JPH1083299A

JPH1083299A - オブジェクト指向プログラムなどの処理で使用されるオブジェクトのオブジェクト・タイプを固有に識別する識別子を生成するシステムおよび方法

Info

Publication number: JPH1083299A
Application number: JP9120323A
Authority: JP
Inventors: James H Waldo; ジェームズ・エイチ・ワルド; Krishna Bharat; クリシュナ・バーラット; Roger Riggs; ロジャー・リッグス
Original assignee: Sun Microsystems Inc
Current assignee: Sun Microsystems Inc
Priority date: 1996-04-23
Filing date: 1997-04-23
Publication date: 1998-03-31
Also published as: EP0803810A2; TW424211B; SG63702A1; KR970072642A; EP0803810A3; US5815709A

Abstract

(57)【要約】【課題】オブジェクト指向プログラムなどの処理で使
用されるクラスなどのオブジェクト・タイプを固有に識
別する「フィンガープリント」識別子を生成する改良さ
れた新規のシステムを提供する。【解決手段】フィンガープリント生成システムは、オ
ブジェクト指向プログラミング構成においてオブジェク
トのフィンガープリント値を生成する。オブジェクト
は、ディジタル情報ストリームを備え、フィンガープリ
ント生成システムは、そのディジタル情報ストリームか
ら固定長フィンガープリント値を生成する。フィンガー
プリント生成システムは、オブジェクトを備えるディジ
タル情報ストリームを受け、選択されたハッシュ値生成
アルゴリズムに従ってディジタル情報ストリームを処理
し、フィンガープリント値を備えるハッシュ値を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は全般的には、オブジ
ェクト指向プログラミング技法などによって設計された
プログラムを処理するコンピュータ・システムなどで使
用されるシステムおよび方法の分野に関し、詳細には、
そのようなプログラムの処理で使用されるオブジェクト
のタイプを固有に識別する識別子を生成するシステムお
よび方法の分野に関する。

【０００２】引用による組み込みＴｈｅＪａｖａＴＭＬａｎｇｕａｇｅＳｐｅｃｉｆ
ｉｃａｔｉｏｎ（ＳｕｎＭｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ，
Ｉｎｃ．、１９９３年ないし１９９５年）（下記では
「Ｊａｖａ言語仕様」と呼ぶ）。ＴｈｅＪａｖａＶ
ｉｒｔｕａｌＭａｃｈｉｎｅＳｐｅｃｉｆｉｃａｔ
ｉｏｎ（ＳｕｎＭｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ，Ｉｎ
ｃ．、１９９３年ないし１９９５年）（下記では「Ｊａ
ｖａ仮想マシン仕様」と呼ぶ）。「ＳｙｓｔｅｍＡｎ
ｄＭｅｔｈｏｄｆｏｒＦａｃｉｌｉｔａｔｉｎｇ
ＤｙｎａｍｉｃＬｏａｄｉｎｇｏｆ ”Ｓｔｕｂ”
ＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎｔｏＥｎａｂｌｅａ
ＰｒｏｇｒａｍＯｐｅｒａｔｉｎｇｉｎＯｎｅＡ
ｄｄｒｅｓｓＳｐａｃｅｔｏＩｎｖｏｋｅＰｒ
ｏｃｅｓｓｉｎｇｏｆａＲｅｍｏｔｅＭｅｔｈ
ｏｄｏｒＰｒｏｃｅｄｕｒｅｉｎＡｎｏｔｈｅ
ｒＡｄｄｒｅｓｓＳｐａｃｅ」（Ａｔｔｙ．Ｄｏｃ
ｋｅｔＮｏ．Ｐ１１８９）（下記では「Ｗｏｌｌｒａｔ
ｈ等の特許出願」と呼ぶ）と題する、本明細書に組み込
まれＡｎｎＭ．Ｗｏｌｌｒａｔｈ等の名義で本明細書
と同じ日付に出願された米国特許出願第０８／６３６、
７０６号。

【０００３】

【従来の技術】オブジェクト指向プログラミング技法を
使用して開発されたコンピュータ・プログラムでは通
常、プログラムの処理で使用できる「オブジェクト」が
開発される。通常、オブジェクトは、アレイなどのデー
タ群や、手順およびメソッドを定義するプログラム・コ
ードなどの要素を備えることができる。あるオブジェク
ト指向コンピュータ・プログラミング言語、すなわち前
述のＪａｖａ言語仕様で記述されたＪａｖａ^TMプログラ
ミング言語では、プログラムは「クラス」および「イン
タフェース」を定義する。クラスは、それぞれ、インタ
フェースへの参照によって呼び出すことができる、１つ
または複数のメソッドまたは手順を定義するために使用
される。インタフェースは、１組のメソッドを宣言し、
具体的には各メソッド、メソッドを処理する際に使用さ
れる引数のタイプ、メソッドによって返される値のデー
タ・タイプ、メソッドの処理時に生成されることがある
例外の識別子を識別するための機構を与える。クラス
は、それが実施する特定の１組のインタフェース、すな
わちクラス自体がメソッドのプログラミング・コードを
含むインタフェースを宣言することができる。別法とし
て、クラスは、それ自体が、他のどこかで宣言すること
ができる特定のインタフェースを実施することを示すこ
とができる。それぞれの異なるクラスは、同じインタフ
ェースを実施することを示すことができ、それぞれ、イ
ンタフェース内で宣言されるすべてのメソッドを処理す
る際に使用されるプログラム・コードを有する。各クラ
スで与えられるプログラム・コードは、他のクラスで与
えられるプログラム・コードとは異なるものであるが、
対応するメソッドのプログラム・コードは同じ結果を与
える。

【０００４】Ｊａｖａプログラムが、クラスによって維
持されるメソッドから与えることができるサービスを処
理する必要があるとき、クラスのインスタンスをその実
行環境にロードすることも、又はクラスのインスタンス
が、Ｗｏｌｌｒａｔｈ等の特許出願に記載されたように
メソッドのリモート実行を呼び出すこともできる。どち
らの場合でも、実行環境にオブジェクトをロードする必
要があり、すなわちオブジェクト・クラス・インスタン
ス自体を備えるオブジェクトをロードするか、あるいは
リモート・インタフェースをサポートするクラスのイン
スタンスの場合には、メソッドのリモート呼出しを可能
にするスタブ・クラス・インスタンスをロードする必要
がある。これらのオブジェクトは、それを使用するプロ
グラムとは別にかつ独立に生成されることがある（スタ
ブ・クラス・インスタンスの場合は、そうである可能性
が高い）。プログラムは、オブジェクトをロードする
際、オブジェクトと、たとえばクラスによって宣言され
るインタフェースや、クラスのそれぞれのメソッドの処
理系を備えるプログラム・コードを含めてオブジェクト
の様々な構成要素を再構築するために処理する必要があ
る情報ストリームを受ける。通常、クラスは、オブジェ
クト名などの識別子を有するが、そのような識別子は通
常、プログラム開発者によって割り当てられ、したがっ
て固有のものではない。したがって、同じ名前を有する
２つのクラスがそれぞれの非常に異なる構造を有し、し
たがってクラスを再構築するのに必要なそれぞれの異な
る方法を有することがある。また、時間の経過と共に、
特定の名前を有するクラスの構造が変化し、クラスを再
構築するために必要な方法の変更が必要になることがあ
る。したがって、プログラムは、クラスを再構築するう
えでどの方法を使用すべきかを判定する場合に、プログ
ラム開発者から与えられた名前などの識別子に必ずしも
依存できるわけではない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、オブジェク
ト指向プログラムなどの処理で使用されるクラスなどの
オブジェクト・タイプを固有に識別する「フィンガープ
リント」識別子を生成する改良された新規のシステムお
よび方法を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は特に、それぞれ
の異なる構造および内容を有するクラスがそれぞれの異
なるフィンガープリント識別子を有するように、それぞ
れのクラスの実際の構造および内容を使用して生成され
るフィンガープリント識別子を生成するシステムおよび
方法である。簡単に言えば、本発明は、オブジェクト指
向プログラミング構成におけるオブジェクトのフィンガ
ープリント値を生成する新しいフィンガープリント生成
システム、方法、コンピュータ・プログラム製品であ
る。オブジェクトはディジタル情報ストリームを備え、
フィンガープリント生成システムは、そのディジタル情
報ストリームから固定長フィンガープリント値を生成す
る。オブジェクトを備えるディジタル情報ストリーム
は、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って処
理され、フィンガープリント値を備えるハッシュ値が生
成される。ハッシュ値生成アルゴリズムは、ｉ．入力ディジタル情報ストリームに応答して、所定数
のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッシュ値
が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値が、ディジタル情報スト
リームの関数であり、そのため、（ａ）２つの同じ入力
ストリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシ
ュ値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが
与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成さ
れる可能性が極めて低く、ｉｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、参照側オブジェクトの入力ディジタル情
報ストリームが、被参照オブジェクト自体のディジタル
情報ストリームではなく、被参照オブジェクトのために
前に生成されたフィンガープリントを含むだけでよく、
選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル・ハッシュ値が、フィンガープリント生
成システムによって生成されたフィンガープリントを備
えることを特徴とするハッシュ値生成アルゴリズム・ク
ラスから選択される。

【０００７】本発明は、特に添付の特許請求の範囲で指
摘されている。本発明の上記およびその他の利点は、下
記の説明を添付の図面と共に参照することによってより
よく理解することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明によって構築され
たオブジェクト・タイプ識別子生成システムを含むコン
ピュータ構成１０の機能ブロック図である。図１を参照
するとわかるように、コンピュータ・ネットワーク１０
は、通信リンク１４によって相互接続された（全体とし
て参照符号１２（ｎ）で識別された）複数のコンピュー
タ１２（Ｉ）ないし１２（Ｎ）を含む。従来どおり、少
なくともいくつかのコンピュータ１２（ｎ）は、それぞ
れ、システム装置と、ビデオ表示装置と、キーボードや
マウスなどのオペレータ入力装置とを含む、パーソナル
・コンピュータまたはコンピュータ・ワークステーショ
ンの形である。コンピュータ１２（ｎ）は、従来型の記
憶済みプログラム・コンピュータ・アーキテクチャのも
のである。システム装置は一般に、処理装置、メモリ、
ディスク記憶要素やテープ記憶要素などの大容量記憶装
置と、コンピュータと通信リンク１４を相互接続するネ
ットワーク・インタフェース装置１８（ｎ）を含め他の
要素（独立には示していない）とを含む。ビデオ表示装
置によって、コンピュータは処理済みデータおよび処理
状況をオペレータに表示することができ、オペレータ入
力装置によって、オペレータはコンピュータによるデー
タ処理および制御処理を入力することができる。コンピ
ュータ１２（ｎ）は、それぞれのネットワーク・インタ
フェース装置１８（ｎ）を通じ、通信リンク１４を介し
て、情報をメッセージの形で互いに転送し合う。

【０００９】一実施形態では、ネットワーク１０は「ク
ライアントサーバ」構成として構成され、様々なコンピ
ュータがサーバおよびクライアントとして動作する。一
態様では、サーバ・コンピュータは、「ファイル・サー
バ」として大容量記憶装置を含むことができる。大容量
記憶装置は、クライアント・コンピュータ自体の処理動
作で使用できるように通信リンク１４を介してクライア
ント・コンピュータによって検索できるプログラムおよ
びデータのコピーを記憶することができる。クライアン
ト・コンピュータは必要に応じて、サーバ・コンピュー
タにデータを格納することもできる。このデータは、後
で、データを格納したクライアント・コンピュータまた
はその他のクライアントが、その処理動作で使用できる
ように検索することもできる。また、１つまたは複数の
サーバ・コンピュータは「コンピュータ・サーバ」とし
て、クライアント・コンピュータからのリモート要求に
応答してある種の処理動作を実行し、処理結果を、要求
側クライアント・コンピュータが後続の処理において使
用できるようにこのクライアント・コンピュータに返す
ことができる。いずれのケースでも、サーバ・コンピュ
ータは、クライアント・コンピュータにほぼ類似するも
のであってよく、システム装置と、ビデオ表示装置と、
オペレータ入力装置とを含み、オペレータによってクラ
イアント・コンピュータと同様にデータ処理動作に使用
することができる。実際には、そのような構成では、サ
ーバとして動作するコンピュータが、他のコンピュータ
のための記憶動作または処理動作、あるいはその両方を
実行できるため、第１のコンピュータは、サーバとして
動作するコンピュータを含めて他のコンピュータのため
の記憶動作および処理動作を要求する際にクライアント
として動作することもできるので、「クライアント／サ
ーバ」関係は相対的なものとみなすことができる。別法
として、いくつかのサーバ・コンピュータは、クライア
ント・コンピュータからの検索要求または記憶要求また
はリモート処理要求を受け取って処理し、そのような要
求に対する応答を生成する、処理要素、メモリ要素、大
容量記憶要素、ネットワーク・インタフェース要素のみ
を含むことができる。

【００１０】ネットワーク１０においてクライアント・
コンピュータ１２（ｎ）を相互接続する通信リンク１４
は従来どおり、ワイヤ、または光ファイバ、またはコン
ピュータ１２（ｎ）間で情報を表す信号を送るためのそ
の他の媒体を備えることができる。参照１４で識別され
た通信リンクは、コンピュータ１２（ｎ）を使用中の人
が、クライアント・コンピュータ１２（ｎ）からある距
離の位置に配置できるサーバ・コンピュータ１６から、
プログラムとデータを含む情報にアクセスすることがで
きる、公衆電話システムやインターネットなどの公衆網
を備えることができる。前述のように、各コンピュータ
１２（ｎ）は通常、それぞれのコンピュータを通信リン
ク１４に接続するのに適した（それぞれの矢印１８
（ｎ）で表された）ネットワーク・インタフェース装置
を含む。

【００１１】本発明は、オブジェクト指向プログラムな
どの処理で使用されるオブジェクトのオブジェクト「タ
イプ」を固有に識別するために、本明細書では「フィン
ガープリント」と呼ぶ識別子の生成を容易にするシステ
ムを提供する。Ｊａｖａ仮想マシンから与えられる実行
環境に関連して処理される、Ｊａｖａ言語仕様で記述さ
れたＪａｖａ^TMプログラミング言語で与えられたプログ
ラムに関連して本発明を説明する。Ｊａｖａ仮想マシン
は、Ｊａｖａ仮想マシン仕様で指定される。背景知識と
して、Ｊａｖａ言語仕様で記述されたＪａｖａプログラ
ミング言語のプログラムは、「クラス」および「インタ
フェース」を定義する。クラスは、それぞれ、インタフ
ェースへの参照によって呼び出すことができる、１つま
たは複数のメソッドまたは手順を定義するために使用さ
れる。クラスは、「スーパークラス」に関連付けられ、
「スーパークラス」を拡張することができ、そのため、
スーパークラスのすべてのインタフェースおよびメソッ
ドを備え、追加インタフェースまたはメソッド、あるい
はその両方を含むこともできる。クラスは、それぞれ、
スーパークラスを備え、場合によっては拡張する、１つ
または複数のサブクラスを有することもできる（したが
って、各サブクラスのスーパークラスを備える）。クラ
スは、そのクラスによって実施されるメソッドの処理時
に呼び出すことができる、他のインタフェースとクラス
を含む他のオブジェクトを参照することもできる。

【００１２】インタフェースは、１組のメソッドを宣言
するための機構を構成する。そのため、インタフェース
は、たとえばメソッド名によって、インタフェースによ
って宣言された各メソッドを識別し、メソッドに与える
べき引数のデータ・タイプ、メソッドから返されるリタ
ーン値のデータ・タイプ、メソッドの処理中に破棄でき
る例外の識別子を識別する。クラスは、それが実施する
特定の１組のインタフェースを宣言することも、あるい
は他のどこかで宣言できる特定のインタフェースを実施
することを示すこともでき、どちらの場合も、インタフ
ェースで宣言されるすべてのメソッドの処理で使用され
るプログラム・コードを含む。それぞれの異なるクラス
は、同じインタフェースを実施することを示すことがで
き、各クラスは、インタフェースで宣言されたすべての
メソッドを処理する際に使用されるプログラム・コード
を有する。各クラスで与えられるプログラム・コード
は、他のクラスで与えられるプログラム・コードとは異
なるものでよいが、対応するメソッドのプログラム・コ
ードは同じ結果を与える。インタフェースは、そのイン
タフェースを使用して呼び出すことができるメソッドを
実施する特定のクラスとは独立に宣言することができ、
そのため、メソッドを呼び出すクラスと、メソッドを実
際に実施するクラスは、共通のスーパークラスを共用す
る必要はない。したがって、インタフェースは、メソッ
ドの処理で使用される手順を示さずに１組のメソッドを
宣言するための機構を与える。

【００１３】上記で指摘したように、本発明は、オブジ
ェクト指向プログラムなどの処理で使用できるそれぞれ
の異なるオブジェクトを固有に識別するためにフィンガ
ープリントの生成を容易にするシステムを提供する。Ｊ
ａｖａプログラミング言語を使用して生成されたプログ
ラムでは、様々なカテゴリのプログラム要素がオブジェ
クトを構成することができる。本発明に特に重要なこと
として、処理で使用できるようにインスタンス化された
クラスがオブジェクトを構成することができ、本発明
は、たとえばＪａｖａプログラムが処理されている実行
環境によって使用できる各クラスごとの固有の識別子ま
たは「フィンガープリント」を生成し、実行環境にオブ
ジェクトがロードされるときにオブジェクトを識別し、
オブジェクトの再構築を容易にする。クラスの「タイ
プ」のフィンガープリントは、いくつかの目的に使用す
ることができる。たとえば、フィンガープリントは、処
理時に使用すべきであり、同じコンピュータ・システム
またはネットワーク１０に接続された他のコンピュータ
・システムから検索してローカル処理のために実行環境
にロードすべき正しいクラス、またはＷｏｌｌｒａｔｈ
等の特許出願に記載されたように同じコンピュータ・シ
ステムまたはネットワーク１０に接続された他のコンピ
ュータ・システム内のクラスによって維持されるメソッ
ドの呼出しリモート処理で使用すべき正しいクラスを識
別するために、実行環境で実行されているプログラムに
よって使用することができる。

【００１４】また、フィンガープリントを使用して、実
行環境にクラス・インスタンスをロードするのを助ける
ことができる。通常、クラス・インスタンスなどのオブ
ジェクトを実行環境にロードする際、そのオブジェクト
は情報ストリームとして受信され、実行環境は情報スト
リームの様々な部分をクラス・インスタンスの様々な構
成要素に関係付け、それによって情報ストリームからク
ラス・インスタンスを再構築する必要がある。実行環境
は、実行環境自体が情報ストリームを受信しクラス・イ
ンスタンスを再構築できるようにする、プログラミング
・コードなどのリソースを使用することができる。その
ように検索できる様々なオブジェクトの構造が固有のも
のである可能性が高いので、実行環境は、情報ストリー
ムを受けたときにオブジェクトを再構築できるようにす
る適当なプログラミング・コードを確実に有する必要が
ある。後述のように、本発明のシステムおよび方法によ
れば、フィンガープリントは実際のオブジェクトの構造
および内容に基づいて生成され、したがって実行環境
は、オブジェクトのフィンガープリントを使用して、ロ
ード中のオブジェクトを、オブジェクトを再構築するた
めに使用できるプログラミング・コードに関連付けるこ
とができる。フィンガープリントがオブジェクトの構造
に基づくものなので、たとえばプログラム開発者が与え
ることができる、オブジェクト名など、オブジェクトに
関連付けられた他の識別子が同じである場合でも、それ
ぞれの異なる構造を有する２つのオブジェクトはそれぞ
れの異なるフィンガープリントを有する可能性が高い。

【００１５】他の問題は、クラス、したがってそのイン
スタンス化が、参照側クラスがその処理で使用できるメ
ソッドを含む他の「被参照」クラスを参照することがで
きるために生じる。この場合、クラスのフィンガープリ
ントは、クラス自体の様々な構成要素だけでなく、クラ
スから参照される被参照クラスも反映する必要がある。

【００１６】この背景情報を用いて、再び図１を参照す
ると分かるように、本発明は、様々なオブジェクト２２
（ｍ）を維持または使用して各オブジェクトごとのそれ
ぞれのフィンガープリント２４（ｍ）を生成する１つま
たは複数のコンピュータ１２（ｎ）と共に使用できるフ
ィンガープリント生成装置２０を備える。フィンガープ
リント生成装置２０は、下記で図２および３に関連して
説明するように各オブジェクト２２（ｍ）を処理し、フ
ィンガープリント２４（ｍ）を生成する。受けたオブジ
ェクトのフィンガープリント２４（ｍ）は、オブジェク
トの「タイプ」を識別するためにフィンガープリントと
して使用され、オブジェクト２２（ｍ）を維持するコン
ピュータ・システム１２（Ｎ）によって処理されるプロ
グラムが使用するタイプ、または他のコンピュータ・シ
ステム１２（Ｉ）ないし１２（Ｎ−１）によって処理さ
れているプログラムが必要とするタイプのものとしてオ
ブジェクト２２（ｍ）を識別するために使用できる値を
表す。オブジェクト２２（ｍ）が、他のコンピュータ・
システム１２（Ｉ）ないし１２（Ｎ−１）によって処理
されているプログラムが必要とするタイプのものである
場合、コンピュータ・システム１２（Ｎ）はオブジェク
ト２２（ｍ）を他のコンピュータ・システム１２（Ｉ）
ないし１２（Ｎ−１）で使用できるように通信リンク１
４を介してそのコンピュータ・システムにダウンロード
し、あるいは前述のＷｏｌｌｒａｔｈ等の出願に記載さ
れたようにリモート・メソッド呼出し動作においてオブ
ジェクト自体の処理を実行することができる。いずれの
場合も、フィンガープリント２４（ｍ）は、オブジェク
トのタイプを固有に識別する働きをし、それによって実
際上、オブジェクトが、プログラムが必要とするメソッ
ド、入力データ・タイプ、リターン・データ・タイプを
与え、かつオブジェクトをロードする実行環境が、オブ
ジェクトを受けたときに、その受けた情報ストリームか
らオブジェクトを正しく再構築するようにする。

【００１７】上記で指摘したように、クライアント・コ
ンピュータ１２（ｎ）は、図２に関連して説明する、フ
ィンガープリント２４（ｍ）を生成するフィンガープリ
ント生成装置２０を含む。図２を参照すると分かるよう
に、ベリファイア２０は、オブジェクト・フィンガープ
リント値生成装置３１と、オブジェクト・フィンガープ
リント・テーブル３２と、オブジェクト・ストア３４と
を含む。オブジェクト・ストア３４は、オブジェクト２
２（ｍ）のバイナリ・コードをオブジェクトのフィンガ
ープリント２４（ｍ）と共に受ける。オブジェクト・フ
ィンガープリント値生成装置３１は、オブジェクト２２
（ｍ）および被参照オブジェクト（図示せず）の内容を
数値データとして処理し、オブジェクト・フィンガープ
リント値を生成する。被参照オブジェクトとは、ストア
３４内のオブジェクトで参照されるオブジェクト、すな
わちストア３４内のオブジェクトに関連付けられたクラ
スで参照される他のクラスの参照である。オブジェクト
・フィンガープリント値を生成する際、オブジェクト・
フィンガープリント値生成装置３１は、すでに被参照オ
ブジェクトのオブジェクト・フィンガープリント値を生
成し、オブジェクト・フィンガープリント・テーブル３
２に記憶している場合、被参照オブジェクトのすでに生
成されているオブジェクト・フィンガープリント情報を
使用して、オブジェクト・ストア３４内のオブジェクト
のオブジェクト・フィンガープリント値を生成すること
ができる。これとは異なり、ストア３４内のオブジェク
トによって他のオブジェクトが参照される場合、フィン
ガープリント生成装置２０はこの他のオブジェクトの値
を生成し、現在オブジェクト・ストア３４内にあるオブ
ジェクトのフィンガープリントを生成する。

【００１８】前述のように、オブジェクト・フィンガー
プリント値生成装置３１は、オブジェクト・ストア３４
内のオブジェクト２２（ｍ）のコピーを処理してオブジ
ェクト・フィンガープリント値を生成し、この値を比較
器に与える。特定の一実施形態では、オブジェクト・フ
ィンガープリント値生成装置３１は、従来型のセキュア
・ハッシュ・アルゴリズムを使用してオブジェクト２２
（ｍ）を処理する。オブジェクト・フィンガープリント
値生成装置３１に対して有用なセキュア・ハッシュアル
ゴリズムは、下記の特性を有する。

【００１９】１）アルゴリズムを実行すると、ディジタ
ル情報ストリームが入力として受信され、固定サイズ・
ディジタル値（すなわち、所定の固定数のデータ・ビッ
トまたはバイト）が出力として生成される。

【００２０】２）ディジタル出力値は入力情報の関数で
あり、そのため、（ａ）２つの同じ入出力ストリームが
与えられた場合、同じディジタル出力値が生成され、
（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与えられた場合、
同じディジタル出力値が生成される可能性が極めて低
い。

【００２１】３）ディジタル出力値から入力ストリーム
を再生することができる可能性は極めて低い。

【００２２】４）（「参照側オブジェクト」としての）
オブジェクトが、他のオブジェクトの参照を含むとき、
参照側オブジェクトのための入力ストリームは、被参照
オブジェクト自体を必要とするのではなく、被参照オブ
ジェクトのためにすでに生成されたフィンガープリント
を含むだけでよい。

【００２３】これらの特性によって（特に特性２（ａ）
および（ｂ））、下記のことが保証される。

【００２４】（ａ）２つのオブジェクト２２（ｍ）のた
めにフィンガープリント生成装置２０によって生成され
たフィンガープリント２３（ｍ）が同じ値を有する場
合、それらのフィンガープリントは、同じタイプのもの
であり、同じ１組のメソッドを与え、同じ入力データ・
タイプを必要とし、同じデータ・タイプの結果を与え、
同じ再構築プログラミング・コードを使用して再構築す
ることができる。

【００２５】（ｂ）２つのオブジェクト２２（ｍ）のた
めにフィンガープリント生成装置２０によって生成され
たフィンガープリント２４（ｍ）がそれぞれの異なる値
を有する場合、それらのフィンガープリントは、それぞ
れの異なるタイプのものであり、したがって同じ１組の
メソッドを与えず、あるいはそれぞれの異なる入力デー
タ・タイプを必要とし、あるいはそれぞれの異なる結果
データ・タイプを与えることがあり、いずれの場合もそ
れぞれの異なる構造を有する可能性が高い。

【００２６】この場合、プログラムはオブジェクトのフ
ィンガープリントを使用してオブジェクトを固有に識別
することができる。ＮａｔｉｏｎａｌＩｎｓｔｉｔｕ
ｔｅｏｆＳｃｉｅｎｃｅａｎｄＴｅｃｈｎｏｌｏ
ｇｙから入手できるＮＩＳＴＳＨＡ、ＲＳＡ，Ｉｎ
ｃ．から入手できるＲＣ４ＳｅｃｕｒｅＨａｓｈＡ
ｌｇｏｒｉｔｈｍおよびＲＣ５ＳｅｃｕｒｅＨａｓ
ｈＡｌｇｏｒｉｔｈｍなどのセキュア・ハッシュ・ア
ルゴリズムは、これらの特性を有するセキュア・ハッシ
ュ・アルゴリズムを示すものである。

【００２７】フィンガープリントを生成するフィンガー
プリント生成装置２０によって実行される動作につい
て、図３−８のフローチャートに関連して説明する。し
かし、先へ進む前に、オブジェクト・フィンガープリン
ト値を生成するためにフィンガープリント生成装置２０
によって処理されるオブジェクト２２（ｍ）の構造を説
明しておくと助けとなる。一実施形態では、オブジェク
ト２０はたとえば、Ｊａｖａ言語仕様で記述されたＪａ
ｖａプログラミング言語で与えられるインスタンス化ク
ラスの形である。オブジェクト２２（ｍ）は、被参照オ
ブジェクト識別子セクション４０（ｍ）と、インタフェ
ース・セクション４１（ｍ）と、フィールド・セクショ
ン４２（ｍ）と、メソッド及び手順セクション４３
（ｍ）とを含む複数のセクションを含む。オブジェクト
２２（ｍ）が他のオブジェクトを参照する場合、被参照
オブジェクト識別子セクション４０（ｍ）は、他のオブ
ジェクトを識別する識別子を含み、他のオブジェクトが
どのようにアクセスできるかを示すインジケータを与え
る。オブジェクトが他のオブジェクトを参照しない場
合、被参照オブジェクト識別子セクション４０（ｍ）は
空である。

【００２８】メソッド及び手順セクション４３（ｍ）
は、オブジェクトの呼出しを通じて呼び出すことができ
る特定のメソッド、手順、ルーチンなど（本明細書では
全体として「メソッド」として識別する）を与える。セ
クション４３（ｍ）で与えられるメソッドは、被参照オ
ブジェクト識別子セクション４０（ｍ）で識別される他
のオブジェクトを参照することができる。インタフェー
ス・セクション４１（ｍ）は実際上、たとえばセクショ
ン４３（ｍ）で識別される特定のメソッドの名前と、特
定のメソッドを呼び出すための呼出しにおいて与えるべ
きパラメータとを含む、オブジェクトのインタフェース
のリストを含む。クライアント・コンピュータ１２
（ｎ）によって処理されているプログラムは、セクショ
ン４１（ｍ）内のインタフェース・リストを使用して、
オブジェクト２２（ｍ）の呼出しを通じて呼び出すこと
ができる特定のメソッドを識別することができる。フィ
ールド・セクション４２（ｍ）は、たとえばセクション
４３（ｍ）で定義されたメソッドで使用される変数およ
びその他の要素のリストを与え、変数が、たとえば特定
のオブジェクト２２（ｍ）に固有のものであるか、それ
とも特定のオブジェクト２２（ｍ）の限られた部分であ
るかなどを示すこともできる。

【００２９】この背景情報を用いて、フィンガープリン
ト生成装置２０によって実行される動作を図３−８のフ
ローチャートに関連して説明する。図３−８を参照する
と分かるように、オブジェクト・フィンガープリント値
生成装置３１は最初、オブジェクト・フィンガープリン
ト・テーブル３２がすでに、識別されたオブジェクトの
オブジェクト・フィンガープリント値を有するかどうか
を判定する（ステップ１００）。オブジェクト・フィン
ガープリント値生成装置３１は、ステップ１００で肯定
的な判定を下した場合、後に続く処理でオブジェクト・
フィンガープリント値を使用する（ステップ１０１）。

【００３０】一方、ステップ１００でオブジェクト・フ
ィンガープリント値生成装置３１が否定的な判定を下し
た場合、オブジェクト・フィンガープリント・テーブル
３２はまだ、識別されたオブジェクトのオブジェクト・
フィンガープリント値を有していない。その場合、オブ
ジェクト・フィンガープリント生成装置３１はステップ
１０２へ進み、このオブジェクトのオブジェクト・フィ
ンガープリントを生成する手順を開始する。オブジェク
ト・フィンガープリント値生成装置３１は、各シーケン
ス中に、セキュア・ハッシュ・アルゴリズムを使用し
て、セクション４０（ｍ）ないし４３（ｍ）に含まれる
情報が反復的に処理され、オブジェクト２２（ｍ）のオ
ブジェクト・フィンガープリント値が生成される、一連
のシーケンスでオブジェクト・フィンガープリントを生
成する。

【００３１】この動作では最初、被参照オブジェクト識
別子セクション４０（ｍ）が１つまたは複数の被参照オ
ブジェクト識別子を含む場合、オブジェクト・フィンガ
ープリント値生成装置３１は、１つの被参照オブジェク
トのフィンガープリントを処理する各反復において、被
参照オブジェクト識別子セクション４０（ｍ）で識別さ
れた被参照オブジェクトのフィンガープリントを処理す
る。各反復で、被参照オブジェクトのすでに生成された
オブジェクト・フィンガープリント値がオブジェクト・
フィンガープリント・テーブル３２に記憶されている場
合、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
は、オブジェクト・フィンガープリント・テーブル３２
のこのフィンガープリントを使用する。一方、被参照オ
ブジェクトのすでに生成されたオブジェクト・フィンガ
ープリント値がオブジェクト・フィンガープリント・テ
ーブル３２に記憶されていない場合、オブジェクト・フ
ィンガープリント生成装置３１はその被参照オブジェク
トのオブジェクト・フィンガープリント値を生成し、オ
ブジェクト・フィンガープリント・テーブル３２に記憶
し、それを使用してオブジェクト２２（ｍ）のオブジェ
クト・フィンガープリント値を生成しようとする。

【００３２】具体的には、オブジェクト・フィンガープ
リント値生成装置３１は、被参照オブジェクト識別子セ
クション４０（ｍ）が被参照オブジェクト識別子を含む
かどうかを識別し（ステップ１０２）、そうである場
合、被参照オブジェクト識別子セクション４０（ｍ）か
ら被参照オブジェクト識別子のリストを検索する（ステ
ップ１０３）。オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置３１は次いで、所定のソート方式に従ってリスト
をソート順に並べる（ステップ１０４）。被参照オブジ
ェクト識別子は、それを使用してオブジェクト・フィン
ガープリント値を生成する前にオブジェクト・フィンガ
ープリント値生成装置３１によってソートされ、そのた
め、被参照オブジェクト識別子が同じ順序になり、フィ
ンガープリント２４（ｍ）が生成される時点にはかかわ
らずに同じフィンガープリント値が生成される。

【００３３】オブジェクト・フィンガープリント値生成
装置３１は、セクション４０（ｍ）の被参照オブジェク
ト識別子をソートした後、ソート済みリスト内の「次
の」被参照オブジェクトを選択し、（ステップ１０５）
選択した被参照オブジェクト識別子で識別された被参照
オブジェクトに関連して図３−８に示した動作を実行
し、この被参照オブジェクトのオブジェクト・フィンガ
ープリント値を与え、あるいは生成する。第１の反復
で、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
は、ソート済みリスト内の第１の被参照オブジェクト識
別子を選択し、その後に続く反復（もしあれば）で、ソ
ート済みリスト内の順次リストされた被参照オブジェク
ト識別子を選択する。オブジェクト・フィンガープリン
ト・テーブル３２が、選択されたオブジェクト識別子で
識別された被参照オブジェクトの被参照オブジェクトの
オブジェクト・フィンガープリント値を有さず、コンピ
ュータ１２（ｎ）が被参照オブジェクトのコピーを有さ
ない場合、コンピュータは、この被参照オブジェクトを
維持する他のコンピュータから被参照オブジェクトを検
索する必要がある。別法として、コンピュータが被参照
オブジェクトのコピーを検索せず、あるいは検索できな
い場合、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置
３１は終了することができる。

【００３４】オブジェクト・フィンガープリント値生成
装置３１は、選択された被参照オブジェクトのオブジェ
クト・フィンガープリント値を生成または検索した後、
セキュア・ハッシュ・アルゴリズムに関連してオブジェ
クト・フィンガープリント値を処理し、オブジェクト２
２（ｍ）の中間フィンガープリント値を生成する（ステ
ップ１０６）。その後、オブジェクト・フィンガープリ
ント値生成装置３１は、ソート済みリスト内に他の被参
照オブジェクト識別子があるかどうかを判定する（ステ
ップ１０７）。オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置３１は、ステップ１０７で肯定的な判定を下した
場合、ステップ１０４に戻り次の被参照オブジェクト識
別子を選択し、それによって識別されたオブジェクトの
オブジェクト・フィンガープリント値を処理する。

【００３５】ステップ１０２に戻ると分かるように、被
参照オブジェクト識別子セクション４０（ｍ）が空であ
る場合、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置
３１はそのステップで否定的な判定を下す。その場合、
又はオブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
がステップ１０７で否定的な判定を下した場合、生成装
置３１は一連のステップを実行し、インタフェース・セ
クション４１（ｍ）にリストできるインタフェース名を
処理する。最初、オブジェクト・フィンガープリント値
生成装置３１は、インタフェース名セクション４１
（ｍ）がインタフェース名を含むかどうかを判定し（ス
テップ１１０）、そうである場合、インタフェース名セ
クション４０（ｍ）からインタフェース名のリストを検
索する（ステップ１１１）。オブジェクト・フィンガー
プリント値生成装置３１は次いで、所定のソート方式に
従ってリストをソート順に並べる（ステップ１１２）。
インタフェース名は、それを使用してオブジェクト・フ
ィンガープリント値を生成する前にオブジェクト・フィ
ンガープリント値生成装置３１によってソートされ、そ
のため、インタフェース名が同じ順序になり、フィンガ
ープリント２４（ｍ）が生成される時点にはかかわらず
に同じフィンガープリント値が生成される。

【００３６】オブジェクト・フィンガープリント値生成
装置３１は、セクション４１（ｍ）のインタフェース名
をソートした後、ソート済みリスト内の「次の」インタ
フェース名を選択する（ステップ１１３）。第１の反復
で、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
は、ソート済みリスト内の第１のインタフェース名を選
択し、その後に続く反復（もしあれば）で、ソート済み
リスト内の順次リストされたインタフェース名を選択す
る。オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
は、セキュア・ハッシュ・アルゴリズムに関連してイン
タフェース名を処理し、オブジェクト２２（ｍ）の更新
済み中間フィンガープリント値を生成する（ステップ１
１４）。その後、オブジェクト・フィンガープリント値
生成装置３１は、ソート済みインタフェース名リスト内
に他のインタフェース名があるかどうかを判定する（ス
テップ１１５）。オブジェクト・フィンガープリント値
生成装置３１は、ステップ１１５で肯定的な判定を下し
た場合、ステップ１１３に戻り次のインタフェース名を
選択し、それをセキュア・ハッシュ・アルゴリズムに関
連して使用する。

【００３７】ステップ１１０に戻ると分かるように、イ
ンタフェース名セクション４１（ｍ）が空である場合、
オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１はそ
のステップで否定的な判定を下す。その場合、あるいは
オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１がス
テップ１１５で否定的な判定を下した場合、生成装置３
１は一連のステップを実行し、フィールド・セクション
４２（ｍ）にリストできる変数名を処理する。最初、オ
ブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１は、フ
ィールド・セクション４２（ｍ）が変数名を含むかどう
かを判定し（ステップ１２０）、そうである場合、フィ
ールド・セクション４２（ｍ）から変数名のリストを検
索する（ステップ１２１）。オブジェクト・フィンガー
プリント値生成装置３１は次いで、所定のソート方式に
従ってリストをソート順に並べる（ステップ１２２）。
変数名は、それを使用してオブジェクト・フィンガープ
リント値を生成する前にオブジェクト・フィンガープリ
ント値生成装置３１によってソートされ、そのため、変
数名が同じ順序になり、フィンガープリント２４（ｍ）
が生成される時点にはかかわらずに、同じフィンガープ
リント値が生成される。

【００３８】オブジェクト・フィンガープリント値生成
装置３１は、フィールド・セクション４２（ｍ）の変数
名をソートした後、ソート済みリスト内の「次の」変数
名を選択する（ステップ１２３）。第１の反復で、オブ
ジェクト・フィンガープリント値生成装置３１は、ソー
ト済みリスト内の第１の変数名を選択し、その後に続く
反復（もしあれば）で、ソート済みリスト内の順次リス
トされた変数名を選択する。オブジェクト・フィンガー
プリント値生成装置３１は、セキュア・ハッシュ・アル
ゴリズムに関連して変数名を処理し、オブジェクト２２
（ｍ）の更新済み中間フィンガープリント値を生成する
（ステップ１２４）。その後、オブジェクト・フィンガ
ープリント値生成装置３１は、ソート済みフィールド・
リスト内に他の変数名があるかどうかを判定する（ステ
ップ１２５）。オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置３１は、ステップ１２５で肯定的な判定を下した
場合、ステップ１２３に戻り次のインタフェース名を選
択し、それをセキュア・ハッシュ・アルゴリズムに関連
して処理する。

【００３９】ステップ１２０に戻ると分かるように、フ
ィールド・セクション４２（ｍ）が空である場合、オブ
ジェクト・フィンガープリント値生成装置３１はそのス
テップで否定的な判定を下す。その場合、あるいはオブ
ジェクト・フィンガープリント値生成装置３１がステッ
プ１２５で否定的な判定を下した場合、生成装置３１は
一連のステップを実行し、メソッド及び手順セクション
４３（ｍ）にリストされるメソッドを処理する。最初、
オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１は、
メソッド及び手順セクション４３（ｍ）がメソッドを含
むかどうかを判定し（ステップ１３０）、そうである場
合、セクション４３（ｍ）からメソッドのリストを検索
する（ステップ１３１）。オブジェクト・フィンガープ
リント値生成装置３１は次いで、所定のソート方式に従
ってリストをソート順に並べる（ステップ１３２）。メ
ソッドは、それを使用してオブジェクト・フィンガープ
リント値を生成する前にオブジェクト・フィンガープリ
ント値生成装置３１によってソートされ、そのため、メ
ソッドが同じ順序になり、メソッドの順序が変化する場
合、フィンガープリント２４（ｍ）が生成される時点に
はかかわらずに同じフィンガープリント値が生成され
る。

【００４０】オブジェクト・フィンガープリント値生成
装置３１は、セクション４３（ｍ）のメソッドをソート
した後、ソート済みリスト内の「次の」メソッドを選択
する（ステップ１３３）。第１の反復で、オブジェクト
・フィンガープリント値生成装置３１は、ソート済みリ
スト内の第１のメソッドを選択し、その後に続く反復
（もしあれば）で、ソート済みリスト内の順次リストさ
れたメソッドを選択する。オブジェクト・フィンガープ
リント値生成装置３１は、セキュア・ハッシュ・アルゴ
リズムに関連して、選択されたメソッドを処理し、オブ
ジェクト２２（ｍ）の更新済み中間フィンガープリント
値を生成する（ステップ１３４）。その後、オブジェク
ト・フィンガープリント値生成装置３１は、ソート済み
リスト内に他のメソッドがあるかどうかを判定する（ス
テップ１３５）。オブジェクト・フィンガープリント値
生成装置３１は、ステップ１３５で肯定的な判定を下し
た場合、ステップ１２３に戻り次のメソッドを選択し、
それをセキュア・ハッシュ・アルゴリズムに関連して処
理する。

【００４１】ステップ１３０に戻るとメソッド及び手順
セクション４２（ｍ）が空である場合、オブジェクト・
フィンガープリント値生成装置３１はそのステップで否
定的な判定を下す（これが行われるのは、たとえばオブ
ジェクトがクラスを定義するのではなく、インタフェー
スを宣言する場合である）。その場合、あるいはオブジ
ェクト・フィンガープリント値生成装置３１がステップ
１３５で否定的な判定を下した場合、生成装置３１はセ
キュア・ハッシュ・アルゴリズムに関連してオブジェク
ト２２（ｍ）全体を処理し、したがって更新済み中間フ
ィンガープリント値が、オブジェクト２２（ｍ）のオブ
ジェクト・フィンガープリント値に対応する。その場
合、オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３１
は、オブジェクト２２（ｍ）のオブジェクト・フィンガ
ープリント値をオブジェクト・フィンガープリント・テ
ーブル３２に記憶する（ステップ１４０）。

【００４２】本発明はいくつかの利点を与える。特に、
本発明は、オブジェクト２２（ｍ）などのオブジェクト
が、特定のタイプのものであり、クライアント・コンピ
ュータの処理で使用できるように再構築できることを、
クライアント・コンピュータ１２が高い確率で判定でき
るようにする構成を提供する。本発明は、プログラムが
処理において必要とするオブジェクトを識別するための
タイプ情報を与えるためにプログラムによって使用でき
るフィンガープリント値をオブジェクト２２（ｍ）に与
えることによってこれを行う。これによって、オブジェ
クト名などの他の識別子が不要になる。オブジェクト名
は、一般に固有のものである必要はないが、いずれにせ
よ、オブジェクト名で命名されたオブジェクトは、プロ
グラムで使用できなくなるように変化したとしても、変
化せず同じままである。

【００４３】当然のことながら、上記で図１ないし８に
関連して説明した構成にいくつかの修正を加えることが
できる。たとえば、ネットワークによって相互接続され
た複数のコンピュータ・システム１２（ｎ）に関連して
この構成を説明したが、当然のことながら、この構成を
コンピュータ・システムと共に使用して、単一の独立型
コンピュータ上で処理できるように、たとえばコンピュ
ータ読取り可能媒体（磁気ディスクやＣＤ−ＲＯＭな
ど）のプログラムと共に配布することができるオブジェ
クトのフィンガープリントを生成することができる。ま
た、上記で図２に関連して説明した４つのセクション４
０（ｍ）ないし４３（ｍ）を有するオブジェクトに関連
してこの構成を説明したが、当然のことながら、それぞ
れの異なる数のセクションと、場合によってはそれぞれ
の異なるタイプのセクションを有するオブジェクトと共
にこの構成を使用することができる。特に重要なこと
は、フィンガープリントがオブジェクトのタイプ、すな
わちメソッド、入力変数のデータ・タイプ、出力変数の
データ・タイプをかなり固有に識別するように生成され
ることである。

【００４４】当然のことながら、本発明によるシステム
は、任意の部分を適当なプログラムによって制御するこ
とができる、特殊目的ハードウェアまたは汎用コンピュ
ータ・システム、あるいはその組合せで全体的または部
分的に構築することができる。プログラムは、従来どお
り、システムの一部を全体的または部分的に構成するこ
とも、あるいは全体的または部分的にシステム上に記憶
することもでき、あるいは従来どおりに情報を転送する
ネットワークまたはその他の機構を介してシステムに全
体的または部分的に与えることができる。また、当然の
ことながら、システムは、システムに直接接続すること
も、あるいは従来どおりに情報を転送するネットワーク
またはその他の機構を介してシステムへ情報を転送する
こともできるオペレータ入力要素（図示せず）を使って
オペレータから与えられる情報によって操作し、あるい
はその他の方法で制御することができる。

【００４５】前述の説明は、本発明の特定の実施態様に
制限されている。しかし、本発明に様々な変形および修
正を加えて本発明のいくつかまたはすべての利点を達成
することができることは明らかである。添付の特許請求
の範囲の目的は、このような変形および修正、ならびに
本発明の真の趣旨および範囲内の他のそのような変形お
よび修正をカバーすることである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によって構築されたオブジェクト・タ
イプＩＤ生成システムを含むコンピュータ構成の機能ブ
ロック図である。

【図２】図１に示した構成で有用なオブジェクト検証
システムの機能ブロック図である。

【図３】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【図４】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【図５】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【図６】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【図７】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【図８】図２に示したオブジェクト検証システムの動
作を理解するうえで有用なフローチャートである。

【符号の説明】１０コンピュータ・ネットワーク１２コンピュータ１４通信リンク１８ネットワーク・インタフェース装置２０フィンガープリント生成装置２２オブジェクト２３、２４フィンガープリント３１オブジェクト・フィンガープリント値生成装置３２オブジェクト・フィンガープリント・テーブル４０被参照オブジェクト識別子セクション４１インタフェース・セクション４２フィンガープリント・セクション４３メソッド及び手順セクション

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成９年７月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【図１】

【図７】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図８】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 ＳＡＮＡＮＴＯＮＩＯＲＯＡＤＰＡＬＯＡＬＴＯ，ＣＡ 94303，Ｕ. Ｓ．Ａ. (72)発明者クリシュナ・バーラットアメリカ合衆国・30309・ジョージア州・アトランタ・ザパドノースイースト・264 (72)発明者ロジャー・リッグスアメリカ合衆国・01803・マサチューセッツ州・バーリントン・ブライアウッドレーン・４

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】オブジェクト指向プログラミング構成に
おいて、ディジタル情報ストリームを備えるオブジェク
トのフィンガープリント値を生成する際に使用するフィ
ンガープリント生成システムであって、Ａ．オブジェクトを備えるディジタル情報ストリームを
受けるレシーバと、Ｂ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択され
たハッシュ値生成アルゴリズムに従ってディジタル情報
ストリームを処理するオブジェクト・フィンガープリン
ト値生成装置であってｉ．入力されたディジタル情報ストリームに応答して、
所定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッ
シュ値が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリ
ームの関数となり、そのため、（ａ）２つの同じ入力ス
トリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ
値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｉｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジ
タル情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生
成された被参照オブジェクト・フィンガープリントを含
む参照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリーム
を処理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るオブジェクト・フィンガープリント値生成装置とを備
えることを特徴とするフィンガープリント生成システ
ム。
【請求項２】オブジェクト指向プログラミング構成に
おいて、ディジタル情報ストリームを備えるオブジェク
トのフィンガープリント値を生成する際に使用するフィ
ンガープリント生成方法であって、Ａ．オブジェクトを備えるディジタル情報ストリームを
受けるステップと、Ｂ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択され
たハッシュ値生成アルゴリズムに従ってディジタル情報
ストリームを処理するステップであって、ｉ．入力したディジタル情報ストリームに応答して、所
定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッシ
ュ値が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリ
ームの関数となり、そのため、（ａ）２つの同じ入力ス
トリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ
値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｉｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジ
タル情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生
成された被参照オブジェクト・フィンガープリントを含
む参照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリーム
を処理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るステップとを含むフィンガープリント生成方法。
【請求項３】オブジェクト指向プログラミング構成に
おいて、ディジタル情報ストリームを備えるオブジェク
トのフィンガープリント値を生成するようにコンピュー
タを制御する際に使用するフィンガープリントを生成す
るプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
媒体であって、Ａ．前記コンピュータが、オブジェクトを備えるディジ
タル情報ストリームを受けるようにするレシーバ・プロ
グラムと、Ｂ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択され
たハッシュ値生成アルゴリズムに従って、前記コンピュ
ータにディジタル情報ストリームを処理させるオブジェ
クト・フィンガープリント値を生成するプログラムであ
って、ｉ．入力したディジタル情報ストリームに応答して、所
定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッシ
ュ値が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリ
ームの関数となり、そのため、（ａ）２つの同じ入力ス
トリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ
値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｉｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジ
タル情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生
成された被参照オブジェクト・フィンガープリントを含
む参照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリーム
を処理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るプログラムととを記録したフィンガープリントを生成
するプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記
録媒体。
【請求項４】オブジェクト指向プログラミング構成に
おいて、ディジタル情報ストリームを備えるオブジェク
トのフィンガープリント値を生成する際に使用するフィ
ンガープリント生成システムであって、Ａ．コンピュータと、Ｂ．前記コンピュータを制御し、ｉ．前記コンピュータが、オブジェクトを備えるディジ
タル情報ストリームを受けるようにするレシーバ・モジ
ュールと、ｉｉ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択さ
れたハッシュ値生成アルゴリズムに従って、前記コンピ
ュータにディジタル情報ストリームを処理させるオブジ
ェクト・フィンガープリント値生成モジュールであっ
て、ａ．入力したディジタル情報ストリームに応答して、所
定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッシ
ュ値が出力として生成され、ｂ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリー
ムの関数となり、そのため、（Ｉ）２つの同じ入力スト
リームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値
が生成され、（ＩＩ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｃ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクトが、
被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参照を
含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生成装
置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジタル
情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生成さ
れた被参照オブジェクト・フィンガープリントを含む参
照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリームを処
理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るモジュールとを備える制御構成とを備えるフィンガー
プリント生成システム。
【請求項５】オブジェクト指向プログラミング構成に
おいて、ディジタル情報ストリームを備えるオブジェク
トのフィンガープリント値の生成を容易にするためにコ
ンピュータと共に使用する制御装置であって、Ａ．前記コンピュータが、オブジェクトを備えるディジ
タル情報ストリームを受けるようにするレシーバ・モジ
ュールと、Ｂ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択され
たハッシュ値生成アルゴリズムに従って、前記コンピュ
ータにディジタル情報ストリームを処理させるオブジェ
クト・フィンガープリント値生成モジュールであってｉ．入力されたディジタル情報ストリームに応答して、
所定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッ
シュ値が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリ
ームの関数となり、そのため、（ａ）２つの同じ入力ス
トリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ
値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジ
タル情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生
成された被参照オブジェクト・フィンガープリントを含
む参照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリーム
を処理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るモジュールと、を備えることを特徴とする制御構成。
【請求項６】コンピュータ読取り可能媒体上に記憶さ
れ、コンピュータによって実行することができ、それぞ
れ、オブジェクト指向プログラミング構成において、デ
ィジタル情報ストリームを備えるオブジェクトのフィン
ガープリント値の生成を容易にするようコンピュータを
制御するように構成された、複数のモジュールを含む、
コードを配布するシステムであって、Ａ．前記コンピュータが、オブジェクトを備えるディジ
タル情報ストリームを受けるようにする受信機モジュー
ルと、Ｂ．ハッシュ値生成アルゴリズムのクラスから選択され
たハッシュ値生成アルゴリズムに従って、前記コンピュ
ータにディジタル情報ストリームを処理させるオブジェ
クト・フィンガープリント値生成モジュールであって、ｉ．入力したディジタル情報ストリームに応答して、所
定数のディジタル・ビットを有するディジタル・ハッシ
ュ値が出力として生成され、ｉｉ．ディジタル・ハッシュ値がディジタル情報ストリ
ームの関数となり、そのため、（ａ）２つの同じ入力ス
トリームが与えられた場合、同じディジタル・ハッシュ
値が生成され、（ｂ）２つの異なる入力ストリームが与
えられた場合、同じディジタル・ハッシュ値が生成され
る可能性が極めて低く、ｉｉ．「参照側オブジェクト」としてのオブジェクト
が、被参照オブジェクトとしての他のオブジェクトの参
照を含むとき、オブジェクト・フィンガープリント値生
成装置が、被参照オブジェクトに関連付けられたディジ
タル情報ストリームではなく、被参照オブジェクトの生
成された被参照オブジェクト・フィンガープリントを含
む参照側オブジェクトの入力ディジタル情報ストリーム
を処理することができ、選択されたハッシュ値生成アルゴリズムに従って生成さ
れたディジタル出力値が、前記フィンガープリント生成
システムによって生成されたフィンガープリントを備え
るモジュールとを備えることを特徴とするシステム。