JPH1037064A - 布裂き装置及び延反機 - Google Patents

布裂き装置及び延反機

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JPH1037064A
JPH1037064A JP8207898A JP20789896A JPH1037064A JP H1037064 A JPH1037064 A JP H1037064A JP 8207898 A JP8207898 A JP 8207898A JP 20789896 A JP20789896 A JP 20789896A JP H1037064 A JPH1037064 A JP H1037064A
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JP
Japan
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cloth
tearing
cutting
cutting unit
round blade
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JP8207898A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Inukai
利勝 犬飼
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INUKAI KK
Original Assignee
INUKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の枚数の布生地を故障なく確実に、か
つ、布生地を痛めることなく引き裂くことができる装置
で、切断と引裂きを併用でき、また、延反された布生地
にしわが形成されず、布生地の端部をきれいに整えるこ
とができる装置を提供する。 【解決手段】 延反機Aは、布生地引裂き・切断装置A
1と延反機本体A2とを有し、布生地引裂き・切断装置
A1内では、引裂き・切断ユニットが走行して原反19
0から引き出された布生地を切断又は引裂き処理を行
う。上記引裂き・切断ユニットは布生地の切断を行う丸
刃と引裂きを行う引裂き具とを有し、引裂きを行う場合
でも布生地の両端部は丸刃で切断して端部をきれいに整
えるようにする。また、延反機本体A2には、摺動フレ
ーム160が設けられ、該摺動フレーム160には支持
板部162a、162b間に設けられた横架棒が設けら
れ、延反された布生地の下を横架棒を移動させることに
よりしわをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布生地の切断及び
引裂き装置に関するものであり、特に、延反機に使用す
る切断及び引裂き装置に関するものであり、さらに、延
反機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生地を裁断して裁製する前の
段階において、ロール状に巻いた状態の原反を巻き戻し
て一定の長さに切断し、切断した布生地を順次積み重ね
る、いわゆる延反作業が行われる。ここで、従来からの
延反機においては、布生地を一定長さ又は一定の幅に断
つためのカッター装置を備えたものがある。しかし、カ
ッター装置で布生地を断つ場合には、生地目(経糸又は
緯糸の方向)に沿って切断できない場合が多い。つま
り、布生地に歪みがあるとカッター装置の切断方向と生
地目の方向とが一致しないので、生地目に沿って正しく
切断することができない。
【0003】このように生地目に沿って布生地を切断で
きない場合には、該生地目に沿って切断できなかった生
地を服地等の型紙に沿って裁断し、裁製して製品に仕上
げた際にプレスや糊気がなくなると、型崩れが生じてし
まうという問題がある。そのために、延反時に布生地を
切断する際に、カッター装置で切断後、人為的な作業に
より切断始点に切目を入れた上で、その切目を始点とし
て手作業で布生地を引裂く方法がとられる場合がある。
しかし、この場合には手作業によって布生地を引き裂く
には相当な力を必要とし、大量の布生地を引き裂くには
多くの労力を必要とし、また、布生地を引き裂くことに
よりほこりが発生して作業環境を悪化させるという問題
がある。布生地の引裂き作業を自動的に行う装置とし
て、左右に配設された上下布送りローラの押圧接触面に
布生地の側辺を挟み込むことにより、布生地を左右方向
に引っ張り布生地を裂く布裂き装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の布裂き
装置においては、布を引き裂いた際に生じる糸屑が上記
上下布送りローラ間に絡んで、該上下布送りローラによ
って布生地を送ることができず、多くの枚数の引裂き作
業をしていないのにすぐに故障してしまい、実用的では
ないという問題があった。また、上下布送りローラ間に
布を挟んで裂くので、このローラにより布が痛みやすい
という問題もあった。また、上記布裂き装置は布生地を
裂くためだけのものであり、布生地をカッター装置で切
断しようとした場合には、別途カッターを有する装置を
付け替えなければならなかった。また、従来の装置で
は、延反された布生地にしわが形成されてしまい、ま
た、引裂き処理された布生地の端部が整っていない等の
問題があった。
【0005】そこで、本発明は大量の枚数の布生地を故
障なく確実に、かつ、布生地を痛めることなく引き裂く
ことができる装置を提供するとともに、布生地の引裂き
と切断とを併用でき、さらに、布生地にしわが形成され
ず、布生地の端部をきれいに整えることができる装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、布生
地を生地目に沿って引き裂く布裂き装置であって、引裂
き・切断ユニットと、布生地把持部と、検知部とを有
し、上記引裂き・切断ユニットは、布生地に切込みを入
れるとともに、布生地を所定長さに切断する切断部と、
上記布生地の布面に沿って移動し、布生地の引裂きを行
う引裂き部とを有し、該引裂き・切断ユニットは、布面
に沿って布生地の引出し方向に垂直方向に走行し、上記
布生地把持部は、布生地を把持し、上記検知部は、引裂
き処理が行われている布生地の引裂き方向の終端側の端
部の移動を検知することを特徴とする。この第1の構成
の布裂き装置においては、引裂き・切断ユニットにおけ
る切断部により布生地の切断を行い、引裂き部により布
生地の引裂きを行う。つまり、引裂き・切断ユニットを
布生地の引出し方向に垂直方向に走行させて切断、引裂
きを行う。例えば、切断においては、布生地把持部によ
って布生地を把持した上で切断部によって布生地の切断
を行う。また、引裂きにおいては、まず、布生地の端部
に該切断部で切込みを入れ、その後、引裂き部によって
引裂き処理を行う。ここで、引裂き処理に際し、引裂き
部が引裂き処理が行われている布生地の引裂き方向の終
端の端部付近に近付き、該端部が移動すると、検知部に
よりこれが検知される。よって、該引裂き・切断ユニッ
トを一旦停止させ、最後の部分を切断部で切断する。こ
の第1の構成の布裂き装置によれば、引裂き部により布
生地を引き裂くので、布生地を痛める心配がない。ま
た、引裂きのみならず切断を行うこともできるので、1
つの装置で布裂きと切断の2種類の作業を行うことがで
きる。また、特に、検知部により布生地の端部を検知す
ることにより終端の部分も切断することができるので、
布生地の端部を整えることができる。
【0007】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記切断部が、布生地の引出し方向に垂直方向に配
置された丸刃であって、軸部に取り付けられ該軸部を中
心に回転可能な丸刃を有し、また、上記引裂き部が、布
生地の布面に向けて摺動する引裂き具を有し、さらに、
上記布生地把持部が、上記丸刃が配置される位置を介し
て上下に配置された布生地把持用アームを有することを
特徴とする。この第2の構成の布裂き装置においては、
切断部が丸刃で形成されているのでこの丸刃で切断を行
う。また、引裂き部が引裂き具で形成されているので、
この引裂き具で引裂きを行う。つまり、引裂き具を布生
地面に向けて摺動して突出させた上で引裂きを行う。ま
た、布生地把持部が布生地把持用アームを有しているの
で、この布生地把持用アームで布生地を把持するように
する。
【0008】また、第3には、上記第2の構成におい
て、引裂き・切断ユニットが布生地の引裂き方向に移動
して引裂き具によって布生地の引裂きを行い、引裂き具
が布生地の引裂き方向の終端から所定距離の位置となっ
た際に、布生地が引裂き具に引っ張られることにより、
検知部が布生地の引裂き方向の終端側の端部を検知でき
るように検知部が配置され、引裂きに際して、検知部が
布生地の該端部を検知すると、引裂き・切断ユニットは
停止した後、引裂き方向とは逆の方向に移動し、その
後、引裂き具を引込めた上で、丸刃を駆動させながら引
裂き・切断ユニットが引裂き方向に移動して、布生地の
残りの部分を丸刃で切断することを特徴とする。この第
3の構成の布裂き装置によれば、布生地の引裂き方向の
終端を切断するので、布生地の端部が厚手に形成されて
いても引裂き処理された布生地の端部を整えることがで
きる。また、第4には、布生地を生地目に沿って引き裂
く布裂き装置であって、引裂き・切断ユニットと、布生
地把持部とを有し、上記布生地把持部は、布生地を把持
し、上記引裂き・切断ユニットは、布生地に切込みを入
れるとともに、布生地を所定長さに切断する切断部と、
上記布生地の布面に沿って移動し、布生地の引裂きを行
う引裂き部とを有し、該引裂き・切断ユニットは、布面
に沿って布生地の引出し方向に垂直方向に走行し、布生
地の引裂きを行う場合に、引裂き方向の終端付近におい
ては、布生地を上記切断部で切断することを特徴とす
る。この第4の構成の布裂き装置によれば、布生地の引
裂き方向の終端を切断部で切断するので、布生地の端部
が厚手に形成されていても引裂き処理された布生地の端
部を整えることができる。
【0009】また、第5には、上記第2から第4のいず
れかの構成において、布裂き装置が、さらに、上記丸刃
を研磨する研磨部を有していることを特徴とする。ま
た、第6には、上記第5の構成において、上記研磨部が
上記引裂き・切断ユニットに設けられ、該研磨部に砥石
が設けられ、研磨に際して、該研磨部の砥石を丸刃に押
し当てて丸刃を回転させることを特徴とする。この第5
及び第6の構成の布裂き装置によれば、丸刃の研磨を容
易に行うことができ、特に、第6の構成の布裂き装置に
よれば、極めて簡単な操作で研磨を行うことができる。
【0010】また、第7には、布生地を延反する延反機
本体と、布生地を生地目に沿って引き裂く布裂き装置と
を有する延反機であって、上記延反機本体が、布生地の
引裂き方向に略平行な棒状部材で、延反方向に沿って往
復移動可能な棒状部材を有することを特徴とする。この
第7の構成の延反機においては、棒状部材を有するの
で、延反された布生地を乗せて該布生地の下を移動させ
ることにより布生地にしわが形成されるのを防止するこ
とができる。また、第8には、上記第7の構成におい
て、布裂き装置が、第1から第6のいずれかの構成の布
裂き装置であることを特徴とする。また、第9には、上
記第7又は第8の構成において、上記棒状部材が、上記
布生地把持装置が布生地を把持するととともに布生地の
引出し方向に所定距離移動し、その後、引裂き・切断ユ
ニットによる引裂き処理が終了した場合に、該引出し方
向と逆の方向に移動することを特徴とする。よって、引
裂き処理が行われた布生地にしわができるのを防止する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく延反機A
は、図5に示すように、布生地引裂き・切断装置A1と
延反機本体A2とを有している。布生地引裂き・切断装
置A1は延反機本体A2の手前側に取り付けられる。
【0012】ここで、上記延反機本体A2は、図6に示
すように構成され、左右に基台部150a、150bが
設けられている。なお、基台部150aには、延反機A
の動作における各種制御を行うための制御部が設けられ
ている。この基台部150a、150bには、上部基台
部152a、152bが設けられる。該上部基台部15
2a、152bは原反190を乗せるためのものであ
る。また、基台部150a、150bにはコンベア部1
54が設けられている。このコンベア部154は、手前
側に傾斜して設けられ、かつ、コンベアベルトは滑りや
すい素材で形成されている。これにより、布生地Sの下
方への滑りを容易とし、布裂き作業において布目地に沿
った布裂きをより確実にする。
【0013】また、上記基台部150a、150bに
は、摺動フレーム160が前後に摺動可能に設けられて
いる。つまり、この摺動フレーム160は、棒状部材と
しての横架棒164と該横架棒164の両端を支持する
支持板部162a、162bを有している。また、基台
部150bの内側にはモータ170が設けられ、該基台
部150bにはこのモータ170により回転するギア1
72と該ギア172と同軸に回転するピニオン174が
設けられている。また、上記支持板部162bには、該
ピニオン174に係合するラックが設けられている。ま
た、該ギア172には回転シャフト176が設けられ、
その他端には上記ピニオン174と同様のピニオンが設
けられている。また、支持板部162aにも上記支持板
部162bと同様にラックが設けられ、このラックは回
転シャフト176の基台部150a側に設けられたピニ
オンに係合する。以上のように構成されることにより、
モータ170が回転すると、この回転がギア172を介
してピニオン174等に伝わり、摺動フレーム160が
摺動することになる。摺動フレーム160の摺動方向
は、モータの回転方向に従うことになる。
【0014】なお、延反機本体A2は、レール180上
に移動可能に設けられ、該レール180に沿って往復動
可能である。このレール180は載置面Fに設けられて
いるものとする。この延反機Aがこのレールに沿って所
定距離を移動することにより延反することができる。
【0015】次に、布生地引裂き・切断装置A1につい
て説明する。この布生地引裂き・切断装置A1は、図5
に示すような原反190から引き出される布生地Sを所
定長さ引き出した後に切断又は引裂きを行うものであ
る。上記布生地引裂き・切断装置A1における外側カバ
ー部5を取り除いて視認した状態は図1及び図3に示さ
れ、前方より視認した場合に、左側に筐体部10を有
し、該筐体部10から本体部50が所定長さ繋がり、図
3に示す右端部に続いている。この本体部50の長さは
任意であるが、この本体部50に布生地Sが通過するの
で、実際には、布生地Sの幅よりもやや長く形成され
る。さらに、本体部50の右側端部は図3に示すように
構成されている。
【0016】ここで、上記筐体部10の構成について説
明する。この筐体部10はアルミ製のフレーム部11を
有し、このフレーム部11に各種アームが開閉自在に取
り付けられている。なお、図8、図9、図10において
は、支持フレーム126(図4参照)は省略されてい
る。すなわち、図1、図8、図9に示すように、布生地
把持用アームとしての上段外側アーム12と下段外側ア
ーム16と下段内側アーム18とが設けられ、上記各ア
ームは筐体部10に設けられた各軸部を中心に回動す
る。例えば、上段外側アーム12は軸部20(図1、図
8参照)を中心に回動し、下段外側アーム16は軸部2
2(図1、図9参照)を中心に回動する。さらに、下段
内側アーム18は軸部24(図9参照)を中心に回動す
る。
【0017】なお、下段外側アーム16と下段内側アー
ム18とは布生地Sが通過する位置を介して対称の位置
に設けられている。一方、上段外側アーム12の対称位
置にはアームは設けられておらず、図4、図8に示すよ
うに、内側カバー部52の上段外側アーム12の挟持部
12aに対応する位置に弾性部14bが取り付けられて
いる。なお、上段外側アーム12には立設棒13が取り
付けられている(図1、図4参照)。上記各アーム及び
上記弾性部14bが布生地把持部を形成する。
【0018】ここで、上記各アームは棒状に形成され、
その先端には板状の挟持部を有し、また、上記挟持部に
はゴム等で形成された弾性部を有している。つまり、上
段外側アーム12を例にとって説明すると、図8に示す
ように、棒状の上段外側アーム12の先端に挟持部12
aが設けられ、該挟持部12aの内側には弾性部12b
が設けられている。下段外側アーム16も上記上段外側
アーム12と同様の構成であるが、下段内側アーム18
においては、挟持部の構成が若干異なる。すなわち、下
段内側アーム18の挟持部18aは、図9に示すように
略L字状に形成されている。上記のように下段内側アー
ム18の挟持部18aが略L字状に形成されていること
により、図2に示すように、下段内側アーム18と下段
外側アーム16とが噛み合った状態では下段外側アーム
16の先端面16a−1と下段内側アーム18の端部内
側面18a−1とが接した状態になるため布生地Sの下
段外側アーム16と下段内側アーム18とで把持した場
合にアームとの接触面積が大きくなり、より確実に把持
することができる。
【0019】さらに、下段外側アーム16と下段内側ア
ーム18に設けられた弾性部16b、18bは、図2に
示すようにノコギリ状に形成され、両アームが噛み合っ
た状態では、各弾性部16b、18bの傾斜部38が密
着した状態になり、各弾性部16b、18bの谷部には
空間部36が形成される。上記のように各弾性部16
b、18bの傾斜部38が互いに密着することにより、
布生地Sの把持をより確実にすることができる。なお、
上記弾性部の構成は、上段外側アーム12の弾性部12
b及び内側カバー部52に設けられた弾性部14bにお
いても同様であり、弾性部12b、14bにおける傾斜
部(図示せず)を互いに密着させる構成とすることによ
り布生地Sの把持力を高めている。
【0020】上記のように構成される各アームは以下の
機構により開閉自在となる。すなわち、図1に示すよう
に、各アームにはフレーム部11に取り付けられた軸部
30に設けられた2つのカムが当接し、このカムが回転
することによりアームが開閉する仕組みである。すなわ
ち、図1に示すように、上段外側アーム12の基端部に
はカム26が当接し、下段外側アーム16と下段内側ア
ーム18の基端部にはカム28が当接している。この軸
部30の回転はフレーム部11に取り付けられたモータ
32の回転をかさ歯車33により伝達することにより行
われ、モータ32の回転の方向はリミットスイッチ用カ
ム34がリミットスイッチ(図示せず)をオンオフ切換
えすることにより制御される。以上のような構成とする
ことにより、布生地Sを引き裂く場合に、アームを閉じ
て布生地を把持するようにする。詳しい動作については
後述する。また、フレーム部11には、図1に示すよう
に、穴部11aが設けられている。この穴部11aは、
丸刃92(図7参照)を研ぐ場合に使用される。詳しく
は後述する。
【0021】次に、本体部50の構成について説明す
る。本体部50は、図1、図3、図4に示すように、内
側カバー部52と、この内側カバー部52の手前側に設
けられた押え板部54と、前方カバー部56とを有して
いる。また、本体部50の下部には、図1、図3、図4
に示すように、シャフト58が設けられ、特に図4に明
らかなように、上記前方カバー部56はこのシャフト5
8に取り付けられている。また、上記押え板部54はそ
の下部両端が軸部54a(図1参照)等で軸支され、上
段外側アーム12が閉まる際に上段外側アーム12に立
設された立設棒13が押え板部54の上部を内側カバー
部52側に押し、この押え板部54と内側カバー部52
とで布生地Sを挟むようにしている。
【0022】また、前記シャフト58の奥側には、図
3、図4に示すように、前記シャフト58と平行なシャ
フト60が設けられている。すなわち、シャフト60の
一方は図4に示すように下段内側アーム18に支持具5
9を介して取り付けられ、他方は図3に示すようにフレ
ーム部61に固定支持されている。
【0023】ここで、本体部50の右端部の構成につい
て説明すると、図3に示すように、フレーム部61の近
傍にモータ62が設けられている。このモータ62は後
述する引裂き・切断ユニット80のH字状部82aに取
り付けられたチェーン115(図7参照)を送るための
ものであり、モータ62が作動することにより後述する
引裂き・切断ユニット80が移動する。また、本体部5
0の右側のやや上方には検知部としてのセンサ51aが
設けられている。このセンサ51aは取付け部材51に
取り付けられ、該取付け部材51は内側カバー部52に
取り付けられている。このセンサ51aは、該センサ5
1aよりも手前側の所定距離内の物体を検知するもので
あり、具体的には、引き裂かれる布生地の右端の移動を
検知するものであり、図13に示すように、後述する引
裂き具98が布生地を引き裂いてこの引裂き具98と布
生地Sの端部の距離がRになった場合に引裂き具98で
引っ張られた布生地Sの端部をセンサ51aが検知する
ように配設されている。なお、センサ51aの取り付け
位置は左右に調整可能である。
【0024】次に、上記内側カバー部52の内壁には、
図4に示すように、レール部124が取り付けられ、ま
た、上記レール部124には該レール部124に沿って
往復動可能な引裂き・切断ユニット80が設けられてい
る。
【0025】ここで、まずレール部124の構成につい
て説明すると、図7に示すように、レール部124は細
長に形成され、該レール部124には溝部が設けられ、
この溝部に後述する引裂き・切断ユニット80における
可動部86内のボールが転がって、可動部86が摺動す
る。つまり、レール部124には、上下にそれぞれ2条
列のボール転走面が形成されている。なお、このレール
部124は、支持フレーム126にネジ等で取り付けら
れ、該支持フレーム126は内側カバー部52の背面側
に取り付けられている。また、この支持フレーム126
には、引裂き・切断ユニット80の走行を制御するため
のリミットスイッチ(図示せず)が設けられ、可動部8
6に取り付けられた部材(図示せず)が接触することに
よりリミットスイッチを動作させることになる。
【0026】次に、引裂き・切断ユニット80について
説明する。この引裂き・切断ユニット80おいては、図
7に示すように、切断装置80−1と引裂き装置80−
2とが設けられている。ここで、切断部としての切断装
置80−1は図7〜図11に示すように、丸刃92と該
丸刃92を回転させるモータ88とを有している。ここ
で、丸刃92のモータ88への取付け方法について説明
すると、図11に示すように、突出片82bと支持部材
90を重ねた状態で突出片82b及び支持部材90にモ
ータ88を取り付ける。取付けはネジ88a〜88c等
により行われる。そして、モータ88の軸部88eに丸
刃支持具89aを取り付け、支持部材90の底面に軸部
88e及び丸刃支持具89aを保護部材としてのスポン
ジ94の開口部に挿通した状態でスポンジ94を配置
し、その後、丸刃92を座金89b及びナット89cで
丸刃支持具89aに固定する。
【0027】ここで、支持部材82は略H字状を呈する
H字状部82aと該H字状部82aから手前側に突出し
た板状の突出片82bとを有する構成であり、この切断
装置80−1は支持部材82の突出片82bに取り付け
られている。また、モータ88の突出片82bへのねじ
止めに際しては、引裂き装置80−2を取り付けるため
の支持部材90も同時に突出片82bの下部に取り付け
られる。丸刃92と支持部材90との間にスポンジ94
が設けられるが、このスポンジ94により軸部88eが
カバーされるので、軸部88eに引裂き及び切断時に発
生する糸屑が絡まることがない。また、装置全体におけ
る丸刃92の取付け位置について説明すると、前後方向
には、図4、図8、図9に示すように、布生地Sを丸刃
92の先端で切断できる位置にあり、また、上下方向に
は図4、図10に示すように、上段外側アーム12と下
段外側アーム16の間に位置している。
【0028】また、上記支持部材82におけるH字状部
82aには、図7に示すように、研磨部130が設けら
れている。この研磨部130は、一対の円柱状の砥石1
34と、該砥石134を支持するコ字状部132と、該
コ字状部132に取り付けられる支持部材136とを有
している。この研磨部130は、所定の支持部材等を介
してH字状部82aに取り付けられている。つまり、該
支持部材136は支持部材85に軸着され、研磨部13
0は支持部材85に対して略水平方向に回転可能になっ
ている。さらに、該支持部材136と支持部材85間に
はスプリング137が取り付けられて、このスプリング
137は支持部材136と支持部材85とを引っ張る方
向に付勢されている。また、この支持部材85は取付け
板部84に取り付けられ、該取付け板部84はH字状部
82aに取り付けられている。この研磨部130におい
て自然状態では砥石134は丸刃92には接していな
い。
【0029】次に、引裂き部としての引裂き装置80−
2について、図4、図7、図9、図10を使用して説明
する。引裂き装置80−2においては、布生地Sの引裂
き用に使用される引裂き具98が前後に摺動可能に取り
付けられている。すなわち、上記支持部材90の底面
に、引裂き具98から延設された引裂き具軸部98aを
支持する開口部を有する支持部材96が取り付けられ、
引裂き軸部98aの端部には、図9に示すようにボルト
98bが取り付けられている。
【0030】また、支持部材90には右側奥方に突出す
る突出片90aが設けられ(図4、図7参照)、この突
出片90aの底面に図4、図9に示すようにソレノイド
106が取り付けられている。このソレノイド106は
オン作動する場合に後方に摺動して引っ込むソレノイド
先端部106aを有している。また、支持部材90の底
面には、垂直方向に軸部102が立設され(図4、図9
参照)、この軸部102にクランク状のレバー100が
取り付けられている。また、上記軸部102にはバネ1
04が取り付けられている。ここで、図9に示すよう
に、レバー100の端部とソレノイド先端部106aと
はバネ108で接続され、レバー100の引裂き具98
側の端部には長穴が設けられ、ボルト98bの軸部に摺
動可能に取り付けられている。すなわち、ソレノイド1
06が作動してソレノイド先端部106aが引っ込んだ
場合には、レバー100が回転し、レバー100が回転
するとこれに伴い引裂き具軸部98aが押されて引裂き
具98が飛び出す。一方、ソレノイド106がオフ作動
した場合には、ソレノイド先端部106aがもとの位置
に戻り、バネ108の作用によりレバー100がもとの
位置に戻るので、これによって引裂き具98が引き戻さ
れる。ここで、引裂き具98は図4、図7に示すよう
に、前後方向中央にいくほど径が小さくなる柱状を呈し
ている。
【0031】また、上記H字状部82aの背面には、可
動部86が取り付けられている。この可動部86は断面
略コ字状を呈し溝部を有し、この溝部にはレール部12
4の溝部上を転がるボールが設けられている。つまり、
この可動部86とレール部124とでスライドガイド1
22が形成される。このような構成にすることにより、
可動部86はがたつきがなく、滑らかな直線移動を得る
ことができる。引裂き・切断ユニット80の走行路にお
いては、左端が初期位置となる。
【0032】また、図7、図4に示すように、上記H字
状部82aには支持部材141を介してガイド部材14
0が設けられている。このガイド部材140は、モータ
88やソレノイド106等への配線を行うために用いら
れ、ガイド部材140や支持部材141内にはケーブル
が設けられ、モータ88やソレノイド106に繋がって
いる。
【0033】また、上記H字状部82aにはチェーン1
15が取り付けられている。このチェーン115は、上
述したようにモータ62(図3参照)によって送られ、
該チェーン115が送られることにより引裂き・切断ユ
ニット80が移動される。つまり、引裂き・切断ユニッ
ト80の走行はチェーン115の回転を制御することに
よって可能となる。
【0034】上記構成に基づく布生地引裂き・切断装置
A1及びこの布生地引裂き・切断装置A1を取り付けた
延反機Aの動作について説明する。まず、図5に示すよ
うに、延反機本体A2に取り付けた原反190から布生
地の端部を引き出し、図4に示す内側カバー部52と押
え板部54の間から該布生地の端部を案内しておく。延
反機Aは初期位置にあるものとする。
【0035】そして、図4の布生地Sに示す位置に布生
地を導出して、布生地Sを図5に示すような状態にす
る。そして、所定の長さにまで導出して切断又は引裂き
を行う。ここで、布生地Sを導出する場合には、コンベ
ア部154を駆動させるとともに、延反機A自体を奥側
に移動させる。すると、布生地Sは載置面F(図5、図
6参照)に平らに導出される。
【0036】ここで、布生地Sをある位置で切断したい
場合には、その位置で延反機本体A2の移動を停止し、
布生地Sの導出を止める。そして、引裂き・切断ユニッ
ト80(図7参照)をモータ88を駆動して丸刃92を
回転させながら布生地Sの一端から他端に向けて走行さ
せる。通常は引裂き・切断ユニット80はレール部12
4の左端部に位置しているので、左端から右端に走行さ
せる。つまり、引裂き・切断ユニット80は、布生地の
引出し方向に垂直の方向に走行することになる。丸刃9
2はその先端が布生地Sの位置に当たるように配置され
ているので(図4、図8、図9参照)、丸刃92を回転
させながら引裂き・切断ユニット80を走行させること
により切断することができる。なお、この切断に際し
て、各アームを閉じて布生地Sの端部を把持するように
する。つまり、筐体部10に設けられたモータ32を作
動させて、上段外側アーム12、下段外側アーム16、
下段内側アーム18を閉じ、布生地Sの端部を把持す
る。切断をし終わった引裂き・切断ユニット80は再び
もとの位置に戻される。つまり、引裂き・切断ユニット
80は右端まで来ると可動部に取り付けられた部材(図
示せず)が図示しないリミットスイッチに接触して左端
の初期位置に戻される。
【0037】なお、上記の切断に際して、下記に説明す
る引裂き処理の場合ように摺動フレームを動作させるよ
うにしてもよい。これにより布生地にしわが形成される
のを防止することができる。
【0038】次に、布生地Sを引裂く場合の動作につい
て説明する。つまり、生地目に沿って裂く場合の動作に
ついて説明する。その場合にも、初期位置から奥側に移
動する延反機本体A2の移動を停止し、布生地Sの導出
を止める。そして、まず、布生地の端部に切込みを入れ
る。すなわち、図12(a)に示すように、丸刃92を
回転させながら引裂き・切断ユニット80を走行路の左
端の初期位置から所定距離走行させて布生地Sの端部に
切込みKを入れる。引裂き・切断ユニット80の走行距
離は切込みKを入れるのに必要な距離で十分であるの
で、短い距離で十分である。この切込みKを入れるのに
際して、各アームを閉じて布生地Sの端部を把持する。
つまり、筐体部10に設けられたモータ32を作動させ
て、上段外側アーム12、下段外側アーム16、下段内
側アーム18を閉じ、布生地Sの端部を把持する。
【0039】切込みKの形成が完了したら引裂き・切断
ユニット80をもとの位置に戻す。その後、引裂き・切
断ユニット80設けられたソレノイド106を作動させ
て引裂き具98を突出させる。すると、図12(b)に
示すように、上記引裂き具98は形成した切込みKの間
に挿通される。図12(b)には各アームは図示されて
いないが、実際には布生地Sの端部を上記各アームで把
持している。
【0040】また、各アームで布生地Sの端部を把持す
るとほぼ同時に、摺動フレーム160(図6参照)を初
期位置から手前側に移動させる。つまり、摺動フレーム
160を手前側に引き出すようにする。ここで、摺動フ
レーム160の初期位置は摺動フレーム160が最も奥
にある位置である。
【0041】そして、摺動フレーム160を所定位置ま
で引き出したら摺動フレーム160の移動を停止させ、
その後、布生地Sを上記各アームでつかんだ状態で、引
裂き・切断ユニット80を布生地の引出し方向に垂直の
方向、つまり、布生地の左端から右端に走行させる。こ
の布生地の左端から右端への方向が引裂き方向となる。
すると、引裂き具98が上記切込みKを押し広げながら
右方向に走行していくので、布生地の生地目に沿って布
生地Sを裂くことができる。引裂き具98が布生地Sの
端部よりも左側にあり、引裂き具98を突出させた際に
切込みKの位置に引裂き具98が挿通されない場合で
も、布生地Sがアームにより固定されているので、引裂
き具98を右方向に走行させれば自動的に引裂き具98
は切込みK内に臨むことから引裂き作業に支障はない。
なお、引裂き具98は、前後方向中央にいくほど径が小
さくなる柱状を呈しているので、確実に引裂き具98の
中央部分で布生地Sを引き裂くので、引裂き部分が乱れ
ることがない。
【0042】なお、上段外側アーム12が閉じた際に
は、上段外側アーム12に設けられた立設棒13により
押え板部54が内側カバー部52に押圧されるので、こ
の押え板54と内側カバー部52とによって布生地を保
持することができる。
【0043】また、布生地Sにおける引裂き具98の移
動方向終端付近では、次のような動作が行われる。つま
り、終端付近のみ丸刃92に切断して終端付近の乱れを
防止する。より具体的に説明すると、引裂き具98が図
5における布生地Sの右側の端部付近にまで移動してく
ると、引裂き具98が布生地Sを右側に引っ張る。そし
て、図13に示すように、引裂き具98が布生地Sの端
部からRの距離の位置にまで来ると、布生地Sの右端が
センサ51a(図3参照)の前方に来たことをセンサ5
1aが検知し、センサ51aがこれを検知すると、引裂
き・切断ユニット80の移動を一旦ストップさせる。
【0044】引裂き・切断ユニット80の移動がストッ
プしたら、引裂き・切断ユニット80を若干逆の方向に
移動させる。つまり、図5においては、引裂き・切断ユ
ニット80を左側に移動させる。そして、引裂き具98
を引込め、その後、丸刃92を回転させながら引裂き・
切断ユニット80をもとの引裂き方向へ移動させる。す
ると、布生地Sの端部の部分は丸刃92により切断され
ることになる。これにより、布生地Sの端部を確実に分
離して切断面の乱れを防止することができる。つまり、
布生地Sの端部は厚手に作られていることが多いため引
裂き具98によりそのまま引き裂こうとすると、きれい
に引き裂くことができないおそれがあり、以上のように
最後の部分のみ切断することにより布生地の端部を整え
ることができる。また、引裂き具98が所定位置に移動
した際に引裂き・切断ユニット80の移動を一旦ストッ
プさせて逆方向に移動させるとしたが、引裂き・切断ユ
ニット80がストップしたら引裂き具98を引っ込めて
そのまま丸刃92を回転させて布生地Sの端部を切断す
るようにしてもよい。
【0045】布生地Sが以上のように裂き終わったら、
延反機Aが奥側に移動するとともに、摺動フレーム16
0も延反機Aの奥側に移動し、初期位置まで戻る。する
と、摺動フレーム160が移動することにより布生地の
しわが延ばされるので、引裂き処理された布生地は載置
面F上にしわのない状態で置かれることになる。
【0046】奥側に移動した延反機Aは、布生地の載置
が完了したら手前側に戻り、初期位置で停止する。ま
た、引裂き・切断ユニット80も、右端まで来ると可動
部に取り付けられた部材(図示せず)が図示しないリミ
ットスイッチに接触して左端の初期位置に戻される。延
反して所定長さに切断ないしは引裂きが行われた布生地
Sは、裁断から裁製、製品仕上げの工程に送られる。な
お、上記の各動作の制御は上記の制御部により制御され
ることになる。
【0047】また、上記の説明においては、所定の長さ
導出された布生地を切断又は地の目裂きする場合につい
て説明したが、延反機本体A2を所定距離だけ往復動さ
せて所定長さの布生地を積み重ねて延反した上で、切断
又は引裂き処理をするようにしてもよい。
【0048】次に、丸刃92を研ぐ場合の動作について
説明する。この場合には、引裂き・切断ユニット80を
左端に停止させる。つまり、筐体部10に最も近い位置
に停止させる。そして、フレーム部11に設けられた穴
部11aから棒状部材を挿通する。すると、研磨部13
0のコ字状部132が丸刃92側に押されて砥石134
が丸刃92に接する。この状態で、丸刃92を回転させ
ることにより丸刃92を研ぐことができる。
【0049】本実施例による布生地引裂き・切断装置A
1によれば、各アームによって布生地の端部を把持しな
がら、引裂き具98を移動させることにより布生地Sを
裂くので、糸屑は下方に落下するのみであり、本装置の
部材には絡みつかないので、装置の故障を防止すること
ができる。丸刃92が取り付けられたモータ88の軸部
88eは確かに回転するが、モータ88と丸刃92との
間にスポンジ94が設けられているので糸屑が上記軸部
88eに絡み付くおそれはない。なお、上記実施例にお
いてはスポンジ94を使用したが、丸刃92の回転を妨
げず、かつ、糸屑を侵入を防止できる部材であればこれ
には限られず、他の弾性部材であってもよい。
【0050】また、本実施例においては、布生地Sの端
部を把持しつつ、引裂き具98にて引き裂くので、布生
地Sを痛める心配がなく、整った引裂き面を形成するこ
とができる。さらに、布生地Sの引裂きと切断の両機能
を備えているので、必要に応じて引裂き又は切断を行う
ことができる。特に、本実施例では、引裂きの場合の切
込みKの形成を切断に使用する丸刃を使用するので、他
に余分な切込み形成用の部材を必要とせず経済的であ
る。
【0051】また、本実施例の延反機においては、延反
機本体A2に前後に摺動する摺動フレームが設けられて
いるので、引裂き処理又は切断された布生地にしわがで
きるのを防止することができる。また、引裂きの場合に
おいて、布生地の終端部分については丸刃92によって
切断を行うので、布生地の端部を整えることができる。
【0052】さらに、上記のようにコンベア部154は
図5に示すように手前側に傾斜して設けられ、かつ、コ
ンベアベルトは滑りやすい素材で形成されているので、
よって、布生地Sの下方への滑りを容易とし、布裂き作
業において布目地に沿った布裂きをより確実にすること
ができる。すなわち、特に布目地に沿って見た場合に布
生地Sの右側が左側よりも上がっている場合、つまり右
側が遅れて布生地引裂き・切断装置A1に送られる場合
には、引裂き具98によって布生地Sを引き裂くに従っ
て自然に布生地Sの右側が下方に滑ってくるため横糸を
切断してしまうことがなく、整った引裂き面を形成でき
る。つまり、図5に示す状態で布生地Sの右側が上がっ
たままで布生地Sが固定された状態で引裂き具98で引
裂きを行う場合には、横糸が斜めになっているので引裂
き具98が該横糸に当たり、引裂き具98で横糸を切断
してしまうおそれがあるが、引裂きによる力によって布
生地Sが自然に落下して常に横糸が引裂き具の移動方向
に平行になり、横糸を痛めることがない。
【0053】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1及び請求項2に
記載の布裂き装置によれば、引裂き部により布生地を引
き裂くので、布生地を痛める心配がない。また、引裂き
のみならず切断を行うこともできるので、1つの装置で
布裂きと切断の2種類の作業を行うことができる。ま
た、特に、検知部により布生地の端部を検知することに
より終端の部分も切断することができるので、布生地の
端部を整えることができる。また、請求項3及び請求項
4に記載の布裂き装置によれば、布生地の引裂き方向の
終端を切断するので、布生地の端部が厚手に形成されて
いても引裂き処理された布生地の端部を整えることがで
きる。また、請求項5及び請求項6に記載の布裂き装置
によれば、丸刃の研磨を容易に行うことができ、特に、
請求項6に記載の布裂き装置によれば、極めて簡単な操
作で研磨を行うことができる。
【0054】また、請求項7から請求項9に記載の布裂
き装置によれば、棒状部材を有するので、延反された布
生地を乗せて該布生地の下を移動させることにより布生
地にしわが形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく布生地引裂き・切断装置の構成
を示す要部斜視図であって、外側カバー部を取り外した
状態を左前方から視認した状態を示す要部斜視図であ
る。
【図2】本発明に基づく布生地引裂き・切断装置におけ
る下段外側アームと下段内側アームの挟持部の構成を示
す平面図である。
【図3】本発明に基づく布生地引裂き・切断装置の構成
を示す要部斜視図であって、外側カバー部を取り外した
状態を右前方から視認した状態を示す要部斜視図であ
る。
【図4】図1におけるX−X断面図である。
【図5】本発明の実施例に基づく延反機を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施例に基づく延反機本体を示す斜視
図である。
【図7】引裂き・切断ユニットとレール部の構成を示す
斜視図である。
【図8】引裂き・切断ユニットとレール部の構成を示す
平面図である。
【図9】引裂き・切断ユニットとレール部の構成を示す
底面図である。
【図10】引裂き・切断ユニットとレール部の構成を示
す正面図である。
【図11】切断装置の構成を示す分解斜視図である。
【図12】本発明に基づく布生地引裂き・切断装置の使
用状態を示す説明図であり、(a)は切込みを入れる状
態を示す説明図であり、(b)は引裂き具による引裂き
状態を示す説明図である。
【図13】本発明に基づく布生地引裂き・切断装置の使
用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 延反機 A1 布生地引裂き・切断装置 A2 延反機本体 12 上段外側アーム 14b 弾性部 16 下段外側アーム 18 下段内側アーム 50 本体部 52 内側カバー部 54 押え板部 56 前方カバー部 58、60 シャフト 80 引裂き・切断ユニット 82 支持部材 86 可動部 88 モータ 92 丸刃 94 スポンジ 98 引裂き具 100 レバー 115 チェーン 124 レール部 130 研磨部 160 摺動フレーム 164 横架棒 170 モータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布生地を生地目に沿って引き裂く布裂き
    装置であって、 引裂き・切断ユニットと、布生地把持部と、検知部とを
    有し、 上記引裂き・切断ユニットは、布生地に切込みを入れる
    とともに、布生地を所定長さに切断する切断部と、上記
    布生地の布面に沿って移動し、布生地の引裂きを行う引
    裂き部とを有し、該引裂き・切断ユニットは、布面に沿
    って布生地の引出し方向に垂直方向に走行し、 上記布生地把持部は、布生地を把持し、 上記検知部は、引裂き処理が行われている布生地の引裂
    き方向の終端側の端部の移動を検知することを特徴とす
    る布裂き装置。
  2. 【請求項2】 上記切断部が、布生地の引出し方向に垂
    直方向に配置された丸刃であって、軸部に取り付けられ
    該軸部を中心に回転可能な丸刃を有し、また、上記引裂
    き部が、布生地の布面に向けて摺動する引裂き具を有
    し、さらに、上記布生地把持部が、上記丸刃が配置され
    る位置を介して上下に配置された布生地把持用アームを
    有することを特徴とする請求項1に記載の布裂き装置。
  3. 【請求項3】 引裂き・切断ユニットが布生地の引裂き
    方向に移動して引裂き具によって布生地の引裂きを行
    い、引裂き具が布生地の引裂き方向の終端から所定距離
    の位置となった際に、布生地が引裂き具に引っ張られる
    ことにより、検知部が布生地の引裂き方向の終端側の端
    部を検知できるように検知部が配置され、 引裂きに際して、検知部が布生地の該端部を検知する
    と、引裂き・切断ユニットは停止した後、引裂き方向と
    は逆の方向に移動し、その後、引裂き具を引込めた上
    で、丸刃を駆動させながら引裂き・切断ユニットが引裂
    き方向に移動して、布生地の残りの部分を丸刃で切断す
    ることを特徴とする請求項2に記載の布裂き装置。
  4. 【請求項4】 布生地を生地目に沿って引き裂く布裂き
    装置であって、 引裂き・切断ユニットと、布生地把持部とを有し、 上記布生地把持部は、布生地を把持し、 上記引裂き・切断ユニットは、布生地に切込みを入れる
    とともに、布生地を所定長さに切断する切断部と、上記
    布生地の布面に沿って移動し、布生地の引裂きを行う引
    裂き部とを有し、該引裂き・切断ユニットは、布面に沿
    って布生地の引出し方向に垂直方向に走行し、布生地の
    引裂きを行う場合には、引裂き方向の終端付近において
    は、布生地を上記切断部で切断することを特徴とする布
    裂き装置。
  5. 【請求項5】 布裂き装置が、さらに、上記丸刃を研磨
    する研磨部を有していることを特徴とする請求項2から
    4のいずれかに記載の布裂き装置。
  6. 【請求項6】 上記研磨部が上記引裂き・切断ユニット
    に設けられ、該研磨部に砥石が設けられ、研磨に際し
    て、該研磨部の砥石を丸刃に押し当てて丸刃を回転させ
    ることを特徴とする請求項5に記載の布裂き装置。
  7. 【請求項7】 布生地を延反する延反機本体と、布生地
    を生地目に沿って引き裂く布裂き装置とを有する延反機
    であって、 上記延反機本体が、布生地の引裂き方向に略平行な棒状
    部材で、延反方向に沿って往復移動可能な棒状部材を有
    することを特徴とする延反機。
  8. 【請求項8】 布裂き装置が、請求項1から6のいずれ
    かに記載の布裂き装置であることを特徴とする請求項7
    に記載の延反機。
  9. 【請求項9】 上記棒状部材が、上記布生地把持部が布
    生地を把持するととともに布生地の引出し方向に所定距
    離移動し、その後、引裂き・切断ユニットによる引裂き
    処理が終了した場合に、該引出し方向と逆の方向に移動
    することを特徴とする請求項7又は8に記載の延反機。
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