JPH1090571A - 光ファイバ通信ケーブル - Google Patents

光ファイバ通信ケーブル

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JPH1090571A
JPH1090571A JP9229003A JP22900397A JPH1090571A JP H1090571 A JPH1090571 A JP H1090571A JP 9229003 A JP9229003 A JP 9229003A JP 22900397 A JP22900397 A JP 22900397A JP H1090571 A JPH1090571 A JP H1090571A
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cable
strength
cables
optical fibers
plenum
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JP9229003A
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Green Wilson Carla
グリーン ウィルソン カーラ
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Lucent Technologies Inc
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/443Protective covering
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/441Optical cables built up from sub-bundles

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数本の光ファイバを有しても必要な柔軟性
を有するプレナムケーブルを提供する。 【解決手段】 本発明の光ファイバケーブル10は、光
ファイバを包囲する少なくとも1つのプラスチック製内
部ジャケット20と、この内部ジャケットを一体に包囲
するプラスチック製外側ジャケット24とを有し、内部
ジャケットとして使用される材料の強度は、外部ジャケ
ットとして使用される材料の強度以上であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性を改良した
多数本の光ファイバを有するケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの建築物の建設に当たっては、ドロ
ップシーリングと称する仕上げ天井が、構造体の例えば
コンクリート製のフロアパネルの下に配置される。この
ドロップシーリングは、光ケーブル固定要素および他の
天井搭載要素を支持し、その天井とそこから吊るされて
いる構造体フロアパネルとの間のスペースは空調設備用
の戻り空気プレナムとして機能している。
【0003】天井とこの構造体フロア(床)との間のス
ペースは、プレナムと称し、通常建物の各フロアの全域
に延びている。上記の使用例の他、プレナムは通信用お
よび/またはデータ用のケーブルの設置場所でもある、
そしてこれらの通信およびデータ伝送は、テレビ電話,
ファクシミリ装置,テレビ,コンピュータ,警報システ
ム等のアプリケーションに使用される。
【0004】火災がフロア(床)とドロップシーリング
(天井)との間の場所に発生すると、この火災は、壁と
この領域を挟む他の構造物の間に閉じ込められることに
なる。しかし、火炎がプレナムに近付いた場合、そして
プレナムが燃えやすい材料で構成されていた場合には、
火炎は建物全階に急速に広がり、そして煙はプレナムを
通して隣の領域に広がる。さらにまた毛細管(吸引)現
象(wick-effect)は、火炎をプレナム内に搭載されて
いる様々なケーブルの長さ方向に沿って拡散させること
になる。言い換えるとプレナムは、火炎および煙の拡散
用の通路となり、人命に危険を与え、緊急用信号装置の
通信ワイヤを破損することになる。
【0005】このようなケーブルの燃えやすい絶縁物に
より、火炎および煙が拡散することがあるために、国家
電子規準(National Electric Code(NEC))の19
75年度版では、これらのケーブルの燃えやすい絶縁物
は金属管で包囲しない限りプレナム内での通信ケーブル
としての使用を禁止している。しかし、この規準でも高
価な金属管に対する少なくとも1つの例外を認めてい
る。
【0006】例えば耐火炎性および低煙性のケーブル
は、Underwriters Laboratories のような権威機関によ
りテストされ、承認された場合には金属管を用いずに使
用することができる。特に国家電子規準(NEC)の7
70−6条では、ケーブルは耐火炎性の金属管内に配置
するか、あるいはUL−910の火炎および煙テストの
要件を満たす場合は使用できる旨を規定している。
【0007】前述の危険性に鑑みて、構内用ケーブル
(建物内に配置されたケーブル)の設計と製造に対して
非常に大きな制限が存在する。産業用に通常使用される
ようにプレナムケーブルは、金属管なしに設置可能とな
るよう設計されたケーブルである。そしてプレナムケー
ブルは高価で製造の難しい金属導管を必要としないため
に、顧客の変更要求に応じて再配置および既存のケーブ
ルに追加する際には、金属管を含めることのによりNE
C770−6条の規定を満足する従来のケーブルよりも
安くできる。
【0008】従来ある種の電気通信ケーブルは、厚い金
属製シールドにより包囲された紙製のコアラップを有す
るコアを有していたが、このようなケーブルは曲げづら
く(柔軟性がなく)、そしてプレナム内で操作すること
が難しかった。さらに設置時にプレナム内の露出した電
線設備に係合する、上記のケーブルの金属シースにより
引き起こされる、電気的ショックに対しガードするよう
注意しなければならなかった。
【0009】また上記のケーブルは、国家規準の火炎拡
散要件を満足しながら導体をきちんと包囲する金属シー
ルドは、火炎近傍のケーブルの一部を有効に遮断する導
体絶縁の炭化を阻止し、煙の拡散を阻止している。熱可
塑性のフルオロポリマーは、金属導体を使用しないプレ
ナムケーブルのジャケット材料および絶縁材料として受
け入れられてはいるが、この種の材料は高価であり処理
が難しい。耐火炎性ポリ(塩化ビニル)(PVC)の組
成は、プレナム用材料として現在幅広く開発、使用され
ている。
【0010】技術が進歩するにつれて、金属導体を伝送
媒体として使用する通信ケーブルの多くが、光ファイバ
を含むケーブルにより置き換えられつつある。金属製電
気ケーブルと光ファイバケーブルの絶縁要求には大きな
差があるが、火炎拡散および発煙性に関する要件はほと
んど同一である。
【0011】さらにまた顧客が伝送容量とデータ伝送速
度の向上を望んでいるために、高い伝送容量に対するニ
ーズ、例えば多数本の光ファイバケーブルへの要求があ
る。プレナムケーブルは、金属管を含むケーブルよりも
安価であるために、多数本の光ファイバのプレナムケー
ブルに対する需要が増加している。12本までの光ファ
イバを含むプレナムケーブルに対する様々な商業的提案
がなされているが、顧客はさらに24,36,48,7
2本の光ファイバを含むケーブルを必要としている。こ
の種の問題は、機械的,光学的な要件および顧客の性能
要求により複雑化している。
【0012】産業上必要とされるケーブルのサイズが増
加するにつれて、ケーブルに組み込まれる絶縁材料の量
と体積も大幅に増加している。この絶縁材料の容積の問
題は、12本以上の光ファイバを有するケーブルに使用
された場合には、硬くなりすぎるために問題である。さ
らにまた柔軟性は、ケーブルの物理的特性に対する重要
な要件であるために、産業界は多数(例、12本以上)
の光ファイバを有するケーブルの場合にも高品質プレナ
ムケーブルとして十分に使用に耐え、そしてどのような
使用条件下でも必要とされる柔軟性を示すよう要求して
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、多数本の光ファイバを有するプレナムケーブルに
おいて、その光ファイバを絶縁する絶縁材料およびジャ
ケット材料が依然として必要な柔軟性を有するケーブル
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、特許請求の範
囲に記載されたような柔軟性が改良された多数本の光フ
ァイバを有するケーブルを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光ファイバ通信ケ
ーブルを表す図である。同図に示すように、光ファイバ
ケーブル10は少なくとも1本のそして好ましくは2本
以上のケーブル構成要素12−12を有する多数本の光
ファイバの分散用ケーブルである。このようなケーブル
は、1本のケーブルでもって多数本(通常12本以上)
の光ファイバをある場所に搬送し、そして少なくとも1
つのケーブル構成要素12−12をそこから分離して、
光通信ネットワークの端末部分を形成する。
【0016】通常各ケーブル構成要素12−12は、6
本あるいは12本のバッファ付きシングルモードあるい
はマルチモードの光ファイバ14を有し、そしてこれら
は1群としてジャケットで収納されている。この分配用
ケーブルは、ブレークアウトあるいはファンアウトケー
ブルと称し、その内部部分はケーブル要素,ファイバユ
ニットあるいはブレークアウトあるいはファンアウトケ
ーブルコアと称する。
【0017】一般的に多数本のファイバを有するケーブ
ルは、小さくかつフレキシブルな構成を必要とするよう
な幅広いネットワークへの応用のためのものである。こ
れらのケーブルはダクト内,立ち上がりシャフト内,導
管内,プレナム内,コンピュータルームの床下に配置さ
れ、ケーブル設置者が各フロアに必要とされるあるいは
各場所で必要とされる光ファイバを分配し、使用環境時
から十分な保護ができるようなバックボーンケーブルと
して通常主に用いられている。
【0018】これらのケーブルの応用例としてはコンピ
ュータリンク,ジャンパー組立体,LANバックボーン
がある。本発明の分配用ケーブルによれば、6本および
12本の光ファイバ要素を有するケーブルは、多数本の
光ファイバを有するケーブル用の構成ブロックとして機
能する。
【0019】6本の光ファイバを有するケーブルコア
は、24本の光ファイバケーブルおよび36本の光ファ
イバケーブル用の構成ブロックとして機能し、一方12
本の光ファイバを有するケーブルコア(図示せず)は、
48本の光ファイバケーブル用あるいは72本の光ファ
イバケーブル用の構成ブロックとして機能する。同時に
また6本の光ファイバを有するケーブルコアは、図2,
図3,図4にそれぞれ示すような48本の光ファイバを
有するケーブル用および72本の光ファイバを有するケ
ーブル用の構成ブロックとしても使用される。
【0020】プレナムケーブル用に様々なものがある。
このケーブル用の材料の要件は、機械的要件,光学的要
件,あるいは他の顧客の要件等を考慮したときには、沢
山存在する。材料特性は、プレナムケーブルの開発に当
たっては、必須不可欠の要件である。
【0021】図1〜4に示すような多数本の光ファイバ
を有する分配用ケーブルの実施例においては、各ケーブ
ル構成要素12−12は6本の光ファイバ14を有し、
これらは1.0mmの直径のFRP製ロッド16の周囲
に巻回されて、その後アラミド製より糸層18により包
囲されている。さらに、着色プラスチックテープ20が
光ファイバ群の上に巻回され、光ファイバユニットを識
別し易くしている。このケーブルに示すように、最大8
本までのケーブル構成要素12−12が中心形成体22
の周囲に巻回される。
【0022】中心形成体22の1つの例としては、ファ
イバ強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic(F
RP))ロッドで、その周囲をポリ(塩化ビニル)(P
VC)でもって包囲されている。48本以下の光ファイ
バを有するケーブルにあっては、固体のPVCフィラー
ロッドがケーブル構成要素12−12の代わりに用いら
れ、ケーブルの構造体を適宜補完している。最後にプラ
スチックテープ24がケーブル構成要素12−12の集
合体の上に巻回されている。
【0023】さらに多数本の通常最大72本の光ファイ
バを有する通信ケーブルの例を図3,4に示す。同図に
示すように、このような構造体はケーブル要素46から
なる2個の第1層42,第2層44とを有する。第1層
42は1.0mmの直径のFRP製ロッド48の周囲に
巻回された3個のケーブル要素46−46からなり、さ
らにその周囲をアラミド製より糸層50により包囲され
ている。必要によっては、プラスチックテープ52をこ
の第1層42の周囲に巻回してもよい。ケーブル要素4
6−46からなる第2層44が第1層42の周囲に巻回
される。剛性PVCフィラーロッド(ダミー)をケーブ
ル要素46の代わりに用いて、光ファイバの数が72本
以下のケーブルを構成することができる。
【0024】ケーブル構成要素12−12とケーブル要
素46−46の強度要件は、これらのケーブル要素が本
体の光ファイバケーブル10と着色プラスチックテープ
20から分離された後、使用されるアプリケーションお
よび/または環境に依存する。この点に関しては、異な
る強度システムを示す第2の実施例を図5に示す。図5
のケーブルは、前述のケーブルとは別の強度システムを
有している。
【0025】次に具体的に説明すると、図5の第3の実
施例は、細長いアラミド製より糸部材80を有し、これ
は複数(好ましくは6本)のバッファ付き光ファイバ8
2−82により包囲されている。細長い中央部のアラミ
ド製より糸部材80は、バッファ付き光ファイバ82−
82を配置する際の構造体として機能し、ケーブル要素
84−84に対し、必要な強度を与える。このケーブル
のより詳細な説明は、米国特許出願第08/580,2
29号に開示されている。
【0026】上記の構造に加えて、さらに多数本の光フ
ァイバを有する分配用ケーブルコア要素は、それぞれ光
ファイバのグループの周囲のプラスチック製ジャケット
により構成されている。全体の通信ケーブルの構成をさ
らに完成さるためにプラスチック製のジャケットがケー
ブルコアの要素の全集合体の周りに外部ジャケットとし
て形成される。このようなプラスチック製の外部ジャケ
ットの一例は、図5に示す1.1mm厚の耐火炎性のP
VC層である。
【0027】現在産業用に使用されているように、ケー
ブルコア要素の各々の周囲の内部ジャケット用材料と、
分配ケーブルの外部ジャケット用材料は、様々な観点か
ら選択されている。しかし、これら材料の組み合わせを
選択する際に考慮されている様々な要素は、全体的な観
点から評価されておらず、単にカバーされるべき分散用
ケーブルの個々の構成部分を独立して見ているにすぎな
い。
【0028】このような設計技術は、材料の選択の集合
体となり、個別には異なる設計のある部分の特定の要件
は満足する。このようにして得られた分散要求の全体性
能の少なくとも1つに対しては、悪影響を及ぼすことに
なる。従来技術に係る多数本の光ファイバを有するケー
ブルは、産業界が要求しつつある高度に柔軟性の要件に
対しては、一般的に極めてお粗末なものである。
【0029】この点に関し本発明は、分配用ケーブルの
動作あるいは性能を犠牲にすることなく全体的に柔軟性
を有するようなケーブルを提供する。一般的に本発明
は、ある種の材料の特性は、この材料をケーブル設計全
体において最適に配置するよう選択するものである。さ
らに具体的に述べると、本発明によれば、分配ケーブル
の柔軟性は、様々な種類のジャケット層および/または
バッファ層として用いられるプラスチック材料をその強
度特性に基づいて、ケーブル全体に亘って整合させるこ
とにより、分配用ケーブルの柔軟性は著しく向上する。
特に本発明によれば、高強度材料はケーブル構造体の中
心部に配置し、低強度材料はケーブルの周辺に配置され
る。
【0030】言い換えると、最適なケーブルの柔軟性を
得るために、ファイバユニット即ちケーブルコア要素の
プラスチック製ジャケット用に選択された材料は、プラ
スチック製外部ジャケットとして使用するよう選択され
た材料よりも高い強度を有する。さらにまた必要によっ
ては、光ファイルのバッファ用材料は光ファイバユニッ
ト即ちケーブルコアユニットのジャケットの強度よりも
高い強度を有し、かつケーブルの外部ジャケットに使用
される材料の強度よりも高い強度を有するよう選択す
る。
【0031】現在のところ、最適なプレナムケーブルを
製造する方法はたくさんある。プレナムケーブルを設計
するのに用いられる方法は、試行錯誤,あるいはデバイ
スの選択あるいは小さなモデルの燃焼テストを行い、こ
れら経験的なテストを通してモデル化を行うことであ
る。産業界で最も一般的に用いられる方法は、試行錯誤
である。この方法は、ある長さ(数千フィート)の複数
本のケーブルを製造し、それらをそれぞれテストする方
法である。しかし試行錯誤による方法は、時間もかかり
効率的ではなくそして高いものにつく。
【0032】これらの問題を解決するために、小さなモ
デルを使って製造し燃焼させる方法が開発された。この
テストは、ミニチュアモデルのトンネル即ちミニトンネ
ル(Siecor社により開発された)を用い、AT&T Bell La
boratories社が開発した放射加熱室(Radiant Heat Cha
mber(RHC))と、コーンカロリメータシステムを用
いる。このコーンカロリメータテストを用いて材料の燃
焼テストを評価する。このテストは外部発火装置の有無
を問わず、放射加熱を制御しながらそれにさらした材料
の応答を測定するものである。しかし、これらの技術の
いずれも燃焼テストの結果を正確に反映するものではな
い。
【0033】ケーブルが使用される環境に依存しておよ
びその要素に応じて様々な種類のジャケット材料が存在
する。どのような光ファイバケーブルのシースも、光フ
ァイバをこのケーブルにかかる力から保護しなければな
らない。使用される材料の選択は、機械的設計の考慮事
項のみならず、ケーブルの製造および使用環境条件に起
因するケーブルの製造および使用条件に起因する付加損
失を最少にするよう行われなければならない。
【0034】工場外では、ポリエチレン(PE)が最も
多く選択される材料である。顧客の構内でのアプリケー
ションは、選択される材料は通常ポリ(塩化ビニル)
(PVC)である。プレナムで用いられる全材料は、即
ちポリビニリデンのフッ化物(polyvinylidene fluorid
e (PVDF))と、パーフルオロエチレンプロピレン
(perfluorethylene propylene(FEP))と低煙性P
VC(LS PVC)を含む。ハロゲンを含有しないア
プリケーション(ヨーロッパの市場)においては、耐炎
性のエチレンビニルアセテート(ethylene vinylacetat
e(EVA))系の材料がジャケット用に選択されてい
る。
【0035】これらの材料は、耐火炎性とハロゲンが存
在しないことが必要とされるような場合よく使用され
る。これらの場合、PE,PVC,フッ素を含有するプ
ラスチックは、使用できない材料である。バッファ材料
もアプリケーションによっては、同様な化合物である。
工場外で用いられるケーブルは、コア内にはバッファ付
きファイバを有さない、しかしこれにはいくらかの例外
も存在する。
【0036】多数本の光ファイバを含む分配用ケーブル
の設計に用いられる方法がいかなるものであろうとも、
様々なジャケット層用に用いられる材料は、ケーブル毎
に大幅に違うものではない。この点からすると、ケーブ
ル要素あるいは光ファイバのユニットのジャケット用に
選択された材料も通常低煙性のPVCである。重要なこ
とはこれらの材料は、その強度が15−30Kpsi
(1054.5−2109kg/cm2) の範囲内にあ
る。第2にPVDFは、最外側のジャケットとして通常
用いられる材料でその強度は55−140Kpsi(3
877.5−9870kg/cm2) である。最後にバ
ッファでは、通常低煙性のPVCでありその強度は、1
5−30Kpsi(1054.5−2109kg/cm
2) である。ここでの強度は、セカント係数(Secant M
odulus)で表してある。
【0037】前述した強度の観点からすると、従来の分
配用ケーブルの構成は、本発明による設計方針とは全く
相反するものである。現在の分配用ケーブルの設計で
は、構成要素のジャケット材料はケーブルの外周に向か
ってより高い強度の材料を順次使用し、そしてケーブル
の中心方向に向かって構成要素のジャケット材料は、よ
り低い強度の材料を使用している。しかし、本発明によ
れば、このような従来のケーブル設計方法は、その剛性
が受け入れ難いほど高くなってしまう欠点を見いだし
た。
【0038】前に述べたように、従来のプラクティスと
は対象的に本発明はケーブルの柔軟性はより高い強度の
材料をケーブルの中心方向に向かって配置することによ
り十分に改善される。さらにこのような材料を本発明の
方法により配置することは、燃焼テストを十分に満足さ
せるような条件に悪影響を及ぼすことなく、そしてその
ために多数本の光ファイバを含有するプレナム級の通信
ケーブルを形成できる。
【0039】次に本発明による設計アプローチについて
説明する。曲げ剛性(Flexural Rigidity) は、その材
料の強度(E)と慣性(inertia(I)) の積に等し
い。言い換えると次式で表される。 曲げ剛性=(E)(I) したがって、ほぼ円形の材料では慣性(I)は、次式で
表される。 I=(πD4/64)+Ad2 ここで、Dは材料のある場所での直径で、dは材料の中
心から曲げ剛性の寄与分が計算されるある場所までの距
離であり、Aはある場所での断面積である。
【0040】したがって、上記の2つの式を組み合わせ
ることにより、ほぼ円形状の材料の曲げ剛性は次式で与
えられる。 曲げ剛性=(E)((πD4/64)+Ad2
【0041】本発明の通信ケーブルは、円形状の構成要
素の集合体であるので、上記の式はケーブルのある構成
要素の特性あるいは強度を洞察することができ、これに
よりケーブルの構成要素から得られたケーブルの全体的
な曲げ剛性に対する実際の寄与分を決定することができ
る。そのためケーブル内の様々な構成要素の個々の寄与
分を計算し、それらを足し合わせることにより、ケーブ
ルの全体の曲げ剛性を決定できる。
【0042】上記の式は、ケーブル本体の剛性に影響を
及ぼす材料の曲げ剛性を決定する際に重要なことは、ケ
ーブル本体の中心(即ちケーブルの中立軸)から配置さ
れている材料の距離(d)と、その場所での直径(D)
であることを示している。言い換えると、直径と距離の
変数(Dとd)の対数的な関係に起因して、さらにまた
ユニットあるいはケーブル全体の直径あるいはケーブル
の中立軸からのある材料の距離が若干増加すると、ケー
ブルの剛性を大幅に増加させるものである。これはある
材料の強度の正確な値に拘らず当てはまるものである。
【0043】本発明による別の見方では、ケーブル内の
どのような材料層の厚さも一定に保たれていても、材料
層の強度が増加する場合には、ケーブル全体としては、
剛性が高くなるということである。さらにまた、ケーブ
ルのある構成要素の材料の強度と厚さが一定に維持され
ていても、ケーブルの全体の柔軟性は、ケーブル内のそ
の構成要素がケーブルの中立軸から遠くに離れるにつれ
て悪くなる(堅くなる)。そしてケーブル構造の全ての
特性(即ち直径と中立軸からの距離)が一定に保たれて
いる場合には、ケーブル全体は、最も内側の構成要素の
強度が外側ジャケットの強度よりも高い場合には柔軟性
が増すことになる。
【0044】そのため本発明によれば、ケーブルの動作
特性に基づいてケーブル内に使用されるある材料の選択
に加えて、ケーブル内のある材料の配置はその強度に基
づいて行うのが望ましいことが分かる。
【0045】前述したようにNECは、プレナム内に配
置するケーブルは、導管内に配置するかあるいは Under
writers Laboratory Plenum Burn Test, UL-910 である
プレナムテストの要件を満たすかのいずれかでなければ
ならないと規定している。このUL−910のテスト
は、ケーブル産業では最も厳しい火炎と煙要件をテスト
するものである。実際にはこのUL−910のテスト
は、火炎の広がりと煙の両方の要件をテストするもので
ある。さらに、これらのケーブルは顧客により課された
機械的強度,光学伝送性能,取扱性の要件も満足しなけ
ればならない。ケーブルは、プレナムケーブルテストに
合格するために様々な材料と構造を用いて設計される。
【0046】UL910のテストの間、約24.5フィ
ート(7.35m)の長さのケーブルサンプルを火炎テ
スト室内のケーブルトレー上に並べた、そして数個の平
行に配置されたケーブルサンプルの全幅は約12インチ
(30.48cm)であった。この火炎テスト室内の1
分あたり240フィート(72m)の空気流でもって、
300,000BTU/時の火炎がケーブルの最初の
4.5フィート(1.35m)に約20分間加えられ
た。ケーブルが火炎テストに合格し、プレナムケーブル
として認可されるためには、火炎はさらに5フィート
(1.5m)以上広がってはならない。トンネル内に広
がる火炎は、30cm離れた小さなガラス窓から観測さ
れた。
【0047】火炎テスト室の出口は、角型から丸型への
遷移部品と、そして水平方向のベントパイプに接続され
た。光源が遷移部品の通気端から約16フィート(4.
8m)離れた点で水平方向の通気パイプに沿って搭載さ
れ、その光源からの光ビームは、通気パイプの内部を通
って、上方向に向けられている。光電子セルが光源の反
対側に搭載され、約36インチ(91.44cm)の通
気パイプを横方向に通過した光通路長さを規定し、その
うちの16インチ(40.64cm)が通気パイプ内の
煙によって占められている。
【0048】光電子セルの出力は、光源から受光した光
量に比例し、煙その他の流出物による通気パイプ内の光
の減衰量を提供する。この光電子セルの出力は、適当な
記録装置に接続され、次式で与えられる寸法のパラメー
タと光学密度により表現される、煙による不明瞭化の連
続記録を提供する。 光学密度=log10 Ti/T ここで、Tiは無煙状態の通気パイプを通した最初の光
伝送量で、Tは通気パイプ内の煙の存在時の初期の光の
透過量である。許容できる光学密度の最大量は、0.5
であり平均の光学密度は0.15を越えない。
【0049】プレナムテストは極めて高価で、1テスト
あたり現在では800ドルから1,000ドルである。
その結果ケーブルの設計者は、コストを低減しながらプ
レナムケーブルの設計の助けとなるツールを探している
ものである。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、多数本の光
ファイバを有するプレナムケーブルにおいてその光ファ
イバを絶縁する絶縁材料およびジャケット材料が依然と
して必要な柔軟性を改良した改良された多数本の光ファ
イバを有するケーブルを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】36本の光ファイバを含む本発明の通信ケーブ
ルの一実施例を表す断面図
【図2】48本の光ファイバを含む本発明の通信ケーブ
ルの一実施例を表す断面図
【図3】72本の光ファイバを含む本発明の通信ケーブ
ルの第1の実施例を表す断面図
【図4】72本の光ファイバを含む本発明の通信ケーブ
ルの第2の実施例を表す断面図
【図5】36本の光ファイバを含む本発明の通信ケーブ
ルの実施例を表す断面図
【符号の説明】
10 光ファイバケーブル 12 ケーブル構成要素 14 光ファイバ 16,48 FRP製ロッド 18,50 アラミド製より糸層 20 着色プラスチックテープ 22 中心形成体 24,52 プラスチックテープ 40 光ファイバ通信ケーブル 42 第1層 44 第2層 46,84 ケーブル要素 80 アラミド製より糸部材 82 バッファ付き光ファイバ
フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A.

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)12本以上の光ファイバ(14)
    と、 (B)前記光ファイバの一部を包囲する少なくとも1つ
    のプラスチック製内部ジャケット(20)と、 (C)前記内部ジャケットを一体に包囲するプラスチッ
    ク製外側ジャケット(24)と、 からなる光ファイバ通信ケーブルにおいて、 内部ジャケットとして使用される材料の強度は、外部ジ
    ャケットとして使用される材料の強度以上であることを
    特徴とする光ファイバ通信ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記内部ジャケット材料の強度は、外部
    ジャケットとして使用される材料の強度を越えることを
    特徴とする請求項1のケーブル。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバを包囲するプラスチック
    製バッファ材料をさらに有することを特徴とする請求項
    1のケーブル。
  4. 【請求項4】 前記バッファ材料の強度は、内部ジャケ
    ットに用いられる材料の強度以上であることを特徴とす
    る請求項3のケーブル。
  5. 【請求項5】 前記バッファ材料の強度は、内部ジャケ
    ットに用いられる材料の強度を越えることを特徴とする
    請求項3のケーブル。
  6. 【請求項6】 前記内部ジャケット材料の強度は外部ジ
    ャケット材料の強度よりも大きく、バッファ材料の強度
    以下であることを特徴とする請求項3のケーブル。
  7. 【請求項7】 前記内部ジャケットは、外部ジャケット
    から取り出されたときにでも独立した通信ケーブルとし
    て機能できる構成要素を形成することを特徴とする請求
    項1のケーブル。
JP9229003A 1996-08-30 1997-08-26 光ファイバ通信ケーブル Pending JPH1090571A (ja)

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