JPH11136523A - 符号化装置及び復号装置及びそれらの方法及び画像処理装置 - Google Patents

符号化装置及び復号装置及びそれらの方法及び画像処理装置

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JPH11136523A
JPH11136523A JP10242784A JP24278498A JPH11136523A JP H11136523 A JPH11136523 A JP H11136523A JP 10242784 A JP10242784 A JP 10242784A JP 24278498 A JP24278498 A JP 24278498A JP H11136523 A JPH11136523 A JP H11136523A
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智広 木村
Ikurou Ueno
幾朗 上野
Taichi Yanagiya
太一 柳谷
Masayuki Yoshida
雅之 吉田
Fumitaka Ono
文孝 小野
Narihiro Matoba
成浩 的場
Kunio Ueda
國雄 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の符号化方式を積極的に組み合わせ
ることにより、符号化効率を高める。 【解決手段】 第1の符号器(5)が予測誤差が0か否
かを符号化する。第2の符号器(6)が予測誤差が0で
ない場合に、その予測誤差を符号化する。第3の符号器
(8)が予測誤差が0であるかないかに関わらず、予測
誤差を符号化する。モード判定器(2)によりモードを
判定し、符号化制御部(11)が判定されたモードに従
って第1,第2,第3の符号器(5),(6),(8)
を選択的に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ファクシミリ装
置やスキャナ装置やコンピュータやデジタルカメラ等に
より作成利用される画像情報を符号化、或いは、復号す
る符号化装置及び復号装置及びそれらの方法に関するも
のである。特に、2種類の符号化方式及び2種類の復号
方式を備え、2種類の方式を切り換えることにより効率
よく画像情報の符号化及び復号を行う符号化装置及び復
号装置に関するものである。また、この発明は、効率よ
く画像情報の符号化及び復号を行う符号化方法及び復号
方法に関するものである。また、この発明は、本発明の
符号化装置又は復号装置を備えた画像処理装置に関する
ものである。また、この発明は、本発明の符号化方法又
は復号方法を実行する画像処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図66は、従来の符号化装置を示すブロック
図である。
【0003】図66において、901は符号化する画素
(以下、符号化画素又は単に画素という)の値を入力し
て蓄積し、その符号化画素の値を出力するとともに、1
つ又は複数の蓄積済みかつ符号化済みの画素であって、
符号化画素近傍の画素の値を参照画素の値として出力す
る画素メモリである。
【0004】907は参照画素の値を参照して符号化画
素の予測値を算出する予測器である。
【0005】931は符号化画素の値から予測器907
の予測値を減算して予測誤差を求める予測誤差算出器で
ある。
【0006】908は符号化画素の値と予測器907の
予測値との予測誤差の値を符号化し、符号語を出力する
符号器である。
【0007】910は符号器908が出力する符号語を
入力し、その入力順に符号語を一連の系列とした符号と
して出力する符号バッファである。
【0008】次に、従来の符号化装置の動作について説
明する。
【0009】予測器907は、1つ又は複数の参照画素
の値から予測値を算出する。算出方法は、所定の予測関
数によっても、テーブル参照でも構わない。符号器90
8は、符号化画素の値から算出された予測値を減じた予
測誤差(8ビット/画素の場合、−255〜+255;
ここでは、0は存在する)を、予め決定された1種類の
符号語テーブルを用いて符号化する。
【0010】従来例2.また、別の従来例として、多値
の符号化画素及び復号画素の予測誤差を2値シンボル列
に変換して符号化し、復号する方法が知られている。こ
こでは、2値シンボルの符号化及び復号方法の1つとし
て、日本国特許登録第1251403号に示される符号
化及び復号方法を説明する。
【0011】この符号化及び復号方法では、図67に示
すように、1つ又は複数の2値シンボルを有する2値シ
ンボル列に対して1つの符号語を割り当てる。つまり、
本明細書中で使用される符号化とは、ある一定数(以
下、この一定数を符号次数という)の連続した2値シン
ボル“0”(MPS=More Probable Symbol、優勢シン
ボル)が出現した場合、或いは、2値シンボル“1”
(LPS=Less ProbableSymbol、劣勢シンボル)が出
現した場合に符号語を確定し、その符号語を出力する操
作を意味する。この際、連続するMPSの数は、符号器
内部(又は外部)のMPSカウンタ(図示せず)によっ
て計数され、MPSの値は、MPSメモリ(図示せず)
に記憶され、2値シンボル列の状態番号(後述)は、状
態番号メモリ(図示せず)に記憶される。符号次数は、
任意の自然数を取ることが可能であるが、本明細書中で
は、2n (2のn乗)に限定するものとする。MPSの
連続出現数(MPSカウンタの値)が、符号次数2n
等しくなった場合には、そのMPSに対して1ビットの
符号語“0”を割り当てる。一方、MPSの連続出現数
が符号次数と等しくなる以前にLPSが出現した場合に
は、直前に符号語を出力してからそのLPSが出現する
までのMPSの連続出現数を、nビットの2進数で表
し、そのnビットの2進の先頭にMPSのみの符号語
“0”と区別するための1ビットの“1”を加えた(n
+1)ビットの符号語を、そのLPSに対して割り当て
る。符号語が割り当てられる2値シンボル列の単位を、
以下メッセージという。符号語が確定し、符号語が出力
されると、MPSカウンタがリセットされる。このよう
に、出力された各符号語を、一連の系列として出力した
ものが符号となる。一方、符号を復号する場合は、復号
器に入力される符号を符号語に分解し、復号器毎に2値
シンボル列を復元し、画素を再現することによって行わ
れる。
【0012】前述した符号化及び復号方法では、過去の
2値シンボル列に関するデータから推定される2値シン
ボル(0又は1)のうち、どちらか一方の2値シンボル
の出現確率に応じて符号次数を適切な値に切り換えるこ
とによって、更に優れた符号化効率を実現することがで
きる。
【0013】この符号次数を決定する状態遷移方式の第
1の例を次に示す。
【0014】符号器、或いは、復号器が2値シンボル列
を符号化、或いは、復号する場合、2値シンボル列は図
68に示す16状態のいずれかの状態にあり、それぞれ
の2値シンボル列の状態に応じて符号次数が定まる。符
号器、或いは、復号器における状態番号の初期値は、0
とする。また、符号化、或いは、復号処理開始時におい
て、各符号器、或いは、復号器のMPSカウンタはリセ
ットされるものとする。符号器、或いは、復号器は、符
号化、或いは、復号処理中に符号語が確定するとき状態
遷移を実行する。2値シンボル列におけるMPSの連続
出現数が符号次数と等しくなった場合には、状態番号を
1つ上げる。MPSの連続出現数が符号次数と等しくな
る以前にLPSが出現した場合には、状態番号を1つ下
げる。ただし、状態番号15でMPSの連続出現数が符
号次数と等しくなった場合、或いは、状態番号0でLP
Sが出現した場合、符号器、或いは、復号器は、状態を
遷移させずに状態番号はそのままとする。
【0015】符号次数を決定する方式の第2の例とし
て、2値シンボル列に出現した2値シンボル0と1の個
数N(0),N(1)を送受信側で同一範囲(例えば、
1ライン)で計数し、その計数結果に基づいて、符号次
数を計算する方式を示す。この符号次数を決定する方式
は、例えば、日本国特公昭59−27501号公報(対
応米国特許USP4191974)に示されている。そ
の計算方式は、2n+1 N(1)>N(0)≧2n
(1)によって表される。ただし、この場合、2値シン
ボル列の状態遷移先となる符号次数2n は、既定最高値
以下で既定最低値以上とする。
【0016】図67の符号化方式については、次のよう
な性質が知られている。即ち、2つのシンボル“0”,
“1”の出現確率が、それぞれp,1−p(p≧1/
2)なる2値情報源を図67の方式で符号化するものと
すると、符号化すべき2値シンボルの出現形態を任意と
したときの各次数における最大符号長を最小にするn
は、次式を満たすものである。
【0017】{2n /(2n +1)}≦p<{2n+1
(2n+1 +1)} 従って、上式よりnを定めれば、ほぼ最適な符号形式が
選択できる。
【0018】ここで、2値シンボルの計数値、即ち、2
値シンボル“0”の計数値をN(0)、2値シンボル
“1”の計数値をN(1)とすると、 p=N(0)/{N(0)+N(1)} であるから、上式より、 2n N(1)≦N(0)<2n+1 N(1) となる。
【0019】従来例3.また、従来の符号化装置及び復
号装置としては、参照画素の値に対する既定の条件判定
によって、例えば、モードA,モードBという2つの符
号化モード、或いは、復号モードを切り換えながら、符
号化、或いは、復号を行う装置がある。基本的には、参
照画素の値が既定の条件を満たせばモードA、既定の条
件を満たさなければモードBで符号化、或いは、復号を
行う。このように、モード切り換えは、例えば、「昭和
52年度電子通信学会総合全国大会1016」に「スタ
ートパターン別ランレングス符号化」として示されてい
る方式に従う。図69に示すように、Xを符号化、或い
は、復号の対象となる符号化画素、或いは、復号画素
(以下、単に画素という)として、その近傍の参照画素
a,b,cの値が既定の条件「a=b=c」を満たせ
ば、「X≠予測値」となる画素Xが出現するまで連続し
て画素XをモードAによって符号化、或いは、復号し、
次の「X≠予測値」となる画素XからモードBに切り換
えて符号化する。その後、モードBによって連続して画
素Xを符号化、或いは、復号し、再度、参照画素a,
b,cの値が既定の条件「a=b=c」を満たしたと
き、次の画素からモードAへ切り換えてその符号化、或
いは、復号を行う。
【0020】従来例4.次に、従来の撮像装置の画像の
符号化処理及び復号処理について、図に基づいて説明す
る。なお、符号化処理を画像圧縮回路、復号処理を画像
伸長回路が行うものとする。
【0021】図70は、画像圧縮回路と画像伸長回路の
構成を示した図である。
【0022】図70において、画像圧縮回路は可逆な圧
縮を行う系と非可逆な圧縮を行う系で構成される。
【0023】非可逆的な画像圧縮とは、再生される画像
の品質(再現性)をおとし、そのかわりに画像の圧縮率
を高める処理のことである。
【0024】また、可逆的な画像圧縮とは、画像の圧縮
率を上述の非可逆的な画像圧縮に比べておとし、そのか
わりに再生される画像の品質(再現性)を劣化させない
処理のことである。
【0025】951は入力画像に2次元DCT(Dis
crete Cosine Transform)演算
を行って、画像を2次元の空間周波数成分に分けるDC
T演算回路である。952はDCT係数を量子化する量
子化回路、953は量子化されたDCT係数をハフマン
符号化するエントロピーエンコーダである。DCT演算
回路951、量子化回路952、エントロピーエンコー
ダ953によって非可逆的な画像圧縮が行われる。ま
た、954は予測器であり、ある画素のデータの予測を
1画素前のデータによって行う。955はエントロピー
エンコーダであり、ある画素と予測器954によって、
予測した画素の差分をハフマン符号化する。このよう
に、予測器954とエントロピーエンコーダ955とに
よって、可逆的なデータ圧縮が行われる。SW1は、可
逆な圧縮動作を行うか、非可逆的な圧縮動作を行うかを
選択するスイッチで、a側では可逆的な圧縮動作が選択
され、b側では非可逆的な圧縮動作が選択される。
【0026】画像伸長回路は、可逆的な伸長動作を行う
系と非可逆的な伸長動作を行う系で構成される。エント
ロピーデコーダ956と復号器957は、可逆的に圧縮
されたデータをエントロピーエンコーダ955、予測器
954と逆の動作で復号化する。また、エントロピーデ
コーダ958と逆量子化回路959、逆DCT演算回路
960はDCT演算回路951、量子化回路952、エ
ントロピーエンコーダ953と逆の動作で圧縮されたデ
ータを復号化する。SW2は、可逆的な伸長動作を行う
か、非可逆的な伸長動作を行うかを選択するスイッチ
で、a側では可逆的な伸長動作が選択され、b側では非
可逆的な伸長動作が選択される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来例1として示した
符号化装置は、予め決定された1種類の符号語テーブル
を用いて予測誤差を符号化する。画像情報においては、
一般に画面内でその統計的性質が大きく変化する、つま
り、画面内のある部分では予測が当たりやすいが、ある
部分では大きな予測誤差が頻繁に発生するといった状況
が起きることが知られている。ところが、従来例1の符
号化装置においては、画面内で画像情報の統計的性質が
変動するにもかかわらず、1種類の符号語テーブルによ
り符号化を行っているため、符号化効率が向上しないと
いう問題点があった。
【0028】一方、従来例2として示した符号化方法
は、MPSの出現確率に応じて動的に符号次数を変更
し、複数の符号語テーブルを切り換えて符号化を行う方
式である。従って、画面内での画像情報の統計的性質の
変動が激しい場合には、従来例1として述べた符号化装
置の場合よりも符号化効率が向上する符号化方式であ
る。しかし、この従来例2に従った方式でも、各符号化
画素において、その予測誤差に対して最低でも1つの符
号語を割り当てる場合は、いくら予測が的中(予測誤差
=0)したとしても、各画素で最低でも1ビットの符号
量が必要とされることになる。予測の的中確率が1/2
を越えるにもかかわらず、その予測誤差に1ビット以上
の符号語を割り当てることは、予測誤差の符号量の理論
的な下限値(エントロピー)に比べ実際に必要とされる
符号量が大きい、つまり、符号化効率が低下することを
意味する。
【0029】また、従来例4の画像圧縮回路(符号化装
置)と画像伸長回路(復号化装置)は、図70に示した
ような構成であり、DCT演算回路と量子化回路とエン
トロピーエンコーダにより、非可逆的な画像圧縮と画像
伸長を実現する。また、予測器とエントロピーエンコー
ダにより、可逆的な画像圧縮と画像伸長を実現する。こ
のように、現状の撮像装置においては、可逆的な画像圧
縮回路と非可逆的な画像圧縮回路との2つを状況に応じ
て使いわけている。撮像装置において、再生される画像
の品質(再現性)をおとすことなく、かつ、画像の圧縮
率を高めることが最も要求されている。特に、デジタル
カメラにおいては、撮像された信号を記憶媒体におさめ
たり、モニタに表示するため上述の要求が今日高くなっ
てきた。また、入力画像の画素数の増大、入力画像のカ
ラー化、入力画像の多階調化により入力情報の大容量化
を招いており、限られた記憶容量に情報を記憶する場
合、従来の装置の画像の圧縮率では不十分であるという
問題があった。
【0030】また、マルチメディアを扱う今日、画像情
報は、他の音声情報や文字情報とともに伝送され表示さ
れ格納されるが、画像情報の占める割合が他の情報に比
べて高く、画像の圧縮率を更に高めることが望まれてい
る。
【0031】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、画像情報を効率良く符号
化及び復号する符号化装置及び復号装置を提供すること
を目的とする。
【0032】また、この発明は、異なる種類の符号化方
式及び異なる種類の復号方式を積極的に切り換えて符号
化及び復号を行うことにより、効率良く画像情報の符号
化及び復号を行う符号化方法及び復号方法を提供するこ
とを目的とする。
【0033】また、この発明は、異なる種類の符号化方
式及び異なる種類の復号方式を積極的に切り換えて効率
良く符号化及び復号を行う場合でも、装置を小型に、か
つ、簡単に構成することができる符号化装置及び復号装
置を提供することを目的とする。
【0034】また、この発明は、上記符号化装置及び復
号装置を備えた画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0035】また、この発明は、上記符号化方法及び復
号方法を実行する画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0036】この本発明は、可逆的な画像圧縮を行う場
合でも、従来の可逆的な画像圧縮よりも、更に高い圧縮
率が得られる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明に係る符号化装
置(400)は、所定の範囲のいずれかの値を持つ画素
を符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符
号化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素
メモリ(1)と、予め定義された複数の符号化モードか
ら、参照画素のとる値に基づいて、符号化画素に対し
て、特定の符号化モードとそれ以外の符号化モードとの
いずれかを選択するモード判定器(2)と、符号化画素
の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に基づ
き符号化画素の値を符号化して符号語を出力する第1の
符号化部(101)と、符号化画素の値を予測し、符号
化画素の値を符号化して符号語を出力する第2の符号化
部(102)と、上記モード判定器(2)の選択結果に
基づいて、第1と第2の符号化部を選択的に動作させる
符号化制御部(11)とを備えることを特徴とする符号
化装置(400)であって、上記符号化装置(400)
は、半導体チップに備えられていることを特徴とする。
【0038】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
モード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、予測
の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の値を
符号化して符号語を出力する第1の符号化部(101)
と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化
して符号語を出力する第2の符号化部(102)と、上
記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と第
2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
1)とを備えることを特徴とする符号化装置(400)
であって、上記符号化装置(400)は、サーキットボ
ードに備えられていることを特徴とする。
【0039】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
モード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、予測
の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の値を
符号化して符号語を出力する第1の符号化部(101)
と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化
して符号語を出力する第2の符号化部(102)と、上
記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と第
2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
1)とを備え、上記第1の符号化部(101)は、参照
画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第
1の予測器(3)と、符号化画素の値と第1の予測器
(3)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第1の予測誤差算出器(30)と、第1の予測誤
差算出器(30)で算出された予測誤差が特定の値か否
かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)と、選
択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素に
ついて、判定器(4)から出力された判定結果を入力し
て符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、
選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
る第2の符号器(6)とを備え、上記第2の符号化部
(102)は、参照画素のとる値に基づき符号化画素の
予測値を算出する第2の予測器(7)と、符号化画素の
値と第2の予測器(7)で算出された予測値との誤差を
予測誤差として算出する第2の予測誤差算出器(31)
と、上記選択された特定の符号化モード以外で符号化す
る符号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)
で算出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わ
らず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力
する第3の符号器(8)とを備え、上記第1の符号器
(5)は、判定器(4)から出力された判定結果を2値
シンボル列として入力して2値シンボルのうち、どちら
か一方の2値シンボルの出現確率を推定する第1の確率
推定器(25)と、2値シンボル列を符号化する第1の
符号語割当て器(15)とを備え、上記第2の符号器
(6)は、予測誤差を入力して予測誤差を2値シンボル
列に変換する第1の誤差/シンボル変換器(36)と、
2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、どちらか
一方の2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推
定器(26)と、2値シンボル列を符号化する第2の符
号語割当て器(16)とを備え、上記第3の符号器
(8)は、予測誤差を入力して予測誤差を2値シンボル
列に変換する第2の誤差/シンボル変換器(38)と、
2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、どちらか
一方の2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推
定器(28)と、2値シンボル列を符号化する第3の符
号語割当て器(18)とを備え、上記符号化制御部(1
1)は、少なくとも上記第1の符号器(5)、第2の符
号器(6)、第3の符号器(8)のうち、いずれか1つ
による符号語が確定し、かつ、残りの符号器による符号
語が確定していない場合に、符号語の出力順を変更する
符号語送出順序制御器を備えることを特徴とする。
【0040】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
モード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、予測
の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の値を
符号化して符号語を出力する第1の符号化部(101)
と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化
して符号語を出力する第2の符号化部(102)と、上
記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と第
2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
1)とを備え、上記第1の符号化部(101)は、参照
画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第
1の予測器(3)と、符号化画素の値と第1の予測器
(3)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第1の予測誤差算出器(30)と、第1の予測誤
差算出器(30)で算出された予測誤差が特定の値か否
かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)と、選
択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素に
ついて、判定器(4)から出力された判定結果を入力し
て符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、
選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
る第2の符号器(6)とを備え、上記第2の符号化部
(102)は、参照画素のとる値に基づき符号化画素の
予測値を算出する第2の予測器(7)と、符号化画素の
値と第2の予測器(7)で算出された予測値との誤差を
予測誤差として算出する第2の予測誤差算出器(31)
と、上記選択された特定の符号化モード以外で符号化す
る符号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)
で算出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わ
らず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力
する第3の符号器(8)とを備え、上記第1の符号器
(5)は、判定器(4)から出力された判定結果を2値
シンボル列として入力して2値シンボルのうち、どちら
か一方の2値シンボルの出現確率を推定する第1の確率
推定器(25)と、2値シンボル列を符号化する第1の
符号語割当て器(15)とを備え、上記第2の符号器
(6)は、予測誤差を入力して予測誤差を2値シンボル
列に変換する第1の誤差/シンボル変換器(36)と、
2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、どちらか
一方の2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推
定器(26)と、2値シンボル列を符号化する第2の符
号語割当て器(16)とを備え、上記第3の符号器
(8)は、予測誤差を入力して予測誤差を2値シンボル
列に変換する第2の誤差/シンボル変換器(38)と、
2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、どちらか
一方の2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推
定器(28)と、2値シンボル列を符号化する第3の符
号語割当て器(18)とを備え、少なくとも上記第1の
符号語割り当て器(15)、第2の符号語割り当て器
(16)、第3の符号語割り当て器(18)のいずれか
1つは、対応する第1の確率推定器(25a)、第2の
確率推定器(26a)、第3の確率推定器(28a)が
それぞれ推定する2値シンボルのうち、どちらか一方の
2値シンボルの確率推定変化に基づいて2値シンボルの
どちらが優勢シンボルかの解釈を変更することを特徴と
する。
【0041】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
モード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、予測
の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の値を
符号化して符号語を出力する第1の符号化部(101)
と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化
して符号語を出力する第2の符号化部(102)と、上
記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と第
2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
1)とを備え、上記第1の符号化部(101)は、参照
画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第
1の予測器(3)と、符号化画素の値と第1の予測器
(3)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第1の予測誤差算出器(30)と、第1の予測誤
差算出器(30)で算出された予測誤差が特定の値か否
かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)と、選
択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素に
ついて、判定器(4)から出力された判定結果を入力し
て符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、
選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
る第2の符号器(6)とを備え、上記第2の符号化部
(102)は、参照画素のとる値に基づき符号化画素の
予測値を算出する第2の予測器(7)と、符号化画素の
値と第2の予測器(7)で算出された予測値との誤差を
予測誤差として算出する第2の予測誤差算出器(31)
と、上記選択された特定の符号化モード以外で符号化す
る符号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)
で算出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わ
らず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力
する第3の符号器(8)とを備え、上記第1の符号化部
(101)の第1の予測器(3)と第2の符号化部(1
02)の第2の予測器(7)を統合して共通の予測器と
することを特徴とする。
【0042】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
モード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、予測
の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の値を
符号化して符号語を出力する第1の符号化部(101)
と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化
して符号語を出力する第2の符号化部(102)と、上
記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と第
2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
1)とを備え、上記第1の符号化部(101)は、参照
画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第
1の予測器(3)と、符号化画素の値と第1の予測器
(3)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第1の予測誤差算出器(30)と、第1の予測誤
差算出器(30)で算出された予測誤差が特定の値か否
かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)と、選
択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素に
ついて、判定器(4)から出力された判定結果を入力し
て符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、
選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
る第2の符号器(6)とを備え、上記第2の符号化部
(102)は、参照画素のとる値に基づき符号化画素の
予測値を算出する第2の予測器(7)と、符号化画素の
値と第2の予測器(7)で算出された予測値との誤差を
予測誤差として算出する第2の予測誤差算出器(31)
と、上記選択された特定の符号化モード以外で符号化す
る符号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)
で算出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わ
らず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力
する第3の符号器(8)とを備え、上記第1の符号器
(5)、第2の符号器(6)、第3の符号器(8)のう
ち、少なくともいずれか2つの符号器を統合して共通の
符号器とすることを特徴とする。
【0043】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備えることを特徴とする復号装置(50
0)であって、上記復号装置(500)は、半導体チッ
プに備えられていることを特徴とする。
【0044】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備えることを特徴とする復号装置(50
0)であって、上記復号装置(500)は、サーキット
ボードに備えられていることを特徴とする。
【0045】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備え、上記第1の復号部(201)は、
参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する
第1の予測器(3)と、選択された特定の復号モードで
復号される復号画素に対し、対応する符号語を予測誤差
が所定の値か否かを示す判定結果へと復号する第1の復
号器(45)と、選択された上記特定の復号モードで復
号される復号画素であって、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記第1の予測
器(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判
定結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予
測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画素算
出器(32)とを備え、上記第2の復号部(202)
は、参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出
する第2の予測器(7)と、選択された上記特定の復号
モード以外で復号される復号画素に対して、予測誤差が
上記所定の値であるなしに関わらず、対応する符号語を
予測誤差へと復号する第3の復号器(48)と、上記第
2の予測器(7)により算出された復号画素の予測値
と、第3の復号器(48)により復号された予測誤差と
から選択された上記特定の復号モード以外で復号される
復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(33)
とを備え、上記第1の復号器(45)は、符号語を入力
し2値シンボル列へ復号する第1のシンボル復元器(5
5)と、2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シン
ボルの出現確率を推定する第1の確率推定器(75)と
を備え、2値シンボル列のうち、どちらかを判定結果と
して出力するとともに、上記第2の復号器(46)は、
符号語を入力し2値シンボル列へ復号する第2のシンボ
ル復元器(56)と、2値シンボルを入力し2値シンボ
ルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推
定する第2の確率推定器(76)と、2値シンボル列を
入力して2値シンボル列を予測誤差に変換する第1のシ
ンボル/誤差変換器(86)とを備え、上記第3の復号
器(48)は、符号語を入力し2値シンボル列へ復号す
る第3のシンボル復元器(58)と、2値シンボルを入
力し2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボル
の出現確率を推定する第3の確率推定器(78)と、2
値シンボル列を入力して2値シンボル列を予測誤差に変
換する第2のシンボル/誤差変換器(88)とを備え、
上記復号制御部(43)は、少なくとも第1の復号器
(45)、第2の復号器(46)、第3の復号器(4
8)のいずれか1つが復号した2値シンボル列が全て使
用される前に、他のいずれか1つの復号器が2値シンボ
ル列を出力する場合に、復号した2値シンボルの使用順
序を変更する2値シンボル使用順序制御器を備えること
を特徴とする。
【0046】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備え、上記第1の復号部(201)は、
参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する
第1の予測器(3)と、選択された特定の復号モードで
復号される復号画素に対し、対応する符号語を予測誤差
が所定の値か否かを示す判定結果へと復号する第1の復
号器(45)と、選択された上記特定の復号モードで復
号される復号画素であって、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記第1の予測
器(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判
定結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予
測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画素算
出器(32)とを備え、上記第2の復号部(202)
は、参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出
する第2の予測器(7)と、選択された上記特定の復号
モード以外で復号される復号画素に対して、予測誤差が
上記所定の値であるなしに関わらず、対応する符号語を
予測誤差へと復号する第3の復号器(48)と、上記第
2の予測器(7)により算出された復号画素の予測値
と、第3の復号器(48)により復号された予測誤差と
から選択された上記特定の復号モード以外で復号される
復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(33)
とを備え、上記第1の復号器(45)は、符号語を入力
し2値シンボル列へ復号する第1のシンボル復元器(5
5)と、2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シン
ボルの出現確率を推定する第1の確率推定器(75)と
を備え、2値シンボル列のうち、どちらかを判定結果と
して出力するとともに、上記第2の復号器(46)は、
符号語を入力し2値シンボル列へ復号する第2のシンボ
ル復元器(56)と、2値シンボルを入力し2値シンボ
ルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推
定する第2の確率推定器(76)と、2値シンボル列を
入力して2値シンボル列を予測誤差に変換する第1のシ
ンボル/誤差変換器(86)とを備え、上記第3の復号
器(48)は、符号語を入力し2値シンボル列へ復号す
る第3のシンボル復元器(58)と、2値シンボルを入
力し2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボル
の出現確率を推定する第3の確率推定器(78)と、2
値シンボル列を入力して2値シンボル列を予測誤差に変
換する第2のシンボル/誤差変換器(88)とを備え、
少なくとも上記第1のシンボル復元器(55)、第2の
シンボル復元器(56)、第3のシンボル復元器(5
8)のいずれか1つは、対応する第1の確率推定器(7
5)、第2の確率推定器(76)、第3の確率推定器
(78)がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定変
化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢シンボルかの
解釈を変更することを特徴とする。
【0047】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備え、上記第1の復号部(201)は、
参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する
第1の予測器(3)と、選択された特定の復号モードで
復号される復号画素に対し、対応する符号語を予測誤差
が所定の値か否かを示す判定結果へと復号する第1の復
号器(45)と、選択された上記特定の復号モードで復
号される復号画素であって、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記第1の予測
器(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判
定結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予
測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画素算
出器(32)とを備え、上記第2の復号部(202)
は、参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出
する第2の予測器(7)と、選択された上記特定の復号
モード以外で復号される復号画素に対して、予測誤差が
上記所定の値であるなしに関わらず、対応する符号語を
予測誤差へと復号する第3の復号器(48)と、上記第
2の予測器(7)により算出された復号画素の予測値
と、第3の復号器(48)により復号された予測誤差と
から選択された上記特定の復号モード以外で復号される
復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(33)
とを備え、上記第1の復号部(201)の第1の予測器
(3)と、第2の復号部(202)の第2の予測器
(7)を統合して共通の予測器とすることを特徴とす
る。
【0048】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、予め定義された複数の復号モードから、参照画素の
とる値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モー
ドとそれ以外の復号モードとのいずれかを選択するモー
ド判定器(42)と、符号語を入力するとともに、復号
画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定結果に
基づいて符号語を復号画素の値へと復号する第1の復号
部(201)と、符号語を入力するとともに、復号画素
の値を予測し、符号語を復号する第2の復号部(20
2)と、上記モード判定器(42)の選択結果に基づい
て、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御
部(43)とを備え、上記第1の復号部(201)は、
参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する
第1の予測器(3)と、選択された特定の復号モードで
復号される復号画素に対し、対応する符号語を予測誤差
が所定の値か否かを示す判定結果へと復号する第1の復
号器(45)と、選択された上記特定の復号モードで復
号される復号画素であって、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記第1の予測
器(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判
定結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予
測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画素算
出器(32)とを備え、上記第2の復号部(202)
は、参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出
する第2の予測器(7)と、選択された上記特定の復号
モード以外で復号される復号画素に対して、予測誤差が
上記所定の値であるなしに関わらず、対応する符号語を
予測誤差へと復号する第3の復号器(48)と、上記第
2の予測器(7)により算出された復号画素の予測値
と、第3の復号器(48)により復号された予測誤差と
から選択された上記特定の復号モード以外で復号される
復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(33)
とを備え、上記第1の復号器(45)、第2の復号器
(46)、第3の復号器(48)のうち、少なくともい
ずれか2つの復号器を統合して共通の復号器とすること
を特徴とする。
【0049】この発明に係る符号化方法は、所定の範囲
のいずれかの値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積
し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、予め定義された複数
の符号化モードから、参照画素のとる値に基づいて、符
号化画素に対して、特定の符号化モードとそれ以外の符
号化モードとのいずれかを選択するモード判定工程と、
符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
する第1の主符号化工程と、符号化画素の値を予測し、
符号化画素の値を符号化して符号語を出力する第2の主
符号化工程と、上記モード判定工程の選択結果に基づい
て、第1と第2の主符号化工程を選択的に動作させる符
号化制御工程とを備えることを特徴とする。
【0050】上記第1の主符号化工程は、参照画素のと
る値に基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測
工程と、符号化画素の値と第1の予測工程により算出さ
れた予測値との誤差を予測誤差として算出する第1の予
測誤差算出工程と、第1の予測誤差算出工程で算出され
た予測誤差が、所定の値か否かを判定して判定結果を出
力する判定工程と、選択された特定の符号化モードで符
号化する符号化画素について、判定工程によって出力さ
れた判定結果を入力して符号化し、符号語を出力する第
1の符号工程と、選択された上記特定の符号化モードで
符号化する符号化画素であって、第1の予測誤差算出工
程によって算出される予測誤差が上記所定の値でない符
号化画素に対して、その予測誤差を符号化し、対応する
符号語を出力する第2の符号工程とを備えることを特徴
とする。
【0051】上記第2の主符号化工程は、参照画素のと
る値に基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測
工程と、符号化画素の値と第2の予測工程により算出さ
れた予測値との誤差を予測誤差として算出する第2の予
測誤差算出工程と、選択された上記特定の符号化モード
以外で符号化する符号化画素に対して、第2の予測誤差
算出工程により算出された予測誤差が上記所定の値であ
るなしに関わらず、その予測誤差を符号化し、対応する
符号語を出力する第3の符号工程とを備えることを特徴
とする。
【0052】この発明に係る符号化方法は、所定の範囲
のいずれかの値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積
し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、予め定義された複数
の符号化モードから、参照画素のとる値に基づいて、符
号化画素に対して、特定の符号化モードとそれ以外の符
号化モードとのいずれかを選択するモード判定工程と、
符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
する第1の主符号化工程と、符号化画素の値を予測し、
符号化画素の値を符号化して符号語を出力する第2の主
符号化工程と、上記モード判定工程の選択結果に基づい
て、第1と第2の主符号化工程を選択的に動作させる符
号化制御工程とを備え、上記第1の主符号化工程は、参
照画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する
第1の予測工程と、符号化画素の値と第1の予測工程に
より算出された予測値との誤差を予測誤差として算出す
る第1の予測誤差算出工程と、第1の予測誤差算出工程
で算出された予測誤差が、所定の値か否かを判定して判
定結果を出力する判定工程と、選択された特定の符号化
モードで符号化する符号化画素について、判定工程によ
って出力された判定結果を入力して符号化し、符号語を
出力する第1の符号工程と、選択された上記特定の符号
化モードで符号化する符号化画素であって、第1の予測
誤差算出工程によって算出される予測誤差が上記所定の
値でない符号化画素に対して、その予測誤差を符号化
し、対応する符号語を出力する第2の符号工程とを備
え、上記第2の主符号化工程は、参照画素のとる値に基
づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測工程と、
符号化画素の値と第2の予測工程により算出された予測
値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
出工程と、選択された上記特定の符号化モード以外で符
号化する符号化画素に対して、第2の予測誤差算出工程
により算出された予測誤差が上記所定の値であるなしに
関わらず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を
出力する第3の符号工程とを備え、上記第1の符号工程
は、判定工程から出力される判定結果を2値シンボル列
として入力して2値シンボルのうち、どちらか一方の2
値シンボルの出現確率を推定する第1の確率推定工程
と、2値シンボル列を符号化する第1の符号語割当て工
程とを備え、上記第2の符号工程は、予測誤差を入力し
て予測誤差を2値シンボル列に変換する第1の誤差/シ
ンボル変換工程と、2値シンボル列を入力し2値シンボ
ルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推
定する第2の確率推定工程と、2値シンボル列を符号化
する第2の符号語割当て工程とを備え、上記第3の符号
工程は、予測誤差を入力して予測誤差を2値シンボル列
に変換する第2の誤差/シンボル変換工程と、2値シン
ボル列を入力し2値シンボルのうち、どちらか一方の2
値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推定工程
と、2値シンボル列を符号化する第3の符号語割当て工
程とを備え、少なくとも上記第1,第2,第3の符号語
割当て工程のいずれか1つは、対応する第1,第2,第
3の確率推定工程がそれぞれ推定する2値シンボルの確
率推定変化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢シン
ボルかの解釈を変更する工程を備えることを特徴とす
る。
【0053】この発明に係る復号方法は、所定の範囲の
いずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しよ
うとする復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、予め定義された複数
の復号モードから、参照画素のとる値に基づいて、復号
画素に対して、特定の復号モードとそれ以外の復号モー
ドとのいずれかを選択するモード判定工程と、符号語を
入力するとともに、復号画素の値を予測し、予測の当否
を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号画素の値
へと復号する第1の主復号工程と、符号語を入力すると
ともに、復号画素の値を予測し、符号語を復号画素の値
へと復号する第2の主復号工程と、上記モード判定工程
の選択結果に基づいて、第1と第2の主復号工程を選択
的に動作させる復号制御工程とを備えることを特徴とす
る。
【0054】上記第1の主復号工程は、参照画素のとる
値に基づき復号画素の予測値を算出する第1の予測工程
と、選択された特定の復号モードで復号する復号画素に
対し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示
す判定結果へと復号する第1の復号工程と、選択された
上記特定の復号モードで復号される復号画素であって、
予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対して、対応
する符号語をその予測誤差へと復号する第2の復号工程
と、上記第1の予測工程により算出された復号画素の予
測値と、上記判定結果と、上記第2の復号工程により得
られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復
号画素算出工程とを備えることを特徴とする。
【0055】上記第2の主復号工程は、参照画素のとる
値に基づき復号画素の予測値を算出する第2の予測工程
と、選択された上記特定の復号モード以外で復号される
復号画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなし
に関わらず、対応する符号語をその予測誤差へと復号す
る第3の復号工程と、第2の予測工程により算出された
復号画素の予測値と第3の復号工程により復号された予
測誤差とから選択された上記特定の復号モード以外で復
号される復号画素の値を算出する第2の復号画素算出工
程とを備えることを特徴とする。
【0056】この発明に係る復号方法は、所定の範囲の
いずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しよ
うとする復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、予め定義された複数
の復号モードから、参照画素のとる値に基づいて、復号
画素に対して、特定の復号モードとそれ以外の復号モー
ドとのいずれかを選択するモード判定工程と、符号語を
入力するとともに、復号画素の値を予測し、予測の当否
を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号画素の値
へと復号する第1の主復号工程と、符号語を入力すると
ともに、復号画素の値を予測し、符号語を復号画素の値
へと復号する第2の主復号工程と、上記モード判定工程
の選択結果に基づいて、第1と第2の主復号工程を選択
的に動作させる復号制御工程とを備え、上記第1の主復
号工程は、参照画素のとる値に基づき復号画素の予測値
を算出する第1の予測工程と、選択された特定の復号モ
ードで復号する復号画素に対し、対応する符号語を予測
誤差が所定の値か否かを示す判定結果へと復号する第1
の復号工程と、選択された上記特定の復号モードで復号
される復号画素であって、予測誤差が上記所定の値でな
い復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差へ
と復号する第2の復号工程と、上記第1の予測工程によ
り算出された復号画素の予測値と、上記判定結果と、上
記第2の復号工程により得られた予測誤差とから復号画
素の値を算出する第1の復号画素算出工程とを備え、上
記第2の主復号工程は、参照画素のとる値に基づき復号
画素の予測値を算出する第2の予測工程と、選択された
上記特定の復号モード以外で復号される復号画素に対し
て、予測誤差が上記所定の値であるなしに関わらず、対
応する符号語をその予測誤差へと復号する第3の復号工
程と、第2の予測工程により算出された復号画素の予測
値と第3の復号工程により復号された予測誤差とから選
択された上記特定の復号モード以外で復号される復号画
素の値を算出する第2の復号画素算出工程とを備え、上
記第1の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列へ
復号する第1のシンボル復元工程と、2値シンボルのう
ち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定する
第1の確率推定工程とを備え、2値シンボル列のうち、
どちらかを判定結果をとして出力するとともに、上記第
2の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列へ復号
する第2のシンボル復元工程と、2値シンボルを入力し
2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推定工程
と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列を予測誤
差に変換する第1のシンボル/誤差変換工程とを備え、
上記第3の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列
へ復号する第3のシンボル復元工程と、2値シンボルを
入力し2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推
定工程と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列を
予測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換工程とを
備え、少なくとも上記第1,第2,第3のシンボル復元
工程のいずれか1つは、対応する第1,第2,第3の確
率推定工程がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定
変化に基づいて2値シンボルの解釈を変更する工程を備
えることを特徴とする。
【0057】この発明に係る画像処理装置は、複数の画
素からなる画像信号を入力し、符号化装置(400)で
その画像信号の画素を符号化して次段の処理装置に出力
する画像処理装置(60,66,68,69,61,1
00,600)において、上記符号化装置(400)
は、所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素
として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画
素の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)
と、予め定義された複数の符号化モードから、参照画素
のとる値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号
化モードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択
するモード判定器(2)と、符号化画素の値を予測し、
予測の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画素の
値を符号化して符号語を出力する第1の符号化部(10
1)と、符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符
号化して符号語を出力する第2の符号化部(102)
と、上記モード判定器(2)の選択結果に基づき、第1
と第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部
(11)とを備えることを特徴とする。
【0058】上記画像処理装置は、電子計算機であるこ
とを特徴とする。
【0059】上記画像処理装置は、スキャナであること
を特徴とする。
【0060】上記画像処理装置は、ファクシミリ装置で
あることを特徴とする。
【0061】上記画像処理装置は、表示装置であること
を特徴とする。
【0062】上記画像処理装置は、記憶装置であること
を特徴とする。
【0063】この発明に係る画像処理装置は、符号化さ
れた画像信号を入力し、復号装置(500)で画像信号
の画素を復号して次段の処理装置に出力する画像処理装
置(60,66,68,69,61,100,600)
において、上記復号装置(500)は、所定の範囲のい
ずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しよう
とする復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画素
の値として出力する画素メモリ(41)と、予め定義さ
れた複数の復号モードから、参照画素のとる値に基づい
て、復号画素に対して、特定の復号モードとそれ以外の
復号モードとのいずれかを選択するモード判定器(4
2)と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予
測し、予測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号
語を復号画素の値へと復号する第1の復号部(201)
と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測
し、符号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部
(202)と、上記モード判定器(42)の選択結果に
基づき、第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号
制御部(43)とを備えることを特徴とする。
【0064】上記画像処理装置は、電子計算機であるこ
とを特徴とする。
【0065】上記画像処理装置は、スキャナであること
を特徴とする。
【0066】上記画像処理装置は、ファクシミリ装置で
あることを特徴とする。
【0067】上記画像処理装置は、プリンタであること
を特徴とする。
【0068】上記画像処理装置は、表示装置であること
を特徴とする。
【0069】上記画像処理装置は、記憶装置であること
を特徴とする。
【0070】この発明に係る符号化装置(400)は、
所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、
符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
する符号化部(101a)と、上記符号化部(101
a)が判定した予測の当否に基づいて、上記符号化部の
動作を制御する符号化制御部(11)とを備えることを
特徴とする。
【0071】上記符号化部(101a)は、参照画素の
とる値に基づき符号化画素の予測値を算出する予測器
(3)と、符号化画素の値と予測器(3)で算出された
予測値との誤差を予測誤差として算出する予測誤差算出
器(30)と、予測誤差算出器(30)で算出された予
測誤差が所定の値か否かを判定して、判定結果を出力す
る判定器(4)と、判定器(4)から出力された判定結
果を入力して符号化し、符号語を出力する第1の符号器
(5)と、予測誤差算出器(30)で算出された予測誤
差が上記所定の値でない符号化画素に対して、その予測
誤差を符号化し、対応する符号語を出力する第2の符号
器(6)とを備えることを特徴とする。
【0072】この発明に係る復号装置(500)は、所
定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測
し、予測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語
を復号画素の値へと復号する復号部(201a)と、上
記復号部(201a)が判定した予測の当否に基づい
て、上記復号部の動作を制御する復号制御部(43)と
を備えることを特徴とする。
【0073】上記復号部(201a)は、参照画素のと
る値に基づき復号画素の予測値を算出する予測器(3)
と、予測誤差が所定の値か否かを示す判定結果を復号す
る第1の復号器(45)と、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記予測器
(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判定
結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予測
誤差とから復号画素の値を算出する復号画素算出器(3
2)とを備えることを特徴とする。
【0074】この発明に係る符号化方法は、所定の範囲
のいずれかの値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積
し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、符号化画素の値を予
測し、予測の当否を判定して、判定結果に基づき符号化
画素の値を符号化して符号語を出力する符号化工程と、
上記符号化工程が判定した予測の当否に基づいて、上記
符号化工程の動作を制御する符号化制御工程とを備える
ことを特徴とする。
【0075】上記符号化工程は、参照画素のとる値に基
づき符号化画素の予測値を算出する予測工程と、符号化
画素の値と予測工程で算出された予測値との誤差を予測
誤差として算出する予測誤差算出工程と、予測誤差算出
工程で算出された予測誤差が所定の値か否かを判定し
て、判定結果を出力する判定工程と、判定工程から出力
された判定結果を入力して符号化し、符号語を出力する
第1の符号工程と、予測誤差算出工程で算出された予測
誤差が上記所定の値でない符号化画素に対して、その予
測誤差を符号化し、対応する符号語を出力する第2の符
号工程とを備えることを特徴とする。
【0076】この発明に係る復号方法は、所定の範囲の
いずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しよ
うとする復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画
素の値として出力する出力工程と、符号語を入力すると
ともに、復号画素の値を予測し、予測の当否を判定し
て、判定結果に基づいて符号語を復号画素の値へと復号
する復号工程と、上記復号工程が判定した予測の当否に
基づいて、上記復号工程の動作を制御する復号制御工程
とを備えることを特徴とする。
【0077】上記復号工程は、参照画素のとる値に基づ
き復号画素の予測値を算出する予測工程と、予測誤差が
所定の値か否かを示す判定結果を復号する第1の復号工
程と、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対し
て、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2の
復号工程と、上記予測工程により算出された復号画素の
予測値と、上記判定結果と、上記第2の復号工程により
得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する復号画
素算出工程とを備えることを特徴とする。
【0078】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)とを備えた画像処理装置(600)において、
上記画像圧縮回路(318)は、所定の範囲のいずれか
の値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積し、符号化
画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画素の値とし
て出力する画素メモリ(1)と、予め定義された複数の
符号化モードから、参照画素のとる値に基づいて、符号
化画素に対して、特定の符号化モードとそれ以外の符号
化モードとのいずれかを選択するモード判定器(2)
と、符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、
判定結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を
出力する第1の符号化部(101)と、符号化画素の値
を予測し、符号化画素の値を符号化して符号語を出力す
る第2の符号化部(102)と、上記モード判定器
(2)の選択結果に基づいて、第1と第2の符号化部を
選択的に動作させる符号化制御部(11)とを有する符
号化装置(400)を備えることを特徴とする。
【0079】上記第1の符号化部(101)は、参照画
素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第1
の予測器(3)と、符号化画素の値と第1の予測器
(3)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第1の予測誤差算出器(30)と、第1の予測誤
差算出器(30)で算出された予測誤差が特定の値か否
かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)と、選
択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素に
ついて、判定器(4)から出力された判定結果を入力し
て符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、
選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
る第2の符号器(6)とを備えることを特徴とする。
【0080】上記第2の符号化部(102)は、参照画
素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第2
の予測器(7)と、符号化画素の値と第2の予測器
(7)で算出された予測値との誤差を予測誤差として算
出する第2の予測誤差算出器(31)と、上記選択され
た特定の符号化モード以外で符号化する符号化画素に対
して、第2の予測誤差算出器(31)で算出された予測
誤差が上記特定の値であるなしに関わらず、その予測誤
差を符号化し、対応する符号語を出力する第3の符号器
(8)とを備えることを特徴とする。
【0081】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)とを備えた画像処理装置(600)において、
上記画像圧縮回路(318)は、所定の範囲のいずれか
の値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積し、符号化
画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画素の値とし
て出力する画素メモリ(1)と、予め定義された複数の
符号化モードから、参照画素のとる値に基づいて、符号
化画素に対して、特定の符号化モードとそれ以外の符号
化モードとのいずれかを選択するモード判定器(2)
と、符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、
判定結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を
出力する第1の符号化部(101)と、符号化画素の値
を予測し、符号化画素の値を符号化して符号語を出力す
る第2の符号化部(102)と、上記モード判定器
(2)の選択結果に基づいて、第1と第2の符号化部を
選択的に動作させる符号化制御部(11)とを有する符
号化装置(400)を備え、上記第1の符号化部(10
1)は、参照画素のとる値に基づき符号化画素の予測値
を算出する第1の予測器(3)と、符号化画素の値と第
1の予測器(3)で算出された予測値との誤差を予測誤
差として算出する第1の予測誤差算出器(30)と、第
1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が特
定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
(4)と、選択された特定の符号化モードで符号化する
符号化画素について、判定器(4)から出力された判定
結果を入力して符号化し、符号語を出力する第1の符号
器(5)と、選択された上記特定の符号化モードで符号
化する符号化画素であって、第1の予測誤差算出器(3
0)で算出された予測誤差が上記特定の値でない符号化
画素に対して、その予測誤差を符号化し、対応する符号
語を出力する第2の符号器(6)とを備え、上記第2の
符号化部(102)は、参照画素のとる値に基づき符号
化画素の予測値を算出する第2の予測器(7)と、符号
化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測値と
の誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算出器
(31)と、上記選択された特定の符号化モード以外で
符号化する符号化画素に対して、第2の予測誤差算出器
(31)で算出された予測誤差が上記特定の値であるな
しに関わらず、その予測誤差を符号化し、対応する符号
語を出力する第3の符号器(8)とを備えることを特徴
とする。
【0082】上記第1の符号器(5)は、判定器(4)
から出力された判定結果を2値シンボル列として入力し
て2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの
出現確率を推定する第1の確率推定器(25)と、2値
シンボル列を符号化する第1の符号語割当て器(15)
とを備え、上記第2の符号器(6)は、予測誤差を入力
して予測誤差を2値シンボル列に変換する第1の誤差/
シンボル変換器(36)と、2値シンボル列を入力し2
値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現
確率を推定する第2の確率推定器(26)と、2値シン
ボル列を符号化する第2の符号語割当て器(16)とを
備え、上記第3の符号器(8)は、予測誤差を入力して
予測誤差を2値シンボル列に変換する第2の誤差/シン
ボル変換器(38)と、2値シンボル列を入力し2値シ
ンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率
を推定する第3の確率推定器(28)と、2値シンボル
列を符号化する第3の符号語割当て器(18)とを備え
ることを特徴とする。
【0083】上記符号化制御部(11)は、少なくとも
上記第1の符号器(5)、第2の符号器(6)、第3の
符号器(8)のうち、いずれか1つによる符号語が確定
し、かつ、残りの符号器による符号語が確定していない
場合に、符号語の出力順を変更する符号語送出順序制御
器を備えることを特徴とする。
【0084】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1の誤差/シンボル変換器(3
6)と第2の誤差/シンボル変換器(38)のいずれか
1つは、該第1の誤差/シンボル変換器(36)と第2
の誤差/シンボル変換器(38)に入力される予測誤差
の値として出現する可能性の高い値から順に比較値を発
生させ、上記第1の誤差/シンボル変換器(36)と第
2の誤差/シンボル変換器(38)のいずれかに入力さ
れた予測誤差と逐次比較し、該予測誤差と発生させた比
較値の1つが一致するまでの比較回数に基づいて2値シ
ンボル列を作成して出力することを特徴とする。
【0085】上記モード判定器(2)は、更に、符号化
画素に先行する符号化済みの画素の符号化モードに基づ
いて符号化画素の符号化モードを選択することを特徴と
する。
【0086】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1の符号語割り当て器(15)、
第2の符号語割り当て器(16)、第3の符号語割り当
て器(18)のいずれか1つは、対応する第1の確率推
定器(25a)、第2の確率推定器(26a)、第3の
確率推定器(28a)がそれぞれ推定する2値シンボル
のうち、どちらか一方の2値シンボルの確率推定変化に
基づいて2値シンボルのどちらが優勢シンボルかの解釈
を変更することを特徴とする。
【0087】上記第1の符号化部(101)の第1の予
測器(3)と第2の符号化部(102)の第2の予測器
(7)を統合して共通の予測器とすることを特徴とす
る。
【0088】上記第1の符号器(5)、第2の符号器
(6)、第3の符号器(8)のうち、少なくともいずれ
か2つの符号器を統合して共通の符号器とすることを特
徴とする。
【0089】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1の符号語割り当て器(15)、
第2の符号語割り当て器(16)、第3の符号語割当て
器(18)のいずれか1つは、2値シンボルのいずれが
優勢シンボルかという情報と優勢シンボルの推定出現確
率とに基づき、2値シンボルの拡大情報源に対し組織的
に作成したハフマン符号セットの中から、優勢シンボル
の推定出現確率から想定される2値シンボルの拡大情報
源の状況に最適な符号を選択することによって実現され
る2値情報源符号化を行うことを特徴とする。
【0090】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)と、記憶された画像を伸長する画像伸長回路
(320)とを備えた画像処理装置(600)におい
て、上記画像伸長回路(320)は、所定の範囲のいず
れかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しようと
する復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画素の
値として出力する画素メモリ(41)と、予め定義され
た複数の復号モードから、参照画素のとる値に基づい
て、復号画素に対して、特定の復号モードとそれ以外の
復号モードとのいずれかを選択するモード判定器(4
2)と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予
測し、予測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号
語を復号画素の値へと復号する第1の復号部(201)
と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測
し、符号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部
(202)と、上記モード判定器(42)が選択した結
果に基づいて、第1と第2の復号部を選択的に動作させ
る復号制御部(43)とを有する復号装置(500)を
備えることを特徴とする。
【0091】上記第1の復号部(201)は、参照画素
のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する第1の予
測器(3)と、選択された特定の復号モードで復号され
る復号画素に対し、対応する符号語を予測誤差が所定の
値か否かを示す判定結果へと復号する第1の復号器(4
5)と、選択された上記特定の復号モードで復号される
復号画素であって、予測誤差が上記所定の値でない復号
画素に対して、対応する符号語をその予測誤差へと復号
する第2の復号器(46)と、上記第1の予測器(3)
により算出された復号画素の予測値と、上記判定結果
と、上記第2の復号器(46)により得られた予測誤差
とから復号画素の値を算出する第1の復号画素算出器
(32)とを備えることを特徴とする。
【0092】上記第2の復号部(202)は、参照画素
のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する第2の予
測器(7)と、選択された上記特定の復号モード以外で
復号される復号画素に対して、予測誤差が上記所定の値
であるなしに関わらず、対応する符号語を予測誤差へと
復号する第3の復号器(48)と、上記第2の予測器
(7)により算出された復号画素の予測値と、第3の復
号器(48)により復号された予測誤差とから選択され
た上記特定の復号モード以外で復号される復号画素の値
を算出する第2の復号画素算出器(33)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0093】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)と、記憶された画像を伸長する画像伸長回路
(320)とを備えた画像処理装置(600)におい
て、上記画像伸長回路(320)は、所定の範囲のいず
れかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しようと
する復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画素の
値として出力する画素メモリ(41)と、予め定義され
た複数の復号モードから、参照画素のとる値に基づい
て、復号画素に対して、特定の復号モードとそれ以外の
復号モードとのいずれかを選択するモード判定器(4
2)と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予
測し、予測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号
語を復号画素の値へと復号する第1の復号部(201)
と、符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測
し、符号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部
(202)と、上記モード判定器(42)が選択した結
果に基づいて、第1と第2の復号部を選択的に動作させ
る復号制御部(43)とを有する復号装置(500)を
備え、上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる
値に基づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器
(3)と、選択された特定の復号モードで復号される復
号画素に対し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か
否かを示す判定結果へと復号する第1の復号器(45)
と、選択された上記特定の復号モードで復号される復号
画素であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素
に対して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する
第2の復号器(46)と、上記第1の予測器(3)によ
り算出された復号画素の予測値と、上記判定結果と、上
記第2の復号器(46)により得られた予測誤差とから
復号画素の値を算出する第1の復号画素算出器(32)
とを備え、上記第2の復号部(202)は、参照画素の
とる値に基づき復号画素の予測値を算出する第2の予測
器(7)と、選択された上記特定の復号モード以外で復
号される復号画素に対して、予測誤差が上記所定の値で
あるなしに関わらず、対応する符号語を予測誤差へと復
号する第3の復号器(48)と、上記第2の予測器
(7)により算出された復号画素の予測値と、第3の復
号器(48)により復号された予測誤差とから選択され
た上記特定の復号モード以外で復号される復号画素の値
を算出する第2の復号画素算出器(33)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0094】上記第1の復号器(45)は、符号語を入
力し2値シンボル列へ復号する第1のシンボル復元器
(55)と、2値シンボルのうち、どちらか一方の2値
シンボルの出現確率を推定する第1の確率推定器(7
5)とを備え、2値シンボル列のうち、どちらかを判定
結果として出力するとともに、上記第2の復号器(4
6)は、符号語を入力し2値シンボル列へ復号する第2
のシンボル復元器(56)と、2値シンボルを入力し2
値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現
確率を推定する第2の確率推定器(76)と、2値シン
ボル列を入力して2値シンボル列を予測誤差に変換する
第1のシンボル/誤差変換器(86)とを備え、上記第
3の復号器(48)は、符号語を入力し2値シンボル列
へ復号する第3のシンボル復元器(58)と、2値シン
ボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方の2値
シンボルの出現確率を推定する第3の確率推定器(7
8)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列を予
測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換器(88)
とを備えることを特徴とする。
【0095】上記復号制御部(43)は、少なくとも第
1の復号器(45)、第2の復号器(46)、第3の復
号器(48)のいずれか1つが復号した2値シンボル列
が全て使用される前に、他のいずれか1つの復号器が2
値シンボル列を出力する場合に、復号した2値シンボル
の使用順序を変更する2値シンボル使用順序制御器を備
えることを特徴とする。
【0096】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1のシンボル/誤差変換器(8
6)と第2のシンボル/誤差変換器(88)のいずれか
1つは、入力した2値シンボルの値と個数に基づき入力
した2値シンボル列を予測誤差に変換することを特徴と
する。
【0097】上記モード判定器(42)は、更に、復号
画素に先行する復号済みの画素の復号モードに基づいて
復号画素の復号モードを選択することを特徴とする。
【0098】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1のシンボル復元器(55)、第
2のシンボル復元器(56)、第3のシンボル復元器
(58)のいずれか1つは、対応する第1の確率推定器
(75)、第2の確率推定器(76)、第3の確率推定
器(78)がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定
変化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢シンボルか
の解釈を変更することを特徴とする。
【0099】上記第1の復号部(201)の第1の予測
器(3)と、第2の復号部(202)の第2の予測器
(7)を統合して共通の予測器とすることを特徴とす
る。
【0100】上記第1の復号器(45)、第2の復号器
(46)、第3の復号器(48)のうち、少なくともい
ずれか2つの復号器を統合して共通の復号器とすること
を特徴とする。
【0101】この発明に係る画像処理装置(600)
は、少なくとも上記第1のシンボル復元器(55)、第
2のシンボル復元器(56)、第3のシンボル復元器
(58)のいずれか1つは、2値シンボルのいずれが優
勢シンボルかという情報と優勢シンボルの推定出現確率
とに基づき、2値シンボルの拡大情報源に対し組織的に
作成したハフマン符号セットの中から、優勢シンボルの
推定出現確率から想定される2値シンボルの拡大情報源
の状況に最適な符号を選択することによって実現される
2値情報源復号を行うことを特徴とする。
【0102】上記画像圧縮回路(318)は、上記符号
化装置(400)を複数有し、輝度信号Yと色差信号
U,Vを上記複数の符号化装置(400)にパラレルに
入力して符号化することを特徴とする。
【0103】上記画像圧縮回路(318)は、上記符号
化装置(400)を複数有し、色信号R,G,Bを上記
複数の符号化装置(400)にパラレルに入力して符号
化することを特徴とする。
【0104】上記画像圧縮回路(318)は、上記符号
化装置(400)を1つ有し、輝度信号Yと色差信号
U,Vを上記符号化装置(400)にブロック単位にシ
リアルに入力して符号化することを特徴とする。
【0105】上記画像圧縮回路(318)は、上記符号
化装置(400)を1つ有し、色信号R,G,Bを上記
符号化装置(400)にブロック単位にシリアルに入力
して符号化することを特徴とする。
【0106】上記画像伸長回路(320)は、上記復号
装置(500)を複数有し、符号化された輝度信号Yと
色差信号U,Vを上記複数の復号装置(500)にパラ
レルに入力して復号することを特徴とする。
【0107】上記画像伸長回路(320)は、上記復号
装置(500)を複数有し、符号化された色信号R,
G,Bを上記複数の復号装置(500)にパラレルに入
力して復号することを特徴とする。
【0108】上記画像伸長回路(320)は、上記復号
装置(500)を1つ有し、符号化された輝度信号Yと
色差信号U,Vを上記復号装置(500)にブロック単
位にシリアルに入力して復号することを特徴とする。
【0109】上記画像伸長回路(320)は、上記復号
装置(500)を1つ有し、符号化された色信号R,
G,Bを上記復号装置(500)にブロック単位にシリ
アルに入力して復号することを特徴とする。
【0110】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)とを備えた画像処理装置(600)において、
上記画像圧縮回路(318)は、所定の範囲のいずれか
の値を持つ画素を符号化画素として入力蓄積し、符号化
画素の近傍の符号化済みの画素の値を参照画素の値とし
て出力する画素メモリ(1)と、符号化画素の値を予測
し、予測の当否を判定して、判定結果に基づき符号化画
素の値を符号化して符号語を出力する符号化部(101
a)と、上記符号化部(101a)が判定した予測の当
否に基づいて、上記符号化部の動作を制御する符号化制
御部(11)とを有する符号化装置(400)を備える
ことを特徴とする。
【0111】上記符号化部(101a)は、参照画素の
とる値に基づき符号化画素の予測値を算出する予測器
(3)と、符号化画素の値と予測器(3)で算出された
予測値との誤差を予測誤差として算出する予測誤差算出
器(30)と、予測誤差算出器(30)で算出された予
測誤差が所定の値か否かを判定して、判定結果を出力す
る判定器(4)と、判定器(4)から出力された判定結
果を入力して符号化し、符号語を出力する第1の符号器
(5)と、予測誤差算出器(30)で算出された予測誤
差が上記所定の値でない符号化画素に対して、その予測
誤差を符号化し、対応する符号語を出力する第2の符号
器(6)とを備えることを特徴とする。
【0112】この発明に係る画像処理装置(600)
は、複数の画素からなる画像を撮像する撮像部(32
5)と、撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(31
8)と、圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は
316)と、記憶された画像を伸長する画像伸長回路
(320)とを備えた画像処理装置(600)におい
て、上記画像伸長回路(320)は、所定の範囲のいず
れかの値を持つ復号済みの画素を蓄積し、復号しようと
する復号画素の近傍の復号済みの画素の値を参照画素の
値として出力する画素メモリ(41)と、符号語を入力
するとともに、復号画素の値を予測し、予測の当否を判
定して、判定結果に基づいて符号語を復号画素の値へと
復号する復号部(201a)と、上記復号部(201
a)が判定した予測の当否に基づいて、上記復号部の動
作を制御する復号制御部(43)とを有する復号装置
(500)を備えることを特徴とする。
【0113】上記復号部(201a)は、参照画素のと
る値に基づき復号画素の予測値を算出する予測器(3)
と、予測誤差が所定の値か否かを示す判定結果を復号す
る第1の復号器(45)と、予測誤差が上記所定の値で
ない復号画素に対して、対応する符号語をその予測誤差
へと復号する第2の復号器(46)と、上記予測器
(3)により算出された復号画素の予測値と、上記判定
結果と、上記第2の復号器(46)により得られた予測
誤差とから復号画素の値を算出する復号画素算出器(3
2)とを備えることを特徴とする。
【0114】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明に係る符号化装置を備
えた画像処理装置の構成例を示す斜視図である。
【0115】この発明に係る復号装置を備えた画像処理
装置も、図1に示した画像処理装置と同様の構成を持
つ。
【0116】図1において、画像処理装置60は、ディ
スプレイユニット61、キーボード62、マウス63、
マウスパッド64、システムユニット65、コンパクト
ディスク装置100を備えている。
【0117】この発明の画像処理装置は、例えば、図1
に示すように、コンパクトディスク装置100から符号
化済み画像情報を入力して復号し、復号した画像情報を
システムユニット65に転送し、ディスプレイユニット
61に表示するものである。この発明の画像処理装置
は、ディスプレイユニット61に表示された画像情報を
符号化して、コンパクトディスク装置100に出力する
ものである。また、画像情報を符号化して図示していな
い回線を経由して画像情報を伝送するものである。しか
し、この発明に係る画像処理装置の構成は、図1に示し
たパーソナルコンピュータやワークステーション構成に
限る必要はなく、他のコンポーネントを使用したどのよ
うな構成形式であっても良い。例えば、コンパクトディ
スク装置100の代わりに、ビデオプレーヤを入力装置
にしても構わないし、画像情報の代わりにネットワーク
からの画像データを入力するようにしても構わない。ま
た、入力するデータは、アナログ形式であっても構わな
いし、デジタル形式であっても構わない。
【0118】また、本発明の画像処理装置は、図1に示
すように、独立した装置として存在しても構わないが、
図2に示すように、プリンタ66やスキャナ68やファ
クシミリ装置69や表示装置(例えば、ディスプレイユ
ニット61)や記憶装置(例えば、コンパクトディスク
装置100)等の周辺装置でも構わない。即ち、本発明
の画像処理装置とは、以下に述べる符号化装置又は復号
装置のいずれかを備えた電子機器、又は、以下に述べる
符号化方法又は復号方法のいずれかを実行する電子機器
を意味するものとする。
【0119】また、本発明の符号化装置又は復号装置
は、独立した筐体で存在しても構わないし、その他テレ
ビカメラや測定機や計算機等のシステムボードやサーキ
ットボードの一部分として、或いは、半導体チップとし
て存在している場合であっても構わない。また、図2に
は示していないが、図2に示した各装置をローカルエリ
アネットワークで接続し、互いに符号化した情報を伝送
するような形式のものであっても構わない。また、IS
DN(インテグレーテッド・サービスィズ・デジタル・
ネットワーク)等の広域ネットワークを用いて符号化し
た情報を送受信するような形式のものであっても構わな
い。
【0120】本実施の形態での符号化装置における符号
器、或いは、復号装置における復号器は、図67で説明
した符号化、或いは、復号方法を使用するものとする。
即ち、この実施の形態では、2値シンボルのいずれが優
勢シンボルかという情報と優勢シンボルの推定出現確率
とに基づき、2値シンボルの拡大情報源(2値シンボル
列)に対し図67に示すような組織的に作成したハフマ
ン符号セットの中から、優勢シンボルの推定出現確率か
ら想定される2値シンボルの拡大情報源の状況に最適な
符号を選択することによって実現される2値情報源符号
化、或いは、復号を行うものとする。また、図3に示す
ように、32の状態に対して、各符号次数がそれぞれ設
定されているものとする。このような図3に示した状態
遷移規則に基づいて、以下に述べる複数の符号器、或い
は、復号器でそれぞれに独立に状態及びその符号次数を
設定するとともに、2値シンボルを符号化、或いは、復
号するものとする。
【0121】この発明の実施の形態1の符号化装置の構
成例及び動作を、符号化モードの切り換えと、符号化画
素の値と予測値との予測誤差の2値シンボル列への変換
との関連により説明する。
【0122】図4は、この発明の実施の形態1の符号化
装置400の構成例を示している。
【0123】まず、本実施の形態の符号化装置400の
構成要素について説明する。
【0124】図4において、1は符号化する符号化画素
の値を入力して蓄積し、その符号化画素の値を出力する
とともに、1つ以上の蓄積済みかつ符号化済みの画素で
あって、符号化画素近傍の画素の値を参照画素の値とし
て出力する画素メモリである。
【0125】2は符号化画素に対して、上記1つ以上の
参照画素の値に基づきモードA又はモードBを決定し、
モード識別信号CMを出力するモード判定器である。モ
ードAとモードBのモード決定方法については、後述す
る。
【0126】3はモードAにおいて、参照画素の値を利
用して符号化画素の予測値を算出する第1の予測器であ
る。
【0127】30は符号化画素の値から予測器3の予測
値を減算して、予測誤差を求める第1の予測誤差算出器
である。
【0128】4は符号化画素の値と予測器3の予測値と
の予測誤差の値を、予測誤差の値が0か0以外かを示す
2値シンボルに変換し、変換した2値シンボルを出力す
るゼロ判定器である。この実施の形態及び後述する実施
の形態では、予測誤差の値が0か0以外かを判定するゼ
ロ判定器を一例として示すが、予測誤差の値が0か0以
外かを判定するのではなく、例えば、予測誤差の値が1
か1以外か、或いは、−3か−3以外か等を判定する判
定器であっても構わない。
【0129】5はモードAにおいて、ゼロ判定器4から
出力された2値シンボルを符号化する第1の符号器であ
る。
【0130】6はモードAにおいて、予測誤差が0以外
(例えば、判定器が1か1以外又は−3か−3以外を判
定する場合は、1以外又は−3以外、以下同じ)の場合
に、予測誤差の値を符号化する第2の符号器である。
【0131】7はモードBにおいて、参照画素の値を利
用して符号化画素の予測値を算出する第2の予測器であ
る。
【0132】31は符号化画素の値から予測器7の予測
値を減算して、予測誤差を求める第2の予測誤差算出器
である。
【0133】8はモードBにおいて、符号化画素の値と
予測器7の予測値との予測誤差の値を符号化する第3の
符号器である。
【0134】9は第1の符号器5、第2の符号器6、第
3の符号器8の出力する符号語を適切に選択して適切な
符号語を出力する符号切換器である。
【0135】10は符号切換器9が選択して出力する符
号語を、その入力順に一連の符号として出力する符号バ
ッファである。
【0136】11はモード識別信号CM、制御信号C1
〜C6を基に、画素メモリ1、第1の符号器5、第2の
符号器6、第3の符号器8、符号切換器9、符号バッフ
ァ10を制御する符号化制御部である。
【0137】101はモードAにおいて、符号化画素の
値と推定した予測値との予測誤差が0か否かを示す2値
シンボルを符号化する第1の符号器5と、モードAにお
いて、0でない場合の予測誤差を符号化する第2の符号
器6とを備えた第1の符号化部である。
【0138】102はモードBにおいて、符号化画素の
値と推定した予測値の誤差が0の場合でも、0でない場
合でも予測誤差を符号化する第3の符号器8を備えた第
2の符号化部である。
【0139】図5,図6,図7は、第1の符号器5、第
2の符号器6、第3の符号器8のそれぞれの内部構成例
を示す図である。
【0140】図5,図6,図7を参照すると、第1の符
号器5、第2の符号器6、第3の符号器8は、2値シン
ボル列を入力し、その2値シンボルに対する優勢シンボ
ル(MPS)の出現確率を推定する確率推定器25,2
6,28をそれぞれ備えている。また、第1の符号器
5、第2の符号器6、第3の符号器8は、2値シンボル
列と、確率推定器により推定された推定出現確率とを入
力して、2値シンボル列を符号化することにより、符号
語を出力する第1の符号語割当て器15、第2の符号語
割当て器16、第3の符号語割当て器18をそれぞれ備
えている。第1の確率推定器25、第2の確率推定器2
6、第3の確率推定器28は、図3に示した符号次数を
決定し、その符号次数を符号語割当て器15,16,1
8に出力する。即ち、確率推定器は、過去の2値シンボ
ル列に関するデータから推定されるMPSの出現確率に
応じて、符号次数を適切な値に切り換えることによっ
て、符号化効率を向上させる。
【0141】確率推定器が符号次数を決定する方式は2
つあり、両方とも従来例で述べた。
【0142】前記2つの方式のうち、第1の例は、図3
に示す32の状態のいずれかの状態からMPSの連続出
現数が符号次数と等しくなった場合に、32の状態をそ
れぞれを示す状態番号を1つ上げ、MPSの連続出現数
が符号次数と等しくなる前に、LPSが出現した場合
に、状態番号を1つ下げる状態遷移方式である。
【0143】前記2つの方式のうち、第2の例は、2値
シンボル列に出現した2値シンボル0と1の個数N
(0),N(1)を計数し、その計数結果から計算式に
より符号次数を決定するものである。
【0144】確率推定器は、前述した第1の例、或い
は、第2の例以外の方式を用いて確率を推定しても構わ
ない。
【0145】図6と図7を参照すると、第2の符号器
6、第3の符号器8は、予測誤差を2値シンボルに変換
する第1の誤差/シンボル変換器36、第2の誤差/シ
ンボル変換器38を備えている。誤差/シンボル変換器
36は、図8に示す変換を行う。また、誤差/シンボル
変換器38は、図9に示す変換を行う。誤差/シンボル
変換器36,38で行われる変換は、図8及び図9に示
すようなテーブルを予め記憶させておくことにより、テ
ーブルを検索して予測誤差から2値シンボルへの変換を
行うことが可能である。或いは、図8及び図9に示した
対応関係を、以下に述べるようなアルゴリズムを用いて
実現しても構わない。そのアルゴリズムとは、誤差/シ
ンボル変換器36、或いは、誤差/シンボル変換器38
に入力される予測誤差の値として可能性の高い値、即
ち、図8と図9に示す予測誤差のうち、絶対値の値が小
さい値から順に予測誤差と比較すべき値を発生させるス
テップと、発生させた比較値と誤差/シンボル変換器3
6、或いは、誤差/シンボル変換器38に入力された予
測誤差の値とが一致するまで逐次比較するステップを有
している。そして、不一致の場合に、“0”の2値シン
ボルを1つ出力する。そして、次に発生させた比較値と
予測誤差の値を比較し、また、不一致の場合には、
“0”の2値シンボルを1つ発生させる。そして、次に
発生させた比較値と予測誤差の値を比較し一致した場合
に、“1”の2値シンボルを発生させ変換を終了する。
【0146】図8の場合を用いて、上記のアルゴリズム
による予測誤差と2値シンボルとの間の対応関係を実現
する操作について具体的に説明する。
【0147】誤差/シンボル変換器36に入力される予
測誤差の値が「−2」の場合を前提とする。
【0148】誤差/シンボル変換器36は、第1の比較
値として「−1」を発生させる。誤差/シンボル変換器
36に入力された予測誤差の値と比較値の値は一致しな
いため、2値シンボルとして“0”が出力される。誤差
/シンボル変換器36は、次に、第2の比較値として
「+1」を発生させる。予測誤差の値「−2」と比較値
「+1」は一致しないため、再び“0”という2値シン
ボルが出力される。誤差/シンボル変換器36は、次に
「−2」という比較値を発生させる。今度は、予測誤差
の値と比較値が一致するため、“1”という2値シンボ
ルを発生させ変換を終了する。従って、予測誤差「−
2」が入力された場合には、2値シンボル列“001”
が出力される。
【0149】次に、本実施の形態の符号化装置400の
符号化動作について説明する。
【0150】図10は、モード判定器2のモード判定動
作及びその判定モード判定結果により実行される符号化
動作の流れを示した図である。
【0151】図10を参照すると、モード切り換え動作
は、モード判定器2が画素メモリ1から出力される参照
画素a,b,cから条件「a=b=c」(「a=b=
c」は、画素の値が等しいことを示す)を判定するステ
ップ(S16)と、また、ゼロ判定器4の出力値“0”
(予測誤差=0;予測一致)又は“1”(予測誤差≠
0;予測不一致)を判定するステップ(S15)によっ
て行われ、モードA、或いは、モードBが指定される
(S17,S98)。条件「a=b=c」が一度満たさ
れてから(S11,S16)、ゼロ判定器4の出力値が
“0”だと判定されたなら(S15)、モードAによる
符号化が続く(S18)。即ち、ある画素X近傍の参照
画素a,b,cが条件「a=b=c」を一度満たせば、
「X≠予測値」となる画素が出現するまで連続してモー
ドAによって符号化する。ゼロ判定器4の出力値が
“1”だと判定されると(S15)、そのゼロ判定器の
出力値を1にした符号化画素をモードAで符号化し、次
に入力される画素の符号化モードとしてモードBが設定
され、符号化モードがモードBに切り換わる(S1
7)。また、モードBにおいて、条件「a=b=c」が
満たされると(S16)、モードAが設定され(S9
8)、ゼロ判定器4の出力値“0”(予測誤差=0;予
測一致)又は“1”(予測誤差≠0;予測不一致)を判
定する(S15)。また、モードBにおいて、条件「a
=b=c」が満たされない場合、モードBの符号化が行
われ(S19)続く。
【0152】なお、図10に示したフローチャートの動
作は、後述する図5及び図6の具体例を用いて改めて説
明する。 (1)モードA符号化 モードAでの符号化の動作について説明する。
【0153】まず、ゼロ判定器4は、符号化画素の値か
ら予測器3の出力である予測値(例えば、参照画素の直
前の画素の値とする)を減じて得られた予測誤差が0
(予測一致)ならば、2値シンボル“0”を出力し、0
以外(予測不一致)ならば、2値シンボル“1”を出力
する。第1の符号器5は、ゼロ判定器4の出力値“0”
をMPS、“1”をLPSとして符号化を行う。ゼロ判
定器4の出力が“0”(予測誤差が0)の場合と、
“1”(予測誤差が0以外)の場合における符号化処理
は、次のようになる。 (1−1)ゼロ判定器4の出力が“0”の場合 第1の符号器5は、確率推定器25内に図示していない
MPSカウンタを有し、MPSカウンタは、予測誤差0
を示す2値シンボル“0”、即ち、MPSの連続出現数
を計数する。第1の符号器5に入力されるMPSの連続
出現数(MPSカウンタの値)が符号次数となったとき
のみ、符号語(1ビットの“0”)が確定する(図67
参照)。MPSの連続出現数が符号次数となるまでは、
符号語は確定されない。 (1−2)ゼロ判定器4の出力が“1”の場合 まず、第1の符号器5は、予測誤差が0以外であること
を示す2値シンボル“1”、即ち、LPSとまだ符号語
が割り当てられていないLPS以前のMPS数とを合わ
せて符号化する。このLPS以前のMPSの連続出現数
(MPSカウンタの値)によって、符号次数2n のとき
は、n+1ビットの符号語長を有する符号語が確定する
(図67参照)。第1の符号器5の符号化が終了する
と、続いて、第2の符号器6は、符号化画素の値から予
測器3の出力である予測値を減じた予測誤差(8ビット
/画素の場合、−255〜−1,1〜255;ここで
は、0は存在しない)を図8に示される2値シンボル列
“0・・・01”に変換して符号化する。変換された2
値シンボル列は、確率推定器26が決定する符号次数の
値によって、1つ以上のメッセージに分解され、対応す
る符号語が確定する。
【0154】この実施の形態の特徴は、第2の符号器6
において、予測誤差を符号化する場合においても、第1
の符号器5と同じ図67に示された符号化方式を用いて
いる点である。即ち、第1の符号器5が2値シンボル列
を符号化する場合と、第2の符号器6が2値シンボル列
を符号化する場合は、図67に示した符号化方式が共に
採用されている点が大きな特徴である。 (2)モードB符号化 次に、符号化モードBでの動作について説明する。
【0155】予測器7は、1つ以上の参照画素の値から
予測値を算出する。算出方法は、所定の予測関数によっ
ても、テーブル参照でも構わない。第3の符号器8は、
符号化画素の値から算出された予測値を減じて得られた
予測誤差(8ビット/画素の場合、−255〜+25
5;ここでは、0は存在する)を、図9に示される2値
シンボル列に変換した後は、第2の符号器6と同様に符
号化する。即ち、図67に示した符号化方式に基づき、
2値シンボル列から符号語を生成する。図9に示す2値
シンボル列は、全てLPSで終了しているため、第3の
符号器8は、図9に示す2値シンボル列全てについて符
号語を確定することができる。
【0156】前述した図8及び図9に示す変換例では、
予測誤差の値として可能性の高い値を順に発生させて予
測誤差と比較し、これらの値の1つが予測誤差と一致し
た場合を1、不一致の場合を0として、予測誤差を2値
シンボルに変換している。誤差/シンボル変換器36,
38は、前述したように、予測誤差を2値シンボルに変
換して確率推定器26,28に出力する。確率推定器2
6,28は、入力した2値シンボルに基づいて符号次数
を変更決定し、決定した符号次数をそれぞれ符号語割当
て器16,18に出力する。この場合の符号次数決定法
は、既に述べた2つの方式例が適用できる。符号語割当
て器16,18で行われる符号化は、符号語割当て器1
5で行われている符号化と全く同一のものである。即
ち、図67に示した符号化方式により符号化が行われ
る。
【0157】再び図4を参照すると、符号化制御部11
は、画素メモリ1に符号化画素の値を蓄積させるととも
に、画素メモリ1から符号化画素の値と、その符号化画
素近傍の1つ以上の参照画素の値を出力させ、モード判
定器2の出力であるモード識別信号CMによって第1の
符号器5、第2の符号器6、第3の符号器8を適切に動
作させる。その動作過程で、第1の符号器5、第2の符
号器6、第3の符号器8は、符号化制御部11に符号語
の出力準備状態を通知し、符号化制御部11は、符号語
を出力すべき第1の符号器5又は第2の符号器6又は第
3の符号器8を判定し、符号切換器9と符号バッファ1
0を用いて、符号語の確定した順に符号語を一連の系列
とした符号を出力する。符号バッファ10は、第1の符
号器5、第2の符号器6、第3の符号器8から直接必要
な各符号語長を通知されることによって、又は、符号化
制御部11を介して間接的に必要な各符号語長を通知さ
れることによって、符号語から符号を構成する。
【0158】次に、図11及び図12を用いて、図10
に示したフローチャートをより具体的に説明する。
【0159】図11は、入力される符号化画素と参照画
素の状態とゼロ判定器の出力と予測誤差の値を示す図で
ある。
【0160】図11に示すような画素X1 〜X6 が入力
された場合のそれらの近傍の参照画素の状態は、図11
の参照画素に記述した通りである。また、ゼロ判定器の
出力は、各符号化画素に対して予測がはずれたかどうか
を示しており、予測誤差は予測がはずれた場合の予測誤
差の値を示している。図11に示すような画素X1 〜X
6 が順に入力された場合を仮定し、その際の図10のフ
ローチャートの動作を説明する。その動作結果を、図1
2に示す。説明を分かりやすくするため、図12におい
ては、第1の符号器5、第2の符号器6、第3の符号器
8内部の確率推定器25,26,28が全て符号次数が
4次(2n =4)を決定している場合を示しているもの
とする。
【0161】まず、装置に電源が投入された初期状態に
おいては、S11において、この装置の符号化モードの
初期モードとしてモードAが設定される。S12におい
て、画素X1 が入力される。S14において、モードA
と判定され、S15において、画素X1 のゼロ判定器の
出力がチェックされる。図11に示すように、画素X 1
のゼロ判定器の出力は0であるので、操作はS18に進
む。S18において、画素X1 を第1の符号器5により
モードAで符号化する。
【0162】次に、S12において、画素X2 が入力さ
れる。画素X2 に対してもS14,S15,S18を経
て、モードAの符号化がなされる。
【0163】次に、S12において、画素X3 が入力さ
れる。S14において、画素X3 の符号化モードはモー
ドAと判定され、操作はS15に進む。S15におい
て、ゼロ判定器の出力が1であるため、操作はS17へ
進む。S17において、画素X 3 はモードAで符号化さ
れる。このモードAの符号化は、ゼロ判定器の出力が1
であるため、第1の符号器5と第2の符号器6で行われ
る。第1の符号器5から出力される画素X1 ,X2 の符
号語は、LPSが出現したため確定する。図12におい
ては、P1の位置で第1の符号器5から出力される画素
1 ,X2 の符号語が完成する。前述したように、モー
ドAの符号化がLPSの出現により確定した場合には、
ゼロ判定器の出力を“1”にする画素に対して第2の符
号器6による符号化が行われる。図11に示すように、
画素X3 の予測誤差は、「+1」である。従って、第2
の符号器6内で、誤差/シンボル変換器36は、図8に
示した表に従って“01”という2値シンボルを出力す
る。第2の符号器6は、この2値シンボルを図67に示
した符号化方式により符号化する。図8に示す2値シン
ボルは、全てLPSで終了しているため、図67に示す
符号化方式を用いた場合、第2の符号器6において図8
に示す各予測誤差の符号化終了時には、必ずそれらに対
応する符号語が確定する。図12に示すように、画素X
3 の場合は、P2の位置において第2の符号器6の符号
語が確定する。
【0164】次に、S17において、モードBが設定さ
れた後、S12において、画素X4を入力する。S14
において、画素X4 の符号化モードはモードBであるこ
とが判定される。そして、S16において、画素X4
参照画素の状態がチェックされる。画素X4 の参照画素
の値は、図11に示すように、条件「a=b=c」を満
足しないため、操作はS19へと進む。S19におい
て、画素X4 はモードBの符号化がなされる。画素X4
の予測誤差は、「+1」であるため、図9に示したよう
に、“001”という2値シンボルが出力される。図9
に示したいずれの2値シンボル列も全てLPSで終了し
ているため、図67に示した符号化方式を用いる限り、
各予測誤差の符号化終了時には、第3の符号器8から出
力される符号語は必ず確定する。図12に示すように、
画素X4 の符号語は、P3の位置において確定する。
【0165】S19において、画素X4 の符号語が確定
した後、S12において、画素X5が入力される。S1
4において、画素X5 の符号化モードはモードBである
ことが判明し、S16において、画素X5 の参照画素の
状態がチェックされる。画素X5 の参照画素a,b,c
は条件「a=b=c」を満足するため、モードAを設定
し(S98)、操作はS15に移る。画素X5 のゼロ判
定器の出力は0であるため、操作はS18に進む。ここ
で、画素X5 はモードAにより符号化される。この時点
では、第1の符号器5から出力される画素X5 の符号語
は確定しない。
【0166】次に、S12において、画素X6 が入力さ
れる。S14において、画素X6 の符号化モードはモー
ドAであることが判定され、S15において、ゼロ判定
器の出力が1であることが判定される。従って、画素X
6 はS17において、モードAの符号化がされる。画素
6 の場合にLPSが出現したことになり、第1の符号
器5から出力される画素X5 の符号語が、図12に示す
ように、P4の位置において確定する。第1の符号器5
がLPSにより画素X5 の符号語を確定したため、第2
の符号器6が画素X6 の誤差を符号化する。図11に示
すX6 の予測誤差は、「−2」である。従って、図8に
示すように、予測誤差「−2」に対する“001”の2
値シンボルを符号化することになる。P5の位置におい
てLPSが出現していることにより、P5の位置におい
て第2の符号器6から出力される画素X6 の符号語が確
定する。
【0167】図12に示す確定した符号語は、第1の符
号器5、第2の符号器6、第3の符号器8内部の確率推
定器25,26,28が全て図67に示す符号次数4次
(2 n =4)を決定している場合を示している。ここで
は説明を簡単にするため、第1の符号器5、第2の符号
器6、第3の符号器8が全て4次の符号次数で符号化し
ている場合を説明しているが、前述したように、第1の
符号器5、第2の符号器6、第3の符号器8は、それぞ
れ独立に符号次数を決定し、独立に動作するものであ
る。
【0168】以上のように、本実施の形態では、画素の
値を入力することによってそれに対応する符号が出力さ
れる。出力された符号は、符号バッファ10中の図示し
ていないメモリ等に一時的に蓄積された後又は符号バッ
ファ10から直接、無線、或いは、有線の通信回線によ
ってアナログ的、或いは、デジタル的に伝送される。ま
た、固定的に蓄積媒体(磁気的、或いは、光学的に記録
するカード、テープ、ディスク、RAM、ROMなど)
に保存される。
【0169】また、本実施の形態1では、符号化モード
がモードAからモードBに切り換わる場合、必ずLPS
が出力される。即ち、この実施の形態1では、符号化モ
ードがモードAからモードBに切り換わる際には、必ず
第1の符号器5及び第2の符号器6で符号語が確定す
る。また、符号化モードがモードBからモードAに切り
換わる場合も、必ずLPSが出力されるので、この実施
の形態1では、モードBからモードAに切り換わる際に
は、必ず第3の符号器8で符号語が確定する。
【0170】以上のように、この符号化装置400によ
れば、MPSが連続して出現する場合の符号化効率が大
幅に向上する。また、モードAにおいて、LPSが出現
した場合に符号化モードをモードBに切り換えることに
より、また、モードBにおいて、参照画素の値が所定の
条件「a=b=c」を満足した場合に、符号化モードを
モードBからモードAへ切り換えることにより、第1と
第2の符号化部における符号化の切り換えを積極的に行
っている。
【0171】このようにして、第1の符号化部と第2の
符号化部の切り換えが矛盾なく適切に行われ、効率の良
い符号化及び復号が実現できる。これらの切り換えは、
符号化制御部11がモード識別信号CMと制御信号C1
〜C6を用いて、符号化装置400内の各部を制御する
ことにより行われる。
【0172】図13は、この発明の実施の形態1の復号
装置500の構成例を示すブロック図である。
【0173】まず、本実施の形態の復号装置500の構
成要素について説明する。
【0174】41は復号に先立って1つ以上の蓄積済
み、かつ、復号済みの画素であって、復号画素近傍の画
素の値を参照画素の値として出力し、復号された画素の
値を蓄積する画素メモリである。
【0175】42は復号画素に対して、前述の符号化装
置400におけるモード判定器2と同様に、上記1つ以
上の参照画素の値に基づきモードA又はモードBを決定
し、モード識別信号CMを出力するモード判定器であ
る。
【0176】45はモードAにおいて、符号語を予測誤
差が0か0以外(例えば、判定器が1か1以外又は−3
か−3以外を判定する場合は、1以外又は−3以外、以
下同じ)かを示す2値シンボルへと復号する第1の復号
器である。
【0177】46はモードAにおいて、予測誤差が0以
外の場合に、符号語を予測誤差へと復号する第2の復号
器である。
【0178】48はモードBにおいて、符号語を、復号
画素の値とその復号画素に対する予測器7の予測値との
予測誤差へと復号する第3の復号器である。
【0179】40は入力された符号を符号語に分解して
出力する符号バッファである。
【0180】43はモード識別信号CMと制御信号C1
1〜C16を基に、画素メモリ41、第1の復号器4
5、第2の復号器46、第3の復号器48、画素切換器
12(後述)、符号バッファ40を制御する復号制御部
である。
【0181】12は復号画素算出器32,33と予測器
3の出力する復号済み画素のうち、適切な復号済み画素
の値を選択して出力する画素切換器である。
【0182】32,33は復号画素の予測値と復号され
た予測誤差とから復号画素の値を算出する第1と第2の
復号画素算出器である。
【0183】予測器3、予測器7は、前述した符号化装
置400のものと同一のものである。
【0184】201は符号語を、復号画素の値と推定し
た予測値との予測誤差が0か否かを示す2値シンボルへ
と復号する第1の復号器45と、0でない場合に、符号
語を予測誤差へと復号する第2の復号器46とを備えた
第1の復号部である。
【0185】202は復号画素の値と推定した予測値の
誤差が0の場合でも0でない場合でも、符号語を予測誤
差へと復号する第3の復号器48を備えた第2の復号部
である。
【0186】図14,図15,図16は、第1の復号器
45、第2の復号器46、第3の復号器48の内部構成
例を示すブロック図である。
【0187】第1の復号器45、第2の復号器46、第
3の復号器48は、第1のシンボル復元器55、第2の
シンボル復元器56、第3のシンボル復元器58と第1
の確率推定器75、第2の確率推定器76、第3の確率
推定器78をそれぞれ有している。また、第2の復号器
46、第3の復号器48は、2値シンボル列を予測誤差
に変換する第1のシンボル/誤差変換器86、第2のシ
ンボル/誤差変換器88を有している。
【0188】次に、本実施の形態の復号装置500の復
号動作について説明する。
【0189】第1の復号器45、第2の復号器46、第
3の復号器48は、符号バッファ40が符号を符号語に
分割して出力した符号語を取得する。第1の復号器45
又は第2の復号器46又は第3の復号器48が符号次数
=2n で復号しているとき、第1の復号器45、第2の
復号器46、或いは、第3の復号器48が未取得の符号
語の先頭ビットの値から符号語長を次のように判定す
る。
【0190】符号語の先頭ビットが0ならば、符号語長
は1となり、図67から長さ2n の2値シンボル“0”
のみのメッセージが復元される。符号先頭ビットが1な
らば、符号語長はn+1ビットとなり、第1の復号器4
5又は第2の復号器46又は第3の復号器48は、符号
語の先頭ビットを除いた残りnビットの符号ビットが示
す2進数の値を、2値シンボル“0”の連続出現数(k
とする)として、長さk+1のメッセージ“0・・・0
1”が復元される。
【0191】モードA復号の場合、第1の復号器45
は、符号語を入力として変換し、2値シンボル列(ここ
では、メッセージと等価)を出力する。第1の復号器4
5の各出力は、それぞれモードAで復号すべき1画素に
対応し、出力値が“0”ならば復号画素に対する予測誤
差が0、“1”ならば予測誤差が0以外であることを示
す。予測誤差が0のときは、予測値がそのまま復号画素
の値となる。予測誤差が0以外のとき、続いて第2の復
号器46によって予測誤差を復号する。
【0192】予測誤差を復号する場合、第2の復号器4
6、第3の復号器48は、それぞれ符号語を入力として
1つ以上のメッセージに変換し、上記1つ以上のメッセ
ージをまとめて2値シンボル列に合成する。第2の復号
器46は、モードAで予測誤差が0以外の画素に対して
復号を行い、図8(予測誤差に0なしの場合を示す)に
示される2値シンボル列を予測誤差に逆変換して出力す
る。第3の復号器48は、モードBで符号化した画素に
対して、図9(予測誤差に0ありの場合を示す)に示さ
れる2値シンボル列を予測誤差に逆変換して出力する。
復号画素の値は、モードA復号の場合、予測器3の出力
(予測値)に第2の復号器46の出力(予測誤差)を加
えた値となる。モードB復号の場合、予測器7の出力
(予測値)に第3の復号器48の出力(予測誤差)を加
えた値となる。
【0193】復号処理におけるモード切り換えは、画素
メモリ41から出力される参照画素の状態と第1の復号
器45の出力値に基づき、モード判定器42が図4に示
したモード判定器2と同一の判定方法を使用することに
より実現できる。
【0194】復号処理が行われている間、復号制御部4
3は、画素メモリ41から1つ以上の参照画素の値を出
力させ、モード判定器42の出力であるモード識別信号
CMによって、第1の復号器45、第2の復号器46、
第3の復号器48を選択的に動作させる。その過程で、
第1の復号器45、第2の復号器46、第3の復号器4
8は、復号制御部43に符号語の入力を通知し、符号バ
ッファ40は、直接各符号語長を通知されることによっ
て、又は、復号制御部43を介して間接的に各符号語長
を通知されることによって、符号を符号語に分割して出
力する。復号制御部43は、第1の復号器45、第2の
復号器46、第3の復号器48のうちで、復号を行うべ
き適切な復号器を判定し、画素切換器12によって画素
メモリ41に復号済み画素の値を蓄積させる。
【0195】実施の形態2.図17は、この発明の実施
の形態2の符号化装置400の構成例を示すブロック図
である。ただし、実施の形態1に示した図4とは、ゼロ
判定器4からの出力がモード判定器2に入力されていな
い点で異なる。
【0196】本実施の形態の符号化装置400の動作に
ついて説明する。
【0197】本実施の形態では、図18に示すように、
ある画素X近傍の参照画素a,b,cが条件「a=b=
c」を満たせばモードAで符号化し(S4〜S6)、参
照画素がa,b,cが条件を満たさなければモードBで
符号化する(S7)。このモード切り換え動作は、モー
ド判定器2が画素メモリ1から出力される参照画素a,
b,cが条件「a=b=c」を満たすかどうかを判定す
ることのみにより行う。実施の形態1のように、ゼロ判
定器4からの出力値は参照されない。モードA符号化の
動作及びモードB符号化の動作は、実施の形態1と同様
なのでその説明を省略する。
【0198】実施の形態1では、符号化モードがモード
AからモードBに切り換わる際には、必ず第1の符号器
5で符号語が確定したが、実施の形態2では、実施の形
態1とは、符号化モード判定条件が異なるため、必ずし
も第1の符号器5で符号語が確定するとは限らない。
【0199】図19に、この発明の実施の形態2での画
素X1 〜X6 における符号化対象となる2値シンボルの
例を示す。図19に示す例は、この実施の形態の符号化
装置400に、図11に示す符号化画素が入力された場
合の符号化の状態を示すものである。また、説明を簡単
にするために、符号語は、符号次数4次で符号化を行う
第1の符号器5、第2の符号器6、第3の符号器8から
出力されるものとする。図19の例では、画素X2 のモ
ードAでの符号化終了時に連続して出力される2値シン
ボルは、1で終了していないため、また、MPSカウン
タの値も符号次数=4に達していないため、第1の符号
器5では、画素X2 の符号化終了時に符号語は確定しな
い。従って、第1の符号器5で符号語が確定するより先
に、第3の符号器8で画素X3 ,X4 に対する符号語が
確定してしまう。この場合、復号装置500では、第3
の符号器8で生成された符号語よりも先に、第1の符号
器5で作成された符号語を取得しなければ正しく復号で
きないため、符号化装置400で以下に述べる符号語の
送出順序を入れ換える操作、即ち、符号語送出順序制御
が必要になる。或いは、符号化装置400で以下に述べ
る符号化モードAによる画素の先読み操作が必要とな
る。
【0200】まず、実施の形態2の符号語送出順序制御
の動作について、図20,図21を用いて説明する。
【0201】図20は、第3の符号器8で符号語が確定
(S20)した後に、符号化制御部11が行う制御処理
フローを示すフローチャートである。
【0202】図21は、第1の符号器5で符号語が確定
(S30)した後に、符号化制御部11が行う制御処理
フローを示すフローチャートである。
【0203】本実施の形態で符号語送出順序制御が必要
となるのは、図19に示すように、第1の符号器5で符
号語が確定するより先に(言い換えると、第1の符号器
5内部のMPSカウンタの値が1以上のとき(図20の
S22)に)、第3の符号器8で符号語が生成された場
合である。この場合、第3の符号器8で生成された符号
語を符号バッファ10に仮に蓄える(図20のS2
4)。第1の符号器5で符号語が確定するのは、以下の
2通りの場合である。 (1)連続するMPSの数が符号次数と等しくなった場
合。 (2)LPSが発生した場合。
【0204】図21に示すように、(1)又は(2)の
場合とも、第1の符号器5で確定した符号語と符号バッ
ファ10に仮保存した第3の符号器8からの符号語との
送出順を入れ替えて、第1の符号器5で確定した符号語
を送出した後に、符号化制御部11からの指示により符
号バッファ10に仮に蓄えられた符号語を送出する(S
34)。また、図21のS35,S36に示すように、
(2)の場合は、第1の符号器5で確定した符号語及び
符号バッファ10に蓄えられた符号語を送出した(S3
4)後、更に、第2の符号器6で生成された符号語を送
出する(S36)。図19に示す例では、第3の符号器
8によりP1とP2の位置において符号語が確定する
が、第1の符号器5から出力される符号語は、P3の位
置において確定する。従って、P1及びP2の位置にお
いて確定した第3の符号器8の符号語は、符号バッファ
10に仮保存され、P3の位置において第1の符号器5
から出力される符号語が確定した場合、P3において確
定した符号語を先に出力し、符号バッファ10に仮保存
していたP1とP2の位置において確定した符号語を後
に出力する。そして、P4の位置において確定した第2
の符号器6の符号語を最後に出力する。
【0205】(2)の場合は、図22のS44に示すよ
うに、第1の符号器5で確定した符号語、第2の符号器
6で確定した符号語、符号バッファ10に仮に蓄えられ
た第3の符号器8の符号語の順に送出することも可能で
ある。図22のフローチャートに従えば、図19に示し
た符号語の出力順は、P3の位置において確定した第1
の符号器5の符号語、P4の位置において確定した第2
の符号器6の符号語、P1の位置において確定した第3
の符号器8の符号語、P2の位置において確定した第3
の符号器8の符号語の順に出力される。
【0206】符号語送出順序制御の場合には、符号バッ
ファ10の最大容量MAXを送受信側で取り決めておく
必要がある。
【0207】図23は、符号バッファ10の最大容量M
AXを規定する場合の動作を示す図である。
【0208】モードAにおいて、X1 〜X2 の画素を符
号化して、未確定のままモードBに切り換わった場合、
そして、モードBにおいて符号語がP1,P2,・・・
の位置において次々と確定して符号バッファ10に仮保
存された場合、符号バッファ10には、仮保存された第
3の符号器8からの符号語が順次蓄積されることにな
る。この際、この仮保存される符号語によって占有され
る符号バッファ10の最大容量MAXを定めておき、仮
保存される符号語の蓄積量がPXの位置でこの最大容量
MAXに達した場合には、仮保存された符号語を出力し
て符号バッファ10の空き領域を増やすようにする。図
23に示すように、仮保存された符号語の蓄積量が最大
容量MAXに達した場合には、ダミーの2値シンボル
“0”をモードAによる符号語が確定するのに必要な個
数分だけ、符号語が未確定の2値シンボルに付加する。
図23に示す場合は、符号次数が4次の場合を示してい
るため、ダミーの2値シンボル“0”を2つ付加するこ
とにより、第1の符号器5から出力される符号語が確定
する。ダミーの2値シンボル“0”は、第1の符号器5
の符号語が確定するまで、符号語が未確定の2値シンボ
ルに必要な個数加算される。
【0209】このように、強制的に第1の符号器5から
出力される符号語を確定することにより、符号バッファ
10に仮保存されていた第3の符号器8によって確定さ
れた符号語が出力され、符号バッファ10に空き領域を
取り戻すことができる。このような処理を行うことによ
り、仮保存される第3の符号器8によって確定された符
号語によって符号バッファ10がオーバフローしてしま
うことを防止することができる。
【0210】このように、ダミーの2値シンボル“0”
を符号語が未確定の2値シンボルに付加した場合でも、
復号装置500の符号バッファの最大容量MAXを符号
化装置400の符号バッファと同じ値としておくこと
と、ダミーの2値シンボル“0”を付加するという処理
を行うことにより、正しく復号動作を行うことができ
る。
【0211】なお、図23は、ダミーの2値シンボル
“0”を符号語が未確定の2値シンボルに付加して第1
の符号器5から出力される符号語を確定する場合を示し
ているが、ダミーの2値シンボル“1”を1個だけ付加
することにより、第1の符号器5から出力される符号語
を確定するようにしても構わない。ただし、ダミーの2
値シンボル“1”を付加した場合には、第2の符号器6
における予測誤差に対する符号語は、発生させないもの
とする。
【0212】次に、図24を用いて符号化モードAによ
る画素の先読み操作について説明する。
【0213】本明細書中で使用される符号化モードAに
よる画素の先読み操作とは、第1の符号器5から出力さ
れる符号語が確定するまで、後に符号化する予定の画素
の値を1画素ずつ予め読み出す操作をいう。
【0214】図24は、モードBの設定(S50)によ
り開始される符号化制御部11の制御処理フローを示す
フローチャートである。
【0215】符号化モードAによる画素の先読み操作で
は、図24に示すように、S50でモードBが設定され
ると、S52において、第1の符号器5内部のMPSカ
ウンタの値が0かどうかがチェックされる。MPSカウ
ンタの値が0の場合は、第1の符号器5から出力される
符号語が既に確定しているため、先読み操作の必要はな
い。第1の符号器5内部のMPSカウンタの値が0以外
の場合は、第1の符号器5から出力される符号語が確定
しない場合を示しているため、S53〜S56に示す先
読み操作を行う。即ち、第1の符号器5から出力される
符号語が確定するまで(S55)、後に符号化する予定
の画素の値を1画素ずつ先読みし(S53)、S53〜
S56に示す先読み操作を何度も行う。そして、第1の
符号器5から出力される符号語を確定させた後、画素の
先読み操作を行ったため符号化が終わっていない画素に
戻ってモードBの符号化を行う(S57)。再び図19
の例で画素の先読み操作を行うには、画素X2 の後にモ
ードAからモードBでの符号化に移らずに、画素X5
6 の値を先読みし、第1の符号器5での符号語を確定
させる(S55)。その後、符号化が終わっていない画
素X3 と画素X4 に対してモードBの符号化を行う(S
57)。ただし、先読み操作を行う場合は、後で符号化
する予定の画素の値を先読みし、その後、画素の先読み
操作のために符号化の終わっていない画素を符号化した
りするので、画素を蓄積するラインメモリが必要とな
る。送受信側で、そのラインメモリの最大値を予めとり
決めておく必要がある。その理由は、図23に示した場
合と同様の理由によるものである。即ち、第1の符号器
5による符号語が確定しない状態で画素を先読みして
も、第1の符号器5の符号語が引き続き確定しない場合
が存在する。従って、画素を蓄積するラインメモリの最
大値を予め定めておき、その最大値を超えてしまう場合
は、ダミーの2値シンボル“0”を符号語が未確定の2
値シンボルに加え、第1の符号器5から出力する符号語
を確定する。前述したように、ダミーの2値シンボル
“1”を付加して第1の符号器5から出力する符号語を
確定するようにしても構わない。
【0216】次に、本実施の形態の復号装置500の構
成例を図25を用いて説明するが、図25は、実施の形
態1に示した図13とは、第1の復号器45からの出力
がモード判定器42に入力されていない点で異なる。図
25に示した第1の復号器45は、実施の形態1に従
い、図13に示した第1の復号器45と同一の復号動作
をする。即ち、モードAにおいて予測誤差が0か、0以
外を示す2値シンボルを復号する。そして、その結果を
制御信号C13を用いて復号制御部43に伝える。復号
制御部43は、第1の復号器45からの予測誤差が0
か、0以外かを示す情報に基づいて第2の復号器46を
動作させる。以下の説明では、本発明の第1の実施の形
態と異なる動作について特に説明する。
【0217】本実施の形態の復号装置500では、入力
された符号語を2値シンボル列(メッセージ)に変換
し、それらを使って画素の値が再生される。本実施の形
態2では、実施の形態1とは異なり、第1の復号器45
で1つの符号語からモードAで復号される複数の2値シ
ンボルを使いきる前に、復号モードがモードAからモー
ドBに切り換わることがある。再び図19の場合を例に
とれば、X1 の復号時に、X2 ,X5 ,X6 の復号に関
わる2値シンボル“0001”まで復号することができ
るが、X2 の復号後に復号モードがモードBに切り換わ
るため、未使用の2値シンボル“01”は、モードBで
の復号終了後に使用される。従って、復号制御部43は
モードAでの復号で、第1の復号器45に未使用の2値
シンボルが残っていればそれを出力し、未使用の2値シ
ンボルがなければ新たな符号語を取得し、2値シンボル
列に変換し、2値シンボルを復号するように復号器に指
示する。
【0218】復号装置500では、上述したように、復
号された2値シンボルを使用する順序の制御が必要とな
ることだけが実施の形態1と異なり、他の動作は実施の
形態1と同様なので、ここではその説明を省略する。
【0219】以上のように、この実施の形態によれば、
各画素毎に参照画素の状態のみによって符号化するモー
ドを決定することができる。その結果、符号器が第1の
符号器5から第3の符号器8に切り換わる場合に、符号
語が確定しない場合が存在するが、前述したような制御
を行うことにより、復号装置500では矛盾なく符号語
から画素を復号することができる。復号器が第3の復号
器48から第1の復号器45に切り換わる場合には、実
施の形態1で述べたように、図9に示す2値シンボルを
図67に示す符号化方式で符号化する限り、必ず符号語
が確定するため、符号語の送出順序制御や先読み制御を
必要としない。
【0220】実施の形態3.図26は、この発明の実施
の形態3の符号化装置400の構成例を示すものであ
る。ただし、図26は、実施の形態2に示した図17と
は、符号器の構成が異なる。
【0221】図27,図28,図29は、この実施の形
態における第1の符号器5a、第2の符号器6a、第3
の符号器8aの構成例をそれぞれ示すブロック図であ
る。
【0222】第1の符号器5a、第2の符号器6a、第
3の符号器8aは、排他的論理和回路95,96,98
をそれぞれ備えている。排他的論理和回路95,96,
98は、2値シンボルXと確率推定器25a,26a,
28aから出力されるMPS(Y)を入力し、図30の
真理値表に示すような演算を行い、排他的論理和信号Z
を確率推定器に出力する。ここで、MPS(Y)は、確
率推定器が符号化の時点でMPSと解釈している2値シ
ンボルの値、即ち、“0”か“1”を意味する。
【0223】本実施の形態の符号化装置400の動作に
ついて説明する。
【0224】本実施の形態での符号化モード判定は、実
施の形態2と同一の方法により行う。つまり、図18に
示すように、ある画素X近傍の参照画素a,b,cが条
件「a=b=c」を満たせば、その画素をモードAで符
号化し、条件を満たさなければ、その画素をモードBで
符号化する。
【0225】実施の形態3では、図67に示す符号化方
法による符号化の際に、MPS/LPSの解釈が状態遷
移の最中に入れ換わるという点が実施の形態2と異な
る。実施の形態1,2では、第1の符号器5はMPSを
“0”(予測一致を示す2値シンボル)と解釈し、第2
の符号器6及び第3の符号器8は、MPSを図8,図9
に定義された“0”と解釈していた。しかし、実施の形
態3では、図30のフローに示すように、状態遷移の際
に、状態S0 において、LPS(予測不一致)が発生し
た場合(S72)には、それ以後MPSとLPSの解釈
を入れ換えることとする(S73)。例えば、第1の符
号器5において、符号化を行っている際、状態S0 で、
かつ、MPS=“0”と解釈しているときに、2値シン
ボル“1”(予測不一致)が発生した場合は、この符号
語を出力した以後、MPSとLPSの解釈を入れ換え、
MPSを“1”と解釈し、LPSを“0”と解釈して符
号語を生成する。逆に、第1の符号器5において、符号
化を行っている際、状態S0で、かつ、MPS=“1”
と解釈しているときに、2値シンボル“0”が発生した
場合は、符号語を出力した以後、MPSを“0”と解釈
し、LPSを“1”と解釈する。
【0226】このように、状態S0 で予測がはずれたと
きに、MPSとLPSの解釈を反転させるのは、MPS
が本来出現確率が高いはずであるという前提が崩れてし
まい、LPSの方が出現確率が高い状態が発生している
と考えるからである。MPSとLPSの解釈を一度反転
したら、再度状態S0 でLPSが発生するまでそのMP
SとLPSの解釈を続けて符号化を行う。排他的論理和
回路95,96,98は、2値シンボルXと確率推定器
25a,26a,28aから出力されるMPS(Y)と
を入力し、排他的論理和信号Zを出力する。即ち、2値
シンボルXとMPSが一致すれば、2値シンボル“0”
を表す排他的論理和信号Zを出力し、2値シンボルXと
MPSが一致しなければ、2値シンボル“1”を表す排
他的論理和信号Zを出力する。状態遷移の規則は、MP
S=“0”と解釈している場合でも、MPS=“1”と
解釈している場合でも、前述の方法と同一の規則を用い
る。即ち、排他的論理和回路の出力である排他的論理和
信号Zを実施の形態1,実施の形態2における状態遷移
を決定する2値シンボルを表すものと見なして、状態遷
移を行なうことができる。
【0227】なお、前述した場合は、符号次数を決定す
る方式の第1の例による状態遷移方式を用いてMPSと
LPSの解釈を変更する場合について説明したが、MP
S/LPSの解釈の変更は、前述した符号次数を決定す
る方式の第2の例による0/1の計数方式においても、
N(0)とN(1)を比較することで容易に実現でき
る。即ち、N(0)>N(1)の場合は、MPSを
“0”と解釈し、LPSを“1”と解釈するが、N
(0)<N(1)の場合には、MPSを“1”と解釈
し、LPSを“0”と解釈すればよい。
【0228】MPSとLPSの解釈の変更により、符号
語送出順序制御の方法が実施の形態2で述べた方法と異
なってくる。実施の形態2では、符号化が第1の符号器
5から第3の符号器8に切り換わって行われる場合にだ
け符号語確定の有無がわかれば、符号語送出順序制御が
できたが、実施の形態3では、この場合、図19に示す
符号語完成位置で必ずしも符号語が完成しない。
【0229】図31は、MPSとLPSの解釈が変更さ
れた場合の符号化の様子を示す図である。
【0230】図31においては、符号器5a,6aで
は、MPSを“0”と解釈し、LPSを“1”と解釈
し、符号器8aでは、MPSを“1”と解釈し、LPS
を“0”と解釈しているものとする。
【0231】2値シンボルXが排他的論理和回路により
排他的論理和信号Zに変換されている。従って、符号器
5a,6a,8aは、複数の排他的論理和信号Zを2値
シンボル列として入力し、符号化しなければならない。
2値シンボルXの場合は、図8及び図9に示すように、
必ずLPSで終了した2値シンボル列を構成している
が、排他的論理和信号Zは、2値シンボルXを反転した
ものであるため、図8及び図9に示す2値シンボルが反
転されてしまい、符号化モードが切り換わる際に、各符
号器で符号語を確定できない場合が存在する。従って、
どの符号器からであろうと、符号器が他の符号器に切り
換わった場合には、符号化制御部11は、他の符号器に
切り換わる前の符号器での符号語確定の有無を知る必要
がある。
【0232】例えば、図31のP1の位置で符号器8a
の符号語が確定したら、符号化制御部11は、符号語が
確定していない他の符号器(MPSのカウンタの値が1
以上の符号器)があるかを調べ、なければそのまま確定
した符号語を出力するように符号バッファ10に指示す
る。もし、符号語の確定していない符号器があれば、符
号器8aで確定した符号語を符号バッファ10に仮に蓄
え、他の符号器での別の符号語が確定されてから出力す
る。図31に示すように、P1の位置においては符号器
5aから出力すべき符号語が、まだ確定していないた
め、P2において符号器5aから出力すべき符号語が確
定してから、P1の位置において確定した符号語を出力
する。また、図31に関しては、符号器が符号器8aか
ら符号器5aに切り換わる場合、符号器8aから出力す
る符号語が確定できない。符号器5aから出力すべき符
号語は、P2の位置において確定されるが、この符号語
は、前述したように、P1の位置で確定した符号語より
先に出力される。そして、符号器6aによりP3の位置
において確定した符号語を符号バッファ10に仮に蓄積
する。その後、P4の位置において符号器8aから出力
すべき符号語が確定することにより、P3の位置におい
て確定した符号語をP4の位置で確定した符号語の後に
出力する。つまり、上記処理を行うことによって、各メ
ッセージの先頭シンボル(MPSカウンタがMPSの数
を数え始めたシンボル)の発生順に、その符号語が送信
されることになる。
【0233】次に、本実施の形態の復号装置500の構
成例を図32を用いて説明する。
【0234】図33,図34,図35は、それぞれ復号
器45a,46a,48aの内部構成例を示すブロック
図である。
【0235】復号装置500では、入力された符号語を
2値シンボル列(メッセージ)に変換し、それら2値シ
ンボルを使って対応する画素の値が再生される。本実施
の形態3では、ある復号器で1つの符号語から復号され
る複数の2値シンボルを使いきる前に、他の復号器で復
号された2値シンボルが使われることがある。復号制御
部43では、別の復号器から切り換えた復号器内に未使
用の2値シンボルが残っていればそれを出力し、未使用
の2値シンボルがなければ新たな符号語を取得し、2値
シンボルを復号するように復号器に指示する。
【0236】本実施の形態による復号装置500では、
復号された2値シンボルを使用する順序の制御だけが実
施の形態2と異なり、他の動作は実施の形態2と同様な
ので説明を省略する。
【0237】実施の形態4.図36は、この発明の実施
の形態4の符号化装置400の構成例を示すブロック図
である。
【0238】図36において、符号器5a,6a,8a
は、それぞれ図27,図28,図29に示したものと同
じ構成を持つ符号器である。
【0239】本実施の形態の符号化装置400の動作に
ついて説明する。
【0240】本実施の形態での符号化モード判定は、実
施の形態1と同一の方法により行うものとする。つま
り、図10に示すように、ある画素X近傍の参照画素
a,b,cが条件「a=b=c」を一度満たせば、「X
≠予測値」となる画素が出現するまで連続してモードA
によって符号化する。
【0241】実施の形態4では、図67に示す符号化方
法による符号化においてMPSとLPSの解釈が、状態
遷移の最中に入れ換わるという点が実施の形態1と異な
る。実施の形態1,2では、第1の符号器5ではMPS
を“0”(予測一致を示す2値シンボル)と解釈し、第
2の符号器6及び第3の符号器8では、MPSを図8,
図9に定義された“0”と解釈している。しかし、実施
の形態4では、状態遷移の際に、状態S0 においてLP
Sが発生した場合には、それ以後MPSとLPSの解釈
を入れ換えることとする。状態遷移の規則は、実施の形
態1,実施の形態2,実施の形態3と同一の方法により
行う。MPS/LPSの解釈の変更は、前述したよう
に、状態遷移を0/1の計数方式により行う場合も、N
(0)とN(1)を比較することで容易に実現できる。
【0242】これにより、符号語送出順序制御の方法は
実施の形態3と同じとなる。つまり、実施の形態2で
は、符号器が第1の符号器5から第3の符号器8に切り
換わる場合にだけ、符号語確定の有無がわかれば符号語
送出順序制御ができたが、実施の形態4では、図19に
示したP1〜P4の符号語完成位置で必ずしも符号語が
完成しないので、どの符号器であろうとそれが他の符号
器に切り換わった場合には、符号化制御部は、切り換え
る前に使われていた符号器での符号語確定の有無を知る
必要がある。
【0243】次に、本実施の形態の復号装置500の構
成例を図37を用いて説明する。
【0244】図37において、復号器45a,46a,
48aは、それぞれ図33,図34,図35に示した復
号器と同じ構成を持つ。
【0245】復号装置500では、入力された符号語を
2値シンボル列(メッセージ)に変換し、それらの2値
シンボルを使って画素の値が再生される。実施の形態4
では、ある復号器で1つの符号語から復号される複数の
2値シンボルを使いきる前に、他の復号器で復号された
2値シンボルが使われることがある。復号制御部では、
他の復号器から切り換えた復号器内に未使用の2値シン
ボルが残っていればそれを出力し、未使用の2値シンボ
ルがなければ新たな符号語を取得し、2値シンボルを復
号するように復号器に指示する。
【0246】本実施の形態による復号装置500では、
復号された2値シンボルを使用する順序の制御だけが実
施の形態3と異なり、他の動作は実施の形態3と同様な
ので説明を省略する。
【0247】実施の形態5.上記実施の形態において
は、符号器の内部にMPSカウンタと、状態番号を記憶
する状態番号メモリと、MPSの値を記憶するMPSメ
モリとがそれぞれ1つずつ存在する場合を前提にして説
明したが、図38に示すように、符号器の内部にMPS
カウンタ、状態番号メモリ、MPSメモリがそれぞれ複
数存在している場合でも構わない。図38においては、
符号器の内部に複数のMPSカウンタC1,C2,C
3,・・・、状態番号メモリR1,R2,R3,・・
・、MPSメモリQ1,Q2,Q3,・・・が存在して
いる。各MPSカウンタC1,C2,C3,・・・、状
態番号メモリR1,R2,R3,・・・、MPSメモリ
Q1,Q2,Q3,・・・は、参照画素の状態に対応し
て設けられている。
【0248】このように、参照画素の状態に対応してM
PSカウンタ、状態番号メモリ、MPSメモリがそれぞ
れ複数存在するような復号器であっても、前述した実施
の形態に適用することができる。
【0249】図39は、本実施の形態の符号化装置40
0の別の構成例を示すブロック図である。
【0250】前述した予測器3と予測器7が同一の予測
方式を用いて符号化画素の予測値を算出する場合には、
予測器3と予測器7及び第1の予測誤差算出器30と第
2の予測誤差算出器31を別々に設ける必要はなく、図
39のように、予測器3の出力を含む予測誤差算出器3
0からの出力を第3の符号器8に出力するようにしても
構わない。
【0251】図40は、図39に示した符号化装置40
0に対応する復号装置500の構成例を示すブロック図
である。
【0252】図40に関しても、図39の場合と同様に
予測器及び復号画素算出器は、復号装置500内に1つ
しか存在していない。
【0253】図41は、本実施の形態の符号化装置40
0の別の構成例を示すブロック図である。
【0254】図42は、図41に示した符号器5bの内
部構成例を示すブロック図である。
【0255】図41に示した符号化装置400の特徴
は、前述した第1の符号器5と第2の符号器6を統一し
て1つの符号器5bとした点である。符号器5bの構成
は、図42に示す通りである。符号器5bには、スイッ
チ85が備えられており、制御信号C2によりゼロ判定
器4と確率推定器25を接続する。また、制御信号C3
により誤差/シンボル変換器36と確率推定器25を接
続する。前述した実施の形態で述べたように、第1の符
号器5と第2の符号器6は、入力が異なるだけで、同一
の符号化方式を用いて2値シンボルを符号化しているた
め、図42に示すような符号器5bを用いることによ
り、符号化装置400の構成を簡単にすることができ
る。
【0256】図43は、図41に示した符号化装置40
0に対応する復号装置500を示すブロック図である。
【0257】図44は、図43に示した復号装置500
に用いられる復号器45bの内部構成を示すブロック図
である。
【0258】前述した実施の形態で述べた第1の復号器
45と第2の復号器46を統合したものが、図44に示
す復号器45bである。
【0259】図45は、本実施の形態の符号化装置40
0の別の構成例を示すブロック図である。
【0260】図46は、図45に示した符号化装置40
0の符号器6bの構成例を示すブロック図である。
【0261】図47は、図45に示した符号化装置40
0に対応する復号装置500を示す図である。
【0262】図48は、図47に示した復号装置500
の復号器46bの構成例を示す図である。
【0263】図45に示した符号化装置400において
特徴となる点は、第2の符号器6と第3の符号器8を合
わせて符号器6bとしている点である。前述した実施の
形態で述べた第2の符号器6と第3の符号器8と符号器
6bが異なる点は、図8と図9に示した予測誤差と2値
シンボルの対応関係が異なるだけであり、符号器6bは
それ以外は同一の動作を行う。従って、図46に示すよ
うに、符号器6bの中の誤差/シンボル変換器36と3
8をスイッチ85を用いて切り換えることにより、第2
の符号器6と第3の符号器8を統合した符号器6bを構
成することができる。図48に示す復号器46bの場合
も、シンボル/誤差変換器86と88をスイッチ85に
より切り換えることにより、図13、或いは、図25に
示す第2の復号器46と第3の復号器48を統合した復
号器46bを構成することができる。
【0264】図49は、本実施の形態による符号化装置
400の別の構成例を示すブロック図である。
【0265】図50は、前述した実施の形態で述べた第
1の符号器5、第2の符号器6、第3の符号器8を統合
した符号器5cを示すブロック図である。
【0266】スイッチ85が、ゼロ判定器からの出力と
誤差/シンボル変換器36と38の出力を切り換えるこ
とにより、符号器5cが、前述した第1の符号器5、第
2の符号器6、第3の符号器8の機能を合わせ持つこと
が可能である。
【0267】なお、本明細書中で図示していないが、第
1の復号器45、第2の復号器46、第3の復号器48
も符号器5cの場合と同様にして、1つの復号器として
構成することができる。
【0268】実施の形態6.図51は、本実施の形態に
よる符号化装置400の別の構成例を示すブロック図で
ある。
【0269】図51に示す符号化装置400は、図4に
示した符号化装置400からモード判定器2と第2の符
号化部102を除いたものである。ゼロ判定器4からモ
ード判定器2に出力されていた判定結果は、図51にお
いては、符号化制御部11に入力される。符号化制御部
11は、ゼロ判定器4の判定結果に基づき制御信号C
2,C3を用いて、第1の符号器5と第2の符号器6を
動作させる。また、符号化制御部11は、制御信号C5
を用いて符号切換器9を動作させ、第1の符号器5と第
2の符号器6から出力された符号語のうち、適切な符号
語を選択して出力する。
【0270】図52は、本実施の形態による復号装置5
00の別の構成例を示すブロック図である。
【0271】図52に示した復号装置500は、図13
に示した復号装置500からモード判定器42と第2の
復号部202を削除したものである。第1の復号器45
により符号語を予測誤差が0か否かを示す2値シンボル
によって表された判定結果へと復号し、その判定結果が
復号制御部43に入力される。復号制御部43は、入力
した判定結果に基づき制御信号C12により画素切換器
12を制御する。
【0272】図51に示した符号化装置400は、予測
の当否を判定し、判定結果に基づき符号化画素を符号化
する点が特徴である。図52に示した復号装置500
は、復号画素の値の予測の当否を判定し、判定結果に基
づいて符号語を復号画素へ復号する点が特徴である。こ
のように、予測の当否を判定して予測の当否を表す2値
シンボル1つ以上からなるメッセージを単位として符号
化、或いは、復号することにより、予測の的中確率が高
い場合に、常に予測誤差を符号化、或いは、復号する場
合に比べて、効率のよい符号化、或いは、復号が行え
る。
【0273】なお、上記実施の形態においては、予測器
3及び7が参照画素のとる値から符号化画素の予測値を
算出していたが、必要ならモード識別信号CMをモード
判定器から予測器3及び7に入力し、モード識別信号C
Mと参照画素のとる値に基づいて、予測値を算出するよ
うにしても構わない。
【0274】また、上記実施の形態においては、参照画
素はa,b,cの3画素である場合を前提としている
が、参照画素は、1つ以上あれば構わない。
【0275】また、上記実施の形態においては、参照画
素a,b,cが「a=b=c」の条件を満たす場合にモ
ードAを選択する場合を前提としているが、参照画素の
数の変化に応じてこの条件は変更して構わない。例え
ば、参照画素a,b,c,dがある場合、条件「a=b
=d」が成り立つ場合にモードAを選択するようにして
も構わない。
【0276】また、上記実施の形態においては、コンピ
ュータのハードウェア、或いは、ソフトウェアを使用す
ることについて特に述べなかったが、前述した構成要素
の機能を全て、或いは、一部、コンピュータのハードウ
ェアで実施しても構わない。或いは、各構成要素の機能
をソフトウェアで実現しても構わない。或いは、ファー
ムウェアで実現しても構わない。或いは、それらのコン
ビネーションで実現しても構わない。或いは、全部又は
一部の機能を1つの半導体チップに集積化した形で実現
しても構わない。
【0277】また、上記実施の形態においては、第1と
第2と第3の符号器及び第1と第2と第3の復号器が、
全て図67に示した符号化方式を用いる場合を説明した
が、符号化及び復号を行う際、図67に示した符号化方
式を用いない場合であっても構わない。
【0278】また、上記実施の形態においては、画像情
報を符号化、或いは、復号する場合について説明した
が、音声情報や光情報やその他の情報を符号化、或い
は、復号する場合においても、前述した実施の形態で実
現することができる。特に、入力される情報が特定の値
をとるという傾向がある場合には、効率の良い符号化が
行える。例えば、音声情報や光情報等が画像信号と同じ
様なバックグラウンドから抽出された情報や、ある一定
の背景から抽出された情報を持っている場合には、これ
らの音声情報や光情報も本明細書でいう画像情報と見な
すことができ、効率の良い符号化を行うことができる。
【0279】実施の形態7.図53は、本発明の画像処
理装置の一実施例の撮像装置(デジタルカメラ)を示す
図であり、静止画をメモリカードに記録するデジタルカ
メラ600の構成例を示した図である。
【0280】図53において、325は複数の画素から
なる画像を撮像する撮像部、311は光学像を電気信号
に変換するセンサーとして用いる固体撮像素子、312
は固体撮像素子311に光学像を結像するレンズ、31
3は固体撮像素子311に入射する光量を調整する絞
り、314は固体撮像素子311の露光時間を調整する
シャッター、315は固体撮像素子311の出力をデジ
タル信号に変換するAD(Analog to Dig
ital)変換回路、316はデジタル信号に変換され
た固体撮像素子311の1フレーム分の信号を一旦記憶
する半導体メモリからなるフレームメモリ、317はフ
レームメモリ316に記憶された固体撮像素子311の
出力信号から隣り合う少なくとも2ライン以上のデータ
を取り出して、各画素の信号から輝度信号Yと色差信号
U,Vとを演算によって作成し出力する記録信号処理回
路、318は記録信号処理回路317によって作られた
輝度信号Y及び色差信号U,Vを符号化し、データ圧縮
する画像圧縮回路、319は画像を記録するために半導
体メモリによって構成されたメモリカード、320はメ
モリカード319から読み出した符号化された画像デー
タを伸長する画像伸長回路、321は伸長された輝度信
号Y及び色差信号U,Vをモニタ324に表示するため
の再生信号処理回路(或いは、表示回路)である。32
2は固体撮像素子311の動作を制御するシステムコン
トローラであり、323は撮影を開始するトリガスイッ
チである。
【0281】図54は、図53のデジタルカメラ600
によって、静止画を記録するシークエンスを示した図で
ある。
【0282】時刻T0でトリガスイッチ323がオンさ
れると、以下に述べる一連の静止画記録シークエンスが
開始される。まず、時刻T0からT1の間に、固体撮像
素子311に蓄積されていた暗電荷の転送除去が行わ
れ、次に、図示されない測光素子による測光動作が行わ
れ、適正な露光秒時と露光絞りが設定される。次に、時
刻T2からT3において、シャッター314が開かれ、
固体撮像素子311への露光動作が行われる。次に、シ
ャッター314が時刻T3に閉じられると、固体撮像素
子311より露光信号電荷の読み出しが行われる。固体
撮像素子311より読み出された信号は、AD変換回路
315によってデジタル信号に変換され、1フレーム分
の信号は、一旦フレームメモリ316に記憶される。次
に、時刻T4にて露光信号の読みだしが終了すると、時
刻T4からT5にかけて一旦フレームメモリ316に記
憶された信号が読み出され、記録信号処理回路317に
よって固体撮像素子311の隣り合う数画素のデータよ
り、輝度信号Y及び色差信号U,Vが演算によって求め
られる。輝度信号Y及び色差信号U,Vは、画像圧縮回
路318によって符号化データ圧縮され、メモリカード
319に記録される。
【0283】図55は、画像圧縮回路318の構成を示
す図である。
【0284】画像圧縮回路318には、3つの符号化装
置400が備えられている。符号化装置400として、
前述した実施の形態1〜6で述べた符号化装置を用いる
ことができる。例えば、図4に示した符号化装置400
を用いることができる。符号化装置400は、記録信号
処理回路317から輝度信号Y及び色差信号U,Vをパ
ラレルに入力する。各符号化装置400は、前述したよ
うな符号化方法を用いて符号化を行う。符号化された結
果は、メモリカード319に出力され格納され符号化装
置400に入力される。輝度信号Yは、図55に示すよ
うに、1フレーム分の輝度信号Y、即ち、Y1,Y2,
・・・,Ynであり、符号化装置400は、1フレーム
分の輝度信号Yを入力して符号化する。色差信号U,V
も同様に、各符号化装置400で符号化される。
【0285】図56は、画像伸長回路320の構成を示
す図である。
【0286】画像伸長回路320には、3つの復号装置
500が備えられている。この復号装置500として、
前述した実施の形態1〜6で述べた復号装置を用いるこ
とができる。例えば、図13に示した復号装置500を
用いることができる。画像伸長回路320は、メモリカ
ード319から輝度信号Y及び色差信号U,Vの符号を
パラレルに入力し、各復号装置500でそれぞれ復号
し、再生信号処理回路321に出力する。
【0287】図57は、画像圧縮回路318の他の例を
示す図である。
【0288】図57に示す画像圧縮回路318は、1つ
の符号化装置400を備えている。符号化装置400
は、記録信号処理回路317から輝度信号Y及び色差信
号U,Vを各フレーム毎にシリアルに入力する。即ち、
Y1,Y2,・・・,Ynからなる1フレーム分の輝度
信号Yを入力し、次に、U1,U2,・・・,Unから
なる1フレーム分の色差信号U及びV1,V2,・・
・,Vnからなる1フレーム分の色差信号Vを続けて入
力する。図57に示す場合は、符号化装置400が1つ
で済み、画像圧縮回路318の構成が簡単になる。
【0289】図58は、画像伸長回路320の他の構成
を示す図である。
【0290】画像伸長回路320には、1つの復号装置
500が備えられている。画像伸長回路320は、メモ
リカード319からフレーム単位で符号化された符号を
シリアルに入力し、フレーム単位で輝度信号Y及び色差
信号U,Vを復号し、再生信号処理回路321に出力す
る。
【0291】図57及び図58に示した場合は、フレー
ム単位に符号化、或いは、復号する場合であったが、フ
レーム単位に限らず、あるサイズのブロック単位に符号
化、或いは、復号する場合でも構わない。或いは、複数
ライン単位に符号化又は復号する場合であっても構わな
い。
【0292】図59は、デジタルカメラ600の他の構
成を示す図である。
【0293】図59が図53と異なる点は、モニタ32
4に画像を表示する場合に、フレームメモリ316を介
して表示する点である。
【0294】図60は、更に、デジタルカメラ600の
他の構成を示す図である。
【0295】図60が図53と異なる点は、メモリカー
ド319が図60の場合に存在せず、フレームメモリ3
16の前後に画像圧縮回路318と画像伸長回路320
を配置した点である。
【0296】図59及び図60に示す場合でも、図55
から図58に示した構成の画像圧縮回路318と画像伸
長回路320を用いることができる。
【0297】図61は、デジタルカメラ600の他の構
成及びコンピュータ700の構成を示す図である。
【0298】図61に示す構成の特徴は、デジタルカメ
ラ600の画像圧縮回路318により圧縮処理を行い、
コンピュータ700において伸長処理を行う点である。
デジタルカメラ600においては、圧縮処理のみを行
い、圧縮されたデータをメモリカード319に格納す
る。メモリカード319は、オフラインでコンピュータ
700に装着される。CPU(Central Pro
cessing Unit)701とRAM(Rand
om Access Memory)702に格納され
た画像伸長プログラム703により、メモリカード31
9に格納された符号を読み出し伸長処理を行う。その
後、画像処理プログラム704により所望の画像処理を
行い、表示印刷等を行うことができる。また、デジタル
カメラ600が通信機能を備えている場合は、メモリカ
ード319に格納された符号を有線通信又は無線通信を
用いて遠隔地に送ることができる。
【0299】図62及び図63は、画像圧縮回路318
に入力する信号が色信号R,G,Bの場合を示してい
る。
【0300】また、図64及び図65の場合は、画像圧
縮回路318に入力する信号が色信号R,G1,G2,
Bである場合を示している。
【0301】なお、図示しないが、画像伸長回路320
の場合も図62から図65に示した構成と同様の構成
で、色信号を復号することができる。
【0302】前述した例においては、メモリカード31
9を用いて符号を蓄積する場合を示したが、メモリカー
ド319以外にフレキシブルディスク、固定ディスク、
フラッシュメモリ等のその他の2次記憶装置を用いるよ
うにしても構わない。或いは、符号を記憶装置に格納す
ることなく通信装置やケーブル等で外部に転送してもよ
い。
【0303】
【発明の効果】以上のように、この発明は、効率の良い
符号化装置及び復号装置及びそれらの方法を提供する。
特に、複数の符号化モードに対応した符号化方式を備
え、符号化モードに対応した符号化方式により画像情報
を効率良く符号化又は復号する。
【0304】また、この発明は、符号化モード切り換え
の際、符号が確定しない状態でも画像情報を適切に符号
化できるとともに、正しく復号することができる。
【0305】また、この発明は、MPSとLPSの解釈
を変更した場合であっても適切に符号化し、かつ、正し
く復号することができる。
【0306】また、この発明は、符号化装置、或いは、
復号装置、又は、画像処理装置をコンパクトに構成する
ことができる。
【0307】また、この発明は、従来の画像圧縮率より
も、更に高い圧縮率が得られるので、高品質の画像を少
ない容量で記憶媒体に収納できる。
【0308】従って、デジタルカメラ等の画像処理装置
に設けられた記憶媒体に対して、従来のものに比べて、
多くの画像情報を記憶させることができる。
【0309】これらの点で、本発明は、充分な産業上の
利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の画像処理装置を示す斜視図であ
る。
【図2】 この発明の画像処理装置の適応例を示す斜視
図である。
【図3】 この発明の符号化対象2値シンボル列の状態
と符号次数を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による符号化装置の
構成例を示すブロック図である。
【図5】 この発明の第1の符号器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】 この発明の第2の符号器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】 この発明の第3の符号器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】 この発明の第2の符号器が行う、予測誤差か
ら2値シンボルへの変換例を示す図である。
【図9】 この発明の第3の符号器が行う、予測誤差か
ら2値シンボルへの変換例を示す図である。
【図10】 この発明の符号化処理の流れを示すフロー
チャート図である。
【図11】 この発明の符号化画素が符号化される際に
有する様々な条件の具体例を示す図である。
【図12】 この発明の符号化の動作を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態1による復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図14】 この発明の第1の復号器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図15】 この発明の第2の復号器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図16】 この発明の第3の復号器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態2による符号化装置
の構成例を示すブロック図である。
【図18】 この発明の符号化処理の流れを示すフロー
チャート図である。
【図19】 この発明の符号化の動作を示す図である。
【図20】 この発明の第3の符号器で符号語が確定し
た後に符号化制御部が行う制御処理の流れを示すフロー
チャート図である。
【図21】 この発明の第1の符号器で符号語が確定し
た後に符号化制御部が行う制御処理の流れを示すフロー
チャート図である。
【図22】 この発明の第1の符号器で2値シンボル列
にLPSが発生したことにより符号語が確定した後に、
符号化制御部が行う制御処理の流れを示すフローチャー
ト図である。
【図23】 この発明の符号化の動作を示す図である。
【図24】 この発明の画素先読み操作の流れを示すフ
ローチャート図である。
【図25】 この発明の実施の形態2による復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図26】 この発明の実施の形態3による符号化装置
の構成例を示すブロック図である。
【図27】 この発明の実施の形態3による符号器5a
の構成例を示すブロック図である。
【図28】 この発明の実施の形態3による符号器6a
の構成例を示すブロック図である。
【図29】 この発明の実施の形態3による符号器8a
の構成例を示すブロック図である。
【図30】 この発明の実施の形態3による確率推定器
による動作の流れを示すフローチャートと真理値表を表
す図である。
【図31】 この発明のMPSとLPSの解釈が反転し
た場合の符号化の動作を示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態3による復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図33】 この発明の実施の形態3による復号器45
aの構成例を示すブロック図である。
【図34】 この発明の実施の形態3による復号器46
aの構成例を示すブロック図である。
【図35】 この発明の実施の形態3による復号器48
aの構成例を示すブロック図である。
【図36】 この発明の実施の形態4による符号化装置
の構成例を示すブロック図である。
【図37】 この発明の実施の形態4による復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図38】 この発明の符号器の内部にMPSカウンタ
が複数存在する場合を示す図である。
【図39】 この発明の実施の形態5による符号化装置
の構成例を示すブロック図である。
【図40】 この発明の、図39に示した符号化装置に
対応する復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図41】 この発明の実施の形態5による符号化装置
の別の構成例を示すブロック図である。
【図42】 図41に示した符号器5bの構成例を示す
ブロック図である。
【図43】 この発明の、図41に示した符号化装置に
対応する復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図44】 図43に示した復号装置に用いられる復号
器45bの構成例を示すブロック図である。
【図45】 この発明の実施の形態5による符号化装置
の別の構成例を示すブロック図である。
【図46】 図45に示した符号化装置に用いられる符
号器6bの構成例を示すブロック図である。
【図47】 図45に示した符号化装置に対応する復号
装置の構成例を示すブロック図である。
【図48】 図47に示した復号装置に用いられる復号
器46bの構成例を示すブロック図である。
【図49】 この発明の実施の形態5による符号化装置
の他の構成例を示すブロック図である。
【図50】 図49に示した符号化装置に用いられる符
号器5cの構成例を示すブロック図である。
【図51】 この発明の実施の形態6による符号化装置
の構成例を示すブロック図である。
【図52】 この発明の実施の形態6による復号装置の
構成例を示すブロック図である。
【図53】 この発明の実施の形態7による画像処理装
置の構成例を示した図である。
【図54】 この発明の実施の形態7による画像処理装
置によって、静止画を記録するシークエンスを示した図
である。
【図55】 この発明の画像圧縮回路318の構成を示
す図である。
【図56】 この発明の画像伸長回路320の構成を示
す図である。
【図57】 この発明の画像圧縮回路318の他の構成
を示す図である。
【図58】 この発明の画像伸長回路320の他の構成
を示す図である。
【図59】 この発明の画像処理装置の他の構成を示す
図である。
【図60】 この発明の画像処理装置の他の構成を示す
図である。
【図61】 この発明の画像処理装置とコンピュータ7
00を示す図である。
【図62】 この発明の画像圧縮回路318の他の構成
を示す図である。
【図63】 この発明の画像圧縮回路318の他の構成
を示す図である。
【図64】 この発明の画像圧縮回路318の他の構成
を示す図である。
【図65】 この発明の画像圧縮回路318の他の構成
を示す図である。
【図66】 従来の符号化装置の構成例を示すブロック
図である。
【図67】 従来の符号化及び復号方法を示す図であ
る。
【図68】 符号次数を決定する従来の状態遷移方式を
示す図である。
【図69】 符号化画素又は復号画素と参照画素を示す
図である。
【図70】 従来の画像圧縮回路と画像伸長回路の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 画素メモリ、2 モード判定器、3 予測器、4
ゼロ判定器、5,5a,5b,5c,6,6a,6b
符号器、7 予測器、8,8a 符号器、9符号切換
器、10 符号バッファ、11 符号化制御部、12
画素切換器、15,16,18 符号語割当て器、2
5,25a,26,26a,28,28a確率推定器、
30,31 予測誤差算出器、32,33 復号画素算
出器、36,38 誤差/シンボル変換器、40 符号
バッファ、41 画素メモリ、42 モード判定器、4
3 復号制御部、45,45a,45b,46,46
a,46b,48,48a 復号器、55,56,58
シンボル復元器、60 画像処理装置、61 ディス
プレイユニット、62 キーボード、63 マウス、6
4 マウスパッド、65 システムユニット、66 プ
リンタ、68 スキャナ、69 ファクシミリ装置、7
5,76,78 確率推定器、85 スイッチ、86,
88 シンボル/誤差変換器、95,96,98 排他
的論理和回路、100 コンパクトディスク装置、10
1,101a,102 符号化部、201,201a,
202 復号部、311 固体撮像素子、312 レン
ズ、313 絞り、314 シャッター、315 AD
変換回路、316 フレームメモリ、317 記録信号
処理回路、318 画像圧縮回路、319 メモリカー
ド、320 画像伸長回路、321 再生信号処理回
路、322 システムコントローラ、323 トリガス
イッチ、324 モニタ、325 撮像部、400符号
化装置、500 復号装置、600 デジタルカメラ、
700 コンピュータ、701 CPU、702 RA
M、703 画像伸長プログラム、704画像処理プロ
グラム、901 画素メモリ、907 予測器、908
符号器、910 符号バッファ、931 予測誤差算
出器、951 DCT演算回路、952 量子化回路、
953 エントロピーエンコーダ、954 予測器、9
55,956 エントロピーエンコーダ、957 復号
器、958 エントロピーエンコーダ、959 逆量子
化回路、960 逆DCT演算回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小野 文孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 的場 成浩 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 上田 國雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (77)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備えることを特徴とする符号化装置(400)
    であって、 上記符号化装置(400)は、半導体チップに備えられ
    ていることを特徴とする符号化装置(400)。
  2. 【請求項2】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備えることを特徴とする符号化装置(400)
    であって、 上記符号化装置(400)は、サーキットボードに備え
    られていることを特徴とする符号化装置(400)。
  3. 【請求項3】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備え、 上記第1の符号化部(101)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測器
    (3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備え、 上記第2の符号化部(102)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測器
    (7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備え、 上記第1の符号器(5)は、判定器(4)から出力され
    た判定結果を2値シンボル列として入力して2値シンボ
    ルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推
    定する第1の確率推定器(25)と、2値シンボル列を
    符号化する第1の符号語割当て器(15)とを備え、 上記第2の符号器(6)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第1の誤差/シンボル変
    換器(36)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第2の確率推定器(26)と、2値シンボル列を符
    号化する第2の符号語割当て器(16)とを備え、 上記第3の符号器(8)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第2の誤差/シンボル変
    換器(38)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第3の確率推定器(28)と、2値シンボル列を符
    号化する第3の符号語割当て器(18)とを備え、 上記符号化制御部(11)は、少なくとも上記第1の符
    号器(5)、第2の符号器(6)、第3の符号器(8)
    のうち、いずれか1つによる符号語が確定し、かつ、残
    りの符号器による符号語が確定していない場合に、符号
    語の出力順を変更する符号語送出順序制御器を備えるこ
    とを特徴とする符号化装置(400)。
  4. 【請求項4】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備え、 上記第1の符号化部(101)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測器
    (3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備え、 上記第2の符号化部(102)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測器
    (7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備え、 上記第1の符号器(5)は、判定器(4)から出力され
    た判定結果を2値シンボル列として入力して2値シンボ
    ルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推
    定する第1の確率推定器(25)と、2値シンボル列を
    符号化する第1の符号語割当て器(15)とを備え、 上記第2の符号器(6)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第1の誤差/シンボル変
    換器(36)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第2の確率推定器(26)と、2値シンボル列を符
    号化する第2の符号語割当て器(16)とを備え、 上記第3の符号器(8)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第2の誤差/シンボル変
    換器(38)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第3の確率推定器(28)と、2値シンボル列を符
    号化する第3の符号語割当て器(18)とを備え、 少なくとも上記第1の符号語割り当て器(15)、第2
    の符号語割り当て器(16)、第3の符号語割り当て器
    (18)のいずれか1つは、対応する第1の確率推定器
    (25a)、第2の確率推定器(26a)、第3の確率
    推定器(28a)がそれぞれ推定する2値シンボルのう
    ち、どちらか一方の2値シンボルの確率推定変化に基づ
    いて2値シンボルのどちらが優勢シンボルかの解釈を変
    更することを特徴とする符号化装置(400)。
  5. 【請求項5】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備え、 上記第1の符号化部(101)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測器
    (3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備え、 上記第2の符号化部(102)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測器
    (7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備え、 上記第1の符号化部(101)の第1の予測器(3)と
    第2の符号化部(102)の第2の予測器(7)を統合
    して共通の予測器とすることを特徴とする符号化装置
    (400)。
  6. 【請求項6】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を
    符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号
    化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素メ
    モリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備え、 上記第1の符号化部(101)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測器
    (3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備え、 上記第2の符号化部(102)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測器
    (7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備え、 上記第1の符号器(5)、第2の符号器(6)、第3の
    符号器(8)のうち、少なくともいずれか2つの符号器
    を統合して共通の符号器とすることを特徴とする符号化
    装置(400)。
  7. 【請求項7】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済
    みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍の
    復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素
    メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備えることを特徴とする復号装置(500)で
    あって、 上記復号装置(500)は、半導体チップに備えられて
    いることを特徴とする復号装置(500)。
  8. 【請求項8】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済
    みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍の
    復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素
    メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備えることを特徴とする復号装置(500)で
    あって、 上記復号装置(500)は、サーキットボードに備えら
    れていることを特徴とする復号装置(500)。
  9. 【請求項9】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済
    みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍の
    復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素
    メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備え、 上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器(3)
    と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備え、 上記第2の復号部(202)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第2の予測器(7)
    と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備え、 上記第1の復号器(45)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第1のシンボル復元器(55)と、2
    値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現
    確率を推定する第1の確率推定器(75)とを備え、2
    値シンボル列のうち、どちらかを判定結果として出力す
    るとともに、 上記第2の復号器(46)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第2のシンボル復元器(56)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推定器
    (76)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第1のシンボル/誤差変換器(8
    6)とを備え、 上記第3の復号器(48)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第3のシンボル復元器(58)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推定器
    (78)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換器(8
    8)とを備え、 上記復号制御部(43)は、少なくとも第1の復号器
    (45)、第2の復号器(46)、第3の復号器(4
    8)のいずれか1つが復号した2値シンボル列が全て使
    用される前に、他のいずれか1つの復号器が2値シンボ
    ル列を出力する場合に、復号した2値シンボルの使用順
    序を変更する2値シンボル使用順序制御器を備えること
    を特徴とする復号装置(500)。
  10. 【請求項10】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画
    素メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備え、 上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器(3)
    と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備え、 上記第2の復号部(202)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第2の予測器(7)
    と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備え、 上記第1の復号器(45)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第1のシンボル復元器(55)と、2
    値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの出現
    確率を推定する第1の確率推定器(75)とを備え、2
    値シンボル列のうち、どちらかを判定結果として出力す
    るとともに、 上記第2の復号器(46)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第2のシンボル復元器(56)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推定器
    (76)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第1のシンボル/誤差変換器(8
    6)とを備え、 上記第3の復号器(48)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第3のシンボル復元器(58)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推定器
    (78)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換器(8
    8)とを備え、 少なくとも上記第1のシンボル復元器(55)、第2の
    シンボル復元器(56)、第3のシンボル復元器(5
    8)のいずれか1つは、対応する第1の確率推定器(7
    5)、第2の確率推定器(76)、第3の確率推定器
    (78)がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定変
    化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢シンボルかの
    解釈を変更することを特徴とする復号装置(500)。
  11. 【請求項11】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画
    素メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備え、 上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器(3)
    と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備え、 上記第2の復号部(202)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第2の予測器(7)
    と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備え、 上記第1の復号部(201)の第1の予測器(3)と、
    第2の復号部(202)の第2の予測器(7)を統合し
    て共通の予測器とすることを特徴とする復号装置(50
    0)。
  12. 【請求項12】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画
    素メモリ(41)と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号する第2の復号部(202)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づいて、第1
    と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(4
    3)とを備え、 上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器(3)
    と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備え、 上記第2の復号部(202)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第2の予測器(7)
    と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備え、 上記第1の復号器(45)、第2の復号器(46)、第
    3の復号器(48)のうち、少なくともいずれか2つの
    復号器を統合して共通の復号器とすることを特徴とする
    復号装置(500)。
  13. 【請求項13】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素
    を符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符
    号化済みの画素の値を参照画素の値として出力する出力
    工程と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定工程と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の主符号化工程と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の主符号化工程と、 上記モード判定工程の選択結果に基づいて、第1と第2
    の主符号化工程を選択的に動作させる符号化制御工程と
    を備えることを特徴とする符号化方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の主符号化工程は、参照画素
    のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第1の
    予測工程と、 符号化画素の値と第1の予測工程により算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出工程と、 第1の予測誤差算出工程で算出された予測誤差が、所定
    の値か否かを判定して判定結果を出力する判定工程と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定工程によって出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号工程と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出工程によって算出さ
    れる予測誤差が上記所定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号工程とを備えることを特徴とする請求項1
    3記載の符号化方法。
  15. 【請求項15】 上記第2の主符号化工程は、参照画素
    のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する第2の
    予測工程と、 符号化画素の値と第2の予測工程により算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出工程と、 選択された上記特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出工程により算出
    された予測誤差が上記所定の値であるなしに関わらず、
    その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力する第
    3の符号工程とを備えることを特徴とする請求項14記
    載の符号化方法。
  16. 【請求項16】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素
    を符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符
    号化済みの画素の値を参照画素の値として出力する出力
    工程と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定工程と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の主符号化工程と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の主符号化工程と、 上記モード判定工程の選択結果に基づいて、第1と第2
    の主符号化工程を選択的に動作させる符号化制御工程と
    を備え、 上記第1の主符号化工程は、参照画素のとる値に基づき
    符号化画素の予測値を算出する第1の予測工程と、 符号化画素の値と第1の予測工程により算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出工程と、 第1の予測誤差算出工程で算出された予測誤差が、所定
    の値か否かを判定して判定結果を出力する判定工程と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定工程によって出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号工程と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出工程によって算出さ
    れる予測誤差が上記所定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号工程とを備え、 上記第2の主符号化工程は、参照画素のとる値に基づき
    符号化画素の予測値を算出する第2の予測工程と、 符号化画素の値と第2の予測工程により算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出工程と、 選択された上記特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出工程により算出
    された予測誤差が上記所定の値であるなしに関わらず、
    その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力する第
    3の符号工程とを備え、 上記第1の符号工程は、判定工程から出力される判定結
    果を2値シンボル列として入力して2値シンボルのう
    ち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定する
    第1の確率推定工程と、2値シンボル列を符号化する第
    1の符号語割当て工程とを備え、 上記第2の符号工程は、予測誤差を入力して予測誤差を
    2値シンボル列に変換する第1の誤差/シンボル変換工
    程と、2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、ど
    ちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定する第2の
    確率推定工程と、2値シンボル列を符号化する第2の符
    号語割当て工程とを備え、 上記第3の符号工程は、予測誤差を入力して予測誤差を
    2値シンボル列に変換する第2の誤差/シンボル変換工
    程と、2値シンボル列を入力し2値シンボルのうち、ど
    ちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定する第3の
    確率推定工程と、2値シンボル列を符号化する第3の符
    号語割当て工程とを備え、 少なくとも上記第1,第2,第3の符号語割当て工程の
    いずれか1つは、対応する第1,第2,第3の確率推定
    工程がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定変化に
    基づいて2値シンボルのどちらが優勢シンボルかの解釈
    を変更する工程を備えることを特徴とする符号化方法。
  17. 【請求項17】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する出
    力工程と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定工程と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の主復号工程と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号画素の値へと復号する第2の主復号工程と、 上記モード判定工程の選択結果に基づいて、第1と第2
    の主復号工程を選択的に動作させる復号制御工程とを備
    えることを特徴とする復号方法。
  18. 【請求項18】 上記第1の主復号工程は、参照画素の
    とる値に基づき復号画素の予測値を算出する第1の予測
    工程と、 選択された特定の復号モードで復号する復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号工程と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号工程と、 上記第1の予測工程により算出された復号画素の予測値
    と、上記判定結果と、上記第2の復号工程により得られ
    た予測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画
    素算出工程とを備えることを特徴とする請求項17記載
    の復号方法。
  19. 【請求項19】 上記第2の主復号工程は、参照画素の
    とる値に基づき復号画素の予測値を算出する第2の予測
    工程と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第
    3の復号工程と、 第2の予測工程により算出された復号画素の予測値と第
    3の復号工程により復号された予測誤差とから選択され
    た上記特定の復号モード以外で復号される復号画素の値
    を算出する第2の復号画素算出工程とを備えることを特
    徴とする請求項18記載の復号方法。
  20. 【請求項20】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する出
    力工程と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定工程と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の主復号工程と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号画素の値へと復号する第2の主復号工程と、 上記モード判定工程の選択結果に基づいて、第1と第2
    の主復号工程を選択的に動作させる復号制御工程とを備
    え、 上記第1の主復号工程は、参照画素のとる値に基づき復
    号画素の予測値を算出する第1の予測工程と、 選択された特定の復号モードで復号する復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号工程と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号工程と、 上記第1の予測工程により算出された復号画素の予測値
    と、上記判定結果と、上記第2の復号工程により得られ
    た予測誤差とから復号画素の値を算出する第1の復号画
    素算出工程とを備え、 上記第2の主復号工程は、参照画素のとる値に基づき復
    号画素の予測値を算出する第2の予測工程と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第
    3の復号工程と、 第2の予測工程により算出された復号画素の予測値と第
    3の復号工程により復号された予測誤差とから選択され
    た上記特定の復号モード以外で復号される復号画素の値
    を算出する第2の復号画素算出工程とを備え、 上記第1の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列
    へ復号する第1のシンボル復元工程と、2値シンボルの
    うち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定す
    る第1の確率推定工程とを備え、2値シンボル列のう
    ち、どちらかを判定結果をとして出力するとともに、 上記第2の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列
    へ復号する第2のシンボル復元工程と、2値シンボルを
    入力し2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推
    定工程と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列を
    予測誤差に変換する第1のシンボル/誤差変換工程とを
    備え、 上記第3の復号工程は、符号語を入力し2値シンボル列
    へ復号する第3のシンボル復元工程と、2値シンボルを
    入力し2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推
    定工程と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列を
    予測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換工程とを
    備え、 少なくとも上記第1,第2,第3のシンボル復元工程の
    いずれか1つは、対応する第1,第2,第3の確率推定
    工程がそれぞれ推定する2値シンボルの確率推定変化に
    基づいて2値シンボルの解釈を変更する工程を備えるこ
    とを特徴とする復号方法。
  21. 【請求項21】 複数の画素からなる画像信号を入力
    し、符号化装置(400)でその画像信号の画素を符号
    化して次段の処理装置に出力する画像処理装置(60,
    66,68,69,61,100,600)において、 上記符号化装置(400)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
    て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
    値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づき、第1と第
    2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  22. 【請求項22】 上記画像処理装置は、電子計算機であ
    ることを特徴とする請求項21記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 上記画像処理装置は、スキャナである
    ことを特徴とする請求項21記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 上記画像処理装置は、ファクシミリ装
    置であることを特徴とする請求項21記載の画像処理装
    置。
  25. 【請求項25】 上記画像処理装置は、表示装置である
    ことを特徴とする請求項21記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】 上記画像処理装置は、記憶装置である
    ことを特徴とする請求項21記載の画像処理装置。
  27. 【請求項27】 符号化された画像信号を入力し、復号
    装置(500)で画像信号の画素を復号して次段の処理
    装置に出力する画像処理装置(60,66,68,6
    9,61,100,600)において、 上記復号装置(500)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
    し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
    の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
    と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部(20
    2)と、 上記モード判定器(42)の選択結果に基づき、第1と
    第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部(43)
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  28. 【請求項28】 上記画像処理装置は、電子計算機であ
    ることを特徴とする請求項27記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 上記画像処理装置は、スキャナである
    ことを特徴とする請求項27記載の画像処理装置。
  30. 【請求項30】 上記画像処理装置は、ファクシミリ装
    置であることを特徴とする請求項27記載の画像処理装
    置。
  31. 【請求項31】 上記画像処理装置は、プリンタである
    ことを特徴とする請求項27記載の画像処理装置。
  32. 【請求項32】 上記画像処理装置は、表示装置である
    ことを特徴とする請求項27記載の画像処理装置。
  33. 【請求項33】 上記画像処理装置は、記憶装置である
    ことを特徴とする請求項27記載の画像処理装置。
  34. 【請求項34】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素
    を符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符
    号化済みの画素の値を参照画素の値として出力する画素
    メモリ(1)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する符号化部(101a)と、 上記符号化部(101a)が判定した予測の当否に基づ
    いて、上記符号化部の動作を制御する符号化制御部(1
    1)とを備えることを特徴とする符号化装置(40
    0)。
  35. 【請求項35】 上記符号化部(101a)は、参照画
    素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する予測
    器(3)と、 符号化画素の値と予測器(3)で算出された予測値との
    誤差を予測誤差として算出する予測誤差算出器(30)
    と、 予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が所定の
    値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)
    と、 判定器(4)から出力された判定結果を入力して符号化
    し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、 予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が上記所
    定の値でない符号化画素に対して、その予測誤差を符号
    化し、対応する符号語を出力する第2の符号器(6)と
    を備えることを特徴とする請求項34記載の符号化装置
    (400)。
  36. 【請求項36】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する画
    素メモリ(41)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する復号部(201a)と、 上記復号部(201a)が判定した予測の当否に基づい
    て、上記復号部の動作を制御する復号制御部(43)と
    を備えることを特徴とする復号装置(500)。
  37. 【請求項37】 上記復号部(201a)は、参照画素
    のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する予測器
    (3)と、 予測誤差が所定の値か否かを示す判定結果を復号する第
    1の復号器(45)と、 予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対して、対応
    する符号語をその予測誤差へと復号する第2の復号器
    (46)と、 上記予測器(3)により算出された復号画素の予測値
    と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)により
    得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する復号画
    素算出器(32)とを備えることを特徴とする請求項3
    6記載の復号装置(500)。
  38. 【請求項38】 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素
    を符号化画素として入力蓄積し、符号化画素の近傍の符
    号化済みの画素の値を参照画素の値として出力する出力
    工程と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する符号化工程と、 上記符号化工程が判定した予測の当否に基づいて、上記
    符号化工程の動作を制御する符号化制御工程とを備える
    ことを特徴とする符号化方法。
  39. 【請求項39】 上記符号化工程は、参照画素のとる値
    に基づき符号化画素の予測値を算出する予測工程と、 符号化画素の値と予測工程で算出された予測値との誤差
    を予測誤差として算出する予測誤差算出工程と、 予測誤差算出工程で算出された予測誤差が所定の値か否
    かを判定して、判定結果を出力する判定工程と、 判定工程から出力された判定結果を入力して符号化し、
    符号語を出力する第1の符号工程と、 予測誤差算出工程で算出された予測誤差が上記所定の値
    でない符号化画素に対して、その予測誤差を符号化し、
    対応する符号語を出力する第2の符号工程とを備えるこ
    とを特徴とする請求項38記載の符号化方法。
  40. 【請求項40】 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号
    済みの画素を蓄積し、復号しようとする復号画素の近傍
    の復号済みの画素の値を参照画素の値として出力する出
    力工程と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する復号工程と、 上記復号工程が判定した予測の当否に基づいて、上記復
    号工程の動作を制御する復号制御工程とを備えることを
    特徴とする復号方法。
  41. 【請求項41】 上記復号工程は、参照画素のとる値に
    基づき復号画素の予測値を算出する予測工程と、 予測誤差が所定の値か否かを示す判定結果を復号する第
    1の復号工程と、 予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対して、対応
    する符号語をその予測誤差へと復号する第2の復号工程
    と、 上記予測工程により算出された復号画素の予測値と、上
    記判定結果と、上記第2の復号工程により得られた予測
    誤差とから復号画素の値を算出する復号画素算出工程と
    を備えることを特徴とする請求項40記載の復号方法。
  42. 【請求項42】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    とを備えた画像処理装置(600)において、 上記画像圧縮回路(318)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
    て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
    値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを有する符号化装置(400)を備えることを特
    徴とする画像処理装置(600)。
  43. 【請求項43】 上記第1の符号化部(101)は、参
    照画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する
    第1の予測器(3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備えることを特徴とする請求
    項42記載の画像処理装置(600)。
  44. 【請求項44】 上記第2の符号化部(102)は、参
    照画素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する
    第2の予測器(7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備えることを特徴とする請求
    項43記載の画像処理装置(600)。
  45. 【請求項45】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    とを備えた画像処理装置(600)において、 上記画像圧縮回路(318)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
    て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
    値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、 予め定義された複数の符号化モードから、参照画素のと
    る値に基づいて、符号化画素に対して、特定の符号化モ
    ードとそれ以外の符号化モードとのいずれかを選択する
    モード判定器(2)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する第1の符号化部(101)と、 符号化画素の値を予測し、符号化画素の値を符号化して
    符号語を出力する第2の符号化部(102)と、 上記モード判定器(2)の選択結果に基づいて、第1と
    第2の符号化部を選択的に動作させる符号化制御部(1
    1)とを有する符号化装置(400)を備え、 上記第1の符号化部(101)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第1の予測器
    (3)と、 符号化画素の値と第1の予測器(3)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第1の予測誤差算
    出器(30)と、 第1の予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が
    特定の値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器
    (4)と、 選択された特定の符号化モードで符号化する符号化画素
    について、判定器(4)から出力された判定結果を入力
    して符号化し、符号語を出力する第1の符号器(5)
    と、 選択された上記特定の符号化モードで符号化する符号化
    画素であって、第1の予測誤差算出器(30)で算出さ
    れた予測誤差が上記特定の値でない符号化画素に対し
    て、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第2の符号器(6)とを備え、 上記第2の符号化部(102)は、参照画素のとる値に
    基づき符号化画素の予測値を算出する第2の予測器
    (7)と、 符号化画素の値と第2の予測器(7)で算出された予測
    値との誤差を予測誤差として算出する第2の予測誤差算
    出器(31)と、 上記選択された特定の符号化モード以外で符号化する符
    号化画素に対して、第2の予測誤差算出器(31)で算
    出された予測誤差が上記特定の値であるなしに関わら
    ず、その予測誤差を符号化し、対応する符号語を出力す
    る第3の符号器(8)とを備えることを特徴とする画像
    処理装置(600)。
  46. 【請求項46】 上記第1の符号器(5)は、判定器
    (4)から出力された判定結果を2値シンボル列として
    入力して2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シン
    ボルの出現確率を推定する第1の確率推定器(25)
    と、2値シンボル列を符号化する第1の符号語割当て器
    (15)とを備え、 上記第2の符号器(6)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第1の誤差/シンボル変
    換器(36)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第2の確率推定器(26)と、2値シンボル列を符
    号化する第2の符号語割当て器(16)とを備え、 上記第3の符号器(8)は、予測誤差を入力して予測誤
    差を2値シンボル列に変換する第2の誤差/シンボル変
    換器(38)と、2値シンボル列を入力し2値シンボル
    のうち、どちらか一方の2値シンボルの出現確率を推定
    する第3の確率推定器(28)と、2値シンボル列を符
    号化する第3の符号語割当て器(18)とを備えること
    を特徴とする請求項45記載の画像処理装置(60
    0)。
  47. 【請求項47】 上記符号化制御部(11)は、少なく
    とも上記第1の符号器(5)、第2の符号器(6)、第
    3の符号器(8)のうち、いずれか1つによる符号語が
    確定し、かつ、残りの符号器による符号語が確定してい
    ない場合に、符号語の出力順を変更する符号語送出順序
    制御器を備えることを特徴とする請求項46記載の画像
    処理装置(600)。
  48. 【請求項48】 少なくとも上記第1の誤差/シンボル
    変換器(36)と第2の誤差/シンボル変換器(38)
    のいずれか1つは、該第1の誤差/シンボル変換器(3
    6)と第2の誤差/シンボル変換器(38)に入力され
    る予測誤差の値として出現する可能性の高い値から順に
    比較値を発生させ、上記第1の誤差/シンボル変換器
    (36)と第2の誤差/シンボル変換器(38)のいず
    れかに入力された予測誤差と逐次比較し、該予測誤差と
    発生させた比較値の1つが一致するまでの比較回数に基
    づいて2値シンボル列を作成して出力することを特徴と
    する請求項46記載の画像処理装置(600)。
  49. 【請求項49】 上記モード判定器(2)は、更に、符
    号化画素に先行する符号化済みの画素の符号化モードに
    基づいて符号化画素の符号化モードを選択することを特
    徴とする請求項45記載の画像処理装置(600)。
  50. 【請求項50】 少なくとも上記第1の符号語割り当て
    器(15)、第2の符号語割り当て器(16)、第3の
    符号語割り当て器(18)のいずれか1つは、対応する
    第1の確率推定器(25a)、第2の確率推定器(26
    a)、第3の確率推定器(28a)がそれぞれ推定する
    2値シンボルのうち、どちらか一方の2値シンボルの確
    率推定変化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢シン
    ボルかの解釈を変更することを特徴とする請求項46記
    載の画像処理装置(600)。
  51. 【請求項51】 上記第1の符号化部(101)の第1
    の予測器(3)と第2の符号化部(102)の第2の予
    測器(7)を統合して共通の予測器とすることを特徴と
    する請求項45記載の画像処理装置(600)。
  52. 【請求項52】 上記第1の符号器(5)、第2の符号
    器(6)、第3の符号器(8)のうち、少なくともいず
    れか2つの符号器を統合して共通の符号器とすることを
    特徴とする請求項45記載の画像処理装置(600)。
  53. 【請求項53】 少なくとも上記第1の符号語割り当て
    器(15)、第2の符号語割り当て器(16)、第3の
    符号語割当て器(18)のいずれか1つは、2値シンボ
    ルのいずれが優勢シンボルかという情報と優勢シンボル
    の推定出現確率とに基づき、2値シンボルの拡大情報源
    に対し組織的に作成したハフマン符号セットの中から、
    優勢シンボルの推定出現確率から想定される2値シンボ
    ルの拡大情報源の状況に最適な符号を選択することによ
    って実現される2値情報源符号化を行うことを特徴とす
    る請求項46記載の画像処理装置(600)。
  54. 【請求項54】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    と、 記憶された画像を伸長する画像伸長回路(320)とを
    備えた画像処理装置(600)において、 上記画像伸長回路(320)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
    し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
    の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
    と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部(20
    2)と、 上記モード判定器(42)が選択した結果に基づいて、
    第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部
    (43)とを有する復号装置(500)を備えることを
    特徴とする画像処理装置(600)。
  55. 【請求項55】 上記第1の復号部(201)は、参照
    画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する第1
    の予測器(3)と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備えることを特徴とす
    る請求項54記載の画像処理装置(600)。
  56. 【請求項56】 上記第2の復号部(202)は、参照
    画素のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する第2
    の予測器(7)と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備えることを特徴とする請求項55記載の画像
    処理装置(600)。
  57. 【請求項57】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    と、 記憶された画像を伸長する画像伸長回路(320)とを
    備えた画像処理装置(600)において、 上記画像伸長回路(320)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
    し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
    の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
    と、 予め定義された複数の復号モードから、参照画素のとる
    値に基づいて、復号画素に対して、特定の復号モードと
    それ以外の復号モードとのいずれかを選択するモード判
    定器(42)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する第1の復号部(201)と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、符
    号語を復号画素の値へと復号する第2の復号部(20
    2)と、 上記モード判定器(42)が選択した結果に基づいて、
    第1と第2の復号部を選択的に動作させる復号制御部
    (43)とを有する復号装置(500)を備え、 上記第1の復号部(201)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第1の予測器(3)
    と、 選択された特定の復号モードで復号される復号画素に対
    し、対応する符号語を予測誤差が所定の値か否かを示す
    判定結果へと復号する第1の復号器(45)と、 選択された上記特定の復号モードで復号される復号画素
    であって、予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対
    して、対応する符号語をその予測誤差へと復号する第2
    の復号器(46)と、 上記第1の予測器(3)により算出された復号画素の予
    測値と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)に
    より得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する第
    1の復号画素算出器(32)とを備え、 上記第2の復号部(202)は、参照画素のとる値に基
    づき復号画素の予測値を算出する第2の予測器(7)
    と、 選択された上記特定の復号モード以外で復号される復号
    画素に対して、予測誤差が上記所定の値であるなしに関
    わらず、対応する符号語を予測誤差へと復号する第3の
    復号器(48)と、 上記第2の予測器(7)により算出された復号画素の予
    測値と、第3の復号器(48)により復号された予測誤
    差とから選択された上記特定の復号モード以外で復号さ
    れる復号画素の値を算出する第2の復号画素算出器(3
    3)とを備えることを特徴とする画像処理装置(60
    0)。
  58. 【請求項58】 上記第1の復号器(45)は、符号語
    を入力し2値シンボル列へ復号する第1のシンボル復元
    器(55)と、2値シンボルのうち、どちらか一方の2
    値シンボルの出現確率を推定する第1の確率推定器(7
    5)とを備え、2値シンボル列のうち、どちらかを判定
    結果として出力するとともに、 上記第2の復号器(46)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第2のシンボル復元器(56)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第2の確率推定器
    (76)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第1のシンボル/誤差変換器(8
    6)とを備え、 上記第3の復号器(48)は、符号語を入力し2値シン
    ボル列へ復号する第3のシンボル復元器(58)と、2
    値シンボルを入力し2値シンボルのうち、どちらか一方
    の2値シンボルの出現確率を推定する第3の確率推定器
    (78)と、2値シンボル列を入力して2値シンボル列
    を予測誤差に変換する第2のシンボル/誤差変換器(8
    8)とを備えることを特徴とする請求項57記載の画像
    処理装置(600)。
  59. 【請求項59】 上記復号制御部(43)は、少なくと
    も第1の復号器(45)、第2の復号器(46)、第3
    の復号器(48)のいずれか1つが復号した2値シンボ
    ル列が全て使用される前に、他のいずれか1つの復号器
    が2値シンボル列を出力する場合に、復号した2値シン
    ボルの使用順序を変更する2値シンボル使用順序制御器
    を備えることを特徴とする請求項58記載の画像処理装
    置(600)。
  60. 【請求項60】 少なくとも上記第1のシンボル/誤差
    変換器(86)と第2のシンボル/誤差変換器(88)
    のいずれか1つは、入力した2値シンボルの値と個数に
    基づき入力した2値シンボル列を予測誤差に変換するこ
    とを特徴とする請求項58記載の画像処理装置(60
    0)。
  61. 【請求項61】 上記モード判定器(42)は、更に、
    復号画素に先行する復号済みの画素の復号モードに基づ
    いて復号画素の復号モードを選択することを特徴とする
    請求項57記載の画像処理装置(600)。
  62. 【請求項62】 少なくとも上記第1のシンボル復元器
    (55)、第2のシンボル復元器(56)、第3のシン
    ボル復元器(58)のいずれか1つは、対応する第1の
    確率推定器(75)、第2の確率推定器(76)、第3
    の確率推定器(78)がそれぞれ推定する2値シンボル
    の確率推定変化に基づいて2値シンボルのどちらが優勢
    シンボルかの解釈を変更することを特徴とする請求項5
    8記載の画像処理装置(600)。
  63. 【請求項63】 上記第1の復号部(201)の第1の
    予測器(3)と、第2の復号部(202)の第2の予測
    器(7)を統合して共通の予測器とすることを特徴とす
    る請求項57記載の画像処理装置(600)。
  64. 【請求項64】 上記第1の復号器(45)、第2の復
    号器(46)、第3の復号器(48)のうち、少なくと
    もいずれか2つの復号器を統合して共通の復号器とする
    ことを特徴とする請求項57記載の画像処理装置(60
    0)。
  65. 【請求項65】 少なくとも上記第1のシンボル復元器
    (55)、第2のシンボル復元器(56)、第3のシン
    ボル復元器(58)のいずれか1つは、2値シンボルの
    いずれが優勢シンボルかという情報と優勢シンボルの推
    定出現確率とに基づき、2値シンボルの拡大情報源に対
    し組織的に作成したハフマン符号セットの中から、優勢
    シンボルの推定出現確率から想定される2値シンボルの
    拡大情報源の状況に最適な符号を選択することによって
    実現される2値情報源復号を行うことを特徴とする請求
    項58記載の画像処理装置(600)。
  66. 【請求項66】 上記画像圧縮回路(318)は、上記
    符号化装置(400)を複数有し、輝度信号Yと色差信
    号U,Vを上記複数の符号化装置(400)にパラレル
    に入力して符号化することを特徴とする請求項42記載
    の画像処理装置(600)。
  67. 【請求項67】 上記画像圧縮回路(318)は、上記
    符号化装置(400)を複数有し、色信号R,G,Bを
    上記複数の符号化装置(400)にパラレルに入力して
    符号化することを特徴とする請求項42記載の画像処理
    装置(600)。
  68. 【請求項68】 上記画像圧縮回路(318)は、上記
    符号化装置(400)を1つ有し、輝度信号Yと色差信
    号U,Vを上記符号化装置(400)にブロック単位に
    シリアルに入力して符号化することを特徴とする請求項
    42記載の画像処理装置(600)。
  69. 【請求項69】 上記画像圧縮回路(318)は、上記
    符号化装置(400)を1つ有し、色信号R,G,Bを
    上記符号化装置(400)にブロック単位にシリアルに
    入力して符号化することを特徴とする請求項42記載の
    画像処理装置(600)。
  70. 【請求項70】 上記画像伸長回路(320)は、上記
    復号装置(500)を複数有し、符号化された輝度信号
    Yと色差信号U,Vを上記複数の復号装置(500)に
    パラレルに入力して復号することを特徴とする請求項5
    4記載の画像処理装置(600)。
  71. 【請求項71】 上記画像伸長回路(320)は、上記
    復号装置(500)を複数有し、符号化された色信号
    R,G,Bを上記複数の復号装置(500)にパラレル
    に入力して復号することを特徴とする請求項54記載の
    画像処理装置(600)。
  72. 【請求項72】 上記画像伸長回路(320)は、上記
    復号装置(500)を1つ有し、符号化された輝度信号
    Yと色差信号U,Vを上記復号装置(500)にブロッ
    ク単位にシリアルに入力して復号することを特徴とする
    請求項54記載の画像処理装置(600)。
  73. 【請求項73】 上記画像伸長回路(320)は、上記
    復号装置(500)を1つ有し、符号化された色信号
    R,G,Bを上記復号装置(500)にブロック単位に
    シリアルに入力して復号することを特徴とする請求項5
    4記載の画像処理装置(600)。
  74. 【請求項74】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    とを備えた画像処理装置(600)において、 上記画像圧縮回路(318)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ画素を符号化画素とし
    て入力蓄積し、符号化画素の近傍の符号化済みの画素の
    値を参照画素の値として出力する画素メモリ(1)と、 符号化画素の値を予測し、予測の当否を判定して、判定
    結果に基づき符号化画素の値を符号化して符号語を出力
    する符号化部(101a)と、 上記符号化部(101a)が判定した予測の当否に基づ
    いて、上記符号化部の動作を制御する符号化制御部(1
    1)とを有する符号化装置(400)を備えることを特
    徴とする画像処理装置(600)。
  75. 【請求項75】 上記符号化部(101a)は、参照画
    素のとる値に基づき符号化画素の予測値を算出する予測
    器(3)と、 符号化画素の値と予測器(3)で算出された予測値との
    誤差を予測誤差として算出する予測誤差算出器(30)
    と、 予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が所定の
    値か否かを判定して、判定結果を出力する判定器(4)
    と、 判定器(4)から出力された判定結果を入力して符号化
    し、符号語を出力する第1の符号器(5)と、 予測誤差算出器(30)で算出された予測誤差が上記所
    定の値でない符号化画素に対して、その予測誤差を符号
    化し、対応する符号語を出力する第2の符号器(6)と
    を備えることを特徴とする請求項74記載の画像処理装
    置(600)。
  76. 【請求項76】 複数の画素からなる画像を撮像する撮
    像部(325)と、 撮像された画像を圧縮する画像圧縮回路(318)と、 圧縮された画像を記憶する記憶部(319又は316)
    と、 記憶された画像を伸長する画像伸長回路(320)とを
    備えた画像処理装置(600)において、 上記画像伸長回路(320)は、 所定の範囲のいずれかの値を持つ復号済みの画素を蓄積
    し、復号しようとする復号画素の近傍の復号済みの画素
    の値を参照画素の値として出力する画素メモリ(41)
    と、 符号語を入力するとともに、復号画素の値を予測し、予
    測の当否を判定して、判定結果に基づいて符号語を復号
    画素の値へと復号する復号部(201a)と、 上記復号部(201a)が判定した予測の当否に基づい
    て、上記復号部の動作を制御する復号制御部(43)と
    を有する復号装置(500)を備えることを特徴とする
    画像処理装置(600)。
  77. 【請求項77】 上記復号部(201a)は、参照画素
    のとる値に基づき復号画素の予測値を算出する予測器
    (3)と、 予測誤差が所定の値か否かを示す判定結果を復号する第
    1の復号器(45)と、 予測誤差が上記所定の値でない復号画素に対して、対応
    する符号語をその予測誤差へと復号する第2の復号器
    (46)と、 上記予測器(3)により算出された復号画素の予測値
    と、上記判定結果と、上記第2の復号器(46)により
    得られた予測誤差とから復号画素の値を算出する復号画
    素算出器(32)とを備えることを特徴とする請求項7
    6記載の画像処理装置(600)。
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