JPH11103225A - マイクロ波自動利得制御装置 - Google Patents

マイクロ波自動利得制御装置

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JPH11103225A
JPH11103225A JP21727598A JP21727598A JPH11103225A JP H11103225 A JPH11103225 A JP H11103225A JP 21727598 A JP21727598 A JP 21727598A JP 21727598 A JP21727598 A JP 21727598A JP H11103225 A JPH11103225 A JP H11103225A
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JP
Japan
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microwave
amplifier
automatic gain
gain control
control device
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JP21727598A
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Sachiro Kajima
幸朗 鹿嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波検波用ダイオードの特性ばらつき
および実装位置ばらつきの影響を受けないマイクロ波自
動利得制御装置を実現する。 【解決手段】 信号増幅器と、信号増幅器の一方の端子
側に接続されマイクロ波信号電力の一部を取り出す方向
性結合器と、方向性結合器の一端に接続されたマイクロ
波検波用ダイオードと、マイクロ波検波用ダイオードに
直流バイアス電圧を供給しバイアス電圧調整可能なバイ
アス供給回路と、マイクロ波検波用ダイオードのマイク
ロ波検波出力電圧とバイアス供給回路のバイアス電圧と
を加算した電圧を増幅する直流増幅器と、信号増幅器の
他方の端子側に設けられた可変減衰器とから構成され、
可変減衰器は直流増幅器の出力電圧に基づいて信号増幅
器の他方の端子側の信号の減衰量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送衛星および通
信衛星による衛星放送、または通信の送信用マイクロ波
増幅装置および受信用ダウンコンバータ等に用いられる
マイクロ波自動利得制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送は普及期を迎え、また民
間の通信衛星を利用するCS放送もサービスを開始し、
一般家庭で複数の衛星放送を直接受信する機会が増えて
きた。それに伴い受信用または送信用マイクロ波信号機
器の性能の安定化が要求されるようになってきた。
【0003】以下に従来のマイクロ波自動利得制御装置
について図6を用いて説明する。マイクロ波信号入力端
子68から入力されたマイクロ波信号は、マイクロ波信
号増幅器61によって増幅され、マイクロ波信号出力部
60へと導かれる。マイクロ波信号出力部60には方向
性結合器65が接続されており、方向性結合器65の一
端にはマイクロ波検出用ダイオード66が接続されい
る。マイクロ波信号出力の一部が、方向性結合器65を
介してマイクロ波検波用ダイオード66に供給される。
マイクロ波検波用ダイオード66はマイクロ波信号出力
に応じた直流電圧を発生させ、その直流電圧を直流増幅
器67に供給する。
【0004】直流増幅器67で増幅された直流電圧は、
可変減衰器として動作するPINダイオード64に供給
される。半波長スタブ63の先端に接続したPINダイ
オード64は、供給される直流電圧の大きさに応じてマ
イクロ波信号入力部68から入力されたマイクロ波信号
の電力を吸収する。したがって、ピンダイオード64の
この動作により、従来のマイクロ波自動利得制御装置
は、マイクロ波信号出力部60の出力電力を一定に保持
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来例の構成では、マイクロ波検波用ダイオード64の検
波特性は、SHF帯においてダイオード個々の特性ばら
つきおよび実装位置ばらつきの影響を受けることがあ
り、従来の回路では検波特性を安定させることはきわめ
て困難であった。特にマイクロ波検波用ダイオードの検
波特性は他の回路素子に比べてばらつきが大きいため、
マイクロ波検波用ダイオードの特性ばらつきを押さえる
ことが課題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波自動
利得制御装置は、信号増幅器と、信号増幅器の一方の端
子側に接続されマイクロ波信号電力の一部を取り出す方
向性結合器と、方向性結合器の一端に接続されたマイク
ロ波検波用ダイオードと、マイクロ波検波用ダイオード
に直流バイアス電圧を供給しバイアス電圧調整が可能な
バイアス供給回路と、マイクロ波検波用ダイオードのマ
イクロ波検波出力電圧とバイアス供給回路のバイアス電
圧とを加算した電圧を増幅する直流増幅器と、信号増幅
器の他方の端子側に設けられた可変減衰器とから構成さ
れ、可変減衰器は直流増幅器の出力電圧に基づいて信号
増幅器の他方の端子側における信号の減衰量を制御する
ことにより、マイクロ波検波用ダイオードの特性ばらつ
きおよび実装位置ばらつきの影響を受けずに、マイクロ
波自動利得制御装置の出力端子から出力される電力が定
電力となるように制御する。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1の実施形態におけるマイ
クロ波自動利得制御装置の構成および動作を回路パター
ン図で示した図1のブロック図を用いて説明する。
【0008】第1の実施形態におけるマイクロ波自動利
得制御装置の構成を説明する。マイクロ波信号増幅器1
の出力端子に接続された方向性結合器2の一端には、ア
ノードが接続され、マイクロ波検波手段を構成するマイ
クロ波検波用ダイオード3と、ローパスフィルタ5を介
して接続された直流電源と可変抵抗で構成される直流バ
イアス供給回路6とが接続される。方向性結合器2の他
端には整合抵抗が接続されている。マイクロ波検波用ダ
イオード3のカソードには、他端が接地された平滑化コ
ンデンサ4と、オペアンプと抵抗8と9等とからなる直
流増幅器7が接続される。直流増幅器7の出力端子に
は、ローパスフィルタ25を介して、PINダイオード
10のアノードと、直流電流を阻止するDCブロック1
2とが接続される。
【0009】PINダイオード10のカソードには、他
端が接地された負荷抵抗11と、DCブロック13を介
してマイクロ波信号増幅器1が接続される。入力端子2
6は、DCブロック12に接続され、出力端子14は方
向性結合器2の他端側に接続される。入力端子26から
入力されるマイクロ波は、本実施形態のマイクロ波自動
利得制御装置により安定化されて出力端子14から出力
される。なお通常はバイアス供給回路6を除き、マイク
ロ波信号増幅器1、方向性結合器2等は1枚の誘電体基
板上に構成される。
【0010】以上のように構成されたマイクロ波自動利
得制御装置の動作について以下に説明する。マイクロ波
信号増幅器1によって増幅されたマイクロ波信号は、そ
の電力の一部を方向性結合器2によって取り出され、方
向性結合器2の一端に接続されたマイクロ波検波用ダイ
オード3へ供給される。
【0011】マイクロ波検波用ダイオード3のアノード
には、ローパスフィルタ5を介してバイアス供給回路6
から正の直流バイアス電圧が印加されている。バイアス
供給回路6から出力される正の直流バイアス電圧は調整
可能である。
【0012】マイクロ波検波用ダイオード3に供給する
直流バイアス電圧を調整することによって、マイクロ波
検波用ダイオード3の動作点を制御することができる。
直流バイアス電圧を調整することにより、マイクロ波検
波用ダイオード3の接合インピーダンスを制御すること
ができ、マイクロ波検波用ダイオード3の特性ばらつき
および実装位置ばらつきによるインピーダンスばらつき
を大幅に低減でき、これらのばらつきがマイクロ波の検
波特性に及ぼす影響は少なくなり、きわめて安定した検
波特性を実現することができる。
【0013】マイクロ波検波用ダイオード3によって検
波されたマイクロ波信号は、平滑化コンデンサ4によっ
て平滑化され、直流電圧に変換される。平滑化された直
流電圧は、バイアス供給回路6から供給される直流バイ
アス電圧に加算され、直流増幅器7へ供給される。直流
増幅器7は、供給された直流電圧と、抵抗8と9によっ
て設定された直流電圧とを比較し、両者が同じ電圧にな
るように直流増幅器7の出力電圧を制御する。直流増幅
器7の出力電圧は、ローパスフィルタ25を経て、PI
Nダイオード10のアノードへ供給される。なお直流増
幅器7の増幅率は1以上であることが望ましい。
【0014】PINダイオード10は、負荷抵抗11と
共に可変減衰器を形成している。PINダイオード10
に供給される順バイアス電流が大きくなるにしたがって
可変減衰器での減衰量は小さくなり、逆に順バイアス電
流が小さくなるにしたがって可変減衰器での減衰量は大
きくなる。さらにPINダイオード10に逆バイアスが
加われば可変減衰器での減衰量はさらに増大する。
【0015】すなわち入力されるマイクロ波電力が大と
なれば、方向性結合器2によって取り出されるマイクロ
波電力が大となり、直流増幅器7へ印加される電圧が大
となり、PINダイオード10の順電流が小となり、可
変減衰器での減衰量は大となり、マイクロ波電力は小さ
くなる。逆に方向性結合器2によって取り出されるマイ
クロ波電力が小となれば可変減衰器での減衰量は小さく
なり、マイクロ波電力は大きくなる。このようにして本
実施形態のマイクロ波自動利得制御装置はマイクロ波入
力が変動しても出力を安定化することが出来する。
【0016】次にマイクロ波検波用ダイオード3のアノ
ードへ印加するバイアス供給回路6の電圧を調整して高
くすると、直流増幅器7へ印加される電圧が高くなり、
PINダイオード10の順電流が小となり、可変減衰器
での減衰量は大きくなり、出力されるマイクロ波電力は
小さくなる。逆にバイアス供給回路6の電圧を調整して
低くすると、直流増幅器7へ印加される電圧が低くな
り、PINダイオード10の順電流が大となり、可変減
衰器での減衰量は小さくなり、出力されるマイクロ波電
力は大きくなる。このようにして本実施形態のマイクロ
波自動利得制御装置は、バイアス供給回路6の電圧を調
整することにより、マイクロ波出力電力の大小を制御す
ることができる。
【0017】以上のようにして本実施形態のマイクロ波
自動利得制御装置は、マイクロ波検波用ダイオード3の
特性ばらつきおよび実装位置ばらつきの影響を受けずに
マイクロ波信号を検波し平滑化された直流電圧とバイア
ス電圧とを加算した直流電圧を、直流増幅器7によって
増幅し、その電圧で可変減衰器を動作させ、マイクロ波
の増幅利得を制御する。このフィードバックループによ
って、本実施形態のマイクロ波自動利得制御装置は、マ
イクロ波信号出力部14から出力されるマイクロ波出力
電力を常に一定に保持するように動作する。
【0018】また、本実施形態のマイクロ波自動利得制
御装置は、バイアス供給回路6から供給する直流電圧を
調整にすることにより、所望のマイクロ波出力電力を得
ることができる。
【0019】(実施の形態2)本発明の第2の実施形態
におけるマイクロ波自動利得制御装置の構成および動作
を図2を用いて説明する。図2において図1と同じ参照
符号の回路要素は同じ動作をするので説明を省略する。
【0020】第2の実施形態におけるマイクロ波自動利
得制御装置が第1の実施形態と異なる点は、マイクロ波
信号増幅器1の後段にマイクロ波信号増幅器15と16
を直列に接続して第1の実施形態の場合よりも信号の増
幅率を大きくしたことと、方向性結合器2の出力側にマ
イクロストリップ27、プローブ17、導波管18を設
け、マイクロ波信号をTEM波から導波管モードに変換
するマイクロストリップ−導波管変換器を構成し、マイ
クロ波信号を電波に変換し出力することである。
【0021】以上のように構成されたマイクロ波自動利
得制御装置の動作について以下に説明する。本実施形態
のマイクロ波自動利得制御装置は、第1の実施形態と同
様にしてバイアス供給回路6から供給する直流電圧を変
化させることにより、マイクロ波検波用ダイオード3の
特性ばらつきおよび実装位置ばらつきの影響を受けずに
マイクロ波信号を検波することができ、マイクロストリ
ップ27、プローブ17を介して導波管18から出力さ
れるマイクロ波出力電力を常に一定に保持することがで
きる。また、バイアス供給回路6から供給する直流電圧
を変化させることにより、所望のマイクロ波出力電力を
得ることが可能となる。
【0022】本実施形態のマイクロ波自動利得制御装置
を使用することによって、例えば製造工程等において、
マイクロ波出力電力を所定の値に設定することは、バイ
アス供給回路から供給するバイアス電圧を調整すること
により、容易にできる。
【0023】(実施の形態3)本発明の第3の実施形態
におけるマイクロ波自動利得制御装置の構成および動作
を図3を用いて説明する。図3において図2と同じ参照
符号の回路要素は同じ動作をするので説明を省略する。
【0024】第3の実施形態におけるマイクロ波自動利
得制御装置が第2の実施形態と異なる点は、第2の実施
形態ではバイアス供給回路6は図2に示すようにマイク
ロ波自動利得制御装置内に設けられているが、本実施形
態におけるバイアス供給回路6は、図3に示すようにマ
イクロ波自動利得制御装置内には設けられず、外部に設
けられている。
【0025】そのため本実施形態のマイクロ波自動利得
制御装置には、外部に設置されたバイアス供給回路6か
ら直流バイアス電圧を印加するためのマイクロ波出力電
力制御端子19が設けられている。すなわちバイアス供
給回路6は衛星通信用室内機器に設けられ、マイクロ波
出力電力制御端子19を介して接続される。したがって
本実施形態のマイクロ波自動利得制御装置では、衛星通
信室内機器内に備えたバイアス供給回路6により、マイ
クロ波の出力電力を制御することができる。
【0026】(実施の形態4)本発明の第4の実施形態
におけるマイクロ波自動利得制御装置の構成および動作
を図4を用いて説明する。図4において図3と同じ参照
符号の回路要素は同じ動作をするので説明を省略する。
【0027】第4の実施形態におけるマイクロ波自動利
得制御装置が第3の実施形態のマイクロ波自動利得制御
装置と異なる点は、中間周波信号をマイクロ波、すなわ
ち高周波信号に変換し送信するアップコンバータである
点である。
【0028】入力端子26にはマイクロ波ではなく中間
周波信号が入力される。入力された中間周波信号は、P
INダイオード10と負荷抵抗11で構成される減衰器
を通過し、中間周波増幅器20で増幅され、周波数変換
器22によってローカル発振回路21から入力されるロ
ーカル信号と混合され、マイクロ波信号に変換される。
マイクロ波信号はマイクロ波信号増幅器1と15によっ
て増幅された後、方向性結合器2を通過し、マイクロス
トリップ27、プローブ17を介して導波管18から出
力される。
【0029】本実施形態のアップコンバータは、マイク
ロ波信号を検波し平滑化した直流電圧と、外部に設置さ
れたバイアス供給回路からのバイアス電圧とを加算した
直流電圧を直流増幅器7によって増幅し、その電圧を用
いて可変減衰器を動作させることにより、実施形態1と
同様にして中間周波増幅器20に入力される中間周波信
号を制御する。
【0030】制御された中間周波信号とローカル発振回
路21から入力されるローカル信号とは、周波数変換器
22によって混合され、マイクロ波信号に変換される。
マイクロ波信号はマイクロ波信号増幅器1と15によっ
て増幅された後、方向性結合器2を通過し、マイクロス
トリップ27、プローブ17を介して導波管18から出
力される。
【0031】このようにして、本実施形態のアップコン
バータは、第1の実施形態と同様にしてバイアス供給回
路6から供給する直流電圧を変化させることにより、マ
イクロ波検波用ダイオード3の特性ばらつきおよび実装
位置ばらつきの影響を受けずに、マイクロ波出力電力を
常に一定に保持することができる。
【0032】またこのアップコンバータは、衛星通信用
室内機器内のバイアス供給回路6からバイアス電圧を制
御することができ、マイクロ波の出力電力を所定の値に
制御することができる。
【0033】(実施の形態5)本発明の第5の実施形態
におけるマイクロ波自動利得制御装置の構成および動作
を図5を用いて説明する。
【0034】本実施形態のマイクロ波自動利得制御装置
は、マイクロ波、すなわち高周波信号を受信し、その信
号を中間周波信号を変換するダウンコンバータである。
【0035】導波管18のプローブ17はマイクロスト
リップ27を介して2段のマイクロ波低雑音増幅器23
と24に接続される。マイクロ波信号低雑音増幅器24
の出力部は、方向性結合器2を介して周波数変換器22
に接続される。周波数変換器22にはローカル発信回路
21が接続され、生成された中間周波信号は中間周波増
幅器20へ出力される。中間周波増幅器20の出力端子
にはDCブロック12を介して、PINダイオード10
と負荷抵抗11から構成される可変減衰器が接続され
る。
【0036】中間周波信号は、DCブロック13を介し
て中間周波信号出力部34から外部回路に出力される。
方向性結合器2で一部を取り出されたマイクロ波信号
は、実施形態1と同様に構成されたマイクロ波検波用ダ
イオード3と直流増幅器7とを経由して、可変減衰器へ
出力される。
【0037】以上のように構成されたダウンコンバータ
の動作について、以下に説明する。方向性結合器2によ
って取り出されたマイクロ波は、マイクロ波検波用ダイ
オード3へ供給される。マイクロ波検波用ダイオード3
のアノードには、ローパスフィルタ5を介してバイアス
供給回路6から正の直流バイアス電圧が印加されてい
る。マイクロ波検波用ダイオード3に印加する直流バイ
アス電圧を調整することによって、実施形態1と同様
に、ダイオードの特性ばらつきおよび実装位置のばらつ
きによるインピーダンスばらつきを大幅に低減でき、き
わめて安定した検波特性を実現することができる。
【0038】マイクロ波検波用ダイオード3によって検
波されたマイクロ波信号は実施形態1と同様に、平滑化
コンデンサ4によって平滑化され、直流電圧に変換さ
れ、バイアス電圧に加算され、直流増幅器7へ供給され
る。直流増幅器7の出力電圧は、PINダイオード10
に電流を供給する。PINダイオード10は、負荷抵抗
11とともに可変減衰器を形成し、可変減衰器での減衰
量は、PINダイオード10に供給されるバイアス電流
に応じて実施形態1で述べたように変化する。
【0039】すなわち入力されるマイクロ波電力が大と
なれば、方向性結合器2によって取り出されるマイクロ
波電力が大となり、直流増幅器7へ印加される電圧が大
となり、PINダイオード10の順電流が小となり、可
変減衰器での減衰量は大となり、出力される中間周波電
力は小さくなる。逆に方向性結合器2によって取り出さ
れるマイクロ波電力が小となれば可変減衰器での減衰量
は小さくなり、出力される中間周波電力は大きくなる。
このようにして本実施形態のダウンコンバータはマイク
ロ波入力が変動しても常に出力を安定化することが出来
する。
【0040】次にマイクロ波検波用ダイオード3のアノ
ードへ印加するバイアス供給回路6の電圧を調整して高
くすると、直流増幅器7へ印加される電圧が高くなり、
PINダイオード10の順電流が小となり、可変減衰器
での減衰量は大きくなり、出力される中間周波電力は小
さくなる。逆にバイアス供給回路6の電圧を調整して低
くすると、直流増幅器7へ印加される電圧が低くなり、
PINダイオード10の順電流が大となり、可変減衰器
での減衰量は小さくなり、出力される中間周波電力は大
きくなる。このようにして本実施形態のダウンコンバー
タは、バイアス供給回路6の電圧を調整することによ
り、出力される中間周波電力の大小を制御することがで
きる。
【0041】本実施形態のマイクロ波自動利得制御装置
は、例えばレーダ等による妨害信号の異常に強いマイク
ロ波信号を受信した場合に、妨害信号をきわめて効果的
に抑制できると同時に、出力される中間周波電力を常に
一定に制御できる。
【0042】以上のようにして本実施形態のダウンコン
バータは、マイクロ波検波用ダイオード3の特性ばらつ
きおよび実装位置ばらつきの影響を受けずにマイクロ波
信号を検波し平滑化された直流電圧とバイアス電圧とを
加算した直流電圧を、直流増幅器7によって増幅し、そ
の電圧で可変減衰器を動作させ、中間周波の増幅利得を
制御する。この動作によって、本実施形態のダウンコン
バータは、中間周波出力部34から出力される中間周波
出力電力を常に一定に保持するように動作する。
【0043】また、本実施形態のダウンコンバータは、
バイアス供給回路6から供給する直流電圧を調整にする
ことにより、所望の中間周波出力電力を得ることができ
る。
【0044】なお、以上述べたように本発明の実施形態
では、マイクロ波信号の可変減衰器は、PINダイオー
ド10を信号の通過経路にシリーズに接続して構成して
いるが、複数のPINダイオードを用いて、π型、T型
等の構成をしてもよく、あるいはFETを用いて構成し
ても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0045】また、本発明の実施形態では、マイクロ波
検波用ダイオード3の極性に関しては、マイクロ波検波
用ダイオード3のアノードに方向性結合器2とバイアス
供給回路6の正電極が接続される例を示したが、マイク
ロ波検波用ダイオード3のカソードに方向性結合器2と
バイアス供給回路6の負電極を接続してもよく、この場
合にはPINダイオード10の極性と直流増幅器7とを
変更する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるマイクロ波自
動利得制御装置の回路ブロック図
【図2】本発明の第2の実施形態におけるマイクロ波自
動利得制御装置の回路ブロック図
【図3】本発明の第3の実施形態におけるマイクロ波自
動利得制御装置の回路ブロック図
【図4】本発明の第4の実施形態におけるアップコンバ
ータの機能を備えたマイクロ波自動利得制御装置の回路
ブロック図
【図5】本発明の第5の実施形態におけるダウンコンバ
ータの機能を備えたマイクロ波自動利得制御装置の回路
ブロック図
【図6】従来のマイクロ波自動利得制御装置の回路ブロ
ック図
【符号の説明】
1,15,16 マイクロ波信号増幅器 2 方向性結合器 3 マイクロ波検波用ダイオード 4 平滑化コンデンサ 5,25 ローパスフィルタ 6 バイアス供給回路 7 直流増幅器 8,9 抵抗 10 PINダイオード 11 負荷抵抗 12,13 DCブロック 14 マイクロ波信号出力部 17 プローブ 18 導波管 19 マイクロ波出力電力制御端子 20 中間周波増幅器 21 ローカル発振回路 22 周波数変換器 23,24 低雑音増幅器 26 入力端子 27 マイクロストリップ 34 中間周波信号出力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波を増幅する信号増幅器と、 前記信号増幅器により増幅された前記マイクロ波の少な
    くとも一部を受け取る方向性結合器と、 直流バイアス電圧を供給するバイアス供給回路と、 前記直流バイアス電圧と前記増幅されたマイクロ波の一
    部とを加算した信号を直流電圧に変換するマイクロ波検
    波手段と、 前記直流バイアス電圧と前記増幅されたマイクロ波の一
    部とを加算した信号を前記マイクロ波検波手段による変
    換後に増幅する直流増幅器と、 前記直流増幅器の出力端子に接続され、前記信号増幅器
    の出力信号を実質的に一定に保持するように減衰量を変
    化させる可変減衰器とを具備することを特徴とするマイ
    クロ波自動利得制御装置。
  2. 【請求項2】 前記直流バイアス電圧は調整可能である
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波自動利得制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記信号増幅器の入力端子側には中間周
    波数変換器が、前記信号増幅器の出力端子側にはマイク
    ロ波信号増幅器が、それぞれ設けられることを特徴とす
    る請求項1記載のマイクロ波自動利得制御装置。
  4. 【請求項4】 前記可変減衰器は、前記直流増幅器の出
    力端子と前記信号増幅器の入力端子との間に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波自動利得制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記マイクロ波検波手段は、前記方向性
    結合器の一端と前記バイアス供給回路の正極とに接続さ
    れるアノードと、前記直流増幅器に接続されるカソード
    とを具備することを特徴とする請求項1から4のいずれ
    か記載のマイクロ波自動利得制御装置。
  6. 【請求項6】 TEM波から導波管モードに変換するマ
    イクロストリップ−導波管変換器を、前記方向性結合器
    に備えたことを特徴とする請求項2または3記載のマイ
    クロ波自動利得制御装置。
  7. 【請求項7】 導波管モードからTEM波に変換する導
    波管−マイクロストリップ変換器を、前記方向性結合器
    に備えたことを特徴とする請求項4記載のマイクロ波自
    動利得制御装置。
  8. 【請求項8】 前記方向性結合器と前記導波管−マイク
    ロストリップ変換器との間に低雑音増幅器を備えたこと
    を特徴とする請求項7記載のマイクロ波自動利得制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記バイアス供給回路は、前記バイアス
    供給回路から直流バイアス電圧を印加するためのマイク
    ロ波出力電力制御端子を備えたことを特徴とする請求項
    6記載のマイクロ波自動利得制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105336757A (zh) * 2015-11-06 2016-02-17 中国计量学院 基于有机二极管的柔性微波能量转换器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105336757A (zh) * 2015-11-06 2016-02-17 中国计量学院 基于有机二极管的柔性微波能量转换器

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