JPH11121734A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH11121734A
JPH11121734A JP9278837A JP27883797A JPH11121734A JP H11121734 A JPH11121734 A JP H11121734A JP 9278837 A JP9278837 A JP 9278837A JP 27883797 A JP27883797 A JP 27883797A JP H11121734 A JPH11121734 A JP H11121734A
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JP
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layer
transfer
electrode
transfer electrode
solid
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JP9278837A
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English (en)
Inventor
Kazuji Wada
和司 和田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全画素読みだし方式の固体撮像素子(CC
D)において、画素及び画素間部の微細化を図ると共
に、転送電極間の寄生容量を減少させて電荷転送効率,
ダイナミックレンジ等の向上,高速駆動の向上を図る。 【解決手段】 マトリックス状に配列された複数の受光
部2と、各受光部2列に対応して3層の転送電極〔7
A,7B,7C〕を有する垂直転送レジスタ3を備え、
第1層目の転送電極7Aが、シャント配線14を介さず
に駆動パルス供給線19に直接接続され、垂直方向に隣
り合う受光部2間に配列された第2層目と第3層目の転
送電極〔7B,7C〕が重ならず、かつ、第2層目と第
3層目の各転送電極〔7B,7C〕がシャント配線14
を介して駆動パルス供給線18,17に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全画素読み出し方
式のCCD固体撮像素子に適した固体撮像素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、全画素読み出し方式のCCD
固体撮像素子の撮像領域の要部を示す。このCCD固体
撮像素子41は、例えばインタ−ライン転送(IT)型
とした場合、マトリックス状に配列された複数の光電変
換を行う受光部42と各受光部列に対抗するCCD構造
の複数の垂直転送レジスタ43からなる撮像領域44
と、図示せざるも、垂直転送レジスタ43から転送され
た信号電荷を出力部に転送するための水平転送レジスタ
を有して構成される。
【0003】垂直転送レジスタ43は、図11(図10
のE−E線上の断面)及び図12(図10のF−F線上
の断面)に示すように、シリコン基体45の転送チャネ
ル領域上に、SiO2 等によるゲート絶縁膜46を介し
て、第1層目の多結晶シリコン層からなる第1層転送電
極47A、第2層目の多結晶シリコン層からなる第2層
転送電極47B及び第3層目の多結晶シリコン層からな
る第3層転送電極47Cが、電荷転送方向に繰り返し配
列されて構成される。48は層間絶縁膜である。第1層
転送電極47A、第2層転送電極47B及び第3層転送
電極47Cは、それぞれ複数の垂直転送レジスタ43に
対して共通に形成される。そして、垂直方向に隣り合う
受光部42間では、第1層転送電極47A、第2層転送
電極47B及び第3層転送電極47Cは、順次重なって
形成される。
【0004】従って、図10のF−F線上の受光部42
間では、図12に示すように第1層,第2層及び第3層
の転送電極47A,47B及び47Cが重なった状態で
形成される。この場合、第1層転送電極47A,第2層
転送電極47B及び第3層転送電極47Cの順にその電
極幅が狭く形成される。
【0005】前記垂直転送レジスタ43は、3相の駆動
パルスφ1 〜φ3 により駆動されるもので、第1層転送
電極47A、第2層転送電極47B及び第3層転送電極
47Cに、それぞれ駆動パルスφ1 ,φ2 ,φ3 が印加
される。なお、図11及び図12では、遮光用のAl層
等は図示を省略している。
【0006】上述の全画素読みだし方式のCCD固体撮
像素子には、VGA(Video Graphics Array)フォーマ
ットに対応した33万画素のものから、XGA(Extend
ed Graphics Array )に対応した80万画素、さらに解
像度の高い130万画素などいくつかの種類があるが、
画素数が増えるに従って、フレームレートは低下するの
が一般的である。フレームレートの向上を目的として、
垂直転送レジスタ43を高速で駆動しようとした場合、
多結晶シリコン層からなる第1,第2,第3の転送電極
47A,47B,47Cの遅延が問題となる場合があ
る。この問題を解決する方法としてシャント配線によっ
て遅延を防止する方法が考えられている。
【0007】このシャント配線構造は、多結晶シリコン
よりシート抵抗の小さいAlやWSi等を用いた、いわ
ゆるシャント配線を各垂直転送レジスタ43上に形成
し、このシャント配線と、対応する各転送電極47A,
47B,47Cとを接続し、各転送電極47A,47
B,47Cに、シャント配線を介して駆動パルスを印加
する構造のものであり、駆動パルス波形の「なまり」に
よる特性の劣化を防ぐ技術として、HD(高品位)TV
用のCCD固体撮像素子等で実用化されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、画素間部では、図12に示すように、3層の多結
晶シリコン層による転送電極47A,47B及び47C
が重なった構造では、微細化が進むにつれて、最上層の
転送電極47Cが細くなり、断線する可能性が高くな
る。また、転送電極47A〜47Cが重なっている面積
が多いため寄生容量が大きく、クロックパルスの相互干
渉により転送効率や、ダイナミックレンジの減少などの
問題が発生する可能性がある。
【0009】本発明は、かかる電極構造による問題を解
決し、電荷転送効率やダイナミックレンジが向上し、C
CDの高速駆動が可能となり、画素及び画素間部の微細
化が可能となる固体撮像素子を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、第1層目の転送電極を、シャント配線を介さずに
直接駆動パルス供給線に接続し、受光部間の第2層目と
第3層目の転送電極を重ならないように配置して、シャ
ント配線を介して駆動パルス供給線に接続する構成とす
る。
【0011】第1層目の転送電極は、第2層目以上の転
送電極と比較して電極幅が広いために、シャント配線を
接続しなくとも伝搬遅延が起こり難い。又、第2層目,
第3層目の転送電極は、シャント配線するので伝搬遅延
が防止できる。更に、受光部間での第2層目と第3層目
の転送電極が重ならないので、寄生容量が小さくなり、
電荷転送効率やダイナミックレンジの向上等、垂直転送
レジスタの特性が向上すると共に、受光部間の転送電極
の線幅が細くならないため、画素の微細化が可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、マ
トリックス状に配列された複数の受光部と、各受光部列
に対応して3層の転送電極を有する垂直転送レジスタを
備え、第1層目の転送電極が、シャント配線を介さずに
駆動パルス供給線に直接接続され、第2層目と第3層目
の転送電極が垂直方向に隣り合う受光部間で重ならず、
かつ、第2層目と第3層目の各転送電極がシャント配線
を介して駆動パルス供給線に接続された構成とする。
【0013】本発明は、上記固体撮像素子において、第
2層目および第3層目の各転送電極が、水平方向に複数
に分割された構成とする。
【0014】本発明は、上記固体撮像素子において、第
2層目及び第3層目の各転送電極が、水平方向の2つの
垂直転送レジスタに共通するように分割された構成とす
る。
【0015】以下、本発明の固体撮像素子について図面
を参照して説明する。図1〜図7は、本発明の一実施の
形態の固体撮像素子に関するもので、全画素読み出し方
式のインターライン転送(IT)型CCD固体撮像素子
に適用した場合を示している。
【0016】図1は、一実施の形態に係るCCD固体撮
像素子1の概略構成を示したものである。このCCD固
体撮像素子1は、マトリックス状に配列された光電変換
を行う複数の受光部(画素)2と各受光部列に対応した
CCD構造の複数の垂直転送レジスタ3からなる撮像領
域4と、撮像領域4の一端に配され、垂直転送レジスタ
3からの信号電荷が転送されるCCD構造の水平転送レ
ジスタ5と,水平転送レジスタ5の最終段に接続された
出力部6とからなる。
【0017】このCCD固体撮像素子1では、受光部2
に入射した光により発生した信号電荷が、垂直転送レジ
スタ3に読み出された後、後述する3相の駆動パルスφ
1 ,φ2 ,φ3 により水平転送レジスタ5に転送され、
さらに、その信号電荷が水平転送レジスタ5内を、例え
ば2相の駆動パルスで転送され、出力部6から信号とし
て出力される。
【0018】図2は、本実施の形態の要部、特に、図1
のCCD固体撮像素子1の撮像領域4における、垂直転
送レジスタ3のシャント配線を施した転送電極構造を示
す。CCD固体撮像素子1が全画素読み出し方式のた
め、垂直転送レジスタ3上の転送電極7は、3層の多結
晶シリコン層で形成される。即ち、垂直転送レジスタ3
は、図3(図2のA−A線上の断面)に示すように、シ
リコン基体11の転送チャネル領域上に、例えばSiO
2 によるゲート絶縁膜12を介して、第1層目の多結晶
シリコン層からなる第1層転送電極7Aと、第2層目の
多結晶シリコン層からなる第2層転送電極7Bと、第3
層目の多結晶シリコン層からなる第3層転送電極7C
が、電荷転送方向に繰り返し配列されて構成される。
【0019】各第1層,第2層及び第3層転送電極7
A,7B及び7Cは、層間絶縁膜13によって相互に絶
縁される。第1層,第2層及び第3層転送電極7A,7
B及び7Cで1ビットの転送部が形成され、この第1
層,第2層及び第3層転送電極7A,7B及び7Cが、
各受光部2に対応して形成される。
【0020】一方、図2に示すように、第1層転送電極
7Aは、垂直方向に隣り合う受光部2間を通って、水平
方向の各垂直転送レジスタ3全てに対して共通に形成さ
れる。また、第2層転送電極7B及び第3層転送電極7
Cは、それぞれ垂直方向に隣り合う受光部2間で接続さ
れるが、第2層転送電極7Bと第3層転送電極7Cが重
ならないように形成される。
【0021】すなわち、第2層転送電極7Bは、垂直方
向の受光部2間で連結されるように水平方向に隣り合う
2列の垂直転送レジスタ3に対して共通に形成され、
又、第3層転送電極7Cも、同様に垂直方向の受光部2
間で連結されるように水平方向に隣り合う2列の垂直転
送レジスタ3に対して共通に形成される。これら複数に
分割されたそれぞれの第2層転送電極7B及び第3層転
送電極7Cが水平方向に交互に形成される。
【0022】すなわち、2つの転送転送レジスタ3に共
通に形成した第2層及び第3層の各転送電極7B及び7
Cは、その垂直方向の受光部2間での連結部が水平方向
に交互に配されるように形成される。例えば図5(図2
のC−C線上の断面)あるいは図6(図2のD−D線上
の断面)に示すように、垂直方向の受光部2間では、第
1層転送電極7Aを下層とし、第2層転送電極7Bある
いは第3層転送電極7Cを上層とする2層構造となる。
【0023】そして、図2に示すように、第1層転送電
極7Aをシャント配線14を介さずに、駆動パルス供給
線、いわゆるバスライン19に直接に接続し、他の第2
層転送電極7B,第3層転送電極7Cを、シャント配線
14〔14B,14C〕を介してバスライン18,17
に接続する。
【0024】第1層転送電極7Aは、第2層転送電極7
B,第3層転送電極7Cに比べて電極幅が広く形成され
ているので、その分、抵抗が低くなり、伝搬遅延が生じ
難い。従って第1層転送電極7Aは、水平方向に延長さ
れた各一端を、バスライン19に接続しても伝搬遅延が
ほとんど生じないので、製作上煩雑となるシャント配線
を設ける必要はない。
【0025】一方、シャント配線14〔14B,14
C〕は、例えばAl,WSi等からなり、全ての垂直転
送電極レジスタ3上において、その垂直方向の全長に渡
って層間絶縁膜13を介して形成される。シャント配線
14B及び14Cは、垂直転送レジスタ3の配列方向に
順次繰り返して、即ち交互に形成される。そしてシャン
ト配線14Bは、図3に示すように、垂直転送レジスタ
3上で、層間絶縁膜13のコンタクトホール13Bを通
じて第2層転送電極7Bに接続され、又、図4に示すよ
うに、シャント配線14Cは同様にして、垂直転送レジ
スタ3上で層間絶縁膜13Cのコンタクトホール13C
を通じて、第3層転送電極7Cに接続される。図2にお
いて16B及び16Cは、そのコンタクト部を示す。
【0026】これらのシャント配線14B,14Cは、
それぞれ、例えば水平転送レジスタ5とは反対側の撮像
領域4の外側に形成した、例えばAlによるバスライン
18,17に接続され、第1層転送電極7Aに直接接続
するバスライン19と共に,それぞれ3相の駆動パルス
φ3 ,φ2 及びφ1 が印加される。なお図2では、Al
による遮光層等の図示を省略している。
【0027】、図7は、CCD固体撮像素子1の受光部
2及び垂直転送レジスタ3を含む部分の半導体構造の一
例を示す断面図であり、第1導電形、例えばN形のシリ
コン基板22上の第2導電形、即ち、第1のP形ウエル
領域23内に、N形の不純物拡散領域24,垂直転送レ
ジスタ3を形成するN形転送チャネル領域26及びP形
のチャネルストップ領域27が形成され、さらに、上記
N形の不純物拡散領域24上にP形の正電荷蓄積領域2
8が形成され、N形の転送チャネル領域26の直下には
第2のP形ウエル領域29が形成されて前述のシリコン
基体11が構成される。
【0028】ここで、N形の不純物拡散領域24とP形
ウエル領域23とのPN接合jによるフォトダイオード
PDによって、受光部(光電変換部)2が構成される。
そして、シリコン基体11の転送チャネル領域26、チ
ャネルストップ領域27及び読み出しゲート31上に、
ゲート絶縁膜12を介して前述した3層の多結晶シリコ
ンからなる転送電極7〔7A,7B,7C〕が形成さ
れ、さらにシャント配線14〔14B,14C〕が形成
される。
【0029】上述の構成のCCD固体撮像素子1によれ
ば、垂直方向に隣り合う受光部2間において、第2層転
送電極7Bと第3層転送電極7Cが重ならず、転送電極
構造としては、第1層転送電極7Aと第2層転送電極7
B又は第1層転送電極7Aと第3層転送電極7Cの2層
構造であるため、この受光部2間での第1層,第2層及
び第3層転送電極7A,7B及び7Cの線幅は細くなら
ない。即ち、2層構造であるため、従来の3層構造の場
合に比較して、上部層の転送電極幅が広くできる。従っ
て、画素及び画素間部の微細化が可能となり、全画素読
み出し方式のCCD固体撮像素子の画素の高集積化を図
ることができる。
【0030】また、第2層転送電極7B及び第3層転送
電極7Cが受光部2間で重ならないように水平方向に関
して複数に分割されているので、第2層及び第3層転送
電極7B,7Cの断線の発生確率も縮小し、垂直転送レ
ジスタ3の特性が劣化されず、固体撮像素子1の製造歩
留りが安定する。
【0031】上部層の第2層転送電極7B及び第3層転
送電極7Cが、シャント配線14B及び14Cに接続さ
れているので、伝搬遅延が大幅に緩和され、CCD構造
の垂直転送レジスタ3の高速駆動が可能となる。
【0032】水平方向に関して、第2層及び第3層転送
電極7B及び7Cが分断され、受光部2間では第2層及
び第3層転送電極7B及び7Cが重ならない構造になっ
ているので、転送電極7A,7B,7C間のカップリン
グ容量が減少し、垂直転送レジスタ3を駆動するクロッ
ク波形の乱れが減少し、電荷転送効率やダイナミックレ
ンジ(取扱い電荷量に相当する)を向上することができ
る。
【0033】第1層転送電極7Aは、シャント配線と接
続せずに、バスライン19に直接接続するために、シャ
ント配線と接続するためのコンタクトホールを形成する
必要がない。
【0034】一方、シャント配線との接続が比較的容易
な第2層転送電極7B及び第3層転送電極7Cのみ、垂
直転送電極レジスタ3上でシャント配線14B及び14
Cと接続するので、この時のコンタクトホール13B及
び13Cは、図3及び図4に示すように、それぞれ第2
層転送電極7B上あるいは第3層転送電極7C上の層間
絶縁膜13上にのみ形成するだけで良いため、コンタク
トホール13B及び13Cの加工を簡単にし、精度よ
く、かつ確実に第2層転送電極7Bとシャント配線14
Bとの接続及び第3層転送電極7Cとシャント配線14
Cとの接続ができる。
【0035】従って、デザインルールの難易度が軽減さ
れ、製造歩留りが向上し、3層の転送電極7A〜7Cを
有する垂直転送レジスタ3上に、シャント配線14構造
とした全画素読み出し方式のCCD固体撮像素子1の実
用化を可能とし、例えば、HD(高品位)TV用の全画
素読み出し方式のCCD固体撮像素子等に適用して好適
である。
【0036】図8は、本発明の他の実施の形態の要部を
示す。この実施の形態では、第2層,第3層転送電極7
B,7Cとシャント配線14B,14Cとのコンタクト
部16B,16Cを減らして、垂直転送レジスタ3上の
各転送電極7B,7Cを例えば、1つ置きにコンタクト
した場合である。なお、2つ置き、あるいはそれ以上の
間隔でコンタクトすることも可能である。
【0037】シャント配線14B,14Cを、シリコン
と反応し易い金属材料で形成した場合、シャント配線1
4B,14Cがシリサイド化して抵抗値が上がる恐れが
ある。しかし、図8に示すように、コンタクト部16
B,16Cの数を減らすことにより、シャント配線14
B,14C自体の抵抗値が上がるのを抑制することがで
きる。
【0038】図9は、本発明のさらに他の実施の形態の
要部を示す。この実施の形態では、第2層転送電極7B
が水平方向に関して、2列の垂直転送レジスタ3を共通
とした、いわゆる2つ1組とした電極部7B1 と、1列
の垂直転送レジスタ3のみの電極部7B2 とを交互に配
するようにして形成され、第3層転送電極7Cは3列の
垂直転送レジスタ3を共通した、いわゆる3つ1組とし
た電極部が互いに分割して形成される。
【0039】そして、これらの第2層転送電極7B〔7
1 ,7B2 〕と第3層転送電極7Cは、垂直方向に隣
り合う受光部2間において、第2層転送電極7Bと第3
層転送電極7Cが重ならないように、即ち、第1層及び
第2層転送電極7A及び7Bの2層構造,第1層及び第
3層転送電極7A及び7Cの2層構造となるように形成
される。その他の構成は、図2と同様であるので、同一
符号を付して重複説明を省略する。
【0040】かかる図9の構成においても、図2の実施
の形態と同様の効果を奏するものである。
【0041】本発明は、インターライン転送電極(I
T)型に限らず、フレームインターライン転送(FI
T)型のCCD固体撮像素子にも、同様にして適用でき
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の固体撮像素子によれば、垂直方
向に隣り合う受光部間において、第2層目の転送電極と
第3層目の転送電極が重ならず、電極構造として第1層
目と第2層目、又は、第1層目と第3層目の2層構造で
あるので、第1層目,第2層目及び第3層目の転送電極
の線幅が細くならず、画素及び画素間部の微細化が可能
となり、固体撮像素子の画素の高集積化を促進できる。
【0043】第2層目及び第3層目の転送電極がシャン
ト配線に接続されているので、クロックパルスの伝搬遅
延が大幅に緩和され、垂直転送レジスタの高速駆動が可
能になる。
【0044】第2層目及び第3層目の転送電極が、垂直
方向に隣り合う受光部間で重ならないように、水平方向
に分割して形成されているので、転送電極の断線の発生
確率も減少し、垂直転送レジスタの特性が劣化せず製造
の歩留りが安定する。
【0045】垂直方向に隣り合う受光部間では、電極構
造として第2層目と第3層目が重ならず、第1層目と第
2層目、又は第1層目と第3層目の2層構造であるの
で、第1層目、第2層目及び第3層目の転送電極間の寄
生容量が減少し、クロックパルスのカップリングが減
り、電荷転送効率や取扱いダイナミックレンジが向上す
る。
【0046】垂直方向に隣り合う受光部間での第1層目
の転送電極の電極幅が第2層目以上の転送電極に比べて
大きく、その分抵抗が小さくなって、第1層目の転送電
極の伝搬遅延が起こり難いことを利用して、第1層目の
転送電極にはシャント配線を設けず、シャント配線との
接続が比較的容易な第2層目以上の転送電極にのみシャ
ント配線を接続することにより、デザインルールの難易
度を軽減することができ、固体撮像素子の歩留りが向上
することができる。
【0047】従って、3層の転送電極を有する垂直転送
レジスタをシャント配線構造とした固体撮像素子の実用
化を可能にする。そして、本発明は、HD(高品位)T
V用の全画素読み出し方式のCCD固体撮像素子に適用
して好適ならしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の概略配置図であ
る。
【図2】本発明に係る固体撮像素子の電極構造説明図で
ある。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】図2のD−D断面図である。
【図7】本発明に係る固体撮像素子の断面構造説明図で
ある。
【図8】本発明の他の構成例である。
【図9】本発明のさらに他の構成例である。
【図10】全画素読み出し方式のCCD固体撮像素子の
撮像領域要部説明図である。
【図11】図10のE−E断面図である。
【図12】図10のF−F断面図である。
【符号の説明】
1,41 固体撮像素子、2,42 受光部、3,43
垂直転送レジスタ、4,44 撮像領域、5 水平転
送レジスタ、6 出力部、7〔7A,7B,7C〕,4
7〔47A,47B,47C〕 転送電極、11,45
シリコン基体、12,46 ゲート絶縁膜、13,4
8 層間絶縁膜、14〔14B,14C〕 シャント配
線、16〔16B,16C〕 コンタクト部、17,1
8,19 バスライン、22 N形シリコン基板、23
第1のP形ウエル領域、24 N形不純物拡散領域、
26 N形転送チャネル領域、27 P形チャネルスト
ップ領域、28 P形正電荷蓄積領域、29 第2のP
形ウエル領域、31 読み出しゲート、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス状に配列された複数の受光部
    と、 該各受光部列に対応して3層の転送電極を有する垂直転
    送レジスタを備え、 前記第1層目の転送電極が、シャント配線を介さずに駆
    動パルス供給線に直接接続され、 第2層目と第3層目の前記転送電極が垂直方向に隣り合
    う受光部間で重ならず、かつ、第2層目と第3層目の各
    転送電極がシャント配線を介して駆動パルス供給線に接
    続されて成ることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】前記第2層目および第3層目の各転送電極
    が、水平方向に複数に分割されて成ることを特徴とする
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】前記第2層目及び第3層目の各転送電極
    が、水平方向の2つの前記垂直転送レジスタに共通する
    ように分割されて成ることを特徴とする請求項1に記載
    の固体撮像素子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002076319A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Sony Corp 固体撮像素子

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