JPH10334501A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光学式情報記録再生装置

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JPH10334501A
JPH10334501A JP9144834A JP14483497A JPH10334501A JP H10334501 A JPH10334501 A JP H10334501A JP 9144834 A JP9144834 A JP 9144834A JP 14483497 A JP14483497 A JP 14483497A JP H10334501 A JPH10334501 A JP H10334501A
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JP
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disk
light
laser
pdic
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JP9144834A
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Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの種類に拘わらず、正確にトラッキ
ングエラー信号を検出できるようにする。 【解決手段】 レーザーカプラ31から出射されたレー
ザ光はグレーティング32を通してビームスプリッタ3
3に入射され、そこで反射され、対物レンズ34により
ディスク50上に集光される。ディスク50からの反射
光は対物レンズ34によりビームスプリッタ33に導か
れ、ここで2分割されて、一方はグレーティング32を
通してレーザカプラ31に入射され、他方はPDIC3
5上に入射される。レーザカプラ31に入射された反射
光は内部のPDICに導かれ、このPDICから差動ス
ポットサイズ法によるフォーカスエラー信号が取り出さ
れる。PDIC35から3ビーム法によるトラッキング
エラー信号と再生信号とが取り出される。全体が、集積
モジュール80で一体化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
クプレーヤ等の光ディスクシステムで情報を記録または
再生する場合に用いて好適な光学式情報記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、光ピックアップは、極めて大量に
製造されており、その量産性の高さから、図13に示す
ような従来のディスクリート系に対して、図14に示す
ようなレーザカプラなどの光集積素子の割合が増えてき
ている。これは集積素子化することで、部品点数の削減
による低コスト化、高信頼性化に加え、小型・薄型・軽
量化が可能となり、非常に大きなメリットを得ることが
できるためである。
【0003】ここで、図14乃至図17を参照して、C
D用の光集積素子である従来のレーザカプラの動作原理
を説明する。図14は従来のレーザカプラの斜視図、図
15は同レーザカプラの縦断面図、図17は図14と図
15に示したSi−PDIC(フォトダイオードIC)
の拡大平面図である。図16は、レーザカプラから出射
されたレーザ光の光路を示している。
【0004】レーザカプラはSi−PDIC1上に構成
されている。Si−PDIC1上に形成されたpin−
PD(フォトダイオード)4の上端部にLD(レザーダ
イオード)2が載置されている。このLD2から出射さ
れたレーザ光はSi−PDIC1上のプリズム3によ
り、反射されて、情報読み出し用主ビーム100となっ
てカバーガラス7の外部に出射される。
【0005】レーザカプラ60から出射された情報読み
出し用主ビーム100は図16に示すように、対物レン
ズ5によりディスク50上に集光される。ディスク50
上のピットで変調を受けたレーザ光の反射光は対物レン
ズ5を透過し、レーザカプラ60側に戻る。このレーザ
光はプリズム3内に侵入してビーム200になり、Si
−PDIC1上のPD(フォトダイオード)11に入射
され、この入射光はこのPD11上で反射され、更にプ
リズム3の上面で反射されて、PD12に入射される。
尚、レーザカプラ60は図15に示すようにパッケージ
6内に収容され、前面はカバーガラス7で覆われてい
る。
【0006】ここで、図17に示すようにPD11は
a、b、c、dのセグメントに4分割され、PD12は
i、j、k、lのセグメントに4分割されている。これ
より、PD11とPD12からはフォーカスエラー信号
FE、トラッキングエラー信号TE、再生信号RFが得
られる。ここで、各セグメントの出力をセグメントと同
符号にすると、 FE=[(a+d)−(b+c)]−[(i+l)−
(j+k)] TE=[(a+b)−(c+d)]+[(k+l)−
(i+j)] RF=a+b+c+d+i+j+k+l となる。但し、フォーカスエラー信号とは情報読み出し
用主ビームをディスク50上へフォーカスさせるための
制御信号で、トラッキングエラー信号は前記主ビームが
ディスク50上のトラックを正確に照射するように制御
するための信号であり、又、再生信号はディスク50上
に書き込まれている音楽などの情報信号である。
【0007】ここで、トラッキングエラー信号TEに注
目する。上記の例では、トラッキングエラー検出法とし
てプッシユプル法を用いている。このプッシュプル法を
採用すると光学系構成は簡単になるものの、レンズシフ
トやデイスクのラジアルスキューによって大きなオフセ
ットが生じるという欠点がある。図14と図15のよう
な光集積素子では、電気回路による補正を行うことでオ
フセットをキャンセルしているため、補正回路が必ず必
要になる。その際、補正回路を使用する上で、CDやC
D−ROM等では問題なく動作するが、反射率の小さい
CD−RWでは、信号強度の違いから、回路のゲインを
切り換えたり、信号強度の適応範囲を広くしたりする等
の改良が必要になって、これまでのCD用の電気的な補
正回路がそのまま使えなくなる。
【0008】また、CD(CD-ROM)では、ピットの深さが
約λ/5と定まっていることにより、プッシュプル信号
が問題なく検出できるため、何等問題がない。ところ
が、DVD(DVD-ROM) では、規格上、ピットの深さがλ
/4であり、そうなるとプッシュプル信号が生成できな
くなり、トラッキングサーボがかけられなくなる。
【0009】ところが、例えば、図13に示したような
光ピックアップ系(ディスクリート光学系)では、トラ
ッキングエラー検出法として一般に3ビーム法が用いら
れている。この3ビーム法は、レンズシフトやデイスク
のラジアルスキューがあっても、オフセットがほとんど
生じないという長所を持っているが、一般に3ビーム光
学系では実装アライメント(調整)に高い精度が要求さ
れる。
【0010】図13のディスクリート光学系の光ピック
アップでは、LD21から出射されたレーザ光はグレー
ティング22により3ビームに分割された後、ビームス
プリッタ23に入射される。ビームスプリッタ23に入
射されたレーザ光は、そこで反射され、情報読み出し用
主ビーム100となってディスク方向に導かれる。情報
読み出し用主ビーム100は、図18に示すように、対
物レンズ25によりディスク50上に集光される。ディ
スク50上のピットで変調を受けたレーザ光の反射光は
対物レンズ25を透過し、ビームスプリッタ23側に戻
り、このビームスプリッタ23を通過して、そこで非点
収差が与えられた後、PDIC24上に導かれる。
【0011】ここで、図19に示すようにPDIC24
はa、b、c、d、e、fのセグメントに6分割されて
いる。これより、PDIC24からは、非点収差法によ
るフォーカスエラー信号FE、3ビーム法によるトラキ
ングエラー信号TE、再生信号RFが得られる。ここ
で、各セグメントの出力をセグメントと同符号にする
と、次のようになる。 FE=(a+c)−(b+d) TE=e−f RF=a+b+c+d
【0012】このディスクリート光学系では、3ビーム
法によるトラッキングエラー検出を用いているため、レ
ンズシフトやディスクスキューに強く、オフセットを生
じにくい。これにより、プッシュプル法のようなオフセ
ットキャンセル用の補正回路を必要とせず、反射率の大
きく異なるディスク(通常のCDに対してCD−RW
等)のトラッキングエラー検出にも簡単に対応しやす
い。また、プッシュプル法を用いていないため、ディス
ク50のピット深さに余り依存しないトラッキングエラ
ー信号が得られるので、プッシュプル信号が得られない
可能性のあるDVD−ROM等のディスク系にも使用可
能である。しかし、PDIC24のメインスポット部分
(セグメントa、b、c、dに照射されるスポット)で
フォーカスをとるため、X、Y、Zの3方向に高いマウ
ント精度を必要とし、実装時のアライメント精度が厳し
かった。
【0013】また、シャープ技報89年9月号やNation
al Technical Report Vol.42 No6などにホログラムを利
用している光ピックアップ用3ビーム光集積デバイスに
ついて掲載されている。それらに共通しているシビアな
点として、ホログラムのアライメントの厳しさが挙げら
れ、一般には、最後にひとつひとつ素子を動作させて信
号を見ながらホログラムの固定を行う必要があり、組み
立てに手間がかかる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く、図14
と図15に示したようなレーザカプラ60は、CD用の
光集積素子として広く使われているが、トラッキングエ
ラー検出法としてプッシュプル法を用いている。このプ
ッシュプル法はレンズシフトやディスクのラジアルスキ
ュー等で大きなオフセットを生じる。そこで、このオフ
セットをキャンセルするため、通常は電気的な補正を補
正回路により行っている。このようなレーザカプラ60
は、CDやCD−ROM等では問題なく動作するが、反
射率の小さいCD−RWでは、信号強度の違いからゲイ
ンを切り換えたり、信号強度の適応範囲を広くしたりす
る等の改良が必要で、これまでのCD用の電気的な補正
回路がそのまま使えないという課題があった。また、C
D(CD−ROM)では、ピット深さが約λ/5と定ま
っているため、プッシュプル信号が問題なく検出できる
が、DVD(DVD-ROM) では、規格上、ピット深さがλ/
4になることもあり、そうなるとプッシュプル信号が出
なくなり、トラッキングサーボがかけられなくなるとい
う課題があった。
【0015】また、図18に示したような従来のディス
クリート光学系や、図示しないホログラム集積光学系等
の光ピックアップは、3ビーム法によるトラッキングエ
ラー検出を用いているため、レンズシフトやデイスクの
ラジアルスキューがあっても、オフセットがほとんど生
ぜず、プッシュプル法のようなオフセットキャンセル用
の補正回路を必要としない光集積デバイスを製造するこ
とができる。従って、反射率の大きく異なるディスク
(通常のCDに対してCD−RW等)のトラッキングエ
ラー検出にも簡単に対応しやすいだけでなく、ディスク
ピット深さへの依存の少ないトラツキングエラー信号が
得られる。これにより、プッシュプル信号が得られない
可能性のあるDVD−ROM等のディスク系にも広く使
用することができるが、実装時のアライメント精度が厳
しく、組み立て性が悪いという課題があった。
【0016】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、反射率の大きく異なるディスクのトラッキン
グエラー検出に対応でき、且つディスクピット深さへの
依存の少ないトラッキングエラー検出を行って、広範な
種類のディスクのトラッキングエラー検出を容易に行う
ことができ、しかも実装時のアラインメントが容易な汎
用性の高い光ピックアップ及びディスク信号取得方法を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学式
情報記録再生装置は、ディスクに照射する光を発生する
発光部と、ディスクで反射された光を受光し、フォーカ
スエラー信号を生成する光検知部が一体的に形成されて
いる第1の手段と、第1の手段より出射された光を3ビ
ーム法によるトラッキングを可能とするために、実質的
に3本のビームに分割する第2の手段と、ディスクで反
射された光を受光し、3ビーム法によるトラッキングエ
ラー信号を生成するための信号を出力する第3の手段
と、第1の手段から出射された光をディスクに導くとと
もに、ディスクからの反射光を分割して、第1の手段と
第3の手段に導く第4の手段と、第1乃至第4の手段
を、一体化する第5の手段とを備えることを特徴とす
る。
【0018】請求項1に記載の光学式情報記録再生装置
においては、第1乃至第4の手段が第5の手段により一
体化されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0020】請求項1に記載の光学式情報記録再生装置
は、ディスクに照射する光を発生する発光部(例えば図
14のLD2)と、ディスクで反射された光を受光し、
フォーカスエラー信号を生成する光検知部(例えば図4
のPD311,PD312)が一体的に形成されている
第1の手段(例えば図5のレーザカプラ31)と、第1
の手段より出射された光を3ビーム法によるトラッキン
グを可能とするために、実質的に3本のビームに分割す
る第2の手段(例えば図5のグレーティング32)と、
ディスクで反射された光を受光し、3ビーム法によるト
ラッキングエラー信号を生成するための信号を出力する
第3の手段(例えば図5のPDIC35)と、第1の手
段から出射された光をディスクに導くとともに、ディス
クからの反射光を分割して、第1の手段と第3の手段に
導く第4の手段(例えば図5のビームスプリッタ33)
と、第1乃至第4の手段を、一体化する第5の手段(例
えば図5の集積モジュール80)とを備えることを特徴
とする。
【0021】図1は本発明を適用した光ピックアップの
内部の基本的構成を示した図である。31はレーザ光を
出射し、且つその反射光を受光してフォーカスエラー信
号FEを得るレーザカプラ、32はレーザ光を実質的に
3分割するグレーティング、33はディスク50への入
射光と反射光を分離するビームスプリッタ、34はレー
ザ光をディスク50上に集光すると共に、ディスク50
からの反射をビームスプリッタ33側に導く対物レン
ズ、35はディスク50からの反射光からトラキングエ
ラー信号TEと再生信号RFとを検出するPDIC(フ
ォトダイオードIC)である。尚、レーザカプラ31の
詳細構成は内蔵のPDICの分割数が異なるだけで、図
14と図15に示したものと同様である。
【0022】次にこの基本的構成の動作について説明す
る。レーザカプラ31のLD2から出射されたレーザ光
は、プリズム3で反射された後、グレーティング32に
入射される。グレーティング32により実質的に3ビー
ムに分割されたレーザ光は、ビームスプリッタ33に入
射され、情報読み出し用主ビーム100としてディスク
50の方向に反射される。この情報読み出し用主ビーム
100は対物レンズ34によりディスク50上に集光さ
れる。
【0023】ディスク50上のピットで変調を受けたレ
ーザ光の反射光は対物レンズ34により集束され、ビー
ムスプリッタ33に入射される。ビームスプリッタ33
により2分割された反射光の一方は、ビームスプリッタ
33を透過して、ビーム300としてPDIC35上に
導かれ、他方はビームスプリッタ33で反射され、グレ
ーティング32を通してレーザカプラ31に入射され
る。このレーザ光は、プリズム3内に入射し、図14の
PD11とPD12に対応するPD311とPD312
(図3を参照して後述する)に入射される。
【0024】図2はPDIC35の詳細例を示した平面
図である。PDIC35はe、s、fの3セグメントに
分割されている。このため、このPDIC35にディス
ク50からの反射光が入射されると、このPDIC35
から、再生信号RFと3ビーム法によるトラッキングエ
ラー信号TEとが取り出される。即ち、PDIC35の
セグメントe、s、fの出力レベルをe、s、fで示す
と、これらの信号は次のようになる。 TE=e−f RF=s
【0025】図3はレーザカプラ31に内蔵されている
PDIC1上の2個のPD(フォトダイオード)31
1、PD312の詳細例を示した平面図である。PD3
11はa、b、cの3セグメントに分割され、PD31
2はi、j、kの3セグメントに分割されている。この
ため、これらPD311、PD312にディスク50か
らの反射光が入射されると、フォーカスエラー信号FE
が差動スポットサイズ法により取り出される。即ち、P
D311のセグメントa、b、cの出力レベルをa、
b、c、PD312のセグメントi、j、kの出力レベ
ルをi、j、kで示すと、次式からフォーカスエラー信
号FEが得られる。 FE=[(a+c)−b]−[(i+k)−j]
【0026】ここで、PDIC1をディスク50上のト
ラックに対してどの方向に向けるかによって、PD31
1、PD312のサイドスポットの照射位置が異なって
来る。図4(A)はその向きを約45度にした場合を示
し、図4(B)は約90度にした場合を示している。し
かし、いずれの場合も、差動スポットサイズ法によっ
て、フォーカスエラー信号FEを取り出すため、PD3
11、PD312から良好なFE信号が得られる。
【0027】本実施の形態によれば、PDIC35にお
いて3ビーム法によるトラッキングエラー検出を用いる
ため、レンズシフトやデイスクスキューに強く、オフセ
ットを生じにくいので、プッシュプル法のようなオフセ
ットキャンセル用の補正回路を必要とせず、レーザカプ
ラ31内のPDICチップを安価且つ小形化することが
できると共に、反射率の大きく異なるディスク(通常の
CDに対してCD−RW等)のトラッキングエラー検出
にも容易に対応することができる。
【0028】また、3ビーム法によるトラッキングエラ
ー検出を用いているため、ディスク50のディスクピッ
ト深さに余り依存しないトラッキングエラー信号TEが
得られ、プッシュプル法では得られない可能性のあるD
VD−ROM系のディスクからもトラッキングエラー信
号を得ることができる。
【0029】PDIC35からはフォーカスエラー信号
を取らないため、再生信号RFを取るセグメントsを分
割する必要がない。このため、PDIC35部のアライ
ンメントを容易に行うことができるだけでなく、再生信
号RFが安定化され、S/Nを良好にすることができる
と共に、信号再生の高速化にも十分対応することができ
る。
【0030】レーザカプラ31に内蔵されている2個の
PD311、PD312からはフォーカスエラー信号F
Eのみを差動スポットサイズ法により得るため、安定な
フォーカス信号FEを得ることができるだけでなく、周
波数特性のスペックを緩やかにすることができ、前記P
D311、PD312が形成されているPDIC1の製
造を容易且つ安価にすることができる。また、サイドス
ポットの位置が異なっても、図4を参照して説明した如
く、良好なフォーカスエラー信号FEを得ることができ
る。
【0031】図5は本発明を適用した光ピックアップの
実施の形態を示した構成図である。本例はレーザカプラ
31、グレーティング32、PDIC35、ビームスプ
リッタ33を、例えばモールドパッケージのような基体
41の中にコンパクトに収容して、集積モジュール80
としている。
【0032】本例では、集積モジュール化したことによ
り、アライメント精度上、製造し易く、且つ、3ビーム
光集積素子としては小型で低コスト且つ高信頼性を確保
できる。
【0033】図6は、図2に示したPDIC35の原理
的な構成を、図5の集積モジュール80内のPDIC3
5に適用した場合の、具体的な構成例を表している。こ
れは光集積素子に適したPDIC35のパターン例であ
る。PDIC35はX方向にe、s、fのセグメントに
3分割されている。このようにすることで、モジュール
を組み立てる際、図中のY方向の精度を、基本的にはほ
ぼフリーとすることができる。また、フォーカスエラー
信号FEをとらないのでフォーカス方向(図のZ方向)
の精度も大体でよく、ほぼフリーであり、かなり精度を
緩るめとすることができる。X方向はやや精度が必要で
あるが、3スポットがそれぞれのセグメントe、s、f
に入っていさえすればよいので、デイスクリート光学系
やホログラム集積素子などの通常の3スポット光学系に
比べると、格段に緩い精度とすることができる。従っ
て、レーザカプラ31やPDIC35のチップマウント
精度によっては、実装時の機械的精度で十分に確保でき
る精度領域となっている。また、たとえ調整工程が必要
だとしても、調整はかなり簡単で済む。
【0034】上記実施の形態において、レーザカプラ3
1及び外部のPDIC35はそれぞれ専用のセラミック
やモールド等の小型パッケージに組み立てられている。
それらと、例えば通常のビームスプリッタ33の代わり
に、図7に示すようなキューブ型のビームスプリッタ3
3が本モジュールの基体41に嵌め込んで実装された構
成としても同様の効果を得ることができる。
【0035】図8はキューブ型のビームスプリッタ33
を用い、且つレーザカプラ31とPDIC35の位置を
入れ替えた構成であるが、このような構成でも、基体4
1の動作は上記と全く変わらず、同様の効果を得ること
ができる。
【0036】グレーティング32は、同様に基体41に
嵌め込み実装しても良いが、レーザカプラ31がプレー
ナ薄型素子であるため、図5、図7、または図8に示す
ように、レーザカプラ31の上に配置した透明カバー
(ガバーガラス等)39上に直接、接着固定してもよい
し、図9に示すように、板状のグレーティング32自体
を透明カバーとして兼用にすることもできる。この際、
レーザカプラ31の製造工程で使われている高精度且つ
量産性に優れたプレーナ実装により、グレーテイング3
2を容易に精度良くマウントすることができる。このカ
バーガラス上にグレーティングを直接形成することで、
より一層の集積化を行うことができる。
【0037】また、3分割されたPDIC35を用い、
且つこのPDIC35からフォーカスエラー信号FEを
取り出さないため、レーザカプラ31やPDIC35の
チップマウント精度によっては、PDIC35のマウン
と時の精度を実装時の機械的精度だけで十分に確保で
き、基体41の集積化を極めて容易に行うことができ
る。仮に、PDIC35のマウントの際に、例え調整工
程が必要だとしても、この調整はかなり簡単なもので済
み、いずれにしても、上記した集積化を容易に行うこと
ができる。
【0038】図10は本発明の光ピックアップの第2の
実施の形態を示した構成図である。本例はレーザの有す
る非点収差補正機能を盛り込んだ例である。プレート型
ビームスプリッタ33はその厚みと角度が、レーザの有
する非点収差を補正するように最適な条件に設計され、
配置されている。また、本例では、戻りのビーム(ディ
スク50からの反射光)の反射する方向にPDIC35
が設置されている。このため、部品点数は図5に示した
第1の実施の形態と同一としたままで、レーザ光の非点
収差補正を行うことができ、デバイスの性能向上や適応
範囲の拡大を図ることができる。
【0039】尚、本例も、図11に示すように、グレー
ティング32をレーザカプラ31ののカバーガラス39
として直接形成して、基体41の一層の集積化を行うこ
とができる。
【0040】図12は、以上のような構成の光学式ピッ
クアップを用いた光学式情報再生装置の概略構成を表し
ている。同図に示すように、ディスク50は、スピンド
ルモータ72により、所定の速度で回転される。このデ
ィスク50に対して、上述した構成の光学式ピックアッ
プ71でレーザ光を照射し、そこに記録されている情報
を再生することができる。このとき、サーボ回路73
は、スピンドルモータ72を所定の速度で回転させるよ
うにスピンドルサーボを制御するとともに、光学式ピッ
クアップ71を制御し、フォーカスサーボ、トラッキン
グサーボ、およびラジアルサーボを実行する。
【0041】光学式ピックアップ71より出力された再
生RF信号は、復調回路74で復調された後、再生信号
処理回路75に入力され、誤り訂正処理、その他の処理
が実行された後、図示せぬ回路に出力される。
【0042】勿論、上記した構成の光学式ピックアップ
は、情報を記録する光学式情報記録装置においても応用
することができる。すなわち、光学的に情報を記録また
は再生をする光学式情報記録再生装置に、本発明は適用
することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のごとく、請求項1に記載の光学式
情報記録再生装置によれば、第1乃至第4の手段を第5
の手段により一体化するようにしたので、反射率の大き
く異なるディスクのトラッキングエラー検出に対応で
き、且つディスクピット深さへの依存の少ないトラッキ
ングエラー検出を行って、広範な種類のディスクのトラ
ッキングエラー検出を容易に行うことができ、しかも実
装時のアラインメントを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ピックアップの原理的構成
を示す図である。
【図2】図1に示したPDICの詳細平面図である。
【図3】図1に示したレーザカプラ内のフォトダイオー
ドの詳細平面図である。
【図4】図1に示したレーザカプラ内のフォトダイオー
ドに対するサイドスポット位置を説明する図である。
【図5】本発明を適用した光ピックアップの第1の実施
の形態の構成を示す図である。
【図6】図5に示したPDICの詳細平面図である。
【図7】図5に示した基体の他の構成例を示した断面図
である。
【図8】図5に示した基体の他の構成例を示した断面図
である。
【図9】図5に示した基体の他の構成例を示した断面図
である。
【図10】本発明を適用した光ピックアップの第2の実
施の形態の構成を示す図である。
【図11】図10に示した基体の他の構成例を示した断
面図である。
【図12】本発明を適用した光学式情報再生装置の構成
例を示すブロック図である。
【図13】従来のディスクリート系の光ピックアップの
構成を示す図である。
【図14】レーザカプラの構成例を示した斜視図であ
る。
【図15】レーザカプラの構成例を示した断面図であ
る。
【図16】図14に示したレーザカプラとディスク及び
対物レンズとの関係を示した図である。
【図17】図14に示したPDの詳細平面図である。
【図18】図13に示した光ピックアップとディスク及
び対物レンズとの関係を示した構成図である。
【図19】図13に示したPDICの詳細平面図であ
る。
【符号の説明】
31 レーザカプラ, 32 グレーティング, 33
ビームスプリッタ,34 対物レンズ, 35 PD
IC, 39 カバーガラス, 41 基体, 50
ディスク, 80 集積モジュール, 311,312
フォトダイオード(PD)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上のトラックに光を照射し、情
    報を記録または再生する光学式情報記録再生装置におい
    て、 前記ディスクに照射する光を発生する発光部と、前記デ
    ィスクで反射された光を受光し、フォーカスエラー信号
    を生成する光検知部が一体的に形成されている第1の手
    段と、 前記第1の手段より出射された光を3ビーム法によるト
    ラッキングを可能とするために、実質的に3本のビーム
    に分割する第2の手段と、 前記ディスクで反射された光を受光し、3ビーム法によ
    るトラッキングエラー信号を生成するための信号を出力
    する第3の手段と、 前記第1の手段から出射された光を前記ディスクに導く
    とともに、前記ディスクからの反射光を分割して、前記
    第1の手段と第3の手段に導く第4の手段と、前記第1
    乃至第4の手段を、一体化する第5の手段とを備えるこ
    とを特徴とする光学式情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の手段は、 レーザ光を発生する前記発光部としてのレーザダイオー
    ドと、 前記フォーカスエラー信号を差動スポットサイズ法によ
    り検出する前記光検知部としての2個のフォトダイオー
    ドと、 前記レーザダイオードより出射されたレーザ光を、前記
    ディスクに向けて反射するとともに、前記ディスクから
    の反射光を前記2個のフォトダイオードに導くプリズム
    とが一体的に集積化されているレーザカプラであること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式情報記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の手段は、前記レーザカプラか
    ら出射される前記レーザ光の出射面を覆うカバーガラス
    に固定されたグレーティングであることを特徴とする請
    求項2に記載の光学式情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記グレーティングは前記カバーガラス
    と兼用されていることを特徴とする請求項3に記載の光
    学式情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記2個のフォトダイオードはそれぞれ
    の受光面が3分割されていることを特徴とする請求項2
    記載の光学式情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記第4の手段は、キューブ型のビーム
    スプリッタであることを特徴とする請求項1に記載の光
    学式情報記録再生装置。
JP9144834A 1997-06-03 1997-06-03 光学式情報記録再生装置 Withdrawn JPH10334501A (ja)

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