JPH11147806A - ヒト免疫不全ウィルス殺ウィルス剤 - Google Patents
ヒト免疫不全ウィルス殺ウィルス剤Info
- Publication number
- JPH11147806A JPH11147806A JP9312504A JP31250497A JPH11147806A JP H11147806 A JPH11147806 A JP H11147806A JP 9312504 A JP9312504 A JP 9312504A JP 31250497 A JP31250497 A JP 31250497A JP H11147806 A JPH11147806 A JP H11147806A
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- JP
- Japan
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- hiv
- iodine
- polyvinyl alcohol
- virucide
- virus
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染予防の
ための好適な殺ウィルス剤を提供すること。 【解決手段】 HIV感染予防に好適な殺ウィルス剤。
ポリビニルアルコール・ヨウ素を有効成分として含有す
る。
ための好適な殺ウィルス剤を提供すること。 【解決手段】 HIV感染予防に好適な殺ウィルス剤。
ポリビニルアルコール・ヨウ素を有効成分として含有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト免疫不全ウィ
ルス(HIV:human immunodeficiency virus)殺ウィ
ルス剤に関する。
ルス(HIV:human immunodeficiency virus)殺ウィ
ルス剤に関する。
【0002】
【従来の技術】後天性免疫不全症候群(AIDS:acqu
ired immunodeficiency syndrome)は、1981年アメ
リカのCDC(Centers for Disease Control)の調査に
よって発見された新しい疾患単位である。そして、男性
同性愛者や血友病患者に多発することから感染性疾患と
して疑われたが、1983〜1984年にかけて分離さ
れたレトロウィルスが原因であると判明した。
ired immunodeficiency syndrome)は、1981年アメ
リカのCDC(Centers for Disease Control)の調査に
よって発見された新しい疾患単位である。そして、男性
同性愛者や血友病患者に多発することから感染性疾患と
して疑われたが、1983〜1984年にかけて分離さ
れたレトロウィルスが原因であると判明した。
【0003】AIDSの本態は、レトロウィルスの一種
であるHIVによる細胞性免疫の障害である。臨床像と
してみる所見は、各種の日和見感染症、悪性リンパ種や
カポシ肉腫を始めとする悪性腫瘍であって、AIDSは
これらの現症を発現させる日和見疾患の基礎となる感染
症である。これらを一括してAIDSと称している。
であるHIVによる細胞性免疫の障害である。臨床像と
してみる所見は、各種の日和見感染症、悪性リンパ種や
カポシ肉腫を始めとする悪性腫瘍であって、AIDSは
これらの現症を発現させる日和見疾患の基礎となる感染
症である。これらを一括してAIDSと称している。
【0004】現在AIDS治療薬の研究開発は盛んであ
るが、有効な治療法は存在しない。また、医療機関内感
染も危惧されることから、HIVに対する感染防御の手
段として殺ウィルス性薬剤を提供することが希求されて
いる。人々のHIV感染率が進めば、汚染事故の機会が
増える可能性があり、医療現場や観血治療におけるHI
V感染防御の目的で、血液や体液の汚染の危険性を最小
限にするための努力が必要である。
るが、有効な治療法は存在しない。また、医療機関内感
染も危惧されることから、HIVに対する感染防御の手
段として殺ウィルス性薬剤を提供することが希求されて
いる。人々のHIV感染率が進めば、汚染事故の機会が
増える可能性があり、医療現場や観血治療におけるHI
V感染防御の目的で、血液や体液の汚染の危険性を最小
限にするための努力が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】HIV感染症には、多
くのウィルス性疾患と同様、有効な治療法が存在しな
い。このため、感染の予防が重要である。予防対策に
は、生体外での消毒、生体内でのワクチンなど様々なレ
ベルでの手段が考えられるが、先ず消毒、即ちウィルス
の不活化に基づく汚染防止とその除去が感染予防対策の
基本である。
くのウィルス性疾患と同様、有効な治療法が存在しな
い。このため、感染の予防が重要である。予防対策に
は、生体外での消毒、生体内でのワクチンなど様々なレ
ベルでの手段が考えられるが、先ず消毒、即ちウィルス
の不活化に基づく汚染防止とその除去が感染予防対策の
基本である。
【0006】しかし、HIV感染予防のための好適な殺
ウィルス剤、本発明者らが知る限りにおいて、未だ上市
されていない。
ウィルス剤、本発明者らが知る限りにおいて、未だ上市
されていない。
【0007】本発明は、上記にかんがみて、HIV感染
予防のための好適な殺ウィルス剤を提供することを目的
とする。
予防のための好適な殺ウィルス剤を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリビニ
ルアルコール・ヨウ素製剤(PA・ヨード液)に着目し
て、HIV−1の不活化の検討を行い、HIVに対する
消毒液(殺ウィルス剤)としての有効性を発見し、下記
構成の本発明HIV殺ウィルス剤を完成するに至った。
ルアルコール・ヨウ素製剤(PA・ヨード液)に着目し
て、HIV−1の不活化の検討を行い、HIVに対する
消毒液(殺ウィルス剤)としての有効性を発見し、下記
構成の本発明HIV殺ウィルス剤を完成するに至った。
【0009】本発明のHIV殺ウィルス剤は、ポリビニ
ルアルコール・ヨウ素を有効成分として含有することを
特徴とするものである。
ルアルコール・ヨウ素を有効成分として含有することを
特徴とするものである。
【0010】上記ポリビニルアルコール・ヨウ素は、ポ
リビニルアルコール0.1〜20重量%、ヨウ素0.0
03〜1重量%及びアルカリヨウ化物0.003〜1重
量%を含有する水溶液であることが望ましい。
リビニルアルコール0.1〜20重量%、ヨウ素0.0
03〜1重量%及びアルカリヨウ化物0.003〜1重
量%を含有する水溶液であることが望ましい。
【0011】
【手段の詳細な説明】以下、本発明に各手段について、
詳細に説明をする。
詳細に説明をする。
【0012】(1) 本発明のHIV殺ウィルス剤は、ポリ
ビニルアルコール(PVA)・ヨウ素を有効成分として
含有することを特徴とする。
ビニルアルコール(PVA)・ヨウ素を有効成分として
含有することを特徴とする。
【0013】そして、通常、当該PVA・ヨウ素は、P
VA0.1〜20wt%(望ましくは、6〜10wt%)、
ヨウ素0.003〜1wt%(望ましくは0.03〜0.
5wt%)及びアルカリヨウ化物0.003〜1wt%(望
ましくは0.03〜0.5wt%)を含有する水溶液から
なるものが、溶液安定性等の見地から望ましい。
VA0.1〜20wt%(望ましくは、6〜10wt%)、
ヨウ素0.003〜1wt%(望ましくは0.03〜0.
5wt%)及びアルカリヨウ化物0.003〜1wt%(望
ましくは0.03〜0.5wt%)を含有する水溶液から
なるものが、溶液安定性等の見地から望ましい。
【0014】上記において、ヨウ素は、殺ウィルス作用
を奏するもので、上記濃度より低いと、十分な殺ウィル
ス効果を得難く、上記範囲より高いと、作用が強過ぎ
て、皮膚や粘膜を冒すおそれがある。
を奏するもので、上記濃度より低いと、十分な殺ウィル
ス効果を得難く、上記範囲より高いと、作用が強過ぎ
て、皮膚や粘膜を冒すおそれがある。
【0015】また、PVAは、ヨウ素と包接化合物を形
成するために、上記濃度0.1〜20wt%である必要が
ある。
成するために、上記濃度0.1〜20wt%である必要が
ある。
【0016】更に、アルカリヨウ化物は、殺ウィルス剤
を生理的等張液にする濃度で用いるために、上記濃度と
する。アルカリヨウ化物としては、ヨウ化カリ、ヨウ化
ナトリウムを好適に用いることができる。
を生理的等張液にする濃度で用いるために、上記濃度と
する。アルカリヨウ化物としては、ヨウ化カリ、ヨウ化
ナトリウムを好適に用いることができる。
【0017】(2) 本発明のPVA・ヨウ素を主成分とす
るHIV消毒液は事実上無毒であり、点眼薬として目の
消毒、手指などの皮膚の殺菌(殺ウィルスを含む:以下
同じ)消毒、うがいなどののどの殺菌消毒に適用でき
る。また、人体のみならずHIVに汚染される可能性の
ある器具、装置の殺菌消毒にも適用可能である。
るHIV消毒液は事実上無毒であり、点眼薬として目の
消毒、手指などの皮膚の殺菌(殺ウィルスを含む:以下
同じ)消毒、うがいなどののどの殺菌消毒に適用でき
る。また、人体のみならずHIVに汚染される可能性の
ある器具、装置の殺菌消毒にも適用可能である。
【0018】本発明のHIV殺ウィルス剤の投与量は特
に制限はないが、眼などに血液が飛んだときには、通
常、生理食塩水で3〜16倍、望ましくは4〜9倍に希
釈した本製剤による殺菌と多量の水による洗浄を行う。
に制限はないが、眼などに血液が飛んだときには、通
常、生理食塩水で3〜16倍、望ましくは4〜9倍に希
釈した本製剤による殺菌と多量の水による洗浄を行う。
【0019】本発明の消毒剤は常法により製造できる。
具体的には先ず適当な濃度でポリビニルアルコールとヨ
ウ素とヨウ化カリウムを含有する水溶液原液を調製し、
ついでこれを生理的等張濃度のアルカリヨウ化物の水溶
液で適宜希釈することによって製造できる。
具体的には先ず適当な濃度でポリビニルアルコールとヨ
ウ素とヨウ化カリウムを含有する水溶液原液を調製し、
ついでこれを生理的等張濃度のアルカリヨウ化物の水溶
液で適宜希釈することによって製造できる。
【0020】
【試験例】以下、本発明の効果を確認するために行った
試験例について説明をする。
試験例について説明をする。
【0021】<HIV殺ウィルス剤の調製>PVA8
g、ヨウ素0.2g及びヨウ化カリウム0.2gを滅菌
蒸留水に溶解し、全量100mLとすることにより殺ウ
ィルス剤を調製した。
g、ヨウ素0.2g及びヨウ化カリウム0.2gを滅菌
蒸留水に溶解し、全量100mLとすることにより殺ウ
ィルス剤を調製した。
【0022】<試験方法>上記で調製した殺ウィルス剤
を生理食塩水で8倍に希釈して試料溶液として、HIV
−1(Luc Montagnir 教授より分与されたLAV−BR
U株)に対する不活化と感染実験を行った。
を生理食塩水で8倍に希釈して試料溶液として、HIV
−1(Luc Montagnir 教授より分与されたLAV−BR
U株)に対する不活化と感染実験を行った。
【0023】宿主細胞は「CD4+Tリンパ球SUPT
1」、培養は「10%非慟化ウシ胎児血清加RPM11
640培地」をそれぞれ用いた。
1」、培養は「10%非慟化ウシ胎児血清加RPM11
640培地」をそれぞれ用いた。
【0024】(1) 上記殺ウィルス剤8倍希釈液の90μ
LとHIV−1原液:5×106 TCID50/mLの1
0μL(HIV−1量5×104 TCID50)を混和
し、10秒、30秒、60秒、300秒の各時間経過後
に、0.01Mチオ硫酸ナトリウム液14μLを添加し
て殺ウィルス剤を中和させて薬剤の作用を停止させた。
こうして、調製した合計量114μLの各調製液に、培
養液886μLを加えて1mLとしたものから、100
μLづつを生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈
査にチャレンジ(接種)して、試料No. 1〜4を調製し
た。
LとHIV−1原液:5×106 TCID50/mLの1
0μL(HIV−1量5×104 TCID50)を混和
し、10秒、30秒、60秒、300秒の各時間経過後
に、0.01Mチオ硫酸ナトリウム液14μLを添加し
て殺ウィルス剤を中和させて薬剤の作用を停止させた。
こうして、調製した合計量114μLの各調製液に、培
養液886μLを加えて1mLとしたものから、100
μLづつを生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈
査にチャレンジ(接種)して、試料No. 1〜4を調製し
た。
【0025】また、薬剤の代わりに、生理食塩水90μ
Lを用いて、HIV−1原液:5×106 TCID50/
mLの10μL(HIV−1量5×104 TCID50)
を混和し、300秒経過後に、0.01Mチオ硫酸ナト
リウム液14μLの各調製液に、培養液886μLを加
えて1mLとしたものから、上記同様に、100μLづ
つを生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈査にチ
ャレンジ(接種)して、試料No. 5を調製した。
Lを用いて、HIV−1原液:5×106 TCID50/
mLの10μL(HIV−1量5×104 TCID50)
を混和し、300秒経過後に、0.01Mチオ硫酸ナト
リウム液14μLの各調製液に、培養液886μLを加
えて1mLとしたものから、上記同様に、100μLづ
つを生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈査にチ
ャレンジ(接種)して、試料No. 5を調製した。
【0026】更に、殺ウィルス剤8倍希釈液または生理
食塩水各100μLに、不活化試験と同様に0.01M
チオ硫酸ナトリウム液14μLを添加した後、培養液8
86μmを加えて1mLとしたものを、100μLづつ
を生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈査に添加
して試料No. 6〜7をそれぞれ調製して、薬剤の宿主細
胞に対する毒性の有無を調べた。
食塩水各100μLに、不活化試験と同様に0.01M
チオ硫酸ナトリウム液14μLを添加した後、培養液8
86μmを加えて1mLとしたものを、100μLづつ
を生細胞数1×106 のSUPY1宿主細胞沈査に添加
して試料No. 6〜7をそれぞれ調製して、薬剤の宿主細
胞に対する毒性の有無を調べた。
【0027】なお、TCDI50は、ウィルスの階段希釈
液を同様な条件下で培養した多くの組織培養細胞シャー
レに接種し、細胞変性効果の現れた培養シャーレを数え
たとき、50%の培養瓶に細胞変性効果の現れるウィル
ス希釈倍数を言う。TCDIは、「tissue culture infe
ctious dose」の略号である。
液を同様な条件下で培養した多くの組織培養細胞シャー
レに接種し、細胞変性効果の現れた培養シャーレを数え
たとき、50%の培養瓶に細胞変性効果の現れるウィル
ス希釈倍数を言う。TCDIは、「tissue culture infe
ctious dose」の略号である。
【0028】なお、試料No. 1〜5は、ウィルスの細胞
への吸着を十分にするため、90分間の吸着処理を孵卵
器(5%CO2 −95%空気、37℃)中で行ってか
ら、非吸着ウィルスを除去するために培養液2mLで細
胞を2回洗浄した。試料No. 6〜7も同様の操作を行っ
て薬剤と細胞とを接触させた。
への吸着を十分にするため、90分間の吸着処理を孵卵
器(5%CO2 −95%空気、37℃)中で行ってか
ら、非吸着ウィルスを除去するために培養液2mLで細
胞を2回洗浄した。試料No. 6〜7も同様の操作を行っ
て薬剤と細胞とを接触させた。
【0029】次に、上記各試料を20mLの培養液を入
れた培養フラスコ(25cm2 )へ移し、孵卵器(5%
CO2 −95%空気、37℃)で培養を開始した。この
培養開始時の、1mL当たりの細胞数は、当初の被接種
細胞(SUPY1宿主細胞沈査)の数が1×106 であ
るため、1×106 /20mL=5×104 /mLとな
る。
れた培養フラスコ(25cm2 )へ移し、孵卵器(5%
CO2 −95%空気、37℃)で培養を開始した。この
培養開始時の、1mL当たりの細胞数は、当初の被接種
細胞(SUPY1宿主細胞沈査)の数が1×106 であ
るため、1×106 /20mL=5×104 /mLとな
る。
【0030】4日、7日後に各試料のフラスコから1m
Lサンプリングし、生・死細胞数の測定を行ってその全
細胞数中の生細胞数の比率を細胞生存率(%)とした。
Lサンプリングし、生・死細胞数の測定を行ってその全
細胞数中の生細胞数の比率を細胞生存率(%)とした。
【0031】(3) 殺ウィルス剤処理後のHIV−1量5
×104 TCID50を接種した実験における宿主細胞S
UPT1の増殖状態と生細胞数を図1及び表1に示す共
に、表1には細胞生存率を示した。
×104 TCID50を接種した実験における宿主細胞S
UPT1の増殖状態と生細胞数を図1及び表1に示す共
に、表1には細胞生存率を示した。
【0032】トリパンブルー色素排除法で、薬剤の代わ
りに生理的食塩水処理HIVを接種した試料No. 5にお
いては、細胞増殖状態及び細胞生存率の双方ともに4日
後ですでに低下を認め、7日後では著しく減少した。
りに生理的食塩水処理HIVを接種した試料No. 5にお
いては、細胞増殖状態及び細胞生存率の双方ともに4日
後ですでに低下を認め、7日後では著しく減少した。
【0033】ところが、殺ウィルス剤処理したHIV−
1を接種させた試料No. 1〜4は、HIV−1非接種S
UP細胞のNo. 7の試料と同様に、細胞生存率が95%
以上確保されつつ順調に増殖した。更に、ウィルス非感
染SUPT1細胞を用いて薬剤の宿主細胞への毒性を知
る目的で準備した試料No. 6の宿主細胞も試料No. 7の
宿主細胞と全く同様な増殖状態であった。
1を接種させた試料No. 1〜4は、HIV−1非接種S
UP細胞のNo. 7の試料と同様に、細胞生存率が95%
以上確保されつつ順調に増殖した。更に、ウィルス非感
染SUPT1細胞を用いて薬剤の宿主細胞への毒性を知
る目的で準備した試料No. 6の宿主細胞も試料No. 7の
宿主細胞と全く同様な増殖状態であった。
【0034】以上の結果から、本PVA・ヨウ素殺ウィ
ルス剤は、細胞外(cell free 状態)にある多量のHI
V−1に対する不活化能を持ち、その感染力を奪うこと
が明らかとなった。
ルス剤は、細胞外(cell free 状態)にある多量のHI
V−1に対する不活化能を持ち、その感染力を奪うこと
が明らかとなった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の作用・効果】本発明に係るHIV殺ウィルス剤
は、前述の試験例で支持される如く、HIVに対する不
活化能が顕著であり、消毒、即ち、ウィルスの不活化に
基づく汚染防止とその除去が感染予防対策に極めて有効
である。
は、前述の試験例で支持される如く、HIVに対する不
活化能が顕著であり、消毒、即ち、ウィルスの不活化に
基づく汚染防止とその除去が感染予防対策に極めて有効
である。
【図1】本発明のHIV殺ウィルス剤を用いたHIV−
1に対する不活化と感染実験(細胞の増殖状態)を示す
グラフ図である。
1に対する不活化と感染実験(細胞の増殖状態)を示す
グラフ図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール・ヨウ素を有効成
分として含有することを特徴とするヒト免疫不全ウィル
ス殺ウィルス剤。 - 【請求項2】 前記ポリビニルアルコール・ヨウ素が、
ポリビニルアルコール0.1〜20重量%、ヨウ素0.
003〜1重量%及びアルカリヨウ化物0.003〜1
重量%を含有する水溶液であることを特徴とするヒト免
疫不全ウィルス殺ウィルス剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9312504A JPH11147806A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | ヒト免疫不全ウィルス殺ウィルス剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9312504A JPH11147806A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | ヒト免疫不全ウィルス殺ウィルス剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11147806A true JPH11147806A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18030024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9312504A Pending JPH11147806A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | ヒト免疫不全ウィルス殺ウィルス剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11147806A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005089780A1 (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Umeda Jimusho Ltd. | 抗エイズウイルス性組成物及びウイルス感染細胞の選択的不活化方法 |
WO2012042587A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | 中村 博 | ヨウ化水素を含有する健康食品及び医薬品とその製造方法 |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP9312504A patent/JPH11147806A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005089780A1 (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Umeda Jimusho Ltd. | 抗エイズウイルス性組成物及びウイルス感染細胞の選択的不活化方法 |
JPWO2005089780A1 (ja) * | 2004-03-18 | 2008-01-31 | 有限会社梅田事務所 | 抗エイズウイルス性組成物及びウイルス感染細胞の選択的不活化方法 |
WO2012042587A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | 中村 博 | ヨウ化水素を含有する健康食品及び医薬品とその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070918 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |