JPH11144028A - 月、惑星軟着陸のための画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

月、惑星軟着陸のための画像処理装置及び画像処理方法

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JPH11144028A
JPH11144028A JP9303082A JP30308297A JPH11144028A JP H11144028 A JPH11144028 A JP H11144028A JP 9303082 A JP9303082 A JP 9303082A JP 30308297 A JP30308297 A JP 30308297A JP H11144028 A JPH11144028 A JP H11144028A
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憲一 西口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着陸地点周辺の画像より、着陸機の着陸の際
に障害となるあらゆる地形を回避することのできる月、
惑星軟着陸のための画像処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像処理装置は、予定されてい
る着陸目標地点周辺の画像を撮像して明度に関するディ
ジタル画像データを出力する撮像部と、上記撮像部から
出力されるディジタル画像データを取り込み、画像を構
成する各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中
心画素近傍の画素の画像データの局所的な平均値及び分
散値を求め、求めた上記局所的な平均値及び分散値に基
づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領域に属するか否
かを判断して着陸可能な領域を抽出する着陸可能領域の
抽出部とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、月や惑星の表面の
画像に基づいて、無人探査機等の着陸機の着陸地点を特
定する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無人探査機等の着陸機が月やその他の惑
星に着陸する際、着陸地点の障害物をどのように避ける
かは安全な着陸にとって極めて重要である。特に細部の
地形データがない領域に無人探査機等の着陸機が自律的
に着陸を試みる場合において、着陸地点に大きな障害物
があった場合、該障害物に着陸用の脚が接触すると着陸
機が横転する等の原因となる。
【0003】従来より、着陸機が着陸地点の上空から光
学的方法や、レーザ、ミリ波等を使用して着陸対象領域
の画像データを取得し、当該画像データに基づいて、着
陸機の着陸の際に障害となるような障害物を識別し、着
陸地点を特定する装置が提案されている。
【0004】例えば、特開平8−181976号公報に
開示される着陸地点識別装置では、カメラにより着陸対
象領域の画像を撮像し、得られた画像データに基づいて
影の部分を識別し、識別した影の部分を着陸不能領域と
認識する。着陸不可能領域の認識が完了すると、着陸機
の誘導精度から定まる着陸地点誤差円を上記着陸不能領
域と重ならないように当てはめて着陸可能領域を求め、
その中心を着陸地点として設定する。
【0005】また、小笠原雅弘他による論文「月面着陸
における障害物探知と回避方法の検討」(第40回宇宙
科学技術連合講演会、2A05、1997年)には、以
下のような障害物の探知方法が開示されている。図10
は、上記論文に添付された図面である。図10の(a)
は、処理対象の月面写真の画像を示す図であり、上段は
1800m四方の月面写真の画像を示し、下段は前記画
像の中心部分の600m四方の月面写真の画像を示す。
図10の(b)の上段及び下段に示す3Dグラフは、そ
れぞれ(a)に示した画像を所定の画素マトリクスで分
割し、各画素マトリクス毎に、所定のしきい値以下の明
度の画素の数をカウントした結果を示す。上段及び下段
に示す2つのグラフの縦軸は、前記カウント値を表し、
縦軸及び横軸は、各画素マトリクスの位置を示すX,Y
座標を表す。本論文に開示されている障害物の探知方法
は、直径2m以上のクレータを障害物として検出するこ
とを目的とし、例えば、上記カウント値が所定値を越え
る場合に当該画素マトリクスを影領域に属すると判定す
る。このようにして取得した影領域の情報、太陽の方位
角及びクレータのモデルを用いてクレータの存在する位
置及びそのサイズを推定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の月
・惑星軟着陸のための画像処理を実行する装置では、明
度値の低い影の領域だけの情報から障害物の有無の判定
を行う。このため、想定した障害物、例えば平らな面か
ら突出している岩や、仮定したモデルと同じ形状のクレ
ータのような特定の障害物に対しては効果を発揮する
が、モデル化しにくい障害物、例えば重なり合って形の
崩れたクレータや、想定していない障害物の検出が難し
いといった問題があった。
【0007】本発明は、着陸地点周辺の画像より着陸機
の着陸に際して障害となるあらゆる地形を回避可能な画
像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の月、惑星
軟着陸のための画像処理装置では、予定されている着陸
目標地点周辺の画像を撮像して明度に関するディジタル
画像データを出力する撮像部と、上記撮像部から出力さ
れるディジタル画像データを取り込み、画像を構成する
各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素
近傍の画素の画像データの局所的な平均値及び分散値を
求め、求めた上記局所的な平均値及び分散値に基づいて
上記中心画素が水平かつ平坦な領域に属するか否かを判
断して着陸可能な領域を抽出する着陸可能領域の抽出部
とを備えることを特徴とする。
【0009】本発明の第2の画像処理装置では、上記第
1の月、惑星軟着陸のための画像処理装置において、上
記着陸可能領域の抽出部は、画像を構成する各画素を中
心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画素
の画像データの局所的な平均値及び分散値を求め、上記
局所的な平均値と水平面の基準明度値との差の二乗と、
上記局所的な分散値との和で定義される局所2次モーメ
ントを求める算出手段と、前記算出手段により求めた局
所2次モーメントが所定のしきい値以下の場合に上記中
心画素が水平かつ平坦な領域に属していると判断する判
断手段よりなることを特徴とする。
【0010】本発明の第3の画像処理装置では、上記第
1の月、惑星軟着陸のための画像処理装置において、上
記着陸可能領域の抽出部は、画像を構成する各画素を中
心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画素
の画像データの局所的な平均値及び分散値を求める算出
手段と、上記局所的な平均値と水平面の基準明度値との
差が所定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平であ
ると判断すると共に、上記局所的な分散値が所定のしき
い値以下の場合に上記中心画素が平坦な領域に属すると
判断する判断手段よりなることを特徴とする。
【0011】本発明の第4の画像処理装置では、上記第
1の月、惑星軟着陸のための画像処理装置において、上
記着陸可能領域の抽出部は、上記撮像部より出力される
ディジタル画像データを取り込み、画像を構成する各画
素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍
の画素の画像データの局所的な分散値を求めると共に、
当該画像データに基づいて、画像内の陰影を認識し、認
識した陰影より画像の各画素での傾斜度を求める算出手
段と、上記算出手段により求められた局所的な分散値が
所定のしきい値以下の場合に上記中心画素が平坦な領域
に属していると判断すると共に、上記傾斜度の値が所定
の範囲内にある場合に上記中心画素が水平な領域に属す
ると判断する判断手段とからなることを特徴とする。
【0012】本発明の第5の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、上記第1乃至第4の何れかの画像処理
装置において、更に、上記判断手段による判断結果より
水平かつ平坦な領域を認識し、認識した領域内に確保で
きる円領域の内、最も大きな直径を有する円領域の中心
点を新たな着陸目標地点として選択する着陸地点選択手
段を備えることを特徴とする。
【0013】本発明の第6の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、上記第1乃至第4の何れかの画像処理
装置において、更に、上記判断手段による判断結果より
水平かつ平坦な領域を認識し、認識した領域内に確保で
きる円領域の内、規定値以上の直径を有し、かつ、上記
予定されている着陸目標地点から最も近くに位置する円
領域の中心点を新たな着陸目標地点として選択する着陸
地点選択手段を備えることを特徴とする。
【0014】本発明の第1の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、予定されている着陸目標地点の周辺画
像の明度に関するディジタル画像データを取り込みむ工
程と、画像を構成する各画素を中心画素とする近傍処理
として、当該中心画素近傍の画素の画像データの局所的
な平均値及び分散値を求め、求めた上記局所的な平均値
及び分散値に基づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領
域に属するか否かを判断して着陸可能な領域を抽出する
着陸可能領域の抽出工程とからなることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記第1の画像処理方法において、上
記着陸可能領域の抽出工程は、画像を構成する各画素を
中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画
素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求め、上
記局所的な平均値と水平面の基準明度値との差の二乗
と、上記局所的な分散値との和で定義される局所2次モ
ーメントを求める算出工程と、前記算出手段により求め
た局所2次モーメントが所定のしきい値以下の場合に上
記中心画素が水平かつ平坦な領域に属していると判断す
る判断工程とからなることを特徴とする。
【0016】本発明の第3の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記第1の画像処理方法において、上
記着陸可能領域の抽出工程は、画像を構成する各画素を
中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画
素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求める算
出工程と、上記局所的な平均値と水平面の基準明度値と
の差が所定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平で
あると判断すると共に、上記局所的な分散値が所定のし
きい値以下の場合に上記中心画素が平坦な領域に属する
と判断する判断工程とからなることを特徴とする。
【0017】本発明の第4の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記第1の画像処理方法において、上
記着陸可能領域の抽出工程は、上記撮像部より出力され
るディジタル画像データを取り込み、画像を構成する各
画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近
傍の画素の画像データの局所的な分散値を求めると共
に、当該画像データに基づいて、画像内の陰影を認識
し、認識した陰影より画像の各画素での傾斜度を求める
算出工程と、上記算出工程により求められた局所的な分
散値が所定のしきい値以下の場合に上記中心画素が平坦
な領域に属していると判断すると共に、上記傾斜度が所
定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平な領域に属
すると判断する判断工程とからなることを特徴とする。
【0018】本発明の第5の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記第1乃至第4の画像処理方法にお
いて、更に、上記判断工程における判断結果より水平か
つ平坦な領域を認識し、認識した領域内に確保できる円
領域の内、最も大きな直径を有する円領域の中心点を新
たな着陸目標地点として選択する着陸地点選択工程とか
らなることを特徴とする。
【0019】本発明の第6の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記第1乃至第4の画像処理方法にお
いて、更に、上記判断工程による判断結果より水平かつ
平坦な領域を認識し、認識した領域内に確保できる円領
域の内、規定値以上の直径を有し、かつ、上記予定され
ている着陸目標地点から最も近くに位置する円領域の中
心点を新たな着陸目標地点として選択する着陸地点選択
工程とからなることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の月、惑星軟着陸のための
画像処理装置では、着陸目標地点周辺の画像の明度に関
するディジタル画像データに基づいて、画像を構成する
各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素
近傍の画素の画像データの局所的な平均値及び分散値を
求め、求めた上記局所的な平均値及び分散値の2つの情
報に基づいて、上記中心画素が水平かつ平坦な領域に属
するか否かを判断し、着陸可能な領域を抽出することを
特徴とする。以下、上記特徴を具備する本発明の画像処
理装置の実施の形態について添付の図面を用いて順に説
明する。
【0021】(1)全体構成 図1は、実施の形態にかかる画像処理装置100を含む
機能ブロック図である。画像処理装置100はカメラ1
及び着陸地点識別部2より構成される。カメラ1は、着
陸機の当初着陸目標とされる地点を中心とした所定範囲
の周辺画像を撮像し、当該撮像した画像の明度に関する
ディジタル画像データを出力する。着陸地点識別部2
は、主に、中央演算処理装置(以下、CPUという)
3、着陸地点識別のための処理プログラム及び必要なデ
ータを格納するROM4、当該ROM4内のプログラム
及びデータ、及びカメラ1より出力されるディジタル画
像データを読み出して一時的に格納するRAM5とで構
成される。以下に詳しく説明するが、着陸地点識別部2
は、明度に関するディジタル画像データを処理して水平
かつ平坦な領域を着陸可能領域として抽出し、該抽出し
た領域の内、最も安全に着陸可能な地点を選択し、選択
した着陸目標地点を特定する所定の制御信号を出力す
る。着陸機の推進装置200は、前記制御信号によって
特定される地点に着陸するように、着陸機の位置を制御
する。
【0022】(2)メインルーチン 図2は、着陸地点識別部2の備えるCPU3の実行する
着陸地点の選択処理のメインルーチンである。まず、カ
メラ1より出力される着陸目標地点周辺の明度に関する
ディジタル画像データを取り込む(ステップS1)。画
像全体の平均の明度値μを求め、これを水平な面の基準
明度値とする(ステップS2)。この後、着陸可能領域
の抽出処理を実行する(ステップS3)。ここでは、各
画素の明度に関する画像データに基づいて着陸可能な領
域を抽出する。なお、この着陸可能領域の抽出処理の内
容については後に詳しく説明する。抽出された着陸可能
な領域の情報に基づいて、着陸機が安全に着陸できる地
点を着陸目標地点として選択する(ステップS4)。な
お、当該処理の内容については後に説明する。処理結果
として、選択された着陸目標地点に関する所定の制御信
号を次段の推進装置200へ出力する(ステップS
5)。
【0023】(3)着陸可能領域の抽出 以下、上記図2のステップS3において実行する着陸可
能領域の抽出処理の第1例から第3例までを順にフロー
チャートを用いて説明する。
【0024】(3−1)第1例 着陸可能領域の抽出処理の第1例では、画像の各点を中
心画素とする15×15近傍処理として、次の数1に示
すように15×15画素マトリクス内における各画素A
ijの明度値Zijと、水平な面の基準明度値する画像全体
の明度の平均値μとの差の二乗の合計を、当該画素マト
リクスの面積、即ち15×15=255で割った値を局
所2次モーメントVijとして求め、求めたモーメントV
ijの値に基づいて着陸可能な領域を抽出する。
【数1】 なお、近傍処理としてn×n画素マトリクスを用いる場
合、局所2次モーメントVijは、次の数2で表される。
【数2】
【0025】以下に、この局所2次モーメントの持つ意
味について説明する。まず、画素Aijを中心画素として
15×15画素マトリクス内における明度値の平均値μ
ij(以下、局所平均値μijという)を次の数3により求
める。
【数3】
【0026】次に、15×15画素マトリクス内におけ
る明度値の分散値σ2 ij(以下、局所分散値σ2 ijとい
う)を次の数4により求める。
【数4】
【0027】図3は、予め着陸可能領域及び着陸のでき
ない障害物領域との情報をもったサンプル画像のデータ
を使用して、上記数3及び数4により求められる局所分
散値σ2 ijの平方根である局所標準偏差σijと、局所平
均値μijとの関係を示した図である。図中に示す○印
は、着陸可能領域の画素のデータに基づいて上記数3及
び数4に演算を行った結果、得られる局所標準偏差σij
と、局所平均値μijの関係を示し、×印は、着陸の不可
能な障害物領域の画素のデータに基づいて上記数3及び
数4に演算を行った結果、得られる局所標準偏差σ
ijと、局所平均値μijの関係を示す。
【0028】本図より理解されるように、平坦かつ水平
な着陸可能領域に属する画素と、その他の障害物領域に
属する画素の分布には、一定の傾向がある。より具体的
には、着陸可能な領域に属する画素は、画像全体の平均
値μを中心とする所定長の半径の円内に集中して分布し
ていることが解る。上記数1に示した局所2次モーメン
トVijの定義式は、次の数5に変形することができる。
【数5】
【0029】上記数5より理解されるように、局所2次
モーメントVijは、点(0,μ)からの距離の二乗に等
しい。従って、局所2次モーメントVijの等高線は、点
(0,μ)を中心とする同心円となる。図3中に記入し
てある半円は、局所2次モーメントのしきい値Vthに
相当する。当該しきい値Vthの値は、複数のサンプル
画像に基づいて実験的に特定される値である。以下の処
理において局所2次モーメントVijの値が上記所定のし
きい値Vth以下の場合には、当該画素Aijは、水平か
つ平坦な着陸可能領域に属すると判断することができ
る。
【0030】図4は、着陸可能領域の抽出処理の第1例
のフローチャートである。まず、近傍処理を実行する中
心画素Aijを特定する変数jの値を7にセットする(ス
テップS10)と共に、変数iの値を7にセットする
(ステップS11)。ここで、各変数i,jの初期値が
7であるのは、15×15近傍処理を実行するためであ
る。n×n画素マトリクスを用いる場合には、各変数
i,jの値は(n−1)/2となる。これは、以下に説
明する着陸可能領域の抽出処理の第2例及び第3例につ
いても同じである。画素Aijを中心画素とする15×1
5画素マトリクス内の各画素のデータZijを用いて、上
記数1又は数5に示す演算式により局所2次モーメント
ijを算出する(ステップS12)。ステップS12に
おいて求めた画素Aijについての局所2次モーメントV
ijの値としきい値Vthとを比較する(ステップS1
3)。ここで、局所2次モーメントVijの値がしきい値
Vth以下の場合には(ステップS13でYES)、当
該画素Aijが平坦かつ水平な着陸可能な領域に属してい
ると判断する(ステップS14)。他方、局所2次モー
メントVijの値がしきい値Vthより大きい場合には
(ステップS13でNO)、当該画素Aijが着陸不可能
な障害物領域に属していると判断する(ステップS1
5)。
【0031】画像を構成する全ての画素に対して上記近
傍処理及び当該処理結果に基づく画素の属性の判断を行
うため、以下の処理を実行する。即ち、変数iの値がi
max(但し、imaxは画像の最終のx座標を表す)から7
を差し引いた値に満たない場合には(ステップS16で
NO)、変数iに1を加算して上記ステップS12に戻
る。変数iの値がimax−7の値より大きくなった場合
であって(ステップS16でYES)、変数jの値がi
max(但し、jmaxは画像の最終のy座標を表す)から7
を差し引いた値に満たない場合には(ステップS18で
NO)、変数jに1を加算した後にステップS11に戻
る。更に、変数iがimax−7の値よりも大きく、か
つ、変数jがjmax−7の値よりも大きい場合(ステッ
プS18でYES)、処理すべき全ての画素についての
処理が終了したと判断して図2に示したメインルーチン
へリターンする。
【0032】(3−2)第2例 着陸可能領域の抽出処理の第2例においては、上記数3
で示した局所平均値μijにより画素Aijの属する領域が
水平か否かを判断すると共に、上記数4で示した局所分
散値σ2 ijにより画素Aijの属する領域が平坦か否かの
判断を行う。
【0033】図5は、着陸可能領域の抽出処理の第2例
のフローチャートである。まず、画像全体の明度値の最
頻値λを求める(ステップS30)。次に近傍処理を実
行する中心画素Aijを特定する変数jの値を7にセット
する(ステップS31)と共に、変数iの値を7にセッ
トする(ステップS32)。画素Aijの中心画素として
以下の15×15近傍処理を実行する。即ち、画素Aij
を中心画素とする場合において、当該15×15画素マ
トリクス内における明度の平均値μij(以下、局所平均
値μijという)を上記数3により求めると共に、引き続
き、当該15×15画素マトリクス内における明度値の
分散値σ2 ij(以下、局所分散値σ2 ijという)を上記数
4により求める(ステップS33)。ここで、水平な面
の基準明度値とする全体の明度の平均値μと、局所平均
値μijとの差が、所定のしきい値Th1以上、Th2以
下の範囲内にある場合には、当該画素マトリクス内の面
が水平であると判断する(ステップS34でYES)。
また、局所分散値σ2 ijの値が所定のしきい値Th3以
下の場合には、当該画素マトリクス内の面が平坦である
と判断する(ステップS35でYES)。上記ステップ
S34及びS35において共にYESの場合には、画素
ijは水平かつ平坦な領域、即ち着地可能な領域に属す
ると判断する(ステップS36)。上記ステップS34
及びS35の何れかにおいてNOの場合、画素Aijが着
陸不可能な障害物領域に属すると判断する。
【0034】画像を構成する全ての画素に対して上記近
傍処理及び当該処理結果に基づく画素の属性の判断を行
うため、以下の処理を実行する。即ち、変数iの値がi
max(但し、imaxは画像の最終のx座標を表す)から7
を差し引いた値に満たない場合には(ステップS38で
NO)、変数iに1を加算した後に(ステップS3
9)、上記ステップS33に戻る。変数iの値がimax
−7の値より大きくなった場合であって(ステップS3
8でYES)、変数jの値がimax(但し、jmaxは画像
の最終のy座標を表す)から7を差し引いた値に満たな
い場合には(ステップS40でNO)、変数jに1を加
算した後に(ステップS41)、ステップS32に戻
る。更に、変数iがimax−7の値よりも大きく、か
つ、変数jがjm ax−7の値よりも大きい場合(ステッ
プS40でYES)、処理すべき全ての画素についての
処理が終了したと判断して図2に示したメインルーチン
へリターンする。
【0035】(3−3)第3例 着陸可能領域の抽出処理の第3例においては、局所平均
値を用いるかわりに画像全体の明度分布より陰影部分を
認識し、当該認識した陰影より各点の傾斜度θを推定す
る。具体的には、バートホールドK.P.ホーンのシェ
ープ・フロム・シェーディング(Berthold K.P.Horn,"S
hape from Shading",MIT Press 1989年)に記載されて
いるシェープ・フロム・シェーディングの方法を用い
て、画像全体の陰影から各点の傾斜度θを推定する。
【0036】以下、バートホールドにより提案されてい
るシェープ・フロム・シェーディングの方法による傾斜
度θの推定について説明する。太陽のような単一の光源
が十分遠方からLambert面(反射率一定の乱反射面)を
照射していると仮定すると、着陸面の明度は、次の数6
で表される。
【数6】
【0037】面の形状を関数z=z(x,y)と表し、
p=∂z/∂x,q=∂z/∂yとおく。この時の法線
ベクトルは次の数7で表される。
【数7】
【0038】従って、上記数6は、次の数8に変形する
ことができる。
【数8】
【0039】これは、1階の非線形偏微分方程式であ
り、irradiation方程式と呼ばれている。月面に着陸す
る場合、月の海と陸地では反射率の異なる土壌からなっ
ているが、海の内部あるいは陸地の内部では反射率はほ
ぼ一定であるし、昼間の光源は太陽だけとみなしうるか
ら、月面の地形と画像の明度値の関係は上記irradiatio
n方程式で決まると考えて良い。この方程式を偏微分方
程式として解くのがシェープ・フロム・シェーディング
の方法である。この偏微分方程式を解いて(p,q)が
得られると、各点での傾斜度θが次の数により求められ
る。
【数9】
【0040】この傾斜度θが予め定めた規定値以外であ
れば水平な領域とみなせる。このように、シェープ・フ
ロム・シェーディングの方法を採用すれば、より確実に
水平な領域の検出を行うことができるといった利点を有
する。
【0041】図6は、着陸可能領域の抽出処理の第3例
のフローチャートである。まず、画像全体の明度値の最
頻値λを求める(ステップS50)。次に近傍処理を実
行する中心画素Aijを特定する変数jの値を7にセット
する(ステップS51)と共に、変数iの値を7にセッ
トする(ステップS52)。画素Aijの中心画素とし
て、当該15×15画素マトリクス内における明度値の
分散値σ2 ij(以下、局所分散値σ2 ijという)を上記数
3により求める(ステップS53)。ここで、局所分散
値σ2 ijの値が所定のしきい値Th4以下の場合には、
当該画素マトリクス内の面が平坦であると判断する(ス
テップS54でYES)。一方、局所分散値σ2 ijの値
が所定のしきい値Th4より大きい場合には(ステップ
S54でNO)、画素Aijを着陸不可能な障害物領域に
属すると判断する(ステップS58)。上記ステップS
54において平坦であると判断された場合には、既に説
明したホーンにより提案されているシェープ・フロム・
シェーディングの方法を用いて傾斜度θの推定を行う
(ステップS55)。ここで、傾斜角θの値が規定値以
下(例えば、5度以下)である場合には水平な領域であ
ると判断し(ステップS56でYES)、当該画素Aij
を着陸可能な領域に属すると判断する(ステップS5
7)。規定値よりも大きな傾斜角θを持った領域である
と判断された場合には(ステップS56でNO)、画素
ijは着陸不可能な障害物領域に属すると判断する(ス
テップS58)。
【0042】画像を構成する全ての画素に対して上記近
傍処理及び当該処理結果に基づく画素の属性の判断を行
うため、以下の処理を実行する。即ち、変数iの値がi
max(但し、imaxは画像の最終のx座標を表す)から7
を差し引いた値に満たない場合には(ステップS59で
NO)、変数iに1を加算した後に(ステップS6
0)、上記ステップS53に戻る。変数iの値がimax
−7の値より大きくなった場合であって(ステップS5
9でYES)、変数jの値がimax(但し、jmaxは画像
の最終のy座標を表す)から7を差し引いた値に満たな
い場合には(ステップS61でNO)、変数jに1を加
算した後に(ステップS62)、ステップS52に戻
る。更に、変数iがimax−7の値よりも大きく、か
つ、変数jがjmax−7の値よりも大きい場合(ステッ
プS61でYES)、処理すべき全ての画素についての
処理が終了したと判断して図2に示したメインルーチン
へリターンする。
【0043】(4)着陸地点選択 以下、上記図2のステップS4において実行する着陸地
点選択処理の第1例及び第2例について順にフローチャ
ートを用いて説明する。
【0044】(4−1)第1例 着陸地点選択処理の第1例では、着陸機が着陸可能な領
域の内、最も大きな直径の円領域を確保できる地点を着
陸目標地点として選択する。
【0045】図7は、着陸地点選択処理の第1例のフロ
ーチャートである。まず、着陸機が当初より予定してい
た着陸目標地点が着陸可能領域内に存在するか否かを判
断する(ステップS20)。ここで、前記着陸目標地点
が着陸可能領域内に存在しており(ステップS20でY
ES)、かつ、前記着陸可能領域内に所定の直径の円領
域が確保できる場合には(ステップS22でYES)、
着陸地点の変更は行わずに(ステップS22)、そのま
まリターンする。なお、着陸地点として確保する領域
は、円形である必要はなく、着陸機の形状その他の要求
に応じて変更すればよい。
【0046】一方で、当初予定した着陸目標地点に障害
物がある場合(ステップS20でNO)、又は、当初予
定していた着陸目標地点は着陸可能な領域であるが、着
陸機が安全に着地するだけの所定の直径の円領域が確保
できない場合には(ステップS21でNO)、着陸機の
着陸可能な領域内において、確保できる円領域のそれぞ
れの直径の値を算出する(ステップS23)。前記ステ
ップS23において最も大きな直径の円領域を確保する
ことのできる地点を新たな着陸目標地点とし(ステップ
S24)、リターンする。
【0047】(4−2)第2例 着陸地点選択処理の第2例では、着陸機が着陸可能な領
域の内、規定値以上の直径の円が描ける箇所であって、
当初着陸予定の地点より最も近い地点を最終的な着陸目
標地点として選択する。
【0048】図8は、着陸地点選択処理の第2例のフロ
ーチャートである。まず、着陸機が当初より予定してい
た着陸目標地点が着陸可能領域内に存在するか否かを判
断する(ステップS70)。ここで、前記着陸目標地点
が着陸可能領域内に存在しており(ステップS70でY
ES)、かつ、前記着陸可能領域に規定値以上の直径の
円領域が確保できる場合には(ステップS71でYE
S)、着陸地点の変更は行わずに(ステップS72)、
そのままリターンする。
【0049】一方で、当初予定した着陸目標地点に障害
物がある場合(ステップS70でNO)、又は、当初予
定していた着陸目標地点は着陸可能な領域であるが、着
陸機が安全に着地するだけの所定の直径の円領域が確保
できない場合には(ステップS71でNO)、着陸機が
移動可能な着陸可能領域において、当初着陸目標地点に
近い点より順番に、確保できる円領域の直径の値を算出
する(ステップS73)。前記ステップS73におい
て、規定値以上の直径の円領域の確保できる地点が検出
された時点で、当該地点を新たな着陸目標地点とし(ス
テップS74)、直ちにリターンする。これにより着陸
目標地点の更新を高速に行うことが可能となる。
【0050】(5)処理結果 図9は、(a)〜(d)の4枚の月面写真の画像データ
を用いて、上記着陸地点の選択処理を実行した結果を示
す図である。図中、(a)〜(d)の1段目に示す画像
は、実際に撮影された4枚の無彩色の月面写真である。
【0051】(a)〜(d)の2段目に示す画像は、着
陸可能領域の抽出処理の第1例(図4を用いて説明した
ステップS3)による判別結果を示す図であり、着陸可
能領域を白で表す。本画像より、着陸の障害となるクレ
ータや傾斜地、凸凹の大きい部分等は障害物領域と判断
され、それ以外の領域が着陸可能な領域として判断され
ていることが理解される。また、(b)の画像上部に位
置する形の崩れたクレータや、下部に位置する互いに近
接した2つのクレータのようなモデル化しにくい障害物
も正確に識別されていることが理解される。
【0052】(a)〜(d)の3段目に示す画像は、当
初の着陸予定の地点を×印で示し、当該画像を撮像した
後に、着陸機が着陸するまでの間に移動可能な領域を前
記×印を中心とする円で示す。また、着陸地点選択処理
の第1例(図7を用いて説明したステップS4)により
新たに選択された着陸地点を+印で示すと共に、当該地
点において確保された領域を当該+印を中心とする円で
示す。
【0053】以上の処理結果より理解されるように、本
画像処理装置100は、着陸機の着陸に際して障害とな
るあらゆる障害物を精度良く識別し、着陸機の当初着陸
目標地点に障害物が存在する場合には、該着陸機が着地
するまでの間に移動可能な範囲内において、最も安全に
着陸することのできる適切な地点を着陸目標地点として
選択することができる。
【0054】(6)その他の変形例 以上、本実施の形態の画像処理装置について説明した。
なお、本実施の形態においては、画像全体の明度の平均
値μを水平な面の基準明度値としたが、画像中に極端に
明るい画素や真っ暗な画素が存在する場合、平均値μの
値がこれらの画素の影響を受け、当該値を用いて行う後
の処理精度の低下を招くことがある。そこで、上記平均
値μのかわりに各画素の明度の中央値(メディアン)M
を基準明度値として使用しても良い。例えば月の海の部
分に着陸する場合のように、全体の半分以上の領域が水
平かつ平坦と想定できるような場合には、より適切な水
平な面の基準明度値を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の第1の月、惑星軟着陸のための
画像処理装置では、予定されている着陸目標周辺の画像
の明度に関する画像データに基づいて、局所的な平均値
及び分散値を求める所定の近傍処理を実行し、これによ
り各中心画素毎に得られる局所的な平均値及び分散値に
基づいて、該中心画素が水平かつ平坦な領域に属してい
るか否かを判断する。これにより、単に明度値に基づい
て影の部分を認識し、認識した影の部分を着陸不可能な
領域とする従来例に比べて、モデル化しにくい障害物、
例えば重なり合ったクレータや、想定していない障害物
を避けて、水平かつ平坦な領域に属する地点を正確に検
出することが可能となる。
【0056】本発明の第2の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、上記局所的な平均値と水平な面の基準
明度値との差の二乗と、上記局所的な分散値の和に基づ
く局所2次モーメントを求め、求めた局所2次モーメン
トに基づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領域に属し
ているか否かを判断する。これにより、単に明度値に基
づいて影の部分を認識し、認識した影の部分を着陸不可
能な領域とする従来例に比べて、モデル化しにくい障害
物、例えば重なり合ったクレータや、想定していない障
害物を避けて、水平かつ平坦な領域に属する地点を正確
に検出することが可能となる。
【0057】本発明の第3の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、上記局所的な平均値と水平な面の基準
明度値との差を求め、求めた差に基づいて上記中心画素
が水平であるか否かを判断すると共に、上記局所的な分
散値を求め、求めた局所的な分散値に基づいて、上記中
心画素が平坦な領域に属するか否かを判断する。これに
より、単に明度値に基づいて影の部分を認識し、認識し
た影の部分を着陸不可能な領域とする従来例に比べて、
モデル化しにくい障害物、例えば重なり合ったクレータ
や、想定していない障害物を避けて、水平かつ平坦な領
域に属する地点を正確に検出することが可能となる。
【0058】本発明の第4の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、画像全体の明度に関するデータに基づ
いて陰影を認識し、認識した陰影より画像の各画素での
傾斜度を求め、求められた傾斜度より各画素について水
平な領域に属するか否かを判断すると共に、画像を構成
する各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心
画素近傍の画素の画像データの局所的な分散値を求め、
求めた局所的な分散値に基づいて上記中心画素が平坦な
領域に属しているか否かを判断する。これにより、単に
明度値に基づいて影の部分を認識し、認識した影の部分
を着陸不可能な領域とする従来例に比べて、モデル化し
にくい障害物、例えば重なり合ったクレータや、想定し
ていない障害物を避けて、水平かつ平坦な領域に属する
地点を正確に検出することが可能となる。
【0059】本発明の第5の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、水平かつ平坦な領域に属すると判断さ
れた画素の内、その周囲に存在する、水平かつ平坦では
ないと判断された画素からの距離が最も離れている画素
を新たな着陸目標地点として選択する。これにより、水
平かつ平坦な領域であって、その周囲に障害物の存在し
ない最も広い領域の中心を新たな着陸目標地点とするこ
とが可能となる。これにより、着陸機の安全な着陸が実
現される。
【0060】本発明の第6の月、惑星軟着陸のための画
像処理装置では、水平かつ平坦な領域に属すると判断さ
れた画素の内、その周囲に存在する、水平かつ平坦では
ないと判断された画素からの距離が規定値以上離れてい
る画素であって、上記予め特定されている着陸目標地点
より最も近い点を新たな着陸目標地点に選択する。これ
により、水平かつ平坦で着陸するのに必要十分な広さの
領域であって、当初予定していた着陸目標地点から一番
近い領域を新たな着陸目標地点として選択することがで
きる。これにより着陸機が当初の着陸目標地点から移動
する距離を短くし、より安全かつ迅速な着陸を実現す
る。
【0061】本発明の第1の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、予定されている着陸目標周辺の画像の
明度に関する画像データに基づいて、局所的な平均値及
び分散値を求める所定の近傍処理を実行し、これにより
各中心画素毎に得られる局所的な平均値及び分散値に基
づいて、該中心画素が水平かつ平坦な領域に属している
か否かを判断する。これにより、単に明度値に基づいて
影の部分を認識し、認識した影の部分を着陸不可能な領
域とする従来例に比べて、モデル化しにくい障害物、例
えば重なり合ったクレータや、想定していない障害物を
避けて、水平かつ平坦な領域に属する地点を正確に検出
することが可能となる。
【0062】本発明の第2の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記局所的な平均値と水平な面の基準
明度値との差の二乗と、上記局所的な分散値の和に基づ
く局所2次モーメントを求め、求めた局所2次モーメン
トに基づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領域に属し
ているか否かを判断する。これにより、単に明度値に基
づいて影の部分を認識し、認識した影の部分を着陸不可
能な領域とする従来例に比べて、モデル化しにくい障害
物、例えば重なり合ったクレータや、想定していない障
害物を避けて、水平かつ平坦な領域に属する地点を正確
に検出することが可能となる。
【0063】本発明の第3の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、上記局所的な平均値と水平な面の基準
明度値との差を求め、求めた差に基づいて上記中心画素
が水平であるか否かを判断すると共に、上記局所的な分
散値を求め、求めた局所的な分散値に基づいて、上記中
心画素が平坦な領域に属するか否かを判断する。これに
より、単に明度値に基づいて影の部分を認識し、認識し
た影の部分を着陸不可能な領域とする従来例に比べて、
モデル化しにくい障害物、例えば重なり合ったクレータ
や、想定していない障害物を避けて、水平かつ平坦な領
域に属する地点を正確に検出することが可能となる。
【0064】本発明の第4の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、画像全体の明度に関するデータに基づ
いて陰影を認識し、認識した陰影より画像の各画素での
傾斜度を求め、求められた傾斜度より各画素について水
平な領域に属するか否かを判断すると共に、画像を構成
する各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心
画素近傍の画素の画像データの局所的な分散値を求め、
求めた局所的な分散値に基づいて上記中心画素が平坦な
領域に属しているか否かを判断する。これにより、単に
明度値に基づいて影の部分を認識し、認識した影の部分
を着陸不可能な領域とする従来例に比べて、モデル化し
にくい障害物、例えば重なり合ったクレータや、想定し
ていない障害物を避けて、水平かつ平坦な領域に属する
地点を正確に検出することが可能となる。
【0065】本発明の第5の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、水平かつ平坦な領域に属すると判断さ
れた画素の内、その周囲に存在する、水平かつ平坦では
ないと判断された画素からの距離が最も離れている画素
を新たな着陸目標地点として選択する。これにより、水
平かつ平坦な領域であって、その周囲に障害物の存在し
ない最も広い領域の中心を新たな着陸目標地点とするこ
とが可能となる。これにより、着陸機の安全な着陸が実
現される。
【0066】本発明の第6の月、惑星軟着陸のための画
像処理方法では、水平かつ平坦な領域に属すると判断さ
れた画素の内、その周囲に存在する、水平かつ平坦では
ないと判断された画素からの距離が規定値以上離れてい
る画素であって、上記予め特定されている着陸目標地点
より最も近い点を新たな着陸目標地点に選択する。これ
により、水平かつ平坦で着陸するのに必要十分な広さの
領域であって、当初予定していた着陸目標地点から一番
近い領域を新たな着陸目標地点として選択することがで
きる。これにより着陸機が当初の着陸目標地点から移動
する距離を短くし、より安全かつ迅速な着陸を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態にかかる画像処理装置の機能ブロ
ック図である。
【図2】 着陸地点の選択処理のメインルーチンであ
る。
【図3】 サンプル画像についての局所標準偏差σ
ijと、局所平均値μijとの関係を示した図である。
【図4】 着陸可能領域の抽出処理の第1例のフローチ
ャートである。
【図5】 着陸可能領域の抽出処理の第2例のフローチ
ャートである。
【図6】 着陸可能領域の抽出処理の第3例のフローチ
ャートである。
【図7】 着陸地点選択処理の第1例のフローチャート
である。
【図8】 着陸地点選択処理の第2例のフローチャート
である。
【図9】 (a)〜(d)は、4枚の月面写真の画像デ
ータを用いて、上記着陸地点の選択処理を実行した結果
を示す図である。
【図10】 従来の障害物の探知方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 カメラ、2 着陸地点識別部、3 CPU、4 R
OM、5 RAM、100 画像処理装置、200 推
進装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定されている着陸目標地点周辺の画像
    を撮像して明度に関するディジタル画像データを出力す
    る撮像部と、 上記撮像部から出力されるディジタル画像データを取り
    込み、画像を構成する各画素を中心画素とする近傍処理
    として、当該中心画素近傍の画素の画像データの局所的
    な平均値及び分散値を求め、求めた上記局所的な平均値
    及び分散値に基づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領
    域に属するか否かを判断して着陸可能な領域を抽出する
    着陸可能領域の抽出部とを備えることを特徴とする月、
    惑星軟着陸のための画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の月、惑星軟着陸のため
    の画像処理装置において、 上記着陸可能領域の抽出部は、画像を構成する各画素を
    中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画
    素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求め、上
    記局所的な平均値と水平面の基準明度値との差の二乗
    と、上記局所的な分散値との和で定義される局所2次モ
    ーメントを求める算出手段と、前記算出手段により求め
    た局所2次モーメントが所定のしきい値以下の場合に上
    記中心画素が水平かつ平坦な領域に属していると判断す
    る判断手段よりなることを特徴とする月、惑星軟着陸の
    ための画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の月、惑星軟着陸のため
    の画像処理装置において、 上記着陸可能領域の抽出部は、画像を構成する各画素を
    中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の画
    素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求める算
    出手段と、上記局所的な平均値と水平面の基準明度値と
    の差が所定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平で
    あると判断すると共に、上記局所的な分散値が所定のし
    きい値以下の場合に上記中心画素が平坦な領域に属する
    と判断する判断手段よりなることを特徴とする月、惑星
    軟着陸のための画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の月、惑星軟着陸のため
    の画像処理装置において、 上記着陸可能領域の抽出部は、上記撮像部より出力され
    るディジタル画像データを取り込み、画像を構成する各
    画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近
    傍の画素の画像データの局所的な分散値を求めると共
    に、当該画像データに基づいて、画像内の陰影を認識
    し、認識した陰影より画像の各画素での傾斜度を求める
    算出手段と、上記算出手段により求められた局所的な分
    散値が所定のしきい値以下の場合に上記中心画素が平坦
    な領域に属していると判断すると共に、上記傾斜度の値
    が所定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平な領域
    に属すると判断する判断手段とからなることを特徴とす
    る月、惑星軟着陸のための画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載し
    た月、惑星軟着陸のための画像処理装置において、 更に、上記判断手段による判断結果より水平かつ平坦な
    領域を認識し、認識した領域内に確保できる円領域の
    内、最も大きな直径を有する円領域の中心点を新たな着
    陸目標地点として選択する着陸地点選択手段を備えるこ
    とを特徴とする月、惑星軟着陸のための画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載し
    た月、惑星軟着陸のための画像処理装置において、 更に、上記判断手段による判断結果より水平かつ平坦な
    領域を認識し、認識した領域内に確保できる円領域の
    内、規定値以上の直径を有し、かつ、上記予定されてい
    る着陸目標地点から最も近くに位置する円領域の中心点
    を新たな着陸目標地点として選択する着陸地点選択手段
    を備えることを特徴とする月、惑星軟着陸のための画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】 予定されている着陸目標地点の周辺画像
    の明度に関するディジタル画像データを取り込みむ工程
    と、 画像を構成する各画素を中心画素とする近傍処理とし
    て、当該中心画素近傍の画素の画像データの局所的な平
    均値及び分散値を求め、求めた上記局所的な平均値及び
    分散値に基づいて上記中心画素が水平かつ平坦な領域に
    属するか否かを判断して着陸可能な領域を抽出する着陸
    可能領域の抽出工程とからなることを特徴とする月、惑
    星軟着陸のための画像処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の月、惑星軟着陸のため
    の画像処理方法において、 上記着陸可能領域の抽出工程は、画像を構成する各画素
    を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の
    画素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求め、
    上記局所的な平均値と水平面の基準明度値との差の二乗
    と、上記局所的な分散値との和で定義される局所2次モ
    ーメントを求める算出工程と、前記算出手段により求め
    た局所2次モーメントが所定のしきい値以下の場合に上
    記中心画素が水平かつ平坦な領域に属していると判断す
    る判断工程とからなることを特徴とする月、惑星軟着陸
    のための画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の月、惑星軟着陸のため
    の画像処理方法において、 上記着陸可能領域の抽出工程は、画像を構成する各画素
    を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素近傍の
    画素の画像データの局所的な平均値及び分散値を求める
    算出工程と、上記局所的な平均値と水平面の基準明度値
    との差が所定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平
    であると判断すると共に、上記局所的な分散値が所定の
    しきい値以下の場合に上記中心画素が平坦な領域に属す
    ると判断する判断工程とからなることを特徴とする月、
    惑星軟着陸のための画像処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の月、惑星軟着陸のた
    めの画像処理方法において、 上記着陸可能領域の抽出工程は、上記撮像部より出力さ
    れるディジタル画像データを取り込み、画像を構成する
    各画素を中心画素とする近傍処理として、当該中心画素
    近傍の画素の画像データの局所的な分散値を求めると共
    に、当該画像データに基づいて、画像内の陰影を認識
    し、認識した陰影より画像の各画素での傾斜度を求める
    算出工程と、上記算出工程により求められた局所的な分
    散値が所定のしきい値以下の場合に上記中心画素が平坦
    な領域に属していると判断すると共に、上記傾斜度が所
    定の範囲内にある場合に上記中心画素が水平な領域に属
    すると判断する判断工程とからなることを特徴とする
    月、惑星軟着陸のための画像処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至請求項10の何れかに記
    載した月、惑星軟着陸のための画像処理方法において、 更に、上記判断工程における判断結果より水平かつ平坦
    な領域を認識し、認識した領域内に確保できる円領域の
    内、最も大きな直径を有する円領域の中心点を新たな着
    陸目標地点として選択する着陸地点選択工程とからなる
    ことを特徴とする月、惑星軟着陸のための画像処理方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至請求項10の何れかに記
    載した月、惑星軟着陸のための画像処理方法において、 更に、上記判断工程による判断結果より水平かつ平坦な
    領域を認識し、認識した領域内に確保できる円領域の
    内、規定値以上の直径を有し、かつ、上記予定されてい
    る着陸目標地点から最も近くに位置する円領域の中心点
    を新たな着陸目標地点として選択する着陸地点選択工程
    とからなることを特徴とする月、惑星軟着陸のための画
    像処理方法。
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