し、未知変数dを含む関数f(C,
A,R,d)を記憶する手段と、制御対象の仮想パスのセル送
出バッファにおいて、前回の仮想パス容量再設定時か
ら、今回の仮想パス容量再設定時までの期間の、前記送
出バッファにおけるセル到着率Aとセル損失率Rを測定
する手段と、セル到着率Aとセル損失率Rの前記測定値
と、現在の仮想パス容量C0と、前記関数f(C,A,R,d)
とから、未知変数dを算出する手段と、前記算出した未
知変数の値d、前記セル到着率Aの測定値、および、前
記セル損失率Rの代わりに予め設定されたセル損失率目
標値を用いて、前記関数f(C,A,R,d)から、今回再設定
すべき仮想パス容量を算出する手段を有することを特徴
としている。
【0040】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の仮想パス容量制御装置において、関数f(C,A,R,d)
が、f(C,A,R,d)=(C−A)/A−d*log(R)であ
ることを特徴としている。
【0041】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の仮想パス容量制御装置において、前回の仮想
パス容量再設定時から、今回の仮想パス容量再設定時ま
での期間の、前記送出バッファにおけるセル損失率Rを
直接測定する代わりに、推定する手段を有することを特
徴としている。
【0042】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の仮想パス容量制御装置において、制御対象の仮想パス
の送出バッファにおける、セル到着毎または一定時間毎
のバッファ内送出待ちセル数であるQ長が、予め設定し
た閾値より大か否かを検出する手段と、前記検出が予め
定められた回数に達するか、または予め定められた時間
経過した場合には、Q長が閾値より大であった回数の比
であるQ長閾値超過頻度を求め、予め定められたQ長閾
値超過頻度の関数により、セル損失率推定値を求める手
段とをさらに有することを特徴としている。
【0043】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の仮想パス容量制御装置において、k1/k2=k2/k3とな
るように予め定められた3個のQ長の閾値k1,k2,k3を
記憶する手段と、前記各閾値をQ長が超過する頻度x1,
x2,x3を測定する手段と、前記Q長超過頻度の関数を、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a)+
(k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x
2))}/log(k2/k1) (ただし、Kはバッファサイズ)として、セル損失率推
定値を算出する手段とを有することを特徴としている。
【0044】請求項6に記載の発明は、非同期転送モー
ド網の仮想パス容量設計方法において、予め定められ
た、仮想パス容量C、セル到着率A、セル損失率R、お
よび、未知変数dの関数f(C,A,R,d)=0を記憶し、設
計対象の仮想パスのセル送出バッファにおいて、セル到
着率Aとセル損失率Rを測定し、現在の仮想パス容量C
0、前記セル到着率Aとセル損失率Rの測定値、およ
び、前記関数f(C,A,R,d)から、未知変数dを定め、該
定められたd、前記セル到着率Aの測定値、および、前
記セル損失率Rの代わりに予め定められたセル損失率目
標値を、前記関数f(C,A,R,d)に与えることによって仮
想パス容量Cを定めることを特徴としている。
【0045】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の仮想パス容量設計方法において、前記関数f(C,A,R,
d)が、f(C,A,R,d)=(C−A)/A−d*log(R)で
あることを特徴としている。
【0046】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の仮想パス容量設計方法において、前記セル損
失率Rを直接測定する代わりに、推定値で行うことを特
徴とする仮想パス容量設計方法。
【0047】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の仮想パス容量設計方法において、設計対象の仮想パス
の送出バッファに閾値を予め設定し、セル到着毎または
一定時間毎に、前記送出バッファ内の送出待ちセル数で
あるQ長が前記閾値より大か否かを検出し、予め定めら
れた回数検出した時、または、予め定められた時間経過
した時に、前記閾値より大であった回数の比であるQ長
閾値超過頻度を求め、予め定められたQ長閾値超過頻度
の関数により、セル損失率推定値を与えることを特徴と
している。
【0048】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の仮想パス容量設計方法において、予め設定する閾値
をk1,k2,k3とし、これら閾値の関係がk1/k2=k2/k3
となるように定め、それぞれの閾値をQ長が超過する頻
度x1,x2,x3を測定し、前記Q長超過頻度の関数を、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a)+
(k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x
2))}/log(k2/k1) (ただし、Kはバッファサイズ)として、セル損失率推
定値を求めることを特徴としている。
【0049】
【発明の実施の形態】[発明の概要]まず、本発明に係
る仮想パス容量制御装置について説明する前に、その技
術的基礎となる仮想パス設計方法について説明する。本
出願の発明者は、トラヒック特性が変わらなければ、仮
想パス容量C、セル到着率A、セル損失率R、未知変数
dに対し、多くのトラヒック特性で、 (C−A)/A−d*log(R)=0 ……(1) が、ほぼ成立することを確認した。
【0050】これにより、ある仮想パス容量C0の場合
に、セル到着率、セル損失率が分かれば、上記(1)式
により未知変数dを定めることができる。したがって、
(1)式により定めた未知変数dを用い、セル損失率を
その目標値にとれば、セル到着率Aの現在のトラヒック
を、セル損失率目標値Rで運ぶ仮想パス容量Cは、 C=A(1+d*log(R)) ……(2) で求められる。
【0051】しかしながら、セル損失率の測定は、しば
しば困難である。そこで、Q長閾値超過頻度測定によ
り、セル損失率推定を行う。セル損失率推定は、長時間
相関トラヒックのQ長分布として知られるワイブル分布
のパラメータ推定により行う。ワイブル分布の補分布関
数F(x)(xを超過する確率)は、 F(x)=b exp(−h*xa) ……(3) であるので、Q長閾値k1,k2,k3を、k3/k2=k2/k1と
とることで、R(=F(K);Kはバッファサイズ)
は、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a) +(k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a) ……(4); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x2))}/log(k2/k1)……(5 )で求められる。
【0052】ここで、(4)式,(5)式における、x
1,x2,x3は、それぞれQ長閾値k1,k2,k3に対するQ
長閾値超過頻度であり、バッファ内のセル数が各Q長閾
値を超過した回数を、到着セル数で正規化した値であ
る。
【0053】これにより、まず、バッファにセルが到着
する毎に、または、一定時間毎に、上記バッファ内の送
出待ちセル数と各Q長閾値k1,k2,k3とを比較する。そ
して、上記送出待ちセル数が各Q長閾値を越えた回数
を、各Q長閾値k1,k2,k3に対応して各々カウントして
いく。さらに、これらカウント値が予め設定されていた
値になった時、または、所定時間経過する毎に、その間
到着したセル数に基づいてQ長閾値超過頻度x1,x2,x3
を求める。
【0054】そして、このQ長閾値超過頻度x1,x2,x3
と、Q長閾値k1,k2,k3およびバッファサイズKとによ
り、(4)式,(5)式に基づいてセル損失率の推定値
Rを求める。また、別途、セル到着率Aを求めておき、
このセル到着率Aと、上記求めたセル損失率の推定値R
と、前述した仮想パス容量C0とにより、(1)式に基
づいて未知定数dを求める。そして、この求めた未知定
数dと、セル到着率Aと、予め定められているセル損失
率の目標値R0とから、(2)式により仮想パス容量C
を求めることができる。
【0055】次に、上述した仮想パス容量設計方法を基
礎とした、本実施形態における仮想パス容量制御装置に
ついて、図1を参照して説明する。図1において、1は
交換機であり、スイッチ2、セル送出装置3,4(従来
技術のセル送出装置100と同等)、プロセッサ5を有
する。セル送出装置3、4では、各送出バッファ毎に予
め定められたQ長閾値k1,k2,k3が、図6のTh1、Th2の
如く設定されている。Q長閾値が各送出バッファ毎に3
点となっている以外は、図6のバッファ121,122
と同じなので図示は省略する。なお、上記Q長閾値k1,
k2,k3は、それぞれ、k3/k2=k2/k1という関係が成り
立つように定められている。
【0056】プロセッサ5は、情報送受信装置6および
回線11によって設計装置7と通信する。また、プロセ
ッサ5は、図2に示すようなテーブルを備えている。そ
して、各バッファ毎に到着セル数のカウンタおよび第1
ないし第3閾値超過カウンタを有し、各セル送出装置内
のセル送出バッファにおいてセル到着が観測される毎
に、到着セル数のカウンタの値を1加算して、テーブル
内の対応する到着セル数iの値を更新する。また、この
時、セル到着時のQ長(バッファ内セル数)が、第1閾
値k1、第2閾値k2、または、第3閾値k3を超えているこ
とが観測される毎に、対応する閾値超過カウンタの値を
1加算し、テーブル内の対応する第1ないし第3閾値超
過回数j1,j2,j3の値を更新する。そして、図2に示す
テーブルに記録された各データは、一定周期T毎に送受
信装置6を経て、回線11より設計装置7に通知され、
通知後クリアされる。
【0057】設計装置7には、情報送受信装置8および
プロセッサ9、メモリ10があって、交換機1と通信可
能であると共に、プロセッサ9およびメモリ10によっ
て、実際に仮想パス容量の設計を行う。設計装置7内の
プロセッサ9には、 d=(C−A)/(A*log(R)) ……(6)、お
よび、 C=A(1+d*log(R)) ……(7) という数値処理演算式が組まれ記憶されている。ここ
で、上記(6)式および(7)式は、f(C,A,R,d)=
(C−A)/A−d*log(R)=0を、dについて解
いたものと、Cについて解いたものである。
【0058】さらに、プロセッサ9には、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a) +(k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a) ……(8); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x2))}/log(k2/k1)……(9 ) (ただし、Kはバッファサイズ) の数値処理演算が組み込まれ、記憶されている。また、
メモリ10には、現在の(すなわち、前回求められた)
各設計対象の仮想パス容量C0と、バッファ閾値k1,k
2,k3、測定周期T、セル損失率目標値、および、セル
長L(定数)が記憶されている。
【0059】上述した構成の仮想パス容量制御装置にお
いて、まず、プロセッサ9は、送受信装置8より、交換
機1の想定結果を得ると、設計対象仮想パスに対する到
着セル数i、および、第1閾値k1超過回数j1、第2閾値
k2超過回数j2、第3閾値k3超過回数j3のデータから、そ
れぞれ、j1/i,j2/i,j3/iという演算によって閾
値k1,k2,k3の各閾値超過頻度x1,x2,x3を求める。
【0060】これを、予め組み込まれ記憶されている
(8)式,(9)式に適用し、セル損失率(の推定値)
Rを得る。また、受信した到着セル数データiと、メモ
リ10に記憶されていた測定周期Tおよびセル長Lによ
り、セル到着率A(bps)をiL/Tの演算により得
る。この得られたセル到着率A、上記得られたセル損失
率Rの推定値およびメモリ10に記憶されている仮想パ
ス容量C0を用いて(6)式を評価し、未知変数dを得
る。次いで、この得られた変数dおよび上記セル到着率
Aを再び用い、さらに、メモリ10に記憶されているセ
ル損失率目標値をセル損失率Rとして用いて、(7)式
を評価し、目的の仮想パス容量Cを得る。
【0061】そして、トラヒック特性の変化時や、仮想
パス容量の変更または再設定時には、(6)式および
(7)式自体は不変だが、dの値が変化するので、設計
装置7は、上記内容、すなわち、dを求め、この求めた
dと、測定された到着率Aにより仮想パス容量を予め定
められた時点毎に算出し、仮想パス容量の再設定を行
う。また、交換機1は、設計装置7によって再設定され
た仮想パス容量に基づいてセル送出制御を行う。この
後、次時点の設計に備え、メモリ10に記憶されている
仮想パス容量C0を、上記設定仮想パス容量Cに書き換
える。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
Q長閾値k1,k2,k3をk3/k2=k2/k1と定め、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a)+
(k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a)、および、 a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x
2))}/log(k2/k1) という式を用いることにより、仮想パスに付随するセル
送出待ちバッファにおけるセル損失率Rを効率良く推定
することができる。
【0063】さらに、f(C,A,R,d)=(C−A)/A−
d*log(R)を用いることで仮想パス容量を高速・高
精度に設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における仮想パス容量制御
装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】 同仮想パス容量制御装置に接続される交換機
内のプロセッサが備えているテーブルの内容を説明する
説明図である。
【図3】 ATM交換機に終端する仮想パスとそのセル
送出待ちバッファの概念的な接続構成を示す概念図であ
る。
【図4】 従来の仮想パス容量設計方法を実施するシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図5】 従来の他の仮想パス容量設計方法を実施する
システムの構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の別の仮想パス容量設計方法を実施する
システムの構成を示すブロック図である。
【図7】 図6のシステム内における設計装置が備えて
いるテーブルの内容を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 交換機 2 スイッチ 3,4 セル送出装置 5,9 プロセッサ 6,8 情報送受信装置 7 設計装置 10 メモリ 11 回線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期転送モード網において、予め定め
    られた時点毎に、仮想パス容量の再設定を行う仮想パス
    容量制御装置であって、 仮想パス容量C、セル到着率A、セル損失率Rの間の関
    係を記述し、未知変数dを含む関数f(C,A,R,d)を記憶
    する手段と、 制御対象の仮想パスのセル送出バッファにおいて、前回
    の仮想パス容量再設定時から、今回の仮想パス容量再設
    定時までの期間の、前記送出バッファにおけるセル到着
    率Aとセル損失率Rを測定する手段と、 セル到着率Aとセル損失率Rの前記測定値と、現在の仮
    想パス容量C0と、前記関数f(C,A,R,d)とから、未知
    変数dを算出する手段と、 前記算出した未知変数の値d、前記セル到着率Aの測定
    値、および、前記セル損失率Rの代わりに予め設定され
    たセル損失率目標値を用いて、前記関数f(C,A,R,d)か
    ら、今回再設定すべき仮想パス容量を算出する手段を有
    することを特徴とする仮想パス容量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の仮想パス容量制御装置
    において、 関数f(C,A,R,d)が、 f(C,A,R,d)=(C−A)/A−d*log(R) であることを特徴とする仮想パス容量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の仮想パス容量
    制御装置において、 前回の仮想パス容量再設定時から、今回の仮想パス容量
    再設定時までの期間の、前記送出バッファにおけるセル
    損失率Rを直接測定する代わりに、推定する手段を有す
    ることを特徴とする仮想パス容量制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の仮想パス容量制御装置
    において、 制御対象の仮想パスの送出バッファにおける、セル到着
    毎または一定時間毎のバッファ内送出待ちセル数である
    Q長が、予め設定した閾値より大か否かを検出する手段
    と、 前記検出が予め定められた回数に達するか、または予め
    定められた時間経過した場合には、Q長が閾値より大で
    あった回数の比であるQ長閾値超過頻度を求め、予め定
    められたQ長閾値超過頻度の関数により、セル損失率推
    定値を求める手段とをさらに有することを特徴とする仮
    想パス容量制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の仮想パス容量制御装置
    において、 k1/k2=k2/k3となるように予め定められた3個のQ長
    の閾値k1,k2,k3を記憶する手段と、 前記各閾値をQ長が超過する頻度x1,x2,x3を測定する
    手段と、 前記Q長超過頻度の関数を、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a)+
    (k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x
    2))}/log(k2/k1) (ただし、Kはバッファサイズ)として、セル損失率推
    定値を算出する手段とを有することを特徴とする仮想パ
    ス容量制御装置。
  6. 【請求項6】 非同期転送モード網の仮想パス容量設計
    方法において、 予め定められた、仮想パス容量C、セル到着率A、セル
    損失率R、および、未知変数dの関数f(C,A,R,d)=0
    を記憶し、 設計対象の仮想パスのセル送出バッファにおいて、セル
    到着率Aとセル損失率Rを測定し、 現在の仮想パス容量C0、前記セル到着率Aとセル損失
    率Rの測定値、および、前記関数f(C,A,R,d)から、未
    知変数dを定め、 該定められたd、前記セル到着率Aの測定値、および、
    前記セル損失率Rの代わりに予め定められたセル損失率
    目標値を、前記関数f(C,A,R,d)に与えることによって
    仮想パス容量Cを定めることを特徴とする仮想パス容量
    設計方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の仮想パス容量設計方法
    において、 前記関数f(C,A,R,d)が、 f(C,A,R,d)=(C−A)/A−d*log(R) であることを特徴とする仮想パス容量設計方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の仮想パス容量
    設計方法において、 前記セル損失率Rを直接測定する代わりに、推定値で行
    うことを特徴とする仮想パス容量設計方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の仮想パス容量設計方法
    において、 設計対象の仮想パスの送出バッファに閾値を予め設定
    し、 セル到着毎または一定時間毎に、前記送出バッファ内の
    送出待ちセル数であるQ長が前記閾値より大か否かを検
    出し、予め定められた回数検出した時、または、予め定
    められた時間経過した時に、前記閾値より大であった回
    数の比であるQ長閾値超過頻度を求め、 予め定められたQ長閾値超過頻度の関数により、セル損
    失率推定値を与えることを特徴とする仮想パス容量設計
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の仮想パス容量設計方
    法において、 予め設定する閾値をk1,k2,k3とし、これら閾値の関係
    がk1/k2=k2/k3となるように定め、それぞれの閾値を
    Q長が超過する頻度x1,x2,x3を測定し、 前記Q長超過頻度の関数を、 log(R)=(log(x2)−log(x1))*Ka/(k2a−k1a)+
    (k2a*log(x2)−k1a*log(x1))/(k2a−k1a); a={log(log(x2)−log(x3))−log(log(x1)−log(x
    2))}/log(k2/k1) (ただし、Kはバッファサイズ)として、セル損失率推
    定値を求めることを特徴とする仮想パス容量設計方法。
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