JPH1039881A - カラオケ採点装置 - Google Patents

カラオケ採点装置

Info

Publication number
JPH1039881A
JPH1039881A JP8190462A JP19046296A JPH1039881A JP H1039881 A JPH1039881 A JP H1039881A JP 8190462 A JP8190462 A JP 8190462A JP 19046296 A JP19046296 A JP 19046296A JP H1039881 A JPH1039881 A JP H1039881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
channel
signals
vocal
scoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8190462A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
Takeshi Daishiyouji
健 大聖寺
Yusuke Yamamoto
裕介 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP8190462A priority Critical patent/JPH1039881A/ja
Publication of JPH1039881A publication Critical patent/JPH1039881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度のより高い採点を行うことができ、しか
も多彩な機能の実現を可能とする。 【解決手段】 ダウンミキシング部33は、デコーダ3
2から入力された5chの信号を指定されたモードに応
じてダウンミキシングするとともに、カラオケモードが
指定された場合は、左伴奏信号,ガイドメロディ信号及
びお手本ボーカル信号からなる左チャンネル信号S
L と、右伴奏信号,ガイドメロディ信号及び負のお手本
ボーカル信号からなる右チャンネル信号SR とにダウン
ミキシングする。カラオケ装置6は、左チャンネル信号
L と右チャンネル信号SR との差からお手本ボーカル
信号(V1 +V2 )を抽出する。採点部65は、抽出さ
れたお手本ボーカル信号(V1 +V2 )と、マイクロホ
ン5から入力された採点対象ボーカル信号Vm との間に
おける一致度を求め、この一致度に基づいて採点対象者
の歌唱に対する採点値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケシステム
において歌い手の歌唱力を評価するカラオケ採点装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のカラオケ採点装置は、レ
ーザディスク(LD),コンパクトディスク(CD)等
の記録媒体から再生および抽出されたお手本ボーカル信
号(すなわち模範となる歌唱音声信号と、歌い手による
実歌唱であるマイクボーカル信号との間でピッチ(音
程)、音量及びそれらの変化等を比較し、その一致度か
ら歌い手の歌唱力を採点するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラオケ採点装置では、伴奏信号,ガイドメロディ信
号,お手本ボーカル信号が混在したオーディオ信号から
お手本ボーカル信号を抽出していたため、お手本ボーカ
ル信号のみの完全な抽出を行えず、このお手本ボーカル
信号とマイクボーカル信号との比較自体に信頼性がな
く、採点の精度が悪いという問題があった。
【0004】一方、近年、ドルビー(ドルビー・ラボラ
トリーズの登録商標)サラウンドAC−3というサラウ
ンドシステムが提案されている。このドルビーサラウン
ドAC−3では、5.1ch(0.1chは効果用低音
信号)の信号が完全なディスクリート状態でフォーマッ
トされており、記憶媒体に記録する際に一端これらの信
号をエンドコードし、ユーザーサイドの再生時において
デコードして再び各チャンネルが分離再生されるように
なっている。ドルビーAC−3の各チャンネル成分とし
ては、ノーマルモードとして、下表1のようにレフトc
h信号、センターch信号、ライトch信号、レフトサ
ラウンドch信号、ライトサラウンドch信号および重
低音ch信号が割り振られている。このノーマルモード
は、リスニングルームに配置少なくとも(重低音chを
除いた)5つのスピーカーを用いて通常のオーディオを
楽しむためのものである。またカラオケモードとして、
伴奏信号(レフトch)、伴奏信号(ライトch)、ボ
ーカル信号1、ボーカル信号2およびガイドメロディ信
号が5ch信号成分として割り振られている。このカラ
オケモードはカラオケ演奏を主目的とし、このモードを
使用すれば、カラオケ採点のお手本となるボーカル信号
1および2が各々独立してフォーマットされているの
で、それらの抽出が容易かつ正確であり、上述の従来の
カラオケ装置に比べ、歌い手の歌唱力の採点の精度がよ
い。
【0005】
【表1】 ドルビーAC−3の各モードにおけるチャン
ネル割当て
【0006】ところで、ドルビーAC−3はDVD(デ
ジタル・ビデオ・ディスク)規格に採用されることが決
まっているが、DVD再生装置を製品化するにあたって
は、このような5ch再生だけでなく、簡易再生として
従来のような2chステレオ再生を行うことも望まれ
る。そのためには、再生装置側で記録媒体からの再生信
号を5chの信号にデコードした後、さらに2chの信
号にダウンミッックスされる。
【0007】これはダウンミキシング機能とも呼ばれ、
ドルビーAC−3ではデコーダに再生システムのスピー
カー数をインプットすることで自動的にそれに適合する
出力ミキシングを行う機能を備えている。
【0008】例えば、ノーマルモードの再生においてセ
ンタースピーカーがなければ、そのセンターch信号成
分は左右の各フロントスピーカ出力に送られるようにレ
フトchおよびライトch信号と加算され、サラウンド
スピーカーがなければレフトサラウンド信号及びライト
サラウンド信号成分はフロントスピーカーから出力され
るようにフロント各チャンネル信号成分と加算され、ま
た、独立性の高い5チャンネルステレオ信号を便宜的に
マトリックス2チャンネルエンコードと等価な処理を行
うものである。このダウンミックス処理は、上述のよう
に、通常のオーディオ再生用途に使われるもので、ノー
マルモードの信号が処理されるが、オーディオ再生用D
VD再生装置内のデコーダ等を含む半導体チップをでき
る限りカラオケ用DVD再生装置にも使用したい(つま
り部品共通化によるコストダウンを図りたい)ため、カ
ラオケモードの信号をデコード処理する場合でもダウン
ミックス処理が行われることが予想される。しかしなが
ら、カラオケモードの各信号をノーマルモードのときと
同様にダウンミックス処理すると、デコードされたとき
には独立していたボーカル信号1および2がダウンミッ
クスにより他のチャンネル信号と混合してしまい、従来
のカラオケ装置と同様にお手本ボーカル信号の抽出に不
確実で、マイクボーカル信号との一致検出が不正確にな
ってしまう。
【0009】そこで、本発明は、前記AC−3のような
多チャンネル(マルチチャンネル)システムをダウンミ
ックスして少ないチャンネル(例えば2チャンネル)の
信号でカラオケ再生装置として処理する場合でも、精度
のより高い採点を行うことが可能なカラオケ採点装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、オーディオ信号が所定の方式でエンコード
された記録媒体の再生及びそのデコードに基づいて、お
手本ボーカル信号と伴奏信号とを互いに別チャンネルに
含む多数のチャンネル信号を入力し、この多数のチャン
ネル信号を指定されたモードに応じてダウンミックスす
るとともに、カラオケモードが指定された場合は、前記
お手本ボーカル信号のみを後段で抽出可能な複数のチャ
ンネル信号にダウンミックスするダウンミキシング手段
と、このダウンミキシング手段から出力された複数のチ
ャンネル信号から前記お手本ボーカル信号を抽出する抽
出手段と、採点対象者の歌唱に基づく採点対象ボーカル
信号を入力する入力手段と、前記抽出手段によって抽出
されたお手本ボーカル信号と、前記入力手段にて入力さ
れた採点対象ボーカル信号との間における一致度を求
め、この一致度に基づいて前記採点対象者の歌唱に対す
る採点値を求める採点手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】上記構成の本発明によれば、記録媒体の再
生及びそのデコードに基づいて多数のチャンネル信号が
ダウンミキシング手段に入力されると、ダウンミキシン
グ手段は、多数のチャンネル信号を指定されたモードに
応じてダウンミックスされる。カラオケモードが指定さ
れた場合は、お手本ボーカル信号のみを後段で抽出可能
な複数のチャンネル信号にダウンミックスされる。抽出
手段は、複数のチャンネル信号からお手本ボーカル信号
を抽出する。採点手段は、抽出されたお手本ボーカル信
号と、入力された採点対象ボーカル信号との間における
一致度を求め、この一致度に基づいて採点対象者の歌唱
に対する採点値を求める。
【0012】お手本ボーカル信号のみを抽出可能な複数
のチャンネル信号にダウンミックスすることで、お手本
ボーカル信号のみを抽出することができ、精度のより高
い採点を行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の実施形態に係るカラオケ採
点装置の適用例を示すカラオケシステムの外観図であ
る。
【0015】このカラオケシステム1は、記録媒体とし
てのディジタル・ビデオ・ディスク(DVD)2からビ
デオ信号V及びオーディオ信号Aを再生するDVD再生
装置3と、DVD2からのビデオ信号Vを映像として表
示するCRTディスプレイ4と、DVD再生装置3に接
続された左チャンネル用スピーカ7A及び右チャンネル
用スピーカ7Bとを有して構成されている。尚、この図
では説明の便宜上、アンプ回路などは省略している。
【0016】前記DVD再生装置3内には詳細を後述す
るカラオケ採点装置が内蔵され、また採点対象ボーカル
信号を入力するためのマイクロホン5が接続されてい
る。
【0017】図2は本発明の前提となるドルビーAC−
3におけるダウンミックスの原理を説明するための図で
ある。
【0018】同図に示すように、DVD(デジタル・ビ
デオ・ディスク)2には、AC−3エンコード(圧縮)
データが5chデータとして記録されている。これをA
C−3デコーダ32でデコードする。このとき前記DV
D2に記録されているAC−3エンコードデータには、
それが5ch(フロント3ch,リア2ch)か2ch
かの識別データ(BSI、ビット・ストリーム・情報)
が付加されているので、これに基づいてデコードが行わ
れる。ドルビーAC−3の各チャンネル成分としては、
ノーマルモードとして、レフトch信号、センターch
信号、ライトch信号、サラウンドレフトch信号およ
びグルームに配置された少なくとも5つのスピーカを用
いて通常のオーディオを楽しむためのものである。また
カラオケモードとして、伴奏信号(レフトch)、伴奏
信号(ライトch)、ボーカル信号1、ボーカル信号2
およびガイドメロディ信号が割り振られている。
【0019】このようにして5chデコードされたデー
タはその後の再生使用形態に応じて、ダウンミキシング
部33によって通常の2chL,Rにダウンミックスさ
れ、ドルビープロロジック用では一旦エンコードされた
2chにダウンミックスされる。ここでダウンミックス
処理が必要な理由は前記従来技術の説明でも述べたよう
に、DVD再生装置を製品化するに当って、簡易再生と
して従来のように2chステレオ再生を行うことが望ま
れるためであり、また、カラオケ用DVD再生装置にも
使用する場合にもダウンミックスされた2ch信号とし
て扱われることになる。エンコードされた2chは、後
段のドルビープロロジックデコーダ16に入力されて、
レフトch信号(L)、ライトch信号(R)、センタ
ーch信号(C)、サラウンドch信号(S)にデコー
ドされることになる。
【0020】本発明では上記のようにして2chにダウ
ンミックスされた信号を用いてカラオケ採点を確実に行
うようにしたものである。
【0021】図3は図1のカラオケシステム1のブロッ
ク図である。
【0022】上記DVD再生部3Aは、DVD2を駆動
してDVD2からビデオ信号V及びオーディオ信号Aを
再生するディスク駆動部30と、ディスク駆動部30に
よって再生されたビデオ信号Vを処理してCRTディス
プレイ4に出力するビデオ信号処理部31と、ディスク
駆動部30によって再生されたオーディオ信号Aを多数
(例えば5)のチャンネルにデコード(伸長)するドル
ビーAC−3デコーダ(以下「デコーダ」と略す。)3
2と、デコーダ32からの5chの信号(第1の多チャ
ンネル信号とも言う)をこれよりより少ない複数(例え
ば2)のチャンネル信号(第2の多チャンネル信号とも
言う)にダウンミックスするダウンミキシング部33と
を具備している。
【0023】デコーダ32は、5chの第1乃至第5の
出力端子32a乃至32eを備え、圧縮された5chの
エンコードデータを分離,伸長するものであり、前記B
SIに基づいて5chか2chかが識別され、その識別
の信号を後述する係数設定部36及び採点部65に出力
するようになっている。第1乃至第5の出力端子32a
乃至32eからは、ノーマルモードの場合は、レフトc
h信号Ln ,センターch信号C,ライトch信号
n ,レフト・サラウンドch信号LS,ライト・サラ
ウンドch信号RSが各々出力され、カラオケモードの
場合は、左伴奏ch信号Lk ,右伴奏ch信号Rk ,第
1のボーカルch信号V1 ,第2のボーカルch信号V
2 ,ガイドメロディch信号Gが各々出力される。
【0024】ダウンミキシング部33は、第1の出力端
子32aからの信号に係数a1 及びb1 を各々乗算する
乗算器34a,34bと、第2の出力端子32bからの
信号に係数a2 及びb2 を各々乗算する乗算器34c,
34dと、第3の出力端子32cからの信号に係数a3
及びb3 を各々乗算する乗算器34e,34fと、第4
の出力端子32dからの信号に係数a4 及びb4 を各々
乗算する乗算器34g,34hと、第5の出力端子32
eからの信号に係数a5 及びb5 を各々乗算する乗算器
34i,34jと、乗算器34a,34c,34e,3
4g,34iの出力を加算する左チャンネル用の加算器
35aと、乗算器34b,34d,34f,34h,3
4jの出力を加算する右チャンネル用の加算器35b
と、乗算器34a乃至34jに上記係数a1 乃至a5
1 乃至b5 を与える係数設定部36とを具備してい
る。
【0025】係数設定部36は、デコーダ32からのモ
ード信号で指定されたモード、例えばノーマルモード及
びカラオケモードに応じた係数a1 乃至a5 ,b1 乃至
5を乗算器34a乃至34jに与えるようになってい
る。
【0026】すなわち、ノーマルモードが指定された場
合は、左チャンネルに係る係数a1,a2 ,a3
4 ,a5 に、例えば「0.8」,「0.5」,「0.
2」,「0.7」,「0.3」を各々与え、右チャンネ
ルに係る係数b1 ,b2 ,b3 ,b4 ,b5 に、例えば
「0.2」,「0.5」,「0.8」,「0.3」,
「0.7」を各々与える。そして左チャンネル用の加算
器35aは、次式(1) で示す左チャンネル信号SL を出
力し、右チャンネル用の加算器35bは、次式(2) で示
す右チャンネル信号SR を出力する。
【0027】 SL =0.8Ln +0.5C+0.2Rn +0.7LS+0.3RS…(1) SR =0.2Ln +0.5C+0.8Rn +0.3LS+0.7RS…(2)
【0028】また、カラオケモードが指定された場合
は、左チャンネルに係る係数a1 ,a2 ,a3 ,a4
5 に、例えば「1」,「0」,「0.5」,「0.
5」,「0.5」を各々与え、右チャンネルに係る係数
1 ,b2 ,b3 ,b4 ,b5に、例えば「1」,
「0」,「−0.5」,「−0.5」,「0.5」を各
々与える。そして左チャンネル用の加算器35aは、次
式(3) で示す左チャンネル信号SL を出力し、右チャン
ネル用の加算器35bは、次式(4) で示すように、ボー
カル信号V1 ,V2 が左チャンネル信号SL とは逆相と
なった右チャンネル信号SR を出力する。
【0029】 SL =Lk +0.5V1 +0.5V2 +0.5G …(3) SR =Rk −0.5V1 −0.5V2 +0.5G …(4)
【0030】3Bは、カラオケ処理部であり、ダウンミ
キシング部33の加算器35aからの左チャンネル信号
L と加算器35bからの右チャンネル信号SR とを入
力するボイスキャンセル部6と、加算器35aからの左
チャンネル信号SL のうち音声帯域(例えば50乃至5
00Hz)の信号のみを通過させる帯域通過フィルタ
(BPF)50aと、加算器35bからの右チャンネル
信号SR のうち音声帯域(例えば50乃至500Hz)
の信号のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF)5
0bと、BPF50aの出力信号とBPF50bの出力
信号を逆相とした信号とを加算してお手本ボーカル信号
(V1 +V2 )を出力する加算器68と、マイクロホン
5からのアナログの採点対象ボーカル信号Vm をディジ
タルに変換するA/D変換器69と、加算器68の出力
信号(V1 +V2 )及びA/D変換器69の出力信号V
m に基づいて採点を行う採点部65と、採点部65を介
して入力されたA/D変換器69の出力信号Vm をエコ
ー処理するエコー処理部66と、ボイスキャンセル部6
の左チャンネル信号とエコー処理部66によりエコー処
理された信号Vm とを加算して左チャンネル用スピーカ
7Aに出力する加算器67aと、ボイスキャンセル部6
の右チャンネル信号とエコー処理部66によりエコー処
理された信号Vm とを加算して右チャンネル用スピーカ
7Bに出力する加算器67bとを具備している。
【0031】前記ボイスキャンセル部6は、前記再生さ
れた左チャンネル信号SL を入力する、高域通過フィル
タ(HPF)60a,低域通過フィルタ(LPF)61
aおよび乗算器62aと前記再生された右チャンネル信
号SR を入力する、高域通過フィルタ(HPF)60
b,低域通過フィルタ(LPF)61bおよび乗算器6
2bと、両乗算器62a,62bの出力を加算する加算
器63と、左チャンネルy用のHPF60aの出力およ
びLPF61aの出力と加算器63の出力とを加算する
左チャンネル用の加算器64aと、右チャンネル信号用
のHPF60bの出力およびLPF61bの出力と加算
器63の出力とを加算する右チャンネル用の加算器64
bとを備えている。
【0032】各高域通過フィルタ(HPF)60a,6
0bは、前記再生された左チャンネル信号SL および右
チャンネル信号SR のうち例えば7kHz以上の高周波
成分を通過させるものである。低域通過フィルタ(LP
F)61a,61bは、前記再生された左チャンネル信
号SL および右チャンネル信号SR のうち例えば100
Hz以下の低周波成分を通過させるものである。乗算器
62aは、前記再生された左チャンネル信号SL に+1
の係数を乗算し、乗算器62bは、前記再生された右チ
ャンネル信号SR に−1の係数jwお乗算するものであ
る。
【0033】左チャンネル用の乗算器62aの+1の係
数が乗算された左チャンネル信号SL と右チャンネル用
の乗算器62bの−1の係数が乗算された右チャンネル
信号SR とを加算器63により加算することで、中央定
位しているお手本ボーカル信号は相殺され、伴奏の信号
のみが後段に出力される。
【0034】採点部65は、デコーダ32からのモード
信号に基づいて、それがカラオケモードである場合にの
み採点を行うようになっており、加算器68からのお手
本ボーカル信号(V1 +V2 )及びA/D変換器69か
らの採点対象ボーカル信号Vm からピッチ抽出を各々行
うとともに音量抽出を各々行うものである。ピッチ抽出
の手法としては、周知のゼロクロス間隔検出法、自己相
関法又はそれらの組合せ法等を用いることができる。音
量抽出は、例えば、お手本ボーカル信号(V1+V2
及び採点対象ボーカル信号Vm を絶対値化回路でそれぞ
れ振幅値を絶対値化し、それを平滑化部でそれぞれ平滑
化して行うことができる。また、採点部65は、お手本
ボーカル信号(V1 +V2 )と採点対象ボーカル信号V
m との間でピッチ抽出結果の一致度と、音量抽出結果の
一致度とを求め、これらの単純加算により採点値を求め
るようになっている。なお、ピッチ抽出結果の一致度及
び音量抽出結果の一致度にそれぞれ係数を乗じて加算し
てもよい。
【0035】次に、上記構成のカラオケシステム1の動
作を説明する。なお、DVD2にはカラオケモードでオ
ーディオ信号Aがエンコード記録されているとする。
【0036】DVD再生装置3のディスク駆動部30
が、DVD2を駆動してDVD2からビデオ信号V及び
オーディオ信号Aを再生すると、ビデオ信号処理部31
は、ディスク駆動部30によって再生されたビデオ信号
Vを処理し、映像としてCRTディスプレイ4に表示す
る。デコーダ32は、ディスク駆動部30によって再生
されたオーディオ信号Aを入力し、エンコードされた信
号中BSIで指定されているモードを調べ、これに対応
したモード信号を係数設定部36及び採点部65に出力
するとともに、オーディオ信号Aを第1乃至第5の出力
端子32a乃至32eに分離,伸長し、ダウンミキシン
グ部33に出力する。BSIで指定されているモードが
カラオケモードであるすると、第1乃至第5の出力端子
32a乃至32eには、左伴奏ch信号Lk ,右伴奏c
h信号Rk ,第1のボーカルch信号V1 ,第2のボー
カルch信号V2 ,ガイドメロディch信号Gがそれぞ
れ出力される。
【0037】係数設定部36は、指定されたカラオケモ
ードに応じた係数a1 乃至a5 ,b1 乃至b5 を乗算器
34a乃至34jに与える。
【0038】ダウンミキシング部33は、乗算器34a
乃至34jは、第1乃至第5の出力端子32a乃至32
eからの信号に係数を乗算して加算器35a,35bに
出力する。
【0039】加算器35aは、式(3) で示される左チャ
ンネル信号SL をカラオケ処理部3Bに出力し、加算器
35bは、式(4) で示される右チャンネル信号SR をカ
ラオケ処理部3Bに出力する。
【0040】カラオケ処理部3B内のボイスキャンセル
部6では、左チャンネル信号SL と、加算器35bから
の式(4) で示される右チャンネル信号SR とを加算して
ボーカル信号をキャンセルした左伴奏信号,右伴奏信号
を出力する。
【0041】一方、加算器35aからの左チャンネル信
号SL 及び加算器35bからの右チャンネル信号S
R は、それぞれBPF50a,50bによって音声帯域
(例えば50乃至500Hz)の信号のみを通過させ、
加算器68に入力する。加算器68は、BPF50aか
らの信号とBPF50bからの信号をマイナスとした信
号とを加算し、お手本ボーカル信号(V1 +V2 )を採
点部65に出力する。
【0042】採点対象者の実歌唱により、マイクロホン
5からのアナログの採点対象ボーカル信号Vm が、カラ
オケ処理部3BのA/D変換器69に入力され、ディジ
タルに変換され、採点部65に入力される。
【0043】採点部65は、お手本ボーカル信号(V1
+V2 )及び採点対象ボーカル信号Vm からそれぞれピ
ッチ抽出及び音量抽出を行い、ピッチ抽出結果の一致度
と、音量抽出結果の一致度とを求め、これらの単純加算
により採点値を求め、CRTディスプレイ4に表示す
る。
【0044】採点部65に入力されたディジタルの採点
対象ボーカル信号Vm は、エコー処理部66によりエコ
ー処理され、加算器67a,67bにそれぞれ入力され
る。加算器67aは、ボイスキャンセル部6の左チャン
ネル信号とエコー処理部66によりエコー処理された採
点対象ボーカル信号Vm とを加算し、左チャンネル用ス
ピーカ7Aに出力し、加算器67bは、ボイスキャンセ
ル部6の右チャンネル信号とエコー処理部66によりエ
コー処理された採点対象ボーカル信号Vm とを加算し、
右チャンネル用スピーカ7Bに出力する。
【0045】スピーカ7A,7Bからは伴奏信号とエコ
ー処理された採点対象ボーカル信号Vm とが出力され、
CRTディスプレイ4には、DVD2から再生された映
像が表示された後、採点対象者の歌唱に対する採点値が
表示される。
【0046】上述した本システム1によれば、ドルビー
AC−3のカラオケモードにおいて2chダウンミック
ス処理を行ったとしても、採点部65の前段で左チャン
ネル信号SL と右チャンネル信号SR を逆相とした右チ
ャンネル信号SR とを加算することで、ボーカル信号V
1 ,V2 が同相の加算となって音が強調され、伴奏は減
算となって音が小さくなる。この結果、ピッチ抽出が行
い易くなり、従来より精度の高い採点を行うことが可能
となる。
【0047】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々な実施形態が可能である。例えば、上記実施形
態では、ノーマルモードかカラオケモードかのモードを
自動判定する場合について説明したが、マニアル操作に
より係数設定部36に対し設定できるようにしてもよ
い。
【0048】また、カラオケモードが指定された場合
に、左チャンネルに係る係数a1 ,a2 ,a3 ,a4
5 に、例えば「1」,「1」,「0」,「0」,
「0.5」を各々与え、右チャンネルに係る係数b1
2 ,b3 ,b4 ,b5 に、例えば「0」,「0」,
「0.5」,「0.5」,「0」を各々与え、左チャン
ネル用の加算器35aから次式(5) で示す左チャンネル
信号SL を出力し、右チャンネル用の加算器35bから
次式(6) で示す右チャンネル信号SR を出力してもよ
い。
【0049】 SL =Lk +Rk +G …(5) SR =V1 +V2 …(6)
【0050】また、モードとしてカラオケDVDをノー
マル再生するモードを追加してもよい。左チャンネルに
係る係数a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 に、例えば
「0.8」,「0.2」,「0.5」,「0.5」,
「0.5」を各々与え、右チャンネルに係る係数b1
2 ,b3 ,b4 ,b5 に、例えば「0.2」,「0.
8」,「0.5」,「0.5」,「0.5」を各々与え
る。そして左チャンネル用の加算器35aは、次式(5)
で示す左チャンネル信号SL を出力し、右チャンネル用
の加算器35bは、次式(6) で示す右チャンネル信号S
R を出力する。
【0051】 SL =0.8Lk +0.2Rk +0.5V1 +0.5V2 +0.5G…(7) SR =0.2Lk +0.8Rk +0.5V1 +0.5V2 +0.5G…(8) このモードにより、お手本ボーカルの入ったカラオケを
聞くことができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ドルビー
AC−3をカラオケ用DVD再生装置の2ch簡易再生
に適用した場合でもボーカル信号のみを抽出することが
できるので、精度のより高い採点を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの外
観図である。
【図2】DVDへのAC−3方式によるダウンミックス
の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の実施形態に係るカラオケシステムのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 カラオケシステム 2 DVD 3A DVD再生部 3B カラオケ処理部 5 マイクロホン 30 ディスク駆動部 32 ドルビーAC−3デコーダ 33 ダウンミキシング部 36 係数設定部 35a,35b 加算器 50a,50b BPF 65 採点部 A オーディオ信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ信号が所定の方式でエンコー
    ドされた記録媒体の再生及びそのデコードに基づいて、
    お手本ボーカル信号と伴奏信号とを互いに別チャンネル
    に含む多数のチャンネル信号を入力し、この多数のチャ
    ンネル信号を指定されたモードに応じてダウンミキシン
    グするとともに、カラオケモードが指定された場合は、
    前記お手本ボーカル信号のみを後段で抽出可能な複数の
    チャンネル信号にダウンミキシングするダウンミキシン
    グ手段と、 このダウンミキシング手段から出力された複数のチャン
    ネル信号から前記お手本ボーカル信号を抽出する抽出手
    段と、 採点対象者の歌唱に基づく採点対象ボーカル信号を入力
    する入力手段と、 前記抽出手段によって抽出されたお手本ボーカル信号
    と、前記入力手段によって入力された採点対象ボーカル
    信号との間における一致度を求め、この一致度に基づい
    て前記採点対象者の歌唱に対する採点値を求める採点手
    段と、 を有することを特徴とするカラオケ採点装置。
  2. 【請求項2】 カラオケモードを含む異なる複数の再生
    モードのいずれかでフォーマットされた第1の多チャン
    ネル信号を、これより少ないチャンネル数の第2の多チ
    ャンネル信号にダウンミキシングするダウンミキシング
    手段と、 このダウンミキシング手段から出力される第2の多チャ
    ンネル信号の各々を加算することにより第2の多チャン
    ネル信号に含まれるボーカル信号成分を抽出する抽出手
    段と、 採点対象者の歌唱に基づく採点対象ボーカル信号を入力
    する入力手段と、 前記抽出手段によって抽出されたボーカル信号成分と前
    記入力手段によって入力された採点対象ボーカル信号と
    の間における一致度を求め、この一致度に基づいて前記
    採点対象者の歌唱に対する採点値を求める採点手段とを
    有し、 前記ダウンミキシング手段は再生モードの種類に応じて
    前記第2の多チャンネル信号にダウンミックスする際に
    前記第1の多チャンネル信号の各チャンネル信号の合成
    比率を変化させることを特徴とするカラオケ採点装置。
JP8190462A 1996-07-19 1996-07-19 カラオケ採点装置 Pending JPH1039881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8190462A JPH1039881A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 カラオケ採点装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8190462A JPH1039881A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 カラオケ採点装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1039881A true JPH1039881A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16258528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8190462A Pending JPH1039881A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 カラオケ採点装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1039881A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090582A (ja) * 1998-09-07 2000-03-31 Victor Co Of Japan Ltd オーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置
JP2010511189A (ja) * 2006-11-24 2010-04-08 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド オブジェクトベースオーディオ信号の符号化及び復号化方法並びにその装置
JP2015191177A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ブラザー工業株式会社 プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法
JP2015191170A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ブラザー工業株式会社 プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法
CN105788609A (zh) * 2014-12-25 2016-07-20 福建凯米网络科技有限公司 多路音源的关联方法和装置及评定方法和系统
CN113055809A (zh) * 2021-03-12 2021-06-29 腾讯音乐娱乐科技(深圳)有限公司 一种5.1声道信号生成方法、设备及介质

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090582A (ja) * 1998-09-07 2000-03-31 Victor Co Of Japan Ltd オーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置
JP2010511189A (ja) * 2006-11-24 2010-04-08 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド オブジェクトベースオーディオ信号の符号化及び復号化方法並びにその装置
JP2010511190A (ja) * 2006-11-24 2010-04-08 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド オブジェクトベースオーディオ信号の符号化及び復号化方法並びにその装置
JP2015191177A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ブラザー工業株式会社 プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法
JP2015191170A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ブラザー工業株式会社 プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法
CN105788609A (zh) * 2014-12-25 2016-07-20 福建凯米网络科技有限公司 多路音源的关联方法和装置及评定方法和系统
CN113055809A (zh) * 2021-03-12 2021-06-29 腾讯音乐娱乐科技(深圳)有限公司 一种5.1声道信号生成方法、设备及介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009270526B2 (en) Apparatus and method for generating audio output signals using object based metadata
RU2568926C2 (ru) Устройство и способ извлечения прямого сигнала/сигнала окружения из сигнала понижающего микширования и пространственной параметрической информации
US8488797B2 (en) Method and an apparatus for decoding an audio signal
RU2396608C2 (ru) Способ, устройство, кодирующее устройство, декодирующее устройство и аудиосистема
TWI305639B (en) Apparatus and method for generating a multi-channel output signal
JP5149968B2 (ja) スピーチ信号処理を含むマルチチャンネル信号を生成するための装置および方法
JP5189979B2 (ja) 聴覚事象の関数としての空間的オーディオコーディングパラメータの制御
KR101029077B1 (ko) 스테레오 신호 생성 방법 및 장치
KR101049144B1 (ko) 오디오 신호 처리방법 및 장치
KR101044948B1 (ko) 스테레오 신호 생성 방법 및 장치
WO2015056383A1 (ja) オーディオエンコード装置及びオーディオデコード装置
JP2001518267A (ja) オーディオチャンネルミキシング
JP5635502B2 (ja) 復号装置、復号方法、符号化装置、符号化方法、及び編集装置
JP2010507115A (ja) 多チャネルダウンミックスされたオブジェクト符号化における強化された符号化及びパラメータ表現
JPH1039881A (ja) カラオケ採点装置
US7526348B1 (en) Computer based automatic audio mixer
Marchand et al. DReaM: a novel system for joint source separation and multi-track coding
AU2013200578B2 (en) Apparatus and method for generating audio output signals using object based metadata
JP2001100792A (ja) 符号化方法、符号化装置およびそれを備える通信システム