JPH11149367A - 乱数発生方法及び乱数発生方法を実行する為のプログラムが格納された記録媒体、乱数発生装置 - Google Patents

乱数発生方法及び乱数発生方法を実行する為のプログラムが格納された記録媒体、乱数発生装置

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JPH11149367A
JPH11149367A JP9318494A JP31849497A JPH11149367A JP H11149367 A JPH11149367 A JP H11149367A JP 9318494 A JP9318494 A JP 9318494A JP 31849497 A JP31849497 A JP 31849497A JP H11149367 A JPH11149367 A JP H11149367A
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Hideki Takayasu
秀樹 高安
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な変化を有する乱数を発生させる。 【解決手段】 乱数列などをもとに1よりも大きい値を
とる非負の乱数列bと、値に制限のない乱数列fとを用
意し、 【数1】 及びx(t+1)=b(t)x(t)+f(t)を満た
すように乱数列x(t)を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急激な変化を有す
る乱数を発生させる乱数発生方法及びこの乱数発生方法
を実行する為のプログラムが格納された記録媒体、乱数
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、例えば計算機等で、一様
乱数から株価の変動のような急激な変化を伴う乱数を発
生させるときには、べき乗や対数など計算量の多い演算
を用いていた。ここで用いる式x(t+1)=b(t)
x(t)+f(t)は、加算と乗算のみで構成される計
算量の少ないものである。この式自体は、従来から知ら
れている基本的な式であるが、これまではb<1という
場合に限定して用いられており、その場合には外部から
のノイズの影響が弱められているため、乱数xの頻度分
布はガウス分布に近い、変動の小さなものになってい
た。
【0003】ここで従来において、乱数を発生させる一
例について説明する。
【0004】従来において、乱数を発生させるときに
は、0≦b(t)<1の条件のもとで下記の式を用いて
行う。
【0005】 x(t+1)=b(t)x(t)+f(t) 従来の場合においては、この式におけるx(t+1),
x(t),f(t),b(t)のそれぞれについて2乗
して平均をとると、下記の式に示すような2次方程式を
導く。
【0006】 <x2(t+1)>=<b2><x2(t)>+<f2> この式によって、x(t+1)の分散の値が導かれる。
ここで、<b2>と<f2>は、定数なので、<b2><1であ
る場合においては容易に上記式17を解くことができ
る。また、<b2><1である場合においては、下記の式
のように解けることが知られている。
【0007】
【数4】
【0008】この式では、<x2>が<f2>に比例してい
る。すなわち、<b2><1の場合においては、x(t+
1)の値がf(t)の値に依存して変化する。一方、<
2>>1である場合においては、<x2>を解くための式
はなく、時間tを大きくすると、x(t+1)の値が発
散してしまう。すなわち、bの値にb<1という制限が
ついたような上述の式では、大きな変動を示す株価の変
動を表現できないこととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した式
を用いて従来の方法で乱数を発生させると、上述のよう
にガウス分布に近い関係を示す乱数しか発生させること
しかできなく、例えば株価の急落等の急激な変化を有す
る乱数を発生させることが提案されていない。
【0010】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、急激な変化を有する乱数
を発生させることができる乱数発生方法、乱数発生装置
を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、乱数発生方法を実行する
為のプログラムが格納され、例えば計算機等に読み込ま
せることにより、当該乱数発生方法を実行させる記録媒
体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明にかかる乱数発生方法は、乱数列b(t)を発生さ
せる範囲である1よりも大きい定数bcから0までの範
囲を設定し、f(t)を上記b(t)とは独立な乱数列
として平均値が0となるように所定の範囲内を設定し、
【0013】
【数5】
【0014】を満たすように決められるβに関し、x
(t+1)=x(t)b(t)+f(t)に従って指数
がβとなるようなべき分布を得るように乱数列x(t)
を発生させることを特徴とする。
【0015】このような乱数発生方法は、1よりも大き
い値をとるような非負の乱数列b(t)を先ず発生させ
る。このとき、べき分布の指数βは、上述の式1によっ
て与えられる。
【0016】また、本発明に係る記録媒体は、例えばコ
ンピュータに読み込ませることにより、乱数列bを発生
させる範囲である1よりも大きい定数bcから0までの
範囲を設定し、f(t)をb(t)とは独立な乱数列と
し、
【0017】
【数6】
【0018】を満たすように決められるβに関し、x
(t+1)=b(t)x(t)+f(t)に従って指数
がβとなるようなべき分布を得るように乱数列x(t)
を発生させる処理を行うように当該コンピュータを起動
させる。
【0019】また、本発明に係る乱数発生装置は、1よ
りも大きい定数bcから0までの範囲内で乱数列bを発
生させるとき、f(t)をb(t)とは独立な乱数列と
し、
【0020】
【数7】
【0021】を満たすように決められるβに関し、x
(t+1)=x(t)b(t)+f(t)に従って指数
がβとなるようなべき分布にを得るように乱数列x
(t)を発生させる処理を行うプログラムが格納された
記憶部と、指数βと初期値x(1)とを示す入力信号を
生成する入力部と、入力信号に基づいて上記記憶部に格
納されたプログラムを起動させて乱数列x(t)を発生
させる演算部とを備えることを特徴とするものである。
【0022】このような乱数発生装置によれば、入力部
で指数βと初期値x(1)とを示す入力信号が入力され
ると、演算部で、記憶部に格納されたプログラムを起動
させて乱数列x(t)を発生させる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る乱数発生方法
及び乱数発生方法を実行する為のプログラムが格納され
た記録媒体、乱数発生方法について図面を参照しながら
説明する。なお、以下の説明は、本発明に係る乱数発生
方法を株価の変動に適用した一例について説明するがこ
の一例に限られないことは勿論である。
【0024】本発明に係る乱数発生装置を適用した株価
変動発生装置1は、図1に示すように、株価変動発生プ
ログラムを格納した記録媒体を収納する記憶部2と、株
価変動発生プログラムを起動させる条件示す入力信号を
生成する入力部3と、株価変動発生プログラムと入力信
号とに基づいて株価変動を演算する演算部4とからな
る。
【0025】記憶部2は、演算部4と接続されている。
この記憶部2の内部には、記録媒体が収納され、当該記
録媒体に株価変動発生プログラムが格納されている。こ
の記憶部2は、演算部4からの命令に応じて株価変動発
生プログラムを演算部4に出力する。
【0026】入力部3は、演算部4と接続されている。
この入力部2は、例えばユーザーに操作されるキーボー
ド等からなり、当該キーボード等で入力信号を生成させ
る。この入力部3で生成される入力信号は、株価の変動
を発生させるとき、株価変動プログラムを起動させるた
めの条件を示す。そして、入力部3は、この入力信号を
演算部4に出力する。
【0027】演算部4は、記憶部2と入力部3とに接続
されている。この演算部4には、記憶部2から株価変動
発生プログラムを入力するとともに、入力部3から入力
信号を入力する。そして、この演算部4は、入力信号が
示す条件に従って株価変動プログラムを起動し、株価の
変動を演算する。
【0028】この演算部4で起動される株価変動発生プ
ログラムは、以下に示すような式に基づいて構成されて
いる。以下、演算部4で株価の変動を演算する演算式に
ついて説明する。
【0029】この演算部4は、下記に示すように、簡単
な離散型の線形ランジュバン方程式によって表現される
下記式2を用いて株価の変動を表現する。
【0030】 x(t+1)=b(t)x(t)+f(t) (式2) ここで、x(t+1)は上記式2で与えられる株価の変
動であり、x(t)は時刻tにおける単位時間当たりの
株価の変位であり、b(t)は非負の範囲で定義される
確率分布を示す乱数であり、f(t)は平均値が0の独
立な乱数である。
【0031】ここで、b(t)を、0と1よりも大きい
定数bcの範囲内における一様乱数とした場合には、定
数bcは、入力部2で入力信号として設定しても良い。
このb(t)は、1より小さいときにはx(t+1)の
値を減衰させ、1より大きいときにはx(t+1)の値
を増大させる。そのため、このb(t)が1より小さい
場合には、x(t+1)の値は大きな値はとらず、所定
の範囲内で変動するのに対し、1より小さな値の場合に
は、x(t+1)の値が急激な変動を示す。
【0032】f(t)は、本実施の形態においては、正
値と負値の両方の値を取り得る確率変数であり、その統
計性は、入力部3で入力信号として設定される。このf
(t)は、所定の範囲内で変動する確率変数であれば良
く、株価の変動の源となるノイズを与える。
【0033】なお、本実施の形態においては、株価の変
動に対応させるためにf(t)を正値と負値の両方の値
を取り得るものとしたが、このf(t)は適用する対象
に応じて例えば正の値のみを取り得るもの、負の値を取
り得るものとしても良い。
【0034】ここで、上記x(t+1)=b(t)x
(t)+f(t)の論理解析を展開させる関係上、b
(t)とf(t)の確率密度関数をそれぞれW(b),
U(f)とする。なお、これらW(b),U(f)は、
時間tには依存しないものとする。x(t)の確率分布
に対する特性関数Z(ρ,t)は、上述のx及び時間t
についての確率分布p(x,t)をフーリエ変換して得
られ、下記に示すような式3によって定義される。
【0035】
【数8】
【0036】この式3を用いると、上述したx(t+
1)=b(t)x(t)+f(t)に従う確率過程の特
性関数は、下記式4を満たすことが示される。
【0037】
【数9】
【0038】この式4において、Φ(p)は上述のf
(t)に対する特性関数である。これらの関数をρに関
してテイラー展開することにより、低次の統計量の性質
が解明できる。。
【0039】ここで、b(t)の値が1よりも大きな値
を取り、x(t+1)の分散値が発散するようなとき、
Z(ρ,t)は、時間tが大きくなると、ρ=0におい
て特異性を有し、テイラー展開式は、破綻する。そのよ
うな場合には、下記式5のような半端なべき乗項がその
最低次の項において仮定され得る。なぜなら、特性関数
は、一般的に連続関数だからである。
【0040】
【数10】
【0041】特性関数の原点におけるこのような特異性
は、対応する確率分布が下記式6のようなべき乗分布に
従うことを意味する。上記式5中の指数βは、bの確率
分布より一意的に決まる量であり、入力部2で定め得る
定数である。
【0042】
【数11】
【0043】この式6において、P(≧|x|)は、下
記式7で定義される累積分布を示す。
【0044】
【数12】
【0045】上述の確率変数bのβ乗の平均値を関数G
(β)としたときには、G(0)が1であり、Gの2階
微分が正となるので、指数βが0<β<2の範囲内には
いるための必要十分条件は、下記式8及び9によって与
えられる。
【0046】
【数13】
【0047】ここで、条件式9は、x(t+1)の分散
値が発散するための条件を示す。また、条件式8は、x
(t+1)の変動が定常的であるために必要な条件を示
す。すなわち、x(t+1)は、これら式8及び式9を
満たすことにより、分散が発散した大きな変動をしつつ
統計的には定常的に安定したものとなる。
【0048】つぎに、式6において、時間が十分たった
後には、xの変動はべき分布の定常状態に必ず収束する
ことを証明する。上記式3にしめす特性関数の方程式に
おいて、定常解とのずれの部分をZ(ρ,t)とおく
と、Z(0,t)が0という境界条件のもとで式5を満
たす。
【0049】
【数14】
【0050】そして、式3の絶対値をとった式より下記
式11に示す不等式が導かれる。
【0051】
【数15】
【0052】この式11における右辺のmaxは最大値
を示す。したがって、外部からのノイズが連続的に分布
するときにはρ=0以外では|Φ(ρ)|<1を満たす
ので、いかなる初期値から出発しても、x(t)の分布
は式5のべき分布に従うことがわかる。
【0053】例えば、式2におけるb(t)とf(t)
とをそれぞれ下記式12と式13に示すような分布を与
えて、結果を数値的にチェックする。
【0054】
【数16】
【0055】ここで、式12におけるbは、与えられた
正の数cに対しポアソン分布に従って、0,c,2c,
3c,・・・というような離散値をとる。また、fは、
正の値と負の値をとり、平均値が約0程度となるような
対象なガウス分布である。また、変数bを2乗したとき
の平均値は、下記式14に示すような関数で与えられる
ことが解析的に評価できる。
【0056】
【数17】
【0057】このようなW(b)とU(f)を用い式1
に適用することで、図2に提示したような間欠的に大き
な変動を示す変位を得ることができる。図2は、例えば
式12及び式13において、γを0.32とし、σを
0.86としたときにおいて発生させた株価の変動の一
例である。すなわち、図2は、縦軸に株価の単位時間当
たりの変位の値を示し、横軸に時間tを示した図であ
る。この図2の場合、上述した式2で発生させる株価の
変動は、時間tが約90ステップと約850ステップ付
近で大きいことがわかる。
【0058】また、図3は、横軸にx(t)の値を示
し、縦軸に株価の変位の値がどのような値を多く取った
かを示す累積頻度を示し、両対数グラフで示した図であ
る。この図3より、上述した式1で発生させる株価の変
位は、べき分布をとることがわかる。すなわち、この図
3より、式1で発生させる株価の変位は、広い範囲でべ
き分布に従うことが確認される。
【0059】また、この図3の直線の傾きから上述の指
数βが推定される。
【0060】すなわち、式12及び式13により発生さ
せた株価の変動は、図3に示したように累積頻度がxの
−β乗に比例することとなる。なお、現実の株価の変動
においては、指数βの値は約1.4程度となることが知
られている。
【0061】ここで、式12で示したパラメータcの値
を変化させたときにおける指数βの値の変化を図4に示
す。なお、図4においては、式12の変数cを変化させ
たときにおけるシミュレーションにより見積もられた指
数βの値を◇で示している。また、図4では、実線とし
て下記式15で示すように、
【0062】
【数18】
【0063】で理論的に導かれる指数βの値を示す。
【0064】定数bの分布が式12で与えられる場合、
上記した式から指数βと変数cとの関係を下記式16の
ように導くことができる。
【0065】
【数19】
【0066】ここで、Γ(β)は、ガンマ関数である。
【0067】この図4によれば、式12から導かれるパ
ラメータcと指数βの値との関係と、式16で導かれる
指数βの値とが全域でよく一致しており、特に理論の適
用範囲外にあたる指数βが2以上となったときにもおお
むね一致していることがわかる。したがって、この場合
には、パラメータcの値を0.32程度とすれば現実の
株価の変動を表現するのに適したものになることがわか
る。
【0068】演算部4で演算される株価発生プログラム
を起動させるときには、入力部3で定数b及び変数f
(t)の統計性を設定するとともに、上述の株価変動発
生プログラムを起動させることにより、図2に示すよう
な株価の変位を発生させることができる。また、入力部
3では、式1中の初期値x(1)を入力信号として演算
部4に出力することで、演算部4で株価変動発生プログ
ラムの起動を始めさせる。
【0069】また、この株価変動発生プログラムを起動
させて株価変動を発生させるときには、予め指数βの値
の実測値を入力信号として演算部4に入力して株価の変
動を発生させる。すなわち、この演算部4では、式1を
満たすように株価を変動ささせれば良いこととなる。
【0070】また、上述したようなシミュレーションに
おいては、株価の変動をより現実的に表現するために、
x(t+1)がある値以上とならないように制限を与え
ることが望ましい。すなわち、株価の変動をx(t+
1)は、あまり大きな値をとらないようにカットオフ値
cが設けられて制限が与えられる。ここで、式2で株
価の変動を発生させている場合、このカットオフ値xc
よりx(t)が大きくなったときには、b(t)が取り
得る範囲を小さくして、1以上の値を取りにくくする。
【0071】したがって、このようにカットオフ値xc
が設けられた場合における式1が発生させる株価の変動
によるx(t)と頻度との関係は、図5に示すように、
x(t)がカットオフ値xc以上となると頻度が小さく
なる。したがって、このように式1にカットオフ値xc
を取り込んで株価を発生させることにより、より現実に
近い株価の変動を表現することができる。
【0072】また、上述の乱数発生方法によれば、従来
では、安定して記述することができなかった急峻な立ち
上がりを示す乱数を安定して発生させることができる。
【0073】なお、上述の乱数発生方法は、例えば株価
の変動について適用した一例を示したが、式1に示す指
数を任意に変更することで、あらゆる分野に適用するこ
とができる。すなわち、この乱数発生方法は、例えばゲ
ームソフト等を作成する分野において、上述のように急
峻な立ち上がりを示す乱数を発生させることによって、
従来とは異なるパラメータを有するゲームソフトを実現
することができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、大きな変動
を伴う乱数を発生させるためには、従来では複雑な処理
を必要としていたのに対し、本発明に係る乱数発生方法
は、一様乱数なとを使って単純な加算と乗算のみによっ
て高速にべき分布に従うような急峻な立ち上がりを示す
乱数を安定かつ定常的に発生させることができる。
【0075】また、本発明に係る記録媒体は、格納され
たプログラムをコンピュータに読み込ませることによっ
て、高速かつ安定に株価変動などとよく似た急峻な変動
を伴う乱数を発生させることができる。
【0076】また、本発明に係る乱数発生装置は、1よ
りも大きい値をとり得る非負の乱数bを発生させると
き、βを任意の指数とすると、
【0077】
【数20】
【0078】及びx(t+1)=b(t)x(t)+f
(t)を満たして乱数を発生させる処理を行うプログラ
ムが格納された記憶部と、指数βと初期値x(1)とを
示す入力信号を生成する入力部と、入力信号に基づいて
上記記憶部に格納されたプログラムを起動させて乱数を
発生させる演算部とを備えるので、従来では安定して発
生させることができなかった、急峻な立ち上がりを示す
乱数を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乱数発生装置を適用した株価変動
発生装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る乱数発生方法を適用して株価の単
位時間当たりの変位を表現したときの一例を示す図であ
る。
【図3】株価の変位と、当該株価の変位が所定値以上と
なったときの頻度との関係の一例を両対数グラフを用い
て示す図である。
【図4】式13で見積もられるβの値と式1で見積もら
れるβの値とを比較して示す図であり、式13及び式1
7におけるcの値とβとの関係を示す図である。
【図5】カットオフ値xcを設定したときにおいて、株
価の変位と、当該株価の変位が所定値以上となったとき
の頻度との関係の一例を両対数グラフを用いて示す図で
ある。
【符号の説明】
1 株価変動発生装置、2 記憶部、3 入力部、4
演算部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乱数列b(t)を発生させる範囲である
    1よりも大きい定数bcから0までの範囲を設定し、f
    (t)を上記b(t)とは独立な乱数列として平均値が
    0となるように所定の範囲内を設定し、 【数1】 を満たすように決められるβに関し、 x(t+1)=x(t)b(t)+f(t) に従って、指数がβとなるようなべき分布を得るように
    乱数列x(t)を発生させることを特徴とする乱数発生
    方法。
  2. 【請求項2】 x(t)を単位時間t当たりの変動量と
    し、b(t)を独立な乱数列とし、f(t)をb(t)
    とは独立な乱数列とし、 x(t+1)=b(t)x(t)+f(t) で与えられる乱数を発生させるとき、 初期値x(1)を設定し、 上記式1の右辺をb(t)に代入し、確率的にb(t)
    >1とすることを特徴とする請求項1に記載の乱数発生
    方法。
  3. 【請求項3】 上記のx(t+1)=b(t)x(t)
    +f(t)で与えられる乱数を株価の変動に適用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の乱数発生方法。
  4. 【請求項4】 上記のx(t+1)=b(t)x(t)
    +f(t)で与えられる乱数をゲームソフトに適用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の乱数発生方法。
  5. 【請求項5】 上記b(t)及びf(t)は、一様乱数
    であることを特徴とする請求項1に記載の乱数発生方
    法。
  6. 【請求項6】 カットオフ値xcを予め設定し、 x(t+1)が上記カットオフ値xcより大きくなった
    とき、b(t)<1とすることを特徴とする請求項1に
    記載の乱数発生方法。
  7. 【請求項7】 乱数列b(t)を発生させる範囲である
    1よりも大きい定数bcから0までの範囲を設定し、f
    (t)を上記b(t)とは独立な乱数列として平均値が
    0となるように所定の範囲内を設定し、 【数2】 を満たすように決められるβに関し、 x(t+1)=b(t)x(t)+f(t) に従って指数がβとなるようなべき分布を得るように乱
    数列x(t)を発生させる処理を行うことを特徴とする
    プログラムが格納された記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記x(t)を単位時間t当たりの変動
    量とし、上記b(t)を独立な乱数列とし、f(t)を
    b(t)とは独立な乱数列とし、 上記のx(t+1)=b(t)x(t)で与えられる乱
    数を発生させるとき、 初期値x(1)を設定し、 上記式1の右辺をb(t)に代入し、確率的にb(t)
    >1とする処理を行うことを特徴とするプログラムが格
    納された請求項7に記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 上記のx(t+1)=b(t)x(t)
    +f(t)で与えられる乱数を株価の変動に適用するこ
    とを特徴とするプログラムが格納された請求項7に記載
    の記録媒体。
  10. 【請求項10】 上記のx(t+1)=b(t)x
    (t)+f(t)で与えられる乱数をゲームソフトに適
    用することを特徴とするプログラムが格納された請求項
    7に記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】 上記b(t)は、一様乱数であること
    を特徴とするプログラムが格納された請求項7に記載の
    記録媒体。
  12. 【請求項12】 カットオフ値xcを予め設定し、 x(t+1)が上記カットオフ値xcより大きくなった
    とき、b(t)<1とする処理を行うことを特徴とする
    プログラムが格納された請求項7に記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 1よりも大きい定数bcから0までの
    範囲内で乱数列bを発生させるとき、乱数列b(t)と
    は独立した乱数列f(t)の平均値が0となるように所
    定の範囲内を設定する入力信号を生成し、 【数3】 を満たすように決められるβに関し、 x(t+1)=x(t)b(t)+f(t) に従って指数がβとなるようなべき分布を得るように乱
    数列x(t)を発生させる処理を行うプログラムが格納
    された記憶部と、 上記指数βと初期値x(1)とを示す入力信号を生成す
    る入力部と、 上記入力信号に基づいて上記記憶部に格納されたプログ
    ラムを起動させて乱数列x(t)を発生させる演算部と
    を備えることを特徴とする乱数発生装置。
  14. 【請求項14】 上記演算部は、乱数列x(t)を単位
    時間t当たりの変動量とし、b(t)を上記乱数列bの
    確率分布を示す乱数とし、x(t+1)=b(t)x
    (t)+f(t)で与えられる乱数を発生させるとき、 上記入力部で生成された初期値x(1)を示す入力信号
    が入力されると、上記式1の右辺をb(t)に代入し、
    確率的にb(t)>1となるように乱数列x(t)を発
    生させることを特徴とする請求項13記載の乱数発生装
    置。
  15. 【請求項15】 上記演算部は、x(t+1)=b
    (t)x(t)+f(t)で与えられる乱数を株価の変
    動に適用することを特徴とする請求項13に記載の乱数
    発生装置。
  16. 【請求項16】 上記演算部は、x(t+1)=b
    (t)x(t)+f(t)で与えられる乱数をゲームソ
    フトに適用することを特徴とする請求項13に記載の乱
    数発生装置。
  17. 【請求項17】 上記乱数列b(t)は、一様乱数であ
    ることを特徴とする請求項13に記載の乱数発生装置。
  18. 【請求項18】 上記入力部は、カットオフ値xcを予
    め設定する入力信号を生成し、 上記演算部は、上記入力信号に基づいてx(t+1)が
    上記カットオフ値xcより大きくなったとき、b(t)
    <1として乱数列x(t)を発生させることを特徴とす
    る請求項13に記載の乱数発生装置。
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