JPH1047907A - ホール素子を用いた非接触型センサの温度補償装置 - Google Patents

ホール素子を用いた非接触型センサの温度補償装置

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JPH1047907A
JPH1047907A JP8219457A JP21945796A JPH1047907A JP H1047907 A JPH1047907 A JP H1047907A JP 8219457 A JP8219457 A JP 8219457A JP 21945796 A JP21945796 A JP 21945796A JP H1047907 A JPH1047907 A JP H1047907A
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JP
Japan
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ambient temperature
electromagnetic coil
hall element
permanent magnet
coil
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Application number
JP8219457A
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English (en)
Inventor
Ikuo Narishima
郁夫 成島
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Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より簡単な構成により周囲温度の変動の影響を
的確に補償し得るホール素子を用いた非接触型センサの
温度補償装置を提供する。 【解決手段】永久磁石1に付設したポールピース3の周
囲に電磁コイル4を配設し、該電磁コイル4の抵抗値に
基づいて周囲温度を求めるとともに、その周囲温度に対
応して予め設定した補償電流を前記電磁コイル4に加え
ることにより、周囲温度の変動に伴う永久磁石1の磁束
密度の変化を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホール素子と永久
磁石との距離に依存する磁束密度の変化を前記ホール素
子の電圧変化として検出する非接触型センサに関する。
より詳しくは、前記センサの周囲温度の変動による検出
結果への影響を補償するための温度補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、永久磁石とホール素子を使用
し、磁界中のホール素子に電流を流した場合に現れるホ
ール効果を利用して、永久磁石とホール素子との間の距
離に依存する磁束密度の変化を前記ホール素子の電圧変
化として検出することにより、両者間の距離、更には永
久磁石自体の変位を測定するという非接触型のセンサが
広く知られている。しかしながら、この種の従来の非接
触型センサは、永久磁石が周囲温度の影響を受けやす
く、特に周囲温度が高温になると磁束の減衰が大きくな
るため、正確な検出結果が得られないといった問題があ
った。このため、エンジンなどの温度の影響を受けやす
い場所への設置は困難な状況にあり、適応範囲が制約さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術的事情に鑑みてなされたもので、より簡単な
構成により、周囲温度の変動の影響を的確に補償し得る
ホール素子を用いた非接触型センサの温度補償装置を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、前記永久磁石に付設したポールピースの周
囲に電磁コイルを配設し、該電磁コイルの抵抗値に基づ
いて周囲温度を求めるとともに、その周囲温度に対応し
て予め設定した補償電流を前記電磁コイルに加えること
により、周囲温度の変動に伴う前記永久磁石の磁束密度
の変化を補償するという技術手段を採用した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、図1の要部構成図に示
すように、永久磁石1にホール素子2に向けてポールピ
ース3を付設し、そのポールピース3の周囲に電磁コイ
ル4を配設することを基本構成とする。後述のように、
電磁コイル4の抵抗値から周囲温度の変動を検出し、そ
の周囲温度に対応する補償電流を電磁コイル4に流すこ
とにより、周囲温度の変動による磁束密度の変化を補償
するものである。電磁コイル4は、ポールピース3の周
囲に配設され、そのコイルの励磁作用による発熱が永久
磁石1の磁束密度に与える影響をできるだけ抑えるよう
に配置している。ポールピース3は軟鉄などから形成さ
れ、端部をホール素子に対向するように配設されてい
る。
【0006】図2は前記電磁コイル4を利用して周囲温
度を求めるための回路構成を示したものである。図示の
ように、電磁コイル4には、ダイオードD1及び抵抗R1
を介して定電圧源Vcに接続した非通電時用の電磁コイ
ル4の抵抗値RLの計測回路と、ダイオードD2及び定電
流源Iを介して、その定電流源Iの電流値iを設定する
可変電源Eに接続した通電時用の電磁コイル4の抵抗値
RLの計測回路が接続されている。そして、電磁コイル
4に通電しないとき、すなわち可変電源E=0のときに
は、抵抗R1と電磁コイル4との中間の電圧Vaを計測
することにより、前記定電圧源Vcとの関係から、Va
/Vc=RL/(R1+RL)を用いて簡単に電磁コイル
4の抵抗値RLを求めることができる。また、電磁コイ
ル4に対して通電しているときは、定電流源Iの電流値
iを可変電源Eの電圧によって設定し、そのときの可変
電源Eの電圧Vbと定電流源Iの電流値iとの関係か
ら、RL=Vb/iを用いて簡単に電磁コイル4の抵抗
値RLを求めることができる。このようにして、そのと
きどきの電磁コイル4の抵抗値RLが算出可能であるか
ら、RL=R0{1+κ(T−T0)}(但し、R0:室温
時(例えば20℃)の抵抗値、κ:抵抗温度係数、
0:室温、T:計測温度)の関係式によってそのとき
どきの電磁コイル4の周囲温度Tを求めることができ
る。
【0007】本発明の実施に当っては、先ず前記可変電
源E=0に設定して前記電圧Vaを計測することによ
り、その時点での電磁コイル4の抵抗値RLを求めて当
該電磁コイル4の周囲温度Tを算出する。しかる後、予
め具体的な実施例を用いて実験等により求めて設定した
周囲温度と磁束密度の変動との対応関係を用いて、前記
周囲温度Tに対応した補償用の磁束密度に関する必要追
加量を求め、それに見合った補償電流iを電磁コイル4
に流す。この場合、磁気回路一般に関する磁束密度B=
μ×Ni/L(但し、μ:透磁率、N:コイルの巻数、
i:電流値、L:磁路の長さ)の関係を応用して、電磁
コイル4に加えるべき前記補償電流値iを求め、可変電
源Eの電圧Vbを調整して前記定電流源Iの電流値をそ
の補償電流値iに設定するようにする。しかして、この
ように電磁コイル4に一定の補償電流iを加えてその時
点において適正な磁束密度が発生している間にも、更な
る周囲温度の変動によって影響を受けるため、前記通電
時用の計測回路を用いて電磁コイル4の抵抗値RLを常
時あるいは所定の間隔で監視して周囲温度を求め、その
結果をフィードバックして可変電源Eの電圧Vbを調整
し、前記定電流源Iの電流値を新たな補償電流iに修正
するように構成する。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例に関して説明する。図3
は本発明の第1実施例を示した概略縦断面図である。前
述の図1のものと同様の構成部分には同じ符号を付して
説明すると、永久磁石1は適宜の永久磁石素材から構成
され、その下面にはホール素子2に向けて軟鉄等からな
る円筒状のポールピース3が付設されている。ポールピ
ース3の周囲には耐熱性の樹脂系素材から形成されたボ
ビン5を挟んで電磁コイル4が配設されている。さら
に、電磁コイル4には図示しないが前述の周囲温度検出
用の回路が接続され、電磁コイル4の抵抗値RLを計測
して周囲温度を求めて、その周囲温度に対応した補償電
流iを電磁コイル4に加えることにより補償用の磁束を
付加し得るように構成されている。しかして、本実施例
の使用においては、周囲温度の変化する場所においても
的確に温度補償が行われ、ホール素子2に対する永久磁
石1の相対的な変位が正確に検出される。
【0009】図4は本発明の第2実施例を示した概略縦
断面図である。本実施例は、各種の用途に用いられるバ
ルブの開閉動作の検出手段として本発明を適用したもの
で、以下、前述の図1のものと同様の構成部分には同じ
符号を付して説明する。図中、6はバルブ本体で、その
バルブ本体6内のシリンダ部7の上部にはバルブ8が配
設され、バルブシート9に着座するように構成されてい
る。バルブ8の上方には吸気口10に連通した吸気室1
1が形成され、更に隔壁12を挟んでバルブ8の作動機
構が組込まれている。その作動機構は、バルブ8に連結
したピストン体13の上方に給排気口14に連通した作
動エア室15を形成し、作動エアの給排によってピスト
ン体13を上下動させることによりバルブ8の開閉動作
を行うように構成されている。そして、本実施例におい
ては、前記ピストン体13に永久磁石1を埋込み、その
永久磁石1の上部に付設した円筒状のポールピース3の
周囲に温度補償用の電磁コイル4を配設するとともに、
更にポールピース3の上方にホール素子2を設置して図
示しないリード線を介して検出データを他の制御装置等
に送信できるように構成されている。なお、図中、16
は復帰用のスプリング、17は通気孔、18はポールピ
ース3側と熱遮断するために空気が流通し得るように構
成された貫通孔である。
【0010】しかして、本実施例において、例えば、給
排気口14を介して作動エア室15に作動エアが供給さ
れ、ピストン体13が下動した場合にはバルブ8が開放
されるとともに、ホール素子2とポールピース3、すな
わち永久磁石1との間隔が拡大される結果、その変位が
ホール素子により検出されて他の制御装置等に送信され
ることにより、バルブ8の開放状態が伝達されることに
なる。この場合、永久磁石1の周囲が高温状態であって
も、前述のように電磁コイル4の抵抗値に基づいて周囲
温度を求めて該電磁コイル4にその周囲温度Tに対応し
た補償電流iを供給することにより、適正な補償用の磁
束が付加されるので、常に正確な変位量の検出が可能で
ある。なお、貫通孔18等を設けることにより電磁コイ
ル4の励磁作用によるポールピース3の温度上昇を遮断
するように構成することも可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果を得ること
ができる。 (1)簡単な構成により広い温度範囲で安定した検出結
果を得られる。 (2)温度補償用の電磁コイルをポールピースの周囲に
配設したので、その電磁コイルの励磁作用に伴う発熱に
よる永久磁石に対する影響を最小限に抑えることができ
る。 (3)周囲温度Tは、温度補償用の電磁コイルを利用し
て、その電磁コイル自体の抵抗値に基づいて求めるの
で、他の温度センサの設置が省略でき、構成を簡単化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成を示した要部構成図であ
る。
【図2】 周囲温度を求めるための回路構成図である。
【図3】 本発明の第1実施例の要部を示した概略縦断
面図である。
【図4】 本発明の第2実施例の要部を示した概略縦断
面図である。
【符号の説明】
1…永久磁石、2…ホール素子、3…ポールピース、4
…電磁コイル、5…ボビン、6…バルブ本体、7…シリ
ンダ部、8…バルブ、9…バルブシート、10…吸気
口、11…吸気室、12…隔壁、13…ピストン体、1
4…給排気口、15…作動エア室、16…スプリング、
17…通気孔、18…貫通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子と永久磁石との距離に依存す
    る磁束密度の変化を前記ホール素子の電圧変化として検
    出する非接触型センサにおいて、前記永久磁石に付設し
    たポールピースの周囲に電磁コイルを配設し、該電磁コ
    イルの抵抗値に基づいて周囲温度を求めるとともに、そ
    の周囲温度に対応して予め設定した補償電流を前記電磁
    コイルに加えることにより、周囲温度の変動に伴う前記
    永久磁石の磁束密度の変化を補償することを特徴とする
    ホール素子を用いた非接触型センサの温度補償装置。
JP8219457A 1996-07-31 1996-07-31 ホール素子を用いた非接触型センサの温度補償装置 Pending JPH1047907A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112787555A (zh) * 2021-01-27 2021-05-11 珠海格力电器股份有限公司 霍尔元件温度漂移校正方法、电机及其控制方法、电器及计算机可读存储介质

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112787555A (zh) * 2021-01-27 2021-05-11 珠海格力电器股份有限公司 霍尔元件温度漂移校正方法、电机及其控制方法、电器及计算机可读存储介质

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