JPH1072220A - 酸素との燃焼を利用するガラス炉の転換のための方法 - Google Patents

酸素との燃焼を利用するガラス炉の転換のための方法

Info

Publication number
JPH1072220A
JPH1072220A JP9122336A JP12233697A JPH1072220A JP H1072220 A JPH1072220 A JP H1072220A JP 9122336 A JP9122336 A JP 9122336A JP 12233697 A JP12233697 A JP 12233697A JP H1072220 A JPH1072220 A JP H1072220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
oxygen
zone
glass
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9122336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4112650B2 (ja
Inventor
Lahcen Ougarane
ラーサン・ウグラン
Thierry Legirey
ティエリー・レジレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Original Assignee
Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Liquide SA, LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude filed Critical Air Liquide SA
Publication of JPH1072220A publication Critical patent/JPH1072220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4112650B2 publication Critical patent/JP4112650B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/235Heating the glass
    • C03B5/2353Heating the glass by combustion with pure oxygen or oxygen-enriched air, e.g. using oxy-fuel burners or oxygen lances
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特に回収熱交換器を備える縦型ガラス炉におい
て、空気よりも酸素を多く含む酸化剤の火炎を利用する
ことを想定した場合、火炎をループ形状に保ち、実質的
にガラス浴の表面の全体を加熱する。 【解決手段】 2つの酸素ランス37は、3つの燃料注
入器38の間に設置される。燃焼を完全に行うため、2
つの酸素−燃料ポート39および40は通気ビン49上
のガラス精製ゾーンに設置される。最終的に酸素ランス
38は煙放出口21の手前および近傍に設置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス炉に関し、特
に、回収熱交換器(recuperators)または畜熱器(rege
nerators)を有する縦型の炉に関する。より詳しくは、
本発明は、ガラス炉のための、特に、回収熱交換器また
は畜熱器の故障やブロッキングの期間中に、ガラス炉の
出力効率を維持することを可能とする、回収熱交換器を
備えた縦型の炉のための方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ガラス炉は、特に、空気と天然ガ
スや燃料油等のような燃料との混合物が注入されるいわ
ゆる「空気/燃料」ポートを介してエネルギーを供給さ
れる。これらの炉は、通常、空気がポートに注入される
前に加熱されるようにする回収熱交換器または畜熱器を
少なくとも1つ有する。炉の回収熱交換器または畜熱器
が不良であったり損傷を受けた場合、この炉は、通常、
空気ポートで加熱されるため、これらのポートに注入さ
れた空気を十分に予熱することがもはや可能ではなくな
り、ポート内のエネルギー消費が増加する。ときには、
火炎によって提供されるエネルギーがもはや十分ではな
く、ガラス浴上またはガラス浴中に、生産されたガラス
の質や炉の収率にとって大変不利益である低温箇所が発
見されることもある。
【0003】炉内の回収熱交換器のブロッキングには数
週間または数ヶ月間を要し得、このブロッキング期間
中、炉内でのガラス生産は継続されなければならない。
したがって呈示される問題は、可能であれば、炉がその
回収熱交換器とともに通常の動作状態にある場合よりも
少ないエネルギーを使用しつつ回収熱交換器の機能を代
替する手段を見出すことにある。
【0004】ガラス炉は、一般的に、溶融炉および精錬
炉の下流で製造されるガラスのタイプと、その用途によ
ってさまざまな種類に分類される。ガラス繊維の製造の
ためのガラス炉は、一般的に、炉に進入する空気との熱
交換によって煙から熱を回収しポートに供給する1つま
たは複数の回収熱交換器を有する。これらの炉は、通
常、ガラス装填物の加熱/溶融が炉の側壁に設置された
複数のポートによって行われる炉である。
【0005】他のタイプの炉は、いわゆる蓄熱式炉から
なり、時間毎に交替で作動する少なくとも2つの畜熱器
を有する。
【0006】煙は、大気中に放出される前にこれらの畜
熱器を通過し、熱の一部を畜熱器内にシケインとして設
置された耐火壁へ伝達する。20ないし30分ごとにポ
ートおよび畜熱器は、一般的に、先にポートから高温の
煙を輸送した畜熱器が、次はポートに供給する低温の空
気を輸送し、次にはまたその反対となるように切り替え
られる。したがってこの低温の外部からの空気は畜熱器
の壁面に接触し加熱される。
【0007】蓄熱式炉には本質的に2つのタイプがあ
る。すなわち、それぞれに畜熱器が対面している炉の側
壁に、一連のポートからなる横方向ポートを備えるタイ
プ、および、(ガラス装填物の流れとの関係から)炉の
上流部に配置された2つの隣接する蓄熱器を有し、一般
的に、炉内に開口する各蓄熱器の開口部の下に配置され
た1以上の燃料注入器を備え、その結果、燃料と予熱さ
れた空気との燃焼によって作られた火炎からの煙が他の
蓄熱器において回収され、ポートの一つのシステムから
他へのシステムへの切り替えが行われると、その逆の工
程が行われる(20ないし30分毎)ところの縦型タイ
プである。
【0008】本発明は、本質的に、これらの後者の縦型
の蓄熱式炉に関する。
【0009】ガラス炉のさらなる詳細は、例えば、Wolf
gang Trierによる「ガラス炉−設計、構造、操作」と題
する研究(Society of Glass Technology、1987
年)に見出し得る。
【0010】先行技術の多くの文献には、既存のポート
を補足するものや、またはこのポートのための代替とし
て、ガラス炉における酸素−燃料ポートの使用が記述さ
れている。
【0011】例えば、本出願人の名義による欧州特許出
願EP-A-0,447,300には、少なくとも1つの酸素−燃料タ
イプのポートがガラス精製ゾーンに付加され、このポー
ト内では、煙中のNOxの生成を減少させるために、い
わゆる「パルス」燃焼が燃料または酸化剤上で行われる
タイプである、縦型のガラス炉における溶融および精製
のための方法が記載されている。
【0012】米国特許5,116,399には、ガラス炉の前面
部の中央部のガラス精製ゾーンに、溶融物に向けて設置
された酸素−燃料付加ポートを1つだけ有し、未溶融物
質を実質的に精製ゾーンから溶融ゾーンを分ける一連の
通気ビンの溶融ゾーン側に留めるようにする縦型炉にお
けるガラス溶融のための方法が記述されている。この目
的のため、この付加ポートから発生する火炎のガスは、
少なくとも100m/sの速度を有さなければならない
が、この速度では、溶融物の限界量まで投入されたとき
に未溶融ガラス粒子の突出を生じさせるという、重大な
不利点を有するいわゆる「高衝撃」火炎を作る。
【0013】上記に引用され、縦型の蓄熱式ガラス炉に
関する文献には、蓄熱器を有さない炉の操作に関するも
のはなく、すなわち、蓄熱器のブロッキング中の炉の操
作の問題には特に関係するものはない。
【0014】同様に、G.B.Tuson、H.Kobayashi、および
E.J.Lawersによる“Glassman Europe ‘93-Presented a
t Glassman Europe ‘93-Lyon-France-April 28,1993”
と題される刊行物は、この問題について全く言及してい
ない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】特に、本発明者らが解
決しなければならなかった問題は、空気よりも酸素を多
く含み、好ましくは酸素を50体積%より多く含む酸化
剤の火炎を利用することを想定した場合、火炎をループ
形状に保つこと、すなわち、実質的にガラス浴の表面の
全体を加熱することであった。このループ形状は、空気
が利用される場合は形成することが比較的容易である
が、酸化剤が純粋酸素または実質的に純粋の酸素(つま
り、好ましくは酸素を88体積%以上含んでいる)であ
る場合、および燃料ガスの速度が速い場合(つまり、特
に、燃料と酸化剤の速さの比が1を超える場合)を除
き、酸素もしくは酸化剤ガスの注入速度が遅いままであ
り、一般的に60m/sを超えない場合(例えば液体酸
素の貯蔵器もしくはVSA(Vacuum Switch Adsorptio
n:真空切換吸着)型の低圧吸着システムから供給され
た酸素の場合)は困難であることがわかった。従って、
この燃料ガスの速度がしばしば100m/sを超えると
急速な酸化剤/燃料の混合を生じさせ、その結果、火炎
の短縮を引き起こしループ形状を損なってしまう(燃料
ガスの速度が酸化剤ガスの速度よりも速ければ速いほ
ど、両者の混合はより速く生じる傾向にある)。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による「縦型」タ
イプのガラス炉におけるループ形状の火炎を作るための
方法では、ガラス炉は、後部には酸素を50体積%より
も多く含む酸化剤を供給される少なくとも1つの第1の
ポートの手段により加熱されるガラス溶融ゾーンを有
し、前部にはガラス精製ゾーンを有し、炉の1のゾーン
における火炎の化学量論的係数(比)Ksは、Ks=こ
のゾーンに注入された実際の酸素体積/化学量論的酸素
体積と定義され、酸化剤および燃料ガスの注入は、少な
くとも1つの第1のポートにおいて、このゾーンにおけ
る係数Ksの値が0.8以下となるように調節され、燃
料−酸化剤混合物は、精製ゾーンにおける化学量論的係
数Ksが溶融ゾーンにおけるそれよりも高くなるよう
に、かつ0.8ないし1.5となるように、精製ゾーン
へ注入され、煙放出ゾーン近傍に位置する溶融ゾーンへ
は、実質的に酸化剤ガスのみが、煙中の酸素量が0.5
ないし3体積%となるように、注入される。
【0017】本発明の他の側面によれば、燃焼したガス
の熱を回収する手段と、炉の後部に配置された少なくと
も1つの空気−燃料ポートであって、ガラス溶融ゾーン
と精製ゾーン上に延びて炉の前壁付近まで至り、ガラス
精製ゾーンを経由し、炉の後壁に向かって溶融ゾーン上
に戻るループ形状の火炎をガラス浴上で形成する少なく
とも1つの空気−燃料ポートと、炉の後壁近辺およびガ
ラス溶融ゾーンに位置し未溶融ガラスを装填するための
少なくとも2つのゾーンを有する、「縦型」のガラス炉
の一時的転換のための方法において、燃焼したガスの熱
を回収する手段の修復の間、前記回収手段は煙の流れを
避けるために閉じられ、燃料と少なくとも50体積%の
酸素を含む酸化剤とを供給された少なくとも1つの第1
のポートが、少なくとも1つの既存の空気−燃料ポート
の場所に備えられ、煙はガラス装填のための少なくとも
1つのゾーンを介して放出され、燃料と酸素を少なくと
も50体積%含む酸化剤とを供給される注入手段がガラ
ス精製ゾーンに備えられ、酸素を少なくとも50体積%
含む酸化剤を注入する手段が、ループ形状の火炎を形成
するように炉内の煙放出ゾーンに近接する溶融ゾーンに
位置する炉側壁に設置され、炉内のゾーンにおける化学
量論的係数Ks:Ks=このゾーンに注入された実際の
酸素体積/化学量論的酸素体積が、少なくとも第1のポ
ートにより供給されるガラス溶融ゾーンにおいて0.8
より低く、炉の精製ゾーンでは0.8ないし1.5であ
る方法が提供される。
【0018】好ましい態様によれば、本発明は、酸化剤
ガスは純度が88体積%以上の酸素であり、10ないし
150m/sの速さで注入される方法である。
【0019】他の態様によれば、本発明は、酸化剤ガス
がPSAまたはVSP型の吸着法により空気ガスを分離
して酸素を生産する装置により生成される方法である。
【0020】代替的態様によれば、本発明は、燃料ガス
と酸化剤ガスの、炉内への注入時の注入速度の比が1以
上である方法である。
【0021】他の態様によれば、本発明は、炉の精製ゾ
ーンにおける化学量論的係数Ksが約0.5ないし0.
8である方法である。
【0022】好ましい態様によれば、本発明は、炉の精
製ゾーンの化学量論的係数Ksは、約1.3のオーダー
である方法である。
【0023】酸化剤ガスの注入後の煙中の酸素量は、好
ましくは約1.5体積%である。
【0024】また、好ましくは、溶融ゾーンにおける比
Ksは約0.65である。
【0025】煙放出ゾーンを除くガラス溶融ゾーンへ注
入される酸素の体積量は、好ましくは、炉内へ注入され
た酸素の総体積量の約40%である。
【0026】ガラス精製ゾーンへ注入される酸素の体積
量は、好ましくは、炉内へ注入された酸素の総体積量の
約50%である。
【0027】本発明の他の態様によれば、煙放出ゾーン
内へ注入される酸素の体積量は、炉内へ注入された酸素
の総体積量の約10%である。
【0028】本発明によれば、一般的には気体状である
燃料は、未溶融ガラスとともに炉内へ送られてもよく、
また、炉内へ注入される酸化剤ガスの量は実質的に上記
化学量論的比を維持するように調整される。
【0029】炉のゾーンにおける火炎の化学量論的係数
(比)Ksは以下のように定義される。
【0030】Ks=このゾーンに注入された実際の酸素
体積/化学量論的酸素体積 実際の酸素体積は、ポートおよび/または1以上のラン
スを介して、考慮されている(溶融、精製)ゾーンへ実
際に添加された酸素体積である。
【0031】化学量論的酸素体積は、考慮されているゾ
ーンへ1以上のポートを通して注入された燃料の完全燃
焼のために必要な酸素の体積であるか、考慮されている
ゾーンに先立つゾーンから発生する酸素の体積と定義さ
れる。これらの全ての体積は、当然、同様の条件で、好
ましくは標準温度および圧力条件(20℃、1気圧)に
おいて定義される。
【0032】天然ガスの化学量論的燃焼比は、天然ガス
の1m3当たり酸素が約2m3である。重燃料油の場合、
この比は、重燃料油の1m3当たり酸素が約2.4m3
ある。一般的に、LCV(Lower Calorific Value:低
発熱量)の10kWhの燃料に対して実質的に2m3
酸素が必要である。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図を
参照しながら説明する。なお、図に示される態様の例は
いかなる制限も意味するものではない。
【0034】図1は、横方向にガラスを装填するための
2つのゾーン4および5を炉の後部に有し、溶融ガラス
が矢印10の方向にチャンネル2および3に向かって流
れ、ガラスを形成するための機械の供給原料(もしくは
供給装置)にチャンネル2および3が接続されている実
質的に方形の「縦型」ガラス炉を上方から見た概略図で
ある。
【0035】炉の後壁には、蓄熱器(図示せず)および
燃料の、一般に天然ガスもしくは場合に応じて噴霧され
た燃料油のための一連の注入器9、12と連通する開口
8、11を有する2つの一般的に同じユニット6および
7が配置されている。
【0036】隣接する畜熱器中で予熱された空気は、開
口部8(またはポート)へ注入され、注入器9を通して
注入された燃料とともに燃焼し、矢印10により図示さ
れるU型の火炎を形成し、そこから煙は開口部11を経
由して脱出し、隣接する蓄熱器を加熱する。20ないし
30分毎に、システムの反転が実施され、開口部11に
隣接する畜熱器内で予熱された空気と、注入器12に注
入された燃料を利用し、U型の火炎を形成し、煙は開口
部8とを経由して放出され、この開口部8に隣接する畜
熱器が再び加熱される。
【0037】図2は、本発明の態様の一例を示す。図2
では図1と同一の部材が同じ参照番号により示される。
【0038】2つの酸素ランス37は、3つの燃料注入
器38の間に設置されている。燃焼を完全に行うため、
2つの酸素−燃料ポート39および40は通気ビン49
上のガラス精製ゾーンに設置されている。酸素ランス3
8は煙放出口21の手前および近接に設置される。
【0039】実施例 この形態では、酸素ランス37と、それぞれ500kW
の公称出力を有する酸素−燃料ポート39および40
が、回収熱交換器を有さない炉の転換を実施するために
使用された。煙の放出口は、ブロッキングのために回収
熱交換器が隔離されるように、ガラスを装填するための
開口部の1つの代わりに設けられた。
【0040】この方法は炉が回収熱交換器のブロッキン
グの間の生産を維持することを可能とした。
【0041】2つの酸素ランス37は、開口部25の下
に備えられる。これらの酸素ランスは3つの天然ガスの
注入器28により囲まれる。酸素ランス37および天然
ガス注入器28は異なる平面上に配置される。この場
合、天然ガス注入器の平面は、酸化性雰囲気を形成する
ために、酸素ランスの平面の上方に設置される。
【0042】一方、もしガラスが還元雰囲気の下で溶融
されるならば、ガス注入器は酸素注入器の下方に設置さ
れる。しかしながら、全ての場合において、酸化剤注入
および燃料注入の速度は、急速な混合(乱流)を避け、
反対に段階的燃焼を得るために、あまり異ならないほう
が好ましい。酸化剤と燃料の速度の比は、やはり好まし
くは、1以上であり、より好ましくは、1ないし2であ
る。
【0043】酸素は、超低周波状況において、約−15
ないし+15度の角度で、炉へ導入される。同じ平面上
にランスまたは注入器を備えることも同等に可能であ
る。
【0044】第3の酸素ランス38は、燃焼を完了さ
せ、ガス放出煙突内での一酸化炭素の燃焼を避けるよう
にするため、炉の煙放出口21の近辺に備えられる。天
然ガスは、好ましくは、10ないし150m/sの速度
で導入される。酸素注入は、一方で、煙の根幹でオーバ
ーヒートを避け、この火炎に対面する炉の壁面上にあ
り、火炎の衝撃を大きくしすぎる原因となる高温箇所の
拡大を避けるために、好ましくは、超低周波状況におい
て行われる。
【0045】ガラス精製ゾーンには、好ましくは、実質
的に水平に、かつ、装填ゾーンへわずかに向かうように
設置される2つのバーナーが備えられる(「わずかに」
とは、約0ないし10度の角度を意味する)。
【0046】燃焼の調整は、表1に示された方法で実施
される。すなわち、加熱出力の約60%は、係数Ksが
0.65(0.5ないし0.8)のオーダーで溶融ゾー
ン(通気ビン49にまで及ぶ)へ集中し、同時に酸素総
量の体積の40%が、係数Ksが1.3(0.8ないし
1.5)でこの溶融ゾーンに注入され、および総酸素量
(または総酸化剤量)の50体積%がこの溶融ゾーンに
注入される。また、煙放出ゾーンには出力は注入されな
いが、炉内へ放出された総酸素量の約10%が、可燃性
を有する汚染ガスを煙が放出される前に除去するために
煙不出開口部の近辺部に位置するランス38を経由して
注入される。(より一般的には、上記の補助酸素流量に
よる。)炉のヘッドで拡大された火炎は、ガラス浴の表
面の3分の2よりも多くを覆う。この火炎は、燃焼の初
期における火炎の天然ガスのクラッキングから起こり、
発生した炭素粒子の再燃焼の原因となる不完全燃焼のた
めに、長くかつ発光する。
【0047】精製ゾーンに設置された2つのポートによ
って導入されたエネルギーと酸素は、燃焼のために必要
とされる付加的なエネルギーを導入することと、浴上に
生じている火炎のループ形状を維持することを可能とす
る。浴の表面上の最大被覆はこのように作り出される。
【0048】炉内のエネルギー配分および化学量論的係
数Ksは表1に要約される。
【0049】
【表1】 *パーセンテージは、煙中の酸素体積のパーセンテージ
が0.5ないし3体積%および好ましくは1.5体積%
とするために必要な、炉(溶融および精製)へ付加する
酸素のパーセンテージを示す。炉内に他の燃料物質(ポ
ートに送られる燃料以外)がある場合、酸素は、脱出す
る煙中の酸素の量が0.5ないし3体積%でなるように
するために、上記に示されたパーセンテージと比較して
付加される。
【0050】炉内の燃焼は不均整であり、すなわち、係
数Ksは火炎にそって変化する。この燃焼は好ましく
は、溶融浴の表面の最大被覆のための火炎を長くするた
めに、「段階的」である。
【0051】得られた結果により、炉の特定消費は、低
いにもかかわらず、約17%減少し、一方で、生産され
たガラスの質が実質的に炉の改造前のものと同一である
ことが見出された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術に基づくガラス生産のための、回収
熱交換器を有する縦型炉の従来図。
【図2】 回収熱交換器を有さず、炉の燃焼が酸素との
完全燃焼である本発明に基づく図1の炉の操作方法を示
す図。
【符号の説明】
1…縦型ガラス炉 4、5…横方向ガラス装填装置 8、11…開口部 9、12、28…注入器 21…煙放出口 37、38…酸素ランス 39、40…ポート 49…一連の通気ビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティエリー・レジレ フランス国、78117 トゥッス − ル − ノーブル、リュ・リュシヤン・ルージ ェリエ 36

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と、酸素を50体積%よりも多く含
    む酸化剤とが供給される少なくとも1つの第1のポート
    によって加熱されるガラス溶融ゾーンを後面部に有し、
    かつガラス精製ゾーンを前面部に有するガラス炉中でル
    ープ形状の火炎を形成するための方法において、 炉のゾーンにおける炎の化学量論的係数Ksが、 Ks=このゾーンに注入された実際の酸素体積/化学量
    論的酸素体積 と定義され、 酸化剤および燃料ガスの注入が、少なくとも1つの第1
    のポートにおいてこのゾーンにおける係数Ksが0.8
    以下となるように調整され、 燃料−酸化剤混合物が、精製ゾーンへ、化学量論的係数
    Ksが溶融ゾーンにおけるその値よりも高く、かつ0.
    8ないし1.5となるように注入され、 煙放出ゾーンの近傍に位置する溶融ゾーンへは、酸化剤
    ガスのみが、煙中の酸素の量が0.5ないし3体積%と
    なるように注入される方法。
  2. 【請求項2】 燃焼したガスの熱を回収する手段と、炉
    の後部に配置された少なくとも1つの空気−燃料ポート
    であって、ガラス溶融ゾーンと精製ゾーン上に延びて炉
    の前壁付近まで至り、ガラス精製ゾーンを経由し、炉の
    後壁に向かって溶融ゾーン上に戻るループ形状の火炎を
    ガラス浴上で形成する少なくとも1つの空気−燃料ポー
    トと、炉の後壁付近およびガラス溶融ゾーンに位置し未
    溶融ガラスを装填するための少なくとも2つのゾーンを
    有する、「縦型」のガラス炉の一時的転換のための方法
    において、 燃焼したガスの熱を回収する手段の修復の間、前記回収
    手段は煙の流れを避けるために閉じられ、 燃料と少なくとも50体積%の酸素を含む酸化剤とを供
    給された少なくとも1つの第1のポートが、少なくとも
    1つの既存の空気−燃料ポートの場所に備えられ、 煙は、ガラス装填のための少なくとも1つのゾーンを介
    して放出され、 燃料と、酸素を少なくとも50体積%含む酸化剤とを供
    給される注入手段がガラス精製ゾーンに備えられ、 酸素を少なくとも50%含む酸化剤ガスを注入する手段
    が、ループ形状の火炎を形成するように炉内の煙放出ゾ
    ーンに近接する溶融ゾーンに位置する炉側壁に備えら
    れ、 炉内のゾーンにおける化学量論的係数Ks:Ks=この
    ゾーンに注入された実際の酸素体積/化学量論的酸素体
    積が、少なくとも第1のポートにより供給されるガラス
    溶融ゾーンにおいて0.8よりも低く、炉の精製ゾーン
    では0.8ないし1.5である方法。
  3. 【請求項3】 酸化剤ガスが88体積%以上の純度を有
    する酸素であり、10ないし150m/sの速度で注入
    される、請求項2に記載の「縦型」のガラス炉における
    一時転換のための方法。
  4. 【請求項4】 酸化剤ガスが、PSAまたはVSA型の
    吸着によって空気からガスを分離し酸素を生成するため
    の装置で生成される、請求項2または3に記載の「縦
    型」のガラス炉における一時転換のための方法。
  5. 【請求項5】 燃料ガス/酸化剤ガスの炉への注入時の
    注入速度の比が、1以上である請求項1ないし4のいず
    れか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 炉の精製ゾーンにおける化学量論的比K
    sが、約0.5ないし0.8である請求項1ないし5の
    いずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 炉の精製ゾーンにおける化学量論的比K
    sが、約1.3のオーダーである請求項1ないし6のい
    ずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 酸化剤ガスの注入後の煙中の酸素の量
    が、約1.5体積%である請求項1ないし7のいずれか
    1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 溶融ゾーンの比Ksが約0.65である
    請求項1ないし8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 煙放出ゾーンを除いたガラス溶融ゾー
    ンに注入される酸素の体積量が、炉へ注入された酸素の
    総体積量の約40%である請求項1ないし9のいずれか
    1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 ガラス精製ゾーンに注入される酸素の
    体積量が、炉へ注入された酸素体積量の約50%である
    請求項1ないし10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 煙放出ゾーンへ注入される酸素の体積
    量が、炉へ注入された酸素体積量の約10%である請求
    項1ないし11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 一般的には気体状である燃料が未溶融
    ガラスとともに炉へ送られ、炉へ注入される酸化剤ガス
    の量が実質的に化学量論的比を維持するように調整され
    る請求項1ないし12のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 ガラス炉の修復の間、酸素−燃料ポー
    トを使用する。
JP12233697A 1996-05-14 1997-05-13 酸素との燃焼を利用するガラス炉の転換のための方法 Expired - Fee Related JP4112650B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9606013 1996-05-14
FR9606013 1996-05-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1072220A true JPH1072220A (ja) 1998-03-17
JP4112650B2 JP4112650B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=9492133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12233697A Expired - Fee Related JP4112650B2 (ja) 1996-05-14 1997-05-13 酸素との燃焼を利用するガラス炉の転換のための方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5855639A (ja)
EP (1) EP0807608B1 (ja)
JP (1) JP4112650B2 (ja)
DE (1) DE69708965T2 (ja)
ES (1) ES2169843T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520490A (ja) * 2001-04-27 2004-07-08 ジュピター オキシジェン コーポレーション 炉およびその炉を用いた酸素供給式燃焼システムまたは燃焼方法またはアルミニウム回収方法またはアルミニウム分離方法またはアルミニウム回収炉または廃棄物焼却装置廃棄物焼却方法若しくはその炉の制御方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2757845B1 (fr) * 1996-12-31 1999-01-29 Air Liquide Procede pour ameliorer le profil thermique des fours de verre et four de fusion de verre pour sa mise en oeuvre
US6113386A (en) * 1998-10-09 2000-09-05 North American Manufacturing Company Method and apparatus for uniformly heating a furnace
CA2323032A1 (en) * 1999-10-18 2001-04-18 Air Products And Chemicals, Inc. Method and apparatus for backing-up oxy-fuel combustion with air-fuel combustion
US6519973B1 (en) 2000-03-23 2003-02-18 Air Products And Chemicals, Inc. Glass melting process and furnace therefor with oxy-fuel combustion over melting zone and air-fuel combustion over fining zone
FR2909995B1 (fr) * 2006-12-18 2010-04-23 Saint Gobain Rech Four a boucle pour verre a fibrer
US20130180289A1 (en) * 2011-04-07 2013-07-18 Rainer Mieth Method and device for melting meltable stock
CN106277718B (zh) * 2016-08-19 2019-03-15 巨石集团有限公司 一种玻璃纤维池窑用玻璃液通道加热方法
CN110615598B (zh) * 2019-09-27 2020-06-23 湖南巨强再生资源科技发展有限公司 一种高效节能的马蹄焰熔炉

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2800175A (en) * 1949-06-11 1957-07-23 Libbey Owens Ford Glass Co Firing tank furnaces
US3592623A (en) * 1969-04-04 1971-07-13 Air Reduction Glass melting furnace and method of operating it
SE463512B (sv) * 1989-04-17 1990-12-03 Aga Ab Saett och smaeltugn foer framstaellning av glas
FR2659729B1 (fr) * 1990-03-16 1992-06-05 Air Liquide Procede de fusion et d'affinage d'une charge.
US5116399A (en) * 1991-04-11 1992-05-26 Union Carbide Industrial Gases Technology Corporation Glass melter with front-wall oxygen-fired burner process
US5139558A (en) * 1991-11-20 1992-08-18 Union Carbide Industrial Gases Technology Corporation Roof-mounted auxiliary oxygen-fired burner in glass melting furnace
US5242296A (en) * 1992-12-08 1993-09-07 Praxair Technology, Inc. Hybrid oxidant combustion method
FR2728254B1 (fr) * 1994-11-08 1997-01-31 Saint Gobain Vitrage Procede et dispositif pour la fusion du verre
FR2736347B1 (fr) * 1995-07-06 1997-10-24 Air Liquide Procede et four a boucle pour la fusion du verre

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520490A (ja) * 2001-04-27 2004-07-08 ジュピター オキシジェン コーポレーション 炉およびその炉を用いた酸素供給式燃焼システムまたは燃焼方法またはアルミニウム回収方法またはアルミニウム分離方法またはアルミニウム回収炉または廃棄物焼却装置廃棄物焼却方法若しくはその炉の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0807608B1 (fr) 2001-12-12
JP4112650B2 (ja) 2008-07-02
DE69708965D1 (de) 2002-01-24
DE69708965T2 (de) 2002-06-27
ES2169843T3 (es) 2002-07-16
US5855639A (en) 1999-01-05
EP0807608A1 (fr) 1997-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2315486C (en) Method of boosting a glass melting furnace using a roof-mounted oxygen-fuel burner
RU2414648C2 (ru) Способ обеспечения горения в печи и способ преобразования печи, функционирующей при горении воздуха, в печь, функционирующую частично или полностью при кислородном горении
RU2473475C2 (ru) Стеклоплавильная печь
US6237369B1 (en) Roof-mounted oxygen-fuel burner for a glass melting furnace and process of using the oxygen-fuel burner
US5853448A (en) Method of heating the charge of a glass furnace
CA2103308A1 (en) Flat glass furnaces
JPH0597444A (ja) ガラス溶融用の交差火炎型蓄熱炉における補助酸素バーナー技法
CA2103468A1 (en) Glass furnaces
JP4112650B2 (ja) 酸素との燃焼を利用するガラス炉の転換のための方法
WO1997027441A1 (en) Heat regeneration for oxy-fuel fired furnaces
US20090148797A1 (en) Method for Carrying Out combined Burning in a Recovering Furnace
JPS6041008B2 (ja) ガラス等の溶融方法
JP3305491B2 (ja) 粒状物質の溶融炉装置及び溶融炉燃焼方法
JP3305492B2 (ja) 粒状物質の溶融炉装置及び溶融炉燃焼方法
Mattocks Other methods of reducing NO sub (x)
Hueber et al. Selective Oxygen Enrichment Used to Reduce Fuel Consumption in an Endport Regenerative Glass Furnace–A Case History

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees