JPH1042471A - 電力系統の周波数安定化装置 - Google Patents

電力系統の周波数安定化装置

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JPH1042471A
JPH1042471A JP8209150A JP20915096A JPH1042471A JP H1042471 A JPH1042471 A JP H1042471A JP 8209150 A JP8209150 A JP 8209150A JP 20915096 A JP20915096 A JP 20915096A JP H1042471 A JPH1042471 A JP H1042471A
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JP8209150A
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English (en)
Inventor
Masuo Tsukada
益男 束田
Masamichi Kojima
正道 小島
Shigeru Sato
茂 佐藤
Kazuya Komata
和也 小俣
Yasuhiro Taguchi
保博 田口
Tadashi Nakamura
正 中村
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Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統の自己制御性を考慮し、必要最小限の制
御量で分離系統の周波数を安定化する。 【解決手段】 系統分離故障により発生した分離系統内
の周波数変動量を所定値内に維持し、分離系統の安定運
用を確保するために、電源制限又は負荷制限を行なう電
力系統の周波数安定化装置において、分離系統内に存在
する個々の発電機の周波数耐量を瞬時にでも越えてはな
らない周波数レベル(レベル1)と連続運転を許容する
周波数レベル(レベル2)で定義し、電源制限実施後の
分離系統内発電機群の中の最小のレベル1を越えずにか
つ最小のレベル2以下の周波数となるような電源制限を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の安定化
装置、特に電力系統の系統分離故障(ルート断故障)な
どによって生じた分離系統を対象とし、その周波数変動
量を所定値内に維持すべく、電源制限又は負荷制限を実
施する電力系統の周波数安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電力系統は電力需要の増大に伴な
い大規模化しており、又、電源立地条件の制約から電源
及び負荷が偏在化するなど、系統安定度維持の面からみ
ても困難の度合いを増している。特に電源と負荷の偏在
化は、ルート断故障などによって生ずる分離系統にとっ
ては、単独系統としての安定運転の面で厳しい条件とな
っている。
【0003】即ち、分離系統内では発電量と負荷量のバ
ランス(需給バランス)が崩れやすく、大幅な周波数の
変動が発生して分離系統の安定運転が困難になる。この
対策として分離系統内の周波数を単独系統として安定運
転可能な周波数範囲に維持すべく、電力の需給状態に応
じて電源制限又は負荷制限を実施する電力系統周波数安
定化装置(System Stabilizing C
ontroller以下、SSCと称す)が適用されて
いる。
【0004】通常SSCでの制御量の算出は、故障発生
前の分離幹線に流れている潮流(ルート潮流)に基づい
て行なわれるのが一般的である。即ち、故障前に潮流が
外部系統へ送り出しであれば、分離系統移行後はその分
だけ負荷量が不足したことになるのでそれに見合う量の
電源制限を行なう。
【0005】又、逆に故障発生前に潮流が外部系統から
流入状態であれば、発電量が不足したことになるため不
足量に見合う負荷制限を実施する。又、近年では系統分
離故障時の電圧低下に伴なう負荷脱落量を故障中電圧を
使って推定し、制御量の算出に反映させる等、精度向上
に向けて様々な改良がなされているが、いずれの場合に
も制御量の算出はルート潮流をベースに行なわれてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし現実の発電機に
は各種の制御系があり(励磁制御系(AVR)や速度制
御系(GOV)及びプラント制御系など)、発電機出力
を調整して周波数を元に戻そうとする働きがある。又、
負荷にも一般に周波数特性が存在し、周波数が上昇すれ
ば負荷量が増大し、逆に低下すれば負荷量が減少して周
波数を元に戻す働きがある。
【0007】このような復元性を系統の自己制御性と呼
ぶとすると、従来のSSC制御ではこの自己制御性を考
慮していないため基本的には過剰制御となっている。更
に、アンバランス率が大きい分離系統では制御量が大き
くなり、目標通りの制御を実施しても分離系統の単独運
転ができなくなることもある。従って、系統の自己制御
性を考慮し必要最小限の制御量で分離系統の周波数を安
定化させる新しい方式が切望されている。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、系統の自己制御性を考慮し、必要最小限
の制御量で分離系統の周波数を安定化できる電力系統の
周波数安定化装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電力系統の周波数安定化装置は、系統分離故障により発
生した分離系統内の周波数変動量を所定値内に維持し、
分離系統の安定運用を確保するために、電源制限又は負
荷制限を行なう電力系統の周波数安定化装置において、
分離系統内に存在する個々の発電機の周波数耐量を瞬時
にでも越えてはならない周波数レベル(レベル1)と連
続運転を許容する周波数レベル(レベル2)で定義し、
電源制限実施後の分離系統内発電機群の中の最小のレベ
ル1を越えずにかつ最小のレベル2以下の周波数となる
ような電源制限を行なう。
【0010】本発明では制御量算出の目標量として従来
から用いられてきた分離前のルート潮流を用いずに、分
離系統の周波数耐量をベースとした新しい概念を導入す
る。即ち、従来の潮流値の制御目標値に代えて分離系統
内の発電機や系統自身の周波数耐量をレベルで定義し、
この周波数レベルを目標とした制御を実施するものであ
る。
【0011】本発明の請求項2に係る電力系統の周波数
安定化装置は、請求項1において、周波数制御を2段階
に分けて行ない、第1段制御では周波数のピーク値がレ
ベル1を越えないために必要な最小限の制御を行ない、
第2段制御では第1段制御実施後の周波数がレベル2以
下になるように制御を行なう。
【0012】本発明の請求項3に係る電力系統の周波数
安定化装置は、請求項1又は請求項2において、系統の
周波数がレベル1とレベル2の間に滞在する時間を発電
機の許容滞在時間以内に制御する。
【0013】本発明の請求項4に係る電力系統の周波数
安定化装置は、系統分離故障により発生した分離系統内
の周波数変動量を所定値内に維持し、分離系統の安定運
用を確保するために、電源制限又は負荷制限を行なう電
力系統の周波数安定化装置において、分離系統を安定に
維持するために瞬時でも下がってはならない周波数レベ
ル(レベル1)と連続運転が可能な周波数レベル(レベ
ル2)で定義し、レベル1を下回らずにかつレベル2以
上の周波数となるような負荷制限を行なう。
【0014】本発明の請求項5に係る電力系統の周波数
安定化装置は、請求項4において、周波数制御を2段階
に分けて行ない、第1段制御では周波数のボトム値がレ
ベル1を下回らないために必要な最小限の制御を行な
い、第2段制御では第1段制御実施後の周波数がレベル
2以下になるように制御を行なう。
【0015】本発明の請求項6に係る電力系統の周波数
安定化装置は、請求項4又は請求項5において、系統の
周波数がレベル1とレベル2の間に滞在する時間を分離
系統の許容滞在時間以内に制御する。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1に係る電力系統の周波数
安定化装置の実施の形態を説明する。図1は分離系統発
生時の分離系統内周波数変動と本発明によるSSC制御
の概念を説明するもので、横軸は時間、縦軸は周波数、
1は無制御時の周波数変動曲線、2は時間t1 秒で制御
を実施した場合の周波数変動曲線、3は分離系統内発電
機群の周波数耐量で瞬時でも越えてはならない周波数レ
ベル(レベル1)、4は分離系統内発電機群の周波数耐
量で連続運転を許容する周波数レベル(レベル2)であ
る。
【0017】図2は発電機の周波数耐量を説明するもの
で、発電機タービン翼の周波数耐量特性と上記のレベル
1,レベル2の関係を示している。図2で5,6はター
ビン翼の周波数耐量曲線、f1 はタービン翼の周波数耐
量だけで考えた場合の図1のレベル1に相当する周波
数、f2 はレベル2に相当する周波数である。
【0018】fM は発電機プラントの主蒸気圧上昇保護
によるMFTトリップに至る周波数を同一図上に表した
ものであり、これもこの周波数を瞬時にでも越えれば発
電機が解列するので周波数耐量と考えて良い。なお、図
2上ではfM をf1 より小さい値として図示してあるた
め、この場合の図1のレベル1に相当する周波数はfM
となる。
【0019】電源過剰の状態で分離系統が発生すると、
分離系統内の周波数は図1の周波数変動曲線1のように
上昇する。無制御の場合、この周波数変動は発電機の制
御系(GOVやプラント系)の応動によってある程度抑
えられ、いずれピーク点に達してその後最終周波数に収
束する。
【0020】しかし、周波数のピーク値と最終周波数及
びそれに達する時間は分離系統の需給アンバランス率や
発電機の特性によって異なり、図1の例のように分離系
統内発電機の周波数耐量を越えると発電機の解列や発電
機の損傷が発生し、分離系統の安定運転が不可能になる
だけでなく、発電機に多大のダメージを与えることにな
る。
【0021】周波数変動曲線2は時間t1 で電源制限を
実施した場合の変動曲線であり、本発明で提案するSS
C制御の理想的な周波数変動曲線である。即ち、分離系
統内に存在する個々の発電機の周波数耐量を瞬時にでも
越えてはならない周波数レベル(レベル1)と、連続運
転可能な周波数レベル(レベル2)で定義し、t1 時間
で制御後の周波数ピーク値がレベル1を越えずにかつ最
終周波数がレベル2以下になるような制御を実施した場
合のものである。
【0022】図3は上記制御を実施する場合の制御フロ
ー例である。SSCの設置場所が決まれば分離系統内の
発電機は固定されるため、先ずステップS30で個々の発
電機に対してレベル1とレベル2の周波数耐量を設定す
る。周波数耐量は図2で説明したように、通常は発電機
タービン翼の耐量で支配される場合が多いが、プラント
の種類や個々のプラント特性によってはMFTトリップ
の方が厳しい場合もあるためこれらを勘案して決定す
る。
【0023】次にステップS31で分離系統内の発電機の
運転・停止や現状の出力状態等の運転状況を計測し、こ
れらの計測値を用いてステップS32で分離系統発生時の
周波数ピーク値と最終周波数を予測演算する。ステップ
S33は分離系統としての周波数耐量を決定するステップ
であるが、分離系統としての周波数耐量は個々の発電機
の周波数耐量の中の最小値で定義する。
【0024】即ち、分離系統内にG1 〜Gn のn台の発
電機が有る場合を考えると、発電機G1 の周波数耐量
(レベル1G1,レベル2G1)、G2 の周波数耐量(レベ
ル1G2,レベル2G2)のようにn個のレベル1,レベル
2が存在するが、この時分離系統としての周波数耐量は
(1) ,(2) 式となる。
【数1】 レベル1=Min(レベル1G1,レベル1G2,…,レベル1Gn) ……………(1) レベル2=Min(レベル2G1,レベル2G2,…,レベル2Gn) ……………(2)
【0025】ルート故障により分離系統が発生すると、
ステップS32で予測した周波数のピーク値とステップS
33で定義した分離系統としてのレベル1及び最終周波数
とレベル2とをステップS35で比較し、どちらも周波数
耐量を下回っている場合は制御無しで終了する。予測ピ
ーク値又は予測最終周波数のどちらかでも周波数耐量を
オーバーしている場合は、ステップS36で電制発電機を
追加選択する。
【0026】電制発電機の選択では、例えば周波数耐量
の最も小さいものから順次選択するなど個々の発電機の
周波数耐量や現状出力値などを考慮して決定する。ステ
ップS37ではステップS36で選択された発電機を除いた
発電機群を用いて、分離系統の周波数耐量を(1) ,(2)
式を使って再定義し、ステップS38で電制後の周波数を
予測してステップS39で再定義された周波数耐量との比
較を行なう。
【0027】ステップS39で比較の結果、予測周波数が
周波数耐量を下回らない場合はステップS36に戻り、電
制発電機を追加してこの処理を繰返す。周波数耐量を下
回る場合はステップS36で追加された発電機を電制して
処理を終了する。なお、ここでは説明のし易さのため分
離系統発生をステップS34としたが、ステップS30とス
テップS31の間に入れても問題はない。この場合は、ス
テップS32以降の処理が事後演算処理になる。
【0028】上記実施の形態によれば発電機の周波数耐
量を考慮した分離系統の周波数耐量を直接制御目標にす
るため、現状系統に合った必要最小限の制御が可能とな
り、過剰電制を防止できる。又、図3のステップS32や
ステップS38での周波数予測アルゴリズムに発電機制御
系の応動を考慮すれば、系統の自己制御性も反映できる
などの応用性も高い。
【0029】次に請求項2に係る実施の形態を説明す
る。請求項1では図3のように制御は1段で終了する
が、請求項2では制御を2段階に分けて行ない、第1段
制御では周波数のピーク値抑制を、第2段制御では周波
数の最終値抑制を行なうものである。即ち、第1段制御
では予測周波数ピーク値を分離系統の周波数耐量である
レベル1以下にする最小の制御を実施し、レベル2のこ
とは考慮しない。第2段制御は第1段制御実施後の周波
数を実測しながら、レベル2を下回らないと予測された
場合にレベル2以下となる制御を実施する。
【0030】このように制御を2段階に分割し、第1段
制御と第2段制御の役割を分担させることで、第1段制
御での制御量を少なくできる、第2段制御の制御時間に
余裕が生じ実測周波数を使用できるため系統の自己制御
性を制御に反映できトータルの制御量を少なくできる、
等の効果が得られる。
【0031】請求項3は請求項1又は請求項2におい
て、系統の周波数が分離系統のレベル1とレベル2の間
に滞在する時間を考慮して制御するものである。図2の
例のように、一般には発電機の周波数耐量は周波数と時
間の関係で表される。このため、レベル1とレベル2の
間に滞在できる時間には制約があり、長時間の滞在は許
容されない。
【0032】従って本実施の形態では周波数耐量の周波
数−時間特性と予測周波数変動又は実測周波数から、レ
ベル1とレベル2の許容滞在時間を求めて、この時間以
内に周波数をレベル2以下にするような制御を実施す
る。このように周波数耐量のレベル間の滞在時間を考慮
した制御を行なうことにより、発電機に与える損傷を無
くすことができる。
【0033】請求項4は分離系統が電源不足(負荷が過
剰)の場合のもので、基本的な考え方は請求項1と同じ
であるが、この場合は周波数が低下し制御は負荷制限と
なるので、分離系統としての周波数耐量の定義とレベル
1,レベル2の設定順序が請求項1と異なる。図4に周
波数低下時の周波数変動曲線とレベル1,レベル2の関
係を示す。
【0034】図において2aは時刻t1 で制御を実施した
場合の周波数変動曲線、3aは分離系統としての周波数耐
量で瞬時でも越えてはならない周波数レベル(レベル
1)、4aは分離系統としての周波数耐量で連続運転を許
容する周波数レベル(レベル2)である。周波数耐量に
ついては制御が負荷制限のため電源制限の場合とは若干
異なる定義が必要になる。即ち、電源制限の場合は電源
を制限することで分離系統の周波数耐量も変化するが、
負荷制限の場合は周波数耐量は制御内容によって変化し
ない。
【0035】従って周波数低下側については、対象とす
る系統が決まれば一律にレベル1,レベル2の値が設定
できる。なお、レベル1,レベル2は発電機タービン翼
の周波数低下側の特性(図2の6)や分離系統内に設置
されている他の周波数制御装置(通常、後備保護として
周波数による負荷遮断装置(UFR)が設置されてい
る)との協調を考慮して設定する。
【0036】請求項5は請求項2を周波数低下側にした
ものである。即ち、周波数制御を2段階制御としたもの
であることは前記請求項2の場合と同じであるが、本実
施の形態では第1段制御では周波数のボトム値がレベル
1を下回らないように制御し、第2段制御では第1段制
御後の周波数がレベル2以上になるように制御するもの
である。
【0037】請求項6は請求項3を周波数低下側に適用
したものである。即ち、系統の周波数がレベル1とレベ
ル2との間に滞在する時間を分離系統の許容滞在時間内
に制御するものである。従って請求項5の効果は請求項
2の場合と同様であり、請求項6の効果は請求項3の場
合と同様である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば系
統分離故障により発生した分離系統内に存在する個々の
発電機の周波数耐量を瞬時であっても越えてはならない
周波数レベル(レベル1)と、連続運転を許容する周波
数レベル(レベル2)で定義し、電源制限実施後の分離
系統内発電機群の中の最小レベル1を越えることなく、
最小のレベル2以下の周波数となるように電源制限をす
るようにしたので、系統の自己制御性を考慮した必要最
小限の制御量で分離系統内の周波数を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離系統発生時の分離系統内周波数変動と本発
明によるSSC制御の概念を説明する図。
【図2】発電機の周波数耐量の説明図。
【図3】本発明による制御を実施する場合の制御フロー
例。
【図4】周波数低下時の周波数変動曲線とレベル1,レ
ベル2の関係を示す図。
【符号の説明】
1 無制御時の周波数変動曲線 2 時間t1 秒で制御を実施した場合の周波数変動曲
線 3 分離系統内発電機群の周波数耐量で瞬時でも越え
てはならない周波数レベル(レベル1) 4 分離系統内発電機群の周波数耐量で連続運転を許
容する周波数レベル(レベル2) 5 タービン翼の周波数耐量(周波数上昇側) 6 タービン翼の周波数耐量(周波数下降側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 茂 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 小俣 和也 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 田口 保博 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 中村 正 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統分離故障により発生した分離系統内
    の周波数変動量を所定値内に維持し、分離系統の安定運
    用を確保するために、電源制限又は負荷制限を行なう電
    力系統の周波数安定化装置において、分離系統内に存在
    する個々の発電機の周波数耐量を瞬時にでも越えてはな
    らない第1の周波数レベルと連続運転を許容する第2の
    周波数レベルで定義し、分離系統の周波数が電源制限実
    施後の分離系統内発電機群の中の最小の第1の周波数レ
    ベルを越えずにかつ最小の第2の周波数レベル以下の周
    波数となるような電源制限を行なうことを特徴とする電
    力系統の周波数安定化装置。
  2. 【請求項2】 周波数制御を2段階に分けて行ない、第
    1段制御では周波数のピーク値が第1の周波数レベルを
    越えないために必要な最小限の制御を行ない、第2段制
    御では第1段制御実施後の周波数が第2の周波数レベル
    以下になるように制御を行なうことを特徴とする請求項
    1記載の電力系統の周波数安定化装置。
  3. 【請求項3】 系統の周波数が第1の周波数レベルと第
    2の周波数レベルの間に滞在する時間を発電機の許容滞
    在時間以内に制御することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の電力系統の周波数安定化装置。
  4. 【請求項4】 系統分離故障により発生した分離系統内
    の周波数変動量を所定値内に維持し、分離系統の安定運
    用を確保するために、電源制限又は負荷制限を行なう電
    力系統の周波数安定化装置において、分離系統を安定に
    維持するために瞬時でも下がってはならない第1の周波
    数レベルと連続運転が可能な第2の周波数レベルで定義
    し、分離系統の周波数が第1の周波数レベルを下回らず
    にかつ第2の周波数レベル以上の周波数となるような負
    荷制限を行なうことを特徴とする電力系統の周波数安定
    化装置。
  5. 【請求項5】 周波数制御を2段階に分けて行ない、第
    1段制御では周波数のボトム値が第1の周波数レベルを
    下回らないために必要な最小限の制御を行ない、第2段
    制御では第1段制御実施後の周波数が第2の周波数レベ
    ル以下になるように制御を行なうことを特徴とする請求
    項4記載の電力系統の周波数安定化装置。
  6. 【請求項6】 系統の周波数が第1の周波数レベルと第
    2の周波数レベルの間に滞在する時間を分離系統の許容
    滞在時間以内に制御することを特徴とする請求項4又は
    請求項5記載の電力系統の周波数安定化装置。
JP8209150A 1996-07-19 1996-07-19 電力系統の周波数安定化装置 Pending JPH1042471A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018747A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Mitsubishi Electric Corp 訓練用シミュレータおよび電力系統模擬方法
US8373312B2 (en) 2008-01-31 2013-02-12 General Electric Company Solar power generation stabilization system and method
CN108802609A (zh) * 2018-04-16 2018-11-13 国网福建省电力有限公司 一种考虑核电机组耐受能力的一次调频性能提升试验方法

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