JPH11103844A - 喫煙パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】喫煙の際、タバコのタール分を除去し喫煙者の
健康を守のみならず、最近問題視されている吐煙時に含
まれる有害物質による、喫煙者以外にも影響のあるいわ
ゆる受動喫煙の弊害を防止する。 【解決手段】喫煙パイプに吸煙路と排煙路とを区別して
設け、夫々の内部にフィルターを充填するとともに、吸
排煙に容易な吸い口に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、単に喫煙時に有害
なタバコのタール分等の発ガン物質を減殺して喫煙する
ことができるのみならず、吐出煙に含まれるタール分等
の発ガン物質をも効率的に除去するとともにタバコの煙
の室内への拡散を防ぎ受動喫煙による弊害の防止にも好
適である喫煙パイプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来において、タバコの煙等の空気汚染
物質を除去する設備として、吸排気ファンその他の換気
装置や、卓上型或いは壁掛型の空気清浄機などが存在す
る。しかしこれらの設備は、室内全体の空気を強制換気
するものであるため、その駆動に大きな動力を必要と
し、コストも勢い高価なものとなる。そして、タバコの
煙は室内全体に拡散され易く、これらの設備はその拡散
防止の実効性に乏しく、タバコの煙の除却効率は良好で
はない。また、近時においては、喫煙者の吐くタバコの
煙を周囲の物が間接的に吸引することによって肺ガンが
発生するという受動喫煙の弊害が問題とされ、タバコの
煙の拡散防止と除却の対策が強く叫ばれている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる事情に
鑑みなされたもので、極めて簡単な構造でコストも廉価
に求められ、タバコの煙の室内への拡散防止と有害物質
の除却を手軽に効率的に行い得る喫煙パイプを提供する
ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、パイプ内に吸煙路と排煙路とを区画して
設け、その内部に夫々フィルターを充填するとともに、
吸煙路の両端にタバコ挿入部と吸い口、一方排煙路の両
端に排気孔と吸い口とを有することを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１〜図６は、本発明の実施の形
態の一例を示すものである。

【０００６】図１〜図３は本発明の第１の実施の形態を
示すもので、図１は、喫煙パイプを軸方向に沿って水平
に切断した横断図面である。第２図は左側面図であり、
第３図は右側面図である。パイプ１と、その一方端に接
続された吸い口２とを有している。パイプ１内には、夫
々フィルター３を充填したフィルター充填吸煙路４とフ
ィルター充填排煙路５とが隔壁を介して区画形成されて
いる。吸い口２には通気孔６、７を設け、通気孔６はフ
ィルター充填吸煙路４、接続孔８、タバコ挿入部９と通
じ、通気孔７はフィルター充填排煙路５、排気孔１０と
連通している。このような構造なので、吸煙時には舌を
通気孔７にあてこれを塞ぎ煙路はタバコ挿入部９、接続
孔８、フィルター充填吸煙路４を通りタバコ煙中のター
ル分等の有害物がフィメター３により除去されて通気孔
６を通り口中に吸煙され、排煙時には舌を通気孔６にあ
ててこれを塞ぎ、口中より吐き出された吐出煙が通気孔
７からフィルター充填排煙路５に導出され、フィルター
３にて吐出煙中の残留タール分等が二次的に除却されて
排気孔１０より外部に排出される。

【０００７】図４〜図６は本発明の第２の実施の形態を
示すもので、図４は、喫煙パイプを軸方向に沿って水平
に切断した横断図面である。第５図は左側面図であり、
第６図は右側面図である。パイプ１には、フィルター３
を充填したフィルター充填吸煙路４とフィルター充填排
吸煙路５とを区画して設け、フィルター充填吸煙路４
は、一方端を、タバコ挿入部９と、接続孔８に連通して
いる。又フィルター充填排煙路５は一方端を排気孔１０
に通じ、フィルター充填吸煙路４とフィルター充填排吸
煙路５の他方は夫々仕切壁１１に設けた連続孔１３を介
して吸い口２に設けたフレキシブルチュウブ１２に接続
している。タバコを吸排煙には、分岐する２つのフレキ
シブルチュウブ１２の間に指を差し入れることにより２
つの吸い口２が適当な間隔を有し吸煙、排煙を容易なら
しめる。

【０００８】

【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、上述の
従来技術の諸難点を解消し、次の特有の効果を奏する。 ａ．パイプ内に吸煙路と排煙路とを区画形成し、その内
部にフィルターを充填することで、吸煙時のみならず口
中に吸い込んだタバコのの煙を吐出する呼煙時において
もタバコの煙に含まれたタール分の有害物質を、的確に
効率良く除却することができ、且つ室内を清淨化して放
出することができ、空気清淨機等の換気装置では困難で
あったタバコの煙の室内への拡散をも効果的に防止する
ことができる。 ｂ．従って、喫煙者の吐くタバコの煙を周囲の者が間接
的に吸引することによって肺ガンが発生するという受動
喫煙の弊害防止上好適である。 ｃ．換気扇や空気清浄期と異なり構造が極めて簡単であ
り、コストも低廉にもとめられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明第１実施形態に係る喫煙パイプの正面中
央断面図。

【図２】本発明の左側面図。

【図３】本発明の右側面図。

【図４】本発明第２実施形態に係る喫煙パイプの正面中
央断面図。

【図５】本発明の左側面図。

【図６】本発明の右側面図。

【符号の説明】

１ パイプ ２ 吸い口 ３ フィルター ４ フィルター充填吸煙路 ５ フィルター充填排煙路 ６ 通気孔 ７ 通気孔 ８ 接続孔 ９ タバコ挿入部 １０ 排気孔 １１ 仕切壁 １２ フレキシブルチューブ １３ 連通孔

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パイプ内に夫々フィルターを充填した吸煙
   路と排煙路とを区画して設け、吸煙路は一方をタバコ挿
   入部と接続孔と、他方を吸い口内の仕切り壁にある通気
   孔に連通し、排煙路は、一方を排気孔に他方を吸い口の
   通気孔に連通してなる喫煙パイプ。
2. 【請求項２】 パイプ内に夫々フィルターを充填した吸
   煙路と排煙路とを区画して設け、吸煙路は一方をタバコ
   挿入部と接続孔に通じ、排煙路は一方を排気孔に通じ、
   吸煙路と排煙路の他方は夫々仕切壁に設けた連通孔を介
   して吸い口に設けたフレキシブルチュウブに接続してな
   る喫煙パイプ。
3. 【請求項３】 吸煙路にはフィルターを充填しないこと
   を特徴とする請求項１又は２に記載の喫煙パイプ。