JPH10339065A

JPH10339065A - 自重式オートリターンちょう番

Info

Publication number: JPH10339065A
Application number: JP18566297A
Authority: JP
Inventors: Chiaki Kitao; 千秋喜多尾
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-06-06
Filing date: 1997-06-06
Publication date: 1998-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、開放されたあるいは閉鎖され
た状態の扉が閉鎖あるいは開放操作された後、扉の自重
のみにて自動的に開放あるいは閉鎖の元の位置に戻るべ
く考案されたちょう番に関するものである。【構成】扉の支持体側受軸（１）と扉側受軸（２）
との接点部分を斜めにラセン状にカットし、（１）と一
体化した心棒（３）に（２）をはめ込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は扉類の開閉に用いられ
るちょう番に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】建築物や家具などの開閉部分にはその支
持体（柱や壁など）と扉との接続部にちょう番が用いら
れている。扉を開け閉めするには通常は全面的に人など
の力によるか、あるいは別に用意された開閉のための補
助器具を扉に装備して自動あるいは半自動的に行う。こ
れらの補助器具なしに単にちょう番のみで扉を設置した
場合、従来のちょう番では扉を開放すると人などの力で
再び閉める操作を行うまで扉は開いたままである。また
逆に元々開いている扉を閉めた場合も再び開ける操作を
行うまで扉は閉まったままである。またこれらの場合、
風などの自然な力によって扉はバタバタと煽られた状態
となることもあり、扉が損傷したり騒音の原因ともな
る。一方、補助器具を装備した場合、扉とは別にその設
置費用が必要であり、また複雑な機構を有している場
合、故障も起こりやすいのでその都度補助器具を修理あ
るいは交換しなければならず、多数の扉がある場合それ
らの設置あるいはメンテナンス費用だけでも膨大なもの
となる。従ってほとんどの場合、こういった自動あるい
は半自動の扉開閉器具を装備している扉は、生活上で必
要最低限の便利さが要求される場合のみに限られている
ようである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は単純で安価
な仕掛けで、開放された扉あるいは閉鎖された扉を自動
的に元の位置に戻そうとするものであり、普及されるこ
とによってより便利で快適かつ安全な市民生活に役立て
ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）ちょう番の扉を支える側の受軸（支持側受軸）と
扉に接続される側の受軸（扉側受軸）との接点部分を従
来のような水平な構造でなく、斜めにラセン状にカット
する。（ロ）扉の閉鎖速度は、扉の自重、ラセンの角度、ちょ
う番の材質、仕上げ度合い、大きさなどに依存するが、
簡単には予め扉の種類や使用目的にあわせて適度な速度
となるようにラセン角度を固定したものを用途別に製造
するか、あるいはラセン構造部分のみの角度を緩いもの
からきついものまで多種類用意し、スペーサーを介して
自由に選択交換できるようにすることにより、自在に調
節できる。（ハ）ちょう番は開放用、閉鎖用、左開き、右開きなど
の違い、また必要とされる開閉角度、支持側の柱や壁の
位置関係を考慮して多種類用意し、目的用途にあったも
のを選択する。

【０００５】

【作用】本ちょう番は以上の構造をしているため、例え
ば扉が閉まった状態から開ける操作を加えると扉側受軸
は支持側受軸の接点の斜面をラセン状に上方に登って行
き、扉を離すと扉側受軸は扉の自重で斜面をすべり降り
るので、扉は自動的に元の位置すなわち閉じた状態に戻
る。これは最初を開いた状態に設置しておいてこれを閉
じ、また自動的に元の開いた状態に戻す場合でも同じで
ある。上記作用から明らかなように、本ちょう番による
扉は操作する扉の開閉角度とラセン勾配のつけかたによ
ってその分だけ扉全体が上方に移動するので、設置には
扉上方部に最低その移動距離分だけの空間（スキ間）を
とることが必要である。

【０００６】

【実施例】

（イ）本ちょう番を装備した扉を公衆トイレ等に設置す
れば、トイレの扉の開け放し状態がなくなり、衛生面で
も有用である。逆に、衛生管理が行き届いている事務所
などでトイレが使用されていない時には扉をいつもキッ
チリと開いた状態にしておくことも可能である。（ロ）本ちょう番を装備した扉を病院、役所、事務所な
どの人の出入りが頻繁で簡単な仕切り空間を得たい施設
に設置すれば経済的であり、プライバシー保護にも有用
である。（ハ）本ちょう番を建築物の門扉に用いれば、その開け
放しが防止され治安上でも安全である。（ニ）本ちょう番を装備した扉を動物園や庭園などの柵
の囲いに用いれば、動物の逃走の危険もなく、危機管理
上でも安全である。（ホ）本ちよう番を装備した扉を家具類に用いれば、室
内が整頓され美観を保て。

【０００７】

【発明の効果】

（イ）扉を閉める手間が省け、扉の閉め忘れが自動的に
防止される。（ロ）扉を開ける手間が省け、扉はいつも所定の位置で
開いた状態にできる。（ハ）安全上、治安上、環境衛生上、美観保護上等での
有効性が高まる。（ニ）安価に製造でき、特別な補助機具を必要としない
ので、設置経費がかからない。（ホ）簡単な構造なので故障がない。従ってメンテナン
ス経費も節約できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の正面および背面分解図

【図３】本発明の部品分解時の正面図

【図４】本発明の使用斜視図

【符号の説明】

１は支持側受軸２は扉側受軸３は心棒４はネジ穴（複数）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ちょう番の扉支持側受軸と扉接続側受軸の
接触面を斜めにラセン状にカットした構造を有するちょ
う番、およびこの構造を一体化した構造物。