JPH1085346A - 放射線源から物体に供給される放射線出力の調整方法および物体における照射されるべき照射野に供給される放射線出力の調整装置 - Google Patents

放射線源から物体に供給される放射線出力の調整方法および物体における照射されるべき照射野に供給される放射線出力の調整装置

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JPH1085346A
JPH1085346A JP9171686A JP17168697A JPH1085346A JP H1085346 A JPH1085346 A JP H1085346A JP 9171686 A JP9171686 A JP 9171686A JP 17168697 A JP17168697 A JP 17168697A JP H1085346 A JPH1085346 A JP H1085346A
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John H Hughes
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Francisco M Hernandez
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用可能な位置に回転可能である放射線源か
ら物体に供給される放射線出力の調整方法において、実
際に供給される放射線出力がウェジ関数の使用に無関係
に、所望の放射線出力と正確に同じであることを保証す
る。 【解決手段】 照射野パラメータによって確定される照
射野を定め、放射線ビームを発生し、放射線源および物
体間に開口を定め、該開口を使用可能なパラメータのい
ずれか1つに画定し、照射野パラメータ,放射線源位
置、最小および最大放射線量、開口パラメータに基づい
てビームパターンを計算し、ビームパターンに従って放
射線源、放射線量および開口のパラメータを変化しつつ
照射野を放射線によって治療する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線放射装置、
および特に、放射線治療装置において物体に供給される
放射線を調整するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線放射装置は一般に公知でありかつ
例えば、患者の治療のために放射線療法装置として使用
されている。放射線療法装置は普通ガントリーを有して
いる。ガントリーは、療法治療の経過中に水平方向の回
転軸線を中心に旋回することができる。線形加速器が、
療法用の高エネルギー放射線ビームを発生するためにガ
ントリー内に配設されている。この高エネルギー放射線
ビームは電子放射線または光子(X線)ビームとするこ
とができる。治療の期間、この放射線ビームは、ガント
リー回転のアイソセンターに横たわっている患者の帯域
上を掃引される。
【0003】物体に向けて放射される放射線を制御する
ために、プレート装置および/またはコリメータのよう
なビーム遮蔽装置が通例、放射線源と物体との間の放射
線ビームの軌道内に設けられている。このビーム遮蔽装
置が、規定の量の放射線が供給されるべきである、物体
上の照射野を確定する。
【0004】物体に供給される放射線は、1次および散
乱成分に解析することができる。1次放射線は放射線源
から放射された最初のまたは原光子から成りかつ散乱さ
れる放射線はプレート装置それ自体によって散乱される
光子の結果生じる。自由空間におけるビームの放射線出
力は、1次ビームに加えられる高められるプレート/コ
リメータ散乱のために増加する。換言すれば、照射野に
おけるポイントは直接放射線(1次成分)に曝されるの
みならず、プレート装置から散乱される放射線にも曝さ
れる。基準照射野(例えば10*10cm)に対する、
散乱を有する空気中の放射線の、散乱のない放射線出力
に対する比は、一般に、「出力係数」または「コリメー
タ散乱係数」と称される。この出力係数の概念および定
義は当業者にはよく分かっている。
【0005】従って、このような散乱光子のために、物
体の表面に供給される線量率は、プレート装置における
開口の大きさ、即ち照射野の大きさに依存して変化す
る。このことは、例えば、物体上の放射線ビームの中心
において、同じスポットに放射される放射線がプレート
装置における開口の大きさに応じて変化することを意味
している。プレート装置が小さな開口しか示していない
とき、同じスポットにおいて累積される線量は開口が大
きいときに同じスポットにおいて累積される線量よりも
少ない。
【0006】更に、特殊なフィルタまたは吸収ブロック
が、放射線ビームの等線量分布を変形するために放射線
ビームの軌道中に配設されている。最も一般的に使用さ
れるフィルタはウェジフィルタである。これは、ウェジ
形状の吸収ブロックであり、ビームを横断する方向に強
度を漸次的に低下させる働きをし、結果的に規定の位置
に対して相対的に変形されている等線量曲線が生じる。
この種のウェジフィルタは普通、鉛または鋼またはその
他の吸収材料のような密な材料から成っている。
【0007】ウェジフィルタの存在は放射線放射装置の
出力を低下させ、しかもこの低下は治療計算において考
慮されなければならない。この効果は「ウェジ係数」と
して特徴付けられる。ウェジ係数は放射線ビームの中心
軸線に沿った物体におけるポイントにおけるウェジフィ
ルタのある場合およびない場合の線量比として定義され
ている。ウェジ係数は材料の大きさおよびウェジの角度
に依存している。ウェジ、および特にウェジ係数は、Fa
iz M. Khan, Ph. D,“The Physics of Radiation Thera
py”, Williams & Wilkins, pages 234 to 238 に記載
されている。
【0008】この種の放射線療法による放射線の供給
は、腫瘍学者によって処方かつ承認される。しかし放射
線装置の実際の操作は通例、セラピストによって行われ
る。セラピストが腫瘍学者によって処方されたものとし
ての放射線治療の実際の供給を管理するとき、この特有
の治療を供給するために装置がプログラミングされる。
治療をプログラミングするとき、物体の表面において処
方された放射線出力を実現するために、セラピストは出
力係数を考慮しなければならずかつプレート装置開口に
基づいて線量供給を調整しなければならない。この調整
は、公知の計算に従って行うことができるが、セラピス
トは通例、これらを手動で行わなければならず、このた
めにエラーを招く可能性がある。放射線療法のに関連し
て、誤った計算により、低すぎかつ効果のない線量が生
じるか、または高すぎかつ危険である線量が生じること
になる。大きなエラー、例えば小数点のずれは致命的に
なるおそれがある。
【0009】米国特許第5148032号明細書には、
物体における等線量曲線が、照射の期間中制御される少
なくとも1つの移動可能なプレートを含んでいるプレー
ト装置および照射期間の放射線ビームの放射線出力の変
化の両方によって調整される放射線治療装置が開示され
ており、この場合可能な等線量曲線において幅の広いレ
ンジが実現される。例えば、1つのプレートを一定の速
度で動かし、一方で同時に放射線ビームの放射線出力を
変化することによって、ウェジ形状の等線量分布が実現
される。この放射線治療装置において、放射線ビームの
軌道中に物理的な吸収ブロックはなく、かつセラピスト
はこれを考慮しなければならない。
【0010】
【発明が解決すべき課題】必要とされるのは、実際に供
給される放射線出力がウェジ関数の使用に無関係に、所
望の放射線出力と正確に同じであることを保証する、物
体に対する放射線の供給を調整するための方法および対
応する装置である。
【0011】
【解題を解決するための手段】本発明によれば、放射線
源から物体に供給される放射線出力が調整される。放射
線装置は、多様な使用可能な位置に回転することができ
る。まず、物体上の照射野がパラメータを用いて定めら
れる。それから放射線ビームが発生される。放射線ビー
ムは可変の放射線出力および放射線源から物体への実質
的に損失のないビーム路を有している。それから放射線
源と物体との間に開口が定められる。開口も多重に使用
可能なパラメータを有しており、かつ多重に使用可能な
パラメータのいずれか1つに対して放射線ビームを画定
することができる。それからビームパターンが、(1)
照射野パラメータ、(2)放射線源の使用可能な位置、
(3)可変の放射線出力から使用可能な最小および最大
放射線量および(4)開口に対して使用可能な多重のパ
ラメータに基づいて計算される。ビームパターンはそれ
ぞれ、放射線源の位置、放射線出力からの放射線量およ
び開口に対するパラメータを含んでいる。それから物体
における照射野が放射線によって治療される。この治療
は、計算されたビームパターンに従って放射線源の位
置、放射線出力からの放射線量および開口のパラメータ
を変化しながら行われる。
【0012】
【実施例】次に本発明を図示の実施例を用いて詳細に説
明する。
【0013】以下に本発明を主に、X線放射を患者の照
射野に供給しかつ放射源からのビーム路中の少なくとも
1つの可動プレートまたはジョーを使用して前記照射野
を画定するための装置を参照して説明する。本発明は、
前記照射野に供給されるエネルギーを検出または推定す
ることができるのであれば、いずれかの種類の物体(人
体ではない)に対する、例えば電子(X線に代わって)
のようないずれかの種類のエネルギーの供給の調整のた
めに使用することができる。
【0014】図1には、共通の設計の放射線治療装置2
が示されており、ここではプレート4およびハウジング
9内の制御ユニットおよび本発明の原理に従って構成さ
れている治療ユニット100が使用されている。放射線
治療装置2はガントリー6を有している。ガントリーは
療法治療の経過中、水平方向の回転軸線8を中心に旋回
することができる。プレート4はガントリー6の突出部
に固定されている。治療のために要求される高出力放射
線を発生するために、ガントリー6内に線形加速器が設
けられている。線形加速器から放射される放射線束およ
びガントリー6の軸線は10によって示されている。電
子、光子、またはいずれか別の検出可能な放射線を治療
のために使用することができる。
【0015】治療の期間中、放射線ビームは物体13
(例えば、治療されるべきであり、かつガントリー回転
のアイソセンターに横になっている患者である)の帯域
12に向けられている。ガントリー6の回転軸線8、治
療されるべき物体における領域の回転軸線14、および
ビーム軸線10はすべて有利には、アイソセンターにお
いて交差している。この種の放射線治療装置の構成は一
般に小冊子“Digital Systems for Radiation Oncolog
y”(Siemens Medical Laboratories, Inc. A91004-M25
30-B358-01-4A00, 1991年9月)に記載されてい
る。
【0016】照射されている、患者の領域は照射野とし
て知られている。プレート4は実質的に、放射される放
射線を透過しないようになっている。プレート4は照射
野を画定するために放射線源と患者との間に取り付けら
れている。それ故に、人体の領域、例えば健康な組織は
出来るだけ僅かな放射線にしか曝されないか、しかも有
利には全く曝されない。本発明の有利な実施例におい
て、プレートの少なくと1つは可動であるので、照射野
にわたる放射線の分布は均一である必要はない(1つの
区域に別の区域より高い線量を供給することができ
る)。更に、ガントリーは有利には、患者を周辺で移動
させる必要なく種々のビーム角および放射線分布を可能
にするために回転することができる。本発明によればこ
れらの特徴のいずれも必要でない。即ち本発明は、固定
の照射野装置(可動ではないプレート)、一定の放射線
供給レート、および固定角ビーム(回転可能なガントリ
ーではない)を用いて使用することができる。
【0017】放射線装置2はまた、中央治療処理または
制御ユニット100を含んでいる。このユニットは普
通、放射線治療装置2から離れたところに配設されてい
る。放射線治療装置2は通例、放射線からセラピストを
防護するために別の部屋に配設されている。治療ユニッ
ト100は、少なくとも1つの可視表示ユニットまたは
ディスプレイ70のような出力ユニットおよびキーボー
ド19のような入力装置を含んでいる。データは、デー
タ記憶装置のようなデータ担体、または、以下に詳しく
説明する検証および記録または自動セットアップシステ
ム102を介して入力することができる。治療処理ユニ
ット100は典型的には、腫瘍学者によって処方された
放射線治療の実際の提供を管理するセラピストによって
操作される。キーボード19または別の入力装置を使用
することによって、セラピストは治療ユニット100の
制御ユニット76に、例えば腫瘍学者の処方に従って、
患者に供給すべきである放射線を決定するデータを入力
する。データ記憶装置のような別の入力装置を介して、
データ伝送によってまたは自動セットアップシステム1
02を使用してプログラムを入力することもできる。モ
ニタ70のスクリーン上に、治療の前および期間中、種
々のデータを表示することができる。
【0018】図2には、放射線治療装置2の部分および
治療ユニット100の部分が一層詳細に示されている。
電子ビーム1が電子加速器20において発生される。電
子加速器20は電子銃21、ウェブガイド22および真
空外被またはガイドマグネット23を有している。トリ
ガ装置3はインジェクタトリガ信号を発生しかつそれら
をインジェク5に供給する。これらインジェクタトリガ
信号に基づいて、インジェク5はインジェクタパルスを
発生し、これらパルスは電子ビーム1を発生するために
加速器20における電子銃20に供給される。電子ビー
ム1は加速されかつウェブガイド22によってガイドさ
れる。このために、高周波源(HF)が設けられてい
る。高周波源はウェブガイド22に供給された電磁フィ
ールドの発生のために無線周波数(RF)を供給する。
インジェク5によって注入されかつ電子銃21によって
放射された電子ビームはウェブガイド22中の電磁フィ
ールドによって加速されかつ電子銃21とは反対側の端
部において電子ビーム1として出射する。それから電子
ビーム1はガイドマグネット23に入って、かつそこか
ら軸線10に沿ってウィンドウ7を介してガイドされ
る。第1の散乱フォイル15を通過した後、ビームは遮
蔽ブロック50の通路51を通過しかつ第2の散乱フォ
イル17に到達する。次いで、それは測定チャンバ60
を通って放出される。測定チャンバにおいて、線量が突
き止められる。散乱フォイルがターゲットによって置換
されている場合には、放射線ビームはX線ビームであ
る。更に、放射線ビーム1の経路に、アパーチャプレー
ト装置4が設けられている。このアパーチャプレート装
置によって、被検体の照射野が決定される。アパーチャ
プレート装置4は一対のプレート41および42を含ん
でいる。上述したように、これはまさに、本発明におい
て使用することができるビーム遮蔽装置の1例である。
本発明は、照射野を定めるアパーチャプレート装置があ
る限り、別のものを用いても動作する。
【0019】プレート装置4は、一対のアパーチャプレ
ート41および42およびプレート41および42に直
角に配設されている(図示されていない)付加的な一対
のアパーチャプレートを有している。照射野の大きさを
変化するために、アパーチャプレートのそれぞれは、図
2では単にプレート41に関して示されている駆動ユニ
ット43によって軸線10に関して移動させることがで
きる。駆動ユニット43は電気モータを有しており、該
モータはプレート41および42に接続されておりかつ
モータコントローラ40によって制御される。位置セン
サ44および45もそれぞれプレート41および42に
接続されていて、これらの位置を検出する。これはこの
種のシステムの1例にすぎない。本発明は、照射野を定
めるビームシールド装置がある限りかつフィールドの大
きさを指示するためのセンサが設けられている限り、別
のシステムによっても動作する。例えば、プレートは、
数多くの(例えば60の)放射線阻止薄板を含んでいる
コリメータ(多孔形コリメータ)によって置換すること
ができる。
【0020】モータコントローラ40は線量制御ユニッ
ト61に接続されている。線量制御ユニットは線量計測
コントローラを含んでおりかつ所定の等線量曲線を実現
するために放射線ビームに対するセット値を与えるため
に中央処理ユニット18に接続されている。放射線ビー
ムの出力は測定チャンバ40によって測定される。セッ
ト値と実際値との間の偏差に応じて、線量制御ユニット
61は信号をトリガシステム3に供給する。トリガシス
テムは、放射線ビームのセット値と実際値との間の偏差
が最小になるように、パルス繰り返し周波数を変化す
る。
【0021】このような放射線治療装置において、物体
13によって吸収される線量は、放射線ビームを整形す
るために使用されるフィルタの種類に依存している。材
料を吸収する材料から製造されているウェジフィルタが
放射線ビームの軌線内に挿入されていれば、所望の線量
を物体13に供給するためにプリセット線量はウェジ係
数に従って増加されなければならない。
【0022】図3には、放射線源17から物体13に放
出される放射線ビーム路における慣用のウェジフィルタ
に対する等線量曲線が示されている。放射線ビームは一
方においてウェジフィルタによってかつ他方においてア
パーチャプレート41および42によって整形される。
ウェジフィルタ46の吸収材料のために、物体13上の
ビームの中心10における等線量曲線は、ウェジフィル
タ46ない場合の物体13の表面上のビームの中心10
におけるスポットでの最大値であるDmaxの最大値を
有している。図示の例では、Dmaxはおおよそ72%
である。従って、ウェジフィルタ46のある場合および
ない場合の線量の比と定義されているウェジ係数はこの
場合0.72である。
【0023】本発明の第1の実施例において、ウェジ形
状の吸収体がシミュレートされている。図4には、本発
明による放射線治療装置における等線量曲線が示されて
いる。放射線ビーム路中にウェジ形状の吸収体を含んで
いる代わりに、フィルタ関数は放射線ビームの放射線出
力を変化しかつ同時にプレート装置4の少なくも1つの
プレート41を移動させかつ他方のプレートを固定に保
持することによって実現される。この種のフィルタ装置
を有する放射線治療装置は、米国特許第5148032
号明細書に開示されている。この米国明細書にはいずれ
かのプレートを移動させる可能性が記載されているが、
本発明は一方のプレートのみが移動されかつ他方のプレ
ートは固定されたままであるということで説明する。そ
れは単に説明を簡単にするためである。本発明は、同様
に複数の移動するプレートに対して使用してもよい。
【0024】図4において、プレート41は矢印Aの方
向においてプレート42に対して移動しかつ同時に放射
線出力がプレート41の速度を調整するおよび/または
適当に調整することによって所望のウェジ角に従って変
化されるとき、物体13の表面におけるビームの中心を
通る等線量曲線の値はDmax=100%に等しい。従
って、ウェジ形状の吸収体に代わってウェジ関数を使用
することによって、「1」または「100%」の効率を
実現することができる。言い換えれば、相対的に同じ等
線量曲線プロフィールが維持されるにも拘わらず、この
ポイントに供給される線量は規定の線量の100%であ
る。このことは、セラピストが治療を確定するとき、ウ
ェジ形状の等線量曲線が形成されるにも拘わらず、ウェ
ジ係数を考慮する必要がないということを意味する。
【0025】図2には、本発明を実施するために必要で
ある治療ユニット100のこれらの部分が示されてい
る。治療ユニット100は中央処理ユニット18を有し
ている。中央処理ユニットは、放射線治療装置が予め定
められた放射線治療を実施するように、腫瘍学者の指示
に従ってセラピストによってプログラミングされる。キ
ーボード19を介して、放射線治療の処方通りの放射線
供給が入力される。
【0026】中央処理ユニット18は一方において、キ
ーボード19のような、放射線治療の処方通りの供給を
入力するための入力装置に接続されておりかつ他方にお
いて制御トリガ装置3に対して放射線の所望の値を発生
する線量制御ユニット61に接続されている。トリガ装
置3は、パルス繰り返し周波数またはその他のパラメー
タを適当な通例の方法で整合する。放射線出力を変化さ
せる手法は一般に公知でありかつデジタル線量計測装置
を使用すれば特別有利である。というのは、この場合、
中央処理ユニット18のデジタル出力によって放射線出
力を容易に制御することができるからである。
【0027】中央処理ユニット18は、プログラムの実
行を制御しかつプレート装置4の開口を制御するための
位置信号Pおよび放射線源17の出力側における放射線
出力を調整するための規定の線量信号D(従来の技術を
使用して、即ち出力係数に関して補償を行わない場合に
要求されるはずのプレート位置に相応する)を制御する
制御ユニット76を含んでいる。メモリ77も中央処理
ユニット18中にまたはこれに接続されて設けられてい
る。メモリは補正信号Cを供給する。中央処理ユニット
18はこの信号を使用して、前以て決められた一定の出
力係数を実現するために、位置センサ44および45か
ら供給される位置信号Pに依存して放射線出力を調整す
る。
【0028】メモリユニットの有利な構成は、それぞれ
のプレート位置(照射野の大きさ)に対してそれが相応
のウェジ補正信号Cを記憶しているというものである。
この場合メモリはウェジ補正係数のテーブルを記憶して
いる。システム中に2セット以上の可動プレートのが含
まれている場合、テーブルは、相応に多次元に、かつい
ずれの組み合わせのプレート位置に対してもウェジ補正
係数が使用可能であるように、いずれか公知のデータス
トラクチャを使用して構成されている。
【0029】制御ユニット76およびメモリ77は、規
定の線量およびウェジ補正信号DおよびCをそれぞれ組
み合わせ回路78に供給する。組み合わせ回路はセット
信号Sを発生するためにこれらの値を組み合わせる。セ
ット信号Sは線量制御ユニット61に供給され、線量制
御ユニットが放射線出力をセットする。
【0030】組み合わせ回路78は、ウェジ補正信号を
発生しかつ記憶する形式に依存している。ウェジ補正信
号Cが、セットされた放射線出力に対する加算的なオフ
セットとして記憶されているものと仮定する。この場合
組み合わせ回路は、ウェジ補正信号Cを規定の線量信号
Dに加算する加算器とする。これは有利な実施例であ
る。というのは、それが最も簡単であるからである。し
かしながら、ウェジ補正係数が例えば乗数であるなら
ば、72%の検出された値からの放射線出力における上
昇のために、約139%の乗算補正信号が必要になって
くる。ウェジ補正信号Cの実際値を記憶する代わりに、
種々の照射野の大きさに対してウェジ補正関数のパラメ
ータを記憶することも可能である。その場合処理ユニッ
トは、メモリに記憶されているパラメータを使用してそ
の都度の現照射野の大きさに対するウェジ補正関数を評
価しかつそれからウェジ補正信号そのもの(加算的また
は乗算的)を発生することになる。
【0031】1回または複数回の較正実行サイクルにお
いて患者を実際に治療する前に、ウェジ補正信号が求め
られる。相対的なウェジ補正値を求めるために、基準面
が既知の基準プレート位置によって照射され、かつ該面
にわたる放射線出力が従来の検出装置によって検出さ
れ、それが放射線出力信号を発生する。その場合これら
出力信号は処理ユニット18に供給される。特に、基準
点(例えば、ビームの中心)における放射線出力が検出
される。基準面は患者平面内に位置している必要はな
い。というのは、仮に患者平面内になくても、較正は普
通比較的容易でかつ比較的精確であるからである。
【0032】それからプレートは新しい開口位置に動か
され、放射線出力が検出されかつこの位置に対する適正
な等線量プロフィールを形成するために、必要な調整量
が求められる。この過程は、この基準面に対して、プレ
ートの移動の範囲全体にわたって補正値が記憶されるま
で続けられる。2つ以上の移動可能なプレートのセット
が含まれている場合、複数の補正値が検出されかつプレ
ート位置のそれぞれの組み合わせに対して記憶される。
組み合わせの数は所望のまたは必要とされる分解能に依
存している。
【0033】補正値は、供給される線量分布が所望の線
量分布に等しいように、即ち、等線量プロフィールが、
放射線出力が一定に保持されかつ物理的なウェジがビー
ム路中に含まれている場合にこれらがとるであろうプロ
フィールに相応して発生されるように、どの程度の放射
線出力(例えば線量率)が変化されるべきであるか(ウ
ェジ補正信号を介して)を指示するものである。それぞ
れのプレート位置に対する実際の治療の期間に、処理ユ
ニットは、放射線出力を、正しい等線量プロフィールを
発生するために必要とされる出力に相応するように調整
する。しかし実際には物理的なウェジフィルタは含まれ
ておらずかつ装置は基準点における100%の出力に対
して較正されているので、セラピストはウェジ係数を調
整するために何等の較正を実施する必要もない。ウェジ
補正係数に対して付加的なオフセットが選択されている
場合、検出された出力値および所望の出力値との間の偏
差が記憶される。乗算的な補正係数が選択されている場
合は、比が記憶される。択一的に、必要とされる加算的
または乗算的ウェジ補正係数の近似関数のパラメータを
発生するために、いずれか公知の関数近似法を使用する
ことができる。
【0034】放射線治療の「コース」は2つ以上の照射
野を有してるようにすることが可能であるし、実際に有
していることが多く、かつ複数の異なった期間(セッシ
ョン)を有していてもよい。数多くのケースにおいて、
種々異なったウェジを有する何百もの種々の(および数
多くのケースにおいては固定された)順次連続する照射
野が、例えば、複雑な幾何学形状または前以て決められ
た線量プロフィールを有している1つの照射野の適正な
照射を行い、患者の不快感を和らげ、または治療期間に
照射野を腫瘍縮小の目的で調整するために、1回のコー
スの期間で使用される。それ故に本発明は、任意選択的
な検証および記録または「オート・セットアップ」装置
102をも有している(図2参照)。この装置は、例え
ば幾何学形状、治療のコースの種々の照射野のパラメー
タおよび/または種々の照射野に対してその前の較正実
行の期間に取り出されたウェジ補正係数のテーブル記憶
しかつ放射線システムに対してダウンロードする(CP
U18を介してまたは直接メモリに)。
【0035】本発明の第2の実施例において、複数の薄
板から成るコリメータ、即ち多孔形コリメータ(collim
ator leaves)および/またはウェジ形状の吸収体がシ
ミュレートされる。従来より公知であるように、複数
(例えば60の)の薄板を有するコリメータはプレート
41および42に代わってまたはそれに付加的に使用す
ることができる。1つのコリメータが使用されるとき、
薄板は、照射されるべき物体における照射野のパラメー
タに極めて整合しているパターンを発生するために放射
線ビームを画定するように位置決めされている。コリメ
ータは有用な道具であるが、それは高価である。物理的
なウェジも放射線治療装置のコストを高める。顧客の中
には、専ら、低い精度しか有していないあまり高価でな
い放射線治療装置を必要とする人もいる。精度の低下は
択一的選択が放射線治療でないときは容認することがで
きる。それ故に、本発明の実施例では、多孔形コリメー
タおよび物理的なウェジなしに、これらに代わって、多
孔形コリメータおよび物理的なウェジがシミュレートさ
れる。
【0036】図5には、放射線治療装置において、放射
線源と物体との間に配設されている4つのジョーが図示
されている。これらのジョー100,102,104お
よび106は、付加的なプレートまたは薄板を含んでお
らず、放射線源からの放射線を遮蔽することができる。
有利な実施例において、ジョー100および104は前
以て決められたロケーション(例えば10cm)におい
て位置決めされておりかつジョー102および106
は、放射線治療期間に後から調節される。この調節は、
ビーム開口110のディメンジョンを変化する。放射線
ビームは放射線源から、治療されるべき物体に達する前
に開口110を通って進む。ジョー100,102,1
04および106は、放射線遮蔽材料から形成されてい
る。それ故に、放射線ビームが開口110を通過すると
き、放射線ビームは開口110の形状に画定される。ジ
ョー102および106は、開口110が所望のパラメ
ータを有しかつ放射線ビームがそれに応じて画定される
ように、放射線治療期間に調節される。
【0037】開口110の形状を変えることに加えて、
放射線治療装置は有利には少なくとも360゜放射線治
療の期間に回転させられるようにすることもできる。こ
の回転により、放射線ビームを放射する放射線源の位置
が変えられる。それ故に、放射線ビームは照射されるべ
き照射野の周りの種々の位置から与えることができる。
例えば放射線源は、中心点において照射野の上方に直接
位置決めすることができるし、または例えば、中心点の
右10゜のところに位置決めすることもできる。図1に
は、放射線源の位置を変えることができるように、ガン
トリー6が軸線8を中心にどのように回転するかが示さ
れている。
【0038】また、放射線源の位置を変えることに加え
て、放射線ビームの放射線出力を変えることができる。
多孔形コリメータおよび物理的なウェブをシミュレート
するために、照射されるべき照射野は、放射線ビームの
放射線出力を変えながら、放射線治療装置(かつこれに
より放射線ビーム源)を回転しつつ、同時にジョー10
2および106を移動させながら、治療される。
【0039】図6には、本発明の第2の実施例によって
形成されるビームパターンが示されている。照射野20
0は、多重の放射線ビームパターン202〜206によ
って治療される。例えば、放射線ビームパターン202
は結果的に、(1)放射線ビームからの固有の放射線出
力、(2)ジョー100,102,104および106
の位置(例えば5cmおよび7.5cm)および(3)
放射線治療装置の位置(例えば上面中心点から60゜)
から生じる。ビームパターンは、放射線のウェジに類似
した分布において生じることができ、かつ多孔形コリメ
ータおよび/または物理的なウェジの使用から得られる
ものに類似したカバリングを行うことができる。例え
ば、オーバラップ領域210〜213ではビームが、放
射線ビームパターン202〜206内のその他の領域よ
りも一層高く集中されている。ビームパターンは形成さ
れかつ、所望の治療が実現されるように、別のビームパ
ターンの上面に重ねられる。
【0040】更に、第1の実施例の場合のように、中央
処理ユニット18から補正信号が供給される。これらの
補正信号は、(1)ジョー100,102,104およ
び106の位置を制御するための位置信号P、(2)放
射線源における放射線出力を調整するための規定の線量
信号Dおよび(3)放射線源の回転位置を制御するため
の回転位置信号Rを含んでいる。この実施例において、
中央処理ユニット18は、可能な最も完全な方法で照射
野をカバーするビームパターンを発生するために複雑な
計算を実施する。計算されたビームパターンと共にこの
複雑な計算のために使用されるソフトウェアプログラム
は、メモリ77に記憶されている。これらの記憶された
ビームパターンは後に、放射線治療のために使用され
る。有利な実施例において、この複雑な計算は、照射野
のディメンジョンの入力によって始める。このことは有
利には、深度も考慮されるように、3次元において行わ
れる。その場合、信号P,DおよびRに基づいているビ
ームパターン(図6に示されているような)は、入力さ
れたディメンジョンを「充足する」ために使用される。
更に、このことは、多重ビームパターンを重ねることに
よって行われる。ビームパターンが決定された後に、
(1)ジョーの位置、(2)放射線線量レベルおよび
(3)放射線源の位置に対して関連付けられた補正信号
がメモリ77に記憶される。この場合、各ビームパター
ンに対して1セットの補正信号が利用される。これらの
補正信号は、本発明の第1の実施例において説明したの
と同じ手法において使用される。
【0041】図7は、所望のウェジ係数に対するビーム
パターンを迅速に計算するために使用することができる
簡単なソフトウェアプログラムに対するプロセスフロー
チャートである。有利には、中央処理ユニット18(図
1参照)はこのソフトウェアプログラムを含んでいる。
ステップ300において、ユーザは患者に対する所望の
治療を入力する。この所望の治療は、3次元において照
射されるべき照射野のパラメータを含んでいる。ステッ
プ302において、ソフトウエアは、相応するビームパ
ターンを計算するために使用可能な情報を使用する。使
用可能な情報は、(1)ユーザによって入力される照射
野パラメータ、(2)ジョー102および106の使用
可能な位置、(3)放射線ビームからの最小および最大
放射線出力および(4)放射線治療装置の使用可能な位
置を含んでいる。このビームパターンは入力されたパラ
メータを「充足する」。ステップ304において、ソフ
トウェアは計算されたビームパターンを検査する。使用
可能な情報は、照射されるべき照射野の不正確なカバー
を設定する可能性がある。これらのビームパターンが前
以て決められた許容範囲内になければ、ソフトウェアは
ステップ306において付加的な情報を要求する。例え
ば、システムが、使用可能な情報を用いて95%または
110%の治療しか実現することができず、かつこのよ
うな治療のパーセンテージが前以て決められた許容範囲
の外側にあるならば、ユーザにステップ306におい
て、所望の治療を変化するまたは使用可能な治療(例え
ば95%および110%)の間を選択するように要請す
ることができる。このことは、所望の治療が前以て決め
られた許容偏差内にくるかまたはユーザによって選択さ
れるまで続けられる。計算されたビームパターンが所望
の許容偏差内にあるかまたはユーザによって選択される
とき、ビームパターンはステップ308においてメモリ
に記憶される。それから治療がステップ310において
行われる。
【0042】種々の放射線治療技術は、本発明の第2の
実施例によって利用することができる。図6に示されて
いるランダムなパターン技術に加えて、掃引技術および
象限技術を使用することができる。これらの付加的な技
術は有利である。というのは、これらが放射線の誤った
位置に関した移動制御を行うからである。例えば、しば
しば物体は、治療すべき照射野の近傍に、強力な放射線
曝射によって著しくダメージを受ける可能性がある敏感
な部位(例えば脊髄)を有している。放射線の誤った位
置に関する制御を高めれば、敏感な部位に対して強力な
曝射を行うことなく全体の治療を進めることができる。
このようにして、掃引技術および象限技術は、照射野の
良好な治療を可能にするビームパターンを形成すること
ができる。
【0043】図8のAおよびBには、掃引技術によって
形成されるビームパターンが図示されている。この掃引
技術は、治療すべき物体上に位置している照射野400
を照射するために使用される。図8のAに示されている
ように、ジョー402〜405がスリット開口410を
定める。この開口410は、例えば5cmないし10c
mとすることができる。放射線は、スリット開口410
を介して照射野400の部分に対して設定されている。
それからジョー402〜405は図8のBに示されてい
るように位置決めされる。この再位置決めはジョー40
2〜405を左方向に移動させることによって行われ
る。ジョー402〜405は、第1のスリット開口41
0と同じディメンジョンを有している第2のスリット開
口を形成するために同じ速度で照射野400を横断する
方向に移動する(または掃引する)ことができるかまた
はジョー402〜405は、スリット開口410とは異
なったディメンジョンを有しているスリット開口412
を形成するために異なった速度で移動することができ
る。ジョー402〜405がスリット開口412を形成
するために再位置決めされた後(図8のB参照)、スリ
ット開口412を介して照射野400の別の部分へ放射
線が供給される。このことは照射野400のすべての部
分が治療されるまで続けられる。別の装置において、ジ
ョー402〜405が照射野400を横断しながら掃引
される間、ジョー402〜405によって定められるス
リット開口を介して放射が連続的に行われる。両方の装
置において、ジョー402〜405は、照射野が照射さ
れるまで、照射野400を横断するように掃引する。異
なったスリット開口の間に(例えばスリット開口410
と412との間に)オーバラップが生じる可能性があ
る。放射線治療におけるこのオーバラップは、治療計画
過程の間に考慮される。それぞれのスリット開口の位置
を求めかつそれぞれの定められたスリット開口に対する
所望の放射線供給線量を求めるために、複雑な計算が行
われる。
【0044】図9には、象限技術によって形成されたビ
ームパターンが略示されている。照射野500は治療さ
れるべき、物体上の部位である。この装置において、照
射野500は部分に分割されており、かつ治療は各部分
に対して別個に行われる。図9では、照射野500を象
限A,B,CおよびDに分割した例が示されている。各
象限が1つの部分である。有利な実施例において、ジョ
ーの2つは定置に留まり、一方別の2つのジョーは治療
されるべき照射野500の部分をカバーするように調節
される。例えば、象限AおよびCは、左手側および象限
Bの下部を定める不動のジョーによってカバーすること
ができる。その場合可動のジョーが右手側および象限B
の上部を定めるために使用することができる。象限Bが
複数のジョーによって定められかつ放射線によって治療
された後、このことはすべての象限A,B,CおよびD
が放射線によって治療されるまで続けられる。それから
軸線は、新しい象限を定めるために僅かに回転すること
ができ、かつ治療は照射野500の一層良好なカバーの
ために繰り返すことができる。更に、それぞれの象限/
部分にどの位の放射線を供給するべきかを求めるため
に、複雑な計算が行われる。
【0045】更に別の装置において、照射されるべき照
射野の一層良好なカバーを実現するために、掃引技術お
よび象限技術を一緒に使用することができる。また、上
述したように、放射線源の位置を回転しかつ放射線ビー
ムからの放射線出力を変えることができる。掃引技術お
よび象限技術に加えて、これらパラメータのそれぞれま
たは両方を、多孔形コリメータおよび物理的なウェジを
良好にシミュレートするために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されている治療コンソール
を含んでいる放射線治療装置の概略図である。
【図2】図1の放射線治療装置における処理ユニット、
制御ユニットおよびビーム発生装置の一部を略して示す
ブロック線図である。
【図3】放射線ビーム路における吸収ブロックから成る
従来のウェジフィルタに対する等線量曲線を示す線図で
ある。
【図4】ウェジフィルタが、放射線ビーム路におけるプ
レート装置の1つのプレートの移動および放射線ビーム
の放射線出力の変化によって実現されている装置の等線
量曲線を示す線図である。
【図5】放射線治療装置において放射線源と物体との間
に位置決めされている4つのジョーの略図である。
【図6】本発明の第2の実施例によって形成されるビー
ムパターンの略図である。
【図7】所望のウェジ関数を迅速に計算するために使用
することができる簡単なソフトウェアプログラムのフロ
ーチャート図である。
【図8】掃引技術によって形成されるビームパターンの
略図である。
【図9】象限技術によって形成されるビームパターンの
略図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム、 2 放射線治療装置、 4,41,
42 プレート装置、6 ガントリー、 13 物体、
17 放射線源、 18 中央処理ユニット(76
制御ユニット、 77 メモリ、 78 組み合わせ回
路)、 61線量制御ユニット、 19 入力装置、
102 検証および記録または自動セットアップシステ
ム、 202〜206 放射線ビームパターン、 11
0,410,412 スリット開口、 400,500
照射野

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線源から物体に供給される放射線出
    力の調整方法であって、該放射線源は使用可能な位置に
    回転可能である形式の方法において、照射に対して物体
    上に照射野を定め、該照射野を照射野パラメータによっ
    て確定し、可変の放射線出力および前記放射線源から物
    体への実質的に損失のないビーム路を有する放射線ビー
    ムを発生し、前記放射線源と前記物体との間に開口を定
    め、該開口は多重の使用可能なパラメータを有してお
    り、該開口は、前記放射線ビームを該多重の使用可能な
    パラメータのいずれか1つに画定することができ、
    (i)照射野パラメータ,(ii)前記放射線源の使用可
    能な位置、(iii)前記可変の放射線出力から使用可能
    な最小および最大の放射線量および(iv)前記開口に対
    する多重の使用可能なパラメータに基づいてビームパタ
    ーンを計算し、この場合該ビームパターンはそれぞれ、
    前記放射線源に対する位置、前記放射線出力からの放射
    線量および前記開口に対するパラメータを含んでおり、
    かつ前記計算されたビームパターンに従って前記放射線
    源の位置、前記放射線出力からの放射線量および前記開
    口のパラメータを変化することによって前記物体におけ
    る照射野を放射線によって治療することを特徴とする放
    射線源から物体に供給される放射線出力の調整方法。
  2. 【請求項2】 更に、(i)前記開口のパラメータを制
    御するための位置信号、(ii)前記放射線出力を調整す
    るための線量信号および(iii)前記放射線源の位置を
    制御するための回転位置信号に基づいて補正信号を計算
    する請求項1記載の放射線源から物体に供給される放射
    線出力の調整方法。
  3. 【請求項3】 前記開口を少なくとも1つのジョーによ
    って確定し、該ジョーは前記放射線源からの放射線を阻
    止することができる請求項1記載の放射線源から物体に
    供給される放射線出力の調整方法。
  4. 【請求項4】 前記開口を確定するために4つのジョー
    を使用し、かつ該4つのジョーのうち2つを前記照射野
    の治療中に調節する請求項1記載の放射線源から物体に
    供給される放射線出力の調整方法。
  5. 【請求項5】 更に、前記ビームパターンをメモリに記
    憶する請求項1記載の放射線源から物体に供給される放
    射線出力の調整方法。
  6. 【請求項6】 放射線のウェジに類似した分布を実現す
    る請求項1記載の放射線源から物体に供給される放射線
    出力の調整方法。
  7. 【請求項7】 前記照射野パラメータは3次元であり、
    かつ前記ビームパターンの計算を3次元治療に対して行
    う請求項1記載の放射線源から物体に供給される放射線
    出力の調整方法。
  8. 【請求項8】 前記開口に対する前記多重の使用可能な
    パラメータを掃引技術および象限技術の少なくとも1つ
    によって形成されたビームパターンに対して設定する請
    求項1記載の放射線源から物体に供給される放射線出力
    の調整方法。
  9. 【請求項9】 放射線源から物体に供給される放射線出
    力の調整方法であって、該放射線源は使用可能な位置に
    回転可能でありかつ放射線ビームを発生することがで
    き、該放射線ビームは変化可能な放射線出力を有してい
    る形式の方法において、照射に対して物体上の照射野の
    パラメータを入力し、使用可能な情報を用いてビームパ
    ターンを計算し、該ビームパターンは前記入力された照
    射野のパラメータに相応し、かつ前記使用可能な情報
    は、(i)前記入力されたパラメータ、(ii)前記放射
    線源の使用可能な位置、(iii)前記可変の放射線出力
    から使用可能な最小および最大放射線量および(iv)次
    の開口によって定められる使用可能なパラメータを含ん
    でおり、該開口は前記放射線源と前記物体との間に、放
    射線ビームが該開口のパラメータに対して画定されるよ
    うに位置されており、この場合前記計算されたビームパ
    ターンが前記照射野の入力されたパターンを充足し、か
    つ前記物体における照射野を放射線によって治療するこ
    とを特徴とする放射線源から物体に供給される放射線出
    力の調整方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記計算されたビームパターン
    を検査し、かつ該計算されたビームパターンが前記照射
    野の前記入力されたパラメータを充足するための許容偏
    差にぶつかるところまで低下するとき、付加的な情報を
    要求する請求項9記載の放射線源から物体に供給される
    放射線出力の調整方法。
  11. 【請求項11】 更に、前記計算されたビームパターン
    をメモリに記憶する請求項9記載の放射線源から物体に
    供給される放射線出力の調整方法。
  12. 【請求項12】 (i)前記開口のパラメータを制御す
    るための位置信号、(ii)前記放射線出力を調整するた
    めの線量信号および(iii)前記放射線源の位置を制御
    するための回転位置信号に基づいて補正信号を計算する
    請求項9記載の放射線源から物体に供給される放射線出
    力の調整方法。
  13. 【請求項13】 前記開口を少なくとも1つのジョーに
    よって確定し、該ジョーは前記放射線源からの放射線を
    阻止することができる請求項9記載の放射線源から物体
    に供給される放射線出力の調整方法。
  14. 【請求項14】 物体に照射されるべき照射野に供給さ
    れる放射線出力を調整するための装置であって、該放射
    線出力は放射線源から出る形式のものにおいて、放射線
    ビームを発生する放射線源を備え、該放射線ビームは可
    変の放射線出力を有しており、前記出力放射線ビームを
    前以て決められたパラメータに画定するためのビーム遮
    蔽手段を備え、前記放射線源からの放射線出力の量を変
    化するための線量コントローラを備え、前記放射線源の
    回転する位置を変化するための位置コントローラを備
    え、ビームパターンを発生するための処理手段を備え、
    該ビームパターンは前記物体上の照射野に放射線を充足
    するためのデータを提供するものであり、かつ該ビーム
    パターンは前記ビーム遮蔽手段、線量コントローラおよ
    び位置コントローラの能力に基づいており、ここにおい
    て該ビームパターンは,(i)前記放射線源の回転位置
    を前記位置コントローラによって、(ii)前記放射線源
    からの放射線出力の量を前記線量コントローラによって
    かつ(iii)前記ビーム遮蔽画定手段の位置を変化する
    ことによって、前記物体における照射野を前記放射線に
    よって治療するために使用されることを特徴とする物体
    において照射されるべき照射野に供給される放射線出力
    の調整装置。
  15. 【請求項15】 補正信号が計算され、該補正信号は
    (i)前記ビーム遮蔽手段の位置を制御するための位置
    信号、(ii)前記放射線出力を調整するための線量信号
    および(iii)前記放射線源の位置を制御するための回
    転位置信号に基づいている請求項14記載の物体におい
    て照射されるべき照射野に供給される放射線出力の調整
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ビームパターンを記憶するための
    メモリを有している請求項14記載の物体において照射
    されるべき照射野に供給される放射線出力の調整装置。
  17. 【請求項17】 前記ビーム遮蔽手段はジョーである請
    求項14記載の物体において照射されるべき照射野に供
    給される放射線出力の調整装置。
  18. 【請求項18】 前記ジョーの一部は定置でありかつ前
    記ジョーの一部は放射線治療の期間に調節される請求項
    14記載の物体において照射されるべき照射野に供給さ
    れる放射線出力の調整装置。
  19. 【請求項19】 放射線のウェジに類辞した分布が実現
    される請求項14記載の物体において照射されるべき照
    射野に供給される放射線出力の調整装置。
  20. 【請求項20】 前記物体における照射野は3次元であ
    りかつ前記ビームパターンの計算は3次元治療に対して
    行われる請求項14記載の物体において照射されるべき
    照射野に供給される放射線出力の調整装置。
  21. 【請求項21】 前記ビームパターンは掃引技術および
    象限技術の少なくとも1つによって形成される請求項1
    4記載の物体において照射されるべき照射野に供給され
    る放射線出力の調整装置。
  22. 【請求項22】 放射線源から物体に供給される放射線
    出力を調整する方法であって、該放射線源は使用可能な
    位置に回転可能であり、前記放射線源は放射線ビームを
    発生することができ、該放射線ビームは可変の放射線出
    力を有する形式の方法において、照射に対して前記物体
    上の照射野のパラメータを入力し、使用可能な情報によ
    ってビームパターンを計算し、該ビームパターンは、前
    記照射野の入力されたパラメータに相応するものであ
    り、かつ該ビームパターンは、掃引技術および象限技術
    の少なくとも1つによって形成され、かつ開口は、前記
    放射線源と前記物体との間に、前記放射線ビームが前記
    開口のパラメータに対して画定されるように位置決めさ
    れ、この場合前記計算されたビームパターンが前記照射
    野の入力されたパターンを充足するものであり、かつ前
    記物体上の照射野を放射線によって治療することを特徴
    とする放射線源から物体に供給される放射線出力を調整
    する方法。
  23. 【請求項23】 更に、前記計算されたビームパターン
    をメモリに記憶する請求項22記載の放射線源から物体
    に供給される放射線出力を調整する方法。
  24. 【請求項24】 更に、(i)前記開口のパラメータを
    制御するための位置信号および(ii)前記放射線出力を
    調整するための線量信号に基づいて補正信号を計算する
    請求項22記載の放射線源から物体に供給される放射線
    出力を調整する方法。
JP9171686A 1996-06-28 1997-06-27 放射線源から物体に供給される放射線出力の調整方法および物体における照射されるべき照射野に供給される放射線出力の調整装置 Withdrawn JPH1085346A (ja)

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