JPH11109018A - Gps測地座標測定用誤差補正データベース構築方法、gps測地座標測定誤差補正方法、gps測地座標測定用誤差補正データベース構築装置、gps測地座標測定誤差補正装置、gps測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラムを記録した媒体、並びに、gps測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体 - Google Patents

Gps測地座標測定用誤差補正データベース構築方法、gps測地座標測定誤差補正方法、gps測地座標測定用誤差補正データベース構築装置、gps測地座標測定誤差補正装置、gps測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラムを記録した媒体、並びに、gps測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体

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JPH11109018A
JPH11109018A JP26567597A JP26567597A JPH11109018A JP H11109018 A JPH11109018 A JP H11109018A JP 26567597 A JP26567597 A JP 26567597A JP 26567597 A JP26567597 A JP 26567597A JP H11109018 A JPH11109018 A JP H11109018A
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Fusakichi Ono
房吉 小野
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SENAA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPSを用いて固定点における測地座標値の
測定を行う際に、DGPS等の既存の方式に併用するこ
とで現在よりも一層高い精度の測地座標測定を実現でき
るようにすること。 【解決手段】 複数のGPS衛星から受信した電波を解
析して割り出した受信箇所の座標値と、受信箇所の正確
な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎に、誤差補
正データとして各々収集する誤差補正データ収集手段3
5Aと、誤差補正データ収集手段35Aにより収集され
た誤差補正データを、恒星日における誤差補正データの
収集時刻に対応付けて誤差補正データ保持手段31aに
記憶保持させる誤差補正データ記憶手段35Bとを備
え、誤差補正データ記憶手段35Bが、1恒星日分の各
時刻についての誤差補正データを誤差補正データ保持手
段31aに記憶保持させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測地座標の測定の
際に用いられる全地球測位システム(GPS)に係り、
詳しくは、GPS用の衛星から受信した信号を基に測定
された座標値を予め求めておいた測定誤差データにより
補正する、ディファレンシャルGPS(以下、DGPS
と略記する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、未知の地点の緯度や経度、標
高、即ち、測地座標を高精度に測定する手段として、G
PSが知られている。
【0003】このGPSによる測地座標の測定は、約1
2時間で地球を1周する速度で上空を周回する複数の衛
星からの信号を、測定地点に設置したGPS受信機によ
り、衛星3機分(緯度、及び、経度のみを測定する場
合)か、或は、衛星4機分(緯度、経度、及び標高を測
定する場合)受信し、これら受信信号を基に各衛星の位
置座標値と各衛星までの距離とを求め、これら各衛星に
ついての位置座標値と距離を変数とする連立非線形方程
式をGPS受信機により解くことで行われる。
【0004】ところで、上述した受信信号の発信元の衛
星の位置座標値を求める際に重要な、各衛星から信号が
発信された時刻は、衛星が自身の搭載している時計で計
時した時刻を発信信号に重畳し、この受信信号に重畳さ
れている時刻をGPS受信機が割り出すことで求めてい
る。
【0005】また、受信信号の発信元の衛星までの距離
を求める際に重要な、各衛星からの信号が受信されるま
でに要した時間は、上述したように衛星によって発信信
号に重畳された衛星の搭載時計による計時時刻をGPS
受信機が割り出し、この割り出した時刻と、GPS受信
機自身が搭載している時計の計時時刻との差によって求
めている。
【0006】ところが、衛星の搭載している時計とGP
S受信機が搭載している時計とは、必ずしも計時時刻が
一致しているとは限らず、時計の計時精度の相違により
微妙に誤差が生じるのが通常であり、その結果、GPS
受信機で求める各衛星の位置座標値や各衛星までの距
離、ひいては、これらから割り出される測定地点の座標
値にも、多少の誤差が生じる。
【0007】そこで現在は、正確な測地座標値が予め分
かっている基準点において特定の時刻に特定の衛星から
受信した信号を基に、その衛星の座標値とその衛星まで
の距離とを求めると共に、この衛星の周回軌道から割り
出されるその衛星の特定時刻における正確な座標値と基
準点の既知の正確な測地座標値とを基に、前記時刻にお
ける基準点からその衛星までの実際の距離を割り出し、
これら計算上の距離と実際の距離との誤差、及び、この
誤差の変化レートを評価して、これを、前記特定の衛星
に関する誤差補正データとして無線により伝送してい
る。
【0008】従って、GPS受信機において、上述した
無線の誤差補正データを衛星からの信号と共に受信し、
衛星からの受信信号に重畳された時刻と自身の時計によ
る計時時刻との差を基に求めた、自身の設置された場所
からその衛星までの計算上の距離を、その衛星に関する
誤差補正データを利用して補正し、この補正後の衛星ま
での距離を基にして自身の設置場所の測地座標値を割り
出すことで、この割り出される測地座標値の精度を向上
させることができる。これが所謂DGPSである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したDGPSで
は、それ以前の基本的なGPSに比べて測定誤差を減少
できることは間違いないが、そうかといって測定誤差が
ゼロになるわけではなく、未だ正しい測地座標値との間
には誤差が残る。
【0010】図18は本発明者がDGPSによる固定局
での測地座標測定を、以下に示す条件の下で行った結果
を、縦軸に実際の正確な固定局の測地座標との誤差を取
り、横軸に1恒星日分の時間の経過を取ってプロットし
たグラフであり、図18(a)は緯度、図18(b)は
経度、図18(c)は標高の各要素を各々示している。
【0011】そして、上述した条件とは、測定地点:神
奈川県横浜市、DGPS誤差補正データ送信局:神奈川
県三浦半島釼埼(つるぎざき)実験局、測定結果:北緯
35゜34.71815´(±85cm),東経139
゜32.26912´(±91cm)、測定日:199
6年11月20日、GPS受信機:光電製作所製KGP
−98改である。
【0012】これら図18(a)〜(c)の各グラフか
らも明らかなように、緯度、経度、標高のいずれも、測
定結果が±0〜2mの範囲の誤差を有しており、従っ
て、必要な誤差精度を充足するような、今までのDGP
Sよりも一層高精度な測地座標値取得という要求が厳然
として存在していた。
【0013】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、GPSを用いて固定点における
測地座標値の測定を行う際に、DGPS等の既存の方式
に併用することで現在よりも一層高い精度の測地座標測
定を実現できる誤差補正データのデータベースを構築す
ることができる誤差補正データ構築方法と、この方法を
実施する際に用いて好適な誤差補正データベース構築装
置、及び、誤差補正データのデータベースを構築する際
に用いる誤差補正データベース構築用プログラムを記録
した媒体を提供することにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、GPSを用
いて固定点における測地座標値の測定を行う際に、DG
PS等の既存の方式に併用することで現在よりも一層高
い精度の測地座標測定を実現できる誤差補正方法と、こ
の方法を実施する際に用いて好適な誤差補正装置、及
び、測定された測地座標値を前記誤差補正装置により補
正する際に用いる誤差補正用プログラムを記録した媒体
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
る請求項1乃至請求項3記載の本発明はGPS測地座標
測定用誤差補正データベース構築方法に関するものであ
り、請求項7乃至請求項9記載の本発明はGPS測地座
標測定用誤差補正データベース構築装置に関するもので
あり、請求項13乃至請求項15記載の本発明はGPS
測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラムを
記録した媒体に関するものである。
【0016】また、前記第2の目的を達成する請求項4
乃至請求項6記載の本発明はGPS測地座標測定誤差補
正方法に関するものであり、請求項10乃至請求項12
記載の本発明はGPS測地座標測定誤差補正装置に関す
るものであり、請求項16乃至請求項18記載の本発明
はGPS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した
媒体に関するものである。
【0017】そして、請求項1に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築方法は、複
数のGPS衛星から受信した電波を解析することによ
り、これら電波の受信箇所の座標値を割り出した後に、
該座標値に含まれる誤差を補正するために用いる誤差補
正データのデータベースを構築する方法であって、前記
割り出した前記受信箇所の座標値と、該受信箇所の正確
な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎に、誤差補
正データとして各々収集し、1恒星日分の各時刻につい
ての前記誤差補正データを用いて前記データベースを構
築するようにしたことを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築方法は、前記
誤差補正データを1恒星日毎に、前記誤差補正データが
収集された時刻と同時刻に収集された最新の前記誤差補
正データに更新するようにした。
【0019】さらに、請求項3に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築方法は、恒
星日における過去の同時刻に収集された複数の前記誤差
補正データから最新の過去所定数の前記誤差補正データ
を抽出し、該最新の過去所定数の誤差補正データの値を
平均して求めた各時刻別の平均誤差補正データを1恒星
日分用いて、前記データベースを構築するようにした。
【0020】また、請求項4に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法は、複数のGPS衛星から受
信した電波を解析することにより割り出した、これら電
波の受信箇所の座標値を補正するに当たり、恒星日にお
ける時刻が前記複数のGPS衛星から電波を受信した時
刻と同じ時刻に割り出した前記受信箇所の過去の座標値
と、前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値である
誤差補正データを求め、前記誤差補正データを用いて、
前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正するように
したことを特徴とする。
【0021】さらに、請求項5に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正方法は、恒星日における前日
の、前記複数のGPS衛星から電波を受信した時刻と同
時刻に割り出した前記受信箇所の座標値を前記過去の座
標値として、前記誤差補正データを求めるようにした。
【0022】また、請求項6に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法は、前記複数のGPS衛星か
ら電波を受信した時刻と恒星日における同時刻に割り出
した過去の複数の前記受信箇所の座標値から求めた前記
誤差補正データのうち、最新の過去所定数の前記誤差補
正データを抽出し、該最新の過去所定数の誤差補正デー
タの値を平均して求めた平均誤差補正データを用いて、
前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正するように
した。
【0023】さらに、請求項7に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築装置は、図
1の基本構成図に示すように、複数のGPS衛星から受
信した電波を解析することにより、これら電波の受信箇
所の座標値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差
を補正するために用いる誤差補正データのデータベース
を構築する装置であって、前記誤差補正データが保持さ
れる誤差補正データ保持手段31aと、前記割り出した
前記受信箇所の座標値と前記受信箇所の正確な実際の座
標値との差値を、所定時間周期毎に、誤差補正データと
して各々収集する誤差補正データ収集手段35Aと、前
記誤差補正データ収集手段35Aにより収集された前記
誤差補正データを、恒星日における前記誤差補正データ
の収集時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段3
1aに記憶保持させる誤差補正データ記憶手段35Bと
を備え、前記誤差補正データ記憶手段35Bが、1恒星
日分の各時刻についての前記誤差補正データを前記誤差
補正データ保持手段31aに記憶保持させることを特徴
とする。
【0024】また、請求項8に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築装置は、前記
誤差補正データ記憶手段35Bが前記誤差補正データに
対応付けて前記誤差補正データ保持手段31aに記憶保
持させる、恒星日における前記誤差補正データの収集時
刻と同時刻に対応付けて、前記誤差補正データ保持手段
31aに既に記憶保持されている前記誤差補正データ
を、前記誤差補正データ保持手段31aから消去させる
旧誤差補正データ消去手段35Cをさらに備えるものと
した。
【0025】さらに、請求項9に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築装置は、図
2の基本構成図に示すように、複数のGPS衛星から受
信した電波を解析することにより、これら電波の受信箇
所の座標値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差
を補正するために用いる誤差補正データのデータベース
を構築する装置であって、前記誤差補正データが保持さ
れる誤差補正データ保持手段31aと、前記割り出した
前記受信箇所の座標値と前記受信箇所の正確な実際の座
標値との差値を、所定時間周期毎に、誤差補正データと
して各々収集する誤差補正データ収集手段35Aと、前
記誤差補正データ収集手段35Aにより恒星日における
過去の同時刻に収集された複数の前記誤差補正データの
うち、最新の過去所定数の前記誤差補正データの値の平
均値である平均誤差補正データを割り出す平均誤差補正
データ割出手段35Dと、前記平均誤差補正データ割出
手段35Dが割り出した前記平均誤差補正データを、前
記最新の過去所定数の誤差補正データの恒星日における
収集時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段31
aに記憶保持させる平均誤差補正データ記憶手段35E
とを備え、前記平均誤差補正データ記憶手段35Eが、
1恒星日分の各時刻についての前記平均誤差補正データ
を前記誤差補正データ保持手段31aに記憶保持させる
ものとした。
【0026】また、請求項10に記載した本発明による
GPS測地座標測定誤差補正装置は、図3の基本構成図
に示すように、複数のGPS衛星から受信した電波を解
析することにより割り出した、これら電波の受信箇所の
座標値を補正する装置であって、過去に割り出した前記
受信箇所の座標値と、前記受信箇所の正確な実際の座標
値との差値である誤差補正データを、前記受信箇所の座
標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信
時刻に対応付けて、1恒星日分の各時刻について各々保
持する誤差補正データ保持手段31aと、恒星日におけ
る時刻が前記電波の受信時刻と同じ時刻に対応付けて前
記誤差補正データ保持手段31aに保持された前記誤差
補正データにより、前記割り出した前記受信箇所の座標
値を補正する座標値補正手段29Aとを備えることを特
徴とする。
【0027】さらに、請求項11に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正装置は、前記誤差補正データ
保持手段31aが、最新の過去の前記誤差補正データ
を、1恒星日分の各時刻について各々保持するするもの
とした。
【0028】また、請求項12に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正装置は、前記誤差補正データ保
持手段31aが、過去に割り出された複数の前記座標値
に対応する複数の過去の前記誤差補正データのうち、最
新の過去所定数の誤差補正データの平均値である平均誤
差補正データを、前記複数の座標値の割り出しに用いた
前記電波の恒星日における受信時刻に対応付けて、1恒
星日分の各時刻について各々保持するものとした。
【0029】さらに、請求項13に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラ
ムを記録した媒体は、複数のGPS衛星から受信した電
波を解析することにより、これら電波の受信箇所の座標
値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正す
るために用いる誤差補正データのデータベースを構築す
るためのプログラムを記録した媒体であって、前記プロ
グラムが、前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記
受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定時間周
期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤差補正デ
ータ収集手段としてコンピュータを機能させ、また、前
記プログラムが、前記誤差補正データ収集手段により収
集された前記誤差補正データを、地球の恒星周期におけ
る前記誤差補正データの収集時刻に対応付けて、誤差補
正データ保持手段に記憶保持させる誤差補正データ記憶
手段としてコンピュータを機能させ、さらに、前記プロ
グラムが、地球の恒星周期における1日分の各時刻につ
いての前記誤差補正データを前記誤差補正データ記憶手
段により前記誤差補正データ保持手段に記憶保持させる
手段としてコンピュータを機能させることを特徴とす
る。
【0030】また、請求項14に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラム
を記録した媒体は、前記プログラムが、前記誤差補正デ
ータ記憶手段が前記誤差補正データに対応付けて前記誤
差補正データ保持手段に記憶保持させる、恒星日におけ
る前記誤差補正データの収集時刻と同時刻に対応付け
て、前記誤差補正データ保持手段に既に記憶保持されて
いる前記誤差補正データを、前記誤差補正データ保持手
段から消去させる旧誤差補正データ消去手段としてコン
ピュータを機能させるものとした。
【0031】さらに、請求項15に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラ
ムを記録した媒体は、複数のGPS衛星から受信した電
波を解析することにより、これら電波の受信箇所の座標
値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正す
るために用いる誤差補正データのデータベースを構築す
るためのプログラムを記録した媒体であって、前記プロ
グラムが、前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記
受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定時間周
期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤差補正デ
ータ収集手段としてコンピュータを機能させ、また、前
記プログラムが、前記誤差補正データ収集手段により恒
星日における過去の同時刻に収集された複数の前記誤差
補正データのうち、最新の過去所定数の前記誤差補正デ
ータの値の平均値である平均誤差補正データを割り出す
平均誤差補正データ割出手段としてコンピュータを機能
させ、さらに、前記プログラムが、前記平均誤差補正デ
ータ割出手段が割り出した前記平均誤差補正データを、
前記最新の過去所定数の誤差補正データの恒星日におけ
る収集時刻に対応付けて誤差補正データ保持手段に記憶
保持させる平均誤差補正データ記憶手段としてコンピュ
ータを機能させると共に、前記プログラムが、1恒星日
分の各時刻についての前記平均誤差補正データを前記誤
差補正データ記憶手段により前記誤差補正データ保持手
段に記憶保持させる手段としてコンピュータを機能させ
ることを特徴とする。
【0032】また、請求項16に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体
は、複数のGPS衛星から受信した電波を解析すること
により割り出した、これら電波の受信箇所の座標値を補
正するためのプログラムを記録した媒体であって、前記
プログラムが、前記受信箇所の座標値の割り出しに用い
た前記電波の恒星日における受信時刻と同じ時刻に対応
付けて誤差補正データ保持手段に各々保持された、過去
に割り出した前記受信箇所の座標値と、前記受信箇所の
正確な実際の座標値との差値である、1恒星日分の各時
刻についての誤差補正データにより、前記割り出した前
記受信箇所の座標値を補正する座標値補正手段としてコ
ンピュータを機能させることを特徴とする。
【0033】さらに、請求項17に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体
は、前記誤差補正データ保持手段に、最新の過去の前記
誤差補正データが、1恒星日分の各時刻について各々保
持されており、前記プログラムが、前記受信箇所の座標
値の割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信時
刻と同じ時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段
に各々保持された、最新の過去の前記誤差補正データに
より、前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正する
座標値補正手段としてコンピュータを機能させるものと
した。
【0034】また、請求項18に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体
は、前記誤差補正データ保持手段に、過去に割り出され
た複数の前記座標値に対応する複数の過去の前記誤差補
正データのうち、最新の過去所定数の誤差補正データの
平均値である平均誤差補正データが、前記複数の座標値
の割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信時刻
に対応付けて、1恒星日分の各時刻について各々保持さ
れており、前記プログラムが、前記受信箇所の座標値の
割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信時刻と
同じ時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段に各
々保持された前記平均誤差補正データにより、前記割り
出した前記受信箇所の座標値を補正する座標値補正手段
としてコンピュータを機能させるものとした。
【0035】請求項1に記載した本発明のGPS測地座
標測定用誤差補正データベース構築方法によれば、時間
の経過と共に変動し、しかも、日が変わっても同時刻で
あれば略々同じ傾向を示す一定の周期性を持った、GP
Sにより測定した測地座標値の誤差を補正し、たとえ、
地殻の変動等のような微妙な位置の変動があっても、通
常のGPSよりも高い精度で測地座標値の測定を行うこ
とができるような、GPSにより測定した座標値の誤差
補正用データのデータベースを構築することが可能とな
る。
【0036】尚、請求項7に記載した本発明のGPS測
地座標測定用誤差補正データベース構築装置や、請求項
13に記載した本発明のGPS測地座標測定誤差補正デ
ータベース構築用プログラムを記録した媒体についても
同様のことが言える。
【0037】また、請求項2に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築方法によれ
ば、誤差補正データを常時最新のものに更新すること
で、地球の公転の関係でGPSによる座標値の測定環境
が時期により微妙に異なっても、これを原因とするGP
Sにより測定した座標値の変化が、たとえ僅かであって
も誤差補正データに不必要に反映されてしまうのを防
ぎ、補正値を高精度に保つことが可能となる。
【0038】尚、請求項8に記載した本発明のGPS測
地座標測定用誤差補正データベース構築装置や、請求項
14に記載した本発明のGPS測地座標測定誤差補正デ
ータベース構築用プログラムを記録した媒体についても
同様のことが言える。
【0039】さらに、請求項3に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築方法によれ
ば、恒星日における同時刻に収集された最新の過去所定
数の誤差補正データの値を平均した平均誤差補正データ
を誤差補正データとすることで、恒星日における同時刻
に収集された過去1回分の誤差補正データのみでデータ
ベースを構築するのに比べて、収集された誤差補正デー
タ間のばらつきを平滑化し、補正値を高精度に保つこと
が可能となる。
【0040】尚、請求項9に記載した本発明のGPS測
地座標測定用誤差補正データベース構築装置や、請求項
15に記載した本発明のGPS測地座標測定誤差補正デ
ータベース構築用プログラムを記録した媒体についても
同様のことが言える。
【0041】また、請求項4に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法によれば、時間の経過と共に
変動し、しかも、日が変わっても恒星日における同時刻
であれば略々同じ傾向を示す一定の周期性を持った、G
PSにより測定した測地座標値の誤差を補正し、たと
え、地殻の変動等のような微妙な位置の変動があって
も、通常のGPSよりも高い精度で測地座標値の測定を
行うことが可能となる。
【0042】尚、請求項10に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正装置や、請求項16に記載した本
発明のGPS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録
した媒体についても同様のことが言える。
【0043】さらに、請求項5に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正方法によれば、誤差補正データ
を常時最新のものに更新することで、地球の公転の関係
でGPSによる座標値の測定環境が時期により微妙に異
なっても、これを原因とするGPSにより測定した座標
値の変化が、たとえ僅かであっても誤差補正データに不
必要に反映されてしまうのを防ぎ、補正値を高精度に保
って、補正後の測地座標値の精度を高く維持することが
可能となる。
【0044】尚、請求項11に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正装置や、請求項17に記載した本
発明のGPS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録
した媒体についても同様のことが言える。
【0045】また、請求項6に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法によれば、恒星日における同
時刻に収集された最新の過去所定数の誤差補正データの
値を平均した平均誤差補正データを、受信箇所の座標値
の補正に用いることで、恒星日における同時刻に収集さ
れた過去1回分の誤差補正データのみを受信箇所の座標
値の補正に用いるのに比べて、収集された誤差補正デー
タ間のばらつきを平滑化し、補正値を高精度に保って、
補正後の測地座標値の精度を高く維持することが可能と
なる。
【0046】尚、請求項12に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正装置や、請求項18に記載した本
発明のGPS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録
した媒体についても同様のことが言える。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるDGPS測地
座標値測定システムにおける誤差補正方法及び誤差補正
データベース構築方法と、DGPS測地座標値測定シス
テムにおける誤差補正用プログラムを記録した媒体及び
誤差補正データベース構築用プログラムを記録した媒体
を、それらの装置と共に図面に基づいて説明する。
【0048】まず、本発明の実施形態の説明の理解を容
易にするために、現在一般的に行われているDGPSで
の固定局の測地座標測定が示す特性について、図4
(a)〜(c)のグラフを参照して説明する。
【0049】図4(a)〜(c)は、本発明者がDGP
Sによる固定局での測地座標測定を、以下に示す条件の
下で連続3恒星日(1恒星日≒23時間56分、以下、
「恒星日」を「日」と略記する)間行った結果を、縦軸
に実際の正確な固定局の測地座標との誤差を取り、横軸
に1日分の時間の経過を取って、3日間分重ねてプロッ
トしたグラフであり、図4(a)は緯度、図4(b)は
経度、図4(c)は標高の各要素を各々示している。
【0050】そして、上述した条件とは、測定地点:神
奈川県横浜市、DGPS誤差補正データ送信局:神奈川
県三浦半島釼埼実験局、測定結果:北緯35゜34.7
1815´(±85cm),東経139゜32.269
12´(±91cm)、測定日:1996年11月20
日〜22日、GPS受信機:光電製作所製KGP−98
改である。
【0051】これら図4(a)〜(c)の各グラフから
も明らかなように、緯度、経度、標高のいずれも、測定
結果が、短時間では比較的安定しているものの数時間以
上の長い目で見ると1mを超えるような緩やかな変動を
示しており、また、連続3日間の変動が、殆ど同じパタ
ーンを示している。
【0052】従って、誤差補正データを用いてDGPS
により測地座標測定を行ったとしても、未だ正確な実際
の測地座標値との間には誤差が残り、その誤差は、短時
間の経過によっては大きく変動しないものの1日の中で
はある程度の幅を持って変動し、しかも、同じ時刻であ
れば日が変わっても殆ど変動の傾向が変わらない、一定
の周期性を持っていることが分かる。
【0053】本発明は、このようなDGPSによる測地
座標測定結果の誤差特性を考慮して、DGPSによる測
地座標測定の精度をより一層向上させるものである。
【0054】次に、例えば、海上の船舶が自身の位置を
確認する際に用いる地上の固定局の測地座標値を測定す
るのに用いる、本発明の第1実施形態に係るDGPS測
地座標値測定システムの概略構成について、図5のブロ
ック図を参照して説明する。
【0055】図5中引用符号10で示す第1実施形態の
DGPS測地座標値測定システムは、GPS信号受信ア
ンテナ(以下、GPSアンテナと略記する)21、GP
S受信機23、補正信号受信アンテナ(以下、補正アン
テナと略記する)25、補正信号受信機(以下、補正受
信機と略記する)27、解析用パーソナルコンピュータ
(以下、パソコンと略記する)29、外部記憶装置3
1、及び、出力装置33を備えている。
【0056】前記補正受信機27は、補正アンテナ25
により受信した、例えば無線方位測定や船舶気象通報を
行っている基地局(図示せず)からのラジオビーコン電
波から、その電波にMSK(ミニマムシフトキーイン
グ)変調で重畳されたDGPS用の誤差補正データを復
調により取り出し、この取り出した誤差補正データをG
PS受信機23に定期的に出力するように構成されてい
る。
【0057】前記GPS受信機23は、従来公知のよう
に、GPSアンテナ21により受信した、地球上空の少
なくとも4機のGPS衛星(図示せず)からの信号と、
補正受信機27が出力するDGPS用の誤差補正データ
とを基に、このGPS受信機23が設置された場所の緯
度、経度、標高をDGPSにより測地座標値として定期
的に割り出して、その結果を、GPS受信機23が内蔵
している時計(図示せず)の計時時刻と共にパソコン2
9に出力するように構成されている。
【0058】前記パソコン29は、図6に電気的な概略
構成のブロック図で示すように、CPU(Central Proc
essing Unit 、中央処理装置)29aと、RAM(Ramd
om Access Memory)29bと、ROM(Read-Only Memo
ry)29cとで構成されており、このうちCPU29a
には、RAM29b及びROM29cの他、ディスプレ
イ29d及びキーボード29eと、GPS受信機23
と、外部記憶装置31と、出力装置33等が各々接続さ
れている。
【0059】前記RAM29bは、図7にメモリエリア
マップで示すように、各種データ記憶用のデータエリア
及び各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、
このうち、データエリアには、DGPS測地座標値測定
システム10の設置箇所の、設置時点における正確な実
際の緯度、経度、及び、標高が、基準測地座標値として
格納されている。
【0060】また、RAM29bのワークエリアには、
最新の測地座標誤差値を格納する最新誤差データ格納エ
リアが、恒星周期の1日に合わせて、0時0分から23
時55分までの各時刻別に設けられていると共に、予備
観測が済んだか否かを示す予備観測済フラグ、及び、最
新の誤差データが格納されているか否かを示す最新誤差
データ格納済フラグの各エリア等が設けられている。
【0061】前記ROM29cには、CPU29aに各
種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納され
ている。
【0062】前記外部記憶装置31は、図6に示すよう
に、外付けハードディスク、光磁気ディスク、大容量磁
気ディスク、可搬形ハードディスク、フロッピーディス
ク等の記憶媒体31aと、この記憶媒体31aに対する
データの読み書きを行うリーダ/ライタ31bとによっ
て構成されており、前記出力装置33は、データを記録
紙に印字出力するプリンタ33aとそのドライバ33b
とによって構成されている。
【0063】そして、前記記憶媒体31a(誤差補正デ
ータ保持手段に相当)には、図8にメモリエリアマップ
で示すように、測地座標誤差値を、今回、前回、2回
前、3回前、並びに、4回前の、合計5回分格納する誤
差データ格納エリアが、恒星周期の1日に合わせて、0
時0分から23時55分までの各時刻別に設けられてい
ると共に、各時刻の今回乃至4回前の5回分の測地座標
誤差値を平均した測地座標平均誤差値を格納する平均誤
差補正データ格納エリアが、0時0分から23時55分
までの各時刻別に設けられている。
【0064】次に、前記ROM29cに格納された制御
プログラムに従いCPU29aが行う処理を、図9乃至
図11のフローチャートを参照して説明する。
【0065】不図示の電源の投入によりパソコン29が
起動してプログラムがスタートすると、CPU29a
は、図9にメインルーチンのフローチャートで示すよう
に、初期設定を行う(ステップS1)。
【0066】ステップS1の初期設定では、記憶媒体3
1aの0時0分から23時55分までの各時刻に対応す
る誤差データ格納エリアの格納値を、今回乃至4回前の
全てについてクリアし、RAM29bの最新誤差データ
格納エリアの格納値もクリアすると共に、RAM29b
の予備観測済フラグエリア及び誤差データ格納済フラグ
エリアの両フラグF1,F3を、各々「0」に設定す
る。
【0067】ステップS1の初期設定が済んだならば、
次に、予備観測済フラグエリアのフラグF1が「0」で
あるか否かを確認し(ステップS3)、フラグF1が
「0」でない場合は(ステップS3でN)、後述するス
テップS7に進み、フラグF1が「0」である場合は
(ステップS3でY)、予備観測処理を行う(ステップ
S5)。
【0068】前記ステップS5の予備観測処理において
は、図10にサブルーチンのフローチャートで示すよう
に、GPS受信機23からDGPSによる測地座標値が
入力されたか否かを確認し(ステップS5a)、入力さ
れていない場合は(ステップS5aでN)、予備観測処
理を終了して図9のメインルーチンに戻り、入力された
場合は(ステップS5aでY)、入力された測地座標値
と、RAM29bのデータエリアに格納されている基準
測地座標値との差値、即ち、測地座標誤差値を、緯度、
経度、及び、標高の各々について割り出す(ステップS
5b)。
【0069】次に、最新誤差データ格納済フラグエリア
のフラグF3が「0」であるか否かを確認し(ステップ
S5c)、フラグF3が「0」でない場合は(ステップ
S5cでN)、後述するステップS5fに進み、フラグ
F3が「0」である場合は(ステップS5cでY)、ス
テップS5bで割り出した測地座標誤差値を最新誤差デ
ータとしてRAM29bの最新誤差データ格納エリアに
格納し(ステップS5d)、最新誤差データ格納済フラ
グエリアのフラグF3を「1」に設定した後(ステップ
S5e)、後述するステップS5jに進む。
【0070】また、ステップS5cにおいて最新誤差デ
ータ格納済フラグエリアのフラグF3が「0」でない場
合(N)に進むステップS5fでは、RAM29bの最
新誤差データ格納エリアのうち、ステップS5aで入力
が確認された測地座標値と共にGPS受信機23から入
力された時刻に対応する最新誤差データ格納エリアに、
最新誤差データとして格納されている測地座標誤差値
と、ステップS5bで割り出した測地座標誤差値との差
値X(絶対値)が、所定の閾値X0 を超えているか否か
を確認する。
【0071】前記差値Xが閾値X0 を超えている場合は
(ステップS5fでY)、RAM29bの最新誤差デー
タ格納エリアの格納値を、ステップS5bで割り出した
測地座標誤差値に更新する最新誤差データ更新を行った
後(ステップS5g)、予備観測処理を終了して図9の
メインルーチンに戻り、前記差値Xが閾値X0 を超えて
いない場合は(ステップS5fでN)、ステップS5g
と同様の最新誤差データ更新を行った後(ステップS5
h)、ステップS5jに進む。
【0072】尚、前記差値Xに対する閾値X0 は、緯
度、経度、及び、標高の各々について個別の値が設定さ
れる。
【0073】ステップS5eにおいて誤差データ格納済
フラグエリアのフラグF3を「1」に設定した後と、ス
テップS5hにおいて最新誤差データ更新を行った後に
各々進むステップS5jでは、誤差データ更新を行う。
【0074】このステップS5jにおける誤差データ更
新では、ステップS5aで入力が確認された測地座標値
と共にGPS受信機23から入力された時刻に対応する
記憶媒体31aの誤差データ格納エリアの、前回乃至4
回前の各格納値を、同じ誤差データ格納エリアの今回乃
至3回前の各格納値に更新すると共に、同じ誤差データ
格納エリアの今回の格納値を、ステップS5bで割り出
した測地座標誤差値に更新し、この誤差データ更新が済
んだならば、後述するステップS5kに進む。
【0075】ステップS5kにおいては、ステップS5
jで誤差データ更新を行った時刻についての測地座標誤
差値が、記憶媒体31aの誤差データ格納エリアに最新
の過去5回分格納されているか否かを確認し、格納され
ていない場合は(ステップS5kでN)、予備観測処理
を終了して図9のメインルーチンに戻る。
【0076】これに対し、ステップS5jで誤差データ
更新を行った時刻についての測地座標誤差値が、記憶媒
体31aの誤差データ格納エリアに最新の過去5回分格
納されている場合は(ステップS5kでY)、その時刻
について記憶媒体31aの誤差データ格納エリアに格納
されている今回乃至4回前の計5回分の測地座標誤差値
の平均値を、記憶媒体31aの対応する時刻の平均誤差
補正データ格納エリアに平均誤差補正データとして各々
格納し(ステップS5m)、その後、ステップS5nに
進む。
【0077】ステップS5nにおいては、記憶媒体31
aの0時0分から23時55分までの各時刻に対応する
平均誤差補正データ格納エリアに、平均誤差補正データ
が全て格納されているか否かを確認し、格納されていな
い場合は(ステップS5nでN)、予備観測処理を終了
して図9のメインルーチンに戻り、格納されている場合
は(ステップS5nでY)、RAM29bの予備観測済
フラグエリアのフラグF1を「1」に設定した後(ステ
ップS5p)、予備観測処理を終了して図9のメインル
ーチンに戻る。
【0078】以上に説明したステップS5の予備観測処
理が終了すると、図9に示すように、ステップS3にリ
ターンする。
【0079】また、ステップS3において予備観測済フ
ラグエリアのフラグF1が「0」でない場合(N)に進
むステップS7では、本観測処理を行う。
【0080】前記ステップS7の本観測処理において
は、図11にサブルーチンのフローチャートで示すよう
に、GPS受信機23からDGPSによる測地座標値が
入力されたか否かを確認し(ステップS7a)、入力さ
れていない場合は(ステップS7aでN)、本観測処理
を終了して図9のメインルーチンに戻る。
【0081】これに対し、GPS受信機23からDGP
Sによる測地座標値が入力された場合は(ステップS7
aでY)、測地座標値と共に入力された時刻に対応する
記憶媒体31aの時刻別平均誤差補正データ格納エリア
に、平均誤差補正データとして格納されている測地座標
誤差値の平均値により、ステップS7aで入力が確認さ
れた測地座標値を補正する(ステップS7b)。
【0082】次に、ステップS7aにおいて入力が確認
された測地座標値と、RAM29bのデータエリアに格
納されている基準測地座標値との差値、即ち、測地座標
誤差値を割り出し(ステップS7c)、続いて、RAM
29bの最新誤差データ格納エリアのうち、ステップS
7aで入力が確認された測地座標値と共にGPS受信機
23から入力された時刻に対応する最新誤差データ格納
エリアに、最新誤差データとして格納されている測地座
標誤差値と、ステップS7cで割り出した測地座標誤差
値との差値X(絶対値)が、所定の閾値X0 を超えてい
るか否かを確認する(ステップS7d)。
【0083】前記差値Xが閾値X0 を超えていない場合
は(ステップS7dでN)、後述するステップS7fに
進み、超えている場合は(ステップS7dでY)、RA
M29bの最新誤差データ格納エリアに最新誤差データ
として格納されている測地座標誤差値を、ステップS7
cで割り出した測地座標誤差値に更新する最新誤差デー
タ更新を行った後(ステップS7e)、後述するステッ
プS7jに進む。
【0084】また、ステップS7dにおいて前記差値X
が閾値X0 を超えていない場合(N)に進むステップS
7fでは、ステップS7eと同様の最新誤差データ更新
を行い、次に、ステップS5jと同様の誤差データ更新
を行った後(ステップS7g)、ステップS7hに進
む。
【0085】ステップS7hにおいては、記憶媒体31
aの平均誤差補正データ格納エリアのうち、ステップS
7aで入力が確認された測地座標値と共にGPS受信機
23から入力された時刻に対応する平均誤差補正データ
格納エリアの格納値を、記憶媒体31aの対応する時刻
の誤差データ格納エリアに格納されている、今回乃至4
回前の計5回分の測地座標誤差値の平均値に更新する平
均誤差補正データ更新を行い、その後、ステップS7j
に進む。
【0086】ステップS7eにおける最新誤差データ更
新が済んだ後と、ステップS7hにおける平均誤差補正
データ更新が済んだ後に各々進むステップS7jでは、
ステップS7bにおいて補正された後の測地座標値を、
ドライバ33bを介してプリンタ33aにより印字出力
させ、その後、本観測処理を終了して図9のメインルー
チンに戻る。
【0087】以上に説明したステップS7の本観測処理
が終了すると、図9に示すように、ステップS3にリタ
ーンする。
【0088】以上の説明からも明らかなように、第1実
施形態では、請求項中における座標値補正手段29A
が、図11のフローチャートにおけるステップS7bに
より構成されている。
【0089】次に、上述した構成による第1実施形態の
DGPS測地座標値測定システム10の、特に、前記パ
ソコン29の動作(作用)について説明する。
【0090】まず、実際の正確な緯度、経度、及び、標
高が予め分かっている地点に、GPS受信機23、補正
受信機27、及び、パソコン29を設置して、パソコン
29のRAM29bに設置箇所の緯度、経度、及び、標
高を基準測地座標値として記憶させると共に、GPS受
信機23にGPSアンテナ21を接続し、また、補正受
信機27に補正アンテナ25を接続し、さらに、外部記
憶装置31と出力装置33とをパソコン29に接続す
る。
【0091】この状態で、DGPS測地座標値測定シス
テム10の全体に亘って電源を投入すると、GPS及び
補正の両アンテナ21,25と、GPS及び補正の両受
信機23,27とを用いた、従来公知の通常のDGPS
による測地座標値の測定(割り出し)が開始され、GP
S受信機23が定期的に測定した結果である測地座標値
が、GPS受信機23の内蔵時計の計時時刻と共にパソ
コン29に出力される。
【0092】すると、GPS受信機23からのDGPS
により測定された測地座標値が時刻と共に入力されたパ
ソコン29により、入力された測地座標値とRAM29
bに記憶されている基準測地座標値との差が、緯度、経
度、及び、標高の各々について割り出され、これが、G
PS受信機23から測地座標値と共に入力された時刻に
対応付けて記憶媒体31aに、測地座標誤差値として格
納される。
【0093】尚、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格
納される測地座標誤差値は、前日の同じ時刻に割り出さ
れてRAM29bに格納された測地座標誤差値との差値
X(絶対値)が、所定の閾値X0 以内に収まっているも
のに限定され、前日の測地座標誤差値との差値Xが所定
の閾値X0 を超えている測地座標誤差値は、記憶媒体3
1aには格納されない。
【0094】また、測地座標誤差値が時刻に対応付けて
記憶媒体31aに格納される際、その時刻についての測
地座標誤差値が既に過去5回分記憶媒体31aに格納さ
れている場合には、最も古い測地座標誤差値が記憶媒体
31aから消去されて、その代わりに今回の測地座標誤
差値が記憶媒体31aに格納される。
【0095】さらに、今回の測地座標誤差値が記憶媒体
31aに格納された後において、その時刻についての過
去5回分の測地座標誤差値が記憶媒体31aに格納され
ている場合は、その過去5回分の測地座標誤差値の平均
値がパソコン29により割り出され、その平均値が平均
誤差補正データとして、時刻に対応付けてパソコン29
により記憶媒体31aに格納される。
【0096】そして、上述したGPS受信機23からの
DGPSにより測定された測地座標値の取り込み動作
と、それに伴い割り出された測地座標誤差値のうち、前
日の測地座標誤差値との差値Xが所定の閾値X0 以内に
収まっている測地座標誤差値の記憶媒体31aへの格納
動作とが、パソコン29によって繰り返し行われ、その
結果、0時0分から23時55分までの各時刻について
の平均誤差補正データが全て記憶媒体31aに格納され
ると、それ以後は、パソコン29により測地座標値の本
観測が開始される。
【0097】この本観測においては、GPS受信機23
からのDGPSにより測定された測地座標値が時刻と共
に入力される度に、記憶媒体31aに格納されている対
応する時刻についての平均誤差補正データを、その正負
を逆にしてGPS受信機23からの測地座標値に加える
ことにより、GPS受信機23からの測地座標値が補正
され、その補正された後の測地座標値がプリンタ33a
から印字出力される。
【0098】また、補正後の測地座標値がプリンタ33
aから印字出力された後に、GPS受信機23から入力
された測地座標値と、RAM29bに記憶されている基
準測地座標値との差である測地座標誤差値が割り出さ
れ、その割り出された測地座標誤差値と、前日の同じ時
刻に割り出されてRAM29bに格納された測地座標誤
差値との差値X(絶対値)が、所定の閾値X0 以内に収
まっていれば、記憶媒体31aに格納されている測地座
標誤差値のうち、最も古い測地座標誤差値が記憶媒体3
1aから消去されて、その代わりに今回の測地座標誤差
値が記憶媒体31aに格納される。
【0099】そして、最も古い測地座標誤差値の代わり
に今回の測地座標誤差値が記憶媒体31aに格納された
後に、過去5回分の測地座標誤差値の平均値がパソコン
29により割り出され、その平均値が平均誤差補正デー
タとして、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格納さ
れ、以後、DGPS測地座標値測定システム10の電源
が落とされるまでの間、上述した本観測の動作が繰り返
して行われる。
【0100】このように、第1実施形態のDGPS測地
座標値測定システム10によれば、GPSアンテナ21
により受信した、地球上空の少なくとも4機のGPS衛
星からの信号と、補正受信機27が補正アンテナ25に
より受信してGPS受信機23に出力するDGPS用の
誤差補正データとを基に、GPS受信機23が割り出し
て時刻と共に出力する、DGPS測地座標値測定システ
ム10の設置箇所の測地座標値を、次のようにして補正
する構成とした。
【0101】即ち、パソコン29がRAM29bに格納
している、GPS受信機23が出力する測地座標値と設
置時点における正確な基準測地座標値との差値である測
地座標誤差値を、最新の過去5回分、時刻に対応付けて
記憶媒体31aに格納すると共に、同時刻の過去5回分
の測地座標誤差値を平均した平均誤差補正データを割り
出して、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格納し、こ
の時刻に対応付けた平均誤差補正データを、以後にGP
S受信機23から入力される測地座標値のうち、同時刻
の測地座標値の補正に用いて、補正後の測地座標値をプ
リンタ33aから印字出力する構成とした。
【0102】このため、図4(a)〜(c)に示すよう
な、時間の経過と共に変動し、しかも、日が変わっても
同時刻であれば略々同じ傾向を示す一定の周期性を持っ
た、DGPSにより測定した測地座標値の誤差を補正
し、たとえ、地殻の変動等のような微妙な位置の変動が
あっても、通常のDGPSよりも高い精度で測地座標値
の測定を行うことができる。
【0103】また、第1実施形態のDGPS測地座標値
測定システム10によれば、本観測の開始の前後を通じ
て、GPS受信機23が出力する測地座標値と設置時点
における正確な基準測地座標値との差値である測地座標
誤差値を、時刻に対応付けて最新の過去5回分記憶媒体
31aに格納し、この同時刻についての最新の過去5回
分の測地座標誤差値の平均値を平均誤差補正データとし
て記憶媒体31aに格納し、この平均誤差補正データ
を、GPS受信機23がDGPSにより測定して出力す
る測地座標値の補正に用いる構成とした。
【0104】このため、最新の過去1回分、つまり、前
回の測地座標誤差値を、GPS受信機23がDGPSに
より測定して出力する測地座標値の補正に用いる場合に
比べて、補正値の精度を向上させ、補正後の測地座標値
をより一層高精度とすることができる。
【0105】さらに、第1実施形態のDGPS測地座標
値測定システム10によれば、同時刻についての最新の
過去5回分の測地座標誤差値を平均して平均誤差補正デ
ータを得る際に、前日の同じ時刻に割り出された測地座
標誤差値と今回の測地座標誤差値との差値X(絶対値)
が所定の閾値X0 を超える場合には、今回の測地座標誤
差値を記憶媒体31aに格納せず平均誤差補正データの
割り出し対象から除外する構成とした。
【0106】このため、DGPSによる測地座標値の測
定を行うプロセスの上で生じる誤差ではなく、例えば、
地殻の変動によりDGPS測地座標値測定システム10
の設置箇所が実際に変動した場合等に、これを原因とす
るGPS受信機23が測定する測地座標値の変化が、平
均誤差補正データに不必要に反映されてしまうのを防
ぎ、補正値を高精度に保って、補正後の測地座標値の精
度の低下を防ぐことができる。
【0107】尚、第1実施形態では、GPS受信機23
が測定する測地座標値を補正するための補正値である平
均誤差補正データの生成に加えて、その平均誤差補正デ
ータによりGPS受信機23が測定する測地座標値を補
正することで高精度な測地座標値の測定を一緒に行う構
成を例に取って説明したが、本発明は、他の地点でDG
PSにより測定した測地座標値を補正するのに用いる補
正データを生成するシステムにも適用可能である。
【0108】そこで次に、近隣の固定点や移動点におい
てDGPSにより測地座標値を測定する端末に提供する
補正データを生成するのに用いる、本発明の第2実施形
態に係るDGPS測地座標値補正用データベース構築シ
ステムの概略構成について、図12のブロック図を参照
して説明する。
【0109】尚、図12中図5と同一の要素には、図5
で付したものと同一の引用符号を付して、重複する部分
の説明を省略する。
【0110】図12中引用符号10Aで示す第2実施形
態のDGPS測地座標値補正用データベース構築システ
ムは、GPSアンテナ21、GPS受信機23、補正ア
ンテナ25、補正受信機27、外部記憶装置31、パソ
コン35、及び、出力装置37を備えており、このう
ち、出力装置37は、データを無線により送信する無線
送信機により構成されている。
【0111】前記パソコン35は、図13に電気的な概
略構成のブロック図で示すように、CPU35aと、R
AM35bと、ROM35cとで構成されており、この
うちCPU35aには、RAM35b及びROM35c
の他、ディスプレイ35d及びキーボード35eと、G
PS受信機23と、外部記憶装置31と、出力装置37
等が各々接続されている。
【0112】前記RAM35bは、図14にメモリエリ
アマップで示すように、各種データ記憶用のデータエリ
ア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有してお
り、このうち、データエリアには、DGPS測地座標値
補正用データベース構築システム10Aの設置箇所の、
設置時点における正確な実際の緯度、経度、及び、標高
が、基準測地座標値として格納されている。
【0113】また、RAM35bのワークエリアには、
最新の測地座標誤差値を格納する最新誤差データ格納エ
リアが、恒星周期の1日に合わせて、0時0分から23
時55分までの各時刻別に設けられていると共に、補正
データの生成が済んだか否かを示すフラグを格納するデ
ータ生成済フラグ、及び、最新の誤差データが格納され
ているか否かを示す最新誤差データ格納済フラグの各エ
リア等が設けられている。
【0114】前記ROM35cには、CPU35aに各
種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納され
ている。
【0115】尚、第2実施形態においても第1実施形態
と同様に、外部記憶装置31の記憶媒体31aが、請求
項中の誤差補正データ保持手段に相当している。
【0116】次に、前記ROM35cに格納された制御
プログラムに従いCPU35aが行う処理を、図15乃
至図17のフローチャートを参照して説明する。
【0117】不図示の電源の投入によりパソコン35が
起動してプログラムがスタートすると、CPU35a
は、図15にメインルーチンのフローチャートで示すよ
うに、初期設定を行う(ステップSA1)。
【0118】ステップSA1の初期設定では、記憶媒体
31aの0時0分から23時55分までの各時刻に対応
する誤差データ格納エリアの格納値を、今回乃至4回前
の全てについてクリアし、RAM35bの最新誤差デー
タ格納エリアの格納値もクリアすると共に、RAM35
bの予備観測済フラグエリア及び誤差データ格納済フラ
グエリアの両フラグF5,F7を、各々「0」に設定す
る。
【0119】ステップSA1の初期設定が済んだなら
ば、次に、データ生成済フラグエリアのフラグF5が
「0」であるか否かを確認し(ステップSA3)、フラ
グF5が「0」でない場合は(ステップSA3でN)、
後述するステップSA7に進み、フラグF5が「0」で
ある場合は(ステップSA3でY)、誤差補正データベ
ース構築処理を行う(ステップSA5)。
【0120】前記ステップSA5の誤差補正データベー
ス構築処理においては、図16にサブルーチンのフロー
チャートで示すように、GPS受信機23からDGPS
による測地座標値が入力されたか否かを確認し(ステッ
プSA5a)、入力されていない場合は(ステップSA
5aでN)、誤差補正データベース構築処理を終了して
図15のメインルーチンに戻り、入力された場合は(ス
テップSA5aでY)、入力された測地座標値と、RA
M35bのデータエリアに格納されている基準測地座標
値との差値、即ち、測地座標誤差値を、緯度、経度、及
び、標高の各々について割り出す(ステップSA5
b)。
【0121】次に、最新誤差データ格納済フラグエリア
のフラグF7が「0」であるか否かを確認し(ステップ
SA5c)、フラグF7が「0」でない場合は(ステッ
プSA5cでN)、後述するステップSA5fに進み、
フラグF7が「0」である場合は(ステップSA5cで
Y)、ステップSA5bで割り出した測地座標誤差値を
最新誤差データとしてRAM35bの最新誤差データ格
納エリアに格納し(ステップSA5d)、最新誤差デー
タ格納済フラグエリアのフラグF7を「1」に設定した
後(ステップSA5e)、後述するステップSA5jに
進む。
【0122】また、ステップSA5cにおいて最新誤差
データ格納済フラグエリアのフラグF7が「0」でない
場合(N)に進むステップSA5fでは、RAM35b
の最新誤差データ格納エリアのうち、ステップSA5a
で入力が確認された測地座標値と共にGPS受信機23
から入力された時刻に対応する最新誤差データ格納エリ
アに、最新誤差データとして格納されている測地座標誤
差値と、ステップSA5bで割り出した測地座標誤差値
との差値X(絶対値)が、所定の閾値X0 を超えている
か否かを確認する。
【0123】前記差値Xが閾値X0 を超えている場合は
(ステップSA5fでY)、RAM35bの最新誤差デ
ータ格納エリアの格納値を、ステップSA5bで割り出
した測地座標誤差値に更新する最新誤差データ更新を行
った後(ステップSA5g)、誤差補正データベース構
築処理を終了して図15のメインルーチンに戻り、前記
差値Xが閾値X0 を超えていない場合は(ステップSA
5fでN)、ステップSA5gと同様の最新誤差データ
更新を行った後(ステップSA5h)、ステップSA5
jに進む。
【0124】尚、前記差値Xに対する閾値X0 は、第1
実施形態と同様に、緯度、経度、及び、標高の各々につ
いて個別の値が設定される。
【0125】ステップSA5eにおいて誤差データ格納
済フラグエリアのフラグF7を「1」に設定した後と、
ステップSA5hにおいて最新誤差データ更新を行った
後に各々進むステップSA5jでは、誤差データ更新を
行う。
【0126】このステップSA5jにおける誤差データ
更新では、ステップSA5aで入力が確認された測地座
標値と共にGPS受信機23から入力された時刻に対応
する記憶媒体31aの誤差データ格納エリアの、前回乃
至4回前の各格納値を、同じ誤差データ格納エリアの今
回乃至3回前の各格納値に更新すると共に、同じ誤差デ
ータ格納エリアの今回の格納値を、ステップSA5bで
割り出した測地座標誤差値に更新し、この誤差データ更
新が済んだならば、後述するステップSA5kに進む。
【0127】ステップSA5kにおいては、ステップS
A5jで誤差データ更新を行った時刻についての測地座
標誤差値が、記憶媒体31aの誤差データ格納エリアに
最新の過去5回分格納されているか否かを確認し、格納
されていない場合は(ステップSA5kでN)、誤差補
正データベース構築処理を終了して図15のメインルー
チンに戻る。
【0128】これに対し、ステップSA5jで誤差デー
タ更新を行った時刻についての測地座標誤差値が、記憶
媒体31aの誤差データ格納エリアに最新の過去5回分
格納されている場合は(ステップSA5eでY)、その
時刻について記憶媒体31aの誤差データ格納エリアに
格納されている今回乃至4回前の計5回分の測地座標誤
差値の平均値を、記憶媒体31aの対応する時刻の平均
誤差補正データ格納エリアに平均誤差補正データとして
各々格納し(ステップSA5m)、その後、ステップS
A5nに進む。
【0129】ステップSA5nにおいては、記憶媒体3
1aの0時0分から23時55分までの各時刻に対応す
る平均誤差補正データ格納エリアに、平均誤差補正デー
タが全て格納されているか否かを確認し、格納されてい
ない場合は(ステップSA5nでN)、誤差補正データ
ベース構築処理を終了して図15のメインルーチンに戻
り、格納されている場合は(ステップSA5nでY)、
RAM35bのデータ生成済フラグエリアのフラグF5
を「1」に設定した後(ステップSA5p)、誤差補正
データベース構築処理を終了して図15のメインルーチ
ンに戻る。
【0130】以上に説明したステップSA5の誤差補正
データベース構築処理が終了すると、図15に示すよう
に、ステップSA3にリターンする。
【0131】また、ステップSA3においてデータ生成
済フラグエリアのフラグF5が「0」でない場合(N)
に進むステップSA7では、誤差補正データベース更新
処理を行う。
【0132】前記ステップSA7の誤差補正データベー
ス更新処理においては、図17にサブルーチンのフロー
チャートで示すように、GPS受信機23からDGPS
による測地座標値が入力されたか否かを確認し(ステッ
プSA7a)、入力されていない場合は(ステップSA
7aでN)、誤差補正データベース更新処理を終了して
図15のメインルーチンに戻る。
【0133】これに対し、GPS受信機23からDGP
Sによる測地座標値が入力された場合は(ステップSA
7aでY)、入力された測地座標値と、RAM35bの
データエリアに格納されている基準測地座標値との差
値、即ち、測地座標誤差値を割り出し(ステップSA7
b)、続いて、RAM35bの最新誤差データ格納エリ
アのうち、ステップS7aで入力が確認された測地座標
値と共にGPS受信機23から入力された時刻に対応す
る最新誤差データ格納エリアに、最新誤差データとして
格納されている測地座標誤差値と、ステップSA7bで
割り出した測地座標誤差値との差値X(絶対値)が、所
定の閾値X0 を超えているか否かを確認する(ステップ
SA7c)。
【0134】前記差値Xが閾値X0 を超えていない場合
は(ステップSA7cでN)、後述するステップSA7
eに進み、超えている場合は(ステップSA7cで
Y)、RAM35bの最新誤差データ格納エリアに最新
誤差データとして格納されている測地座標誤差値を、ス
テップSA7bで割り出した測地座標誤差値に更新する
最新誤差データ更新を行った後(ステップS7d)、誤
差補正データベース更新処理を終了して図15のメイン
ルーチンに戻る。
【0135】また、ステップSA7cにおいて前記差値
Xが閾値X0 を超えていない場合(N)に進むステップ
SA7eでは、ステップSA7dと同様の最新誤差デー
タ更新を行い、次に、ステップSA5jと同様の誤差デ
ータ更新を行った後(ステップSA7f)、ステップS
A7gに進む。
【0136】ステップSA7gにおいては、記憶媒体3
1aの平均誤差補正データ格納エリアのうち、ステップ
SA7aで入力が確認された測地座標値と共にGPS受
信機23から入力された時刻に対応する平均誤差補正デ
ータ格納エリアの格納値を、記憶媒体31aの対応する
時刻の誤差データ格納エリアに格納されている、今回乃
至4回前の計5回分の測地座標誤差値の平均値に更新す
る平均誤差補正データ更新を行い、その後、誤差補正デ
ータベース更新処理を終了して図15のメインルーチン
に戻る。
【0137】以上に説明したステップSA7誤差補正デ
ータベース更新処理が終了すると、図15に示すよう
に、ステップSA9に進む。
【0138】ステップSA9では、記憶媒体31aの0
時0分から23時55分までの各時刻に対応する平均誤
差補正データ格納エリアに各々格納されている平均誤差
補正データを、DGPSにより測定した測地座標値の補
正データとして、出力装置37により無線で出力し、そ
の後、ステップSA3にリターンする。
【0139】以上の説明からも明らかなように、第2実
施形態では、請求項中の誤差補正データ収集手段35A
が、図16のフローチャートにおけるステップSA5b
と、図17のフローチャートにおけるステップSA7b
とで構成されており、平均誤差補正データ割出手段35
Dと平均誤差補正データ記憶手段35Eとが、図16中
のステップSA5mと、図17中のステップSA7gと
で構成されている。
【0140】次に、上述した構成による第2実施形態の
DGPS測地座標値補正用データベース構築システム1
0Aの、特に、前記パソコン35の動作(作用)につい
て説明する。
【0141】まず、実際の正確な緯度、経度、及び、標
高が予め分かっている地点に、GPS受信機23、補正
受信機27、及び、パソコン35を設置して、パソコン
35のRAM35bに設置箇所の緯度、経度、及び、標
高を基準測地座標値として記憶させると共に、GPS受
信機23にGPSアンテナ21を接続し、また、補正受
信機27に補正アンテナ25を接続し、さらに、外部記
憶装置31と出力装置37とをパソコン35に接続す
る。
【0142】この状態で、DGPS測地座標値補正用デ
ータベース構築システム10Aの全体に亘って電源を投
入すると、GPS及び補正の両アンテナ21,25と、
GPS及び補正の両受信機23,27とを用いた、従来
公知の通常のDGPSによる測地座標値の測定(割り出
し)が開始され、GPS受信機23が定期的に測定した
結果である測地座標値が、GPS受信機23の内蔵時計
の計時時刻と共にパソコン35に出力される。
【0143】すると、GPS受信機23からのDGPS
により測定された測地座標値が時刻と共に入力されたパ
ソコン35により、入力された測地座標値とRAM35
bに記憶されている基準測地座標値との差が、緯度、経
度、及び、標高の各々について割り出され、これが、G
PS受信機23から測地座標値と共に入力された時刻に
対応付けて記憶媒体31aに、測地座標誤差値として格
納される。
【0144】尚、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格
納される測地座標誤差値は、同じ時刻に対応付けて記憶
媒体31aに前回(通常は前日)格納された測地座標誤
差値との差値X(絶対値)が、所定の閾値X0 以内に収
まっているものに限定され、前回の測地座標誤差値との
差値Xが所定の閾値X0 を超えている測地座標誤差値
は、記憶媒体31aには格納されない。
【0145】また、測地座標誤差値が時刻に対応付けて
記憶媒体31aに格納される際、その時刻についての測
地座標誤差値が既に過去5回分記憶媒体31aに格納さ
れている場合には、最も古い測地座標誤差値が記憶媒体
31aから消去されて、その代わりに今回の測地座標誤
差値が記憶媒体31aに格納される。
【0146】さらに、今回の測地座標誤差値が記憶媒体
31aに格納された後において、その時刻についての過
去5回分の測地座標誤差値が記憶媒体31aに格納され
ている場合は、その過去5回分の測地座標誤差値の平均
値がパソコン35により割り出され、その平均値が平均
誤差補正データとして、時刻に対応付けてパソコン35
により記憶媒体31aに格納される。
【0147】そして、上述したGPS受信機23からの
DGPSにより測定された測地座標値の取り込みと、そ
れに伴い割り出された測地座標誤差値のうち、前回の測
地座標誤差値との差値Xが所定の閾値X0 以内に収まっ
ているものの記憶媒体31aへの格納とがパソコン35
により繰り返し行われ、その結果、0時0分から23時
55分までの各時刻についての平均誤差補正データが全
て記憶媒体31aに格納されると、それ以後は、パソコ
ン35により測地座標値の補正用データの更新及び出力
が開始される。
【0148】この補正用データの更新及び出力において
は、GPS受信機23からのDGPSにより測定された
測地座標値が時刻と共に入力される度に、その測地座標
値と、RAM35bに記憶されている基準測地座標値と
の差である測地座標誤差値が割り出され、その割り出さ
れた測地座標誤差値と、同じ時刻に対応付けて記憶媒体
31aに前回格納された測地座標誤差値との差値X(絶
対値)が、所定の閾値X0 以内に収まっていれば、記憶
媒体31aに格納されている測地座標誤差値のうち、最
も古い測地座標誤差値が記憶媒体31aから消去され
て、その代わりに今回の測地座標誤差値が記憶媒体31
aに格納される。
【0149】そして、最も古い測地座標誤差値の代わり
に今回の測地座標誤差値が記憶媒体31aに格納された
後に、過去5回分の測地座標誤差値の平均値がパソコン
35により割り出され、その平均値が平均誤差補正デー
タとして、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格納され
る。
【0150】また、その一方で、記憶媒体31aに格納
されている、0時0分から23時55分までの各時刻に
ついての平均誤差補正データが、出力装置37から無線
により出力される。
【0151】従って、出力装置37から無線により出力
される0時0分から23時55分までの各時刻について
の平均誤差補正データは、前回と今回との測地座標誤差
値の差値Xが所定の閾値X0 を超えて、今回の測地座標
誤差値が記憶媒体31aに格納されない場合を除いて、
各時刻分とも1日周期で更新されることとなる。
【0152】そして、上述した平均誤差補正データの更
新と出力は、DGPS測地座標値補正用データベース構
築システム10Aの電源が落とされるまでの間、繰り返
して行われる。
【0153】このように、第2実施形態のDGPS測地
座標値補正用データベース構築システム10Aによれ
ば、GPSアンテナ21により受信した、地球上空の少
なくとも4機のGPS衛星からの信号と、補正受信機2
7が補正アンテナ25により受信してGPS受信機23
に出力するDGPS用の誤差補正データとを基に、GP
S受信機23が割り出して時刻と共に出力する、DGP
S測地座標値測定システム10の設置箇所の測地座標値
を、次のようにして補正する構成とした。
【0154】即ち、パソコン35がRAM35bに格納
している、GPS受信機23が出力する測地座標値と設
置時点における正確な基準測地座標値との差値である測
地座標誤差値を、最新の過去5回分、時刻に対応付けて
記憶媒体31aに格納すると共に、同時刻の過去5回分
の測地座標誤差値を平均した平均誤差補正データを割り
出して、時刻に対応付けて記憶媒体31aに格納し、0
時0分から23時55分までの各時刻についての平均誤
差補正データを出力装置37により、無線で外部に出力
する構成とした。
【0155】このため、DGPSにより自身の測地座標
値を測定している端末により、出力装置37から無線で
出力される平均誤差補正データを受信させ、この受信さ
せた平均誤差補正データの正負を逆にして、自身の測定
した測地座標値に加えさせることにより、図4(a)〜
(c)に示すような、時間の経過と共に変動し、しか
も、日が変わっても同時刻であれば略々同じ傾向を示す
一定の周期性を持った、DGPSにより測定した測地座
標値の誤差が補正された、通常のDGPSよりも高い精
度の測地座標値を取得させることができる。
【0156】また、第2実施形態のDGPS測地座標値
補正用データベース構築システム10Aによれば、本観
測の開始の前後を通じて、GPS受信機23が出力する
測地座標値と設置時点における正確な基準測地座標値と
の差値である測地座標誤差値を、時刻に対応付けて最新
の過去5回分記憶媒体31aに格納し、この同時刻につ
いての最新の過去5回分の測地座標誤差値の平均値を平
均誤差補正データとして記憶媒体31aに格納し、この
平均誤差補正データを、DGPSにより測定された測地
座標値の補正に用いるデータとして、出力装置37によ
り無線で出力させる構成とした。
【0157】このため、最新の過去1回分、つまり、前
回の測地座標誤差値を、GPS受信機23がDGPSに
より測定して出力する測地座標値の補正に用いる場合に
比べて、補正値の精度を向上させ、補正後の測地座標値
をより一層高精度とすることができる。
【0158】さらに、第2実施形態のDGPS測地座標
値補正用データベース構築システム10Aによれば、同
時刻についての最新の過去5回分の測地座標誤差値を平
均して平均誤差補正データを得る際に、前回と今回との
測地座標誤差値の差値X(絶対値)が所定の閾値X0
超える場合には、今回の測地座標誤差値を記憶媒体31
aに格納せず平均誤差補正データの割り出し対象から除
外する構成とした。
【0159】このため、DGPSによる測地座標値の測
定を行うプロセスの上で生じる誤差ではなく、例えば、
地殻の変動によりDGPS測地座標値補正用データベー
ス構築システム10Aの設置箇所が実際に変動した場合
等に、これを原因とするGPS受信機23が測定する測
地座標値の変化が、平均誤差補正データに不必要に反映
されてしまうのを防ぎ、補正値を高精度に保って、これ
を用いて補正された後の測地座標値の精度が低下してし
まうのを防ぐことができる。
【0160】尚、上述した第1実施形態では、補正後の
測地座標値をプリンタ33aから印字出力する構成とし
たが、これに代えて、補正後の測地座標値をキーボード
29eからの指示入力に応えて、或は、指示入力なしに
自動的に、ディスプレイ29dに表示出力する構成とし
てもよい。
【0161】また、上述した第2実施形態では、記憶媒
体31aに格納されている0時0分から23時55分ま
での各時刻についての平均誤差補正データを、出力装置
37から無線により外部に出力する構成としたが、これ
に代えて、記憶媒体31aに格納されている0時0分か
ら23時55分までの各時刻についての平均誤差補正デ
ータを、例えばフロッピーディスク等の可搬形外部記憶
媒体に出力し、この出力された0時0分から23時55
分までの各時刻についての平均誤差補正データが記憶さ
れている可搬形外部記憶媒体を、所謂、オフラインでD
GPSによる測地座標値の測定を行う端末に提供するよ
うにしてもよい。
【0162】そして、誤差補正データや平均誤差補正デ
ータ等に対応付ける時刻は、対応時の23時間56分間
である1恒星日における時刻であれば、上述した第1及
び第2実施形態のような23時間56分で区切った太陽
時の時刻であっても、或は、24時間0分で区切った恒
星時の時刻であってもよいのは勿論のことである。
【0163】さらに、上述した第1及び第2実施形態で
は、各時刻についての最新の過去5回分の測地座標誤差
値の平均値である平均誤差補正データを、記憶媒体31
aに格納すると共に、DGPSにより測定した測地座標
値の補正に用いる構成としたが、必要とする測地座標値
の精度によっては、記憶媒体31aの誤差データ格納エ
リアを各時刻とも今回分のみとし、記憶媒体31aに格
納してDGPSにより測定した測地座標値の補正に用い
る誤差補正データを、過去1回分の測地座標誤差値とす
るようにしてもよい。
【0164】その際には、過去1回分の測地座標誤差値
を常に同じものとしてもよく、或は、GPS電波の受信
条件の時期的な変動による精度低下を防ぐために、最新
の過去1回分の測地座標誤差値、つまり、前回の測地座
標誤差値に常時更新するようにしてもよい。
【0165】そして、記憶媒体31aに格納してDGP
Sにより測定した測地座標値の補正に用いる誤差補正デ
ータを、過去1回分の測地座標誤差値とする構成とする
場合、これを第2実施形態のDGPS測地座標値補正用
データベース構築システム10Aに適用することを想定
すると、次のことが言える。
【0166】例えば、図16中のステップSA5k乃至
ステップSA5nを省略して、ステップSA5jに続い
てステップSA5pに進むものとし、且つ、ステップS
A5jの誤差データ更新を、記憶媒体31aの誤差デー
タ格納エリアの格納値をステップSA5bで割り出した
測地座標誤差値に更新するものとするように、誤差補正
データベース構築処理のサブルーチンを構成するとすれ
ば、この状態でのステップSA5jにより請求項中の誤
差補正データ記憶手段35Bと旧誤差補正データ消去手
段35Cとが構成されることとなる。
【0167】同様に、図17中のステップSA7gを省
略して、ステップSA7fの誤差データ更新の後に図1
5のメインルーチンに戻るように、誤差補正データベー
ス更新処理のサブルーチンを構成するとすれば、この状
態でのステップSA7fにより請求項中の誤差補正デー
タ記憶手段35Bと旧誤差補正データ消去手段35Cと
が構成されることとなる。
【0168】また、上述した第1及び第2実施形態のよ
うに、記憶媒体31aに格納してDGPSにより測定し
た測地座標値の補正に用いる誤差補正データを、測地座
標誤差値の平均値である平均誤差補正データとする場合
には、平均する測地座標誤差値の数は、最新の過去5回
分に限らず、4回分以下であっても、或は、6回分以上
であってもよいのは勿論のことである。
【0169】さらに、上述した第1及び第2実施形態で
は、同時刻についての最新の過去複数回分の測地座標誤
差値を平均して平均誤差補正データを得る際に、前回と
今回との測地座標誤差値の差値X(絶対値)が所定の閾
値X0 を超える場合には、今回の測地座標誤差値を記憶
媒体31aに格納せず平均誤差補正データの割り出し対
象から除外する構成としたが、これも、必要とする測地
座標値の精度によっては、平均誤差補正データの割り出
し対象から除外せず、記憶媒体31aに格納する構成と
してもよい。
【0170】そして、前回と今回との測地座標誤差値の
差値X(絶対値)が所定の閾値X0を超える場合に、今
回の測地座標誤差値を記憶媒体31aに格納しないとい
う構成は、記憶媒体31aに格納してDGPSにより測
定した測地座標値の補正に用いる誤差補正データを、過
去1回分の測地座標誤差値とする構成とする場合にも適
用可能である。
【0171】また、上述した第1及び第2実施形態で
は、測地座標値を緯度、経度、及び、標高の3つのパラ
メータについて取得する場合を想定したシステムについ
て説明したが、測地座標値を緯度及び経度の2つのパラ
メータについて取得する場合等、本発明は、緯度、経
度、及び、標高の3つのパラメータからなる測地座標値
を取得する場合に限らず適用可能であることは言うまで
もない。
【0172】さらに、上述した第1及び第2実施形態に
おける、DGPS測地座標値測定システム10やDGP
S測地座標値補正用データベース構築システム10Aの
設置箇所の正確な実際の測地座標値は、必要な際にその
都度外部から取り込むように構成してもよいが、第1及
び第2実施形態のようにパソコン29,35のRAM2
9b,35bに格納させる構成とすれば、外部からの測
地座標値の取り込みのために必要な構成やロジックを省
略できる分だけ有利である。
【0173】また、上述した第1及び第2実施形態で
は、誤差補正データを記憶媒体31aに格納させたりそ
れを更新させるためのプログラムや、記憶媒体31aの
誤差補正データを用いてGPS受信機23により割り出
した測地座標値を補正するためのプログラムを、パソコ
ン29,35のROM29c,35cに格納する構成と
したが、これらのプログラムを例えばフロッピーディス
クやCD−ROM等の可搬形外部記憶媒体に記憶させ、
パソコン29,35の起動時に可搬形外部記憶媒体から
その都度プログラムを読み出す構成としてもよい。
【0174】その場合、請求項中におけるプログラムを
記憶した媒体に相当するのは、パソコン29,35のR
OM29c,35cでなくフロッピーディスクやCD−
ROM等の可搬形外部記憶媒体となる。
【0175】さらに、本発明は、従来の比較的高精度で
測地座標値を測定することができるとされるDGPSに
よっても未だ補正できない、短時間の経過によっては大
きく変動しないものの1日の中ではある程度の幅を持っ
て変動し、しかも、同じ時刻であれば日が変わっても殆
ど変動の傾向が変わらない、一定の周期性を持った誤差
を、低減、或は、解消して、複数のGPS衛星からの電
波の受信により測定される測地座標値の精度向上を図る
ものであり、例えば、S/A(Selective Availabitlit
y)等の、発生要因を異にする誤差の低減、或は、解消
を図るものではない。
【0176】従って、本発明を、上述した第1及び第2
実施形態のように、必ずしもDGPSにより測定された
測地座標値の補正に限らず、S/A等の誤差をDGPS
以外の方式で低減、或は、解消した測地座標値の補正に
適用しても、上述した第1及び第2実施形態と同様の効
果を得ることができるのは勿論のことである。
【0177】即ち、本発明は、DGPSにより測定され
た測地座標値の補正に限らず、GPSによる測定により
得られた測地座標の補正に広く適用可能であることは言
うまでもない。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明のGPS測地座標測定用誤差補正データベース構
築方法によれば、複数のGPS衛星から受信した電波を
解析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を
割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するた
めに用いる誤差補正データのデータベースを構築する方
法であって、前記割り出した前記受信箇所の座標値と、
該受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定時間
周期毎に、誤差補正データとして各々収集し、1恒星日
分の各時刻についての前記誤差補正データを用いて前記
データベースを構築するようにした。
【0179】また、請求項7に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築装置によれ
ば、複数のGPS衛星から受信した電波を解析すること
により、これら電波の受信箇所の座標値を割り出した後
に、該座標値に含まれる誤差を補正するために用いる誤
差補正データのデータベースを構築する装置であって、
前記誤差補正データが保持される誤差補正データ保持手
段と、前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記受信
箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎
に、誤差補正データとして各々収集する誤差補正データ
収集手段と、前記誤差補正データ収集手段により収集さ
れた前記誤差補正データを、恒星日における前記誤差補
正データの収集時刻に対応付けて前記誤差補正データ保
持手段に記憶保持させる誤差補正データ記憶手段とを備
え、前記誤差補正データ記憶手段が、1恒星日分の各時
刻についての前記誤差補正データを前記誤差補正データ
保持手段31aに記憶保持させる構成とした。
【0180】さらに、請求項13に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラ
ムを記録した媒体によれば、複数のGPS衛星から受信
した電波を解析することにより、これら電波の受信箇所
の座標値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を
補正するために用いる誤差補正データのデータベースを
構築するためのプログラムを記録した媒体であって、前
記プログラムが、前記割り出した前記受信箇所の座標値
と前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定
時間周期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤差
補正データ収集手段としてコンピュータを機能させ、ま
た、前記プログラムが、前記誤差補正データ収集手段に
より収集された前記誤差補正データを、地球の恒星周期
における前記誤差補正データの収集時刻に対応付けて、
誤差補正データ保持手段に記憶保持させる誤差補正デー
タ記憶手段としてコンピュータを機能させ、さらに、前
記プログラムが、地球の恒星周期における1日分の各時
刻についての前記誤差補正データを前記誤差補正データ
記憶手段により前記誤差補正データ保持手段に記憶保持
させる手段としてコンピュータを機能させる構成とし
た。
【0181】このため、時間の経過と共に変動し、しか
も、日が変わっても同時刻であれば略々同じ傾向を示す
一定の周期性を持った、GPSにより測定した測地座標
値の誤差を補正し、たとえ、地殻の変動等のような微妙
な位置の変動があっても、通常のGPSよりも高い精度
で測地座標値の測定を行うことができるような、GPS
により測定した座標値の誤差補正用データのデータベー
スを構築することができる。
【0182】また、請求項2に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築方法によれ
ば、前記誤差補正データを1恒星日毎に、前記誤差補正
データが収集された時刻と同時刻に収集された最新の前
記誤差補正データに更新するようにした。
【0183】さらに、請求項8に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築装置によれ
ば、前記誤差補正データ記憶手段が前記誤差補正データ
に対応付けて前記誤差補正データ保持手段に記憶保持さ
せる、恒星日における前記誤差補正データの収集時刻と
同時刻に対応付けて、前記誤差補正データ保持手段に既
に記憶保持されている前記誤差補正データを、前記誤差
補正データ保持手段から消去させる旧誤差補正データ消
去手段をさらに備える構成とした。
【0184】また、請求項14に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラム
を記録した媒体によれば、前記プログラムが、前記誤差
補正データ記憶手段が前記誤差補正データに対応付けて
前記誤差補正データ保持手段に記憶保持させる、恒星日
における前記誤差補正データの収集時刻と同時刻に対応
付けて、前記誤差補正データ保持手段に既に記憶保持さ
れている前記誤差補正データを、前記誤差補正データ保
持手段から消去させる旧誤差補正データ消去手段として
コンピュータを機能させる構成とした。
【0185】このため、誤差補正データを常時最新のも
のに更新することで、地球の公転の関係でGPSによる
座標値の測定環境が時期により微妙に異なっても、これ
を原因とするGPSにより測定した座標値の変化が、た
とえ僅かであっても誤差補正データに不必要に反映され
てしまうのを防ぎ、補正値を高精度に保つことができ
る。
【0186】さらに、請求項3に記載した本発明のGP
S測地座標測定用誤差補正データベース構築方法によれ
ば、恒星日における過去の同時刻に収集された複数の前
記誤差補正データから最新の過去所定数の前記誤差補正
データを抽出し、該最新の過去所定数の誤差補正データ
の値を平均して求めた各時刻別の平均誤差補正データを
1恒星日分用いて、前記データベースを構築するように
した。
【0187】また、請求項9に記載した本発明のGPS
測地座標測定用誤差補正データベース構築装置によれ
ば、複数のGPS衛星から受信した電波を解析すること
により、これら電波の受信箇所の座標値を割り出した後
に、該座標値に含まれる誤差を補正するために用いる誤
差補正データのデータベースを構築する装置であって、
前記誤差補正データが保持される誤差補正データ保持手
段と、前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記受信
箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎
に、誤差補正データとして各々収集する誤差補正データ
収集手段と、前記誤差補正データ収集手段により恒星日
における過去の同時刻に収集された複数の前記誤差補正
データのうち、最新の過去所定数の前記誤差補正データ
の値の平均値である平均誤差補正データを割り出す平均
誤差補正データ割出手段と、前記平均誤差補正データ割
出手段が割り出した前記平均誤差補正データを、前記最
新の過去所定数の誤差補正データの恒星日における収集
時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段に記憶保
持させる平均誤差補正データ記憶手段とを備え、前記平
均誤差補正データ記憶手段が、1恒星日分の各時刻につ
いての前記平均誤差補正データを前記誤差補正データ保
持手段に記憶保持させる構成とした。
【0188】さらに、請求項15に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正データベース構築用プログラ
ムを記録した媒体によれば、複数のGPS衛星から受信
した電波を解析することにより、これら電波の受信箇所
の座標値を割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を
補正するために用いる誤差補正データのデータベースを
構築するためのプログラムを記録した媒体であって、前
記プログラムが、前記割り出した前記受信箇所の座標値
と前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所定
時間周期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤差
補正データ収集手段としてコンピュータを機能させ、ま
た、前記プログラムが、前記誤差補正データ収集手段に
より恒星日における過去の同時刻に収集された複数の前
記誤差補正データのうち、最新の過去所定数の前記誤差
補正データの値の平均値である平均誤差補正データを割
り出す平均誤差補正データ割出手段としてコンピュータ
を機能させ、さらに、前記プログラムが、前記平均誤差
補正データ割出手段が割り出した前記平均誤差補正デー
タを、前記最新の過去所定数の誤差補正データの恒星日
における収集時刻に対応付けて誤差補正データ保持手段
に記憶保持させる平均誤差補正データ記憶手段としてコ
ンピュータを機能させると共に、前記プログラムが、1
恒星日分の各時刻についての前記平均誤差補正データを
前記誤差補正データ記憶手段により前記誤差補正データ
保持手段に記憶保持させる手段としてコンピュータを機
能させる構成とした。
【0189】このため、恒星日における同時刻に収集さ
れた最新の過去所定数の誤差補正データの値を平均した
平均誤差補正データを誤差補正データとすることで、恒
星日における同時刻に収集された過去1回分の誤差補正
データのみでデータベースを構築するのに比べて、収集
された誤差補正データ間のばらつきを平滑化し、補正値
を高精度に保つことができる。
【0190】また、請求項4に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法によれば、複数のGPS衛星
から受信した電波を解析することにより割り出した、こ
れら電波の受信箇所の座標値を補正するに当たり、恒星
日における時刻が前記複数のGPS衛星から電波を受信
した時刻と同じ時刻に割り出した前記受信箇所の過去の
座標値と、前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値
である誤差補正データを求め、前記誤差補正データを用
いて、前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正する
ようにした。
【0191】さらに、請求項10に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正装置によれば、複数のGPS
衛星から受信した電波を解析することにより割り出し
た、これら電波の受信箇所の座標値を補正する装置であ
って、過去に割り出した前記受信箇所の座標値と、前記
受信箇所の正確な実際の座標値との差値である誤差補正
データを、前記受信箇所の座標値の割り出しに用いた前
記電波の恒星日における受信時刻に対応付けて、1恒星
日分の各時刻について各々保持する誤差補正データ保持
手段と、恒星日における時刻が前記電波の受信時刻と同
じ時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段に保持
された前記誤差補正データにより、前記割り出した前記
受信箇所の座標値を補正する座標値補正手段とを備える
構成とした。
【0192】また、請求項16に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体に
よれば、複数のGPS衛星から受信した電波を解析する
ことにより割り出した、これら電波の受信箇所の座標値
を補正するためのプログラムを記録した媒体であって、
前記プログラムが、前記受信箇所の座標値の割り出しに
用いた前記電波の恒星日における受信時刻と同じ時刻に
対応付けて誤差補正データ保持手段に各々保持された、
過去に割り出した前記受信箇所の座標値と、前記受信箇
所の正確な実際の座標値との差値である、1恒星日分の
各時刻についての誤差補正データにより、前記割り出し
た前記受信箇所の座標値を補正する座標値補正手段とし
てコンピュータを機能させる構成とした。
【0193】このため、時間の経過と共に変動し、しか
も、日が変わっても恒星日における同時刻であれば略々
同じ傾向を示す一定の周期性を持った、GPSにより測
定した測地座標値の誤差を補正し、たとえ、地殻の変動
等のような微妙な位置の変動があっても、通常のGPS
よりも高い精度で測地座標値の測定を行うことができ
る。
【0194】さらに、請求項5に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正方法によれば、恒星日における
前日の、前記複数のGPS衛星から電波を受信した時刻
と同時刻に割り出した前記受信箇所の座標値を前記過去
の座標値として、前記誤差補正データを求めるようにし
た。
【0195】また、請求項11に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正装置によれば、前記誤差補正デ
ータ保持手段が、最新の過去の前記誤差補正データを、
1恒星日分の各時刻について各々保持する構成とした。
【0196】さらに、請求項17に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体
によれば、前記誤差補正データ保持手段に、最新の過去
の前記誤差補正データが、1恒星日分の各時刻について
各々保持されており、前記プログラムが、前記受信箇所
の座標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日における
受信時刻と同じ時刻に対応付けて前記誤差補正データ保
持手段に各々保持された、最新の過去の前記誤差補正デ
ータにより、前記割り出した前記受信箇所の座標値を補
正する座標値補正手段としてコンピュータを機能させる
構成とした。
【0197】このため、誤差補正データを常時最新のも
のに更新することで、地球の公転の関係でGPSによる
座標値の測定環境が時期により微妙に異なっても、これ
を原因とするGPSにより測定した座標値の変化が、た
とえ僅かであっても誤差補正データに不必要に反映され
てしまうのを防ぎ、補正値を高精度に保って、補正後の
測地座標値の精度を高く維持することができる。
【0198】また、請求項6に記載した本発明のGPS
測地座標測定誤差補正方法によれば、前記複数のGPS
衛星から電波を受信した時刻と恒星日における同時刻に
割り出した過去の複数の前記受信箇所の座標値から求め
た前記誤差補正データのうち、最新の過去所定数の前記
誤差補正データを抽出し、該最新の過去所定数の誤差補
正データの値を平均して求めた平均誤差補正データを用
いて、前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正する
ようにした。
【0199】さらに、請求項12に記載した本発明のG
PS測地座標測定誤差補正装置によれば、前記誤差補正
データ保持手段が、過去に割り出された複数の前記座標
値に対応する複数の過去の前記誤差補正データのうち、
最新の過去所定数の誤差補正データの平均値である平均
誤差補正データを、前記複数の座標値の割り出しに用い
た前記電波の恒星日における受信時刻に対応付けて、1
恒星日分の各時刻について各々保持する構成とした。
【0200】また、請求項18に記載した本発明のGP
S測地座標測定誤差補正用プログラムを記録した媒体に
よれば、前記誤差補正データ保持手段に、過去に割り出
された複数の前記座標値に対応する複数の過去の前記誤
差補正データのうち、最新の過去所定数の誤差補正デー
タの平均値である平均誤差補正データが、前記複数の座
標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信
時刻に対応付けて、1恒星日分の各時刻について各々保
持されており、前記プログラムが、前記受信箇所の座標
値の割り出しに用いた前記電波の恒星日における受信時
刻と同じ時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段
に各々保持された前記平均誤差補正データにより、前記
割り出した前記受信箇所の座標値を補正する座標値補正
手段としてコンピュータを機能させる構成とした。
【0201】このため、恒星日における同時刻に収集さ
れた最新の過去所定数の誤差補正データの値を平均した
平均誤差補正データを、受信箇所の座標値の補正に用い
ることで、恒星日における同時刻に収集された過去1回
分の誤差補正データのみを受信箇所の座標値の補正に用
いるのに比べて、収集された誤差補正データ間のばらつ
きを平滑化し、補正値を高精度に保って、補正後の測地
座標値の精度を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGPS測地座標測定用誤差補正データ
ベース構築装置の基本構成図である。
【図2】本発明のGPS測地座標測定用誤差補正データ
ベース構築装置の基本構成図である。
【図3】本発明のGPS測地座標測定誤差補正装置の基
本構成図である。
【図4】DGPSによる固定局での測地座標測定を連続
3恒星日間行った結果を、縦軸に実際の正確な固定局の
測地座標との誤差を取り、横軸に1日分の時間の経過を
取って、3日間分重ねてプロットしたグラフである。
【図5】本発明の第1実施形態に係るDGPS測地座標
値測定システムの概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5のパーソナルコンピュータの電気的な概略
構成を示すブロック図である。
【図7】図6のRAMのメモリエリアマップである。
【図8】図6の記憶媒体のメモリエリアマップである。
【図9】図6のパーソナルコンピュータのROMに格納
された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示すメ
インルーチンのフローチャートである。
【図10】図9の予備観測処理を示すサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図11】図9の本観測処理を示すサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態に係るDGPS測地座
標値補正用データベース構築システムの概略構成を示す
説明図である。
【図13】図12のパーソナルコンピュータの電気的な
概略構成を示すブロック図である。
【図14】図13のRAMのメモリエリアマップであ
る。
【図15】図13のパーソナルコンピュータのROMに
格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示
すメインルーチンのフローチャートである。
【図16】図15の誤差補正データベース構築処理を示
すサブルーチンのフローチャートである。
【図17】図15の誤差補正データベース更新処理を示
すサブルーチンのフローチャートである。
【図18】DGPSによる固定局での測地座標測定を行
った結果を、縦軸に実際の正確な固定局の測地座標との
誤差を取り、横軸に1日分の時間の経過を取ってプロッ
トしたグラフである。
【符号の説明】
10 DGPS測地座標値測定システム 10A DGPS測地座標値補正用データベース構築シ
ステム 29,35 パーソナルコンピュータ 29a,35a CPU 29b,35b RAM 29c,35c ROM 29A 座標値補正手段 31a 誤差補正データ保持手段 35A 誤差補正データ収集手段 35B 誤差補正データ記憶手段 35C 旧誤差補正データ消去手段 35D 平均誤差補正データ割出手段 35E 平均誤差補正データ記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 GPS測地座標測定用誤差補正データベース構築方法、GPS測地座標測定誤差補正方法、GP S測地座標測定用誤差補正データベース構築装置、GPS測地座標測定誤差補正装置、GPS測 地座標測定誤差補正データベース構築用プログラムを記録した媒体、並びに、GPS測地座標測 定誤差補正用プログラムを記録した媒体

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のGPS衛星から受信した電波を解
    析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を割
    り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するため
    に用いる誤差補正データのデータベースを構築する方法
    であって、 前記割り出した前記受信箇所の座標値と、該受信箇所の
    正確な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎に、誤
    差補正データとして各々収集し、 1恒星日分の各時刻についての前記誤差補正データを用
    いて前記データベースを構築するようにした、 ことを特徴とするGPS測地座標測定用誤差補正データ
    ベース構築方法。
  2. 【請求項2】 前記誤差補正データを1恒星日毎に、前
    記誤差補正データが収集された時刻と同時刻に収集され
    た最新の前記誤差補正データに更新するようにした請求
    項1記載のGPS測地座標測定用誤差補正データベース
    構築方法。
  3. 【請求項3】 恒星日における過去の同時刻に収集され
    た複数の前記誤差補正データから最新の過去所定数の前
    記誤差補正データを抽出し、該最新の過去所定数の誤差
    補正データの値を平均して求めた各時刻別の平均誤差補
    正データを1恒星日分用いて、前記データベースを構築
    するようにした請求項1記載のGPS測地座標測定用誤
    差補正データベース構築方法。
  4. 【請求項4】 複数のGPS衛星から受信した電波を解
    析することにより割り出した、これら電波の受信箇所の
    座標値を補正するに当たり、 恒星日における時刻が前記複数のGPS衛星から電波を
    受信した時刻と同じ時刻に割り出した前記受信箇所の過
    去の座標値と、前記受信箇所の正確な実際の座標値との
    差値である誤差補正データを求め、 前記誤差補正データを用いて、前記割り出した前記受信
    箇所の座標値を補正するようにした、 ことを特徴とするGPS測地座標測定誤差補正方法。
  5. 【請求項5】 恒星日における前日の、前記複数のGP
    S衛星から電波を受信した時刻と同時刻に割り出した前
    記受信箇所の座標値を前記過去の座標値として、前記誤
    差補正データを求めるようにした請求項4記載のGPS
    測地座標測定誤差補正方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のGPS衛星から電波を受信し
    た時刻と恒星日における同時刻に割り出した過去の複数
    の前記受信箇所の座標値から求めた前記誤差補正データ
    のうち、最新の過去所定数の前記誤差補正データを抽出
    し、該最新の過去所定数の誤差補正データの値を平均し
    て求めた平均誤差補正データを用いて、前記割り出した
    前記受信箇所の座標値を補正するようにした請求項4記
    載のGPS測地座標測定誤差補正方法。
  7. 【請求項7】 複数のGPS衛星から受信した電波を解
    析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を割
    り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するため
    に用いる誤差補正データのデータベースを構築する装置
    であって、 前記誤差補正データが保持される誤差補正データ保持手
    段と、 前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記受信箇所の
    正確な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎に、誤
    差補正データとして各々収集する誤差補正データ収集手
    段と、 前記誤差補正データ収集手段により収集された前記誤差
    補正データを、恒星日における前記誤差補正データの収
    集時刻に対応付けて前記誤差補正データ保持手段に記憶
    保持させる誤差補正データ記憶手段とを備え、 前記誤差補正データ記憶手段は、1恒星日分の各時刻に
    ついての前記誤差補正データを前記誤差補正データ保持
    手段に記憶保持させる、 ことを特徴とするGPS測地座標測定用誤差補正データ
    ベース構築装置。
  8. 【請求項8】 前記誤差補正データ記憶手段が前記誤差
    補正データに対応付けて前記誤差補正データ保持手段に
    記憶保持させる、恒星日における前記誤差補正データの
    収集時刻と同時刻に対応付けて、前記誤差補正データ保
    持手段に既に記憶保持されている前記誤差補正データ
    を、前記誤差補正データ保持手段から消去させる旧誤差
    補正データ消去手段をさらに備える請求項7記載のGP
    S測地座標測定用誤差補正データベース構築装置。
  9. 【請求項9】 複数のGPS衛星から受信した電波を解
    析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を割
    り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するため
    に用いる誤差補正データのデータベースを構築する装置
    であって、 前記誤差補正データが保持される誤差補正データ保持手
    段と、 前記割り出した前記受信箇所の座標値と前記受信箇所の
    正確な実際の座標値との差値を、所定時間周期毎に、誤
    差補正データとして各々収集する誤差補正データ収集手
    段と、 前記誤差補正データ収集手段により恒星日における過去
    の同時刻に収集された複数の前記誤差補正データのう
    ち、最新の過去所定数の前記誤差補正データの値の平均
    値である平均誤差補正データを割り出す平均誤差補正デ
    ータ割出手段と、 前記平均誤差補正データ割出手段が割り出した前記平均
    誤差補正データを、前記最新の過去所定数の誤差補正デ
    ータの恒星日における収集時刻に対応付けて前記誤差補
    正データ保持手段に記憶保持させる平均誤差補正データ
    記憶手段とを備え、 前記平均誤差補正データ記憶手段は、1恒星日分の各時
    刻についての前記平均誤差補正データを前記誤差補正デ
    ータ保持手段に記憶保持させる、 ことを特徴とするGPS測地座標測定用誤差補正データ
    ベース構築装置。
  10. 【請求項10】 複数のGPS衛星から受信した電波を
    解析することにより割り出した、これら電波の受信箇所
    の座標値を補正する装置であって、 過去に割り出した前記受信箇所の座標値と、前記受信箇
    所の正確な実際の座標値との差値である誤差補正データ
    を、前記受信箇所の座標値の割り出しに用いた前記電波
    の恒星日における受信時刻に対応付けて、1恒星日分の
    各時刻について各々保持する誤差補正データ保持手段
    と、 恒星日における時刻が前記電波の受信時刻と同じ時刻に
    対応付けて前記誤差補正データ保持手段に保持された前
    記誤差補正データにより、前記割り出した前記受信箇所
    の座標値を補正する座標値補正手段と、 を備えることを特徴とするGPS測地座標測定誤差補正
    装置。
  11. 【請求項11】 前記誤差補正データ保持手段は、最新
    の過去の前記誤差補正データを、1恒星日分の各時刻に
    ついて各々保持する請求項10記載のGPS測地座標測
    定誤差補正装置。
  12. 【請求項12】 前記誤差補正データ保持手段は、過去
    に割り出された複数の前記座標値に対応する複数の過去
    の前記誤差補正データのうち、最新の過去所定数の誤差
    補正データの平均値である平均誤差補正データを、前記
    複数の座標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日にお
    ける受信時刻に対応付けて、1恒星日分の各時刻につい
    て各々保持する請求項10記載のGPS測地座標測定誤
    差補正装置。
  13. 【請求項13】 複数のGPS衛星から受信した電波を
    解析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を
    割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するた
    めに用いる誤差補正データのデータベースを構築するた
    めのプログラムを記録した媒体であって、 前記プログラムは、前記割り出した前記受信箇所の座標
    値と前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所
    定時間周期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤
    差補正データ収集手段としてコンピュータを機能させ、 また、前記プログラムは、前記誤差補正データ収集手段
    により収集された前記誤差補正データを、恒星日におけ
    る前記誤差補正データの収集時刻に対応付けて、誤差補
    正データ保持手段に記憶保持させる誤差補正データ記憶
    手段としてコンピュータを機能させ、 さらに、前記プログラムは、1恒星日分の各時刻につい
    ての前記誤差補正データを前記誤差補正データ記憶手段
    により前記誤差補正データ保持手段に記憶保持させる手
    段としてコンピュータを機能させる、 ことを特徴とするGPS測地座標測定誤差補正データベ
    ース構築用プログラムを記録した媒体。
  14. 【請求項14】 前記プログラムは、前記誤差補正デー
    タ記憶手段が前記誤差補正データに対応付けて前記誤差
    補正データ保持手段に記憶保持させる、恒星日における
    前記誤差補正データの収集時刻と同時刻に対応付けて、
    前記誤差補正データ保持手段に既に記憶保持されている
    前記誤差補正データを、前記誤差補正データ保持手段か
    ら消去させる旧誤差補正データ消去手段としてコンピュ
    ータを機能させる請求項13記載のGPS測地座標測定
    誤差補正データベース構築用プログラムを記録した媒
    体。
  15. 【請求項15】 複数のGPS衛星から受信した電波を
    解析することにより、これら電波の受信箇所の座標値を
    割り出した後に、該座標値に含まれる誤差を補正するた
    めに用いる誤差補正データのデータベースを構築するた
    めのプログラムを記録した媒体であって、 前記プログラムは、前記割り出した前記受信箇所の座標
    値と前記受信箇所の正確な実際の座標値との差値を、所
    定時間周期毎に、誤差補正データとして各々収集する誤
    差補正データ収集手段としてコンピュータを機能させ、 また、前記プログラムは、前記誤差補正データ収集手段
    により恒星日における過去の同時刻に収集された複数の
    前記誤差補正データのうち、最新の過去所定数の前記誤
    差補正データの値の平均値である平均誤差補正データを
    割り出す平均誤差補正データ割出手段としてコンピュー
    タを機能させ、 さらに、前記プログラムは、前記平均誤差補正データ割
    出手段が割り出した前記平均誤差補正データを、前記最
    新の過去所定数の誤差補正データの恒星日における収集
    時刻に対応付けて誤差補正データ保持手段に記憶保持さ
    せる平均誤差補正データ記憶手段としてコンピュータを
    機能させると共に、 前記プログラムは、1恒星日分の各時刻についての前記
    平均誤差補正データを前記誤差補正データ記憶手段によ
    り前記誤差補正データ保持手段に記憶保持させる手段と
    してコンピュータを機能させる、 ことを特徴とするGPS測地座標測定誤差補正データベ
    ース構築用プログラムを記録した媒体。
  16. 【請求項16】 複数のGPS衛星から受信した電波を
    解析することにより割り出した、これら電波の受信箇所
    の座標値を補正するためのプログラムを記録した媒体で
    あって、 前記プログラムは、前記受信箇所の座標値の割り出しに
    用いた前記電波の恒星日における受信時刻と同じ時刻に
    対応付けて誤差補正データ保持手段に各々保持された、
    過去に割り出した前記受信箇所の座標値と、前記受信箇
    所の正確な実際の座標値との差値である、1恒星日分の
    各時刻についての誤差補正データにより、前記割り出し
    た前記受信箇所の座標値を補正する座標値補正手段とし
    てコンピュータを機能させる、 ことを特徴とするGPS測地座標測定誤差補正用プログ
    ラムを記録した媒体。
  17. 【請求項17】 前記誤差補正データ保持手段には、最
    新の過去の前記誤差補正データが、1恒星日分の各時刻
    について各々保持されており、前記プログラムは、前記
    受信箇所の座標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日
    における受信時刻と同じ時刻に対応付けて前記誤差補正
    データ保持手段に各々保持された、最新の過去の前記誤
    差補正データにより、前記割り出した前記受信箇所の座
    標値を補正する座標値補正手段としてコンピュータを機
    能させる請求項16記載のGPS測地座標測定誤差補正
    用プログラムを記録した媒体。
  18. 【請求項18】 前記誤差補正データ保持手段には、過
    去に割り出された複数の前記座標値に対応する複数の過
    去の前記誤差補正データのうち、最新の過去所定数の誤
    差補正データの平均値である平均誤差補正データが、前
    記複数の座標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日に
    おける受信時刻に対応付けて、1恒星日分の各時刻につ
    いて各々保持されており、前記プログラムは、前記受信
    箇所の座標値の割り出しに用いた前記電波の恒星日にお
    ける受信時刻と同じ時刻に対応付けて前記誤差補正デー
    タ保持手段に各々保持された前記平均誤差補正データに
    より、前記割り出した前記受信箇所の座標値を補正する
    座標値補正手段としてコンピュータを機能させる請求項
    16記載のGPS測地座標測定誤差補正用プログラムを
    記録した媒体。
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