JPH1112923A - 繊維マットの金属片探知方法及びその装置 - Google Patents

繊維マットの金属片探知方法及びその装置

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JPH1112923A
JPH1112923A JP16445997A JP16445997A JPH1112923A JP H1112923 A JPH1112923 A JP H1112923A JP 16445997 A JP16445997 A JP 16445997A JP 16445997 A JP16445997 A JP 16445997A JP H1112923 A JPH1112923 A JP H1112923A
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JP
Japan
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metal piece
fiber mat
mat
metal
detection probe
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JP16445997A
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English (en)
Inventor
Masao Saito
雅男 齋藤
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Nichiha Corp
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維マットに混入している金属片の混入位置
を正確に特定する。 【解決手段】 抄造装置で抄造した繊維マット11をベ
ルトコンベア12によって搬送する。この繊維マット1
1の下方に磁気誘導方式の棒状の金属片探知プルーブ1
3を該繊維マット11の全幅をカバーするように設置す
る。この金属片探知プルーブ13の探知領域を繊維マッ
ト11の幅方向に複数チャンネルに分割して、各チャン
ネル毎に独立して金属片を探知できるように構成すると
共に、各チャンネル毎に塗料塗布装置17を1台ずつ設
置する。金属片探知プルーブ13いずれかのチャンネル
で、繊維マット11に混入している金属片を探知した時
に、そのチャンネルに対応する塗料塗布装置17を所定
のタイミングで作動させることで、繊維マット11の金
属片混入位置又はその近辺に塗料を塗布して、金属片混
入位置をマーキングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄造装置で抄造さ
れた繊維マットに混入している金属片の混入位置を探知
する繊維マットの金属片探知方法及びその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】木質系の繊維板の製造方法は、木質繊維
を主成分とするスラリーを抄造装置で抄造したり(湿式
法)、或は、乾燥した木質繊維を主成分として熱硬化性
樹脂粉末と共に抄造ベルト上に散布して繊維マットを作
り(乾式法)、この繊維マットを所定寸法に切断した
後、これをプレス成形して繊維板を作るようにしてい
る。この繊維板は、例えば自動車の内装用下地材、家電
製品のキャビネットや裏板、建築用内装材等として幅広
く用いられている。
【0003】木質繊維を作る原材料となる木材(主とし
て間伐材や廃木材等)には、金属片(工具の欠けた鉄片
や釘等)が刺さっていることがあり、この金属片が木質
繊維に混入してそのまま繊維板に混入することがある。
この繊維板に混入した金属片は、繊維板加工時に高電圧
を使用する時(例えば繊維板にビニルレザーシート等を
溶着する時)に、火花放電(スパーク)を発生させる原
因となり、正常な加工を妨げるおそれがある。従って、
金属片が混入した繊維板を不良品として排除する必要が
ある。
【0004】そこで、特開平8−291420号公報に
示すような磁気誘導方式の鉄片探知器を用いて金属片を
探知することが行われている。この場合、金属片の探知
は、繊維板プレス成形後(製品完成後)に行っても良い
が、抄造後の繊維マットの段階で行えば、金属片が混入
した不良繊維マットは、以後の無駄な加工を行う必要が
なく、生産性の面からも好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の鉄片
探知器は、鉄片を検出した時に警報ランプやブザーで警
報するだけであるから、繊維マットのどこに金属片が混
入しているか正確に分からない。従って、作業者は、鉄
片探知器が警報動作した時に、金属片が混入していると
思われる繊維マットの位置をおおよその見当をつけて不
良繊維マットの選別を行うようにしている。このため、
不良繊維マットの選別を間違えることがあり、良品が不
良品と誤って選別されたり、不良繊維マットで作られた
不良繊維板が出荷されてしまうおそれがある。しかも、
不良繊維マットの金属片混入位置が全く分からないた
め、不良繊維マットから金属片を取り除くことができな
い。このため、不良繊維マットを抄造原料として再利用
することができず、木材資源を有効利用できないばかり
か、歩留りが低下する原因にもなっている。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、繊維マットに混入し
ている金属片の混入位置を容易に特定することができる
繊維マットの金属片探知方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1,3によれば、コンベアにより搬
送される繊維マットの上方又は下方に、磁気誘導方式の
棒状の金属片探知プルーブを該繊維マットの全幅をカバ
ーするように設置すると共に、前記金属片探知プルーブ
と所定の位置関係でマーキング用の塗料塗布装置を設置
し、前記金属片探知プルーブで金属片を探知した時に所
定のタイミングで前記塗料塗布装置を作動させること
で、前記繊維マットの金属片混入位置又はその近辺に塗
料を塗布するようにしたものである。このようにすれ
ば、塗料の塗布部分が金属片混入位置を示すマーキング
となり、金属片混入位置が容易に特定される。
【0008】この場合、請求項2のように、金属片探知
プルーブの探知領域を繊維マットの幅方向に複数チャン
ネルに分割して、各チャンネル毎に独立して金属片を探
知できるように構成すると共に、各チャンネル毎に前記
塗料塗布装置を1台ずつ設置し、いずれかのチャンネル
で金属片を探知した時に、そのチャンネルに対応した塗
料塗布装置を所定のタイミングで作動させるようにして
も良い。このようにすれば、金属片混入位置を繊維マッ
トの幅方向にも特定できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
に基づいて説明する。繊維マット11は、木質繊維を主
成分とする原料を乾式法の抄造装置(図示せず)で抄造
して作られ、抄造装置からベルトコンベア12(コンベ
ア)によって連続的に送られてくる。この繊維マット1
1は、抄造後に切断装置(図示せず)により幅方向に例
えば5分割されながら搬送される。
【0010】ベルトコンベア12により搬送される繊維
マット11の下方には、磁気誘導方式の角棒状の金属片
探知プルーブ13が該繊維マット11の全幅をカバーす
るように該繊維マット11(ベルトコンベア12)と平
行に設置されている。本実施形態では、金属片探知プル
ーブ13は繊維マット11の搬送方向に対して直角に設
置されているが、斜めに設置しても良く、要は、金属片
探知プルーブ13の探知領域が繊維マット11の全幅を
カバーするように設置すれば良い。
【0011】この金属片探知プルーブ13の探知領域
は、繊維マット11の幅方向に複数チャンネルに分割さ
れ、各チャンネル毎に独立して金属片を探知できるよう
に構成されている。本実施形態では、金属片探知プルー
ブ13のチャンネル数は、繊維マット11の分割数に一
致し、各チャンネルの探知幅が繊維マット11の各分割
マットの幅に一致している。
【0012】尚、金属片探知プルーブ13の内部構造は
図示しないが、金属片探知プルーブ13の各チャンネル
毎に内蔵した磁束発生部(電磁コイル又は永久磁石)に
よって繊維マット11側に向けて磁束を発生させ、この
磁束の中を金属片が通過する際に発生する磁束の乱れを
各チャンネルの検出コイルで検出することで、各チャン
ネル毎に独立して金属片を探知できるようになってい
る。金属片探知プルーブ13の検出信号は制御装置14
に入力される。この制御装置14には、金属片検出時に
作動するブザー15と警報ランプ21が設けられてい
る。
【0013】一方、金属片探知プルーブ13の上方に
は、繊維マット11の搬送スペースを隔てて横長の塗料
タンク16が金属片探知プルーブ13と平行に設置され
ている。この塗料タンク16上には、繊維マット11の
各分割マット(金属片探知プルーブ13の各チャンネ
ル)に対応してマーキング用の塗料塗布装置17が1台
ずつ設置されている。本実施形態では、塗料塗布装置1
7は、例えばスプレー塗装装置が採用され、塗料タンク
16内の塗料を吸い上げるポンプ18と、このポンプ1
8から供給される塗料を繊維マット11に向けて噴射す
るスプレーノズル19から構成されている。上記スプレ
ーノズル19はフレキシブル配管19aを介してポンプ
18の吐出口に接続され、該フレキシブル配管19aを
曲げ調整することで、スプレーノズル19の噴射方向を
調整できるようになっている。
【0014】この塗料塗布装置17の塗料噴射動作は、
制御装置14によって制御され、金属片探知プルーブ1
3で金属片が探知された時に所定のタイミングで塗料塗
布装置17を作動させることで、繊維マット11の金属
片混入位置又はその近辺に塗料が塗布されるようになっ
ている。つまり、金属片探知プルーブ13で金属片が探
知された時に、繊維マット11の金属片混入位置がスプ
レーノズル19の噴射方向に到達する時間(この時間は
搬送速度によって決まる)が経過するのを待って、スプ
レーノズル19から塗料を噴射する。
【0015】金属片の探知は、繊維マット11の各分割
マット(金属片探知プルーブ13の各チャンネル)毎に
行われ、いずれかのチャンネルで金属片が探知された時
に、そのチャンネルに対応した塗料塗布装置17が所定
のタイミングで作動され、繊維マット11の金属片混入
位置又はその近辺に塗料が塗布されて金属片混入位置が
マーキングされる。この際、制御装置14は、金属片を
探知した時に、ブザー15を鳴らすと共に、警報ランプ
21を点滅させ、作業者に報知する。
【0016】このようにして、金属片探知装置20を通
過した繊維マット11は、所定寸法に切断された後、プ
レス成形工程へ搬送されるが、その搬送途中で、上述し
た塗料塗布により金属片混入位置がマーキングされてい
る不良繊維マットは取り除かれる。この作業は、作業者
が目視にて行っても良いが、カメラ等で塗料塗布の有無
を自動判別して、塗料が塗布されている不良繊維マット
を自動的に不良品回収コンベアに排出するようにしても
良い。
【0017】回収された不良繊維マットは、塗料塗布に
より金属片混入位置がマーキングされているため、その
マーキング部分を切除することで、金属片を確実に取り
除くことができる。金属片混入部分を取り除かれた不良
繊維マットは、回収され、繊維マットの抄造原料とな
る。
【0018】以上説明した実施形態によれば、金属片探
知プルーブ13で探知した金属片混入位置又はその近辺
に塗料塗布装置17により塗料を塗布して金属片混入位
置をマーキングするようにしたので、そのマーキングを
目印にして不良繊維マットの選別を容易に行うことがで
き、不良繊維マットを確実に排除することができて、品
質管理を徹底できると共に、良品が不良品と誤って選別
されることもない。しかも、繊維マット11に混入して
いる金属片の混入位置をマーキングにより精度良く特定
することができるため、選別された不良繊維マットから
金属片混入部分のみを切除して、不良繊維マットを抄造
原料として再利用することができ、木材資源を有効利用
できると共に、歩留りも向上でき、コスト低減にもつな
がる。また、金属片探知装置20は、金属片探知プルー
ブ13と塗料塗布装置17とこれらを制御する制御装置
14からなる比較的簡単な構成であるため、設備コスト
も安価である。
【0019】また、上記実施形態では、繊維マット11
が幅方向に5分割されているのに対応して、金属片探知
プルーブ13を5チャンネルに分割しているので、繊維
マット11の各分割マット毎に独立して金属片を探知で
きる利点が有る。この場合、金属片探知プルーブ13の
チャンネル数を繊維マット11の分割数の2倍以上に増
やして、繊維マット11の各分割マット毎に金属片混入
位置を2チャンネル以上で探知するようにしても良い。
【0020】尚、本発明は、分割されていない繊維マッ
トについても、複数チャンネルの金属片探知プルーブ1
3で金属片の混入を探知するようにしても良い。このよ
うにすれば、金属片混入位置を繊維マットの幅方向にも
特定できる利点が有る。但し、本発明は、1チャンネル
のみの金属片探知プルーブを用いて金属片の混入を探知
するようにしても良く、この場合でも、本発明の所期の
目的は十分に達成することができる。
【0021】また、上記実施形態では、塗料塗布装置1
7としてスプレー塗装装置を用いたが、インクジェット
塗装装置等、他の塗装装置を用いても良い。また、上記
実施形態では、繊維マット11の下方に金属片探知プル
ーブ13を設置したが、繊維マット11の上方に金属片
探知プルーブ13を設置しても良い。
【0022】また、上記実施形態では、金属片探知プル
ーブ13内に磁束発生部(電磁コイル又は永久磁石)を
内蔵して金属片探知プルーブ13から繊維マット11側
に向けて磁束を発生させるようにしたが、磁束発生部を
金属片探知プルーブとは別体に設け、この磁束発生部を
繊維マットを挟んで金属片探知プルーブと対向させるよ
うに設置しても良い。
【0023】また、金属片探知プルーブ13と塗料塗布
装置17との位置関係を適宜変更しても良い。この場
合、両者の位置関係に応じて、金属片探知プルーブ13
で金属片を検出してから塗料塗布装置17を作動させる
までの時間を適宜設定すれば、金属片混入位置又はその
近辺に塗料を塗布することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1,3によれば、金属片探知プルーブで探知し
た金属片混入位置又はその近辺に塗料を塗布して金属片
混入位置をマーキングするようにしたので、繊維マット
に混入している金属片の混入位置を容易に特定すること
ができて、不良繊維マットの選別や後処理を容易に行う
ことができ、歩留り向上、品質管理の徹底に貢献でき
る。
【0025】更に、請求項2では、金属片探知プルーブ
の探知領域を繊維マットの幅方向に複数チャンネルに分
割して、各チャンネル毎に独立して金属片を探知できる
ようにしたので、金属片混入位置を繊維マットの幅方向
にも特定でき、金属片混入位置の検出精度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における金属片探知装置全
体の構成を示す斜視図
【符号の説明】
11…繊維マット、12…ベルトコンベア(コンベ
ア)、13…金属片探知プルーブ、14…制御装置、1
5…ブザー、16…塗料タンク、17…金属片探知プル
ーブ、18…ポンプ、19…スプレーノズル、20…金
属片探知装置、21…警報ランプ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄造装置で抄造された繊維マットをコン
    ベアで搬送しながら、該繊維マットに混入している金属
    片の混入位置を探知する繊維マットの金属片探知方法で
    あって、 前記コンベアにより搬送される繊維マットの上方又は下
    方に磁気誘導方式の棒状の金属片探知プルーブを該繊維
    マットの全幅をカバーするように設置すると共に、前記
    金属片探知プルーブと所定の位置関係でマーキング用の
    塗料塗布装置を設置し、前記金属片探知プルーブで金属
    片を探知した時に所定のタイミングで前記塗料塗布装置
    を作動させることで、前記繊維マットの金属片混入位置
    又はその近辺に塗料を塗布することを特徴とする繊維マ
    ットの金属片探知方法。
  2. 【請求項2】 前記金属片探知プルーブの探知領域を前
    記繊維マットの幅方向に複数チャンネルに分割して、各
    チャンネル毎に独立して金属片を探知できるように構成
    すると共に、各チャンネル毎に前記塗料塗布装置を1台
    ずつ設置し、いずれかのチャンネルで金属片を探知した
    時に、そのチャンネルに対応した塗料塗布装置を所定の
    タイミングで作動させることを特徴とする請求項1に記
    載の繊維マットの金属片探知方法。
  3. 【請求項3】 抄造装置で抄造された繊維マットをコン
    ベアで搬送しながら、該繊維マットに混入している金属
    片の混入位置を探知する繊維マットの金属片探知装置で
    あって、 前記コンベアにより搬送される繊維マットの上方又は下
    方に該繊維マットの全幅をカバーするように設置された
    磁気誘導方式の棒状の金属片探知プルーブと、 前記金属片探知プルーブと所定の位置関係で設置された
    マーキング用の塗料塗布装置と、 前記金属片探知プルーブで金属片を探知した時に所定の
    タイミングで前記塗料塗布装置を作動させて前記繊維マ
    ットの金属片混入位置又はその近辺に塗料を塗布する動
    作を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする繊維
    マットの金属片探知装置。
JP16445997A 1997-06-20 1997-06-20 繊維マットの金属片探知方法及びその装置 Pending JPH1112923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113605077A (zh) * 2020-10-23 2021-11-05 怀化永敏服装有限公司 一种服装加工质检扫描验针设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113605077A (zh) * 2020-10-23 2021-11-05 怀化永敏服装有限公司 一种服装加工质检扫描验针设备

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