JPH10332097A - 低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター - Google Patents

低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター

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JPH10332097A
JPH10332097A JP13839497A JP13839497A JPH10332097A JP H10332097 A JPH10332097 A JP H10332097A JP 13839497 A JP13839497 A JP 13839497A JP 13839497 A JP13839497 A JP 13839497A JP H10332097 A JPH10332097 A JP H10332097A
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JP
Japan
Prior art keywords
heater
underground wall
continuous underground
continuous
wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP13839497A
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English (en)
Inventor
Iwao Horiuchi
巌 堀内
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の側部ヒーター方式による問題点で
ある凍結線(0℃線)の凹凸を均一にする側部ヒーター
を提供する。 【解決手段】 周囲に連続地中壁を構築した低温地下式
貯槽の周囲に設けられる周辺地盤の凍結制御用側部ヒー
ターにおいて、予め前記連続地中壁の鉄筋籠内に温度調
節自在な放熱体を均等に配設し、これを掘削溝に建込
み、コンクリートを打設して連続地中壁を構築後、前記
放熱体を側部ヒーターとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液化天然ガス
(LNG)等の低温液化ガスを貯蔵する低温地下式貯槽
の周囲に設けられるヒーター設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガス(LNG)は、メタンを主
成分とする天然ガスを貯蔵あるいは輸送するために体積
1/600の液体に冷却したものであり、超低温(−1
62℃)の透明で無色・無臭の液体である。
【0003】この液化天然ガス(LNG)を貯蔵する低
温地下式貯槽、いわゆる低温地下タンクの構造形式とし
ては、一般にメンブレン式鉄筋コンクリート形式が用い
られている。その構造は、鉄筋コンクリートの円筒形側
壁と円盤形底板からなる貯槽躯体を地中に築造し、その
内側に保冷層と液密・気密を保持するためのステンレス
スチール製のシールメンブレンを取付け、前記貯槽躯体
の頂部に外気との遮断のための鋼製のドーム屋根を設置
したものである。
【0004】このような低温地下タンクに液化天然ガス
(LNG)等を貯蔵した場合には、液化天然ガス(LN
G)等の低温液化ガスの冷熱により、低温地下タンクの
周辺地盤が凍結する。この凍結領域が前記低温地下タン
クの側壁および底板近傍の範囲内にあれば、低温地下タ
ンクの液密性、気密性を向上させるのに有効であるが、
凍結領域が大きく広がった場合には、凍結による周辺地
盤の膨張圧力(凍結土圧)が低温地下タンクや周辺構造
物に影響を及ぼし、低温地下タンクに作用する応力が予
め設定した設計値から大きく外れたり、前記周辺構造物
に悪影響を与える。そのため従来より、前記凍結領域を
制御するため、すなわち前記周辺地盤の凍結を制御する
ために、低温地下タンクの周囲に側部ヒーター、底板に
底部ヒーター、地上に熱交換器および温度調節器を設置
するのが普通である。
【0005】例えば、前記側部ヒーターは、図5に示す
ように、低温地下タンクの側壁50を囲む連続地中壁5
1の周辺地盤Gに、円周方向・等ピッチでボーリングを
行って孔をあけ、この孔に所定深度まで2重管構造のヒ
ーター管Hを設置し、このヒーター管H内に熱源媒体と
して、温水あるいはブライン(エチレングリコール水溶
液)等を循環させるものである。そして、その熱源に
は、火力発電所で発生する所内蒸気等が使用される。
【0006】また、前記底部ヒーターは、図示していな
いが、前述した側部ヒーターと同様なクローズドシステ
ムとしたり、あるいは底板下の砕石層に温水等を循環さ
せるオープンシステムとしているのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、前述した
従来の側部ヒーターを用い、凍土による貯槽躯体(タン
ク本体)へ加わる圧力が均一になるように凍結線(0℃
線)の位置を制御するわけであるが、従来の側部ヒータ
ーにおいては、前述したように連続地中壁51の周辺地
盤Gに、2重管構造のヒーター管Hを円周方向・等ピッ
チで設置する方式であるため、図5に示すように、凍結
線(0℃線)C域に凹凸が生じてしまい、その結果とし
て、凍土による貯槽躯体(タンク本体)へ加わる圧力、
つまり凍結土圧が不均一になってしまうという問題点が
指摘されていた。
【0008】そこで、前述した問題点を解決するべく、
凍結線(0℃線)C域を均一にする側部ヒーターを提供
することを目的とし、開発したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、周囲に連続地中壁を構築した低温地
下式貯槽の周囲に設けられる周辺地盤の凍結制御用側部
ヒーターにおいて、予め前記連続地中壁の鉄筋籠内に、
温度調節自在な放熱体を均等に配設し、これを掘削溝に
建込み、コンクリートを打設して連続地中壁を構築後、
前記放熱体を側部ヒーターとして使用するように構成し
たものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に添付図面に基づき、この発明
による具体例を説明する。図1は、この発明による連続
地中壁組込型側部ヒーターの鉄筋籠への組込例を示す概
略図、図2は、この発明による連続地中壁組込型側部ヒ
ーターの鉄筋籠への別の組込例を示す概略図、図3は、
この発明による連続地中壁組込型側部ヒーターの鉄筋籠
への更に別の組込例を示す概略図、図4は、低温地下タ
ンクの周囲の連続地中壁内に、この発明による連続地中
壁組込型側部ヒーターを配設した場合の凍結線(0℃
線)域を示す説明図である。
【0011】図1の例は、低温地下タンクの周囲に連続
地中壁を構築する際、予め連続地中壁のそれぞれの鉄筋
籠10内に、2重管構造のヒーター管Hを水平方向に蛇
行させ、均等に配設したものである。こうして、ヒータ
ー管Hを配設した鉄筋籠10を掘削溝に建込み、コンク
リートを打設して連続地中壁を構築後、前記ヒーター管
Hを側部ヒーターとして用いるわけである。ヒーター管
H内には、従来方式と同様に熱源媒体として温水あるい
はブライン(エチレングリコール水溶液)等を循環さ
せ、熱源には、火力発電所等で発生する所内蒸気等を用
いるようにした。この場合のヒーター管Hは、低温地下
タンク側ではなく、それとは反対側の鉄筋籠10内に配
設する。なお、図示はしていないが、地上には熱交換器
と温度調節器を配設してある。
【0012】図2の例の場合は、予め前述した連続地中
壁のそれぞれの鉄筋籠10内に、2重管構造のヒーター
管H1,H2を水平方向に蛇行させ、上下2段に分割し
て均等に配設したものである。この場合も図1の例と同
様に、前記ヒーター管H1,H2を配設した鉄筋籠10
を掘削溝に建込み、コンクリートを打設して連続地中壁
を構築後、前記ヒーター管H1,H2を側部ヒーターと
して用いる。この例の場合、ヒーター管H1,H2を上
下2段に分割したので、上部と下部の温度調節が別々に
可能となる。また、ヒーター管H1,H2の熱源媒体,
熱源,鉄筋籠10内における配置は、図1の例と同様に
した。また、図示はしていないが、この例の場合、地上
に前記したヒーター管H1,H2を別々に制御する熱交
換器と温度調節器をそれぞれ配設してある。なお、前記
ヒーター管H1,H2を増加して3段以上にし、前記鉄
筋籠10内に配設しても良い。勿論、3段以上にした場
合には、地上にその段数分の熱交換器と温度調節器を配
設する。
【0013】図3の例の場合は、予め前述した連続地中
壁のそれぞれの鉄筋籠10内に、2重管構造のヒーター
管H3,H4を垂直方向に蛇行させ、上下2段に分割し
て均等に配設したものである。この場合も図1,図2の
例と同様に、前記ヒーター管H3,H4を配設した鉄筋
籠10を掘削溝に建込み、コンクリートを打設して連続
地中壁を構築後、前記ヒーター管H3,H4を側部ヒー
ターとして用いる。この例の場合も図2の例と同様に、
ヒーター管H3,H4を上下2段に分割したので、上部
と下部の温度調節が別々に可能となる。勿論、ヒーター
管H3,H4の熱源媒体,熱源,鉄筋籠10内における
配置は、図1,図2の例と同様である。また、図示はし
ていないが、この例の場合も、地上に前記したヒーター
管H3,H4を別々に制御する熱交換器と温度調節器を
それぞれ配設してある。なお、図2の例の場合で述べた
が、前記ヒーター管H3,H4を増加して3段以上に
し、前記鉄筋籠10内に配設することも可能である。言
うまでもないが、3段以上にした場合には、地上にその
段数分の熱交換器と温度調節器を配設する。
【0014】なお、前述した側部ヒーターの実施形態に
おいては、放熱体として2重管構造の熱源媒体を通すパ
イプを使用したが、これに限定されるものではなく、放
熱体として、パネルヒーター,面状発熱体,電熱線を用
いることも可能である。勿論この場合には、地上に、温
度調節装置としての電流の制御装置が必要となる。
【0015】このようにして、図4に示すように、低温
地下タンクの側壁50を囲む連続地中壁51内に、前述
したこの発明による連続地中壁組込型側部ヒーターH’
を配設した場合、円周上にヒーターが均等に配置される
ので、凍結線(0℃線)C域が均一となり、周辺地盤G
の凍結制御管理が容易となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による連
続地中壁組込型側部ヒーターを連続地中壁内へ配設すれ
ば、低温地下タンクの周囲に均等に側部ヒーターが配置
されることになる。そのため、従来方式で問題となって
いた凍結線(0℃線)域の凹凸が防止され、その結果、
凍土により貯槽躯体に加わる圧力が不均一になるのを軽
減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による連続地中壁組込型側部ヒーター
の鉄筋籠への組込例を示す概略図である。
【図2】この発明による連続地中壁組込型側部ヒーター
の鉄筋籠への別の組込例を示す概略図である。
【図3】この発明による連続地中壁組込型側部ヒーター
の鉄筋籠への更に別の組込例を示す概略図である。
【図4】低温地下タンクの周囲の連続地中壁内に、この
発明による連続地中壁組込型側部ヒーターを配設した場
合の凍結線(0℃線)域を示す説明図である。
【図5】周囲に連続地中壁を構築した低温地下タンクの
周囲に、従来方式による側部ヒーターを設けた場合の凍
結線(0℃線)域を示す説明図である。
【符号の説明】
10・・・・鉄筋籠 50・・・・側壁(低温地下タンク) 51・・・・連続地中壁 C・・・・凍結線(0℃線) F・・・・熱源媒体通過フランジ部 F1・・・熱源媒体通過フランジ部 F2・・・熱源媒体通過フランジ部 F3・・・熱源媒体通過フランジ部 F4・・・熱源媒体通過フランジ部 G・・・・周辺地盤 H・・・・ヒーター管 H1・・・ヒーター管 H2・・・ヒーター管 H3・・・ヒーター管 H4・・・ヒーター管 H’・・・連続地中壁組込型側部ヒーター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に連続地中壁を構築した低温地下式
    貯槽の周囲に設けられる周辺地盤の凍結制御用側部ヒー
    ターにおいて、 予め前記連続地中壁の鉄筋籠内に、温度調節自在な放熱
    体を均等に配設させたことを特徴とする低温地下式貯槽
    の連続地中壁組込型側部ヒーター。
JP13839497A 1997-05-28 1997-05-28 低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター Pending JPH10332097A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13839497A JPH10332097A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター

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JP13839497A JPH10332097A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター

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JP13839497A Pending JPH10332097A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 低温地下式貯槽の連続地中壁組込型側部ヒーター

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JP (1) JPH10332097A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114211A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 大成建設株式会社 低温地下式貯槽および低温地下式貯槽の施工方法
JP2019060463A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 鹿島建設株式会社 地下タンク構造および地中連続壁の構築方法

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