JPH10502229A - 移動通信システムの加入者ページング制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動通信システムと、移動通信システムにおける加入者ページングメッセージの制御方法とに係る。移動通信システムのベースステーションは、トラフィック負荷に基づいて異なる優先順位をもつページンググループにグループ分けされ、所定のスレッシュホールド値より低いトラフィック負荷レベルをもつベースステーションが、そのスレッシュホールド値より高いトラフィック負荷レベルをもっベースステーションよりも、ページングメッセージを送信するためのベースステーションの選択において高い優先順位をもつようにする。移動ステーションのページングメッセージは、最初に、その移動ステーションの位置エリアの軽い負荷のベースステーション(71,72,73,74)を経て送信される。

Description

【発明の詳細な説明】 移動通信システムの加入者ページング制御方法発明の分野 本発明は、移動ステーションと、ベースステーションと、移動サービス交換セ ンターと、移動ステーションの位置に関する情報を維持する加入者データベース とを備えた移動通信システム、及び該移動通信システムにおける加入者ページン グメッセージを制御する方法に係る。先行技術の説明 移動通信システムによりカバーされる地理的エリアは、周波数の利用性を改善 するために小さな無線セルに分割される。セルにおいて、移動ステーションは、 セルのベースステーションを経て固定ネットワークと通信する。移動ステーショ ンは、システム内において１つのセルから別のセルへと自由に移動することがで きる。このようなシステムの一例がデジタル移動電話システムＧＳＭである。移 動ステーションは、それが応答しなければならないページングメッセージをセル のベースステーションを経て送信することにより入呼びが通知される。全システ ムの全てのベースステーションを経てページングメッセージを送信するのは合理 的でないので、固定ネットワークは、比較的小さなエリア内の移動ステーション の位置を知らねばならない。固定ネットワークは、通常、１つ又は多数のセルよ り成る位置エリアと一般に称している大きなエリア内の移動ステーションの位置 を知る。移動ステーションは、新たな位置エリアへ移動したときに、位置エリア の加入者データベース、即ちビジター位置レジスタにおいて訪問加入者として登 録されると同時に、以前の位置エリアのビジター位置レジスタの登録が打ち消さ れる。更に、移動通信ネットワークは、通常、少なくとも１つの集中加入者デー タベース、即ち加入者データを永久的に記憶するホーム位置レジスタも備えてい る。新たな移動ステーションがビジター位置レジスタに登録されると、その移動 ステーションの加入者に関する加入者データがホーム位置レジスタから要求され ると同時に、ホーム位置レジスタにおける加入者位置データが更新され、このデ ータは、ビジター位置レジスタの精度で維持される。ビジター位置レジスタは、 通常、移動サービス交換センターと一体化され、多数の位置エリアを制御する。 移動ステーションの位置が位置エリアの精度でしか分からないときは、移動ス テーションは、入呼びを確立するために位置エリアの全ての無線セルを経てペー ジングされねばならない。 無線ネットワークプランニングの基本的な問題は、エリア内の予想される電話 トラフィック量に対応するようにベースステーション装置をいかに設計するかで ある。エリア内の平均トラフィック量は、そのエリアにおける平均加入者移動度 及び密度に相関している。しかしながら、エリアの一時的な加入者移動度及び加 入者分布は１日の時間に基づいて大きく変化する。 加入者の移動により、特定のベースステーションに瞬間的な過負荷状態が生じ ると、それらのベースステーションを通して新たな通話を確立することができな い。しかしながら、同じ位置エリアには、充分な空き容量をもつベースステーシ ョンがある。このような場合に、過負荷のベースステーションを経て送信される ページングメッセージは、ベースステーションがリソースの欠如により通話確立 を処理できない状態においてベースステーションと移動ステーションとの間に不 要な信号トラフィックを生じさせる。発明の要旨 本発明の目的は、ベースステーションが不充分なチャンネルリソースにより通 話確立を処理できない状態においてベースステーションと移動ステーションとの 間にページングメッセージにより生じる不要な信号トラフィックを防止すること である。 この目的は、移動通信システムにおいて加入者ページングメッセージを制御す る方法であって、位置エリアのベースステーションをそれらのトラフィック負荷 に基づいてグループ分けし、移動ステーションのページングメッセージを、最初 に、その移動ステーションの位置エリアの軽い負荷のベースステーションを経て 送信することを特徴とする方法により達成される。 又、本発明は、システムのベースステーションがそれらのトラフィック負荷に 基づいて異なる優先順位をもつページンググループに構成され、所定のスレッシ ュホールド値より低いトラフィック負荷レベルをもつベースステーションが、そ のスレッシュホールド値より高いトラフィック負荷レベルをもつベースステーシ ョンよりも、ページングメッセージを送信するためのベースステーションの選択 において高い優先順位をもつようにすることを特徴とする移動通信システムにも 係る。 本発明において、位置エリアのベースステーションは、それらのトラフィック 負荷によりページンググループに分割される。その原理は、新たなページングメ ッセージが、軽いトラフィック負荷をもつベースステーションを経て最初に送信 されるというものである。従って、システムに過負荷を与えない移動ステーショ ンに直ちにサービスすることができる。移動ステーションが軽い負荷のベースス テーションを経て送信されたページングメッセージに応答しない場合には、その ページングメッセージは、位置エリアの重い負荷のベースステーションを経て送 信されてもよいし、又は過負荷のベースステーションにおいてリソースが解除さ れるのを待機するために待ち行列に入れられてもよい。 本発明は、ベースステーションがリソースの欠如により通話確立を処理できな い状態においてベースステーションと移動ステーションとの間の不要な信号トラ フィックを容易に防止する。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 図１は、本発明による移動通信システムを示す図である。 図２は、公知の通話確立プロセスを示す信号図である。 図３は、無線ネットワークを位置エリア、無線セル及びページンググループに 分割するところを示す図である。 図４及び５は、本発明によりベースステーションをページンググループに分割 するところを示すフローチャートである。 図６は、本発明によるページング手順を示す信号図である。 図７は、本発明によるページング手順を示すフローチャートである。 図８は、本発明によるページング手順を実行する移動サービス交換センターの ブロック図である。好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は、位置エリア等を使用しそしてページングエリアが位置エリアと一体 化されたいかなる移動通信システムにも適用することができる。以下、本発明は ヨーロピアンデジタル移動通信システムＧＳＭ（移動通信用のグローバルなシス テム）により説明する。ＧＳＭシステムの構造及び動作は、ＧＳＭ推奨勧告及び 「移動通信用のＧＳＭシステム(The GSM System For Mobile Communications)」 （Ｍ．モーリ及びＭ．ポーテット著、パライゼウ、フランス、ＩＳＢＮ：２−９ ５０７１９０−７）に詳細に説明されている。 本発明を説明しそして理解するのに有用なＧＳＭシステムの基本的な概念及び 要素の幾つかを図１を参照して以下に述べる。ＧＳＭ移動サービスを使用できる エリアをＧＳＭネットワークと称する。ＧＳＭネットワークは、１つ又は多数の ＭＳＣエリアより成り、ＭＳＣエリアは、１つの移動サービス交換センターＭＳ Ｃによりサービスされるエリアを指す。ＧＳＭネットワークのＭＳＣエリアは、 複数の位置エリアより成り、その各々は１つ又は多数の無線セルより成る。セル は、システムにおける最小地域である。各ベースステーションＢＴＳには多数の トラフィックチャンネルが割り当てられる。図３は、太い実線で位置エリアＡ、 Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ及びＦに分割されたセルラー無線システムの一部分を示す。次い で、各位置エリアＡないしＦは、多数の無線セルＡ₁₁−Ａ₂₉、Ｂ₁₁−Ｂ₂₄、Ｃ₁₁ −Ｃ₂₈、Ｄ₁₁−Ｄ₂₅、Ｅ₁₁−Ｅ₂₇及びＦ₁₁−Ｆ₂₆より成る。 ＧＳＭネットワークは、一般に、移動ステーションに関する位置データのよう なデータが永久的に記憶されたデータベースである１つのホーム位置レジスタＨ ＬＲを備えている。又、システムは、多数のビジター位置レジスタＶＬＲも備え ている。ビジター位置レジスタＶＬＲは、移動ステーションがそのＶＬＲのエリ アを訪問する時間中の移動ステーションに関する情報を記憶するデータベースで ある。ＶＬＲは、移動ステーションＭＳの位置を位置エリアの精度で知る。ＨＬ Ｒは、移動ステーションＭＳがどのＶＬＲを訪問するかを知り、そして移動ステ ーションＭＳに着信する通話に、正しい移動サービス交換センターＭＳＣへのル ート情報を与える。ＨＬＲは、ＶＬＲから必要なルート情報を得る。 図１は、２つのＭＳＣエリアを示しており、その一方は、移動サービス交換セ ンターＭＳＣ１及びビジター位置レジスタＶＬＲ１を備え、そしてその他方は、 移動サービス交換センターＭＳＣ２及びビジター位置レジスタＶＬＲ２を備えて いる。各センターＭＳＣは、１つ又は多数のベースステーションシステムをカバ ーする。各ベースステーションシステムは、多数のベースステーションＢＴＳを 制御するベースステーションコントローラＢＳＣを備えている。図１は、ベース ステーションＢＴＳ１及びＢＴＳ２を制御するベースステーションコントローラ ＢＳＣ１と、ベースステーションＢＴＳ３及びＢＴＳ４を制御するベースステー ションコントローラＢＳＣ２とを示している。各ベースステーションは、両方向 無線接続を経て、対応セルに位置する移動ステーションＭＳと通信する。 図２は、移動ステーションＭＳに意図された通話がＧＳＭ推奨勧告に基づいて 確立される信号図である。先ず、移動サービス交換センターＭＳＣは、移動ステ ーションＭＳのための通話を受信し、そしてそれに一体化された対応するビジタ ー位置レジスタＶＬＲへＧＳＭ推奨勧告に基づき質問を行っていると仮定する。 ＶＬＲは、少なくとも移動ステーションの識別子及び位置エリア情報を含むペー ジングコマンドＰＡＧＥ ＭＳをＭＳＣに与えることにより移動ステーションの ページングを開始する。ＭＳＣは、メッセージＰＡＧ ＲＥＱをベースステーシ ョンシステムＢＳＳへ送信することにより無線経路において移動ステーションＭ Ｓのページングを開始する。このメッセージは、少なくとも、移動ステーション の識別子と、ページングメッセージを送信しなければならないセル／ベースステ ーションの識別子のリストとを含んでいる。換言すれば、このリストは、ＶＬＲ により与えられる位置エリアの全てのベースステーションを含む。ベースステー ションシステムＢＳＳのベースステーションコントローラＢＳＣは、そのリスト 上のベースステーションＢＴＳを経て高周波のページングメッセージＰＡＧＥを 送信する。移動ステーションＭＳは、これに応答して、メッセージＰＡＧ ＲＥ Ｓを送信し、これは、ベースステーションＢＴＳ及びベースステーションコント ローラＢＳＣを経て移動サービス交換センターＭＳＣへ送られ、ＭＳＣは、次い で、ビジター位置レジスタＶＬＲにプロセスアクセス要求を送信することにより 通話確立を開始する。ＧＳＭ推奨勧告によれば、加入者Ｂに関する確証、暗号化 及び他の考えられる手順が次いで行われ、加入者Ａと移動ステー ションＭＳとの間に通話が確立される。 上記のように、移動ステーションＭＳへのページングメッセージは、位置エリ アの全てのベースステーションを経て送信される。位置エリア内の一時的な加入 者移動及び加入者分布は１日の時間に基づいて大幅に変化するので、位置エリア のあるベースステーションには瞬間的な過負荷状態が生じ、それらベースステー ションを経て新たな通話を確立できなくなる。それ故、それらベースステーショ ンを経てページングメッセージを送信すると、ベースステーションと移動ステー ションとの間に不要な信号トラフィックが生じる。というのは、ベースステーシ ョンは、リソース即ち空きトラフィックチャンネルの欠乏により通話の確立を完 了することができないからである。 本発明によれば、この問題は、ページングメッセージの送信をベースステーシ ョンネットワークの負荷レベルに基づいて制御することにより解決される。本発 明の基本的な考え方は、位置エリアのベースステーションをベースステーション のトラフィック負荷に基づいてページンググループに分割し、新たなページング メッセージが、最初に、トラフィック負荷の軽いベースステーションを経て送信 されるようにすることである。 例えば、図３は、位置エリアＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ及びＦを示している。ベース ステーションネットワークは、この例においては、陰影付けされたエリア３１及 び３２で示された２つの過負荷エリアを備えている。無線ネットワークは、セル ／ベースステーションのトラフィック負荷を連続的に監視し、そしてベースステ ーションをそれらのトラフィック負荷に基づき過負荷のページンググループ及び 軽い負荷のページンググループとに分割する。このようなグループ分けにより、 過負荷エリア３１、３２における陰影付けされたセルのベースステーションは、 優先順位の低いページンググループとして分類され、一方、陰影付けされない他 のセルは、優先順位の高いページンググループとして分類される。移動ステーシ ョンＭＳが、例えば、位置エリアＡに位置すると仮定する。移動サービス交換セ ンターＭＳＣは、次いで、ビジター位置レジスタＶＬＲから、位置エリア識別子 Ａと、移動ステーションＭＳの識別子とを受け取る。従来のネットワークにおい ては、ページングメッセージが位置エリアＡの全てのセルにおいて送信される。 本発明による構成では、移動ステーションＭＳへのページングメッセージが、最 初に、優先順位の高いページンググループにある位置エリアＡのセル、即ち陰影 付けされないセルにおいてのみ送信される。最初に、ページングメッセージは、 優先順位の低いページンググループの全ての過負荷セル、即ち陰影付けされたセ ルＡ₂₃、Ａ₂₆、Ａ₂₇及びＡ₂₈においては送信されない。移動ステーションＭＳが 陰影付けされないセルに位置して、ページングメッセージに応答する場合には、 通話確立が通常の仕方で完了される。移動ステーションＭＳが陰影付けされたセ ルに位置している場合には、ページングメッセージを受け取らず、それ故、それ に応答しない。多数の種々の通話処理戦略の１つが、以下に詳細に述べるように 開始される。 本発明の好ましい実施形態を図４ないし８を参照して以下に説明する。図８は 本発明による移動サービス交換センターＭＳＣのブロック図で、本発明にとって 重要な要素のみを示している。図８のＭＳＣは、デジタル交換機８１を備え、こ れを通してＭＳＣは、ベースステーションシステムＢＳＳ、他の移動サービス交 換センターＭＳＣ、公衆交換電話ネットワークＰＳＴＮ、ビジター位置レジスタ ＶＬＲ、等に接続される。交換機８１は、通話を移動ステーションＭＳに接続す る。ＭＳＣの動作は、通話制御コンピュータ８２によって制御され、該コンピュ ータは、交換機ＳＷの動作も制御する。又、ＭＳＣは、異なるページンググルー プに対してベースステーションを選択するところのスレッシュホールド値Ｋを含 むＫレジスタ８３も備えている。移動サービス交換センターＭＳＣのもとにある 各ＢＴＳ（Ｎ個のベースステーション）は、ＢＴＳに割り当てられたトラフィッ クチャンネルの全数を含むそれ自身のＣＴレジスタ８４₁−８４_Nを有する。更に 、移動サービス交換センターＭＳＣのもとにある各ＢＴＳは、ＢＴＳから予約さ れたトラフィックチャンネルの数（即ち、トラフィック負荷）を示すＣカウンタ ８５₁−８５_Nも有する。又、多数のＭＳ特有のページングテーブル８６₁−８６_N もあり、応答を受け取ることなく移動ステーションＭＳをページングしたところ のＢＴＳの識別子が記憶される。通話制御コンピュータ８２は、本発明によりこ れらレジスタ、テーブル及びカウンタを用いて、以下に述べるように、ＢＴＳを グループ分けすると共に、ページングメッセージの送信を制御する。 本発明の好ましい実施形態においては、移動サービス交換センターＭＳＣは、 図４及び５のブロック図に示すように、ベースステーションをトラフィック負荷 に基づいてグループに編成する。無線ネットワークがアイドル状態にあるとき、 例えば、それが設定されるときに、レジスタ及びカウンタは、次のように初期化 される。Ｃカウンタ＝０；ＣＴレジスタ＝Ｍ；Ｋレジスタ＝ｋ。ネットワークが スタートされるときには、トラフィックがないから、全てのＢＴＳが優先順位の 高いページンググループに入れられる。ネットワークの動作中に、図４及び５の 手順は、規則的に又は必要に応じて一度に１つのＢＴＳで実行される。ステップ ４０において、ＢＴＳに通話が確立されるかどうか検査される。新たなセルがＢ ＴＳに確立される場合には、プロセスがステップ４１へ進み、ＢＴＳのトラフィ ックチャンネルカウンタＣが、通話で予約されたトラフィックチャンネルの数だ け増加される。次いで、プロセスは、ステップ４２へ進み、図５のグループ分け が実行される。 図５のステップ５０において、ＢＴＳが優先順位の低いページンググループに 属するかどうか検査される。もし属する場合には、ステップ５１へ進み、カウン タＣの内容（即ち、ＢＴＳで受け取ったトラフィックチャンネルの数）とレジス タＣＴの内容（ＢＴＳに割り当てられたトラフィックチャンネルの全数）との比 がレジスタ８３のスレッシュホールド値Ｋより大きいかどうか検査される。Ｃ／ ＣＴ＞Ｋの場合には、ＢＴＳは優先順位の低いページンググループに維持され、 プロセスは、図４へ復帰する。ステップ５１においてＣ／ＣＴ≦Ｋの場合には、 ＢＴＳが優先順位の高いページンググループヘ移動し（ステップ５２）、その後 にプロセスは図４へ復帰する。ステップ５０において、ＢＴＳが優先順位の低い ページンググループに属さず、優先順位の高いページンググループに属すること が注目される場合に、プロセスはステップ５３へ進む。ステップ５３において、 Ｃ／ＣＴ＞Ｋの場合には、プロセスはステップ５４へ進み、ＢＴＳは優先順位の 低いページンググループへ移行し、その後、プロセスは、図４へ復帰する。ステ ップ５３において、Ｃ／ＣＴ≦Ｋの場合には、ＢＴＳが優先順位の高いページン ググループに維持され、プロセスは、図４へ復帰する。 図４において、グループ編成４２の後にプロセスはステップ４３へ進む。対応 的に、ＢＴＳに通話が確立されない場合には、プロセスは、ステップ４０からス テップ４３へ直接進む。ステップ４３において、通話中にＢＴＳにハンドオーバ ーが生じるかどうか検査される。ハンドオーバーが進行中である場合には、プロ セスはステップ４４へ進み、新たなＢＴＳのカウンタＣが増加されると共に、ス テップ４５においてＢＴＳがグループ分けされる。次いで、古いＢＴＳのカウン タＣがステップ４６において減少され、ＢＴＳは、ステップ４６Ａにおいて図５ に基づきグループ分けされる。グループ分け４６Ａの後に、プロセスはステップ ４７へ進む。対応的に、ステップ４３において、ＢＴＳでハンドオーバーが進行 しないことが検出された場合には、プロセスは、ステップ４７へ進む。ステップ ４７では、ＢＴＳにおいて通話が解除されるかどうか検査される。通話の解除が 進行中である場合は、ＢＴＳのカウンタＣがステップ４８で減少され、そしてＢ ＴＳのグループ分けがステップ４９において図５に基づき実行される。グループ 分け４９の後に、プロセスは終了となる。これは、ステップ４７で、ＢＴＳにお いて通話の解除が進行中でないことが検出された場合にも生じる。 図６及び７は、移動ステーションＭＳに意図された通話に関して本発明による ページング手順を示している。図６において、ビジター位置レジスタＶＬＲは、 少なくとも移動ステーションＭＳの識別子と、ＭＳがページングされねばならな い位置エリアとを含むページングコマンドＰＡＧＥ ＭＳをＭＳＣへ送信するこ とにより、ＭＳのページングを開始する。次いで、移動サービス交換センターＭ ＳＣは、図７のフローチャートに基づいて加入者ページングを制御する。ステッ プ７０において、移動サービス交換センターＭＳＣは、ビジター位置レジスタＶ ＬＲからコマンドＰＡＧＥ ＭＳを受け取る。次いで、ＭＳＣは、ステップ７１ において、コマンドに示されたＢＴＳをサーチし、そしてステップ７２において それらの中から優先順位の高いページンググループに属するＢＴＳを選択する。 ステップ７３において、選択されたＢＴＳがＭＳのページングテーブル８１に入 れられる。次いで、移動サービス交換センターＭＳＣは、少なくともＭＳの識別 子と、所与の位置エリアにおいて優先順位の高いページンググループに分類され たＢＴＳの識別子のリストとを含むページングメッセージＰＡＧ ＲＥＱ ＨＩ ＧＨをベースステーションシステムＢＳＳに送信することにより、無線経路 において移動ステーションＭＳのページングをスター卜する。ＢＳＳのベースス テーションコントローラＢＳＣは、そのリストのＢＴＳを経て無線経路にページ ングメッセージＰＡＧＥを送信する。ステップ７５は、移動ステーションＭＳの 応答ＰＡＧ ＲＥＳを待機することを含む。ステップ７５において応答ＰＡＧ ＲＥＳが受け取られた（図６の破線）場合には、プロセスはステップ７６へ進み 、そこで、移動ステーションＭＳのページングテーブルがリセットされ、そして プロセスアクセス要求をビジター位置レジスタＶＬＲへ送信することにより通話 が確立される。 ステップ７５において、応答メッセージＰＡＧ ＲＥＳが、優先順位の高いペ ージンググループに属するＢＴＳを経て移動ステーションＭＳから受け取られな い場合には、プロセスがステップ７７へ進み、通話が選択された戦略に基づいて 更に処理される。種々の戦略は、例えば、通話の処理を終了し、優先順位の低い ページンググループのベースステーションを経てページングメッセージを直ちに 再送信し、そして所定の時間周期の後に全てのベースステーションを経てページ ングメッセージを再送信することを含む。図６の信号図は、優先順位の低いペー ジンググループのＢＴＳを経てページングメッセージが直ちに再送信される場合 を示す。ＭＳＣは、位置エリアのＢＴＳから、ＭＳのページングテーブル８１に ないステーション（即ちページングメッセージがそれを経てまだ送信されていな い）を選択し、そしてこれらＢＴＳの識別子をＭＳの識別子と共にページングメ ッセージＰＡＧ ＲＥＱ ＬＯＷにおいてベースステーションシステムＢＳＳに 送信する。ＢＳＳのベースステーションコントローラＢＳＣは、所与のＢＴＳを 経て無線経路にページングメッセージＰＡＧＥを送信する。移動ステーションＭ Ｓは、応答メッセージＰＡＧ ＲＥＳで応答し、これに基づいて、ＭＳＣは、プ ロセスアクセス要求をＢＳＣへ送信することにより通常の通話確立を開始する。 添付図面及びそれに関連した上記の説明は、単に本発明を説明するものに過ぎ ない。本発明による方法及び移動通信システムは、請求の範囲内でその細部を種 々変更できることを理解されたい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．移動ステーションと、ベースステーションと、移動サービス交換センターと 、移動ステーションの位置に関する情報を維持する加入者データベースとを備え た移動通信システムにおいて加入者ページングメッセージを制御する方法であっ て、 位置エリアのベースステーションをそれらのトラフィック負荷に基づいてグ ループ分けし、そして 移動ステーションのページングメッセージを、最初に、その移動ステーショ ンの位置エリアの軽い負荷のベースステーションを経て送信することを特徴とす る方法。 ２．移動ステーションが軽い負荷のベースステーションを経て送信されたページ ングメッセージに応答しない場合には、移動ステーションの位置エリアのより重 い負荷のベースステーションを経てページングメッセージを送信する請求項１に 記載の方法。 ３．移動ステーションが軽い負荷のベースステーションを経て送信されたページ ングメッセージに応答しない場合には、移動ステーションの位置エリアのより重 い負荷のベースステーションのリソースが解除されるのを待機するように待ち行 列にページングメッセージを入れる請求項１に記載の方法。 ４．移動ステーションが軽い負荷のベースステーションを経て送信されたページ ングメッセージに応答しない場合には、通話処理を終了する請求項１に記載の方 法。 ５．優先順位の高いページンググループにおいては所定のスレッシュホールド値 に等しいかそれより軽い負荷を負荷をベースステーションにかけ、そして 優先順位の低いページンググループにおいては上記所定のスレッシュホール ド値より重い負荷をベースステーションにかける請求項１、２、３又は４に記載 の方法。 ６．ベースステーションに割り当てられたトラフィックチャンネルの数と、ベー スステーションに受け取られるトラフィックチャンネルの数との比が所定のスレ ッシュホールド値に等しいかそれより小さいときには、ベースステーション を優先順位の高いページンググループに入れ、そして ベースステーションに割り当てられたトラフィックチャンネルの数と、ベー スステーションに受け取られるトラフィックチャンネルの数との比が上記所定の スレッシュホールド値より大きいときには、ベースステーションを優先順位の低 いページンググループに入れる請求項５に記載の方法。 ７．移動ステーションをページングする上記段階は、 移動ステーションの位置エリアのベースステーションをサーチし、 それらベースステーションから、優先順位の高いページンググループに属す るベースステーションを選択し、 優先順位の高いページンググループのベースステーションを経て移動ステー ションへページングメッセージを送信し、 移動ステーションから応答が受け取られる場合には、通話を確立し、 移動ステーションから応答が受け取られない場合には、ページングメッセー ジを待ち行列に入れるか、或いは優先順位の低いページンググループのベースス テーション又はその位置エリアの全てのベースステーションを経てページングメ ッセージを再送信する、 という段階を含む請求項５又は６に記載の方法。 ８．移動ステーション(MS)と、ベースステーション(BTS)と、移動サービス交換 センター(MSC)と、移動ステーションの位置に関する情報を維持する加入者デー タベース(VLR)とを備えた移動通信システムにおいて、システムのベースステー ション(BTS)は、それらのトラフィック負荷に基づいて異なる優先順位をもつペ ージンググループへと編成され、所定のスレッシュホールド値より低いトラフィ ック負荷レベルをもつベースステーションが、そのスレッシュホールド値より高 いトラフィック負荷レベルをもつベースステーションよりも、ページングメッセ ージを送信するためのベースステーションの選択において高い優先順位をもつよ うにしたことを特徴とする移動通信システム。 ９．各ベースステーションごとに個々にトラフィック負荷レベルを監視するため の手段(84,85)と、 各ベースステーションのトラフィック負荷レベルを上記スレッシュホールド 値と比較しそしてベースステーションをグループ分けするための手段(82)とを備 えた請求項８に記載の移動通信システム。 10．トラフィック負荷レベルを監視するための上記手段は、予約されたトラフィ ックチャンネルをカウントするためのベースステーション特有のカウンタ(84)を 備え、これらカウンタは、新たなトラフィックチャンネルがベースステーション に予約されたときに増加され、そしてトラフィックチャンネルがベースステーシ ョンにおいて解除されたときに減少される請求項９に記載の移動通信システム。 11．上記比較手段(82)は、ベースステーションに割り当てられたトラフィックチ ャンネルの数とベースステーションのトラフィックチャンネルカウンタ(84)の内 容との比をカウントする手段と、この比を所定のスレッシュホールド値と比較す る手段と、上記比が所定のスレッシュホールド値に等しいか又はそれより小さい 場合はベースステーションを優先順位の高いページンググループにグループ分け し又は上記比が上記所定のスレッシュホールド値より大きい場合は優先順位の低 いページンググループにグループ分けするための手段とを備えた請求項１０に記 載の移動通信システム。