JPH1043203A - 骨延長器 - Google Patents

骨延長器

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JPH1043203A
JPH1043203A JP8208484A JP20848496A JPH1043203A JP H1043203 A JPH1043203 A JP H1043203A JP 8208484 A JP8208484 A JP 8208484A JP 20848496 A JP20848496 A JP 20848496A JP H1043203 A JPH1043203 A JP H1043203A
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screw
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screwed
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    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/60Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like for external osteosynthesis, e.g. distractors, contractors
    • A61B17/66Alignment, compression or distraction mechanisms
    • A61B17/663Alignment, compression or distraction mechanisms for jaw bones, e.g. subcutaneous distractors with external access

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭蓋骨、顎骨等の頭骨における骨延長を良好
に行う。 【解決手段】 頭蓋骨11、顎骨12に夫々添着してプレー
ト13,20の骨添着板部14,21をマイクロ螺子16,23によ
り固定する。プレート13,20の折曲部15,22間を螺子軸
18により連結する。螺子軸18の基端に摘み27を設ける。
摘み27を回動することによりプレート13,20の間隔、す
なわち頭蓋骨11と顎骨12との間隔を順次広げて骨延長を
図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭骨の骨折等に使
用する骨延長器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】頭骨の骨折等に用いら
れる骨延長法は骨の間を序々に、例えば数回に分けて一
日当たり1乃至1.5mmとして引き離すことにより、
骨の延長を図るというものである。組織学的に延長部の
骨形成過程をみると、序々に引き離すことによりまず血
腫が速やかに器質化され、次いでこの血液由来の組織が
修復繊維組織に置き代わり、そして最後に延長部の骨化
が進むものと思われる。
【0003】従来の下顎骨の骨延長器は、図16に示す
ように針状のピン1,2,3を外部より顔面4を通して
骨A,B,Cに挿入し、そしてピン1,2,3相互を延
長用の支持杆5,6の所定位置に固定し、順次ピン1,
2,3相互の間隔を一日当たり1乃至1.5mm以下に
広げて骨A,B,Cの延長を図るようにしたものであ
る。
【0004】ところで、骨延長器は強固で取付けが簡単
で術後の管理が行いやすいものがよく、患者が延長中で
もなるべく普通の生活ができるよう、骨延長器は最小限
の大きさと重量であることが重要であり、また骨の間隔
を容易に広げられることも重要で、さらには骨延長器を
取付けたことに起因した感染が起こらないようにするこ
とも重要である。
【0005】しかしながら、従来の骨延長器は顔面4の
外側にピン1,2,3、支持杆5,6があらわれる延長
器であったので、普通の生活を行うには弊害があった。
また骨A,B,Cの間を数回に分けて一日当たり1乃至
1.5mmとする調節も容易に行うことはできず、さら
には顔面4を通すピン1,2,3が複数であるので、そ
の分感染が起きやすいという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解決して患者
が延長中でも普通の生活ができるようにし、骨延長器を
最小限の大きさと重量とし、また骨の間隔を容易に広げ
られると共に、骨延長器を取付けたことに起因した感染
を最小限とすることができる骨延長器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、骨固定手段を
備えた複数の頭骨用の固定具を、螺子軸により螺合させ
て前記螺子軸の回動により前記固定具の間隔を拡大でき
るように設け、かつ前記螺子軸に操作部を設けたことを
特徴とする骨延長器であり、固定具及び螺子軸を顔面等
の内部に配置し、そして操作部により螺子軸を回動して
固定具の間隔を順次広げて骨延長を図ることができる。
【0008】
【発明の実施態様】以下、本発明の第1実施例を図1乃
至図3を参照して説明する。図中11は頭頂骨などからな
る頭蓋骨であり、また12は下顎体などからなる顎骨であ
る。第1実施例では顎骨12が破損等してその箇所を上述
の骨延長する場合を示している。頭蓋骨11に固定する固
定具たるプレート13は、骨添着板部14の端部に外側へ向
けて折曲部15が設けられており、骨添着板部14にビス状
の骨固定手段たるマイクロ螺子16の螺子孔17が設けられ
て頭蓋骨11に固定できるようになっている。また、折曲
部15に螺子ピッチが0.25乃至0.75mm、好まし
くは0.5mm程度の螺子軸18が螺合する雌螺子19が設
けられている。顎骨12に固定する固定具たるプレート20
は、骨添着板部21の端部に外側へ向けて折曲部22が設け
られており、骨添着板部21に骨固定手段たるマイクロ螺
子23の螺子孔24が設けられており顎骨12に固定できるよ
うになっている。そして螺子軸18の径小に形成された軸
状の先端26は折曲部22の貫通孔25に貫通すると共に段部
26Aが折曲部22に係止して回動自在に連結されている。
さらに、螺子軸18の基端には螺子軸18を回動するための
操作部たる摘み27が設けられている。尚、前記プレート
13,20、マイクロ螺子16,23、螺子軸18はステンレス
鋼、チタン等の耐蝕性に優れる材質からなり、プレート
13,20の厚みAは0.6乃至0.8mm程度、長さBは
15乃至20mm程度であり、また螺子軸18の長さCは
略100mm程度でその径Dは3mm程度である。この
寸法A,B,C,Dは患者に合わせて適宜設定される。
【0009】次に前記構成についてその作用を説明す
る。手術時にまず顔面28を切開し、そして該切開した箇
所からプレート13,20を挿入して、骨添着板部14を頭蓋
骨11に沿うように配設すると共にマイクロ螺子16を螺子
孔17に螺着すると共に頭蓋骨11に通して固定し、また骨
添着板部21を顎骨12に沿うように配設すると共にマイク
ロ螺子23を螺子孔24に螺着すると共に顎骨12に通して固
定する。さらに、螺子軸18を雌螺子19に螺合しその先端
26を貫通孔25に貫通すると共に段部26Aを折曲部22に係
止する。そして切開箇所を閉じる際に螺子軸18の基端の
摘み27を顔面28の外側にあらわして閉じる。このように
して骨延長器を取付けた後に、摘み27を回すと、螺子軸
18の先端側では段部26Aが折曲部22に係止された状態で
空転し、一方、プレート13では雌螺子19に螺子軸18が螺
合しているので、螺子軸18を回動することによりプレー
ト13、プレート20の間隔Lが広がる。この回動を、例え
ば数回に分けて一日当たり1乃至1.5mmに広げるこ
とにより上述のように骨の延長が図られるというもので
ある。
【0010】以上のように、前記実施例では頭蓋骨11、
顎骨12に夫々添着して固定する骨添着板部14,21を設け
たプレート13,20の間を螺子軸18により連結してこれら
プレート13,20の間隔L、ひいては頭蓋骨11、顎骨12の
間隔を広げることにより、骨の延長を図るものである
が、略平板状のプレート13,20、螺子軸18は顔面28内に
配置されると共に、螺子軸18の基端、すなわち摘み27側
のみを顔面28の外側に配置した創内形としたことによ
り、患者は骨延長器を取付けても普通の生活ができ、ま
た骨延長器を最小限の大きさと重量とすることができ
る。またプレート13より螺子軸18の基端を突出させて、
顔面28に螺子軸18があらわれるようにしたので、螺子軸
18の基端に設けられた摘み27を回動することにより頭蓋
骨11、顎骨12の間隔を容易に広げられることができ、さ
らに、顔面28からは螺子軸18の基端のみが突設すること
になるので感染箇所を1箇所とすることができ、感染を
最小限とすることができる。
【0011】さらに、螺子軸18の螺子ピッチを0.25
乃至0.75mm、好ましくは0.5mm程度とするこ
とにより、螺子軸18を数回回動することにより上述の延
長を簡単にしかも正確に行うことができる。
【0012】以下に本発明の他の実施例を説明する。
尚、実施例で共通する部分には同一符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0013】図4は本発明の第2実施例を示したもので
あり、第2実施例では頭蓋骨11に固定する固定具たるプ
レート31は円板状であり、このプレート31の四方にマイ
クロ螺子32が螺合する螺子孔33が設けられている。また
プレート31の中央に円筒部34を突設すると共に、円筒部
34に螺子軸18が螺合する雌螺子35が設けられている。
【0014】したがって、プレート31を頭蓋骨11に添着
し、マイクロ螺子32を螺子孔33に螺合すると共に頭蓋骨
11に通して固定する。そして顎骨12に固定したプレート
20の貫通孔25に螺子軸18の径小な軸状の先端26を貫通す
ると共に段部(図示せず)を係止し、一方螺子軸18の基
端は雌螺子35に螺合すると共に摘み27を顔面28の外側に
あらわすようにする。このようにプレート31、プレート
20を頭蓋骨11、顎骨12に夫々固定した状態で摘み27によ
り螺子軸18を回動することにより、プレート31とプレー
ト20の間隔Lを広げて骨延長を行うものである。
【0015】以上のように、前記実施例では第1実施例
のような効果の他に頭蓋骨11、顎骨12に夫々添着して固
定するプレート31,20の間を螺子軸18により連結してこ
れらプレート31,20の間隔Lを広げることにより、骨の
延長を図るものであるが、プレート31,20、螺子軸18は
顔面28内に配置されると共に、螺子軸18の基端、すなわ
ち摘み27側のみを顔面28の外側に配置した創内形とした
ことにより、患者は骨延長器を取付けても普通の生活が
でき、また骨延長器を最小限の大きさと重量とすること
ができる。またプレート31より螺子軸18の基端を突出さ
せて、顔面28に螺子軸18があらわれるようにしたので、
螺子軸18の基端に設けられた摘み27を回動することによ
り頭蓋骨11、顎骨12の間隔を容易に広げられることがで
き、さらに、顔面28からは螺子軸18の基端(摘み27)の
みが突設することになるので感染箇所を1箇所とするこ
とができ、感染を最小限とすることができる。
【0016】さらに、螺子軸18の螺子ピッチを0.25
乃至0.75mm、好ましくは0.5mm程度とするこ
とにより、螺子軸18を数回回動することにより上述の延
長を簡単にしかも正確に行うことができる。
【0017】しかも、プレート31を円板状とし、このプ
レート31に複数のマイクロ螺子32を環状に配設したこと
により、プレート31を頭蓋骨11に強固に固定することが
できる。
【0018】図5は第3実施例を示したものであり、頭
骨の骨40,41,42に円板状のプレート43,44,45を、第
2実施例のようにマイクロ螺子32を夫々の螺子孔33に螺
合して骨40,41,42に固定する。そしてプレート43の縁
側に突部46を、プレート44の縁側に突部47,47Aを、さ
らにプレート45の縁側に突部48を設ける。そして、突部
46に形成した貫通孔49に螺子軸18の先端26を挿入すると
共にその段部26Aを突部46に係止し、一方突部47に形成
した螺子孔50に螺子軸18を螺合すると共に基端に設けら
れた摘み27を顔面28の外側に配置するように設ける。さ
らに突部47Aに形成した貫通孔49Aに螺子軸18Aの先端
26を挿入すると共に段部(図示せず)を係止し、一方突
部48に形成した螺子孔50Aに螺子軸18Aを螺合すると共
に基端に設けられた摘み27Aを顔面28の外側に配置する
ように設ける。この際、螺子軸18の軸線と螺子軸18
Aの軸線は直交するように配設されている。
【0019】したがって、骨40と骨41との間の骨延長を
行うときは、摘み27を回動することによりプレート43と
プレート44との間隔、すなわち骨40,41の間隔を順次広
げて骨延長を行い、骨41と骨42との間の骨延長を行うと
きは、摘み27Aを回動することによりプレート44とプレ
ート45との間隔の間隔を順次広げて骨延長を行うもので
ある。
【0020】以上のように、前記実施例では第1実施例
のような効果の他に骨40,41,42に夫々プレート43,4
4,45を固定し、そしてこれらに螺子軸18,18Aを連結
することにより、三以上の骨40,41,42を同時に骨延長
できる。
【0021】さらにプレート44には、二箇所の突部47,
47Aを設けると共に、螺子軸18,18Aを夫々直交するよ
うに連結することにより、一箇所のプレート44により二
方向に螺子軸18,18Aを連結することができる。
【0022】図6は第4実施例を示したものであり、頭
骨の骨40,41,42にプレート20,13,13Aを、マイクロ
螺子16,23を夫々の螺子孔17,24に螺合して固定する。
そしてプレート13の雌螺子19に螺合した螺子軸18の先端
26をプレート20の貫通孔25に貫通すると共に段部26Aに
より係止し、さらにプレート13Aの雌螺子19に螺合した
螺子軸18Aの先端26をプレート20の貫通孔25に貫通する
と共に段部(図示せず)により係止する。そして螺子軸
18,18Aの摘み27,27Aは顔面28の外側に配設する。こ
の際、螺子軸18,18Aの方向は交差するように設けられ
ている。
【0023】したがって、骨40と骨41との間の骨延長を
行うときは、摘み27を回動することによりプレート13と
プレート20との間隔を順次広げて骨延長を行い、骨40と
骨42との間の骨延長を行うときは、摘み27Aを回動する
ことによりプレート13Aとプレート20との間隔を順次広
げて骨延長を行うものである。
【0024】以上のように、前記実施例では骨40,41,
42に夫々プレート13,13A,20を固定し、そしてこれら
に螺子軸18,18Aを連結することにより、三以上の骨4
0,41,42を同時に骨延長できる。
【0025】図7は第4実施例を示したものであり、顎
骨12の縁に係止される固定具たるストッパー51は、顎骨
12の縁が当接する突き当て部52の上下に、顎骨12の縁を
挟むように骨固定手段たる突起53,54が突設している。
そして、プレート31の円筒部34に設けられた雌螺子35に
螺合する螺子軸18の径小に形成した軸状の先端26が突き
当て部52の貫通孔55に貫通すると共に、段部(図示せ
ず)が突き当て部52に係止している。さらに螺子軸18は
骨延長に必要とする所定長さの部位は、ステンレス鋼、
チタン等の軸状部材56により形成されると共に、それ以
外の螺子軸18の基端側は、例えばコイルスプリング状等
の可撓性部材57により形成されている。この可撓性部材
57は顔面28に突出しておりその端部に摘み27が設けられ
ている。
【0026】したがって、プレート31を頭蓋骨11に固定
すると共に、螺子軸18を回動して雌螺子35との螺合によ
り螺子軸18を伸ばして、突起53,54により顎骨12の縁を
挟むようにすると共に突き当て部52を顎骨12の縁に突き
当て固定する。そして摘み27により螺子軸18を回動する
ことによりプレート13とストッパー51との間隔を順次広
げることにより骨延長を図るものである。この際に螺子
軸18は軸状部材56に顔面28を貫通する可撓性部材57が連
結されているので、摘み27側に自由度があり、この結果
摘み27を顔面28より離して操作することができる。
【0027】以上のように実施例では第1実施例のよう
な効果の他に可撓性部材57により摘み27の操作性に優れ
螺子軸18を回動しやすくなる。また螺子軸18の基端側に
自由度があるので、プレート31やストッパー51の頭蓋骨
11、顎骨12への取付け位置の制限を少なくすることがで
きる。
【0028】また、突き当て部52に突起53,54を設けて
顎骨12に係止するストッパー51を固定具としたことによ
り、固定具の一層の小型化を図ると共に、顎骨12の縁等
を簡単に固定することができる。
【0029】図8及び図9は第6実施例を示しており、
この第6実施例では顎骨12の下顎骨12Aと下顎枝12Bの
場合を示しており、下顎骨12Aに固定する固定具61は下
顎骨12Aに差込む骨固定手段たる尖鋭部62の基端部63に
凹状の孔64が形成され、この孔64に螺子軸18の先端が挿
入して回動自在に連結され、下顎枝12Bに固定する固定
具65は下顎枝12Bに差込む尖鋭部66の基端部67に雌螺子
68が設けられて、この雌螺子68に螺子軸18が螺合してい
る。そして螺子軸18の顔面28より突出している基端はレ
ンチ等の工具69が着脱自在に連結できるように操作部た
る四角等の角柱状部70が設けられている。
【0030】したがって、骨延長器を取付けした後に、
レンチ69を利用して螺子軸18を回動することにより、固
定具61,65の間隔を順次広げて骨延長を図ることができ
る。
【0031】以上のように、前記実施例では第1実施例
のような効果の他に固定具61,65では、下顎骨12A、下
顎枝12Bに差込む尖鋭部62,66を設けたことにより、比
較的小さい下顎骨12A、下顎枝12Bに固定具61,65を固
定することができると共に、これらを螺子軸18により連
結することにより創内形とすることができる。
【0032】また、螺子軸18の突出する基端に角柱状部
70を設けて、レンチ等の工具69により螺子軸18を大きな
トルクで回動することができる。
【0033】図10及び図11は第7実施例を示してお
り、夫々の骨40,41にプレート13,20がマイクロ螺子1
6,23により固定され、そして折曲部22に螺子軸18の径
小な先端26が貫通すると共に段部26Aにより係止されて
おり、一方螺子軸18は折曲部15の雌螺子19に螺合してい
る。さらにプレート13の骨添着板部14の内側縁に凹部7
1、凸部72が形成されていると共に、プレート20の骨添
着板部21の内側縁には凹部71に嵌合する凸部72Aと、凸
部72に嵌合する凹部71Aが形成され、そして凸部72、
凸部72Aの先端に骨40,41の端面に夫々係止する突起
73,74を斜め下方に向けて設けている。
【0034】したがって、骨40,41の端面に突起73,74
を係止すると共に、マイクロ螺子16,23によりプレート
13,20を固定する。そして摘み27を回動することによ
り、螺子軸18と雌螺子19との螺合により、プレート13,
20の間隔を順次広げて骨延長を図るものである。
【0035】上記実施例では、第1実施例のような効果
の他にプレート13,20の内側縁に夫々嵌合可能な凹部7
1,71A、凸部72,72Aを夫々設け、さらに凸部72,72
Aに突起73,74を斜め下方に向けて設けたことにより、
プレート13,20相互を近接した状態で突起73,74に骨4
0,41を係止できる。
【0036】図12は第8実施例を示しており、この実
施例ではいわゆるターンバックル式のものであり、骨40
に固定するプレート20の折曲部22に設けられた雌螺子19
に螺子軸18の先端を螺合し、この螺子軸18の基端を螺子
筒81のー側に形成した雌螺子82に螺合する。また骨41に
固定するプレート43の突部46に螺子軸18Bの先端を螺合
する共に、この螺子軸18Bの基端を螺子筒81の他側に形
成した雌螺子83に螺合する。尚、螺子軸18及び該螺子軸
18に螺合する雌螺子82の螺子方向は、螺子軸18B及び該
螺子軸18Bに螺合する雌螺子83の螺子方向と逆になるよ
うに設けられている。そして骨延長器を頭骨に取付けた
際には、螺子筒81が顔面にあらわれるように取付ける。
【0037】したがって、螺子筒81を回動することによ
り螺子軸18,18Bは夫々外側へ進み、これによりプレー
ト20、43の間隔を順次開いて骨延長を図るものである。
【0038】以上のように、前記実施例では第1実施例
のような効果のほかにプレート20、43に夫々螺子方向の
異なる螺子軸18,18Bを設けると共に、これら螺子軸1
8,18Bを螺子筒81に螺合して、螺子筒81を回動しプレ
ート20、43を夫々外側に順次広げることにより、良好に
骨延長を図ることができる。
【0039】図13乃至図15は第9実施例を示してお
り、この第9実施例では顎骨12の下顎骨12Aと下顎枝12
Bの場合を示しており、下顎骨12Aに固定する固定具61
は下顎骨12Aに差込む骨固定手段たる尖鋭部62の基端部
63に凹状の孔64が形成され、この孔64に螺子軸18のー側
先端90が挿入して回動自在に連結されている。螺子軸18
は中央にのみ雄螺子91が形成されている。また、下顎枝
12Bに固定する固定具65は下顎枝12Bに差込む尖鋭部66
の基端部67に雌螺子筒92が設けられて、この雌螺子筒92
に螺子軸18が貫通すると共に雌螺子筒92の雌螺子93の一
部に雄螺子91が螺合している。さらに、螺子軸18の他側
端部に操作部たる四角等の角柱状部70が設けられてい
る。そしてこの角柱状部70にモータ94の回転軸95が嵌合
して連結している。モータ94は顔面28に粘着テープ(図
示せず)などの適宜手段に固定される。このモータ94に
は電池96や回転軸95の回転調節操作部97等を設けた携帯
可能な制御装置98がコード99により接続されている。
【0040】したがって、骨延長器を取付けした後に、
電池96によってモータ94により螺子軸18を回動して、固
定具61,65の間隔を順次広げて骨延長を図ることができ
る。この際回転調節操作部97を操作してモータ94を常時
低速に回転させて、例えば固定具61,65の間隔を1時間
当り数ミクロン程度として骨延長を図る。尚、角柱状部
70よりモータ94の回転軸95を外して図9に示すようにレ
ンチ等の工具により螺子軸18を手動により回動させても
よい。
【0041】以上のように、前記実施例では第1実施例
のような効果の他に固定具61,65では、下顎骨12A、下
顎枝12Bに差込む尖鋭部62,66を設けたことにより、比
較的小さい下顎骨12A、下顎枝12Bに固定具61,65を固
定することができると共に、これらを螺子軸18、螺子筒
92により連結することにより創内形とすることができ
る。さらに、螺子軸18を螺子筒92に貫通すると共に螺子
軸18に雄螺子91を設け、この雄螺子91に雌螺子93が螺合
するように雌螺子筒92を設けたことにより、雄螺子91、
雌螺子93が外側にあらわれるようなことはなくなり、筋
肉等組織の損傷を少なくすることができる。
【0042】しかも、螺子軸18にモータ94の回転軸95を
連結することにより、モータ94により自動的に固定具6
1,65の間隔を自動的に拡大することができる。さらに
モータ94は制御装置98により螺子軸18を常時回転させて
固定具61,65の間隔を常時拡大することにより、骨延長
を良好に行うことができる。また回転調節操作部97を操
作してモータ94を使用者にあった回転数に設定できるの
で、使用者ごとに適切な間隔の拡大を得ることができる
と共に、制御装置98には電池96を設けて、電池96により
モータ94、制御回路(図示せず)を作動するようにした
ので、小形化を図ることができる。
【0043】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、実施例では頭骨の場合を示したが他の部分で
もよく、また実施例では創内式の場合を示したが創外式
として使用してもよいなど種々の変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は、骨固定手段を備えた複数の骨
用の固定具を、螺子軸により螺合させて前記螺子軸の回
動により前記固定具の間隔を拡大できるように設け、か
つ前記螺子軸に操作部を設けたことを特徴とする骨延長
器であり、操作部により螺子軸を回動することにより、
固定具の間隔を正確に順次広げて良好に骨延長を行いこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す要部の分解斜視図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示す取付け状態の正面図
である。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第6実施例を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第7実施例を示す要部の一部切欠き
斜視図である。
【図12】本発明の第8実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第9実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図15】本発明の第9実施例を示す側面図である。
【図16】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
16 23 マイクロ螺子(骨固定手段) 13 20 31 43 44 45 プレート(固定具) 18 18A 18B 螺子軸 27 摘み(操作部) 53 54 突起(骨固定手段) 70 角柱状部(操作部) 81 螺子筒(操作部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨固定手段を備えた複数の骨用の固定具
    を、螺子軸により螺合させて前記螺子軸の回動により前
    記固定具の間隔を拡大できるように設け、かつ前記螺子
    軸に操作部を設けたことを特徴とする骨延長器。
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