JPH10503076A - 発光ダイオード走査表示装置を備えた熱画像装置 - Google Patents

発光ダイオード走査表示装置を備えた熱画像装置

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JPH10503076A
JPH10503076A JP9515208A JP51520897A JPH10503076A JP H10503076 A JPH10503076 A JP H10503076A JP 9515208 A JP9515208 A JP 9515208A JP 51520897 A JP51520897 A JP 51520897A JP H10503076 A JPH10503076 A JP H10503076A
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ラッセル・ケー ジョンズ、
ティモシー・エル ガラガー、
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エイチイー・ホールディングス・インコーポレーテッド・ドゥーイング・ビジネス・アズ・ヒューズ・エレクトロニクス
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Abstract

(57)【要約】 熱画像装置(10)が、観察場面を複製している画像を供給する発光ダイオード(LED)表示装置(62)を具備している。またLED表示装置(62)は、観察場面の画像に重畳される記号を供給する記号LED(198)のアレイを備えている。ビデオ駆動回路(214)と記号駆動回路(202)は、記号LED(198)により供給される網線パターンまたは記号が場面LED(62’)により供給される可視画像の所要の位置に重畳されるように、タイムシーケンス処理される。

Description

【発明の詳細な説明】 発光ダイオード走査表示装置を備えた熱画像装置 発明の背景 発明の分野 本発明は画像装置に属する。特に本発明は、光景からの不可視赤外線光を受け て、光景を複製している可視光画像を供給する装置に関する。関連技術 暗視装置は何年も前から手に入れることができるようになっている。これら従 来の暗視装置の1つのカテゴリーでは、画像増強装置が使用されている。この技 術は、一般的に画像増強管として知られている装置を使用して達成される。画像 増強管は、第1の周波数帯域において、本質的に周辺光を受けて、燐光性単色黄 緑光のかなり増強された可視画像を供給する周波数シフト増幅装置であり、この 周辺光は、自然な視野をもたらすには暗すぎる可視光や、不可視近赤外線光を含 んでいる。 このような画像増強暗視装置は、利用可能な低強度周辺光を可視画像に変換し 、この可視画像は、光景を自然な視野で観察するには暗すぎる光条件下で、例え ば監視や兵器の照準合せのために装置のユーザにより使用される。これらの画像 増強暗視装置は、動作のために、月や星の光のような何らかの残光を必要とする 。この光は一般的に近赤外線放射に多く、人間の目には見えない。暗視スコープ の現在の世代は、光電陰極として呼ばれている光電感応性“窓”を使用している 。この光電陰極は、不可視光景からこの“窓”上に焦点が合わされるほの暗いま たは不可視の周辺光に応答して、印加静電界の影響下で動く空間電荷として流れ 、観察される光景を複製している光電子パターンを提供する。この光電子パター ンはマイクロチャネル板に供給され、このマイクロチャネル板は光電子パターン をかなり高いレベルに増幅する。マイクロチャネル板におけるこの増幅を達成す るために、光電子パターンは、板の対向する表面上に開口している多数の小さな チ ャンネル(またはマイクロチャンネル)に導かれる。これらのチャンネルの内部 表面からの電子の2次放出により、低レベル画像に対応するパターン中に電子の シャワーが生み出される。光電陰極により生み出された強度よりもかなり上の強 度における電子のシャワーは、再度静電界を印加することにより、燐光性スクリ ーン上に向けられる。スクリーンの蛍光体は、低レベル画像を複製している可視 光の画像を生成する。 画像増強管は、いわゆる“世代I”管から最近の“世代III”管までのものに 基づいて開発され、利用可能な光のさらに大きな増幅およびスペクトルの赤外線 部分のいく分深い赤外線に対してさらに高い感度を提供する。しかしながら、こ れらの画像増強装置は、機能できるスペクトルの赤外線部分の深さに制限がある 。 従来の暗視装置の他のカテゴリーは、低温冷却焦点面アレイの熱画像装置によ って代表される。これらの装置は、不要な熱雑音を減少させるために低温領域の 温度に冷却される光電感応検出器を使用する。この検出器は複数の検出器素子、 すなわち“ピクセル”を持っており、各ピクセルは、検出器素子上に落ちる赤外 線光の束を示す電気信号を提供する。このような装置の中には凝視焦点面アレイ を使用するものがある一方、検出器素子の線形焦点面アレイを持ち、検出器を横 切ってて観察光景の部分を連続的に動かすためにスキャナの使用を必要とするも のもある。いずれの場合でも検出器は低温に冷却されているので、画像増強装置 により可能な場合よりも、スペクトルの赤外線部分のかなり深い不可視赤外線光 に対する電気応答を提供する。このような検出器により提供される電気信号は、 処理して可視画像に変換しなければならない。この目的のため、このカテゴリー のこのような装置の多くのものが、装置ユーザに対して可視画像を提供するため に、陰極線管や液晶表示装置や他のこれに類するような表示技術を使用してきた 。 暗視装置のこのカテゴリーの大きな欠点は、検出器を低温冷却しなければなら ないことである。このカテゴリーの初期の装置はデュアー瓶を使用していたが、 このデュアー瓶には、装置ユーザにより(液体窒素のような)低温流体を供給し なければならなかった。このような装置の有用性は、低温冷却剤を時々補給しな ければならないことにより、かなり制限されていた。このタイプの後者の装置は 、逆スターリングサイクル冷却装置により作り出された低温冷却を使用していた 。 しかしながら、このような冷却装置は、かなりの量の電力を必要とし、保守と信 頼性の問題から離れることができず、概してやかましい。 このカテゴリーの装置は、1989年10月10日にロバート・W.・クラッ ト氏に対して発行された米国特許第4,873,442号(以下442号特許と 呼ぶ)において知られている。442号特許の装置は、素子検出器の線形アレイ を備えたセンサを使用しており、各素子検出器は、線形アレイの長手に沿った検 出器素子自身の大きさにほぼ等しい距離だけ次に隣接する検出器素子と間隔があ けられている。したがって、センサは、各視野の光景または対象空間、あるいは 対象空間にわたるセンサの走査からの画像情報の約半分を捕捉する。しかしなが ら、検出を行い、検出器素子の応答性における不均一を補償するために、442 号特許は、各フィールドが少なくとも1つの検出器素子からの画像情報を抜かす ように、連続した走査フィールドにおいてすべての検出器素子の走査線をオーバ ーラップすることを教示している。すなわち、442号特許のフィールドは、光 景からの信号(画像情報)に応答するすべての検出器素子を使用するものではな い。線形アレイの一端における少なくとも1つの検出器素子が、対象空間の外側 の空間を走査し、有用な画像情報を提供しない。442号特許で説明されている 例にしたがうと、それぞれのフィールドはその最大画像情報のわずかな部分を抜 かし、nを検出器数とすると、このわずかな部分は1/nに等しい。残りのn− 1個の検出器素子は、各フィールドに対する対象空間からの画像情報の半分を捕 捉するために使用される。したがって各フィールドは、すべての検出器素子が使 用されるとした場合に含まれる画像情報の90パーセントを表している。したが って、442号特許の2つのフィールドの各フレームは、完全な対象空間画像を 表しているが、各フレームですべての検出器素子が使用されるとした場合に提供 される画像情報の90パーセントしか表していない。したがって、センサが提供 することができる解像度の線の数は、442号特許によっては完全に使用されて いない。 442号特許は、装置ユーザに対して可視画像を表示する装置および方法を開 示していない。しかしながら、熱画像分野における従来の装置は、陰極線管のよ うな表示手段を使用してきた。これらは、比較的大きく、壊れやすく、重く、そ して電力消費の大きい装置である。装置表示部のこれらの否定的な面を減らそう とする場合において、従来の熱画像装置の中には、正方形または長方形の発光ダ イオードの線形アレイを使用したものもあった。発光ダイオードからの光は、赤 外線検出器に対して画像空間を走査するために442号特許が教示したものと類 似するミラーシステムにより、観察者に対して走査される。長方形または正方形 のLEDを使用してきたこれらの従来の表示装置は、走査LEDタイプの装置と して考えられる。 これらの従来の走査LED表示装置の欠点は、ユーザに提供される像が、1本 以上のフリッカーのある水平または垂直走査線(すなわち、表示像における可視 ラスタ線)や、表示装置自体の動作の他の可視アーティファクトを十分に持って いることである。これらの表示装置問題は、一般的に、観察された光景の一部で はない視覚的に区別し得る特徴を含んでおり(すなわち、光景に存在しない、不 変のまたはスプリアスの垂直または水平線、例えばこの不変の水平線は、地平線 に容易に誤解される)、これは、画像装置の性能を減少させ、装置ユーザを悩ま せる。熱画像装置の性能は、ユーザに像を表示する表示装置の品質によって大き く影響を受ける。従来の多くの装置は、従来の走査LED表示装置の制限のため に、その性能が妥協されていた。すなわち、装置の距離性能が減少する。また、 熱画像装置の標準試験は、熱画像装置に対する米軍FLIR−90標準規格に示 されている。 FLIR−90標準規格は、熱画像装置に対する熱画像装置解像度試験として 、4本の平行バーのグループを使用し、平行バーのそれぞれは4対1の長さ対幅 の比を有し、グループの次のバーからそれ自身の幅分だけそれぞれ間隔があけら れている。このバーのグループは、周辺背景より上の温度に熱せられ、その長手 方向が、水平、垂直、または斜方向に向けられる。バーを背景から区別すること ができる、周辺背景温度より上のバーの最小温度差は、熱画像装置に対する最小 分解可能温度(MRT)として呼ばれる。小さなMRTは、熱画像装置に対する 性能の好ましい指標である。理解できるように、悪い表示装置は熱画像装置のM RTを望ましくなく増加させる。 他の従来の表示手段は、このような装置のユーザに対して網線や他の表示記号 を提供するために、機械的な網線インジェクタを使用してきた。この方法は、機 械的に複雑で、高価で、重い。またこの手段は、このような装置ユーザに対して 表すことができる記号表示の数を制限する。このような記号表示の多くて2つだ けが従来の装置のユーザにとって利用できるだけである。 発明の要約 走査LED表示装置の性能の他の指標は、視野の平坦さである。これは、目で 識別できないように表示のラスタパターンが相互に混合することを意味する。さ らに、表示装置のスプリアス応答が高すぎてはならず、そうでなければ、ラスタ サンプリング処理により生じたエーリアジング信号が見えるようになる。したが って、表示装置の変調伝達関数は高すぎてはならない。さらに、表示装置は熱画 像装置の距離性能を最大にしなければならない。これは、画像装置の全体的な性 能が低下するので、表示装置の変調伝達関数が低すぎてはならないことを意味す る。さらに、画像装置のMRTが表示装置のMRTにより影響を受けることや、 視野に誤った可視アーティファクトを発生させることなく実行可能な限り、でき るだけMTFが大きくなければならないことは明らかである。走査LED表示装 置の変調伝達関数(MTF)を解析する1つの方法は、LEDの空間分布のフー リエ変換をとることである。デカルト座標におけるLEDのグラフを考察し、L EDのさまざまな幾何学的配置との比較を行う。 従来技術の欠点の観点から、本発明の第1の目的は、これらの欠点の1つ以上 を解消することである。 本発明の他の目的は、平坦な視野を提供し、表示装置の視野にスプリアス可視 アーティファクトを発生させることなく熱画像装置の全体的な性能を向上させる 高い変調伝達関数を提供することが望ましい走査LED表示装置を備えた熱画像 装置を提供することである。 1つの観点にしたがうと、本発明は、観察光景からの不可視熱赤外線に応答し 、前記光景を複製している可視画像を応答的に供給する熱画像装置において、前 記熱画像装置は、前記観察光景の複数の部分を複製している光を供給する複数の 光景発光ダイオード(光景LED)の線形アレイと、前記可視画像を提供するよ う に、前記光景LEDから前記装置のユーザへの光を走査するスキャナと、前記ユ ーザに対して表示されるべき選択された記号の複数の部分を生成するように、前 記スキャナに対して付加的な光を供給する複数の記号発光ダイオード(記号LE D)の第2の線形アレイとを具備し、前記スキャナは、前記観察光景を複製して いる可視画像上に重畳される記号画像を供給するように、前記記号LEDから前 記熱画像装置の前記ユーザへの光も走査することを特徴とする熱画像装置を提供 する。 本発明のこれらおよび付加的な目的および効果は、添付した図面を考慮に入れ て、本発明の少なくとも1つの好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むと理 解できるであろう。図面では、同じ参照数字は、他のものと構造または機能にお いて類似する同じ構成を示している。 図面の簡単な説明 図1は、本発明を具体化している熱画像装置の機能的に共同している物理的な 構成部品の概略表示を提供している。 図2は、本発明にしたがった熱画像装置のブロック図である。 図3aおよび図3bは、それぞれ本発明の熱画像装置の外観図と分解図である 。 図4は、ここに説明されている本発明の実施形態で利用されている線形アレイ センサの図である。 図5aおよび図5bは、それぞれ本発明を具体化している熱画像装置の走査ミ ラーの切子面の図と、走査ミラー切子面角度ファミリーとともにこの切子面角度 ファミリーの3つのメンバーの識別子のチャートを表しており、これは、切子面 基準角度または1対の位置を変える切子面角度の1つのいずれかを持っている。 図6は、3つの連続したフレームに対する画像空間連続走査チャートであり、 それぞれ4つの連続したフィールドを持っている。 図7と図8は、本発明にしたがった観察装置におけるグローバルな光景輝度レ ベル制御とともに、経済的な不均一検出および補償を達成するために使用される 信号処理回路および方法論を図示した関連ブロック図を表している。 図9は、LED表示装置構造の図である。 図10は、図9の取り囲まれた部分を大きく拡大した図である。 図11は、従来の表示装置と本発明を具体化した表示装置により表される視野 の垂直均一性をグラフで表したものである。 図12は、図10と類似する大きく拡大された断片図であるが、本発明の他の 実施形態を示している。 図13は、本発明の熱画像装置の表示モジュールの信号処理部のブロック図で ある。 本発明の好ましい実施形態の詳細な説明 概観 図1を見ると、サポートハウジング(このハウジングはもちろんこの装置の物 理的な実施形態に含まれている)を図示することなく空間に浮遊している機能的 に共同する物理的な構成部品で描かれた熱画像装置10を図示しており、このた め、これらの構成部品および装置における光線に対する光軌跡も表されている。 図1を詳細に見ると、熱画像装置は、一般的に数字12で示されている対物光学 素子グループを備えている。この対物光学素子グループは、(参照数字12’, 12'',12'''等で示されている)数枚のレンズを含んでおり、これらのレン ズは対象とするのスペクトル帯域における光に対して透明である(しかしながら 、可視光に対しては必ずしも透明ではない)。対物光学素子グループ12は、観 察されるべき光景の方向に向けられているので、この光学素子グループによって 、(矢印付き数字14で示されている)この光景からの赤外線光を受けて、焦点 を合せることができる。図1に見られる対物光学素子グループ12は表示のため だけのものであり、後に説明するように、この光学素子グループを取り除いて、 異なる形態の対物光学素子と置き換えてもよいことが分かる。対物光学素子グル ープ12は、窓16を通る受けた光を集中させ、円柱化する。この窓は熱画像装 置10の基本センサ部18の不変部分である。(以下に説明する)この基本セン サ部18のハウジングに関連して、この窓16はシールされたチャンバ20の境 界となり、このチャンバ20中には、図1に示されているように、熱画像装置1 0の残りの構成部品のほとんどすべてが受け入れられる。 ハウジングチャンバ20内には、一般的に数字22で参照されているスキャナ が受け入れられている。このスキャナ22はスキャナフレーム24を備えており 、これは平面図において三角または三脚台の形態である。スキャナフレーム24 は、三角上部壁部26と、3つのぶらさがった脚部28を備えており、その内の 2つを図1で見ることができる。壁部26により保持されているものはスキャナ モータであり、一般的に数字30で示されている。このスキャナモータ30は、 円板状の円形多重切子面走査ミラー32を駆動可能に保持している(図では見る こができない)一般的に垂直に伸びている回転駆動シャフトを備えている。走査 ミラー32は、外側周囲に配置された複数の隣接切子面、すなわち切子面32a ,32bなどを含んでおり、その内の2〜3の切子面だけが図面で見えている。 この走査ミラー32は、窓16と対物光学素子グループ12を通して、一般的に 数字34で示されている画像光学素子グループで受けた光14を反射するために 、一般的に水平な面において回転する。走査ミラー32が回転することから、切 子面32a,32bなどは、対物光学素子グループ12を通して観察された光景 に関して、それらの水平平面における角度を連続的に変化させていることに留意 しなければならない。 画像光学素子グループ34をさらに詳細に考察すると、走査ミラー32の切子 面から反射された光(矢印14)がレンズ36を通り、1対の垂直に間隔があけ られ、角度が付けられたミラー38および40に向かうことが分かる。ミラー4 0はこの光を反射し、付加的な1対のレンズ42と44を通して、デュアー瓶4 8により保持されている窓46の方向に向ける。デュアー瓶48は、破線および 参照数字48’により一般的に示されている断熱性ハウジングを備えている。こ のデュアー瓶48は、検出器50上の垂直線50’により図1上に集団的に示さ れている、線形配列された多数の小さな赤外線検出器素子を有する線形焦点面赤 外線検出器50を収容している。検出器50の各検出器素子50’は、同様な複 数の電気信号の内の対応する1つを供給し、これらの各電気信号は、特定の検出 器素子上に入る赤外線光の光束レベルを示している。これらの電気信号は、(後 でさらに説明する)電気インターフェイスによりデュアー瓶48の外側に供給さ れ、破線52により図1上で示されている。 (検出器50上に入る赤外線光の光子により励起される電子と対抗するものと しての)熱励起電子が所要の光電子画像信号を隠す望まれない高いレベルの電気 雑音を生じさせないように、十分に低い温度まで検出器50を冷却するために、 デュアー瓶48は、多段逆ペルチェ効果(すなわち熱電気)冷却装置54を備え ている。熱電気冷却装置54は、冷却されるべき検出器50が取り付けられる冷 却面と、数字56により示されている熱シンクと熱伝達関係である加熱面とを持 っている。画像装置10の物理的な実施形態では、熱シンク56は、分かるよう に画像装置10用ハウジングの金属部分により規定されている。走査ミラー32 が水平面で回転するにしたがって、この走査ミラーの各切子面32a,32bな どの角度が連続的に変化することから、それぞれ特定の切子面から反射された光 景は、検出器素子50’の線形アレイを横切って水平に掃引する(すなわち、こ れらの検出器素子の垂直線形アレイに対して垂直)ことが分かる。検出器素子5 0’は、応答として(インターフェイス52を介して)電気信号を供給する。こ の電気信号は、検出器50を横切って光景部分を1掃引する間に、光景の特定部 分から複数の検出器素子50’の内の対応する1つに入る赤外線光の光束レベル を示している。 画像装置10のユーザにより観察されるべき可視画像を提供するために、スキ ャナフレーム26の開口付きフランジ部60によって、発光ダイオード(LED )投射アレイモジュール58が保持されている。このLED投射アレイモジュー ル58は線形LEDアレイ62を含んでおり、このアレイは(図1では見ること ができないが、矢印付き数字62’により示されている)複数の独立したLED を含み、それぞれのLEDは電圧が印加された時に独立して可視光を放射する。 アレイ62のLED62’は、検出器50の検出器素子50’の線形配列と同様 に垂直線に沿って線形に配列されている。LED62’は、後に明らかになるよ うに、可視画像の各部分を提供する。LED62’からの光は矢印付き参照数字 14’により示されているように、一般的に数字64により示されている投射レ ンズグループによって、円柱化され、ミラー32の切子面に投射される。数字1 4と14’は、光景から画像情報を伝える不可視赤外線光と、装置10のユーザ による観察のために光景を複製している可視光とに関して意図的に使用されてい る。 LED62’からの可視光は、ミラー32から(すなわち、このミラーの特定 の切子面32’から)、一般的に数字66で示されている接眼レンズグループに 向けて反射される。接眼レンズグループ66は、それぞれ参照数字66’,66 ''などで示されている数枚の独立したレンズを含んでいる。これらのレンズ66 ’,66''とともに、ステータス表示ユニット68が接眼レンズグループ66に 挿入されている。このステータス表示ユニット68は、それを通して可視画像が 知覚される開口を規定し、また数個の独立したLEDを含み、このLEDが発光 すると、装置10のユーザが周辺を見ることができるようになる。これらの独立 したLEDは、数字68’,68''などで示されている。最後に、画像装置10 は1対の接眼レンズシャッタ70を備えている。これらのシャッタ70は、ユー ザの顔が(以下で説明する)可動性接眼レンズ部材に対して押しつけられていな い時に装置10からの光放射を防ぐために、斜めに閉じられる。ユーザが可動性 接眼レンズ部材を押すと、シャッタ70が開いて、LED投射表示モジュールと 回転しているミラー32により提供される可視光画像をユーザが観察できるよう になる。 図2を見ると、熱画像装置10の機能ブロック図が表されている。この熱画像 装置10は、装置さまざまな構成部品を囲んでいる破線枠により示されているよ うに、機能モジュール部分に分割される。モジュールの中にはサブモジュールや 構成部品を含んでいるものもある。モジュール72は、不可視光と可視光の両方 を管理し、また、観察されるべき光景からの不可視赤外線光14を受ける対物光 学素子グループ12と、スキャナ22と、この不可視光を検出器50に向ける画 像光学素子グループ34を備えている。この光管理モジュール72は、LEDア レイ62からの可視光も受け、また、この光をスキャナ22に投射する投射レン ズグループ64と、画像を装置のユーザに提供する接眼レンズグループ66とを 備えている。 検出モジュール74はデュアー瓶48内に囲まれており、観察されるべき光景 からの焦点が合った不可視赤外線光14を受ける。このモジュール74は、電気 画像信号78の(前の説明を思い出すと、線形検出器アレイ50の各検出器素子 に対して1チャンネルである)複数のチャンネルをマルチプレクサ回路(MUX ) 80に供給する読み出し回路76とともに、検出器50を備えている。MUX8 0は、シリアルアナログ画像信号の形態で電気インターフェイス出力52を供給 する。検出モジュール74は、制御命令を読み出し回路76に供給する駆動回路 82も備えている。電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ( EEPROM)84が検出モジュール74に含まれており、読み出し回路76の 動作におけるデータをローカル的に記憶および供給して、赤外線検出器50に関 する多くの利得制御と不均一の補償のために、補償係数をローカル的に提供する 。図2から分かるように、モジュール74のさまざまな回路が、装置10の他の モジュールとの電気的インターフェイスを持っている。 モジュール74により供給されるシリアルアナログ画像信号52は、処理およ び制御(P&C)モジュール88に配置されているアナログ信号プロセッサ(A SP)86により受け入れられる。処理されたシリアルアナログ画像信号90は 、ASP86によって、アナログデジタル変換器(ADC)92に供給される。 結果として得られた処理されたシリアルデジタル画像信号94は、タイミング発 生装置96に供給される。このタイミング発生装置96は、この回路の動作のタ イミングを制御するために、マルチプレクサ回路80とのインターフェイスを持 っている。利得調整や、コントラストや、検出モジュール74から得られた画像 信号を処理する際に使用するための他の補償係数を供給する際に使用するために 、観察される光景に対してグローバルな画像情報が記憶され、検索されるように 、フレームメモリ98がタイミング発生装置96とインターフェイスしている。 タイミング発生装置96は、参照数字100により示されているシステム全体の タイミング制御信号も供給する。検出器50、ミラー32、LEDアレイ62の 動作の時間相関を達成するように、ミラー32の回転速度や位置を制御すること を含む、画像装置10の他のいくつかの構成を動作させるために、このタイミン グ制御信号が使用される。 補償され、時間相関されたシリアルデジタル画像信号102は、タイミング発 生装置96によって表示モジュール104に供給される。この表示モジュール1 04は、信号102を受けて、この信号に応答して個々のLED62’を駆動す る駆動回路106とともに、LED投射アレイモジュール58を備えている。電 気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)108 は、駆動回路106とインターフェイスを持ち、後で使用するために、装置10 の動作において使用されるべき値を受けて記憶する。例えば、EEPROM10 8は、スタジア線間隔情報を記憶するために使用してもよく、このスタジア線間 隔情報により、既知のサイズの人間または乗り物までの距離を推定するために装 置10を使用できるようになる。距離を推定できるように、人間やさまざまなタ イプの乗り物に対する間隔があけられた比較サイズ線のような付加的で有用な画 像情報や、観察される物体までの距離および特定の時間における装置10の使用 にしたがったさまざまな種類およびサイズの網線を、画像装置10のユーザに提 供するために、表示モジュール104は、このような画像情報を記憶する別の電 気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)110 も備えている。装置10のユーザに選択されるようなこの画像情報は、記号発生 回路112に供給され、この記号発生回路122は、記号信号114をLEDア レイ62に供給する。アレイ62は、信号114を受け入れるために、独立した 発光ダイオード(LED)を備えている。 図2において示されていように、この画像装置10のこの説明を完全にするす るために、装置10が入出力(I/O)モジュール116を備えていることに留 意する必要がある。このI/Oモジュール116により、装置10のユーザが、 1組の瞬時接触プシュボタンスイッチのような1組の外部からアクセス可能な制 御装置118を介して、命令を入力できるようになる。この制御装置118は装 置10のハウジングの外から操作することができる。制御装置118は、マイク ロプロセッサ120とのインターフェイスを備えており、また、P&Cモジュー ル88において別のマイクロプロセッサ122も備えている分散制御システムの 一部である。マイクロプロセッサ120および122は、EEPROM84,1 08および110とのインターフェイスとともに、これらのEEPROMに記憶 されているデータおよび命令により機能する回路を備えている。マイクロプロセ ッサ120,122に記憶されているすべてのデータおよびプログラムや、これ らのマイクロプロセッサとインターフェイスしているEEPROMや、機能回路 が、挿入され、ポート120’に対するアクセスにより変更されるように、マイ クロプロセッサ120は、外部からアクセス可能なデータインターフェイスポー ト120’を持っている。最後に、P&Cモジュール88は、バッテリパック1 24のような電源からシステムに入力される電源を供給することが分かる。DC /DC電力変換器126は、適切な電圧および電流レベルにおいて、装置10の さまざまなモジュールや構成部品に電力を提供する。変換器126から電力供給 を受ける回路の1つは、熱電気冷却装置54用の制御装置128である。 図3aおよび図3bを見ると、画像装置10の物理的な実施形態がそれぞれ外 観図および分解図で表されている。画像装置10は、2ピースのチャンバ付きハ ウジングを含んでいる。このハウジングは2ピース130aと130bを含んで おり、これらは(中間シール部材132を介して)共同して密封し、このハウジ ング内のチャンバ20を境界付ける。ハウジング130の部品130aは、(例 えば、アルミニウムである)非磁性金属の鋳型から製造され、横断面はいく分L 形状をしており、下壁部134、横壁部136、開口がある1対の対向した前( 138)および後(140)壁部を提供する。このハウジング部品130aは、 熱電気冷却器54のための熱シンクと、ベースを提供し、このベース(すなわち 事実上、光学台)には、後に分かるように装置10の光および他の構成部品が取 り付けられる。 ハウジング部品130aの前壁部138は、(図面に図示されていない)前方 向にいく分円錐形の凹所を規定する凹部142を規定する。この凹部142はそ の後端において、この壁の開口144中に窓16を保持する。対物光学素子グル ープ12は、この前壁138においてハウジング146により保持され、その後 端にハウジング部品130aの前凹所に受け入れられる円錐部148を規定する 。ハウジング146は、対物光学素子グループ12をその適切な位置に接続する ように、ハウジング部品130と取り外し可能なように係合でき、異なる倍率の 光学素子をセンサ部18に適合させるようにするためにも取り外しできるように なっている。後壁140の開口150において、接眼レンズグループ66がハウ ジング部152中においてシールされ保持される。 ハウジング130のチャンバ20内において、3組みのネジ154により下壁 134に対してスキャナ24が固定される。これらのネジ154はそれぞれ、ス キャナフレーム24の3本の脚28の対応する1つの中心に規定された垂直に伸 びる各孔を通る。これらのネジは、下壁134により規定される各孔とネジ切り 係合する。スキャナフレーム24の脚の下端とハウジング130の下壁134と の間に捕捉されるものは、電子回路組立部品156である。この電子回路組立部 品156は、回路基板と、マイクロ制御装置122を含む多くの個別および集積 回路装置とを含んでおり、これらは、図1および図2に関して説明した機能を発 揮するために必要なものである。また、前に導入した参照数字で図3b上に示さ れている既に識別した構成部品およびモジュールに加えて、下側ハウジング部品 130aに取り付けられるものは、電子ケーブル組立部品158である。この図 に見られるように、このケーブルは、外部からアクセス可能なデータインターフ ェイス部120’と、ハウジング部130bに設けられた孔をシールするように 通って伸びるコネクタとを保持する。 その自己のケーブル組立部品を備えた制御電子モジュール116も、ハウジン グ130に取り付けられ、図2に関して識別された制御入力瞬時接触スイッチ1 18とマイクロ制御装置120を提供する。最後に、ハウジング130に受け入 れられ、前壁138の凹部142の限界を画しているものは、磁気リードスイッ チおよびケーブル組立部品162である。数個の磁気感応性リードスイッチを備 えたこのケーブル組立部品は、基本センサ18とともに使用することができる対 物光学素子グループ12のさまざまなものによってそれぞれの位置に保持されて いる1つ以上の磁石に応答する。これらの磁石は、遠い光景の異なる拡大レベル と、対物レンズセットがセンサ18に適合する特定の用途に適切な異なる記号の 両方をユーザに提供するために、各対物レンズセット上の特定の位置(すなわち 、位置コード)に配置される。基本センサが特定のレンズグループのインストー ルに応答した場合、ユーザには自動的に記号とセンサ18の動作の他の内部調整 がもたらされる。リードスイッチは、ハウジング130の非磁性の前壁部138 を通るレンズグループ上の磁石の特定の位置を感知することができる(したがっ て、特定のレンズグループを識別する)。したがって、センサ18に対する特定 のレンズグループを識別するために、オペレータからの物理的な入力は必要なく 、チャンバ20はシールされたままである。 ハウジング部130bを見ると、このハウジング部は、ハウジング130の後 部においてバッテリ区画の凹所164を規定することが分かる。この凹所は、ハ ウジング部品130b上で上向きおよび後向きの両方に開口している。バッテリ 124は、凹所164に受け入れられ、中間シール部材168を有するヒンジ付 きドア部材166によって、この凹所の中にシールされてカバーされる。ドア1 66は横からではいく分L形状であり、ハウジング部品130bに対するその後 エッジに隣接してヒンジ付けされている。図3aに示されているように、ラッチ 装置170は、その前端部に隣接したドアにより保持され、その近付いた位置に おいてドア166を保持するためにこのハウジング部品の凹所構造と取り外し可 能に係合できる。検出器素子の不均一訂正およびグローバル画像レベル制御 図4を見ると、検出器50が半導体基板172を含み、その上に検出器素子5 0’が規定されていることが分かる。本発明の技術的範囲を逸脱することなく、 検出器素子50’に対する他の幾何学的構成を使用して同じく成功をおさめるこ とができるが、これらの検出器素子50’は有限のサイズであり(すなわち、約 50ミクロン平方または0.002インチ平方)、同じエッジの寸法の長方形( すなわち正方形)として図示されている。検出器素子50’は、例えば、水銀テ ルル化カドミウムのような赤外線感応光導電材料を用い、化学的蒸着や他の適切 な半導体製造技術を使用して基板172上に規定される。これらの検出器素子5 0’は、入射赤外線光束に応答してさらに導電するようになる。結果として、各 検出器素子50’は、サンプリング間隔の間に検出器素子上に入射した赤外線光 束(光子)を示している各電気信号を供給する。識別のために、検出器素子50 ’は添え字nにより表されており、検出器50の上から下までで、nは1から4 0まで変化する。検出器50は40個の検出器素子50’を含み、各検出器素子 は、検出器素子50’の垂直エッジの寸法の実質的に3倍に等しい垂直間隔だけ 次に隣接する検出器素子と間隔があけられている。いいかえれば、検出器素子5 0’の隣接エッジは約150ミクロン間隔が隔てられており、すなわち、隣接サ イドを接触させて隣接検出器素子間に3つの付加的な検出器素子が挿入できる ようにするのに十分な間隔だけ隔てられている。 図5aと図5bは走査ミラー32の第1の図的表現を表しており、このミラー の回転面に対して垂直なものに関するミラー32の切子面32aなどの角度を線 174において表現している。線174の角度は、図5aでは誇張されているの で、このミラー32の平面に対して選択された角度において入射光を反射するよ うに、ミラー32の関連切子面に角度が付けられていることを読み手は理解する であろう。検出器50に投射される反射光景を、隣接切子面により反射される光 景の位置と比較して、隣接検出器素子50’間の間隔の4分の1だけ垂直に移動 させるために、ミラー32の各切子面32a,32b,32cなどは選択的に角 度が付けられている。図5bは、第1のファミリーのメンバーが、ミラー32の 回りにおいて他のものとシーケンシャルに隣接して配置され、切子面の第2のフ ァミリーが次にシーケンシャルに後続し、ミラー50の回りに同様となるように 、切子面32a,32b,32cなどがファミリーとなって配置されていること を示している。各切子面32a,32b,32cなどは、ミラー32が回転する と、検出器50を横切って観察光景画像を走査し、この検出器50は画像フィー ルドとしてこの画像の4分の1を捕捉し、切子面の各ファミリーは、さらに後に 説明するように、画像情報の1つの完全なフレームを生成する。 さらに図5bを見ると、各切子面ファミリー(フレーム)は切子面32b,3 2fまたは32jを含み、これは基準切子面(32b)かまたは位置を変える切 子面(32fまたは32j)であることが分かる。基準切子面32bは、切子面 ファミリー32a−dの通常のメンバーであり、切子面ファミリー32a−dの 各切子面は、ファミリー中の隣接切子面と比較して検出器素子50’間の分離距 離の4分の1だけ、反射画像部分を検出器50上で変位させる。しかしながら、 位置を変える切子面32fと32jは、検出器50上に画像部分を反射するよう に、それぞれ上方向および下方向に付加的に角度が付けられているので、図6を 参照してさらによく説明するように、検出器素子50’nを横切って前に走査さ れた画像部分は、検出器素子50’n+1または50’n-1を切って走査される。 図6を参照すると、上から下に向けてのものが、160本の水平走査線(すな わち、160本の垂直解像度)の画像空間を横切って走査することを表している チャートを示している。本発明の熱画像装置は、これを40個の検出器のみで達 成する。図6のチャートの上から下までの垂直間隔は、図4を思い出すと、検出 器50の上から下までの垂直距離を表している。(切子面32aに対する)図6 の最初の列は、各検出器素子番号と関係した矢印で、検出器番号1から40(5 0'n−50’n+39)’に対して観察光景を横切って伸びるこれらの走査線の水平 アスペクトを表している。観察光景が走査ミラー32の各切子面32’により検 出器素子50’を横切って走査される間に、各検出器素子が512回サンプルさ れることが望ましい。基準切子面32bに対する図6の次の列は、観察光景から の画像の次に後続するフィールドが、検出器素子50’上の切子面32bにより 反射され、隣接検出器素子50’間の距離の4分の1だけ垂直に変位することを 示している。同様に、このフィールドに対する各水平走査線は、各検出器素子5 0’に対して、512個のサンプリング間隔すなわちピクセルを含んでいる。基 準フィールド32bにおける検出器の位置は、図6において丸が付けられている 。 後続する2つの切子面32cと32dも同様に、観察光景から画像情報のそれ ぞれ4分の1づつを捕捉し、各走査線に対してそれぞれ512個のサンプリング 間隔を持っている。4っのフィールドが完全な画像フレームを作るように、第1 のフィールドに対する水平走査線がインターレースされる。したがって、4つの 連続した切子面32a−32dが検出器50に対して観察光景を走査した時に捕 捉された、4つのフィールドからなる第1の完全なフレームは、160本の線の 垂直解像度と512個のピクセルの水平解像度を達成するために、40個の検出 器素子からの走査線をインターレースして全光景を捕捉することが分かる。 図6の次のフレームを見ると、これは、検出器50を横切る観察光景の各部分 を切子面32e−32hが反射する時に、これらの切子面により捕捉されるもの である。このフレームは、切子面32fに対応している位置が変えられたフィー ルドを含んでいることが分かる。この場合、観察光景の水平走査線が検出器素子 50’2−50’40上に反射され、検出器素子50’1の相対位置は、画像装置1 0の視野の外側上方にシフトされる。すなわち、観察光景の反射部分は切子面3 2fによって検出器素子50’上に反射され、これらの検出器素子50’は、 フィールド32b中のこれらの光景部分の位置と比較して、1検出器素子分だけ 上向きに位置が変えられる。再度説明すると、32f中の検出器素子の位置は、 図6上では丸で囲まれている。第2のフレームは、検出器素子50’40により供 給される32f中の水平走査線を除いて、観察光景に対するすべての画像情報を 含んでいる。検出器素子50’39の位置における光景走査線を感知するために検 出器素子50’40が使用されるので、検出器素子50’40が通常位置している場 所の走査線(線158)は、ゼロの値を持つ。第1のフレームと第2のフレーム を比較すると、基準フィールド(32b)と位置を変えるフィールド32fが、 第2のフレームにおいて検出器素子50’2−50’39により観察されるものと 同じ、第1のフレームにおいて検出器素子50’1−50’39により観察される 画像情報を有していることが分かる。 同様に、図6の第3のフレームは、ミラー32の対応する識別された切子面に より検出器50上に反射された画像フィールド32i−32lを含んでいる。この フレームは位置を変えるフィールド32jを含み、これは1検出器素子位置分だ け下方向に相対的に位置を変え(検出器素子の位置は図6では丸で囲まれている )、検出器素子50’1−50’39上に反射された基準フィールド32b中で検 出器素子50’2−50’40により観察される光景部分を持っている。すなわち 、この場合、検出器素子50’40の相対位置は画像装置10の視野を外れ、視野を 外れなければ検出器素子50’1により捕捉される水平走査線はゼロの値を持っ ている。これらの検出器素子は観察光景の同じ部分を観察するので、これらの検 出器素子からの信号レベルは同じであるであろう。 また、第2のフレームと第3のフレームを比較すると、フィールド32fとフ ィールド32jが、第3のフレームで検出器素子50’1−50’38により観察 されるものと同じ、第2のフレームで検出器素子50’3−50’40により見ら れる画像情報を有していることが分かる。これらの検出器素子は、観察光景の同 じ部分を観察するので、これらの検出器素子からの信号レベルは同じであるであ ろう。これらの検出器素子に対する信号が同じでなければ、これは、検出器素子 自体の応答性の差を示している。図6の丸で囲まれた位置を観察している素子5 0’1と50’40を除くすべての素子に対して、2つの不均一比較が起こり得る 。 1つの比較は、これらの後2つの検出器素子50’に対して起こり得る。 第3のフレームの後、走査ミラー32は1回転を完了し、先に説明したシーケ ンスが繰り返される。図6のチャートを見ると、検出器素子50’がおそらく捕 捉する画像情報の100パーセントでフレーム1は完全であることが分かる(す なわち、160本の線の垂直解像度)。フレーム2と3は、各フレームに対して 1本の水平走査線の欠如(すなわち、フレームの線158とフレーム3の線2) を除いてほとんど完全であるので、これらのフレームのそれぞれは、159本の 水平走査線を含んでいる。走査線の3つのフレームの各シーケンス全体は、この ような走査線の最大総数480本の内の、画像情報の総数478本の水平走査線 に対して、160+159+159本の走査線を含んでいる。この画像捕捉効率 は、4:1のインターレスで40個の検出器素子50’により得られる最大画像 情報の99.6%に等しい。先に指摘したように、線当り512個の水平ピクセ ルによる160本の垂直線の解像度が、各フレームに対して提供されることが好 ましい。 図7と図8をともに見ると、検出器素子50’の赤外線光束に対する光伝導性 および反応性における不均一の検出および補償を得るために使用される信号処理 回路アーキテクチャーおよび方法論とともに、熱画像装置10により捕捉される 画像に対するグローバルな強度制御(すなわち、全体的な熱赤外線画像輝度レベ ル)が図示されている。図2に関して一般的に説明した読み出し回路接続を思い 出し、最初に図7を見ると、検出器50の各検出器素子50’は、マルチプレク サ80中の対応チャンネルに対してそれぞれアナログ電流接続を持っている。こ の接続は、従来のようにAC結合ではない。各接続は、各増幅信号を整流回路1 78に供給する各増幅器176を含んでおり、(図2に表されている電気インタ ーフェイス52により送られた信号を思い出すと)この整流回路178は、検出 器素子50’と増幅器176からの増幅信号をシリアルアナログ信号ストリーム にスイッチングする。各増幅器176は、各デジタルアナログ(DAC)回路1 81を介してシリアルインターフェイス回路180から各オフセット信号を受け る。説明するように、ダイナミックベースで、検出器素子50’差すなわち不均 一を補償するために、各検出器素子50’に対するオフセット信号が選択される 。 先に指摘したように、特に図6を思い出すと、フィールド32b,32fまたは 32jの同じ水平線を観察する時にこれらの検出器素子の応答を比較することに より、これらの差すなわち不均一さが検出される。 結果として得られたシリアルアナログ画像信号ストリームは、インターフェイ ス52を介してアナログ信号プロセッサ86に供給される。このアナログ信号プ ロセッサ86では、利得訂正デジタルアナログ変換器182によって、ビデオ信 号のレベルに対してグローバルな利得訂正が、順番に各アナログ信号に適用され る。理解できるように、図2を思い出すと、ASP86の増幅器部184により 増幅された結果的として得られる信号が、A/D変換器92への入力信号に対し て平均して中点または中間スケールレベルに対応しているA/D変換器92に送 られるように、これらの利得訂正信号は、前に適用されたグローバルレベル訂正 の観点から選択される。 この信号処理を達成するために、タイミング発生装置96がA/D変換器92 からデジタル光景ビデオ信号を受ける。不均一の検出および訂正のために、タイ ミング発生装置96は、1対の40ラインレジスタ186および188を使用す る。これらのフィールドが検出器50によりシーケンシャルに受け取られるにし たがって、基準フィールド32bならびに位置を変えるフィールド32fおよび 32fの走査線に対する線合計値をシーケンシャルに累算し保持するために、こ れらのレジスタが使用される。各シーケンシャルフィールドが受け取られると、 比較の目的のために、書き直しベースで、前のフィールド値がレジスタ186か らレジスタ188にシフトされる。すなわち、マイクロプロセッサ122によっ て、これらのフィールドの各走査線の512ピクセルすべてに対する信号レベル がレジスタ186,188において相互に加算され、平均化される。図8は、先 に説明したように実行される信号処理方法を図で表したものであり、以下でさら に説明する。マイクロプロセッサ122は、タイミング発生装置96とのパラレ ルインターフェイスを持ち、このインターフェイスは回路ブロック190および 矢印付き数字190’で示されている。観察光景の同じ部分を見ている検出器素 子間のシーケンシャル差をゼロにするダイナミックな試みにおいて、各検出器素 子に対する必要なオフセット信号を計算するために、マイクロプロセッサ122 は、各フィールドに対して必要な走査線平均計算と、シーケンシャルなフレーム ごとのベースでフィールド32b,32fおよび32fに対して走査線平均値間 の必要な比較を実行する。観察光景中のアーティファクトやスプリアス過渡現象 となる光景変動なしに、光景に対して熱画像装置をパンできるレートで、検出器 素子に対するオフセット信号値が変化するように、オフセット信号に対する訂正 値の時間積分が実行される。結果として得られたオフセット信号レベルは、マイ クロプロセッサ122によって、インターフェイス190を介してシリアルパラ レルインターフェイスに、そして矢印196で示される接続によりシリアルイン ターフェイス180に供給される。 さらに、オフセット値を増幅器176に供給するために使用されたのと同じA /D変換器181が、グローバルレベル制御信号を受け取り、不均一訂正オフセ ット信号が重畳されたグローバルレベル制御信号を供給するためにも使用される 。すなわち図8は、検出器素子間不均一訂正オフセット信号とグローバルレベル 訂正または制御信号の結果が、これらの信号を合計して増幅器176に印加され ることを示している。グローバルレベルオフセット信号は、40個すべてのDA C181に共通して印加され、マイクロプロセッサ122により供給される。こ のグローバル訂正信号すなわちオフセット信号は、光景からの画像情報が存在し ている熱“水平域”と等価である。この熱水平域の高さは、装置10により観察 される光景の平均背景温度に基づいて変化する。この平均熱背景信号レベルは検 出器素子50’からの信号から減算されるので、これらの信号中の熱画像情報へ のアクセスがさらに容易になる。さらに、マイクロプロセッサ122は、先に計 算された40個の線平均すべての平均を計算し、そして、線平均すべての平均が 選択された基準を満足するように個々の不均一訂正オフセット信号と重畳させる ために、インターフェイス190を介してDAC181にグローバルレベルオフ セット信号を供給する。 先に指摘したように、選択された基準は、増幅器184によりA/D変換器9 2に供給される信号が、平均で、この変換器92への入力信号に対する中間スケ ールレベルにあることである。この信号は、図8では矢印付き数字196’で示 されている。このグローバルレベルの計算およびオフセット信号の供給は、熱画 像装置10に対する熱基準源として観察光景を使用する効果を有することに留意 すべきである。観察光景自体以外の熱基準源は要求されず、これは、装置10に 対する電力消費、複雑性、サイズ、および重量をかなり節約する。また変換器9 2に対する信号レベルが選択された範囲に維持されるように、観察光景のさまざ まな温度に対して装置10が自動的に調整を行う。結果として、装置のユーザが 、例えば海で観察される光景のような比較的冷たい光景を見ることから、暖かい 日の日没後の森林のようなより暖かい光景を見ることに変えた場合に、装置10 の調整は必要がない。装置10は、明るすぎず暗すぎず、均一の明るさを持つ画 像をユーザが見るように、グローバルレベルオフセット信号を内部的に調整する 。走査LED表示モジュール 図9を見ると、先に説明したようにLED投射アレイモジュール58に配置さ れているLEDアレイ62が、かなり拡大された大きさで図示されている。この アレイ62は垂直に配列された複数のLED62’を含んでおり、これらのLE D62’は、装置10のユーザに対して観察光景からの画像を見せるために使用 される。先に指摘したように、アレイ62は別の記号LED198を含んでおり 、これらのLED198は、装置のユーザに表示されるような光景画像上に重畳 される別の画像を見せるために使用される。また記号LED198は、垂直に伸 びる線に沿って配列される。光景LED62’は、ちょうど検出器素子50’の ように数が40個であり、図10において識別のために、アレイ62の上から下 に向けてシーケンシャルに番号が付けられている。記号LED198の数は80 個である。検出器50、検出器素子50’および図6に関して先に詳細に説明し たように、LED62’と198からの光の投射により装置10のユーザに供給 される可視画像は、同じ程度の相対角度、同様なインターレース効果で、同じ切 子面から反射されることに留意しなければならない。LED62’と198との 間の水平間隔は、一方のセットのLEDにより供給される画像上に他方のLED のセットにより提供される画像を重畳するために、LEDの照射にわずかなタイ ミング変動が必要なだけである。さらに詳細に説明する理由のために、記号LE D198は、2本の間隔があけられた垂直線に沿った千鳥対で配列される。記号 L ED198の各対は、1つの光景LED62’の垂直方向の大きさ内で、水平方 向に整列される。 概観すると、アレイ62は半導体材料の基板200を含み、この上に通常の製 造プロセスを使用してLED62’および198が形成される。図10は、アレ イ62をかなり拡大した図である。図10を見ると、光景LED62’は、線形 アレイ62の垂直次元(すなわち、走査ミラー32により影響を受けるこれらの LEDの走査方向に垂直)に沿って引き伸ばされたダイヤモンド形状を有してい ることが分かる。光を発生させるためにLEDに電圧が加えられると、LED6 2’のダイヤモンド形状領域全体が実質的に均一に照射を行う。LEDは動作が 二者択一的で、“完全にオン”または“完全にオフ”のいずれかであるので(す なわち、完全に照射するかまたはまったく照射しないかであり、これら2つの光 出力レベル間における漸次変化やほの暗くされることはない)、LED62’に より表される画像の輝度(すなわち、グレースケールレベル)を制御するために パルス幅変調(PWM)が使用される。パルス幅変調は多くの技術において通常 のものであり、通常の走査LED表示装置を含んでいる。 しかしながら、長方形の検出器素子50’と、(走査ミラー32の位置を変え る切子面により生成される完全にオーバーラップしている走査線を除いて)オー バーラップしない隣接画像走査線を走査している図6に関して先に説明したこれ らの長方形検出器素子の共同とに対して、ダイアモンド形状のLED62’は引 き伸ばされ、ミラー32により走査された時にこれらのLEDからの光が部分的 にオーバーラップするように間隔があけられる。図10に示されているアレイ6 2の断片部分の右側は、装置10のユーザに対して示される視野においてLED 62’の連続走査が他のものとどの様にオーバーラップするかを仮想線で表して いる部分的な図である。図10のこの観点は、図6の先の説明から概念的に慣れ 親しむことができるであろう。図10を見ると、LED62’20の連続走査が垂 直方向(走査方向に対して垂直)に部分的にオーバーラップするので、交互走査 線におけるLEDの上側と下側の先端部は水平方向に互いに整列し、また、連続 走査においてLEDの中点が他の走査線におけるLEDの先端と整列する(すな わち、他のものと半分オーバーラップする)ことが分かる。LED62’21に対 する連続走査線は同じ関係を持っており、LED62’20に対する最下の走査線 は、LED62’21に対する上側走査線との間で、この同じ半分がオーバーラッ プされた関係を持っている。垂直解像度の160本の線が、装置10のユーザに 対して有効に提供される。 ミラー32により走査されるようなLED62’の領域を考察すると、視野に おけるLED62’の全領域は、オーバーラップがなされていない最上の走査線 の上半分と最下の走査線の下半分を除いて、視野の上から下まで一定であること が図10から容易に分かる。すなわち、視野を垂直方向に進めると(図10の右 側に部分的に表されている)、1つのLEDの領域が増加または減少するにした がって、オーバーラップしているLEDに対して対応する増加または減少が生じ ることが分かる。同様に、視野を水平方向に進めると、LED62’がダイヤモ ンド形状をしていることから、LED領域にこれと同じ不変性が生じる。 結果として、装置10のユーザに対して示される光景画像は平坦な視野を持ち 、示される画像に関して視野は終始均一である。このような表示視野に対する平 坦さの通常の試験は、ラスタ周波数におけるMTFが2.5%より少ないことで ある。表示装置58に対して、公称ラスタ周波数は0.5cy/mrである。し かしながら、スキャナミラー32の切子面に対する角度公差、LED公差、装置 10の他の構成部品の幾何学的配置による歪みのために、実際のラスタ周波数は 変化する。このラスタ周波数は、0.47から0.53cy/mrまでの範囲で 変化することが予測できる。図11は、通常の長方形LEDを有する表示装置と ダイヤモンド形状LEDを有する表示装置62に対する、空間周波数の関数であ る垂直MTFのグラフ的な表示を示している。図11から分かるように、長方形 のLEDを有する表示装置は、平坦な視野の基準を満たしていない。一方、ダイ ヤモンド形状のLEDを有する本発明の表示装置は、装置10に対するラスタ周 波数内で平坦な視野に対する基準を満たしている。 図9と図10を再度考察すると、装置10のユーザに対して走査される場合に LED62’がオーバーラップされるのと同じ範囲まで、1対のLED198も 同様に視野内でオーバーラップされることが容易に分かる。すなわち、LED1 98の各対がダイヤモンド形状のLED62’の1つと整列するように、LED 198は対で基板200上に配置される。すなわち、各対におけるLED198 の上側と下側のエッジは、一方では、エッジ相互間で、そして関連するLED6 2’の水平中心において整列され、他方では、対のLED198の上と下のエッ ジが、この関連したダイヤモンド形状のLED62’の上と下の先端と整列され る。走査されるLED62’の半オーバーラップ関係を思い出すと、走査される LED198は相互に完全にオーバーラップしていることが容易に理解できる。 これは、装置10のユーザにより容易に見られるべき光景の最も明るい領域に対 して十分に高い強度を持つ、高い解像度の記号を装置10のユーザに対して示す ために、LED198を利用する機会を提供する。160本の垂直線の解像度が 有効に提供され、すべての線は、(最上および最下の線を除いて)2本のオーバ ーラップしたLED走査線を有する。したがって、LED198により表された 記号は、オーバーラップされたLED198の輝度を有効に倍加することにより 、描かれた光景に対して見られるのに必要な分だけ明るくすることができる。 図12は、本発明の他の実施形態の図10に類似した断片図を表している。本 発明のこの他の実施形態を説明する際に使用する参照数字を得るために、前に図 示され説明したものと構造または機能において同じまたは類似する図12の構成 は、先に使用したものと同じ数字でそれにプライム符号(’)を付けたものを用 いて参照する。図12を見ると、LED62''は垂直に引き伸ばされた6面形状 で構成されていることが分かる。図12の右側にも、装置10のユーザに対して 走査されるLED62''により示される視野が仮想線で図示されている。図12 の考察から分かるように、表示が垂直に進行すると、1つのLEDの領域が減少 または増加するにしたがって、部分的にオーバーラップされているLED62の 他の領域も対応して増加または減少するので、視野はLED62''に対する領域 に対して良好な均一性を持つ。LED62’における場合のようには、LED6 2''は半オーバーラップされないことが分かる。代わりに、LED62''は部分 的にオーバーラップされる。すなわち、(垂直方向に不変の領域である)LED 62''の中央の長方形部分はオーバーラップしない一方、視野の各隣接走査線で 表されているように、LED62''の上側と下側の三角形部分は部分的にオーバ ーラップする。結果として、視野に表されているLEDの領域は、図10の表示 装置62に対する場合のように、図12の表示装置62’の垂直方向において実 質的に不変である。 図2の先の説明を思い出して図13を見ると、表示モジュール104が網線駆 動回路112を備えていることが分かる。網線駆動回路112は網線駆動デジタ ル集積回路202を備え、この集積回路202は、観察されるべき光景の画像と ともに、装置10のユーザに示されるべき選択された網線または他の記号に関す る情報をEEPROM110から受け取る。この網線駆動IC202は、先に広 い用語で説明したように、デジタルフォーマットの形態の網線情報をEEPRO M110から受け取るデジタル制御部204を備えている。制御部204は、デ ジタルデータ転送接続206によって、デジタルフォーマットのLED駆動信号 をデジタルアナログ(DAC)変換器208に提供する。このDAC208は、 その後、80チャンネルのアナログLED駆動信号をLED駆動装置210に提 供する。説明した図2において最初に説明した接続114によって示されている ように、駆動装置210からのLED駆動信号は、アレイ62と個々の記号LE D198とに供給される。先にさらに一般的に説明したように、LED198は オンオフモードで駆動され、装置10のユーザに対して記号を生成する。 しかしながら先に指摘したように、光景画像の適切な位置に発生させる記号を 重畳するために、LED62’の動作に関して、LED198における記号の発 生をタイムシーケンス処理(ガンマ補正)しなければならない。したがって制御 装置204は、接続212を通して“ガンマ選択”タイミング信号をビデオ駆動 回路106に供給する。この駆動回路106は、ビデオ駆動集積回路(IC)2 14を備えている。回路214は、装置10の他の部分から他の必要な信号とと もにガンマ選択タイミング信号を受け取る制御部216を備えている。例えば、 図2において見られたように、ビデオ発生装置の動作が走査ミラー32の回転と 同期化するように、ビデオ駆動回路106は、(IC202を通して)タイミン グ発生装置から入力を受け取る。この制御部216は、EEPROM108から もデジタル形態の情報を受け取る。 先に指摘したように、装置10に関連した望遠鏡の倍率の観点から、または装 置10によりなされる利用にしたがった他のユーザ選択変数の観点から、EEP ROMにより供給される情報により、ユーザに対して示される画像を調整しても よい。制御部216は入力をグローバル輝度制御回路218に供給し、この入力 が、装置のユーザに示される光景画像の輝度を制御するだけでなく、この光景画 像に重畳される記号の輝度も調整することが分かる。この後者の目的のために、 グローバル輝度制御回路218は、記号LED198に対する駆動回路210と の間で、矢印付き数字220で示されている接続を持っている。制御部216は また、デジタルフォーマットの光景画像駆動信号をパルス幅変調(PWM)制御 装置222に供給する。先に説明したように、このPWM制御装置222は、光 景画像において異なる輝度レベルとコントラストを表すために、LED62’の “オン”と“オフ”のサイクルを変調する。PWM制御装置222はデジタル画 像信号をDAC回路224に送り、DAC回路224は40チャンネルのアナロ グLED駆動信号をLED駆動回路226に供給する。先に一般的な用語で説明 したように、これら40チャンネルのアナログLED駆動信号は、表示装置62 のLED62’を駆動するために、駆動回路226によって十分に高い電力レベ ルで供給される。 先の観点において、装置10は従来の固定された、機械的な、あるいはインジ ェクトされた、あるいは電気的に重畳された記号を必要としないことが分かる。 すなわち、ここに説明されたような、表示装置62および表示モジュール104 は、装置10のユーザに示されるべき記号に関して、事実上無制限の汎用性を提 供する。記号は、光景画像よりも高い解像度で発生され、光景画像LED62’ の動作に関して記号LED198をタイムシーケンス処理することにより重畳さ れる。EEPROM108,110に記憶されている情報に対して外部からアク セスを提供することにより、この装置10はその使用における将来の変更を、電 子的に表示されるべき異なる記号の簡単な挿入によって提供する。 本発明は、本発明の特定の好ましい実施形態を参照することにより、図示され 、説明され、定義されたが、このような参照は本発明における制限を意味するも のではなく、このような制限が暗示されるべきではない。本発明は、当該技術分 野の通常の知識を有する者に対して起こり得るように、形態と機能においてかな りの修正、変形、均等物を生み出すことが可能である。本発明の図示され説明さ れ た好ましい実施形態は単なる例示的なものであって、本発明の技術的範囲を余す ことなく示したものではない。結果として、本発明は添付した請求の範囲の技術 的範囲によってのみ限定されることが意図されており、すべての観点における均 等物に完全な認識を与える。
【手続補正書】 【提出日】1997年8月11日 【補正内容】 請求の範囲 1.観察場面からの不可視熱赤外線に応答し、前記場面を複製している可視画像 を応答的に供給する熱画像装置(10)において、 前記熱画像装置(10)は、前記観察場面の複数の部分を複製している光を供 給する複数の場面発光ダイオード(場面LED)(62’)の線形アレイ(62 )と、前記可視画像を提供するように、前記場面LED(62’)から前記装置 (10)のユーザへの光を走査するスキャナ(22)と、前記ユーザに対して表 示されるべき選択された記号の複数の部分を生成するように、前記スキャナ(2 2)に対して付加的な光を供給する複数の記号発光ダイオード(記号LED)( 198)の第2の線形アレイ(198)とを具備し、 前記スキャナ(22)は、前記観察場面を複製している可視画像上に重畳され る記号画像を供給するように、前記記号LEDから前記熱画像装置(10)の前 記ユーザへの光も走査することを特徴とする熱画像装置(10)。 2.前記記号LED(198)は、前記場面LED(62’)と隣接して配置さ れ、前記記号LED(198)から前記ユーザへの光の走査に関して前記場面L ED(62’)からオフセットされ、 前記熱画像装置(10)は、前記場面LED(62’)を駆動する第1の回路 (106)と、前記記号LED(198)を駆動する第2の回路(112)と、 記号画像が選択された位置において前記観察場面を複製している可視画像に重畳 されるように、前記記号LED(198)からの光の供給と前記場面LED(6 2’)からの光の供給との間に時間シフトをもたらす第3の回路(204)とを さらに具備していることを特徴とする請求項1記載の熱画像装置(10)。 3.前記第1の回路(106)がビデオ駆動装置(106)を備え、前記第2の 回路(112)が、網線駆動装置(210)と、前記網線駆動装置(210)に より実現される選択された記号パターンを記憶するメモリユニット(110)と を備え、前記第3の回路(204)が、前記ビデオ駆動装置(106)と前記網 線駆動装置(210)に対して“ガンマ選択”タイミング信号を供給する制御装 置(204)を備えていることを特徴とする請求項2記載の熱画像装置(10) 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガラガー、 ティモシー・エル アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90503、トランス、ブロバ・ストリート 4627

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.観察場面からの不可視熱赤外線に応答し、前記場面を複製している可視画像 を応答的に供給する熱画像装置(10)において、 前記熱画像装置(10)は、前記観察場面の複数の部分を複製している光を供 給する複数の場面発光ダイオード(場面LED)(62’)の線形アレイ(62 )と、前記可視画像を提供するように、前記場面LED(62’)から前記装置 (10)のユーザへの光を走査するスキャナ(22)と、前記ユーザに対して表 示されるべき選択された記号の複数の部分を生成するように、前記スキャナ(2 2)に対して付加的な光を供給する複数の記号発光ダイオード(記号LED)( 198)の第2の線形アレイ(198)とを具備し、 前記スキャナ(22)は、前記観察場面を複製している可視画像上に重畳され る記号画像を供給するように、前記記号LEDから前記熱画像装置(10)の前 記ユーザへの光も走査することを特徴とする熱画像装置(10)。 2.前記記号LED(198)は、前記場面LED(62’)と隣接して配置さ れ、前記記号LED(198)から前記ユーザへの光の走査に関して前記場面L ED(62’)からオフセットされ、 前記熱画像装置(10)は、前記場面LED(62’)を駆動する第1の回路 (106)と、前記記号LED(198)を駆動する第2の回路(112)と、 記号画像が選択された位置において前記観察場面を複製している可視画像に重畳 されるように、前記記号LED(198)からの光の供給と前記場面LED(6 2’)からの光の供給との間に時間シフトをもたらす第3の回路(204)とを さらに具備していることを特徴とする請求項1記載の熱画像装置(10)。 3.前記第1の回路(106)がビデオ駆動装置(106)を備え、前記第2の 回路(112)が、網線駆動装置(210)と、前記網線駆動装置(210)に より実現される選択された記号パターンを記憶するメモリユニット(110)と を備え、前記第3の回路(204)が、前記ビデオ駆動装置(106)と前記網 線駆動装置(210)に対して“ガンマ選択”タイミング信号を供給する制御装 置(204)を備えていることを特徴とする請求項2記載の熱画像装置(10) 。 4.前記ビデオ駆動装置(106)がビデオ駆動集積回路(214)を含み、前 記ビデオ駆動集積回路(214)が、制御装置部(216)と、前記制御装置部 (216)と相互接続され、前記場面LED(62’)の見掛け上の輝度を制御 するパルス幅変調回路(222)と、前記制御装置部(216)と相互接続され 、前記観察場面の前記複数の部分を供給するように前記場面LED(62’)が 放射する光を示す信号を受けるデジタルアナログ(DAC)変換器(224)と 、前記制御装置部(216)と相互接続され、前記DAC(224)からの前記 信号を受けて、前記場面LED(62’)を応答的に駆動するLED駆動回路( 226)とを含んでいることを特徴とする請求項3記載の熱画像装置(10)。 5.前記網線駆動装置(210)が網線駆動集積回路(202)を含み、前記網 線駆動集積回路(202)が、制御装置部(204)と、前記観察場面の可視画 像上に重畳されるべき前記選択された記号パターンを示す信号を前記制御装置部 (204)に供給する前記メモリユニット(110)と、前記制御装置部(20 4)と相互接続され、前記選択された記号の複数の部分を供給するように前記記 号LED(198)が放射する光を示す信号を受けるデジタルアナログ(DAC )変換器(208)と、前記DAC(208)からの前記信号を受けて、前記記 号LED(198)を応答的に駆動するLED駆動回路(210)とを含んでい ることを特徴とする請求項3記載の熱画像装置(10)。 6.前記ビデオ駆動装置(106)がビデオ駆動集積回路(214)を含み、前 記ビデオ駆動集積回路(214)が、第1の制御装置部(216)と、前記第1 の制御装置部(216)と相互接続されたグローバル輝度制御装置(218)と 、前記第1の制御装置部(216)と相互接続され、前記場面LED(62’) の見掛け上の輝度を制御するパルス幅変調回路(222)と、前記第1の制御装 置部(216)と相互接続され、前記観察場面の前記複数の部分を供給するよう に前記場面LED(62’)が放射する光を示す信号を受ける第1のデジタルア ナログ(DAC)変換器(224)と、前記第1の制御装置部(216)と相互 接続され、前記第1のDAC(224)からの前記信号を受けて、前記場面LE D(62’)を応答的に駆動する第1のLED駆動回路(226)とを含み、前 記網線駆動装置(210)が網線駆動集積回路(202)を含み、前記網線駆動 集 積回路(202)が、第2の制御装置部(204)と、前記観察場面の可視画像 上に重畳されるべき前記選択された記号パターンを示す信号を前記第2の制御装 置部(204)に供給する前記メモリユニット(110)と、前記第2の制御装 置部(204)と相互接続され、前記選択された記号の複数の部分を供給するよ うに前記記号LED(198)が放射する光を示す信号を受ける第2のデジタル アナログ(DAC)変換器(208)と、前記第2のDAC(208)からの前 記信号を受けて、前記記号LED(198)を応答的に駆動する第2のLED駆 動回路(210)とを含んでいることを特徴とする請求項3記載の熱画像装置( 10)。 7.前記第3の回路(204)が前記網線駆動集積回路(202)を含み、前記 第2の制御装置部(204)が前記“ガンマ選択”タイミング信号を前記ビデオ 駆動装置(210)に供給することを特徴とする請求項6記載の熱画像装置(1 0)。 8.前記グローバル輝度制御装置(218)が前記網線駆動集積回路(202) にも相互接続され、前記記号LED(198)の輝度レベルを制御することを特 徴とする請求項6記載の熱画像装置(10)。 9.前記熱赤外線放射に応答する検出器アレイ(50)をさらに具備し、前記検 出器アレイ(50)が、検出器アレイ(50)対する長さの寸法を共同的に規定 し、線形配列された、複数の間隔があけられた検出器素子(50’)を備え、前 記スキャナ(22)が、前記長さの寸法とほぼ垂直な方向において前記複数の検 出器素子(50’)にわたって前記観察場面を走査し、前記スキャナ(22)が 、連続走査において、前記観察場面のすべてからの画像情報を捕捉するように、 検出器素子間の間隔にしたがって前記複数の検出器素子(50’)にわたって走 査する時に、前記観察場面の複数の部分をインターレースし、前記複数の検出器 素子(50’)のそれぞれが、そこに入射される熱赤外線放射を示す対応した個 々の電気信号を供給することを特徴とする請求項1記載の熱画像装置(10)。 10.前記場面LED(62’)が非長方形の幾何学的構成を有することを特徴 とする請求項9記載の熱画像装置(10)。
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