JPH1068717A - 燃料性状判別装置 - Google Patents
燃料性状判別装置Info
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- JPH1068717A JPH1068717A JP8245751A JP24575196A JPH1068717A JP H1068717 A JPH1068717 A JP H1068717A JP 8245751 A JP8245751 A JP 8245751A JP 24575196 A JP24575196 A JP 24575196A JP H1068717 A JPH1068717 A JP H1068717A
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- transmission
- transmission wave
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超音波センサからの第1の送信波の発信から
第2の反射波の受信までの時間を検出時間として測定
し、この検出時間から燃料の密度を算定して燃料の性状
を判別することにより、高精度の性状判別を行う。 【解決手段】 信号処理回路21を、第1の指令信号出
力回路22,第2の指令信号発生回路27および検出時
間計測回路33から構成する。第1の指令信号出力回路
22は超音波発生回路23,第1のタイミング信号発生
回路24,第1の指令信号発生回路25からなり、第2
の指令信号出力回路27は増幅回路28,波形整形回路
29,第2のタイミング信号発生回路30,第2の指令
信号発生回路31からなる。超音波センサ20では指令
信号を受けて送信波を発信して反射波を受信して受信信
号を得る。検出時間計測回路34では、第1の送信波の
発信から第2の反射波の受信までの検出時間を計測して
燃料性状を判別する。
第2の反射波の受信までの時間を検出時間として測定
し、この検出時間から燃料の密度を算定して燃料の性状
を判別することにより、高精度の性状判別を行う。 【解決手段】 信号処理回路21を、第1の指令信号出
力回路22,第2の指令信号発生回路27および検出時
間計測回路33から構成する。第1の指令信号出力回路
22は超音波発生回路23,第1のタイミング信号発生
回路24,第1の指令信号発生回路25からなり、第2
の指令信号出力回路27は増幅回路28,波形整形回路
29,第2のタイミング信号発生回路30,第2の指令
信号発生回路31からなる。超音波センサ20では指令
信号を受けて送信波を発信して反射波を受信して受信信
号を得る。検出時間計測回路34では、第1の送信波の
発信から第2の反射波の受信までの検出時間を計測して
燃料性状を判別する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
等に使用される燃料(ガソリン)が重質油であるか、軽
質油であるか等の性状を判別するのに用いて好適な燃料
性状判別装置に関する。
等に使用される燃料(ガソリン)が重質油であるか、軽
質油であるか等の性状を判別するのに用いて好適な燃料
性状判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンの燃料として
使用されている純正ガソリンには、ヘプタン,ペンタン
等の炭化水素を主成分とする軽質ガソリンと、ベンゼン
等の炭化水素を主成分とする重質ガソリンとがあり、さ
らに細かく分ければ軽質ガソリン,中質ガソリン,重質
ガソリンの3種類に分けられる。
使用されている純正ガソリンには、ヘプタン,ペンタン
等の炭化水素を主成分とする軽質ガソリンと、ベンゼン
等の炭化水素を主成分とする重質ガソリンとがあり、さ
らに細かく分ければ軽質ガソリン,中質ガソリン,重質
ガソリンの3種類に分けられる。
【0003】そして、自動車用エンジンに用いられるガ
ソリンは、通常軽質ガソリンにマッチングして点火時期
等が設定されている。しかし、最近では重質ガソリンの
使用が一般化してきていること、大気汚染法の施行等の
理由により、ガソリンの重質化が進んでいる。
ソリンは、通常軽質ガソリンにマッチングして点火時期
等が設定されている。しかし、最近では重質ガソリンの
使用が一般化してきていること、大気汚染法の施行等の
理由により、ガソリンの重質化が進んでいる。
【0004】然るに、軽質ガソリンにマッチングさせ、
点火時期等を制御するように設定されたエンジンでは、
重質ガソリンを燃料として使用した場合には、軽質ガソ
リンに比較して着火時期が遅れ、この結果全体としてリ
ーン化傾向となり、低温時の始動性、運転性の悪化を招
くという問題がある。また、走行状態においても、重質
ガソリン使用時には、息つぎ現象等の運転性能の悪化を
起すばかりでなく、不完全燃焼によって排気ガス中の有
害成分が増大する等の問題が発生する。
点火時期等を制御するように設定されたエンジンでは、
重質ガソリンを燃料として使用した場合には、軽質ガソ
リンに比較して着火時期が遅れ、この結果全体としてリ
ーン化傾向となり、低温時の始動性、運転性の悪化を招
くという問題がある。また、走行状態においても、重質
ガソリン使用時には、息つぎ現象等の運転性能の悪化を
起すばかりでなく、不完全燃焼によって排気ガス中の有
害成分が増大する等の問題が発生する。
【0005】一方、前述したものとは逆に、重質ガソリ
ンにマッチングさせて点火時期等を制御するように設定
されたガソリン車では、軽質ガソリンを使用した場合に
は、全体としてオーバリッチ傾向となり、点火プラグに
「くすぶり」が発生するという問題がある。
ンにマッチングさせて点火時期等を制御するように設定
されたガソリン車では、軽質ガソリンを使用した場合に
は、全体としてオーバリッチ傾向となり、点火プラグに
「くすぶり」が発生するという問題がある。
【0006】上記の問題を解決するために、燃料性状を
判別する方法として、光の屈折率または反射率を利用す
る光学式の性状判別装置は一般に広く知られているもの
の、この光学式の性状判別装置は、予め記憶された固有
の屈折率または反射率を基にして検出されたガソリンの
屈折率または反射率によって燃料性状を判別するもので
ある。
判別する方法として、光の屈折率または反射率を利用す
る光学式の性状判別装置は一般に広く知られているもの
の、この光学式の性状判別装置は、予め記憶された固有
の屈折率または反射率を基にして検出されたガソリンの
屈折率または反射率によって燃料性状を判別するもので
ある。
【0007】しかし、上述した光学式の性状判別装置で
は、光源,受信装置または反射装置等から構成されてい
るため、部品点数が多くなるという問題がある。さら
に、これらの光源,受信装置または反射装置等の表面が
汚れると、光量,屈折率または反射率が変化して誤差が
生じ、性状判別を正確に行うことができないという問題
があった。
は、光源,受信装置または反射装置等から構成されてい
るため、部品点数が多くなるという問題がある。さら
に、これらの光源,受信装置または反射装置等の表面が
汚れると、光量,屈折率または反射率が変化して誤差が
生じ、性状判別を正確に行うことができないという問題
があった。
【0008】そこで、本出願人は、特開平7−2252
28号公報のように、燃料の性状が密度に比例すると共
に、この密度を測定するために、超音波を燃料中に伝播
させたときに超音波の送信波の送信から受信までの検出
時間に差があることを利用した燃料性状判別装置を出願
している。
28号公報のように、燃料の性状が密度に比例すると共
に、この密度を測定するために、超音波を燃料中に伝播
させたときに超音波の送信波の送信から受信までの検出
時間に差があることを利用した燃料性状判別装置を出願
している。
【0009】この従来技術は、燃料供給配管の途中に設
けられ、超音波からなる送信波を発信し、この送信波を
受信する超音波式測定部と、該超音波式測定部から送信
波を発信してから受信するまでの検出時間を計測する信
号処理部と、該信号処理部によって計測された検出時間
から燃料性状を判別処理する判別処理部とから構成され
ている。この判別装置は、予め設定されている燃料中の
伝播速度(検出時間)に対する密度の関係から、検出さ
れた検出時間により密度を算出し、この密度により燃料
の性状を判別することができる。
けられ、超音波からなる送信波を発信し、この送信波を
受信する超音波式測定部と、該超音波式測定部から送信
波を発信してから受信するまでの検出時間を計測する信
号処理部と、該信号処理部によって計測された検出時間
から燃料性状を判別処理する判別処理部とから構成され
ている。この判別装置は、予め設定されている燃料中の
伝播速度(検出時間)に対する密度の関係から、検出さ
れた検出時間により密度を算出し、この密度により燃料
の性状を判別することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来技
術による超音波式測定部を用いた燃料性状判別装置で
は、光学式の性状判別装置よりも高精度な判別を行うこ
とができるものの、より検出感度を高めようとすると、
超音波の伝播距離を長くしなければならず、超音波式測
定部自体が大型化してしまうという問題がある。
術による超音波式測定部を用いた燃料性状判別装置で
は、光学式の性状判別装置よりも高精度な判別を行うこ
とができるものの、より検出感度を高めようとすると、
超音波の伝播距離を長くしなければならず、超音波式測
定部自体が大型化してしまうという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は超音波式測定部を大型化するこ
となく、燃料性状を高精度に判別できるようにした燃料
性状判別装置を提供することを目的としている。
されたもので、本発明は超音波式測定部を大型化するこ
となく、燃料性状を高精度に判別できるようにした燃料
性状判別装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による燃料性状判
別装置は、燃料供給配管100の途中に設けられ、超音
波信号からなる送信波を発信し、この送信波を受信する
超音波式測定部110と、該超音波式測定部110から
出力される送信波を出力してから受信するまでの検出時
間を計測する信号処理部120と、該信号処理部120
によって測定された検出時間から燃料性状を判別処理す
る判別処理部130とから構成したことにある。
別装置は、燃料供給配管100の途中に設けられ、超音
波信号からなる送信波を発信し、この送信波を受信する
超音波式測定部110と、該超音波式測定部110から
出力される送信波を出力してから受信するまでの検出時
間を計測する信号処理部120と、該信号処理部120
によって測定された検出時間から燃料性状を判別処理す
る判別処理部130とから構成したことにある。
【0013】そして、前述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記信号処理
部120を、前記超音波式測定部110から第1の送信
波を発信させるために該超音波式測定部110に所定の
タイミング信号毎に第1の指令信号を出力する第1の指
令信号出力手段121と、前記超音波式測定部110が
第1の送信波を受信したことを受けて該超音波式測定部
110から第2の送信波を発信させるために該超音波式
測定部110に第2の指令信号を出力する第2の指令信
号出力手段122と、前記超音波式測定部110が前記
第1の指令信号出力手段121で出力した第1の指令信
号を受けて第1の送信波を発信してから、前記超音波式
測定部110が前記第2の指令信号出力手段122から
出力した第2の指令信号を受けて発信した第2の送信波
を受信するまでの間の検出時間を計測する検出時間計測
手段123とから構成したことにある。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記信号処理
部120を、前記超音波式測定部110から第1の送信
波を発信させるために該超音波式測定部110に所定の
タイミング信号毎に第1の指令信号を出力する第1の指
令信号出力手段121と、前記超音波式測定部110が
第1の送信波を受信したことを受けて該超音波式測定部
110から第2の送信波を発信させるために該超音波式
測定部110に第2の指令信号を出力する第2の指令信
号出力手段122と、前記超音波式測定部110が前記
第1の指令信号出力手段121で出力した第1の指令信
号を受けて第1の送信波を発信してから、前記超音波式
測定部110が前記第2の指令信号出力手段122から
出力した第2の指令信号を受けて発信した第2の送信波
を受信するまでの間の検出時間を計測する検出時間計測
手段123とから構成したことにある。
【0014】上記構成により、第1の指令信号出力手段
121は、超音波式測定部110に所定のタイミング信
号毎に第1の指令信号を出力し、超音波式測定部110
からは第1の送信波を発信する。また、第2の指令信号
出力手段122は、該第1の指令信号出力手段121か
ら超音波式測定部110に第1の指令信号を出力して第
1の送信波を発信させることにより、該超音波式測定部
110が第1の送信波を受信したことを受けて第2の指
令信号を超音波式測定部110に出力し、該超音波式測
定部110からは第2の送信波を発信する。さらに、検
出時間計測手段123では、超音波式測定部110が第
1の指令信号を受けて第1の送信波を発信してから、第
2の指令信号出力手段から出力した第2の指令信号を受
けて前記超音波式測定部110から出力した第2の送信
波を受信するまでの間を検出時間として計測する。これ
により、超音波式測定部110内を伝播する送信波の距
離を第1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播する
ようにでき、検出時間計測手段123で検出された検出
時間は、前記超音波式測定部110内を2度伝播した時
間に相当し、超音波式測定部110の外形を大型化する
ことなく、検出時間を長くできる。
121は、超音波式測定部110に所定のタイミング信
号毎に第1の指令信号を出力し、超音波式測定部110
からは第1の送信波を発信する。また、第2の指令信号
出力手段122は、該第1の指令信号出力手段121か
ら超音波式測定部110に第1の指令信号を出力して第
1の送信波を発信させることにより、該超音波式測定部
110が第1の送信波を受信したことを受けて第2の指
令信号を超音波式測定部110に出力し、該超音波式測
定部110からは第2の送信波を発信する。さらに、検
出時間計測手段123では、超音波式測定部110が第
1の指令信号を受けて第1の送信波を発信してから、第
2の指令信号出力手段から出力した第2の指令信号を受
けて前記超音波式測定部110から出力した第2の送信
波を受信するまでの間を検出時間として計測する。これ
により、超音波式測定部110内を伝播する送信波の距
離を第1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播する
ようにでき、検出時間計測手段123で検出された検出
時間は、前記超音波式測定部110内を2度伝播した時
間に相当し、超音波式測定部110の外形を大型化する
ことなく、検出時間を長くできる。
【0015】請求項2の発明が採用する構成の特徴は、
前記超音波式測定部110を、送信波を発信し、この送
信波を受信する送信・受信部と、該送信・受信部に対向
して設けられた反射部とから構成し、前記信号処理部1
20を、前記送信・受信部から第1の送信波を発信させ
るために該送信・受信部に所定のタイミング信号毎に第
1の指令信号を出力する第1の指令信号出力手段121
と、前記送信・受信部が該第1の指令信号出力手段12
1から出力する第1の指令信号を受けて第1の送信波を
発信することにより、前記送信・受信部が反射部で反射
した第1の反射波を受信したことを受けて該送信・受信
部から第2の送信波を発信させるために該送信・受信部
に第2の指令信号を出力する第2の指令信号出力手段1
22と、前記送信・受信部が前記第1の指令信号出力手
段121で出力した第1の指令信号を受けて第1の送信
波を発信してから、前記送信・受信部が前記第2の指令
信号出力手段122から出力した第2の指令信号を受け
て第2の送信波を発信することにより反射部で反射され
た第2の反射波を受信するまでの間の検出時間を計測す
る検出時間計測手段123とから構成したことにある。
前記超音波式測定部110を、送信波を発信し、この送
信波を受信する送信・受信部と、該送信・受信部に対向
して設けられた反射部とから構成し、前記信号処理部1
20を、前記送信・受信部から第1の送信波を発信させ
るために該送信・受信部に所定のタイミング信号毎に第
1の指令信号を出力する第1の指令信号出力手段121
と、前記送信・受信部が該第1の指令信号出力手段12
1から出力する第1の指令信号を受けて第1の送信波を
発信することにより、前記送信・受信部が反射部で反射
した第1の反射波を受信したことを受けて該送信・受信
部から第2の送信波を発信させるために該送信・受信部
に第2の指令信号を出力する第2の指令信号出力手段1
22と、前記送信・受信部が前記第1の指令信号出力手
段121で出力した第1の指令信号を受けて第1の送信
波を発信してから、前記送信・受信部が前記第2の指令
信号出力手段122から出力した第2の指令信号を受け
て第2の送信波を発信することにより反射部で反射され
た第2の反射波を受信するまでの間の検出時間を計測す
る検出時間計測手段123とから構成したことにある。
【0016】上記構成により、第1の指令信号出力手段
121は、送信・受信部に所定のタイミング信号毎に第
1の指令信号を出力し、送信・受信部からは第1の送信
波を発信する。また、第2の指令信号出力手段122
は、該第1の指令信号出力手段121から送信・受信部
に第1の指令信号を出力して第1の送信波を発信するこ
とにより、該送信・受信部が第1の送信波が反射部で反
射した第1の反射波を受信したことを受けて第2の指令
信号を送信・受信部に出力し、該送信・受信部からは第
2の送信波を発信する。さらに、検出時間計測手段12
3では、送信・受信部が第1の指令信号を受けて第1の
送信波を発信してから、第2の指令信号出力手段から出
力した第2の指令信号を受けて前記送信・受信部から出
力した第2の送信波が反射部で反射した第2の反射波を
受信するまでの間を検出時間として計測する。これによ
り、超音波式測定部110内を伝播する送信波の距離を
第1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播するよう
にでき、検出時間計測手段123で検出された検出時間
は、前記超音波式測定部110内を2往復した時間に相
当し、超音波式測定部110の外形を大型化することな
く、検出時間を長くできる。
121は、送信・受信部に所定のタイミング信号毎に第
1の指令信号を出力し、送信・受信部からは第1の送信
波を発信する。また、第2の指令信号出力手段122
は、該第1の指令信号出力手段121から送信・受信部
に第1の指令信号を出力して第1の送信波を発信するこ
とにより、該送信・受信部が第1の送信波が反射部で反
射した第1の反射波を受信したことを受けて第2の指令
信号を送信・受信部に出力し、該送信・受信部からは第
2の送信波を発信する。さらに、検出時間計測手段12
3では、送信・受信部が第1の指令信号を受けて第1の
送信波を発信してから、第2の指令信号出力手段から出
力した第2の指令信号を受けて前記送信・受信部から出
力した第2の送信波が反射部で反射した第2の反射波を
受信するまでの間を検出時間として計測する。これによ
り、超音波式測定部110内を伝播する送信波の距離を
第1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播するよう
にでき、検出時間計測手段123で検出された検出時間
は、前記超音波式測定部110内を2往復した時間に相
当し、超音波式測定部110の外形を大型化することな
く、検出時間を長くできる。
【0017】請求項3の発明が採用する構成の特徴は、
前記超音波式測定部110は、送信波の発信、受信を行
う第1の送信・受信部と、該第1の送信・受信部に対向
して設けられた第2の送信・受信部とから構成し、前記
信号処理部120は、前記第1の送信・受信部から第1
の送信波を発信させるために該第1の送信・受信部に所
定のタイミング信号毎に第1の指令信号を出力する第1
の指令信号出力手段121と、前記第1の送信・受信部
が該第1の指令信号出力手段121から出力する第1の
指令信号を受けて第1の送信波を出力することにより、
前記第2の送信・受信部が第1の送信波を受信したこと
を受けて該第2の送信・受信部から第2の送信波を発信
させるために該第2の送信・受信部に第2の指令信号を
出力する第2の指令信号出力手段122と、前記第1の
送信・受信部が前記第1の指令信号出力手段121で出
力した第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信して
から、前記第2の送信・受信部が前記第2の指令信号出
力手段122から出力した第2の指令信号を受けて発信
した第2の送信波を前記第1の送信・受信部で受信する
までの間の検出時間を計測する検出時間計測手段123
とから構成したことにある。
前記超音波式測定部110は、送信波の発信、受信を行
う第1の送信・受信部と、該第1の送信・受信部に対向
して設けられた第2の送信・受信部とから構成し、前記
信号処理部120は、前記第1の送信・受信部から第1
の送信波を発信させるために該第1の送信・受信部に所
定のタイミング信号毎に第1の指令信号を出力する第1
の指令信号出力手段121と、前記第1の送信・受信部
が該第1の指令信号出力手段121から出力する第1の
指令信号を受けて第1の送信波を出力することにより、
前記第2の送信・受信部が第1の送信波を受信したこと
を受けて該第2の送信・受信部から第2の送信波を発信
させるために該第2の送信・受信部に第2の指令信号を
出力する第2の指令信号出力手段122と、前記第1の
送信・受信部が前記第1の指令信号出力手段121で出
力した第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信して
から、前記第2の送信・受信部が前記第2の指令信号出
力手段122から出力した第2の指令信号を受けて発信
した第2の送信波を前記第1の送信・受信部で受信する
までの間の検出時間を計測する検出時間計測手段123
とから構成したことにある。
【0018】上記構成により、第1の指令信号出力手段
121は、第1の送信・受信部に所定のタイミング信号
毎に第1の指令信号を出力し、第1の送信・受信部から
は第2の送信・受信部に向けて第1の送信波を発信す
る。また、第2の指令信号出力手段122は、該第1の
指令信号出力手段121から第1の送信・受信部に第1
の指令信号を出力して第1の送信波を発信することによ
り、第2の送信・受信部が第1の送信波を受信したこと
を受けて第2の指令信号を第2の送信・受信部に出力
し、該第2の送信・受信部からは第1の送信・受信部に
向けて第2の送信波を発信する。さらに、検出時間計測
手段123では、第1の送信・受信部が第1の指令信号
を受けて第1の送信波を発信してから、第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて前
記第2の送信・受信部から出力した第2の送信波を第1
の送信・受信部で受信するまでの間を検出時間として計
測する。これにより、超音波式測定部110内を伝播す
る送信波の距離を第1の送信波と第2の送信波とにより
2度伝播するようにでき、検出時間計測手段123で検
出された検出時間は、前記超音波式測定部110内を2
度伝播した時間に相当し、超音波式測定部110の外形
を大型化せずに、検出時間を長くできる。
121は、第1の送信・受信部に所定のタイミング信号
毎に第1の指令信号を出力し、第1の送信・受信部から
は第2の送信・受信部に向けて第1の送信波を発信す
る。また、第2の指令信号出力手段122は、該第1の
指令信号出力手段121から第1の送信・受信部に第1
の指令信号を出力して第1の送信波を発信することによ
り、第2の送信・受信部が第1の送信波を受信したこと
を受けて第2の指令信号を第2の送信・受信部に出力
し、該第2の送信・受信部からは第1の送信・受信部に
向けて第2の送信波を発信する。さらに、検出時間計測
手段123では、第1の送信・受信部が第1の指令信号
を受けて第1の送信波を発信してから、第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて前
記第2の送信・受信部から出力した第2の送信波を第1
の送信・受信部で受信するまでの間を検出時間として計
測する。これにより、超音波式測定部110内を伝播す
る送信波の距離を第1の送信波と第2の送信波とにより
2度伝播するようにでき、検出時間計測手段123で検
出された検出時間は、前記超音波式測定部110内を2
度伝播した時間に相当し、超音波式測定部110の外形
を大型化せずに、検出時間を長くできる。
【0019】請求項4の発明が採用する構成の特徴は、
前記超音波式測定部110は、送信波を発信する送信部
と、該送信部に対向して設けられ、該送信部から発信さ
れた送信波を受信する受信部とから構成し、前記信号処
理部120は、前記送信部から第1の送信波を発信させ
るために該送信部に所定のタイミング信号毎に第1の指
令信号を出力する第1の指令信号出力手段121と、前
記送信部が該第1の指令信号出力手段121から出力す
る第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信すること
により、前記受信部が該第1の送信波を受信したことを
受けて前記送信部から第2の送信波を発信させるために
該送信部に第2の指令信号を出力する第2の指令信号出
力手段122と、前記送信部が前記第1の指令信号出力
手段121で出力した第1の指令信号を受けて第1の送
信波を発信してから、前記送信部が前記第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて発
信した第2の送信波を前記受信部で受信するまでの間の
検出時間を計測する検出時間計測手段123とから構成
したことにある。
前記超音波式測定部110は、送信波を発信する送信部
と、該送信部に対向して設けられ、該送信部から発信さ
れた送信波を受信する受信部とから構成し、前記信号処
理部120は、前記送信部から第1の送信波を発信させ
るために該送信部に所定のタイミング信号毎に第1の指
令信号を出力する第1の指令信号出力手段121と、前
記送信部が該第1の指令信号出力手段121から出力す
る第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信すること
により、前記受信部が該第1の送信波を受信したことを
受けて前記送信部から第2の送信波を発信させるために
該送信部に第2の指令信号を出力する第2の指令信号出
力手段122と、前記送信部が前記第1の指令信号出力
手段121で出力した第1の指令信号を受けて第1の送
信波を発信してから、前記送信部が前記第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて発
信した第2の送信波を前記受信部で受信するまでの間の
検出時間を計測する検出時間計測手段123とから構成
したことにある。
【0020】上記構成により、第1の指令信号出力手段
121は、送信部に所定のタイミング信号毎に第1の指
令信号を出力し、送信部からは受信部に向けて第1の送
信波を発信する。また、第2の指令信号出力手段122
は、該第1の指令信号出力手段121から送信部に第1
の指令信号を出力して送信部が第1の送信波を発信する
ことにより、受信部が第1の送信波を受信したことを受
けて第2の指令信号を送信部に出力し、該送信部からは
受信部に向けて第2の送信波を再び発信する。さらに、
検出時間計測手段123では、送信部が第1の指令信号
を受けて第1の送信波を発信してから、第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて送
信部から出力した第2の送信波を受信部で受信するまで
の間を検出時間として計測する。これにより、超音波式
測定部110内を伝播する送信波の距離を第1の送信波
と第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、検出
時間計測手段123で検出された検出時間は、前記超音
波式測定部110内を2度伝播した時間に相当し、超音
波式測定部110の外形を大型化することなく、検出時
間を長くできる。
121は、送信部に所定のタイミング信号毎に第1の指
令信号を出力し、送信部からは受信部に向けて第1の送
信波を発信する。また、第2の指令信号出力手段122
は、該第1の指令信号出力手段121から送信部に第1
の指令信号を出力して送信部が第1の送信波を発信する
ことにより、受信部が第1の送信波を受信したことを受
けて第2の指令信号を送信部に出力し、該送信部からは
受信部に向けて第2の送信波を再び発信する。さらに、
検出時間計測手段123では、送信部が第1の指令信号
を受けて第1の送信波を発信してから、第2の指令信号
出力手段122から出力した第2の指令信号を受けて送
信部から出力した第2の送信波を受信部で受信するまで
の間を検出時間として計測する。これにより、超音波式
測定部110内を伝播する送信波の距離を第1の送信波
と第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、検出
時間計測手段123で検出された検出時間は、前記超音
波式測定部110内を2度伝播した時間に相当し、超音
波式測定部110の外形を大型化することなく、検出時
間を長くできる。
【0021】請求項5の発明では、前記第1の指令信号
出力手段121を、超音波信号を発生する超音波発振器
と、該超音波発振器から発生される超音波信号を受けて
第1のタイミング信号を発生する第1のタイミング信号
発生回路と、該第1のタイミング信号発生回路から発生
される第1のタイミング信号を受けて前記超音波式測定
部110に第1の指令信号を発生する第1の指令信号発
生回路とから構成し、前記第2の指令信号出力手段12
2を、前記第1の指令信号発生回路から超音波式測定部
110に第1の指令信号を発生した後、該超音波式測定
部110が第1の送信波を受信したことを受けて第2の
タイミング信号を発生する第2のタイミング信号発生回
路と、該第2のタイミング信号発生回路から発生される
第2のタイミング信号を受けて前記超音波式測定部11
0に第2の指令信号を発生する第2の指令信号発生回路
とから構成したことにある。
出力手段121を、超音波信号を発生する超音波発振器
と、該超音波発振器から発生される超音波信号を受けて
第1のタイミング信号を発生する第1のタイミング信号
発生回路と、該第1のタイミング信号発生回路から発生
される第1のタイミング信号を受けて前記超音波式測定
部110に第1の指令信号を発生する第1の指令信号発
生回路とから構成し、前記第2の指令信号出力手段12
2を、前記第1の指令信号発生回路から超音波式測定部
110に第1の指令信号を発生した後、該超音波式測定
部110が第1の送信波を受信したことを受けて第2の
タイミング信号を発生する第2のタイミング信号発生回
路と、該第2のタイミング信号発生回路から発生される
第2のタイミング信号を受けて前記超音波式測定部11
0に第2の指令信号を発生する第2の指令信号発生回路
とから構成したことにある。
【0022】上記構成により、第1の指令信号出力手段
121では、第1のタイミング信号発生回路で超音波発
振器からの超音波による第1のタイミング信号を発生
し、第1の指令信号発生回路からは第1のタイミング信
号毎に超音波の第1の指令信号を超音波式測定部110
に発生できる。また、第2の指令信号出力手段122で
は、第2のタイミング信号発生回路で超音波式測定部1
10で第1の送信波を受信したことを受けて第2のタイ
ミング信号を発生し、第2の指令信号発生回路からは第
2のタイミング信号により第2の指令信号を超音波式測
定部110に発生できる。
121では、第1のタイミング信号発生回路で超音波発
振器からの超音波による第1のタイミング信号を発生
し、第1の指令信号発生回路からは第1のタイミング信
号毎に超音波の第1の指令信号を超音波式測定部110
に発生できる。また、第2の指令信号出力手段122で
は、第2のタイミング信号発生回路で超音波式測定部1
10で第1の送信波を受信したことを受けて第2のタイ
ミング信号を発生し、第2の指令信号発生回路からは第
2のタイミング信号により第2の指令信号を超音波式測
定部110に発生できる。
【0023】請求項6の発明では、前記判別処理部13
0は、予め記憶された検出時間に対する密度の特性13
1と前記検出時間計測手段123により計測された検出
時間とから密度を算定する密度算定手段132と、該密
度算定手段132によって算定された密度から燃料性状
を判定する性状判定手段133とから構成したことにあ
る。
0は、予め記憶された検出時間に対する密度の特性13
1と前記検出時間計測手段123により計測された検出
時間とから密度を算定する密度算定手段132と、該密
度算定手段132によって算定された密度から燃料性状
を判定する性状判定手段133とから構成したことにあ
る。
【0024】上記構成により、判別処理部130では、
密度算定手段132によって前記検出時間計測手段12
3から出力される第1の送信波の送信から第2の反射波
の受信までの信号により算出された検出時間により、予
め記憶させた検出時間−密度の特性131から密度を算
定し、この算定した密度から性状判定手段133によっ
て燃料性状を判別することができる。
密度算定手段132によって前記検出時間計測手段12
3から出力される第1の送信波の送信から第2の反射波
の受信までの信号により算出された検出時間により、予
め記憶させた検出時間−密度の特性131から密度を算
定し、この算定した密度から性状判定手段133によっ
て燃料性状を判別することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による燃料性状判別
装置の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
装置の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0026】まず、図2ないし図7に本発明による第1
の実施例を示す。
の実施例を示す。
【0027】図中、1は例えば4気筒のエンジンを示し
(1気筒のみ図示)、該エンジン1はシリンダ1Aと、
該シリンダ1A上に搭載されたシリンダヘッド1Bと、
該シリンダ1A内を往復動するピストン1Cとから大略
構成されている。2は各シリンダ1Aの上側に位置して
シリンダヘッド1Bに設けられた点火プラグ(1個のみ
図示)を示し、該点火プラグ2は後述するコントロール
ユニット38から点火信号が出力されたときに、シリン
ダ1A内の混合気を燃焼(爆発)させるようになってい
る。
(1気筒のみ図示)、該エンジン1はシリンダ1Aと、
該シリンダ1A上に搭載されたシリンダヘッド1Bと、
該シリンダ1A内を往復動するピストン1Cとから大略
構成されている。2は各シリンダ1Aの上側に位置して
シリンダヘッド1Bに設けられた点火プラグ(1個のみ
図示)を示し、該点火プラグ2は後述するコントロール
ユニット38から点火信号が出力されたときに、シリン
ダ1A内の混合気を燃焼(爆発)させるようになってい
る。
【0028】3は基端側が分岐管となってシリンダ1A
のシリンダヘッド1Bの吸気側に設けられたインテーク
マニホールドを示し、該インテークマニホールド3の先
端側には吸気フィルタ4が設けられ、途中には吸気空気
量を計測するエアフロメータ5、スロットルバルブスイ
ッチ6が付設されたスロットルバルブ7等が設けられ、
さらにシリンダヘッド1Bの近傍に位置して噴射弁8が
設けられ、該噴射弁8はコントロールユニット38から
の噴射信号によってエンジン1内にガソリンGを噴射す
るものである。
のシリンダヘッド1Bの吸気側に設けられたインテーク
マニホールドを示し、該インテークマニホールド3の先
端側には吸気フィルタ4が設けられ、途中には吸気空気
量を計測するエアフロメータ5、スロットルバルブスイ
ッチ6が付設されたスロットルバルブ7等が設けられ、
さらにシリンダヘッド1Bの近傍に位置して噴射弁8が
設けられ、該噴射弁8はコントロールユニット38から
の噴射信号によってエンジン1内にガソリンGを噴射す
るものである。
【0029】9は内部にガソリンGを貯えるガソリンタ
ンクで、該ガソリンタンク9内にはインタンク型ガソリ
ンポンプ10が設けられている。11は燃料供給配管と
してのガソリン配管で、該ガソリン配管11の一端はガ
ソリンフィルタ12を介してガソリンポンプ10の吐出
側と接続され、その他端は噴射弁8、圧力レギュレータ
13の流入側と接続され、該圧力レギュレータ13の流
出側はリターン配管14を介してガソリンタンク9に接
続されている。
ンクで、該ガソリンタンク9内にはインタンク型ガソリ
ンポンプ10が設けられている。11は燃料供給配管と
してのガソリン配管で、該ガソリン配管11の一端はガ
ソリンフィルタ12を介してガソリンポンプ10の吐出
側と接続され、その他端は噴射弁8、圧力レギュレータ
13の流入側と接続され、該圧力レギュレータ13の流
出側はリターン配管14を介してガソリンタンク9に接
続されている。
【0030】15は例えばガソリン配管11の途中に設
けられた本実施例による燃料性状判別装置の超音波式測
定部を示し、該超音波式測定部15は図3に示すよう
に、上側がフランジ部16Aとなり底部が反射部16B
となった有底筒状の有底状管体16と、該有底状管体1
6の上側に位置して径方向に突設された燃料流入口17
と、前記有底状管体16の下側に位置して径方向に突設
された燃料流出口18と、前記有底状管体16のフラン
ジ部16Aを施蓋する蓋部19と、前記反射部16Bと
対向するように該蓋部19に固着され、超音波の送信、
受信を行う送信・受信部を備えた超音波センサ20とか
ら構成されている。
けられた本実施例による燃料性状判別装置の超音波式測
定部を示し、該超音波式測定部15は図3に示すよう
に、上側がフランジ部16Aとなり底部が反射部16B
となった有底筒状の有底状管体16と、該有底状管体1
6の上側に位置して径方向に突設された燃料流入口17
と、前記有底状管体16の下側に位置して径方向に突設
された燃料流出口18と、前記有底状管体16のフラン
ジ部16Aを施蓋する蓋部19と、前記反射部16Bと
対向するように該蓋部19に固着され、超音波の送信、
受信を行う送信・受信部を備えた超音波センサ20とか
ら構成されている。
【0031】ここで、前記燃料流出口18の内周面と有
底状管体16の反射部16Bとは段差がないように形成
されているから、燃料が開口部側の燃料流入口17から
反射部16B側の燃料流出口18に向けて矢示F方向に
連続的に流れるようになっている。そして、当該超音波
式測定部15はガソリン配管11の途中に設けられてい
るから、燃料は燃料流入口17から有底状管体16内に
流入し、有底状管体16内の燃料は燃料流出口18から
ガソリン配管11に向け滑らかに流出する。
底状管体16の反射部16Bとは段差がないように形成
されているから、燃料が開口部側の燃料流入口17から
反射部16B側の燃料流出口18に向けて矢示F方向に
連続的に流れるようになっている。そして、当該超音波
式測定部15はガソリン配管11の途中に設けられてい
るから、燃料は燃料流入口17から有底状管体16内に
流入し、有底状管体16内の燃料は燃料流出口18から
ガソリン配管11に向け滑らかに流出する。
【0032】一方、前記超音波センサ20は、送信部と
受信部とを有する送受信一体型となり、送信部と受信部
は、圧電振動子,磁歪振動子または電磁誘導型振動子等
によって構成されている。そして、いずれの振動子にお
いても入力される指令信号c,fによる電気エネルギを
弾性エネルギに変換することにより、超音波による送信
波A,Bを反射部16Bに発信し、反射部16Bで反射
した反射波A′,B′が超音波センサ20で受信される
ことにより弾性エネルギを電気エネルギに変換して受信
信号c′,f′として出力する。なお、実施例による超
音波式測定部15においては、超音波センサ20と反射
部16Bとの間の距離は伝播距離Lとなっている。
受信部とを有する送受信一体型となり、送信部と受信部
は、圧電振動子,磁歪振動子または電磁誘導型振動子等
によって構成されている。そして、いずれの振動子にお
いても入力される指令信号c,fによる電気エネルギを
弾性エネルギに変換することにより、超音波による送信
波A,Bを反射部16Bに発信し、反射部16Bで反射
した反射波A′,B′が超音波センサ20で受信される
ことにより弾性エネルギを電気エネルギに変換して受信
信号c′,f′として出力する。なお、実施例による超
音波式測定部15においては、超音波センサ20と反射
部16Bとの間の距離は伝播距離Lとなっている。
【0033】21は超音波式測定部15とコントロール
ユニット38との間に電気的に接続された信号処理部と
しての信号処理回路を示し、該信号処理回路21は図4
に示す如く、後述する第1の指令信号出力回路22,第
2の指令信号出力回路27および検出時間計測回路33
から構成されている。
ユニット38との間に電気的に接続された信号処理部と
しての信号処理回路を示し、該信号処理回路21は図4
に示す如く、後述する第1の指令信号出力回路22,第
2の指令信号出力回路27および検出時間計測回路33
から構成されている。
【0034】22は第1の指令信号出力手段としての第
1の指令信号出力回路を示し、該第1の指令信号出力回
路22は、例えば512kHz の超音波信号aを発生す
る超音波発生回路23と、該超音波発生回路23から出
力される超音波信号aを分周して第1のタイミング信号
bを発生する回路等からなる第1のタイミング信号発生
回路24と、該第1のタイミング信号発生回路24から
の第1のタイミング信号bを受けてその立上がりから一
定幅のパルスを発生し、当該一定幅のパルスと前記超音
波発生回路23からの超音波信号aとを加算することに
より作成した超音波信号aからなる第1の指令信号cを
超音波センサ20に出力する第1の指令信号発生回路2
5とから構成されている。
1の指令信号出力回路を示し、該第1の指令信号出力回
路22は、例えば512kHz の超音波信号aを発生す
る超音波発生回路23と、該超音波発生回路23から出
力される超音波信号aを分周して第1のタイミング信号
bを発生する回路等からなる第1のタイミング信号発生
回路24と、該第1のタイミング信号発生回路24から
の第1のタイミング信号bを受けてその立上がりから一
定幅のパルスを発生し、当該一定幅のパルスと前記超音
波発生回路23からの超音波信号aとを加算することに
より作成した超音波信号aからなる第1の指令信号cを
超音波センサ20に出力する第1の指令信号発生回路2
5とから構成されている。
【0035】また、26は第1のスイッチで、該第1の
スイッチ26は第1のタイミング信号発生回路24から
第1のタイミング信号bが出力されているときに閉成す
る。即ち、超音波センサ20から発信された第1の送信
波Aが反射部16Bで反射して第1の反射波A′とな
り、この第1の反射波A′を超音波センサ20で受信し
て第1の受信信号c′として第2の指令信号出力回路2
7に入力されるまでの間、閉成するものである。
スイッチ26は第1のタイミング信号発生回路24から
第1のタイミング信号bが出力されているときに閉成す
る。即ち、超音波センサ20から発信された第1の送信
波Aが反射部16Bで反射して第1の反射波A′とな
り、この第1の反射波A′を超音波センサ20で受信し
て第1の受信信号c′として第2の指令信号出力回路2
7に入力されるまでの間、閉成するものである。
【0036】ここで、前記超音波発生回路23の出力側
は、第1のタイミング信号発生回路24、第1の指令信
号発生回路25および前記第2の指令信号出力回路27
の第2の指令信号発生回路31に接続されている。ま
た、第1のタイミング信号発生回路24の出力側は、第
1の指令信号発生回路25、第1のスイッチ26および
検出時間計測回路33の時間検出回路37に接続されて
いる。
は、第1のタイミング信号発生回路24、第1の指令信
号発生回路25および前記第2の指令信号出力回路27
の第2の指令信号発生回路31に接続されている。ま
た、第1のタイミング信号発生回路24の出力側は、第
1の指令信号発生回路25、第1のスイッチ26および
検出時間計測回路33の時間検出回路37に接続されて
いる。
【0037】また、前記超音波発生回路23からは51
2kHz の超音波信号aの波形が出力され、第1のタイ
ミング信号発生回路24ではこの超音波信号aを1/2
8 に分周した2kHz の分周信号を形成し、この分周信
号を第1のタイミング信号bとして第1の指令信号発生
回路25に出力する。そして、該第1の指令信号発生回
路25では、入力された第1のタイミング信号bの立上
がりから一定幅のパルスを発生し、このパルスがON状
態になっている間だけ512kHz の超音波の第1の指
令信号cを超音波センサ20に出力する。
2kHz の超音波信号aの波形が出力され、第1のタイ
ミング信号発生回路24ではこの超音波信号aを1/2
8 に分周した2kHz の分周信号を形成し、この分周信
号を第1のタイミング信号bとして第1の指令信号発生
回路25に出力する。そして、該第1の指令信号発生回
路25では、入力された第1のタイミング信号bの立上
がりから一定幅のパルスを発生し、このパルスがON状
態になっている間だけ512kHz の超音波の第1の指
令信号cを超音波センサ20に出力する。
【0038】そして、超音波センサ20ではその送信部
に第1の指令信号cが入力されると、該送信部では電気
エネルギを弾性エネルギに変換することにより、超音波
からなる第1の送信波Aを超音波式測定部15の反射部
16Bに向けて発信し、反射部16Bで反射した第1の
反射波A′が超音波センサ20の受信部で受信され、弾
性エネルギを電気エネルギに変換して第1の受信信号
c′として第1の指令信号cと共に第1のスイッチ26
を介して第2の指令信号出力回路27に出力される。
に第1の指令信号cが入力されると、該送信部では電気
エネルギを弾性エネルギに変換することにより、超音波
からなる第1の送信波Aを超音波式測定部15の反射部
16Bに向けて発信し、反射部16Bで反射した第1の
反射波A′が超音波センサ20の受信部で受信され、弾
性エネルギを電気エネルギに変換して第1の受信信号
c′として第1の指令信号cと共に第1のスイッチ26
を介して第2の指令信号出力回路27に出力される。
【0039】27は第2の指令信号出力手段としての第
2の指令信号出力回路を示し、該第2の指令信号出力回
路27は、増幅回路28と波形整形回路29を介して接
続された第2のタイミング信号発生回路30と、該第2
のタイミング信号発生回路30の後段に接続された第2
の指令信号発生回路31とから構成されている。
2の指令信号出力回路を示し、該第2の指令信号出力回
路27は、増幅回路28と波形整形回路29を介して接
続された第2のタイミング信号発生回路30と、該第2
のタイミング信号発生回路30の後段に接続された第2
の指令信号発生回路31とから構成されている。
【0040】また、32は第2のスイッチで、該第2の
スイッチ32は第2のタイミング信号発生回路30から
第2のタイミング信号eが出力されているときに閉成す
る。即ち、超音波センサ20に第2の指令信号fが入力
されることにより発信する第2の送信波Bが反射部16
Bで反射して第2の反射波B′となり、この第2の反射
波B′を超音波センサ20で受信して第2の受信信号
f′として検出時間計測回路33に入力されるまでの
間、閉成するようになっている。
スイッチ32は第2のタイミング信号発生回路30から
第2のタイミング信号eが出力されているときに閉成す
る。即ち、超音波センサ20に第2の指令信号fが入力
されることにより発信する第2の送信波Bが反射部16
Bで反射して第2の反射波B′となり、この第2の反射
波B′を超音波センサ20で受信して第2の受信信号
f′として検出時間計測回路33に入力されるまでの
間、閉成するようになっている。
【0041】ここで、前記第2のタイミング信号発生回
路30の出力は、第2の指令信号発生回路31、第2の
スイッチ32および検出時間計測回路33の指令信号遮
断回路36に接続されている。
路30の出力は、第2の指令信号発生回路31、第2の
スイッチ32および検出時間計測回路33の指令信号遮
断回路36に接続されている。
【0042】また、第1の指令信号cおよび第1の受信
信号c′は増幅回路28で増幅された後、波形整形回路
29により波形整形され、それぞれd,d′として出力
される。さらに、第2のタイミング信号発生回路30で
は、波形整形された第1の受信信号d′の立上がりによ
り2kHz の分周信号となる第2のタイミング信号eを
形成し、この第2のタイミング信号eを第2の指令信号
発生回路31に出力する。そして、前記第2の指令信号
発生回路31では、入力された第2のタイミング信号e
の立上がりから一定幅のパルスを発生し、このパルスが
ON状態になっている間だけ512kHz の超音波信号
aとなる第2の指令信号fを超音波センサ20に出力す
る。
信号c′は増幅回路28で増幅された後、波形整形回路
29により波形整形され、それぞれd,d′として出力
される。さらに、第2のタイミング信号発生回路30で
は、波形整形された第1の受信信号d′の立上がりによ
り2kHz の分周信号となる第2のタイミング信号eを
形成し、この第2のタイミング信号eを第2の指令信号
発生回路31に出力する。そして、前記第2の指令信号
発生回路31では、入力された第2のタイミング信号e
の立上がりから一定幅のパルスを発生し、このパルスが
ON状態になっている間だけ512kHz の超音波信号
aとなる第2の指令信号fを超音波センサ20に出力す
る。
【0043】そして、超音波センサ20では、前述した
如く第2の送信波Bを反射部16Bで反射して第2の反
射波B′とし、この第2の反射波B′を第2の受信信号
f′として第2の指令信号fと共に検出時間計測回路3
3に出力する。
如く第2の送信波Bを反射部16Bで反射して第2の反
射波B′とし、この第2の反射波B′を第2の受信信号
f′として第2の指令信号fと共に検出時間計測回路3
3に出力する。
【0044】33は検出時間計測手段としての検出時間
計測回路を示し、該検出時間計測回路33は、増幅回路
34と波形整形回路35を介して接続された指令信号遮
断回路36と、該指令信号遮断回路36の後段に接続さ
れた時間検出回路37とから構成されている。
計測回路を示し、該検出時間計測回路33は、増幅回路
34と波形整形回路35を介して接続された指令信号遮
断回路36と、該指令信号遮断回路36の後段に接続さ
れた時間検出回路37とから構成されている。
【0045】ここで、第2の指令信号fおよび第2の受
信信号f′は増幅回路34で増幅された波形整形回路3
5により波形整形され、信号g,g′としてそれぞれ出
力される。そして、この信号g,g′と第2のタイミン
グ信号eが前記指令信号遮断回路36に入力され、さら
に第2のタイミング信号eの立上がりから発生する一定
幅のパルスも入力される。そして、該一定幅のパルスが
入力されている間に入力された波形整形後の第2の指令
信号gをカットすることにより、波形整形された第2の
受信信号g′を抽出し、この出力信号を信号hとして時
間検出回路37に出力する。
信信号f′は増幅回路34で増幅された波形整形回路3
5により波形整形され、信号g,g′としてそれぞれ出
力される。そして、この信号g,g′と第2のタイミン
グ信号eが前記指令信号遮断回路36に入力され、さら
に第2のタイミング信号eの立上がりから発生する一定
幅のパルスも入力される。そして、該一定幅のパルスが
入力されている間に入力された波形整形後の第2の指令
信号gをカットすることにより、波形整形された第2の
受信信号g′を抽出し、この出力信号を信号hとして時
間検出回路37に出力する。
【0046】また、時間検出回路37では、出力iで示
す第1のタイミング信号bの立上がりから第2の受信信
号f′(信号h)の立上がりまでの時間tを示すパルス
幅のパルスを出力する。従って、上記時間tが時間検出
回路37による検出時間tとなる。
す第1のタイミング信号bの立上がりから第2の受信信
号f′(信号h)の立上がりまでの時間tを示すパルス
幅のパルスを出力する。従って、上記時間tが時間検出
回路37による検出時間tとなる。
【0047】なお、本実施例では、時間検出回路37に
よる検出時間tは、第1の指令信号cの立上がりから第
2の受信信号f′の立上がりまでの時間を計測するもの
であるが、第1の指令信号出力回路22からは第1のタ
イミング信号bまた第1の指令信号cからなる電気信号
が出力されるもので、超音波センサ20の超音波発信タ
イミングとの間に電気的な遅れは実質的に零である。よ
って、第1のタイミング信号b、第1の指令信号cおよ
び超音波センサ20から発信される第1の送信波Aの発
信タイミングは実質的に同一時間である。
よる検出時間tは、第1の指令信号cの立上がりから第
2の受信信号f′の立上がりまでの時間を計測するもの
であるが、第1の指令信号出力回路22からは第1のタ
イミング信号bまた第1の指令信号cからなる電気信号
が出力されるもので、超音波センサ20の超音波発信タ
イミングとの間に電気的な遅れは実質的に零である。よ
って、第1のタイミング信号b、第1の指令信号cおよ
び超音波センサ20から発信される第1の送信波Aの発
信タイミングは実質的に同一時間である。
【0048】本実施例では、超音波式測定部15内を第
1の送信波Aと第2の送信波Bとにより2度伝播するよ
うにしたから、信号処理回路21で第1の指令信号cか
ら第2の受信信号f′までの時間を検出時間として検出
することにより、結果的には超音波式測定部15の伝播
距離Lを長くすることなく、検出時間を2倍にすること
ができ、該超音波式測定部15中の燃料の密度を高精度
に検出することができる。そして、この検出時間tをコ
ントロールユニット38に出力する。
1の送信波Aと第2の送信波Bとにより2度伝播するよ
うにしたから、信号処理回路21で第1の指令信号cか
ら第2の受信信号f′までの時間を検出時間として検出
することにより、結果的には超音波式測定部15の伝播
距離Lを長くすることなく、検出時間を2倍にすること
ができ、該超音波式測定部15中の燃料の密度を高精度
に検出することができる。そして、この検出時間tをコ
ントロールユニット38に出力する。
【0049】この結果、信号処理回路21によって第1
の指令信号cの出力から超音波センサ20を介して検出
される第2の受信信号f′が受信されるまでの時間を検
出時間tとして正確に検出することができる。
の指令信号cの出力から超音波センサ20を介して検出
される第2の受信信号f′が受信されるまでの時間を検
出時間tとして正確に検出することができる。
【0050】次に、38は本実施例による燃料性状判別
装置の判別処理部をなすコントロールユニットを示し、
該コントロールユニット38は例えばマイクロコンピュ
ータ等によって構成され、該コントロールユニット38
はRAM,ROM等からなる記憶回路(図示せず)を含
み、図7に示す性状判別処理プログラムの他に、噴射量
演算プログラム、点火時期制御プログラム(いずれも図
示せず)等が内蔵され、さらに記憶エリア38A内には
図6に示すマップが記憶されている。
装置の判別処理部をなすコントロールユニットを示し、
該コントロールユニット38は例えばマイクロコンピュ
ータ等によって構成され、該コントロールユニット38
はRAM,ROM等からなる記憶回路(図示せず)を含
み、図7に示す性状判別処理プログラムの他に、噴射量
演算プログラム、点火時期制御プログラム(いずれも図
示せず)等が内蔵され、さらに記憶エリア38A内には
図6に示すマップが記憶されている。
【0051】ここで、図6に示す特性マップは、既知の
性状が確定したガソリンについて、横軸にガソリン中を
超音波による送信波が伝播距離Lを往復する検出時間t
をとり、縦軸は密度D〔kg/m 3〕をとったもので、ま
た検出時間tは伝播距離Lの距離寸法によって適宜設定
されるものである。
性状が確定したガソリンについて、横軸にガソリン中を
超音波による送信波が伝播距離Lを往復する検出時間t
をとり、縦軸は密度D〔kg/m 3〕をとったもので、ま
た検出時間tは伝播距離Lの距離寸法によって適宜設定
されるものである。
【0052】本実施例による燃料性状判別装置は上述し
た如くに構成されるが、次に、図7に示すプログラムを
参照しつつ性状判別処理を説明する。
た如くに構成されるが、次に、図7に示すプログラムを
参照しつつ性状判別処理を説明する。
【0053】まず、ステップ1で、信号処理回路21か
ら第1の指令信号cの出力から第2の受信信号f′の入
力までの時間(即ち、第1の送信波Aの発信から第2の
反射波B′の受信までの時間)を検出時間tとして検出
し、ステップ2では図6のマップを参照しつつ、検出さ
れた検出時間tに対応した密度Dを算定する。そして、
ステップ3では、算定された密度Dにより性状判別を行
う。即ち、密度D≦D0 ,密度D>D0 の2つの範囲で
の判定を行う(なお、密度Dの単位はkg/m3であ
る)。
ら第1の指令信号cの出力から第2の受信信号f′の入
力までの時間(即ち、第1の送信波Aの発信から第2の
反射波B′の受信までの時間)を検出時間tとして検出
し、ステップ2では図6のマップを参照しつつ、検出さ
れた検出時間tに対応した密度Dを算定する。そして、
ステップ3では、算定された密度Dにより性状判別を行
う。即ち、密度D≦D0 ,密度D>D0 の2つの範囲で
の判定を行う(なお、密度Dの単位はkg/m3であ
る)。
【0054】ステップ3において、密度D≦Dとなった
場合には、ステップ4に移り、測定された燃料は軽質ガ
ソリンと判定し、ステップ5で燃料が軽質ガソリンであ
ることを記憶エリア38Aに記憶し、ステップ8でリタ
ーンする。
場合には、ステップ4に移り、測定された燃料は軽質ガ
ソリンと判定し、ステップ5で燃料が軽質ガソリンであ
ることを記憶エリア38Aに記憶し、ステップ8でリタ
ーンする。
【0055】また、ステップ3において、密度D>D0
となった場合には、ステップ6に移り、測定された燃料
は重質ガソリンと判定し、ステップ7で燃料が重質ガソ
リンであることを記憶エリア38Aに記憶し、ステップ
8でリターンする。
となった場合には、ステップ6に移り、測定された燃料
は重質ガソリンと判定し、ステップ7で燃料が重質ガソ
リンであることを記憶エリア38Aに記憶し、ステップ
8でリターンする。
【0056】このように、本実施例による燃料性状判別
装置においては、超音波センサ20からの検出時間tに
より燃料の密度Dを算定し、この密度Dから燃料性状を
軽質油か、重質油かを判別するようにしたから、燃料性
状を適確に判別することができる。そして、燃料噴射
量,点火時期制御等のエンジン制御を最適な状態で行う
ことができる。
装置においては、超音波センサ20からの検出時間tに
より燃料の密度Dを算定し、この密度Dから燃料性状を
軽質油か、重質油かを判別するようにしたから、燃料性
状を適確に判別することができる。そして、燃料噴射
量,点火時期制御等のエンジン制御を最適な状態で行う
ことができる。
【0057】また、超音波式測定部15の構成部品は少
なくてすみ、該超音波式測定部15を簡単な構造とする
ことができる。
なくてすみ、該超音波式測定部15を簡単な構造とする
ことができる。
【0058】さらに、超音波を利用して密度Dを検出す
るようにしているから、従来技術のように、光学的手段
を用いたものに比較して経時劣化による不具合は発生せ
ず、高精度の性状判別を可能にする。
るようにしているから、従来技術のように、光学的手段
を用いたものに比較して経時劣化による不具合は発生せ
ず、高精度の性状判別を可能にする。
【0059】一方、図3における超音波式測定部15の
有底状管体16は、反射部16Bと燃料流出口18との
間に段差のないように形成したから、有底状管体16内
に淀み部が生じることがなく、図3中の矢示Fとして示
す方向に滑らかに流れ、ベーパ等の発生を低減すること
ができる。これにより、超音波センサ20からの超音波
信号aが、燃料と淀み部との境界面によって拡散される
のを防止し、超音波による受信信号を正確に出力でき
る。
有底状管体16は、反射部16Bと燃料流出口18との
間に段差のないように形成したから、有底状管体16内
に淀み部が生じることがなく、図3中の矢示Fとして示
す方向に滑らかに流れ、ベーパ等の発生を低減すること
ができる。これにより、超音波センサ20からの超音波
信号aが、燃料と淀み部との境界面によって拡散される
のを防止し、超音波による受信信号を正確に出力でき
る。
【0060】さらに、本実施例では、信号処理回路21
中の第2の指令信号出力回路27によって、超音波セン
サ20から送信される第1の反射波A′を受けて第2の
送信波Bを送信し、検出時間計測回路33では第1の送
信波Aの発生から第2の反射波B′の受信までの時間を
2倍にして検出感度を高めた検出時間tとして出力でき
る。
中の第2の指令信号出力回路27によって、超音波セン
サ20から送信される第1の反射波A′を受けて第2の
送信波Bを送信し、検出時間計測回路33では第1の送
信波Aの発生から第2の反射波B′の受信までの時間を
2倍にして検出感度を高めた検出時間tとして出力でき
る。
【0061】この結果、コントロールユニット38に約
2倍になった検出時間tを出力することができ、該コン
トロールユニット38内では上述した図7に示す性状判
別処理プログラムによって、燃料の性状を適確に判定す
ることができ、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジン
制御を最適な状態で行うことができる。
2倍になった検出時間tを出力することができ、該コン
トロールユニット38内では上述した図7に示す性状判
別処理プログラムによって、燃料の性状を適確に判定す
ることができ、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジン
制御を最適な状態で行うことができる。
【0062】なお、前記第1の実施例において、図7に
示すプログラム中のステップ3〜7が性状判定手段の具
体例である。
示すプログラム中のステップ3〜7が性状判定手段の具
体例である。
【0063】次に、図8に本発明による第2の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、前述した第1の実施例によ
るコントロールユニット38内に内蔵された性状判別処
理プログラムを、軽質油,中質油,重質油の3種類の性
状判別を行うようにしたものである。なお、前述した第
1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。本実施例においては図8に
示す性状判別処理プログラムに基づいて説明する。
示すに、本実施例の特徴は、前述した第1の実施例によ
るコントロールユニット38内に内蔵された性状判別処
理プログラムを、軽質油,中質油,重質油の3種類の性
状判別を行うようにしたものである。なお、前述した第
1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。本実施例においては図8に
示す性状判別処理プログラムに基づいて説明する。
【0064】まず、ステップ11で信号処理回路21か
ら第1の指令信号cの出力から第2の受信信号f′の入
力までの時間(即ち、第1の送信波Aの発信から第2の
反射波B′の受信までの時間)を検出時間tとして検出
し、ステップ12では図6のマップを参照しつつ、検出
された検出時間tに対応した密度Dを算定し、ステップ
13では、算定された密度Dにより性状判別を行う。即
ち、密度D<D1 ,D1 ≦密度D<D2 ,密度D>D2
の3つの範囲での判定を行う(なお、密度Dの単位はkg
/m3 である)。
ら第1の指令信号cの出力から第2の受信信号f′の入
力までの時間(即ち、第1の送信波Aの発信から第2の
反射波B′の受信までの時間)を検出時間tとして検出
し、ステップ12では図6のマップを参照しつつ、検出
された検出時間tに対応した密度Dを算定し、ステップ
13では、算定された密度Dにより性状判別を行う。即
ち、密度D<D1 ,D1 ≦密度D<D2 ,密度D>D2
の3つの範囲での判定を行う(なお、密度Dの単位はkg
/m3 である)。
【0065】ステップ13で、密度D<D1 と判定した
場合には、ステップ14に移り、測定された燃料は軽質
ガソリンであると判定し、ステップ15で燃料が軽質ガ
ソリンであることを記憶エリア38Aに記憶し、ステッ
プ20でリターンする。
場合には、ステップ14に移り、測定された燃料は軽質
ガソリンであると判定し、ステップ15で燃料が軽質ガ
ソリンであることを記憶エリア38Aに記憶し、ステッ
プ20でリターンする。
【0066】また、ステップ13で、D1 ≦密度D≦D
2 と判定した場合には、ステップ16に移り、測定され
た燃料は中質ガソリンであると判定し、ステップ17で
燃料が中質ガソリンであることを記憶エリア38Aに記
憶し、ステップ20でリターンする。
2 と判定した場合には、ステップ16に移り、測定され
た燃料は中質ガソリンであると判定し、ステップ17で
燃料が中質ガソリンであることを記憶エリア38Aに記
憶し、ステップ20でリターンする。
【0067】さらに、ステップ13で、密度D>D2 と
判定した場合には、ステップ18に移り、測定された燃
料は重質ガソリンであると判定し、ステップ19で燃料
が重質ガソリンであることを記憶エリア38Aに記憶
し、ステップ20でリターンする。
判定した場合には、ステップ18に移り、測定された燃
料は重質ガソリンであると判定し、ステップ19で燃料
が重質ガソリンであることを記憶エリア38Aに記憶
し、ステップ20でリターンする。
【0068】このように、本実施例による燃料性状判別
装置においては、算定された密度Dから燃料性状を軽質
油か、中質油か、重質油かを判別するようにしたから、
第1の実施例に比べて燃料性状を細かく判別することが
できる。そして、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジ
ン制御をより最適な状態で行うことができる。
装置においては、算定された密度Dから燃料性状を軽質
油か、中質油か、重質油かを判別するようにしたから、
第1の実施例に比べて燃料性状を細かく判別することが
できる。そして、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジ
ン制御をより最適な状態で行うことができる。
【0069】なお、前記第2の実施例において、図8に
示すプログラム中のステップ13〜19が性状判定手段
の具体例である。
示すプログラム中のステップ13〜19が性状判定手段
の具体例である。
【0070】さらに、第3の実施例を図9に示すに、本
実施例による超音波式測定部41は、ガソリン配管11
の途中に接続される直管状管体42と、該直管状管体4
2の径方向一側の側面に設けられた超音波センサ43と
からなり、前記直管状管体42の径方向他側の側面が反
射部44となる。
実施例による超音波式測定部41は、ガソリン配管11
の途中に接続される直管状管体42と、該直管状管体4
2の径方向一側の側面に設けられた超音波センサ43と
からなり、前記直管状管体42の径方向他側の側面が反
射部44となる。
【0071】本実施例においては、超音波センサ43の
超音波は他側の側面の反射部44で反射して超音波セン
サ43に戻るようになり、超音波センサ43と反射部4
4との間は伝播距離L2 となっている。
超音波は他側の側面の反射部44で反射して超音波セン
サ43に戻るようになり、超音波センサ43と反射部4
4との間は伝播距離L2 となっている。
【0072】このように構成される本実施例の超音波式
測定部41を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単な構造で超音波式
測定部41を形成することができる。さらに、直管状管
体42はガソリンを連続的な流れにできる。
測定部41を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単な構造で超音波式
測定部41を形成することができる。さらに、直管状管
体42はガソリンを連続的な流れにできる。
【0073】また、第4の実施例を図10に示すに、本
実施例による超音波式測定部51は、L字状に湾曲され
た湾曲部52A,52Bを有するアングル状管体52
と、該アングル状管体52の一方の湾曲部52Aに設け
られた超音波センサ53とからなり、他方の湾曲部52
Bが超音波センサ53から発信された送信波を反射する
反射部とからなる。
実施例による超音波式測定部51は、L字状に湾曲され
た湾曲部52A,52Bを有するアングル状管体52
と、該アングル状管体52の一方の湾曲部52Aに設け
られた超音波センサ53とからなり、他方の湾曲部52
Bが超音波センサ53から発信された送信波を反射する
反射部とからなる。
【0074】本実施例においても、第3の実施例と同様
に、超音波センサ53からの超音波は他方の湾曲部52
B(反射部)で反射して超音波センサ53に戻るように
なり、超音波センサ53と他方の湾曲部52B(反射
部)との間は伝播距離L3 (L3 >L2 )となってい
る。
に、超音波センサ53からの超音波は他方の湾曲部52
B(反射部)で反射して超音波センサ53に戻るように
なり、超音波センサ53と他方の湾曲部52B(反射
部)との間は伝播距離L3 (L3 >L2 )となってい
る。
【0075】このように構成される本実施例の超音波式
測定部51を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単に構成することが
できるばかりでなく、伝播距離L3 を長く設定できる。
そして、検出時間tの検出感度を向上することができ、
微妙な密度変化を検出することができる。しかも、ガソ
リンの流れは各湾曲部52A,52Bを介して連続的な
流れとし得る。
測定部51を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単に構成することが
できるばかりでなく、伝播距離L3 を長く設定できる。
そして、検出時間tの検出感度を向上することができ、
微妙な密度変化を検出することができる。しかも、ガソ
リンの流れは各湾曲部52A,52Bを介して連続的な
流れとし得る。
【0076】次に、図11および図12に本発明による
第5の実施例を示すに、本実施例の特徴は、超音波式測
定部内にそれぞれ対向する一対の超音波センサを設けた
ことにある。なお、本実施例では前述した第1の実施例
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
第5の実施例を示すに、本実施例の特徴は、超音波式測
定部内にそれぞれ対向する一対の超音波センサを設けた
ことにある。なお、本実施例では前述した第1の実施例
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0077】図中、61は第1の実施例による超音波式
測定部15の代わりに用いられる超音波式測定部を示
し、該超音波式測定部61は図11に示すように、上,
下が開口した管体62と、該管体62の上側に位置して
径方向に突設された燃料流入口63と、前記管体62の
下側に位置して径方向に突設された燃料流出口64と、
前記管体62の上側開口部を施蓋する蓋部65と、前記
管体62の下側開口部を閉塞する底部66と、前記蓋部
65に固着され、送信波の発信と受信を行う第1の送信
・受信部となる第1の超音波センサ67と、前記底部6
6に固着され、送信波の発信と受信を行う第2の送信・
受信部となる第2の超音波センサ68とから構成されて
いる。
測定部15の代わりに用いられる超音波式測定部を示
し、該超音波式測定部61は図11に示すように、上,
下が開口した管体62と、該管体62の上側に位置して
径方向に突設された燃料流入口63と、前記管体62の
下側に位置して径方向に突設された燃料流出口64と、
前記管体62の上側開口部を施蓋する蓋部65と、前記
管体62の下側開口部を閉塞する底部66と、前記蓋部
65に固着され、送信波の発信と受信を行う第1の送信
・受信部となる第1の超音波センサ67と、前記底部6
6に固着され、送信波の発信と受信を行う第2の送信・
受信部となる第2の超音波センサ68とから構成されて
いる。
【0078】また、前記超音波センサ67,68は、送
信部と受信部とを有する送受信一体型となり、送信部と
受信部とは、圧電振動子、磁歪振動子または電磁誘導型
振動子等により構成されている。
信部と受信部とを有する送受信一体型となり、送信部と
受信部とは、圧電振動子、磁歪振動子または電磁誘導型
振動子等により構成されている。
【0079】さらに、超音波センサ67,68と信号処
理回路21の各回路との接続は、図12に示すように、
第1の超音波センサ67の入力側は第1の指令信号出力
回路22の出力側に接続され、該第1の超音波センサ6
7の出力側は第2のスイッチ32を介して検出時間計測
回路33に接続されている。また、第2の超音波センサ
68の入力側は第2の指令信号出力回路27の出力側に
接続され、該第2の超音波センサ68の出力側は第1の
スイッチ26を介して第2の指令信号出力回路27の入
力側に接続されている。
理回路21の各回路との接続は、図12に示すように、
第1の超音波センサ67の入力側は第1の指令信号出力
回路22の出力側に接続され、該第1の超音波センサ6
7の出力側は第2のスイッチ32を介して検出時間計測
回路33に接続されている。また、第2の超音波センサ
68の入力側は第2の指令信号出力回路27の出力側に
接続され、該第2の超音波センサ68の出力側は第1の
スイッチ26を介して第2の指令信号出力回路27の入
力側に接続されている。
【0080】そして、前述のような接続により、まず第
1の指令信号出力回路22から出力される第1の指令信
号cによって第1の超音波センサ67からは第1の送信
波Aが発信され、超音波式測定部61内の燃料中を通過
して第2の超音波センサ68で受信され、第1のスイッ
チ26を介して第1の受信信号c′として第2の指令信
号出力回路27に入力される。また、該第2の指令信号
出力回路27では、入力された第1の受信信号c′によ
って第2の指令信号fを形成し、第2の超音波センサ6
8からは第2の送信波Bを第1の超音波センサ67に向
けて発信し、この第2の送信波Bを第1の超音波センサ
67で受信する。そして、該第1の超音波センサ67で
受信された第2の受信信号f′は、第2のスイッチ32
を介して検出時間計測回路33に出力され、該検出時間
計測回路33では、超音波式測定部61による第1の送
信波Aの発信から第2の送信波Bの受信までの時間を検
出時間tとして計測する。
1の指令信号出力回路22から出力される第1の指令信
号cによって第1の超音波センサ67からは第1の送信
波Aが発信され、超音波式測定部61内の燃料中を通過
して第2の超音波センサ68で受信され、第1のスイッ
チ26を介して第1の受信信号c′として第2の指令信
号出力回路27に入力される。また、該第2の指令信号
出力回路27では、入力された第1の受信信号c′によ
って第2の指令信号fを形成し、第2の超音波センサ6
8からは第2の送信波Bを第1の超音波センサ67に向
けて発信し、この第2の送信波Bを第1の超音波センサ
67で受信する。そして、該第1の超音波センサ67で
受信された第2の受信信号f′は、第2のスイッチ32
を介して検出時間計測回路33に出力され、該検出時間
計測回路33では、超音波式測定部61による第1の送
信波Aの発信から第2の送信波Bの受信までの時間を検
出時間tとして計測する。
【0081】このように構成される本実施例の燃料性状
判別装置においても、その検出された検出時間tから燃
料の性状を判定するものであるから、その処理について
は前述した第1の実施例と同様であるので、その説明を
省略する。
判別装置においても、その検出された検出時間tから燃
料の性状を判定するものであるから、その処理について
は前述した第1の実施例と同様であるので、その説明を
省略する。
【0082】然るに、本実施例による超音波式測定部6
1は、その両端に第1の超音波センサ67と第2の超音
波センサ68とを配設しているから、第1の超音波セン
サ67から発信される第1の送信波Aを第2の超音波セ
ンサ68で受信し、この第1の受信信号c′から第2の
指令信号fを形成して、第2の超音波センサ68からこ
の第2の指令信号fに基づいた第2の送信波Bを第1の
超音波センサ67に向けて発信するようにしている。こ
のため、第1の実施例のように、反射部16Bにおける
反射波を利用するものに比べて、反射部16Bにおける
超音波エネルギの減衰を低減でき、第2の超音波センサ
68で受信される第1の送信波Aによる第1の受信信号
c′、第1の超音波センサ67で受信される第2の送信
波Bによる第2の受信信号f′を大きい状態で受信する
ことができる。
1は、その両端に第1の超音波センサ67と第2の超音
波センサ68とを配設しているから、第1の超音波セン
サ67から発信される第1の送信波Aを第2の超音波セ
ンサ68で受信し、この第1の受信信号c′から第2の
指令信号fを形成して、第2の超音波センサ68からこ
の第2の指令信号fに基づいた第2の送信波Bを第1の
超音波センサ67に向けて発信するようにしている。こ
のため、第1の実施例のように、反射部16Bにおける
反射波を利用するものに比べて、反射部16Bにおける
超音波エネルギの減衰を低減でき、第2の超音波センサ
68で受信される第1の送信波Aによる第1の受信信号
c′、第1の超音波センサ67で受信される第2の送信
波Bによる第2の受信信号f′を大きい状態で受信する
ことができる。
【0083】この結果、送信波とノイズとの区別を確実
に行うことができ、検出時間計測回路33において計測
される検出時間tを正確に測定することができ、ひいて
は燃料の性状判別を正確に行うことができる。
に行うことができ、検出時間計測回路33において計測
される検出時間tを正確に測定することができ、ひいて
は燃料の性状判別を正確に行うことができる。
【0084】また、図13および図14に本発明による
第6の実施例を示すに、本実施例の特徴は、超音波式測
定部に送信波発信部と送信波受信部とを対向する位置に
設けたことにある。なお、本実施例では前述した第5の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
第6の実施例を示すに、本実施例の特徴は、超音波式測
定部に送信波発信部と送信波受信部とを対向する位置に
設けたことにある。なお、本実施例では前述した第5の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0085】図中、71は第5の実施例による超音波式
測定部61の代わりに用いられる超音波式測定部を示
し、該超音波式測定部71は前述した超音波式測定部6
1とその外形はほぼ同様に構成されているものの、前記
第1の超音波センサ67を送信波の送信のみを行う送信
波発信部72に代え、第2の超音波センサ68を送信波
の受信のみを行う送信波受信部73に代えて構成されて
いる。
測定部61の代わりに用いられる超音波式測定部を示
し、該超音波式測定部71は前述した超音波式測定部6
1とその外形はほぼ同様に構成されているものの、前記
第1の超音波センサ67を送信波の送信のみを行う送信
波発信部72に代え、第2の超音波センサ68を送信波
の受信のみを行う送信波受信部73に代えて構成されて
いる。
【0086】ここで、前記超音波式測定部61の送信波
発信部72、送信波受信部73と信号処理回路21の各
回路との接続は、図14に示すように、前記送信波発信
部72の入力側には、第1の指令信号出力回路22と第
2の指令信号出力回路27とが接続され、送信波受信部
73の出力側には、第1のスイッチ26を介して第2の
指令信号出力回路27と第2のスイッチ32を介して検
出時間計測回路33とが接続されている。
発信部72、送信波受信部73と信号処理回路21の各
回路との接続は、図14に示すように、前記送信波発信
部72の入力側には、第1の指令信号出力回路22と第
2の指令信号出力回路27とが接続され、送信波受信部
73の出力側には、第1のスイッチ26を介して第2の
指令信号出力回路27と第2のスイッチ32を介して検
出時間計測回路33とが接続されている。
【0087】そして、前述した回路構成により、まず第
1の指令信号出力回路22から送信波発信部72に出力
される第1の指令信号cは、該送信波発信部72で第1
の送信波Aとして発信し、超音波式測定部71内の燃料
中を通過して送信波受信部73で受信される。そして、
受信された第1の受信信号c′は、第1のスイッチ26
を介して第2の指令信号出力回路27に入力される。ま
た、該第2の指令信号出力回路27では、入力された第
1の受信信号c′によって第2の指令信号fを形成し、
該第2の指令信号は送信波発信部72から第2の送信波
Bとして再び発信され、この第2の送信波Bも送信波受
信部73で第2の受信信号f′として受信される。そし
て、該送信波受信部73で受信された第2の送信波B
は、第2のスイッチ32を介して検出時間計測回路33
に出力され、該検出時間計測回路33では、第1の送信
波Aの発信から第2の送信波Bを受信するまでの時間を
検出時間tとして計測する。
1の指令信号出力回路22から送信波発信部72に出力
される第1の指令信号cは、該送信波発信部72で第1
の送信波Aとして発信し、超音波式測定部71内の燃料
中を通過して送信波受信部73で受信される。そして、
受信された第1の受信信号c′は、第1のスイッチ26
を介して第2の指令信号出力回路27に入力される。ま
た、該第2の指令信号出力回路27では、入力された第
1の受信信号c′によって第2の指令信号fを形成し、
該第2の指令信号は送信波発信部72から第2の送信波
Bとして再び発信され、この第2の送信波Bも送信波受
信部73で第2の受信信号f′として受信される。そし
て、該送信波受信部73で受信された第2の送信波B
は、第2のスイッチ32を介して検出時間計測回路33
に出力され、該検出時間計測回路33では、第1の送信
波Aの発信から第2の送信波Bを受信するまでの時間を
検出時間tとして計測する。
【0088】さらに、本実施例の燃料性状判別装置にお
いても、前述した第5の実施例と同様に、超音波式測定
部71を伝播する送信波とノイズとの区別を確実に行う
ことができ、検出時間計測回路33において計測される
検出時間tを正確に測定することができ、ひいては燃料
の性状判別を正確に行うことができる。
いても、前述した第5の実施例と同様に、超音波式測定
部71を伝播する送信波とノイズとの区別を確実に行う
ことができ、検出時間計測回路33において計測される
検出時間tを正確に測定することができ、ひいては燃料
の性状判別を正確に行うことができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、超音波式測定部に第1の指令信号出力手段から第
1の指令信号を出力することにより、該超音波式測定部
からは第1の送信波を発信する。また、第2の指令信号
出力手段では、この発信した第1の送信波を受けて第2
の指令信号を形成し、該超音波式測定部に第2の指令信
号を出力し第2の送信波を発信させる。これにより、超
音波式測定部内を伝播する送信波の距離を第1の送信波
と第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、超音
波式測定部における第1の送信波の発信から第2の送信
波の受信までの検出時間を長くすることができ、超音波
式測定部の外形を大型化することなく、判別処理部で行
う燃料性状を高精度に行うことができる。この結果、例
えば燃料噴射量,点火時期等のエンジン制御を正確に行
うことができる。
れば、超音波式測定部に第1の指令信号出力手段から第
1の指令信号を出力することにより、該超音波式測定部
からは第1の送信波を発信する。また、第2の指令信号
出力手段では、この発信した第1の送信波を受けて第2
の指令信号を形成し、該超音波式測定部に第2の指令信
号を出力し第2の送信波を発信させる。これにより、超
音波式測定部内を伝播する送信波の距離を第1の送信波
と第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、超音
波式測定部における第1の送信波の発信から第2の送信
波の受信までの検出時間を長くすることができ、超音波
式測定部の外形を大型化することなく、判別処理部で行
う燃料性状を高精度に行うことができる。この結果、例
えば燃料噴射量,点火時期等のエンジン制御を正確に行
うことができる。
【0090】請求項2の発明によれば、超音波式測定部
を送信・受信部と反射部とから構成しているから、送信
・受信部に第1の指令信号出力手段から第1の指令信号
を出力することにより、該送信・受信部からは第1の送
信波を発信する。また、第2の指令信号出力手段では、
この発信した第1の送信波が反射部で反射した第1の反
射波を受けて第2の指令信号を形成し、該送信・受信部
に第2の指令信号を出力し第2の送信波を反射部に向け
て発信させる。これにより、超音波式測定部内を伝播す
る送信波の距離を第1の送信波と第2の送信波とにより
2往復するようにでき、超音波式測定部における第1の
送信波の発信から第2の反射波の受信までの検出時間を
長くすることができ、超音波式測定部の外形を大型化す
ることなく、判別処理部で行う燃料性状を高精度に行う
ことができる。
を送信・受信部と反射部とから構成しているから、送信
・受信部に第1の指令信号出力手段から第1の指令信号
を出力することにより、該送信・受信部からは第1の送
信波を発信する。また、第2の指令信号出力手段では、
この発信した第1の送信波が反射部で反射した第1の反
射波を受けて第2の指令信号を形成し、該送信・受信部
に第2の指令信号を出力し第2の送信波を反射部に向け
て発信させる。これにより、超音波式測定部内を伝播す
る送信波の距離を第1の送信波と第2の送信波とにより
2往復するようにでき、超音波式測定部における第1の
送信波の発信から第2の反射波の受信までの検出時間を
長くすることができ、超音波式測定部の外形を大型化す
ることなく、判別処理部で行う燃料性状を高精度に行う
ことができる。
【0091】請求項3発明によれば、超音波式測定部を
第1の送信・受信部と第2の送信・受信部を対向するよ
うに構成したから、第1の送信・受信部に第1の指令信
号出力手段から第1の指令信号を出力することにより、
該第1の送信・受信部からは第1の送信波を発信する。
また、第2の指令信号出力手段では、この発信した第1
の送信波を第2の送信・受信部で受けて第2の指令信号
を形成し、該第2の送信・受信部に第2の指令信号を出
力する。そして、該第2の送信・受信部から第2の送信
波を第2の送信・受信部に向けて発信し、該第2の送信
・受信部で第2の送信波を受信する。これにより、超音
波式測定部内を伝播する送信波の距離を第1の送信波と
第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、超音波
式測定部における第1の送信波の発信から第2の送信波
の受信までの検出時間を長くすることができ、超音波式
測定部の外形を大型化することなく、判別処理部で行う
燃料性状を高精度に行うことができる。
第1の送信・受信部と第2の送信・受信部を対向するよ
うに構成したから、第1の送信・受信部に第1の指令信
号出力手段から第1の指令信号を出力することにより、
該第1の送信・受信部からは第1の送信波を発信する。
また、第2の指令信号出力手段では、この発信した第1
の送信波を第2の送信・受信部で受けて第2の指令信号
を形成し、該第2の送信・受信部に第2の指令信号を出
力する。そして、該第2の送信・受信部から第2の送信
波を第2の送信・受信部に向けて発信し、該第2の送信
・受信部で第2の送信波を受信する。これにより、超音
波式測定部内を伝播する送信波の距離を第1の送信波と
第2の送信波とにより2度伝播するようにでき、超音波
式測定部における第1の送信波の発信から第2の送信波
の受信までの検出時間を長くすることができ、超音波式
測定部の外形を大型化することなく、判別処理部で行う
燃料性状を高精度に行うことができる。
【0092】請求項4によれば、超音波式測定部を送信
波発信部と送信波受信部とを対向させて構成したから、
送信波発信部に第1の指令信号出力手段から第1の指令
信号を出力することにより、該送信波発信部からは送信
波受信部に向けて第1の送信波を発信する。また、第2
の指令信号出力手段では、この発信した第1の送信波を
送信波受信部で受信して第2の指令信号を形成し、該送
信波発信部に第2の指令信号を出力する。そして、該送
信波発信部から第2の送信波を送信波受信部に向けて発
信し、該送信波受信部で第2の送信波を受信する。これ
により、超音波式測定部内を伝播する送信波の距離を第
1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播するように
でき、超音波式測定部における第1の送信波の発信から
第2の送信波の受信までの検出時間を長くすることがで
き、超音波式測定部の外形を大型化することなく、判別
処理部で行う燃料性状を高精度に行うことができる。
波発信部と送信波受信部とを対向させて構成したから、
送信波発信部に第1の指令信号出力手段から第1の指令
信号を出力することにより、該送信波発信部からは送信
波受信部に向けて第1の送信波を発信する。また、第2
の指令信号出力手段では、この発信した第1の送信波を
送信波受信部で受信して第2の指令信号を形成し、該送
信波発信部に第2の指令信号を出力する。そして、該送
信波発信部から第2の送信波を送信波受信部に向けて発
信し、該送信波受信部で第2の送信波を受信する。これ
により、超音波式測定部内を伝播する送信波の距離を第
1の送信波と第2の送信波とにより2度伝播するように
でき、超音波式測定部における第1の送信波の発信から
第2の送信波の受信までの検出時間を長くすることがで
き、超音波式測定部の外形を大型化することなく、判別
処理部で行う燃料性状を高精度に行うことができる。
【0093】請求項5の発明によれば、第1の指令信号
出力手段では、第1のタイミング信号発生回路で超音波
発振器からの超音波による第1のタイミング信号を発生
し、第1の指令信号発生回路からは第1のタイミング信
号毎に超音波の第1の送信波を超音波式測定部に発生す
る。一方、第2の指令信号出力手段では、第2のタイミ
ング信号発生回路で超音波式測定部が第1の送信波を受
信したことを受けて第2のタイミング信号を発生し、第
2の指令信号発生回路からは第2のタイミング信号によ
り超音波の第2の送信波を超音波式測定部に発生する。
これにより、前記第1の指令信号出力手段から出力する
第1の送信波と第2の指令信号出力手段から出力する第
2の送信波とによって、超音波式測定部内を2度伝播し
た検出時間を検出することができ、検出時間の高精度検
出を行うことができる。
出力手段では、第1のタイミング信号発生回路で超音波
発振器からの超音波による第1のタイミング信号を発生
し、第1の指令信号発生回路からは第1のタイミング信
号毎に超音波の第1の送信波を超音波式測定部に発生す
る。一方、第2の指令信号出力手段では、第2のタイミ
ング信号発生回路で超音波式測定部が第1の送信波を受
信したことを受けて第2のタイミング信号を発生し、第
2の指令信号発生回路からは第2のタイミング信号によ
り超音波の第2の送信波を超音波式測定部に発生する。
これにより、前記第1の指令信号出力手段から出力する
第1の送信波と第2の指令信号出力手段から出力する第
2の送信波とによって、超音波式測定部内を2度伝播し
た検出時間を検出することができ、検出時間の高精度検
出を行うことができる。
【0094】請求項6の発明では、判別処理部におい
て、密度算定手段によって前記検出時間計測手段から出
力される第1の送信波の送信から第2の送信波の受信ま
での信号により算出された検出時間から、予め記憶させ
た検出時間−密度特性によって密度を算定し、この算定
した密度から性状判定手段によって燃料性状を判別する
ことができる。しかも、検出時間を2倍にして検出して
いるから、より精度の高い判別を行うことができ、例え
ば燃料噴射量,点火時期等のエンジン制御を正確に行う
ことができる。
て、密度算定手段によって前記検出時間計測手段から出
力される第1の送信波の送信から第2の送信波の受信ま
での信号により算出された検出時間から、予め記憶させ
た検出時間−密度特性によって密度を算定し、この算定
した密度から性状判定手段によって燃料性状を判別する
ことができる。しかも、検出時間を2倍にして検出して
いるから、より精度の高い判別を行うことができ、例え
ば燃料噴射量,点火時期等のエンジン制御を正確に行う
ことができる。
【図1】本発明による燃料性状判別装置を示す機能ブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による燃料噴射制御装置
を示す全体構成図である。
を示す全体構成図である。
【図3】第1の実施例による燃料性状判別装置に用いら
れる超音波センサを示す縦断面図である。
れる超音波センサを示す縦断面図である。
【図4】第1の実施例による燃料性状判別装置を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】図4中の各点における波形を示す線図である。
【図6】既知のガソリンによる検出時間tに対する密度
Dを示す特性線図である。
Dを示す特性線図である。
【図7】第1の実施例による燃料性状判別処理を示す流
れ図である。
れ図である。
【図8】本発明の第2の実施例による燃料性状判別処理
を示す流れ図である。
を示す流れ図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す超音波式測定部の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す超音波式測定部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す超音波式測定部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図12】第5の実施例による燃料性状判別装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図13】本発明の第6の実施例を示す超音波式測定部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図14】第6の実施例による燃料性状判別装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
11 ガソリン配管(燃料供給配管) 15,41,51,61,71 超音波式測定部 16B,44 反射部 20,43,53 超音波センサ(送信・受信部) 21 信号処理回路(信号処理部) 22 第1の指令信号出力回路(第1の指令信号出力手
段) 23 超音波発生回路 24 第1のタイミング信号発生回路 25 第1の指令信号発生回路 27 第2の指令信号出力回路(第2の指令信号出力手
段) 30 第2のタイミング信号発生回路 31 第2の指令信号発生回路 33 検出時間計測回路(検出時間計測手段) 38 コントロールユニット(判別処理部) 52B 他方の湾曲部(反射部) 67 第1の超音波センサ(第1の送信・受信部) 68 第2の超音波センサ(第2の送信・受信部) 72 送信波発信部 73 送信波受信部 100 燃料供給配管 110 超音波式測定部 120 信号処理部 121 第1の指令信号出力手段 122 第2の指令信号出力手段 123 検出時間計測手段 130 判別処理部 131 検出時間−密度の特性 132 密度算定手段 133 性状判定手段 t 検出時間
段) 23 超音波発生回路 24 第1のタイミング信号発生回路 25 第1の指令信号発生回路 27 第2の指令信号出力回路(第2の指令信号出力手
段) 30 第2のタイミング信号発生回路 31 第2の指令信号発生回路 33 検出時間計測回路(検出時間計測手段) 38 コントロールユニット(判別処理部) 52B 他方の湾曲部(反射部) 67 第1の超音波センサ(第1の送信・受信部) 68 第2の超音波センサ(第2の送信・受信部) 72 送信波発信部 73 送信波受信部 100 燃料供給配管 110 超音波式測定部 120 信号処理部 121 第1の指令信号出力手段 122 第2の指令信号出力手段 123 検出時間計測手段 130 判別処理部 131 検出時間−密度の特性 132 密度算定手段 133 性状判定手段 t 検出時間
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料供給配管の途中に設けられ、超音波
からなる送信波を発信し、この送信波を受信する超音波
式測定部と、該超音波式測定部から送信波を発信してか
ら受信するまでの検出時間を計測する信号処理部と、該
信号処理部によって計測された検出時間から燃料性状を
判別処理する判別処理部とからなる燃料性状判別装置に
おいて、 前記信号処理部は、前記超音波式測定部から第1の送信
波を発信させるために該超音波式測定部に所定のタイミ
ング信号毎に第1の指令信号を出力する第1の指令信号
出力手段と、 前記超音波式測定部が第1の送信波を受信したことを受
けて該超音波式測定部に第2の送信波を発信させるため
に該超音波式測定部に第2の指令信号を出力する第2の
指令信号出力手段と、 前記超音波式測定部が前記第1の指令信号出力手段で出
力した第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信して
から、前記超音波式測定部が前記第2の指令信号出力手
段から出力した第2の指令信号を受けて発信した第2の
送信波を受信するまでの間の検出時間を計測する検出時
間計測手段とから構成したことを特徴とする燃料性状判
別装置。 - 【請求項2】 燃料供給配管の途中に設けられ、超音波
からなる送信波を発信し、この送信波を受信する超音波
式測定部と、該超音波式測定部から送信波を発信してか
ら受信するまでの検出時間を計測する信号処理部と、該
信号処理部によって計測された検出時間から燃料性状を
判別処理する判別処理部とからなる燃料性状判別装置に
おいて、 前記超音波式測定部は、送信波を発信し、この送信波を
受信する送信・受信部と、該送信・受信部に対向して設
けられた反射部とから構成し、 前記信号処理部は、前記送信・受信部から第1の送信波
を発信させるために該送信・受信部に所定のタイミング
信号毎に第1の指令信号を出力する第1の指令信号出力
手段と、 前記送信・受信部が該第1の指令信号出力手段から出力
する第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信するこ
とにより、前記送信・受信部が反射部で反射した第1の
反射波を受信したことを受けて該送信・受信部から第2
の送信波を発信させるために該送信・受信部に第2の指
令信号を出力する第2の指令信号出力手段と、 前記送信・受信部が前記第1の指令信号出力手段で出力
した第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信してか
ら、前記送信・受信部が前記第2の指令信号出力手段か
ら出力した第2の指令信号を受けて第2の送信波を発信
することにより反射部で反射された第2の反射波を受信
するまでの間の検出時間を計測する検出時間計測手段と
から構成してなる燃料性状判別装置。 - 【請求項3】 燃料供給配管の途中に設けられ、超音波
からなる送信波を発信し、この送信波を受信する超音波
式測定部と、該超音波式測定部から送信波を発信してか
ら受信するまでの検出時間を計測する信号処理部と、該
信号処理部によって計測された検出時間から燃料性状を
判別処理する判別処理部とからなる燃料性状判別装置に
おいて、 前記超音波式測定部は、送信波の発信、受信を行う第1
の送信・受信部と、該第1の送信・受信部に対向して設
けられた第2の送信・受信部とから構成し、 前記信号処理部は、前記第1の送信・受信部から第1の
送信波を発信させるために該第1の送信・受信部に所定
のタイミング信号毎に第1の指令信号を出力する第1の
指令信号出力手段と、 前記第1の送信・受信部が該第1の指令信号出力手段か
ら出力する第1の指令信号を受けて第1の送信波を出力
することにより、前記第2の送信・受信部が第1の送信
波を受信したことを受けて該第2の送信・受信部から第
2の送信波を発信させるために該第2の送信・受信部に
第2の指令信号を出力する第2の指令信号出力手段と、 前記第1の送信・受信部が前記第1の指令信号出力手段
で出力した第1の指令信号を受けて第1の送信波を発信
してから、前記第2の送信・受信部が前記第2の指令信
号出力手段から出力した第2の指令信号を受けて発信し
た第2の送信波を前記第1の送信・受信部で受信するま
での間の検出時間を計測する検出時間計測手段とから構
成してなる燃料性状判別装置。 - 【請求項4】 燃料供給配管の途中に設けられ、超音波
からなる送信波を発信し、この送信波を受信する超音波
式測定部と、該超音波式測定部から送信波を発信してか
ら受信するまでの検出時間を計測する信号処理部と、該
信号処理部によって計測された検出時間から燃料性状を
判別処理する判別処理部とからなる燃料性状判別装置に
おいて、 前記超音波式測定部は、送信波を発信する送信部と、該
送信部に対向して設けられ、該送信部から発信された送
信波を受信する受信部とから構成し、 前記信号処理部は、前記送信部から第1の送信波を発信
させるために該送信部に所定のタイミング信号毎に第1
の指令信号を出力する第1の指令信号出力手段と、 前記送信部が該第1の指令信号出力手段から出力する第
1の指令信号を受けて第1の送信波を発信することによ
り、前記受信部が該第1の送信波を受信したことを受け
て前記送信部から第2の送信波を発信させるために該送
信部に第2の指令信号を出力する第2の指令信号出力手
段と、 前記送信部が前記第1の指令信号出力手段で出力した第
1の指令信号を受けて第1の送信波を発信してから、前
記送信部が前記第2の指令信号出力手段から出力した第
2の指令信号を受けて発信した第2の送信波を前記受信
部で受信するまでの間の検出時間を計測する検出時間計
測手段とから構成してなる燃料性状判別装置。 - 【請求項5】 前記第1の指令信号出力手段は、超音波
信号を発生する超音波発振器と、該超音波発振器から出
力される超音波信号を受けて第1のタイミング信号を発
生する第1のタイミング信号発生回路と、該第1のタイ
ミング信号発生回路から発生される第1のタイミング信
号を受けて前記超音波式測定部に第1の指令信号を発生
する第1の指令信号発生回路とから構成し、 前記第2の指令信号出力手段は、前記第1の指令信号発
生回路から超音波式測定部に第1の指令信号を発生した
後、該超音波式測定部が第1の送信波を受信したことを
受けて第2のタイミング信号を発生する第2のタイミン
グ信号発生回路と、該第2のタイミング信号発生回路か
ら発生される第2のタイミング信号を受けて前記超音波
式測定部に第2の指令信号を発生する第2の指令信号発
生回路とから構成してなる請求項1,2,3または4記
載の燃料性状判別装置。 - 【請求項6】 前記判別処理部は、予め記憶された検出
時間に対する密度の特性と前記検出時間計測手段により
計測された検出時間とから密度を算定する密度算定手段
と、該密度算定手段によって算定された密度から燃料性
状を判定する性状判定手段とから構成してなる請求項
1,2,3,4または5記載の燃料性状判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8245751A JPH1068717A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 燃料性状判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8245751A JPH1068717A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 燃料性状判別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068717A true JPH1068717A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17138261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8245751A Pending JPH1068717A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 燃料性状判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1068717A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286408A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械の燃料判別装置 |
JP2014025821A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Tatsuno Corp | 検出装置 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP8245751A patent/JPH1068717A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286408A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械の燃料判別装置 |
JP2014025821A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Tatsuno Corp | 検出装置 |
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