JPH11142338A - 吸光光度計 - Google Patents

吸光光度計

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JPH11142338A
JPH11142338A JP32960797A JP32960797A JPH11142338A JP H11142338 A JPH11142338 A JP H11142338A JP 32960797 A JP32960797 A JP 32960797A JP 32960797 A JP32960797 A JP 32960797A JP H11142338 A JPH11142338 A JP H11142338A
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absorptiometer
emitting means
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JP32960797A
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English (en)
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Toshio Yasunaka
敏男 安中
Fuyuki Watanabe
冬樹 渡邊
Kazutoshi Yasunaga
和敏 安永
Mamoru Fujita
守 藤田
Yasushi Yamada
泰 山田
Chizuko Oshina
千鶴子 大科
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Tokimec Inc
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試片の部分的な変色を簡便に精度良く測定
する。 【解決手段】試片1の測定部位に臨む発光手段22と、
その変調光の反射光または透過光を受ける光電検出手段
23と、この光電検出手段23にて検出した受光量を保
持する記憶手段9cと、この記憶手段9cの保持する受
光量Bと光電検出手段23にて新たに検出した受光量A
とに基づいて吸光度等を求める演算手段9dとを備え
る。変調によって外乱光の影響を絶つとともに、試片1
を測定部位12におくだけで下地で補正した測定値が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試片を対象に吸
光度等を測定する吸光光度計に関し、詳しくは、試片の
一部に主測定部位が設定されたものについての吸光度測
定を簡便に行える吸光光度計に関する。主測定部位に検
査試薬等の付けられた試片であってその部位における吸
光度が検出対象物の量に応じて変化するものを測定する
ための吸光光度計について、測定精度の向上や原価低減
を図ったものである。この吸光光度計は、抗原抗体反応
に伴う凝集反応により発色したところを読み取ってその
抗原抗体反応についての判定等を下す場合などに好適で
ある。なお、凝集反応により発色するものとしては、金
コロイドやブルーラテックス等が用いられ、各種の抗原
抗体反応に基づく応用例としては、妊娠検査や、便潜血
の検査、AIDS検査、アレルギー反応検査、ダニ検査
などが挙げられる。
【0002】なお、本明細書において「吸光度等」と
は、文字通りの吸光度の他、その吸光度と予め設定され
たパラメータとから既定の算術式や判別式などの式に則
って求められる値も含む意味である。例えば、変色度
や,抗原と抗体との反応率,抗原の濃度,ダニの推定密
度なども、そのような式と吸光度とから得られるものは
吸光度等に該当する。
【0003】
【従来の技術】例えばダニ等の抗原の量を簡便に測定し
ようとする際に用いられる方法として、金コロイド免疫
クロマト法が知られている。この測定方法は、一部に検
査試薬を含ませた細長い短冊状の試片を用いるものであ
り、その試片を測定対象物またはその水溶液等につけ
て、その後の変色等の具合を見るものである。検査試薬
に含まれる金コロイドが抗原抗体反応によって凝縮して
発色することから、測定対象物である抗原の濃度等に依
存して検査試薬のところが変色することに基づき、その
変色の程度に応じて抗原の量などが間接的に測定され
る。従来、このような測定は、簡単に行う場合には測定
者が肉眼を用いた目視によって行い、客観的な測定を要
する場合には色差計を用いた機械測定によって高精度の
測定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
よる測定や判定では個人差によるばらつきが大きい。一
方、色差計による測定では、明度に加えて彩度も測定さ
れる等のことから装置が高価なうえ、測定のたびに試片
を暗箱内へセットしなければならない等のため操作も厄
介である。そこで、そのような試片の測定に適した測定
装置を開発することが課題となる。しかも、簡便で安価
なものとすることに加えて、測定精度を確保することも
重要である。
【0005】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、試片の部分的な変色を精度良
く測定するのに適した簡便な吸光光度計を実現すること
を目的とする。また、本発明は、その測定の精度向上も
目的とする。さらに、本発明は、そのような吸光光度計
を安価にすることも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第6の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0007】[第1の解決手段]第1の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、試片
の(挿通可能な開口および内腔が形成され且つ前記内腔
の途中又は終端に前記試片を停止させる手段が設けられ
た開口通路や、少なくとも一部の解放された乗載部など
の)測光部位に臨む(前記試片の主測定部位に対応して
配置された)発光手段と、その変調光の反射光または透
過光を受ける光電検出手段と、この光電検出手段にて検
出した受光量を(アナログ値やデジタル値などの記憶デ
ータで)保持する記憶手段と、この記憶手段の保持する
受光量と前記光電検出手段にて(新たに)検出した受光
量とに基づいて吸光度等を求める演算手段とを備えたこ
とを特徴とする吸光光度計。
【0008】このような第1の解決手段の吸光光度計に
あっては、準備作業として先ず未使用の試片を用いてそ
の下地の受光量・吸光度を記憶させておく。詳しくは、
測光部位に試片がおかれると、その試片の主測定部位に
対して発光手段による送光がなされるとともに、その反
射光または透過光の受光量が、光電検出手段によって検
出され、記憶手段によって保持されて、後の演算に供さ
れる。
【0009】そして、使用されて変色した試片を測定す
る際には、測光部位に試片がおかれると、この試片の主
測定部位に対して発光手段による送光がなされるととも
に、その反射光または透過光の受光量に基づき演算手段
によって吸光度等が得られる。その際、試片の変色部分
である主測定部位の吸光度に加えて、記憶されていた下
地の吸光度も利用されるので、下地の着色状態等の全体
的な変化や受発光素子の経時変化などによる測定誤差を
補正して解消・抑制することが可能となり、吸光度の測
定精度が向上する。
【0010】また、その測光に際し、送光が変調手段に
よって変調された状態でなされるので、その変調成分の
少ない自然光や照明光などの外乱光・漏洩光を弁別して
その影響を排除することが可能である。特に、開口と内
腔と停止手段とを持つ開口通路は、構造が単純で製造も
容易であり、しかも、通路にその開口から試片を通すだ
けでその試片が停止手段によって所期の測光部位に止め
られる。
【0011】これにより、暗箱や遮光扉などが不要とな
るので、筐体や機構部、特に試片をおく測光部位の周り
が簡素化されるうえ、試片を測光部位におく操作等も簡
単で便利になることから、装置が簡便なものとなる。し
たがって、この発明によれば、試片の部分的な変色を精
度良く測定するのに適した簡便な吸光光度計を実現する
ことができる。
【0012】[第2の解決手段]第2の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、試片
の(通路や乗載部等であって少なくとも一部の解放され
た)測光部位に臨む(前記試片の主測定部位に対応して
配置された)第1発光手段および(前記試片の下地測定
部位に対応したところであって前記主測定部位に隣接ま
たは近接して配置された)第2発光手段と、これら(前
記第1発光手段および前記第2発光手段)に直交変調を
施す変調手段と、それら(前記第1発光手段および前記
第2発光手段から前記試片に向けて発した光)の反射光
または透過光の(うちからそれぞれの変調成分を抽出し
て得た)受光量に基づいて吸光度等を求める演算手段と
を備えたものである。
【0013】このような第2の解決手段の吸光光度計に
あっては、測光部位に試片がおかれると、この試片の主
測定部位に対して第1発光手段による送光がなされると
ともに、同じ試片の下地測定部位に対して第2発光手段
による送光がなされ、それらの反射光または透過光の受
光量に基づき演算手段によって吸光度等が得られる。こ
の場合、試片の変色部分である主測定部位の吸光度に加
えて、下地の吸光度も測定されるので、下地の汚れ等の
全体的な変色による測定誤差を補正して解消・抑制する
ことが可能となり、吸光度の測定精度が向上する。
【0014】また、その測光に際し、送光が変調手段に
よって変調された状態でなされるので、その変調成分の
少ない自然光や照明光などの外乱光・漏洩光を弁別して
その影響を排除することが可能である。これにより、暗
箱や遮光扉などが不要となるので、筐体や機構部が簡素
化されるうえ、試片を測光部位におく操作等も簡単で便
利になることから、装置が簡便なものとなる。
【0015】さらに、その変調が直交変調となっている
ことから、第1発光手段による送光が主測定部位から下
地測定部位のところまではみ出していたり、第2発光手
段による送光が下地測定部位から主測定部位のところま
ではみ出していたりしても、それぞれの変調成分を容易
に而も確実に弁別して互いの影響を排除することが可能
である。これにより、集光等の光学系が簡素化されるう
え、主測定部位に近いところの下地を測定して補正する
ことが可能となるので、下地の汚れの分布状態に或る程
度の斑や傾きが有っても、その影響を最小限に抑えて補
正の精度を上げることができる。
【0016】したがって、この発明によれば、試片の部
分的な変色を精度良く測定するのに適した簡便な吸光光
度計を実現することができる。
【0017】[第3の解決手段]第3の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記
の第2解決手段のものに対し、第3発光手段をも直交変
調可能に設けたものである。すなわち、試片の(通路や
乗載部等であって少なくとも一部の解放された)測光部
位に臨む(前記試片の主測定部位に対応して配置され
た)第1発光手段,(前記試片の下地測定部位に対応し
たところであって前記主測定部位に隣接または近接して
配置された)第2発光手段,および(前記試片の補助的
測定部位に対応して配置された)第3発光手段と、これ
ら(前記第1発光手段,前記第2発光手段,および前記
第3発光手段)に直交変調を施す変調手段と、それら
(前記第1発光手段,前記第2発光手段,および前記第
3発光手段から前記試片に向けて発した光)の反射光ま
たは透過光の(うちからそれぞれの変調成分を抽出して
得た)受光量に基づいて吸光度等を求める演算手段とを
備えたものである。
【0018】このような第3の解決手段の吸光光度計に
あっては、上述した第2解決手段についての作用効果が
発揮されることに加えて、第3発光手段等によって試片
の補助的測定部位についても吸光度が測定される。これ
により、主測定部位の吸光度を補正する際に下地の吸光
度の他にもう一つの基準値・参照値が使えるので、補助
的測定部位と主測定部位との既知の相関関係等に基づく
精緻な補正を加味することで、吸光度等の確度が向上す
ることとなる。したがって、この発明によれば、試片の
部分的な変色を一層精度良く測定しうる簡便な吸光光度
計を実現することができる。
【0019】[第4の解決手段]第4の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記
の第3解決手段の吸光光度計であって、前記第2発光手
段に代えて前記第1発光手段又は前記第3発光手段から
発した光の反射光または透過光の受光量を保持する記憶
手段を備えたものである。
【0020】このような第4の解決手段の吸光光度計に
あっては、上述した第1解決手段のときと同様の操作・
取り扱いを行うことによって、下地の汚れがさほど変動
しなければ、上記の第3解決手段についての作用効果が
得られる。したがって、この発明によれば、試片の部分
的な変色を一層精度良く測定しうる簡便な吸光光度計を
実現することができる。
【0021】[第5の解決手段]第5の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項5に記載の如く)、試片
を通す(少なくとも一端の解放された)開口通路に臨む
発光手段と、その変調光の反射光または透過光を受ける
光電検出手段と、その受光量の変化からピーク値を複数
検出するピーク検出手段と、これらのピーク値に基づい
て吸光度等を求める演算手段とを備えたものである。
【0022】このような第5の解決手段の吸光光度計に
あっては、通路にその開口から試片を通すと、この試片
のうち発光手段の送光先を通過したところに対する一連
の吸光度が光電検出手段によって得られ、そして、その
変化からピーク検出手段によって複数のピーク値が検出
され、これらのピーク値に基づいて吸光度等が演算手段
によって算出等される。この場合、それらのピーク値
は、上述した第2解決手段における主測定部位の吸光度
や下地の吸光度に対応し、さらに試片に補助的測定部位
が有れば上述の第3解決手段における補助的測定部位の
吸光度にも対応するので、上述した第2,第3解決手段
についての作用効果が発揮されることとなる。
【0023】しかも、発光手段や光電検出手段は同一の
ものが用いられることから、発光素子や受光素子などの
部品の個数が少なくて済むので、製造原価が下がるう
え、それらの部品のばらつきに起因する測定誤差が発生
する余地も無い。したがって、この発明によれば、試片
の部分的な変色を精度良く測定しうる簡便な吸光光度計
を安価に実現することができる。
【0024】[第6の解決手段]第6の解決手段の吸光
光度計は(、出願当初の請求項6に記載の如く)、上記
の第5の解決手段の吸光光度計であって、(前記の受光
量の変化について前記の複数のピーク値に後続するピー
ク値を複数検出する手段と、これら後続のピーク値の出
現が)前記の複数のピーク値とは逆順のピーク出現(と
なっていること)を検知する手段(と)を備えたもので
ある。
【0025】このような第6の解決手段の吸光光度計に
あっては、通路にその開口から試片を挿入すると上述の
第5解決手段についての作用効果が発揮されるととも
に、その試片を通路から抜くように戻すと、挿入時と逆
順になった複数のピーク値が検出される。少なくとも試
片の挿抜を正しく行ったときにはそのことが検知され
る。これに対し、試片を中途半端に挿入しただけで抜い
てしまったときや、試片を通路内で往復させてしまった
ようなときには、ピークの個数が少なすぎたり多すぎた
り或いはその出現順序が狂ったりするので、そのことが
ピーク出現の不揃いとして検知される。
【0026】これにより、試片を不適切に取り扱ってし
まったとき等における誤検出や誤判定をも防止すること
ができる。したがって、この発明によれば、試片の部分
的な変色を確実に精度良く測定しうる簡便な吸光光度計
を安価に実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の吸光光度計について、これを実施するための具
体的な形態を第1〜第5実施例により説明する。第1実
施例(図1)は、上述の第1解決手段を具体化したもの
であり、第2実施例(図2)は、上述の第2解決手段を
具体化したものであり、第3実施例(図3)は、上述の
第3解決手段を具体化したものであり、第4実施例(図
4)は、上述の第4解決手段を具体化したものであり、
第5実施例(図5)は、上述の第5,第6解決手段を具
体化したものである。なお、何れの例も可動部が無くて
試片を手で持って挿通路へ差し込むようになっている
が、これは、本発明が電池での稼動も可能なほどにまで
装置の簡素化・小型化に適していることを示すためであ
り、試片を挿通路内等で移送する機構との組合せを否定
するものではない。
【0028】以下、先ず全実施例に共通する使用態様
(図6参照)を説明してから、第1〜第5実施例を順に
説明する。本発明の吸光光度計の測定対象である環境モ
ニタ用の試片、すなわち図6(a)に斜視図を示した試
片1は、金コロイド免疫クロマト法に則ってダニ等の量
を測定するために、プラスチック板で補強したセルロー
ス紙を細長い短冊状に形成し、これに検査試薬および基
準試薬を付けたものである。
【0029】試片1の検査試薬部1aは、クロマト試験
に都合の良いように試片1の端部から適度に離れたとこ
ろに定められ、そこにはダニ等の抗原と反応する検査試
薬とともに金コロイドが付けられる。また、基準試薬部
1cは、検査試薬部1aから少しだけ離れたところに定
められ、そこには、抗原と反応しない代わりに他の試薬
と反応する基準試薬が付けられる。試片1の残りは生地
部1bである。このような試片1は、抗原との反応に応
じて変色する検査試薬部1aが主測定部位とされ、変色
して欲しくない生地部1bが下地測定部位とされ、クロ
マト試験を行えば変色する基準試薬部1cが補助的測定
部位とされる。
【0030】布団2に潜むダニやその死骸などアレルギ
ー抗原となるものの量を具体的に測定・検出する場合、
それらを布団2の中から掃除機3で吸い出してゴミ袋4
に収集し、その所定量を容器5にて所定量の水に溶かす
(図6(b)参照)。そして、基準試薬部1cの試薬と
反応する他の試薬6を容器5の中に所定の微量だけ垂ら
して良くかき混ぜる(図6(c)参照)。それから、試
片1の端部であって基準試薬部1cよりも検査試薬部1
aに近い一端を所定時間だけ容器5内の溶液に着けてお
く(図6(d)参照)。
【0031】これらの前処理が適正に行われれば、試片
1の基準試薬部1cが適度に変色しているはずなので、
そこを見れば適正か不適かが判別できる。そして、適正
と思えたならば、試片1の一端を持ってそれをその他端
から吸光光度計9の挿通路12へ差し込む(図6(e)
参照)。十分に挿通路12の奥まで試片1を差し込んだ
ところで、吸光光度計9の表示部15に抗原の濃度値が
表示される。
【0032】こうして、簡単に自動測定が行なわれるの
であるが、その際、吸光光度計9における挿通路12の
差込口が開いたままになっていることや、収集したゴミ
によって試片1が全体的に汚れること而も容器5の中に
着けたところほど酷く汚れること、上述した処理のばら
つき等に起因して試片1に対する容器5内の溶液の昇り
方に変動が現れること等、抗原の量の他にも検査試薬部
1aの吸光度やその測定に影響を与える要因が存在す
る。
【0033】以下に述べる吸光光度計9あるいは吸光光
度計10,100,190,200は、それらの影響を
排除・緩和して、簡便に且つ正確に抗原の量を測定する
ようになっている。
【0034】
【第1実施例】図1にブロック図等を示した本発明の第
1実施例の吸光光度計9は、筐体11の内部に挿通路1
2と光度検出部9aと演算部9bと表示部15とが設け
られたものである。筐体11は、暗箱では無く、回路や
電源などを収納するだけで足りる簡素な箱体である。
【0035】挿通路12は、内腔が試片1より僅かに広
く形成された細長い鞘状の筒体であり、筐体11に取着
された方の端部が、外部へ向けて開口しているとともに
試片1を挿入しやすいようにテーパ状に広がっている。
また、筐体11の内部に延びた方の端部は閉じていて、
その内底にはプッシュスイッチ12aが付設されてい
る。試片1の先端が挿通路12の奥まで差し込まれると
試片1がそこで止められとともにプッシュスイッチ12
aが作動するよう、挿通路12は試片1よりも短く形成
されている。このような挿通路12は、試片を挿通可能
な開口および内腔が形成され且つその内腔の終端に試片
を停止させる手段が設けられた開口通路となっていて、
試片1の測光部位になるものである。
【0036】光度検出部9aは、試片1における検査試
薬部1aの光度Aを測定するための光電検出器21及び
駆動回路24とを具えている。光電検出器21は、発光
波長が金コロイドの吸収帯域に対応した発光ダイオード
22と、その波長の光に反応するフォトダイオード23
とが組み込まれたユニットであり、発光ダイオード22
からの送光が所定距離の対向平面で反射するとフォトダ
イオード23の受光部に至るようになっている。
【0037】この光電検出器21は、挿通路12への装
着に際し、挿通路12に適正におかれた試片1の検査試
薬部1aが上述の対向平面の反射点となるようなところ
に配置される。これにより、光度検出部13の光電検出
器21は、試片1の測光部位に臨む発光手段とその受光
手段とを有し、しかも試片1の主測定部位1aに対応し
て配置されたものとなっている。
【0038】駆動回路24は、正弦波発生回路25を有
し、その正弦波信号で発光ダイオード22を駆動する。
これにより、駆動回路24は、発光手段21および第2
発光手段31の発する光に対して直交変調を施すものと
なっている。また、駆動回路24は、受光量に応じて変
化するフォトダイオード23の出力に対し正弦波発生回
路25からの正弦波との相関を採るために、両信号を掛
け合わせる掛け算回路(×)とローパスフィルタ(LP
F)も具えている。この相関値として得られる光度Aに
は、正弦波での変調光のレベルが反映される。これによ
り、駆動回路24は、発光手段21から試片1の主測定
部位1aに向けて発した光の反射光を受光したもののう
ちから自己の変調成分だけを抽出してその光度Aを得る
ものとなっている。
【0039】演算部9bは、メモリ等の内蔵されたワン
チップのマイクロプロセッサと、A/D変換回路等の周
辺回路とからなり、第1モード及び第2モードのそれぞ
れに対応した次の2種類のプログラム処理を行う。第1
モードは下地の受光量・吸光度を予め測定しておくため
のものである。すなわち、このモードでは、光度検出部
9aから送出された光度Aを入力し、これを光度Bとし
てメモリ9cに記憶しておく処理を行う。これにより、
演算部9bは、光電検出手段23にて検出した受光量を
保持するものとなっている。
【0040】これに対し、第2モードは試片1の変色状
態を測定するためのものである。すなわち、このモード
では、判定処理部9dの処理にて、光度検出部9aから
送出された光度Aを入力し、さらにメモリ9cの光度B
も参照して、式[ln(B/A)]に従う演算を行って
吸光度を算出し、さらに吸光度と抗原濃度との既定の変
換式に従う演算も行って推定抗原濃度(吸光度等)を算
出し、これを表示部15に送出する処理を行う。これに
より、演算部9bは、記憶手段9cの保持する受光量B
と光電検出手段9aにて新たに検出した受光量Aとに基
づいて吸光度等を求めるものとなっている。
【0041】このような構成の吸光光度計9について、
使用時の動作を説明する。
【0042】先ず準備段階として上述した前処理の済ん
だ試片1の他にそのような処理を行っていない未処理の
試片も用意する。そして、吸光光度計9が第1モードに
なるようその動作モードをセットしてから、未処理の試
片を挿通路12に差し込む。こうして未処理の試片が挿
通路12に差し込まれ、その先端がプッシュスイッチ1
2aに当接すると、光度検出部9aや演算部9bが作動
する。そうすると、光電検出器21及び駆動回路24に
よって光度Aが出力され、この光度が光度Bとしてメモ
リ9cに保持される。この光度Bは、未処理の試片の検
査試薬部1aのところの反射吸光度が検出されたもので
あり、後に測定される前処理済みの試片1に対しては下
地の反射吸光度に相当する。また、この光度Bからは漏
洩光や外乱光による影響が排除されている。
【0043】次に、前処理の済んだ試片1を対象として
目的の測定を行うために、その試片1を挿通路12に差
し込む。そして、前処理の済んだ試片1が挿通路12に
差し込まれ、その先端がプッシュスイッチ12aに当接
すると、再び光度検出部9aや演算部9bが作動する。
そうすると、光電検出器21及び駆動回路24によって
光度Aが出力される。この光度Aは、試片1の検査試薬
部1aのところの反射吸光度が新たに検出されたもので
あり、やはり漏洩光や外乱光による影響は排除されてい
る。
【0044】そして、これらの光度A,Bは判定処理部
9dに引き渡され、判定処理部9dによって吸光度[l
n(B/A)]が算出される。この吸光度は、検査試薬
部1aの吸光度について反射率100%即ち吸光度0%
のレベルを下地の反射率・吸光度に基づいて補正したも
のであり、下地の着色や受発光素子22.23等の経年
変化などの影響が排除されている。それから、その吸光
度に基づいて算出された抗原の推定濃度が表示部15に
表示される。
【0045】こうして、簡単に自動測定が行なわれる。
しかも、その際、挿通路12の差込口が開いたままで
も、正確な測定結果が得られるので、確実な判断を下す
ことができる。なお、複数・多数の試片1を測定する場
合でも、未処理の試片を用いた準備作業は最初に一度行
っておけば足りる。
【0046】
【第2実施例】図2にブロック図等を示した本発明の第
2実施例の吸光光度計10は、筐体11の内部に挿通路
12と光度検出部13と演算部14と表示部15とが設
けられたものである。筐体11は、第1実施例のものと
同様、暗箱では無く、回路や電源などを収納するだけで
足りる簡素な箱体である。挿通路12も、第1実施例の
と同様のものであり、外部に向けて開いた一端側の開口
だけが解放された開口通路となっていて、試片1の測光
部位になるものである。
【0047】光度検出部13は、試片1における検査試
薬部1aの光度Aを測定するための光電検出器21及び
駆動回路24と、生地部1bの光度Bを測定するための
光電検出器31及び駆動回路34とを具えている。光電
検出器21は、第1実施例のものと同様、発光波長が金
コロイドの吸収帯域に対応した発光ダイオード22と、
その波長の光に反応するフォトダイオード23とが組み
込まれたユニットであり、発光ダイオード22からの送
光が所定距離の対向平面で反射するとフォトダイオード
23の受光部に至るようになっている。
【0048】この光電検出器21は、挿通路12への装
着に際し、挿通路12に適正におかれた試片1の検査試
薬部1aが上述の対向平面の反射点となるようなところ
に配置される。これにより、光度検出部13の光電検出
器21は、試片1の測光部位に臨む第1発光手段とその
受光手段とを有し、しかも試片1の主測定部位1aに対
応して配置されたものとなっている。
【0049】光電検出器31は、光電検出器21と同一
構成のユニットであるが、挿通路12への装着に際し、
挿通路12に適正におかれた試片1の生地部1bが上述
の対向平面の反射点となるようなところに配置される。
その際、光電検出器31は、光電検出器21のできるだ
け近くに、可能であれば隣に密接するところまで、寄せ
て取り付けられる。これにより、光度検出部13の光電
検出器31は、試片1の測光部位に臨む第2発光手段と
その受光手段とを有し、しかも試片1の下地測定部位1
bに対応したところであってその主測定部位1aの近隣
箇所に配置されたものとなっている。
【0050】駆動回路24は、正弦波発生回路25を有
し、その正弦波信号で発光ダイオード22を駆動する。
一方、駆動回路34は、余弦波発生回路35を有し、そ
の余弦波信号で光電検出器31の発光ダイオードを駆動
する。正弦波と余弦波は、位相が90゜ずれた調和関数
であり、互いに直交する関数の代表的なものである。こ
れにより、駆動回路24,34は、第1発光手段21お
よび第2発光手段31の発する光に対して直交変調を施
すものとなっている。
【0051】また、駆動回路24は、受光量に応じて変
化するフォトダイオード23の出力に対し正弦波発生回
路25からの正弦波との相関を採るために、両信号を掛
け合わせる掛け算回路(×)とローパスフィルタ(LP
F)も具えている。この相関値として得られる光度Aに
は、正弦波での変調光のレベルが反映されるが、これに
直交する余弦波によるものは含まれない。これにより、
駆動回路24は、第1発光手段21から試片1の主測定
部位1aに向けて発した光の反射光を受光したもののう
ちから自己の変調成分だけを抽出してその光度Aを得る
ものとなっている。
【0052】さらに、駆動回路34も、受光量に応じて
変化する光電検出器31のフォトダイオードの出力に対
し余弦波発生回路35からの余弦波との相関を採るため
に、両信号を掛け合わせる掛け算回路とローパスフィル
タとを具えている。この相関値として得られる光度Bに
は、余弦波での変調光のレベルが反映されるが、これに
直交する正弦波によるものは含まれない。これにより、
駆動回路34は、第2発光手段31から試片1の下地測
定部位1bに向けて発した光の反射光を受光したものの
うちから自己の変調成分だけを抽出してその光度Bを得
るものとなっている。
【0053】演算部14は、メモリ等の内蔵されたワン
チップのマイクロプロセッサと、A/D変換回路等の周
辺回路とからなり、次のプログラム処理を行う。すなわ
ち、光度検出部13から送出された光度A,Bを入力
し、式[ln(B/A)]に従う演算を行って吸光度を
算出し、さらに吸光度と抗原濃度との既定の変換式に従
う演算も行って推定抗原濃度(吸光度等)を算出し、こ
れを表示部15に送出する処理を行う。これにより、演
算部14は、直交変調およびそれに基づいて弁別された
主測定部位1a及び下地測定部位1bからの受光量A,
Bに基づいて吸光度等を求めるものとなっている。
【0054】このような構成の吸光光度計10につい
て、使用時の動作を説明する。
【0055】上述した前処理の済んだ試片1が挿通路1
2に差し込まれ、その先端がプッシュスイッチ12aに
当接すると、光度検出部13や演算部14が作動する。
そうすると、光電検出器21及び駆動回路24によって
光度Aが出力され、光電検出器31及び駆動回路34に
よって光度Bが出力される。この光度Aは、試片1の検
査試薬部1aのところの反射吸光度が検出されたもので
あり、光電検出器31からの漏洩光や外乱光による影響
は排除されている。また、光度Bは、検査試薬部1aに
近い生地部1bのところの反射吸光度が検出されたもの
であり、やはり光電検出器21からの漏洩光や外乱光に
よる影響は排除されている。
【0056】そして、これらの光度A,Bは演算部14
に送出され、演算部14によって吸光度[ln(B/
A)]が算出される。この吸光度は、検査試薬部1aの
吸光度について反射率100%即ち吸光度0%のレベル
を下地の反射率・吸光度に基づいて補正したものであ
り、ゴミによる試片1の全体的な汚れ等の影響が排除さ
れている。それから、その吸光度に基づいて算出された
抗原の推定濃度が表示部15に表示される。
【0057】こうして、簡単に自動測定が行なわれる。
しかも、その際、挿通路12の差込口が開いたままで
も、さらには試片1が掃除機3で集めたゴミで汚れてい
ても、正確な測定結果が得られるので、確実な判断を下
すことができる。
【0058】
【第3実施例】図3にブロック図等を示した本発明の第
3実施例の吸光光度計100は、上述の光度検出部13
が新たな光度検出部130に拡張されている点と、上述
の演算部14が新たな演算部140に変更されている点
で、図2の吸光光度計10と相違する。
【0059】光度検出部130は、上述の光度検出部1
3に、試片1における基準試薬部1cの光度Cを測定す
るための光電検出器131及び駆動回路134が追加さ
れたものである。光電検出器131は、発光波長が基準
試薬の変色帯域に対応した発光ダイオードとその波長の
光に反応するフォトダイオードとが組み込まれたユニッ
トであり、発光ダイオードから発した光が基準試薬部1
cで反射してフォトダイオードで受光されるよう、挿通
路12への装着に際して挿通路12に適正におかれた試
片1の基準試薬部1cに向けて配置される。これによ
り、光度検出部130の光電検出器131は、試片1の
測光部位に臨む第3発光手段とその受光手段とを有し、
しかも試片1の試片の補助的測定部位1cに対応して配
置されたものとなっている。
【0060】駆動回路134は、駆動回路24からの正
弦波と駆動回路34からの余弦波とを入力してこれらを
掛け合わせた発振信号を生成する掛け算回路を有し、そ
の発振信号で光電検出器131の発光ダイオードを駆動
するものである。このような発振信号は、元の正弦波お
よび余弦波の何れとも直交するものである。これによ
り、駆動回路24,34,そして駆動回路134は、第
1,第2発光手段21,31に加えて第3の発光手段1
31の発する光に対しても直交変調を施すものとなって
いる。
【0061】また駆動回路134は、受光量に応じて変
化する光電検出器131のフォトダイオードの出力に対
し上記の発振信号との相関を採るために、両信号を掛け
合わせる掛け算回路とローパスフィルタも具えている。
この相関値として得られる光度Cには、自己の発振信号
での変調光のレベルが反映されるが、これに直交する正
弦波や余弦波によるものは含まれない。なお、光度A,
Bも光電検出器131および駆動回路134からの影響
を受けない。これにより、駆動回路134は、第3発光
手段131から試片1の補助的測定部位1cに向けて発
した光の反射光を受光したもののうちから自己の変調成
分だけを抽出してその光度Cを得るものとなっている。
【0062】演算部140は、そのプログラム処理が、
光度A,Bに加えて光度Cも入力し、式[ln((B−
C)/(A−C))]に従う演算を行って吸光度を算出
するように変更されている。他の処理は同じである。こ
れにより、演算部140は、直交変調およびそれに基づ
いて弁別された主測定部位1a,下地測定部位1b,及
び基準試薬部1cからの受光量A,B,Cに基づいて吸
光度等を求めるものとなっている。
【0063】このような構成の吸光光度計100は、試
片1の測定に際して次のように動作する。
【0064】前処理済みの試片1がプッシュスイッチ1
2aに当たるまで挿通路12に差し込まれると、光度検
出部130や演算部140が作動する。そうすると、光
電検出器21及び駆動回路24によって光度Aが出力さ
れ、光電検出器31及び駆動回路34によって光度Bが
出力され、光電検出器131及び駆動回路134によっ
て光度Cが出力される。これらのうち光度Aは、検出試
片1の検査試薬部1aのところの反射吸光度が検出され
たものであり、光電検出器31,131からの漏洩光や
外乱光による影響は排除されている。また、光度Bは、
検査試薬部1aに近い生地部1bのところの反射吸光度
が検出されたものであり、光電検出器21,131から
の漏洩光や外乱光による影響は排除されている。さら
に、光度Cは、基準試薬部1cのところの反射吸光度が
検出されたものであり、光電検出器21,31からの漏
洩光や外乱光による影響は排除されている。
【0065】そして、これらの光度A,B,Cは演算部
140に送出され、演算部140によって吸光度[ln
((B−C)/(A−C))]が算出される。この吸光
度は、検査試薬部1aの吸光度について、反射率100
%即ち吸光度0%のレベルを下地の反射率・吸光度に基
づいて補正することで試片1の全体的な汚れ等の影響が
排除されていることに加えて、吸光度100%のレベル
も基準試薬部1cの反射率・吸光度に基づいて補正した
ものであり、前処理時に試片1を伝った容器5内の溶液
量の変動による影響も排除されている。
【0066】こうして、簡単に自動測定が行なわれる。
しかも、その際、挿通路12の差込口が開いたままで
も、試片1が掃除機3で集めたゴミで汚れていても、さ
らには、前処理の時間等に多少のばらつきがあっても、
正確な測定結果が得られるので、確実な判断を下すこと
ができるのである。
【0067】
【第4実施例】図4にブロック図等を示した本発明の第
4実施例の吸光光度計190は、上述の光度検出部13
0から光電検出器31が取り除かれて新たな光度検出部
193にされた点と、上述の演算部140が新たな演算
部194に拡張されている点で、図3の吸光光度計10
0と相違する。光電検出器31の省略に伴い駆動回路3
4も不要となるが、残る光電検出器131用の駆動回路
134が駆動回路34からの余弦波を利用しているた
め、駆動回路134を取り除いてその代わりに駆動回路
34を光電検出器131用に残している。
【0068】また、演算部194は、第1実施例と同様
に動作モードとして2つの第1,第2モードを有し、第
1モードでは光度Aをメモリ195に光度Bとして記憶
するとともに、第2モードでは、判定処理部9cの処理
によって、演算部140の処理と同様に、式[ln
((B−C)/(A−C))]に従って吸光度を算出す
る処理などを行う。これにより、この吸光光度計190
は、吸光光度計100の第2発光手段31を省いた代わ
りに、第1発光手段21から発した光の反射光または透
過光の受光量Aを下地の受光量Bとして保持するものと
なっている。
【0069】このような構成の吸光光度計190は、第
1実施例の吸光光度計9と同様に使用することで、第3
実施例の吸光光度計100とほぼ同様の測定結果が得ら
れる。すなわち、先ず準備段階として第1モード下で未
処理の試片を測定させて下地の吸光度を記憶させてお
き、それから、前処理の済んだ試片1を対象として次々
に目的の測定を行うのである。こうして、この場合も、
簡単に自動測定が行なわれる。しかも、その際、挿通路
12の差込口が開いたままでも、さらには、前処理の時
間等に多少のばらつきがあっても、正確な測定結果が得
られるので、確実な判断を下すことができることとな
る。
【0070】
【第5実施例】図5(a)にブロック図を示し同図
(b)のグラフに受光量変化の例を示した本発明の第5
実施例の吸光光度計200は、上述の光度検出部が一組
の光電検出器21及び駆動回路24だけにされた点と、
上述の演算部140が新たな演算部240に拡張されて
いる点と、アラームブザー250が追加された点で、第
3実施例の吸光光度計100(図3参照)と相違する。
【0071】光電検出器21及び駆動回路24は、上述
したもの21,24と同じものでよいが、挿通路12へ
の装着に際し、上述のところよりも開口端に近づけて取
着される。これにより、光電検出器21及び駆動回路2
4は、開口通路に臨む発光手段とその変調光の反射光を
検出する受光手段とを有し、しかも試片1の主測定部位
1a及び補助的測定部位1cよりも開口の近くに配置さ
れたものとなっている。なお、挿通路12に対しては、
光電検出器21と開口端との間のところに、フォトイン
タラプタ12bも取り付けられる。また、光電検出器2
1及び駆動回路24によって検出された光度Sは演算部
240に送出されるようになっている。
【0072】演算部240は、上述のものと同様のハー
ドウェア構成となっているが、そのプログラム処理が拡
張変更されて、平滑化処理部241とピーク検出部24
2と判定処理部243とピークチェック部244とを具
えている。平滑化処理部241は、駆動回路24からの
光度Sを入力し、これに適度な時間幅での局所平均等の
処理を施して、平滑化した光度SSを生成するルーチン
となっている。
【0073】ピーク検出部242は、光度SSについて
順に出現する極小値,極大値,極小値を検出し、これら
の値を光度A,B,Cとして判定処理部243へ引き渡
す処理を行うルーチンである。また、このピーク検出部
242は、光度SSについて引き続き出現する他の極小
値,極大値,極小値も検出し、これらの値を光度CC,
BB,AAとして先ほどの光度A,B,Cと共にピーク
チェック部244へ引き渡す処理も行う。これにより、
このルーチンは、唯一の光度検出部にて測光して得られ
た受光量の変化からピーク値を複数検出する処理に加え
て、その受光量の変化について後続するピーク値を更に
複数検出する処理も行うものとなっている。
【0074】判定処理部243は、上述の演算部140
の処理と同様に式[ln((B−C)/(A−C))]
に従う演算等を行って吸光度や抗体濃度を算出する処理
を行うルーチンである。もっとも、その演算に用いる光
度A,B,Cは、光度検出部から直接受け取るのでな
く、介在するピーク検出部242から受け取るよう変更
されている。これにより、このルーチンは、共用の光電
検出器21及び駆動回路24にて測光した受光量の変化
から検出されたピーク値に基づいて吸光度等を求めるも
のとなっている。
【0075】ピークチェック部244は、光度Aと光度
AAとがほぼ一致するか否か、光度Bと光度BBとがほ
ぼ一致するか否か、光度Cと光度CCとがほぼ一致する
か否かについて比較判定の処理を行うルーチンである。
そして、一つでも一致しないときには警報を出すために
アラームブザー250を作動させる。これにより、この
ルーチンは、受光量の変化における後続のピーク値の出
現が先の複数のピーク値とは逆順のピーク出現となって
いることを検知するものとなっている。
【0076】このような構成の吸光光度計200は、試
片1の測定に際して次のように動作する。
【0077】前処理済みの試片1が挿通路12に差し込
まれフォトインタラプタ12bの光路を遮ると、光電検
出器21や駆動回路24さらに演算部240が作動を開
始する。そうすると、光電検出器21及び駆動回路24
によって光度Sが出力され、演算部240での平滑化や
ピーク検出処理によって順に、光度A、光度B、光度C
が検出される(図5(b)における時刻t1,t2,t
3のところを参照)。試片1の前処理や挿入が適切にな
されていれば、その光度Cは基準試薬部1cのところの
反射吸光度に対応し、光度Bは生地部1bのところの反
射吸光度に対応し、光度Aは検査試薬部1aのところの
反射吸光度に対応したものとなる。また、いずれも外乱
光の影響は排除されている。
【0078】そして、演算部240において、これらの
光度A,B,Cは判定処理部243に引き渡され、判定
処理部243によって吸光度[ln((B−C)/(A
−C))]が算出される。この吸光度は、検査試薬部1
aの吸光度について、反射率100%即ち吸光度0%の
レベルを下地の反射率・吸光度に基づいて補正すること
で試片1の全体的な汚れ等の影響が排除されていること
に加えて、吸光度100%のレベルも基準試薬部1cの
反射率・吸光度に基づいて補正したものであり、前処理
時に試片1を伝った容器5内の溶液量の変動による影響
も排除されている。
【0079】その後、試片1がプッシュスイッチ12a
に当たるまで挿通路12へ十分に差し込まれてから抜き
取られると、プッシュスイッチ12aの作動に応じてピ
ーク検出部242が、後続する複数ピーク値の検出を開
始する。なお、光電検出器21等の動作は、試片1の抜
き取りをフォトインタラプタ12bが検出するまで、継
続している。すると、演算部240での平滑化やピーク
検出処理によって順に、光度CC、光度BB、光度AA
が検出される(図5(b)における時刻t4,t5,t
6のところを参照)。試片1の前処理や挿入が適切にな
されていれば、その光度Aは検査試薬部1aのところの
反射吸光度に対応し、光度Bは生地部1bのところの反
射吸光度に対応し、光度Cは基準試薬部1cのところの
反射吸光度に対応したものとなる。
【0080】そして、ピークチェック部244の処理に
よって、これらの光度AA,BB,CCが先の複数のピ
ーク値A,B,Cとそれぞれ一致するかどうか確認さ
れ、総て一致していれば判定処理部243の算出値が表
示部15に表示される。これに対し、何れかが不一致の
場合は、表示部15への表示は抑制され、代わりにアラ
ームブザー250から警報が発せられる。
【0081】こうして、試片1を抜き差しするだけで簡
単に自動測定が行なわれる。しかも、一組だけの発光ダ
イオードやフォトトランジスタ等にて精度良く且つ安価
に測定がなされるとともに、試片1に対する前処理や挿
通路12への試片1の挿抜が適正に行われたときだけ測
定結果が表示され、そうでないときには警報が発せられ
るので、より確実な判断を下すことができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の吸光光度計にあっては、変調にて外
乱光の影響を絶つとともに主測定部位の吸光度を同じと
ころの下地の吸光度で補正可能なようにしたことによ
り、試片の部分的な変色を精度良く測定するのに適した
簡便な吸光光度計を実現することができたという有利な
効果が有る。
【0083】また、本発明の第2の解決手段の吸光光度
計にあっては、変調にて外乱光の影響を絶つとともに直
交変調にて主測定部位の吸光度をその近くの下地の吸光
度で補正可能なようにしたことにより、試片の部分的な
変色を精度良く測定するのに適した簡便な吸光光度計を
実現することができたという有利な効果が有る。
【0084】さらに、本発明の第3の解決手段および第
4の解決手段の吸光光度計にあっては、主測定部位の吸
光度を補正する際に下地の吸光度の他にもう一つの基準
値も使えるようにしたことにより、試片の部分的な変色
を一層精度良く測定しうる簡便な吸光光度計を実現する
ことができたという有利な効果を奏する。
【0085】また、本発明の第5の解決手段の吸光光度
計にあっては、発光素子等の部品数が少なくて済むよう
にしたことにより、試片の部分的な変色を精度良く測定
しうる簡便な吸光光度計を安価に実現することができた
という有利な効果が有る。
【0086】また、本発明の第6の解決手段の吸光光度
計にあっては、試片の不適切な挿抜も検知されるように
したことにより、試片の部分的な変色を確実に精度良く
測定しうる簡便な吸光光度計を安価に実現することがで
きたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の吸光光度計の第1実施例について、
そのブロック図等である。
【図2】 本発明の第2実施例についてのブロック図等
である。
【図3】 本発明の第3実施例についてのブロック図等
である。
【図4】 本発明の第4実施例についてのブロック図等
である。
【図5】 本発明の第5実施例についてのブロック図等
である。
【図6】 それらの使用態様を示す図である。
【符号の説明】
1 試片(紙片、クロマト試験紙) 1a 検査試薬部(試薬含侵部、試薬塗布部、主測
定部位) 1b 生地部(試薬非含侵部、試薬非塗布部、下地
測定部位) 1c 基準試薬部(試薬含侵部、試薬塗布部、補助
的測定部位) 2 布団(検量物発生源) 3 掃除機(検量物収集手段) 4 ゴミ袋(抗原収容器、検量物収容器) 5 容器(水容器、溶媒容器) 6 試薬(基準試薬と反応する他の試薬) 9 吸光光度計(変色度検出装置、免疫反応読取装
置) 9a 光度検出部(測光手段) 9b 演算部(マイクロプロセッサ、アナログ演算
回路) 9c メモリ(下地吸光度保持手段、記憶手
段) 9d 判定処理部(判定ルーチン、判別回路) 10 吸光光度計(変色度検出装置、免疫反応読取装
置) 11 筐体 12 挿通路(試片の挿入部、通過部、乗載部、移
送部、測光部位) 12a プッシュスイッチ(試片検出器、試片挿入完
了検出手段) 12b フォトインタラプタ(試片検出器、試片挿入
開始検出手段) 13 光度検出部(測光手段) 14 演算部(マイクロプロセッサ、アナログ演算
回路) 15 表示部 21 光電検出器(受発光ユニット、第1発光手段) 22 発光ダイオード(発光素子) 23 フォトダイオード(受光素子) 24 駆動回路(直交変調手段) 25 正弦波発生回路 31 光電検出器(受発光ユニット、第2発光手段) 34 駆動回路(直交変調手段) 35 余弦波発生回路 100 吸光光度計(変色度検出装置、免疫反応読取装
置) 130 光度検出部(測光手段) 131 光電検出器(受発光ユニット、第3発
光手段) 134 駆動回路(直交変調手段) 140 演算部(マイクロプロセッサ、アナログ演
算回路) 190 吸光光度計(変色度検出装置、免疫反応読取装
置) 193 光度検出部(測光手段) 194 演算部(マイクロプロセッサ、アナログ演
算回路) 195 メモリ(下地吸光度保持手段、記憶手
段) 196 判定処理部(判定ルーチン、判別回
路) 200 吸光光度計(変色度検出装置、免疫反応読取装
置) 240 演算部(マイクロプロセッサ、アナログ演
算回路) 241 平滑化処理部(平滑化ルーチン、平滑
回路) 242 ピーク検出部(ピーク検出ルーチン、
ピーク検出回路) 243 判定処理部(判定ルーチン、判別回
路) 244 ピークチェック部(確認ルーチン、誤
操作等検出回路) 250 アラームブザー(警報発生部) A、B、C、S、SS、AA、BB、CC 光度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安永 和敏 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 藤田 守 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 山田 泰 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大科 千鶴子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試片の測光部位に臨む発光手段と、その変
    調光の反射光または透過光を受ける光電検出手段と、こ
    の光電検出手段にて検出した受光量を保持する記憶手段
    と、この記憶手段の保持する受光量と前記光電検出手段
    にて検出した受光量とに基づいて吸光度等を求める演算
    手段とを備えたことを特徴とする吸光光度計。
  2. 【請求項2】試片の測光部位に臨む第1発光手段および
    第2発光手段と、これらに直交変調を施す変調手段と、
    それらの反射光または透過光の受光量に基づいて吸光度
    等を求める演算手段とを備えたことを特徴とする吸光光
    度計。
  3. 【請求項3】試片の測光部位に臨む第1発光手段,第2
    発光手段,および第3発光手段と、これらに直交変調を
    施す変調手段と、それらの反射光または透過光の受光量
    に基づいて吸光度等を求める演算手段とを備えたことを
    特徴とする吸光光度計。
  4. 【請求項4】前記第2発光手段に代えて前記第1発光手
    段又は前記第3発光手段から発した光の反射光または透
    過光の受光量を保持する記憶手段を備えたことを特徴と
    する請求項3記載の吸光光度計。
  5. 【請求項5】試片を通す開口通路に臨む発光手段と、そ
    の変調光の反射光または透過光を受ける光電検出手段
    と、その受光量の変化からピーク値を複数検出するピー
    ク検出手段と、これらのピーク値に基づいて吸光度等を
    求める演算手段とを備えたことを特徴とする吸光光度
    計。
  6. 【請求項6】前記の複数のピーク値とは逆順のピーク出
    現を検知する手段を備えたことを特徴とする請求項5記
    載の吸光光度計。
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