JPH11149742A - 磁気テープ・データ・システム用巻取りリール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】テープ記録システムにおける誤りの可能な源を
減少させる、あるいはテープ巻き付けの誤りを減らす方
法および装置を提供する。 【解決手段】上面、下面、回転軸、および半径方向の表
面、を有する環状ハブ２０、環状ハブと同心をなし、各
々が上面、下面、およびその上にテープを巻き付かせる
ようになっている外側円周縁面、を有し、且つ第１の副
フランジ３０の下面がハブの上面に同心に取付けられ、
第２の副フランジ４０の上面がハブの下面に同心に取付
けられている第１および第２の副フランジ、および環状
ハブおよび副フランジと同心を成し、各々が上面および
下面を有し、第１の主フランジの５０下面が第１の副フ
ランジの上面に同心に取付けられ、第２の主フランジ６
０の上面が第２の副フランジの下面に同心に取付けられ
ている第１および第２の主フランジ、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般に磁気テープ
駆動機構に関するものであり、特に記録テープに取付け
られたリーダー・ブロックを備えている単一リール記録
テープ・カートリッジと共に使用する巻取りリールに関
する。

【０００２】

【従来の技術】データを記憶するために広く使用されて
いる媒体は、記録テープであって、これは通常磁気被覆
された重合体（ポリマー）テープである。テープ上にデ
ータを記憶するのに使用する最も普及している様式の一
つは、テープ・カートリッジである。テープ・カートリ
ッジは一般に、リール間テープ・システムより小さく、
簡単且つ廉価である。

【０００３】テープ・カートリッジの二つの広く使用さ
れている様式は、１／４インチ・テープ様式において代
表的な２リール・カートリッジ、および一般に１／２イ
ンチ・テープ様式カートリッジである単一供給リール・
カートリッジである。テープをハウジングまたはカート
リッジの中に囲むことにより、テープ、したがってテー
プに記憶されているデータは、テープ・データ記憶装置
の一層露出されたリール同士のシステムよりも損傷から
保護される度合がずっと高い。

【０００４】単一供給リール・カートリッジまたは１／
２インチ・カートリッジは、１／４インチ・カートリッ
ジよりはるかに多いデータを記憶することができる。通
常、カートリッジ内のテープの端は、リーダー・ブロッ
クに取付けられている。リーダー・ブロックは、カート
リッジが使用されていないとき、障壁またはドアとして
働くよう作られ、それによりカートリッジを、塵埃、微
粒子物汚染、他の形態の環境ストレスまたは損傷を被る
可能性のある危害の源を実質的に閉め出している。カー
トリッジを使用しているとき、リーダー・ブロックは、
データ記録または検索あるいは読み出しのためテープを
カートリッジからテープ駆動機構の中に引き出すことが
できるようにする。巻取りリールまたはスプールは、テ
ープ駆動機構の中に自動テープ装着機構と共に構成さ
れ、テープの端が取り付けられたリーダー・ブロックが
供給リールから引き出されて巻き取りリールに自動装着
されることにより、２リール・テープ運送システムとし
て動作するように構成されている。

【０００５】テープ上にデータを記録することを一般に
テープに「書込む」といい、テープに既に書かれたまた
は記憶された情報を検索することをテープから「読取
る」という。これら活動を引き受けるテープ・システム
の部分を一般に読取り／書込ヘッドという。読取り／書
込動作を行なうテープ駆動機構をテープ「移動機構」と
もいう。

【０００６】通常、標準のテープ移動機構または駆動機
構は、テープ・カートリッジを昇降機組立体（エレベー
タ・アセンブリ）の中に受け入れる。スレッディング機
構すなわちテープを読取り／書込ヘッドに通す糸通しの
ような機構がリーダー・ブロックを掴み、これを引っ張
ってカートリッジから解放する。次にリーダー・ブロッ
クを使用して、テープを、一連の案内ポストを備えた経
路を通し、長手方向読取り／書込ヘッドを横断して、巻
取りリール内のスロットに装着する。装着されると、カ
ートリッジからのテープを、データ転送動作のため読取
り／書込ヘッドを横断して駆動し、巻取りリールに巻き
付けることができる。

【０００７】巻取りリールは通常、リーダー・ブロック
を巻取りリールのハブに、理想的には、テープを巻取り
リールに滑らかに巻き付かせるように挿入させるスロッ
トを一方の面に設けて構成される。リーダー・ブロック
は、スレッディング腕またはスレッダ腕組立体に取付け
られたスレッディング・ピンにより掴まれる。次にスレ
ッディング腕は、リーダー・ブロックをテープ経路を通
して反時計回りに引き、リーダー・ブロックを巻取りリ
ールのハブに挿入する。テープを巻取りリールに巻き付
けている期間中、リーダー・ブロックは、ピンおよび巻
取りリールの回転軸が同じであるので、スレッディング
・ピンの周りを旋回する。リーダー・ブロックが巻取り
リールに完全に挿入されると、リーダー・ブロックは、
巻取りリールの外周の一部、したがって磁気テープ巻取
り面を形成する。リーダー・ブロックおよび巻取りリー
ルを、リーダー・ブロックが巻取りリールのスロットに
挿入されるとき、スロットがリーダー・ブロックの端に
より閉じられて、ハブにテープを巻くための比較的滑ら
かな表面が巻取りリールのハブに作り出されるように、
或る程度の精度で製作することができる。

【０００８】理想的には、リーダー・ブロックは凸凹の
ない完全に滑らかな表面がリーダー・ブロックと巻取り
リールのハブとの相互適合（インターフィット）組合せ
から作られるように、スロットに対する開口を覆う。し
かし、残念ながら、そのような完全に滑らかなかかわり
（インターフェース）は、容易には達成されず、製造す
るのに実際的でもない。磁気テープとリーダー・ブロッ
クとにいかなる整列不良があっても、またはリーダブロ
ックを巻取りリールに正しく置くことができない欠陥が
あると、テープが巻取りリールに巻かれるにつれて磁気
テープに不必要な凸凹を生ずる非一様なテープ巻取り面
を生ずる。したがって、挿入したリーダー・ブロックと
ハブとの間の小さい整列不良は、ありふれたことであ
り、問題をはらんでいる。このような整列不良は、デー
タおよび動作を歪曲し、データのテープへの書込および
データのテープからの読取りのいずれかまたは双方で誤
りを生ずる可能性がある。

【０００９】テープ記憶検索システムの機能の改善は、
データの記憶および検索における誤りおよび失敗の源を
減らすよう絶えず探求されている。データが伝達される
ときはいつでも、およびデータが記憶されるところはど
こでも、データは記録を物理的に歪める可能性のある多
数の別々の力および状態に弱く、データの性格が変化す
る。誤りの源はすべて、テープへまたはテープからのデ
ータの正確で順調な記録および検索にとって問題であ
る。回復できないデータは、最悪時破局になる可能性が
あり、常に望ましくない。結果は、破壊的になる可能性
があり、たとえば、唯一つ程のわずかな不良ビットがビ
ットのつながり全体の意味を変え、恐らくは複雑な数学
計算を混乱させ、またはコンピュータに命令を誤って解
釈させる。誤りおよび失敗の危険の源は、業界で減少お
よび排除について絶えず監視されている。戦略の組合せ
は、データを誤りの不可避な結果から防護するのに最良
である。

【００１０】テープ記憶検索システムの機能に対する努
力の成果および実施の一例には、米国特許第５，４４
３，２２０号のリーダー・ブロックおよび巻取りリール
があり、そこでは、巻取りリールおよびリーダー・ブロ
ックが、その部分が巻取りリールにあるスロットの外側
に確実に突出しないように構成されている。テープ巻き
付けの誤りを減らす修正案の他の一例は、米国特許第
５，４３１，３５６号であり、そこでは、巻取りリール
およびリーダー・ブロックは、巻取りリールが巻取りリ
ールの半径方向スロットの形状と実質上同じ半径方向形
状を備えるように修正されている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】テープ記録システムに
おける誤りの可能な源を減らす方法および装置に対する
需要および必要性がなお存在している。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、一般的に言っ
て、上面、下面、回転軸、および半径方向の表面、を有
する環状ハブ、環状ハブと同心をなし、各々が上面、下
面、およびその上にテープを巻き付かせるようになって
いる外側円周縁面、を有し、且つ第１の副フランジの下
面がハブの上面に同心に取付けられ、第２の副フランジ
の上面がハブの下面に同心に取付けられている第１およ
び第２の副フランジ、および環状ハブおよび副フランジ
と同心を成し、各々が上面および下面を有し、第１の主
フランジの下面が第１の副フランジの上面に同心に取付
けられ、第２の主フランジの上面が第２の副フランジの
下面に同心に取付けられている第１および第２の主フラ
ンジ、を備えている。

【００１３】本発明の別の長所および新規な特徴につい
ては、一部を下記説明で示すことにするが、一部は当業
者には下記を検討することにより明らかになり、または
本発明の実施により学ぶことができるであろう。本発明
の長所を、特許請求の範囲で特に指摘した手段および組
合せを用いることにより実現し、達成することができ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１ないし図６を参照して、本発
明の例示実施形態をここに説明する。巻取りリール１０
は、半径方向のテープ巻き付け面、および上面２０Ｔ、
下面２０Ｂ、を有する環状ハブ２０を備えている。ハブ
の上面２０Ｔおよびハブの下面２０Ｂは、第１および第
２の副プレート３０および４０に貼付けられている。加
えて、第１および第２の副プレート３０および４０の外
面に第１および第２の主プレート５０および６０が取付
けられている。

【００１５】第１の副プレートまたは副フランジ３０
は、実質的に円盤形状で、上面３０Ｔ、下面３０Ｂ、お
よび外側端縁または円周縁３０Ｅを備えている。第１の
副プレート３０は、ハブ２０の上面２０Ｔに取付けられ
ている副プレート３０の下面３０Ｂと同心にハブ２０に
取付けられている。第２の副プレート４０は、同様の寸
法のもので、上面４０Ｔ、下面４０Ｂ、および外側端縁
または円周縁４０Ｅを備えている。副プレート４０は、
副プレート４０の上面４０Ｔがハブ２０の下面２０Ｂに
取付けられているという相違があるが、第１の副プレー
ト３０とハブ２０との関係と類似の関係でハブ２０に取
付けられている。

【００１６】副プレートは、図２から最も良く理解でき
るように、第１および第２の縁面３０Ｅおよび４０Ｅが
階段状巻付けリムとして働き、共にデータ・テープ巻取
り面４６を形成するように離して設置されている。更
に、各円盤は、それぞれ、内径３２、および４２、およ
び外径３４、および４４を備え（図６）、ハブ２０との
それらの間隔関係が、リーダー・ブロック８０を収容す
るレセプタクルまたは空間７０を作り出している（図
２）。

【００１７】第１および第２の主プレートまたは主フラ
ンジ５０および６０は、実質的に円盤形状で、それぞ
れ、上面５０Ｔおよび６０Ｔ、および下面５０Ｂ、およ
び６０Ｂを備えている。第１の主プレート５０の下面５
０Ｂは、第１の副プレート３０の上面３０Ｔに同心に固
定して取付けられている。類似して、第２の主プレート
６０の上面６０Ｔは、第２の副フランジ４０の下面４０
Ｂに同心に固定して取付けられている。

【００１８】主プレート５０および６０は、各々副フラ
ンジ３０および４０より大きい直径を有する寸法になっ
ている。各主プレートの直径は、更に、所定のテープ駆
動機構に適切に嵌入する直径のものである。１／２イン
チ・カートリッジの場合、その寸法は約３．２５インチ
である。主プレート５０および６０は、記憶装置案内リ
ムとして働き、その上に多数巻きのデータ・テープ８２
を貯えることができる表面を与える。

【００１９】図５は、本発明の例示実施形態の分解図を
示す。巻取りリール１０をどんな適切な仕方ででも製造
することができる。巻取りリールを別々の構成要素とし
て製造し、組立ることができ、一体ユニットとして製造
することができ、または組み込んでから組立る部分ユニ
ットのグループを用いて製造することができる。

【００２０】この例ではリーダー・ブロック８０は、カ
ートリッジ（図示せず）内の不活動位置で始まってい
る。リーダー・ブロック８０は更に、一定長のデータ・
テープ８２の一端に取付けられている。リーダー・ブロ
ック８０は、ここでは巻取りブロック９０に取付けるこ
とができるように構成されている。巻取りブロック９０
には第１の、またはブロック接続用の縁および第２の、
またはテープ取付け用の縁がある。第２の縁は、一片の
スレッド案内テープあるいは巻取りリール案内テープ９
２の一端に捕捉して取付けられている。案内テープ９２
の他端は、ハブ２０に固定して取付けられ、リーダー・
ブロックの空間７０に嵌入する幅を有し、ハブ２０の周
りに巻かれている。巻取りブロック９０の第１の縁は、
捕捉されてはいるが解放可能なように、リーダー・ブロ
ック８０と結合する寸法になっており、これは下に更に
詳細に説明するように、リーダー・ブロック８０をテー
プ駆動機構により適切に引くことができるようにする。

【００２１】本発明の使用法には、この例示実施形態に
説明されているように、本発明およびその使用法を理解
し説明するのに必要なステップおよび構造がある。本発
明の使用法に通常関連しかつ当業者に周知ではあるが、
本発明の理解に不可欠ではない他の代表的ステップおよ
び構造は、ここでは混乱を避けるため詳細には説明しな
い。

【００２２】使用中、テープ・カートリッジは、当業者
に周知のように、テープ駆動機構（図示せず）に挿入さ
れ、巻取りブロック９０がリーダー・ブロック８０と捕
捉結合する。結合後、リーダー・ブロック８０は、読取
り／書込動作のため、取付けられたデータ・テープ８２
と共に、テープ・カートリッジから、適切な経路を通っ
てスレッド・データ・テープ８２まで引かれる。巻取り
リール１０がテープをそれ自身に巻き始めるにつれて、
案内テープ９２がハブ２０に巻かれ、結合した巻取りブ
ロック９０およびリーダー・ブロック８０をレセプタク
ル７０内に引込む。案内テープ９２がハブ２０の周りに
巻かれる結果、リーダー・ブロック８０は、レセプタク
ルまたは空間７０に確実に拘束される。リーダー・ブロ
ック８０がレセプタクル７０に完全に納まり、取付けら
れたデータ・テープ８２がテープ巻き付け面に適切に巻
かれるように、リーダー・ブロック８０は、内径から第
１および第２の副プレートの外径３０および４０までそ
れ以上広がらない寸法にすべきである。巻取りリール１
０が同じ巻取り方向に回転し続けるにつれて、データ・
テープ８２は、上に説明したように、第１の副プレート
円周縁３０Ｅおよび第２の副プレート円周縁４０Ｅから
成るデータ・テープ巻取り面４６上に滑らかに巻かれ
る。データ・テープ８２の更に多数の巻きが互いの上に
巻き付き続けるにつれて、主プレート５０と６０との間
の貯蔵空間がテープで埋まる。

【００２３】本発明を用いたテープ運送システムの一実
施形態を図７によって説明する。テープ運送システム１
０２は、特定のフォーマットの磁気テープ・カートリッ
ジ（カートリッジ）１０１を受け入れ、カートリッジを
ローディングし、テープ運送システム１０２の専用カー
トリッジ位置に移動して自動テープ装着（スレディン
グ）を行うよう設計されたカートリッジ結合機構１０５
を備える。テープ運送システム１０２は巻き取りリール
１０、スレッド案内テープ９２、巻取りブロック９０を
更に備える。スレッド案内テープ９２は巻き取りリール
１０に一端が取付けられる。スレッド案内テープ９２の
他端は、巻取りプロック９０に取付けられる。カートリ
ッジ１０１は供給リール１０４を備え、そこには磁気テ
ープすなわちデータ・テープ８２が巻かれ、テープ運送
システム１０２に装填されて示されている。データ・テ
ープ８２の自由端には、リーダー・ブロック８０が取付
けられている。

【００２４】テープが巻取りリール１０から巻き解か
れ、カートリッジ１０１にある供給リール１０４に巻き
戻される逆動作では、本質的に同じ連続事象が逆の順序
で発生する。すなわち、データ・テープ８２が巻取りリ
ール１０から巻き解かれると同時にテープ・カートリッ
ジの供給リールに巻かれ、テープ・スレッディング経路
を通って反対方向に走行する。すべてのデータ・テープ
がカートリッジの供給リールに巻かれると、リーダー・
ブロック８０は、そこからこの説明を始めた最初の位置
にあるテープ・カートリッジに再び設置されることにな
る。巻取りブロック９０はリーダー・ブロック８０から
解放され、カートリッジはテープ駆動機構または移動機
構（図示せず）から移動することができる。

【００２５】本発明を、カートリッジ内にあり更にスレ
ッド案内テープ９２および巻取りブロック９０を備えて
いる巻取りリールの環境で説明してきた。この環境は、
本発明を更に理解するために、例示目的のためだけに選
定したものである。当業者には本発明がどんな巻取りリ
ール組立体にも、特にリーダー・ブロック組立体と組合
せて、用途を有することが明らかであろう。しかし、本
発明を広く多様なスレッディングおよび／またはテープ
供給機構に使用できることが考えられている。たとえ
ば、本発明を２リール・カセットまたはリール間テープ
・システムに使用することができる。本発明をリーダー
・ブロックをレセプタクル７０に伝える多様なスレッデ
ィング腕およびスレッディング・ピンと共に使用するこ
とができる。同様に、当業者がリーダー・ブロック８０
を多様な手段によりレセプタクル７０に適切に伝えてそ
の内部に固定することができることを認識することが考
えられている。

【００２６】したがって特許請求の範囲で表現した本発
明の範囲から逸脱することなく修正案および変形案が可
能であることが理解されよう。

【００２７】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。

【００２８】（実施態様１）記録テープ巻取りリール組
立体（１０）において、上面（２０Ｔ）、下面（２０
Ｂ）、回転軸、および半径方向の表面、を有する環状ハ
ブ（２０）と、環状ハブ（２０）と同心をなす第１（３
０）および第２（４０）の副フランジであってし、各々
が上面（３０Ｔ、４０Ｔ）、下面（３０Ｂ、４０Ｂ）、
および外側円周縁面（３０Ｅ、４０Ｅ）を有し、各縁面
（３０Ｅ、４０Ｅ）がテープをその周りに巻かせるよう
になっており、第１の副フランジ（３０）の下面（３０
Ｂ）がハブ（２０）の上面（２０Ｔ）に同心に取付けら
れ、第２の副フランジ（４０）の上面（４０Ｔ）がハブ
（２０）の下面（２０Ｂ）に同心に取付けられている第
１（３０）および第２（４０）の副フランジと、環状ハ
ブ（２０）および副フランジ（３０、４０）に同心に取
付けられている第１（５０）および第２（６０）の主フ
ランジであって、各々が上面（５０Ｔ、６０Ｔ）および
下面（５０Ｂ、６０Ｂ）を有し、第１の主フランジ（５
０）の下面（５０Ｂ）が第１の副フランジ（３０）の上
面（３０Ｔ）に同心に取付けられ、第２の主フランジ
（６０）の上面（６０Ｔ）が、第２の副フランジ（４
０）の下面（４０Ｂ）に同心に取付けられている第１
（５０）および第２（６０）の主フランジとを備えてい
ることを特徴とする巻取りリール（１０）。

【００２９】（実施態様２）ハブ（２０）および副フラ
ンジ（３０、４０）は、リーダー・ブロック・レセプタ
クル空間（７０）を形成する向きに接続されていること
を特徴とする実施態様１記載の巻取りリール（１０）。

【００３０】（実施態様３）テープ・カートリッジに入
っている所定長のテープ（８２）の自由端に取付けるよ
う構成されたリーダー・ブロック組立体（８０）を備
え、該リーダー・ブロック（８０）は、レセプタクル
（７０）に嵌入する大きさの形状を有し、係合手段と結
合するようになっている第１の端、および前記リーダー
・ブロック（８０）が係合手段により前記レセプタクル
（７０）に引込まれと、リーダー・ブロック（８０）
が、第１（３０Ｅ）および第２（４０Ｅ）のサブフラン
ジの円周縁面がテープ・カートリッジに入っている所定
長のテープ（８２）に対して滑らかなテープ巻き付け面
（４６）を与えるようにレセプタクル（７０）の内側に
嵌まるように、テープ・カートリッジに入っているテー
プ（８２）の自由端に取付けるようになっている第２の
端、を備えていることを特徴とする実施態様１記載の巻
取りリール（１０）。

【００３１】（実施態様４）カートリッジ式テープ駆動
機構において単一リール・テープ・カートリッジと共に
使用する巻取りリール装置であって、実質的に円筒形の
形状を有し、第１の端（２０Ｔ）および第２の端（２０
Ｂ）を有するハブ（２０）と、実質的に円盤形の形状、
内径（３２）、外径（３４）、上面（３０Ｔ）、下面
（３０Ｂ）、および外周面（３０Ｅ）、を有し、前記下
面（３０Ｂ）は、前記ハブ（２０）の前記第１の端（２
０Ｔ）に接続されて前記ハブ（２０）および第１の副プ
レート（３０）を同心にしている第１の副プレート（３
０）と、実質的に円盤形の形状、内径（４２）、外径
（４４）、上面（４０Ｔ）、下面（４０Ｂ）、および外
周面（４０Ｅ）、を有し、前記上面（４０Ｔ）は、前記
ハブ（２０）の前記第２の端（２０Ｂ）に接続されて前
記ハブ（２０）および第２の副プレート（４０）を同心
にしている第２の副プレート（４０）と、実質的に円盤
形の形状を有し、上面（５０Ｔ）および下面（５０Ｂ）
を有し、前記下面（５０Ｂ）は、前記第１の副プレート
（３０）の前記上面（３０Ｔ）に接続されて前記第１の
副プレート（３０）および第１の主プレート（５０）を
同心にしている第１の主プレート（５０）と、実質的に
円盤形の形状を有し、上面（６０Ｔ）および下面（６０
Ｂ）を有し、前記上面（６０Ｔ）は、前記第２の副プレ
ート（４０）の前記下面（４０Ｂ）に接続されて前記第
２の副プレート（４０）および第２の主プレート（６
０）を同心にしている第２の主プレート（６０）とを備
えていることを特徴とする巻取りリール。

【００３２】（実施態様５）第１（３０）および第２
（４０）の副プレート、およびハブ（２０）は、間を隔
てて設置されてレセプタクル空間（７０）を形成し、前
記空間は実質上、前記各副プレートの内径（３２、４
２）から各副プレートの外径（３４、４４）まで広がっ
ており、前記レセプタクル空間（７０）は、磁気テープ
（８２）の一端に取付けられたリーダー・ブロック（８
０）を受ける寸法になっており、リーダー・ブロック
（８０）は、磁気テープ（８２）を両副プレート（３
０、４０）の円周面（３０Ｅ、４０Ｅ）の周りに適切に
巻き付かせるように受けられていることを特徴とする実
施態様４記載の巻取りリール（１０）。

【００３３】（実施態様６）ハブ（２０）は更に、巻取
りブロック（９０）に捕捉されて接続されている一定長
の巻取りリール案内テープ（９２）を備え、巻取りリー
ル案内テープ（９２）および巻取りブロック（９０）
は、空間（７０）の内側に嵌入する寸法になっており、
前記巻取りブロック（９０）は、リーダー・ブロック
（８０）を受ける寸法になっていることを特徴とする実
施態様５記載の巻取りリール（１０）。

【００３４】（実施態様７）記録テープ・リール組立体
において、実質的に円筒形の形状を有し、第１の端（２
０Ｔ）および第２の端（２０Ｂ）を有するハブ（２０）
と、各々が同心の、階段状テープ巻取りリム（３０、４
０）を有し、第１のプレート（５０）は、階段状テープ
巻取りリム（３０）がハブ（２０）の方に設置された状
態で、ハブ（２０）の第１の端（２０Ｔ）に取付けら
れ、第２のプレート（６０）は、階段状テープ巻取りリ
ム（４０）がハブ（２０）の方に設置された状態で、ハ
ブ（２０）の第２の端（２０Ｂ）に取付けられている第
１（５０）および第２（６０）の実質的に円盤形状のプ
レートとを備えていることを特徴とする記録テープ・リ
ール組立体。

【００３５】

【発明の効果】以上のように、本発明を用いると、テー
プ記録システムにおける誤りの可能な源を減少させる、
あるいはテープ巻き付けの誤りを減らす方法および装置
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の例示実施形態を示す概要図である。

【図２】図１の実施形態の側面図を示し、階段状リール
の外面へのテープの巻き付けを示す図である。

【図３】図１の実施形態の上面図であり、使用中の本発
明を示す図である。

【図４】線４で切った図３の断面図である。

【図５】図１に示した実施形態の分解側面図である。

【図６】図１に示した実施形態の分解等角図である。

【図７】本発明を用いたテープ運送システムの例示実施
形態を示す概略図である。

【符号の説明】

１０：巻取りリール組立体 ２０：環状ハブ ２０Ｔ：環状ハブの上面 ２０Ｂ：環状ハブの下面 ３０：副プレート ３２：副プレートの内径 ３４：副プレートの外径 ４０：副プレート ５０：主フランジ ６０：主フランジ ７０：レセプタクル空間 ８０：リーダー・ブロック組立体 ８２：テープの自由端 ９０：巻取りブロック ９２：スレッド案内テープ １０１：カートリッジ １０２：テープ運送システム １０４：供給リール １０５：カートリッジ結合機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録テープ巻取りリール組立体において、 上面、下面、回転軸、および半径方向の表面、を有する
   環状ハブと、 環状ハブと同心をなす第１および第２の副フランジであ
   って、各々が上面、下面、および外側円周縁面を有し、
   各縁面がテープをその周りに巻かせるようになってお
   り、第１の副フランジの下面がハブの上面に同心に取付
   けられ、第２の副フランジの上面がハブの下面に同心に
   取付けられている第１および第２の副フランジと、 環状ハブおよび副フランジに同心に取付けられている第
   １および第２の主フランジであって、各々が上面および
   下面を有し、第１の主フランジの下面が第１の副フラン
   ジの上面に同心に取付けられ、第２の主フランジの上面
   が、第２の副フランジの下面に同心に取付けられている
   第１および第２の主フランジとを備えていることを特徴
   とする巻取りリール。