JPH11142234A - 赤外線検出式入力装置およびそれを用いたインタラクティブシステム - Google Patents

赤外線検出式入力装置およびそれを用いたインタラクティブシステム

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JPH11142234A
JPH11142234A JP10135129A JP13512998A JPH11142234A JP H11142234 A JPH11142234 A JP H11142234A JP 10135129 A JP10135129 A JP 10135129A JP 13512998 A JP13512998 A JP 13512998A JP H11142234 A JPH11142234 A JP H11142234A
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human body
infrared
input device
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infrared detection
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JP10135129A
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Nobuyasu Yamaguchi
伸康 山口
Yasuhide Iwamoto
康秀 岩本
Atsuo Iida
安津夫 飯田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線検出入力装置に関し、操作者がノータ
ッチでディスプレイ装置の画像を制御できる赤外線検出
式入力装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 人体21から放射される赤外線22をア
レイ状赤外線検出素子1で検出する赤外線検出式入力装
置において、集光器20と、アレイ状に配置された複数
のアレイ状赤外線検出素子1と、前記複数のアレイ状赤
外線検出素子1から出力された複数の信号から、動作速
度の異なる特定の人体部位の動きを選択的に検出する信
号処理部5と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体から放射され
る赤外線を赤外線検出素子で検出する赤外線検出式入力
装置およびそれを用いたインタラクティブシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外線を使った検知装置として、
特開昭52−155100号「赤外線侵入警報器」があ
る。この赤外線侵入警報器は、図25に示すように、人
体から放射されて反射ミラー2で反射した赤外線22を
赤外線検出素子101が検出することによって人体の通
過を検知するというものである。
【0003】しかしながら、この装置は、人間の侵入防
止を目的としていることから、人体(例えば侵入者)の
特定の部位の動きのみを選択的に検知するといった機能
を備えていない。このため、例えば人が手を速く振ると
いった動作を行ってもそれを検知することができない。
【0004】また、特開平7−38971号「リモコン
装置」(図26参照)のように、人体(図示せず)の動
きを検知する視野制限体50を設けた複数のセンサ(第
1センサ111,第2センサ112,第3センサ11
3,第4センサ114)の出力信号の時間的ずれによっ
てテレビ画像(図示せず)を制御するものがある。しか
しながら、この「リモコン装置」は、人体の特定の部位
の特定の動き(例えば人が手を速く振るといった動作)
のみを選択的に検知する機能を有しないことから、例え
ば操作者(人体)が意図しない人体の遅い動き等にも反
応してしまう。
【0005】また、特開平8−62044号「熱画像検
出装置」のように、アレイ状赤外線検出素子を回転機構
によってスキャニングし、熱画像を得るものがある。し
かしながら、これは熱画像を得るために、ファジイ推論
ルールの構築や多大なる学習データ量が必要である上、
アレイ状赤外線検出素子を回転させるための機構部や多
数の赤外線検出素子も必要なため、高価なものになって
しまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、前記従来の赤外線入力装置は、人体の特定の
部位の動きを選択的に検出する機能を有しないことか
ら、例えば人体の手の速い動きを選択的に検出してディ
プレイ装置の画像を制御する(変化させる)といった使
い方はできない。
【0007】本発明は、人体の特定の部位の動きを選択
的に検出する機能を備えることによって、操作者がノー
タッチでディスプレイ装置の画像を制御することを可能
にした入力装置およびインタラクティブシステムを提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、人体から放
射される赤外線を赤外線検出素子で検出する赤外線検出
式入力装置において、集光器と、アレイ状に配置された
複数の赤外線検出素子と、前記複数の赤外線検出素子か
ら出力された複数の信号から、動作速度の異なる特定の
人体部位の動きを選択的に検出する信号処理部と、を有
することを特徴とする赤外線検出式入力装置を提供する
ものである。さらにこの発明は、前記入力装置と、表示
装置と、画像データを生成して表示装置に表示させる画
像処理部とを備え、画像処理部は前記入力装置により検
出される特定の人体部位の動きに対応して表示装置の表
示画像を変化させることを特徴とするインタラクティブ
システムを提供するものである。
【0009】この発明における赤外線検出素子は、人体
(又はその一部)がその素子赤外線検出領域(視野)を
横切るとき、人体が赤外線検出領域へ入るときと出ると
きの赤外線の時間的強度変化を検出し、それに対応する
交流信号、つまり赤外線検出領域に入るときに半サイク
ル,出るときにその逆極性の半サイクルの信号を出力す
る。赤外線検出素子の出力が赤外線の時間的強度変化を
示さないつまり交流出力でない場合には、赤外線素子の
後段に例えば微分回路を挿入することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】第1実施例 本発明の第1実施例による赤外線検出式インタラクティ
ブシステム(以下システムと呼ぶ)は、図1に開示して
いるように、集光器20と、アレイ状に配置された複数
のアレイ状赤外線検出素子1と、前記アレイ状赤外線検
出素子1から出力された複数の信号から、動作速度の異
なる特定の人体部位の動きを選択的に検出する信号処理
部5とからなる赤外線検出式入力装置を有してなるもの
である。
【0011】前記集光器20は、前記人体21から放射
された赤外線22を前記アレイ状赤外線検出素子1に入
射させる。前記信号処理部5は、各アレイ状赤外線検出
素子1から出力された複数の信号を検出して処理するこ
とによって動作速度の異なる特定の人体部位の動きを選
択的に検出して大型ディスプレイ7の画像を変化させる
信号を出力する。
【0012】図1に示すシステムは、人体21から放射
された赤外線22をアレイ状に配置された赤外線検出素
子(以下アレイ状赤外線検出素子と呼ぶ)1に入射させ
る集光器20と、前記アレイ状赤外線検出素子1から出
力された赤外線検知信号を増幅するアンプ3と、アンプ
3から送出された信号に含まれているオフセット成分等
を除去する帯域フィルタ4と、帯域フィルタ4から出力
された複数の信号から動作速度の異なる前記人体21の
特定の部位の動きを選択的に検出する信号処理部5とか
らなる入力装置を備え、信号処理部5から出力された信
号に対応して表示するための種々の画像データを生成す
る画像処理部6と、大型ディスプレイ7とをさらに装備
し、全体としてインタラクティブシステムを構成してい
る。なお、信号処理部5と画像処理部6はパーソナルコ
ンピュータを用いて一体的に構成することができる。
【0013】前記信号処理部5は、アレイ状赤外線検出
素子1から出力された複数の赤外線検知信号から人体2
1の特定の部位の動き(例えば手の速い動き)のみを選
択的に検出し、この検出結果に基づいて前記大型ディス
プレイ7の画像を制御する(変化させる)信号を出力す
る。
【0014】人体21の通常の動きは0.5m/s
(0.5メートル/秒)未満であり、速い手の動きは1
〜2m/s程度である。従って、人体の通常の動きと速
い手の動きとは明らかに周波数成分が異なる。また、ジ
ェスチャー入力を意識して操作者(人体21)が手を動
かす距離は0.6m程度である。
【0015】このシステムでは、信号処理部5が操作者
(人体21)のジェスチャーから当該人体21の特定の
部位の特定の動き(例えば手の速い動き)を選択的に検
出して大型ディスプレイ7の画像を変化させるように構
成されている。このため、このシステムの場合は、操作
者が意図しない動き(例えば体の動き等)に反応して大
型ディスプレイ7の画像が変化するようなことはない。
【0016】図2は第1実施例の原理を説明するための
図である。図中、21は操作者(人体)、1Aは第1の
赤外線検出素子、1Bは第2の赤外線検出素子、1Cは
第3の赤外線検出素子(以下第1の赤外線検出素子1
A,第2の赤外線検出素子を素子1B,第3の赤外線検
出素子を素子1Cと呼ぶ)、1aは素子1Aの視野、1
bは素子1Bの視野、1cは素子1Cの視野、20は集
光器、をそれぞれ示す。ここで、視野とは、赤外線検出
素子から所定距離(例えば2m)だけ離れた前方の位置
においてその素子が赤外線を検出可能な領域をいう。
【0017】このシステムでは、操作者である人体21
と対向する形で素子1A,1B,1Cが1次元アレイ状
に配置されている。このため、例えば操作者(人体2
1)の手が左から右に動くとこの動きを素子1A,1
B,1Cの順に検出する。また、人体21が図示位置か
ら右方向に動くとこの動きを素子1B,1Cの順に検出
する。
【0018】前記素子1A,1B,1Cによって検出さ
れた赤外線検出信号は、図1に開示したアンプ3と帯域
フィルタ4を経由して信号処理部5に送られる。信号処
理部5は帯域フィルタ4から送られてきた2種類の信号
から例えば人体21の手の速い動きのみを選択的に検出
して大型ディスプレイ7の画像を変化させる信号を出力
する。
【0019】図3は本発明による第1実施例のディスプ
レイ内容の一例を示す図であって、図中、11は複数の
赤外線素子を備えた赤外線検出器、7は大型ディスプレ
イ、70は画面、77は画像、21は人体(操作者)、
1a,1b,1cは前記赤外線検出器11に内蔵されて
いるアレイ状赤外線検出素子(図2)のそれぞれの視野
を示す。
【0020】図3に開示したシステムでは、例えば操作
者(人体21)の手が所定の速度で視野1aと1bと1
cを横切ったことが赤外線検出器11によって検出され
たときのみ、大型ディスプレイ7の画面70に表示され
ている小鳥の画像77が手の動いた方向に左右に移動す
るようになっている。
【0021】以下図4の(a)と(b)に基づいて第1
実施例の作用(その1)を説明する。図4の(a)と
(b)は、複数の素子から出力される信号の出力時間差
を検出して処理することによって人体21の手が動いた
のか或いは体が動いたのかを検出する場合を示してい
る。
【0022】即ち、手を素早く横に振ったときの動きは
体の動きよりも速いことから、手が動いたときに隣接す
る素子から出力される信号の出力時間差tは体が動いた
ときに隣接する素子から出力される信号の出力時間差T
よりも小さい(t<T)。図4の(a)と(b)に開示
したケースでは、隣接する素子から出力される信号の出
力時間差によって手が動いたのか或いは体が動いたのか
を判別する。
【0023】次は図5の(a)と(b)に基づいて第1
実施例の作用(その2)を説明する。図5の(a)と
(b)は、信号を出力した素子の数によって手が動いた
のか或いは体が動いたのかを検出する場合を示してい
る。
【0024】操作者(人体)21の手が例えば左から右
に動く(図2参照)と、図5の(a)に示すように全て
の素子(素子1A,素子1B,素子1C)から出力があ
る。これに対して、体が中央位置(図2と図3に開示さ
れている位置)から右方向に動いたときは、図5の
(b)に示すように、素子1Bと1Cからのみ赤外線検
出信号が出力される。このケースでは、素子1Aと1B
と1Cの3個の素子から信号が出力されたことで手が動
いたことを検出する。
【0025】第2実施例 図6は二次元アレイ状に配置された赤外線検出素子を備
えた第2実施例のシステムの原理を説明するための図、
図7の(a)と(b)はこの実施例の作用を説明するた
めのタイムチャート(その1)、図8はこの実施例の作
用を説明するためのタイムチャート(その2)である。
【0026】図6に開示したシステムでは、赤外線検出
器11が9個の素子(1A,1B,1C,1D,1E,
1F,1G,1H,1J)を二次元アレイ状に配置して
備えている。その他の構成は第1実施例と同等である。
このシステムを使用すると、例えば操作者(人体21)
が二次元的に手を動かすことによってディスプレイ7上
の画像を二次元的に変化させることができる。
【0027】このシステムでは、例えば操作者(人体2
1)の手が左から右に動いた場合には、図7の(a)に
示すように、素子1A,1B,1Cの順に赤外線を検出
する。そして人体21が図6に開示した位置から右方向
に動いた場合は、図7の(b)に示すように、垂直方向
に配列した素子1H,1E,1Bが同時若しくはほぼ同
時に赤外線検出信号を出力し、次に素子1J,1F,1
Cが同時もしくはほぼ同時に検出信号を出力する。ま
た、手が上から下に動いた場合は、図8に示すように、
素子1A,1D,1Gの順に赤外線検出信号を出力す
る。
【0028】このシステムの場合は、操作者21(人体
21)の二次元的な手の動きを検出してディスプレイ装
置の画像を変化させることができる。例えば図3に示す
ような小鳥の画像77が表示されている大画面ディスプ
レイの前で操作者(人体21)が手を下から上に動かす
ことによって小鳥の画像が上方に移動したり、飛び去っ
ていくような場面を現出することができる。このとき、
操作者は、例えばデータグローブ等のような大掛かりな
装置を身につけることなく、完全な無拘束な状態で入力
することができるので臨場感が増す。
【0029】第3実施例 図9はこの発明の第3実施例の原理を説明するための図
である。図9に示すように第3実施例の赤外線検出器1
1は、4個の赤外線検出素子1A〜1Dを二次元アレイ
状に配置し、素子1A〜1Dの視野(赤外線検出領域)
1a〜1dが操作者(人体)21に対して図9に示すよ
うに設定される。その他の構成は第1実施例と同等であ
る。なお、この時、操作者21は、図10に示すよう
に、大型ディスプレイ7から前方へ所定距離だけ離れた
指定位置Pに起立している。このシステムを使用する
と、操作者(人体)21が二次元的に手のひらを動かす
ことによってディスプレイ7上の画像を変化させること
ができる。
【0030】この実施例のシステムでは、人体21の手
のひらが図11の矢印101のように上から下へ動いた
場合には、図12(a)に示すように素子1A,1Bが
ほぼ同時に出力し、次に素子1C,1Dがほぼ同時に出
力する。人体21の手のひらが図11の矢印102のよ
うに下から上へ動いた場合には、図12の(b)に示す
ように素子1C,1Dがほぼ同時に出力し、次に素子1
A,1Bがほぼ同時に出力する。人体21の手のひらが
図11の矢印103のように右から左へ動いた場合に
は、図12の(c)に示すように素子1B,1Dがほぼ
同時に出力し、次に素子1A,1Cがほぼ同時に出力す
る。人体21の手のひらが図11の矢印104のように
左から右へ動いた場合には、図12の(d)に示すよう
に素子1A,1Cがほぼ同時に出力し、次に素子1B,
1Dがほぼ同時に出力する。
【0031】人体21の手のひらが図11の矢印105
のように右上から左下へ動いた場合には、図12の
(e)に示すように素子1Bが出力し次に素子1Cが出
力する。人体21の手のひらが図11の矢印106のよ
うに左下から右上へ動いた場合には、図12の(f)に
示すように素子1Cが出力し次に素子1Bが出力する。
人体21の手のひらが図11の矢印107のように左上
から右下へ動いた場合には図12の(g)に示すように
素子1Aが出力し次に素子1Dが出力する。人体21の
手のひらが図の11の矢印108のように右下から左上
へ動いた場合には図12の(h)に示すように素子1D
が出力し次に素子1Aが出力する。
【0032】この実施例では、画像処理部6は、図13
に示すように、大型ディスプレイ7の画面70(図1
0)に映像内容として仮想都市を表示させ、表示された
仮想都市の3次元グラフィックス映像はその中を自由に
歩き回るウォークスルータイプのアプリケーションとし
て使用される。そして、従来のマウスによるウォークス
ルーの制御が操作者21のジェスチャで代用される。
【0033】例えば、操作者21は図11に示すように
手のひらを上から下へ動かすことにより、表示された仮
想都市内を前進し、下から上へ動かすことにより後退す
ることができる。また、操作者21は手のひらを右から
左へ動かすことにより、表示された仮想都市を右回転さ
せ、左から右へ動かすことにより、左回転させることが
できる。
【0034】第4実施例 図14は、この発明の第4実施例の原理を説明するため
の図である。同図に示すように第4実施例の赤外線検出
器11は、8個の赤外線検出素子1A〜1Hを二次元ア
レイ状に配置し、素子1A〜1Dの視野1a〜1hが操
作者21に対して図14に示すように設定される。その
他の構成は第1実施例と同等である。なお、この時、操
作者21は図10に示すように、大型ディスプレイ7か
ら所定距離だけ離れた指定位置Pに起立している。この
システムを使用すると、操作者21が二次元的に頭や手
を動かすことによってディスプレイ7上の画像を変化さ
せることができる。
【0035】つまり、この入力装置では、人体21の頭
が上下にくり返し動いた場合には、図15の(a)に示
すように素子1A,1Bがほぼ同時に出力し、次に素子
1C,1Dがほぼ同時に出力するということがくり返さ
れる。人体21の頭が左右にくり返し動いた場合には、
図15の(b)に示すように素子1A,1Cがほぼ同時
に出力し、次に素子1B,1Dがほぼ同時に出力すると
いうことがくり返される。人体21が右手を上げて左右
にくり返し動かした場合には、図15の(c)に示すよ
うに素子1Eがくり返し出力し、人体が左手を上げて左
右にくり返し動かした場合には、図15の(d)に示す
ように素子1Gがくり返し出力する。
【0036】人体21が右手を上から下へ動かすと、図
15の(e)に示すように素子Eが出力し、次に素子F
が出力する。人体21が右手を下から上へ動かすと、図
15の(f)に示すように素子Fが出力し、次に素子E
が出力する。人体21が左手を上から下へ動かすと、図
15の(g)に示すように素子Gが出力し、次に素子H
が出力する。人体21が左手を下から上へ動かすと、図
15の(h)に示すように素子Hが出力し、次に素子G
が出力する。
【0037】従って、この実施例では、図14に示す操
作者21が左右の手や頭を動かすと、素子1A〜1Hは
その動きに対応する信号(図15)を出力する。そこで
例えば、画像処理部6が図16に示すように仮想都市に
アバタ(分身)21aを使って入り込み仮想都市内を歩
き回るようにしたウォークスルー映像を画面70に表示
する場合、画像処理部6は、素子1A〜1Hの出力を受
けて、画像中のアバタ21aに操作者21と同じジェス
チャをさせることができる。
【0038】また、この実施例で、例えば画像処理部6
が図17に示すように仮想生物21bの表情や挙動を制
御する映像を画面70に表示する場合、図14に示す操
作者21のジェスチャと仮想生物21bの表情や挙動と
を次のように対応させることができる。
【0039】 操作者のジェスチャ 仮想生物の表情(挙動) ・頭を上下に振る(ハイ) 喜ぶ ・頭を左右に振る(イイエ) 悲しむ ・手を上の方ですばやく 巣に帰っていく 細かく振る(バイバイ) ・手を下の方ですばやく 笑う 細かく振る(良い子) ・手を上から下へすばやく 泣きだす 振る(コラ!) ・手を下から上へすばやく 逃げ出す 振る(あっちへ行け) ・手を振る 手を振った方向に動く(見る)
【0040】第5実施例 図18は本発明の第5実施例の原理を説明するための
図、図19と図20は第5実施例の作用を説明するため
の図(その1)と(その2)である。図18に開示した
システムは、隣接する素子の指向特性の一部が互いに重
なり合うように複数の素子(この例では1Aと1Bと1
Cと1D)をアレイ状に配置したアレイ状赤外線検出素
子1を備えていることを特徴とする。このように、隣接
する素子1A,1B,1C,1Dの指向特性が互いに重
なり合っていると人体の特定の部位の動きを洩れなく検
出することができる。
【0041】なお、各素子1A,1B,1C,1Dの指
向特性の重なり具合は、反射ミラー2の曲率或いは素子
1A,1B,1C,1Dの配設間隔を調整することによ
って制御することができる。
【0042】以下図19の(a)と(b)と(c)に基
づいてこの実施例の作用(その1)について説明する。
この実施例(その1)は、隣接する素子から出力される
信号の波形によって人体の手が動く方向を検出する。
【0043】すなわちこの実施例(その1)の場合は、
手を矢印A方向に動かしたときに素子1Bから出力され
る信号の波形は右下がりとなり、隣接する素子1Cから
出力される信号の波形は右上がりとなる(図19の
(a)と(b)参照)ことによって手が矢印A方向に動
いたことを検出する。そして、手を矢印B方向に動かし
たときに素子1Bから出力される信号の波形が右下がり
となり、隣接する素子1Aから出力される信号の波形が
右上がりとなる(図19の(a)と(c)参照)ことか
ら、手が矢印B方向に動いたことを検出する。
【0044】次に図20の(a)と(b)と(c)に基
づいてこの実施例の作用(その2)について説明する。
この実施例(その2)は、隣接する素子から出力される
信号の位相によって人体の手が動く方向を検出する。
【0045】すなわちこの実施例(その2)の場合は、
手を矢印A方向に動かしたときは先ず素子1Bから信号
が出力され、次に素子1Cから信号が出力されることか
ら、素子1Bの出力と素子1Cの出力を結ぶ線(点線で
示す)は図20の(b)に示すように右下がりとなる。
これに対して手を矢印B方向に動かしたときは先ず素子
1Bから信号が出力され、次に素子1Aから信号が出力
されることから、素子1Bの出力と素子1Cの出力を結
ぶ線(鎖線で示す)は図20の(c)に示すように右上
がりとなる。
【0046】この実施例(その2)の場合は、手が矢印
A方向に動いたときは素子1Bから出力される信号の位
相が右下がりとなり、手が矢印B方向に動いたときは右
上がりになることを利用して手が動いた方向を検出す
る。
【0047】図21の(a)と(b)は隣接する素子の
指向特性が重なっていない場合の問題点を説明するため
の図である。図21の(a)と(b)に示すように、隣
接する素子1Aと1Bと1Cと1Dの指向特性が重なり
合っていない場合は、手が矢印A方向に動いたときも、
手が矢印B方向に動いたときも素子1Bからのみ信号が
出力される。このため、手が矢印A方向に動いたのか或
いは矢印B方向に動いたのかを検出することができな
い。
【0048】また、各素子(1Aと1Bと1Cと1D)
の指向特性が互いに重なり合っていないと、例えば素子
1Cと素子1Dの指向特性の狭間(指向特性が重なり合
っていない部分)で手が矢印C方向に動いてもこれを検
出することができない。
【0049】第6実施例 図22は本発明によるシステムの第6実施例を示すブロ
ック図である。このシステムは、指向特性の一部が互い
に重なり合う形で配置された一対の赤外線検出素子10
1,102と、人体21から放射された赤外線22を該
一対の赤外線検出素子101と102に入射させる一対
の集光器20と、人体21から放射された赤外線22を
断続的に遮断する一対のチョッパー8と、一対のアンプ
3と、一対の帯域フィルタ4と該一対の帯域フィルタ4
から出力される二つの信号の差分から前記人体21の特
定の部位の位置を検出する信号処理部5Aと、画像処理
部6と、大型ディスプレイ7とを装備する。図中、12
1は赤外線検出素子101と集光器20で構成されるセ
ンサα、122は赤外線検出素子102と集光器20で
構成されるセンサβである。
【0050】図22に開示したシステムでは、人体21
と赤外線検出素子101,102との間にチョッパー8
を配置して人体21から放射される赤外線22を断続的
に赤外線検出素子101,102に入射させることで、
静止している人体21の特定の部位の位置を検出できる
ようにしている。
【0051】図23の(a)と(b)は図22に開示し
たシステムの作用を説明するための図である。このシス
テムは、指向特性の一部が互いに重なり合うように配置
されたセンサα121とセンサβ122の出力の差分
〔図23の(b)中の太い実線〕を求め、これを前記信
号処理部5A(図22参照)〕で処理することによって
人体の特定の部位(例えば手)の位置を検出する。な
お、この入力装置を2次元或いは3次元に配置すること
によって例えば人体の特定の部位の2次元あるいは3次
元の位置を検出することができる。
【0052】第7実施例 図24は本発明によるシステムの第7実施例を示すブロ
ック図であって、このシステムは、集光器を反射ミラー
2で構成したことを特徴とする。従来の集光器はそれぞ
れの赤外線検出素子に対応する形で集光レンズを備えて
いるので構造が複雑化する。これに対して反射ミラー2
の場合は、一個のミラーを用いて複数個の赤外線検出素
子に赤外線22を入射させることができる。その他の構
成は図1のシステムと同等である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による赤外線検出式入力装置は、操作者(人体)の特定
の部位の動きを選択的に検出してディスプレイ装置の画
像を変化させる方式を採用していることから、操作者が
ノータッチでディスプレイの画像を制御することができ
る。このため、マンマシンインタフェースの向上に寄与
するところが大きい。また、この発明のインタラクティ
ブシステムによれば、表示された仮想生物やエージェン
トの動きを操作者のジェスチャのみで制御することがで
きるので、臨場感と現実感に富む映像を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例を示すブロック図
【図2】第1実施例の原理を説明するための説明図
【図3】第1実施例によるディスプレイ内容の一例を示
す説明図
【図4】第1実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート(その1)
【図5】第1実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート(その2)
【図6】第2実施例の原理を説明するための説明図
【図7】第2実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート(その1)
【図8】第2実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート(その2)
【図9】第3実施例の原理を説明するための説明図
【図10】第3実施例の配置を示す斜視図
【図11】第3実施例の赤外線検出領域を示す説明図
【図12】第3実施例の作用を説明するためのタイムチ
ャート
【図13】第3実施例によるディスプレイ内容の一例を
示す説明図
【図14】第4実施例の原理を説明するための説明図
【図15】第4実施例の作用を説明するためのタイムチ
ャート
【図16】第4実施例によるディスプレイ内容の一例を
示す説明図
【図17】第4実施例によるディスプレイ内容の一例を
示す説明図
【図18】第5実施例の原理を説明するための説明図
【図19】第5実施例のの作用を説明するための説明図
(その1)
【図20】第5実施例の作用を説明するための説明図
(その2)
【図21】隣接する素子の指向特性が重なっていない場
合の問題点を説明するための説明図
【図22】第6実施例を示すブロック図
【図23】第6実施例の作用を説明するための説明図
【図24】第7実施例を示すブロック図
【図25】従来例(その1)の原理を説明するための説
明図
【図26】従来例(その2)の構造を示す説明図
【符号の説明】
1 アレイ状赤外線検出素子 1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1
J 素子 1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1
j 視野 2 反射ミラー 3 アンプ 4 帯域フィルタ 5,5A 信号処理部 6 画像処理部 7 大型ディスプレイ 11 赤外線検出器 20 集光器 21 人体 22 赤外線 101,102 赤外線検出素子 121 センサα 122 センサβ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体から放射される赤外線を赤外線検出
    素子で検出する赤外線検出式入力装置において、 集光器と、 アレイ状に配置された複数の赤外線検出素子と、 前記複数の赤外線検出素子から出力された複数の信号か
    ら、動作速度の異なる特定の人体部位の動きを選択的に
    検出する信号処理部と、 を有することを特徴とする赤外線検出式入力装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理部は、前記複数の信号の出
    力時間差を検出して処理することにより、前記人体の特
    定の部位の動きを選択的に検出することを特徴とする請
    求項1記載の赤外線検出式入力装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の赤外線検出素子は、隣接する
    赤外線検出素子の指向特性が互いに重なり合うように配
    列されていることを特徴とする請求項1記載の赤外線検
    出式入力装置。
  4. 【請求項4】 隣接する2素子の出力信号の波形または
    位相の少なくとも一方から、前記人体の特定の部位の動
    く方向を検知することを特徴とする請求項3記載の赤外
    線検出式入力装置。
  5. 【請求項5】 指向特性の一部が重なり合うようにアレ
    イ状に配置された複数の赤外線検出素子と、 人体から放射された赤外線を断続的に遮断するチョッパ
    ーと、 隣接する前記各赤外線検出素子から出力される信号の差
    分から前記人体の特定の部位の位置を検出する信号処理
    部と、 を有してなることを特徴とする赤外線検出式入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の入力装置と、表示装置
    と、画像データを生成して表示装置に表示させる画像処
    理部とを備え、画像処理部は前記入力装置により検出さ
    れる特定の人体部位の動きに対応して表示装置の表示画
    像を変化させることを特徴とするインタラクティブシス
    テム。
  7. 【請求項7】 画像処理部は表示装置に人物の画像を表
    示させ、表示された人物の動作が入力装置により検出さ
    れる特定の人体部位の動きに対応して変化することを特
    徴とする請求項6記載のインタラクティブシステム。
  8. 【請求項8】 画像処理部は表示装置に仮想生物を画像
    を表示させ、表示された仮想生物の表情および/または
    挙動が入力装置により検出される特定の人体部位の動き
    に対応して変化することを特徴とする請求項6記載のイ
    ンタラクティブシステム。
JP10135129A 1997-09-04 1998-05-18 赤外線検出式入力装置およびそれを用いたインタラクティブシステム Withdrawn JPH11142234A (ja)

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JP23976997 1997-09-04
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004187043A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Fuji Xerox Co Ltd 映像処理装置

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JP2004187043A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Fuji Xerox Co Ltd 映像処理装置

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