JPH1043165A - 真空採血管 - Google Patents

真空採血管

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JPH1043165A
JPH1043165A JP8217991A JP21799196A JPH1043165A JP H1043165 A JPH1043165 A JP H1043165A JP 8217991 A JP8217991 A JP 8217991A JP 21799196 A JP21799196 A JP 21799196A JP H1043165 A JPH1043165 A JP H1043165A
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blood collection
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vacuum blood
box
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JP8217991A
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Mitsuyoshi Ono
光好 小野
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液検査の際、採血管の内部が減圧であるか
否かが、採血管の外観から視覚により容易に判断できる
真空採血管を提供する。 【解決手段】 上部に内部の減圧状態を保持しうるゴム
栓5を取り付けた筒状の採血管3内に、内部にガスを封
入し且つ圧力変化に伴い膨縮自在な判別体2を設けた。
採血管3内が減圧の時には判別体2が浮上するのを押さ
え込む板9を水平に取り付け、判別体2の下に判別体2
の大きさと比較する、圧縮時の判別体2より径大且つ膨
縮時の判別体2より径小の比較板10を取り付けた。さ
らに、採血管3内に箱14を収納し、箱14内の一端に
判別体2を取り付け、箱14に判別体2の膨縮状態が判
別できるような窓15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等の医療機関
において、血液検査のため患者の腕等の皮膚に注射針を
刺し、血管から血液を採取する際に使用する真空採血管
に関し、さらに詳しくは、採血管が血液を吸引するのに
十分な減圧状態か否かを視覚により容易に判断しうる真
空採血管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液検査では患者の腕等の皮膚に
注射針の一端を刺し、注射針の他端を内部を減圧にした
採血管のゴム栓に差し込み孔を開けて、採血管内部に血
液を吸引していた。しかし、採血管内部が、減圧か否か
の視覚による判断が出来なかったため、採血管内部が減
圧でない時には、採血管内に血液が吸引されず、再度新
たな採血管を取り出し、注射針の他端を採血管のゴム栓
にささなければならない。この時、患者は長時間皮膚に
注射針を刺され、長時間の苦痛に耐えなければならず、
あるいは、再度採血管のゴム栓に注射針を差し込む時の
苦痛を伴わなくてはならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、血液検査
の際、採血管の内部が減圧であるか否かが、採血管の外
観から視覚により容易に判断でき、患者の長時間にわた
る苦痛を軽減する真空採血管を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴム栓を取り
付けた、血液を収容する筒状の真空採血管において、内
部にガスを封入し且つ圧力変化に伴い膨縮自在な判別体
を採血管内に設けたことを特徴とする、真空採血管 2) 判別体が内部にガスを封入した風船であることを
特徴とする、前記1)記載の真空採血管 3) 判別体が採血管の内側側壁に取り付けられたこと
を特徴とする、前記1)又は2)記載の真空採血管 4) 判別体が採血管の内側側壁に取り付けられたこと
を特徴とする、前記1)又は2)記載の真空採血管 5) 判別体に重りをつけて浮上しないようにしたこと
を特徴とする、前記1)〜3)何れか記載の真空採血管 6) 膨張した判別体が浮上するのを抑え込む抑え板を
採血管の下方に水平に取り付け、圧縮時の判別体より径
大且つ膨張時の判別体より径小であり判別体との大きさ
を比較する比較板を判別体の下に水平に取り付けたこと
を特徴とする、前記1)又は2)記載の真空採血管 7) 比較板が半透明又は不透明であることを特徴とす
る、前記6)記載の真空採血管 8) 比較板が透明且つ判別体と異なる色であることを
特徴とする、前記6)記載の真空採血管 9) 膨張した判別体が浮上するのを抑え込む抑え板を
採血管の下方に水平に取り付け判別体の下に水平に取り
付けられた確認板に、判別体の膨縮状態が判別できるよ
うな確認孔を設けたことを特徴とする、前記1)又は
2)記載の真空採血管 10) 抑え板が判別体と異なる色であることを特徴と
する、前記9)記載の真空採血管 11) 抑え板にラベルを確認孔の真上に位置するよう
に付着したことを特徴とする、前記9)又は10)記載
の真空採血管 12) ラベルが判別体と異なる色であることを特徴と
する、前記11)記載の真空採血管 13) 判別体が圧縮した時採血管の底面側から確認孔
を通して見える判別体の色が判別体が膨張した時に見え
る色と異なるように、判別体を膨縮方向に対し垂直方向
に二色以上に色分けしたことを特徴とする、前記9)〜
12)何れか記載の真空採血管 14) 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴム栓を取
り付けた、血液を収容する筒状の真空採血管において、
採血管内に収納した箱内の一端に、内部にガスを封入し
且つ圧力変化に伴い膨縮自在な判別体を取り付けるとと
もに、前記箱に判別体の膨縮状態が判別できるような窓
を設けたことを特徴とする、真空採血管 15) 判別体に連動して動く表示板を判別体の膨縮方
向の先端に取り付けたことを特徴とする、前記14)記
載の真空採血管 16) 表示板が判別体の膨縮方向に対し垂直方向に二
色以上に色分けしたことを特徴とする、前記15)記載
の真空採血管 17) 箱が平型の形状をした平型箱であり、前記平型
箱の中央に判別体が取り付けられ、前記平型箱の上面中
央に判別体の膨縮状態が判別できるような窓を設けたこ
とを特徴とする、前記14)記載の真空採血管 18) 判別体が圧縮した時窓から見える前記判別体の
色が、判別体が膨張した時に見える色と異なるように、
判別体を二色以上に色分けしたことを特徴とする、前記
17)記載の真空採血管 19) 窓が通気性を有することを特徴とする、前記1
4)〜18)何れか記載の真空採血管 20) 箱に気体が自由に出入りしうる通気孔を設けた
ことを特徴とする、前記14)〜19)何れか記載の真
空採血管 21) 窓周縁の箱の外壁に目盛りを表示したことを特
徴とする、前記14)〜20)何れか記載の真空採血管 22) 窓から見える箱の内壁に目盛りを表示したこと
を特徴とする、前記14)〜21)何れか記載の真空採
血管 23) 判別体の色が窓から見える、箱の内壁と異なる
ことを特徴とする、前記14)〜22)何れか記載の真
空採血管 24) 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴム栓を取
り付けた、血液を収容する筒上の真空採血管において、
採血管内に収納し且つ内部にガスを封入した箱の外壁に
窓を設け、前記窓に圧力変化に伴い膨張自在な判別体取
付けたことを特徴とする真空採血管 25) 判別体が圧力変化に伴い伸縮自在な蛇腹である
ことを特徴とする、前記1)〜24)何れか記載の真空
採血管 26) 判別体が半径方向に膨縮自在なくびれた部分を
有することを特徴とする、前記1)〜25)何れか記載
の真空採血管 27) 判別体に文字又は図形又は絵柄をつけたことを
特徴とする、前記1)〜26)何れか記載の真空採血管
にある。
【0005】
【作用】血管から採取した血液を収容する筒状の採血管
において、上端に内部を密閉するためのゴム栓を取り付
け、採血管内部に圧力変化に伴い膨縮自在な判別体を設
けている。この判別体の内部にはガスが充填してあるた
め、採血管内部が減圧の時判別体は膨張し、採血管内部
が常圧の時判別体は圧縮する。このため、採血管内部が
血管から血液を吸引するのに十分な減圧状態でない時、
判別体は圧縮し採血管の外からでも容易に内部の圧力状
態が判別できる。また、採血管の下方に、浮上する判別
体を抑え込む抑え板を取り付け、判別体の下に所定の大
きさの比較板を取り付けた真空採血管においては、採血
管の底面から見て判別体と比較板の大きさを比較し、採
血管内部の減圧状態を判断することができる。また、採
血管の下方に、浮上する判別体を抑え込む抑え板を取り
付け、判別体の下に確認孔を有する確認板を取り付けた
真空採血管においては、採血管の底面の確認孔から識別
することにより、採血管内部の減圧状態を判断すること
ができる。すなわち、減圧時には判別体が見え、常圧時
には抑え板が見える。さらに、採血管内部に箱を収納し
た真空採血管においては、この箱に設けた窓から識別す
ることにより採血管内部の減圧状態を判断することがで
きる。すなわち、減圧時には判別体が見え、常圧時には
箱の内壁が見える。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る風船の形状は、球
状、楕円形等何れでもよいが、とりわけ、星形の形状に
すると、外観から一目瞭然であり、減圧時の判断が容易
で望ましい。本発明に係る判別体、例えば風船は、血液
との反応性がなく、人体に害のない、ポリイソプレン系
ゴム、ポリアクリロニトニル等で製作される。本発明に
係る風船の厚さは、約0.01〜0.3mmが望まし
く、風船の伸縮性は、約400〜600mmHgで、通
常1.5〜8倍になる程度のものが望ましい。本発明に
係る風船の大きさは、採血管内で使用可能にするため、
常圧にて直径2mm程度のものが望ましい。本発明に係
る判別体、例えば風船、蛇腹の中の気体は、血液との反
応性がなく、人体に害のないN2、Ar、He、フッ化
炭素系等の不活性ガスが望ましい。本発明の係る抑え板
は、採血管内の空気吸引時に抑え板の下方の空気を十分
に減圧しうる、気密性のない、例えばネット状のものが
用いられる。本発明に係るの比較板の色は特に限定され
ないが、風船と異なる色であれば、視覚による風船と比
較板との大きさの比較が容易となり望ましい。本発明に
係る箱は、円柱、立方体、直方体、多面体等何れでも良
く、採血管内に固定しても、固定しなくても良い。本発
明に係る抑え板、比較板、箱は、主にアクリル、ポリエ
チレン、ポリプピレンで製作され、抑え板及び比較板の
厚さは、通常0.2〜0.5mmが望ましい。本発明に
係る風船、抑え板、比較板を採血管へ取り付けるのに使
用する接着剤は、血液との反応性がなく、人体に害のな
い、主にアクリル系の非水溶性のものが用いられる。本
発明に係る蛇腹の材質は、復元性を有し、伸縮性の小さ
いものが使用され、とりわけ薄い金属、樹脂等が望まし
い。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 第一実施例(図2参照) 図1は本発明の真空採血管を使用して採血する時の説明
図、図2は本発明の真空採血管の第一の実施例を示す。
具体的には、図2は底部に風船を取り付けた(1)減圧
(2)常圧時の真空採血管の縦断面図である。図1およ
び図2において、図中1は真空採血管、2は判別体、3
は採血管、4は判別体2である風船、5はゴム栓、6は
注射器、7は注射針、8は腕の皮膚である。本実施例の
真空採血管1は、採取した血液を収容しうる上部が開口
した筒状の採血管3の上端に、採血管3内の減圧状態を
保持するゴム栓5を取り付け、採血管3の底部にポリイ
ソプレン系ゴムで製作された球形の風船4を取り付けた
構造である。この採血管3に、空気吸引機を取り付け、
採血管3内を約0.4atmの減圧状態にする。血液検
査において、患者の血管から採血する際、腕の皮膚8に
注射針7の一端を刺し、採血管3のゴム栓5に注射針7
の他端をさし込む前に、採血管3の内部の圧力を確認す
る。すなわち、採血管3の内部が減圧であれば、図2
(1)に示すように、風船4が膨張し、採血管3の内部
が常圧であれば、図2(2)に示すように、風船4が圧
縮するので採血管3の外部から採血管3内の圧力が視覚
により容易に判断できる。このように、採血管3内が減
圧状態であることを確認した後、採血管3の上端に取り
付けたゴム栓5に注射針7の他端をさし込むと、血管か
らの血液が採血管3内部に吸引される。この時、採血管
3内部の圧力が低下し風船4が圧縮する。図3、図4お
よび図5は、第一の実施例の変形例を示す。具体的に
は、図3は側面部に風船を取り付けた(1)減圧(2)
常圧時の真空採血管の縦断面図、図4は風船に文字を表
記した(1)減圧(2)常圧時の真空採血管の一部断面
図、図5は風船を星形にした(1)減圧(2)常圧時の
真空採血管の一部断面図である。図3に示すように、採
血管3の内側側壁に風船4を取り付けても、外観により
識別できる。また、採血管3の外壁に目盛りを付してお
けば、風船4の大きさが目盛りにより正確に判別でき、
採血管3内部の減圧度が正確に判断できる。また、図4
および図5に示すように、風船4に文字等を記入した
り、風船4を星形にすると、膨張した風船4の外観によ
る識別力が容易となる。さらに、風船4に重りをつける
と、風船4が浮上するのを防ぎ、採血管3の下方に配置
されるとともに、接着剤の使用が不要となり、人体に安
全である。
【0008】第二実施例(図6,図7参照) 図6は本発明の真空採血管の第二の実施例を示す。具体
的には、図6は比較板を用いて採血管底面から風船の大
きさを判断する(1)減圧(2)常圧時の真空採血管の
縦断面図、図7は図6のA−A線より見た図、図8は図
6のB−B線より見た図である。図中9は風船4を採血
管3底部に抑え込む抑え板、10は風船4との大きさを
比較しうる比較板、11は確認板、12は確認板11に
設けた確認孔、13は抑え板9に付着したラベルであ
る。図6に示す本実施例の真空採血管1は、膨張した風
船4が浮上しないように抑え込むアクリル製の抑え板9
を、風船4の上に取り付けるとともに、この抑え板9に
は、気体が出入りする通気孔を設け、圧縮時のポリイソ
プレン系ゴム製の風船4より径大かつ膨張時の風船4よ
り径小のアクリル製の比較板10を風船4の下に取り付
けた構造である。採血管3内が減圧の時、図6(1)お
よび図7のように採血管3の底面側からは膨張した風船
4が見え、採血管3内が常圧の時、図6(2)および図
8のように採血管3の底面側からは抑え板9が見える。
この時、比較板10が半透明又は不透明であれば比較板
10と風船4との比較が容易である。また、比較板10
が透明かつ判別体2と異なる色であっても、同様に比較
板10と風船4との比較が容易である。図9は第二の実
施例の変形例を示す。具体的には、図9は確認孔を通し
て採血管底面から風船の大きさを判断する(1)減圧
(2)常圧時の真空採血管の縦断面図、図10は図9の
C−C線より見た図、図11は図9のD−D線より見た
図である。図9に示す本発明の真空採血管1は、減圧状
態を確認するための確認板11を、風船4の下に水平に
取り付けるとともに、確認板11には、その中心からず
らした位置に確認孔12を設け、確認板11の中心から
確認孔12と反対方向にずらした位置に風船4を取り付
け、さらに、確認孔12の真上に位置するように、確認
孔12より径大のラベル13を抑え板9に付着した構造
である。採血管3内が減圧の時、図9(1)および図1
0のように採血管3の底面側からは、確認孔12を通し
て風船4が見え、採血管3内が常圧の時、図9(2)お
よび図11のように採血管3の底面側からは、確認孔1
2を通してラベル13が見える。この時、ラベル13の
色が、風船4と異なれば両者の判別が容易である。ま
た、抑え板9にラベル13を付着させず、かつ、風船4
と抑え板9の色を変えれば両者の判別が可能である。さ
らに、風船4の色を膨縮方向に対し垂直方向に色分けす
ることにより、風船4の膨張の程度が確認でき採血管3
内の減圧度が判断できる。
【0009】第三実施例(図13,図14参照) 図13は本発明の真空採血管の第三の実施例を示す。具
体的には、図12は箱の斜視図、図13は箱を収納した
真空採血管の縦断面、図14は(1)減圧(2)常圧時
の図12の平面図である。図中14は箱、14aは箱1
4の内壁、15は箱14に設けた窓である。図13およ
び図14に示す本実施例の真空採血管1は、採血管3内
に箱14を収納し、箱14内の一端に、内部にガスを封
入した風船4を取り付けるとともに、箱14に判別体2
の膨縮状態が判別できるような窓15を設けた構造であ
る。この窓15からは採血管3内の気体が自由に出入り
する。採血管3内が減圧の時、図14(1)のように箱
14の窓15からは風船4が見え、採血管3内が常圧の
時、図14(2)のように箱14の窓15からは箱14
の内壁14aが見える。この時、風船4と箱14の内壁
14aの色が異なれば、両者は容易に識別できる。図1
5および16は第三者の実施例の変形例を示す。具体的
には、図15は平型箱の斜視図、図16は(1)常圧
(2)減圧時の図15の平面図である。図中17は平型
箱を示す。図15および図16に示す平型箱17は、箱
中央に二色に色分けした風船4が取り付けられ、平型箱
17の上面中央に風船4の膨縮状態が判別できるような
窓を設けた構造である。採血管3内が常圧の時、図16
(1)のように平型箱17の窓15からは、風船4の上
部の色が見え、採血管3内が減圧の時、図16(2)の
ように平型箱17の窓15からは、風船4の色(点で示
す)が見える。また、判別体2の先端に判別体2に連動
して動く表示板16を取り付けると、採血管3内の減圧
度が正確かつ容易に判断できる。さらに、この表示板1
6を判別体2の膨縮方向に対し垂直方向に二色以上に色
分けし、箱14の窓15から特定の色が確認できれば、
採血管3内の減圧度が十分で使用可能と判断できる。ま
た、これらの箱14や平型箱17の窓15に沿って箱1
4、平型箱17の外壁に目盛りを表記すれば、採血管3
内の減圧度が正確に判別でき、一定の目盛り以上なら使
用可能と判断できる。
【0010】第四実施例(図17,図18参照) 図17は本発明の真空採血管の第四の実施例を示す。具
体的には、図17は(1)常圧(2)減圧時の箱の斜視
図、図18は(1)常圧(2)減圧時の多面体の箱の斜
視図である。図中20は箱、21は判別体、22は多面
体の箱である。図17及び図18に示す本実施例の真空
採血管1は、採血管3内に箱20を収容し、箱20に設
けた窓を塞ぐようにポリイソプレン系ゴム製の判別体2
1を取り付け、箱20内にガスを封入し内部を密閉にし
た構造である。窓に取付けた判別体21は、採血管3内
が常圧の時箱20の外壁から飛び出さないで外壁と平行
になるように箱20の内圧を設定する。採血管3内が常
圧の時、図17(1)及び図18(1)のように窓から
判別体21が飛び出していないが、採血管3内が減圧の
時、図17(2)及び図18(2)のように判別体21
が膨張して窓から飛び出した状態になる。図20および
図21は、本発明の真空採血管の実施例の変形例を示し
ている。具体的には、図19は蛇腹の断面図、図20は
膨縮自在なくびれを有する判別体の断面図、図21は膨
縮自在なくびれを有する簡易な判別体の断面図、図22
は箱の中に蛇腹を取り付けて減圧度を判断する説明図、
図23は箱の中の蛇腹に色分けした表示板を取り付けて
減圧度を判断する説明図、図24は表示板の見える状態
を示す説明図である。図中16は表示板、18は蛇腹、
19はくびれである。採血管3内が減圧の時、蛇腹は膨
張し図20(1)のように箱14の窓15から表示板1
6が見え、採血管3内が常圧の時、蛇腹は収縮し図20
(2)のように箱14の窓15から箱14の内壁14a
が見える。図24に示す表示板16は二色以上に色分け
したものであり、採血管3内の減圧度が確認できる。す
なわち、採血管3内が常圧の時、図23(1)のように
箱14の窓15から表示板一の色(点で示す。)が見え
採血管3内が減圧の時、図23(2)のように箱14の
窓15から表示板16の他の色(星印で示す。)が見え
る。また、膨縮自在なくびれ19を有する判別体2にお
いては、図20に示すように、採血管3内の減圧時くび
れ19が伸張し、採血管3内の常圧時くびれ19が収縮
する。さらに、図19に示すような簡易な判別体も同様
に作用する。
【0011】
【発明の効果】以上により本発明によれば、採血管内の
圧力変化に伴い膨縮自在な風船あるいは蛇腹が、採血管
内に設けられているため、採血の際に、採血管内に血液
を吸引するのに十分な減圧状態であるか否かの判断を、
視覚により極めて容易に行うことができ、注射針を刺す
ことによる長時間の患者の苦痛を軽減することができ
る。また、採血管の内側底部または内側側壁に判別体を
取り付けることにより、判別体の大きさを採血管の外観
より容易に判別できる。また、風船に重りを設けること
により、風船を採血管内に、接着剤で付着する必要がな
くなり、作業の手間を省き、かつ、人体への安全性を高
めることができる。また、風船に文字等を表記すること
により、風船が膨張した時の判断が容易となる。また、
採血管に目盛りを表記することにより、風船、蛇腹の大
きさの判断が正確となり、採血管内の減圧度を正確に判
断できる。また、浮上する風船を採血管の底部に抑え板
で抑え込み、風船の下部に比較板を取り付け、風船の大
きさとの比較を行うことにより、採血管の底面側から採
血管内部の減圧状態が容易に確認出来る。とりわけ、か
かる比較板が半透明又は不透明であれば、比較板と風船
との大きさが比較しやすく好都合である。また、浮上す
る風船を採血管の底部に抑え板で抑え込み、風船の下部
に確認孔を有する確認板を取り付け採血管の底面側から
確認孔を通して見ることにより、採血管内部の減圧状態
が容易に確認できる。とりわけ、かかる抑え板が風船と
異なる色であれば、両者の識別が容易である。また、抑
え板にラベルを確認孔の真上に位置するように付着させ
ることにより前述と同様の効果が得られる。とりわけ、
ラベルが風船と異なる色であれば、両者の識別が容易で
ある。また、かかる風船を膨縮方向に対し垂直方向に二
色以上に色分けすることにより、風船の膨張の度合いが
確認でき採血管内の減圧度が判断できる。また、採血管
内に箱を収納することにより、接着剤で風船または蛇腹
を取り付ける等の作業を不要にすることができ都合が良
い。かかる箱の中の判別体を箱の内壁の色と変えること
により、両者の判別が容易となる。さらに、箱の一端に
取り付けた風船あるいは蛇腹の先端に表示板を取り付け
ることにより、風船あるいは蛇腹の大きさを容易に判断
することができ、採血管内の減圧度を確認することがで
きる。かかる表示板を色分けし、箱の窓から特定の色が
確認できれば、採血するのに十分な減圧状態であり使用
可能であることが判断できる。また、前述の箱の代わり
に平型箱を用い、中央に風船を取り付け、平型箱の上面
中央に窓を設けた場合も同様の効果が得られる。また、
箱に通気孔を設けることにより、気体を自由に出入りさ
せることができ箱の内部まで減圧状態を保持できる。
尚、箱に設けた窓は、通気孔をも兼ねるものであれば簡
易であり、望ましい。また、箱の外壁に窓に沿って目盛
りを表示することにより、採血管内の減圧度を正確に判
断できる。また、風船の代わりに蛇腹を用いることによ
り、前述と同様の効果が得られる。さらに、くびれを有
する簡易な構造の判別体を用いることにより、経費の節
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空採血管を使用して採血する時の説
明図である。
【図2】底部に風船を取り付けた(1)減圧(2)常圧
時の真空採血管の縦断面図である。
【図3】側面部に風船を取り付けた(1)減圧(2)常
圧時の真空採血管の一部断面図である。
【図4】風船に文字を表記した(1)減圧(2)常圧時
の真空採血管の一部断面図である。
【図5】風船を星形にした(1)減圧(2)常圧時の真
空採血管の一部断面図である。
【図6】比較板を用いて採血管底面側から風船の大きさ
を判断する(1)減圧(2)常圧時の真空採血管の縦断
面図である。
【図7】図6のA−A線より見た図である。
【図8】図6のB−B線より見た図である。
【図9】確認孔を通して採血管底面側から風船の大きさ
を判断する(1)減圧(2)常圧時の真空採血管の縦断
面図である。
【図10】図9のC−C線より見た図である。
【図11】図9のD−D線より見た図である。
【図12】箱の斜視図である。
【図13】箱を収納した真空採血管の縦断面図である。
【図14】(1)減圧(2)常圧時の図12の平面図で
ある。
【図15】平型箱の斜視図である。
【図16】(1)常圧(2)減圧時の図15の平面図で
ある。
【図17】(1)常圧(2)減圧時の箱の斜視図であ
る。
【図18】(1)常圧(2)減圧時の多面体の箱の斜視
図である。
【図19】蛇腹の断面図である。
【図20】膨縮自在なくびれを有する判別体の断面図で
ある。
【図21】膨縮自在なくびれを有する簡易な判別体の断
面図である。
【図22】箱の中に蛇腹を取り付けて減圧度を判断する
説明図である。
【図23】箱の中の蛇腹に色分けした表示板を取り付け
て減圧度を判断する説明図である。
【図24】表示板の見える状態を示す説明図である。
【図25】従来の真空採血管の断面図である。
【符号の説明】
1 真空採血管 2 判別体 3 採血管 4 風船 5 ゴム栓 6 注射器 7 注射針 8 皮膚 9 抑え板 10 比較板 11 確認板 12 確認孔 13 ラベル 14 箱 14a 箱の内壁 15 窓 16 表示板 17 平型箱 18 蛇腹 19 くびれ 20 箱 21 判別体 22 多面体

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴム
    栓を取り付けた、血液を収容する筒状の真空採血管にお
    いて、内部にガスを封入し且つ圧力変化に伴い膨縮自在
    な判別体を採血管内に設けたことを特徴とする、真空採
    血管。
  2. 【請求項2】 判別体が内部にガスを封入した風船であ
    ることを特徴とする、請求項1記載の真空採血管。
  3. 【請求項3】 判別体が採血管の内側側壁に取り付けら
    れたことを特徴とする、請求項1又は2記載の真空採血
    管。
  4. 【請求項4】 判別体が採血管の内側側壁に取り付けら
    れたことを特徴とする、請求項1又は2記載の真空採血
    管。
  5. 【請求項5】 判別体に重りをつけて浮上しないように
    したことを特徴とする、請求項1〜3何れか記載の真空
    採血管。
  6. 【請求項6】 膨張した判別体が浮上するのを抑え込む
    抑え板を採血管の下方に水平に取り付け、圧縮時の判別
    体より径大且つ膨張時の判別体より径小であり判別体と
    の大きさを比較する比較板を判別体の下に水平に取り付
    けたことを特徴とする、請求項1又は2記載の真空採血
    管。
  7. 【請求項7】 比較板が半透明又は不透明であることを
    特徴とする、請求項6記載の真空採血管。
  8. 【請求項8】 比較板が透明且つ判別体と異なる色であ
    ることを特徴とする、請求項6記載の真空採血管。
  9. 【請求項9】 膨張した判別体が浮上するのを抑え込む
    抑え板を採血管の下方に水平に取り付け判別体の下に水
    平に取り付けられた確認板に、判別体の膨縮状態が判別
    できるような確認孔を設けたことを特徴とする、請求項
    1又は2記載の真空採血管。
  10. 【請求項10】 抑え板が判別体と異なる色であること
    を特徴とする、請求項9記載の真空採血管。
  11. 【請求項11】 抑え板にラベルを確認孔の真上に位置
    するように付着したことを特徴とする、請求項9又は1
    0記載の真空採血管。
  12. 【請求項12】 ラベルが判別体と異なる色であること
    を特徴とする、請求項11記載の真空採血管。
  13. 【請求項13】 判別体が圧縮した時採血管の底面側か
    ら確認孔を通して見える判別体の色が判別体が膨張した
    時に見える色と異なるように、判別体を膨縮方向に対し
    垂直方向に二色以上に色分けしたことを特徴とする、請
    求項9〜12何れか記載の真空採血管。
  14. 【請求項14】 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴ
    ム栓を取り付けた、血液を収容する筒状の真空採血管に
    おいて、採血管内に収納した箱内の一端に、内部にガス
    を封入し且つ圧力変化に伴い膨縮自在な判別体を取り付
    けるとともに、前記箱に判別体の膨縮状態が判別できる
    ような窓を設けたことを特徴とする、真空採血管。
  15. 【請求項15】 判別体に連動して動く表示板を判別体
    の膨縮方向の先端に取り付けたことを特徴とする、請求
    項14記載の真空採血管。
  16. 【請求項16】 表示板が判別体の膨縮方向に対し垂直
    方向に二色以上に色分けしたことを特徴とする、請求項
    15記載の真空採血管。
  17. 【請求項17】 箱が平型の形状をした平型箱であり、
    前記平型箱の中央に判別体が取り付けられ、前記平型箱
    の上面中央に判別体の膨縮状態が判別できるような窓を
    設けたことを特徴とする、請求項14記載の真空採血
    管。
  18. 【請求項18】 判別体が圧縮した時窓から見える前記
    判別体の色が、判別体が膨張した時に見える色と異なる
    ように、判別体を二色以上に色分けしたことを特徴とす
    る、請求項17記載の真空採血管。
  19. 【請求項19】 窓が通気性を有することを特徴とす
    る、請求項14〜18何れか記載の真空採血管。
  20. 【請求項20】 箱に気体が自由に出入りしうる通気孔
    を設けたことを特徴とする、請求項14〜19何れか記
    載の真空採血管。
  21. 【請求項21】 窓周縁の箱の外壁に目盛りを表示した
    ことを特徴とする、請求項14〜20何れか記載の真空
    採血管。
  22. 【請求項22】 窓から見える箱の内壁に目盛りを表示
    したことを特徴とする、請求項14〜21何れか記載の
    真空採血管。
  23. 【請求項23】 判別体の色が窓から見える、箱の内壁
    と異なることを特徴とする、請求項14〜22何れか記
    載の真空採血管。
  24. 【請求項24】 上端に内部の減圧状態を保持しうるゴ
    ム栓を取り付けた、血液を収容する筒上の真空採血管に
    おいて、採血管内に収納し且つ内部にガスを封入した箱
    の外壁に窓を設け、前記窓に圧力変化に伴い膨張自在な
    判別体取付けたことを特徴とする真空採血管。
  25. 【請求項25】 判別体が圧力変化に伴い伸縮自在な蛇
    腹であることを特徴とする、請求項1〜24何れか記載
    の真空採血管。
  26. 【請求項26】 判別体が半径方向に膨縮自在なくびれ
    た部分を有することを特徴とする、請求項1〜25何れ
    か記載の真空採血管。
  27. 【請求項27】 判別体に文字又は図形又は絵柄をつけ
    たことを特徴とする、請求項1〜26何れか記載の真空
    採血管。
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