JPH1048341A - 画像生成方法と装置 - Google Patents

画像生成方法と装置

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JPH1048341A
JPH1048341A JP9097388A JP9738897A JPH1048341A JP H1048341 A JPH1048341 A JP H1048341A JP 9097388 A JP9097388 A JP 9097388A JP 9738897 A JP9738897 A JP 9738897A JP H1048341 A JPH1048341 A JP H1048341A
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JP9097388A
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Piotr J Maniawski
ジェイ マニアウスキー ピオータ
Stephen D Miller
ディー ミラー スティーヴン
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Philips Nuclear Medicine Inc
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Picker International Inc
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/161Applications in the field of nuclear medicine, e.g. in vivo counting
    • G01T1/164Scintigraphy
    • G01T1/1641Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions using one or several scintillating elements; Radio-isotope cameras
    • G01T1/1647Processing of scintigraphic data
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S378/00X-ray or gamma ray systems or devices
    • Y10S378/901Computer tomography program or processor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線カウントによる画像における負の光子
カウントの解消。 【解決手段】撮影される対象を示す放射線が検出され、
検出された放射線を示すデータの組が生成される。デー
タの組内の負のセルの位置が特定され、処理のために順
序付けされる。負のセルVSEL が処理のために選択され
る。選択されたセルに関連してマスク領域(MASK)
が定義され、マスク領域内の正のセルが特定される。補
正係数が算定され、それに従って正のセルの値が調整さ
れる。選択されたセルの値は更に、データの組のカウン
ト値が一定に保たれるように調整される。選択されたセ
ルの値が依然として負である場合は、新たな補正係数が
算定され、正のセルの値と選択されたセルとが再び調整
される。データの組内の全ての負のセルの処理が終了す
るまで上記のプロセスは反復される。その後、対象を示
す画像が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像の生成に関し、特に
画像生成時の負の偏り(バイアス)を低減することに関
する。本発明は医療用映像に関連する分野で、特に正に
限定されたデータの組内に存在する負のデータを考慮す
る必要があるガンマ線カメラおよびコンピュータ断層撮
影装置に関連して特殊な用途がある。しかし、本発明は
別の用途にも応用できることが理解されよう。
【0002】
【従来の技術】原子核もくしはガンマ線カメラは検査中
の人体から放出するされたガンマ線を測定するために利
用されることが多い。原子核もくしはガンマ線カメラの
一つの用途は、単数または複数の放射性核種が患者、ま
たは撮影される別の対象内の該当領域内に誘導される医
療用映像の分野である。これらの放射性核種は崩壊し、
それによって単数または複数の特性エネルギを有する光
子を特徴とするガンマ線を放射する。放出された光子の
エネルギ・レベルと位置を測定することによって、検査
中の人体から放出されたガンマ線を表す画像を作成する
ことができる。画像は複数の部位の各々で検出された光
子の数量に基づいているので、各部位の値は負ではない
ものと予測される。
【0003】しかし、実際には、放射性核種の崩壊によ
って発生する放射線スペクトルはエネルギ範囲全体に亘
って拡がる。上記の散乱は、ガンマ線カメラのシンチレ
ーション結晶及び撮影される人体内の電子のコンプトン
相互作用に起因する。コンプトン相互作用を受けた光子
の角度は偏向し、一次(すなわち非散乱)光子と比較し
てエネルギ損失が生ずるが、一次光子とともに検出する
ことができ、そのため一次光電ピーク未満のエネルギ・
レベルで偽の散乱カウントが生ずる。コンプトン散乱を
補正するには、例えば本明細書に参考文献として組入れ
られているモーガン他の日本特許出願第261、214
/96号「スプリット・ウィンドウを使用した散乱補
正」に記載されているような多くの技術が導入されてい
る。一般に、これらの散乱補正技術は所定の部位での散
乱カウント数を見積もり、この見積もり値を全カウント
値から減算することによって、補正値を算出するもので
ある。場合によっては、負のカウント値が生ずることが
ある。
【0004】これらの負のカウントを処理するためにも
多くの技術が導入されている。その一つは負の値を0に
切捨てることである。別の技術は、最大の負の絶対値を
データの組内の全ての要素に加算することによって、最
も負の数値を含む部位をゼロにすることである。このよ
うな技術は受理されたカウント数を過剰に見積もり、そ
の結果生じたデータの組に偏りが生ずる。更に別の方式
はデータの組に低域フィルタをかけることである。低域
フィルタは鮮鋭度によってデータの変化率を低下させる
ので、撮影される対象内のエッジおよびその他の特徴部
分の鮮鋭度は低くなる。このように、低域フィルタを応
用することによっても不都合な誤差が誘発される。フィ
ルタをかけた逆投影データの組の負のアーチファクトを
除去する更に別の技術はオーサリバン他著「放射形断層
撮影法における負のアーチファクトの低減:処理後にフ
ィルタをかけた逆投影方式」(医療用写像分野のIEE
E紀要第12巻、4号、1993年12月刊)に開示さ
れている。開示されたこの技術には負の値を有するピク
セルの位置を発見するために処理後の画像を走査し、最
も正のピクセルを前記ピクセルの近傍に配することが含
まれる。負のピクセルはピクセルの合計と、ゼロのうち
の大きい値に調整される。新たな負のピクセルが選択さ
れ、上記のプロセスが反復される。
【0005】このように上記に開示された技術は周囲の
近傍のピクセルに負のアーチファクトを配分するもので
ある。しかし、単一の最も正のピクセル値を調整するこ
とによって、このピクセルは修正過剰になりがちであ
り、ひいては補正されたデータの組が不正確になる。更
に、近傍の最も正のピクセルが、位置を特定されたピク
セルの負の値全体を吸収するだけ充分に大きい正の値で
はない場合は、開示された上記のアルゴリズムはカウン
ト総数を保存し得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
ような従来技術の欠点を克服することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】本発明に従って、
撮影される対象を示す放射線が検出され、検出された放
射線を示すデータの組が生成される。データの組内のセ
ルが選択され、選択されたセルに関連するマスク領域が
定義される。選択されたセルの値の少なくとも一部がマ
スク領域内の単数または複数のセルに配分され、物体を
示す画像が生成される。本発明の第1の側面では、選択
されたセルは負の値を有し、マスク領域内の各々の正の
セルの値が調整される。選択されたセルの値は、選択さ
れたセルとマスク領域内のセルの値の合計が不変に保た
れるように調整される。選択されたセルがもはや負では
なくなるまで、マスク領域内の正のセルの値と、選択さ
れたセルの値とが反復して調整される。マスク領域はプ
ロセスを反復する前に再定義してもよい。
【0008】本発明の別の側面では、データの組内のセ
ルが選択され、マスク領域が定義される。マスク領域内
の少なくとも一つのセルの値と、選択されたセルの値が
調整される。この値は選択されたセルが所望値に達する
まで反復して調整される。データの組内のセルを所望の
順序で選択して、上記プロセスを反復してもよい。本発
明の別の側面では、第1の規準を満たすデータの組内の
セルが選択される。選択されたセルに関連してマスク領
域が定義される。選択されたセルの値の少なくとも一部
が、第2の規準を満たす値を有するマスク領域内のセル
に配分される。第1の規準を満たす値を有する全てのセ
ルが選択されるまで上記のプロセスを反復してもよい。
より限定された側面では、第1の規準はゼロ未満の値で
あり、第2の規準はゼロ以上の値である。
【0009】本発明の更に別の側面では、セルが選択さ
れ、マスク領域が定義される。所望の規準を満たすマス
ク領域内のセルが特定され、適宜の補正係数が計算され
る。特定された各々のセルの値はそれぞれの補正係数に
よって調整される。本発明の更に限定された側面では、
セルは最初が最小(least first)の順序、最初が最大(m
ost first)の順序、指向性のある順序、および無作為の
順序で選択してもよい。本発明の別の限定された側面で
は、マスク領域内のセルの値の補正係数はパーセント、
均一、無作為および距離をベースに計算してもよい。更
に、マスク領域内のセルはパーセント、均一、無作為お
よび距離をベースに調整してもよい。本発明によって先
行技術で誘発されたエラーを回避しつつ、正に限定され
たデータの組内の負のデータを処理することが可能にな
る。
【0010】
【実施例】ここで添付図面を参照しつつ、本発明に従っ
た画像生成装置と、方法の実施例を説明する。図1を参
照すると、SPECT(単一光子放射形コンピュータ断
層撮影)カメラ・アセンブリは被験領域12の周囲に等
距離を隔てて配置された複数個のガンマ線カメラ・ヘッ
ド10a、10bおよび10cを含んでいる。患者のベ
ッド14またはその他の検査器具が被験者を被験領域内
に支える。ガンマ線カメラ・ヘッド10a、10bおよ
び10cは固定台部分18によって支持された適宜のモ
ータおよび担持アセンブリと連結された回転台部分16
に取付けられている。回転台16には、ガンマ線カメラ
・ヘッド10a、10bおよび10cの各々を被験領域
12の方向に、またはそこから離れて半径方向に別個に
移動させる複数個の機械装置(図示せず)も実装されて
いる。画像処理装置29は三次元画像表現を作成するた
めに検出された放射線を処理する。
【0011】図2を参照すると、各々のガンマ線カメラ
・ヘッド10は検出装置12を備えており、これは基本
的にコリメータ、NaI(T1)水晶、複数本の光電子
増倍管、および電子処理機器とを含んでいる。ガンマ線
カメラ10は更にアナログ/ディジタル変換器14を備
えており、これはガンマ線カメラ10によって検出され
た光子のx,y位置、およびエネルギ・レベルzを示す
ディジタル出力を発生する。エンコーダ(図示せず)は
被験領域12の周囲の受光検出ヘッド10の方位角θを
表示する。検出された光子のエネルギに対応するエネル
ギ・レベルzは検出された光子のエネルギ・レベルzを
単数または複数のエネルギ・ウィンドウに分類するため
に利用される。ウィンドウ標識メモリ16のようなウィ
ンドウ検出回路がW1,W2,…Wnと呼ばれるエネル
ギ・ウィンドウを定義し、その各々が図2に概略的に示
すように単数または複数のエネルギ範囲に対応してい
る。
【0012】検出された事象のx,y座標は、所定の校
正参照用テーブルに基づいて補正された座標xc ,yc
へと座標を再度マップする直線性補正装置20によって
補正される。溢れ制御装置22は検出装置12の特性の
事前の分析に基づいて、位置によって左右される検出装
置12の感度の非均質性を補正する。溢れ補正装置22
は事象を無視し、事象をパスし、または、事象をパスし
て付加的な事象を追加することができる。事象が追加さ
れる場合は、新たな事象はパスした事象の近傍の無作為
な位置に追加される。溢れ補正装置22がパスした事象
毎に、対応する位置座標xc (cnt) ,yc (cnt) および
事象カウントE(cnt) が生成される。位置座標、対応す
るウィンドウ標識、および検出器ヘッドの角方位は独自
のメモリ・アドレスを生成するために画像アドレス生成
装置24によって利用される。事象に応答して、メモリ
増分装置26が画像メモリ28内の対応するアドレスか
らデータを読出し、新たな事象カウントを反映するよう
にデータを増分し、増分されたデータを対応するアドレ
スに記憶する。
【0013】このように画像メモリ28は多数のデータ
の組Imwn(x,y,θ)を含んでおり、各データの
組はエネルギ範囲と関連している。各エネルギ範囲毎
に、再校正プロセッサ34が反復再校正技術を用いてデ
ータを処理し、撮影される対象の複数のほぼ平行なスラ
イスに対応する画像表現を作成する。勿論、本発明はフ
ィルタをかけた逆投影およびその他の再校正技術にも等
しく応用できる。所定のスライスを構成するエネルギ範
囲毎の再構成画像に基づいて、次に散乱補正装置30が
それぞれのスライス内の散乱放射を補正して、対応する
補正画像表現を作成する。この分野では公知であるよう
に、散乱補正技術には一般に散乱成分を見積もり、一次
光電ピーク内のカウント総数を補正して補正カウント値
を得ることが含まれている。場合によっては、散乱が過
剰に見積もられ、それによって負のカウント値が生ずる
ことがある。負の値は正に限定されたデータの組では勿
論極めて不都合である。
【0014】後に詳細に説明するように、負性の偏り(n
egativity bias) を低減するフィルタは画像表現内の負
のカウント値を補正するためにスライスをベースにして
散乱補正装置30の出力を処理する。オペレータ・イン
タフェース32は画像表現の選択された部分を人間が読
める表示に変換するビデオ・モニタ34を備えている。
キーボード36によってオペレータは画像再構成プロセ
スを制御し、表示される画像、およびその他の関連パラ
メタを選択することができる。本発明は散乱補正装置3
0または再構成プロセッサ34によって生成されるよう
にデータの組内に含まれる負の値を考慮するのに特に適
した方法を説明するものである。当業者は、2次元のデ
ータの組内のデータ要素を表すためにピクセル、もしく
は画素という用語が一般に用いられることを認める。同
様に、三次元データの組内のデータ要素を表すにはボク
セル(voxel) 、もしくは容積素という用語が用いられ
る。本発明は種々の次元のデータの組に応用できるもの
と解されるので、次元に関わりなくデータ要素を表すの
にセルという用語を用いることにする。
【0015】図3を参照すると、データの組内に含まれ
る負のセルの位置が特定され、処理用に順序付けされ
る。次に負のセルが処理用に選択され、セルを囲むマス
ク領域が定義される。次にマスク領域内の各々の正のセ
ルが特定され、マスク領域内の各々の正のセル毎に補正
係数が計算される。各々の正のセルはそれぞれの補正係
数によって調整される。選択されたセルの値は、マスク
領域(ひいてはデータの組)内の総カウント数が不変で
あるように調整される。このようにして、選択されたセ
ルの負のカウント値はマスク領域内の正のセルに配分さ
れる。必要ならば、選択されたセル内に含まれる負のカ
ウントの全てが配分されるまで上記のプロセスは反復さ
れる。次に、負のセルの全てが選択されるまで反復され
る。負のセルは多くの規準に従って処理されるように順
序付けされることができる。特に有利な規準の一つは、
最初が最小(least first) のベースでセルを処理して、
最小の負の値から始まって最大の負の値へと至るように
セルが選択されるようにすることである。
【0016】本発明によってその他の順序付け規準を実
施することもできる。例えば、負のセルを(i)無作為
に、(ii)最大の負の値から始まって最小の負の値へと
至る最初が最大(most least) ベースで、また、(ii
i)指向性のベースで選択することができる。負のセル
が指向的に選択された場合は、処理はデータの組内の例
えばコーナーのような所定の座標から開始される。次に
データの組は例えば行毎の、または列毎のベースで指向
的に分解(parse) され、負のセルは遭遇順に選択され
る。処理用のセルの選択が終了すると、選択されたセル
に関連するマスク領域が定義される。マスク領域は好適
にデータの組と同じ次元の数を有している。従って、2
次元のデータの組では2次元のマスク領域が用いられ
る。被験対象を表すデータの組のような2次元のデータ
の組の場合、選択されたセルを中心にしてマスク領域を
5×5、または7×7のセル領域として定義することに
よって許容できる性能が達成された。マスクをそれ以上
大きくすると負のアーチファクトはより大きい領域に分
散されるが、マスク領域内のセルの数が多くなるので補
足的な処理が必要になる。マスク領域が小さいとマスク
領域内のセル数がより少なくなるので処理の必要性は減
少するが、負の値が残る可能性が高くなり、反復処理が
必要になる。反復が必要な場合、マスク領域は(図3に
点線で示したように)任意に再定義できるので、残った
負の値はより大きい面積に分散される。
【0017】図4に示すように、また、データの組内の
負のセルの数と位置、およびマスク領域のサイズに応じ
て、一つの、または連続的に選択された複数の負のセル
Vsel1, Vsel2, Vsel3, … Vselnに関連して定義さ
れるマスク領域は重複してもよい。従って、データの組
内の任意の正のセルVa は一つ以上の負のセルに関連し
て定義されたマスク領域内にあることがあり、任意のセ
ルの値は一回以上調整してもよい。このような場合は、
最初の調整の後のセルの値が後続の調整での最初の値と
して用いられ、以下同様である。補正係数を決定するに
は種々の方法を用いることができる。特に有利な方法
は、より大きい正のカウント値を有するセルに、負の値
のより大きい部分が配分されるようにパーセントをベー
スにした方法である。このように、マスク領域内の任意
の正のセルのための補正係数は下記のようにして算定さ
れる。
【0018】
【数1】 但し、 Vef=補正係数 Va =任意セルの値 Vsel =選択された負のセルの値 Vn =マスク領域内の正のセルnの初期値 N=マスク領域内の正のセル数 本発明では別の補正係数も実施される。例えば、負の値
がマスク領域内の種々の正のセルに均一に配分されるよ
うに補正係数を均一ベースで計算することができる。こ
のように、マスク領域内の任意の正のセル用の補正係数
は下記のように算定される。
【0019】
【数2】 選択されたセルから特定の正のセルまでの距離に基づい
て補正係数を計算することができる。このように、任意
の正のセル用の補正係数は下記のように算定してもよ
い。
【0020】
【数3】 但し、Da=選択されたセルの中心から任意の正のセル
の中心までの距離、および、Dn=マスク領域内の正の
セルnから選択されたセルの中心までの距離 補正係数は正のセルに無作為に適用することができる。
更に、負の値をマスク領域内の負のセルに配分すること
もできる。セルの補正係数が決定されると、セルの値は
下記のように調整される。 Va’=Va+Vcf (式4) 但し、 Va’=任意セルの調整済みの値 正のセルの調整された値Va’は負ではない値に制約さ
れることが好ましい。従って、補正により新たな負のセ
ルが生成された場合は、補正値Va’はゼロに限定され
る。言い換えると、マスク領域内の所定のセル用の補正
係数はセルの値に限定される。残りの負の値は残りの任
意の負の値と加算され、そこで、Vselを残りの負の値
の合計値に初期化して、プロセスは図3に示すように反
復される。残りの負の値がない場合は、反復処理は必要
ない。
【0021】パーセント・ベースで配分される前後の2
次元のデータの組用の選択されたセルと任意のマスク、
および3×3のマスクの例が図5に示されている。マス
ク、すなわち領域は選択されたセルの近傍の8つのセル
からなっている。配分前は、選択されたセルとマスク領
域を下記のように特徴付けることができる。
【0022】
【数4】 配分後は、選択されたセル内に含まれる負の値はマスク
内の負ではないセルに配分され終わっている。従って、
マスク領域内のカウント総数は28で不変のままに保た
れつつ、選択されたセルの値はゼロになる。このよう
に、フィルタ技術に起因するエッジの劣化を生ずること
なく、従来の切捨ておよびバイアス技術に付随する負の
偏りがなくなる。均一ベースでの配分前後の任意の2次
元データの組およびマスクの例が図6に示されている。
配分前は、選択されたセルとマスク領域は次のように特
徴付けることができる。
【0023】
【数5】 最初の配分中、補正係数で左列内の3つのセルを補正す
ると負のセルが生成される。各々のセルはゼロに調整さ
れ、残りの配分されていない負の値は加算されている。
Vsel は残りの負の合計値に初期化され、配分プロセス
が反復される。最初の配分後で、反復が行われる前の選
択されたセルとマスク領域は次のように特徴付けること
ができる。
【0024】
【数6】 配分後は、選択されたセル内に含まれる負の値はマスク
内の負ではないセルに配分され終わっている。従って、
マスク領域内のカウント総数は7で不変のままに保たれ
つつ、選択されたセルの値はゼロになる。図2に関連し
て、既に再構成され散乱補正されたデータの組で動作す
るものとして本発明を説明してきたことが理解されよ
う。本発明は散乱補正が再構成の前に行われる場合のデ
ータの組内の負のアーチファクトを除去するためにも応
用できる。同様に、本発明はフィルタをかけた逆投影技
術によって発生する負のアーチファクトを除去するため
にも利用できる。
【0025】本発明は2次元のデータの組に限定される
ものではなく、かつ本発明は1次元および3次元を含む
別の次元の組にも容易に適応することが当業者には明ら
かであろう。更に、本発明は3個のヘッドを有するガン
マ線カメラに限定されるものではなく、例えば単一、お
よび2個のヘッドを有する装置にも応用できることが明
らかであろう。本発明はコンピュータ断層撮影法(“C
T”)のような別の写像態様にも等しく応用できる。公
知のとおり、X線放射源は写像される対象の周囲で回転
され、対象を貫く一般に半径方向の複数の放射経路に沿
って吸収される放射線を示すデータの組が生成される。
このデータは次に公知の逆投影技術を用いて再構成さ
れ、対象の単数または複数の画像表現が生成される。本
発明は再構成された負のアーチファクトを除去するのに
特に適している。
【0026】これまで本発明を好適な実施例を参照して
説明してきた。これまでの詳細な説明を読んで理解すれ
ば明らかに修正と変更が可能である。本発明は添付の特
許請求の範囲、およびこれと等価の内容に含まれる上記
の全ての修正と変更を包含するものである。
【0027】
【発明の効果】これまで説明してきた実施例は写像され
る対象内のエッジを示すデータを保持しつつ、データの
組の偏りを回避する、正に限定されたデータの組内の負
の値を処理する精密な方法を提供するものである。別の
利点は、選択されたセルの近傍に負の値をより均一に配
分でき、従って補正されたデータの組の精度が高まるこ
とにある。更に別の利点は計算上の効率が高いことにあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ったSPECT(単一光子放射形コ
ンピュータ断層撮影)カメラである。
【図2】本発明に従ったガンマ線カメラの構成図であ
る。
【図3】本発明に従った方法を示した流れ図である。
【図4】任意の2次元データの組に含まれる複数のマス
ク領域の相互関係を示している。
【図5】本発明に従ったパーセント・ベースでの補正前
後の任意セルとマスク領域とを示している。
【図6】本発明に従った均一ベースでの補正前後の任意
セルとマスク領域とを示している。
【符号の説明】
10 ガンマ線カメラ 10a ガンマ線カメラ・ヘッド 10b ガンマ線カメラ・ヘッド 10c ガンマ線カメラ・ヘッド 12 被験領域 14 患者のベッド 16 回転台部分 18 固定台部分 22 溢れ制御装置 24 画像アドレス発生装置 26 メモリ増分装置 28 画像メモリ 29 画像処理装置 30 散乱補正装置 32 オペレータ・インタフェース 34 再構成プロセッサ 36 キーボード W1...Wn エネルギ・ウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン ディー ミラー アメリカ合衆国 オハイオ州 44023 シ ャグリン フォールズ ストーニー ブル ック ドライヴ 8415

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像生成方法において、撮影される対
    象を表す放射線を検出するステップと、検出された放射
    線を示すデータの組を生成するステップと、データの組
    内の負のセルを選択するステップと、選択されたセルに
    関連するマスク領域を定義するステップと、マスク領域
    内の各々の正のセルの値を調整するステップと、選択さ
    れたセルの値を調整するステップと、対象を表す画像を
    生成するステップ、とからなることを特徴とする前記方
    法。
  2. 【請求項2】 選択されたセルとマスク領域内のセル
    の値の合計が一定に保たれるように、選択されたセルの
    値が調整されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 各々の正のセルの値を調整し、かつ選
    択されたセルがもはや負ではなくなるまで選択されたセ
    ルの値を調整するステップを反復するステップを更に含
    むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 マスク領域を定義するステップを反復
    するステップを更に含むことを特徴とする請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 各々の正のセルを選択し、定義し、調
    整するステップと、選択されたセルの値を調整するステ
    ップとを反復するステップを更に含み、負のセルは所望
    の順序で選択されることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 正のセルがパーセント・ベースで調整
    されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 放射線がガンマ線であることを特徴と
    する請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 画像生成方法において、撮影される対
    象を表す放射線を検出するステップと、検出された放射
    線を示すデータの組を生成するステップと、第1の規準
    を満たす値を有するデータの組内のセルを選択するステ
    ップと、選択されたセルに関連して決定された領域内に
    セルのうちの、各々が第2の規準を満たす値を有する選
    択されたセルの値の少なくとも一部を配分するステップ
    と、対象を表す画像を生成するステップ、とからなるこ
    とを特徴とする前記方法。
  9. 【請求項9】 第1の規準を満たす値を有する全ての
    セルが選択されるまで選択と配分のステップを反復する
    ステップを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 配分ステップが更に、第2の規準を満
    たすマスク領域内のセルの値を調整し、かつ選択された
    セルの値を調整して、選択されたセルと調整されたセル
    の値の合計が一定に保たれるようにするステップを含む
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 第1の規準はしきい値未満の値であ
    り、第2の規準はしきい値以上の値であることを特徴と
    する請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 しきい値が0であることを特徴とする
    請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 画像生成装置において、撮影される対
    象を表す放射線を検出する手段と、検出された放射線を
    示すデータの組を生成する手段と、データの組内の負の
    セルを選択する手段と、選択されたセルに関連するマス
    ク領域を定義する手段と、マスク領域内の各々の正のセ
    ルの値を調整する手段と、選択されたセルの値を調整す
    る手段と、対象を表す画像を生成する手段、とからなる
    ことを特徴とする前記装置。
  14. 【請求項14】 選択されたセルとマスク領域内のセ
    ルの値の合計が一定に保たれるように、選択されたセル
    の値が調整されることを特徴とする請求項13に記載の
    装置。
  15. 【請求項15】 各々の正のセルの値を調整し、かつ
    選択されたセルがもはや負ではなくなるまで選択された
    セルの値を調整するステップを反復するように構成され
    たことを特徴とする請求項13または請求項14に記載
    の装置。
  16. 【請求項16】 マスク領域を定義するステップを反
    復するように構成されたことを特徴とする請求項15に
    記載の装置。
  17. 【請求項17】 各々の正のセルを選択し、定義し、
    調整するステップと、選択されたセルの値を調整するス
    テップとを反復するように構成され、負のセルは所望の
    順序で選択されることを特徴とする請求項13に記載の
    装置。
  18. 【請求項18】 正のセルがパーセント・ベースで調
    整されることを特徴とする請求項13から17のいずれ
    か一項に記載の装置。
  19. 【請求項19】 ガンマ線用に構成されたことを特徴
    とする請求項13から18のいずれか一項に記載の装
    置。
  20. 【請求項20】 画像生成装置において、撮影される
    対象を表す放射線を検出する手段と、検出された放射線
    を示すデータの組を生成する手段と、第1の規準を満た
    す値を有するデータの組内のセルを選択する手段と、選
    択されたセルに関連して決定された領域内にセルのうち
    の、各々が第2の規準を満たす値を有する選択されたセ
    ルの値の少なくとも一部を配分する手段と、対象を表す
    画像を生成する手段、とからなることを特徴とする前記
    装置。
  21. 【請求項21】 第1の規準を満たす値を有する全て
    のセルが選択されるまで選択と配分のステップを反復す
    るように構成されたことを特徴とする請求項20に記載
    の装置。
  22. 【請求項22】 配分手段が更に、第2の規準を満たす
    マスク領域内のセルの値を調整し、かつ選択されたセル
    の値を調整して、選択されたセルと調整されたセルの値
    の合計が一定に保たれるようにする手段を含むことを特
    徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 第1の規準はしきい値未満の値であ
    り、第2の規準はしきい値以上の値であることを特徴と
    する請求項20から22のいずれか一項に記載の装置。
  24. 【請求項24】 しきい値が0であることを特徴とする
    請求項23に記載の装置。
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