JPH1079024A - ディジタル画像のシーケンスの画像のノイズを時間フィルタリングする方法及び装置 - Google Patents

ディジタル画像のシーケンスの画像のノイズを時間フィルタリングする方法及び装置

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JPH1079024A
JPH1079024A JP9197211A JP19721197A JPH1079024A JP H1079024 A JPH1079024 A JP H1079024A JP 9197211 A JP9197211 A JP 9197211A JP 19721197 A JP19721197 A JP 19721197A JP H1079024 A JPH1079024 A JP H1079024A
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フロラン ラウル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ノイズピークを実時間的に除去す
る時間フィルタリング方法の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明の最初の時点から最後の時点まで
の間に形成され、各時点に対応するサンプルである強度
値を有する画素の2次元マトリックス形ディジタル画像
のシーケンス中の画像ノイズを時間フィルタリングする
方法は、第1の加重が割り当てられた最後から2番目の
時点の時間フィルタ処理されたサンプルと、ノイズピー
クの不在に関する確率値である第2の加重により変調さ
れた最後の時点のノイズ性サンプルとの線形結合を用い
て、所定の画素位置に対し最後の時点の時間フィルタ処
理されたサンプルを評価する段階を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ディジタル画像のシーケンス
の画像のノイズを時間フィルタリングする方法、並び
に、その方法を実施する装置に関する。本発明は、特
に、低強度X線ビームを利用し、ディテールを劣化させ
ることなくノイズを除去するためフィルタ処理されるべ
き低コントラストのノイズ性ディジタル画像のシーケン
スを発生するシステムを用いてX線蛍光透視モードで形
成された医用画像の処理に使用される。
【0002】
【従来の技術】時間フィルタリング動作は、シーケンス
の画像中に所定の位置を有する画素のディジタル化され
た強度値を含む時間的信号と称される一次元信号を時間
の関数として平滑化することにより行われる。上記の種
類の時間フィルタリング方法は、アール イー カルマ
ン(R.E. KALMAN) による“線形フィルタリング及び予測
問題についての新しいアプローチ(A new approach to l
inear filtering and prediction problems)”、ASM
E論文誌、基礎工学ジャーナル、シリーズ82D 、ページ
35-45 、1960年により公知である。
【0003】カルマンフィルタは、アプリオリに作られ
た仮定的な関数、シーケンスの先行する画像の同じ位置
を有する画素の強度の関数、及び、カルマン利得と称さ
れる係数の関数としてシーケンス中の画像の現時の画素
がフィルタ処理された強度を生成する再帰式により定義
される。上記の式は数通りの再帰アルゴリズムを生成し
得る。これらの中の一つのアルゴリズムにおいて、カル
マン利得は、所定の位置の画素に対する所定の時点で観
察されたノイズ性強度と、先行する時点で観察されたフ
ィルタ処理された強度との差の関数である。従って、動
き又はノイズピークに起因して強度の不連続性が生じた
場合に、時間的信号は不連続性の後ではなく不連続性よ
りも先に平滑化される。このため、上記アルゴリズム
は、上記のタイプの強度不連続性を処理するため適当で
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば、蛍
光透視X線ビームの強度は非常に低いため、シーケンス
の画像は、極度にノイズ性であり、かつ、屡々ノイズピ
ークを含むことが問題である。従来技術における他の問
題は、シーケンスの各画像は、小さい時間間隔により次
の画像から分離されるので、重要な事象、例えば、カテ
ーテルのような小さい器具の移動が1枚の画像と別の画
像との間に生じることである。
【0005】従って、本発明の目的は、(1)厳密に実
時間で動作し、即ち、シーケンスの画像レートとは無関
係に、直ちに画像遅延を伴うことなく観察された現時の
画像の外観から、フィルタ処理された現時の画像を生成
し、(2)ノイズピークを除去することが可能であり、
(3)運動中の小さい対象物を消去又は歪めない、ディ
ジタル画像のシーケンスの連続的な画像のノイズを除去
する時間フィルタリング方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ノイズピークの実時間的
な除去の問題は、請求項1に記載されるように、最初の
時点(t0 )から最後の時点(t)までの間に形成さ
れ、各時点に対応するサンプルと称される強度値を有す
る画素の2次元マトリックスの形式をなすディジタル画
像のシーケンス中の画像のノイズを時間フィルタリング
する方法であって、第1の加重(W1 )が割り当てられ
た最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理された
サンプル(Pt-1 P )と、ノイズピークの不在に関する
確率値(β t P )の関数である第2の加重(W2 )によ
り変調された最後の時点のノイズ性サンプル(It P
との第1の結合と称される結合を用いて、所定の画素位
置に対し、最後の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
ンプル(Pt P )を評価する段階からなるノイズの時間
フィルタリングの方法により解決される。
【0007】運動中の小さい対象物を歪めることなくノ
イズを除去する問題は、請求項5に記載されるように、
第2の結合のカジュアル加重の合計の値として、第1の
結合内の最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理
されたサンプル(Pt P )に用いる第1の加重(W1
を評価する段階と、第1及び第2の加重の合計(W1
2 )により上記第1の結合を正規化する段階とを更に
有する方法により解決される。
【0008】上記のフィルタリング方法を実施する装置
は請求項7に開示される。本発明によるフィルタリング
方法を実施する装置は、最初の時点(t0 )から最後の
時点(t)までに、画素の2次元のマトリックスの形式
をなす画像のシーケンス中の連続的な画像内の所定の画
素位置に関係したノイズ性サンプル(Ij )の系列を供
給するシステムと、最後から2番目の時点(t−1)の
時間的にフィルタ処理されたサンプル(P t-1 C )を供
給する第1の計算部品(190)と、最後の時点のノイ
ズ性サンプル(It P )のノイズピークの不在に関する
確率値(βt P )の関数を評価する計算モジュールを備
えた第1のサブ部品(210)、及び、第1の加重(W
1 )が割り当てられた最後から2番目の時点の時間的に
フィルタ処理されたサンプル(Pt-1 C )と、上記確率
値(βt P )の関数により定められた第2の加重
(W2 )が割り当てられた最後の時点のノイズ性サンプ
ル(It P )との第1の線形結合を評価する計算モジュ
ールを備えた第2のサブ部品(220)を有する第2の
計算部品(200)とにより構成され、上記第1の結合
は上記第1及び第2の加重の合計により正規化されてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
を詳細に説明する。 (I) X線装置について 図1には、本発明の方法の応用の一例として、ディジタ
ルX線撮影システムが示される。ディジタルX線撮影シ
ステムは、X線源1と、患者を収容する台2と、ディジ
タル画像処理装置5にデータを供給する撮像管4に接続
された画像増倍器3とを含む。ディジタル画像処理装置
5は、マイクロプロセッサを有し、本発明の方法を実施
するため適当である。マイクロプロセッサは複数の出力
を有し、例えば、出力6はX線撮影画像又は強度画像の
シーケンスを表示するモニタ7に接続される。
【0010】本発明は、ディジタル画像を取得するため
使用される方法、或いは、それにより表わされる対象物
の性質には係わらないが、ノイズ及びノイズピークを除
去するためシーケンス中の画像のフィルタリングだけに
関係する。 (II)時間ノイズフィルタリング方法について 本発明は、ノイズ性ディジタル画像のシーケンス中の各
画像で連続的にノイズの時間フィルタリングを行う方法
を提案する。本発明の方法は、最後に観察されたノイズ
性画像のフィルタリングを行う。従って、本発明の方法
は厳密に実時間で行われる。
【0011】図2に示される如く、本発明の方法は、
「カジュアル(その時々の)画像」と称される過去の強
度画像Jj C と、現時の画像と称される画像Jt P とよ
りなるノイズ性画像のシーケンスの取得及びディジタル
化を含む。過去の強度画像Jj C は、tが現時点を表わ
すとき、第1の時点t0 から時点j=t−1までの間に
形成される。画像Jt P は、フィルタリングされ、現時
j=tに到達する。各ノイズ性ディジタル画像Jj は、
座標x、yと、強度レベルIj (x,y)とにより指定
される画素Aj (x,y)の2次元マトリックスであ
る。
【0012】図3の(A)及び(B)に示される如く、
ノイズ性時間的信号(Iτ)は、時間τの関数として、
画素Aj (x,y)の所定の位置x、yに異なる強度レ
ベルIj (x,y)で形成される。この方法により、図
4の(A)に示される如く、フィルタ処理された時間的
信号P(τ)が得られる。以下、「サンプル」は、時間
的信号I(τ)及びP(τ)の点である強度を表わすこ
とに注意する必要がある。過去のサンプル又はカジュア
ルサンプルは、Ij C により示され、現時のサンプルは
t P により示される。
【0013】上記方法は、現時点tに到達したノイズ性
サンプルIt P に関してフィルタリング動作を行い、フ
ィルタ処理されたサンプルPt P を形成する。時間フィ
ルタリング動作は、2次元マトリックスの各画素A
j (x,y)に対し、異なる座標x、yで別々に行われ
る方が有利である。図3の(A)には、時点t−1から
現れ、時点tの付近に中心があり、最終的に消えるノイ
ズピークD1を有するノイズ性時間的信号I(τ)が示
される。
【0014】図3の(B)には、小さい局部的な動きに
起因して現時点tでサンプルIt P上に発生し、時点t
−1と時点tとの間で時間的信号I(τ)の立ち上がり
エッジとして現れ始める強度不連続性D2を有し、時点
t−1以前では実質的に小さい信号を維持し、時点t以
降には実質的に大きい信号を維持するノイズ性時間的信
号I(τ)が示される。
【0015】上記の時間的信号は、ノイズに起因して小
さい鋸歯を有し、強度レベルは位置(x,y)に関して
常に変化し、シーケンス中の画像に白斑(スノーノイ
ズ)の影響を与える。フィルタリング動作は、時間的信
号I(τ)を所定の画素に対する平均値に平滑化するこ
とにより、この影響を除去する。フィルタリング動作
は、更に、D1のようなノイズピークを除去するために
用いられる。
【0016】D1のようなノイズピークを除去するため
には、ノイズピークD1をD2のような強度不連続性と
区別することが必要である。このため、本発明の方法
は、ノイズピークD1が、不連続性D2の場合とは違っ
て、空間的現象だけに対応するのではなく、時間的現象
に対応することを考慮する。現時のノイズ性サンプルI
t P の再生用のフィルタ処理されたサンプルPt Pは、
以下の式(1)により表わされる。
【0017】
【数3】
【0018】式(1)によれば、フィルタ処理されたサ
ンプルPt P 、又は、現時点tのフィルタ処理された時
間的信号は、最後から2番目の時点で評価され、最後の
フィルタ処理されたカジュアルサンプルと称されるフィ
ルタ処理されたカジュアル信号Pt-1 C と、現時点tで
観察されたノイズ性サンプルIt P との結合である。フ
ィルタ処理された信号Pt P に対する式(1)におい
て、第1及び第2の加重W1 及びW2 は、夫々、サンプ
ルPt-1 C 及びIt P に割り当てられる。
【0019】式(1)の分母は、フィルタ処理された信
号Pt P の平均値がノイズ性信号I t P の平均値と一致
することを保証するため、サンプルに加えられた加重の
合計が1に一致すべきことに基づいて現れる正規化係数
である。式(1)の現時のノイズ性サンプルIt P は、
現時点tのノイズピークの不在の確率値βt P の関数に
より変調される。このため、ピーク検出がノイズピーク
の不在の確率値βt P を評価するため、時点tの時間的
信号に基づいて行われ、式(1)の現時のノイズ性サン
プルIt P に割り当てられた加重W2 は、好ましくは、
上記確率値βt P の関数である。一例として、
【0020】
【数4】
【0021】のように表わされる。機能的なブロックを
用いて本発明の方法を示す図7を参照するに、現時のノ
イズ性サンプルIt P に基づいて行われるノイズピーク
検出は、現時の平滑化されたサンプルGt P を評価する
ため、空間フィルタGを現時のノイズ性サンプルIt P
に用いる手段(101)と、現時のノイズ性It P と現
時の平滑化されたサンプルGt P との間で形成された第
1の差Δ1
【0022】
【数5】
【0023】を評価する手段(103)と、現時のノイ
ズ性It P と最後のノイズ性カジュアルサンプルIt-1
C との間で形成された第2の差Δ2
【0024】
【数6】
【0025】を評価する手段(104)と、2個の差Δ
1及びΔ2の符号の比較器(107)と、ゼロ以上、即
ち、Zt P ≧0なる変数Zt P を評価する手段(11
0)とからなる。変数Zt P の評価は、時点tのノイズ
ピークの存在を推定する測定である。実際上、ノイズピ
ークは空間域及び時間域の両方における過渡的な現象で
ある。
【0026】時点tのノイズ性サンプルIt P と、同一
時点に関する空間フィルタ処理されたサンプルGt P
の間の第1の差Δ1を評価する手段(103)は、空間
域における過渡的な面を明らかにする。信号の局所ピー
ク、又は、信号の局所極値を抑止する空間フィルタ関数
Gは、現時点tのノイズ性サンプルの空間フィルタリン
グを実現するため使用するのに適当である。この空間フ
ィルタリング動作は、ローパスタイプでもよく、或い
は、好ましくは、例えば、アリ ニーミネン(Ari Niemi
nen)他による“画像処理用のディテール保存フィルタの
新しいクラス(A New Class of Detail PreservingFilte
rs for Image Processing) ”、IEEEパターン解析
及び人工知能に関する論文誌(IEEE Transactions on Pa
tterns Analysis and Machine Intelligence) 、第PAM
I.9巻、第1号、1987年1月に記載されているよう
なハイブリッドメジアンタイプでもよい。
【0027】本発明によれば、以下に説明する空間フィ
ルタ101の中の一つの空間フィルタをノイズ性信号I
t P に用いることが好ましい。空間フィルタ101の第
1の実施例を表わす図5の(A)において、数画素、例
えば、3画素のメジアンフィルタが、処理されるべき画
像Jt 及び画素At (x,y)に用いられる。小さいウ
ィンドウΩt (x,y)において、現時の画素A
t (x,y)の周辺に中心が置かれたフィルタ101
は、所定方向、例えば、水平方向の3個の隣接した画素
の強度を計算し、その強度を最小強度から最大強度の順
に並べ、最小強度及び最大強度以外の強度、即ち、所謂
メジアン強度をフィルタ処理された強度値として保持す
る。このメジアン強度Gt P は現時の画素At (x,
y)に割り当てられる。
【0028】空間フィルタ101の第2の実施例を示す
図5の(B)において、ウィンドウΩt (x,y)によ
り定義され、x、yの周辺に中心が置かれたメジアンフ
ィルタは、処理されるべき画像Jt 及び画素At (x,
y)に用いられる。このメジアンフィルタは、数個の実
施可能な方向、例えば、水平方向Hと、垂直方向Vと、
第1の対角方向X1と、第2の対角方向X2を有する。
【0029】メジアン値は、最初に各方向に対し決めら
れる。次に、2個の新しいメジアン値が、一方で中心点
t (x,y)の強度に関する2方向H及びVに対する
結果をとることにより決められ、他方で中心点A
t (x,y)の強度に関する2方向X1及びX2に対す
る結果をとることにより決められる。最終的に、最後の
メジアン値が、中心点At (x,y)の強度に関する上
記2個の新しい値をとることにより決められる。かかる
最後のメジアン値Gt P は中心点At (x,y)に割り
当てられる。
【0030】時点tのノイズ性サンプルIt P により形
成された2個の時間的に連続したサンプルと、先行する
時点t−1のノイズ性サンプルIt-1 C との間の第2の
差Δ2の評価(104)は、時間域における過渡的な面
を明らかにする。空間域並びに時間域の過渡現象が存在
することは、即ち、ノイズピークの存在は、評価された
差Δ1及びΔ2が整合し、同じ向きの強度変化を示すと
きに検出される。これは、2種類の差Δ1及びΔ2の符
号を一致させることにより実現される。
【0031】差Δ1と差Δ2の符号が異なるとき、ノイ
ズピークの不在が想定される。
【0032】
【数7】
【0033】差Δ1と差Δ2の符号が一致するとき、ノ
イズピークの存在が明らかであると推定される。
【0034】
【数8】
【0035】ノイズピークの存在の推定値は、本発明に
よれば、以下の式
【0036】
【数9】
【0037】を用いて測定される。このため、本発明の
方法は、差Δ1及びΔ2の絶対値
【0038】
【数10】
【0039】の評価手段108及び109を含む。ノイ
ズピークの推定測定値Zt P は、差Δ1の絶対値と差Δ
2の絶対値との間の最小値と見なされる。本発明の方法
は、ピークの不在の確率の評価手段(110)を更に含
む。この確率βt P は、以下の式
【0040】
【数11】
【0041】に従って、変数Zt P の厳密ではない減少
関数Ft P として評価される。実際の強度不連続性が過
去に存在し、不連続性の前のカジュアルサンプルに基づ
いて処理を行うことができないことを意味し、かつ、ノ
イズピークが現時点に存在し、上記方法が現時のサンプ
ルに基づいて行えないことを意味する場合に、上記のノ
イズピーク検出段階及び確率評価段階を含む時間フィル
タリング方法が不正確な結果を生じないことを保証する
ため、減少関数Ft P の値はゼロではないと想定され
る。これは、本発明の方法によれば、現時点tのピーク
の不在の確率βt P は、決してゼロではないこと、
【0042】
【数12】
【0043】を表わす。図6を参照するに、変数Zt P
の関数として確率βt P を表わす実現可能な曲線は、例
えば、ピークの存在の推定値Zt P が0に達するとき、
ピークの不在の確率βt P が1に達し、ピークの存在の
推定値Zt P が1以下であるとき、ピークの不在の確率
βt Pが略1のままであり、ピークの存在の推定値Zt
P が2以上であるとき、ピークの不在の確率βt Pは値
βMIN P に近づく傾向があることを示す。
【0044】式(1)において、現時のサンプルIt P
の加重W2 は、ピークの不在の確率βt P と一致すると
見なされる。ピークの不在の確率が1であるとき、ピー
クは確実に不在であり、現時のサンプルIt P に帰属す
る信頼度は高い。この事実を説明するため、現時のサン
プルIt P に関する加重W2 は、確率βt P と同様に値
1を有するので、
【0045】
【数13】
【0046】と表わされる。ピークの不在の確率βt P
がβMIN のオーダーであるとき、即ち、小さい値を有す
るとき、ピークが存在し、現時のサンプルIt P に帰属
する信頼度が低いことは略確実である。この事実を説明
するため、現時のサンプルに関する加重は、小さい値を
とり、例えば、
【0047】
【数14】
【0048】と表わされる。上記の2個の値の間で現時
のサンプルIt P は、上記の差Δ1及びΔ2の関数とし
て計算された確率値βt P を用いて式(1)で変調され
る。変数Zt P の関数としての曲線βt P はノイズに依
存しないことが望ましい。このような結果を得るため、
差Δ1及びΔ2の中の各差は、当業者に公知の如く、ノ
イズ標準偏差σB により正規化される。
【0049】ノイズ標準偏差σB は、所定のサンプルに
関係したノイズの分散σB 2 であることに注意する必要
がある。ノイズの分散は、領域内の平均局所強度に対し
画像Jt 内で考慮された領域内のノイズの標準偏差の2
乗の平均値である。差Δ1及びΔ2の各差に対し、ノイ
ズの分散は約2σB 2 である。その結果として、ノイズ
標準偏差は約σB √2である。
【0050】従って、使用される差は、好ましくは、以
下の式
【0051】
【数15】
【0052】により与えられる正規化された差Δ1及び
Δ2である。これにより、
【0053】
【数16】
【0054】が得られる。上記の方法により、図3の
(A)に示されるようなノイズピークを図3の(B)に
示されるような不連続性から識別し、かかるノイズピー
クを考慮し、図4の(A)に示される如く、かかるノイ
ズピークを除去できるようになる。上記の方法によれ
ば、最後にフィルタ処理されたカジュアルサンプルは、
当業者に公知の再帰的又は非再帰的過程である時間フィ
ルタリングにより計算される必要がある。好ましくは、
最後のカジュアルサンプルは、第2の結合により計算さ
れた結果として、
【0055】
【数17】
【0056】により表わされ、式中、Ij C は、第1の
時点から最後から2個前の時点t−1までに所定の画素
位置Aj (x,y)のシーケンスの画像から得られたノ
イズ性カジュアルサンプルを表わし、bj C は同じ添え
字の付けられた各サンプルと関係した加重を表わす。第
2の結合は加重bj C の合計により正規化される。上記
方法の他の例によれば、加重bj C は、各カジュアルサ
ンプルに割り当てられ、当業者によって経験的に定めら
れた定数でも構わない。その場合に、非常に小さい対象
物の運動の問題は完全には解決されない。
【0057】好ましくは、所定のカジュアルサンプルI
k C の加重bk C は、上記所定のカジュアルサンプルI
k C と現時のノイズ性サンプルIt P との間で形成され
た不連続性αj C の不在の確率の積である。不連続性
は、例えば、図3の(B)にD2によって示されるよう
に、カジュアルサンプルの系列の中の2個の連続したサ
ンプルの間の強度不連続性であり、この不連続性は動き
に起因するので空間的現象と関係することを理解する必
要がある。従って、次式
【0058】
【数18】
【0059】のように表わされる。例えば、ノイズ性カ
ジュアルサンプルIt-1 C に連結されたカジュアル加重
t-1 C に対する式は、サンプルIt-1 C とIt P との
間の不連続性の不在の確率を表わす
【0060】
【数19】
【0061】である。ノイズ性カジュアルサンプルI
t-2 C と関係したカジュアル加重bt-2 C の式は、
【0062】
【数20】
【0063】と表わされ、以下同様である。上記式によ
れば、サンプルIk C が到達する時点と、現時のサンプ
ルIt P が到達する時点との間にD2のような強度不連
続性が発生したとき、上記サンプルIk C は加重が小さ
いので上記第2の結合では少ししか考慮されない。現時
のサンプルまで強度不連続性が存在するサンプルだけが
上記式(17)の第2の結合で多量に考慮される。
【0064】時間ノイズフィルタリング方法及びノイズ
ピークに依存して、式(1)の最後にフィルタ処理され
たカジュアルサンプルは式(17)に従って評価され、
それに割り当てられた加重W1 は、上記第2の結合の加
重の合計
【0065】
【数21】
【0066】により与えられる。好ましくは、簡略化に
より以下の式
【0067】
【数22】
【0068】が想定される。ノイズピークのフィルタリ
ングを実現する第1の結合の式(1)の表現は、所定の
第3の加重Wt P
【0069】
【数23】
【0070】を利用する方が有利であり、かくして、フ
ィルタ処理された現時のサンプルの評価が以下の式
【0071】
【数24】
【0072】により与えられ、この式は、以下の式
【0073】
【数25】
【0074】若しくは、
【0075】
【数26】
【0076】と等価であり、又は、式
【0077】
【数27】
【0078】と等価であり、上記式は、現時のサンプル
t P の第1の結合(1)がノイズピークの不在の確率 βt P =W2 の係数により変調され、最後から2番目のカジュアルサ
ンプルPt-1 C が、このサンプルを決定し得る第2の結
合(17)の加重 1/Kt-1 C の合計である加重W1 を有することを表わす。上記の第
1及び第2の結合と、式(24b)は、線形でも構わな
い。
【0079】最後から2番目のフィルタ処理されたカジ
ュアルサンプル及びその加重を決めるため、上記の好ま
しい方法を用いることにより、図3の(B)のD2のよ
うな空間的不連続性を生じさせる運動中の小さい対象物
を歪ませ、又は、消すことなくノイズを除去する問題が
完全に解決される。
【0080】
【実施例】
(III) フィルタリング方法を実施する装置について 式(24b)は以下に説明するように簡単な計算手段を
用いて容易に評価することが可能である。図7及び図8
は、以下に機能的なブロック形式で説明する提案された
フィルタリング方法を実施する簡単な装置の概略図であ
る。
【0081】上記装置は、第1の時点から現時点tま
で、画素Aj (x,y)に関係しディジタル画像中に所
定の位置x、yを有するノイズ性サンプルを取得する手
段(図示しない)からなる。図8を参照するに、上記装
置は、第1に、線形フィルタを用いて、定数、又は、好
ましくは上記のような不連続性の不在の確率の係数αj
C の関数のいずれかであるサンプルと関係した加重で最
後にフィルタ処理されたカジュアルサンプルP
t-1 C の、所定の位置x、yの、時点t−1からの時間
間隔に得られたノイズ性カジュアルサンプルに基づい
て、評価を行うカジュアル時間フィルタ部品と称される
第1の部品190を実質的に含む。
【0082】線形フィルタリングを行うため適当な再帰
的又は非再帰的フィルタは、当業者に公知であり、以下
に説明する必要はない。カジュアルフィルタリングを行
うこのような線形フィルタ190は、ノイズ性カジュア
ルサンプルIj C 用の入力189と、一定加重b
j C 用、若しくは、好ましい実施例の場合にはαj C
積のための入力188とを含む。出力204は最後のフ
ィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C を供給
し、好ましい実施例において、出力205は、Kt-1 C
に一致すると想定される逆数の形で加重の合計
【0083】
【外1】
【0084】を供給する。次に、上記装置は、当業者に
公知であるため図示しない従来の手段を更に含み、この
手段は、サンプルのノイズの分散σB 2 と、差Δ1及び
Δ2とに基づいてノイズ標準偏差を評価する。図7を参
照するに、ノイズピークを除去する時間フィルタリング
装置は、本質的に、最後のノイズ性サンプルIt-1 C
の入力99と、現時のノイズ性サンプルIt P 用の入力
100と、カジュアル線形フィルタ190からの最後に
フィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C 用の入
力204と、カジュアル線形フィルタ190からの値K
t-1 C 用の入力205と、ノイズ標準偏差σB の評価さ
れた値用の入力206と、ノイズ及びノイズピークがき
わめて徹底的に除去されている現時のフィルタ処理され
たサンプルPt P 用の出力301とを備えた部品200
により構成される。
【0085】部品200は、ノイズピークの不在の確率
βt P を評価する第1のサブ部品210と、現時の時間
的にフィルタ処理されたサンプルPt P を最終的に評価
する第2のサブ部品220とからなる。第1のサブ部品
210は、現時のノイズ性サンプルIt P を受け、平滑
化された現時のサンプルGt P を得るため空間フィルタ
G101を用いて現時のノイズ性サンプルIt P を空間
的にフィルタ処理する。第1のサブ部品210は、最後
のフィルタ処理されたカジュアルサンプルIt-1 C と、
ノイズ標準偏差σB の評価された値とを更に受ける。
【0086】現時のノイズ性サンプルIt P 及び平滑化
された現時のサンプルGt P は、第1の差Δ1を発生す
る第1の加算器103に供給され、現時のノイズ性サン
プルIt P 及び最後のノイズ性カジュアルサンプルI
t-1 C は、第2の差Δ2を発生する第2の加算器104
に供給される。差Δ1及びΔ2は、夫々、ノイズ標準偏
差σB と共に、関係式(14)及び(15)に従ってノ
イズ標準偏差で正規化された差を与えるLUT(ルック
アップテーブル)105及び106に入力される。
【0087】正規化された差の符号は、ノイズピークZ
t P の存否に関する推定的測定の値が評価されたことを
保証するため、符号が異なる場合には0を供給し、符号
が同一である場合には非0を供給するように、信号0又
は1を供給する符号比較器107で比較される。
【0088】正規化された差Δ1及びΔ2の値は、夫
々、絶対値を評価するためのルックアップテーブル10
8及び109に供給され、次に、式(10)による推定
値Zt P の厳密ではない減少関数Ft P として、比較器
107からの命令に従ってルックアップテーブル110
で確率βt P が計算される。第2のサブ部品220は、
上記の如く、現時のノイズ性サンプルIt P と、最後の
フィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C と、K
t-1 C と称されるカジュアル加重の合計の逆数とを受け
る。第2のサブ部品220は、式(23)に従って評価
された加重Wt P を供給するため、ピークの不在の確率
βt P と、カジュアル加重の合計の逆数Kt-1 C とを格
納するLUT(ルックアップテーブル)111を含む。
【0089】第2のサブ部品220は、次に、式(24
b)を利用して現時のフィルタ処理されたサンプルPt
C を評価する加算器112及び114と乗算器113と
を含む。このため、加算器112は、現時のノイズ性サ
ンプルIt P と、最後のフィルタ処理されたカジュアル
サンプルPt-1 C とを受け、差 It P −Pt-1 C を供給し、その差は乗算器113において加重Wt P
つ乗算され、乗算器113の出力は加算器114を用い
て最後のフィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1
C に加算される。その結果として、現時のフィルタ処理
されたサンプルP t P の値が式(24b)に従ってサブ
部品220の出力301に得られる。
【0090】
【発明の効果】本発明による時間的フィルタリング方法
を実施する装置は、簡単に実現することが可能であり、
実時間的に厳密かつ正確に、ノイズピークの抑止を伴う
有効な時間ノイズフィルタリングが得られる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線画像化装置の概略図である。
【図2】ディジタル画像のシーケンスの説明図である。
【図3】(A)はノイズピークを伴う所定の位置の画素
に対応するノイズ性時間的信号を表わす図であり、
(B)は動きによる不連続性を伴う他のノイズ性時間的
信号を表わす図である。
【図4】(A)は、図3の(A)のノイズ性時間的信号
に対応するフィルタ処理された時間的信号を表わす図で
あり、(B)は、(A)に示されるようなノイズ性時間
的信号を空間的フィルタによりフィルタ処理した後の様
子を表わす図である。
【図5】(A)及び(B)は、空間フィルタの第1及び
第2の実施例を表わす図である。
【図6】時間フィルタリング関数の実施例のため実現可
能な変調関数の一実施例を表わす図である。
【図7】時間フィルタリング方法を実施する装置を機能
的なブロック図の形式で表わす図である。
【図8】時間フィルタリング方法を実施する装置を機能
的なブロック図の形式で表わす図である。
【符号の説明】
t−5,t−4,...,t,t+1 時点 D1 ノイズピーク Gt ,Gt-1 平滑化されたサンプル Pt P 最後の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
ンプル Pt-1 C フィルタ処理されたサンプル 99,100,188,189,204,205 入
力 101 空間フィルタ 103,104,112,114 加算器 105,106,110,111 ルックアップテー
ブル 107 符号比較器 113 乗算器 190 カジュアル時間フィルタ 200 計算部品 210,220 サブ部品 301 出力
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ディジタル画像のシーケンスの画像の
ノイズを時間フィルタリングする方法及び装置
【特許請求の範囲】
【数1】 として、上記第1の結合内の最後から2番目の時点の時
間的にフィルタ処理されたサンプル(Pt P )に用いる
第1の加重(W1 )を評価する段階と、 上記第1及び第2の加重の合計(W1 +W2 )により上
記第1の結合を正規化する段階とを更に有する請求項4
記載の方法。
【数2】 として、最後から2番目の時間的にフィルタ処理された
サンプル(Pt-1 C )に割り当てられた上記第1の加重
(W1 )を評価する手段を有する請求項7記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ディジタル画像のシーケンス
の画像のノイズを時間フィルタリングする方法、並び
に、その方法を実施する装置に関する。本発明は、特
に、低強度X線ビームを利用し、ディテールを劣化させ
ることなくノイズを除去するためフィルタ処理されるべ
き低コントラストのノイズ性ディジタル画像のシーケン
スを発生するシステムを用いてX線蛍光透視モードで形
成された医用画像の処理に使用される。
【0002】
【従来の技術】時間フィルタリング動作は、シーケンス
の画像中に所定の位置を有する画素のディジタル化され
た強度値を含む時間的信号と称される一次元信号を時間
の関数として平滑化することにより行われる。上記の種
類の時間フィルタリング方法は、アール イー カルマ
ン(R.E. KALMAN) による“線形フィルタリング及び予測
問題についての新しいアプローチ(A new approach to l
inear filtering and prediction problems)”、ASM
E論文誌、基礎工学ジャーナル、シリーズ82D 、ページ
35-45 、1960年により公知である。
【0003】カルマンフィルタは、アプリオリに作られ
た仮定的な関数、シーケンスの先行する画像の同じ位置
を有する画素の強度の関数、及び、カルマン利得と称さ
れる係数の関数としてシーケンス中の画像の現時の画素
がフィルタ処理された強度を生成する再帰式により定義
される。上記の式は数通りの再帰アルゴリズムを生成し
得る。これらの中の一つのアルゴリズムにおいて、カル
マン利得は、所定の位置の画素に対する所定の時点で観
察されたノイズ性強度と、先行する時点で観察されたフ
ィルタ処理された強度との差の関数である。従って、動
き又はノイズピークに起因して強度の不連続性が生じた
場合に、時間的信号は不連続性の後ではなく不連続性よ
りも先に平滑化される。このため、上記アルゴリズム
は、上記のタイプの強度不連続性を処理するため適当で
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば、蛍
光透視X線ビームの強度は非常に低いため、シーケンス
の画像は、極度にノイズ性であり、かつ、屡々ノイズピ
ークを含むことが問題である。従来技術における他の問
題は、シーケンスの各画像は、小さい時間間隔により次
の画像から分離されるので、重要な事象、例えば、カテ
ーテルのような小さい器具の移動が1枚の画像と別の画
像との間に生じることである。
【0005】従って、本発明の目的は、(1)厳密に実
時間で動作し、即ち、シーケンスの画像レートとは無関
係に、直ちに画像遅延を伴うことなく観察された現時の
画像の外観から、フィルタ処理された現時の画像を生成
し、(2)ノイズピークを除去することが可能であり、
(3)運動中の小さい対象物を消去又は歪めない、ディ
ジタル画像のシーケンスの連続的な画像のノイズを除去
する時間フィルタリング方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ノイズピークの実時間的
な除去の問題は、請求項1に記載されるように、最初の
時点(t0 )から最後の時点(t)までの間に形成さ
れ、各時点に対応するサンプルと称される強度値を有す
る画素の2次元マトリックスの形式をなすディジタル画
像のシーケンス中の画像のノイズを時間フィルタリング
する方法であって、第1の加重(W1 )が割り当てられ
た最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理された
サンプル(Pt-1 P )と、ノイズピークの不在に関する
確率値(β t P )の関数である第2の加重(W2 )によ
り変調された最後の時点のノイズ性サンプル(It P
との第1の結合と称される結合を用いて、所定の画素位
置に対し、最後の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
ンプル(Pt P )を評価する段階からなるノイズの時間
フィルタリングの方法により解決される。
【0007】運動中の小さい対象物を歪めることなくノ
イズを除去する問題は、請求項5に記載されるように、
第2の結合のカジュアル加重の合計の値として、第1の
結合内の最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理
されたサンプル(Pt P )に用いる第1の加重(W1
を評価する段階と、第1及び第2の加重の合計(W1
2 )により上記第1の結合を正規化する段階とを更に
有する方法により解決される。
【0008】上記のフィルタリング方法を実施する装置
は請求項7に開示される。本発明によるフィルタリング
方法を実施する装置は、最初の時点(t0 )から最後の
時点(t)までに、画素の2次元のマトリックスの形式
をなす画像のシーケンス中の連続的な画像内の所定の画
素位置に関係したノイズ性サンプル(Ij )の系列を供
給するシステムと、最後から2番目の時点(t−1)の
時間的にフィルタ処理されたサンプル(P t-1 C )を供
給する第1の計算部品(190)と、最後の時点のノイ
ズ性サンプル(It P )のノイズピークの不在に関する
確率値(βt P )の関数を評価する計算モジュールを備
えた第1のサブ部品(210)、及び、第1の加重(W
1 )が割り当てられた最後から2番目の時点の時間的に
フィルタ処理されたサンプル(Pt-1 C )と、上記確率
値(βt P )の関数により定められた第2の加重
(W2 )が割り当てられた最後の時点のノイズ性サンプ
ル(It P )との第1の線形結合を評価する計算モジュ
ールを備えた第2のサブ部品(220)を有する第2の
計算部品(200)とにより構成され、上記第1の結合
は上記第1及び第2の加重の合計により正規化されてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
を詳細に説明する。 (I) X線装置について 図1には、本発明の方法の応用の一例として、ディジタ
ルX線撮影システムが示される。ディジタルX線撮影シ
ステムは、X線源1と、患者を収容する台2と、ディジ
タル画像処理装置5にデータを供給する撮像管4に接続
された画像増倍器3とを含む。ディジタル画像処理装置
5は、マイクロプロセッサを有し、本発明の方法を実施
するため適当である。マイクロプロセッサは複数の出力
を有し、例えば、出力6はX線撮影画像又は強度画像の
シーケンスを表示するモニタ7に接続される。
【0010】本発明は、ディジタル画像を取得するため
使用される方法、或いは、それにより表わされる対象物
の性質には係わらないが、ノイズ及びノイズピークを除
去するためシーケンス中の画像のフィルタリングだけに
関係する。 (II)時間ノイズフィルタリング方法について 本発明は、ノイズ性ディジタル画像のシーケンス中の各
画像で連続的にノイズの時間フィルタリングを行う方法
を提案する。本発明の方法は、最後に観察されたノイズ
性画像のフィルタリングを行う。従って、本発明の方法
は厳密に実時間で行われる。
【0011】図2に示される如く、本発明の方法は、
「カジュアル(その時々の)画像」と称される過去の強
度画像Jj C と、現時の画像と称される画像Jt P とよ
りなるノイズ性画像のシーケンスの取得及びディジタル
化を含む。過去の強度画像Jj C は、tが現時点を表わ
すとき、第1の時点t0 から時点j=t−1までの間に
形成される。画像Jt P は、フィルタリングされ、現時
j=tに到達する。各ノイズ性ディジタル画像Jj は、
座標x、yと、強度レベルIj (x,y)とにより指定
される画素Aj (x,y)の2次元マトリックスであ
る。
【0012】図3の(A)及び(B)に示される如く、
ノイズ性時間的信号(Iτ)は、時間τの関数として、
画素Aj (x,y)の所定の位置x、yに異なる強度レ
ベルIj (x,y)で形成される。この方法により、図
4の(A)に示される如く、フィルタ処理された時間的
信号P(τ)が得られる。以下、「サンプル」は、時間
的信号I(τ)及びP(τ)の点である強度を表わすこ
とに注意する必要がある。過去のサンプル又はカジュア
ルサンプルは、Ij C により示され、現時のサンプルは
t P により示される。
【0013】上記方法は、現時点tに到達したノイズ性
サンプルIt P に関してフィルタリング動作を行い、フ
ィルタ処理されたサンプルPt P を形成する。時間フィ
ルタリング動作は、2次元マトリックスの各画素A
j (x,y)に対し、異なる座標x、yで別々に行われ
る方が有利である。図3の(A)には、時点t−1から
現れ、時点tの付近に中心があり、最終的に消えるノイ
ズピークD1を有するノイズ性時間的信号I(τ)が示
される。
【0014】図3の(B)には、小さい局部的な動きに
起因して現時点tでサンプルIt P上に発生し、時点t
−1と時点tとの間で時間的信号I(τ)の立ち上がり
エッジとして現れ始める強度不連続性D2を有し、時点
t−1以前では実質的に小さい信号を維持し、時点t以
降には実質的に大きい信号を維持するノイズ性時間的信
号I(τ)が示される。
【0015】上記の時間的信号は、ノイズに起因して小
さい鋸歯を有し、強度レベルは位置(x,y)に関して
常に変化し、シーケンス中の画像に白斑(スノーノイ
ズ)の影響を与える。フィルタリング動作は、時間的信
号I(τ)を所定の画素に対する平均値に平滑化するこ
とにより、この影響を除去する。フィルタリング動作
は、更に、D1のようなノイズピークを除去するために
用いられる。
【0016】D1のようなノイズピークを除去するため
には、ノイズピークD1をD2のような強度不連続性と
区別することが必要である。このため、本発明の方法
は、ノイズピークD1が、不連続性D2の場合とは違っ
て、空間的現象だけに対応するのではなく、時間的現象
に対応することを考慮する。現時のノイズ性サンプルI
t P の再生用のフィルタ処理されたサンプルPt Pは、
以下の式(1)により表わされる。
【0017】
【数3】
【0018】式(1)によれば、フィルタ処理されたサ
ンプルPt P 、又は、現時点tのフィルタ処理された時
間的信号は、最後から2番目の時点で評価され、最後の
フィルタ処理されたカジュアルサンプルと称されるフィ
ルタ処理されたカジュアル信号Pt-1 C と、現時点tで
観察されたノイズ性サンプルIt P との結合である。フ
ィルタ処理された信号Pt P に対する式(1)におい
て、第1及び第2の加重W1 及びW2 は、夫々、サンプ
ルPt-1 C 及びIt P に割り当てられる。
【0019】式(1)の分母は、フィルタ処理された信
号Pt P の平均値がノイズ性信号I t P の平均値と一致
することを保証するため、サンプルに加えられた加重の
合計が1に一致すべきことに基づいて現れる正規化係数
である。式(1)の現時のノイズ性サンプルIt P は、
現時点tのノイズピークの不在の確率値βt P の関数に
より変調される。このため、ピーク検出がノイズピーク
の不在の確率値βt P を評価するため、時点tの時間的
信号に基づいて行われ、式(1)の現時のノイズ性サン
プルIt P に割り当てられた加重W2 は、好ましくは、
上記確率値βt P の関数である。一例として、
【0020】
【数4】
【0021】のように表わされる。機能的なブロックを
用いて本発明の方法を示す図7を参照するに、現時のノ
イズ性サンプルIt P に基づいて行われるノイズピーク
検出は、現時の平滑化されたサンプルGt P を評価する
ため、空間フィルタGを現時のノイズ性サンプルIt P
に用いる手段(101)と、現時のノイズ性It P と現
時の平滑化されたサンプルGt P との間で形成された第
1の差Δ1
【0022】
【数5】
【0023】を評価する手段(103)と、現時のノイ
ズ性It P と最後のノイズ性カジュアルサンプルIt-1
C との間で形成された第2の差Δ2
【0024】
【数6】
【0025】を評価する手段(104)と、2個の差Δ
1及びΔ2の符号の比較器(107)と、ゼロ以上、即
ち、Zt P ≧0なる変数Zt P を評価する手段(11
0)とからなる。変数Zt P の評価は、時点tのノイズ
ピークの存在を推定する測定である。実際上、ノイズピ
ークは空間域及び時間域の両方における過渡的な現象で
ある。
【0026】時点tのノイズ性サンプルIt P と、同一
時点に関する空間フィルタ処理されたサンプルGt P
の間の第1の差Δ1を評価する手段(103)は、空間
域における過渡的な面を明らかにする。信号の局所ピー
ク、又は、信号の局所極値を抑止する空間フィルタ関数
Gは、現時点tのノイズ性サンプルの空間フィルタリン
グを実現するため使用するのに適当である。この空間フ
ィルタリング動作は、ローパスタイプでもよく、或い
は、好ましくは、例えば、アリ ニーミネン(Ari Niemi
nen)他による“画像処理用のディテール保存フィルタの
新しいクラス(A New Class of Detail PreservingFilte
rs for Image Processing) ”、IEEEパターン解析
及び人工知能に関する論文誌(IEEE Transactions on Pa
tterns Analysis and Machine Intelligence) 、第PAM
I.9巻、第1号、1987年1月に記載されているよう
なハイブリッドメジアンタイプでもよい。
【0027】本発明によれば、以下に説明する空間フィ
ルタ101の中の一つの空間フィルタをノイズ性信号I
t P に用いることが好ましい。空間フィルタ101の第
1の実施例を表わす図5の(A)において、数画素、例
えば、3画素のメジアンフィルタが、処理されるべき画
像Jt 及び画素At (x,y)に用いられる。小さいウ
ィンドウΩt (x,y)において、現時の画素A
t (x,y)の周辺に中心が置かれたフィルタ101
は、所定方向、例えば、水平方向の3個の隣接した画素
の強度を計算し、その強度を最小強度から最大強度の順
に並べ、最小強度及び最大強度以外の強度、即ち、所謂
メジアン強度をフィルタ処理された強度値として保持す
る。このメジアン強度Gt P は現時の画素At (x,
y)に割り当てられる。
【0028】空間フィルタ101の第2の実施例を示す
図5の(B)において、ウィンドウΩt (x,y)によ
り定義され、x、yの周辺に中心が置かれたメジアンフ
ィルタは、処理されるべき画像Jt 及び画素At (x,
y)に用いられる。このメジアンフィルタは、数個の実
施可能な方向、例えば、水平方向Hと、垂直方向Vと、
第1の対角方向X1と、第2の対角方向X2を有する。
【0029】メジアン値は、最初に各方向に対し決めら
れる。次に、2個の新しいメジアン値が、一方で中心点
t (x,y)の強度に関する2方向H及びVに対する
結果をとることにより決められ、他方で中心点A
t (x,y)の強度に関する2方向X1及びX2に対す
る結果をとることにより決められる。最終的に、最後の
メジアン値が、中心点At (x,y)の強度に関する上
記2個の新しい値をとることにより決められる。かかる
最後のメジアン値Gt P は中心点At (x,y)に割り
当てられる。
【0030】時点tのノイズ性サンプルIt P により形
成された2個の時間的に連続したサンプルと、先行する
時点t−1のノイズ性サンプルIt-1 C との間の第2の
差Δ2の評価(104)は、時間域における過渡的な面
を明らかにする。空間域並びに時間域の過渡現象が存在
することは、即ち、ノイズピークの存在は、評価された
差Δ1及びΔ2が整合し、同じ向きの強度変化を示すと
きに検出される。これは、2種類の差Δ1及びΔ2の符
号を一致させることにより実現される。
【0031】差Δ1と差Δ2の符号が異なるとき、ノイ
ズピークの不在が想定される。
【0032】
【数7】
【0033】差Δ1と差Δ2の符号が一致するとき、ノ
イズピークの存在が明らかであると推定される。
【0034】
【数8】
【0035】ノイズピークの存在の推定値は、本発明に
よれば、以下の式
【0036】
【数9】
【0037】を用いて測定される。このため、本発明の
方法は、差Δ1及びΔ2の絶対値
【0038】
【数10】
【0039】の評価手段108及び109を含む。ノイ
ズピークの推定測定値Zt P は、差Δ1の絶対値と差Δ
2の絶対値との間の最小値と見なされる。本発明の方法
は、ピークの不在の確率の評価手段(110)を更に含
む。この確率βt P は、以下の式
【0040】
【数11】
【0041】に従って、変数Zt P の厳密ではない減少
関数Ft P として評価される。実際の強度不連続性が過
去に存在し、不連続性の前のカジュアルサンプルに基づ
いて処理を行うことができないことを意味し、かつ、ノ
イズピークが現時点に存在し、上記方法が現時のサンプ
ルに基づいて行えないことを意味する場合に、上記のノ
イズピーク検出段階及び確率評価段階を含む時間フィル
タリング方法が不正確な結果を生じないことを保証する
ため、減少関数Ft P の値はゼロではないと想定され
る。これは、本発明の方法によれば、現時点tのピーク
の不在の確率βt P は、決してゼロではないこと、
【0042】
【数12】
【0043】を表わす。図6を参照するに、変数Zt P
の関数として確率βt P を表わす実現可能な曲線は、例
えば、ピークの存在の推定値Zt P が0に達するとき、
ピークの不在の確率βt P が1に達し、ピークの存在の
推定値Zt P が1以下であるとき、ピークの不在の確率
βt Pが略1のままであり、ピークの存在の推定値Zt
P が2以上であるとき、ピークの不在の確率βt Pは値
βMIN P に近づく傾向があることを示す。
【0044】式(1)において、現時のサンプルIt P
の加重W2 は、ピークの不在の確率βt P と一致すると
見なされる。ピークの不在の確率が1であるとき、ピー
クは確実に不在であり、現時のサンプルIt P に帰属す
る信頼度は高い。この事実を説明するため、現時のサン
プルIt P に関する加重W2 は、確率βt P と同様に値
1を有するので、
【0045】
【数13】
【0046】と表わされる。ピークの不在の確率βt P
がβMIN のオーダーであるとき、即ち、小さい値を有す
るとき、ピークが存在し、現時のサンプルIt P に帰属
する信頼度が低いことは略確実である。この事実を説明
するため、現時のサンプルに関する加重は、小さい値を
とり、例えば、
【0047】
【数14】
【0048】と表わされる。上記の2個の値の間で現時
のサンプルIt P は、上記の差Δ1及びΔ2の関数とし
て計算された確率値βt P を用いて式(1)で変調され
る。変数Zt P の関数としての曲線βt P はノイズに依
存しないことが望ましい。このような結果を得るため、
差Δ1及びΔ2の中の各差は、当業者に公知の如く、ノ
イズ標準偏差σB により正規化される。
【0049】ノイズ標準偏差σB は、所定のサンプルに
関係したノイズの分散σB 2 であることに注意する必要
がある。ノイズの分散は、領域内の平均局所強度に対し
画像Jt 内で考慮された領域内のノイズの標準偏差の2
乗の平均値である。差Δ1及びΔ2の各差に対し、ノイ
ズの分散は約2σB 2 である。その結果として、ノイズ
標準偏差は約σB √2である。
【0050】従って、使用される差は、好ましくは、以
下の式
【0051】
【数15】
【0052】により与えられる正規化された差Δ1及び
Δ2である。これにより、
【0053】
【数16】
【0054】が得られる。上記の方法により、図3の
(A)に示されるようなノイズピークを図3の(B)に
示されるような不連続性から識別し、かかるノイズピー
クを考慮し、図4の(A)に示される如く、かかるノイ
ズピークを除去できるようになる。上記の方法によれ
ば、最後にフィルタ処理されたカジュアルサンプルは、
当業者に公知の再帰的又は非再帰的過程である時間フィ
ルタリングにより計算される必要がある。好ましくは、
最後のカジュアルサンプルは、第2の結合により計算さ
れた結果として、
【0055】
【数17】
【0056】により表わされ、式中、Ij C は、第1の
時点から最後から2個前の時点t−1までに所定の画素
位置Aj (x,y)のシーケンスの画像から得られたノ
イズ性カジュアルサンプルを表わし、bj C は同じ添え
字の付けられた各サンプルと関係した加重を表わす。第
2の結合は加重bj C の合計により正規化される。上記
方法の他の例によれば、加重bj C は、各カジュアルサ
ンプルに割り当てられ、当業者によって経験的に定めら
れた定数でも構わない。その場合に、非常に小さい対象
物の運動の問題は完全には解決されない。
【0057】好ましくは、所定のカジュアルサンプルI
k C の加重bk C は、上記所定のカジュアルサンプルI
k C と現時のノイズ性サンプルIt P との間で形成され
た不連続性αj C の不在の確率の積である。不連続性
は、例えば、図3の(B)にD2によって示されるよう
に、カジュアルサンプルの系列の中の2個の連続したサ
ンプルの間の強度不連続性であり、この不連続性は動き
に起因するので空間的現象と関係することを理解する必
要がある。従って、次式
【0058】
【数18】
【0059】のように表わされる。例えば、ノイズ性カ
ジュアルサンプルIt-1 C に連結されたカジュアル加重
t-1 C に対する式は、サンプルIt-1 C とIt P との
間の不連続性の不在の確率を表わす
【0060】
【数19】
【0061】である。ノイズ性カジュアルサンプルI
t-2 C と関係したカジュアル加重bt-2 C の式は、
【0062】
【数20】
【0063】と表わされ、以下同様である。上記式によ
れば、サンプルIk C が到達する時点と、現時のサンプ
ルIt P が到達する時点との間にD2のような強度不連
続性が発生したとき、上記サンプルIk C は加重が小さ
いので上記第2の結合では少ししか考慮されない。現時
のサンプルまで強度不連続性が存在するサンプルだけが
上記式(17)の第2の結合で多量に考慮される。
【0064】時間ノイズフィルタリング方法及びノイズ
ピークに依存して、式(1)の最後にフィルタ処理され
たカジュアルサンプルは式(17)に従って評価され、
それに割り当てられた加重W1 は、上記第2の結合の加
重の合計
【0065】
【数21】
【0066】により与えられる。好ましくは、簡略化に
より以下の式
【0067】
【数22】
【0068】が想定される。ノイズピークのフィルタリ
ングを実現する第1の結合の式(1)の表現は、所定の
第3の加重Wt P
【0069】
【数23】
【0070】を利用する方が有利であり、かくして、フ
ィルタ処理された現時のサンプルの評価が以下の式
【0071】
【数24】
【0072】により与えられ、この式は、以下の式
【0073】
【数25】
【0074】若しくは、
【0075】
【数26】
【0076】と等価であり、又は、式
【0077】
【数27】
【0078】と等価であり、上記式は、現時のサンプル
t P の第1の結合(1)がノイズピークの不在の確率 βt P =W2 の係数により変調され、最後から2番目のカジュアルサ
ンプルPt-1 C が、このサンプルを決定し得る第2の結
合(17)の加重 1/Kt-1 C の合計である加重W1 を有することを表わす。上記の第
1及び第2の結合と、式(24b)は、線形でも構わな
い。
【0079】最後から2番目のフィルタ処理されたカジ
ュアルサンプル及びその加重を決めるため、上記の好ま
しい方法を用いることにより、図3の(B)のD2のよ
うな空間的不連続性を生じさせる運動中の小さい対象物
を歪ませ、又は、消すことなくノイズを除去する問題が
完全に解決される。
【0080】
【実施例】 (III) フィルタリング方法を実施する装置について 式(24b)は以下に説明するように簡単な計算手段を
用いて容易に評価することが可能である。図7及び図8
は、以下に機能的なブロック形式で説明する提案された
フィルタリング方法を実施する簡単な装置の概略図であ
る。
【0081】上記装置は、第1の時点から現時点tま
で、画素Aj (x,y)に関係しディジタル画像中に所
定の位置x、yを有するノイズ性サンプルを取得する手
段(図示しない)からなる。図8を参照するに、上記装
置は、第1に、線形フィルタを用いて、定数、又は、好
ましくは上記のような不連続性の不在の確率の係数αj
C の関数のいずれかであるサンプルと関係した加重で最
後にフィルタ処理されたカジュアルサンプルP
t-1 C の、所定の位置x、yの、時点t−1からの時間
間隔に得られたノイズ性カジュアルサンプルに基づい
て、評価を行うカジュアル時間フィルタ部品と称される
第1の部品190を実質的に含む。
【0082】線形フィルタリングを行うため適当な再帰
的又は非再帰的フィルタは、当業者に公知であり、以下
に説明する必要はない。カジュアルフィルタリングを行
うこのような線形フィルタ190は、ノイズ性カジュア
ルサンプルIj C 用の入力189と、一定加重b
j C 用、若しくは、好ましい実施例の場合にはαj C
積のための入力188とを含む。出力204は最後のフ
ィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C を供給
し、好ましい実施例において、出力205は、Kt-1 C
に一致すると想定される逆数の形で加重の合計
【0083】
【外1】
【0084】を供給する。次に、上記装置は、当業者に
公知であるため図示しない従来の手段を更に含み、この
手段は、サンプルのノイズの分散σB 2 と、差Δ1及び
Δ2とに基づいてノイズ標準偏差を評価する。図7を参
照するに、ノイズピークを除去する時間フィルタリング
装置は、本質的に、最後のノイズ性サンプルIt-1 C
の入力99と、現時のノイズ性サンプルIt P 用の入力
100と、カジュアル線形フィルタ190からの最後に
フィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C 用の入
力204と、カジュアル線形フィルタ190からの値K
t-1 C 用の入力205と、ノイズ標準偏差σB の評価さ
れた値用の入力206と、ノイズ及びノイズピークがき
わめて徹底的に除去されている現時のフィルタ処理され
たサンプルPt P 用の出力301とを備えた部品200
により構成される。
【0085】部品200は、ノイズピークの不在の確率
βt P を評価する第1のサブ部品210と、現時の時間
的にフィルタ処理されたサンプルPt P を最終的に評価
する第2のサブ部品220とからなる。第1のサブ部品
210は、現時のノイズ性サンプルIt P を受け、平滑
化された現時のサンプルGt P を得るため空間フィルタ
G101を用いて現時のノイズ性サンプルIt P を空間
的にフィルタ処理する。第1のサブ部品210は、最後
のフィルタ処理されたカジュアルサンプルIt-1 C と、
ノイズ標準偏差σB の評価された値とを更に受ける。
【0086】現時のノイズ性サンプルIt P 及び平滑化
された現時のサンプルGt P は、第1の差Δ1を発生す
る第1の加算器103に供給され、現時のノイズ性サン
プルIt P 及び最後のノイズ性カジュアルサンプルI
t-1 C は、第2の差Δ2を発生する第2の加算器104
に供給される。差Δ1及びΔ2は、夫々、ノイズ標準偏
差σB と共に、関係式(14)及び(15)に従ってノ
イズ標準偏差で正規化された差を与えるLUT(ルック
アップテーブル)105及び106に入力される。
【0087】正規化された差の符号は、ノイズピークZ
t P の存否に関する推定的測定の値が評価されたことを
保証するため、符号が異なる場合には0を供給し、符号
が同一である場合には非0を供給するように、信号0又
は1を供給する符号比較器107で比較される。
【0088】正規化された差Δ1及びΔ2の値は、夫
々、絶対値を評価するためのルックアップテーブル10
8及び109に供給され、次に、式(10)による推定
値Zt P の厳密ではない減少関数Ft P として、比較器
107からの命令に従ってルックアップテーブル110
で確率βt P が計算される。第2のサブ部品220は、
上記の如く、現時のノイズ性サンプルIt P と、最後の
フィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1 C と、K
t-1 C と称されるカジュアル加重の合計の逆数とを受け
る。第2のサブ部品220は、式(23)に従って評価
された加重Wt P を供給するため、ピークの不在の確率
βt P と、カジュアル加重の合計の逆数Kt-1 C とを格
納するLUT(ルックアップテーブル)111を含む。
【0089】第2のサブ部品220は、次に、式(24
b)を利用して現時のフィルタ処理されたサンプルPt
C を評価する加算器112及び114と乗算器113と
を含む。このため、加算器112は、現時のノイズ性サ
ンプルIt P と、最後のフィルタ処理されたカジュアル
サンプルPt-1 C とを受け、差 It P −Pt-1 C を供給し、その差は乗算器113において加重Wt P
つ乗算され、乗算器113の出力は加算器114を用い
て最後のフィルタ処理されたカジュアルサンプルPt-1
C に加算される。その結果として、現時のフィルタ処理
されたサンプルP t P の値が式(24b)に従ってサブ
部品220の出力301に得られる。
【0090】
【発明の効果】本発明による時間的フィルタリング方法
を実施する装置は、簡単に実現することが可能であり、
実時間的に厳密かつ正確に、ノイズピークの抑止を伴う
有効な時間ノイズフィルタリングが得られる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線画像化装置の概略図である。
【図2】ディジタル画像のシーケンスの説明図である。
【図3】(A)はノイズピークを伴う所定の位置の画素
に対応するノイズ性時間的信号を表わす図であり、
(B)は動きによる不連続性を伴う他のノイズ性時間的
信号を表わす図である。
【図4】(A)は、図3の(A)のノイズ性時間的信号
に対応するフィルタ処理された時間的信号を表わす図で
あり、(B)は、(A)に示されるようなノイズ性時間
的信号を空間的フィルタによりフィルタ処理した後の様
子を表わす図である。
【図5】(A)及び(B)は、空間フィルタの第1及び
第2の実施例を表わす図である。
【図6】時間フィルタリング関数の実施例のため実現可
能な変調関数の一実施例を表わす図である。
【図7】時間フィルタリング方法を実施する装置を機能
的なブロック図の形式で表わす図である。
【図8】時間フィルタリング方法を実施する装置を機能
的なブロック図の形式で表わす図である。
【符号の説明】 t−5,t−4,...,t,t+1 時点 D1 ノイズピーク Gt ,Gt-1 平滑化されたサンプル Pt P 最後の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
ンプル Pt-1 C フィルタ処理されたサンプル 99,100,188,189,204,205 入
力 101 空間フィルタ 103,104,112,114 加算器 105,106,110,111 ルックアップテー
ブル 107 符号比較器 113 乗算器 190 カジュアル時間フィルタ 200 計算部品 210,220 サブ部品 301 出力
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図6】
【図7】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最初の時点(t0 )から最後の時点
    (t)までの間に形成され、各時点に対応するサンプル
    と称される強度値を有する画素の2次元マトリックスの
    形式をなすディジタル画像のシーケンス中の画像のノイ
    ズを時間フィルタリングする方法であって、 第1の加重(W1 )が割り当てられた最後から2番目の
    時点の時間的にフィルタ処理されたサンプル
    (Pt-1 P )と、ノイズピークの不在に関する確率値
    (β t P )の関数である第2の加重(W2 )により変調
    された最後の時点のノイズ性サンプル(It P )との第
    1の結合と称される結合を用いて、所定の画素位置に対
    し、最後の時点の時間的にフィルタ処理されたサンプル
    (Pt P )を評価する段階からなる方法。
  2. 【請求項2】 最後の時点のノイズ性サンプル
    (It P )とその空間的に平滑化されたサンプル(Gt
    P )との第1の差の絶対値と、最後の時点のノイズ性サ
    ンプル(It P )と最後から2番目の時点のノイズ性サ
    ンプル(It-1 C )との第2の差の絶対値との間の最小
    値として、0以上のノイズピーク(Zt P )の存在の推
    定的測定量を評価する段階と、 ノイズピーク(Zt P )の存在の推定的測定量の0より
    大きく1以下である厳密ではない減少関数(Ft P )と
    して、最後の時点のサンプル中のノイズピークの不在に
    関係する上記確率値(βt P )の評価により上記第2の
    加重(W2 )を決定する段階とを更に有する請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 上記第1の差の絶対値及び上記第2の差
    の絶対値は、上記差に考慮されたサンプルに対し評価さ
    れたノイズ標準偏差により正規化される請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 カジュアル加重(bj C )が割り当てら
    れた最初の時点より最後から2番目の時点までのノイズ
    性サンプル(Ij C )の第2の結合と称される結合を用
    いて、最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理さ
    れたサンプル(Pt-1 c )を評価する段階を更に有し、 上記第2の結合は上記カジュアル加重の合計により正規
    化される請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 上記第2の結合のカジュアル加重の合計
    の値 【数1】 として、上記第1の結合内の最後から2番目の時点の時
    間的にフィルタ処理されたサンプル(Pt P )に用いる
    第1の加重(W1 )を評価する段階と、 上記第1及び第2の加重の合計(W1 +W2 )により上
    記第1の結合を正規化する段階とを更に有する請求項4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記第2の加重(W2 )と、上記第1及
    び第2の加重の合計(W1 +W2 )との商により与えら
    れる第3の加重(Wt P )を評価する段階と、 最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
    ンプル(Pt-1 P )と、最後の時点のノイズ性サンプル
    (It P )と最後から2番目の時点の時間的にフィルタ
    処理されたサンプル(Pt-1 P )との差との第3の結合
    と称される結合を用いて、最後の時点の時間的にフィル
    タ処理されたサンプル(Pt P )を評価する段階とを更
    に有し、 上記差は上記第3の加重(Wt P )により変調される請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 最初の時点(t0 )から最後の時点
    (t)までに、画素の2次元のマトリックスの形式をな
    す画像のシーケンス中の連続的な画像内の所定の画素位
    置に関係したノイズ性サンプル(Ij )の系列を供給す
    るシステムと、 最後から2番目の時点(t−1)の時間的にフィルタ処
    理されたサンプル(P t-1 C )を供給する第1の計算部
    品(190)と、 最後の時点のノイズ性サンプル(It P )のノイズピー
    クの不在に関する確率値(βt P )の関数を評価する計
    算モジュールを備えた第1のサブ部品(210)、及
    び、第1の加重(W1 )が割り当てられた最後から2番
    目の時点の時間的にフィルタ処理されたサンプル(P
    t-1 C )と、上記確率値(βt P )の関数により定めら
    れた第2の加重(W2 )が割り当てられた最後の時点の
    ノイズ性サンプル(It P )との第1の線形結合を評価
    する計算モジュールを備えた第2のサブ部品(220)
    を有する第2の計算部品(200)とにより構成され、 上記第1の結合は上記第1及び第2の加重の合計により
    正規化されている、請求項1乃至6のうちいずれか1項
    記載の方法を実施する装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の計算部品(190)は、各カ
    ジュアル加重(bj C )が割り当てられ、上記カジュア
    ル加重の合計によって正規化された最後の時点より先行
    するノイズ性サンプル(Ij C )の第2の結合として、
    最後から2番目の時点の時間的にフィルタ処理されたサ
    ンプルを評価する手段を有し、 上記第2の計算部品(200)は、上記カジュアル加重
    の合計 【数2】 として、最後から2番目の時間的にフィルタ処理された
    サンプル(Pt-1 C )に割り当てられた上記第1の加重
    (W1 )を評価する手段を有する請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 ディジタル化された強度値を有する画素
    の2次元マトリックスの形式をなす画像のデータを供給
    する装置と、 上記データを表示する表示装置と、 上記画像のデータ及び上記表示装置へのアクセスを有す
    る画像処理装置と、 請求項7又は8記載の装置とからなる医用画像処理装
    置。
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