JPH1063849A - サイン認証方法 - Google Patents

サイン認証方法

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JPH1063849A
JPH1063849A JP8219970A JP21997096A JPH1063849A JP H1063849 A JPH1063849 A JP H1063849A JP 8219970 A JP8219970 A JP 8219970A JP 21997096 A JP21997096 A JP 21997096A JP H1063849 A JPH1063849 A JP H1063849A
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Takeshi Kajii
健 梶井
Tadashi Uchiyama
匡 内山
Noboru Sonehara
曽根原  登
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度が高く、大きさ、回転等の変形にロバス
トで、経年変化による個人変動に強いサイン認証方法を
提供する。 【解決手段】 あらかじめ辞書登録文字のストロークの
形状および相対的位置関係を、ストローク上の所定の方
法で選択された3点がなす三角形の頂角および頂角を挟
む二辺の長さの比の一方もしくは両方を成分とする辞書
文字特徴マトリクスによって表現しておき、入力文字も
同様な処理によって入力文字特徴マトリクスによって表
現し、入力文字特徴マトリクスと辞書文字特徴マトリク
スとの対応する成分間の距離を所定の方法で求め、求め
られたマトリクス間の距離が、あらかじめ定義された閾
値距離よりも小さい場合に、入力文字の入力者を対応す
る辞書登録文字の登録者と同一人物であると認証する。
実筆部(ペンダウン部)のみならず、空筆部(ペンアツ
プ部)も入力される文字の一ストロークとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き文字からな
る入力された文字(署名)が本人のものであるかを判別
するサイン認証方法に関する。
【0002】
【従来の技術】手書きの文字をサイン認証する従来の方
法には例えば佐藤らの方法がある[文献:Satoh,
Kogure,“Online signature
verification based on sha
pe,motion,andwriting pres
sure”,Proc.6th Int.Conf.P
attern Recognition,pp.823
−826]。従来の方法では、認証対象となるデータと
して筆点時系列データを用いて、DPマツチング等の方
法により時系列データのパターンマッチングを行って辞
書データと入力データの距離の算出を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手書き文字の
時系列データは経年変化による個人内変動が大きいこと
が指摘されている[文献:吉村ミツ,“筆者識別記述の
現状”,計測と制御,25,8,pp.694−70
0]。従って、時系列データのマツチングを行う方法で
は、辞書作成時から時間が経ってしまうと認証精度が悪
くなるという問題点があった。一方、筆記形状を対象と
した方法[例えば、文献:山崎,小松,“筆跡情報に重
み付けを施した筆者照合方式”,画像電子学会誌,23
巻,5号,pp.438−444]では、数文字の入力
で認証精度を向上させるのが困難であった。
【0004】本発明の目的は、精度が高く、大きさ、回
転等の変形にロバストで、経年変化による個人変動に強
いサイン認証方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のサイン認証方法
は、手入力文字の筆点の時系列情報から手書きされた文
字をサイン認証する方法であって、あらかじめ辞書登録
文字のストロークの形状および相対的位置関係を、スト
ローク上の所定の方法で選択された3点がなす三角形の
頂角および頂角を挟む二辺の長さの比の一方もしくは両
方を成分とする辞書文字特徴マトリクスによって表現し
ておき、入力文字を構成するストロークの形状および相
対的位置関係を、ストローク上の所定の方法で選択され
た3点がなす三角形の頂角および頂角を挟む二辺の長さ
の比の一方もしくは両方を成分とする入力文字特徴マト
リクスによって表現し、入力文字特徴マトリクスと辞書
文字特徴マトリクスとの対応する成分間の距離を所定の
方法で求め、求められたマトリクス間の距離が、あらか
じめ定義された閾値距離よりも小さい場合に、入力文字
の入力者を対応する辞書登録文字の登録者と同一人物で
あると認証する。
【0006】辞書文字特徴マトリクスと入力文字特徴マ
トリクスの成分であるストローク上の所定の方法で選択
された3点がなす三角形の頂角が、入力された文字の筆
点間を直線補完することにより各ストロークを折れ線近
似し、各ストロークを空間的に等分割し、n画目のスト
ロークの分割点Pn,i (i:n画目のストロークにおけ
るi番目の分割点)とm画目のストロークの分割点Pm,
j 、(j:m画目のストロークにおけるj番目の分割
点)とを結ぶ直線と、分割点Pn,i と分割点Pm,j に隣
接する分割点Pm,j+1 とを結ぶ直線とがなす角度であ
り、辞書文字特徴マトリクスと入力文字特徴マトリクス
の成分であるストローク上の所定の方法で選択された3
点がなす三角形の頂角を挟む二辺の長さの比が、入力さ
れた文字の筆点間を直線補完することにより各ストロー
クを折れ線近似し、各ストロークを空間的に等分割し、
n画目のストロークの分割点Pn,i (i:n画目のスト
ロークにおけるi番目の分割点)とm画目のストローク
の分割点Pm,j 、(j:m画目のストロークにおけるj
番目の分割点)とを結ぶ直線と、分割点Pn,i と分割点
Pm,j に隣接する分割点Pm,j+1 とを結ぶ直線との二つ
の直線の比であってもよく、辞書文字特徴マトリクスと
入力文字特徴マトリクスとが、分割点の全ての組み合せ
による成分によって形成されていることが望ましい。
【0007】入力文字特徴マトリクスと辞書文字特徴マ
トリクスとの対応する成分間の距離が、辞書文字特徴マ
トリクスの各成分の2次元平面上での座標点と、入力文
字特徴マトリクスの各成分の2次元平面上での座標点と
の、対応する各成分の座標点間の全ての距離の平均で算
出された距離であってもよく、辞書文字特徴マトリクス
と入力文字特徴マトリクスを形成する成分の内、三角形
の頂角を第1の特徴量とし、頂角を挟む二辺の長さの比
を第2の特徴量とし、第1の特徴量と第1の特徴量と対
応する第2の特徴量とを所定の方法で組み合せて同一球
面座標上の1点の座標点に変換し、辞書文字特徴マトリ
クスの全ての成分に対応する球面座標上の座標点と、入
力文字特徴マトリクスの球面座標上の対応する座標点と
の球面上の全ての距離の平均で算出された距離であって
もよく、第1の特徴量と第2の特徴量とを球面座標上の
座標点に変換する方法が、メルカトル投影の逆変換であ
ってもよい。
【0008】また、辞書文字特徴マトリクスの成分に対
応する球面座標上の座標点と、入力文字特徴マトリクス
の球面座標上の対応する座標点との球面上の距離を、球
の中心点を頂点とし、球の中心点と辞書文字特徴マトリ
クスの成分に対応する球面座標上の座標点とを結ぶ直線
と、球の中心点と入力文字特徴マトリクスの球面座標上
の対応する座標点とを結ぶ直線とのなす角度の関数をも
って対応する座標点間の距離としてもよい。
【0009】辞書文字特徴マトリクスが、複数個入力さ
れた辞書登録用文字の各入力文字について、ストローク
の分割点数をそれぞれのストロークごとに一致させ、対
応する分割点の座標値を加算平均することにより作成さ
れた辞書代表文字の特徴マトリクスであってもよく、複
数個入力された辞書登録用文字の各入力文字について、
ストロークの分割点数をそれぞれのストロークごとに一
致させ、各入力文字ごとに特徴マトリクスを作成し、作
成された全ての特徴マトリクスの対応する各成分が加算
平均された特徴マトリクスであってもよい。
【0010】あらかじめ定義された閾値距離が、辞書文
字特徴マトリクスの全ての成分と、辞書文字特徴マトリ
クス作成のために復数個入力された辞書登録文字のそれ
ぞれについて作成された特徴マトリクスの対応する成分
との間の全ての距離の平均値に、該平均値の標準偏差に
所定の整数倍数を乗じた値を加算した距離であってもよ
く。距離はサイン認証に用いられる距離の算定方法と同
じ方法で算定される。
【0011】辞書文字と入力文字のストロークは、入力
される文字の筆点時系列において、実筆部(ペンダウン
部)のみならず、空筆部(ペンアツプ部)も入力される
文字の一ストロークとすることが望ましい。
【0012】本発明のサイン認証法によれば、入力文字
のストロークの形状および相対的位置関係を、ストロー
ク上の3点がなす三角形の頂角、頂角を挟む二辺の長さ
の比、の一方もしくは両方を成分とする特徴マトリクス
によって表現することにより、認証の精度が高まり、大
きさ、回転等の変形にロバストな認証法となる。
【0013】また、特徴マトリクスの成分を球面上の座
標点に座標変換することにより、不定もしくは発散して
しまう特徴量がなくなり精度が向上する。
【0014】さらに、空筆部をストロークに加えること
により、実筆部のみを模倣する偽筆が困難となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
説明する。図1は本発明のサイン認証法の全体の流れを
表すフローチャートであり、図中符号S101〜S11
1はステップを示す。図2は入力された文字の特徴マト
リクスの計算手順を説明する模式図であり、(a)は文
字が入力された状態のストロークと筆点を示し、(b)
は入力されたストロークを分割点で分割した状態、
(c)は計算された特徴マトリクスを示し、図中21は
筆点、22は分割点、23はストロークである。図3は
特徴マトリクスを球面上の点に座標変換した状態を示す
模式図であり、図中X、Y、Zは球の座標軸、Qは座標
変換された変換点である。図4は入力文字と辞書文字の
特徴マトリクスを球面上の点に座標転換した状態を示す
模式図である。
【0016】タブレットデジタイザ等を用いて計測され
た、ストローク数k(静電誘導型のタブレット等では空
筆部も計測できる。ここでkは空筆部も1ストロークと
してカウントするものとする)の文字の筆点座標を入力
する(S102)。入力文字の筆点21の座標を各スト
ロークごとに折れ線補間する(図2(a))(S10
3)。
【0017】その後、入力者に対応する辞書データの予
め設定されている各ストロークごとの分割点数BPk
(kストローク目の分割点数)と一致するように、入力
された各ストロークを空間的に等分割し(図2
(b))、各ストロークの分割点22を決定する(S1
04)。この分割点22を用いて特徴マトリクスCinが
算出される(S105)。
【0018】次に特徴マトリクスCinの各成分を球面上
の座標点に変換し、座標変換した特徴マトリクスCQin
を得る。あらかじめ辞書登録用の文字データからも同様
な特徴マトリクスCQdic が算出されており、座標変換
した特徴マトリクスCQinとCQdic の距離Dを算出す
る(S107)。距離Dがあらかじめ規定されている閾
値Dthreshold を超えているかどうかを判定する(S1
08)。距離Dが閾値Dthreshold を越えていない場合
は(S108 No)、入力者は本人と認証し(S10
9)、閾値Dthreshold を超えている場合は(S108
Yes)、他人と判定する(S110)。
【0019】なお、空筆部をストロークに加えることに
より、実筆部のみを模倣する偽筆が困難となる。
【0020】次ぎに特徴マトリクスCの算出方法を図2
を用いて説明する。入力文字のストロークの形状および
相対的位置関係を、ストローク上の分割点22の3点が
なす三角形の頂角および頂角を挟む二辺の長さの比の、
一方もしくは両方を成分とする特徴マトリクスによって
表現する。
【0021】具体的には、特徴マトリクスCは図2
(b)(c)に掲げるように、n画目のストロークの分
割点Pn,i (i:n画目のストロークにおけるi番目の
分割点)とm画目のストロークの分割点Pm,j (j:m
画目のストロークにおけるj番目の分割点)を結ぶ直線
と、分割点Pn,i とPm,j に隣接する分割点Pm,j+1 を
結ぶ直線とがなす角度U、および∠Pm,j Pn,i Pm,j+
1 を挟む二辺、即ち直線Pm,j Pn,i と直線Pm,j+1 P
n,i の辺の比Vを特徴マトリクスCの成分とする。特徴
マトリクスの成分(U,V)はそれぞれ、 U=∠Pm,j Pn,i Pm,j+1 V=Log(Pn,i Pm,j+1 /Pm,j Pn,i ) で与えれらる。底辺となる直線Pm,j Pm,j+1 に対し頂
点Pn,i を逐次他の分割点に変化させていき、該当する
頂点がなくなったら底辺となる直線を変化させることを
順次くり返す。この方法によりすべての三角形の組み合
わせについて特徴量を計算し、特徴マトリクスCを得
る。例えば図2(c)は、ストローク数3、1ストロー
ク目3点、2ストローク目2点、3ストローク目3点に
分割された図2(b)の場合の例であり、底辺となる直
線数6×頂点となる点数9の特徴マトリクスを得る。
【0022】次ぎに入力文字特徴マトリクスと辞書文字
特徴マトリクスの距離の算出方法を説明する。まず、特
微マトリクスCの特徴マトリクスの成分であるストロー
ク上の3点がなす三角形の頂角(U=∠Pm,j Pn,i P
m,j+1 )および頂角を挟む二辺の長さの比(V=Log
(Pn,i Pm,j+1 /Pm,j Pn,i )を球面上の座標点Q
(φ,θ)に変換する。(U,V)をそのまま特徴量と
して用いてもよいが、この場合、頂点Pn,i が底辺の点
Pm,j もしくはPm,j+1 に重なった場合、特徴量Vが±
∞に発散してしまうため特徴量(U,V)を2次元平面
上の一点に限定できなくなり、特徴量として適当でなく
なる。球面座標への変換には、例えばメルカトル投影の
逆変換を用いる。球面上の点を球面座標(φ,θ)を用
いて表すこととする(図3)。球の中心点から赤道面に
直交するX、Y軸を設け、赤道面と直角にZ軸を設けた
とき、φはQの経度のX軸となす角度、θはQと中心点
を結ぶ線のZ軸となす角度である。メルカトル投影では
球面上の点(φ,θ)は平面上の点(U,V)にU=
φ,V=−Log tan(θ/2)と変換されるか
ら、(φ,θ)はそれぞれ φ=∠Pm,j Pn,i Pm,j+1 θ=2×arctan(Pn,i Pm,j+1 /Pm,j Pn,i
) で与えられる。特徴量(φ,θ)は、頂点Pn,i が底辺
の点Pm,j もしくはPm,j+1 に重なったとしても、特徴
量を球面上の一点に変換することが可能となる。この方
法により、特徴マトリクスCの成分となっている特徴量
をすべて球面上の座標点に座標変換したマトリクスを特
徴マトリクスCQとする。
【0023】次に入力データの特徴マトリクスCQinと
辞書データの特徴マトリクスCQdic の各成分の距離D
の算出方法の1例を説明する(図4)。CQinのある成
分を球面上に変換した点をQ1 とし、CQdic の対応す
る成分を球面上に変換した点をQ2 とする。球の中心点
をOとしたときの∠Q1 OQ2 について d=1−cos(∠Q1 OQ2 ) を2成分間の距離とする。特徴マトリクス内のすべての
成分についての距離dを計算しその平均距離を入力文字
と辞書文字の距離Dとする。
【0024】次ぎに辞書データの作成方法について説明
する。図5は本発明の辞書データの作成の流れを示すフ
ローチャートであり、S501〜S510はステップで
ある。図6は辞書用に入力された文字の処理手順を説明
する模式図であり、(a)は文字が入力された状態のス
トロークと筆点を示し、(b)は入力されたストローク
を分割点で分割した状態を示し、図中61は筆点、62
は分割点、63はストロークである。
【0025】辞書用の文字を複数回(n回)入力し(S
502)、入力文字の筆点61の座標を各ストロークご
とに折れ線補間し(S503)、各ストロークごとの平
均長Lk を算出する(S504)。
【0026】次に各ストロークの平均長Lk を一定長A
で空間的に等分割し、各ストロークの分割点数BPk を
算出する(S505)。各入力文字のストロークを分割
点数BPk と点数が一致するように空間的に等分割し
(図6)、特徴マトリクスCdic を計算する(S50
6)。特徴マトリクスCdic から球面上の点に座標変換
した成分を有する特徴マトリクスCQdic,n を計算する
(S507)。各ストロークの分割点数が複数の入力文
字について一致しているので、特徴マトリクスCQdic,
n の行列の大きさも一致し、n回入力の文字についての
平均特徴マトリクスCQdic の計算が可能となる(S5
08)。辞書データとしては、得られた平均特徴マトリ
クスCQdic と各ストロークの分割点数BPk を保存す
ればよい(S509)。
【0027】閾値(Dthreshold )は例えば以下の方法
により決定することができる。辞書文字特徴マトリクス
CQdic の各変換点と、辞書作成用の複数の入力文字の
特徴マトリクスCQdic,n の対応する変換点との距離D
dic,n をそれぞれ算出し、距離Ddic,n の平均距離Ddi
c,avおよび標準偏差sdic を算出する。そして、平均距
離Ddic,avに標準偏差sdic の整数倍(例えば3倍)を
加算した距離を距離Dthreshold とすればよい。
【0028】
【発明の効果】本発明のサイン認証法では、入力文字の
ストロークの形状および相対的位置関係を、ストローク
上の所定の方法で算定された3点がなす三角形の頂角、
頂角を挟む二辺の長さの比、の一方もしくは両方を成分
とする特徴マトリクスによって表現することにより、認
証の精度が高まり、大きさ、回転等の変形にロバストな
認証法が得られる効果がある。
【0029】また、特徴マトリクスの成分を球面上の座
標点に座標変換することにより、不定もしくは発散して
しまう特徴量がなくなり精度が向上する。
【0030】さらに、空筆部をストロークに加えること
により、実筆部のみを模倣する偽筆が困難となる。
【0031】一般に経年変化による個人内変動は、ペン
の速さ、加速度、圧力等に多く発生し、文字の形状につ
いての変動は少ない。本発明のサイン認証方法では形状
の特徴を精密に比較するので、経年変化による個人の変
動の影響を受けることが少ない。
【0032】上述のように、本発明によって、精度が高
く、大きさ、回転等の変形にロバストで、経年変化によ
る個人変動に強いサイン認証方法を実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイン認証法の全体の流れを表すフロ
ーチャートである。
【図2】入力された文字の特徴マトリクスの計算手順を
説明する模式図である。(a)は文字が入力された状態
のストロークと筆点を示す。(b)は入力されたストロ
ークを分割点で分割した状態である。(c)は計算され
た特徴マトリクスを示す。
【図3】特徴マトリクスを球面上の点に座標変換した状
態を示す模式図である。
【図4】入力文字と辞書文字の特徴マトリクスを球面上
の点に座標転換した状態を示す模式図である。
【図5】本発明の辞書データの作成の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】辞書用に入力された文字の処理手順を説明する
模式図である。(a)は文字が入力された状態のストロ
ークと筆点を示す。(b)は入力されたストロークを分
割点で分割した状態を示す。
【符号の説明】
21、61 筆点 22、62 分割点 23、63 ストローク S101〜S111、S501〜S510 ステップ Q 座標変換された変換点 X、Y、Z 球の座標軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手入力文字の筆点の時系列情報から手書
    きされた文字をサイン認証する方法であって、 あらかじめ辞書登録文字のストロークの形状および相対
    的位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択さ
    れた3点がなす三角形の頂角および頂角を挟む二辺の長
    さの比を成分とする辞書文字特徴マトリクスによって表
    現しておき、 前記入力文字を構成するストロークの形状および相対的
    位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択され
    た3点がなす三角形の頂角および頂角を挟む二辺の長さ
    の比を成分とする入力文字特徴マトリクスによって表現
    し、 前記入力文字特徴マトリクスと前記辞書文字特徴マトリ
    クスとの対応する成分間の距離を所定の方法で求め、 求められたマトリクス間の前記距離が、あらかじめ定義
    された閾値距離よりも小さい場合に、前記入力文字の入
    力者を対応する前記辞書登録文字の登録者と同一人物で
    あると認証する、ことを特徴とするサイン認証方法。
  2. 【請求項2】 手入力文字の筆点の時系列情報から手書
    きされた文字をサイン認証する方法であって、 あらかじめ辞書登録文字のストロークの形状および相対
    的位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択さ
    れた3点がなす三角形の頂角によって表現しておき、 前記入力文字を構成するストロークの形状および相対的
    位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択され
    た3点がなす三角形の頂角によって表現し、 前記入力文字特徴マトリクスと前記辞書文字特徴マトリ
    クスとの対応する成分間の距離を所定の方法で求め、 求められたマトリクス間の前記距離が、あらかじめ定義
    された閾値距離よりも小さい場合に、前記入力文字の入
    力者を対応する前記辞書登録文字の登録者と同一人物で
    あると認証する、ことを特徴とするサイン認証方法。
  3. 【請求項3】 手入力文字の筆点の時系列情報から手書
    きされた文字をサイン認証する方法であって、 あらかじめ辞書登録文字のストロークの形状および相対
    的位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択さ
    れた3点がなす三角形の頂角を挟む二辺の長さの比を成
    分とする辞書文字特徴マトリクスによって表現してお
    き、 前記入力文字を構成するストロークの形状および相対的
    位置関係を、前記ストローク上の所定の方法で選択され
    た3点がなす三角形の頂角を挟む二辺の長さの比を成分
    とする入力文字特徴マトリクスによって表現し、 前記入力文字特徴マトリクスと前記辞書文字特徴マトリ
    クスとの対応する成分間の距離を所定の方法で求め、 求められたマトリクス間の前記距離が、あらかじめ定義
    された閾値距離よりも小さい場合に、前記入力文字の入
    力者を対応する前記辞書登録文字の登録者と同一人物で
    あると認証する、ことを特徴とするサイン認証方法。
  4. 【請求項4】 前記辞書文字特徴マトリクスと前記入力
    文字特徴マトリクスの成分である前記ストローク上の所
    定の方法で選択された3点がなす三角形の頂角が、 入力された文字の筆点間を直線補完することにより各ス
    トロークを折れ線近似し、各ストロークを空間的に等分
    割し、n画目のストロークの分割点Pn,i (i:n画目
    のストロークにおけるi番目の分割点)とm画目のスト
    ロークの分割点Pm,j 、(j:m画目のストロークにお
    けるj番目の分割点)とを結ぶ直線と、前記分割点Pn,
    i と前記分割点Pm,j に隣接する分割点Pm,j+1 とを結
    ぶ直線とがなす角度であり、 前記辞書文字特徴マトリクスと前記入力文字特徴マトリ
    クスの成分である前記ストローク上の所定の方法で選択
    された3点がなす三角形の頂角を挟む二辺の長さの比
    が、 入力された文字の筆点間を直線補完することにより各ス
    トロークを折れ線近似し、各ストロークを空間的に等分
    割し、n画目のストロークの分割点Pn,i (i:n画目
    のストロークにおけるi番目の分割点)とm画目のスト
    ロークの分割点Pm,j 、(j:m画目のストロークにお
    けるj番目の分割点)とを結ぶ直線と、前記分割点Pn,
    i と前記分割点Pm,j に隣接する分割点Pm,j+1 とを結
    ぶ直線との二つの直線の比である、請求項1から請求項
    3のいずれか1項に記載のサイン認証方法。
  5. 【請求項5】 前記辞書文字特徴マトリクスと前記入力
    文字特徴マトリクスとが、請求項4に記載の前記分割点
    の全ての組み合せによる成分によって形成されている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のサイン認
    証方法。
  6. 【請求項6】 前記入力文字特徴マトリクスと前記辞書
    文字特徴マトリクスとの対応する成分間の距離が、 前記辞書文字特徴マトリクスの各成分の2次元平面上で
    の座標点と、前記入力文字特徴マトリクスの各成分の2
    次元平面上での座標点との、対応する各成分の座標点間
    の全ての距離の平均で算出された距離である、請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載のサイン認証方法。
  7. 【請求項7】 前記入力文字特徴マトリクスと前記辞書
    文字特徴マトリクスとの対応する成分間の距離が、 前記辞書文字特徴マトリクスと前記入力文字特徴マトリ
    クスを形成する成分の内、三角形の頂角を第1の特徴量
    とし、前記頂角を挟む二辺の長さの比を第2の特徴量と
    し、 前記第1の特徴量と前記第1の特徴量と対応する前記第
    2の特徴量とを所定の方法で組み合せて同一球面座標上
    の1点の座標点に変換し、 前記辞書文字特徴マトリクスの全ての成分に対応する前
    記球面座標上の座標点と、前記入力文字特徴マトリクス
    の前記球面座標上の対応する座標点との球面上の全ての
    距離の平均で算出された距離である、請求項1に記載の
    サイン認証方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の特徴量と前記第2の特徴量と
    を前記球面座標上の座標点に変換する方法が、メルカト
    ル投影の逆変換である、請求項7に記載のサイン認証方
    法。
  9. 【請求項9】 前記辞書文字特徴マトリクスの成分に対
    応する前記球面座標上の座標点と、前記入力文字特徴マ
    トリクスの前記球面座標上の対応する座標点との球面上
    の距離が、 前記球の中心点を頂点とし、球の前記中心点と前記辞書
    文字特徴マトリクスの成分に対応する前記球面座標上の
    座標点とを結ぶ直線と、球の前記中心点と前記入力文字
    特徴マトリクスの前記球面座標上の対応する座標点とを
    結ぶ直線と、のなす角度の関数をもって対応する座標点
    間の距離とする、請求項7に記載のサイン認証方法。
  10. 【請求項10】 前記辞書文字特徴マトリクスが、複数
    個入力された辞書登録用文字の各入力文字について、ス
    トロークの分割点数をそれぞれのストロークごとに一致
    させ、対応する分割点の座標値を加算平均することによ
    り作成された辞書代表文字の特徴マトリクスである、請
    求項1から請求項3のいずれか1項に記載のサイン認証
    方法。
  11. 【請求項11】 前記辞書文字特徴マトリクスが、複数
    個入力された辞書登録用文字の各入力文字について、ス
    トロークの分割点数をそれぞれのストロークごとに一致
    させ、各入力文字ごとに特徴マトリクスを作成し、作成
    された全ての特徴マトリクスの対応する各成分が加算平
    均された特徴マトリクスである、請求項1から請求項3
    のいずれか1項に記載のサイン認証方法。
  12. 【請求項12】 あらかじめ定義された前記閾値距離
    が、前記辞書文字特徴マトリクスの全ての成分と、前記
    辞書文字特徴マトリクス作成のために復数個入力された
    辞書登録文字のそれぞれについて作成された特徴マトリ
    クスの対応する成分との間の全ての距離の平均値に、該
    平均値の標準偏差に所定の整数倍数を乗じた値を加算し
    た距離であり、前記距離はサイン認証に用いられる距離
    の算定方法と同じ方法で算定される、請求項1から請求
    項3のいずれか1項に記載のサイン認証方法。
  13. 【請求項13】 前記辞書文字と前記入力文字の前記ス
    トロークは、入力される文字の筆点時系列において、実
    筆部(ペンダウン部)のみならず、空筆部(ペンアツプ
    部)も入力される文字の一ストロークとする、請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載のサイン認証方法。
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