JPH11112416A - 送信電力制御方法 - Google Patents

送信電力制御方法

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JPH11112416A
JPH11112416A JP27536797A JP27536797A JPH11112416A JP H11112416 A JPH11112416 A JP H11112416A JP 27536797 A JP27536797 A JP 27536797A JP 27536797 A JP27536797 A JP 27536797A JP H11112416 A JPH11112416 A JP H11112416A
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power control
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裕一 白木
Chiharu Yamano
千晴 山野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局の移動が速くなった場合の制御遅延に
よる送信電力制御の所望電力からのずれを軽減すること
ができる送信電力制御方法を提供する。 【解決手段】 基地局では、移動局から送信された信号
の受信電力に基づいて、その移動局に対して送信電力を
制御する送信電力制御指示信号を一定周期毎に送信信号
と共に送信し、移動局では、送信電力制御ビット系列監
視部25で基地局から送信されてくる送信電力制御指示
信号を監視し、送信電力制御指示信号が連続して同一に
なる回数及び連続して異なる回数に基づいて、ステップ
サイズ決定部26での送信電力の変更率を変化させ、送
信電力ゲイン制御部27で基地局から送信された送信電
力制御指示信号及び送信電力の変更率に基づいて、信号
の送信電力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線通信、特
に符号分割多重通信システム(以下、CDMAという)
における送信電力制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のCDMAに関する文献と
して、[Andrew J.Viterbi, "CDMA Principles of Spre
ad Spectrum Communication",Addison Wesley Publishi
ng Company]があった。このようなCDMAでは各移動
局は同じ周波数帯域を共有して使用し、その代わり各移
動局からの送信信号は、各移動局に固有に割り当てられ
た拡散符号により識別されるものである。
【0003】図2は、従来の送信電力制御方法を説明す
るための説明図であり、移動局側の構成を示している。
図において、11は送受信アンテナ、12は基地局から
の受信信号を拡散帯域の信号に変換する高周波部、13
は高周波部12の出力信号をベ−スバンド信号として復
号するRAKE受信部、14は一定周期毎に基地局から
送られて来る送信電力制御ビットを抽出する送信電力制
御ビット再生部、15は送信電力ゲインを制御する送信
電力ゲイン制御部、16は通話チャンネル信号を無線帯
域信号とする高周波部、17は送信電力ゲイン制御部1
5により送信電力が制御され、その送信電力で、高周波
部16の出力信号を送受信アンテナ11により発射する
可変アンプである。
【0004】ここで、各移動局の通話品質が同一、公平
であるには、移動局からの基地局での受信電力が同一で
ある必要があるが、各移動局からの受信信号の電力は移
動にともなう変動(フェージング)を伴っている。
【0005】そこで、図3に示す従来例では、基地局か
ら受信電力の過不足を通知して、その指示にしたがって
移動局が送信電力の調節するものとなっている。なお、
このような制御をクローズドループによる送信電力制御
というが、送信電力制御は移動局が基地局の指示を受け
ずに自動的に電力を制御するオープンループ制御も併用
するようになっている。
【0006】次に、従来例の動作について説明する。ま
ず、基地局において、移動局から送信された信号の受信
電力をある一定区間(Tpc[sec] )観測し、その区間の
平均電力が所望の値に比べ大きければ、移動局の送信電
力をある一定の割合だけ下げるような1ビットの指示情
報(送信電力制御ビット)を、また所望の値に比べ小さ
ければ移動局の送信電力をある一定の割合だけ上げるよ
うな1ビットの指示情報(送信電力制御ビット)を一定
区間(Tpc[sec] )の周期で下り回線(基地局から移動
局への通信)の通話チャネルに挿入して移動局に通知し
ている。
【0007】そして、移動局はRAKE受信部13で受
信信号を復調した後、送信電力制御ビット再生部14で
RAKE受信部13からの復調信号の中から一定周期毎
に送信電力制御ビットを取り出し送信電力ゲイン制御部
15に出力する。そして、送信電力ゲイン制御部15で
は、送信電力制御ビットの内容が送信電力上げの指示な
らば、一定の割合だけ送信電力を上げるように、また、
送信電力下げの指示ならば、一定の割合だけ送信電力を
さげるように可変アンプ17を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
送信電力制御方法では、移動局において送信電力の増加
あるいは減少の比率(以下、この送信電力の増減の比率
を送信電力制御のステップサイズという)が、移動速度
や瞬時瞬時のフェージングによる受信電力の変化率の時
間変化に関わらず一定であり、例えば、より大きい増加
が必要な場合に適切な増加率を得ることができないの
で、移動局の移動速度が速い場合、移動局からの受信信
号の電力変動が急激になって、基地局での受信信号の所
望の値に対する誤差が増大するという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る送信電力制
御方法は、少なくとも1つの基地局と複数の移動局との
間で通信を行う、無線通信システムにおける送信電力制
御方法において、基地局では、移動局から送信された信
号の受信電力に基づいて、その移動局に対して送信電力
を制御する送信電力制御指示信号を一定周期毎に送信信
号と共に送信し、移動局では、基地局から送信されてく
る送信電力制御指示信号を監視し、送信電力制御指示信
号が連続して同一になる回数及び連続して異なる回数に
基づいて、送信電力の変更率を変化させ、基地局から送
信された送信電力制御指示信号及び送信電力の変更率に
基づいて、信号の送信電力を制御するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の基本原理は、送信電力制
御のステップサイズを適宜に変更して、よりよいフェー
ジングに対する追従性を得るようにしたものである。こ
のような、ステップサイズを適宜に変化させる方法とし
て、[L.R.Rabiner/R.W.Schafer 著、鈴木久喜訳「音声
のディジタル信号処理」、コロナ社、p.235-238 ]など
に記載されているような音声符号化などの分野の適応デ
ルタ変調で用いられるJayant法がある。
【0011】ここで、まず、この方法による送信電力制
御の概要について説明する。まず、送信電力制御のある
周期(例えば第n番目の周期とする)の基地局から受け
取った送信電力制御の指示(上げ、又は下げを意味する
1ビットの情報)をC(n) (便宜上、送信電力を上げを
−1とし、下げを+1とする)とし、一周期前に入力さ
れた送信電力制御ビットをC(n-1) として、この段階で
用いているステップサイズをS(n) (単位:dB)とする
と、指示C(n) に対するステップサイズS(n+1) を次式
により設定する。
【0012】
【数1】 C(n) =C(n-1) の場合、S(n+1) =P・S(n) (P>1) C(n) ≠C(n-1) の場合、S(n+1) =(1/Q)・S(n) (Q>1) ただし、PはステップサイズSを大きくする場合の係
数、QはステップサイズSを小さくするための係数であ
る。
【0013】しかし、この方法だけでは、無線通信では
有線通信とは異なり、送信情報の誤りが一般に高い値を
示すので、指示の受信での誤りが生じた場合に、逆に不
適切なステップサイズを設定する可能性があり、また、
指示を受ける度にステップサイズが必ず変化し、適切な
ステップサイズの決定は、ステップサイズを大きくした
り、小さくしたりしながら行われることになってしま
う。
【0014】そこで、本発明では、送信電力制御の指示
の相違の判定とステップサイズの変更の実行との間に、
送信電力制御の指示の相違を時間系列で監視する送信電
力制御ビット監視部を設け、送信電力制御ビットの指示
内容が所定回数同一であれば、ステップサイズを大きく
し、送信電力制御ビットの指示内容が所定回数異なれ
ば、ステップサイズを小さくするようにし、ステップサ
イズの変更指示を発したら、所定回数のカウントをクリ
アして、それぞれの監視区間がオーバーラップしないよ
うにすることで、誤りがあってもフェージングに応じた
ステップサイズの変更を行えるようにしている。
【0015】また、送信電力制御の指示の相違の判定と
ステップサイズの変更の実行との間に、送信電力制御の
指示の相違を時間系列で監視する送信電力制御ビット監
視部を設け、現在の送信電力制御ビットの指示内容が過
去の系列も含めて所定回数同一であれば、ステップサイ
ズを大きくし、現在の送信電力制御ビットの指示内容が
過去の系列も含めて所定回数異なれば、ステップサイズ
を小さくするようにし、このことがステップサイズの応
答性を損なわないように、監視の区間をオーバラップさ
せることで、1ビットの指示で、フェージングによる受
信電力の変動に応じたステップサイズの変更をより適
切、自動的に行うようにしている。以下にその詳細を説
明する。
【0016】実施の形態1.図1は本発明の一実施の形
態に係る送信電力制御方法を説明するための説明図であ
り、移動局側の構成を示している。図において、21は
送受信アンテナ、22は基地局からの受信信号を拡散帯
域の信号に変換する高周波部、23は高周波部22の出
力信号をベ−スバンド信号として復号するRAKE受信
部、24はRAKE受信部23の出力信号が入力され、
基地局から一定周期毎に送られて来る送信電力制御ビッ
トを抽出する送信電力制御ビット再生部、25は送信電
力制御ビットを監視し、一定の条件が満たされた場合に
ステップサイズの更新指示を出力する送信電力制御ビッ
ト監視部である。
【0017】26は送信電力制御ビット監視部25から
出力されたステップサイズの更新指示に基づいて、ステ
ップサイズを決定するステップサイズ決定部、27は送
信電力制御ビット再生部24から出力される送信電力制
御ビット及びステップサイズ決定部26から出力される
ステップサイズに基づいて送信電力ゲインを設定する送
信電力ゲイン制御部、28は通話チャンネル信号を無線
帯域信号とする高周波部、29は送信電力ゲイン制御部
27により送信電力が制御され、その送信電力で、高周
波部28の出力信号を送受信アンテナ21により発射す
る可変アンプである。
【0018】次に、この実施の形態の動作について説明
する。まず、高周波部22では、送受信アンテナ21で
受信された受信信号を拡散帯域の信号に変換し、RAK
E受信部23では、高周波部22の出力信号をベースバ
ンド信号として復号する。そして、送信電力制御ビット
再生部24では、RAKE受信部23で復号された復調
信号に基づいて、基地局から一定周期Tpc[sec] 毎に送
られる送信電力制御ビットを再生する。
【0019】そして、送信電力制御ビット監視部25で
は、送信電力制御ビット再生部24から出力される送信
電力制御ビットの指示内容を監視し、現在入力された送
信電力制御ビットC(n) の指示内容が、その一つ前の周
期に入力された送信電力制御ビットC(n-1) の指示内容
と同一であることが連続してM回起これば、ステップサ
イズを大きくする指示をステップサイズ決定部26に出
力し、現在入力された送信電力制御ビットC(n) の指示
内容が、その一つ前の周期に入力された送信電力制御ビ
ットC(n-1) の指示内容と異なることが連続してN回起
これば、ステップサイズを小さくする指示をステップサ
イズ決定部26に出力する。この時、ステップサイズ変
更の指示を出力した時点及び連続せずに中断した時点
で、連続回数のカウントをクリアし、あらためてカウン
トを始める。なお、上記のM、Nの値は、あらかじめシ
ミュレーションによって、基地局で受信される電力と所
望値電力の差の分散が小さくなる値が設定されているも
のである。
【0020】そして、ステップサイズ決定部26では、
現在用いているステップサイズをS(n) (単位:dB)
として、新たなステップサイズS(n+1) を次式により設
定すし、設定したステップサイズS(n+1) を送信電力ゲ
イン制御部27に出力する。
【0021】
【数2】 ステップサイズを大きくする場合:S(n+1) =P・S(n) ステップサイズを小さくする場合:S(n+1) =(1/Q)・S(n)
【0022】なお、係数P、Qはあらかじめシミュレー
ションによって各周波数において最良となるP、Q値が
設定されるようになっている。そして、送信電力ゲイン
制御部27では、送信電力が次式に示すようにPoutと
なるように可変アンプ29を制御する。
【0023】
【数3】 ここで、Po は初期送信電力である。
【0024】この実施の形態では、移動局側で、基地局
から送信されてくる送信電力制御ビットを監視し、送信
電力制御ビットの指示内容が所定回数同一であれば、ス
テップサイズを大きくし、送信電力制御ビットの指示内
容が所定回数異なれば、ステップサイズを小さくするよ
うにし、ステップサイズの変更指示を発したら、所定回
数のカウントをクリアして、それぞれの監視区間がオー
バーラップしないようにしたので、移動局の移動速度が
高い場合や無線通信で生じる通信情報の誤りがあって
も、移動局の移動速度に応じて送信電力制御の所望電力
からのずれを小さくすることができ、多数のユーザに対
してより公平な通話品質を提供することが可能となる。
【0025】実施の形態2.この実施の形態は、実施の
形態1の送信電力制御ビット監視部25での送信電力制
御ビットの監視区間をオーバーラップさせるようにした
ものであり、移動局側の構成は実施の形態1と同様であ
る。
【0026】次に、この実施の形態の動作について説明
する。まず、高周波部22では、送受信アンテナ21で
受信された受信信号を拡散帯域の信号に変換し、RAK
E受信部23では、高周波部22の出力信号をベースバ
ンド信号として復号する。そして、送信電力制御ビット
再生部24では、RAKE受信部23で復号された復調
信号に基づいて、基地局から一定周期Tpc[sec] 毎に送
られる送信電力制御ビットを再生する。
【0027】そして、送信電力制御ビット監視部25で
は、現在入力された送信電力制御ビットC(n) の指示内
容が、その一つ前の周期に入力された送信電力制御ビッ
トC(n-1) の指示内容と同一であれば、過去I回の送信
電力制御ビットの系列の指示内容を調べて、指示内容
が、過去の系列も含めて同一であることが連続してI回
起こっていれば、ステップサイズを大きくする指示をス
テップサイズ決定部26に出力する。即ち、現在の送信
電力制御ビットをC(0) とすると、C(0) =C(-1)=C
(-2)…C(-I+1)=C(-I)を満たした場合である。
【0028】逆に、現在入力された送信電力制御ビット
C(n) の指示内容が、その一つ前の周期に入力された送
信電力制御ビットC(n-1) の指示内容と異なっていれ
ば、過去J回の送信電力制御ビットの系列の指示内容を
調べて、指示内容が、過去の系列も含めて異なることが
連続してJ回起こっていれば、ステップサイズを小さく
する指示をステップサイズ決定部26に出力する。即
ち、現在の送信電力制御ビットをC(0) とすると、C
(0) ≠C(-1)≠C(-2)…C(-J+1)≠C(-J)を満たした場
合である。
【0029】ただし、上記送信電力制御ビットの監視区
間は次の監視区間とK個(K<I,J)のオーバーラッ
プ区間を設け、監視区間のオーバーラップがK個以下に
なるまでは、条件を満たしていても、ステップサイズの
変更指示をステップサイズ決定部26に出力しないよう
にしている。なお、上記のI、J、Kの値は、あらかじ
めシミュレーションによって、基地局で受信される電力
と所望値電力の差の分散が小さくなるように値が設定さ
れているものである。
【0030】例えば、まず、現在の送信電力制御ビット
をC(0) として、C(0) =C(-1)=C(-2)…C(-I+1)=
C(-I)を満たしていて、ステップサイズを大きくする指
示をステップサイズ決定部26に出力したとする。そし
て、次の送信電力制御ビットをC(1) として、C(1) =
C(0) =C(-1)…C(-I+2)=C(-I+1)を満たしていたと
すると、ステップサイズを大きくする指示をステップサ
イズ決定部26に出力する条件は満たしているというこ
とになる。しかし、この場合、2つの監視区間の中で、
C(0) 、C(-1)、C(-2)、…、C(-I+2)、C(-I+1)はオ
ーバーラップしているものであり、このオーバーラップ
している個数がK個以下になるまでは、条件を満たして
いても、ステップサイズを大きくする指示をステップサ
イズ決定部26に出力しないようになっている。
【0031】また、同様に、現在の送信電力制御ビット
をC(0) として、C(0) ≠C(-1)≠C(-2)…C(-J+1)≠
C(-J)を満たしていて、ステップサイズを小さくする指
示をステップサイズ決定部26に出力したとする。そし
て、次の送信電力制御ビットをC(1) として、C(1) ≠
C(0) ≠C(-1)…C(-J+2)≠C(-J+1)を満たしていたと
すると、ステップサイズを小さくする指示をステップサ
イズ決定部26に出力する条件は満たしているというこ
とになる。しかし、この場合、2つの監視区間の中で、
C(0) 、C(-1)、C(-2)、…、C(-J+2)、C(-J+1)はオ
ーバーラップしているものであり、このオーバーラップ
している個数がK個以下になるまでは、条件を満たして
いても、ステップサイズを小さくする指示をステップサ
イズ決定部26に出力しないようになっている。
【0032】また、フェージングでは、急激な受信電力
の上昇、下降があるため、オーバーラップの度合をステ
ップサイズを大きする方に対して大きくするほうが好ま
しいので、IとJの関係は、I≦Jを満たすようにして
いる。
【0033】そして、ステップサイズ決定部26では、
現在用いているステップサイズをS(n) (単位:dB)
として、新たなステップサイズS(n+1) を次式により設
定すし、設定したステップサイズS(n+1) を送信電力ゲ
イン制御部27に出力する。
【0034】
【数4】 ステップサイズを大きくする場合:S(n+1) =P・S(n) ステップサイズを小さくする場合:S(n+1) =(1/Q)・S(n)
【0035】なお、係数P、Qはあらかじめ各周波数に
おいて最良となる値が設定されるようになっている。そ
して、送信電力ゲイン制御部27では、送信電力が次式
に示すようにPoutとなるように可変アンプ29を制御
する。
【0036】
【数5】 ここで、Po は初期送信電力である。
【0037】この実施の形態では、移動局側で、基地局
から送信されてくる送信電力制御ビットを監視し、現在
の送信電力制御ビットの指示内容が過去の系列も含めて
所定回数同一であれば、ステップサイズを大きくし、現
在の送信電力制御ビットの指示内容が過去の系列も含め
て所定回数異なれば、ステップサイズを小さくするよう
にし、このことがステップサイズの応答性を損なわない
ように、監視の区間をオーバラップさせるようにしたの
で、移動局の移動速度が高い場合や無線通信で生じる通
信情報の誤りがあっても、移動局の移動速度に応じて送
信電力制御の所望電力からのずれを小さくすることがで
き、多数のユーザに対してより公平な通話品質を提供す
ることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基地局
では、移動局から送信された信号の受信電力に基づい
て、その移動局に対して送信電力を制御する送信電力制
御指示信号を一定周期毎に送信信号と共に送信し、移動
局では、基地局から送信されてくる送信電力制御指示信
号を監視し、送信電力制御指示信号が連続して同一にな
る回数及び連続して異なる回数に基づいて、送信電力の
変更率を変化させ、基地局から送信された送信電力制御
指示信号及び送信電力の変更率に基づいて、信号の送信
電力を制御するようにしたので、無線通信で生じる通信
情報の誤りがあっても、移動局の移動速度に応じて送信
電力制御の所望電力からのずれをより小さくすることが
でき、多数のユーザに対してより公平な通話品質を提供
することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る送信電力制御方法
を説明するための説明図である。
【図2】従来の送信電力制御方法を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
11 送受信アンテナ 12 高周波部(受信) 13 RAKE受信部 14 送信電力制御ビット再生部 15 送信電力ゲイン制御部 16 高周波部(送信) 17 可変アンプ 21 送受信アンテナ 22 高周波部(受信) 23 RAKE受信部 24 送信電力制御ビット再生部 25 送信電力制御ビット系列監視部 26 ステップサイズ決定部 27 送信電力ゲイン制御部 28 高周波部(送信) 29 可変アンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの基地局と複数の移動局
    との間で通信を行う、無線通信システムにおける送信電
    力制御方法において、 基地局では、移動局から送信された信号の受信電力に基
    づいて、その移動局に対して送信電力を制御する送信電
    力制御指示信号を一定周期毎に送信信号と共に送信し、 移動局では、前記基地局から送信されてくる送信電力制
    御指示信号を監視し、前記送信電力制御指示信号が連続
    して同一になる回数及び連続して異なる回数に基づい
    て、前記送信電力の変更率を変化させ、 前記基地局から送信された送信電力制御指示信号及び前
    記送信電力の変更率に基づいて、信号の送信電力を制御
    することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの基地局と複数の移動局
    との間で通信を行う、無線通信システムにおける送信電
    力制御方法において、 基地局では、移動局から送信された信号の受信電力に基
    づいて、その移動局に対して送信電力を制御する送信電
    力制御指示信号を一定周期毎に送信信号と共に送信し、 移動局では、前記基地局から送信されてくる送信電力制
    御指示信号を監視して、前記送信電力制御指示信号が連
    続して同一になる回数及び連続して異なる回数をそれぞ
    れ計数し、 前記送信電力制御指示信号の指示内容が第1の所定回数
    同一のとき、送信電力の変更率を第1の比率だけ増加さ
    せ、前記送信電力制御指示信号の指示内容が第2の所定
    回数異なるとき、送信電力の変更率を第2の比率だけ減
    少させ、 前記送信電力の変更率を変化させた時点で、前記送信電
    力制御指示信号が連続して同一になる回数及び連続して
    異なる回数の計数をリセットし、 前記基地局から送信された送信電力制御指示信号及び前
    記送信電力の変更率に基づいて、信号の送信電力を制御
    することを特徴とする送信電力制御方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの基地局と複数の移動局
    との間で通信を行う、無線通信システムにおける送信電
    力制御方法において、 基地局では、移動局から送信された信号の受信電力に基
    づいて、その移動局に対して送信電力を制御する送信電
    力制御指示信号を一定周期毎に送信信号と共に送信し、 移動局では、前記基地局から送信されてくる送信電力制
    御指示信号を監視し、 現在の送信電力制御指示信号の指示内容が過去の系列も
    含めて第1の所定回数同一、かつ前記送信電力の変更率
    を変化させた監視区間の送信電力制御指示信号とのオー
    バーラップが所定個数以下のとき、送信電力の変更率を
    第1の比率だけ増加させ、現在の送信電力制御指示信号
    の指示内容が過去の系列も含めて第2の所定回数異な
    り、かつ前記送信電力の変更率を変化させた監視区間の
    送信電力制御指示信号とのオーバーラップが所定個数以
    下のとき、送信電力の変更率を第2の比率だけ減少さ
    せ、 前記基地局から送信された送信電力制御指示信号及び前
    記送信電力の変更率に基づいて、信号の送信電力を制御
    することを特徴とする送信電力制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003513508A (ja) * 1999-10-26 2003-04-08 エスケーテレコム カンパニー リミテッド Cdma方式おける逆方向リンクの送信電力制御装置及び方法
US6879839B2 (en) 2000-02-02 2005-04-12 Nec Corporation Radio communication system
US7336751B2 (en) 2001-11-30 2008-02-26 Fujitsu Limited Power control circuit and radio transmission apparatus

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