【発明の詳細な説明】
リポーター細胞株
本発明は、リポーター細胞株及び、制限されないが特に可能性のある抗炎症薬
としての化合物を試験するのに有用な細胞株に関する。
ステロイド/甲状腺ホルモン及びビタミン類の腫瘍形成及び他のタイプの疾患
における役割は、よく知られている。アゴニスト又はアンタゴニストとして作用
する合成ホルモン薬は、今日いくつかの異なる病気の治療に使用される。しかし
ながら、多くの適応症に関し、利用可能なホルモン性の薬物はなく、すでに存在
している薬物は、レセプター特異性又は組織選択性が低いために強い副作用を有
する。
グルココルチコイドは、炎症及び免疫応答に十分な効果を有する。グルココル
チコイドは成長、分化及びこれらのプロセスに関与する広範囲の細胞の機能に影
響する。それらが強い効果を示す主要なメカニズムは、メタロプロテアーゼ、及
びTNF−α、IL−1,2,3及び6のような炎症メディエーターのような特
定の遺伝子のセットの転写を調節することによる。拮抗関係にあるグルココルチ
コイドは、c−fos及びc−junオンコプ
ロテインにより形成されるヘテロダイマー複合体で、メタロプロテアーゼ及びリ
ンホカインプロモーターの主要なエンハンサーであるAP1転写因子の妨害によ
りこれら遺伝子の転写を抑制する(エンジェル(Angel)ら、(1987)Cell 49:729-
739; ボウムパス(Boumpas)ら、(1991)Clin.Experim.Rheum.9:413-423; ヤ
ンイェン(Yang Yen)ら、(1990)Cell 62:1205-1215 及びこれらの中で引用され
た参考文献)。
実験的なデータは、AP1依存性転写のメカニズムはGR:AP1複合体の形
成を介してホルモン活性化グルココルチコイド受容体(GR)により抑制され、
該GR:AP1複合体は、そのDNA応答エレメントを介して転写レギュレータ
ーとして作用するGR因子及びAP1因子の両方の能力を破壊することを示唆す
る(ジョナット(Jonat)ら、Cell 62:1189-1204; ヤンイェン(Yang-Ye
ら、(1990)Cell 62:1217-1226 及びこれらの中で引用された参考文献)。
実験的なデータによると、抗炎症剤としての合成及び天然のグルココルチコイ
ドの相対的な強さは、それらがAP1依存性転写を抑制する強さに対応する(ジ
ョナット(Jonat)ら、Cell 62:1189-1204; ヤンイェン(Yang
e)ら、(1990)Ce11 62:1217-1226; ボウムパス(Boumpas)ら、(1991)Clin.
Experim.Rheum.9:413-423; 未発表の結果)。
現在臨床的に使用されているグルココルチコイドは副作用を有する。長期ステ
ロイド使用の最も重大な副作用の1つはステロイド誘発オステオペニアである(
クリスチャンセン シー.(Christiansen C.)及びオーバーガード ケイ(Overga
ard K.)編、Osteoporosis 1990 p.1529-1538; ルッカート ビー.ピー.(Lucke
rt B.P.)及びライツ エル.ジー.(Raisz L.G.),(1990)Annals of Internal
Medicine 112:352-364)。
グルココルチコイドは、高レベルの副甲状腺ホルモンPTH及び速やかな骨損
失を導く骨におけるマトリクス合成の抑制の組合せを誘導する。激しいネガティ
ブな副作用が存在するため、臨床的に使用されるグルココルチコイドは、減弱し
た毒性を有する新規抗炎症薬の必要性を示す。
大きい製薬会社の多くは、臨床適用に価値のあることが証明されるまで市場価
値のない100,000を超える化合物のライブラリーを蓄積している。動物に
おける可能性のある抗炎症薬の伝統的試験は、時間がかかり、
かつ高価であり、今日では望ましくないと考えられ、ある場合には不正確な結果
を与えるかもしれない。
本発明の一面によれば、アッセイ可能な第一遺伝子産物を発現するよう配置さ
れ、第一リポーター遺伝子の発現が転写因子により介在される第一リポーター遺
伝子、及びアッセイ可能な第二遺伝子産物を発現するよう配置され、第二リポー
ター遺伝子の発現がレセプターにより介在される第二リポーター遺伝子を含み、
それによりある化合物の該2つの遺伝子発現に関する効果が測定可能である細胞
株が提供される。
好ましくは、本発明は、アッセイ可能な第一遺伝子産物を発現するよう配置さ
れ、第一リポーター遺伝子の発現がAP−1介在性である第一リポーター遺伝子
、及びアッセイ可能な第二遺伝子産物を発現するよう配置され、第二リポーター
遺伝子の発現がグルココルチコイドレセプターにより介在される第二リポーター
遺伝子を含む細胞株が提供される。
従って、本発明は抗炎症活性に関し多数の化合物を迅速に試験するために使用
することが可能である、1つの細胞株に基づく便利なアッセイシステムを提供す
る。さらに、該細胞株は単一の細胞で2つの活性を試験することができ、一方、
以前は2つの細胞株が必要であろう。
好ましくは該細胞株はヒト、より好ましくはHeLa細胞に由来する。
リポーター遺伝子の1つはヒト胎盤のアルカリ性ホスファターゼのようなアル
カリ性ホスファターゼを発現するよう配置されてもよく、他方のリポーター遺伝
子はヒト成長ホルモンを発現するよう配置されてもよい。これら遺伝子産物は、
それらが容易にアッセイできるので好ましい。
本発明の他の面によれば、本発明の第一の面に従う細胞を提供し、該細胞のA
P1活性を刺激し、及び該細胞を化合物と接触させ、第一及び第二遺伝子産物の
発現をモニターすることを含むグルココルチコイド様活性に関する化合物の試験
方法が提供される。第一遺伝子産物のAP1−介在性発現及び第二遺伝子産物の
刺激された発現の抑制は、化合物のグルココルチコイド様挙動の指標である。
AP1活性は、TPA又はEGFにより刺激され得る。
本発明による試験化合物に対する細胞株の産生及び使用は、添付の図面Fig
.1Aから4を参照し、実施例のみにより記載されるであろう。該図面において
:
Fig.1Aは、マウス乳癌ウイルス長末端反復(MMTV LTR)プロモ
ーターの上流にタンデムに挿入
された5つのAP1応答性エレメントのヌクレオチド配列及びヒト胎盤アルカリ
性ホスファターゼ(ALP)の分泌型をコードする遺伝子を示す。
Fig.1Bは、Fig.1Aのヌクレオチド配列を含むALPリポーターベ
クター5APNT−ALPを示す。
Fig.2は、ヒト成長ホルモンポリペプチド(hGH)をコードするグルコ
コルチコイドレセプターで制御されたリポーターベクターMMTV−hGH2を
示す。
Fig.3は、各々AP1依存性ALP発現及びGR依存性hGHリポーター
遺伝子トランス活性化に関するデキサメタゾンの効果及び本発明に従う細胞にお
けるhGH発現に関する表皮成長因子(EGF)の効果を示す;
及び
Fig.4は、hGH発現のグルココルチコイドレセプター依存性トランス活
性化及びGRAPF細胞中のAP−1依存性ALPリポーター遺伝子転写の抑制
に関する異なるコルチコステロイドの効果を示す。結合AP−1/GRレセプター細胞株の産生
まず、慣用技術を用いて、HeLa tk−細胞をリポーターベクター5AP
NT−ALPで安定に形質転換
した。該ベクターは、タンデムに配置された5つのAP1応答エレメントをマウ
ス乳癌ウイルス長末端反復(MMTV LTR)のコアプロモーター配列の5’
末端に融合し、また、培地へのALPタンパクの分泌がAP−1介在性転写の指
標となるように、分泌型ヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ(ALP)をコード
する遺伝子を含有している(Fig.1A及びBに示すように)。Fig.1A
は、プラスミド5APNT−ALP中のマウス乳癌ウイルス長末端反復(MMT
V)プロモーターのTATA−ボックスの上流にタンデムに挿入された5つのA
P1応答性エレメントのヌクレオチド配列(上線)及び分泌型アルカリ性ホスフ
ァターゼ(ALP)をコードする遺伝子の始めの部分を示す。ALPのATG(
開始コドン)には下線が付されている。結果として生じる細胞をGRAP細胞と
称した。
発現し、培地中に分泌されたALPリポータータンパクのレベルは、化学発光
アッセイによって直接測定することができる。化学発光に基づくアッセイの使用
簡便性及びALPが培養培地中に分泌されるという事実によって、ALPに基づ
くリポーターアッセイは、クロラムフェニコール・アセチルトランスフェラーゼ
(CAT)及びルシフェラーゼ〔アラム ジェイ(Alam J.)及びコック
ジェイ.エル.(Cook.J.L.),(1990)アナリティカル・バイオケミストリー(An
alyt.Biochem.)188: 245-254〕といった細胞内リポーターに比較して、著しく
便利に用いられる。さらに、化学発光ALPアッセイの高い感度ゆえに、96穴
マイクロタイタープレート中で細胞を増殖させて該プレート中で化合物を試験す
ることが可能になる。
それから次に、Fig.2に示されるGR調節リポーターベクターMMTV−
hGH2を、哺乳動物細胞の安定的なトランスフェクションに用いられる慣用技
術を使用して、GRAP細胞に導入し、GRAPF細胞と称される新規な細胞株
を作成した。該リポーターベクターMMTV−hGH2は、ヒト成長ホルモン(
hGH)をコードするリポーター遺伝子に融合したGR−調節プロモーター(M
MTV)を含んでいる。該hGHリポータータンパクもまた、ALPリポーター
タンパクと同様に、細胞培養培地中に分泌される。グルココルチコイド−誘導h
GH発現のレベルは、デルフィア・アッセイ(Delfia assay)〔ワラック オー
ワイ(Wallac OY)、フィンランド〕によって免疫学的に測定される。
従って、リポーター遺伝子である2つの外因性転写ユニットを含むGRAPF
細胞は、それぞれ、2つの異な
るシグナル活性化転写因子AP1及びGRによって、転写的に誘導される。AL
P転写ユニットは、ホルボールエステルTPA又は表皮成長因子EGFによって
誘導されるAP1転写因子の上昇レベルの存在によって、ALP発現が増加する
ように、コントロールされ、また該AP1転写因子の上昇レベルの存在に応答す
る。一方、hGH転写ユニットは、リガンド活性化GRに応答してhGH発現の
増加を引き起こす。
AP1及びリガンド活性化GRの両者の上昇レベルの下では、2つの転写ユニ
ットは、GR及びAP1とそれらが対応する応答性エレメントとの相互作用を互
いに抑制するAP1:GR複合体の形成に起因して、不活動の状態にある(上記
参考文献参照)。
しかしながら、ホルモン活性化GRはAP1−依存性転写を妨害するのに対し
て、増加ALP発現によって直接的に測定されるTPA若しくはEGF誘導AP
1活性は、GRAPF細胞中でのグルココルチコイド−依存性hGH発現を妨害
しない。従って、GRAPF細胞によれば、全く同一の実験で、抗炎症薬として
の能力を直接反映する、アゴニスト/アンタゴニスト・プロフィール及びグルコ
コルチコイドとして作用する化合物の効力、並びにAP1−依存性転写の阻害剤
としての化合物の効
力を評価することが可能となる。
これらの細胞中でのALPリポータータンパクの発現は、TPAのようなホル
ボールエステル又は成長因子EGFによって誘導されるAP1転写因子によって
コントロールされる。GRAP細胞をTPA又はEGFに曝露させると異なるA
LP発現が誘導され、該発現は100nMデキサメタゾンの存在下で60%抑制
され得る。2 GRAPF細胞中での、デキサメタゾンのAP1−依存性ALP発現及びG R−依存性hGHリポーター遺伝子トランス活性化(transactivation)に対する 効果
種々の化合物の抗炎症薬としての効用を調べるにあたりGRAPF細胞が有用
であることが、合成グルココルチコイド・デキサメタゾンを用いて示された。
細胞は、10%FCS、1mMピルベート及び1%非必須アミノ酸を加えたM
EM中で培養された。
化合物に曝露する前に、GRAPF細胞を、10%FCS(デキストラン−被
覆チャコール処理(strip))を加えたHam’s F12(フェノールレッド無
添加)が入った96穴マイクロタイタープレート中に播いた。2日目に該細胞を
洗浄し、下記に述べるような添加物を含む5%の血清代用品を加えたCoons
F12(フ
ェノールレッド無添加)100μlを再び与えた。
発現したALPの相対的なレベルは、次に述べるような化学発光アッセイによ
って測定された:白色のマイクロタイター中で、タイザード(Tizard)等〔(1990)
、プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス
ズ(Proc.Natl Acad Sci.)87: 4514-4518〕及びアルクスニス(Alksnis)等〔(19
91)、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)、266:
10078-10085〕の方法に従って、細胞培養培地の10μlアリコートを200μ
lのアッセイ緩衝液(10mMジェタノールアミン、pH10;1mM MgC
l2及び0.5mM AMPPD)と混合し、37℃で20分間インキュベート
し、次いでマイクロプレート型ルミノメーター〔ルミノスキャン ラボシステム
ズ(Luminoskan Labsystems),フィンランド〕に移した。ルミノスキャン・ルミ
ノメーターの設定は、各ウエルのリーディングを1秒とする積分測定とした。ア
ルカリ性ホスファターゼ活性をライト・ユニット(light units:LU)として
表す。
hGH発現を上述するデルフィア・アッセイで免疫学的にモニターした。
細胞は、100ng/mlのEGFで処理してfos遺伝
子及びjun遺伝子(及び、ゆえにAP1活性)を誘導し、その誘導をALP発現
の増加によって直接測定した(Fig.3、白丸)。デキサメタゾン(″dex″)
の濃度の増加に伴って、AP1−依存性ALP発現は、EGFの存在の有無に関
わらず、GR−調節hGHリポーター発現がホルモン依存的に誘導されている間
、抑制される。
hGH発現のグルココルチコイドリポーター依存性トランス活性化、及びGR
APF細胞中でのAP−1依存性ALPリポータータンパク発現の抑制に対する
、異なるコルチコステロイドの効果をFig.4に示す。グルココルチコイドレ
セプター介在性転写(hGH)に対するグルココルチコイドの効力に抑制効果は
見られないが、AP1機能(ALP)の実質的な抑制活性が認められる。
本発明のリポーター細胞株及び方法は、広範囲にわたる種々の化合物について
抗炎症活性を試験するために用いられ、またコンパクトで便利なアッセイ系に使
用され得る。The present invention relates to reporter cell lines and cell lines useful for testing compounds as, but not limited to, particularly potential anti-inflammatory agents. The role of steroids / thyroid hormones and vitamins in tumorigenesis and other types of diseases is well known. Synthetic hormonal drugs that act as agonists or antagonists are used today for the treatment of several different diseases. However, for many indications, no hormonal drugs are available and already existing drugs have strong side effects due to poor receptor specificity or tissue selectivity. Glucocorticoids have a significant effect on inflammatory and immune responses. Glucocorticoids affect growth, differentiation and the function of a wide range of cells involved in these processes. The major mechanism by which they exert a strong effect is by regulating the transcription of specific sets of genes such as metalloproteases and inflammatory mediators such as TNF-α, IL-1,2,3 and 6. Antagonistic glucocorticoids are heterodimeric complexes formed by c-fos and c-jun oncoproteins that repress transcription of these genes by interfering with the AP1 transcription factor, a key enhancer of metalloproteases and lymphokine promoters. (Angel et al., (1987) Cell 49: 729-739; Boumpas et al., (1991) Clin. Experim. Rheum. 9: 413-423; Yang Yen et al., (1990) Cell 62: 1205-1215 and references cited therein. Experimental data show that the mechanism of AP1-dependent transcription is repressed by the hormone-activated glucocorticoid receptor (GR) via the formation of the GR: AP1 complex, which GR: AP1 complex binds its DNA response element. Suggests that it disrupts the ability of both GR and AP1 factors to act as transcription regulators through (Jonat et al., Cell 62: 1189-1204; Yang-Ye (1990) Cell 62: 1217-1226 and references cited therein). According to experimental data, the relative strength of synthetic and natural glucocorticoids as anti-inflammatory agents corresponds to their ability to suppress AP1-dependent transcription (Jonat et al., Cell 62: 1189-1204; Yang e) et al., (1990) Ce11 62: 1217-1226; Boumpas et al., (1991) Clin. Experim. Rheum. 9: 413-423; unpublished results). Glucocorticoids currently used clinically have side effects. One of the most serious side effects of long-term steroid use is steroid-induced osteopenia (Christiansen C. and Overgaard K. eds., Osteoporosis 1990 p.1529-1538; Luckert Bee. (Lucke rt BP) and Raizz LG (Raisz LG), (1990) Annals of Internal Medicine 112: 352-364). Glucocorticoids induce a combination of high levels of parathyroid hormone PTH and suppression of matrix synthesis in bone leading to rapid bone loss. The presence of severe negative side effects indicates that glucocorticoids used clinically indicate the need for new anti-inflammatory drugs with reduced toxicity. Many large pharmaceutical companies have accumulated a library of over 100,000 compounds with no market value until proven valuable for clinical applications. Traditional testing of potential anti-inflammatory drugs in animals is time consuming and expensive, is considered undesirable today and may give inaccurate results in some cases. According to one aspect of the invention, the first reporter gene is arranged to express an assayable first gene product, the expression of the first reporter gene is mediated by a transcription factor, and the second assayable gene product is expressed. Cell lines, wherein the expression of the second reporter gene comprises a second reporter gene mediated by a receptor, whereby the effect of a compound on the expression of the two genes can be measured. Preferably, the invention is arranged to express an assayable first gene product, wherein the expression of the first reporter gene is AP-1 mediated and the expression of a first reporter gene and an assayable second gene product. Cell lines comprising a second reporter gene arranged such that the expression of the second reporter gene is mediated by the glucocorticoid receptor. Thus, the present invention provides a convenient assay system based on one cell line that can be used to rapidly test a large number of compounds for anti-inflammatory activity. In addition, the cell line can test two activities on a single cell, whereas previously two cell lines would be required. Preferably, the cell line is derived from a human, more preferably, a HeLa cell. One of the reporter genes may be arranged to express alkaline phosphatase, such as human placenta alkaline phosphatase, and the other reporter gene may be arranged to express human growth hormone. These gene products are preferred because they can be easily assayed. According to another aspect of the invention, there is provided a cell according to the first aspect of the invention, stimulating the AP1 activity of said cell, and contacting said cell with a compound, wherein the first and second gene products are Methods are provided for testing compounds for glucocorticoid-like activity, including monitoring expression. Suppression of AP1-mediated expression of the first gene product and stimulated expression of the second gene product is indicative of the glucocorticoid-like behavior of the compound. AP1 activity can be stimulated by TPA or EGF. The production and use of cell lines for test compounds according to the invention is described in the accompanying FIG. 1A to 4 and will be described by way of example only. In the figure: FIG. 1A shows the nucleotide sequence of five AP1 responsive elements inserted in tandem upstream of the mouse mammary tumor virus long terminal repeat (MMTV LTR) promoter and the gene encoding the secreted form of human placental alkaline phosphatase (ALP). FIG. 1B is shown in FIG. 1 shows the ALP reporter vector 5APNT-ALP comprising the nucleotide sequence of 1A FIG. 2 shows a reporter vector MMTV-hGH2 regulated by a glucocorticoid receptor encoding human growth hormone polypeptide (hGH). FIG. 3 show the effect of dexamethasone on AP1-dependent ALP expression and GR-dependent hGH reporter gene transactivation, respectively, and the effect of epidermal growth factor (EGF) on hGH expression in cells according to the present invention; and FIG. 4 shows the effect of different corticosteroids on glucocorticoid receptor-dependent transactivation of hGH expression and suppression of AP-1-dependent ALP reporter gene transcription in GRAPF cells. Production of binding AP-1 / GR receptor cell line First, using conventional techniques, and the HeLa tk- cells stably transformed with a reporter vector 5AP NT-ALP. The vector fuses five AP1 response elements arranged in tandem to the 5 'end of the core promoter sequence of the mouse mammary tumor virus long terminal repeat (MMTV LTR), and secretes ALP protein into the culture medium to AP-1. Contains a gene encoding secreted human placental alkaline phosphatase (ALP) as an indicator of mediated transcription (as shown in FIGS. 1A and B). FIG. 1A is the nucleotide sequence of the five AP1 responsive elements inserted in tandem upstream of the TATA-box of the mouse mammary tumor virus long terminal repeat (MMTV) promoter in plasmid 5APNT-ALP (overlined) and secreted alkaline phosphatase The beginning of the gene encoding (ALP) is shown. ATG (start codon) of ALP is underlined. The resulting cells were called GRAP cells. The level of ALP reporter protein expressed and secreted into the medium can be measured directly by a chemiluminescence assay. Due to the simplicity of using chemiluminescence-based assays and the fact that ALP is secreted into the culture medium, ALP-based reporter assays are based on chloramphenicol acetyltransferase (CAT) and luciferase [Alam J. And Cook Jay. El. (Cook. JL), (1990) Analytical Biochemistry (Analyt. Biochem.) 188: 245-254]. In addition, the high sensitivity of the chemiluminescent ALP assay allows cells to be grown and tested for compounds in 96 well microtiter plates. Then, FIG. The GR-regulated reporter vector MMTV-hGH2 shown in Figure 2 is introduced into GRAP cells using conventional techniques used for stable transfection of mammalian cells to create a new cell line called GRAPF cells did. The reporter vector MMTV-hGH2 contains a GR-regulated promoter (MMTV) fused to a reporter gene encoding human growth hormone (hGH). The hGH reporter protein, like the ALP reporter protein, is also secreted into the cell culture medium. The level of glucocorticoid-induced hGH expression is measured immunologically by the Delphia assay (Wallac OY, Finland). Thus, GRAPF cells containing two exogenous transcription units, reporter genes, are transcriptionally induced by two different signal-activating transcription factors, AP1 and GR, respectively. The ALP transcription unit is controlled to increase ALP expression by the presence of elevated levels of the AP1 transcription factor induced by phorbol ester TPA or epidermal growth factor EGF, and the presence of elevated levels of the AP1 transcription factor. Respond to On the other hand, the hGH transcription unit causes an increase in hGH expression in response to ligand-activated GR. Under elevated levels of both AP1 and ligand-activated GR, the two transcription units result from the formation of an AP1: GR complex that mutually represses the interaction of GR and AP1 with their corresponding responsive elements. Inactive (see references above). However, hormone-activated GR blocks AP1-dependent transcription, whereas TPA or EGF-induced AP1 activity, measured directly by increased ALP expression, indicates that glucocorticoid-dependent hGH in GRAPF cells. Does not interfere with expression. Thus, according to GRAPF cells, in exactly the same experiment, the potency of compounds acting as agonist / antagonist profiles and glucocorticoids, which directly reflects their ability as anti-inflammatory drugs, and as inhibitors of AP1-dependent transcription Can evaluate the efficacy of the compound. The expression of ALP reporter protein in these cells is controlled by AP1 transcription factor induced by phorbol esters such as TPA or growth factor EGF. Exposing GRAP cells to TPA or EGF induces different ALP expression, which can be suppressed by 60% in the presence of 100 nM dexamethasone. 2 in GRAPF cells, when examined utility as anti-inflammatory drugs effect various compounds on AP1- dependent ALP expression and G R- dependent hGH reporter gene transactivation of dexamethasone (transactivation) GRAPF cells useful Something has been shown using synthetic glucocorticoid dexamethasone. Cells were cultured in MEM supplemented with 10% FCS, 1 mM pyruvate and 1% non-essential amino acids. Prior to compound exposure, GRAPF cells were seeded in 96-well microtiter plates containing Ham's F12 (without phenol red) supplemented with 10% FCS (dextran-coated charcoal strip). On day 2, the cells were washed and re-fed with 100 μl of Coons F12 (without phenol red) supplemented with 5% serum replacement with additives as described below. The relative levels of ALP expressed were determined by a chemiluminescence assay as described below: in white microtiters, Tizard et al. ((1990) Proceedings of the National Academy).・ Proc. Natl Acad Sci. 87: 4514-4518] and Alksnis et al. ((1991), Journal of Biological Chemistry (J. Biol. Chem.), 266: 10078-10085], mix with 200 μl of assay buffer (10 mM Jetanolamine, pH 10; 1 mM MgCl 2 and 0.5 mM AMPPD) and incubate at 37 ° C. for 20 minutes. And then transferred to a microplate luminometer (Luminoskan Labsystems, Finland). The setting of the luminoscan luminometer was an integral measurement in which the reading of each well was 1 second. Alkaline phosphatase activity is expressed as light units (LU). hGH expression was monitored immunologically in the Delphi assay described above. Cells were treated with 100 ng / ml EGF to induce the fos gene and the jun gene (and thus AP1 activity), and the induction was measured directly by increasing ALP expression (FIG. 3, open circles). With increasing concentrations of dexamethasone ("dex"), AP1-dependent ALP expression was suppressed during the hormone-dependent induction of GR-regulated hGH reporter expression, with or without EGF. You. The effect of different corticosteroids on glucocorticoid reporter-dependent transactivation of hGH expression and suppression of AP-1-dependent ALP reporter protein expression in GR APF cells is shown in FIG. It is shown in FIG. Although there is no inhibitory effect on the effect of glucocorticoid on glucocorticoid receptor-mediated transcription (hGH), a substantial inhibitory activity on AP1 function (ALP) is observed. The reporter cell lines and methods of the present invention can be used to test anti-inflammatory activity on a wide variety of compounds and can be used in compact and convenient assay systems.
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(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C12R 1:91)
(C12N 15/09 ZNA
C12R 1:91) ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code FI C12R 1:91) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91)