JPH1033700A - 防煙用フード - Google Patents
防煙用フードInfo
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- JPH1033700A JPH1033700A JP8209060A JP20906096A JPH1033700A JP H1033700 A JPH1033700 A JP H1033700A JP 8209060 A JP8209060 A JP 8209060A JP 20906096 A JP20906096 A JP 20906096A JP H1033700 A JPH1033700 A JP H1033700A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 頭部全体にすっぽりと被るようにして着用で
きる防煙用フードであって、少なくとも数分間は、外気
(煙)を吸わずに避難することができ、しかも、その着
用状態で視界が確保できると共に、人の注意が払われ難
い後方の安全性を高めることができるものであって、よ
り安価に製造でき、また、携帯が容易な防煙用フードの
提供を図る。 【解決手段】 前面シート部2と後面シート部3とを備
えると共に、下方を頭部挿入用の開口部4とした袋体1
から構成される。この袋体1の前面シート部2の全面或
いは一部には、透明のシートにより形成された透視部2
が形成され、後面シート部3がアルミ箔等の金属箔層を
有するシートや板紙等の耐熱性の高いシートにより構成
される。
きる防煙用フードであって、少なくとも数分間は、外気
(煙)を吸わずに避難することができ、しかも、その着
用状態で視界が確保できると共に、人の注意が払われ難
い後方の安全性を高めることができるものであって、よ
り安価に製造でき、また、携帯が容易な防煙用フードの
提供を図る。 【解決手段】 前面シート部2と後面シート部3とを備
えると共に、下方を頭部挿入用の開口部4とした袋体1
から構成される。この袋体1の前面シート部2の全面或
いは一部には、透明のシートにより形成された透視部2
が形成され、後面シート部3がアルミ箔等の金属箔層を
有するシートや板紙等の耐熱性の高いシートにより構成
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、火災からの避難時に
頭部に被ることにより、煙を吸い込まずに避難できるよ
うにした防煙用フードに関するものである。
頭部に被ることにより、煙を吸い込まずに避難できるよ
うにした防煙用フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、防災用フードとしては、綿入
れの頭巾状のものが知られているが、今日の火災におい
ては、煙を吸引することにより、呼吸が困難となり、死
亡或いは負傷する場合が多い。そのため、所謂防火頭巾
のように、炎や熱に対して人を守ることを主眼とするも
のよりも、煙を吸い込まずに避難できるようにすること
を主眼とすることが望ましいと考えられるが、それに適
するものが実用化されていないのが現状である。
れの頭巾状のものが知られているが、今日の火災におい
ては、煙を吸引することにより、呼吸が困難となり、死
亡或いは負傷する場合が多い。そのため、所謂防火頭巾
のように、炎や熱に対して人を守ることを主眼とするも
のよりも、煙を吸い込まずに避難できるようにすること
を主眼とすることが望ましいと考えられるが、それに適
するものが実用化されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本願発明
は、頭部全体にすっぽりと被るようにして着用できる防
煙用フードであって、少なくとも数分間は、外気(煙)
を吸わずに避難することができ、しかも、その着用状態
で視界が確保できると共に、人の注意が払われ難い後方
の安全性を高めることができるものであって、より安価
に製造でき、また、携帯が容易な防煙用フードを提供せ
んとする。
は、頭部全体にすっぽりと被るようにして着用できる防
煙用フードであって、少なくとも数分間は、外気(煙)
を吸わずに避難することができ、しかも、その着用状態
で視界が確保できると共に、人の注意が払われ難い後方
の安全性を高めることができるものであって、より安価
に製造でき、また、携帯が容易な防煙用フードを提供せ
んとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、火災からの
避難時に首より上の頭部全体を覆う防煙用フードにおい
て、火災からの避難時に首より上の頭部全体を覆うこと
により、煙を吸い込まずに避難できるようにした防煙用
フードにおいて、前面シート部2,12と後面シート部
3,13とを備えると共に、下方を頭部挿入用の開口部
4,15とした袋体1,11から構成され、この袋体
1,11の前面シート部2,12の全面或いは一部に、
透明のシートにより形成された透視部2,16が形成さ
れ、この袋体1,11の後面シート部3,13が、アル
ミ箔等の金属箔層を有するシートや板紙等の、透視部
2,16の透明シートより耐熱性の高いものであること
を特徴とする防煙用フードを提供する。
避難時に首より上の頭部全体を覆う防煙用フードにおい
て、火災からの避難時に首より上の頭部全体を覆うこと
により、煙を吸い込まずに避難できるようにした防煙用
フードにおいて、前面シート部2,12と後面シート部
3,13とを備えると共に、下方を頭部挿入用の開口部
4,15とした袋体1,11から構成され、この袋体
1,11の前面シート部2,12の全面或いは一部に、
透明のシートにより形成された透視部2,16が形成さ
れ、この袋体1,11の後面シート部3,13が、アル
ミ箔等の金属箔層を有するシートや板紙等の、透視部
2,16の透明シートより耐熱性の高いものであること
を特徴とする防煙用フードを提供する。
【0005】本願発明の防煙用フードは、避難の時に、
開口部4,15から内部に十分な空気を導入して、頭部
に被る。そして、首或いは胸の辺りで、開口部4,15
を手でしぼって、なるべく、空気が逃げないようにす
る。このようにすると、内部の空気だけで、3分程度
は、呼吸ができ、煙を吸わずに避難し得る。煙や火の粉
は上方に昇る性質があり、この煙や火の粉を避けるた
め、避難に際しては、頭を低くして、歩行する。その
際、袋体の前面シート部2,12が透明のシートにより
形成された透視部2,16を有しているため、前面の視
界は十分に確保される。他方、後面シート部3,13が
アルミ箔等の金属箔層や板紙等の耐熱性の高いシートに
より形成されているため、後部の耐熱性を高めることが
できる。特に、人は、前方については、充分な注意を払
って避難できるものの、後方については、注意を払うこ
とが困難であり、その後方側の耐熱性を高めることによ
り、より安全な避難を実現するものである。また、ゴミ
袋等のような単なるポリエチレン製袋を、防煙用として
臨時に使用することも考え得るが、このようなもので
は、火の粉が飛んできて、袋が火の粉によって破れてし
まうおそれがあるが、本願発明では、後面シート部3,
13がアルミ箔等の金属箔層や板紙等の耐熱シートによ
り形成されているため、火の粉によって、フードが破れ
る可能性を極力少なくすることができる。特に、避難に
際しては、頭を低くするため、後面シート部は、実質的
に上方を向いているため、多くの火の粉は後面シート部
に降ることとなり、前面シート部には火の粉がかぶらな
くて済む。尚、後面シート部が複数の素材を重ねてもの
である場合、これらの素材の全てが透視部より耐熱性が
高いものである必要はなく、後面シート部全体として透
視部よりも耐熱性が高いものであれば足りる。
開口部4,15から内部に十分な空気を導入して、頭部
に被る。そして、首或いは胸の辺りで、開口部4,15
を手でしぼって、なるべく、空気が逃げないようにす
る。このようにすると、内部の空気だけで、3分程度
は、呼吸ができ、煙を吸わずに避難し得る。煙や火の粉
は上方に昇る性質があり、この煙や火の粉を避けるた
め、避難に際しては、頭を低くして、歩行する。その
際、袋体の前面シート部2,12が透明のシートにより
形成された透視部2,16を有しているため、前面の視
界は十分に確保される。他方、後面シート部3,13が
アルミ箔等の金属箔層や板紙等の耐熱性の高いシートに
より形成されているため、後部の耐熱性を高めることが
できる。特に、人は、前方については、充分な注意を払
って避難できるものの、後方については、注意を払うこ
とが困難であり、その後方側の耐熱性を高めることによ
り、より安全な避難を実現するものである。また、ゴミ
袋等のような単なるポリエチレン製袋を、防煙用として
臨時に使用することも考え得るが、このようなもので
は、火の粉が飛んできて、袋が火の粉によって破れてし
まうおそれがあるが、本願発明では、後面シート部3,
13がアルミ箔等の金属箔層や板紙等の耐熱シートによ
り形成されているため、火の粉によって、フードが破れ
る可能性を極力少なくすることができる。特に、避難に
際しては、頭を低くするため、後面シート部は、実質的
に上方を向いているため、多くの火の粉は後面シート部
に降ることとなり、前面シート部には火の粉がかぶらな
くて済む。尚、後面シート部が複数の素材を重ねてもの
である場合、これらの素材の全てが透視部より耐熱性が
高いものである必要はなく、後面シート部全体として透
視部よりも耐熱性が高いものであれば足りる。
【0006】尚、本願発明は、上記の袋体の前面シート
部2の全体が100°C以上の耐熱性を有する透明の合
成樹脂製シートにより形成され、上記の袋体の後面シー
ト部3の全体がアルミ箔等の金属箔層を有する耐熱シー
トにより形成され、前面シート部2と後面シート部3と
は、異なる柔軟性を有し、前面シート部2と後面シート
部3の下方の頭部挿入用の開口部4を除く周囲が、接合
されて袋体1が構成されているものとして実施し得る。
部2の全体が100°C以上の耐熱性を有する透明の合
成樹脂製シートにより形成され、上記の袋体の後面シー
ト部3の全体がアルミ箔等の金属箔層を有する耐熱シー
トにより形成され、前面シート部2と後面シート部3と
は、異なる柔軟性を有し、前面シート部2と後面シート
部3の下方の頭部挿入用の開口部4を除く周囲が、接合
されて袋体1が構成されているものとして実施し得る。
【0007】また、本願発明は、上記の前面シート部1
2と後面シート部13とが連続した1枚の連続シート状
体14により構成され、この連続シート状体14を二つ
折りにすることにより、前面シート部12と後面シート
部13とが形成されたものであり、この連続シート状体
14が、100°C以上の耐熱性を有する透明の合成樹
脂層14aと、アルミ箔等の金属箔層14bとの少なく
とも2層の積層体であり、アルミ箔等の金属箔層14b
が、上記の透視部16以外の箇所に、積層されたものと
して実施し得る。尚、層間は、接着されて一体化された
ものであってもよいが、接着されずに別体となったもの
であってもよい。
2と後面シート部13とが連続した1枚の連続シート状
体14により構成され、この連続シート状体14を二つ
折りにすることにより、前面シート部12と後面シート
部13とが形成されたものであり、この連続シート状体
14が、100°C以上の耐熱性を有する透明の合成樹
脂層14aと、アルミ箔等の金属箔層14bとの少なく
とも2層の積層体であり、アルミ箔等の金属箔層14b
が、上記の透視部16以外の箇所に、積層されたものと
して実施し得る。尚、層間は、接着されて一体化された
ものであってもよいが、接着されずに別体となったもの
であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1の(A)は第1の実施の形態
の斜視図であり、(B)は同分解図である。この実施の
形態に係る防煙用フードは、前面シート部2と、後面シ
ート部3とから形成されて袋体1として実施されてい
る。前面シート部2には、ナイロン等の耐熱性の比較的
高い透明シートを用いる。この耐熱温度としては、ナイ
ロンで約150度であるが、少なくとも100度以上と
することが好ましい。
の斜視図であり、(B)は同分解図である。この実施の
形態に係る防煙用フードは、前面シート部2と、後面シ
ート部3とから形成されて袋体1として実施されてい
る。前面シート部2には、ナイロン等の耐熱性の比較的
高い透明シートを用いる。この耐熱温度としては、ナイ
ロンで約150度であるが、少なくとも100度以上と
することが好ましい。
【0009】後面シート部3には、アルミ箔単体、或い
は、アルミ箔とポリプロピレン等の合成樹脂フィルムと
の積層体等、アルミ箔等の金属箔層を有する耐熱シート
を用いることが好ましい。また、板紙等の厚手の紙を用
いても、200〜400°C程度の耐熱性が発揮できる
ため、使用可能である。アルミ箔とポリプロピレン等の
合成樹脂フィルムとの積層体の場合には、外面をアルミ
箔として、内面を合成樹脂フィルムとする。アルミ箔を
用いることにより、耐熱温度としては、約120度以上
となる。何れにしても、後面シート部3は、前面シート
部2よりも耐熱性の高いものとする。
は、アルミ箔とポリプロピレン等の合成樹脂フィルムと
の積層体等、アルミ箔等の金属箔層を有する耐熱シート
を用いることが好ましい。また、板紙等の厚手の紙を用
いても、200〜400°C程度の耐熱性が発揮できる
ため、使用可能である。アルミ箔とポリプロピレン等の
合成樹脂フィルムとの積層体の場合には、外面をアルミ
箔として、内面を合成樹脂フィルムとする。アルミ箔を
用いることにより、耐熱温度としては、約120度以上
となる。何れにしても、後面シート部3は、前面シート
部2よりも耐熱性の高いものとする。
【0010】両シート部2,3は、この実施の形態で
は、4角形とされており、その3辺が、ヒートシールや
接着剤等によって接合されて、袋体1を構成している。
そして、他の1辺は、接合されず、頭部挿入用の開口部
4とされる。袋体1の大きさは、人の頭部(首から上の
全体)が、すっぽり収まる程度の大きさとする。具体的
には、両シート部2,3を、縦30〜60cm、横30〜
60cm程度とすることが好ましいが、この数値は、人の
頭部(首から上の全体)が収まることを条件に適宜変更
し得る。
は、4角形とされており、その3辺が、ヒートシールや
接着剤等によって接合されて、袋体1を構成している。
そして、他の1辺は、接合されず、頭部挿入用の開口部
4とされる。袋体1の大きさは、人の頭部(首から上の
全体)が、すっぽり収まる程度の大きさとする。具体的
には、両シート部2,3を、縦30〜60cm、横30〜
60cm程度とすることが好ましいが、この数値は、人の
頭部(首から上の全体)が収まることを条件に適宜変更
し得る。
【0011】この避難用のフードは、図2(A)に示す
ように、折り畳んだ状態で、住居、勤務場所やホテル等
の宿泊施設に、備えつけておく。そして、使用に際して
は、図2(B)に示すように、袋体1を広げて、袋体1
に空気を入れて、充分に膨らませる。具体的には、袋の
開口部4の両端を両手で持って、上下に振ることによ
り、開口部4から風を袋体1内に送り込むようにする。
このとき、前後のシート部2,3が、同じ材質である
と、両シート部2,3がくっついて、開口部4が思うよ
うに広がらないおそれがあるが、この実施の形態では、
上記のように、異なる素材で、異なる柔軟性を有するた
め、くっつき難く、手で揉めば、容易に開口部4を広げ
ることができる。そして、図2(C)に示すように、袋
体1に空気を入れて充分に膨らませた状態で、袋体1
を、頭上から、首或いは胸元付近までを、すっぽり被
る。この袋を被る動作において、袋体1の柔軟性が高す
ぎると、袋体1がしぼみ易く、充分な空気を内部に溜め
ておくことができないが、この実施の形態では、後面シ
ート部3が、アルミ箔単体、或いは、アルミ箔とポリプ
ロピレン等の合成樹脂フィルムとの積層体等、アルミ箔
等の金属箔層を有する耐熱シートであるため、比較的、
柔軟性が低く、その分、自立性が高い。従って、袋を被
る動作中に、袋体1がしぼんでしまうことを防止し得
る。
ように、折り畳んだ状態で、住居、勤務場所やホテル等
の宿泊施設に、備えつけておく。そして、使用に際して
は、図2(B)に示すように、袋体1を広げて、袋体1
に空気を入れて、充分に膨らませる。具体的には、袋の
開口部4の両端を両手で持って、上下に振ることによ
り、開口部4から風を袋体1内に送り込むようにする。
このとき、前後のシート部2,3が、同じ材質である
と、両シート部2,3がくっついて、開口部4が思うよ
うに広がらないおそれがあるが、この実施の形態では、
上記のように、異なる素材で、異なる柔軟性を有するた
め、くっつき難く、手で揉めば、容易に開口部4を広げ
ることができる。そして、図2(C)に示すように、袋
体1に空気を入れて充分に膨らませた状態で、袋体1
を、頭上から、首或いは胸元付近までを、すっぽり被
る。この袋を被る動作において、袋体1の柔軟性が高す
ぎると、袋体1がしぼみ易く、充分な空気を内部に溜め
ておくことができないが、この実施の形態では、後面シ
ート部3が、アルミ箔単体、或いは、アルミ箔とポリプ
ロピレン等の合成樹脂フィルムとの積層体等、アルミ箔
等の金属箔層を有する耐熱シートであるため、比較的、
柔軟性が低く、その分、自立性が高い。従って、袋を被
る動作中に、袋体1がしぼんでしまうことを防止し得
る。
【0012】次に、図3は、この避難用のフードを被っ
て避難している状態を示すものであるが、この図のよう
に、袋体1の開口部4を首或いは胸元付近で絞り、片手
で持って、空気(煙)が入らないようにする。この状態
でも、袋体1内の空気によって、3分程度は、歩行し得
るもので、その間に、煙を吸わずに、安全な場所に避難
する。勿論、煙が少ない場所では、開口部4を絞った手
を緩めて、開口部4から呼吸するようにしてもよい。こ
の図3から理解されるように、避難に際しては頭を低く
して、前屈みで歩行するため、アルミ箔等の金属箔層を
有する耐熱シートである後面シート部3が、上面から後
面をカバーすることとなり、火の粉や火災の熱に対して
も、耐熱性が発揮され易く、フードに穴が開いたり、収
縮したりしてしまうことを防止し得る。また、この実施
の形態では、前面シート部2の全体が透明であるため、
前面シート部2の全体が透視部となっており、広い視界
を確保し得る。このとき、前面シート部2には、ナイロ
ン等の耐熱性の比較的高い透明シートを用いることによ
り、前面シート部2におていも、ある程度の耐熱性が確
保される。
て避難している状態を示すものであるが、この図のよう
に、袋体1の開口部4を首或いは胸元付近で絞り、片手
で持って、空気(煙)が入らないようにする。この状態
でも、袋体1内の空気によって、3分程度は、歩行し得
るもので、その間に、煙を吸わずに、安全な場所に避難
する。勿論、煙が少ない場所では、開口部4を絞った手
を緩めて、開口部4から呼吸するようにしてもよい。こ
の図3から理解されるように、避難に際しては頭を低く
して、前屈みで歩行するため、アルミ箔等の金属箔層を
有する耐熱シートである後面シート部3が、上面から後
面をカバーすることとなり、火の粉や火災の熱に対して
も、耐熱性が発揮され易く、フードに穴が開いたり、収
縮したりしてしまうことを防止し得る。また、この実施
の形態では、前面シート部2の全体が透明であるため、
前面シート部2の全体が透視部となっており、広い視界
を確保し得る。このとき、前面シート部2には、ナイロ
ン等の耐熱性の比較的高い透明シートを用いることによ
り、前面シート部2におていも、ある程度の耐熱性が確
保される。
【0013】次に、図4に基づき、他の実施の形態を説
明する。この避難用のフードは、図4(A)に示すよう
に、前面シート部12と後面シート部13とが連続した
1枚の連続シート状体14により構成されている。そし
て、図4(B)に示すように、この連続シート状体を二
つ折りにすることにより、前面シート部12と後面シー
ト部13とが形成され、その左右の2辺を接合して、袋
体11としたものである。図中、15は、頭部挿入用の
下方の開口部を示す。このシート状体14は、図4
(C)に示すように、ナイロン等の耐熱性の比較的高い
透明樹脂層14aと、アルミ箔等の金属箔層14bや板
紙等との少なくとも2層の積層体である。そして、金属
箔層14bは、前面シート部12の中央の略円形の部分
を除いた箇所の全体に積層されている。即ち、この金属
箔層14bが積層されていない部分は、透明樹脂層14
aのみとなり、この部分が透視部16となる。
明する。この避難用のフードは、図4(A)に示すよう
に、前面シート部12と後面シート部13とが連続した
1枚の連続シート状体14により構成されている。そし
て、図4(B)に示すように、この連続シート状体を二
つ折りにすることにより、前面シート部12と後面シー
ト部13とが形成され、その左右の2辺を接合して、袋
体11としたものである。図中、15は、頭部挿入用の
下方の開口部を示す。このシート状体14は、図4
(C)に示すように、ナイロン等の耐熱性の比較的高い
透明樹脂層14aと、アルミ箔等の金属箔層14bや板
紙等との少なくとも2層の積層体である。そして、金属
箔層14bは、前面シート部12の中央の略円形の部分
を除いた箇所の全体に積層されている。即ち、この金属
箔層14bが積層されていない部分は、透明樹脂層14
aのみとなり、この部分が透視部16となる。
【0014】大きさや使用方法は、先の実施の形態と同
じであり、これを用いることによって、安全な避難が可
能となる。そして、透明樹脂層14aと金属箔層14b
との積層体であるため、比較的、柔軟性が低く、その
分、自立性が高く、袋を被る動作中に、袋体1がしぼん
でしまうことを防止し得る。
じであり、これを用いることによって、安全な避難が可
能となる。そして、透明樹脂層14aと金属箔層14b
との積層体であるため、比較的、柔軟性が低く、その
分、自立性が高く、袋を被る動作中に、袋体1がしぼん
でしまうことを防止し得る。
【0015】尚、両実施の形態において、開口部4,1
5付近に紐を通して、この紐を絞ることによって、開口
部4,15を小さくできるよにうしておいてもよい。ま
た、開口部4,15の付近に粘着テープを設けておき、
開口部4,15を絞った状態で、粘着テープで止めるよ
うにしてもよい。尚、先の実施の形態においては、前面
シート部2の全体を透明の透視部としたが、この実施の
形態のように、一部のみに透視部16を形成してもよ
い。また、逆に、この実施の形態においても、前面シー
ト部12の全体を透明な透視部としてもよい。袋体1,
11の形状は、4角形の他、逆台形や、略円形等、適宜
変更し得る。また、透明樹脂層14aと金属箔層14b
とは、接着されている必要はなく、例えば、透明樹脂で
できた袋の外部或いは内部に、金属箔や板紙等の耐熱性
の高い素材でできた袋を配位したものとしてもよい。さ
らに、透明樹脂でできた袋の内側に、金属箔や板紙等の
耐熱性の高い素材を、差し込んで、フードの少なくとも
後方側の耐熱性を高めるようにしてもよく、透明樹脂で
できた袋の外側に、金属箔や板紙等の耐熱性の高い素材
を、取り付けて、フードの少なくとも後方側の耐熱性を
高めるようにしてもよい。このように、本願発明の防煙
用フードの前面シート部或いは後面シート部は、複数枚
のシート構成部材に分離されていてもよく、少なくとも
使用の際に外れないように重ねられて着用できるもので
あればよい。
5付近に紐を通して、この紐を絞ることによって、開口
部4,15を小さくできるよにうしておいてもよい。ま
た、開口部4,15の付近に粘着テープを設けておき、
開口部4,15を絞った状態で、粘着テープで止めるよ
うにしてもよい。尚、先の実施の形態においては、前面
シート部2の全体を透明の透視部としたが、この実施の
形態のように、一部のみに透視部16を形成してもよ
い。また、逆に、この実施の形態においても、前面シー
ト部12の全体を透明な透視部としてもよい。袋体1,
11の形状は、4角形の他、逆台形や、略円形等、適宜
変更し得る。また、透明樹脂層14aと金属箔層14b
とは、接着されている必要はなく、例えば、透明樹脂で
できた袋の外部或いは内部に、金属箔や板紙等の耐熱性
の高い素材でできた袋を配位したものとしてもよい。さ
らに、透明樹脂でできた袋の内側に、金属箔や板紙等の
耐熱性の高い素材を、差し込んで、フードの少なくとも
後方側の耐熱性を高めるようにしてもよく、透明樹脂で
できた袋の外側に、金属箔や板紙等の耐熱性の高い素材
を、取り付けて、フードの少なくとも後方側の耐熱性を
高めるようにしてもよい。このように、本願発明の防煙
用フードの前面シート部或いは後面シート部は、複数枚
のシート構成部材に分離されていてもよく、少なくとも
使用の際に外れないように重ねられて着用できるもので
あればよい。
【0016】
【発明の効果】本願発明は、頭部全体にすっぽりと被る
ようにして着用でき、少なくとも数分間は、外気(煙)
を吸わずに避難することのできる防煙用フードを提供す
ることができたものである。しかも、本願発明の防煙用
フードは、その着用状態で視界が確保できると共に、人
の注意が払われ難い後方の安全性を高めることができる
ものであって、より安価に製造でき、また、携帯が容易
であると言った、種々の利点を有するものである。
ようにして着用でき、少なくとも数分間は、外気(煙)
を吸わずに避難することのできる防煙用フードを提供す
ることができたものである。しかも、本願発明の防煙用
フードは、その着用状態で視界が確保できると共に、人
の注意が払われ難い後方の安全性を高めることができる
ものであって、より安価に製造でき、また、携帯が容易
であると言った、種々の利点を有するものである。
【図1】(A)は第1の実施の形態に係る防煙用フード
の斜視図であり、(B)は同分解図である。
の斜視図であり、(B)は同分解図である。
【図2】(A)は同防煙用フードの収納時の斜視図であ
り、(B)は同防煙用フードの着用過程の説明図であ
り、(C)は同防煙用フードの着用完了時の説明図であ
る。
り、(B)は同防煙用フードの着用過程の説明図であ
り、(C)は同防煙用フードの着用完了時の説明図であ
る。
【図3】同防煙用フードを着用して避難する状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】(A)は第2の実施の形態に係る防煙用フード
の展開図であり、(B)は同斜視図であり、(C)は
(A)のC−C線断面図である。
の展開図であり、(B)は同斜視図であり、(C)は
(A)のC−C線断面図である。
1,11 袋体 2,12 前面シート部 3,13 後面シート部 4.15 開口部 2,16 透視部 14a 透明の合成樹脂層 14b 金属箔層
Claims (1)
- 【請求項1】 火災からの避難時に首より上の頭部全体
を覆うことにより、煙を吸い込まずに避難できるように
した防煙用フードにおいて、 前面シート部(2,12)と後面シート部(3,13)
とを備えると共に、下方を頭部挿入用の開口部(4,1
5)とした袋体(1,11)から構成され、この袋体
(1,11)の前面シート部(2,12)の全面或いは
一部に、透明のシートにより形成された透視部(2,1
6)が形成され、 この袋体(1,11)の後面シート部(3,13)が、
アルミ箔等の金属箔層を有するシートや板紙等の、上記
透視部(2,16)の透明シートより耐熱性の高いもの
であることを特徴とする防煙用フード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8209060A JPH1033700A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 防煙用フード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8209060A JPH1033700A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 防煙用フード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1033700A true JPH1033700A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16566598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8209060A Pending JPH1033700A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 防煙用フード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1033700A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013256728A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Oji Holdings Corp | 簡易組立式の帽子 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP8209060A patent/JPH1033700A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013256728A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Oji Holdings Corp | 簡易組立式の帽子 |
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