JPH10501793A - 置換5,6−ジヒドロ−5−オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリル、それらを含む組成物及び抗微生物剤としてのそれらの利用 - Google Patents
置換5,6−ジヒドロ−5−オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリル、それらを含む組成物及び抗微生物剤としてのそれらの利用Info
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Abstract
(57)【要約】
一般式(I)〔式中Rは一般式(II)を表わし(式中X1はCl,Br,NO2又はCH3であり、yは0又は1でありそしてnは0,1又は2である)〕に対応する置換した5,6−ジヒドロ−5−オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルは製造された。これらの化合物は産業上の適用において殺微生物性及び海の防汚活性を示すことが発見されたこれらの化合物を含む組成物はそのように使用された。
Description
【発明の詳細な説明】
置換5,6−ジヒドロ−5−オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−D)−ピリ
ダジン−2,3−ジカルボニトリル、それらを含む組成物及び抗微生物剤として
のそれらの利用
本発明は、置換ピリダジン化合物、前記化合物を含む組成物、及び抗微生物剤
とて海洋防汚剤としてのそれらの組成物の利用に関するものである。
米国特許第4,147,784号には、細菌及び菌類に対する抗微生物剤が開
示されており、下式:
〔式中、RはHであるか、1−7個の炭素原子を有するアルキル基であるか、又
は、
(式中、XはCl又はBrであり、nは0,1又は2であった)であった〕で表
される4,5−ジヒドロ−4−オキソ−1,3−ジチオロ−(4,5−d)−ピ
リダジン−2−イリデン−プロパンジニトリル化合物の調製及びその抗微生物剤
としての利用を教えている。
米国特許第4,150,130号では、細菌及び菌類を制御するための抗微生物
剤が開示されており、下式:
(式中、RはHであるか又は1−7個の炭素原子を有するアルキル基であった)
で表される置換5,6−ジヒドロ−5−オキソ1,4−ジチイノ−2,3−d−
ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの調製を教えている。
上記化合物はいくぶん活性であったが、それでもなお、新規な抗微生物剤及び
/又は海洋防汚剤を確認同定するか又は発見することが望まれている。新規な薬
剤はいくつもの理由により望ましかった;その理由としては、限定するものでは
ないが、公知の薬剤に対して耐性を有する微生物汚染によって生じる問題に対す
る応答、薬剤が用いられる媒体又は製品と、ある種の公知の薬剤との望ましくな
い相互反応の発生、及び例えば哺乳類のようなある種の非目標有機体に対するあ
る種の公知の薬剤の高い毒性が挙げられる。
本発明では、抗微生物剤及び/又は海洋防汚剤として高い活性を有する新規な
化合物を開示する。
本発明は:
[式中、Rは
(式中、X1はCl、Br、NO2又はCH3であり、yは0又は1であり、nは
0,1又は2であった)で表されるものである〕で表される置換5,6−ジヒド
ロ−5−オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジ
カルボニトリル化合物に関するものでもあった。
また、本発明は、不活性希釈剤と、抗微生物剤として有効な量の式Iで表され
る化合物とを含む抗微生物組成物に関するものであった。
本発明は、更に、前記微生物の生育地に対して、不活性希釈剤と、抗微生物剤
として有効な量の式Iで表される化合物とを含む抗微生物組成物を接触させる工
程を含む、微生物生育地に存在する微生物を抑制する方法に関するものでもあっ
た。
本発明の抗微生物組成物を用いることによって、海洋有機体が成長して、海洋
表面上の海洋有機体の成長を妨げている海洋環境に暴露されている表面を処理す
ることもできる。
本発明の化合物は、適当に置換された4,5−ジハロ−3(2H)−ピリダジ
ノン反応体を、ジソジウムジメルカプトマレオニトリルと反応させることによっ
て調製することができる。前記反応の概要は:
である。
その置換ピリダジノン反応体は下記の一般式に示される化合物であった。
ここで、Rは
(X1,y及びnは前記に規定したとおりであり、Hはブロモ、クロロ及びフル
オロを示す。)を示す。置換した4,5−ジハロ−3(2H)−ピリダジノン前
駆体は、適当に置換したヒドラジンとムコクロル酸との反応により製造でき、K
.Dury,Angew,Chem.Intern.Ed.Engl.1965,4,292のような従来
技術中に記載されている。
ジナトリウムジメルカプトマレオニトリル反応体は周知であり、米国特許第3
,761,475号、第4,172,133号、第4,199,581号及び第
4,210,645号のような従来技術中に記載されている。
これら反応を実施するには、典型的には、置換した4,5−ジハロ−3(2H
)−ピリダジノン反応体及びジナトリウムジメルカプトマレオニトリルを実質的
に等モルで混合する。反応は、典型的には、室温で、不活性ガスの大気圧下、ジ
メチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドのような極性、中性溶媒の存在下
に実施する。典型的には、反応体は反応混合物に、どのような添加の順序でも添
加できる。即ち、それらは、手際よく又は反応に使用される溶媒中の溶媒として
添加できる。反応試薬の添加に引き続き、反応混合物は典型的には25〜60℃
の温度で1〜24時間維持される。望ましい反応生成物は典型的には、望ましい
生成物を沈殿させる3〜10容量過剰の水を添加することによって反応混合物か
ら分離される。濾過後洗浄して乾燥することにより本発明の望ましい化合物を得
た。
次の実施例は本発明及び本発明が実施される方法を記述するが、本発明の全体
にわたる範囲を限定するものとして解釈すべきではない。実施例1
5,6−ジヒドロ−5−オクソ−6−フェニル−1,4−ジチイノ(2,3−
d)ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
1.9g、0.010モルのZ−1,2−ジシアノ−1,2−エチレンジチオレ
ート二ナトリウムを、80mlのジメチルホルムアミド中で2.0g、0.00
83モルの4,5−ジクロロ−1−(フェニル)−3(2H)−ピリダジノンの
溶液に添加した。得られた溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を0℃に冷
却し、水(200ml)を滴下した。混合物を30分間静置した。沈殿して得ら
れた固体を濾過により分離し、水で洗浄し、乾燥した。オレンジ色の粉末を得た
。
回収した物質の重量は1.98g(理論値の77%)であり、186〜188
℃で融解した。同定された構造はプロトンNMR分光(1HNMR)、カーボン
NMR分光(13CNMR)、赤外分光(IR)及びマススペクトロメトリー(M
S)で確認された。実施例2
5,6−ジヒドロ−6−(4−メチルフェニル)−5−オクソ−1,4−ジチ
イノ(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
実施例1に続き、4,5−ジクロロ−1−(4−メチルフェニル)−3(2H
)−ピリダジノン(1.2g、0.0049モル)及びジナトリウムZ−1,2
−ジシアノ−1,2−エチレンジチオレート(1.4g、0.0074モル)を
ジメチルホルムアミド(75ml)中で反応させた。回収された物質の重量は1
.1g(計算された全体にわたる収率の69%)で暗いオレンジ色の粉末であっ
た。実施例3
5,6−ジヒドロ−6−(4−ブロモフェニル)−5−オクソ−1,4−ジチ
イノ(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
実施例1の方法を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50mL)中で、4,
5−ジクロロ−1−(4−ブロモフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(1.
5g、0.00047モル)及びジナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1,2−
エチレンジチオレート(1.3g、0.0072モル)を反応させた。暗橙色粉
末状の回収した物質の重量は、1.4gであった(全収量で計算して79%)。
実施例4:5,6−ジヒドロ−6−(4−クロロフェニル)−5−オキソ−1,
4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
実施例1の方法を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50mL)中で、4,
5−ジクロロ−1−(4−クロロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(0.
61g、0.0022モル)及びジナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1,2−
エチレンジチオレート(0.62g、0.0033モル)を一緒に反応させた。
明黄色粉末として回収した物質は、0.53gであった(全収量で計算して70
%)。
実施例5:5,6−ジヒドロ−6−(3−クロロフェニル)−5−オキソ−1,
4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
実施例1の方法を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50mL)中で4,5
−ジクロロ−1−(3−クロロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(1.6
g、0.0058モル)及びジナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1,2−エチ
レンジチオレート(1.5g、0.0082モル)を反応させた。明黄色粉末と
して回収した物質は、1.0gであった(全収量として計算して53%)。
実施例6:5,6−ジヒドロ−6−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ
−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリル
の製造
実施例1の方法を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50mL)中で4,5
−ジクロロ−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(
0.50g,0.0016モル)及びジナトリウムZ−1,2−ジアシアノ−1
,2−エチレンジチオレート(0.42g,0.0023モル)を反応させた。
橙色粉末として回収された物質は、0.48gであった(全収量として計算して
79%)。
実施例7:5,6−ジヒドロ−6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ
−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリル
の製造
実施例1の方法を繰り返して、ジメチルホルムアミド(25mL)中で、4,
5−ジクロロ−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン
(0.15g,0.0005モル)及びジナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1
,2−エチレンジチオレート(0.12g,0.0006モル)を反応させた。
橙色粉末として回収した物質は、0.14gであった(全収量として計算して8
0%)。
実施例8:5,6−ジヒドロ−6−(4−ニトロフェニル)−5−オキソ−1,
4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの製造
実施例1の手順を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50ml)中において
、4,5−ジクロロ−1−(4−ニトロフェニル)−3(2H)−ピリダジノン
(1.0g,0.0035モル)とナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1,2−
エチレンジチオレート(1.0g,0.0098モル)とを反応させた。黄褐色
の固体として回収された物質は1.2gであった(算出全収率は93%)。
実施例9:5,6−ジヒドロ−6−(フェニルメチル)−5−オキソ−1,4−
ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニトリルの調製
実施例1の手順を繰り返して、ジメチルホルムアミド(50ml)中において
、4,5−ジクロロ−1−(フェニルメチル)−3(2H)−ピリダジン(0.
76g,0.0030モル)とナトリウムZ−1,2−ジシアノ−1,2−エチ
レンジチオレート(1.82g,0.0006モル)とを反応させた。黄褐色の
固体として回収された物質は1.2gであった(算出全収率は93%)。
実施例10:5,6−ジヒドロ−6−((4−クロロフェニル)メチル)−5−
オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニ
トリルの調製
実施例1の手順を繰り返して、ジメチルホルムアミド(20ml)中において
、4,5−ジクロロ−1−((4−クロロフェニル)メチル)−3(2H)−ピ
リダジノン(0.41g,0.0014モル)とナトリウムZ−1,2−ジシア
ノ−1,2−エチレンジチオレート(0.40g,0.0021モル)とを反応
させた。黄褐色の固体として回収された物質は0.39gであった(算出全収率
は78%)。
実施例11:5,6−ジヒドロ−6−((4−メチルフェニル)メチル)−5−
オキソ−1,4−ジチイノ−(2,3−d)−ピリダジン−2,3−ジカルボニ
トリルの調製
実施例1の手順を繰り返して、ジメチルホルムアミド(20ml)中において
、4,5−ジクロロ−1−((4−メチルフェニル)メチル)−3(2H)−ピ
リダジノン(0.61g,0.0023モル)とナトリウムZ−1,2−ジシア
ノ−1,2−エチレンジチオレート(0.63g,0.0034モル)とを反応
させた。黄褐色の固体として回収された物質は0.64gであった(算出全収率
は82%)。
抗菌活性
本発明の化合物は、紙コーティグ、塗料、インク、接着剤、セッケン、切削油
、テキスタイル及び紙及び顔料スラリーのために用いるスチレン/ブタジエンラ
テックスのような細菌の成長が起こる可能性のある工業製品に加えることのでき
る、必要とされている抗菌特性を与える抗菌添加剤として有用であった。本化合
物は、また、ハンドクリーム、ローション、シャンプー及びハンドソープのよう
な個人用の衛生製品中に加えることのできる抗菌添加剤として用いることもでき
た。本発明化合物の使用における更なる有利性は、冷却塔及びパルプ及び紙ミル
のような連続循環抗菌性を有することが必要な用途に関するそれらのコスト有効
性であ
った。
当業者ならば理解できるであろうが、ここに記載された化合物の必ずしもすべ
てが、同一濃度で、あるいは同一微生物に活性であるとは限らない。また、抗菌
性の有効性や抗菌性活性のスペクトルにおいて、化合物−化合物間で差があるも
のである。
本発明の抗菌性化合物はまた、微生物が感染しやすい組成物の中に添加するこ
とも可能である。すなわち抗菌性化合物を、グリコール類、アルコール類あるい
は、アセトン等の有機溶剤で希釈して、あるいは当該有機溶剤溶解させて、添加
することが可能であり、さらに、単独でも、他の保存剤とともにいっしょに添加
することも可能である。
ここで使用される、“微生物”という言葉は、バクテリア、菌類、ビールス、
藻類、ウィルス成分、原生動物等を示すものである。
また、本願明細書や特許請求の範囲で使用されるように、“抗菌活性有効量”
という言葉は、一つの化合物または二つ以上の化合物の混合物における量、ある
いは当該化合物または化合物類を含む組成物の量であって、本発明が微生物の成
長を抑制するのに必要な量を意味する。典型的には、微生物あるいはその生息地
に、化合物の重量として、1ppmから5000ppmの範囲で適用するもので
ある。但し、このような量は、試験される特定の化合物や微生物によって、変わ
り得るものである。さらに、産業的あるいは一般消費における組成物の適用にお
ける化合物の絶対量は、組成物の成分に基づく製品のタイプの範囲内で変わり得
るものである。当該化合物の好適な有効量としては、微生物あるいは微生物の生
息地の重量において、1〜500ppmであり、より好適には、1〜50ppm
であった。
さらに、“生息地”という言葉は、微生物が自然にまたは一般的に生活したり
あるいは成長している場所または箇所を意味するものである。典型的な、当該微
生物の生息地としては、水分、栄養、および/または酸素が供給できる場所を言
い、例えば、冷却水用タワーや空気洗浄システムである。
さらにまた、“抑制”“防止”あるいは“禁止”という言葉は、微生物の成長
を抑制したり、停止したり、殺したり、あるいは微生物の一般的生存過程を妨げ
ることによって、消滅させたり、存在する微生物が再生することを妨げ、および
/または微生物の将来的成長や再生を制御することまで意味する。
本発明の化合物の微生物に対する活性は、次の化合物について確かめられた。
表1に掲載された化合物の最小微生物濃度(MIC)は、栄養寒天培地を用い
て9つのバクテリア、およびモルト酵母培地を用いて7つの、イースト菌および
菌類について決定された。1%濃度の試験化合物を、アセトンと水の混合液を用
いて用意した。
栄養寒天培地は、pH6の中性状態およびpH8.2のアルカリ状態に調整さ
れた。栄養寒天培地は、23gの栄養寒天を1リットルの脱イオン水に添加する
ことにより作成された。さらに、アルカリ培地は、0.04MのN−(トリス−
(ヒドロキシメチル)メチル)−グリシンの緩衝脱イオン水溶液に、濃縮水酸化
ナトリウムを、pHが8.5となるまで添加して作成した。
モルトイースト寒天を、脱イオン水1リットル当たり3gの酵母エキスおよび
45gのモルト寒天を添加することによって調製した。特定の寒天を25×20
0mmの試験管中に30mLのアリコートずつ分配し、ふたをし、115℃で1
5分間オートクレーブした。
モルトイースト寒天および栄養寒天を含む試験管を寒天の温度が48℃になる
まで水浴中で冷却した。次いで、試験化合物の1パーセント溶液の適量を各々の
試験管に添加し(化合物が添加されていないコントロールを除いて)、最終濃度
を、各々の型の寒天の各々において試験化合物の百万部当たりゼロ(0)、1.
0、2.5、5、10、25、50、100、250および500部(ppm)
にした。試験管の各々の内容物を次いで別々のペトリプレートに移した。24時
間乾燥した後、栄養寒天を含むペトリプレートに細菌を接種し、モルトイースト
寒天を含むペトリプレートに酵母および菌を接種した。
細菌による接種は、以下の操作を使用して達成した。細菌の各々の24時間培
養物を、各々を細菌を栄養ブロスを含有するチューブ中で24時間30℃で振盪
機中でインキュベートすることによって調製した。24時間培養物の各々の希釈
物を作成して、9個の別々の懸濁物(9種の試験細菌の各々につき1つ)を作成
し、各々が特別の細菌の懸濁物1mL当たり108コロニー形成単位(CFU)
を含有するようにした。細菌懸濁物の各々の0.3mLのアリコートを使用して
ステアーのレプリケーター(Steer's Replicator)の個々のウエルを充足した。
各々の微生物懸濁物につき、0.3mLを使用して3個のウエルを充足し(即ち
、各々0.3mLの3個のウエル)、9種の異なる細菌につき、27個のウエル
を充足した。ステアーのレプリケーターを次いで使用して、栄養およびアルカリ
pH栄養寒天ペトリプレートの両方を接種した。
接種されたペトリプレートを30℃で48時間インキュベートし、次いで、判
読して寒天中に取り込まれた試験化合物が各々の細菌の生育を阻害したかどうか
を測定する。
酵母および菌の接種は以下のようにして達成した。酵母および菌の培養物を3
0℃でモルトイースト寒天上で7日間インキュベートした。これらの培養物を使
用して以下の操作により懸濁物を調製した。各々の生物体の懸濁物を、酵母また
は菌の寒天斜面培養基に10mLの滅菌食塩水および10マイクロリットルのオ
クチルフェノキシポリエトキシエタノールを添加することによって、調製した。
次いで、滅菌食塩水/オクチルフェノキシポリエトキシエタノール溶液を滅菌ス
ワブにより攪拌して、斜面培養基上に生育した微生物を懸濁した。各々の得られ
た懸濁物を滅菌食塩水中に希釈した(1部の懸濁液;9部の滅菌食塩水)。これ
らの希釈物のアリコートをステアーのレプリケーターの個々のウエル中に置き、
ペトリプレートを前記のように接種した。ペトリプレートを30℃でインキュベ
ートし、酵母については48時間後に、菌については72時間後に判読した。
表IIは上記のMIC試験で用いた細菌、酵母および菌を、それらの各々のアメ
リカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)認識番号とともに掲載
する。
表IIIおよびIVには、標準的な市販の保存剤であり、活性化合物でありかつ表I
IIおよび表IVにおいて「標準」と称される1−(3−クロロアリル)−3,5,
7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライドのMIC値と比較した場合
の表Iに記載した化合物のMIC値を、表IIに掲載した細菌生物体および酵母/
菌生物体に関して記載した。
海洋汚染防止活性
本発明は、また、海洋生物の抑制方法に関する。“海洋生物”なる用語の意味
にはフジツボ、ゴカイ、苔虫類、カキ及びヒドロイドのような海洋動物、並びに
緑藻類及び褐藻類のような海洋植物が含まれていた。この海洋生物抑制方法は、
海洋生物が生育する海洋環境に暴露される表面を海洋汚染防止に有効な量の本発
明化合物と接触させることから成る。
当業者であれば認められるであろうように、本明細書に開示される化合物が全
て同じ濃度において、又は同じ海洋生物種に対して活性であるわけではなかった
。即ち、海洋汚染防止の有効性及び海洋汚染防止活性の範囲には化合物毎に若干
の変化が有り得るのである。更に、特定の化合物の海洋汚染防止活性はこの化合
物が配合されて海洋汚染防止組成物を形成する特定の材料にも存在することがあ
る。
本明細書で使用されている“海洋汚染防止に有効な量”なる用語は、本発明の
化合物の1種、又はその化合物の2種以上より成る混合物の、選択された海洋生
物を抑制する作用を示すのに必要とされるその量を意味する。この量は、典型的
には、海洋生物が生き又は生育する海洋環境に暴露される表面を処理するために
使用される海洋汚染防止組成物に対して前記化合物を1〜30重量%与える範囲
で変わる。このような量は、試験される特定の化合物と処理されるべき海洋生物
とに依存して変わる。また、工業的な及び消費者用の配合物の製造で加えられる
これら化合物の正確な濃度は、その配合物の成分に依存して、製品タイプ内でも
変わり得る。
海洋防汚有効量の化合物を含む組成物は、例えば、ペイントの形態であること
のできる不活性の希釈剤をも含み得る。特に好適なものは、例えば可塑化ポリ塩
化ビニル又はポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル型のようなビニル樹脂バインダー
を有するようなペイントであった。好ましくは、これらのバインダーはラテック
ス又はエマルジョンとして製剤化された。ペイント組成物では、本発明の化合物
は、好ましくは、1〜30重量%の量、最も好ましくは、10〜25重量%の量
で使用された。ビニル樹脂バインダーペイントに加えて、当該化合物を含むエポ
キシ及びポリウレタンバインダーペイントも有用であることができる。本発明の
化合物を含有するペイントから製造されるコーティング及びフィルムは、化合物
の濃度及び塗布したコーティング及びフィルムの厚さに依存して、典型的には、
3〜12月の期間中、実質的に海棲生物が付着しないままである。
「海洋環境に晒された表面」という用語は、海棲生物が自然に又は標準的に生
きる又は生長する場合の表面のことを意味する。典型的には、このような表面は
、大洋又はその他の水域のような海洋環境と継続的に又は一定期間接触状態にあ
る領域である。典型的な表面には、例えば、船体等がある。
本発明の化合物の海洋防汚活性は次の方法により示された。
0.381×10-3厚さで一面に粗面化した表面を有する、透明な硬質ポ塩化
ビニルフィルムから試験用パネルを作った。試験用パネルは0.1524m×0
.1524m平方であり、0.127m平方の中心部の隅に0.00635mの
パンチした穴を設けた。中心部に直径0.067mの穴を有する0.102平方
の当て板を試験用パネルの粗面化した表面の中心に当てた。
樹脂様ラテックスバインダー(9.0g)中に、候補として選んだ海洋防汚化
合物(1.0g)を攪拌した。試験用パネルの中心に化合物/バインダー混合物
(1.5g)を加え、当て板内の円形領域上に均一に広げた。
化合物/バインダーを適当に広げるのに必要に応じて水を滴加した。当て板は
、化合物/バインダー混合物が覆っていない領域を超えて広がるのを防止する。
試験用パネルを10〜30分間、広げた化合物/バインダー混合物の端部が乾燥
するまで放置した。次いで、当て板を取り除いた。それから、試験用パネルを室
温で8〜12時間乾燥させた。
候補として選んだ海洋防汚化合物の各々について2枚の試験用パネルを作った
。樹脂様ラテックスバインダーのみで処理したコントロール試験用パネルも2枚
調製した。各候補として選んだ海洋界面活性化合物の1試験用パネルを白色背景
上の露出支持装置の上部に取り付けた。第2の試験用パネルを黒色背景上の露出
支持装置の低部に取り付けた。露出支持装置は、白色背景の上部面上の海洋表面
の下0.0254mの位置に水平に配置した。露出支持装置を10〜20週の間
海洋環境に晒した。この期間は、コントロール試験用パネルは実質的に上部及び
下部露出の双方上の成熟海棲生物の生長物で覆われることとなる期間である。
露出支持装置から除去した後、各試験用パネルを観察し試験用パネルの処理領
域及び未処理領域の双方の海棲生物の生長を評価した。処理及び未処理領域に存
在する海棲生物を記録した。藻類胞子及び細菌スライムの存在を記録したが各試
験用パネルを評価するのに含めなかった。試験用パネルを10(海棲生物の生長
が全くないことを表す)から0(海棲生物生長物で完全に覆われたことを表す)
のスケールに評価した。
表Vでは、表I中に列挙した化合物の幾つかについて海洋防汚評価値、並びに
コントロールパネル(海洋防汚化合物を使用してなく、表Vでは「コントロール
」として称する)及び標準的な市販海洋防汚化合物(活性薬剤として酸化(I)
銅(Cu2O)を用い、表Vでは「標準II」と呼ぶ)を記載した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 シャンカー,ラヴィ・ビー
アメリカ合衆国ミシガン州48642,ミドラ
ンド,コングレス・ドライブ 4300
(72)発明者 ウィルソン,チャールズ・エイ
アメリカ合衆国ミシガン州49885,スカン
ディア,ヘイツマン・ロード 133
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.一般式 〔式中、Rは を表わし(式中X1はCl,Br,NO2又はCH3であり、yは0又は1であり 、nは0,1又は2である)に対応する化合物。 2.Rは を表わし(式中X1はClであり、そしてnは0,1又は2である;X1はBrで あり、そしてnは1である;X1はNO2であり、nは1である;又はX1はCH3 であり、そしてnは1である;又はRは を表わし(式中、X1はClであり、nは0又は1である;又はX1はCH3であ り、そしてnは1である請求項1の化合物。 3.不活性稀釈剤及び殺微生物的に効果量である一般式 (式中、Rは を表わし(式中X1はCl,Br,NO2又はCH3であり、yは0又は1であり 、そしてnは0,1又は2である)に対応する化合物を含む殺微生物剤物。 4.Rは を表わし(式中X1はClであり、そしてnは0,1又は2である;X1はBrで あり、そしてnは1である;X1はNO2であり、nは1である;又はX1はCH3 であり、そしてnは1である;又はRは を表わし(式中、X1はClであり、nは0又は1である;又はX1はCH3であ り、そしてnは1である請求項3の組成物。 5.その化合物は、その化合物と接触する殺微生物生息地にその化合物1〜5 000ppmの量を提供する量存在する請求項3の組成物。 6.殺微生物的に効果量である一般式 (式中、Rは を表わし(式中X1はCl,Br,NO2又はCH3であり、yは0又は1であり 、そしてnは0,1又は2である)に対応する化合物と微生物生息地と接触させ ることを含む微生物生息地における微生物抑制方法。 7.Rが次式: (式中、X1はClでnは0,1または2であるか;X1はBrでnは1であるか ;X1はNO2でnは1であるか;またはX1はCH3でnは1である)の基;また はRが次式: (式中、X1はClでnは0または1であるか;またはX1はCH3でnは1であ る)の基である、請求項6の方法。 8.上記化合物を、上記組成物と接触させる微生物生息地に対して、該化合物 が重量で1ppmないし5,000ppm供給される量で使用する、請求項6の 方法。 9.不活性希釈剤および海洋抗汚染有効量の次式: 〔式中、Rは次式: (式中、X1はCl、Br、NO2またはCH3であり、yは0または1であり、 そしてnは0、1または2である)の基である〕の化合物を含有して成る、海洋 生物が生育する海洋環境に暴露される表面での海洋生物の成長を防止するために 有用な組成物。 10.Rが次式: (式中、X1はClでnは0,1または2であるか;X1はBrでnは1であるか ;X1はNO2でnは1であるか;またはX1はCH3でnは1である)の基;また はRが次式: (式中、X1はClでnは0または1であるか;またはX1はCH3でnは1であ る)の基である、請求項9の方法。 11.上記化合物が、組成物中に1ないし30重量%の量で存在する、請求項 9の組成物。 12.海洋生物が生育する海洋環境に暴露される表面を、海洋抗汚染有効量の 次式: 〔式中、Rは次式: (式中、X1はCl、Br、NO2またはCH3であり、yは0または1であり、 そしてnは0、1または2である)の基である〕の化合物と接触せしめることよ りなる、上記表面上に海洋生物が成長することを防止する方法。 13.Rが次式: (式中、X1はClでnは0,1または2であるか;X1はBrでnは1であるか ;X1はNO2でnは1であるか;またはX1はCH3でnは1である)の基;また はRが次式: (式中、X1はClでnは0または1であるか;またはX1はCH3でnは1であ る)の基である、請求項12の方法。 14.上記化合物を、不活性希釈剤および該化合物を含む組成物中の1ないし 30重量%の量で上記表面と接触させる、請求項12の方法。
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